青空文庫の作品から抽出した複合動詞
Adam Nohejl, 2016-07-04
歩き出す
(歩く.出す): 303語
言い出す
(言う.出す): 291語
思い出す
(思う.出す): 239語
泣き出す
(泣く.出す): 187語
笑い出す
(笑う.出す): 178語
考え込む
(考える.込む): 151語
起き上る
(起きる.上る): 127語
出来上る
(出来る.上る): 107語
引っ張り出す
(引っ張る.出す): 97語
遣り出す
(遣る.出す): 82語
見上げる
(見る.上げる): 73語
駆け込む
(駆ける.込む): 71語
黙り込む
(黙る.込む): 67語
起ち上る
(起つ.上る): 67語
飛び上る
(飛ぶ.上る): 63語
持ち出す
(持つ.出す): 61語
し出す
(為る.出す): 60語
取り出す
(取る.出す): 60語
照らし出す
(照らす.出す): 56語
駆け出す
(駆ける.出す): 52語
覗き込む
(覗く.込む): 52語
受け入れる
(受ける.入れる): 51語
逃げ込む
(逃げる.込む): 51語
追い出す
(追う.出す): 50語
忍び込む
(忍ぶ.込む): 48語
走り出す
(走る.出す): 47語
掴み出す
(掴む.出す): 46語
探し出す
(探す.出す): 43語
抜け出す
(抜ける.出す): 41語
流れ込む
(流れる.込む): 40語
引き出す
(引く.出す): 40語
湧き上る
(湧く.上る): 40語
泊まり込む
(泊まる.込む): 39語
歌い出す
(歌う.出す): 39語
駆け上る
(駆ける.上る): 37語
屈み込む
(屈む.込む): 36語
押し込む
(押す.込む): 36語
付き出す
(付く.出す): 36語
差し出す
(差す.出す): 35語
語り出す
(語る.出す): 35語
寝込む
(寝る.込む): 34語
書き込む
(書く.込む): 33語
浮き上る
(浮く.上る): 33語
拾い上げる
(拾う.上げる): 31語
湧き上がる
(湧く.上がる): 31語
燃え上る
(燃える.上る): 30語
見込む
(見る.込む): 30語
出来上がる
(出来る.上がる): 29語
仕舞い込む
(仕舞う.込む): 29語
吹き込む
(吹く.込む): 29語
怒り出す
(怒る.出す): 28語
見え出す
(見える.出す): 27語
積み上げる
(積む.上げる): 27語
滑り落ちる
(滑る.落ちる): 27語
降り出す
(降る.出す): 27語
流れ出す
(流れる.出す): 26語
斬り落とす
(斬る.落とす): 26語
飛び上がる
(飛ぶ.上がる): 26語
降り上げる
(降る.上げる): 26語
住み込む
(住む.込む): 26語
捲り上げる
(捲る.上げる): 25語
申し込む
(申す.込む): 25語
張り出す
(張る.出す): 25語
引っ張り上げる
(引っ張る.上げる): 24語
連れ出す
(連れる.出す): 24語
吹き上げる
(吹く.上げる): 24語
震え出す
(震える.出す): 23語
掬い上げる
(掬う.上げる): 23語
呼び出す
(呼ぶ.出す): 23語
歩み出す
(歩む.出す): 23語
召し上る
(召す.上る): 23語
入り込む
(入る.込む): 23語
引っ張り込む
(引っ張る.込む): 22語
転がり落ちる
(転がる.落ちる): 22語
持ち上げる
(持つ.上げる): 22語
作り出す
(作る.出す): 22語
運び込む
(運ぶ.込む): 22語
溶け込む
(溶ける.込む): 21語
溢れ出る
(溢れる.出る): 21語
突き落とす
(突く.落とす): 21語
払い落とす
(払う.落とす): 21語
働き出す
(働く.出す): 21語
売り出す
(売る.出す): 21語
生まれ出る
(生まれる.出る): 20語
燃え上がる
(燃える.上がる): 20語
燃え出す
(燃える.出す): 20語
垂れ下る
(垂れる.下る): 20語
教え込む
(教える.込む): 20語
漕ぎ出す
(漕ぐ.出す): 20語
成り出す
(成る.出す): 20語
沈み込む
(沈む.込む): 20語
切り出す
(切る.出す): 20語
書き出す
(書く.出す): 20語
膨れ上る
(膨れる.上る): 19語
食い込む
(食う.込む): 19語
話し出す
(話す.出す): 19語
進み出る
(進む.出る): 19語
喋り出す
(喋る.出す): 19語
飲み出す
(飲む.出す): 19語
這い上る
(這う.上る): 19語
浮き上がる
(浮く.上がる): 18語
踊り出す
(踊る.出す): 18語
斬り込む
(斬る.込む): 18語
上り込む
(上る.込む): 18語
立ち上る
(立つ.上る): 18語
膨れ上がる
(膨れる.上がる): 17語
纏め上げる
(纏める.上げる): 17語
眺め入る
(眺める.入る): 17語
考え出す
(考える.出す): 17語
溢れ出す
(溢れる.出す): 17語
立ち上げる
(立つ.上げる): 17語
巻き上げる
(巻く.上げる): 17語
誘い出す
(誘う.出す): 17語
調べ上げる
(調べる.上げる): 16語
信じ込む
(信じる.込む): 16語
抜け出る
(抜ける.出る): 16語
焼け出す
(焼ける.出す): 16語
掛け出す
(掛ける.出す): 16語
差し上げる
(差す.上げる): 16語
包み込む
(包む.込む): 16語
踏み出す
(踏む.出す): 16語
拭き出す
(拭く.出す): 16語
迷い込む
(迷う.込む): 16語
担ぎ出す
(担ぐ.出す): 16語
滑り込む
(滑る.込む): 16語
閉め上げる
(閉める.上げる): 15語
流れ下る
(流れる.下る): 15語
投げ出す
(投げる.出す): 15語
突き上げる
(突く.上げる): 15語
這い上がる
(這う.上がる): 15語
飛び込む
(飛ぶ.込む): 15語
救い出す
(救う.出す): 15語
舞い上る
(舞う.上る): 15語
現れ出る
(現れる.出る): 14語
築き上げる
(築く.上げる): 14語
放り上げる
(放る.上げる): 14語
張り上げる
(張る.上げる): 14語
付き落とす
(付く.落とす): 14語
刻み込む
(刻む.込む): 14語
盗み出す
(盗む.出す): 14語
叩き込む
(叩く.込む): 14語
絞り出す
(絞る.出す): 14語
差し込む
(差す.込む): 14語
分け込む
(分ける.込む): 13語
植え込む
(植える.込む): 13語
這い込む
(這う.込む): 13語
運び出す
(運ぶ.出す): 13語
続き出る
(続く.出る): 13語
込み入る
(込む.入る): 13語
放り込む
(放る.込む): 13語
積み込む
(積む.込む): 13語
湧き出す
(湧く.出す): 13語
拵え上げる
(拵える.上げる): 12語
流れ入る
(流れる.入る): 12語
分け入る
(分ける.入る): 12語
伸び上る
(伸びる.上る): 12語
流れ出る
(流れる.出る): 12語
掛け上る
(掛ける.上る): 12語
引き入れる
(引く.入れる): 12語
押し上げる
(押す.上げる): 12語
叩き落とす
(叩く.落とす): 12語
張り込む
(張る.込む): 12語
成り下る
(成る.下る): 12語
回り出す
(回る.出す): 12語
仕立て上げる
(仕立てる.上げる): 11語
駆け上がる
(駆ける.上がる): 11語
助け出す
(助ける.出す): 11語
飲み込める
(飲む.込める): 11語
引き上げる
(引く.上げる): 11語
抱き上げる
(抱く.上げる): 11語
差し入れる
(差す.入れる): 11語
持ち上がる
(持つ.上がる): 11語
起ち上がる
(起つ.上がる): 11語
洗い落とす
(洗う.落とす): 11語
聞き出す
(聞く.出す): 11語
走り込む
(走る.込む): 11語
迸り出る
(迸る.出る): 11語
押し出す
(押す.出す): 11語
申し出る
(申す.出る): 11語
叩き出す
(叩く.出す): 11語
引きずり出す
(引きずる.出す): 10語
燃え落ちる
(燃える.落ちる): 10語
転げ落ちる
(転げる.落ちる): 10語
曲がり込む
(曲がる.込む): 10語
読み上げる
(読む.上げる): 10語
削ぎ落とす
(削ぐ.落とす): 10語
作り上げる
(作る.上げる): 10語
吊り下げる
(吊る.下げる): 10語
担ぎ込む
(担ぐ.込む): 10語
刺し込む
(刺す.込む): 10語
使み込む
(使む.込む): 10語
持ち上る
(持つ.上る): 10語
鳴き出す
(鳴く.出す): 10語
割り込む
(割る.込む): 10語
流し込む
(流す.込む): 10語
引き込む
(引く.込む): 10語
割り出す
(割る.出す): 10語
滲み出る
(滲む.出る): 10語
生み出す
(生む.出す): 10語
探り出す
(探る.出す): 10語
掛け上がる
(掛ける.上がる): 9語
おもひ出す
(おもふ.出す): 9語
訴え出る
(訴える.出る): 9語
攻め込む
(攻める.込む): 9語
恐れ入る
(恐れる.入る): 9語
暴れ込む
(暴れる.込む): 9語
揺れ出す
(揺れる.出す): 9語
入れ込む
(入れる.込む): 9語
浮かび出る
(浮かぶ.出る): 9語
嵌まり込む
(嵌まる.込む): 9語
盛り上げる
(盛る.上げる): 9語
見落とす
(見る.落とす): 9語
滴り落ちる
(滴る.落ちる): 9語
運び入れる
(運ぶ.入れる): 9語
飛び下りる
(飛ぶ.下りる): 9語
思い上がる
(思う.上がる): 9語
掻き上げる
(掻く.上げる): 9語
巻き込む
(巻く.込む): 9語
鋳出す
(鋳る.出す): 9語
呼び込む
(呼ぶ.込む): 9語
付き出る
(付く.出る): 9語
動き出す
(動く.出す): 9語
焼き込む
(焼く.込む): 9語
凝り出す
(凝る.出す): 9語
思い上る
(思う.上る): 9語
引きずり下ろす
(引きずる.下ろす): 8語
揺すり上げる
(揺する.上げる): 8語
浮かび上がる
(浮かぶ.上がる): 8語
締め出す
(締める.出す): 8語
感じ出す
(感じる.出す): 8語
消え込む
(消える.込む): 8語
慌て出す
(慌てる.出す): 8語
跳ね上る
(跳ねる.上る): 8語
受け出す
(受ける.出す): 8語
担ぎ上げる
(担ぐ.上げる): 8語
救い上げる
(救う.上げる): 8語
振り上げる
(振る.上げる): 8語
引き下げる
(引く.下げる): 8語
塗り込める
(塗る.込める): 8語
祭り上げる
(祭る.上げる): 8語
運び上げる
(運ぶ.上げる): 8語
磨き上げる
(磨く.上げる): 8語
買い出す
(買う.出す): 8語
浚い込む
(浚う.込む): 8語
浮き出す
(浮く.出す): 8語
食い入る
(食う.入る): 8語
刈り込む
(刈る.込む): 8語
輝き出す
(輝く.出す): 8語
稼ぎ出す
(稼ぐ.出す): 8語
盛り上る
(盛る.上る): 8語
吹き出す
(吹く.出す): 8語
這い出る
(這う.出る): 8語
見つけ出す
(見つける.出す): 7語
引きずり下す
(引きずる.下す): 7語
存じ上げる
(存じる.上げる): 7語
崩れ落ちる
(崩れる.落ちる): 7語
逃げ上る
(逃げる.上る): 7語
吠え出す
(吠える.出す): 7語
溶かし込む
(溶かす.込む): 7語
加え込む
(加える.込む): 7語
禿げ上る
(禿げる.上る): 7語
抜き上げる
(抜く.上げる): 7語
刈り上げる
(刈る.上げる): 7語
欠き上げる
(欠く.上げる): 7語
導き入れる
(導く.入れる): 7語
揺り上げる
(揺る.上げる): 7語
降り下す
(降る.下す): 7語
送り出す
(送る.出す): 7語
躍り出す
(躍る.出す): 7語
導き出す
(導く.出す): 7語
見下す
(見る.下す): 7語
来出す
(来る.出す): 7語
忍び入る
(忍ぶ.入る): 7語
滑り出す
(滑る.出す): 7語
注ぎ込む
(注ぐ.込む): 7語
聞き込む
(聞く.込む): 7語
読み出す
(読む.出す): 7語
引き下る
(引く.下る): 7語
飲み下す
(飲む.下す): 7語
吊り上る
(吊る.上る): 7語
聞こえ出す
(聞こえる.出す): 6語
吊るし上げる
(吊るす.上げる): 6語
投げ落とす
(投げる.落とす): 6語
禿げ上がる
(禿げる.上がる): 6語
はたき落とす
(はたく.落とす): 6語
伸び上がる
(伸びる.上がる): 6語
起き出す
(起きる.出す): 6語
怒鳴り込む
(怒鳴る.込む): 6語
彷徨い出る
(彷徨う.出る): 6語
転げ出す
(転げる.出す): 6語
溶け入る
(溶ける.入る): 6語
晴れ上る
(晴れる.上る): 6語
逃げ出す
(逃げる.出す): 6語
背負い込む
(背負う.込む): 6語
染み出す
(染みる.出す): 6語
転がり出す
(転がる.出す): 6語
腫れ上る
(腫れる.上る): 6語
震え上る
(震える.上る): 6語
転げ込む
(転げる.込む): 6語
執り上げる
(執る.上げる): 6語
乾き上がる
(乾く.上がる): 6語
洗い上げる
(洗う.上げる): 6語
吸い上げる
(吸う.上げる): 6語
雇い入れる
(雇う.入れる): 6語
干込む
(干る.込む): 6語
叫び出す
(叫ぶ.出す): 6語
射込む
(射る.込む): 6語
誘い込む
(誘う.込む): 6語
巻き上る
(巻く.上る): 6語
狂い出す
(狂う.出す): 6語
沸き出す
(沸く.出す): 6語
抜き出す
(抜く.出す): 6語
飛び出す
(飛ぶ.出す): 6語
撃ち出す
(撃つ.出す): 6語
泳ぎ出す
(泳ぐ.出す): 6語
泣き込む
(泣く.込む): 6語
続き出す
(続く.出す): 6語
抜け落ちる
(抜ける.落ちる): 5語
撫で上げる
(撫でる.上げる): 5語
投げ上げる
(投げる.上げる): 5語
焼け落ちる
(焼ける.落ちる): 5語
隠れ込む
(隠れる.込む): 5語
名乗り出る
(名乗る.出る): 5語
閉め出す
(閉める.出す): 5語
起き出る
(起きる.出る): 5語
巣食い出す
(巣食う.出す): 5語
起こり出す
(起こる.出す): 5語
溶け出す
(溶ける.出す): 5語
掘り上げる
(掘る.上げる): 5語
願い上げる
(願う.上げる): 5語
追い落とす
(追う.落とす): 5語
取り下ろす
(取る.下ろす): 5語
振り落とす
(振る.落とす): 5語
取り落とす
(取る.落とす): 5語
着込む
(着る.込む): 5語
織り出す
(織る.出す): 5語
打ち下す
(打つ.下す): 5語
取り下す
(取る.下す): 5語
嗅ぎ出す
(嗅ぐ.出す): 5語
歩き出る
(歩く.出る): 5語
歩み入る
(歩む.入る): 5語
覗き出す
(覗く.出す): 5語
選び出す
(選ぶ.出す): 5語
食い下る
(食う.下る): 5語
見出す
(見る.出す): 5語
滲み出す
(滲む.出す): 5語
付き込む
(付く.込む): 5語
移し出す
(移す.出す): 5語
挟み込む
(挟む.込む): 5語
拾い出す
(拾う.出す): 5語
扱き下す
(扱く.下す): 5語
使い出す
(使う.出す): 5語
滲み込む
(滲む.込む): 5語
しゃくい上げる
(しゃくう.上げる): 4語
引きずり上げる
(引きずる.上げる): 4語
しゃがみ込む
(しゃがむ.込む): 4語
勤め上げる
(勤める.上げる): 4語
垂れ下がる
(垂れる.下がる): 4語
抱え上げる
(抱える.上げる): 4語
腫れ上がる
(腫れる.上がる): 4語
褒め上げる
(褒める.上げる): 4語
分かり出す
(分かる.出す): 4語
借り出す
(借りる.出す): 4語
攻め入る
(攻める.入る): 4語
溺れ込む
(溺れる.込む): 4語
付け出す
(付ける.出す): 4語
詰め込む
(詰める.込む): 4語
零れ出す
(零れる.出す): 4語
染み入る
(染みる.入る): 4語
はたき出す
(はたく.出す): 4語
混じり込む
(混じる.込む): 4語
解け入る
(解ける.入る): 4語
覚え込む
(覚える.込む): 4語
浮かび出す
(浮かぶ.出す): 4語
調べ出す
(調べる.出す): 4語
崩れ込む
(崩れる.込む): 4語
崩れ出す
(崩れる.出す): 4語
威張り出す
(威張る.出す): 4語
食い上げる
(食う.上げる): 4語
乗り上げる
(乗る.上げる): 4語
飲み上げる
(飲む.上げる): 4語
舞い落ちる
(舞う.落ちる): 4語
縫い上げる
(縫う.上げる): 4語
突き入れる
(突く.入れる): 4語
詰み上げる
(詰む.上げる): 4語
付き上げる
(付く.上げる): 4語
蹴り上げる
(蹴る.上げる): 4語
見下ろす
(見る.下ろす): 4語
捥ぎ落とす
(捥ぐ.落とす): 4語
引き下ろす
(引く.下ろす): 4語
描き上げる
(描く.上げる): 4語
謳い上げる
(謳う.上げる): 4語
踏み入れる
(踏む.入れる): 4語
打ち下ろす
(打つ.下ろす): 4語
立ち込む
(立つ.込む): 4語
吐き下す
(吐く.下す): 4語
願い出る
(願う.出る): 4語
歩き込む
(歩く.込む): 4語
伐り出す
(伐る.出す): 4語
弾き出す
(弾く.出す): 4語
突き込む
(突く.込む): 4語
吹き入る
(吹く.入る): 4語
縮み上る
(縮む.上る): 4語
畳み込む
(畳む.込む): 4語
浸り込む
(浸る.込む): 4語
拭き込む
(拭く.込む): 4語
切り込む
(切る.込む): 4語
咲き出す
(咲く.出す): 4語
向き出る
(向く.出る): 4語
飛び出る
(飛ぶ.出る): 4語
輝き出る
(輝く.出る): 4語
射し込む
(射す.込む): 4語
光り出す
(光る.出す): 4語
釣り出す
(釣る.出す): 4語
揉み出す
(揉む.出す): 4語
踊り上る
(踊る.上る): 4語
躍り込む
(躍る.込む): 4語
喚き出す
(喚く.出す): 4語
唸り出す
(唸る.出す): 4語
空き出る
(空く.出る): 4語
引きずり落とす
(引きずる.落とす): 3語
落ち着き込む
(落ち着く.込む): 3語
押さえ込む
(押さえる.込む): 3語
ぐらつき出す
(ぐらつく.出す): 3語
とばしり出る
(とばしる.出る): 3語
引きずり込む
(引きずる.込む): 3語
ほじくり出す
(ほじくる.出す): 3語
鍛え上げる
(鍛える.上げる): 3語
垂れ落ちる
(垂れる.落ちる): 3語
煽て上げる
(煽てる.上げる): 3語
逃げ落ちる
(逃げる.落ちる): 3語
剥げ落ちる
(剥げる.落ちる): 3語
捏ね上げる
(捏ねる.上げる): 3語
駆け下りる
(駆ける.下りる): 3語
眺め下ろす
(眺める.下ろす): 3語
締め上げる
(締める.上げる): 3語
流れ落ちる
(流れる.落ちる): 3語
手繰り上げる
(手繰る.上げる): 3語
捲れ上がる
(捲れる.上がる): 3語
入れ上げる
(入れる.上げる): 3語
数え上げる
(数える.上げる): 3語
現れ鋳出る
(現れる.鋳る.出る): 3語
解け出る
(解ける.出る): 3語
尋ね出す
(尋ねる.出す): 3語
転がり出る
(転がる.出る): 3語
浮かび上る
(浮かぶ.上る): 3語
まかり出る
(まかる.出る): 3語
現れ出す
(現れる.出す): 3語
馳せ上る
(馳せる.上る): 3語
眺め出す
(眺める.出す): 3語
落とし込む
(落とす.込む): 3語
手繰り出す
(手繰る.出す): 3語
苦しみ出す
(苦しむ.出す): 3語
おもひ込む
(おもふ.込む): 3語
唱え出す
(唱える.出す): 3語
降り出す
(降りる.出す): 3語
怒鳴り出す
(怒鳴る.出す): 3語
抜け上る
(抜ける.上る): 3語
悔い下る
(悔いる.下る): 3語
立て込む
(立てる.込む): 3語
悔い入る
(悔いる.入る): 3語
染め出す
(染める.出す): 3語
投げ込む
(投げる.込む): 3語
降り込む
(降りる.込む): 3語
だせ出す
(だせる.出す): 3語
嵌め込む
(嵌める.込む): 3語
解け出す
(解ける.出す): 3語
零れ出る
(零れる.出る): 3語
遅れ出る
(遅れる.出る): 3語
漏れ出す
(漏れる.出す): 3語
済まし込む
(済ます.込む): 3語
転げ出る
(転げる.出る): 3語
逃れ出る
(逃れる.出る): 3語
採り入れる
(採る.入れる): 3語
見上がる
(見る.上がる): 3語
振り下ろす
(振る.下ろす): 3語
踏み込める
(踏む.込める): 3語
掴み上げる
(掴む.上げる): 3語
散り落ちる
(散る.落ちる): 3語
吹き上がる
(吹く.上がる): 3語
焼き上げる
(焼く.上げる): 3語
渇き上がる
(渇く.上がる): 3語
巻き上がる
(巻く.上がる): 3語
貰い下げる
(貰う.下げる): 3語
躍り上がる
(躍る.上がる): 3語
降り込める
(降る.込める): 3語
注ぎ入れる
(注ぐ.入れる): 3語
聞き落とす
(聞く.落とす): 3語
読み落とす
(読む.落とす): 3語
睨み上げる
(睨む.上げる): 3語
聞き入れる
(聞く.入れる): 3語
潜り込む
(潜る.込む): 3語
おい出る
(おう.出る): 3語
遡り込む
(遡る.込む): 3語
舞い出す
(舞う.出す): 3語
射し入る
(射す.入る): 3語
隠し込む
(隠す.込む): 3語
踊り込む
(踊る.込む): 3語
見出る
(見る.出る): 3語
囀り出す
(囀る.出す): 3語
盛り込む
(盛る.込む): 3語
食い出す
(食う.出す): 3語
効き出す
(効く.出す): 3語
引き下す
(引く.下す): 3語
思い入る
(思う.入る): 3語
示し出す
(示す.出す): 3語
抱き出す
(抱く.出す): 3語
干上る
(干る.上る): 3語
育ち上る
(育つ.上る): 3語
成り上る
(成る.上る): 3語
描き出す
(描く.出す): 3語
歩み込む
(歩む.込む): 3語
効き入る
(効く.入る): 3語
閃き出る
(閃く.出る): 3語
漲り出す
(漲る.出す): 3語
沸き上る
(沸く.上る): 3語
拭き出る
(拭く.出る): 3語
上り出す
(上る.出す): 3語
立ち出る
(立つ.出る): 3語
出出す
(出る.出す): 3語
潜み込む
(潜む.込む): 3語
醸し出す
(醸す.出す): 3語
作り込む
(作る.込む): 3語
囲い込む
(囲う.込む): 3語
絞り込む
(絞る.込む): 3語
惹き込む
(惹く.込む): 3語
通い出す
(通う.出す): 3語
磨き出す
(磨く.出す): 3語
釣り込む
(釣る.込む): 3語
滑り出る
(滑る.出る): 3語
吹き出る
(吹く.出る): 3語
引っ張り下ろす
(引っ張る.下ろす): 2語
めくれ上がる
(めくれる.上がる): 2語
生まれ鋳出る
(生まれる.鋳る.出る): 2語
蹌踉け込む
(蹌踉ける.込む): 2語
生まれ出す
(生まれる.出す): 2語
のさばり出る
(のさばる.出る): 2語
ちらつき出す
(ちらつく.出す): 2語
ほっぽり出す
(ほっぽる.出す): 2語
上せ上がる
(上せる.上がる): 2語
投げ下ろす
(投げる.下ろす): 2語
迎え入れる
(迎える.入れる): 2語
口説き落とす
(口説く.落とす): 2語
生け上げる
(生ける.上げる): 2語
転がし落とす
(転がす.落とす): 2語
撫で下ろす
(撫でる.下ろす): 2語
背負い上げる
(背負う.上げる): 2語
しごき上げる
(しごく.上げる): 2語
垂れ込める
(垂れる.込める): 2語
決め込む
(決める.込む): 2語
切れ込む
(切れる.込む): 2語
駆け入る
(駆ける.入る): 2語
咎め出す
(咎める.出す): 2語
建て込む
(建てる.込む): 2語
埋め込む
(埋める.込む): 2語
付け上る
(付ける.上る): 2語
貯め込む
(貯める.込む): 2語
売れ出す
(売れる.出す): 2語
焼け上る
(焼ける.上る): 2語
のめり出る
(のめる.出る): 2語
洒落込む
(洒落る.込む): 2語
弾け出る
(弾ける.出る): 2語
彷徨い出す
(彷徨う.出す): 2語
逃げ出る
(逃げる.出る): 2語
転がし込む
(転がす.込む): 2語
ぐれ出す
(ぐれる.出す): 2語
覚え出す
(覚える.出す): 2語
伸び出す
(伸びる.出す): 2語
拵え出す
(拵える.出す): 2語
転がり込む
(転がる.込む): 2語
蔓延り出す
(蔓延る.出す): 2語
暴れ出す
(暴れる.出す): 2語
背負い出す
(背負う.出す): 2語
揺るぎ出す
(揺るぐ.出す): 2語
えぐり出す
(えぐる.出す): 2語
綴じ込む
(綴じる.込む): 2語
老い込む
(老いる.込む): 2語
凍み出す
(凍みる.出す): 2語
駆け出る
(駆ける.出る): 2語
溜まり込む
(溜まる.込む): 2語
刺さり込む
(刺さる.込む): 2語
並べ出す
(並べる.出す): 2語
遅れ出す
(遅れる.出す): 2語
騒めき出す
(騒めく.出す): 2語
膨れ出す
(膨れる.出す): 2語
澄まし込む
(澄ます.込む): 2語
上がり込む
(上がる.込む): 2語
説き落とす
(説く.落とす): 2語
葺き上げる
(葺く.上げる): 2語
招き上げる
(招く.上げる): 2語
売り上げる
(売る.上げる): 2語
盛り上がる
(盛る.上がる): 2語
挿し入れる
(挿す.入れる): 2語
誘い入れる
(誘う.入れる): 2語
削り落とす
(削る.落とす): 2語
蒸し上げる
(蒸す.上げる): 2語
舞い下りる
(舞う.下りる): 2語
滑り込める
(滑る.込める): 2語
育ち上がる
(育つ.上がる): 2語
引き落とす
(引く.落とす): 2語
擦り上げる
(擦る.上げる): 2語
剥ぎ落とす
(剥ぐ.落とす): 2語
飛び落ちる
(飛ぶ.落ちる): 2語
滑り下りる
(滑る.下りる): 2語
切り下ろす
(切る.下ろす): 2語
積み下ろす
(積む.下ろす): 2語
拭き上げる
(拭く.上げる): 2語
取り上げる
(取る.上げる): 2語
乗し上げる
(乗す.上げる): 2語
畳み上げる
(畳む.上げる): 2語
切り下げる
(切る.下げる): 2語
干し上げる
(干す.上げる): 2語
擦り落とす
(擦る.落とす): 2語
吹き下ろす
(吹く.下ろす): 2語
遣り上げる
(遣る.上げる): 2語
撃ち落とす
(撃つ.落とす): 2語
炊き上がる
(炊く.上がる): 2語
練り上げる
(練る.上げる): 2語
絞り上げる
(絞る.上げる): 2語
沸き上がる
(沸く.上がる): 2語
効き入れる
(効く.入れる): 2語
咲き鋳出る
(咲く.鋳る.出る): 2語
押し上る
(押す.上る): 2語
奮い出す
(奮う.出す): 2語
罵り出す
(罵る.出す): 2語
寄り上る
(寄る.上る): 2語
走り下る
(走る.下る): 2語
繰り上る
(繰る.上る): 2語
啜り込む
(啜る.込む): 2語
煮出す
(煮る.出す): 2語
斬り下す
(斬る.下す): 2語
祈り出す
(祈る.出す): 2語
振り下す
(振る.下す): 2語
忍び出る
(忍ぶ.出る): 2語
運び下す
(運ぶ.下す): 2語
湧き出る
(湧く.出る): 2語
狙い出す
(狙う.出す): 2語
積み出す
(積む.出す): 2語
疑り出す
(疑る.出す): 2語
駆り出す
(駆る.出す): 2語
繰り出す
(繰る.出す): 2語
召し出す
(召す.出す): 2語
弱り込む
(弱る.込む): 2語
縮み込む
(縮む.込む): 2語
迷い入る
(迷う.入る): 2語
刷り出す
(刷る.出す): 2語
茂り出す
(茂る.出す): 2語
焼き出す
(焼く.出す): 2語
導き込む
(導く.込む): 2語
付き入る
(付く.入る): 2語
除き出る
(除く.出る): 2語
縫い出す
(縫う.出す): 2語
彫り出す
(彫る.出す): 2語
詰み出す
(詰む.出す): 2語
掬い出す
(掬う.出す): 2語
洗い出す
(洗う.出す): 2語
編み込む
(編む.込む): 2語
汲み込む
(汲む.込む): 2語
招き出す
(招く.出す): 2語
映し出す
(映す.出す): 2語
流し出す
(流す.出す): 2語
踏み込む
(踏む.込む): 2語
使み出る
(使む.出る): 2語
躄り出る
(躄る.出る): 2語
射し出す
(射す.出す): 2語
踏み入る
(踏む.入る): 2語
塗り込む
(塗る.込む): 2語
得出す
(得る.出す): 2語
躍り上る
(躍る.上る): 2語
痛み出す
(痛む.出す): 2語
剥き出す
(剥く.出す): 2語
載り込む
(載る.込む): 2語
騒ぎ出す
(騒ぐ.出す): 2語
見上る
(見る.上る): 2語
移り出す
(移る.出す): 2語
喘ぎ出す
(喘ぐ.出す): 2語
舞い下る
(舞う.下る): 2語
踊り出る
(踊る.出る): 2語
歩み出る
(歩む.出る): 2語
紡ぎ出す
(紡ぐ.出す): 2語
眠り出す
(眠る.出す): 2語
這い入る
(這う.入る): 2語
推し出す
(推す.出す): 2語
舞い上がり舞い落ちる
(舞い上がる.舞う.落ちる): 1語
捕らわれ出す
(捕らわれる.出す): 1語
仰せ付け下す
(仰せ付ける.下す): 1語
引きずり入れる
(引きずる.入れる): 1語
仕立て上がる
(仕立てる.上がる): 1語
突っ突き落とす
(突っ突く.落とす): 1語
取り巻き出出来上る
(取り巻く.出る.出来る.上る): 1語
知り合い出る
(知り合う.出る): 1語
ぶらつき出す
(ぶらつく.出す): 1語
枝垂れ込む
(枝垂れる.込む): 1語
巫山戯出る
(巫山戯る.出る): 1語
仕立て上る
(仕立てる.上る): 1語
くすね込む
(くすねる.込む): 1語
まさぐり出す
(まさぐる.出す): 1語
かっ込み出す
(かっ込む.出す): 1語
咳き込み出す
(咳き込む.出す): 1語
懐かしみ出す
(懐かしむ.出す): 1語
蹌踉めき出す
(蹌踉めく.出す): 1語
投げ出し入る
(投げ出す.入る): 1語
気がつき出す
(気がつく.出す): 1語
繰り返し出る
(繰り返す.出る): 1語
持たせ込む
(持たせる.込む): 1語
ざわつき出す
(ざわつく.出す): 1語
揺らめき上る
(揺らめく.上る): 1語
じゃれ出す
(じゃれる.出す): 1語
揺すぶり出す
(揺すぶる.出す): 1語
引っ張り出る
(引っ張る.出る): 1語
のめり落ちる
(のめる.落ちる): 1語
燃え上げる
(燃える.上げる): 1語
跳ね上がる
(跳ねる.上がる): 1語
つつみ入れる
(つつむ.入れる): 1語
絡め上げる
(絡める.上げる): 1語
迎え上げる
(迎える.上げる): 1語
解け落ちる
(解ける.落ちる): 1語
寄せ上がる
(寄せる.上がる): 1語
並べ上げる
(並べる.上げる): 1語
絶え入れる
(絶える.入れる): 1語
浸かり落ちる
(浸かる.落ちる): 1語
めくり下ろす
(めくる.下ろす): 1語
吊るし入れる
(吊るす.入れる): 1語
離れ落ちる
(離れる.落ちる): 1語
食べ上げる
(食べる.上げる): 1語
よじり上げる
(よじる.上げる): 1語
助け上げる
(助ける.上げる): 1語
撥ね上げる
(撥ねる.上げる): 1語
枯れ落ちる
(枯れる.落ちる): 1語
縮め上げる
(縮める.上げる): 1語
小突き上げる
(小突く.上げる): 1語
撫で下げる
(撫でる.下げる): 1語
晴れ上がる
(晴れる.上がる): 1語
投げ入れる
(投げる.入れる): 1語
設け入れる
(設ける.入れる): 1語
とよみ上げる
(とよむ.上げる): 1語
溢れ落ちる
(溢れる.落ちる): 1語
壊れ落ちる
(壊れる.落ちる): 1語
絞め上げる
(絞める.上げる): 1語
溶け落ちる
(溶ける.落ちる): 1語
加え上げる
(加える.上げる): 1語
照らし上げる
(照らす.上げる): 1語
落とし入れる
(落とす.入れる): 1語
抱え入れる
(抱える.入れる): 1語
閉め下ろす
(閉める.下ろす): 1語
封じ去り締め出す
(封じる.去る.締める.出す): 1語
跳ね回り落ちる
(跳ねる.回る.落ちる): 1語
生え鋳出る
(生える.鋳る.出る): 1語
抜け鋳出る
(抜ける.鋳る.出る): 1語
集め描き出す
(集める.描く.出す): 1語
紛れ入る
(紛れる.入る): 1語
裂け下る
(裂ける.下る): 1語
手繰り出る
(手繰る.出る): 1語
燃え下る
(燃える.下る): 1語
脅かし出る
(脅かす.出る): 1語
縮まり込む
(縮まる.込む): 1語
称え出す
(称える.出す): 1語
背負い下す
(背負う.下す): 1語
設け出す
(設ける.出す): 1語
攀じ上る
(攀じる.上る): 1語
逃げ入る
(逃げる.入る): 1語
気負い込む
(気負う.込む): 1語
奏で出す
(奏でる.出す): 1語
落ち入る
(落ちる.入る): 1語
迎え出る
(迎える.出る): 1語
触れ出す
(触れる.出す): 1語
躊躇い出す
(躊躇う.出す): 1語
極め込む
(極める.込む): 1語
参じ出る
(参じる.出る): 1語
改め出す
(改める.出す): 1語
擡げ出す
(擡げる.出す): 1語
揺らぎ出す
(揺らぐ.出す): 1語
掛かり出す
(掛かる.出す): 1語
教え出す
(教える.出す): 1語
増え出す
(増える.出す): 1語
色めき出す
(色めく.出す): 1語
蓄え出す
(蓄える.出す): 1語
藻掻き出す
(藻掻く.出す): 1語
映え出す
(映える.出す): 1語
ぞめき出る
(ぞめく.出る): 1語
浴び入る
(浴びる.入る): 1語
煮え出す
(煮える.出す): 1語
屈まり込む
(屈まる.込む): 1語
枯れ入る
(枯れる.入る): 1語
屈め込む
(屈める.込む): 1語
燻べ込む
(燻べる.込む): 1語
広げ出す
(広げる.出す): 1語
入れ出す
(入れる.出す): 1語
こごみ込む
(こごむ.込む): 1語
建て上る
(建てる.上る): 1語
鍛え込む
(鍛える.込む): 1語
逃れ出す
(逃れる.出す): 1語
更け込む
(更ける.込む): 1語
割れ込む
(割れる.込む): 1語
掛け下す
(掛ける.下す): 1語
馳せ下る
(馳せる.下る): 1語
構え込む
(構える.込む): 1語
明るみ出す
(明るむ.出す): 1語
乱れ出す
(乱れる.出す): 1語
上げ出す
(上げる.出す): 1語
解け込む
(解ける.込む): 1語
閉じ込む
(閉じる.込む): 1語
老け込む
(老ける.込む): 1語
流行り出す
(流行る.出す): 1語
立て出す
(立てる.出す): 1語
くぐり出る
(くぐる.出る): 1語
寝入り出る
(寝入る.出る): 1語
春めき出す
(春めく.出す): 1語
投げ下す
(投げる.下す): 1語
倒れ込む
(倒れる.込む): 1語
グレ出す
(グレる.出す): 1語
燃え出る
(燃える.出る): 1語
連なり出る
(連なる.出る): 1語
攻め上る
(攻める.上る): 1語
眩めき入る
(眩めく.入る): 1語
剥れ上る
(剥れる.上る): 1語
生け込む
(生ける.込む): 1語
据え込む
(据える.込む): 1語
折れ込む
(折れる.込む): 1語
滅入り込む
(滅入る.込む): 1語
生き上る
(生きる.上る): 1語
見回り出す
(見回る.出す): 1語
生き出す
(生きる.出す): 1語
掛け入る
(掛ける.入る): 1語
絶え入る
(絶える.入る): 1語
せがみ出す
(せがむ.出す): 1語
すかし込む
(すかす.込む): 1語
漏れ入る
(漏れる.入る): 1語
恐れ出す
(恐れる.出す): 1語
占め出す
(占める.出す): 1語
呉れ出る
(呉れる.出る): 1語
為さい上る
(為さる.上る): 1語
せびり出す
(せびる.出す): 1語
下り入る
(下りる.入る): 1語
勧め出す
(勧める.出す): 1語
溶かし出す
(溶かす.出す): 1語
生え出す
(生える.出す): 1語
群れ出る
(群れる.出る): 1語
閉め込む
(閉める.込む): 1語
抱え出す
(抱える.出す): 1語
動かし出す
(動かす.出す): 1語
揺すり出す
(揺する.出す): 1語
急かし出す
(急かす.出す): 1語
降り下る
(降りる.下る): 1語
染み込む
(染みる.込む): 1語
弾け出す
(弾ける.出す): 1語
伸び出る
(伸びる.出る): 1語
揺れ上る
(揺れる.上る): 1語
伸び下る
(伸びる.下る): 1語
替え出す
(替える.出す): 1語
剥がし出す
(剥がす.出す): 1語
くねり出す
(くねる.出す): 1語
避け出す
(避ける.出す): 1語
いぶり出す
(いぶる.出す): 1語
掛け下る
(掛ける.下る): 1語
落ち出す
(落ちる.出す): 1語
集め出す
(集める.出す): 1語
勤め出す
(勤める.出す): 1語
慣れ出す
(慣れる.出す): 1語
化け出す
(化ける.出す): 1語
廃れ出す
(廃れる.出す): 1語
透かし込む
(透かす.込む): 1語
混ざり込む
(混ざる.込む): 1語
彷徨き出す
(彷徨く.出す): 1語
訴え出す
(訴える.出す): 1語
怠け出す
(怠ける.出す): 1語
打ち掛かり打ち下ろす
(打つ.掛かる.打つ.下ろす): 1語
見付け出す
(見る.付ける.出す): 1語
返り掛け出す
(返る.掛ける.出す): 1語
続き溶け込む
(続く.溶ける.込む): 1語
剃り下げる
(剃る.下げる): 1語
解き下げる
(解く.下げる): 1語
鋳上げる
(鋳る.上げる): 1語
捩り上げる
(捩る.上げる): 1語
押し上がる
(押す.上がる): 1語
惹き入れる
(惹く.入れる): 1語
引き込める
(引く.込める): 1語
吊り下がる
(吊る.下がる): 1語
移し入れる
(移す.入れる): 1語
ない上げる
(なう.上げる): 1語
彫り入れる
(彫る.入れる): 1語
刻み入れる
(刻む.入れる): 1語
頼み入れる
(頼む.入れる): 1語
送り入れる
(送る.入れる): 1語
隠し入れる
(隠す.入れる): 1語
貪り入れる
(貪る.入れる): 1語
詠み入れる
(詠む.入れる): 1語
射落とす
(射る.落とす): 1語
眠り落ちる
(眠る.落ちる): 1語
除き下ろす
(除く.下ろす): 1語
奮い落ちる
(奮う.落ちる): 1語
咽び上げる
(咽ぶ.上げる): 1語
狩り上げる
(狩る.上げる): 1語
縮み上がる
(縮む.上がる): 1語
焚き込める
(焚く.込める): 1語
祈り上げる
(祈る.上げる): 1語
推し上げる
(推す.上げる): 1語
巻き入れる
(巻く.入れる): 1語
伝い落ちる
(伝う.落ちる): 1語
括り上げる
(括る.上げる): 1語
塞き入れる
(塞く.入れる): 1語
探り上げる
(探る.上げる): 1語
建ち上がる
(建つ.上がる): 1語
走り下りる
(走る.下りる): 1語
滑り落とす
(滑る.落とす): 1語
拾い入れる
(拾う.入れる): 1語
込み上がる
(込む.上がる): 1語
弾き落とす
(弾く.落とす): 1語
描き込める
(描く.込める): 1語
叫び上げる
(叫ぶ.上げる): 1語
絡み上がる
(絡む.上がる): 1語
吹き落とす
(吹く.落とす): 1語
笑い上げる
(笑う.上げる): 1語
入り込める
(入る.込める): 1語
打ち上がる
(打つ.上がる): 1語
放り落とす
(放る.落とす): 1語
踏み上げる
(踏む.上げる): 1語
吐き上げる
(吐く.上げる): 1語
斬り下げる
(斬る.下げる): 1語
沈み落ちる
(沈む.落ちる): 1語
閃き上がる
(閃く.上がる): 1語
打ち込める
(打つ.込める): 1語
突き上がる
(突く.上がる): 1語
降り下げる
(降る.下げる): 1語
巻き落とす
(巻く.落とす): 1語
毟り上げる
(毟る.上げる): 1語
運び下ろす
(運ぶ.下ろす): 1語
歌い上げる
(歌う.上げる): 1語
釣り落とす
(釣る.落とす): 1語
雇い上げる
(雇う.上げる): 1語
伐り下ろす
(伐る.下ろす): 1語
祓い落とす
(祓う.落とす): 1語
買い上げる
(買う.上げる): 1語
折り上げる
(折る.上げる): 1語
降り落ちる
(降る.落ちる): 1語
繰り入れる
(繰る.入れる): 1語
繰り下げる
(繰る.下げる): 1語
織り込める
(織る.込める): 1語
拭き入れる
(拭く.入れる): 1語
使み込める
(使む.込める): 1語
折り落とす
(折る.落とす): 1語
包み上げる
(包む.上げる): 1語
去り下げる
(去る.下げる): 1語
載り入れる
(載る.入れる): 1語
追い下ろす
(追う.下ろす): 1語
解き上げる
(解く.上げる): 1語
斬り下ろす
(斬る.下ろす): 1語
啜り上げる
(啜る.上げる): 1語
抱き下ろす
(抱く.下ろす): 1語
降り落とす
(降る.落とす): 1語
弾き上げる
(弾く.上げる): 1語
巻き下ろす
(巻く.下ろす): 1語
吹き入れる
(吹く.入れる): 1語
釣り下げる
(釣る.下げる): 1語
書き上がる
(書く.上がる): 1語
打ち上げる
(打つ.上げる): 1語
張り込める
(張る.込める): 1語
差し込める
(差す.込める): 1語
刻み上げる
(刻む.上げる): 1語
思い入れる
(思う.入れる): 1語
奪い上げる
(奪う.上げる): 1語
選び上げる
(選ぶ.上げる): 1語
剃り落とす
(剃る.落とす): 1語
聞き取り下す
(聞く.取る.下す): 1語
成り隠し込む
(成る.隠す.込む): 1語
取り見出す
(取る.見る.出す): 1語
取り鋳出す
(取る.鋳る.出す): 1語
喘ぎ喘ぎ上る
(喘ぐ.喘ぐ.上る): 1語
湧き鋳出る
(湧く.鋳る.出る): 1語
拾い拾い上る
(拾う.拾う.上る): 1語
立ち鋳出る
(立つ.鋳る.出る): 1語
忍び出す
(忍ぶ.出す): 1語
ばり出る
(ばる.出る): 1語
付き上る
(付く.上る): 1語
打ち上る
(打つ.上る): 1語
吸い入る
(吸う.入る): 1語
刈り出す
(刈る.出す): 1語
炊き上る
(炊く.上る): 1語
有り出す
(有る.出す): 1語
置き下す
(置く.下す): 1語
渡り出る
(渡る.出る): 1語
消し出す
(消す.出す): 1語
潜り入る
(潜る.入る): 1語
葺き出る
(葺く.出る): 1語
葺き込む
(葺く.込む): 1語
計り出す
(計る.出す): 1語
追い下す
(追う.下す): 1語
引き出る
(引く.出る): 1語
煙り出す
(煙る.出す): 1語
訪い下す
(訪う.下す): 1語
漂い出す
(漂う.出す): 1語
呟き出す
(呟く.出す): 1語
白み出す
(白む.出す): 1語
漕ぎ出る
(漕ぐ.出る): 1語
転び出す
(転ぶ.出す): 1語
映し込む
(映す.込む): 1語
被り出す
(被る.出す): 1語
沈み入る
(沈む.入る): 1語
働き出る
(働く.出る): 1語
描き込む
(描く.込む): 1語
歩き入る
(歩く.入る): 1語
抱き下す
(抱く.下す): 1語
噛み下す
(噛む.下す): 1語
炙り出す
(炙る.出す): 1語
言い込む
(言う.込む): 1語
握り出す
(握る.出す): 1語
折り入る
(折る.入る): 1語
伝い上る
(伝う.上る): 1語
込み込む
(込む.込む): 1語
響き込む
(響く.込む): 1語
抜き出る
(抜く.出る): 1語
漕ぎ下る
(漕ぐ.下る): 1語
畝り出す
(畝る.出す): 1語
退り出る
(退る.出る): 1語
似出る
(似る.出る): 1語
憎み出す
(憎む.出す): 1語
回り込む
(回る.込む): 1語
使み入る
(使む.入る): 1語
建ち上る
(建つ.上る): 1語
迷い出す
(迷う.出す): 1語
疼き出す
(疼く.出す): 1語
聞き下す
(聞く.下す): 1語
押し下る
(押す.下る): 1語
疑い出す
(疑う.出す): 1語
読み込む
(読む.込む): 1語
有り出る
(有る.出る): 1語
突き出す
(突く.出す): 1語
吊り込む
(吊る.込む): 1語
庇い出す
(庇う.出す): 1語
拝み出す
(拝む.出す): 1語
陥り込む
(陥る.込む): 1語
剃り込む
(剃る.込む): 1語
弾み出す
(弾む.出す): 1語
挟み出す
(挟む.出す): 1語
窄み込む
(窄む.込む): 1語
振り込む
(振る.込む): 1語
除き出す
(除く.出す): 1語
移し込む
(移す.込む): 1語
舞い入る
(舞う.入る): 1語
申し下す
(申す.下す): 1語
貰い出す
(貰う.出す): 1語
力み出す
(力む.出す): 1語
痛み入る
(痛む.入る): 1語
寄り出す
(寄る.出す): 1語
縫い出る
(縫う.出る): 1語
滑り下す
(滑る.下す): 1語
減り下る
(減る.下る): 1語
習い出す
(習う.出す): 1語
突き出る
(突く.出る): 1語
弄り出す
(弄る.出す): 1語
弱り出す
(弱る.出す): 1語
担い出る
(担う.出る): 1語
睨み下す
(睨む.下す): 1語
驚き入る
(驚く.入る): 1語
指し込む
(指す.込む): 1語
来上る
(来る.上る): 1語
組み上る
(組む.上る): 1語
呷り出す
(呷る.出す): 1語
放り出す
(放る.出す): 1語
絡み込む
(絡む.込む): 1語
太り出す
(太る.出す): 1語
退き下る
(退く.下る): 1語
刻み出す
(刻む.出す): 1語
匂い出す
(匂う.出す): 1語
食み出す
(食む.出す): 1語
撃ち込む
(撃つ.込む): 1語
ずり込む
(ずる.込む): 1語
庇い込む
(庇う.込む): 1語
漕ぎ上る
(漕ぐ.上る): 1語
制し込む
(制す.込む): 1語
漂い込む
(漂う.込む): 1語
拾い込む
(拾う.込む): 1語
持ち出る
(持つ.出る): 1語
粧し込む
(粧す.込む): 1語
取り入る
(取る.入る): 1語
転び出る
(転ぶ.出る): 1語
刈り出る
(刈る.出る): 1語
突き上る
(突く.上る): 1語
犇き上る
(犇く.上る): 1語
弾き込む
(弾く.込む): 1語
祭り込む
(祭る.込む): 1語
摘み下す
(摘む.下す): 1語
捩り込む
(捩る.込む): 1語
軋り出す
(軋る.出す): 1語
書き上る
(書く.上る): 1語
揉み込む
(揉む.込む): 1語
繰り下る
(繰る.下る): 1語
吊り出す
(吊る.出す): 1語
繰り込む
(繰る.込む): 1語
注ぎ出る
(注ぐ.出る): 1語
偽り出る
(偽る.出る): 1語
突き入る
(突く.入る): 1語
扱き出す
(扱く.出す): 1語
辿り出す
(辿る.出す): 1語
囁き込む
(囁く.込む): 1語
刻み出る
(刻む.出る): 1語
降り出る
(降る.出る): 1語
射出す
(射る.出す): 1語
おい出す
(おう.出す): 1語
噛み出す
(噛む.出す): 1語
晒し出す
(晒す.出す): 1語
浚い出す
(浚う.出す): 1語
照り出す
(照る.出す): 1語
浮き出る
(浮く.出る): 1語
緩み出す
(緩む.出す): 1語
放ち出す
(放つ.出す): 1語
震い上る
(震う.上る): 1語
渇き上る
(渇く.上る): 1語
飛び入る
(飛ぶ.入る): 1語
乾き上る
(乾く.上る): 1語
死に入る
(死ぬ.入る): 1語
立ち入る
(立つ.入る): 1語
し出る
(為る.出る): 1語
見入る
(見る.入る): 1語
出し出す
(出す.出す): 1語
潜み入る
(潜む.入る): 1語
乗り出る
(乗る.出る): 1語
降り込む
(降る.込む): 1語
刈り上る
(刈る.上る): 1語
吹き上る
(吹く.上る): 1語
握り込む
(握る.込む): 1語
眠り込む
(眠る.込む): 1語
進み入る
(進む.入る): 1語
急ぎ出す
(急ぐ.出す): 1語
渡り出す
(渡る.出す): 1語
並び出す
(並ぶ.出す): 1語
向き出す
(向く.出す): 1語
鳴り込む
(鳴る.込む): 1語
漁り出す
(漁る.出す): 1語
耽り出す
(耽る.出す): 1語
指し出す
(指す.出す): 1語
迷い出る
(迷う.出る): 1語
触り出す
(触る.出す): 1語
捩り出す
(捩る.出す): 1語
結び出す
(結ぶ.出す): 1語
捧ぎ出す
(捧ぐ.出す): 1語
歌い込む
(歌う.込む): 1語
詰み上る
(詰む.上る): 1語
燥ぎ出す
(燥ぐ.出す): 1語
歩き出す
(歩く.出す)
延べ語数:
303
0034
,85,104: そして 前方 の 道頓堀 の 灯 を ながめ て 、 今 通っ て き た 二つ 井戸 より も なお 明るい あんな 世界 が この世 に あっ た の か と 、 もう まるで 狐 に つまま れ た よう な 想い が し 、 もし 浜子 が 連れ て 行っ て くれ なけれ ば 、 隙 を み て かけだし て 行っ て 、 あの 光 の 洪水 の 中 へ 飛びこも う と 思い ながら 、 「 まから ん や 」 の 前 で 立ち 停っ て いる 浜子 の 動きだす の を 待っ て いる と 、 浜子 は やがて また
^
歩き だし た ので 、 いそいそ と その 傍 について 堺 筋 の 電車 道 を 越え た とたん 、 もう 道頓堀 の 明る さ は あっという間に 私 の 躯 を さらっ て 、 私 は ぼうっと なっ て しまっ た 。
0034
,264,38: それで 煙草 と マッチ を 買い 、 残っ た 三 銭 を マッチ の 箱 の 中 に 入れ て 、 おり から 瀬 多川 で 行わ れ て い た ボート 競争 も 見 ず に 、
^
歩き だし た 。
0034
,336,22: 男 は じっと 私 の 顔 を 見 て い まし た が 、 やがて 随 い て こい と 言っ て
^
歩き だし まし た 。
0038
,312,35: 眼 の 底 が 次第に 白く 更け 、 白い 風 が 白く 走る 寒々 と し た 焼跡 に 、 赤井 は ちょぼ ん と 佇ん で い た が 、 やがて と ぼとぼと
^
歩き だし た 。
0044
,127,3: 並ん で
^
歩き 出す と 折井 は 、
0053
,40,17: それ に し て は 随分 野暮ったい 調子 で 、 ずばり と 言っ て 、 すたすた
^
歩き 出し た 。
0053
,83,22: 鶴雄 は にやりと 笑う と 、 サイコロ を ズボン の 中 へ 入れ て 、 四条 河原町 の 方 へ さっさと
^
歩き 出し た 。
0053
,291,3: と 、
^
歩き だし た 。
0053
,791,7: 鶴雄 は 河原町 の 方 へ
^
歩き 出し た 。
0054
,86,19: 一刻 も 早く ここ は 立去っ た 方 が 良 さ そう だ と 小沢 は うなずい て 、
^
歩き 出し た 。
0054
,146,17: 二 人 は 、 恋人 の よう に 肩 を 並べ て 阿倍野橋 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0054
,482,7: 豹 吉 は 固い 姿勢 で
^
歩き 出し た 。
0054
,554,12: やがて 豹 吉 が 南海 通 の 方 へ 大股 で
^
歩き 出す と 、 次郎 と 三郎 は 転げる よう に し て チョコ チョコ つい て 来 た 。
0054
,1721,24: お 加 代 が 言っ た 時 は 、 しかし 針 助 は もう 娘 を 残し て 一 人 で スタスタ と
^
歩き 出し て い た … … 。
0055
,1700,10: と 、 信吉 は 新内 語り と 別れ て
^
歩き だし た が 、 すぐ その 足 で 第一ホテル へ 行こ う と は し なかっ た 。
0060
,896,6: ひょっと する と 今度 は 、
^
歩き だし た TK — 80 を 自分 たち が 追っ て みる と 面白い の かも しれ ない 。
0064
,14,10: 分配 が 終る と 、 皆 それぞれ の 方角 に
^
歩き 出し た 。
0067
,77,9: と いっ て 、 美しい 少年 の 太郎左衛門 は
^
歩き だし た 。
0070
,509,4: 三 人 は
^
歩き 出し た 。
0071
,1293,9: 博士 は 倉庫 の 入口 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0072
,128,18: 五助 が 先 に 立ち 、 その後 に 彦太 が つづき 、 雪 の 道 を いよいよ
^
歩き だし た 。
0075
,178,28: それから 彼 は 手の甲 で 洟 を すすりあげ 、 大きな 黒 眼鏡 の 枠 を ゆすぶり 直す と 、 両手 を 後 に 組ん で 、 ぶらぶら と
^
歩き 出し た 。
0080
,226,3: 検事 は
^
歩き だし て 、 そのまま 下 まで いっ た 。
0081
,953,30: 玉太郎 は 、 にわかに 出来 た 流れ を あきれ ながら 見 て い た が 、 ふと 気がつい て 、 その 流れ に そっ て 下流 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0081
,2473,3: そして 急 に
^
歩き だし たり 、 また 急 に 足 を とめ たり 、 落ちつき が ない 。
0081
,2696,17: 彼 は 二 人 の 水夫 を つれ て 、 海岸 づたいに 右 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0081
,2871,11: ケン は そろ り そろりと 岩 に つたわり ながら 、
^
歩き 出し て いっ た 。
0081
,2885,17: 三 人 は お互い に 手 を しっかり と にぎり あい ながら 水 の 中 を
^
歩き 出し た 。
0081
,3032,4: 四 人 は
^
歩き だし た 。
0081
,3330,13: 不平 を いい ながら も 、 誰 も が この 演出 通り
^
歩き だし た 。
0082
,401,3: 一同 は
^
歩き だし た 。
0082
,415,6: それから 一同 は 、 また
^
歩き だし て 、 地階 へ の おり 口 の 方 へ 向かっ た 。
0082
,1713,18: 博士 は そう いう と 、 うし ろ 向き に なっ て 、 奥 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0082
,2838,19: 山形 警部 は 、 あぶら 汗 を 流し ながら 、 自分 の からだ を 背負っ て 、 えっちらおっちら
^
歩き だし た 。
0087
,233,31: たった それだけ の こと を いい 終る と 、 古 堀 医師 は 、 部屋 の 一隅 の カーテン の 蔭 に ある 大理石 の 洗面 器 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0087
,352,25: 帆 村 は 急 に くそ 真面目 な 顔 に 戻り 、 警部 を 彼方 へ 誘っ て 、 部屋 の 中 を ゆっくり
^
歩き だし た 。
0087
,1917,2: それから 又
^
歩き だし て 、 三津子 の 前 に 行っ た 。
0088
,569,12: そして 春部 の 手 を 引い て 、 部屋 の 中 を
^
歩き 出し た 。
0089
,321,11: そう 思っ た 八木 は 、 とことこ と トンネル を
^
歩き だし た 。
0091
,529,24: 老 浮浪 者 は 大きく 首 を かしげ た が 、 それ に は 答えよ う と も せ ず 、 すたすた と
^
歩き だし た 。
0091
,1584,17: と 、 彼女 は 課長 の 机 の 前 を はなれ て 、 すたすた と 室内 を
^
歩き だし た 。
0095
,1372,8: 仕方 なく 海岸 通り の 方 へ 少し
^
歩き 出し た とき 、 突然 彼 の 名前 が 呼ば れ 、 彼 の 目 の 前 に 飛び出し て き た 女 が あっ た 。
0095
,1736,8: 怪物 の 一 隊 は 、 ぞろぞろ
^
歩き だし た 。
0096
,74,8: そして 、 自分 の 家 の 方 へ
^
歩き 出し た 。
0103
,164,12: 西条 様 は テレ かくし の よう に 言っ て 、
^
歩き 出さ れ まし た 。
0106
,86,24: 夜中 に 起き て 、 少し ずつ 歩い て み まし た けれど 、 から だ が 重く て なかなか 登り の 道 へ
^
歩き 出す こと が でき ませ ん 。
0112
,910,38: 目黒 に つく と 千 世子 は 一番 先 に 降り た H に 外国 の 貴女 の 様 に たすけ られ て 気取っ た 様子 を し て 下り て H を まんなか に し て
^
歩き 出し た 。
0112
,1004,11: H は 千 世子 の 肩 を かるく 押し て
^
歩き 出し た 。
0112
,1019,3: だれ が
^
歩き 出す とも なく 三 人 は 歩き 出し た 。
0112
,1019,10: だれ が 歩き 出す とも なく 三 人 は
^
歩き 出し た 。
0114
,117,26: 少し 行っ て 後 を 振 返っ た 時 京子 が まだ 立っ て 居る の を 見 て 前 より も 一層 速足 に
^
歩き 出し た 。
0141
,2045,32: 素子 は 、 神経 の 亢奮 で 妙 に 動作 が 鈍く なり 、 そんな 男 が よっ て 来 た こと も 心づか ず 、 伸子 が 力いっぱい 引っぱっ て
^
歩き 出そ う と する の に も 抵抗 する よう に し た 。
0141
,3516,16: 番人 と は 反対 の 方向 へ 、 大使館 の 門 の 方 へ 伸子 も
^
歩き 出し た 。
0141
,4439,54: 夜 の 物 干場 の しめっぽく て 石鹸 の 匂い が きつく こめ て 居る 空気 の 中 で 、 ほし もの と ほし もの の 間 に 向い あっ て 、 瞬間 そう し て 立っ て い た 二 人 は 、 やがて 黙っ た まま 入口 の ドア の 方 へ
^
歩き 出し た 。
0141
,7895,26: その とき 、 ピオニェール 小僧 は 、 伸子 の 小型 で 古び た スーモチカ を 脇の下 に しっかり 挾み 、 伸子 の 腕 を 支え て
^
歩き 出し ながら 、 手袋 を はめ て いる 伸子 の 手 を とりあげ 、 寒 さ で 赤く なっ て いる 自分 の むき出し の 両手 の 間 に はさん で 音 たかく 接吻 の 真似 を し た 。
0141
,10001,24: 伸子 たち は 、 次第に ここ の 広場 の 空気 の ただ なら な さ を 感じる につれ 、 どっち から とも なく また
^
歩き 出し て 、
0141
,11485,28: 伸子 たち を いれ て 六 人 ばかり の もの は 、 ベルリン の 白夜 と で も いう よう に 薄 明い 夜 の 通り を ぶらぶら
^
歩き だし た 。
0141
,14383,0:
^
歩き 出し ながら 、 その 男 は 同じ よう な 沈ん だ 声 で 、 あなた は コンミュニスト です か 、 と 質問 し た 。
0141
,16943,21: 伸子 は 、 蜂谷 良作 の わき から は なれ 、 彼 と 足 を あわせる の を やめ て
^
歩き だし た 。
0142
,461,4: 重吉 は 又
^
歩き 出し た 。
0142
,1285,25: やや 暫く 立っ て い て 、 ひろ子 に は それ が 二 本 め と 思え た アスファルト の ひろい 道 を 左 へ
^
歩き 出し た 。
0150
,10,2: しかも 、
^
歩き だし つつ ある それら の 瞳 の うち に 、 なにか 自身 を 把握 し きっ て い ない 一種 の 光り が 見 られる の は 、 なぜ だろ う か 。
0211
,66,25: そして 、 材木 を 肩 に かつぎあげ 、 いわば 身 たけ より はるか に 長い 材木 を 背負わ さ れ た 小僧 の 姿 で
^
歩き 出し た の で あっ た 。
0227
,31,60: 云い かえれ ば 、 今日 これから の 問題 は 、 私 たち 婦人 にとって 、 又 日本 の 全 人民 にとって 「 読む ため に 書か れ て いる 」 の で は なく て 、 事実 の 性質 と その 解決 の 方向 を 明らか に し て 、 たとえ 半 歩 なり と も その 方 へ
^
歩き 出す ため の 矢 じ る し の 一つ として 、 書か れ て いる 。
0378
,37,36: 牛 たち は 、 おだやか で 暖 い 春 の 光 を あび ながら 、 かたまっ て いる と 思う と 、 その うち の 一 頭 が ゆるり と かたまり から は なれ て 、
^
歩き だす 。
0430
,183,9: 退屈 ま ぎれにもっこに 土 を 一杯 負う て
^
歩き 出し た 。
0446
,24,26: と 云い さ ま 、 手 を 振 もぎっ て 、 殆ど 馳 る よう に 、 階 子 段 と は 逆 の 方 に
^
歩き 出し た 。
0455
,249,41: きのう は 母 が 居 なかっ た ので 、 —— あの 山 の 彼方 の 町 に —— 見え なかっ た の だ と 思い 、 翌日 雲 が 出 た とき 、 その 山 に 向っ て の 道 を
^
歩き 出す 。
0507
,805,36: つま さき を すっかり 雪 の 中 へ 落し て 、 爪皮 一 枚 を 透し て 雪 の 骨 に しみる 様 な 冷た さ を 感じ ながら 荷 やっかい な 下駄 を 引きずっ て
^
歩き 出し た 。
0508
,208,8: とお 久美 さん が 先 に 立っ て
^
歩き 出し た 。
0509
,50,11: 私 の 満足 は 頂上 に 達し て 踊る 様 に
^
歩き 出そ う と する と 、 今 まで の 様子 を 傍 に 立っ て 珍 らし そう に 見 て 居 た 私 より ズーット 大きい 男の子 は いきなり 賤 し い かすれ 声 を 立て て 、
0509
,67,13: けれ 共 彼 は だまっ て 私 の 手 を 引い て
^
歩き 出し た 。
0510
,254,21: そう だ 私 は 」 と 嬉し さ の こもっ た 声 で 云っ て 前 より も 一層 早足 で
^
歩き 出し まし た 。
0525
,138,11: 旅人 を 中 に はさん で 三 人 の 子供 は
^
歩き 出す 。
0534
,97,6: そして 又 、 意気揚々 と
^
歩き 出し た の で ある 。
0538
,30,9: ( 立 上 って 壕 舎 の 方 へ
^
歩き 出し ながら ) どちら を お たずね な ん です か 。
0538
,1326,15: 誰 が 選ん で くれ た の で も ない 、 自分 で 選ん で
^
歩き だし た 道 です もの 。
0538
,1945,3: そう いっ て
^
歩き 出す 。
0538
,1955,1: と
^
歩き 出し 、 又 ふらふら する 。
0538
,1986,10: 栄二 ( ゆっくり さっき の 切石 の 方 へ
^
歩き 出し ながら ) 体 は 長い 放浪 生活 で 、 相当 鍛え て あり まし た から ね 。
0540
,478,13: 私 は 立ち上り 、 彼女 も 立ち上り 、 そして 火口 を 離れ て
^
歩き だし た 。
0543
,347,6: 私 は 立ち上っ て 、
^
歩き だし まし た 。
0544
,428,3: おれ は また
^
歩き だし た 。
0554
,591,4: 言い捨て て 、
^
歩き だし 、 それから 、 手 の 煙草 も 投げ捨て た 。
0554
,1409,13: 長谷川 は ぴくり と 肩 を 震わし 、 反対 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0555
,457,6: 二 人 は 黙っ て
^
歩き 出し た 。
0555
,479,36: この 近所 に 自動車 は なかなか 見当る まい と 聞い て 、 彼 は ちょっと 考え てる 風 だっ た が 、 帽子 は 忘れ 、 泥水 に ずぶ濡れ に なっ た まま 、 すたすた
^
歩き 出し て 、 板倉 邸 の 方 へ 行き 、 その 裏口 へ はいっ て しまっ た 。
0557
,79,2: そして また
^
歩き 出し た 。
0559
,126,15: 木山 は また 額 を 叩き 、 立ち上っ て 、 小首 を 傾げ ながら
^
歩き だし た 。
0562
,39,0:
^
歩き 出し て 、 ふと 空 を 仰ぐ と 、 星 々 が 燃える よう に 光っ て い た 。
0564
,61,1:
^
歩き だし て 、 はっきり し た 。
0564
,358,4: 立ち上っ て 、
^
歩き だし た 。
0566
,168,10: し ぜん に 、 二 人 は 並ん で
^
歩き だし た 。
0569
,379,24: 煙 吉 は 正夫 に 近づき 、 正夫 の 様子 を 眺め て 、 ちょっと 立ち止る が 、 首 を 振っ て 、 また
^
歩き 出す 。
0573
,439,38: 波多野 未亡人 に 礼 を 言い 、 人々 に 挨拶 を し 、 玄関 で 外套 を 着せ て くれ た お 花 さん に 会釈 を し 、 鹿 革 の 手套 を 片手 に 掴ん で
^
歩き だす まで 、 すべて の こと を 冷淡 に そして 冷静 に 紳士 らしく やっ て のけ た 。
0578
,386,13: 保科 は じっと 敏子 の 顔 を 見 て 、 それから また
^
歩き だし まし た 。
0583
,148,8: 彼女 は 首 垂れ て 、 そして
^
歩き だし まし た 。
0584
,201,31: それ に 気がつい て も 、 顔 の 表情 を 変え ず 、 帽子 を 拾っ て かぶり 、 欅 に 眼 を 据え た まま 、 酔っ た 足取り で
^
歩き だし まし た 。
0585
,374,17: その 方 へ は 仁木 は 眼 も くれ ず 、 首 垂れ ながら 、 ふらり と
^
歩き だし まし た 。
0596
,382,19: と同時に 、 おれ は 彼女 の 腕 を 執っ て 、 黙っ た まま 、 家 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0597
,581,7: 北村 は 笑っ て 、 ゆっくり
^
歩き だし た 。
0600
,180,7: 肩 を 並べる と 、 女 も
^
歩き だし た が 、 ぐんぐん 俺 の 方 へ 体 を 押し寄せ て くる 。
0600
,194,11: 俺 は 女 を 静か に 押しやり 、 黙っ て
^
歩き だし た 。
0600
,356,12: 坂 を 上り きる と 、 意外 に も 元気 に すたすた
^
歩き だし た 。
0601
,123,1: それから
^
歩き だす と 、 やがて また 雨 に なっ た 。
0601
,268,4: 私 が 黙っ て
^
歩き だせ ば 、 私 の あと について 来る だろ う 。
0601
,272,5: 私 は 立ち上っ て
^
歩き だし た 。
0601
,514,12: その 腕 を 私 は 抱い て 、 旅館 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0624
,462,34: 夜 が 白ん で き たら 、 女 を 起し て 焼跡 の 方 に は 見向き も せ ず 、 ともかく ねぐら を 探し て 、 なるべく 遠い 停車場 を めざし て
^
歩き だす こと に しよ う と 伊沢 は 考え て い た 。
0642
,1157,19: 私 は フッ と ハシゴ を つかん で 、 横 に 地上 に 倒し て 見向き も せ ず
^
歩き だし て い た 。
0647
,436,5: そして 、 私 は
^
歩き だし た 。
0689
,256,5: 肩 を 並べ て
^
歩き だす と 、 意外 に も 安福 軒 は ガラリ と 人柄 が 変っ て 、
0691
,533,4: 梅 玉堂 は
^
歩き だし た 。
0701
,526,7: 信二 は 先頭 に 立っ て
^
歩き だし た が 、 月 も 星 も 見え ない 夜 で 、 手さぐり で しか 歩け ない 。
0702
,318,16: 結論 が で て 、 みんな が 散会 し はじめる と 、 彼 も だまっ て
^
歩き だし た 。
0702
,416,2: だまっ て
^
歩き だし た 。
0731
,267,6: 馬 吉 は あきらめ て
^
歩き だし た 。
0732
,249,13: 半平 は 自分 の 荷物 を 持つ と 、 サッと 立っ て
^
歩き 出し た 。
0732
,252,9: 人々 は にわかに 各々 の 荷物 を とっ て
^
歩き だし た 。
0732
,253,8: 正宗 菊松 も 二 足 三 足
^
歩き だし て 深呼吸 を し た 。
0747
,33,9: そして 爾後 の 芸術 は 、 新 恒星 をめぐって
^
歩き だす 。
0753
,14,25: あの 小説 一 篇 の 中 で 、 際立っ て めざましく 印象 に 残る の は 、 少女 に クルリ と 背 を 向け て
^
歩き だし た 女 主人公 の 冷め た さ で ある 。
0754
,1245,7: 二 度 朗読 を くり返し て
^
歩き だし た 。
0757
,480,13: 一服 は 、 光子 を ムリ ヤリ ひっぱる よう に し て
^
歩き だし た 。
0759
,2847,2: 又 、
^
歩き だす 。
0759
,4839,6: 彼 は 苦笑 し て 、
^
歩き だし た 。
0761
,188,12: ウッカリ する と 自動車 に ひかれる から 、 彼 は ふりむい て
^
歩き だす 。
0788
,238,5: 重い 荷 を 背負っ て
^
歩き だし た 。
0788
,500,7: ナミ子 が 燭台 を もっ て
^
歩き だす と 、 川田 と オトメ も つい て き た 。
0790
,15,65: 楠 も 大方 そんな こと だろ う と 同感 し て 特に こだわり も し なかっ た が 、 それ から 二 日 目 、 二月 五 日 の 午 さがり に 、 用 が あっ て タケヤ の 渡し で 向島 へ 渡り 、 さて 用 を すまし て 渡し舟 の 戻っ て くる の を 待つ 間 、 なんとなく ドテ を ブラブラ
^
歩き だす と 、 また 岸 の 草 の 中 に 油紙 の 包み が 流れ つい て いる の に 気がつい た 。
0792
,210,9: すると セラダ も 今度 は 大いに マジメ くさっ て
^
歩き だし まし た が 、 右 の ポケット を 右手 で 突き上げ 突き上げ 、 お手玉 を 突き つづけ て 消え去っ た の です 。
0795
,236,7: 木戸 は また 考え こん で
^
歩き だし た 。
0806
,572,6: そして 水 の 中 へ
^
歩き だす 。
0815
,66,16: そこで 彼 は その ビール を 立 のみ し ながら 入口 の ドアー の 方 へ
^
歩き 出し た 。
0839
,162,3: そこで 光也 も
^
歩き だし た 。
0842
,2677,48: 酒 の 統制 以来 、 小売 店 と 飲食 店 の 区別 が 厳重 に なっ て 法規 で 取締 られ て いる の かも 知れ ない が 、 馬方 なぞ が 車 を チョイ と とめ て 、 キューッ と 一 パイ ひ ッ かけ て また
^
歩き だす 風景 は わるく ない もの で ある 。
0866
,675,36: その 日 彼 は 家 へ まつ すぐ 帰る 筈 な の を 、 高円寺 に 用事 が ある と い つ て 一緒 に 電車 を 降り 、 のこのこ と 彼女 の 歩く 方角 へ
^
歩き だし た 。
0866
,993,18: 彼 は 、 立つ たま ゝ 頭 を 軽く さげ 、 大股 に 内玄関 の 方 へ
^
歩き だし た 。
0866
,2018,36: 若い 医者 は 、 そう 言い ながら 、 微笑 を ふくん だ 視線 を 軽く 彼 の 上 に 投げ て 、 その ま ゝ 廊下 を 奥 の 病棟 の 方 へ すたすた と
^
歩き だし た 。
0866
,2105,7: 彼 が 二 三 歩 、
^
歩き だし た 時 、 看護 婦 は 、 ベッド から の 合図 に こたえる よう に 、
0886
,9,15: スズキ なら 、 大した もの だ 、 と 考え 、 私 たち は 、 また
^
歩き 出し た 。
0944
,145,14: 一 日 行け ば 水 に あり つける と 、 夢中 に なっ て
^
歩き だす が 、 間もなく 、 発泡 剤 の おかげ で 足 の う ら に 水 膨れ が でき 、 匍匐 する ほか 進め なく なる 。
0944
,307,31: 三 日 ばかり そこ で 休養 し て から 、 厚く 犒っ て テンバ を 帰し 、 六 貫目 ばかり に なっ た 荷 を 背負っ て トルボ・セー の ほう へ
^
歩き だし た 。
0944
,329,23: 礼 を いっ て ヤク を 一 頭 借り う け 、 その 背 に 荷 を 預け て 北 に 向い て
^
歩き だし た 。
0944
,372,37: それ くらい な 金 で すむ なら と 、 いう まま に 金 を やる と 、 これから すぐ 行き ましょ う 、 むこ う は 暇 な ひと だ から と 、 先 に 立っ て
^
歩き だし た 。
0947
,789,16: 美術館 の ティ・ルーム で 息 を つこ う と 、 ひか れる よう に そちら へ
^
歩き だし た 。
0947
,817,5: 無言 の まま 、
^
歩き だす 。
0947
,3476,6: 四 丁目 の ほう へ
^
歩き だそ う と する とき 、 向う側 の 歩道 の そば に とまっ て いる セダン の 側 窓 から 、 たれ か 手招き し て いる の が 見え た 。
0948
,155,24: 久美子 は 駅前 の 食堂 で 昼食 を すませる と 、 バス を 見捨て て 下田 街道 を 湖水 の ある ほう へ
^
歩き だし た 。
0948
,494,12: 湖水 の 風景 を スケッチ する つもり で 、 伊東 から
^
歩き だし た の だっ た が 、 分れ道 の 近く で 雨 に 逢っ て 困っ て いる ところ を 大池 の 車 に 拾わ れ 、 ロッジ で 泊め て もらう こと に なっ た という 話 を し た 。
0956
,1111,2: ひょこひょこ
^
歩き 出し た よ !
0977
,14,16: 三吉 は いそい で 橋 を わたり 、 それから ふたたび 鉄 の 門 へ むかっ て
^
歩き だす 。
0977
,534,2: うなずき ながら
^
歩き だし た 。
0978
,544,6: 草 の 中 を サヤサヤ と
^
歩き 出し た
0978
,546,2: その後 から
^
歩き 出す
0978
,766,2: スタスタ と
^
歩き 出し ながら
0978
,900,5: 再び 二 人 と も
^
歩き だす
0980
,113,27: したがって 、 あなた が 気持 よく 遠く の 道 を 歩く ため に は 、 疲れ すぎ ない うち に 休み 、 休み すぎ ない うち に
^
歩き だす の が 、 いちばん かしこい 方法 で ある こと を 知る という こと です 。
0981
,1334,7: 答える 気 に も なら ず 又
^
歩き 出す と
0982
,49,1: (
^
歩き 出す 下駄 の 音 と 鈴 の 音 )
0982
,158,2: 馬 が
^
歩き 出し 、 車 が きしむ 。
0982
,159,0:
^
歩き 出し ながら ) 気 を 附けろ う !
0982
,165,1: 再び
^
歩き 出し て いる 下駄 と 鈴 。
0982
,457,11: 青年 … … ( それ を 見返り 、 見返り 、
^
歩き 出し 、 癖 に なっ て いる ハモニカ が 口 へ 行っ て 、 「 砂漠 」 の メロディ 。
0982
,462,12: そめ … … ( チョット 立 停る が 、 又 、
^
歩き 出す )
0982
,487,1: (
^
歩き 出し て いる )
0982
,554,3: ( 自分 は
^
歩き 出し て いる )
0982
,609,9: じゃま 、 やい 歩 べ ——( 馬 が ポカポカ
^
歩き 出す 。
0982
,631,5: … … ( 二 人
^
歩き 出す )
0983
,639,16: ( と これ も ゴム 長 を ひっかけ て カゴ に 拾い 入れ て 、 又
^
歩き だす )
0985
,516,5: 清水 が 青い 顔 で
^
歩き 出す 。
0985
,951,16: … … 僕 が 高等 学校 時分 から お父さん に 背い て 別 の 方 へ
^
歩き 出し た ため に 、 信子 は お父さん に お父さん の 信念 を シャブ ら さ れ て 育っ た ん だ 。
0985
,1550,1: 欣二
^
歩き 出し て 食卓 の 方 へ 来る 。
0985
,2054,10: ( 立っ て フラフラ と 上手 の 方 へ
^
歩き 出す ) 死に神 の 歯 の 間 から 、 皮 一 枚 の 違い で すり抜け て 来 た ん だ 。
0988
,390,52: 間 も 無く 、 しかし 、 腕時計 を のぞい た ルリ が 、 「 あら もう 十 時半 だ わ 」 と 急 に あわて 出し 、 すると この 女 の いつも の 例 で 、 もう 立つ て ペコン と 頭 を 下げる と 、 玄 關 の 方 へ
^
歩き 出し て い た 。
0988
,624,17: 知 つた 人 に でも 逢 つたの か と 思い ながら 用 を すまし 、 私 は
^
歩き 出し た の だ が 、 直ぐ の 小さい 四つ角 の 所 に 、 國 友 は 背 を 向け て 立ちどま つ て 前 に 立つ た 人影 と 話し て い た 。
0988
,641,11: 待ち な と 言わ れ て その 男 は 、
^
歩き 出し かけ た 足 を とめ 、 グルリ と 國 友 へ 振り返 つ て 、 今 まで と 逆 の 位置 に なつ た 。
0988
,1033,9: と 言 つて 、 その 方 へ スタスタ
^
歩き 出し た 。
0988
,1878,19: 當人 は マキ おえ た と 思 つて す つかり 安心 し た らしく 今度 は 落着 い て
^
歩き 出し まし た 。
0988
,2266,9: 高 圓 寺 の 驛 を 出 て
^
歩き 出す と 、 ルリ さん は 腕 を 組ん で くれ と 言い まし た 。
0988
,2580,5: する うち 、 女 が
^
歩き 出し て 顏 の 七 分 ばかり が チラッ と 見え 、 僕 は ハッ と し まし た 。
0988
,3156,24: それ を 無視 し て 久保 正三 は 防空壕 と 反 對 の 驛 の 方 へ ダラダラ 坂 を の ぼつ て
^
歩き 出し て い た 。
0988
,3344,16: フン 、 と 言 つた なり 久保 は ふりかえり も し ない で スタスタ と
^
歩き 出し て い た 。
0988
,3604,24: その 方 を 、 すかす よう に し て 久保 は 立つ て い た が 、 フッ と それ に 向 つて
^
歩き 出し た 。
0988
,5802,45: 僕 が モジモジ し て いる と 、 一 人 で のみこん で あがれ と も 言わ ず 、 そのまま クツ を 突 つ かけ て 下 へ おり 、 ガラガラピシャン と 表 戸 を しめ て 、 先 き に 立つ て ドンドン
^
歩き 出す の です 。
0988
,5935,21: それ を ジッ と 見定め て から 、 古賀 さん は 、 今度 は 口 を つぐん で 、 サッサ と
^
歩き 出し た 。
0989
,447,11: 須永 も 自然 に それ に 従う よう な 形 で
^
歩き 出し て いる )
0993
,269,10: 壮 六 ( もう 崖 下 へ 向っ て
^
歩き 出し て いる ) なあに 置い とけ まさか 、 トンビ が その 重い もん 、 くわえ て 行き やし め え 、 ハハ !
0993
,270,9: 金吾 ( これ も その後 に 従 つて
^
歩き 出し ながら ) だけ ん ど 、 ち ょっくら 、 この 、 手 でも 洗わ ねえ じゃ 、 泥 だらけ だ 。
0993
,304,5: 同時に パカパカ と 馬 が
^
歩き 出し 、 ギイコトン と 馬車 が 動き出す )
0993
,594,8: ( 枯小 枝 を ポキポキ 言わ せ て
^
歩き 出し て いる ) 戻っ たら 、 斉藤 さん に や そう 言っ とく から な 。
0993
,698,1: (
^
歩き 出す )
0993
,765,11: ( 香川 、 春子 、 敦子 、 金吾 の 順 で
^
歩き 出す 足音 。
0993
,1294,15: 春子 あら 、 敦子 さん 、 こっち へ 向い て お 一 人 で
^
歩き 出し た わ 。
0993
,1356,9: ( 娘 の 腕 を 取っ て デッキ を
^
歩き 出す )
0993
,1937,15: 金吾 それ を チヨット 見送っ て い て から 、 ゆっくり 砂利 を 踏ん で
^
歩き 出す 。
0993
,2735,27: 春子 … … ( 金吾 の 言葉 が 聞こえ た の か 聞え ない の か 、 又 ウツラウツラ … … それ を 見 て 金吾
^
歩き だす )
0993
,2964,9: … … ( 二 、 三 歩 思わず
^
歩き 出す が 、 立 停っ て 、 その ドア の 方 を じっと 見つめ て いる 。
0993
,3345,5: 魚屋 ( カタカタ と
^
歩き 出し 乍 ら ) うむ 、 直ぐ そこ の あの 角 の 内 だ 。
0993
,3706,17: 金吾 そう で やす か 、 どうも ありがとう ご ざり やし た 、 そい じゃ ——(
^
歩き 出す )
0993
,3845,6: ( もと 来 た 方 へ
^
歩き 出す )
0993
,4237,1: (
^
歩き 出す )
0993
,4240,4: ( 呼び ながら 、
^
歩き 出し て いる )
0993
,4623,7: ( 黙っ て コンクリート の 上 を
^
歩き 出し て いる 足音 一つ )
0993
,4654,8: 金吾 へえ 、 どうも … … (
^
歩き 出す 。
0993
,4697,1: また
^
歩き 出す 金吾 と 金太郎 。
0993
,5138,21: 金吾 う 、 うむ … … ( 三 人 が 家 の 方 へ 向かっ て 駅 を 出 て
^
歩き 出し て いる )
0993
,5327,4: おどろい て 私 は
^
歩き 出し まし た 。
0994
,13,11: 全部 を ポケット に もどし 、 フン と い つ て
^
歩き だす 。
0994
,63,7: … … 又 もと の よう に
^
歩き 出す 。
0994
,70,10: … … やがて 、 しいて 氣 に し ない で
^
歩き 出す 。
0994
,91,7: ( 意味 なく 低く 笑 つて 、
^
歩き 出す )
0994
,92,8: 男 二 … … ( これ も
^
歩き 出し ながら ) もう 一時 は 、 𢌞 り まし た か ね ?
0994
,114,1: (
^
歩き 出す )
0994
,258,17: じ や ——( 片手 を 帽子 の ツバ の 所 に あげ て から 、 左手 へ
^
歩き 出す 。
0994
,334,9: 熊 丸 … … ( やつ と 再び
^
歩き 出し 、 御 橋 に 追いつい て 、 しばらく 默 つて 歩 を はこん で い て から ) … … そんな ふう に 見え ます か ?
0994
,546,11: ( ペコリ と 頭 を さげ て 右手 の 方 へ
^
歩き 出し て いる )
0994
,641,5: ( いい ながら 思い出し て
^
歩き 出す 。
0994
,642,6: 熊 丸 も 續 い て
^
歩き 出す ) … … だから 、 やつ ぱり 、 浮世 ばなし さ 。
0994
,927,5: … … ( 左手 に
^
歩き だす )
0994
,928,8: 熊 丸 … … ( これ も
^
歩き 出す )
0994
,1101,4: そつ ちの 方 へ
^
歩き 出し てる 人 じ や ない か な ?
0994
,1170,17: ( そして 二 人 は 、 いつの間にか 息苦しい 見詰め 合い から 拔 け 出し て 、 再び
^
歩き だし て いる )
0994
,1429,51: だから 見 た まい 、 人間 が 弱 つ ちや つた 時 、 國 が メチャメチャ に なつ た 時 、 文化 が 叩き こわれ た 時 、 その他 人間 全 體 の 調子 が ダメ に なつ た 時 に は 、 知 らん 間 に 人 は 、 みんな
^
歩き 出し て いる よ 。
0994
,1430,10: それ と 意識 し ない で 、 本能 的 に
^
歩き 出し て いる ん だ 。
0994
,1475,20: しかし 、 日本人 みんな 、 今 氣 ちがい に な つて 、 なにもかも 打つ ちや つと い て 、 トコトコ
^
歩き 出し て 見る 必要 が ある ん じ や ない か な ?
0994
,1546,48: しかし 又 立ち止 つ て チョット 何 か 考え て い て から 、 なつかし そう な 微笑 を 浮べ て 、 こちら へ 向 つて 輕 く 頭 を 下げ て から 、 ユックリ とも と の 街道 を 左手 へ 、 御 橋 の 後 へ
^
歩き 出す ) … … ああ は なり たく ない 。
0994
,1666,8: … … そい じ や ——( 左手 へ
^
歩き 出し て いる )
0994
,1679,12: ( それ を 聞きすまし て から 、 左 方 へ ユックリ と
^
歩き 出し て いる )
0995
,162,12: 花岡 だから … … ( 奥 —— 入口 の 方 へ
^
歩き だし て いる ) ちょっと ——( 消える )
0995
,1309,2: ノロノロ と
^
歩き だし て 、 七 八 歩 右 の 方 へ 行き 、 立ちどまっ て 、 入口 の 方 に 目 を やっ て から 、 その へん の 壁 や 天井 を 見 まわす 。
0995
,2725,38: 佐山 … … ( それ を 見る が 、 危険 を 感じ た の か 感じ ない の か 、 ほとんど 夢遊病 者 の よう に 動か ない 表情 で 、 また 花岡 の 方 へ スタスタ
^
歩き 出し て いる )
0995
,2741,21: それ の 刃 止め を かけ 、 右手 に 逆手 に 持っ て 、 再び ユックリ と 花岡 の 方 へ
^
歩き 出し て いる )
1000
,1182,57: 父 は 、 小川 に 橋 の か ゝ っ た 所 へ 来る と 、 それ を 渡っ て 、 なお 真っ 直 ぐにつゞいている 路 の 方 へ は 行か ない で 、 川 の ふち へ 降り て 、 少し ばかり 河原 の よう に なっ て いる 砂地 を 、 川下 の 方 へ
^
歩き 出し た 。
1012
,76,47: 「 ところが どう だろ う 、 人 の 一念 という もの は 恐ろしい もん で ね 、 その 真っ黒 に 燃え 切っ て 、 坊さん の 身体 が もう いい だろ う と 薪 を 取り除け た 途端 、 大 膳 めがけ て 二 足 三 足
^
歩き 出し た という ん だ よ 。
1012
,78,0:
^
歩き 出し た その 坊さん の 身体 が 、 途端 に 何 か に 躓い て 、 バタッ と 倒れ て … … 倒れる と 同時に 、 土煙 を 挙げ て 粉々 の 灰 に なっ て しまっ た ん だ よ 。
1012
,86,30: と 祖母 は 私 の 頭 を 撫で て 、 怖い 話 を 止め に する の でし た が 、 全身 真っ黒 に 焼け 切っ て から 、
^
歩き 出し て 、 ボロボロ の 灰 に なっ た 男 という の は 、 何 も あながち 、 棚田 の 仕置き 場 の 僧侶 に 限っ た 話 で は あり ませ ん 。
1012
,87,55: 後年 、 私 が 読ん だ 講談 本 に も 、 豊臣 秀吉 の 家来 で 、 泉州 堺 の 町 を 焼き払っ た 何 とかいう 豪気 な 侍 が 、 火焙り の 刑 に 処せ られ た 後 、 眼 も 鼻 も 口 も ない 真っ黒 け な 焼死体 に なっ て から
^
歩き 出し て 、 倒れ たら 粉々 の 灰 に なっ た という こと が 出 て い た よう な 気 が し ます 。
1013
,209,14: そして 、 翌 る 朝 は 夜 が 明ける と スグ に 、
^
歩き 出し まし た 。
1013
,211,2: そして 今朝
^
歩き 出し て から でも 、 もう 三 時間 くらい は 歩い て い まし た から 、 野宿 し た ところ から でも 三 、 四 里 ぐらい は 来 て い たろ う と 思い ます 。
1013
,287,28: ここ から 四 里 ばかり 離れ て 、 小浜 の 町 へ 行く 途中 に 、 大野木 という 村 が ある と 聞い て 、 私 は
^
歩き 出し まし た 。
1013
,296,11: と 、 私 は 山 を 指さし て 、 また
^
歩き 出し まし た 。
1013
,1501,38: そう 心 を 決め て 、 陽 も 大分 傾い て き まし た から 、 私 は 初めて 来 た 時 に スパセニア から 教え られ た 、 水 の 尾 という 村 へ 向っ て
^
歩き 出し まし た 。
1013
,2110,31: 藤 五郎 氏 が 背負っ て 来 た 弁当 を 、 自動車 中 で 認め て 、 いよいよ 姉妹 の 墓 に 詣 ずる べく 湖岸 を 西 に 向っ て
^
歩き 出す 。
1037
,430,8: 私 は 先 き に 立っ て
^
歩き 出し た 。
1037
,1674,2: 私 が
^
歩き 出す と 、 玲子 も 黙っ て 従い て 来る 。
1037
,2283,13: 私 は 妻 と 並ん で 、 爪先 あがり の 坂道 を
^
歩き 出し た 。
1072
,69,49: 色街 で も ない 真 ッ くら 闇 を 、 いつも の 癖 で 、 阿 能 が イヤ に 気取っ て 歩く の を うし ろ から 見 て 笑い ながら 、 あばた の 大 亀 も 、 のそのそ と 味噌 久 を 中 に 挟ん で
^
歩き 出し た 。
1072
,2165,13: そして 、 傘 の 下 に 、 援 けら れ ながら 、 やっと
^
歩き 出し た 。
1072
,2521,25: 「 とにかく 、 どこ か で 温 ッ たまろ う 」 と 、 彼 を つれ て 、 また 歳の市 の 人波 の 中 へ
^
歩き 出し た 。
1073
,135,11: ぷんぷん と 、 面 ふくらせ て 、 先 に 、
^
歩き 出し た 。
1073
,2413,1:
^
歩き 出し て から 、 将門 は 、 なお 、 憂い 気 な 弟 や 郎党 たち を 、 振り かえって 、 いいつけ た 。
1073
,2666,5: と 、 馬 が
^
歩き 出し て から 、 将門 は 振り 顧 っ た 。
1073
,2743,7: 大股 に 、 広前 を 斜め に
^
歩き 出し て い た 。
1073
,2968,9: 良正 は 、 彼 を かつい で 、
^
歩き 出す 群れ を とめ て ——
1073
,3039,13: さっさと 、 彼女 が 、 ひとり し て 、 先 に 、
^
歩き 出し た ので 、 良兼 が 、 追いかける よう に 、 いう と 、 玉虫 は 、 投げやり に 、 うし ろ へ 答え た 。
1114
,190,18: 突然 、 はぎ 野 は 立ち 停 まり 、 よろける よう に 、 二 、 三 歩
^
あるき 出し た が 、 驚き と 恐怖 と で 足 が 前 に はこべ ない ふう だっ た 。
1114
,229,24: 落 著い て あきらか に 嫌がっ た ふう を 見せ た はぎ 野 は 、 そのまま 、 うし ろ 向き に なっ て
^
歩き 出し た 。
1153
,488,38: まっ 赤 な 大きな 夕日 が 西 の 山の端 に 傾く ころ 、 アン 巻き の 道具 を 背負っ た 男 と ふろ 敷 包み を 下げ た 私 は 、 広い 京 城 街道 を とぼとぼ と
^
歩き 出し た 。
1153
,726,46: 上野公園 で は 咲き誇る 桜 の 下 で 、 花見 客 が うかれる 陽春 を 、 私 は うすぎたない 冬 服 姿 で 、 もらっ た 十 銭 玉 が 汗 を かく ほど にぎりしめ 、 赤 げっ と を 小わき に 抱い て 、 とぼとぼ
^
歩き 出し た 。
1153
,762,25: 押し いただい た ものの 、 切符 を 使っ て しまう の が 惜しく 、 私 は しとしとと 降る 梅雨 の 町 へ 、 はだし で
^
歩き 出し た 。
1171
,925,8: トランク を 提げ て 、 先 に
^
歩き 出し た 。
1171
,1071,8: 砂塵 が おさまっ て 、 五郎 は また
^
歩き 出し た 。
1171
,1997,7: 五郎 は 北 に 向っ て
^
歩き 出し た 。
1171
,2233,3: 五郎 は
^
歩き 出し ながら 、 大正 エビ の こと を 思い出し た 。
1171
,2512,4: 少年 の 後 について
^
歩き 出し た 。
1171
,2619,11: 教授 は 顔 を 元 に 戻す と 、 すたすた と
^
歩き 出し た 。
1171
,2691,15: 巨大 な 海 と 陽 に 背 を 向け 、 二 人 は ゆっくり と
^
歩き 出す 。
1171
,3391,9: 五郎 は 煙草 を 捨て 、 ぶらぶら と
^
歩き 出し た 。
1171
,4111,9: 丹尾 は 彼 に 背 を 向け 、
^
歩き 出し た 。
1171
,4121,1: また
^
歩き 出す 。
1171
,4146,4: トランク を 提げ て
^
歩き 出す 。
1171
,4158,3: … … また
^
歩き 出す 。
1171
,4162,3: そして ふらふら と
^
歩き 出す 。
1172
,204,8: 気軽く 兵隊 たち に も 話しかけ 、 そして
^
歩き 出し た 。
1172
,220,15: 通信 科 の 兵 が 来 て 、 それ と 一緒 に 居住 区 に
^
歩き 出し た 。
1172
,315,1: そして
^
あるき 出し た 。
1172
,748,1:
^
歩き 出し た 。
1172
,1269,2: 私 は
^
歩き 出し た 。
1172
,1369,17: 私 は 、 莨 を 崖 の 下 に 捨てる と 、 暗号 室 の 方 に
^
歩き 出し た 。
1173
,278,15: そして 足 を 引きずる よう な 歩き 方 で 高城 と 反対 の 方 に
^
歩き 出し た 。
1173
,333,9: 出発 、 と 彼 は 低く 言い 、 そして
^
歩き 出し た 。
1173
,467,6: 彼等 は 崖 の 縁 を
^
歩き 出し た 。
1173
,534,12: 高城 は むこ う を むく と 崖 縁 の 道 を
^
歩き 出し た 。
1173
,554,9: 彼 は 頭 を 強く 振る と のろのろ と
^
歩き 出し た 。
1173
,671,5: 小屋 を 出 て すぐ
^
歩き 出さ ね ば なら ない 。
1173
,731,7: 返事 を し ない まま 彼 は
^
歩き 出し た 。
1173
,747,10: 宇治 は 黙っ て 背 を ひるがえし 再び 道 を
^
歩き 出し た 。
1173
,856,26: それ は 声 に なっ て は 出 なかっ た が 、 そう 言う 気持 で 宇治 は 肩 を 張る よう に し て
^
歩き 出し た 。
1173
,907,9: 「 では 」 彼 は 先 に 立っ て
^
歩き 出し ながら 、 「 おれ が 先 に 行く 。
1173
,932,5: 二 人 は そして そのまま
^
歩き 出し た 。
1173
,1001,34: 宇治 は 手 を 挙げ て 高城 を 制そ う と し た が 、 思いなおし た よう に 深い 呼吸 を し 、 そして 先 に 立っ て 部落 の 方 へ
^
歩き 出し た 。
1173
,1150,26: 胸 の 中 に 泡立っ て たぎり 立つ もの を いきなり ねじ伏せる と 、 ふい に 宇治 は 背 を 向け て 小屋 の 外 に
^
歩き 出し て い た 。
1173
,1215,13: 意 を 決し た よう に 高城 は 背 を ひるがえし て
^
歩き 出し た 。
1173
,1263,10: 宇治 は 顔 を 光 から 背け 、 黙っ て
^
歩き 出し た 。
1174
,1954,4: 地図 を たより に
^
歩き 出し た 。
1174
,1978,11: それから 盛り場 と 思わ れる 方向 に 、 二 人 は
^
歩き 出し た 。
1174
,5079,15: 彼 は 五 分間 ほど 牛 の 動き を じっと 観察 し 、 そして ゆっくり
^
歩き 出し た 。
1174
,5223,12: 信号 が 青 に なっ た ので 、 私 たち は
^
歩き 出し た 。
1174
,5376,20: 栄介 が のろのろ し て いる の を 認める と 、 くるり と 顔 を 戻し て 、 ひとり で
^
歩き 出し た 。
1174
,5384,6: 私 たち は ゆっくり と
^
歩き 出し た 。
1177
,1483,1: また
^
歩き 出そ う と する 。
1180
,63,9: 千 二 百 年 の 時 を 逆 に
^
歩き だし た
言い出す
(言う.出す)
延べ語数:
291
0001
,36,170: いや 、 大 酒 を 飲む の は 、 毎夜 の 事 で あっ て 、 なに も 珍 らしい 事 で は ない けれども 、 その 日 、 仕事場 から の 帰り に 、 駅 の ところ で 久し振り の 友人 と 逢い 、 さっそく 私 の なじみ の おでん や に 案内 し て 大いに 飲み 、 そろそろ 酒 が 苦痛 に なり かけ て 来 た 時 に 、 雑誌 社 の 編輯 者 が 、 たぶん ここ だろ う と 思っ た 、 と 言っ て ウイスキー 持参 で あらわれ 、 その 編輯 者 の 相手 を し て また その ウイスキー を 一 本 飲み つくし て 、 こりゃ もう 吐く の で は なかろ う か 、 どう なる の だろ う 、 と 自分 ながら 、 そらおそろしく なっ て 来 て 、 さすが に もう 、 この へん で よそ う と 思っ て も 、 こんど は 友人 が 、 席 を あらためて 僕 に これから おごら せ て くれ 、 と
^
言い 出し 、 電車 に 乗っ て 、 その 友人 の なじみ の 小料理 屋 に ひっぱっ て 行か れ 、 そこで また 日本 酒 を 飲み 、 やっと その 友人 、 編輯 者 の 両人 と わかれ た 時 に は 、 私 は もう 、 歩け ない くらい に 酔っ て い た 。
0003
,2470,24: どうも 、 あの 時 の 孔雀 の 、 小さい せき ば らい を 一つ し て 、 さて 、 「 私 こと 」 と
^
言い 出し た ところ は 、 なんとも 、 よろしく て 、 忘れ られ ない もの だっ た 。
0004
,298,63: 父 は 、 わたくし たち 、 あまり 身 を 入れ て 聞い て い ない のに 感 附い て 、 いよいよ 、 むき に なっ て 、 こまかく 、 ほんとう らしく 、 地図 やら 何やら たくさん 出し て 、 一生懸命 に ひそひそ 説明 し て 、 とうとう 、 これから 皆 で その 山 に 行こ う で は ない か 、 と まで
^
言い 出し 、 これ に は 、 わたくし 、 当惑 し て しまい まし た 。
0012
,35,7: キリスト の 愛 、 など と
^
言い 出す の は 大袈裟 だ が 、 あの ひと の 教える 「 隣人 愛 」 なら ば わかる の だ が 、 恋愛 で なく 「 異性 を 愛する 」 という の は 、 私 に は どうも 偽善 の よう な 気 が し て なら ない 。
0029
,222,114: これから は 、 何 でも この 調子 で 、 軽く 夫 に 甘え て 、 冗談 を 言い 、 ごまかし だって 何 だって かまわ ない 、 正しい 態度 で 無くっ たって かまわ ない 、 そんな 、 道徳 なんて どう だって いい 、 ただ 少し でも 、 しばらく でも 、 気持 の 楽 な 生き方 を し たい 、 一 時間 でも 二 時間 でも たのしかっ たら それ で いい の だ 、 という 考え に 変っ て 、 夫 を つねっ たり し て 、 家 の 中 に 高い 笑い声 も しばしば 起る よう に なっ た 矢先 、 或 る 朝 だしぬけ に 夫 は 、 温泉 に 行き たい と
^
言い 出し まし た 。
0034
,104,11: しかし 、 私 が もう一度 引きかえし て み たい と
^
いい だす 前 に 、 浜子 は ふたたび 明るい 方 へ 戻っ て 行き 、 植木 屋 、 風鈴 、 花 緒 、 らん ち ゅう 、 暦 、 扇子 、 奥州 斎川 孫太郎虫 、 河豚 の 提灯 、 花火 、 びいどろのおはじき … … いい 母親 だ と 思っ た 。
0054
,853,6: ペ ペ 吉 も 良心 なんて
^
言い 出し ちゃ 、 もう おしまい だ ねえ 。
0054
,1157,12: 帰ら ない で 、 上っ て は どう か と 、
^
言い だし 兼ね て 、 道子 は もじもじ し て い た 。
0054
,2653,38: 昼間 雪子 に 惚れ て いる の だ と 、 はっきり と お 加 代 の 前 で 言っ た —— その 手前 、 雪子 を 救い出す から 、 力 を 藉 し て くれ と は 、
^
言い 出し 兼ね た の だ 。
0060
,4831,44: 大学 から の 紹介 を 受け て 訪ね て き た 長髪 で 童顔 、 体格 の よ さ を 通り越し て かなり 太り 気味 の 学生 は 、 部屋 を 見せ られる なり 、 続き の 二 部屋 を 借り たい と
^
言い 出し て 大家 の 郡司 家 を 驚か せ た 。
0060
,7177,40: 一 九 七 七 年 一月 三 日 、 アップルコンピュータ 社 を 正式 に 設立 しよ う と する 当日 に なっ て も なお 、 マークラー の 家 に 集まっ た メンバー に 、 ウォズニアック は 降りる と
^
言い 出し た 。
0060
,8738,47: ショップ 用 に 準備 し て い た 対応 アプリケーション 紹介 の ため の 「 市販 ソフト 情報 」 に 、 浜田 は OS 対応 製品 を 一 まとめ に し た 欄 を 別に 設ける よう に 指示 し 、 自ら コピー を 書く と
^
言い 出し た 。
0060
,8784,26: だが 一 年 も たつ と 仕事 へ の 欲求 不満 を 募ら せ 、 「 この まま で は 頭 が おかしく なる 」 と
^
言い 出し て 、 東芝 の オフィス コンピューター の 代理 店 を やっ て いる 地元 の 会社 で プログラマー として 働き はじめ た 。
0061
,82,12: そんな 人 が 、 この 歳 で 〈 先祖 〉 など と
^
言い 出す の が 、 まず 面白い 。
0061
,145,7: コンピューター で 読む 本 など と
^
言い 出す と 、 「 画面 で 文字 に 付き 合わさ れる の か 」 と 、 まず 嫌 な 顔 を さ れる 。
0062
,458,37: 考え て みれ ば あの クソッタレ・バンド は 教師 が 指導 し て い た と 思う の だ が 、 それ で なく て も いつも 生意気 な ガキ が 「 ギター 弾か せろ 」 と
^
いい だし た もん だ から 、 呆れ返っ た 教師 は 「 どうせ 聞こえ やし ない や 」 と 踏み 、 オレ の 自由 奔放 な 演奏 スタイル に 文句 を 付け なかっ た の だろ う 。
0062
,787,23: かつて 大型 コンピューター しか なかっ た 時期 、 DEC という 会社 が 突然 「 小さい こと は いい こと だ 」 と
^
言い 出し た 。
0062
,899,26: ところが 開発 スタッフ は 、 ミニ コンピューター へ の 日々 の 欲求 不満 を はらす 、 自分 達 の 使い たい マシン が 作り たい と
^
言い 出し た 。
0062
,933,20: * 一 九 九 二 年 の 一月 に なっ て 、 アップル が 家電 市場 に 参入 する と
^
言い 出し た 。
0062
,961,21: 家電 製品 自体 は 作ら ない まで も 、 電脳 家電 が 人 に 向ける 顔 の ところ は 任せろ と
^
言い 出す の は 当然 だ 。
0062
,1338,9: 猪木 が モハメッド ・ アリ と やる と
^
言い だし た 日 に は 、 実に まったく 驚かさ れ た もの で ある 。
0062
,1361,16: ところが へ そま がり が 、 メニュー を 減らし て 効率 アップ を 目指そ う と
^
言い 出し た 。
0062
,1456,51: 先行 し た ソニー の パームトップ は 、 「 変わっ て も いい と 思う よ 」 と 宣言 し 、 京セラ の 意欲 作 リファロ は 「 システム 手帳 に 化け て 電子 化 の メリット を ここ に 付け た ほう が 面白い の で は 」 と
^
言い だし た 。
0062
,2217,45: ミップス の 最 高速 版 で ある R 4 0 0 0 の 8 0 MIPS に対して 、 ALPHA は 3 0 0 MIPS は でる という 触れ込み で 、 商売人 の ビル ・ ゲイツ は さっそく Windows NT を ALPHA に 載せる と
^
言い だし た 。
0062
,2220,22: 五月 に なっ て コンパック が 正式 に ACE から の 脱退 を 表明 する と 、 サンタクルズオペレーション も 撤退 だ と
^
言い 出し た 。
0062
,2231,8: アップル と IBM が 提携 する と
^
言い だし た か と 思う と 、 西 和彦 さん と いっしょ に アスキー を 引っ張っ て き た 郡司 明郎 さん と 塚本 慶一郎 さん が 辞め て しまっ た 。
0062
,2429,31: ところが 米国 通商 代表 部 が 教育 用 パソコン へ の BTRON 採用 は 、 アメリカ 企業 の 市場 参入 を 阻む 排他 的 な 貿易 障壁 と なる と
^
言い だし 、 通産省 の 腰 が 呆れる ほど あっけなく 崩れ て 採用 は 取り消し と なっ た 。
0062
,2432,40: そして 大手 エレクトロニクス 企業 の 腰 が 完全 に 引け て しまっ た 中 で 、 BTRON の 可能 性 を 葬る に 忍び ない と 判断 し た パーソナル メディア が 、 「 俺 が やる 」 と
^
言い だし た 。
0062
,2449,37: 8 0 2 8 6 、 3 8 6 で 動く BTRON 1 と 聞け ば 、 PC — 9 8 0 1 で 動く バージョン を 作っ て OS だけ 売っ て くれ ない か と
^
言い だす の が 人情 だ 。
0062
,2470,22: * IBM 産業 スパイ 事件 を 体験 し て い たら 、 池田 敏雄 さん は 次に 何 を やろ う と
^
言い 出し たろ う 。
0062
,2850,40: その うち に MS — DOS に 続い て Windows でも いい お客 に なっ て もらお う と 思っ て い た IBM は 、 「 そんなに もたもた し てる ん なら 自分 で 書く もん ね 」 と
^
言い 出し て TopView なんて 代物 を 持ち出し て き た の も 、 Windows に は つらかっ た 。
0062
,2869,23: さらに 翻っ て 、 「 なら 後発 の あんた ら は もっと 安く し なく て は いか ん よ 」 など と
^
言い 出す かも 知れ ない で は ない か 。
0062
,2873,38: さらに 十一月 の 末 に は 、 ビル・アトキンソン 等 の ジェネラル・マジック で 開発 を 進め て き た 二 十 四 時間 世話焼き マシン の 製品 化 にあたって 、 ソニー 、 モトローラ と 提携 する の だ と
^
言い だし た 。
0068
,188,33: そして 新宿 の 家 について も 、 桂子 に対して 、 「 あなた の 旦那 を 送っ て き て やっ た 」 と 恩 を 着せ 、 また チップ の こと を ゴタゴタ
^
言い 出し 、 おまけ に 池袋 の マーケット の 家賃 が 高い なぞ と 言い 始める 。
0068
,344,10: 彼女 は 米 を 買う 金 も ない と
^
言い だし た から 、 私 は 大切 に し て い た クロポトキン の 「 ロシア 文学 の 理想 と 現実 」 、 ジョイス の 「 ダブリン の 人々 」 他 二 、 三 冊 の 洋書 を 、 訪ね て き た 編集 者 に 頼み 、 一面識 だけ ある 本屋 の 社長 に 図々しく も 売っ て き て 貰う 。
0068
,404,37: 黄昏 、 例 によって アドルム と 人 が 恋しく なる 頃 、 私 は 台所 の 姉 に 薬 を 貰い に ゆき 、 その 時 、 新宿 の 桂子 を 見舞 に ゆき たい と
^
言い だし た 。
0072
,379,13: 「 そう だ とも 」 五 助 は 、 彦太 が 何 を
^
いい 出す の か と 、 じっと 目 を すえ た 。
0074
,7,20: もし それ を 怠る よう な 者 が あれ ば 、 その 者 は 真人間 で は ない 」 と
^
いい だし た こと で ある 。
0079
,88,37: ヒト ミ も 、 もともと メソ 子 ちゃん の 組 で は なく 、 なに ごと に も どんどん とびこん で いく 方 の 明るい 性質 の 少女 だっ た から 、 東 助 が そう
^
いい だす と 、 ヒト ミ も おもしろ がっ て 、 早く あそこ へ いっ て あれ を ひろい ましょ う と いっ て 、 足 を 向け た 。
0079
,483,11: 君たち は 気持 わる が って 、 もう 帰ろ う と
^
いい だす かも しれ ん よ 」
0080
,2791,30: そんな こと から 、 Q は ぼく たち を 生かし て おけ ない と 考え 、 きゅう に きょう の 午後 二 時 かっきり 、 時刻 厳守 で 会う なんて
^
いい だし た の だろ う 。
0082
,2128,27: 戸山 少年 は 、 みな の とめる の を ふりきっ て 、 廊下 へ とびだし た が 、 まもなく 帰っ て 来 て ふしぎ そう に
^
いい だし た 。
0082
,2959,10: 博士 は その 時 とつぜん 口 を ひらい て
^
いい だし た 。
0083
,183,6: そこで 私 達 は どっち から
^
いい 出す とも なく それ を いい 出し て この 島 を 離れ 、 元 の 古巣 で ある 都会 へ 引返し た 。
0083
,183,12: そこで 私 達 は どっち から いい 出す とも なく それ を
^
いい 出し て この 島 を 離れ 、 元 の 古巣 で ある 都会 へ 引返し た 。
0083
,389,11: その とき 鳴海 が 、 突然 妙 な こと を
^
いい 出し た 。
0084
,584,18: その まわり に は 町 の 人々 が 黒山 の よう に 集まっ て 来 て 、 わいわい
^
いい 出し た 。
0084
,2459,18: ネッド は 、 この 自動車 に 積ん で あっ た 電気 蓄音器 を かけ て みよ う と
^
いい 出し た 。
0086
,29,7: そこで 彼 は 場所 を 換える と
^
いい 出し まし た 。
0087
,322,10: 尤も 鼠 の 狙撃 説 は 、 彼 自ら が
^
いい 出し た こと で あっ た が ——。
0087
,473,5: 長谷 戸 検事 が
^
いい 出し た 。
0087
,2053,15: 長谷 戸 検事 も 大寺 警部 も その他 の 係官 も 、 帆 村 の
^
いい 出し た こと が 意外 だっ た ので 、 おどろい た 。
0087
,2071,8: 帆 村 が 意外 な こと を
^
いい 出し た ので 、 係官 の 顔 が さっと 緊張 する 。
0088
,155,7: と 、 楽士 の ひとり が
^
いい だし た とき 、 指揮 者 の 森山 は 顔色 を かえ て 、
0089
,130,54: 「 ぼく たち 人間 の 科学 知識 は 、 まだ 発達 の 途中 に ある ん だ から 、 もっと 先 に なっ て 、 幽霊 や お化け が ある って こと が 証明 さ れる 日 が 来る かも しれ ない 」 と 四 本 君 が と くい の むずかしい こと を
^
いい 出し た 。
0089
,198,23: 時計 台 の ある 怪 屋敷 は 、 崩れ かけ た 塀 を 越し た 向こう に 、 何 か もの を
^
いい 出し そう に 立っ て いる 。
0089
,484,8: 四 本 は 、 おもしろい こと を
^
いい 出し た 。
0091
,297,16: 道夫 は 、 川北 先生 に 話 を する 決心 を し て 、 こう
^
いい だし た 。
0091
,1810,42: しかるに 新聞 社 の 写真 班 が 、 女 幽霊 を うつそ う として 競争 で 追いかけ まわす 、 放送 局 で は 女 幽霊 の 呻 り 声 を 録音 し て 、 実況 中継 放送 を し ます など と
^
いい だす もの だ から 、 女 幽霊 の 妙 な 人気 は 日毎 に 高く なる 。
0098
,1514,3: 何 を
^
云い 出す やら 。
0098
,1743,18: 云う かも しれ ない な 、 と 私 の 思っ て い た こと を また うまく
^
云い 出し た もの だ と 、 私 も 弱っ た 。
0098
,2223,34: 柴 を 背 に おい 、 鞍 乗 の 尾根 路 を 左 に 登り ながら 、 妻 は ここ の 海 の 見える 所 へ 家 を 一つ 建て たい と また
^
云い 出し た 。
0098
,2611,2: 」 と
^
云い 出し た 。
0098
,3231,8: 私 は また 彼 に そんな こと を
^
云い 出せ ば 、 せっかく の 参 右 衛門 の 好意 を もみ消し そう で 、 この 二 人 の 間 に 挟ま れ て の 行動 は 、 目立た ぬ ところ で うるさい こと の 多かっ た の も 、 今 まで から 度度 感じ て い た 。
0112
,468,15: 十 時 一 寸 過ぎ 頃 千 世子 は たまらなく なっ て 帰る と
^
云い 出し た 。
0112
,882,24: 家 を 出る 時 っ から 源 さん は 、 重い 進ま ない 気持 に なっ て 今日 こんな ところ に 来る と
^
云い 出さ なけりゃ あ よかっ た と さえ 思っ て 居 た 。
0112
,894,12: 「 ほんとう に 己 は なぜ こんな ところ に 行こ う と
^
云い 出し た ん だろ う 自分 で 自分 の 気 が しれ やし ない 、 千世子 は たしかに H を 思っ てる ん だ 、 そい で 己 はだし に つかわ れ てる ん だ !
0112
,952,19: 一番 奥 の 茶屋 の 赤い 毛布 の 上 に 腰 を 下す と すぐ 我 まま らしく
^
云い 出し た 。
0112
,960,8: 「 歩け まい と 思え ば 誰 が
^
云い 出し なんか する もん です か 、 キット 歩き ます 、 どんな 事 に なっ て も … … 」
0112
,1028,10: 二 人 は どっち か 早く 「 もう 」 と
^
云い 出し て 呉れれ ば と まち 合っ て 居 た 。
0112
,1095,5: 「 オヤオヤ 偉い 事 を
^
云い 出し た もん だ 、 それ じゃあ 今 も かけ 落ち し てる と 思っ て たら こわく は ない でしょ う ?
0112
,1409,6: 父親 が こんな 事 を
^
云い 出し た 。
0112
,1853,17: 千世子 は だまっ て きい て 居 た けれども その 云う わけ も こんな 事 を
^
云い 出す 動機 も 知っ て 居 た 。
0112
,2138,15: と 云っ た 言葉 に対して も 又 女 の 様子 に対して も それ を 再び
^
云い 出す 事 は 出来 なかっ た 。
0113
,138,23: 自分 が 進ん で 話 を 切り出し 、 自分 が 自分 を 明 か に する 事 より も 、 人 の
^
云い 出す 話 を 静か に 聞き 、 他人 を 細々 と 観る の が すき な 人 だ と じきに 知っ た 千世子 は 始終 自分 の わき に 眼 が 働い て 居る 様 な 気 が し て 肇 と 相対 し て 居る とき に は 例え 其の 手際 は 良く なくっ て も あんまり 見すかさ れ ない だけ の 用心 を し た 。
0113
,142,10: 時々 亢奮 し た 目 附 で 何 か
^
云い 出そ う として は フット 口 を つぐん で 静か な 無口 に なる の を 千 世子 は 興味 ある 気持 で ながめ た 。
0114
,845,5: そんな 事 私 が
^
云い 出し た ん じゃあ ない ん です けど ね 、 ここ に 居る 人 が 云い つけ た ん です よ 。
0114
,910,6: 「 いいえ 、 でも 何 と
^
云い 出し たら いい ん だ か わから ない ん で ねえ こまっ てる ん です —— が 、
0140
,1040,11: 雑誌 に よせ て いっ た が 、 それ を
^
いい 出す 伸子 の 心 の うち で は 、 自分 の 書く 小説 の こと で あり 、 小説 を 書い て ゆく 、 という その こと でも あっ た 。
0140
,1524,2: それ を
^
いい 出し た 男 の 有為転変 的 な 生活 の いく 分 を 伸子 は 知っ て い た 。
0140
,1716,18: 蕗子 が この間 来 て 、 友達 の 就職 の 相談 が あっ た あと 、 伸子 が
^
いい 出し た 、 婦人 の 一応 の 経済 的 独立 の 、 その さき に ある 目的 について の 疑問 も 、 伸子 の 実感 に は 、 きのう きょう で ない 根 を もっ て いる こと な の で あっ た 。
0140
,1729,7: 互 の 誠意 の 問題 として
^
いい 出さ れる こと で あっ て も 、 伸子 の 女 の 感情 にとって 、 それ は ありふれ た 小心 な 男 の いう こと と 同じ だ と 映る よう な 場合 、 伸子 は 悲しく 、 そして 容赦 なく 、 自分 たち の まねごと じみ た 生活 の 矛盾 を 感じ た 。
0140
,2446,20: きのう 、 動 坂 の 家 で 多 計 代 が 越智 と 結婚 しよ う と 思う と
^
いい 出し た とき 、 伸子 は 全力 を つくし て その 不可解 な こと を 、 わかろ う と 努力 し た 。
0140
,2954,7: 日曜日 の 朝 、 素子 が
^
いい だし た 。
0140
,3612,4: それ は 素子 が
^
云い 出し た こと で あっ た 。
0140
,3821,13: 素子 と 伸子 と が 、 そろそろ 帰ら なけれ ば 、 と
^
いい 出す 時分 に なっ て 、 俄 雨 が ふり 出し た 。
0140
,3950,15: —— で も 、 何故 、 素子 は この 話 に かぎっ て 結論 から
^
いい 出し た の だろ う 。
0140
,5073,16: 伸子 は 、 ほんとう に 眼 を 大きく 見 ひらい て そういう こと を 突然
^
云い 出し た 素子 を 見 た 。
0140
,5331,6: 実際 的 な テムポ で
^
云い 出す 素子 に そう 答え ながら 、 伸子 は 、
0140
,5578,22: けれども 、 木下 が なにか の 気分 の こじれ で 、 伸子 が その とき の 調子 で なに 心 なく
^
云い 出し た 話 に とりあわ なけれ ば 、 少く とも 、 こういう 工合 で 金 が 出来る よう に は なら なかっ た だろ う 。
0141
,517,12: けさ 、 ВОКС へ 行く とき も 、 実際 に それ を
^
云い 出し 、 誘っ て くれ た の は 瀬川 雅夫 で あっ た 。
0141
,518,4: 瀬川 が それ を
^
云い 出し 、 行く と きまって から 、 ВОКС 訪問 の 重要 さ を 力説 し た の は 秋山 で あっ た 。
0141
,1836,5: 伸子 は やや 唐突 に
^
云い だし た 。
0141
,1838,14: リン 博士 は 、 前 おき も なし に いきなり そんな こと を
^
云い だし た 伸子 の 顔 を 平静 な 目 で ちょっと 眺め て い た が 、
0141
,2185,20: エスペラント で 講演 する ひとで さえ も 、 女 という もの について は 、 ひっくるめ て 顔 だ ち から
^
云い 出す よう な 感覚 を もっ て いる という 事実 は 、 それ につれて 、 伸子 に 苦しく 佃 を 思い 浮ば せ も する こと だっ た 。
0141
,2196,7: 思いがけない 素直 さ で 素子 が
^
云い 出し た 。
0141
,2936,5: プレハーノフ を よも う と
^
いい 出し た 素子 の 動機 は 、 そういう ところ に も ある の だっ た 。
0141
,3032,7: 皮肉 の 味 を もっ て
^
云い 出し ながら 、 皮肉 より 重い 日ごろ の 負担 が つい 吐露 さ れ た よう に ヴェラ は 云っ た 。
0141
,3697,13: 秋山 さん たち 、 どう し て いる でしょ う ね 、 と
^
云い 出し た 伸子 の 心持 に は 、 アストージェンカ で はじまっ た 生活 の 感情 から みる と 、 パッ サージ の 暮し が 平面 の ちがう 高 さ に 浮い て いる よう に 思える から だっ た 。
0141
,3919,5: 宮野 は 伸子 が そう
^
云い 出し て も 帰り そう な 気配 が なかっ た 。
0141
,3981,7: まだ こだわっ て 、 伸子 が
^
云い 出し た 。
0141
,4218,1: と
^
言い 出し た 。
0141
,5172,6: 伸子 が いきなり 単純 に
^
云い だし た 。
0141
,5419,31: ますます 焦れ て 来 た 素子 が いま に も 日本語 で 、 こんな 女 を 対 手 に し て たっ て 仕様 が ない よ 、 と でも
^
云い 出し そう に なっ た とき だっ た 。
0141
,7374,1: と
^
云い だし た 。
0141
,8841,13: そう だ と すれ ば 、 権田 正 助 が こんな ところ で
^
云い 出し た の が わから なく て 伸子 は 、
0141
,9589,1: と
^
言い だし た 。
0141
,10810,24: シュミット を さがす こと は 断念 し た らしく 、 黒川 隆三 が また 一 本 タバコ を つけ て 、 何 か
^
云い 出そ う と し た とき 、 廻廊 の 奥 から 一 人 の 少年 が 、 伸子 たち 一 行 へ 向っ て 歩い て 来 た 。
0141
,11019,12: ふだん 話す とき より 、 二 音程 ばかり 低い 声 で
^
云い 出し た 。
0141
,11058,2: そう
^
云い だし た の は 黒川 だっ た 。
0141
,12942,26: 「 小枝 を 小間 使い に する ため だって こと が はじめ っ から わかれ ば 、 僕 、 決して 、 あの とき 結婚 する なんて
^
云い 出しゃ し なかっ た ん だ 。
0141
,13418,6: 「 急 に そんな こと を
^
云い 出さ れ た って 、 わたし に どう しよう が ある もん じゃ ある まい し —— 第 一 、 お 父様 も いらっしゃら ない のに 」
0141
,13669,13: こんど だって 、 お母様 が 思っ て いらっしゃる より も 和 一郎 が
^
云い 出し た 心持 は 根 が 深い と 思う から 、 わたし は 実際 的 に 処置 し た 方 が いい と 思っ た だけ な ん だ から 」
0141
,14560,24: それ も 、 和一郎 が 、 ガス に し て は 部屋 代 が すこし はり すぎ て いる よう だ ね 、 と
^
云い 出し た の が はじまり だっ た 。
0141
,14568,6: 「 実は 、 僕 たち 、
^
云い 出そ う か どう しよ う か って 、 大分 遠慮 し て い た ん だ 。
0141
,14734,15: だから 、 あと から 段々 木村 さん が 、 イギリス の 商魂 という こと を
^
云い 出し て ね 。
0141
,15208,1: と
^
云い 出し た 。
0141
,15696,15: 雨 が 降っ て いる こと について は 、 多 計 代 は 何とも
^
云い 出さ なかっ た 。
0141
,15948,9: 寝室 へ ゆく と 、 伸子 が 何とも
^
云い 出さ ない うち に 多 計 代 が 枕 の 上 から 白眼 がち の 眼 づか い で 娘 を 見上げ た 。
0141
,16131,6: 少女 らしい 几帳面 さ で
^
云い 出し た つや子 の 膝 を 、 つつい て 、 伸子 は だまら せ た 。
0141
,16134,5: いま 、 それ を
^
云い 出す の が 真実 の 思い なら 、 多 計 代 は どうして きょう に なる まで 、 伸子 にとって は わけ の わから なかっ た 用心 ぶ かさ で 、 パリ に 残っ て あと から モスクヷ へ 帰ろ う と する 伸子 の プラン と 、 自分 たち だけ で シベリア 経由 で 帰る と きめ た プラン と の 間 に 、 けじめ を つけ て 来 た だろ う 。
0141
,16478,25: 冷静 な 意志 で 、 はねる 馬 を くつ わ で 導い て 行こ う と し て いる よう に 、 蜂谷 が
^
云い 出し た 。
0141
,17365,21: しかし 、 佐々 さん は ここ を 見 たら 、 きっと セダン や メッツ へ も 行っ て 見 たい って
^
云い 出す ん だろ う な 」
0141
,18904,5: 伸子 は 、 ぼんやり
^
云い 出さ れ た その 帰国 の 考え に 賛成 も し ず 、 不賛成 も あらわし て い ない の だっ た が 、 木下 が 、 自身 で 責任 を 負っ た 金 を 送れ ない という とき に なっ て 、 会計 係 の 弟 に 事務 一 片 の 手紙 を 書か せ て すまし て いる こと が 不愉快 だっ た 。
0141
,20080,9: 日本 で 、 はじめて 帝国 主義 という こと を
^
云い 出し た 男 だ 」
0141
,21869,24: だが 、 いま 素子 の 日曜日 の 歯痛 で 二 人 ながら 途方 に くれ て いる と 、 伸子 は 、 自分 の
^
云い だし た パリ で の 暮し かた が 、 へん くつ すぎ た よう に も 思わ れ て 来る の だっ た 。
0141
,22341,3: 「 磯崎 が
^
云い だし て 、 ここ の マダム に たのん だ こと です のに ——」
0142
,366,19: せわしく 朝 から の こと を 思いかえし て 見 て も 、 ひろ子 に は 重吉 に それ を
^
云い 出さ せ た きっかけ を 自分 から とらえる こと は 出来 なかっ た 。
0142
,416,21: その 姿 を 仔細 に 追っ て ゆく と 、 そこ に は 電車 の 中 で 重吉 が 不意 に
^
云い 出し た 批評 に つながる 自分 の 在る こと が 、 ひろ子 自身 に も さとら れる よう な 気 が する の で あっ た 。
0144
,414,1: と
^
云い 出し た 。
0144
,1670,20: パンコフ 、 ククーシュキン その ほか 十 人 ばかり の 者 が 駆けつけ た とき 、 商人 クジ ミン は 勿体らしく
^
云い 出し た 。
0197
,78,10: 徳永 直 も この 点 に ふれ て 自分 が
^
いい 出し た 「 日常 性 」 から 書く という こと を 、 ストライキ や 組合 運動 を ぬき に 理解 さ れ て いる 不満 を 語っ て いる の で ある 。
0205
,264,33: 労働 者 階級 の 歴史 的 任務 の 性格 を ひきぬい た 「 人民 的 リアリズム 」 の 創作 方法 について の 論 が 、 文学 サークル そのもの の 指導 者 から
^
云い 出さ れ て い た よう な 職場 の 文学 の 空気 は そのまま なり に 、 一 九 四 八 年 の 後 半期 、 中国 の 人民 革命 の 勝利 の 見 とおし とともに 、 日本 の 民主 主義 文学 の 立場 から の 科学 的 な 検討 や 分析 なし に 、 これ まで の 作品 活動 —— 徳永 、 宮本 、 佐多 など を こめ て —— は 労働 者 階級 にとって 役 ない もの だ という よう な お お ざっぱな 発言 が おこっ た 。
0398
,26,19: いわば あて の ない 人 を そうして 幾年 も 待っ て い て も 、 と 周囲 が とやかく
^
云い だし て 来 て いる 。
0442
,169,1: と
^
云い 出し た として も 、 照子 は 瞬き 一つ せ ず 、 勿論 極り など 悪 がら ず 、
0446
,82,1: と
^
云い 出し た 。
0461
,26,0:
^
云い 出す と 、 要求 ばかり に なる 辛 さ
0470
,204,26: 「 ○ ○ が もう 一 年 で 大学 を 卒業 する と いう とき 、 突然 もう 学校 は やめ たい と 思い ます と
^
云い 出し た 時 に は 実に 天地 が 暗く なる 程 驚き まし た 。
0505
,138,13: 気心 の 知れ ない 赤 の 他人 に やる より は と
^
云い 出し た お節 の 話 が 、 お節 自身 で さえ 予気 し て 居 なかっ た ほど 都合 よく 運ん で 、 別 に あらたまっ た 片 苦しい 式 も せ ず に 、 お 君 は 恭二 の 家 の もの に なっ て しまっ た 。
0505
,360,32: 去年 の 中頃 に 、 お節 が 長 病 い を し た 時 、 貸 り て まだ 返さ ず に ある 十 円 ばかり の 金 の 事 を
^
云い 出さ れ て は 、 口惜しい けれど 、 それでも と は 云わ れ なかっ た 。
0505
,383,10: など と 、 自分 の 病気 について の 事 を
^
云い 出し たい 様 に し て 居 たけれ 共 、 栄蔵 は 、 種々 な 話 に 紛らし て 、 一寸 の 間 も 、 否 な 話 から のがれ て 居 た がっ た 。
0505
,733,52: 始め の 間 は 栄蔵 も お節 も 山岸 と は かねがね 知り合い の 間 だ から 却って 話 もち ゃんちゃんとまとまって 行き そう に 思っ て 居 た が 、 面 と 向っ て 見る と 、 まるで 見知らぬ 者 同志 の 話 より は 、 斯 うし た 事 は
^
云い 出し 難かっ たり し て 思う ほど の 実 も 挙ら なかっ た 。
0505
,744,8: そんな 訳 な ので 、 息子 の
^
云い 出さ ない うち は 此方 から その 事 を 云い 出す の も 何と 云う 事 は なし てれ 気味 な ので 、 余計 ずるずる に なる ばかり で あっ た 。
0505
,744,18: そんな 訳 な ので 、 息子 の 云い 出さ ない うち は 此方 から その 事 を
^
云い 出す の も 何と 云う 事 は なし てれ 気味 な ので 、 余計 ずるずる に なる ばかり で あっ た 。
0506
,97,47: ドシンドシン と はげしい 金 鎚 の 音 の する 毎 に 眉 を よせ て 居 た 隣 の 主人 堪え 切れ なく なっ た と 見え て 、 ズカズカ と よっ て 来 て 、 小さい と 思っ て か 弟 に 種々 垣根越し に
^
云い 出し た 。
0506
,175,12: 上 の 弟 は 、 鳥 に お菜 を やり ながら
^
云い 出し た 。
0507
,340,26: しばらく だまっ て 居 た っけ が やがて 頭 を あげ て 、 小さい 庖丁 を つかっ て 居る 祖母 の 手許 を 見 ながら
^
云い 出し た 。
0507
,373,11: いや な 顔 を し て 祖母 が 斯 う
^
云い 出す と 菊 太 は 少し 力 づい た 調子 で 又 繰返す の で ある 。
0508
,41,3: 何 か
^
云い 出し たら 此方 に 話 を 引っぱっ て 困ら せ て やろ う と 云う 明 か に 意識 さ れる 程 の 毒々しい 期待 で 、 喉元 まで 声 を 出し 掛け て 居 た 。
0508
,45,1: と
^
云い 出し た 。
0508
,288,41: 頭 を かしげ て 池 と 蕙子 を 半々 に 見 て 居 た お 久美 さん は いきなり 「 ああ そう そう 、 私 どうしても 貴女 に 伺お う と 思っ て 居 た 事 が 有る 」 と
^
云い 出し た 。
0508
,403,67: まだ 経験 の ない 一 日 一 日 と 育つ 盛り に ある か たまらない 考え で お 久美 さん を 動かし て 行く と 云う 事 は 、 まるで 性質 も 之 から の 行き 方 も 違っ て 居る 蕙子 に は 不安 の 様 で も 不 忠実 の 様 でも 有っ た ので 、 いつ でも お 久美 さん の 仕様 と
^
云い 出し た 事 を 判断 し て 居 た 。
0508
,405,12: けれ 共 お 久美 さん は じき に 涙 を 止め て
^
云い 出し た 。
0508
,558,2: 等 と
^
云い 出し たり し 、 お 関 も 亦 重 三 の 事 が しきりに 思わ れ て 、 どんな 立派 な 男 に 育っ て 居る だろ う 、 ぜひ 一 度 は 会い も し た し 、 出来る 事 なら 家 へ 入れ たい と 云う 願望 が はげしく 起っ て 、 長い 間 親知らず で 放っ て 置い た 大切 な 息子 へ 気の毒 で あっ たり 済まなかっ たり する 気持 が 一方 恭 へ の 態度 を より 丁寧 に 思いやり 深く さ せ た 。
0508
,949,68: 其の 夜 若者 共 に 加え た 無礼 な 仕打ち 等 が 段々 知れ て 来る と 、 益々 山田 夫婦 に は 面白く 無い 噂 ばかり 耳 に 入る 様 に 成っ た ので 、 急 に 思い立っ て お 関 は 兼 て から 主人 に 話し て ある 養子 の 話 を 進行 さ せ て 迎え に Y 市 へ 行く 事 を
^
云い 出し た 。
0508
,1217,1: と
^
云い 出し た 。
0508
,1399,18: と 蕙子 が 云っ て も 聞か ない 祖母 は 段々 山田 の 家族 の 事 を 悪く
^
云い 出し て 、 お 関 の 事 、 お 久美 さん の 事 を 頭ごなし に 仕 た 。
0508
,1471,81: お 久美 さん は 「 お 蕙 さん に なんて 今 の 私 の 心 が 分る もの か 、 彼 の 人 は 呑気 な ん だ もの 」 と 思い ながら 種々 案じ て 居る らしく 気遣っ て 居る 蕙子 の 様子 を 見る と 、 又 何と なし 頼り の 有る 縋っ て 居 たい 様 な 気 に も なっ た の だけ れ 共 、 喉 まで 出 掛っ て 居る 最初 の 一言 を
^
云い 出す 決心 が 付か ない で 、 蕙子 に 会う 毎 に 、 云い たい 事 は 有っ て も 云え ない 苦し さ に 攻め られ て 居 た 。
0508
,1601,3: 誰 が
^
云い 出し た 事 か は 知ら なかっ た が 、
0508
,1610,1:
^
云い 出し た 者 は 勿論 、 お 関 や 何 か に 積 っ た 悪意 を 持っ て 居る 者共 だ と は 思っ て 居 た けれど 、 お 関 は 気 の 顛倒 する 程 の 恐怖 に 襲わ れ た 。
0527
,15,21: 家中 の 者 は 、 万 更 思わ ぬ で は なかっ た けれども 、 こう 明 ら さま に
^
云い 出さ れる と 、 今更 に はげしい 不安 に おそわ れ て 、 どうぞ そう なり ませ ん 様 に と 思う 傍ら 、 電 の 様 に 避病院 の 黒 馬車 と 、 白い 床 の 中 に 埋まっ て 居る 瘠せ ほうけ た 宮部 を 一様 に 思い 浮べ て 居 た 。
0529
,26,4: と 大変 威張っ て
^
云い 出し まし た 。
0535
,116,28: そして 家中 が 、 何だか ザワザワ し た 様子 で 午後 に なる と 、 第 一 に 母 が 頭 の 工合 が 大変 悪い と
^
云い 出し た 。
0538
,944,10: 総子 だって 、 将棋 を し ましょ う なんて
^
いい 出し た の は 精三 さん な の よ 。
0538
,1189,10: 精三 いや 、 俺 は 別に 指し たくっ て
^
いい 出し た わけ じゃ ない 。
0538
,1524,12: 章介 俺 が ここ の 店 を 伸太郎 に 譲れ と
^
いい 出し た 時 、 お前 達 の おふくろ は 伸太郎 一 人 で は 到底 やっ て 行け ない こと を 見透し て い た の だ 。
0538
,1703,6: あんた が 今 そんな こと を
^
いい 出し て どう する 。
0540
,500,17: 浅間 山麓 に 行こ う と 誘っ た 時 から 、 或は 、 登山 しよ う と
^
言い 出し た 時 から 、 無意識 の うち に その 思い が なかっ た で あろ う か 。
0542
,229,11: 気 重い 沈黙 が 続い た 後 に 、 彼女 は
^
言い 出し た 。
0543
,217,19: そして ウイスキー を つが せ られ てる うち に 、 誰か が 、 ダンス を しよ う と
^
言い 出し まし た 。
0544
,305,35: おかしい の は 、 おれ が 出版 社 の 編輯 員 だ という こと を 知っ て 、 自叙伝 風 の 小説 を 書い て み たい から 出来 たら 出版 し て ほしい と
^
言い 出し た こと が ある 。
0548
,372,25: そして 或 る 晩 、 母 は ふい に 、 しばらく の 間 、 和歌山 に ある 生家 へ 行っ て き たい と
^
言い だし た 。
0552
,75,19: 僕 の 家 で は 、 三千子 は 客間 に 一 人 で 寝る の は 淋しい と
^
言い 出し た から 、 僕 の 寝室 に 寝かし た 。
0560
,246,31: わたくし は 当 が 外れ た と いう より は 、 なにか 癪 に さわっ て 、 あなた の 方 は とにかく 清 さん の 方 が 怪しい 、 と
^
言い 出し まし た 。
0563
,507,14: その 地所 の 浄 め を 、 A 女 に し て ほしい と
^
言い 出し まし た 。
0565
,79,18: 誰 か 、 しきりに 自分 の こと を 探索 し て いる と 、 美津子 さん は
^
言い 出し た の です 。
0566
,142,20: そこで 初めて 意見 が 一致 し て 、 市木 さん は 自分 から 、 竹垣 を 拵えよ う と
^
言い 出し た 。
0567
,196,19: どんなに 親切 に しとやか に 内山 さん に 仕え てる か 、 少し 見習っ たら どう だい 、 と
^
言い 出す と 、 もう むくれ 返っ て 、 どうせ わたし は 不親切 で 莫連 だ と がなり 立て 、 大 喧嘩 に なる の が 落ち です 。
0576
,274,25: 女 たち も やがて 御飯 を 食べ て しまい 、 日本 酒 も 飲み つくさ れ て しまう と 、 岩田 元彦 は 突然
^
言い だし まし た 。
0577
,436,16: 然し 、 やがて 、 ちょっと 布団 の 上 に 坐っ て 外 を 眺め たい と
^
言い だし まし た 。
0580
,367,12: 然し そんな こと に 気 を 遣わ ない で 、 彼 は
^
言い 出し た 。
0584
,189,24: 久保 は 気 を 変える よう に 、 立川 の 辞職 と 就職 と の 二つ の 祝い に 一杯 飲も う と
^
言い 出し まし た 。
0586
,187,13: 沈黙 が 続い た あと で 、 千枝子 は ごく 自然 に
^
言い だし た 。
0586
,428,13: と は いえ 、 柳 丹 永 の こと を 秦 が
^
いい 出し た 一事 は 、 何 か 気 に なっ た 。
0587
,267,15: それから 木原 の 肩 に もたれかかる ほど 身 を 寄せ て き て 、 ゆっくり
^
言い だし まし た 。
0596
,292,19: 病院 へ は 僕 が ついて行く こと に なっ てる のに 、 嘉代 は 、 自分 で 行く と
^
言い だし て 、 僕 に は 来 ちゃあ いけ ない という ん だ 。
0597
,937,10: 松本 は 黙っ て い た が 、 やがて
^
言い だし た 。
0597
,1745,3: 菅原 は
^
言い だし た 。
0597
,2137,21: —— むかし むかし 、 竜宮 の 乙姫 様 が かげん が わるく て 、 猿 の 肝 を たべ たい と
^
言い ださ れ まし た 。
0597
,2142,34: 猿 は びっくり し て 、 海岸 の 木 の 上 に 肝 を 干し て おい た の を 忘れ て い た が 、 雨 で も 降る と 困る なあ と
^
言い だし まし た 。
0597
,3029,30: 毛糸 の 玉 を 幾つ も ころがし て 、 手袋 だの 靴下 だの 、 帽子 だの 、 スエータ だ の … … 今 に 外套 まで 編む ん だ と
^
言い 出す かも 知れ ない わ 。
0602
,214,9: 怪しい こと が ある 、 と カヨ は
^
言い だし て い た 。
0602
,215,4: 耳 が おかしい と
^
言い だし た 、 その後 の こと で ある 。
0602
,437,36: 蔓 の こと を 久子 から 聞い て い た 桂 介 が 、 カヨ の 顔色 を ちらちら 窺っ て いる と 、 カヨ は 、 家 の 壁 を 白く 塗り 直そ う と
^
言い だし た 。
0624
,63,12: 部長 だの 社長 の 前 で 個性 だの 独創 だ の と
^
言い 出す と 顔 を そむけ て 馬鹿 な 奴 だ という 言外 の 表示 を 見せ て 、 兵隊 さん よ 有難う 、 ああ 日の丸 の 感激 、 思わず 目頭 が 熱く なり 、 OK 、 新聞 記者 と は それ だけ で 、 事実 、 時代 そのもの が それだけ だ 。
0642
,292,50: この 岩本 を 美代子 は かねがね 最も 嫌っ て い た の で あっ た が 、 大浦 種 則 の 縁談 が 起る 、 そして 私 が 一肌 ぬぎ ましょ う 、 とこう でる と 、 実は 私 、 岩本 さん が 好き な の よ 、 と
^
言い だし た 。
0656
,74,17: 本因坊 は 自宅 へ 忘れ物 を し た ので 、 とり に 行き たい 、 と
^
いい だし た 。
0672
,77,46: そうこう する うち オメカケ なぞ は 国賊 の よう な 時世 と なっ て 、 まっさきに 徴用 さ れ そう な 形勢 だ から 、 母 は 慌て て やむなく オメカケ の 口 は あきらめ 、 徴用 逃れ に 女房 の 口 を 、 と
^
いい だし た けれども 、 たかが オメカケ の 娘 だ もの 、 華族 様 だの 千 万 長者 の 三太夫 の 倅 だって 貰い に 来 て くれる もの です か 。
0684
,469,16: 彼 は 余 を 役場 へ みちびく 道すがら 、 突然 その よう な こと を
^
云い だし た 。
0698
,192,19: 彼 が 彼女 に 威厳 を 見せる 手段 と 云え ば 、 彼 の 方 から 別れよ う と
^
云い だす ぐらい の もの だ が 、 それ が 云 える ぐらい なら 苦労 は し ない 。
0701
,170,34: 昭和大学 の バンド 一 行 は ねむい 目 を こすり ながら 上野 駅 に 集合 し た が 、 歌手 の 小森 ヤツ 子 が 二 等 で なけれ ば 乗ら ない と
^
言い だし た ので 、 この 旅行 は 出発 から 情勢 険悪 に なっ て しまっ た 。
0726
,12,34: 僕 が 退院 する 二 日 前 、 小林 秀雄 が 見舞い に 来 て くれ て 、 ゴッホ は 分裂 病 で は なく 、 テン カン じゃ ない の か と
^
言い だし た 。
0744
,253,15: 今度 は 男 の カバン を 探し て くれ という こと を シツ コク
^
言い だし て 、 いかにも それ も 押しつける よう に 、 たのみ ます よ 、 と くりかえす 。
0757
,740,42: 明日 の 正午 に 受取る こと に なっ て い まし た が 、 岩 矢 は 明日 の 午後 三 時 に ある 人 に 支払い する 必要 が あっ て 、 今夜 の うち に 、 金 が 欲しい と
^
言い だし た の です 。
0759
,38,22: そこで 下車 し て お茶 を の ん だ が 、 記代子 は 放 二 の アパート まで 送っ て 行く と
^
言い だし た 。
0759
,1187,11: この 奥さん が 大庭 君 を 思いつめ て 離婚 する と
^
云い だす 。
0759
,4782,28: 青木 は 、 記代子 の 将来 を 考え て ダタイ を すすめ たい の で ある が 、 記代子 の 反対 は 強く 、 青木 は 再々
^
云い だす こと が でき なかっ た 。
0780
,284,23: 二 十 五 年 ぶり に 老父 を 訪れ た とき に 、 いきなり 一 万 円 貸し て やろ う と
^
云い だし た 時 、 父 の 顔 に は 悪病 に かかっ た 薄笑い が つい て い て 、 それ を はぐ と 、 下 に は 死ん だ 顔 、 青い 死神 の 顔 が ある よう な 気 が し た 。
0792
,60,4: あの 人 の こと
^
云い だし た の 、 なぜ です か 」
0792
,287,25: 五 十 五 に も なっ て 、 女房 子供 も あっ て 惚れ た ハレ た も ない もの だ が 、 こうして いったん
^
云い だし た からには 、 とにかく 私 の 心境 —— と 云っ て は 大 ゲサ かも 知れ ない が 、 私 の 気持 という もの を 一 通り きく だけ は きい て 下さい 。
0794
,115,16: 彼 が 長男 の 幽霊 を 見 た 、 ビルマ の 孫 を ひきとり たい と
^
云い だし た の はず ッ と 後 の こと で 、 つまり 何事 か 心 に 変化 の 生じ た あげく に 思いつい た 口実 と しか 考え られ ない の で ある 。
0794
,129,17: 「 ビルマ に 兄さん の 子供 なんか が ある はず ない けど 、 オヤジ が あんな こと
^
云い だす からには 、 兄さん の 奥さん と 子供 が 必要 な ん だ 。
0814
,161,60: 自分 の 作 ッ た 米 や ナス は 人 の 物 より も 品質 が よい など と 語る の は 極めて 小数 で 、 たいがい 酔っ払う と 、 吉田 が なん だ 、 片山 の 奴 の あの ザマ は 何 だ 、 オレ に 天下 の 政治 を やらし て みろ 、 という よう な こと を
^
云い だす 。
0816
,241,64: 四月 から 十月 まで が 海女 の 働く シーズン で 、 冬 に は 四 五 人 ずつ 集団 を くみ 旅館 の 女中 など に 稼ぎ に でる の が 多い そう だ が 、 彼女ら の 団結 心 たる や 猛烈 で 、 一 人 が 事 を 起し た あげく 、 未だ 帰る べき 時期 でも ない のに 帰郷 する と
^
云い だす と 、 他 の 全員 も 必ず それ に 殉じ て 同時に 帰郷 し 、 あたかも 雁 の 如く に 列 を 離れる 者 が ない そう で ある 。
0818
,37,15: 築城 の 第 一 候補 地 は 石巻 の 日和山 で あっ た など と
^
云い だし た の は 、 それから 後 の こと だろ う 。
0836
,242,26: それ という の も 、 自分 が 彼 の 一筆 を 十 七 年間 も 肌身 は なさ ず 持っ て い た など ゝ
^
云い だし た の が 事 の 起り で ある と 思え ば 、 要するに 彼 によって 救わ れ 、 安定 を 与え られ 、 死し て も 瞑す べき 名誉 を 与え られ 、 いわば 、 先生 の 無邪気 という もの の イケニエ に あげ られ た 観 ある の も 、 身 から で た サビ で ある 。
0842
,436,25: この 二 ツ の 民族 が 戦っ て どちら が 勝つ か と 言え ば 、 先 に 純血 だの 異 族 追放 など と
^
言い だし た 方 が 負ける と 私 は 考える 。
0842
,1284,7: もっとも 、 碁 を 打と う と
^
いい だし た の は 升田 だっ た 。
0850
,25,13: こんな 下らない 原稿 ばかり で 雑誌 を だす の は 厭 だ と
^
言い だす の は 葛巻 で 、 いい じゃ ない か 、 人 の 原稿 は 下らなく て も 、 自分 だけ 立派 な 仕事 を すれ ば よい 、 同人 雑誌 は そういう 性質 の もの だ と 言っ て 、 年中 二 人 で 口論 する 、 葛巻 は 文学 的 名門 に 生育 し た 人 で ある から 、 自分 が 編輯 に たずさわる 以上 くだら ぬ 原稿 は のせ られ ぬ という 誇り を 放す こと が でき ぬ 。
0854
,94,13: 泊り に 行こ う よ 、 連れ て 行っ て よ 、 と
^
言い だす の は 必ず 娘 の 方 な ので 、 私 たち は 友達 の カンコ の 声 に 送ら れ て 出発 する の で ある が 、 私 と この 娘 と は 肉体 の 交渉 は ない 。
0861
,267,11: 供 の 者 は ふるえ 上っ て 江戸 へ 帰る と
^
言い だし た 。
0861
,336,2: と
^
言い だし た 。
0863
,63,14: 「 N さん 」 やや あっ て ペンダア 君 は いや に 改まっ て
^
いい だし た 。
0866
,2510,16: そんな もの は 犠牲 に し て 、 わたし たち の 愛情 を 守ろ う と
^
言い だし た こと も あり まし た けれど 、 美佐 に は 、 どうしても 、 そう さ せる 勇気 が なかつ た の です 。
0866
,3654,29: 「 この 暮 に 、 あの ひと が 二 度目 に 療養 所 へ 来 た とき 、 また 親戚 が どう の 、 近所 が どう の つて
^
言い だし た から 、 あたし 、 思い きつ て 、 別れ話 を 持ち だし て み た の 。
0866
,4144,21: 「 それ は そう と 、 真喜 の やつ 、 とうとう 、 学校 を やめ て 、 自分 で 働く つて
^
言い だし た ん だ 。
0866
,4634,11: 二 人 は 、 やがて 、 もう 、 帰る と
^
言い だし た 。
0891
,41,18: これ は 或 る 夜更け 、 クリミヤ の 海岸 道 を 馬車 に 揺ら れ ながら 、 いきなり
^
言い だし た 文句 で 、 彼 は そう 言っ た なり 不機嫌 そう に 黙り こん で しまっ た と メンシコフ は 書い て いる 。
0893
,186,17: これ は 或 る 夜更け クリミヤ の 海岸 道 を 馬車 に 揺ら れ ながら 、 いきなり
^
言い だし た 文句 で 、 彼 は そう 言っ た なり 不機嫌 そう に 黙り こん で しまっ た 、 と メンシコフ は 書い て いる 。
0926
,14,15: 「 突然 無茶 な 事 を 言っ た もん だ なあ 」 と 私 が
^
いい 出す と 、 みんな が 「 わ ーッ 」 と 笑っ て しまっ た 。
0947
,2384,15: シヅ は 、 アメリカ ・ ビニロン の ファッション ・ モデル に 紹介 する と
^
言い だし た が 、 気 が ない ので 、 サト子 は 断っ た 。
0953
,332,18: 七夕 と 虫 払い が すむ と 、 泰文 は 急 に 八 坂 へ 行く と
^
いい だし た 。
0977
,472,5: 彼女 の 方 から
^
いい だし た 。
0979
,572,15: 隣り の 内 で 、 その 土地 を 自分 の 内 の もの だ と
^
言い 出し た
0988
,1866,2: 」 と
^
言い 出し た 。
0988
,2412,18: ですから 、 僕 が 少年 時代 に 、 「 軍人 に なる の は イヤ だ 」 と
^
言い 出し た 時 に 父 は 、 世にも 悲し そう な 顏 を し まし た 。
0988
,3474,12: そこ に 、 貴島 が 急 に 荻窪 に 歸 る と
^
言い 出し た 。
0993
,3064,54: そんな 関係 で 、 金吾 が まあ 自分 は こう やっ て せっせと 百姓 やっ て 、 田地 も 五 六 町 出来 た 、 しかし 女房 を もた ねえ から 後 を ゆずる 子供 が ねえ 、 その後 とり に 、 お 豊 さん の 生ん だ 息子 を 養子 に 呉れ と
^
言い だし て ね 、 お 豊 さん と 喜助 も 喜ん で ね 、 それで 男の子 の 一 人 を 養子 に やる という 話 に なっ て 、 それ が 今 の 、 あの 金太郎 君 で やす よ 。
0993
,3981,64: ありゃ 俺 の 遠い 親戚 に あたっ て て ね 、 ふだん おだやか な 男 だ が な 、 この間 、 それ 、 満 洲 国 へ 村中 入植 し た 、 あの 大河内 村 の 連中 と 逢い に 行っ たり し て な 、 それ 以来 、 ここら の 高原 農業 も 満 洲 なみ に やら ねえ じゃ なら ん とか
^
言い だし て ね 、 そこ へ 二 番目 の 伜 に 赤紙 が 来 て な 、 すっかり どうも カーッ と なっ ちまっ て 。
0993
,4493,8: 敏子 だって お母さん は 、 何 を
^
いい 出す か わから ない し 、 大体 事柄 が のみこめ やし ない と 私 思う の 。
0994
,342,8: 熊 丸 … … ( 不意 に
^
いい 出す ) 幸福 に なら なけれ ば いけ ない 。
0995
,2793,6: 佐山 音 が 聞える と
^
いい 出し て から 、 なおっ た 。
1000
,196,6: 「 不意 に こんな こと を
^
云い 出し て 、 変 に お 思い かも 知れ ない が 、 あの 北の方 は 世に 稀 な 美人 だ と 云う 噂 が ある が 本当 か な ?
1000
,363,148: そして 、 大臣 の 邸 と は 比べもの に なら ない 手狭 な 館 で は ある けれども 、 一夕 我が 方 へ 臨席 を 仰い で 饗宴 を 催し 、 心 の 限り もてなし を し て 、 感謝 の 念 の 萬 分 の 一 でも 酌み 取っ て 貰え ない で あろ う か と 云う こと も 、 考え ない で は なかっ た の で ある が 、 な かく 大納言 風情 の 所 へ など 来 て くれ そう な 人 で は ない ので 、 申し出 て も 無駄 で あろ う 、 却って 身の程 を 弁え ぬ 失礼 な 奴 と 、 物笑い に なる だけ で あろ う 、 と 、 そう 思っ て 差 控え て い た 際 で あっ た のに 、 図ら ず も その 人 が 自ら 望ん で 客人 に なろ う と
^
云い 出し た の で あっ た 。
1000
,1053,24: 彼 は 几帳 の かげ で 母 の 膝 に 抱か れ た 時 、 自分 の 方 から も 父 の こと を
^
云い 出し た こと は なかっ た が 、 母 も 、 お 父 さま は どうして いらっしゃる 、 と 云う よう な こと を 、 嘗て 一 度 も 問う た こと は なかっ た 。
1001
,34,37: これ なら 先ず 大丈夫 だろ う と 安心 し て いる と 、 そこ ここ で 、 もう すでに この 土地 の 人 が 十 数 人 切符 を 買 つ て いる らしい 、 と 、
^
いい 出し た 。
1007
,233,32: 樗陰 も 、 これ は いい と 言っ て しばらく ながめ て い た が 、 やがて 首 を かしげ て 、 先生 、 この 文句 は 変 です ね 、 と
^
言い 出し た 。
1013
,833,36: 何 の 事件 も 起っ て い ない 今日 まで で すら それ です から 、 九州 の こう こういう ところ で 知り合っ た 混血 児 の 娘 と 、 結婚 し たい なぞ と
^
いい 出し たら 、 母 なぞ は びっくり し て 、 眼 を 回し て しまう かも 知れ ませ ん 。
1013
,840,2: と
^
いい 出す もの でしょ う か ?
1023
,14,8: 料理 の 根本 義 について … … なんぞ
^
いい 出す から だ よ 。
1035
,99,6: 村長 を やめよ う と まで
^
言い 出し た が 、 私 は 子供 の 思想 の 責任 を 親 が 負う 必要 は ない と いっ て 思いとどまら せ た 。
1047
,52,21: かかる 語 が エド 時代 の 末期 から 世 に 現われ た ので 、 それ は 多分 アツ タネ によって はじめて
^
いい 出さ れ た もの らしい 。
1068
,80,36: 東京 の 近く の 、 どこ か の 盛り場 の 女給 さん が 、 愛人 と 同せい し て い た が 、 男 に 別に 縁談 が あっ て 身 を 固め たい と
^
いい 出し た 。
1072
,251,12: これ は 阿 能 十 —— 阿 能 十 蔵 の
^
いい 出し で ある 。
1072
,3463,18: お 燕 は 、 なお 口 しぶっ て い た が 、 問いつめ られ て 、 ついに
^
いい だし た 。
1072
,7432,3: 次に 、
^
いい 出し た の は 、 お 袖 の 方 から で あっ た 。
1072
,7544,3: と 、
^
いい 出し た 。
1072
,7954,7: すこし 膝 を 進め 、 こう
^
いい 出し た の は 若年寄 の 板倉 伊予 守 で あっ た 。
1073
,353,19: 「 ねえ 、 和子 … … 」 と 、 並ん で 足 を 休める と 、 尼 は すぐ
^
いい 出し た 。
1073
,1177,14: いつぞや 、 小次郎 と 約束 し た こと など 、 何 も 、
^
いい 出さ ない うち に —— で ある 。
1073
,1893,8: ふい に 、 純 友 が 、
^
いい 出し た 。
1073
,2396,12: いつか は と 、 おれ は 、 肚 の うち で 、
^
いい 出す 時 を 待っ て い た の だ 。
1073
,3058,27: 翁 の ことば について 、 弟子 達 も 、 水守 の 良正 や 、 羽鳥 の 良 兼 の 悪口 を 、 不 遠慮 に 、
^
いい 出し た 。
1073
,3060,19: 工匠 の 良心 など は 、 わから ない で 、 価 の 安い 高い ばかり いう とか … …
^
いい 出す と 、 きり も ない 程 、 弟子 たち は 、 しゃべっ た 。
1073
,3101,32: 朝 に なる と 、 将門 は 、 家族 たち に 、 感謝 し て 、 その 日 の うち に も 、 豊田 郷 へ 帰る よう な 事 を
^
いい 出し た 。
1073
,3638,11: いきなり 大勢 の 前 で 、 こう 、 彼 らしく 、
^
いい 出し た もの で ある 。
1073
,3830,23: すると 、 常に は 気 の 弱い 神経質 な 将 頼 な のに 、 決然 と 、 涙 を 払っ て 、
^
いい 出し た 。
1073
,4059,42: それ も 、 それ を やる 者 の 如何 に も よる が 、 常陸 源 氏 の 嫡子 や 二男 三男 ら が 手 を 下す なら ば 、 周囲 や 近国 で も 、 その 成敗 に 、 苦情 を
^
いい 出す 者 は ある まい 。
1073
,4555,42: つい 、 この間 まで は 、 こう まで で も なかっ た が 、 ひとたび 、 将門 が 、 勝ち誇っ て 、 将門 方 が 強い と み た ので 、 急 に 、 百姓 共 まで が 、 そんな 事 を
^
いい 出し た の だ 。
1073
,5568,6: 「 飲も う 」 と 、
^
いい 出す の で あっ た 。
1073
,5901,4: そんな 事 を
^
いい 出し た の も 、 気 の 弱り で あろ う 。
1073
,6275,7: —— その 流言 は 、 誰 が
^
いい 出し た の だ 」
1073
,7015,12: そして 定 遠 も また 、 急 に 座 を 立っ て
^
いい 出し た 。
1073
,8028,3: と 、
^
いい 出し た 。
1075
,1101,23: これ を 小中 飯 という 漢字 を あてる 人 も ある が 、 じっさいは 昼飯 または ヒルイイ を 、 しゃれ て チュウハン と
^
言い 出し て から 後 の 名 で ある 。
1076
,14,5: 私 が 東海岸 と
^
言い 出し た の は 、 別に 明白 な 証拠 と て ない が 、 沖永良部島 や 、 与論島 の 沿海 など も 、 東西 二つ の 道 が あっ た こと を 島 の 人 は 記憶 し て いる 。
1078
,167,14: あの 細い 川 の ところ 、 あそこ とても 綺麗 だっ た わ 」 と
^
いい 出し た の は 、 そんな こと など とても 憶え て い そう も ない 二女 で あっ た 。
1120
,4,9: まゆみ は 彼女 が 一度 いや だ と
^
云い 出し たら どんなに すすめ て み た ところ で 無駄 だ と 知っ て い た ので 、 黙っ て いる と 、 百合子 は まゆみ の 気持ち を 損じ た と でも 思っ た の か 、 駅前 の 闇市 で 買っ て き た という 南京豆 入り の 飴 を 出し て すすめ 、 自分 も 口 に 入れ て 、
1120
,78,23: 舞台 稽古 の 前日 に なっ て 百 合 子 は 急 に 鷺 娘 を 踊る の が いや だ と
^
云い 出し た 。
1135
,26,10: 日向 守 の 国広 は 大変 な こと を
^
いい 出し まし た 。
1140
,71,2: そう
^
言い 出し た の は 、 鈴子 の 再婚 の 相手 と 思わ れ て いる 森川 森 之 助 でし た 。
1146
,16,15: 話 手 桃川 燕 之 助 は 、 実に 途方 も ない こと を
^
云い 出し まし た 。
1153
,882,21: 痔 の 方 は どうやら なおっ た が 、 しばらく する と 、 お 静 は また 気分 が 悪い と
^
言い 出し た 。
1162
,10,27: 波 里 さん は すっかり 絶望 し て しまっ て 、 もう 東京 に い て も 仕方 が ない から 郷里 へ 帰る ん だ と
^
云い 出し た の で ある 。
1164
,23,39: この こと を 兄 に 話す と 、 小学校 の 図画 の 専科 教師 で ある 兄 が じっと し て は い られ ない 風 に 、 「 校長 に 会っ て 事情 を よく 話す 」 と
^
言い 出し た の で あっ た 。
1171
,1413,4: 泳ご う と
^
言い 出し た の は 、 福 で あっ た 。
1174
,930,4: 殴ろ う と
^
言い 出し た の は 、 矢木 城 介 の 方 で あっ た 。
1174
,1566,2: そう
^
言い 出し た の は 、 伯父 の 幸太郎 で ある 。
1174
,3751,2: と
^
言い 出し た の は 城 介 で ある 。
1175
,662,41: どちら が 身勝手 か と腹 が 立っ て 、 勝手 に しろ と 怒鳴っ て やり たかっ た の です が 、 もし 呉れ なきゃ 真裸 に なっ て 女 生徒 の 前 を ウロウロ する ぞ 、 など と
^
言い 出し て き た 。
1175
,869,30: とたんに 妥協 的 な 態度 に なっ て 、 もし 自分 に 買う 権利 を 譲っ て 呉れる なら 、 立退き 料 を 充分 に 出 そう 、 など と
^
言い 出し て 来 まし た 。
思い出す
(思う.出す)
延べ語数:
239
0034
,89,19: その ため か 、 私 は 今 でも 蛇 ノ 目 傘 を 見る と 、 この 継母 を
^
想い だし て 、 なつかしく なる 。
0034
,90,4: それ と もう ひとつ
^
想い だす の は 、 浜子 が 法善寺 の 小路 の 前 を 通る 時 、 ちょっと 覗き こん で 、 お 父 つ あん の 出 た はるの は あの 寄席 や と 花月 の 方 を 指し ながら 、 私 たち に 言っ て 、 きゅう に ペロリ と 舌 を 出し た あの 仕草 です 。
0034
,154,30: しかし 、 玉子 は けち くさい 女 で 、 買い ぐい の 銭 など くれ なかっ た から 、 私 は ふと 気前 の よかっ た 浜子 の こと を
^
想い だし て 、 新次 と 二 人 で その こと を 語っ て いる と 、 浜子 が まるで 生み の 母親 みたい に 想わ れ て 、 シクシク 泣け て き た と は 、 今 から 考える と 、 ちょっと 不思議 でし た 。
0034
,246,1: 今
^
想い だし て も なつかしく 、 また 恥しい くらい 。
0034
,325,2: そして ふと
^
想い だし た 文子 の 顔 は 額 が せまく て 、 鼻 が 少し 上向い た 、 はれぼったい 瞼 の 、 何 か 醜い 顔 だっ た 。
0034
,427,92: 聴け ば 、 秋山 さん は あれ から 四国 の 小豆島 へ 渡っ て 丸金醤油 の 運搬 夫 を し て いる うち に 、 土地 の 娘 と 深い 仲 に なっ た が 、 娘 の 親 が 大阪 で 拾い 屋 など し て い た 男 に は 遣ら ぬ と 言っ て 、 引き離さ れ て しまっ た ので 、 やけに なり 世 に すね た あげく 、 いっそ この世 を 見限ろ う と し た こと も ある が 、 五 年 後 の 再会 を
^
思い だし た ので 、 ふたたび 発奮 し て 九州 へ 渡り 、 高島 、 新屋敷 など の 鉱山 を 転々 と し た 後 、 昨年 六月 から 佐賀 の 山城 礦業 所 に は いっ て 働い て いる が 、 もし あの 誓約 が なかっ たら 今 まで 生き て い た か どう か 。
0034
,450,40: べつに 確 め よう と する 気 も 起ら なかっ た が 、 何 か けたたましい よう な 、 そして また もの 哀しい よう な その 歌 を 聴い て いる と 、 やはり 十 年 前 の こと が
^
想い ださ れ た 。
0035
,33,51: 都 ホテル や 京都 ホテル で 嗅い だ 男 の ポマード の 匂い より も 、 野暮天 で 糞 真面目 ゆえ 「 お寺 さん 」 で 通っ て いる 醜男 の 寺田 に 作っ て やる 味噌汁 の 匂い の 方 が 、 貧しかっ た 実家 の 破れ 障子 を ふと
^
想い 出さ せる よう な 沁 々 し た 幼心 の なつかし さ だ と 、 一代 も 一皮 剥げ ば 古い 女 だっ た 。
0035
,88,30: この まま 静脈 に 刺し て やろ う か と 、 寺田 は 静脈 へ 空気 を 入れる と 命 が ない と 言っ た 看護 婦 の 言葉 を
^
想い 出し 、 狂暴 に 燃える 眼 で 一 代 の 腕 を 見 た 。
0035
,157,13: ある 夜 ふと ロン パン の 使い 残り が あっ た こと を
^
想い 出し た 。
0038
,180,11: と 叫ん だ 兵隊 が 、 この 人 だ と
^
思い だし た の で ある 。
0039
,78,16: 解せ ぬ という 顔 だっ た が 、 やがて 、 あ 、 そう か と
^
想い 出し て 、
0039
,153,17: 到頭 中央 局 へ 廻っ た が 、 さて 窓口 まで 来る と 、 何 を
^
想い 出し た の か 、 また 原稿 を 取り出し て 、
0039
,166,10: と 赧 く なっ た が 、 急 に
^
想い だし た よう に 、
0039
,206,6: 旧 円 の 預け入れ の 時
^
想い だし た ん だ が 、 どの 本 に 入れ て 置い た の か 忘れ て しまっ た から 、 探す の は やめ た 。
0040
,188,6: 私 は 何となく 高等 学校 を
^
想い 出し た 。
0041
,206,19: しかし 、 ふと 女 が 素足 に は い て い た 藁 草履 の みじめ さ を
^
想い だす と 、 もう 新吉 は 世間 に 引き戻さ れ て 情痴 の におい は にわかに 薄らい で しまっ た 。
0042
,11,24: しかし 私 は 「 想 出 の 宝塚 名曲 集 」 など という 放送 を 聴い て 、 昔 見 た レヴュ を
^
想い 出し て み た が 、 こんな もの を 禁止 し た の も おかしい が 、 あわて て 復活 し たり 放送 し て み たり する ほど の こと も ある まい と 思っ た 。
0042
,128,21: そんな みだら な 話 を 聴い て いる と 、 ふと 私 は 殺さ れ た 娘 の こと が
^
想い 出さ れ た 。
0042
,208,35: 大阪 劇場 の 裏 で 殺さ れ て い た 娘 が 「 千日堂 」 へ 飴 を 買い に 来 た と 聴い た 時 、 私 は その 妓 の こと を
^
想い 出し た の で ある 。
0042
,265,4: 参 ちゃん は
^
思い だし た よう に そう 言っ た が 、 べつに 怒っ てる 風 も 見え ず 、
0042
,291,21: レヴュ の 放送 を 聴い て 、 大阪 劇場 の 裏 で 殺さ れ て い た 娘 の こと を
^
思い だし た ため だろ う か 、 一つ に は 「 波 屋 」 へ 行っ て 、 新しく 出 た 雑誌 の 創刊 号 が 買い たかっ た の だ 。
0042
,328,5: 二つ とも 私 自身
^
想い だす の も いや な 文章 だっ た が 、 ひょんな ところ で 参 ちゃんと 「 花屋 」 の 主人 を 力づける 役目 を し た の か と 思う と 、 私 も 、
0043
,188,31: 今 は もう その 時 の 実感 を 呼び 起す だけ の ナイーヴ な 神経 を 失っ て いる し 、 音楽 で も 聴か ぬ 限り 、 めった と
^
想い だす こと も ない が 、 つまらない 女 から 別れ話 を 持ち出さ れ て 、 オイオイ 泣き だし た の は 、 あと に も さき に も この 一 度 きり で 、 親 が 死ん だ 時 も こんなにも 取り乱さ なかっ た 。
0046
,26,11: その 発表 を きい た 時 、 私 は 将棋 を
^
想い だし た 。
0046
,58,33: 私 は 何となく 選挙 の 終っ た 日 、 落選 者 の 選挙 演説 会 の 立 看板 が 未だに 取り除か れ ず に 立っ て いる 、 あの 皮肉 な 光景 を
^
想い だし た 。
0047
,39,37: メリケン が 怖く て は メリヤス の シャツ も 着 れ ない という 意味 の 洒落 に ちがい ない と 、 私 は かねがね 他 ア や ん が 洒落 の 名人 で あっ た こと を
^
想い 出し 、 治 に 居 て 乱 を 忘れ ず と は この こと だ と 呟い て いる ところ へ 、 只今 と 帰っ て 来 た の は 他 ア や ん の 細君 で あっ た 。
0047
,55,4: この 話 を
^
想い 出し ながら 、 劇場 の 前 を 過ぎ た 途端 、 名前 を 呼ば れ た 。
0047
,86,3: 聖徳太子 作 で
^
想い 出す の は 、 六 万 体 地蔵 の こと で 、 天王寺 の × × 町 の 真光 院 に やはり 聖徳太子 作 の 地蔵 さん が 二 体 あり 、 これ は 聖徳太子 が 六 万 体 の 石像 を お 刻み に なっ て 、 天王寺 を 中心 と する 地 の 中 へ 埋め られ た の を 発掘 し た もの で あり 、 田村 さん の 地蔵 さん と 同じ 浮彫 で ある 所 を 見る と 、 恐らく 田村 さん の 地蔵 も 六 万 体 地蔵 の 一つ で あろ う 。
0048
,12,17: 新聞 で 武田 さん の 死 を 知っ た 時 、 私 は 一番 先 き に
^
想い 出し た の は 藤沢 さん の こと で あっ た 。
0048
,59,29: やはり 、 武田 麟太郎 失明 せり という デマ を 自分 で 飛ばし て い た 武田 さん の こと を 、 その 死 を ふと 忘れ た 微笑 を以て
^
想い だし たい 。
0048
,96,21: 「 方丈 記 」 を 読み ながら 、 武田 さん と 一緒 に 明かし た 吉原 の 夜 の こと でも
^
想い だし て い たい 。
0053
,64,9: 「 あれ から 毎日 あなた の こと を 懐しく
^
想い 出し て おり ます 。
0053
,278,17: さっき この 路地 で 、 自分 が 鶴雄 に 話しかけ た 時 の こと を 、
^
想い だし た の だ 。
0053
,686,13: 千枝子 は 、 ふと 小郷 虎吉 の 脂 切っ た 顔 を
^
想い 出し た 。
0053
,891,10: と 頼ん で 置い た —— その こと を
^
想い 出し た から で あっ た 。
0053
,905,4: そんな こと を
^
想い 出し ながら 、 鶴雄 は ずらりと 並ん だ 寺町 の 闇市 の 中 に 建っ て いる 錦 ビル の 前 まで 来 た 。
0053
,1379,17: 鶴雄 は 口 も 利け ぬ くらい 驚き ながら 、 山吹 教授 の 言葉 を ふと
^
想い 出し た 。
0053
,1456,17: 夕闇 の 中 の 椿 の 花 の 清楚 な 白 さ が 、 鈴子 を
^
想い 出さ せ た の で あろ う か 。
0053
,1528,10: と 、 鶴雄 は うなっ た が 、 ふと
^
想い 出し た よう に 言っ た 。
0053
,1596,11: 鶴雄 は 「 架空 の インタヴュー 」 の 文句 を
^
想い 出し た 。
0053
,1748,11: その 時 の こと を 、 生なましい 後悔 で ふと
^
想い 出し ながら 、 幹男 は 、
0053
,1769,9: ふと 、 木村 という 友達 の こと を
^
想い 出す と 、 幹男 は 急 に いきいき と し た 眼 に なっ た 。
0053
,1858,11: お 雪 は そう 言っ た が 、 急 に
^
想い 出し て 、
0053
,1926,7: と 、 鶴雄 の 話 を
^
想い 出し た 。
0053
,2002,19: と 、 島野 も 川端 康成 の 「 雪国 」 という 小説 に 出 て 来る 芸者 を
^
想い 出し た 。
0053
,2191,37: と 、 鶴雄 は 後姿 を 見送っ て い た が 、 ふと 、 電話 で の 小郷 の 口振り で は 、 どうやら 弓子 が 二 階 の 小郷 に 会い に 来る らしい と
^
想い 出す と 、 そわそわ と 食事 を 終っ て 、 自分 の 部屋 へ 引き揚げ て しまっ た 。
0053
,2786,22: 言い ながら 、 君 勇 は 自分 が 舞妓 の 時 、 はじめて 旦那 を 取っ た 晩 の こと を
^
想い 出し て 、 しびれる よう な 感傷 に 胸 が 温まり 、 声 が うるん だ 。
0053
,2935,37: 鶴雄 は 思わず 微笑 し た 途端 に 、 下鴨 の 小郷 の 女中 に 「 明日 正午 べ に や で 待っ て いる 」 という 弓子 へ の 置手紙 を ことづけ た こと を
^
想い 出し た 。
0053
,3007,22: 鶴雄 は さっき 階段 を 上る 時 に 見 た 、 小郷 の 屈託 の な さ そう な 顔 を
^
想い 出し ながら 、 そう 呟い た 。
0053
,3014,22: 鶴雄 は 額 の 汗 を 拭き ながら 、 寝床 を 出る と 、 ふと 、 弓子 と の 約束 を
^
想い 出し た 。
0053
,3257,16: 鶴雄 は さっき ちぎり 家 の 前 で 、 伊村 から きい た こと を
^
想い 出し ながら 、 いきなり そう 言っ た 。
0053
,3789,20: 昨日 べ に や から つけ て 来 た いやらしい 男 だ と 、 その 時 の こと を
^
想い 出し ながら 、 ふっと おかし さ が こみ上げ て い た の だ 。
0053
,3871,23: と 昂奮 し ながら 、 部屋 の 中 を 歩き まわっ て い た が 、 ふと 、 鶴雄 の こと を
^
想い 出し て 、 桔梗 家 へ 電話 し た 。
0053
,3887,29: 小田 は 電話 を 切っ て 、 部屋 へ 戻る と 、 鶴雄 が 「 罪 と 罰 」 の 話 を し て い た こと を
^
想い 出し た 。
0053
,4260,12: 鶴雄 と 賭け を し た こと を 、 小田 は
^
想い 出し た 。
0054
,123,20: 焼跡 に 佇ん で 、 途方 に 暮れ て いる うち に 、 ふと 細工谷 の 友人 の こと を
^
想い だし た 。
0054
,525,28: 豹 吉 は ふと 、 香里 の 一家 みな 殺し の 犯人 が 靴 を 磨い て いる ところ を 、 捕まっ た —— という 話 を
^
想い 出し た 。
0054
,688,23: 今 さき ハナヤ の 入口 で 自分 を 掏 ろう と し た 頓 馬 な 駆け出し の 掏摸 の 顔 を
^
想い 出し ながら 、 にやりと 笑っ た が 、 ふと 時計 を 見る と 、 もう 豹 吉 の 頬 から え く ぼ が 消え て しまっ た 。
0054
,1147,13: 伊部 が 阪大 の 外科 に 勤め て い た こと を
^
想い 出し た 。
0054
,1451,17: 小沢 は 今 さき 自分 が つけ て い た 男 の 顔 を ちら と
^
想い 出し た 。
0054
,1622,9: と 、 にわかに 豹 吉 の こと を
^
想い 出し た 。
0054
,1768,6: その 時 の こと を
^
想い 出す よう に ふっと 空 を 見上げる と 、 降る よう な 星空 だっ た 。
0054
,2502,20: そう 言っ た 途端 、 ふと 渡辺 橋 で 釣 を し て い た 男 の 言葉 を
^
想い 出し た 。
0054
,2703,7: 中之島 公園 で の こと を
^
想い 出し て 、 豹 吉 は 微笑 し ながら 、
0054
,3078,9: 雪子 は 豹 吉 たち の こと を
^
想い 出し た 。
0055
,45,9: 新吉 は ふと 伊都子 の 腋臭 の におい を
^
想い 出し た 。
0055
,425,8: 信吉 は その 女 と の 約束 を
^
想い 出し て 、 さっさと ホテル へ 帰っ て しまえ ば いい の だ 。
0055
,450,22: 信吉 は 田村 が 脚本 の 改訂 の こと で 自分 に 同情 し て い た という 冴子 の 言葉 を
^
想い だし て 寄っ て 行っ た 。
0055
,690,4: 「 この 手 、
^
想い だす わ 」
0055
,878,14: 」 と 呼び つづけ て い た 絶え入り そう な 声 が 、 なまなましく
^
想い 出さ れ て 、
0055
,1329,101: そういう 意味 で 、 信吉 が 今 、 冴子 に 思いがけ ぬ 新しい 魅力 を 感じ た の は 、 初日 の 舞台 で 女優 として の 冴子 を はじめて み た から だ —— と 、 読者 は 思う かも 知れ ない が 、 しかし 、 信吉 は その 時 、 昨日 の 総 稽古 で 楽屋 浴衣 を 着 て い た 冴子 の 姿 と 、 稽古 が 終っ て 雨 の 中 を わびしく 帰っ て 行く 姿 と 、 颯爽 と 大きな 帽子 を かぶっ て 、 第一ホテル へ やって来 た 姿 を 、 同時に
^
想い 出し て い た 。
0055
,1330,20: 一 人 の 女 を 見 ながら 、 その 女 の さまざま な 環境 で の 姿 を 同時に
^
想い 出し て いる —— これ は もう 、 その 女 に のっぴきならない 愛情 を 感じ て いる 証拠 で なく て 何 で あろ う 。
0055
,1371,19: と 、 声 を 掛け られ た の だ と 、 信吉 は その 時 の こと を
^
想い 出し て 、 気味が悪かっ た 。
0055
,1454,13: と 書い て 、 受付 へ ことづけ て 置い た こと を
^
想い 出し ながら 、 言っ た 。
0055
,1641,17: 女 の 写真 と 戒名 と 、 そして 美しい 想 出 —— それ だけ で 女 を
^
想い 出し て いる と 、 もう その 女 が 何 人 も の 男 の 手垢 に 触れ た 女 だ と は 、 思え ず 、 嫉妬 の 感情 も 何 か 遠い 想い に 薄らい で しまっ て いる 。
0055
,1693,13: という ルナアル の 「 博物 誌 」 の 中 の 言葉 を
^
想い 出し た 。
0055
,1734,9: 信吉 は 途端 に 昼間 の こと を
^
想い 出し た 。
0055
,1844,13: 信吉 は ふと 新内 語り の 、 どろん と 濁っ た 眼 を
^
想い 出し た 。
0055
,1928,14: と 、 苦笑 し た 途端 に 、 信吉 は いきなり 伊都子 を
^
想い 出し た 。
0055
,1949,5: —— 伊都子 の こと を
^
想い 出し た 途端 に 、 伊都子 が はいっ て 来 た の だ 。
0055
,2020,40: と 、 信吉 は 煙草 に 火 を つけよ う として 、 マッチ を 擦っ た 途端 、 そう だ 、 この マッチ は あの 女 が くれ た の だ っけ —— と 、 冴子 の こと を
^
想い 出し た 。
0055
,2228,8: 信吉 は 蜂谷 重吉 の 顔 を
^
想い 出し た 。
0059
,44,49: やはり 栄え た 筆頭 は 芸者 に 止め を さす の か と 呟い た 途端 に 、 私 は 今宮 の 十 銭 芸者 の 話 を 聯想 し た が 、 同時に その 話 を 教え て くれ た 「 ダイス 」 の マダム の こと も
^
想い 出さ れ た 。
0059
,84,26: 日頃 彼女 が 「 男 と 寝る 前 は ブランディ に 限る わ 」 と 言っ た の を 、 私 は 間抜け た 顔 で
^
想い 出し 、 ますます 今夜 は 危な そう だっ た 。
0059
,224,17: あれ から 五 年 に なる と 、 夏 の 夜 の 「 ダイス 」 を
^
想い 出し ながら 、 私 は 夜更け の 書斎 で 一 人 水洟 を すすっ た 。
0059
,510,9: 新聞 の 広告 で 見 て 、 幼友達 を
^
想い だし て 来 た と 言い 、 実は 折 入っ て 頼み が ある 。
0059
,645,7: 「 … … 僕 の こと を
^
想い だし て 、 訪ね て 来 た わけ だ な 」
0059
,742,7: ふと 五 年 前 の 夏 が
^
想い 出さ れ て 、 遠い 想い だっ た 。
0062
,697,6: 太平洋戦争 直後 に 作っ た 、
^
思い だし たく ない 例 の やつ が 。
0062
,1783,26: そう 思い付い た オレ は 、 かつて パーソナル コンピューター と 出合っ た 当時 、 日々 明け暮れ て い た 編集 作業 の 消耗 戦 を
^
思い だし た 。
0062
,3236,26: マッキントッシュ と の 初めて の 出合い に 体験 し た 、 深く 抜け わたる 青空 を 仰い だ よう な 感覚 を 、 オレ は
^
思い だし て い た 。
0080
,924,9: 「 すっかり わすれ て い た が 、 いま
^
思い だし た 。
0080
,1805,2: きみ は
^
思い だし て みる が いい 」
0080
,2204,9: その こと を 、 いま 蜂 矢 探偵 は
^
思い だし た 。
0081
,3406,3: 玉太郎 が
^
思い だし た よう に いっ た 。
0089
,1080,17: 縄 は なかっ た が 、 細い 紐 が 実験 室 に あっ た の を
^
思い だし た 者 が あっ て 、 それ を とっ て 来 た 。
0090
,335,15: 川上 は 、 本 に 出 て い た 三色版 写真 の オーロラ を
^
思い だし た 。
0091
,1377,25: 蜂 矢 は 自信 に みち た 声 とともに 椅子 から 立 上っ て 、 課長 に 別れ を つげ た が 、 ふと
^
思い だし た よう に 課長 に いっ た 。
0140
,2066,9: いま 伸子 は 、 ふと 一つ の こと を
^
想い 出し た 。
0141
,4356,29: こわい という ニューラ の 言葉 から 伸子 は 、 この間 この 建物 の 別 の 棟 に 泥棒 が はいっ た という 噂 が あっ た の を
^
思い だし た 。
0141
,4791,48: 秋山 宇一 が 、 その 話 を さけ た そう に 体 を のり出さ せ て 眺め て いる 赤い 演壇 の 方 を 一緒 に 見 ながら 、 伸子 も 、 メーデイ の 朝 の 気分 に そぐわない 、 いや な 気持 で その こと を
^
思い だし た 。
0141
,8213,22: 伸子 は ゆうべ の まぶし さ と うるささ と が こんがらかっ て い た 気持 を 夢 の よう な 感じ で
^
思い だし た 。
0244
,30,18: 「 戦時 中 あれ ほど の 犠牲 に たえ た 婦人 の 皆さん 、 どうぞ あの とき を
^
想い 出し て 窮乏 に 耐え て 下さい 。
0244
,31,24: 」 しかし 、 あの とき を 思い出せ と いう こと は 戦争 で 殺さ れ た 夫 と 兄弟 、 父親 、 息子 を
^
想い 出す こと です 。
0327
,11,34: 実 の 母 に 警察 と 手配 を うちあわさ れ て 検挙 さ れ た 友達 や 、 おばさん に 密告 さ れ て つかまり 、 ひどい 拷問 に あっ た 友達 を
^
思い だし た 。
0327
,12,21: また 肉親 の 圧迫 で 自殺 し た 三 條 ウメ子 という 貴族 の 娘 が あっ た の も
^
思い だし た 。
0389
,8,29: 譲原 さん と いう と 、 わたし に は NHK で 会っ た とき 、 あの 人 の 着 て い た 紫 っぽい ちり めん の 羽織 を
^
想い 出す 。
0389
,9,26: それから 録音 に とり かかる 前 、 二 人 で 話し あっ て い た あいだ に 、 びっしょり 汗 を かい た 譲原 さん を
^
想い 出す 。
0573
,298,9: 山口 は 先刻 の 肥料 の 話 を
^
思い だし た 。
0596
,350,7: 嘉代 さん の 最後 の 言葉 を
^
思い だし た の だ 。
0612
,286,28: カヤ ノ も 妹 の ササ ノ が 生き て い たら 、 こんなに さみし がり もす まい もの を 、 と 私 さえ 過ぎ た 日 を
^
想い 出し て は 、 くちびる を かむ のみ で あっ た 。
0613
,1902,3: 誰 を
^
想い 出し て も 善い 人 ばかり 。
0617
,452,3: そんな こと を
^
想い だす まま に 泡鳴 に 説明 し た 。
0618
,307,23: こう 考え て オレ は ふと 気がつい た が 、 耳 の 痛み が とれ て から は 、 この 女 を
^
思い だし た こと も なかっ た 。
0621
,478,13: 彼 は 鈴鹿 の 山 の 桜 の 森 の こと を 突然
^
思い だし て い た の でし た 。
0621
,558,5: と 、 女 も
^
思い だし て 、 言い まし た 。
0624
,201,33: 街角 を 曲る 時 だの 、 会社 の 階段 を 登る 時 だの 、 電車 の 人ごみ を 脱 け でる 時 だの 、 はから ざる 随所 に 二つ の 顔 を ふと
^
思い だし 、 その たび に 彼 の 一切 の 思念 が 凍り 、 そして 一瞬 の 逆上 が 絶望 的 に 凍りつい て いる の で あっ た 。
0624
,440,13: そして 彼 は 子供 の 頃 の 小さな 記憶 の 断片 を ふと
^
思い だし て い た 。
0627
,427,42: 彼 は 祖国 へ 生還 し て 、 山奥 の 村里 に ポマード と パーマネント が 抱き もつれ て 野菜 ダンス を やっ て い て も 、 文明 を 感じ ず むしろ 原始 を 感じ 、 ビルマ の ジャングル を
^
思い だし た が 、 衣子 に だけ は 、 先ず 文明 、 いや 、 原始 で ない という 意味 の 、 そういう もの を 感じ させ られ た 。
0637
,125,26: さる 夏 の 日 、 ウチ の 池 で 蛙 の むれ が 交合 し 、 恍惚 と 浮沈 し つ ゝ あっ た の を
^
思い だし た が 、 あれ より も 、 ギゴチ ない 。
0642
,710,13: 僕 だって 、 自分 が それほど 能 なし の バカ だ なんて 、
^
思い だし たく ない です よ 」
0642
,1076,14: あの リンリン たる 言葉 を 、 美しい 音楽 の よう に わが 耳 に
^
思い だし て 、 私 の 心 は いとし さ に 澄み 、 そして ひろ びろとあたゝまる 。
0646
,292,30: 私 の 頭 が ハゲ て いる と 分っ て のち の サンタン たる 思い の うち で 、 私 は 時々 お トン ちゃん の シャクレ 顔 を
^
思い だし た もの で ある 。
0647
,267,29: それ に も 拘ら ず 、 逆上 的 な 怒り の たび に 、 矢田 津世子 の 同じ 女体 を 、 一つ 特別 な 神聖 な もの として
^
思い だし て も いる の だ 。
0649
,295,16: 「 昨日 申し上げれ ば よかっ た の です が 、 今 に なっ て 、 ようやく
^
思い だし た の です 。
0662
,17,10: 窒息 し なかっ た の が 不思議 至極 で 、
^
思い だし て も 、 心 に 暗幕 が はら れ て しまう 。
0672
,648,1: 「
^
思い だし た って 、 仕方 が ない でしょ う 。
0683
,20,30: これ は さる 心理 学 の 本 に 書か れ て い た 文句 で ある が 、 まさに 寒 吉 は それ を 発 止 と ばかり に
^
思い だし た の で ある 。
0689
,9,0:
^
思い だし た でしょ う 。
0689
,431,11: 大巻 先生 は キヌギヌ の 彼女 の 泣きぬれ た 顔 を
^
思い だし た 。
0692
,251,20: 金 サン は 天元 堂 が 市 で は 一 二 を 争う 将棋 指し だ という こと を
^
思い だし た から 、
0698
,38,14: したがって 、 先 に 手 を 握っ た 自分 の 行為 という もの は
^
思い だし て も 毛虫 に 肌 を 這わ れる よう な 思い が する の で あっ た が 、 その 不快 さ も 綾子 の 握り 返し た 手 を 考える と 忘れ て しまう 。
0705
,45,31: ボク の 青年 時代 に も 今 は 死ん だ けれども F 君 の よう な 悪い 仲間 が い て 絶交 し たり さ れ たり し た の を
^
思い だし た 。
0726
,57,46: 話 が ワキ 道 へ それ て しまっ た が 、 僕 が 東大 へ 入院 し 、 僕 の うける 療法 が 、 持続 睡眠 と 云っ て 一 ヶ月 昏睡 さ せる もの だ 、 と きい た 時 に 、 僕 が
^
思い だし た の は 、 フロイド で あっ た 。
0728
,109,7: 私 は 王子 君 五郎 氏 を
^
思い だし た 。
0732
,373,11: 彼 は この 時 ほど 痛烈 に 少年 の ころ を
^
思い だし た こと は ない 。
0732
,627,37: 彼 は 神様 の 使者 に ふんづけ られ て 魂 を ぬか れ た とき 、 いつも 自分 一 人 だけ が 悲しい 思い を し なけれ ば なら なかっ た 少年 の 頃 を 痛切 に
^
思い だし て い た の で ある 。
0732
,3372,3: アア 、 みんな
^
思い だし た ぞ 。
0735
,217,5: その 日 の こと を
^
思い だし た から 、 一 週間 に 四 キロ ふとっ た の は 温灸 の せい だろ う か 、 と 私 は 考え た の で ある 。
0736
,71,32: 私 は 精神 病院 へ 入院 し て 、 やがて 病人 たち を 観察 し はじめ た とき 、 いつも 比較 的 に 富士見 の 皮膚 の すきとおる 患者 たち を
^
思い だし た が 、 精神 病院 に も 同じ 年 ごろ の 分裂 病 の 患者 たち が い て 、 彼ら も 一様 に 病院 を 呪い 、 病気 を 呪い 、 鉄格子 の 外 へ 脱出 したがっ て い た が 、 帰 する 思い は 非常 に 違っ て い た よう で ある 。
0738
,174,11: 下山 事件 は バルザック の 『 暗黒 事件 』 を
^
想い 出さ せる ね 、 あらゆる 意味 で 似 て いる よ 。
0752
,6,8: 全集 だ 何 だ と 鳴物 入り で
^
思い だし た よう に やる が 、 物 自体 を 本来 の 裸 の まま オッ 放りだし て 、 需要 の 限り 何 百 千 年 で もつ ゞ け て やろ う という よう な 根気 は 見当ら ない 。
0754
,435,8: 亮作 は セッパ つまっ て 、 それ を
^
思い だし た 。
0759
,520,19: この 子 の ため に 三 人 の 男 が 死ん でる という 、 それ を 長平 は
^
思い だし た が 、 ルミ子 の 澄ん だ 目 に なん の カゲリ も 見え なかっ た 。
0759
,4230,3: 主婦 が
^
思い だし た 名 は 、 放 二 の 手帳 に 控え た もの を で なかっ た 。
0759
,5011,18: 青木 は 、 たそがれ の 街 を 歩い て い た が 、 ふと 、 キッピイ を
^
思い だし た 。
0759
,7244,8: 「 子供 の 時 の こと を 、
^
思い だし たく ない こと が 有る ん じゃ ない の か 」
0771
,514,13: 帰り かけ て い た 新 十 郎 は 、 なに を
^
思い だし た か 、 再び 女中 たち の 部屋 へ 戻っ て 、 お 絹 を よびだし た 。
0778
,297,33: 身売り の 金 を 手 切 金 に 、 親子 の 縁 を 切る から 、 母 も 姉 も ない もの と 思っ て 、 こんな 悲しい 家 の こと は 二度と
^
思い だし て も いけ ませ ん よ ッ て 、 そう 言わ れ て 出 た ん です 」
0778
,341,31: 私 の 抱え 主 の 芸者 屋 の お カア さん に も 姉 が 呉れ 呉れ も 念 を 押し た こと で 、 私 が 母 や 姉 を
^
思い だし たら 諭し て くれる よう に 、 また 兄さん が 会い に 来 たり ユスリ に 来 て も 私 に は 会わ せ ない よう に 、 と 頼ん で おり まし た 。
0779
,689,17: 「 あなた が 風 守 さま を ごらん に なっ た 時 の こと を 、 よく
^
思い だし て きかせ て 下さい ませ ん か 」
0780
,430,9: 云い 終っ て から 倉 三 は 、
^
思い だし た よう に ちょ ッ と 頭 を かい て 、
0781
,75,9: 十 二 時 を すぎ て も 、 まだ
^
思い だし た よう に 、 雷鳴 が 起っ て い た 。
0781
,730,7: 由也 の 話 で 彼 は 次第に
^
思い だし た が 、 彼 は たしかに 三枝子 に 会い たい 、 三枝子 の 手 を 握り たい とか 、 なんとか だ とか 、 お前 の ところ へ 泊めろ と 由也 に対して 強情 に 言い はっ て い た の も 思いだす こと が でき た 。
0782
,281,4: そして 菅谷 は ふと
^
思い だし た 。
0782
,658,10: ちょ ッ と 大切 な ところ です から 、 よく
^
思い だし て いただき たい の です が 」
0784
,415,3: 宗久 は
^
思い だし た よう で ある 。
0784
,416,5: けれども 、 どの 程度 に
^
思い だし た か 、 怪しい もの で あっ た 。
0784
,563,21: 克子 は ただ の 一 度 だけ 訪れ た こと の ある ロッテナム 美人 術 の 店内 の 様子 など も
^
思い だし た 。
0784
,859,17: 少し でも この 謎 を とく 助け に なり そう な もの を 、 お互い に みんな
^
思い だし て みよ う じゃ ない か 」
0784
,879,8: これ に 関聯 し た こと は みんな
^
思い だし て い た のに 、 この こと だけ が どうして 思い だせ なかっ た の かしら 」
0784
,880,1:
^
思い だし て みる と 、 バカバカしい ほど 単純 な 事実 で あっ た 。
0784
,884,1:
^
思い だし て みれ ば バカバカしい こと で ある 。
0784
,888,22: この 時 の 意外 感 は 鮮明 で 、 昨夜 の 克子 は この 意外 感 の テン マツ の 方 は
^
思い だし て 良人 に 語っ て い た の で ある 。
0784
,889,2: そこ まで
^
思い だし て 語っ て い ながら 、 キミ子 と 同様 、 カヨ子 も この 香水 を 身 に つけ て いる の を 認め た 時 に 「 分身 」 を 感じ た 方 だけ どうして 思い だせ なかっ た の だろ う 。
0788
,550,2: ナミ子 は
^
思い だし て 人々 に こう 語っ た 。
0789
,708,4: それ を 慎重 に
^
思い だし て いただき たい の です が 」
0792
,347,43: という の は 、 小夜子 サン が セラダ と 熱海 心中 を 決行 し た の は その 翌日 の 出来事 で 、 昏睡 中 の ウワゴト に セラダ の 名 を 一 度 も 叫ば ず 、 ただ トオサン 、 トオサン と
^
思い だし た よう に 口走っ て い た という の です 。
0794
,176,7: やがて 九 太夫 は アリ アリ
^
思い だし た 。
0794
,776,20: 私 とても 同じ こと 、 その こと は 、 今朝 糸子 サン から 荷物 の 話 を きく まで フッツリ
^
思い だし た こと が なかっ た わけ だ 。
0802
,198,25: 辻 は その とき 本邸 の 応接間 に いくつ か の 能面 が 飾ら れ て い た の を 見 た こと を
^
思い だし た 。
0821
,36,3: 私 は ようやく
^
思い だし た 。
0821
,392,46: しかし 、 私 は この たび 長崎 に 至り 、 チャンポン 屋 へ はいっ て 長崎 の 彼 や 彼女 の 例外 なき 胃袋 に 接し 、 十 年 前 に 見 た それら の 胃袋 の 怖 る べき 実績 を アリ アリ と
^
思い だし 、
0823
,304,5: 美少女 と 動物 で
^
思い だし た が 、 「 虞 美人 」 で は ホンモノ の 馬 と 象 を 用い て い た 。
0833
,84,5: なぜ なら ただ モヤモヤ と
^
思い だし た よう な 感じ が ある だけ で 、 それ を 頼り に 写生 しよ う たって 決して でき ます まい 。
0839
,12,18: 彼 の アダ 名 は バカ で は なく て 、 牛 だっ た な と 緒方 は
^
思い だし た 。
0839
,96,15: 半裸 の 娘 を 見 た から で は なく 、 緒方 の 言葉 を
^
思い だし た から で あっ た 。
0841
,103,5: けれども 、 彼 は
^
思い だし た 。
0841
,367,5: 「 子供 の 詩 を
^
思い だし た の です 。
0842
,2339,30: 私 は そこ へ 到着 し て 、 もっぱら 山の幸 を 供する 料理 屋 で ある と きい て 、 さては 例 の 芋虫 の ウチ だ な と
^
思い だし た 。
0844
,246,10: 昨晩 は のみ すぎ た こと を 自然 に
^
思い だし た 。
0844
,249,14: すると 、 その とき 、 誰か が 来 た の を グズ 弁 は
^
思い だし た 。
0844
,267,7: グズ 弁 は そんな こと を 次第に
^
思い だし た 。
0844
,288,17: グズ 弁 は それ から の こと は 警察 の 独房 で 夢 の よう に
^
思い だし て い た 。
0845
,45,13: かねがね 叩き こま れ て い た 第六感 という 奴 を ヒョイ と
^
思い だし て 、
0849
,364,15: 私 は 役場 で 、 毒消し 組合 の 組合 長 から 聞い た 言葉 を
^
思い だし た 。
0850
,70,10: この とき 葛巻 に 助け られ た ので 今 歴々
^
思い だし た が 、 まだ 弁当 仕出 屋 の 二 階 に 移ら ぬ 前 に 、 火薬 庫 の 前 の 計理士 の 二 階 を 借り て い た こと が あっ た 。
0851
,224,59: 私 は ただ 、 私 の この 標準 が 父 の 姿 から 今日 に 伝 流し て いる 反感 の 一つ で ある こと を 思い知っ て 、 人間 の 生き て いる 周囲 の 狭 さ に 就 て 考え 、 そして 、 人間 は 、 生れ て から 今日 まで の 小さな 周囲 を 精密 に
^
思い だし て 考え直す こと が 必要 だ と 痛感 する 。
0852
,85,38: ちょうど 中村 地平 と 真杉 静枝 が 遊び に き て 、 その とき 真杉 静枝 が 、 蜘蛛 が 巣 を かけ た ん じゃ ない かしら 、 と 言っ た ので 、 私 は 歴々 と
^
思い だし た 。
0852
,388,4: 私 は アキ を
^
思い だし た 。
0852
,464,14: 私 は 「 アドルフ 」 の 中 の 一節 だけ を 奇妙 に よく
^
思い だし た 。
0854
,247,37: それ は 寅 さん の 「 桜 」 に対する 好意 で あり 、 寅 さん は 又 、 私 に 甚だ 好意 を よせ て くれ た の だ が ( 寅 さん の 本名 を 今
^
思い だし た 。
0854
,470,24: 私 は その後 、 よく 旅先 の 宿屋 の 部屋 の 孤 愁 の 中 で 、 この とき の 女 の こと を
^
思い だし た もの だっ た 。
0866
,192,11: 京野 等 志 が 、 そんな エピソード を ふい と
^
想い 出し た 時 は 、 高円寺 の 駅 の 灯 が 、 もうすぐ 先 に 見え た 。
0866
,2915,47: 引 揚げ の 日 、 東京 へ 着い て 、 中野 から 線路 伝い に 、 焼け 残 つた 一郭 の 住宅 地 へ 辿り つい た 時 、 彼 は ほとんど 無意識 に 、 味岡 小 萩 の 家 を 探し求め て い た こと を
^
想い 出し た 。
0866
,4011,22: 「 とにかく 療養 所 へ 帰 つて 、 ひと晩 、 ゆ つくり 、 あなた と お 会い し た こと を もう一度
^
想い 出し て みる の 。
0866
,4612,45: いつも の よう に 、 彼 は 、 顔 を 洗う 前 に 外 に 出 て 、 蜜蜂 の 箱 を あけよ う と する と 、 きのう 、 南条 に 朝 六 時 頃 に 来い と 言 つ た こと を
^
思い だし た 。
0877
,97,23: 一種 の センチメンタリズム が 、 最も 尖端 的 な 劇場 の 中 に 満ち て い た 光景 を 、 僕 は
^
想い 出し て ゾッと する 。
0890
,104,1: いま
^
思い だし て も 、 つい この 頬 の あたり に 漂っ て 参り ます 。
0890
,265,13: わたくし は その 谷間 を ようよう 這い 上り ます と 、 ああ 今
^
おもい 出し て も 総身 が 粟 だ つ こと で ござい ます 。
0918
,496,10: 私 は この 時 、 古い 中国 の 物語 を
^
思い だし た 。
0918
,1163,6: 山本 さん は 、 いつ
^
思い だし て も 、 夢 で は ない か と 思わ れる 美しい 童話 の 世界 だっ た と 思いかえし て いる 。
0943
,240,28: そんな こと を 考え て いる うち に 、 この 七月 の はじめ の 夜 、 御 待合 の 腰掛 で 舞扇 を 拾っ た こと を
^
思い だし た 。
0944
,58,5: 食餌 は 番 僧 が
^
思い だし た とき 、 檻 の 鉄棒 の 間 から 便宜 に 投げこま れる 。
0947
,506,29: あの 夜 、 同僚 も 漁師 も 帰し て 、 この ひと が ひとり で 錨 繩 を ひい て い た 、 孤独 な す がた を
^
思い だし た 。
0947
,1025,1: 「
^
思い だし て くれ た の ねッ 」
0947
,2396,48: アリエ 、 アリエ … … と 口 の なか で くりかえし て いる うち に 、 アメリカ の 北西 部 で 、 祖父 が 、 有江 という ひと と 共同 で 、 鉱山 の 仕事 を やっ て いる という 消息 が あっ た の を 、
^
思い だし た 。
0947
,2946,3: ふっと 、
^
思い だし 笑い を し て 、
0947
,3078,6: つづい て 、 いま まで
^
思い だし た こと も なかっ た ある 情景 が 、 ふい に 、 こころ に うかん だ 。
0947
,3753,25: サト子 は 網棚 から とり おろし た スプリング に 腕 を 通し ながら 、 けさ 、 出 がけ に あっ た ちょっとした 出来事 を
^
思い だし た 。
0948
,226,6: 「 ここ へ 来る 途中 で
^
思い だし た ん だ が 、 あなた の よう な 絵 を 描く ひと に 、 いちど たずね て み たい と 思っ て い た こと が ある ん だ 」
0948
,567,2: すぐ
^
思い だし た 。
0953
,73,18: なるほど 自分 に は 何 人 か 子供 が い た よう だ と 、 それで ようやく
^
思い だし たら しかっ た が 、 なにか また 忙しい 思いつき が ある の だ と みえ 、 いい よう に し たら よかろ う と 、 あっさり 話 を うちきっ て しまっ た 。
0957
,27,2: それ を
^
想い 出し 、 頭 に 夢 を 繰り返す 時 だけ 、 私 の 悲痛 は 救わ れる の で ある 。
0957
,42,8: その ころ の 利根川 に は 、 いま
^
想い だし て も 、 うそ で は ない か と 思える ほど 、 夥しい 群れ の 若鮎 が 下流 の 方 から 遡っ て き た 。
0970
,17,8: その 時 ふと 、 父 の こと を
^
想い 出し て 、 この 寒 さ に どう し て いる か と 思う と 、 矢 も たて も たまらなく なっ て 、 出稽古 から 帰る と かせぎ ため た 何 が しか を 早速 、 父 に 送っ た こと も あっ た 。
0975
,13,22: ところが 不思議 な こと に 、 お腹 が すい て くる と 頭 が さえ て 、 忘れ た の も つい
^
想い 出す の で ある 。
0975
,31,20: 私 は 表 へ 出 て 、 それ を じっと 聞い て いる と 、 内地 の こと が
^
想い 出さ れ て 、 師匠 は 今頃 どうして 居 られる か 、 師匠 に 会い たい な と 思う の で あっ た 。
0975
,51,23: 南山 に 登っ たり 、 静か な 町 を 歩い たり し ながら 、 若い 心持 を 語り合っ た こと を 今 でも
^
想い 出す 。
0977
,536,34: —— 土 堤 道 の 杉 の ところ で 、 彼女 が 野菊 を つまん で 、 むね に も たれる よう に し て 何 か いっ た こと も 、 いま は
^
思い だし も し なかっ た 。
0988
,2957,7: 私 は 一瞬 あじさい の 花 を
^
想い 出し た 。
1043
,94,29: その 厖大 な 蒐集 や 展観 は 松坂屋 の 服部 氏 や 高島屋 の 川勝 氏 等 の 経済 的 応援 が あっ た ため で 、 今 も
^
想い 出し て 感謝 し て いる 。
1072
,56,15: アア いけ ねえ 、 ここら は 虫 の 声 ばかり 、 女 の 顔 を
^
おもい 出す と 、 今夜 の 先 が 急 に 恐く なっ て き た 」
1072
,3058,16: けれど 、 なお その後 も 、 と も すれ ば 、 お 燕 の 泣き声 は
^
おもい 出さ れ た 。
1072
,3128,18: と 、 物騒 な この 頃 を 諷し て あっ た 不気味 な 絵 と 句 を
^
おもい 出し て 、 ぶる ッ と 、 背すじ を ふるわせ た 。
1072
,3546,15: だが 、 大亀 も いっ た 通り に 、 市十郎 の い の 字 を
^
おもい 出し て も 、 すぐ 変る 顔 いろは 、 まだ 容易 に 、 心 の 底 波 を しずめ て は い ない 風 だ 。
1072
,3728,1:
^
おもい 出す だに 、 彼 は 、 体 の 組織 が すぐ 変る よう な 気 が し た 。
1072
,3730,20: あら れ 降る 飢餓 の 町 の さま よい を —— あの 堺 の 抜け裏 の 雑鬧 を 、
^
おもい 出し た 。
1073
,3405,5: 桔梗 を 、 胸 に
^
想い 出し て い た 。
1076
,1976,21: 疣 も 現在 は もう すっかり 治っ て いる の だ が 、 やはり 縁 に 引か れ て 時々 は
^
想い 出さ れる 。
1155
,16,16: お かみさん の 顔 を 見 て 、 二 十 年 ばかり 前 の こと を
^
おもい 出し た の だ 。
1156
,17,113: あと で の 話 に よる と 茨城 に い た 義兄 が 、 新聞 で ぼく の 沖縄 行 を 知り 、 「 まさか 、 行き っきり に なる ん じゃ ある まい 」 と 、 その 義弟 に 不安 を もらし た と の こと で ある が 、 女房 側 の 親 兄弟 の 間 で は 、 はじめ から ぼく の こと を 遠い ところ の 人 で ある として 、 それ を 気 に し て いる よう で 、 亡くなっ た 義母 も 、 「 遠い なあ 」 と 云っ て 、 ぼく ら の 結婚 に 一抹 の 不安 を 持っ て い た こと など
^
おもい 出す の で ある 。
1159
,46,56: 上京 し て から 何 年 と いう ほど 屋外 に 住ん で い た 浮浪 者 の ぼく が 、 就職 の 件 で 先輩 の 家 を 訪ね て 、 久し振り に 座蒲団 の 上 に 坐っ た の で あっ た が 、 自分 ながら あの 頃 の 生活 の かゆ さ が
^
おもい 出さ れる の で ある 。
1163
,2,23: 南方 生れ の ぼく は 、 はじめて 見る 雪 の ながめ に 、 つい 寒 さ も 忘れ て 『 忠臣蔵 』 を
^
おもい 出し て い た の で あっ た 。
1163
,5,10: いま で は しかし 、 上京 当時 の こと を
^
おもい 出さ ない 限り 、 どんなに 雪 が 降っ た ところ で 、 忠臣蔵 を おもい 出す こと は なくなっ て しまっ た の で ある 。
1163
,5,25: いま で は しかし 、 上京 当時 の こと を おもい 出さ ない 限り 、 どんなに 雪 が 降っ た ところ で 、 忠臣蔵 を
^
おもい 出す こと は なくなっ て しまっ た の で ある 。
1163
,32,69: ぼく は そういう 家屋 に 生れ 、 が じ まる の 木 の 折れる ほど の 暴風 の なか で 、 少年 の 時代 を 育っ た せい か 、 時たま 、 十 五 メートル 、 二 十 メートル ほど の 風 の 吹く 東京 の 、 灰色 の 瓦 を 置き 並べ た に すぎ ない 屋根 の 下 に い て 、 暴風 の こと など
^
おもい 出し たり する の だ が 、 いま と なっ て は 暴風 も 、 一種 の 郷愁 に すぎ なく なっ て しまっ た の だ 。
1165
,30,4: れい し で
^
おもい 出し た が 、 沖縄 の へちま も うまい 。
泣き出す
(泣く.出す)
延べ語数:
187
0002
,399,4: そう 気づい て 、
^
泣き 出し たく なっ て 立ちつくし て い たら 、 前 の お家 の 西山 さん の お 嫁さん が 垣根 の 外 で 、 お 風呂 場 が 丸焼け だ よ 、 かま どの 火 の 不 始末 だ よ 、 と 声高 に 話す の が 聞え た 。
0002
,673,15: と 言っ たら 、 涙 が 出 て 来 て 、 思わず わっ と
^
泣き 出し た 。
0002
,1937,18: と 右手 で 左手 を しぼり ながら 言っ たら 、 突然 、 直治 が 、 めそめそ と
^
泣き 出し て 、
0003
,1750,25: なん に も 知ら ない くせ に 、 ひばり なんか は 、 」 と 言い かけ て 、 くるり とうしろ を 向い て ヒイ と
^
泣き 出し た 。
0003
,2060,43: それだけ の 事 で あっ た が 、 道場 へ 帰り 着き 、 次第に 落ちつい て 来る と共に 、 何とも 言え ず おそろしく 、 心配 で 心配 で たまらなく なり 、 ついに 夜 、 蒲団 を 頭 から かぶっ て ひとり で めそめそ
^
泣き 出す に 到っ た の だ という の で ある 。
0025
,183,24: 娘 は 棒立ち に なり 、 顔 に 血の気 を 失い 、 下 唇 を 醜く ゆがめ た と 思う と 、 いきなり
^
泣き 出し た 。
0027
,312,10: ただ 、 自分 は 、 女 が あんなに 急 に
^
泣き 出し たり し た 場合 、 何 か 甘い もの を 手渡し て やる と 、 それ を 食べ て 機嫌 を 直す という 事 だけ は 、 幼い 時 から 、 自分 の 経験 に 依っ て 知っ て い まし た 。
0038
,342,8: きく と 、 ミネ子 は わっ と
^
泣き だし た 。
0038
,350,27: そして 、 小声 で 落語 を 語り だす と 、 ミネ子 は はじめ 面白 そう に 聴い て い た が 、 しかし 直ぐ シクシク と
^
泣き だし た 。
0042
,112,22: 何 に も 知ら ぬ 若い レヴュガール を 無理矢理 その 楽屋 の 窓 へ 連れ て 来 て 、 見せる と 、
^
泣き だす 娘 が ある —— その 時 の 噂 を し て い た 。
0043
,182,2: それから オイオイ
^
泣き 出し て 、 そして 、 また 煙草 を 吸う ため に 泣き やん だ 。
0043
,188,48: 今 は もう その 時 の 実感 を 呼び 起す だけ の ナイーヴ な 神経 を 失っ て いる し 、 音楽 で も 聴か ぬ 限り 、 めった と 想い だす こと も ない が 、 つまらない 女 から 別れ話 を 持ち出さ れ て 、 オイオイ
^
泣き だし た の は 、 あと に も さき に も この 一 度 きり で 、 親 が 死ん だ 時 も こんなにも 取り乱さ なかっ た 。
0043
,189,49: 私 は しょっちゅう 尻尾 を 出し て いる 人間 で 、 これから 先 も どんな 醜態 を 演じ て 、 世間 の 物 わ らい の 種 に なる か 、 知れ た もの で は ない が 、 しかし 、 すくなくとも 女 から 別れ話 を 持ち出さ れ て
^
泣き だす よう な 醜態 だけ は 、 もはや 見せる こと も ある まい と 思わ れる 。
0043
,196,21: 「 あの 時 は 君 は … … 」 H ・ K は いきなり T ・ I に だきつい て 、
^
泣き だし た 。
0043
,203,21: やはり T ・ M は H ・ K が し た よう に 、 T ・ I と 抱き合っ て 、
^
泣き だし た と いう 。
0043
,214,22: し て みれ ば 、 よしんば 二 十 歳 そこそこ だっ た と は いえ 、 女 と の 別れ話 に
^
泣き だし た 時 の 私 は 案外 幸福 だっ た の かも 知れ ない 。
0053
,1784,4: お 雪 は
^
泣き 出し た 。
0053
,1786,6: ただ ぽかんと し て 、
^
泣き 出し て いる お雪 の 背中 を ながめ て い た 。
0053
,2881,11: そう 言っ て 、 鶴雄 の 胸 に すがりつい て
^
泣き 出し た 。
0053
,2900,12: 言い かけ て 、 鈴子 は また 子供 の よう に
^
泣き 出し た 。
0053
,2916,4: 鈴子 は また
^
泣き 出し た 。
0054
,371,26: 娘 は 暫く だまっ て 肩 で 息 を し て い た が 、 いきなり 小沢 の 背中 に 顔 を くっつけ て 、
^
泣き 出し た 。
0055
,2438,1: 「
^
泣き 出す わ !
0067
,334,11: とつぜん 、 「 わ ッ 」 と 、 だれ か
^
なき だし た 。
0067
,336,12: わん ぱく もの で けんか の 強い 徳一 君 が 、 まっさきに
^
なき だし た の だ 。
0067
,337,20: すると 、 その まね を する よう に 兵太郎 君 が 「 わ ッ 」 と 、 同じ 調子 で
^
なき だし た 。
0067
,339,21: つづい て 加 市 君 が 、 ひゅっ と いき を すいこん で 、 「 ふえ ー ん 」 と うまく
^
なき だし た 。
0067
,342,35: そして 、 四 人 は しばらく ない て い た が 、 太郎左衛門 は 、 ひろっ た 貝がら で 、 足もと の 砂 の 上 に すじ を ひい て いる ばかり で 、
^
なき ださ ない の で あっ た 。
0073
,96,2: うわ あと
^
泣き だし たり 、 縄 を ひっぱる こと も 、 壁 に 名前 を 書く こと も 忘れ て 、 一目散 に 逃げだす かも しれ ない よ 。
0080
,1437,22: かれ は 落胆 の あまり 、 場所 がら を も わきまえ ない で 、 舞台 に ぶっ 倒れ て 、 おいおい と
^
泣き だし た 。
0082
,2658,8: 山形 警部 は 、 いま に も
^
泣き だし そう な 声 で あっ た 。
0084
,52,17: はなばなしい 自動車 旅行 の 出発 を 明日 に ひかえ て 、 山木 と 河合 と は
^
泣き 出さ ん ばかり の 有様 だっ た 。
0084
,2403,13: と 、 張 と ネッド が 顔 を 見合わせ て 、 今にも
^
泣き 出し そう だ 。
0087
,1066,13: 彼女 は 滂沱 たる 涙 を 押え て 、 声 を 放っ て
^
泣き 出し た 。
0095
,134,13: そして 彼 は 目 を 両手 で 蔽う と 、 大きな 声 で
^
泣き 出し た 。
0098
,225,23: 呶 鳴っ た か と 思う と 、 笑っ たり 、 ぺこぺこ お辞儀 し た か と 思う と 、 ふん 反り返り 、
^
泣き 出し た か と 思う と 、 鼻唄 で 闊歩 する 。
0106
,70,2: 岩 は
^
泣き 出し て しまい まし た 。
0109
,222,46: 昨日 、 橋 の ところ で 女中 と はぐれ 、 それから 後 は 他所 の 人 に 従い て 逃げ て 行っ た の で ある が 、 彼女 は 母親 の 姿 を 見る と 、 急 に 堪え られ なく なっ た よう に
^
泣き だし た 。
0138
,337,29: 小 使い が 、 ヒジキ の 入っ た 箱 弁当 を 娘 さん の 分 も 床 へ 置い て ゆく と 、 それ を 見 て 急 に
^
泣き 出し た 。
0138
,356,7: 留置 場 の 弁当 で は
^
泣き 出し ながら も 会社 の やり口 は 見 とおし 、
0138
,1401,10: やがて 袖 を さぐっ て ハンケチ を 出し ながら
^
泣き 出し た 。
0141
,6086,17: て すり に つかまっ て 一 段 一 段 のぼっ て 行き ながら 、 伸子 は はげしく
^
泣き 出し た 。
0141
,6146,1:
^
泣き ださ ない で 礼 を いう の が 伸子 に やっ と だっ た 。
0141
,10515,62: 赤坊 の とき から 家 じゅう の 関心 が そこ に 集め られ て い て 、 和一郎 が 四つ の 春 、 はじめて 乙女 椿 の 花 の 咲い て いる 庭 を 一 人 だ ち で 歩い た とき 、 二 歳 の 姉 娘 で ある 伸子 は 母 の 多 計 代 より 先 に よろこん で
^
泣き だし た 。
0142
,677,5: ひろ子 は 、 激しく
^
泣き だし ながら 頭 を ふっ た 。
0144
,608,5: 声 を あげ て
^
泣き 出し そう な 心持 で スムールイ と わか れ 、 下船 し た 後 、 ゴーリキイ は 再び 因業 な 嫁 姑 の いがみ合っ て いる 元 の 製図 師 の ところ で 働く こと に なっ た 。
0398
,100,4: みんな の くたびれ て
^
泣き 出し たい 気持 が うずまい て 、 それ は 書記 長 で ある 櫛田 さん を ひきずりこま ず に は おか ない 。
0446
,47,7: 一目 見 、 自分 は 大声 で
^
泣き 出し た 。
0448
,181,5: 自分 は 、 到頭
^
泣き 出し て しまっ た 。
0466
,337,17: そこ へ 別 の が 入っ て 来 、 黙っ て 見 て 居 た が 、
^
泣き 出す 。
0498
,25,2: わたし は
^
泣き 出さ ない で い られよ う か 、 と 。
0508
,460,80: お 関 は 負け嫌い で 小さい 内 から かなり 身 巧者 に 働い た 代り 何 か 気に入ら ない と 、 引き つめ に 毛 の 根 の ふくれる 程 きっちり 銀杏返し に 結っ て 居る お 駒 の 髷 を つかん で 引っぱっ たり 、 後 から いきなり 突き飛ばし て 、 小柄 な 妹 が 毬 の 様 に 弾ん で 行っ て 突 調子 も ない 柱 等 に いや と 云う 程 体 を 打ちつけ て
^
泣き 出し たり する の を 見 て 面白 がっ て 居 た 。
0508
,940,1: と
^
泣き 出し た 。
0509
,341,35: と 云う なり つまずき そう に なり ながら 屏風 の 外 へ 飛び出す と 、 激しい 怖 れ で ガタガタ 震え ながら 自分 で 気 が ボーッ と なる 程 大きな 声 を あげ て
^
泣き 出し た 。
0518
,62,16: 隣り の 子供 が 三 人 大立 廻り を し て 声 を そろえ て
^
泣き 出す 。
0532
,12,19: 赤坊 が 風車 を 廻さ れ て 驚き 、 舌 出し 三 番 の 舌 を 見 て
^
泣き 出す と 同じ 等 な 驚き を し 泣き 方 を し て 居 ます 。
0538
,439,4: ( けい 、 しくしく
^
泣き 出す ) あなた 、 なに も 泣か なくっ て も いい ん です よ 。
0538
,503,15: けい ( 黙っ て 受取っ て み て いる が 、 やがて 又 しくしく
^
泣き 出し 、 そのまま 坐っ て しまう )
0542
,288,19: 彼女 の ぎらぎら 光る 眼 は 、 霧 が かける よう に 曇っ て き て 、 こんど は
^
泣き 出し た 。
0544
,326,13: 突然 、 彼女 は 卓上 に 突っ伏し 、 肩 を 震わし て
^
泣き だし た 。
0550
,211,10: 炬燵 の 上 に つっ伏し て 、 彼女 は
^
泣き だし て しまっ た 。
0564
,129,42: 周 さん は 俺 の 腕 を 離し て 、 こんど は 、 同国 人 の 腕 を 捉え 、 俺 の 知ら ない 言葉 でし きり と 饒舌 り 、 そして ふい に 、 卓上 に 顔 を 伏せ て
^
泣き だし た 。
0576
,89,5: じっと し て いる と
^
泣き だし そう な 気 が し た から 、 もう 何 も 考え ず に 、 急ぎ足 に 立ち去っ た 。
0577
,386,1: その
^
泣き 出し そう な 顔 付 と 、 次 で 、 小さな 足袋 の 汚れ た 裏 と が 巳之助 の 眼 に ちら と 残り まし た 。
0591
,146,9: 大きな 蟹 に 指 を はさま れ て 、
^
泣き だし た こと も ある の 。
0596
,44,21: やがて 彼女 は 起き 上り 、 跣 の まま 、 家 の 方 へ 戻っ て いき 、 急 に しくしく
^
泣き 出し て 、 裏口 へ はいっ て 行っ た 。
0596
,324,13: おれ が 出かけよ う と する と 、 嘉代 さん は 突然
^
泣き だし て おれ の 腕 を つかまえ た 。
0597
,206,12: わたし は 首 垂れ て 、 もし そのまま で い たら 、
^
泣き 出し た かも 知れ なかっ た 。
0597
,2083,28: 紅毛碧眼 白肌 の 中年 者 だっ た が 、 或 る 時 、 二 人 で 飲ん で いる と 、 彼 は 突然 声 を 挙げ て
^
泣き だし た 。
0598
,342,22: 娘 は 黙っ て い た が 、 ふい に 顔 を 伏せ 、 ハンカチ を 眼 に あて て 、
^
泣き だし て しまっ た 。
0598
,347,2: 娘 が
^
泣き だし た こと で は ない 。
0599
,450,8: お父さん は また 頷い て 、 しくしく
^
泣き だし た 。
0599
,487,10: 言っ てる うち に 、 お父さん は もう しくしく
^
泣き だし て しまっ た 。
0599
,489,10: ただ 人間 の こと と なる と 、 すぐ に
^
泣き だし て しまう の だ 。
0599
,496,14: もし 涙 を 見せよ う もの なら 、 お父さん は 声 を あげ て
^
泣き だす に きまっ て いる の だ 。
0601
,503,8: 彼 は 小児 の よう に しくしく
^
泣き だし た 。
0602
,37,23: まだ 子供 の 頃 、 暴風雨 の 烈しい 折 、 建て直し 以前 の 古い 家屋 が みしみし 揺れ て 、 恐ろしく なり 、
^
泣き だし たく なり 、 祖母 に 連れ られ て 土蔵 の 中 に 避難 し た こと が ある 。
0603
,186,21: あちこち 破れ 、 ことに 、 赤 いひ げ だるま が ひどく 破れ てる の を 、 じっと 、 眺め て 、
^
泣き だし そう な 顔 を し まし た 。
0612
,688,0:
^
泣き 出す 動機 は そんな もの で あっ て も 、 いざ 泣き 出し て しまえ ば もう そんな こと は 意識 に なく 、 ただ 泣く ため に 泣く 。
0612
,688,12: 泣き 出す 動機 は そんな もの で あっ て も 、 いざ
^
泣き 出し て しまえ ば もう そんな こと は 意識 に なく 、 ただ 泣く ため に 泣く 。
0612
,1270,13: やがて 、 その 次 の 部屋 の 窓 から ワーン と 大声 で
^
泣き 出す と 、 修道 女 が 、 アラアラ 、 おしっこ ネ 、 と ばたばた する 音 。
0612
,1960,0:
^
泣き 出す の で も ない 。
0613
,227,9: 橋本 君 は わっ と 声 を あげ て
^
泣き だそ う と し た 。
0613
,802,10: 婦長 さん を はじめ 看護 婦 たち が 、 しくしく
^
泣き 出し た 。
0613
,1459,9: わっ と 声 を たて て 私 は
^
泣き だし て い た 。
0613
,1465,12: その 顔 を 見 たら 、 また 、 わっ と 私 は
^
泣き だし て しまっ た 。
0616
,54,18: 女 たち は 黙っ て 聞い て い た が 、 そのうち 急 に 二 人 と も
^
泣き 出し て しまう 。
0616
,73,59: 」—— 鶏 が 鳴く と 、 遠く から イエス が 焚火 に あたっ て いる ペ テロ の 方 を ふりむい て 見る 、 すると ペ テロ は 急 に イエス に 言わ れ た 言葉 を 思い出し 、 はっと 我 に 返っ て 、 庭 の 外 へ 出 て いっ て 、 暗がり の なか で はげしく
^
泣き 出す の だ ね 。
0619
,283,16: ある とき 、 この 子供 が 、 先生 は 僕 ばかり 叱る 、 と いっ て
^
泣き だし た 。
0619
,327,3: 彼 は
^
泣き だし た 。
0642
,703,8: その とき 、 種 則 は やおら
^
泣き だし て 、 恨めし そう に 衣子 を 睨み 、
0645
,74,0:
^
泣き だす ワケ に も 行か ない の で ある 。
0645
,213,21: 最後 に 先生 は アキ子 の 両 頬 を パチ パチ 二 十 ほど ビンタ を くれる と 、 キャアーッ と
^
泣き だす 。
0645
,219,6: けれども 、 子供 は ギャア と
^
泣き だす 。
0672
,79,10: そして その 晩 、 夕食 の 時 に は オロオロ
^
泣き だし て しまっ た もの だ 。
0672
,104,61: 要するに 私 の 母 は 戦争 なかば に 手 ッ 取り ば やく 日本 の 滅亡 を 祈っ た あげく 、 すでに 早く も 私 を あちら の オメカケ に しよ う と もくろん だ 始末 で 、 その くせ 時 なら ぬ 深夜 に 起き 上っ て 端坐 し て 、 雪夫 や 許し て おくれ 、 など と
^
泣き だし て しまう 。
0683
,494,11: 「 アア 無情 」 それ は 酔 ッ 払 ッ て
^
泣き だし た 三高 の セリフ で は ない か 。
0710
,69,5: 花田 の 顔 は 、
^
泣き だし そう に 見え た 。
0732
,371,5: 菊松 は 、 とうとう
^
泣き だし た 。
0732
,630,33: 彼 は あわて ゝ シキフ を もたげ た が 、 それから 先 は 為す 術 を 失い 、 途方 に くれ て 、 クッ という 声 を たてる と 、 手 ばなし で
^
泣き だし て しまっ た の で ある 。
0732
,2370,19: と 呻き を たて ゝ 、 足 を バタバタ ふり 、 七転八倒 、 廊下 を ころがっ て 、
^
泣き だし た から サルトル も おどろい た 。
0732
,3040,5: と 、 才蔵 は
^
泣き だし た 。
0732
,3054,38: オレ は 戦地 へ 行っ て も 、 戦争 し ない で 、 満腹 し て いる 性分 な ん だ 、 と 才蔵 は 内々 セセラ 笑っ た が 、 それ は 色 に もださ ず 、
^
泣き 出す フリ を し て 横目 で ウインク 。
0733
,130,36: この 一 升 が き て から 後 は 、 論戦 の 渦まき 起り 、 とうとう 三好 達治 が 、 バカア 、 お前 なんか に 詩 が 分る か ア 、 と 云っ て 、 ポロポロ
^
泣き だし て 怒っ て しまっ た 。
0734
,346,4: 男 は ポロポロ
^
なき だし た 。
0754
,1000,13: 亮作 は 顔 を しかめ て 、 手放し で 、 ポロポロ と
^
なき だし た 。
0759
,6305,3: 彼女 は
^
泣き だし た 。
0773
,559,8: そして 幼女 の 声 はた まぎる よう に
^
泣き だし た そう です 。
0774
,217,16: そこ へ ヘトヘト に やつれ た 女中 が ションボリ 戻っ て き て 、 ワッ と
^
泣き だし た 。
0806
,183,19: カメ が 井戸 へ とびこん で 、 それ ッ きり 物音 ひとつ きこえ ない から 、 ワッ と
^
泣き だし た の は 女房 で 、 髪 を ふりみだし て 多 茂平 の ところ へ 駈け こん で 、
0807
,360,17: 山犬 は 一 かたまり に 口 を あけ ノド を ふるわせ て 、 恐怖 の あまりに
^
泣き だし そう だ 。
0808
,178,10: ちょ ッ と 突い て も 、 スッ とん で
^
泣き だす よう な 女の子 で 、 なん の 取柄 も ない のに 、 世間 は 案外 な もの で 、
0817
,420,23: そういう こと と は 知ら ない から 、 女 は お 酒 を の ん で は いけ ませ ん 、 酔う と
^
泣き だし て 見苦しい もの だ 、 と 私 と 檀 君 徳田 君 だけ 飲ん で い た ので 、 後で 分っ た 時 は 手 おくれ 、 人選 の 任 を 果さ ぬ こと に なっ て しまっ た 。
0834
,7,53: お 人形 です から 、 表情 が 動く 訳 で は あり ませ ん が 、 喜び や 悲しみ が 見える よう で 、 寒く なる と 風邪 を ひい た ん じゃ ない かしら と 思い 、 お 留守番 を さ せる と 、 “ 連れ て っ て ” と
^
泣き 出す 顔 が 浮ん で 来 て 、 大粒 の 涙 が ポロ く こぼれ たり し ます 。
0851
,75,37: 私 は その 母 を 睨みつけ 、 肩 を そびやかし て 自分 の 部屋 へ とじこもっ た が 、 その とき この 姉 が そ ッ と 部屋 へ はいっ て き て 私 を 抱きしめ て
^
泣き だし た 。
0943
,156,17: そう いう と 、 曙 染め の 小袖 の 袂 に 顔 を おし あて て
^
泣き だし た 。
0945
,48,52: こういう しあわせ で 、 生き て いる かぎり 、 この 島 に 居着か なけれ ば なら ぬ こと に なっ た が 、 何 に とりつい て 命 を 助かろ う 方便 も 思いつか ぬ こと で 、 みなみ な 途方 に くれ 、 なかには 顔 に 手 を あて て
^
泣き だす もの も あっ た 。
0946
,182,72: 金 十郎 は 胸 とどろかせ ながら 、 去年 の 夏 の はじめ 、 八 条 猪熊 の 女衒 に 連れ ださ れ 、 大湊 という 、 北 の 湊 の 船宿 へ 、 飯盛 に 売ら れ た ひと が あっ た そう だ が 、 と なぞ を かける と 、 女 は うなずい て 、 お はずかしい が 、 わたくし も その 一 人 だ と 、 さめざめ と
^
泣き だし た 。
0947
,868,14: 思いあまっ た よう に 、 青年 は 顔 に 手 を あて て
^
泣き だし た 。
0947
,969,1:
^
泣き だし たり し たら 、 コナゴナ に さ れ て しまう 。
0947
,1530,2: 美術館 で
^
泣き だし た とき の かぼそい 声 と は 、 似 て も つか ぬ もの だっ た 。
0951
,156,52: 始発 の 電車 が 通る 時間 まで 「 ちょっと 眠っ て おく 」 という 簡単 な 作業 の ほか 、 自分 の 人生 に は もう なに も する こと が ない の だ と 思う と 、 その 考え に おびえ て 、 枕 に 顔 を 埋め て はげしく
^
泣き だし た 。
0952
,49,59: これ だけ ひき 離し て おけ ば 、 絶対 大丈夫 と 思っ た の が 、 油断 だっ た の ね … … そう なる と 、 ジョーゼット まがい の 、 悪く 新し がっ た 薄っぺら な ところ 、 浮き あがっ た よう な レモン の 色合 の わざとらし さ が 、 悲しい ほど 嫌味 で 、 こちら は
^
泣き だし たい くらい に なっ て いる のに 、 志貴 子 の やつ 、 わざわざ 手 で 触っ て み て 、 「 まあ ま 、 これ 中村 だっか 。
0952
,55,1:
^
泣き だし も し なかっ た わ 。
0953
,139,66: 奇怪 な の は 泰文 の 態度 で 、 湧き たつ よう な 醜聞 を 平然と 聞流し に し て いる ばかり か 、 自分 の ほう から ほうぼう へ 出かけ て 行っ て 、 自分 が 毎日 どんな 情けない 目 に あっ て いる か という よう な こと を 行っ て ある き 、 自分 の 話 の あわ れ さ に つまされ て
^
泣き だし たり し た 。
0956
,1259,15: 胡蝶 ( 急 に 思い出し て 、 火 の つい た よう に おいおい
^
泣き 出す )
0956
,1270,3: ( また おいおい
^
泣き 出す )
0956
,2499,25: ( 文 麻 呂 の 胸 に すがりつく と 、 急 に 気 が ゆるん だ よう に 、 大声 を 上げ て 、
^
泣き 出す 。
0977
,308,11: それから とつぜん 、 三吉 の 腕 に も たれ て シクシク
^
泣き だす ——。
0981
,1854,10: しまいに は ヒュンヒュン 、 ヒュン と 小犬 の よう に
^
泣き 出し て 、 終り に なっ て も 女 は ドタリ と 横ざま に 寝返っ た だけ で
0981
,2012,4: お前 は 遂に メソメソ
^
泣き 出し て
0981
,2074,2: やがて ボロボロ
^
泣き 出し て 「 ジ が 出 た 」 と 言う
0982
,54,18: ( 部屋 の 中 で それ まで 眠っ て い た 幼児 が 眼 を さまし て グズグズ
^
泣き だす )
0982
,567,32: そめ ( ひとり ごと の 様 に ) つれ え 事 が 有っ て も 、 なあ … … ( その 言葉尻 が 涙声 に なり 、 やがて 、 すすりあげ て
^
泣き 出す )
0985
,1584,22: … … ( しばらく ボン ヤリ し て い た が 、 やがて 耐え きれ なく なっ て 声 を あげ て
^
泣き 出す )
0985
,2320,5: はずかしい ——( ヒステリック に
^
泣き 出し て しも う )
0987
,461,23: 明 俺 あ 、 こんど 兄さん に 逢っ たら 、 俺 あ 、 この 腕 で 、 兄さん を ——( ククク と
^
泣き 出し 、 せぐりあげ て ヒーッ という )
0987
,2213,42: 治子 … … ( その 俊子 の 姿 を 見 て いる うち に 、 今 まで の 凍りつい た 態度 が クラリ と 変っ て 、 不意 に バラバラ と 涙 を こぼし 、 次ぎ に 声 を 出し て
^
泣き 出す ) … … ごらん なさい 、 友吉 さん !
0987
,2780,11: ( 昂奮 の 極 、 オイオイ と 声 を あげ て
^
泣き 出し て いる ) あの 、 先生 も 、 そい から 、 あの 、 両方 とも … … ( まだ 何 か いい つづけ て いる が 、 泣き声 に なっ て 聞き とれ ない 。
0988
,34,0:
^
泣き 出し て しまい たい ほど 、 あ われ に なる 。
0988
,119,4: 急 に 、
^
泣き だす の で は ない か と 言う 氣 が し た 。
0988
,354,22: 顏 を クシャクシャ と さ せ た か と 思う と 、 それ が ベソ に な つて 、 ヒー と
^
泣き 出し て い た 。
0988
,1534,26: 人 を 眞 正面 から ヒタ と 見 て たじろが ない 視線 は そのまま だ が 、 黒目 に ツヤ を 帶 びて 直ぐ に も
^
泣き 出し そう な 、 せつない よう な 色 を 浮べ て 、 強く 光 つ て いる 。
0988
,6049,9: 僕 は それ を 見 て 二 度 ばかり
^
泣き 出し て しまい まし た 。
0989
,883,21: 省三 ハハ 、 ヒヒ 、 アッハハ … … ( その 笑い声 の 尾 の 所 で ヒー 、 ウー と
^
泣き 出し て いる )
0989
,1995,7: その 代り に 、 恐怖 から 今にも
^
泣き 出し そう な 顔 に なっ て いる 。
0989
,2190,30: 一方 が 、 一緒 に 心中 し て くれ と くどく か と 思う と 、 一方 は 金 を 拵える から 、 それ 持っ て 逃げ て くれ と
^
泣き 出し たり 、 いや はや !
0992
,5,14: 聞い て いる うち に 、 自分 に も 思いがけ ず 、 急 に
^
泣き だし て い た 。
0993
,574,26: 壮 六 この 夏 、 黒田 さま を 案内 し て 来 た 馬車 の 中 で よ 、 なんで お前 、 あんな 出しぬけ に
^
泣き 出し た だ ?
0993
,600,30: あの お嬢様 も 御 一緒 だら ず 、 お前 は ここ の 世話 やき 頼ま れ て っ から な 、 まあ ま 、 金吾 、 あの 人 見 ちゃ
^
泣き 出し て 、 よ 、 眼 え 泣きはらさ ねえ 用心 する だ なあ !
0993
,1173,1: (
^
泣き 出し て いる ) うん !
0993
,1174,6: 敦子 なん な の 、
^
泣き 出し たり し て ?
0993
,2059,6: 私 が それ を 見 て
^
泣き 出し た の 。
0993
,2060,29: すると お 父 さま が ——( 言っ て いる 内 に 涙声 に なっ て い て 、 そこで 、 こらえ きれ なく なっ て 言葉 を 切っ て
^
泣き 出す 。
0993
,2068,33: 春子 ( すこし 笑っ て 見せ て ) いえ ね 金吾 さん 、 昔 の こと 思い出し て … … そい で 父 の こと ——( 言っ て いる 内 に 又
^
泣き 出す )
0993
,2792,4: ( しみじみ と
^
泣き 出し て いる ) お父さん !
0993
,2965,19: 間 … … その 閉 っ た ドア の 奥 から 、 火 が つく よう に 敏子 が
^
泣き 出し た 声 が 聞える 。
0993
,3025,9: 金吾 … … ウー ( 唸る よう に
^
泣き 出し 、 火じ ろ の わき の 畳 に 打 伏 し 、 それ に かじりつい て 泣く ) こらえ て くだせ え 、 敦子 さま 、 俺 あ 、 バカ だ 、 春子 さま も こら へ て くだせ え 、 う ー 、 ああ あ 、 う ー 、 う ー
0993
,4141,6: したら な 春子 おばさん が メソメソ
^
泣き 出し て 詫 まる ん だ 。
0993
,4562,1: (
^
泣き 出す ) お母さん ありがとう 。
0993
,4563,2: 敦子 も
^
泣き だし て いる 、 二 人 の 女 の 泣声 に まじっ て 、 木戸 と 金吾 と 杉 夫 も 泣い てる よう で 洟 を すすりあげる 音 。
0993
,4693,5: ( 手 離し で オイオイ
^
泣き 出す ) これ で 孫 が 助かり ます 。
0993
,4839,62: 敏行 う ー 、 ふん 、 う ー ——( はじめ 、 妙 な 唸り 声 を 出す ので 、 また ノド でも 詰まっ た の か と 思っ て 金吾 と 金太郎 が 見る と 、 そう で は なく 、 口 の はた に 飯粒 を くっつけ た まま 、 ボロボロ 、 ボロボロ 大粒 の 涙 を 流し て 、
^
泣き 出し て いる ) おう !
0993
,5153,14: お仙 あの なあ 、 お母ちゃん ——( いきなり 手 離し で オイオイ 、 オイオイ
^
泣き 出す )
0993
,5154,17: 金太 春子 おばさん は な ——( これ も 姉 の 泣声 に つられ て 、 オイオイ
^
泣き 出す )
0993
,5175,53: お 豊 何 を おら が ふるえ てる だ 、 ふん 、 この 子 は 何 を 言う だ か 、 ふん 、 へ … … ( 笑いかける が 、 その 笑い が だんだん 泣き声 に なっ て 、 しまいに オイオイ 、 オイオイ と 手 離し で 、 大声 を あげ て
^
泣き 出す )
0993
,5176,7: お仙 お母ちゃん ——( これ も また
^
泣き 出す )
0993
,5178,3: ( これ も
^
泣き 出す 。
0993
,5179,16: あと の 二 人 の 子 も 茶碗 を 放り出し て 、 オイオイ 、 オイオイ 、
^
泣き 出す 。
1000
,459,11: と 、 皆 が 拍手 し た が 、 平中 は
^
泣き 出し そう な 顔 を し て 、
1037
,217,8: 多分 、 母 に ひどく 叱ら れ 、
^
泣き 出し て しまっ た こと で あろ う 。
1041
,906,6: 感 きわまっ て 、 途中 で
^
泣き 出す こと も あり 、 アナウンサー とか その とき の ショウ の 主役 が 「 じつは ジャン の 息子 が ヴェトナム で その 命 を アメリカ に ささげ た の です 、 ジャン も 息子 も 立派 です ね 」 という よう な こと を 、 必ず 言う 。
1041
,3369,4: この 喉頭 は 、
^
泣き だす 寸前 の よう な 激しい 感情 の とき に も おなじ よう に 緊張 する 。
1072
,2106,15: 無心 に 眠っ て い た お 燕 は 、 びっくり し て 、
^
泣き 出し た 。
1072
,2371,16: ふと 、 かれ の 心 は 、 べつ な 心 の なか で 、 シュクシュク
^
泣き 出し て い た 。
1072
,2680,19: 女 の 肌 の 下 で 、 幼 な 子 が 、 わ ー ん ッ と 、
^
泣き 出し た の も 一 しょ だっ た 。
1072
,5684,22: 左右 太 が 、 背 を たたく と 、 義平 太 は なお 、 咽び あげ て 、 子ども みたい に
^
泣き 出し た 。
1073
,30,48: —— 行く 雲 を 見る とも なく 見 て いる 眼 から 、 急 に 、 ぽろぽろ と 、 涙 を 奔 ら せ 、 鼻 み ず を 垂らし 、 しまいに は 、 顔 を くしゃくしゃ に し て 、 独り 、 声 を あげ て 、
^
泣き 出し て しまう こと が あっ た 。
1120
,164,7: と 云っ て 、 また 一しきり
^
泣き 出し た が 、
1141
,187,72: 花 を 持っ た 手 を 組ん だり 、 栗 の 枝 へ 抱き上げ て やっ たり 、 谷川 の 水鏡 に 顔 を 並べ て 映し たり し て 居る 間 に 、 二 人 は 何時の間に やら 、 長い 間 手 を 握り 合っ て じっと し て 居 たり 、 娘 は 男 の 懐中 に 顔 を 埋め て 、 何 ん という 理由 も なく 、 シクシク
^
泣き 出す よう な 仲 に なっ て 居り まし た 。
1144
,146,30: その 理由 が 何 ん で あっ た か 、 どんなに 訊ね て も 芳江 の 口 を 開ける 由 も なく 、 強いて 問え ば 、 シクシク と
^
泣き 出す だけ 、 その 痛々しい 涙 を 見る と 、 伊予 守 忠弘 も 押し て 責め 問う 気力 も 無くなり ます 。
1173
,885,3: 高城 は 突然
^
泣き 出し そう な 表情 に なっ て 、 大きな 身振り を し ながら 甲高い 声 で 言っ た 。
1173
,1252,11: 「 花田 中尉 殿 に お 逢い に なっ たら ——」
^
泣き 出し そう な 表情 に 見え た 。
1175
,405,35: 果て は 、 あんな インチキ 野郎 が 得 を し て 、 自分 みたい な 正直 者 が 損 を する 、 神 も 仏 も ない もの か 、 と 野呂 が 男泣き に
^
泣き 出す 有様 で 、 さすが の 僕 も 始末 に 困り まし た 。
1176
,144,11: 弟 の 方 の 顔 は しだいに くずれ て 、 今にも
^
泣き 出し そう な 顔 に なっ た 。
1177
,938,7: 「 や だ よう 」 と 、
^
泣き 出す よう な 太い 声 が 叫ん で 、 信二 は わざと 大きな 跫音 を たて て その 扉 を ひらい た 。
1177
,1113,1: ほとんど
^
泣き 出し そう に なっ て いる 自分 に 気づい て い た 。
笑い出す
(笑う.出す)
延べ語数:
178
0003
,1709,19: 」 と 思い切り 罵倒 し て やっ た が 、 マア 坊 は こんど は 怒る どころか 、 げらげら
^
笑い 出し た 。
0003
,3199,5: 竹 さん は くすくす
^
笑い 出し て 、
0011
,152,20: お かみさん は 、 いかにも 不機嫌 そう に 眉 を ひそめ 、 それ から 仕方 無 さ そう に
^
笑い 出し 、
0027
,1487,20: うわっ はっ は 、 と まず 、 ヒラメ が 大声 を 挙げ て 笑い 、 マダム も クス クス
^
笑い 出し 、 自分 も 涙 を 流し ながら 赤面 の 態 に なり 、 苦笑 し まし た 。
0027
,1564,3: 奥さん は
^
笑い 出し 、
0053
,363,7: 男 の よう な 声 で
^
笑い 出し た 。
0053
,445,16: うなずい た が 、 それ が われ ながら 神妙 だっ た ので 、 鶴雄 は
^
笑い 出し た 。
0053
,714,9: そして 、 お たがい 顔 を 見合っ て
^
笑い だし た が 、 鶴雄 は 笑い やむ と 、
0053
,1920,4: 小田 は 何となく
^
笑い 出し た 。
0053
,2304,5: 小郷 は 急 に
^
笑い 出し た 。
0054
,1702,25: 針 助 を 睨む よう に 見る と 、 針 助 は ふと 狼狽 の 色 を 見せ た が 、 やがて 急 に
^
笑い 出し て 、
0055
,1085,3: そして また
^
笑い だす と 、
0055
,1166,1:
^
笑い 出し た 。
0055
,1185,7: すると 、 男 は 急 に
^
笑い 出し た 。
0055
,1380,3: と 、
^
笑い 出し た の だっ た 。
0055
,1400,11: と 、 思わず きく と 、 男 は 急 に
^
笑い 出し た の だっ た 。
0055
,1457,11: 信吉 が そう きく と 、 男 は 急 に
^
笑い 出し た 。
0055
,1577,6: 新内 語り は 急 に
^
笑い 出し た 。
0060
,668,1: なかでも
^
笑い 出し た の は 、 MOS 型 LSI の 取り扱い 注意 で ある 。
0060
,9135,16: マック ペイント を 一目 見 た とき 、 湧き 上がっ て き た の は
^
笑い 出し たい よう な 驚き だっ た 。
0065
,161,23: 踊ら せ た 繰り 手 の 心 が のり 移っ た よう に 、 彼 は しまり も なく ゲラ ゲラ と
^
笑い 出し た 。
0067
,36,4: 久助 君 は
^
わらい だし た 。
0067
,112,35: すると とたんに 、 その にがかっ た もの が 、 すずしい あま さ に 変わっ て 、 じつに 口 の 中 が 爽快 に なっ た ので 、 久助 君 は ひとり で 、 クックッ と
^
わらい だし て しまっ た 。
0067
,181,17: すると 彼女 は 、 なにか おかしい 返事 を 聞い た の だろ う 、 とつぜん クックックッ と
^
わらい だし た 。
0080
,440,7: 「 はっ はっ はっ 」 博士 は
^
笑い だし た 。
0080
,635,4: と 博士 は
^
笑い だし た 。
0081
,677,23: とつぜん ラツール が 、 かかえ て い た 椰子 の 枯草 を 前 に ほうりだし て 、 大きな 声 を たて て
^
笑い だし た 。
0087
,1511,10: 帆 村 の 言葉 を 聞い て 土居 は
^
笑い 出し た 。
0087
,1751,5: そして 声 に 出し て
^
笑い 出し た 者 も あっ た 。
0089
,155,32: 二宮 少年 は むずかし 屋 の 四 本 君 が 、 自分 と 同じく 時計 屋敷 探険 を 強く 主張 し て いる こと を 知っ て 、 そう いっ て
^
笑い だし た 。
0095
,2442,8: すると ドレゴ が 、 わ は は と
^
笑い 出し た 。
0098
,1615,6: どういう 了簡 か 私 も
^
笑い 出し た 。
0138
,689,7: これ に は 監房 じゅう が
^
笑い 出し 、 実に 大笑い を し た 。
0138
,1157,4: 思わず 腹 から
^
笑い 出し た 。
0139
,55,10: いくらか 子供 らしく 歎息 する 母親 に 、 源一 は
^
笑い 出し た 。
0140
,546,2: 伸子 は
^
笑い 出し た 。
0140
,945,14: 断定 的 に 素子 が いっ た ので 、 蕗子 も 伸子 も
^
笑い 出し た 。
0140
,2636,3: 伸子 は
^
笑い 出し た 。
0140
,3834,36: 小川 豊助 が 、 当惑 し た よう に 、 雷 が 主人 で ある 自分 の 責任 で ある よう に 額 に 手 を やっ た ので 、 こわがっ て いる 伸子 まで
^
笑い 出し た 。
0141
,234,3: ゴルシュキナ は
^
笑い 出し て 、 伸子 の 手 を とっ た 。
0141
,239,5: こんど は 伸子 が
^
笑い 出し た 。
0141
,476,16: 妙 に 含蓄 の ある 調子 で 瀬川 が 力説 し た ので 、 みんな
^
笑い 出し た 。
0141
,782,14: 伸子 は 思わ ず 、 その 浴室 の ずば抜け た 広 さ に
^
笑い 出し た 。
0141
,2274,6: そして 伸子 は 、 ふっと
^
笑い 出し た 。
0141
,2883,60: 自分 も 何 か 用事 で 廊下 へ 出 て 来 た 拍子 に 、 小さい 伸子 が 来 かかる の を 見 て 、 ひょいと 掬い 上げ た という の なら ば 、 そう する ポリニャーク に 陽気 な いたずら っ子 の 笑い が あっ た はず だ し 、 伸子 も 、 びっくり し た 次 に は
^
笑い 出す 気分 が うつっ た はず だっ た 。
0141
,9130,44: モスクヷ 生活 について の あれこれ 雑談 の 末 、 日本 の 天皇 という もの について あなた は どう 考え て おら れ ます か 、 と 訊か れ た とき 、 伸子 は あんまり その 質問 が 思いがけなかっ た から ベッド の 上 で
^
笑い 出し た 。
0141
,11708,7: と 云っ た ので 、 みんな が
^
笑い 出し た 。
0141
,13211,24: やがて 軽い やき もち を より 多く の 茶目 気 で あらわし た よう な いたずら の 気分 が わかっ て 二 人 は
^
笑い 出し た 。
0141
,14215,25: 体 を かたく する よう な 気持 で きい て い た 伸子 は 、 しばらく する と 、 小さい 声 を たて て
^
笑い だし た 。
0141
,15360,4: 心 の 中 で
^
笑い だし たく も あり 、 腹 も 立ち 、 よ 。
0141
,15806,12: 風呂 ぎらいだった 和一郎 の 毛脛 を 考え て 、 伸子 は
^
笑い 出し た 。
0141
,15863,7: 悄気 て い た つや子 が
^
笑い だし た 。
0141
,17608,4: 伸子 は 、
^
笑い だし た 。
0141
,18342,3: みんな が
^
笑い 出し た 。
0141
,18589,20: 鞄 ぐらい 、 と 目 の 前 に ある 物 について いう の が おかしく て 、 伸子 は
^
笑い 出し た 。
0141
,19478,34: ファインダー を のぞきこん で い た 青年 は 、 しきりに 苦心 中 らしかっ た が 、 遂に 彼 が その 顔 を あげ て 何 か いう と 、 娘 たち は 、 ひどく
^
笑い 出し た 。
0141
,19991,4: 伸子 は 、
^
笑い 出し た 。
0141
,20470,9: 伸子 も 素子 も 、 蒲原 自身 も
^
笑い 出し た 。
0142
,504,15: いかにも 、 それだけ は 確実 だ 、 という 云い かた で 、 ひろ子 は 思わず
^
笑い 出し た 。
0142
,1362,2: と 、
^
笑い 出し た 。
0144
,170,21: 悪魔 が 屋根 から もんどり うっ て 飛ぶ 様子 を 想像 し て 、 ゴーリキイ が 笑う と 、 祖母 も
^
笑い 出し 、
0336
,298,7: ( 被告 席 身体 を ゆすっ て
^
笑い 出す ) ( 以下 略 ) 」
0415
,20,16: 原稿 を あけ て み て 、 わたし は おこる より 先 に 呆れ 、 やがて
^
笑い 出し た 。
0459
,15,1:
^
笑い 出す と だらし なく はめ を 脱し た 事 。
0544
,92,4: おれ は あぶなく
^
笑い 出し そう に なっ た 。
0545
,461,2: おれ は
^
笑い 出し た が 、 憤怒 は 笑い と 共に 高まる 。
0553
,32,41: ダブル の 上衣 、 ポマード を ぬっ た 髪 、 ぴかぴか 光らし てる ダンス 用 の 靴 、 それで 尻もち を つい て 、 手足 を 宙 に ばたばた 泳が し てる 様子 が 、 まったく 滑稽 で 、 俺 は
^
笑い だし た し 、 他 の 酔客 も 笑っ た 。
0557
,422,18: 有松 夫人 と 久木 未亡人 は 眼 を 見合っ て 頼 笑み 、 河口 と 吉岡 は
^
笑い だし た 。
0560
,339,15: 議論 し てる の か と 思う と 、 そこで 、 二 人 とも
^
笑い だし て しまい まし た 。
0569
,190,3: 愛子 は 突然
^
笑い だし て 、 腕 を 引っこめ 、 両手 を 腰 に あてがい 、 時彦 と 同じ よう な 姿勢 を 取る 。
0572
,382,5: そして 彼 は 突然
^
笑い だし た 。
0578
,338,7: そして 暫く たっ て 、 ふい に
^
笑い だし まし た 。
0591
,259,2: 私 は
^
笑い だし た 。
0597
,457,23: 北村 は 何 か 衝激 を 受け た よう に きっと なっ た が 、 次に は 急 に 変っ て 、
^
笑い だし た 。
0597
,1711,3: 周 は
^
笑い だし た 。
0599
,220,3: それから ふい に
^
笑い だし た 。
0619
,288,5: そう 云っ て 私 が
^
笑い だし たら 、 すぐ 泣き やん で 自分 も 笑い だし た 。
0619
,288,15: そう 云っ て 私 が 笑い だし たら 、 すぐ 泣き やん で 自分 も
^
笑い だし た 。
0621
,431,3: その あげく に
^
笑い だし まし た 。
0629
,11,8: 私 が こう 書く と 皆さん アハハ と
^
笑い だす かも 知れ ない が 、 そういう 方々 の 何 割 か が 実は 日常 か ゝ る 奇怪 な 論証 法 を 友 として おら れる 筈 だ 。
0645
,175,25: そして 、 ちかごろ の 学生 は 、 うれし がる と 、 だらし なく 相好 くずし て 、 ゲタ ゲタ と バカ の よう に
^
笑い だす の で ある 。
0645
,374,17: 一 人 の パンパン は 尻ごみ の 代わり に もはや 堪ら なく なっ て 、 ゲタ ゲタ
^
笑い 出し た 。
0645
,375,9: 一 人 の パンパン も 仕方 なし に
^
笑い だし た が 、 彼女 は 気立て が よかっ た から 、 急 に 思いきっ た 顔 を つくる と 、 気の毒 な 病人 の 枕元 へ にじりよっ て 、 病人 の 手 を にぎり 、 顔 を よせ て 、 さ ゝ やい た 。
0683
,82,31: ふだん は オレ なぞ と も 云っ て まし た が … … 」 馬鹿笑い の 男 が 部屋 の 隅 で きい て い て 、 今度 は クス クス
^
笑い だし た ので 、 寒 吉 は 三高 が 気の毒 に なっ た 。
0706
,58,6: 私 は バカ らしく なっ て
^
笑い だし た が 、 弁 吉 は 大 喜び で 、
0715
,179,7: これ を 聞く と ニンジ は
^
笑い 出し て しまい まし た 。
0728
,271,14: まるで 、 思いがけなく 、 ゼンマイ の ネジ が 狂っ た よう に 女 が
^
笑い だし た 。
0732
,3298,5: 彼 の 妻 は
^
笑い だし た 。
0735
,129,9: 居 合わし た 数 人 の 人 たち が
^
笑い だし て 、
0747
,337,9: パンパン は 私 を 見る と 、 みんな ゲラゲラ
^
笑い だす の で ある 。
0747
,477,4: 従卒 ども は ゲラゲラ
^
笑い だし や がる し 、 しかし 、 今 まで ウッカリ し て い た が 、 パパ という 言葉 は 、 実際 凄い 言葉 だ 。
0759
,4122,2: 長平 は
^
笑い だし た 。
0759
,4396,26: 先ず 同僚 に 向っ て こう 報告 する と 、 キッピイ さん は 有名人 と みえ て 、 女の子 たち は 顔 を 見合せ て
^
笑い だし た 。
0759
,7066,10: 青木 は こう 長平 に 語っ て 、 カラカラ
^
笑い だし た が 、
0759
,7568,16: ルミ子 は 自分 の 気持 が 改まっ て いる の を 羞 じ て 、
^
笑い だし た 。
0761
,350,10: 私 を 大 激励 し て 、 とたんに ゲラゲラ
^
笑い だし た 。
0771
,445,8: お 絹 は 自分 の 言葉 に
^
笑い だし て 、
0774
,673,17: と 虎 之 介 は 腹 を シッカ と かかえ て 、 断末魔 の 如く に
^
笑い だし た 。
0779
,360,16: その 岩 は 、 にわかに ゆれ て 、 ミズミズ しい 豪快 な 音 を たて て
^
笑い だし た 。
0793
,292,20: 障子 の 外 で 様子 を うかがっ て い た お 竹 の 仲間 たち が たまりかね て ドッ と
^
笑い だす 。
0795
,88,12: と 云っ た ので 、 彼 も 声 を たて て
^
笑い だし た が 、 その ハズ ミ に よい こと に 気がつい た 。
0802
,478,10: あの 人 らしく も ない 」 九 太夫 は クツクツ
^
笑い だし た 。
0832
,213,26: 私 に 限っ た こと で は ない が 、 酔いどれ ども は 一読 ゾッと わが身 の ごとく 肝 を 冷やし 、 つづい て ゲタ ゲタ
^
笑い だす ところ で あろ う 。
0850
,26,56: もう 印刷所 へ 原稿 が 廻し て あり 、 校正 が で て いる 最中 に すね はじめ て 、 あした まで に 何 か 書い て 頂戴 よ 、 とか 、 之 を 飜訳 し て 頂戴 よ 、 とか 、 じゃ 君 自身 書き たまえ 、 ウン 僕 も 書く けど さ 、 弱々しく
^
笑い ださ れる と 仕方 が ない ので 、 二 人 で よく 徹夜 し て 原稿 を 書い た 。
0852
,22,73: 細く 長く 生きる こと は 性 来 私 の にくむ ところ で 、 私 は 浪費 の あげく に 三 日間 ぐらい 水 を 飲ん で 暮さ ね ば なら なかっ たり 下宿 や 食堂 の 借金 の 催促 で 夜逃げ に 及ば ね ば なら なかっ たり 落武者 の 生涯 は 正史 に のこる 由 も なく 、 惨 又 惨 、 当人 に 多少 の 心得 が ある と 、
^
笑い ださ ず に い られ なく なる 。
0854
,108,3: 私 が ゲラゲラ
^
笑い だし た もの だ から 、 キョトン と 手 を たれ て 、 不思議 な 目 で 私 を 見つめ て いる 。
0854
,364,50: 朝 、 目 を さまし て 、 とび 起き て 、 紙 フウセン を ふくらまし て 、 小さな 部屋 を つき まわっ て 、 一 人 で キャアキャア 喜ん で い たり 、 全裸 に なっ て 体操 し たり 、 そして 、 急 に 私 に だきつい て ゲラゲラ
^
笑い だし たり 、 娼家 の 朝 の 暗 さ が ない ので 、 私 は この 可愛い 女 が 好ましかっ た 。
0856
,63,9: 女 も ボン ヤリ し て い たり 、
^
笑い だし たり 、 怒っ たり 憎ん だり し た 。
0892
,57,19: これ また シン ミリ し た その 場面 に 一種 異様 な 効果 を あたえ 、 見物 は げらげら
^
笑い だし た 。
0929
,45,25: 「 見てくれ 根性 」 「 抜駆け 根性 」 と 類型 化 する と 、 「 それなら 私 の 中 に あり ます わあ 」 と
^
笑い だす の で ある 。
0943
,134,48: 主 水 は いよいよ 平伏し て 、 御 高家 御 同座 で は 申しあげ かねる こと な ので 、 お ゆるし ねがい たい と 言う と 、 宗春 卿 は お 糸 の 方 の ほう へ 底意 の ある 眼 づか い を し ながら ニヤニヤ
^
笑い だし た 。
0947
,474,8: 「 私 が 名 を 名乗っ て 、
^
笑い ださ なかっ た の は 、 過去 現在 を通じて 、 あなた だけ です 」
0947
,1693,7: 読ん で いる うち に 、
^
笑い だし て しまう こと も ある し 、 キザ だ と 思っ て 、 顔 を しかめる こと も ある 。
0947
,2763,7: と 、 いっしょ に なっ て
^
笑い だし た 。
0947
,3105,41: もう いちど 、 おだやか な 人柄 の 紳士 と 対坐 し て み たい と ねがっ て い た が 、 こんな 折 に 秋川 に 会える の か と 思う と 、 気持 が はずん で き て 、 ひとりでに
^
笑い だし そう に なる 。
0947
,3375,8: 神月 は 、 ひきつっ た よう に
^
笑い だし た 。
0947
,3377,12: あまり 大きな 話 な ので 、 サト子 も 釣ら れ て
^
笑い だし た 。
0947
,3534,15: 芳夫 が 座席 の うし ろ に 倒れ て 、 腹 を 抱え て
^
笑い だし た 。
0947
,3931,6: サト子 は おかしく なっ て
^
笑い だし た 。
0947
,3950,8: そこ まで 言う と 、 急 に
^
笑い だし ながら 松林 の ほう を 指さし た 。
0948
,1094,21: 主任 は 薄 眼 に なっ て 聞い て い た が 、 やりきれない といった ようす で 、 クス クス
^
笑い だし た 。
0949
,19,5: 伊 良 は ニコニコ
^
笑い だし て 、
0952
,155,35: ギリギリ の ところ で 茶席 へ 追いこん で やろ う と 思っ て 、 頭 の なか で 席 入り の 段 取 を こね まわし て いる うち に 、 面白く なっ て 、
^
笑い だし そう で 困っ た わ 。
0954
,148,7: そう いう と クス クス と
^
笑い だし た 。
0954
,207,3: 滋子 は 思わず
^
笑い だし て 、
0956
,3857,24: この 頃 儂 は な 、 都 の 奴等 の こと など を ふと 思い出す と 、 腹 を 抱え て 大声 で
^
笑い 出し たく なる の だ 。
0978
,865,3: クス クス と
^
笑い 出し た
0981
,2039,5: とうとう ゲラゲラ 、 ゲラゲラ と
^
笑い 出し た
0983
,406,10: それで 仲蔵 と お よね が 声 を そろえ て
^
笑い だす 。
0985
,96,14: 柴田 だって さ 、 しかた が ない ——( 自分 を 振 返っ て
^
笑い 出し て いる ) クラス の 連中 、 元気 か ね ?
0985
,2615,35: 欣二 ( 父 から 突飛ばさ れ た 拍子 に 、 椅子 に ドシン と 掛け た まま 、 ポ カン と し て い た が やがて 手斧 に 眼 を やっ て ニヤニヤ
^
笑い 出し て いる ) … … フー 。
0987
,629,18: ( 義一 の 背 を つつい たり し ながら 、 それ を 聞い て い た 黒川 も
^
笑い 出す 。
0987
,760,7: 黒川 も 今井 も 釣ら れ て
^
笑い 出す 。
0987
,761,10: 最後 に 人見 まで が 、 歪ん だ 顔 で
^
笑い 出し て いる 。
0987
,2688,13: ( と 、 ヘドモド し て いる 友吉 の 様子 を 見 て
^
笑い 出す ) いっ たら いい じゃ ない か 、 片倉 。
0987
,2785,5: 竜子 も 釣ら れ て
^
笑い 出す が 、 しかし 眼 は 、 いぶかし そう な 、 びっくり し た 色 を 浮べ て 友吉 を 見 ながら 。
0987
,2993,23: 若い 女 、 すぐ そば で は 友吉 の 言葉 が 聞き取れる と 見え 、 不意 に プーッ と 吹き出し 、 ゲラゲラ
^
笑い 出し て 、 嘲笑 の 手つき で 友吉 を 指す 。
0987
,2994,5: 他 の 一同 も ゲラゲラ
^
笑い 出す 。
0988
,201,16: その くせ 、 下げ た 頭 を まだ 上げ ない うち から 、 クス クス と
^
笑い 出し て いる 。
0988
,368,21: 釣ら れ て ルリ も その 子供 らしい 言い方 に まだ 涙 の 溜 つ て いる 目 の まま 、
^
笑い 出し た 。
0988
,2247,41: その うち に ルリ さん は 僕 の 困 つ て いる のに 氣 が つい て 、 自分 で も ビックリ し た よう で 、 暫く 默 つて 僕 を 見詰め て い まし た が 、 やがて
^
笑い 出し まし た 。
0988
,3239,6: そして 不意 に 、 アッハッハハハ と
^
笑い 出し た 。
0988
,3340,17: 女 は それ を しばらく 見送 つ て い た が 、 急 に ゲタ ゲタ と
^
笑い 出し 、 片手 を 高く こちら へ 向 つて 上げ た 。
0988
,5518,14: いかにも 久子 さん らしい 考え方 で 、 聞い て い て 僕 は
^
笑い 出し まし た が 、 笑い ながら 、 急 に 目 が 開い た よう な 氣 が し た の です 。
0988
,5668,6: … … 久子 さん が ゲラゲラ
^
笑い 出し まし た 。
0988
,5669,6: すると 釣ら れ て ルリ も
^
笑い 出し まし た 。
0993
,322,16: ( と 言っ て から口 を 手 で ふさい で 下 を 向い て クス クス
^
笑い 出す ) フフ 、 フフ 、 フフ !
0993
,335,3: ( これ も
^
笑い 出し て いる )
0993
,1628,4: 金吾 ( 思わず
^
笑い 出す ) は は 、 まったく だ あ 、 は は !
0993
,2925,13: 横田 ( 畑 の フチ に 立 停っ て 、 ニヤニヤ と
^
笑い 出す ) は は 、 へ へ へ 、 やっぱり ここ に 来 て い た ね 。
0993
,3504,9: 敏子 ( 涙声 の まま で 快活 に
^
笑い 出す ) 小 父さん 、 今 でも 盆踊り の 歌 、 うたっ てる ?
0994
,340,3: ( 又
^
笑い 出し て いる ) いい よ 、 いい よ 。
0994
,517,8: 御 橋 … … ( クス クス
^
笑い 出し て いる ) … … フ 。
0994
,1147,6: 御 橋 ( フッ と
^
笑い 出し て いる ) … … この 奧 の 仙川 だ とか 、 もつ と 遠く から も 、 市内 へ コエ くみ に 行く 。
0995
,780,7: 花岡 ふ 、 ふ ——( ゲラゲラ
^
笑い だし て いる ) そう か 、 ヒヒ !
1000
,30,33: 大 鏡 は 時 平 を 悪く ばかり は 云わ ず 、 愛す べき 点 が あっ た こと を も 伝え て いる 中 に 、 可笑しい こと が ある と 直ぐ
^
笑い 出し て 笑い が 止まら ない 癖 が あっ た と 云う が 如き は 、 無邪気 で 明朗 濶達 な 一 面 が あっ た こと を 證 する に 足りる の で ある が 、 その 一 例 として 滑稽 な 逸話 が ある 。
1013
,405,5: と 姉 娘 が
^
笑い 出し まし た 。
1013
,487,8: と 娘 は 面白 そう に 、
^
笑い 出し まし た 。
1013
,694,22: と その 時 の こと を 思い出し た の でしょ う 、 ジーナ は 声 を 立て て 、 ホホホホホホホ と
^
笑い 出し まし た 。
1013
,977,5: オホホホホ 、 と 今にも
^
笑い 出し そう に 、 悪戯 っぽ そう な 声 でし た けれど 、 その 悪戯 っぽい 声 の 中 に 何 か 妙 に 、 淋し さ が 籠っ て いる よう な 気 が し まし た 。
1013
,1190,28: 「 オテガミクダサラナイノデ … … ワタクシタチ … … マイニチシンパイシテオリマス … … ドウナサツタノ … … デスカ … … 」 と 判じ 判じ 読ん で 、 オホホホホホホホ と 、 母 は
^
笑い 出し まし た 。
1064
,52,6: と 、 ここ で げらげら
^
笑い 出し て 、 かねて 半信半疑 だっ た 私 の 疑問 に 、 こう 結論 を つけ て くれ た 。
1072
,5870,5: 左右 太 は 、
^
笑い 出し た 。
1073
,1621,14: 」 と 、 不 死人 は 、 彼 の 当惑 を 見 て 、
^
笑い だし た 。
1073
,3492,30: —— が 、 そこ まで は いえ ない で いる と 、 顔 いろ だけ で 、 不 死人 は 、 将門 の 心 を 読み取っ た よう に 、
^
笑い 出し た 。
1172
,105,11: 妓 は 顔 を あげ て 、 発作 的 に
^
わらい 出し た 。
1172
,1071,19: 吉良 兵曹 長 は 、 首 を 後ろ に そらせ ながら 、 引き つっ た よう な 声 で
^
笑い 出し た 。
1172
,1140,14: 言い 終る と 、 身の毛 も すくむ よう な 不快 な 声 で
^
わらい 出し た 。
1173
,1048,9: 女 は 突然 歌い 止める と 大きな 声 で
^
笑い 出し た 。
1173
,1076,16: その 言葉 を 聞く と 男 は 突然 低い 濁っ た 声 で ふ ふと
^
わらい 出し た 。
1173
,1133,7: 男 は 太い 濁っ た 声 で
^
笑い 出し た 。
1174
,1793,8: 城 介 は 突然 大きな 声 で
^
笑い 出し た 。
1174
,5250,7: 栄介 は しゃがれ た 声 で
^
わらい 出し た 。
1177
,83,2: 娘 は
^
笑い 出し た 。
1177
,183,3: 安達 は
^
笑い 出し た 。
1177
,430,4: 兵士 は 大声 で
^
笑い 出し た 。
1177
,590,7: びっくり し て 、 彼 は
^
笑い 出し た 。
1177
,918,7: その 白い 頭 を そらせ 娘 は
^
笑い 出し た 。
考え込む
(考える.込む)
延べ語数:
151
0053
,1090,11: 小田 は しばらく その 音楽 を きき ながら 、 何 か
^
考え こん で い た が 、 急 に 灰皿 の 中 へ 煙草 を 捨てる と 、 きっと し た 表情 に なっ て 、
0053
,3353,8: そう 言っ て 、 小田 は ふと
^
考え こん で い た が 、 やがて 、 起ち 上る と 、
0053
,3965,6: と 、 司法 主任 は
^
考え こん で い た が 、 やがて 、
0054
,1840,6: 次郎 は だまっ て 、
^
考え こん で い た が 、 やがて ひょいと 足許 を 見 た 途端 、 唇 まで 真青 に なっ た 。
0066
,42,14: いつも 、 夕暮 の 湖 の 紅 鶴 の よう に 、 しょんぼり と
^
考え こん で いる 。
0076
,27,16: 烏 啼 の 心友 は 、 ひどい 猫背 を 一層 丸く し て しばらく じっと
^
考え こん で い た が 、 やがて 彼 は 黒 眼鏡 の 奥 に 、 かっと 両 眼 を 開き 、 両手 を ぽん と 打っ た 。
0078
,270,17: と 、 袋 猫 々 探偵 は 、 腕 を 組み 、 首 を かしげ て
^
考え こん で しまっ た 。
0079
,260,3: なに を ぼんやり
^
考え こん で いらっしゃる の 」
0079
,505,6: と 、 東 助 は
^
考え こん だ が 、 すぐ に は 思い出せ なかっ た 。
0080
,497,6: が 、 そんな こと で
^
考え こん で 、 多く の 時間 を つぶす わけ に は いか ない 。
0081
,1004,15: 彼 は 、 砂 の 上 に 腰 を おろし て 、 ぼんやり と
^
考え こん だ 。
0082
,2121,8: 戸山 少年 は 、 何 か しきりに
^
考え こん で い た 。
0082
,2942,4: 博士 は しきりに
^
考え こん で い た の だっ た 。
0089
,346,6: どう し た もの か と
^
考え こん で いる とき 、 どこ から か 、 異様 な うなり 声 を 聞い た 。
0091
,290,20: 学校 で の お 昼休み の 時間 、 運動 場 の すみ の 木柵 に よりかかっ て 、 ぼんやり
^
考え こん で いる 、 道夫 の 肩 を 、 そう いっ て たたい た 者 が あっ た 。
0095
,608,13: 水戸 は 椅子 の 中 に 深く 身体 を 沈め て 、 じっと
^
考え こん で いる 。
0098
,218,7: 妻 は さし うつ向き 、 よく
^
考え こむ 眼 つき で ある 。
0140
,1698,9: 伸子 を 折 に ふれ て 真剣 に
^
考え こま せる 問題 が あっ た 。
0140
,2803,6: 伸子 は 、 真面目 に
^
考え こん で 、 じっと 三 人 の 垢 だらけ の 若い 顔 々 を 見守っ た 。
0140
,2892,9: 紫 メリンス の 前かけ を しめ て 、
^
考え こん で い た 伸子 は 、 上り が まち に 腰かけ た まま 、 うし ろ の 襖 が 細目 に あけ られ た の に 気づか なかっ た 。
0140
,4175,41: 伸子 は 、 自分 が さ し ず に まかせ て 、 いとど しく 、 という 文章 を 書き うつさ なけれ ば なら なかっ た その 宵 の 切ない 心持 を 思い出す より も しばしば 、 そして 、 その 度 に
^
考え こむ 気分 に 誘わ れ ながら 、 相川 良之 介 が 、 あんなに むき に 、 人目 から 画帖 を かくして 、 描い て い た 姿 を 思いおこし た 。
0140
,5206,7: この こと は 、 伸子 を 深く
^
考え こま せ た 。
0141
,664,5: しばらく 沈黙 し て
^
考え こん で い た 素子 は 、
0141
,1472,54: 四 階 の 自分 の 室 へ 戻る 階段 を ゆっくり のぼり ながら 、 伸子 は 、 この パッ サージ という モスクヷ の 小 ホテル に 、 偶然 おち 合っ た 四 人 の 日本人 それぞれ が 、 それぞれ の 心 や 計画 で 生き て いる 姿 について 知ら ず 知ら ず
^
考え こん だ 。
0141
,1496,6: そして 、 彼 は ちょっと
^
考え こん で い た が 、
0141
,4199,29: 食事 の ため に 素子 と 会う 約束 の 時間 が 来る まで 、 伸子 は アストージェンカ の 室 の ディヴァン の 上 へ よ こ に なっ て
^
考え こん で い た 。
0141
,9102,43: そういう 或 る 日 、 伸子 にとって は 一 日 で 一番 き もち の いい 湯上り の 時間 だっ た に かかわら ず 、 彼女 は 緊張 し た 眼 を 病室 の 白い 壁 に くぎづけ に し て 、
^
考え こん で い た 。
0141
,14381,21: 肥っ た 男 は 、 二つ の 指 で 下 唇 を つまむ よう に し て しばらく 黙っ て 、
^
考え こん で い た 。
0141
,14595,1:
^
考え こみ ながら 、 伸子 が 目 を やっ て いる 室 の 露台 窓 から は 、 せまい 裏通り のむ こう 側 の 建物 の てっぺん に ある 室内 が 見え て い た 。
0141
,14678,3: 蜂谷 は
^
考え こん で 歩い た 。
0141
,15265,1:
^
考え こみ ながら 出かけ て い た 足 を 、 伸子 は 急 に とめ た 。
0141
,16714,41: 素子 から の 手紙 で 、 思いがけない こと を はじめて 知っ た 伸子 は 、 モスクヷ で 母親 を そんな 度 はずれ に 行動 さ せ た ひそか な 動機 は 何 な の だっ た の だろ う と 、
^
考え こま ず に い られ ない の だっ た 。
0141
,17665,4: 伸子 は 、
^
考え こん で いる ため に ふだん より ちんまり し た 顔つき で 蜂谷 を 見 た 。
0141
,18192,7: —— 考えれ ば 考える ほど 伸子 を
^
考え こま せる 言葉 —— 伸子 の 欲望 とともに 自覚 さ れ ない 奥底 に 育っ て い て 、 あの とっさ に 、 動かし がたく 作用 し た この ひとこと 。
0141
,18972,14: 伸子 は 、 その 評論 を よみ 終っ て も 、 なお じっと
^
考え こん で い た 。
0141
,19194,1:
^
考え こん で い た 伸子 を 我 に かえら せ て 誰 か が ドア を ノック し た 。
0141
,20840,6: 山上 元 は 、 ちょっと
^
考え こん だ 。
0141
,21015,10: いつか 伸子 の 注意 は 字 から それ て 、
^
考え こん で いる の だっ た 。
0255
,103,11: 結婚 の 問題 にあたって 、 私 たち を 深刻 に
^
考え こま せる 托 児 所 が ない という こと 、 炊事 、 洗濯 が 社会 化 さ れ た 家事 に なっ て い ない こと が 、 離婚 の 場合 、 また 切実 な 問題 と なり 、 桎梏 と なっ て 来る 。
0269
,8,14: わたし は 、 偶然 、 その ところ を よん で 、 何と なし
^
考え こん だ 。
0511
,6,33: 人達 の 笑い ながら しゃべっ て 居る 時 に 私 は 何 か よん だ もの の 中 の 主人公 なんか を 思っ て 別に 気 も つか ず 悪気 も なくっ て
^
考え こん で 居る と 、 いきなり 私 の 母 は 私 の 体 を ゆすっ たり 大きな 声 を 出し たり し て 私 の 思っ た 事 を めちゃめちゃ に こわし て おい て 、 別に あやまり も し ない で 私 の かお を 大穴 の あく ほど 見 て 一 人 ごと の よう に 「 妙 な 子 だ よ 」 と 云う 。
0538
,408,4: 三 人 、 一寸
^
考え こん で しまう 。
0540
,18,11: だが 、 ふと 杯 を 置い て 、 私 は
^
考え こん だ 。
0542
,365,3: 私 は
^
考え こみ ながら 会社 を 出 、 考え こみ ながら 街路 を 歩い た 。
0542
,365,10: 私 は 考え こみ ながら 会社 を 出 、
^
考え こみ ながら 街路 を 歩い た 。
0548
,329,10: 私 は 後片付け を し て 、 炬燵 で しばらく
^
考え こん だ 。
0550
,140,9: 返事 を せ ず に 、 彼女 は
^
考え こん で いる 。
0552
,139,4: 女 が 黙っ て
^
考え こむ こと なんか 、 どうせ 下らない こと に きまっ て いる 。
0554
,151,2: なにか
^
考え こん で 、 それ から ふい に 、 く たり と 姿勢 を くずし た 。
0554
,750,11: きっぱり 言いきっ て 、 彼女 は 眼 を 見据え て
^
考え こん だ 。
0555
,259,4: 上目 を 見据え て
^
考え こん だ 。
0555
,496,0:
^
考え こみ ながら 夕食 を すまし た が 、 どうにも 落着 か ず 、 自動車 を 駆っ て 小泉 美枝子 を 訪れ た 。
0563
,180,5: 村尾 さん は ちょっと
^
考え こん で 、 頭 の 中 を 整理 する らしく 、 そして 話し まし た 。
0576
,121,2: なにか じっと
^
考え こん で いる よう だっ た 。
0576
,122,3: 兄さん が
^
考え こん でる 時 は 、 怒っ てる よう に も 見える 。
0576
,123,5: 怒っ てる 時 は 、
^
考え こん でる よう に も 見える 。
0581
,73,30: 酔っ た はずみ に 、 二 人 きり の 時 、 その こと を 話し て み まし たら 、 檜山 さん は 急 に 真顔 に なっ て 、
^
考え こん で しまい まし た 。
0584
,16,7: そして そのまま 自席 に 就き 、 ぼんやり
^
考え こん で い ます と 、 専務 の 水町 周造 から 呼びつけ られ まし た 。
0584
,187,16: でも 久保 は 、 また 口 を 噤ん で 、 立川 を 眺め ながら 、
^
考え こみ まし た 。
0585
,355,14: それ なら ば … … と 仁木 は 両 腕 を 組ん で
^
考え こみ まし た 。
0586
,325,16: 「 五郎 」 の 二 階 に 戻っ て き た 秦 は 、 なにか 深く
^
考え こん で い た 。
0586
,344,4: そして 彼 は また
^
考え こん だ が 、 やがて 話し だし た 。
0587
,289,0:
^
考え こん で 歩い てる うち に 、 木原 は うっかり そこ へ 踏みこん で 、 片方 の ズボン の 裾 を 泥まみれ に し まし た 。
0588
,32,16: そして 嵩張っ た 紙幣 束 を 金庫 に しまっ て から 、 こんど は 真剣 に
^
考え こみ まし た ね 。
0589
,383,6: 北川 さん が へん に
^
考え こん でる ので 、 おれ は 気 を 利か せ て 、 やがて 出 て 行っ た 。
0591
,417,5: 私 が 黙っ て
^
考え こん でる と 、 桃代 の 方 から 打ち切る の だ 。
0591
,472,10: さむざむ と し た 思い で 、 一 人
^
考え こん で 、 飲ん で いる と 、 いつのまにか 喜美子 が 来 て いる 。
0592
,232,5: 時々 眉根 を 寄せ て
^
考え こん だ が 、 客 に 向っ て は にやりと 笑っ た 。
0593
,145,21: その 顔 を 彼 は 伏せ がち に 、 電灯 の 光り を 避ける よう に し て 、 ともすれば なにか
^
考え こむ の でし た 。
0595
,1,63: 顔 は 美人 と いう ほど で は ない が 整っ て い て 、 皮膚 は 白粉 や けし ながら 磨き が かかっ て おり 、 切れ の 長い 眼 に 瞳 が ちらちら 光り 、 睫 が 長く 反り返っ て い て 、 まあ 深み の ない 顔 立 な の だ が 、 ちょっと 瞬き を する とか 、 ふと
^
考え こむ とか 、 なにか ごく 些細 な きっかけ で 、 眼 に 深い 陰 が 宿る の で ある 。
0597
,698,9: 北村 は 立ち上っ た が 、 そこで ちょっと
^
考え こん だ 。
0597
,1642,0:
^
考え こん でる の か 、 うっとり し てる の か 、 どちら と も 分ら ない 様子 だっ た 。
0597
,2291,4: 菅原 は しばらく
^
考え こん だ 後 、 軽蔑 的 な 微笑 を 浮べ た 。
0597
,2573,14: 菅原 は 両 の 掌 に 額 を あて て 、 何 か
^
考え こん で いる 。
0599
,206,7: 先生 は 眉根 を 寄せ て
^
考え こみ 、 それから また 酒 を 飲み だし た 。
0602
,157,22: 卵酒 を 一 合 五 勺 ほど 、 二 階 に 持っ て 上っ て 、 炬燵 に はいり 、 ぼんやり なにか
^
考え こみ ながら 、 または 娯楽 雑誌 など を 眺め ながら 、 ゆっくり 味 って 、 それから 寝床 に は いる の で ある 。
0602
,319,11: それでも やはり 、 彼女 は 白 猫 を 抱い て 何やら
^
考え こん で いる 。
0602
,454,4: 彼 は しばらく
^
考え こん で 、 突然 、 顔 を 挙げ て 言っ た 。
0603
,107,3: 二郎 は
^
考え こみ まし た 。
0612
,282,60: 近所 の 再婚 し た 人 の 子供 が きちんと し た 身なり を し て いる の に 比べ て 、 わが子 の 着たきり の 一 枚 の 夏 衣 の むさくるし さ を 見る につけ 、 新しい お母さん を 迎え て 世話 を し て もらう の が 善い の で は なかろ う か と 、 深く
^
考え こむ こと も あっ た 。
0642
,450,8: と 、 ヤス子 はつ ゝ まし く
^
考え こん で 、
0647
,446,13: 私 は 、 塔 の 中 の 部屋 で 、 夜更け まで
^
考え こん で い た 。
0653
,12,2: ソレハネー と
^
考え こむ 。
0672
,611,6: 「 だって ムッツリ 、 ションボリ 、
^
考え こん で い た ぜ 。
0686
,280,51: 『 当日 午前 十 一 時 三 十 五 分 駅 着 の 電車 で 降り た わが 社 の 矢部 文 作 記者 は 、 同じ 電車 でき た 安川 久子 が 坂 の 登り 口 で 大きな ハンドバッグ の 中 を のぞい て 何 か 思いつめ た 様子 で
^
考え こん で いる の を 見出し て 話しかけ た 。
0686
,318,5: と 一応 自信 タップリ
^
考え こん で み た が 、 彼 が 不能 者 か 、 男色 か 、 それとも 性的 に 常人 で あっ た の か 、 それだけ の こと すら も 見当 が つか ない 。
0690
,141,61: 古い 紺 ガ スリ の サツマ 上布 が 幸い に も まだ 手もと に ある から 、 それ に 花色 木綿 の 裏 を つけ て —— 落語 で は 笑われる かも 知れ ない が 、 この ゴツゴツ し た 服装 こそ は 、 雇わ れ マスター として 大通 の 装束 で は ない か 、 なぞ と ホレボレ と
^
考え こむ の で あっ た 。
0695
,51,8: こう 言っ て 武芸者 の よう に
^
考え こん で しまう 人物 も いる 。
0697
,226,20: しかし 、 この 剣法 が 余りに も 風変り で 、 また 実用 一点ばり で ある から 、 私 も
^
考え こま ず に は い られ なかっ た 。
0702
,342,3: その ため に
^
考え こん で しまっ た の で ある 。
0702
,368,17: 穴 の 中 の 久作 は この 親 の 一喝 に ふと 目 を あい て
^
考え こん だ 。
0732
,1102,26: 彼 は 盤 を かくす よう に 覆い かぶさっ て 、 五 分 、 十分 、 十 五 分 、 沈々 として 微動 も せ ず
^
考え こん で いる の で ある 。
0732
,2509,8: 才蔵 は 車中 で しばらく 黙々 、
^
考え こん で い た が 、
0734
,316,3: 男 は
^
考え こん だ 。
0744
,280,13: 牛乳 じゃ ない の か 、 と きく と 、 フシギ そう に
^
考え こん で しも う 。
0754
,717,24: いったい 亮作 は 肌身 放さ ぬ 包み の 中 に 、 いくら 持っ て いる の だろ う と 野口 は 真剣 に
^
考え こん だ 。
0757
,441,3: 光子 が
^
考え こん で 歩い て いる と 、 一服 投手 に パッタリ あっ た 。
0757
,1125,9: 居 古井 警部 は 目 を とじ て
^
考え こん だ 。
0757
,1130,4: 彼 は 又
^
考え こん だ が 、 一服 投手 を よば せ た 。
0759
,584,6: 青木 は にわかに おし黙っ て
^
考え こん だ 。
0759
,1415,3: 青木 は
^
考え こん だ が 、
0759
,3613,8: 穂積 は ちょ ッ と うつむい て
^
考え こん で い た が 、 ちょい と とがめ だ てる よう に 、
0759
,4296,7: 彼女 は 黙りこく ッ て 、
^
考え こん で い た が 、
0759
,4636,2: そして 、
^
考え こん で い た が 、
0759
,6003,41: しかし 、 警察 の 力 を かり ず 、 法律 の 名 を かり ず 、 極秘 裡 に 記代子 を とりもどす に は 、 どういう 手段 が ある だろ う か 、 と 、 せつ子 も これ に は
^
考え こん だ 。
0759
,6634,5: エンゼル は ニコニコ と
^
考え こん だ 。
0759
,7402,5: 青木 は 素直 に
^
考え こん だ 。
0771
,6,24: 虎 之 介 は 海舟 邸 の 玄関 で 、 籐 の イス に 腰 を 下し て 、 頭 を おさえ て
^
考え こん だ 。
0771
,7,39: これ が この 男 の 変っ た 癖 で 、 心配 事 が あっ て 海舟 屋敷 を 訪れる 時 に は 、 玄関 の 籐 イス に 腰かけ て 、 頭 を かかえ て 今更 の よう に
^
考え こむ 。
0771
,270,6: 心眼 を こらし て ジッ と
^
考え こむ の が 愉しく て 仕様 が ない という 因果 な 男 だ 。
0771
,481,12: 新 十 郎 は 、 つまら ぬ こと を 呟き ながら
^
考え こん だ 。
0772
,4,24: こわれ かけ た 籐椅子 が グラ つく の も 気づか ぬ 態 に 腰かけ て 、 額 に 指 を あて て ジックリ と
^
考え こん だ が ミ ロク 菩薩 の よう な 良い 智慧 は うかば ない らしい 。
0773
,2,40: 訪客 の ない 早朝 を 見 すまし て 智恵 を かりに き た の で ある が 、 手帳 を あちこち ひ ッ くりかえし て 、 キチョウメン に 書き こん だ メモ と 首 ッ ぴき に 、 入念 に
^
考え こん で は 説明 し て いる 。
0774
,562,41: その 晩 、 花 廼屋 と 虎 之 介 が 新 十 郎 の 書斎 へ 遊び に 行く と 、 彼 は 机上 の 白紙 に 図面 を ひい て 、 先客 の お 梨 江 と 二 人
^
考え こん で い た 。
0775
,21,28: 母 の 血 を うけ て 利 巧 な こと は 確か で ある から 、 粗雑 、 奔放 の よう で も 、 無口 で 陰気 で
^
考え こん で いる よう な 放心 状態 の とき 、 実は 万引 の 手口 について 新 発明 を こらし て いる の かも 知れ ない 。
0777
,725,7: 千代 は 我 を 忘れ て 、
^
考え こん で い た 。
0777
,742,18: 甚八 は 部屋 へ 戻る ど 、 天 鬼 から もらっ た 紙 キレ を ひろげ て
^
考え こん だ 。
0777
,815,4: 謎 の 文字 を
^
考え こん で いる うち に 時 を 過し て 、 夜中 に なっ て しまっ た と 見える 。
0781
,149,7: 由也 は うなだれ て 何 か
^
考え こむ 様子 。
0781
,151,10: まるで 彼 自身 が こわし た よう に ジッ と
^
考え こん で い た が 、
0782
,75,4: 菅谷 巡査 は
^
考え こん だ 。
0782
,76,0:
^
考え こむ の は ムリ が ない 。
0782
,498,15: と 菅谷 に 云わ れ て 、 オタツ は 目 を まるく し て
^
考え こん だ 。
0784
,141,13: 晴 高 に こう 云わ れる と 、 宗久 も さすが に
^
考え こみ 、 やがて ひどい 落胆 が 顔 に 黒 々 と 表れ て 黙り こむ こと も あっ た し 、 時に は フッ と 何 か 考えつい た らしく 、 やにわに 鎌首 を もたげ て 、
0784
,471,10: 通 太郎 は この 意外 な 言葉 に 、
^
考え こん で 、 答える こと が でき なかっ た 。
0784
,561,8: 克子 は 石 の よう に 、
^
考え こん で しまっ た 。
0789
,444,4: 周 信 は
^
考え こん で いる らしかっ た が 、
0789
,906,23: 新 十 郎 は こう 自分 に 向っ て 言い きかせる と 、 湧 立つ 胸 を 必死 に しずめ て 、
^
考え こん で しまっ た 。
0795
,154,12: と 野村 は 木戸 を うながし た が 、 彼 は
^
考え こん で いる ばかり で 返事 を し ない 。
0795
,236,4: 木戸 は また
^
考え こん で 歩き だし た 。
0823
,185,4: 私 は ボン ヤリ
^
考え こん で しまい まし た よ 。
0824
,134,9: と 、 私 は 大いに 悲観 的 に
^
考え こま ざる を 得 なかっ た 。
0825
,218,9: 檀 君 も 腕 ぐみ を し て
^
考え こん で いる よう な 答え を 返し た 。
0825
,230,3: 私 は ひどく
^
考え こん で しまい まし た よ 。
0825
,240,16: と 私 が 思わず 呟く と 、 若い 神官 も なんとなく 浮か ない 面持 で
^
考え こん で 、
0833
,4,49: 思い起せ ば 四月 廿 三 日 何気なく 某 紙 夕刊 を 見 ます と 『 日本 版 心 の 旅路 、 ウソ 発見 器 は 語る 犯罪 と 女 —— 突然 記憶 を 失っ た 男 』 という 三 段 抜き の 記事 と共に 過去 を 思い出そ う と
^
考え こん で いる 男 の 写真 が 出 て いる の でし た 。
0841
,386,3: 警部 は
^
考え こん だ 。
0842
,1119,2: や に
^
考え こん でる な 。
0842
,1145,6: 身動き も せ ず に
^
考え こん で い た 八 公 が 、 盤面 の 上 に か が みこん だ 顔 を ジリジリジリ と 起し て 、 ヒョイ と 立てる と 、 ノッペラボー 。
0851
,289,59: その くせ 懲り ず に 、 翌日 に なる と 必ず せせら笑っ て やり だす ので 、 負け て 悄然 今日 だけ は 土蔵 へ 入れ ず に 許し て くれ 、 へい つくばっ て 平 あやまり に あやまる あと で せせら笑っ て 、 本当は 負ける 筈 が ない の だ と 呟い て 、 首 を 傾け て
^
考え こん で いる 。
0866
,115,5: 「 いや よ 、 なに
^
考え こん でん の よ 。
0947
,3443,9: 秋川 は 額 を 曇らせ て 、 じっと
^
考え こん で い た が 、 間もなく 笑顔 に なっ て 、 愛一郎 に うなずい て みせ た 。
0948
,1087,7: 久美子 は 浮か ない 顔 で
^
考え こん で い た が 、 どう し た って 真実 を 告げ ず に すます わけ に は いか ない ので 、 思いきっ て いっ た 。
0979
,860,4: 永い こと 永い こと
^
考え こん で い た の です
0988
,3493,17: 「 … … そう です か 」 しばらく し て から 言 つて 、 心配 そう に
^
考え こん で いる 。
1013
,1350,30: 何とか 親 を ゴマ カス 旨い 手段 は ない か と 、 伊東 の 別荘 へ 行け と 勧める 母 の 言葉 を 渋っ て 、 無理 に 東京 で
^
考え こん で い た の です が 、 偶然 に も 、 父 が 休暇 を 取っ て 、 道後 の 温泉 へ 行く こと に なっ た の です 。
1072
,4053,3: と 、
^
考え こん で 、
1072
,4946,9: 腕 拱い て 、 立ちすくみ に 、 独り
^
考え こん で い た 彼 の 肩 に 、 パラ と 、 大樹 の 夜 つゆ が 冷たく 降っ た 。
1072
,6633,15: と 、 額 に 手 を あて て み たり 、 腕 こまぬい て
^
考え こん だり 、 藪 八 と共に 、 果て なく 憂い に 沈み こん だ 。
1112
,211,28: 袴 野 は 勿論 野伏 に も 合す 顔 が ない 、 なんだか 合す 顔 が ない という こと が 、 合さ れ ない 顔 に なる と
^
考え こむ と 、 凜乎 として 来 た 。
1177
,676,6: 「 そう か 」 荻村 は
^
考え こむ 様子 だっ た 。
起き上る
(起きる.上る)
延べ語数:
127
0016
,334,3: 男 は
^
起き 上り かけ た 様子 だ 。
0019
,272,29: と 言っ て 、 また コツ ン と 笠井 氏 の 頭 を 殴り まし た が 、 笠井 氏 は 、 なんにも 抵抗 せ ず 、 ふらふら
^
起き 上っ て 、
0027
,228,12: 果して 皆 の 大笑い に なり 、 自分 も 苦笑 し ながら
^
起き 上っ て ズボン の 砂 を 払っ て いる と 、 いつ そこ へ 来 て い た の か 、 竹一 が 自分 の 背中 を つつき 、 低い 声 で こう 囁き まし た 。
0027
,1378,5: 出鱈目 を 言い ながら
^
起き 上り ます 。
0027
,1412,3: 自分 は
^
起き 上っ て 、 ひとり で 焼酎 を 飲み 、 それから 、 おいおい 声 を 放っ て 泣き まし た 。
0033
,118,6: と 小声 で 呟き 、
^
起き 上っ て 、 また 転倒 し 、 世界 が 自分 を 中心 に 目 に も とまら ぬ 速 さ で 回転 し 、
0033
,124,6: また 転倒 し 、 また
^
起き 上り 、 れい の 「 いい 下着 」 も 何 も 泥まみれ 、 下駄 を 見失い 、 足袋 はだし の まま で 、 電車 に 乗っ た 。
0036
,186,24: そして 天下茶屋 の アパート の 前 へ 車 を つける と 、 シート の 上 へ 倒れ て い た 彼 は むっくり
^
起き 上っ て 、 袂 の 中 から 五 円 紙幣 を 掴み 出す と 、 それ を ピリッ と 二つ に 千切 って 、 その 半分 を 運転 手 に 渡し た 。
0036
,192,61: 昭和 十 五 年 の 五月 、 私 が 麹 町 の 武田 さん の 家 を はじめて 訪問 し た 時 、 二 階 の 八 畳 の 部屋 の 片隅 に 蒲団 を 引き っぱなし て 、 枕 の 上 に 大きな 顎 を のせ て 腹ばい の まま 仕事 し て い た 武田 さん は むっくり
^
起き 上っ て 、 机 の うし ろ に 坐る と 、
0041
,219,9: が ふと 夜中 に 眼 を 覚まし て むっくり
^
起き 上っ た 。
0064
,60,12: 外 に 案内 に 出る 者 も ない ので 、 男 が
^
起き 上っ て 行っ て 門 を 開い た 。
0098
,185,35: と 、 私 は 照明 弾 の 明る さ で 、 最後 の 妻 の 顔 を ひと 眼 見 て 置こ う と 思い 、 次ぎ の 爆発 する の を 待っ て
^
起き 上っ た 。
0112
,209,7: ムッ クリ と 床 の 中 に
^
起き 上っ て 手 を のばし て テーブル の 上 に 置い て ある ひやっこい お茶 を のん だ 。
0138
,1168,36: 一番 奥 の ところ に 昨夜 入れ られ て 来 た 若い 女 が 、 頬 ぺた を 濡手 拭 で 押え 、 房 さり 髪 を 切っ た 体 を ちぢめる よう に し て
^
起き 上っ て いる 。
0140
,2170,11: ね て い た 泰造 が 長椅子 の 上 で
^
おき 上っ た 。
0141
,6260,55: この ダーシャ は 、 伸子 が 保 の 死ん だ しらせ を うけとっ て 、 まだ 自分 の 部屋 で 食事 を し て い た ころ 、 朝食 を のせ て 運ん で 来 た 盆 を テーブル の 上 へ おろす と 、 改めて エプロン で 拭い た 手 を 、 ベッド に
^
おき 上っ て い た 伸子 に さし 出し た 。
0141
,8247,22: 肉 の 小さい かた まり が 食事 に 運ば れ て 来 た とき 、 その 女 は 、 ベッド に 半分
^
起き 上っ て 、 皿 の 上 の その 肉 を フォーク で つつい て ころがし ながら 、
0141
,8858,44: それなり 世界 的 な 日本 の 潜水 業者 と 自他 とも に 許し て いる 背 の 低い 、 色 の 黒い 男 は 伸子 の ところ へ 二度と あらわれ ず 、 伸子 は 一 日 の うち 少し ずつ ベッド の 上 へ
^
起き 上っ て くらす よう に なっ た 。
0144
,778,8: 家 の 者 は 皆 一 度 に
^
起き 上っ た 。
0184
,23,32: ジャック という 一 人 の 人間 が 、 一定 の 社会 史 の 期間 を とおし て 、 その 矛盾 、 その 悪 、 その 痛苦 につき ころ が さ れ 、
^
おき 上り 、 また 倒れ つつ 人間 の 理性 を 喪わ ず 生き つつ ある 姿 として 描か れ て いる 。
0470
,21,5: 自分 一 人 で 半身
^
起き 上っ て 、 右 肱 を つい て 左手 で 傍 の 卓子 から もの を とる という 芸当 。
0505
,788,11: 只 ころん だ だけ だ と 思っ て フイ と
^
起き 上ろ う と し た が どうしても 腰 が 切れ なかっ た 。
0509
,258,14: そして 到頭 隣り の リンゴ を もぐ 様 な 心持 に なっ て
^
起き 上っ て 、 廊下 へ 一 歩 出る と 、 あんまり 真 暗闇 だっ た の と 、 これから 取り掛ろ う と する 大 冒険 の 緊張 で 、 犬 っ ころ の 様 な 身震い を し た 。
0510
,173,8: けれども 女 は 一度 寝 て から 又
^
起き 上っ て 長く 長く のばし た 髪 を 指さ き で いじり ながら こんな こと を 云っ て 又 ね まし た 。
0543
,279,3: 私 は
^
起き 上っ て 、 体 中 、 着物 を はたはた と はたき まし た 。
0543
,311,4: 私 は もう
^
起き 上っ て い まし た 。
0544
,413,16: その 夜 遅く 、 或は 明け方 近かっ た かも 知れ ない が 、 おれ は
^
起き 上っ て 、 ひそか に 雨戸 を 開き 、 庭 に 出 で 、 木戸 から 外 へ 忍び 出 た 。
0545
,297,0:
^
起き 上り 、 整理 小 箪笥 の 一番 下 の 抽出 を 探る と 、 幾つ か の 小 壜 が ある 。
0545
,394,2: おれ は
^
起き 上っ て 、 ジン の グラス を 取りあげ た 。
0547
,370,11: そう 気がつい て 、 寝そべっ て た の を 、 むっくり
^
起き 上っ て み た 。
0548
,175,5: 母 が その 時間 に
^
起き 上る から で ある 。
0548
,176,35: たま に は 日曜日 など 、 朝寝坊 し たい こと も あっ た し 、 吉川 は ゆうゆう と 寝 て いる のに 、 母 が 六 時 に 起きる ので 、 私 も 必ず
^
起き 上っ た 。
0548
,191,6: 母 は なかなか 私 を
^
起き 上ら せ て くれ なかっ た 。
0550
,233,7: その 手 を はねのけ て 私 は
^
起き 上っ た 。
0552
,340,3: わたし は そっと
^
起き 上り 、 薬剤 を 取り出し て 、 枕 もと の コップ の 水 に そそい だ 。
0553
,30,5: ばかり なら よい が 、
^
起き 上ろ う として 、 手足 を ばたばた やっ た 。
0554
,324,2: 怪しん で
^
起き 上り 、 そこら を 見 調べ た が 、 琴 に も 、 どこ に も 、 異状 は なく 、 鼠 一 匹 い なかっ た 。
0554
,481,15: 千代乃 が 上っ て 来 て 声 を かけ て も 、 彼 は
^
起き 上ら ず 、 返事 も し なかっ た 。
0558
,258,12: その よう な 時 、 彼 は ただ 機械 的 に
^
起き 上っ て い た 。
0559
,510,26: 夜明け 頃 ふと 眼 を 覚し て 、 ぐっしょり 寝汗 を かい て い た のに 、 気持ち を 悪く し て い た し 、
^
起き 上っ て 顔 を 洗う 時 、 洗面 所 に 歯磨 粉 が 散らかっ て い た ので 、 女中 を 叱りつけ 、 叱りつけ た こと で 却って 気持ち を 悪く し て い た 。
0562
,346,33: ところが その 朝 、 なにか 気 に かかる 心地 が し た し 、 室外 の 空気 に ざわめき が 感ぜ られ た ので 、 寝床 の 中 に 落着け ず 、
^
起き 上っ て み た 。
0563
,94,12: 夏 の こと で は あり まし た が 、 夜中 に
^
起き 上っ て 水 を 浴びる の は 、 難儀 な こと に 違い あり ませ ん 。
0563
,96,3: 彼女 は
^
起き 上っ て 、 風呂 場 に はいり 、 浴槽 に 水道 の 水 を 注ぎ 、 そして 素裸 と なり まし た 。
0565
,244,14: わたくし たち は もう 寝 こん で おり まし た が 、 母 が
^
起き 上っ て 丹前 を 引っかけ 、 戸 を 開け に 出 て 行き まし た 。
0568
,342,12: 妻 の 登志子 は もう 眠っ て い た が 、
^
起き 上っ て 来 た 。
0568
,364,2: それから
^
起き 上っ た 。
0570
,471,1:
^
起き 上っ て 窓 の 雨戸 を 開く と 、 朝日 の 光り が 空 に 流れ て い た 。
0575
,146,8: 八重子 は へん に びっくり し て 、
^
起き 上り まし た 。
0579
,90,8: 恒吉 は 習慣 的 に 早起き で 、
^
起き 上る と すぐ 庭 に 出 て 、 池 を 見る の が 楽しみ でし た 。
0579
,312,13: 「 いえ 、 それだけ です が 、 ただ 一 二 度 夜中 に
^
起き 上っ て 、 子供 を 見 て くる と 言っ て 、 出 て 行こ う と しかけ た こと が あり まし た 。
0585
,202,11: 宿酔 気味 の 頭 を かかえ て 仁木 三十郎 は
^
起き 上り まし た 。
0590
,464,36: それから おれ は 、 肱 で 突っつか れ て 寝返り を し た 喜久子 の 、 下品 な 耳 を しばらく 見 て い た が 、 ひどく 佗 びしい 気持ち に なっ て 、 そっと
^
起き 上っ た 。
0590
,492,3: おれ は そっと
^
起き 上っ て 、 寝間着 を ぬぎ 捨て 服装 を ととのえ た 。
0592
,430,5: そして 私 は 泣き ながら
^
起き 上り 、 彼女 を この 箱枕 に 寝 させ 、 彼女 に あの 百日紅 の 花 を 眺め させる だろ う 。
0592
,533,2: 私 は
^
起き 上っ て 、 枕 を 拾い あげ 、 袖 で 拭き 清め 、 それ を 頭 に あてがっ て 寝そべっ た 。
0593
,103,10: 直吉 が 駆け寄っ て ゆく と 、 彼女 は もう
^
起き 上っ て 、 大きく 見える 眼 と 口 で 笑い まし た 。
0593
,216,11: 笠井 直吉 は 休暇 に あたる 日 で 、 遅く
^
起き 上り まし た 。
0594
,149,2: 彼女 が
^
起き 上っ て 私 と 向い 合い に 坐る かも 知れ ない という 、 そんな こと で も ない 。
0596
,44,3: やがて 彼女 は
^
起き 上り 、 跣 の まま 、 家 の 方 へ 戻っ て いき 、 急 に しくしく 泣き 出し て 、 裏口 へ はいっ て 行っ た 。
0597
,2154,0:
^
起き 上っ て やれ 。
0597
,2689,28: もう 陽 が 高く 昇っ てる らしい 明る さ の 中 で 、 北村 は 恐怖 に 近い 感情 に 駆ら れ 、 布団 を はねのけ て
^
起き 上っ た 。
0598
,77,14: 長火鉢 の 向う側 から 、 小柄 な 中年 の 女 が むくむく と
^
起き 上っ た 。
0598
,95,3: 俺 は
^
起き 上っ た 。
0598
,150,4: 「 お嬢さん 」 が
^
起き 上っ た 。
0599
,18,13: その 代り 、 朝 は 早く 、 雀 の 鳴き声 と いっしょ に
^
起き 上る こと と なる 。
0599
,31,11: 朝 早く の 汽車 だ から 、 雀 より も 早く
^
起き 上っ た 。
0600
,344,3: 彼 は
^
起き 上り かけ て 、 また よろけ て 、 こんど は コンクリート 塀 の 方 へ 寄りかかっ た 。
0622
,18,33: 人 を 見 たら 泥棒 と 思え と いう の が 王朝 の 農村 精神 で あり 、 事実 群盗 横行 し 、 地頭 は ころん だ とき でも 何 か 掴ん で
^
起き 上る という 達人 で ある から 、 他 へ の 不信 、 排他 精神 という もの は 農村 の 魂 で あっ た 。
0624
,102,0:
^
起き 上っ て 電 燈 を つける と 、 女 は 戸口 の ところ に 襟 を かき合せ て うずくまっ て おり 、 まるで 逃げ場 を 失っ て 追いつめ られ た 眼 の 色 を し て いる 。
0624
,105,15: そのまま 三 たび 目 の 電気 を 消す と 、 今度 は 女 は すぐ
^
起き 上り 、 押入 の 戸 を あけ て 中 へ 這入っ て 内側 から 戸 を しめ た 。
0624
,342,3: 伊沢 は ゆっくり
^
起き 上っ て 、 胸 や 膝 の 土 を 払っ た 。
0624
,417,6: 人々 が 畑 の 畝 から
^
起き 上り 、 国道 へ 下り た 。
0642
,818,13: 衣子 が 眠っ た の を 見 す ます と 私 は
^
起き 上っ て 、 枕元 に 用意 さ せ た 酒 を のん だ 。
0672
,33,12: 夜更け に 私 が もう 眠っ た もの だ と 心得 て
^
起き 上っ て 神棚 を 伏し拝ん で 、 雪夫 や 、 かんにん し て おくれ など と さめざめ と 泣い たり し て いる くせ に 、 翌日 の 昼 は ゴム マリ が はずむ よう な 勢い で どこ か の オバさん たち に 倅 の 凜 々 し さ を 吹聴 し て 、 ある こと ない こと 喋り まくっ て いる の で ある 。
0672
,104,46: 要するに 私 の 母 は 戦争 なかば に 手 ッ 取り ば やく 日本 の 滅亡 を 祈っ た あげく 、 すでに 早く も 私 を あちら の オメカケ に しよ う と もくろん だ 始末 で 、 その くせ 時 なら ぬ 深夜 に
^
起き 上っ て 端坐 し て 、 雪夫 や 許し て おくれ 、 など と 泣き だし て しまう 。
0685
,179,8: フトン の 中 の 男 が もっ くり
^
起き 上っ て 、 観念 の 様子 。
0687
,178,30: 余 が かく の 如く に カツゼン 大悟 し て 、 ふと 見やれ ば 、 放 善 坊 は 涙 を 拭き 拭き カラカラ と 狂 笑 し て
^
起き 上り 、
0688
,334,12: オタツ に 首 を しめら れ た 復讐 に 、 深夜 に
^
起き 上っ て 、 殺し に 来 やし ない か と 心配 で たまらない の だ 。
0693
,219,7: さて 熱 が さがっ て 病床 から
^
起き 上っ た 助六 は 、 家 に い て も 面白く ない ので 、 朝食 が すむ と 弁当 もち で 自転車 に のっ て 町 へ でかける 。
0731
,148,4: 翌日 野宿 から
^
起き 上っ て 、 水 を のん で 小屋 へ 通い 、 そこ は 男 より も 女 、 女優 を 一 人 一 人 訪問 し て 、 弁当 を 一 つまみ ずつ 分け て もらう 。
0731
,261,5: 馬 吉 は 渋々
^
起き 上っ た が 、 熊 さん は ツマミ だし かね まじき 殺気立っ た 見幕 で ある から 、 馬 吉 は 益々 物 欲しく なる ばかり で ある 。
0732
,629,1:
^
起き 上る と 、 サルマタ や 腹 の まわり に 溜っ て い た 小便 が ドッ と 流れ て 、 フトン の 下 へ あふれ 出よ う と し た 。
0744
,153,18: なん べ ん ノビ た か 分ら ない が 、 ノビ た 数 だけ 突如 と し て
^
起き 上っ て とびかかっ て 、 いつ まで も 終り が ない ので 、 五 人 の 親分 という の が 留め に き て くれ た 。
0754
,105,44: 死ぬ かも 知れ ない という 不安 を 賭け て の 仕事 だ から 、 諦め は つい た が 、 この 馬 は 死 の 直前 に 発狂 し て 、 クワッ と 血走っ た 目 を ひらい て 瀕死 の 藁 床 から
^
起き 上る と 、 天 へ 跳び 上る よう な 恰好 を し た 。
0759
,1517,7: 青木 も 唄 の 文句 で
^
起き 上っ て 、
0759
,6238,3: ルミ子 は
^
起き 上っ て 、 坐り 直し た 。
0759
,7415,6: 青木 は 改まっ て 、
^
起き 上ら ず に い られ なかっ た が 、 それ が 一 そう 長平 に 不興 を 与え た よう で あっ た 。
0762
,227,5: 私 は 深夜 に
^
起き 上っ て 、 机 に 向い 、 机 の 向う に 見える 女房 の 寝 姿 を 見 ながら 考え た 。
0769
,154,22: 私 は 完全 に 無抵抗 状態 で ある から 、 鼻 が 水上 に で て い なけれ ば 、 自分 で
^
起き 上っ て 鼻 を だす 精根 も 分別 も なかっ た の で ある 。
0769
,168,4: 私 は もがい て
^
起き 上ろ う と し た が 、 ど ッ こい 、 そう 簡単 に は 起き 上れ ぬ 。
0776
,368,24: 武道 に 達し て いる から 、 五十嵐 は 一 たまり も なく 廊下 の 外 へ ケシ 飛ん で 、 恨めし げ に
^
起き 上り 、
0777
,748,6: 彼 は ヒザ を 叩い て
^
起き 上っ た 。
0781
,731,24: また 三枝子 さん が 来 た とき に 、 半ば ねむり かけ て い た らしい が 由也 に 起さ れ た の か
^
起き 上っ て みる と 、 まさに そこ へ 手燭 を もっ て 現れ た の が 三枝子 さん で あっ た から 、 いきなり とびつい て 手 を 握っ た が 、 すると 三枝子 さん が 手燭 を 落し た から 、 マックラ に なる 。
0782
,43,19: けれども 甚だ 退屈 し て いる から 、 村 に 事 あれ ば ジッ として い られ ず ヤオラ
^
起き 上っ て 指図 を やき た がる が 、 根 が タンテイ の 才 が ない から 悪賢い 犯人 は つかまら ない 。
0784
,146,2: いきなり
^
起き 上っ て 刀 を ぬい て 斬り かかっ て くる 。
0808
,423,3: アネサ は
^
起き 上る と 、 クワ を とっ て 、 ふりかぶっ た 。
0826
,66,10: 鯨 の よう な 溜息 を 吐い て モゾモゾ
^
起き 上り 、
0835
,297,1: さて
^
起き 上っ て シャニムニ 駈け だす 段 に なれ ば 、 「 誰 が 先 に 起き 上っ て 駈け だす こと が できる か と 云え ば 、 一番 あと から ころん だ 子 に きまっ てる な 。
0835
,297,17: さて 起き 上っ て シャニムニ 駈け だす 段 に なれ ば 、 「 誰 が 先 に
^
起き 上っ て 駈け だす こと が できる か と 云え ば 、 一番 あと から ころん だ 子 に きまっ てる な 。
0835
,300,11: 「 よせ ば よい の に 米田 選手 が モクモク と
^
起き 上っ て … … おさまら ない の は 群集 で ある 。
0839
,44,17: しかし 、 緒方 が その 近く まで 達し た とき に は 、 牛 は もう
^
起き 上っ て い た 。
0852
,218,0:
^
起き 上る と 、 私 は 言っ た 。
0858
,18,33: 人 を 見 たら 泥棒 と 思え と いう の が 王朝 の 農村 精神 で あり 、 事実 群盗 横行 し 、 地頭 は ころん だ とき でも 何 か 掴ん で
^
起き 上る という 達人 で ある から 、 他 へ の 不信 、 排他 精神 という もの は 農村 の 魂 で あっ た 。
0959
,131,6: そう いい ながら 、 ようやく
^
起き 上っ た お 近 は べたりと とんび 脚 に 坐る と 、 穴 の あく ほど 歌麿 の 顔 を 見守っ た 。
1000
,141,6: と 云い ながら 、 彼 も
^
起き 上っ て 、 襖 の 際 へ 行っ て みる と 、 怪しから ぬ こと に は 此方 側 の 懸 金 は 外れ て い て 、 向う側 の 懸 金 が 下り て いる の で ある 。
1036
,422,10: が 、 忽ち 激痛 に 襲わ れる らしく 、 直ぐ
^
起き 上っ て しまう 。
1036
,458,11: 薬 が 効い て 来 た の か 、 素子 の
^
起き 上る 気配 は ない 、 私 は 初めて ほっと し て 、 ペン を 取り直す 。
1036
,504,5: 素子 が 緩 り
^
起き 上っ た 。
1036
,801,6: 素子 は 床 の 上 に
^
起き 上る と 、 沈痛 な 表情 で 言っ た 。
1037
,597,4: たつ は やっと
^
起き 上っ た 。
1037
,1446,12: 私 は ズボン下 を 引き上げ 、 診察 台 の 上 に
^
起き 上っ て 、 聞き返す 。
1037
,3024,7: 妻 は 布団 の 上 に
^
起き 上り 、 胸 を 開く 。
1039
,99,14: 妻 の 病室 に 入る と 、 妻 は 微笑 を 浮かべ て
^
起き 上り 、 いきなり 言っ た 。
1039
,275,6: 妻 は 微笑 し て
^
起き 上る 。
1062
,172,8: やがて 夜 が 明け て 、 男 が
^
起き 上っ て 見る と 、 自分 の 前 に 神 々 が ユーカル を する 時 に 手 に 持っ て 拍子 を 取っ て い た “ レㇷ ゚ ニ ( rep - ni 拍子 を とる 木 ) と 呼ぶ 棒 が おい て あり まし た 。
1123
,15,10: 私 は 毛布 を はね 退け 、 むっくり と
^
起き 上っ て 、
1123
,345,13: 打ちどころ で も 悪 る かっ た か 、 彼 は 少時
^
起き 上る こと も 出来 なかっ た 。
1136
,324,17: 寝台 に 崩 折れ た 小杉 卓二 は 、 この 打撃 に 打ちのめさ れ て 、 最早
^
起き 上る 気力 も ない よう に 見え まし た が 、 暫 らく する と 必死 の 顔 を 挙げ て 、 猛然と 由紀子 の 方 に 殺到 し た の です 。
1141
,139,59: 追わ れる 女 は 十 八 九 、 それ が 二 人 の 男 の 手 を くぐっ て 逃 廻る ごと に 、 帯 も 解け 、 袖 も 千 切れ 、 最後 に は 袷 も 剥がれ 、 襦袢 も むしら れ て 、 殆 ん ど 半裸 体 の まま 、 傷つき 倒れ て は
^
起き 上り 、 起き 上っ て は 小突き 廻さ れ 、 真に 命 を 賭け て 争い 続け て 居る の でし た 。
1141
,139,62: 追わ れる 女 は 十 八 九 、 それ が 二 人 の 男 の 手 を くぐっ て 逃 廻る ごと に 、 帯 も 解け 、 袖 も 千 切れ 、 最後 に は 袷 も 剥がれ 、 襦袢 も むしら れ て 、 殆 ん ど 半裸 体 の まま 、 傷つき 倒れ て は 起き 上り 、
^
起き 上っ て は 小突き 廻さ れ 、 真に 命 を 賭け て 争い 続け て 居る の でし た 。
1142
,205,7: が 、 この 醜い 魚 は 最早
^
起き 上る 力 も 尽き た 様子 です 。
1145
,190,18: 幸い 美食 に 肥っ た 伯爵 は 、 床 の 上 に 崩 折れ て 、 暫く は
^
起き 上る 力 も あり ませ ん 。
1171
,2864,4: 五郎 は 憤然 と
^
起き 上っ て 、 寝具 の 上 に あぐら を かい た 。
1173
,1142,15: 今 まで 寝ころん で い た 狂女 が その 声 に 応ずる よう に むっくり
^
起き 上っ た 。
1174
,904,7: 脳卒中 で 倒れ た きり 、 ついに
^
起き 上る こと を し ない で 、 半年 後 に 息 を 引き取っ た の で ある 。
1174
,5070,2: それから 渋々
^
起き 上っ て 、 かん た ん な 食事 を 済ませ 、 外出 の 用意 を する 。
1177
,987,13: 目 の 前 に 星 が 飛ん で 、 信二 は しばらく は
^
起き 上る こと が でき なかっ た 。
出来上る
(出来る.上る)
延べ語数:
107
0002
,235,9: 十 日 ばかり し て 、 整理 が
^
出来 上っ た 。
0016
,55,24: この 地方 の 産物 を 、 出来る だけ おいしく たべる 事 に 、 独自 の 工夫 を こらし た 結果 、 こんな もの が
^
出来 上っ た ん です 。
0027
,350,14: 自分 で も 、 ぎょっと し た ほど 、 陰惨 な 絵 が
^
出来 上り まし た 。
0037
,132,101: 「 灰色 の 月 」 は さすが に 老大家 の 眼 と 腕 が 、 日本 の 伝統 的 小説 の 限界 の 中 で は 光っ て おり 、 作者 の 体験 談 が 「 灰色 の 月 」 に なる まで に は 、 相当 話術 的 工夫 が 試み られ て 、 仕上げ の 努力 が あっ た もの と 想像 さ れる が 、 しかし 、 小説 は 「 灰色 の 月 」 が 仕上っ た ところ から はじまる べき で 、 体験 談 を 素材 に し て 「 灰色 の 月 」 という 小品 が
^
出来 上っ た こと は 、 小説 の 完成 を 意味 し ない の だ 。
0071
,2372,7: いつ に なっ たら 、 それ は
^
出来 上り ます か 」
0081
,3627,4: その 丸木舟 が
^
出来 上っ た の は 、 ちょうど 玉太郎 の 一行 が 洞穴 の 横穴 を いそい で まわっ て 苦しん で い た ころ で ある 。
0081
,3628,7: 「 御苦労 、 御苦労 、 さあ 、
^
出来 上っ たら 、 御苦労 ついで に 海 まで はこぶ ん だ 」
0087
,142,32: 「 それ は 、 さっき も 申し まし た が 、 土居 三津子 は ピストル を 持っ て 居り ませ ん ので 、 その ところ が まだ 十分 な 証拠 固め が
^
出来 上っ て い ませ ん 」
0087
,2621,41: つまり この 工場 で 、 まだ 売出し 前 の 食料 品 を 試験 的 に 缶詰 に する 工程 において 、 彼 は それ の 最後 の 仕事 として 、 蓋 を つけ て 周囲 を 熔接 し て 缶詰 に
^
出来 上ら せる 部署 で 働い て い た 。
0088
,142,48: それ は この 建物 が 、 彼 の 旧友 古 神 子爵 が 道楽 に 作っ た もの で ある こと 、 そして 子爵 は その 設計 を 早く も 高等 学校 時代 から 始め た こと 、 それ は 前後 十 年 の 歳月 を 要し て
^
出来 上っ た こと 、 だが その 千早 館 は 公開 さ れる に 至ら ず 、 客 を 招く こと も なく 、 その 儘 に し て 置か れ た が 、 それ から 二 年 後 に 、 例 の 日本 アルプス における 遭難 事件 が あり 、 子爵 は 恐ろしい 雪崩 と 共に 深い 谿谷 へ 落ち て 生涯 を 閉じ た の で ある 。
0088
,399,12: もう 誰 の 目 に も はっきり それ と 分る 望遠鏡 が
^
出来 上っ た 。
0089
,22,13: 建築 は 手間どっ て 、 春 から 始め た 工事 が すっかり
^
出来 上っ た の は 、 夏 も 過ぎ 、 秋 も たけ 、 木 枯 の 吹きまくっ た あと に 、 白い もの が ちらちら と 空 から 落ち て 来る 冬 の 十二月 はじめ だっ た 。
0091
,2257,6: 雪子 の 求める 薬物 が
^
でき 上っ た の は 、 もう 暁 に 近かっ た 。
0098
,3570,8: 「 これ で 、 今年 の 米 が
^
出来 上る の は 、 正月 を 越す のう 。
0107
,20,10: 五 日 ほど し て 、 うぐいす の 写真 は
^
出来 上り まし た 。
0109
,175,14: その 厖大 な 、 奇妙 な 顔 は 全体 が 黒豆 の 粒々 で
^
出来 上っ て いる よう で あっ た 。
0112
,1759,54: 不 安心 な 事 が ある もん か 自分 さえ しっかり し て 居れ ば チャン チャン と 事 は すん で 行く に きまって 居る 、 それに 又 若し 二 人 が 夢中 に なっ て しまっ たら 私 の 望ん で 居る 恋 の どっち か が 満足 する 様 に
^
出来 上っ たら それ で いい ん だ 。
0114
,674,35: 両親 も 可 哀 が って 呉れ た し 、 貧 亡 ながら そんなに あくせく し ない で 居 られる 家庭 に 育っ た ん です けど 、 こんな かげ の 多い 人間 が
^
出来 上っ た ん です 。
0137
,24,12: 織 子 なら 日給 だ が 、 そうして 内職 に おろせ ば
^
出来 上っ た 反 当り で 手間 を 支払い 、 しかも それ を 機 の 貸し賃 で 小 ぎった 。
0140
,3564,8: それから しばらく し て 、 素子 は こんど
^
出来 上っ た 翻訳 に とり かかっ て 、 昼間 の な ま あくび を 消滅 し た の で あっ た 。
0140
,4798,26: 「 そういう 条件 だ のに 、 それなり ずるずる に 進行 し た 全体 の 関係 そのもの が 変 よ —— まして 一方 に 、 もう ちゃんと
^
出来 上っ た 家庭 生活 が あっ たり すれ ば … … 」
0140
,4968,14: 年 の 多 さ という 以上 に 、 その ひと は 伸子 にたいして 、
^
出来 上っ て いる 自分 の 世界 の 感じ を 示し た 。
0142
,1078,18: ひろ子 は 自分 が 美術家 で あっ たら 、 この 、 独特 な 、 がっちり と 動的 に
^
出来 上っ た 人物 を どういう 手法 で あらわす だろ う と 思っ た 。
0144
,622,12: それから 全景 の 上 に 斜 の 線 を 引い て 、
^
出来 上っ た もの を 主人 の ところ へ 持っ て 行っ た 。
0144
,1223,37: 「 四 十 人 の 職人 仲間 の 代り に 、 一 人 の パン 焼 職人 ルトーニン の 『 助手 』 兼 仲間 の もの として 」 パン 焼 が 麦粉 、 卵 、 バタ 、
^
出来 上っ た パン など を 盗ま ない よう に 注意 する の が 今や ゴーリキイ の 仕事 と なっ た 。
0170
,13,41: 世界 文学 に あらわれ た 第 一 の 女 は その よう な 争奪 物 として の 位置 で あり 「 イリアード 」 が 字 に かかれる 時代 に は 、 ギリシア に も 、 もう 家長 制度 という もの が
^
出来 上っ て い た こと を 示し て いる 。
0211
,74,15: この よう な 方法 は 、 一 歩 か 二 歩 先 に 、
^
出来 上っ た もの として ある よう に 考え られ て いる 社会 主義 リアリズム の 方法 として 、 型破り で ある し 、 誰 が 見 て も 低い 程度 から の 試み で ある 。
0232
,6,1: 折角
^
出来 上っ た 雑誌 を そっくり そのまま 警察 の 手 で 押え られる という ひどい こと など も あり まし た 。
0249
,35,7: 天 照 という 女 酋長 が 、
^
出来 上る こと を たのしみ に し て 織っ て い た 機 の 上 に 弟 で あり また 良人 で あっ て 乱暴 もの の スサノオ が 馬 の 生皮 を ぶっつけ て 、 それ を 台 なし に し て しまっ た の を 怒っ て 、 天 の 岩戸 —— 洞窟 に かくれ た 話 が つたえ られ て いる 。
0284
,77,13: 婦人 が 、 天成 の 直観 で 、 不具 な 形 に
^
出来 上っ て 人民 の 重荷 で あっ た 過去 の 日本 の 「 政治 」 に 、 自分 たち を あてはめ かね て いる の は 、 面白い こと だ と 思う 。
0316
,158,39: 国会 の 人 さえ 知ら ない うち に 用意 さ れ た これら の 法案 は 、 形式 上 国会 の 屋根 を くぐっ た だけ で 、 事実 上 は 官僚 の 手 で こね あげ られ 、
^
出来 上っ た 法律 として 権力 を もっ て わたし たち の 前 に 出さ れ て 来る 。
0405
,4,10: 「 伸子 」 の 苦悩 と 翹望 と は 、
^
出来 上っ て いる 社会 の 常套 に 承服 し かねる 一 人 の 女 、 人間 の 叫び として 描か れ た の で あっ た 。
0433
,568,19: けれども 、 余り 気分 が 冴え ない で 若し 其儘 進ん だら 如何 那 に 物 懶い もの が
^
出来 上る か 分ら ない と 思っ た ので 、 其処 まで 書い て ペン を 擱 い て 仕舞い まし た 。
0493
,30,23: あと で 、 或 る 人 が 「 しかし 、 あの 人 の 作品 は 、 純粋 で あろ う として 、 現在
^
出来 上っ て いる 境地 を こわす より は 、 それ を 守ろ う と する 傾向 が 強い ん じゃ ない です か 。
0497
,82,0:
^
出来 上っ た の を 加藤 しづえ が 書き なおし 、 来週 月曜日 ごろ まで に 届ける でしょ う ミス・ウィード に 。
0507
,977,43: 褪紅 色 の 地 に 大きな 乱菊 を 出し た の と 、 鶯 茶 の 様 な 色 へ 暖 い 色 の 細かい 模様 を 入れ た の を 買う と 、 あっち の 隅 で お 繁 婆さん は 、
^
出来 上っ て 居る 瓦斯 の 袢天 の 袖 を 引っぱっ て 居 た ので 、 せかせ まい と 女中 の 見 て 居 た 袢衿 を 一緒 に 見る 。
0507
,1001,14: わかっ た 様 に うけ 合っ て 行っ たけれ 共 、 どんな もの が
^
出来 上る やら わから ない 。
0554
,1572,12: ただ 、 意識 的 に 努力 し ない で 、 自然 に
^
出来 上っ たり 崩れ 去っ たり し た 。
0563
,185,4: そして 家 が
^
出来 上る と 、 田舎 の 方 に い た 母親 を 引 取り まし た 。
0563
,358,7: ずいぶん 長い 間 かかっ て 、 ようやく
^
出来 上り まし た 。
0565
,22,0:
^
出来 上っ たら 書物 に する つもり です けれども 、 書い て いる うち に も 、 一 日 一 日 と 日 が たっ て ゆく し 、 そして わたし は 生き て ゆく し 、 書く こと が たまり ます から 、 いつ 出来 上る こと やら 、 見当 が つき ませ ん 。
0565
,22,45: 出来 上っ たら 書物 に する つもり です けれども 、 書い て いる うち に も 、 一 日 一 日 と 日 が たっ て ゆく し 、 そして わたし は 生き て ゆく し 、 書く こと が たまり ます から 、 いつ
^
出来 上る こと やら 、 見当 が つき ませ ん 。
0565
,24,19: そういう 風 に 言い ます と 、 明日 という 日 が 無くなら ない 限り 、 いつ まで も
^
出来 上ら ない に 違い あり ませ ん 。
0566
,149,4: 「 これ で 、
^
出来 上っ た 。
0594
,61,3: 覚悟 が 既に
^
出来 上っ て い た の だ 。
0625
,91,41: その 中 に 目 と 鼻 と 口 が あっ て 、 コブ と コブ の 間 の 谷 が いくつ も あっ て 、 その コブ は 各々 すすけ た ツヤ が あっ て 、 一 ツ の 顔 が
^
でき 上っ て いる の です 。
0625
,240,1: そして
^
出来 上っ た の が 一 ツ の クモリ なく 一 ツ の チリ も とめ て い ない 、 ただ その 美し さ に 見とれる 以外 に 法 の ない この 仏像 で あっ た の だろ う 。
0627
,62,26: そうして 、 洋行 さき の どこ に も 無かっ た 形 の もの が 、 キノコ みたい に 、 珍妙 な 恰好 で こんな ところ へ
^
出来 上っ た という の だろ う か 。
0635
,5,20: ルパン で 撮し た 私 の 四 五 枚 の うち に 、 一 枚 、 凄い 色男 に
^
出来 上っ た の が あり 、 全然 別人 の 観 が ある から 、 私 は この 上 も なく 喜ん で 、 爾来 この 一 枚 を もっ て 私 の 写真 の 決定 版 に する から 、 と 林 君 に たのん で 、 たくさん 焼増し し て もらっ た 。
0684
,164,22: 毒消し 売り の 泊る はたご に 泊り こん で 、 諸々 方々 を 拝み倒し て 、 あれ だけ の バラック が ともかく
^
でき 上っ た の です ぞ 。
0687
,232,7: なん だって 、 また 、 穴 が
^
出来 上る まで ねばら なかっ た ん でしょ う か ねえ 。
0718
,2,16: 私 が あんまり 布石 に ヘタクソ で 、 二 十 目 ちかい ダンゴ 石 が
^
出来 上っ た 始末 だ から 、 塩入 三 段 も 驚い た 様子 で 、 あんまり 勝っ ちゃ 気の毒 だ と 気 を 許し た ところ を ツケ こん で 向う脛 を 払っ た よう な 碁 だ から 、 私 は もとより 勝っ た 気 は し て い ない の で ある 。
0728
,57,15: その後 、 まだ マーケット など ゝ いう もの が ハッキリ し た 形 で
^
出来 上ら ない 路上 で 、 彼 が 品物 を 売っ たり 買っ たり し て いる の を 見かけ た 。
0745
,468,18: これ に 比べれ ば 糸川 の 復活 は 木 と 紙 と フトン と ネオンサイン によって 忽ち
^
出来 上る カンタン な もの で ある から 、 熱海 の 復興 は 糸川 から 、 お歴々 が こう 叫ぶ の は 筋 が 通っ て いる の で ある 。
0766
,40,36: 後 篇 の 宣伝 映画 の 方 は すでに ニュース や その他 の 目的 で 撮影 さ れ た もの が 多く あっ て 、 それ を 編輯 し 、 多少 手 を 加える だけ で
^
出来 上る かも 知れ ない が 、 私 の 受け もっ た 方 は そう は いか ない 。
0775
,335,12: 裏表 両方 合せ て 三 人前 ぐらい の 嫁入り 仕度 が 忽ち
^
出来 上ろ う という もの 。
0781
,14,10: この よう に 完備 し た 地図 が どうして
^
出来 上る か と いう と 、 各 地域 に 雷 ギライ の 主 の よう な の が 必ず 住ん で いる もの だ そう で 、 雷 の なる たび に 半分 気 を 失い ながら も 必死 に 手帳 と エンピツ を 握っ て 進路 を 記録 し 、 また 翌日 は 落雷 の 地点 を たしかめ 、 各 地域 の 主 と 主 と で 記録 を 交換 し あう 。
0794
,741,2: どうして みんな
^
出来 上っ て から 一 しょ に 運ば ない の か と 思っ て ね 、 なにか ワケ が あり そう だ から オジサン に 報告 に 来 た の です 」
0815
,29,3: そうして 表 が
^
出来 上る と 、 それ を ひっくり返し て 、 他 の 反面 へ トレース を 続け て ゆく 。
0815
,40,8: さて 、 これ で ニセ 札 は
^
出来 上っ た 。
0817
,562,13: 大きな 国技 館 が 立ち よる と 思っ て い たら 、
^
出来 上っ て カンバン ( ネオン だ ね ) が あがっ た の を 見る と 、 メトロ という キャバレー だっ た そう だ 。
0820
,300,19: され ば と て 旅客 が それ で 不自由 を 感じる わけ で も なく 、 ちゃんと それ が
^
出来 上っ た 生活 が あっ て 、 要するに 旅 だ 。
0823
,135,16: 新劇 など という もの は 先生 の まわり へ 素人 の 男女 が 集まっ て 忽ち
^
でき 上っ て 通用 する カタムキ も ある が 、 宝塚 は そう カンタン に は でき ない 。
0842
,2595,6: 名古屋 近辺 で 原稿 が
^
でき 上っ た らしく 、 今度 は 胸 を グッ と はり 手 を ふり ながら 原稿 を 読み 始め た 。
0848
,211,54: こういう 点 について み て も 、 彼ら が 自分 の 村 に 所有 し て いる 高天原 や 岩戸 神社 と 実は 精神 的 に 結びつい て いる もの が ない こと が 分る し 、 この 村 における それら の 聖地 の 発生 という もの が 案外 無邪気 な 理由 から なんとなく
^
出来 上っ た に すぎ ない もの で は ない か という こと が 察せ られる の で ある 。
0855
,13,41: 何 も せ ず 、 会社 へ も 出 ず 、 月給 を 貰う の は つらい 思い で あろ う と 察し て 、 ここ に 大 脚本 を たのん だ 次第に 相違 なく 、 小 脚本 で は すぐ
^
出来 上っ て 一々 面倒 だ から という 思いやり で あっ た に 相違 ない 。
0860
,18,41: 先日 酔っ払っ て 意識 不明 の ところ を 読売新聞 の 先生 方 に 誤魔化さ れ て 読み も し ない サルトル につき 一 席 口上 を 書い た の が 運 の 尽き で 、 改造 だの 青磁 社 だの まだ
^
出来 上ら ない サルトル の 飜訳 の ゲラ 刷 だの 原稿 だの 飛び 上る よう な 部 厚 な 奴 を 届け て 汝 あくまで 読め と いう 。
0877
,328,1:
^
出来 上っ た ものの 批評 は 、 各人 各 説 で あっ て も よい が 、 同君 の 美術家 として の 演劇 へ の 関心 と 協力 と に は 、 演劇 人 の 立場 から 、 真面目 に その 業績 を 見守る こと によって 、 敬意 を 払う べき だ と 信じ ます 。
0877
,583,41: もともと 、 日本人 が 西洋 人 に 扮 し て おかしく ない こと は 稀 な の です し 、 ことに 、 あの 芝居 の よう な 、 すべて が 類型 化 さ れ 、 誇張 に 誇張 を 重ね て
^
出来 上っ て いる 芝居 に 、 日本 の 俳優 を どう 使っ て み た ところ で 、 フランス 十 七 世紀 の 伊達 女 や 風流 騎士 の 意気 が 出せる わけ は あり ませ ん 。
0895
,31,33: この よう な わけ で 、 行政 の 分野 に も 、 経済 界 に も 、 社会 事業 に も 、 労働 運動 に も 、 各種 各様 の 専門 家 が
^
でき 上っ た 。
0895
,170,24: 調査 マン を し て 単なる 調査 職人 に 終わら しめ ず 、 立派 な 社会 人 として 成長 する よう な 環境 が
^
でき 上る こと を 祈っ て やま ない 。
0904
,10,50: 二 十 三 年度 に 入る や 、 中央 で は バー ネット 氏 を 中心 に 研究 会 が 開か れ 、 地方 より は 館 界 の 意見 を あつめる ため に 、 九月 公共 図書館 法 委員 会 を 開き 、 いわゆる 協会 案 なる もの が
^
出来 上っ た の で ある 。
0921
,5,5: この 支部 図書館 が いよいよ
^
出来 上る 時 、 過半数 の 人々 は まことに その 前途 を 危ぶん だ の で ある 。
0927
,51,35: 来日 の 四 年 前 、 この 機能 化 の 努力 の 真只中 に あっ た クラップ 氏 が 、 図書館 協会 の ブラウン 氏 と共に 協力 せら れ て 、 我が 国立 国会図書館 は
^
出来 上っ た の で ある 。
0965
,34,0:
^
でき 上れ ば いろんな いみ で よい 参考 に なる と 思う 。
0993
,3068,17: そこ に みんな すわりこん で 御馳走 を 食っ たり 、 酒 を くみかわし て 、 きれい に
^
出来 上っ た 家 を 眺めよ う つう だ 。
0993
,3172,14: 辰造 そう か よ 、 な ある 程 、 こいつ あ 見事 に
^
出来 上っ た だ なあ 、 ふうん 。
0993
,3206,35: ( 足音 が ピタリ と 止り 、 太鼓 の 音 やむ ) ええ 私 ども は そこ の 農民 道場 の 者 たち です が 、 本日 は 、 柳沢 家 の 御 新築 が
^
出来 上っ て おめでとう ござい ます 。
0993
,3914,33: 轟 ( 中年 の 男 ) いやあ 川合 君 —— だっ た ね 、 あんた の 言う こと も 一応 は わかる が 、 ご存じ の 通り 、 満 洲 国 は
^
出来 上っ た 。
1037
,2639,5: 義歯 は 数 日 で
^
出来 上っ た 。
1067
,182,0:
^
出来 上っ たら つまらない 。
1076
,538,10: 是 など も おそらくは 島 の 外 で 、 すでに
^
出来 上っ て い た 一つ の 説話 を 、 新た に 移し 入れ た 証拠 で あっ た 。
1077
,52,3: もし これ が
^
出来 上っ たら 、 或 る 時代 に 或 る 民族 または 部落 民 が 持っ て い た 精神 文化 を 数学 的 に 規定 出来る こと に なる 。
1083
,44,15: もっとも それ が 出来 た 時 は 、 新 日本 の 科学 は 半ば 以上
^
出来 上っ た 時 で ある かも しれ ない 。
1084
,95,8: その間 に ゆで 卵 の 方 が
^
出来 上っ た 。
1091
,8,25: しかし 当時 の 出版 事情 で は 、 こういう 本 の 印刷 は 非常 に 遅れ 、 終戦 前年 の 十一月 に 、 やっと
^
出来 上っ た 。
1091
,9,5: 牧野 伯 は 「 やっと
^
出来 上っ た が 、 もう 間に合わ ない 」 と いっ て おら れ た 。
1094
,74,21: たまさか 新しい 科学 の 知識 を 授け られれ ば 、 それ は 「 断片 的 な 科学 知識 」 と 「
^
出来 上っ た 理論 の 外面 」 だけ で あっ た 。
1103
,219,2: これ が
^
出来 上れ ば 、 フーラー 教授 の 志 は 完全 に 遂げ られる わけ で ある 。
1115
,37,165: 「 お 身 に あう ごと に お 身 の 額 に きざま れる もの を 見 て 、 はっと する が 、 しかし 自分 で 一 人 いる こと は これ まで の 経験 で も 、 とうてい 耐え られる もの で は ない 、 そして 何時の間にか 花 桐 の そば に 来 て しまう の だ 、 その たび に お 身 の 心労 は 額 に 深く きざま れ て ゆく よう で 、 あう ごと に 気 が 気 で は ない 、 きょう こそ は 一 人 で 寝よ う として も 、 夜 は 静か で ある し お 身 の 寝息 が わた どの の あたり で 聞える 、 髪 も におう て 来る 、 お 身 の 話す 言葉 が ながい 列 に なっ て 頭 に うかん で 来る 、 そう なる と 一 人 で いる こと が 莫迦 莫迦 しく なり 、 今宵 一 夜 の ため に は どういう 生涯 が 間違っ て
^
出来 上っ て も 、 そんな こと は 、 どう でも よく なっ て 終 う の だ 。
1122
,23,2: そして 、
^
出来 上っ た もの は 失敗 で ある かも 知れ ない 。
1134
,30,68: ところで 、 此悲 劇 の 舞台 に なっ た 、 南伊豆 の 別荘 、 曾 て 役 の 行者 が 、 神 斧 鬼 鑿 の 法 術 で 彫り 成し た という 伝説 の 凄まじい 断崖 の 上 の 高楼 —— 名づけ て 臨海 亭 という の も 、 実は 志津子 夫人 の 我儘 な 願い を 容れ て 、 二 三 年 前 に 漸く
^
出来 上っ た もの だっ た の です 。
1135
,23,0:
^
出来 上っ た 上 で 、 家中 一統 の 者 に いずれ が 勝れ て いる か 、 鑑定 さ せ よう で は ない か 」
1135
,75,1:
^
出来 上っ た の は 、 もう 桜 の 散る 頃 、 何 より も まず 衣服 を 改めて 殿 に 御 目通り を 願う と 、
1135
,76,1: 「
^
出来 上っ た 相 だ な —— まず は 目出度い 、 さぞ 見事 な もの で あろ う な 」
1135
,157,41: その間 に も 六郷 左京 と 多 与里 の 恋 の 遊戯 は 、 日 とともに 濃度 を 加え 、 最早 抜き差し なら ぬ 心境 に まで 押し上げ まし た が 、 その 時 丁度 、 彫像 八百屋 お七 は
^
出来 上っ て い た の です 。
1140
,230,11: その 製造 に 十 日 ばかり 費し た 為 に 、
^
出来 上っ た の は 、 鈴子 夫人 と 森川 森 之 助 の 結婚式 の 前 の 晩 で 、 丁度 その 晩 は 、 鈴子 夫人 の お 別れ の 会 に 、 私 共 友人 達 が 招待 さ れ て いる 時 でし た 。
1140
,285,9: 吹 込み レコード 会社 の 好意 で それ は
^
出来 上っ た が 、 どうせ 悪人 に 知れ ず に 済む まい と 思っ て 、 レコード は 佐瀬 弁護士 に 、 レコード 箱 の 鍵 は わざと 森川 森 之 助 に 預け て 置く 。
1152
,4,18: 「 お前 が 編輯 し て 居 た の か 、 —— タガ の 外れ た 新聞 が
^
出来 上ら なきゃ 宜 いが 、 な 勇 」
1156
,24,15: 書き上げ 次第 、 帰京 の あいさつ も 出す つもり で 、 これ は 印刷 も
^
でき 上っ て い て 、 机 の 上 で 出発 を 待っ て いる の で ある が 、 ぼく の 原稿 は まだ でき ない の で ある 。
1172
,304,5: 「 此 の 穴 が
^
出来 上ら ない うち に 、 米 軍 が 上陸 し て 来 ます か 」
1173
,369,26: その 頃 アパリ の 防衛 も 一応 完成 し て い て 、 本 陣地 、 前進 陣地 、 海岸 陣地 と 三 段 構え が
^
出来 上っ て い た けれども 、 レイテ島 から の 報告 によって 、 米 軍 の 攻撃 力 を 支える に は も 一度 根本 的 な 陣地 改築 が 必要 で ある こと が 判っ て 来 た 。
1174
,363,5: 翌々日 レントゲン 像 は
^
出来 上っ た 。
1174
,859,10: 「 うまい か まずい か 知ら ない が 、 とにかく
^
出来 上っ た よ 。
1174
,893,1: 「
^
出来 上っ た 時 に 、 これ が ほんとに おれ の 背中 か と 、 おれ は 哀しかっ た よ 」
1174
,4013,2: 飯 が
^
出来 上っ て 、 城 介 は あっと 驚い た 。
1174
,4137,3: 「 用意 が
^
出来 上る まで 、 しばらく これ を 見 て なさい よ 。
引っ張り出す
(引っ張る.出す)
延べ語数:
97
0003
,2087,44: 読め ば わかる だろ う が 、 どうも この 道場 の 人 たち は 、 僕 を よっぽど 英語 の 達人 だ と 買いかぶっ て いる らしく 、 いまに この 道場 へ アメリカ の 兵隊 が 来 たら 、 或いは 僕 を 通訳 として
^
ひっぱり 出す かも 知れ ない ん だ 。
0003
,2096,5: これ で 通訳 なんか に
^
ひっぱり 出さ れ て 、 僕 が へどもど まごつい て いる ところ を 見 られ たら 、 あの 助手 たち が 、 どんなに 僕 を 軽蔑 する か 、 わかりゃ し ない 。
0003
,2124,7: 固 パン 氏 が 、 通訳 として
^
引っぱり 出さ れる 事 を どんなに 恐怖 し 、 また 、 れい の 見栄坊 の 気持 から 、 もし 万一 ひっぱり 出さ れ て も 、 何とか し て 恥 を かか ず に すまし て 、 助手 さん たち の 期待 を 裏切ら ぬ よう に し たい と 苦心 惨憺 し て 、 さまざま 工夫 を こらし て いる 様 が 、 その 英文 に 依っ て も 、 充分 に 、 推察 できる の で ある 。
0003
,2124,27: 固 パン 氏 が 、 通訳 として 引っぱり 出さ れる 事 を どんなに 恐怖 し 、 また 、 れい の 見栄坊 の 気持 から 、 もし 万一
^
ひっぱり 出さ れ て も 、 何とか し て 恥 を かか ず に すまし て 、 助手 さん たち の 期待 を 裏切ら ぬ よう に し たい と 苦心 惨憺 し て 、 さまざま 工夫 を こらし て いる 様 が 、 その 英文 に 依っ て も 、 充分 に 、 推察 できる の で ある 。
0003
,2135,16: どうも 僕 は 英語 の 知識 を ひけらかし すぎ た ので 、 或いは 、 通訳 として
^
引っぱり 出さ れる かも 知れ ない ん です 。
0015
,766,2: ケイ子 を
^
引っぱり 出す 事 は 、 まず 不可能 らしい 。
0020
,48,23: 私 は 葡萄 酒 の 闇屋 の 大きい 財布 の 中 に いれ られ 、 うとうと 眠り かけ たら 、 すぐ に また
^
ひっぱり 出さ れ て 、 こんど は 四 十 ちかい 陸軍 大尉 に 手渡さ れ まし た 。
0025
,86,3: そうして お母さん を
^
引っぱり 出し て 、 どこ か その 辺 の 料理 屋 で 大いに 飲も う 。
0027
,254,6: 「 雨 の 中 を 、
^
引っぱり 出し たり し て 、 ごめん ね 」
0032
,154,12: 先刻 、 こちら の 叔父さん に 逢い まし て 、 芝居 に
^
引っ張り 出し た けど 、 途中 で 逃げ て しまっ た と おっしゃっ て 、 笑っ て おら れ まし た から 。
0053
,1122,5: 用事 の ある 君 を
^
引張り 出し て … … 。
0054
,846,3: たいてい 皆 いやいや
^
引っ張り 出さ れ て 、 浦島 太郎 に なっ て 帰っ て 来 た 連中 や ぞ 。
0060
,3207,12: たとえ て 言え ば アルテア は 、 押し入れ の 奥 から
^
引っ張り 出し て き た 八 ビット の パーソナル コンピューター から 基板 だけ を 抜き出し 、 メモリー の あらかた を 捨て 、 周辺 機器 を 接続 する インター フェイス も 取りはずし 、 代わり に 入力 用 の スイッチ と 小さな ランプ だけ を 取り付け た よう な 代物 だっ た 。
0060
,3262,17: 興奮 が しなやか さ を 奪っ た 指 で かさばる 箱 を 開け 、 部品 を
^
引っ張り 出し た ドンピア は 、 ただちに 組み立て に かかっ て 、 三 〇 時間 後 に は 電源 を 入れる 段階 に まで こぎ着け た 。
0060
,5082,6: 西 は 渡辺 の 名刺 を
^
引っ張り 出し て 電話 で 約束 を 取り付け 、 日本電気 を 訪ね た 。
0060
,7373,6: 書棚 から この 本 を
^
引っ張り 出し て き た 桜井 は 、 翌日 、 授業 の 終わっ た あと で 「 読ん で み ない か 」 と 松本 に 手渡し 、 「 コンピューター に 関連 する 内容 を 、 今度 授業 で も やる から 、 そっち も ちゃんと 聞い とけ よ 」 と 釘 を さし た 。
0062
,53,10: だが 屋根裏 部屋 から 『 科学 サロン 』 を
^
引っ張り だし て 、 わざわざ タイプ ・ イン し 直し た の は 、 そんな なつかし さ から で は ない 。
0062
,566,14: 気 が つく と ピート・シーガー の 「 若者 と 老人 」 なんて レコード を
^
引っ張り だし て 、 この オレ は 「 ♪ ブリング・ゼム・ホーム 〜 」 と ベトナム 反戦 の プロテスト ・ ソング ( ああ 、 こんな 言葉 を 十 七 年 ぶり に 思い出し ちまっ た ぞ !
0062
,639,18: 初代 の パームトップ が 出 た 頃 に は 、 手書き など でき の 悪い SF 映画 から
^
引っ張り だし て き た 実用 性 の ない ガ ジェット だ と 言い張ろ う と 思え ば 言え たろ う 。
0062
,1834,7: 横 組 の 本 や 雑誌 を
^
引っ張り 出し て 確認 し て いただけれ ば 、 古く から やっ て いる 会社 の もの は 比較的 この ルール を よく 守っ て いる こと を 確認 し て いただける だろ う 。
0067
,256,26: それから まもなく 、 あした は 春 の 遠足 という 日 に 、 久助 君 はじ しゃく を さがす ため 、 茶だんす の 引き出し を みな
^
ひっぱり 出し て 、 いろんな ガラクタ の なか を かきまわし て い た 。
0080
,688,11: 警部 は 、 その 死骸 いり の 大きな 引出 を
^
ひっぱり 出し た 。
0080
,692,15: ねん の ため に 、 おなじ よう な 他 の 引出 を かたっぱし から
^
ひっぱり 出し て み た 。
0080
,862,32: そういう 間 も 博士 は 、 まん中 に すえ て あっ た テーブル の 横戸 を 開き 、 その 中 から 潜水 夫 の か ぶと の よう な もの を
^
引っ張り 出し て 、 すっぽり と かぶっ た 。
0082
,1455,12: それから 彼 は 、 函 の 中 から 山形 警部 を
^
引っぱり だす と 、 まるで 魚 を 料理 する よう に 警部 の 頭蓋 を ひらい て その 脳髄 を 取りだし 、 急い で それ を 人造 人間 の 頭 の 中 に 押し こん だ 。
0082
,1470,13: 彼 は 、 非常 な 速 さ で もっ て 、 今
^
引っぱり だし て 来 た 警部 の 脳髄 を 女体 の 人造 人間 の 頭蓋 の 中 へ 移植 し た 。
0084
,2232,12: 会議 中 だっ た デニー 博士 も 遂に マイク の 前 に
^
引張り 出さ れ た 。
0084
,2787,5: ネッド は 張 を
^
引張り だし て 踊り はじめ た 。
0087
,40,9: 探偵 帆 村荘 六 を 、 朝っぱら から
^
引張り 出し た 事件 という の は 、 一体 どう し た もの で あっ た か ?
0087
,321,16: 警部 は 、 紐 を 鼠 の 首 へ かけ て 結び 、 穴 から
^
引張り 出し て 一瞥 し た が 、 早速 鼠 の 狙撃 説 を くつがえし た 。
0087
,2489,13: 彼 は 右 の ポケット から 白い 紙 を 折り畳ん だ もの を
^
引張り 出し た 。
0088
,14,18: 帆 村 は 肯い て 、 封筒 を 受取る と 、 中 から しずか に 用箋 を
^
引張り だし て 、 彼 の 事務 机 の 上 に 延べ た 。
0089
,858,12: そして 全身 の 力 を こめ て 、 穴 から 何 か
^
引っぱり だし た 。
0089
,861,21: 怪人 は 、 ぎりぎり と 歯ぎしり を し ながら 、 両手 を つかっ て 少年 の 身体 を 、 なおも
^
引っぱり 出し た 。
0089
,1135,4: あれ を こっち へ
^
ひっぱり 出し て 、 中 を 読ん で み たら 、 なにか 秘密 が 分る かも しれ ない よ 」
0091
,1590,20: 雪子 学士 は 、 その 大 金庫 の ハンドル に 手 を かける と 、 その 大 金庫 を かるがると
^
引っぱり だし た の で あっ た 。
0095
,823,12: ドレゴ は 、 ポケット から 皺くちゃ に なっ た 封筒 を
^
引張り だし て 、 水戸 に 見せ た 。
0096
,104,9: 青 二 は 、 机 の ひき だし を
^
ひっぱり だし て 、 ひも を 探し た 。
0098
,2029,30: 「 兵衛 門 の こと を 人 は みな 悪口 ばかり いう が 、 あの 人 だって 、 組合 長 に なり たく ない という の を 、 皆 が
^
引っ張り 出し て 、 なら せ た の だ から のう 。
0140
,1046,6: 「 ところで 、 きょう は 、
^
ひっぱり 出し に 来 た ん だ 。
0140
,3659,4: 「 だから どしどし 、
^
ひっぱり だし て やる ん だ 」
0141
,2042,19: 伸子 は 、 いきなり 素子 の 腕 を 自分 の 腕 に からめ て 輪 の そ と へ
^
ひっぱり 出し ながら ささやい た 。
0141
,9011,52: ソヴェト の 働く 女 と いう より 古い 、 ロシア の 下層 の 女 の まま な 彼女 の 暗い 不安 な 、 人 を 信用 し ない 感情 に は 、 医者 の いう こと も 疑わしけれ ば 、 苦労 の な さ そう な 日本 の 女 を 手本 に
^
ひっぱり 出さ れる こと に も 辛抱 が なら ない らしかっ た 。
0141
,13838,32: 多 計 代 が くたびれ て ベッド に よ こ に なっ て も 、 そこ から みんな の し て いる こと は 見える 廊下 の 位置 に 、 トランク は
^
ひっぱり 出さ れ て いる の だっ た 。
0141
,18749,49: 伸子 は 、 きょう こそ 風呂 の 前 に 、 ほこり っぽい 仕事 を 片づけ て しまお う と 思っ て 、 正餐 が すむ と 、 素子 の 本棚 の 下 から 、 束 の まま つくね て あっ た 日本 から の 新聞 ・ 雑誌 類 を
^
ひっぱり 出し た 。
0141
,20901,14: 「 つかまっ て 、 牢屋 へ ぶちこま れ て 、 いく ど 法廷 へ
^
ひっぱり 出さ れ て も 何一つ 組織 について は 云わ なかっ た 。
0141
,22158,12: 「 それ より か 、 たま に は 、 わたし たち を
^
ひっぱり だし て もらっ て 、 うまい もの で も 一緒 に たべ ましょ う よ 。
0170
,338,4: 権力 で 戦争 に
^
引張り 出さ れる か 、 さもなければ 戦争 は いけ ない という 人間 として 牢屋 に 引張ら れ た 。
0198
,46,22: これ まで 、 日本 の 権力 は 外国 に 示す 日本 文学 の 典型 と いう と いつも 源氏物語 ばかり
^
ひっぱり 出し た 。
0223
,41,13: 馬 一 匹 より も やすい もの と 命 ぐるみ 片 ぱし から
^
引っぱり 出さ れ た の は 、 人民 で ある 。
0223
,42,23: やっと 生き て 帰っ て 来 た 世間 が 冷たい の も 、 もと は と いえ ば 、 不幸 な 人々 を
^
引っぱり 出し た 同じ その 強権 によって 、 愚弄 さ れ て 来 た こと を 今日 の 憤り と し て いる 世間 の 感情 が ある から で ある 。
0307
,131,25: ただ 口先 で 、 いろいろ な こと を いっ て 、 社会 主義 だ とか 、 民主 主義 だ とか 、 しまいに は キリスト まで
^
引張り 出し て 恵み を 乞う 、 そういう おかしな 、 すり 変え られ た 民主 主義 は 真平 御免 だ と 思う の です 。
0327
,6,68: 七月 三 日 の 各 新聞 に は 、 集団 的 な 行動 に なれ て 帰っ た もの たち が 、 自分 たち の 立て て 来 た プログラム に したがっ て 党 本部 へ 行動 し たり 、 民主 主義 擁護 同盟 の 大会 に 出席 し たり する なか から 肉親 の 甥 一 人 を 仲間はずれ に し て 列 の 中 から
^
ひっぱり だし て いる 女 二 人 の 写真 が 大きく のっ た 。
0327
,20,18: 帰還 者 の 妻 たち が それぞれ の 夫 の 胸 に むしゃぶりつい て 、 列 から
^
引っぱり 出す 写真 は とら れ て い ない 。
0535
,4,43: 三つ とも 引き出し は 抜き っぱなし に なっ て 、 私 共 が ふだん 一 寸 拾っ た ボタン だの 、 ピン 、 小布 など の 屑 同様 の もの を 矢 鱈 に つめこん で ある の が 、 皆 な
^
引っぱり 出さ れ て 、 あか ある い 日 の 中 に 紙屑 籠 を 引っくり返し た 様 に なっ て 居る 。
0538
,1907,27: けい あの 人達 が くる のに 、 いくら か でも くつろげる か と 思っ て 、 お 蔵 の 中 から 昔 の お 道具 を
^
引張り 出し て 来 た の です が … … 。
0554
,1645,26: 千代乃 が 出 京 し たら 、 手近 な ところ に 落着 い て 、 ゆっくり 話し合い たい と 思っ て い た のに 、 慌しく
^
引っ張り 出さ れ て しまっ た 。
0570
,289,4: それ を 兄 は
^
引っ張り 出し て 、 私 の 室 に 逃げ込み 、 食卓 など を 持ちこん で 来 て 、 私 に 言っ た 。
0612
,72,30: あの 徴用 工 という 一団 の 人びと 、 それ は 商業 や 事務 に 半生 を 送っ た ひ弱い 肉体 の 持ち主 で あっ た のに 、 にわかに 工場 に
^
引っ張り 出さ れ て 重労働 を さ せ られ た の だ から 、 過労 と 生活 の 低下 と で 病人 が 相つい で あらわれ 、 その ほか 、 一般 の 市民 も また 過労 と 生活 難 と から 特に 胸 の 病 に おかさ れる 者 が 多く なり 、 また 放射線 の すぐれ た 力 が 一般 市民 の 常識 と なっ た ため に 利用 者 も おのずから 増す 、 といった ふう に 、 いろいろ の 事情 から 、 私 の 教室 を 訪れる 患者 は おびただしい もの で 、 出勤 し て みる と 朝 早くから 患者 待合室 や 受付 は 、 息 も 苦しく なる ほど の 雑踏 で あっ た 。
0624
,327,2: リヤカー を
^
ひっぱり だす と 仕立 屋 も 慌て て い た 。
0628
,246,7: と キヨ子 は お フトン を
^
ひっぱり だす 。
0634
,22,12: 私 は 浅草 へ でかける と 、 もっぱら 淀橋 太郎 を
^
ひっぱり だし て 、 一 しょ に 飲む 。
0655
,38,9: あっち 、 こっち から 、 美女 と 美男 を
^
ひっぱり だし て き て 、 あゝ しろ 、 こう しろ 、 ひねくり 廻し て 撮影 する 。
0658
,0,15: 私 は こ ゝ 一 ヶ月 間 に 五 回 も 座談 会 に
^
ひっぱり ださ れ て 困っ た 。
0746
,284,13: 私 は 浅草 小 劇場 から 、 座長 の 河野 弘吉 を
^
ひっぱり だし て 、 ヤケ 酒 を のん だ 。
0836
,57,40: あんまり 宝塚 へ 通い すぎる と いう ので 私 の 母 に 叱ら れ た こと が あっ た が 、 この 娘 は いささか も ヘキエキ せ ず 、 巧み な 方法 で 母 を 再々 宝塚 見物 に
^
ひっぱり だし て 、 いつか 年寄り を ヅカファン に し て しまっ た 。
0947
,1128,64: 「 こんな 空家 、 気 に いる も いら ない も 、 ない じゃ ない の … … でも 、 人間 に 疲れ て 、 ひとり に なり たく なる と 、 朝 でも 夜中 で も 、 東京 から 車 を とばし て き て 、 この 家 へ 入りこん で 、 はだし で 谷戸 を 歩き まわっ たり 、 罐 詰 を
^
ひっぱり だし て 食べ たり 、 二 三 日 、 ケダモノ の よう に なっ て 暮す こと が ある わ 」
0947
,1866,86: 「 新婚 早々 で 、 鎌倉 の 材木座 に 住ん で い た が 、 この 前 の 戴冠 式 に 、 足柄 で 英国 へ 行っ て 帰っ て き た あと 、 どうしても 、 ある 男 に 懲罰 を 加え て やら なけれ ば 、 おさまら ない こと に なっ た … … 撃っ て も 、 斬っ て も 、 恥 の 上塗り に なる という 、 やる 瀬 ない 事情 な もん だ から 、 その 男 を 、 ある ところ へ
^
ひっぱり だし て 、 車 で つっ かけ て 、 始末 し て しまお う と 思っ た … … あなた も 知っ て いる 人物 だ から 、 名 を 言っ て も かまわ ない … … その 男 という の は 、 神月 伊佐 吉 です 」
0948
,1325,50: 湖水 の 分れ道 で 君 を 拾っ た こと は 、 誰 も 知ら ない はず だ から 、 目当て は 、 当然 、 私 だっ た の だ と 思う ほか は ない … … 泊っ て くれる だけ で いい など と 、 うまい こと を いっ て
^
ひっぱり だし て 、 私 を 殺し て 湖水 に 沈める つもり だっ た ん だ 」
0952
,109,7: 一白 庵 の 名残 の 茶会 へ
^
ひっぱり だし て 、 逃げ場 の ない お茶 室 で 、 だしぬけ に 木津 さん に 逢わ せ て やろ う と 思っ た だけ … … なに よ ウ 、 そんな 大きな 声 を だす の は よし て 。
0958
,165,17: 越後 の 南 北魚沼 郡 を 流れる 魚 野川 へ は 二 、 三 年 続け て
^
引っ張り だし て 六 日 町 、 五日 町 、 浦佐 、 小出 、 堀之内 あたり で 竿 の 操作 を 仕込ん だ 。
0981
,550,9: しょ う こと なし に イヤイヤ ながら 戦争 に
^
引っぱり 出さ れ て い た の だ と 言う
0985
,1441,4: 叔父さん が 見つけ て
^
引っぱり 出し た けど 、 何 を 聞い て も 黙っ て シャックリ ばかり し て いる 。
0985
,2328,15: 去年 の 八月 三 日 の 新聞 と 、 十月 三 日 の 新聞 を
^
引っぱり 出し て 、 くらべ て ごらん なさい 。
0986
,82,5: だが 君たち まで 第一線 に
^
引っぱり 出さ なきゃ なら ん ほど 、 まだ 、 わが 方 の 状況 は なっ とら ん 。
0986
,259,12: ここ に おりゃ 大野 さん の 顔 で 挺身 隊 に も
^
引っぱり 出さ れ ない で すむ が 、 うち に 戻れ ば 、 たちまち ——
0987
,1230,6: … … あなた を 隅っこ から
^
引っぱり 出し て 来 て 、 しめ殺し て やり たい !
0987
,1743,142: ( 客席 から 拍手 ) … … で 、 もっと いろんな 事 を 話し たい と 思い まし た が 、 なん です 、 この 、 まだ カラダ が 本 調子 で ない もん です から 、 非常 に つかれる もん で … … ( 微笑 ) いや 、 実は 、 カラダ と 言う より も 、 正直 いっ て 、 ホン の しばらく 前 まで 、 ほとんど 一 日 中 、 人 と 話 を する の は 、 係り の 監守 や なんか と 二言 か 三 言 といった よう な 生活 を ズーッ と つづけ て 来 てる もん です から 、 急 に こうして 多勢 の 方 に 会っ て しゃべり ます と 、 気づか れ —— と いう より も ノド が くたびれ まし て ね 、 ハハ 、 それ に 毎日 の よう に あちこち と
^
引っぱり 出さ れる んで 、 この ところ 、 太夫 、 チョ と イン コウ を 害し て おる ( 客席 に 好意 的 な ひかえ め な 二 三 の 笑い声 )—— といった 所 で 。
0989
,828,2: 真先 に
^
引っぱり 出さ れる の は 僕ら だ 。
0993
,305,12: 勝 介 すま なかっ た ねえ 、 お 仕事 中 に
^
引っぱり 出し て 、 開墾 やっ とる そう だ な ?
0993
,531,20: 春子 でも 近頃 で は 父 も 大学 と 農林省 だけ じゃ なく て 、 叔父さん の 会社 に
^
引っぱり 出さ れ たり し て 、 めったに 内 に い ない の 。
0993
,643,36: そう やっ て 黒田 様 一家 が 一月 二月 と 別荘 で 暮す 間 、 金吾 は 自分 の 百姓 仕事 に 忙しい の です が 、 何やかや と 別荘 の 人 たち の ため に
^
引っぱり 出さ れる こと も 多い よう でし た … …
0993
,4156,28: そい で 、 みんな で 山 へ 登る ん だ 、 山 へ 登る ん だ と 言っ て きか ない もん だ から 、 こう やっ て
^
引っぱり 出さ れ て 来 た の 。
0995
,773,9: … … 終戦 の 年 の 冬 です 、
^
引っぱり 出さ れ た の は 。
0995
,2289,18: … … てめえ が 、 あん だけ イヤ がっ て い た 戦争 を —— しかも 、 ただ
^
引っぱり 出さ れ た だけ の 戦争 を 、 まるで 俺 が 自分 で おっぱじめ た よう な 気 に なっ た 。
1035
,73,6: 翌日 の 夜 練兵 場 に
^
引張り 出さ れ た とき は もう だめ か と 思っ た 。
1035
,83,8: 夜 九 時 ごろ 看守 の 詰所 に
^
引張り 出さ れ 『 さっき 何 といった か 、 もう一度 いっ て みろ 』 と いう 。
1037
,1029,18: そんな 関係 も あっ て 、 柔道 の 時間 に は 、 上級生 の 選手 達 に よく
^
引張り 出さ れる 。
1041
,335,9: 詩 を 、 大学 から 切り は なし て
^
ひっぱり 出し 、 道路 に さらし た の だ 。
1041
,2253,2: フォークソング まで
^
ひっぱり 出し て き て 、 アメリカ は いい 国 だ 、 と ひとり で 勝手 に 確認 し なけれ ば なら ない ところ まで 、 アメリカ は 低下 し て い た の だ 。
1041
,2585,24: 土曜 の 夜 の フィナーレ で は 、 三 万 六 〇 〇 〇 の 観客 の まえ に バイエズ や ジャック・エリオット たち によって
^
ひっぱり ださ れ 、 『 風 に 吹か れ て 』 を ともに うたっ た 。
1041
,3957,32: 自分 の 存在 の ぜんたい 的 な 問い な おし から 当然 みちびき 出さ れる 結論 みたい な もの に いたる 自分 の 足場 の ほとんど を 、 頭 の なか から
^
ひっぱり 出し て 、 はっきり さ せ たい と ぼく は 思っ た 。
1174
,493,15: 一番 奥 に かくさ れ て い た 洋酒 瓶 を 、 私 は
^
引っぱり 出し て やっ た 。
1174
,1813,6: 城 介 は 財布 を
^
引っぱり 出し た 。
1174
,4039,8: それ が 急 に 苛烈 な 戦闘 に
^
引っぱり 出さ れる 。
1174
,5017,4: 彼 は それ を
^
引っぱり 出し て 、 いきなり 二つ に 破ろ う と し た 。
1175
,1031,9: 胸 を わくわく さ せ て 、 中身 を
^
ひっぱり 出し て 見る と 、 それ は 一 枚 の 赤 罫 の ペラペラ 紙 で 、 内容 証明 専用 の 罫紙 な の です 。
遣り出す
(遣る.出す)
延べ語数:
82
0004
,186,29: 何せ どうも 、 気 が 弱く て だらし ない 癖 に 、 相当 虚栄 心 も 強く て 、 ひと に おだて られる と わくわく し て 何 を
^
やり 出す か わかっ た もん じゃ ない 男 な の だ から 。
0053
,1069,34: —— それ も そう だ な 、 じゃ 、 一 ぺん やっ て みよ う か な 、 っていう 訳 で 、 この 店 の ボーイ に なっ た という ん だ が 、
^
やり 出し て みる と 案外 働く こと が 面白い ので 、 ああ し て 一生懸命 一 日 も 休ま ず 働い てる ん だ よ 。
0054
,1038,7: という 意味 の 手真似 を 、
^
やり 出し た 。
0082
,2224,10: 「 戸山 君 が 、 あんまり むちゃ な こと を
^
やり だす から 、 こんな こと に なる ん だ よ 」
0082
,2298,10: 「 それで X 号 は 、 これから どんな こと を
^
やり だそ う という の です 」
0082
,2591,56: 彼 は 、 自分 の 体 が はずかしい ので 、 役所 に も 出 ず 、 自分 の 家 へ ひきこもっ た きり だっ た が 、 何 度 もと の からだ に かえし て くれ と たのん で も 一向に らち が あか ず 、 その うち に 博士 が ふしぎ な こと ばかり
^
やり だし た ので 、 いよいよ 博士 の 正体 に 恐ろしい 疑い を いだき 、 一 人 の 機械 人間 を ばらばら に 分解 し て 、 その 中 の 機械 を とりだし 、 自分 が その 中 に は いっ て 、 機械 人間 の よう に 見せかけ 、 この 研究所 の 中 へ はいりこん で 、 内部 の 様子 を さぐっ て い た の で ある 。
0082
,2907,3: どんな こと を
^
やり だす か 知れ ない 、 と 人々 は 考え た の で ある 。
0098
,2274,14: 本家 の 参 右 衛門 の 家 で は 、 夕暮 から 餅搗き を
^
やり 出し た 。
0141
,9349,3: 奇想天外 を 実際
^
やり だす ん だ から 恐縮 し ちまう 。
0144
,266,9: アクリーナ 祖母 さん は 、 再び レース 編 を
^
やり 出し た 。
0315
,7,13: こんな 場合 に つかわ れ た 便乗 は 、 その ころ は
^
やり 出し た 便乗 という ことば の 、 最も 正統 な 、 また 最も 素朴 な 使い かた で あっ た 。
0506
,251,32: しばらく する と 、 端唄 や 都々逸 らしい もの を 唄い 出し て 、 それ も 一 人 や 二 人 なら まだしも 、 その 十 人 位 が 一時 に
^
やり 出す の だ から 聾 に なり そう に なる 。
0538
,154,20: あんた の 御 亭主 が 支那 貿易 に 目 を つけ 、 三井 や 三菱 に 先達 って 取引 を
^
やり 出し た の は 確か に 先見 の 明 だ と 私 は 感心 し てる ん です が ね 。
0580
,385,6: 「 波多野 さん は 何 を
^
やり だす か 分り ませ ん よ 。
0612
,1501,24: 世界中 の 戦争 孤児 が 一つ に まとまり 、 明日 の 世界 を 明るく する ため に 立ち上がっ たら 、 どんなに 素晴らしい こと を
^
やり 出す だろ う ?
0612
,2955,7: まして 今 ごろ から 原子 医学 を
^
やり 出す よう で は 、 まるで 昨日 の マラソン レース に 今日 スタート する よう な もの で は ない か な ?
0619
,335,6: その 時 も マメ マメ しく
^
やり だし た ので 、 私 は おかしく て 仕方 が ない 。
0621
,399,2: 何 を
^
やり だす か 分り ませ ん 。
0633
,101,31: 地 に ぬかずく 、 という よう な こと が 、 つまり は 、 戦争 の 性格 で 、 人間 が 右手 を あげ たり 、 国民 儀礼 みたい な 狐憑き を
^
やり だし たら 、 ナチス で も 日本 で も 、 もう 戦争 は 近づい た と 思え ば 間違い ない 。
0653
,21,52: キザ の 見本 だ と いう ので 漫文 漫画 に 諷刺 さ れ 世間 の 笑いもの に なっ て いる から 、 自粛 する か と 思う と そう じゃ ない 、 伯爵 夫人 で も 重役 夫人 で も ない 熊 さん 八 さん の オカミサン が 、 とたんに ザアマス を
^
やり だし て 、 人 に 笑わ れ て 得々 と し て いる 。
0653
,77,11: 八 ッ つ ぁん の 女房 が とたんに ザアマス と
^
やり だし た 裏 に は 、 それ に 相応 し た 心理 上 の 生活 が あっ て の せい だ 。
0672
,395,68: 私 は すべて 予約 さ れ た こと に は 義務 的 な こと しか でき ず 私 の 方 から 打ちこむ こと が でき ない タチ で あっ た が 、 思いがけない 窓 が ひらか れ 気持 が にわかに 引き こま れる と 、 モウロウ たる 常に 似合わ ず 人 を せきたて 有無 を いわさ ず 引き 廻す よう な 変 に 打ちこん だ こと を
^
やり だす 。
0672
,477,29: 田代 さん は ノブ子 さん が 好き で 、 一 杯 のみ 屋 の マダム は 実は 口実 で 、 てい よく 二 号 に と 考え て
^
やり だし た こと で あっ た が 、 ノブ子 さん も 田代 さん が 好き で 表向き は 誰 の 目 に も 旦那 と 二 号 の よう に 見える が 、 からだ を 許し た こと は ない 。
0672
,882,29: もう こらえ性 が なく て 、 横 に なる と 眠る から 、 起き て 坐っ て 私 の 顔 を 見 て いる けれども 、 やがて 、 コクリコクリ
^
やり だす 。
0672
,899,5: 彼 は 再び コクリコクリ
^
やり だす 。
0672
,917,3: そして また コクリコクリ
^
やり だす 。
0676
,73,42: 母親 は 内気 で 水商売 の 女 と は 思は れ ぬ ぐらゐ 気 立 の 良 さ 、 人 の 善 さ を 失は ず に ゐる 女 だ が 、 え ゝ マヽヨ と 肚 を きめる と 何 を
^
やり だす か 分ら ない ヤケクソ の 魂 を かくして ゐ た 。
0683
,194,6: と 例 の 如く に
^
やり だし た から 、 あまり 関心 を もた なかっ た 花見 客 も ドッ と 笑っ て 、 意外 に 大きな 人だかり に なっ て くれ た の は 有り がたい が 、 いずれ も 酒 が はいっ て いる から 、 ヤジ の うるさい こと 。
0686
,400,17: この ラジオ は アケミ の 記憶 に よれ ば 神田 が 唐 手 の 型 を
^
やり だす 時 に スイッチ を ひねっ た もの で 、 文 作 の 記憶 によって も 、 彼 が 到着 し た 時 から 立ち去る 時 まで 鳴り つづい て い た よう に 思わ れる の で ある 。
0688
,201,10: 四 合 ビン を 手 ジャク で グビリ く
^
やり だし た が 、 なんとなく ヤケ 酒 の 切な さ だ 。
0695
,238,25: この ギオン 祭 は 今 から 二 百 四 、 五 十 年 前 に 京都 の ギオン 祭 を まね て 盛大 に
^
やり だし た もの らしい 。
0698
,118,7: 彼女 が 予想 外 の こと を
^
やり だし た から 、 処置 に 窮 し た の で ある 。
0702
,10,13: 中平 は 畑 は いくら も 持た ない が リンゴ 園 を
^
やり だし て から 部落 一 番 の 金持 に なっ た 。
0714
,43,16: その 日 は 睡眠 不足 で 、 対局 中 、 時々 コックリ 、 コックリ 、
^
やり だし 、 ツ と 立っ て 、 三 四 分 し て 、 目 を ハッキリ さ せ て 戻っ て き た が 、 たぶん 顔 を 洗っ て き た の だろ う と 思う 。
0726
,14,24: 小林 秀雄 は 十 何 年 か の 間 ドストエフスキー について 殆ど あらゆる 文献 を しらべ 、 今 は 又 ゴッホ 研究 を
^
やり だし て いる の で ある が 、 はからずも 、 ドストエフスキー と ゴッホ の 発病 時 の 表現 に 、 いちじるしい 類似 の ある こと を 見出し た 由 で あっ た 。
0727
,38,10: すると 、 三塁 と 左翼 が ポロポロ と 失策 を
^
やり だす 。
0732
,3016,4: 疲れ 果て 、 コックリ
^
やり だす と 、 頭上 から 冷水 を あびせる 。
0732
,3261,11: 彼ら は 時 を 得 たり と 存分 に ハデ に
^
やり だし た から で ある 。
0735
,324,21: 簡単 に 師匠 について 出来る の は 語学 で ある から 、 フランス語 、 ラテン語 、 サンスクリット 等々 、 大いに 手広く
^
やり だし た 。
0743
,157,20: ところが この 先生 、 山 と つま れ た 凄い 御馳走 に は 目 も くれ ず 、 ハンスト を
^
やり だし た の で ある 。
0744
,126,43: 私 が 中学生 の ころ は 浅草 が ひどかっ た が 、 震災 後 、 親分 連 が 自粛 し て 、 浅草 の 浄化 運動 という よう な もの を 自発 的 に 、 又 、 警察 と 協力 的 に
^
やり だし た ので 、 私 が 東京 の 盛り場 を ノンダクレ て まわる 頃 に は 、 浅草 は 安全 な 飲み 場 の 一つ で あっ た 。
0745
,203,11: あんた の 力 は 、 それだけ です かい 」 など と
^
やり だし た が 、 六 尺 三 十 貫 の 本職 の 相撲取 だ から 、 廃業 し て 飲ん だ くれ て い た って 、 なんとか 組 の なんとか 氏 が 全力 を つくし て も 、 ハエ が とまっ た よう な もの だ 。
0746
,181,3: ストリップ を
^
やり だし たら 、 にわかに 客 が ふえ た 。
0757
,152,13: その ニラ ミ を きかせ て 、 フリー の 女 スカウト を
^
やり だし た の だ 。
0759
,606,28: 同じ ころ 、 良人 の 青木 は 書斎 を で て 事業 に のりだし 、 鉱山 開発 だの 、 当時 流行 の 出版 だ の と 手広く
^
やり だし 、 出版 の こと で は 時々 長平 を 京都 まで 訪ね て い た 。
0772
,78,15: 金次 と 正平 は すでに 顧客 まわり の ベテラン で 、 ちかごろ は 彦太郎 も
^
やり だし た 。
0804
,0,11: 敵 は 中小 都市 の 予告 爆撃 という もの を
^
やり だし た が 、 これ は つまり 予告 殺人 事件 と 同じ 性質 の もの だ と 思わ れる 。
0805
,2,37: 私 は その 頃 「 現代 文学 」 という 集り の 同人 で あっ た が 、 この 同人 の 中 で 探偵 小説 の 愛好 者 が 集っ て 、 犯人 の 当 てっ こ を
^
やり だし た 。
0814
,100,0:
^
やり だす と 好き な の だ が 、 立つ の が オックウ だっ たり 、 着物 を ぬぐ の が イヤ だっ たり し て 、 なかなか 入れ ない 。
0814
,102,7: その くせ 何 か ツマラヌ こと を
^
やり だす と 今度 は それ に かかり きる という 妙 な こと に なっ て しまう 。
0835
,231,23: 横丁 の 勝手口 と ちがっ て 喧嘩 を やる に は 申し分 の ない フィールド が あっ て ワン ワン 、 ウー ウー
^
やり だせ ば 先頭 に 立っ て まちがわ ず に 走っ て い た 二 匹 か 三 匹 の 感心 な 犬 も 、 サテハ 敵 ニ 計 ラレタリ 、 我 オロカニモ 先頭 ニ 走 ッテオクレヲトリシカ 、 一大事 、 と コウベ を めぐらし て 、 競走 の 方 を 忘れ て フィールド の 喧嘩 の 一団 へ フンゼン な ぐりこみをかけるに 極 っ た もの な の で ある 。
0842
,1022,17: そして いつも の デン で いきなり マンマク を 張っ て 一家 を 占領 し ドンチャカピーピー お祈り を
^
やり だし た から 、 怒っ た の は 宿主 だ 。
0842
,1080,27: 戻っ て き た とき は 、 いかにも 目 が パッ チリ し た よう だ が 、 坐る と まもなく 、 また コックリコックリ 自然 に
^
やり だし て しまう 。
0842
,2402,0:
^
やり だし て から 三 ヶ月 ちょっと の ゴルフ で 、 今 まで は もっぱら 屋内 練習 場 で カンバス に 叩きつけ て 稽古 し て い た ゴルフ で ある 。
0851
,285,9: 呆れる ばかり 一徹 で 強情 で あっ た )
^
やり だす の だ が 、 白痴 の 方 は 案 に 相違 、 いつも 負け て しまう 。
0851
,289,13: その くせ 懲り ず に 、 翌日 に なる と 必ず せせら笑っ て
^
やり だす ので 、 負け て 悄然 今日 だけ は 土蔵 へ 入れ ず に 許し て くれ 、 へい つくばっ て 平 あやまり に あやまる あと で せせら笑っ て 、 本当は 負ける 筈 が ない の だ と 呟い て 、 首 を 傾け て 考え こん で いる 。
0852
,143,24: 私 と 男 二 人 だけ で 外 に 客 の ない 時 は 、 今晩 泊めろ 、 泊め て やら ない 、 ネチネチ
^
やり だし 、 男 が 暴力 的 に なる と 女 が 一 そう 暴力 的 に バカ ヤロー 行っ て くれ 、 水 を ひっかける 、 と 言い も 終ら ず 皿 一 杯 の 水 を ひっかけ 、 この ヤロー 、 男 が いきなり 女 の 横 ッ 面 を ひっぱたく 、 女 が 下 の くぐり を あけ て 這いだし て き て 武者 ぶり つき 椅子 を ふり あげ て 力まかせ に 男 に 投げつける の だ 。
0857
,64,9: 生き て いる 人間 など は 何 を
^
やり だす やら 解っ た ため しがなく 鑑賞 に も 観察 に も 堪え ない 、 という 小林 は 、 だから 死人 の 国 、 歴史 という もの を 信用 し 、 「 歴史 の 必然 」 など という こと を 仰 有る 。
0857
,79,7: 生き てる 奴 は 何 を
^
やり だす か 分ら ん と 仰 有る 。
0857
,105,5: 人間 は 何 を
^
やり だす か 分ら ん から 、 文学 が ある の じゃ ない か 。
0861
,88,10: 彼 が ケンカ の 修業 を 本格 的 に
^
やり だし た の は 、 これから で ある 。
0892
,18,5: それで 、 たまに 飜訳 を
^
やり だし て も 、 一 晩 徹夜 し て 三 枚 な ん ていう 酷い こと に も なり がち だ 。
0947
,319,11: と 、 上着 を ぬい で 、 じ ぶん で
^
やり だし た 。
0947
,753,41: カメラ を 持っ た お上りさん の 青年 たち は 、 モデル を つかっ て 写真 を 撮っ て いる 外国 人 を 、 ふしぎ そう に 見 て いる が 、 まもなく 了解 し て 、 じ ぶん たち も
^
やり だす 。
0947
,2310,16: 芳夫 は 胸 を 反らす と 、 検事 の 論告 の よう な 調子 で
^
やり だし た 。
0947
,3397,30: 「 君 は 、 貧乏 する だろ う という 感じ だけ で 参っ て しまう よう な 、 弱い ひと で 、 せっぱつまる と 、 め ちゃ な こと を
^
やり だす ん だ が 、 その たび に 迷惑 を こうむる の は 、 君 の 古い 友だち や 知己 な ん だ … … あまり 貧乏 に し て おく の は よく ない から 、 君 の まわり の ひと たち を 保護 する 意味 で 、 今日 まで 君 の 生活 を 見 て き た … … うちあけ た ところ は 、 そう だっ た ん だ 」
0947
,3633,24: 「 途方 も ない こと を いう の は 、 やめ て ちょうだい … … それ で なく とも 、 バカ な こと を
^
やり だし そう で 困っ て いる ん だ から 」
0949
,3,55: いきなり 蒲団 の 裾 を まくっ て 足 の 浮腫 を しらべ 、 首 を かしげ ながら なにか ぶつぶつ いっ て い た が 、 その うち に 厨 へ 行っ て 、 昨日 飲み のこし た 一升瓶 を さげ て くる と 、 枕元 へ あぐら を かき 、 調子 を つけ て ぐいぐい
^
やり だし た 。
0951
,95,17: 太郎 が 膝 を 折っ て 坐る と 、 ヨハネ は いつも の 調子 で ネチネチ と
^
やり だし た 。
0952
,211,63: いままで 好き やっ た 着物 の 色目 や 柄 が 、 急 に 見る の ん も 嫌 ァ 思う よう に なっ たり 、 口 の 端 に も 寄せ られ なん だ 食べ もん が 、 むしょうに 慾 し ィ に なっ たり 、 顔つき や 声 まで 変っ て しも て 、 べつ な 人間 の よう な こと を
^
やり だし ます ねん わ 。
0953
,291,15: この まま 放っ て おく と 、 いずれ 姉 と おなじ よう な こと を
^
やり だす に ちがい ない 。
0956
,62,8: どこ か 一 ヶ所 で いい 加減 に
^
やり 出す と 、 あっち の 寺 で も こっち の 寺 で も みんな 思い出し た よう に 、 ただ 無定見 に 真似 を し て 鐘 を 鳴らし 始める だけ です 。
0956
,2006,21: … … それ に 、 第 一 、 今度 の こと は もともと あいつ が ひとり で 勝手 に 決め て
^
やり 出し た こと な の さ 。
0956
,2008,26: … … 僕 あ 、 あの 頃 は な よ たけ が 好き だっ た から 、 誘わ れる まま に ひきずら れ て 一緒 に
^
やり 出し た けれど 、 … … だけど 、 あいつ は 今 で は 僕 の 恋 まで も 横取り し て しまっ た ん だ 。
0988
,165,21: 綿貫 ルリ は 室 に 入 つて 來 る なり 、 坐り も し ない 内 から ベラ ベラ と
^
やり だし た 。
0988
,1770,66: 三 四 日 たつ て 、 私 を 訪ね て 來 た 佐々 兼武 が 、 室 に 通 つて 坐 つ た か と 思う と 、 例 の 人 を いくら か 嘲弄 する よう な 調子 と 人 に 取り入る よう な 愛嬌 の ある 調子 と を 突き まぜ た 話し方 で 、 時々 舌なめずり を し ながら 、 ペラペラ と
^
やり 出し た 。
1001
,36,22: その 中 、 件 の 女 が 、 つかつか と 切符 売場 の 口 に い つ て 、 何 か ごそごそ
^
やり だし た 。
1013
,1966,76: ですから 最初 は 、 米 の ほか に ライ麦 の 麺 麭 を 拵える ため の 裸麦 とか 、 メリケン粉 用 の 小麦 … … 大麦 … … 野菜 も キャベツ 、 セロリー なぞ を 作っ た で がす が 、 それ が 戦争 で ホテル が 駄目 に なっ て から は 、 大急ぎ で 水田 に 切り換え て 、 野菜 も ここいら の 百姓 と 同じ よう な もの を 、 何 でも
^
やり 出し た で がす 。
1014
,39,7: ゴロゴロ と 遠く の 方 で
^
やり 出す と 、 大丈夫 だ ヨ 、 大丈夫 だ ヨ 、 お父さん !
1073
,4947,15: おまえ は また 、 羽鳥 の 叔父 や 貞 盛 など が 、 何 か
^
やり 出し て 来 やし ない か —— と それ を 心配 し て いる の だ な 」
1075
,375,18: 江戸 で は もう 二 百 年 近く も 前 から 天 愚 孔 平 という 人 が
^
やり 出し て 、 千社札 という こと が はじまっ た 。
1167
,172,11: それ の つぎ に 十 竹 斎 箋譜 の 翻刻 を
^
やり 出し 、 第 二 集 を 印刷 中 に 死ん だ の です 。
見上げる
(見る.上げる)
延べ語数:
73
0041
,215,55: 一 人 の 浮浪 者 が ごろりと 横 に なっ て いる 傍 に 、 五つ 六つ 位 の その 浮浪 者 の 子供 らしい 男の子 が 、 立膝 の まま ちょぼ ん と うずくまり 、 きょとん と し た 眼 を 瞠 い て 何 を 見る とも なく 上 の 方 を
^
見 あげ て い た 。
0054
,1250,17: と 唇 を 噛ん で 、 ふと 壁 に 掛っ た 野口 英世 の 写真 を
^
見 あげ て 、
0080
,1086,7: 検事 は 、 天 じ ょうのすみを
^
見 あげ て 、 ため息 と も うなり 声 と も つか ない 声 を 発し た 。
0080
,2102,8: そして 地下道 に 立っ て 、 上 を
^
見 あげ 、
0082
,20,13: 博士 は 、 腕 を ふり 、 怒号 し 、 塔 を
^
見 あげ 、 それから 目 を 転じ て 、 自分 の 前 において ある 大きな ガラス の 箱 の 中 を 見すえる 。
0114
,737,12: 改まっ た 口調 で 肇 は 云っ て 瓦斯 燈 を
^
見 あげ て しかめ っ つら を し た 。
0140
,142,3: と 伸子 を
^
見 あげ た 。
0140
,1198,19: 電話 を かけ て 帰っ て 来 た 伸子 の 顔 を 椅子 の 上 から 素子 が
^
見 あげ て 、 気むずかし げ に いっ た 。
0140
,1553,17: 疑い を まだ その 目 の 底 に 湛え て 、 むしろ 訴える よう に 素子 を
^
見 あげ ながら 、
0140
,3760,6: そして 、 ちらりと 小川 豊助 を
^
見 あげ た 。
0141
,1264,17: そう 云い ながら 、 ボタン の 一つ とれ た ジャケツ の 胸 を さして 伸子 を
^
見 あげ た 。
0141
,2207,11: 自分 の 前 に 来 て 立っ た 素子 を
^
見 あげ て 伸子 は すこし ほほえみ ながら 涙 を うかべ た 。
0141
,4642,27: 伸子 は 落 付き の わるい 顔 を し て 、 ちょいちょい 食堂 の 壁 の 高い ところ に つい て いる 円い 時計 の 方 を
^
見 あげ た 。
0141
,6826,43: 一途 な 、 子供 らしい 恋愛 の 経験 しか ない 伸子 は 、 ぱらりと し た 目鼻 だ ちの 顔 に 切迫 し た よう な 表情 を うかべ て 、 スタンド の クリーム 色 の 光 の 中 から 素子 を
^
見 あげ た 。
0141
,9296,16: ほとんど 、 あっけ に とら れ 、 信じ られ ない という 風 に 素子 を
^
見 あげ た 。
0141
,15708,16: 思いがけない 行きちがい で 、 伸子 は 、 びっくり し ながら カウンター の 上 の 時計 を
^
見 あげ た 。
0141
,17518,30: ロンドン の 夏 の 日曜日 、 セント ・ ポール 寺院 の 、 その 一段 ごと に 失業 者 が 鈴なり に なっ て い た 正面 大 階段 を
^
見 あげる 石だたみ の 広場 の はずれ に 、 第 一 次 大戦 で 戦歿 し た ロンドン 市民 の 記念 塔 が たっ て い た 。
0141
,19346,20: 葡萄色 の ルバーシカ の 男 は 、 新しい 注意 で デスク の 向う側 に 立っ て いる 伸子 を
^
見 あげ た 。
0141
,19914,20: 窓 のま ん 前 に ぶら 下っ て い て 伸子 が おさまっ て いる 場所 から 左手 に 、
^
見 あげる 婦人 靴下 は ひどく 長い もの の よう に 見え た 。
0141
,21794,22: 素子 は 涙 を こらえ て いる 眼 つき で 、 苦し そう に 総 毛 だ ち ながら 伸子 を
^
見 あげ た 。
0142
,94,5: ひろ子 は 重吉 を
^
見 あげ た 。
0142
,1458,2: 通り から
^
見 あげ て 、 ひとりでに 口元 が くずれ 、 昔 の 女 が 笑い を ころす とき し た よう に ひろ子 は 、 元禄 袖 の たもと で 口 を おさえ た 。
0191
,20,15: 空 を とぶ 大きな 鳥 の たのし そう に 悠々 と し た 円舞 を
^
見 あげ て 、 あんな 風 に し て 自分 たち も 自由 に 空 を とん で み たい と あこがれる 人類 の 感情 を 、 ギリシア 人 が 、 若々しい 人類 の 歴史 の 若年 期 を 生き つつ 、 自分 たち の 社会 の 伝説 に とりいれ た こと は いかにも 面白い 。
0433
,649,22: 先生 は 、 大きな 米国 人 より もっと 大きい 黒 坊 の 傍 で 、 頭 が 痛く なる 程 上 を
^
見 あげ て 喋っ て 居る 小さい 〔 以下 欠 〕
0443
,56,21: 秋 の 日 の 三 時 頃 、 縁先 に 立っ て 、 斜 に の きば から 空 を
^
見 あげ て 居 た 。
0504
,89,9: 母 は 私 の 顔 を 静か に
^
見 あげ て 妹 に その 視線 を 向け た 。
0508
,780,39: 敷く 物 も なし に 取り 澄し た 様子 で 居並ん だ 者 達 は 、 一種 異 っ た 気持 を 持っ て 、 禿げ 上っ た 大きな 額 と 白く 光る 髭 の 有る 老人 を
^
見 あげ た 。
0510
,27,50: 女 は 美 くし いと おっ た こえ で 「 どう なすっ た の 、 もう お なおり に なっ て 」 詩人 は 森 の 中 に 育っ た 児 の よう に 、 たまに 村 から 出 た 女 達 の する よう に その 気高い 姿 を
^
見 あげ 見下し まし た 。
0510
,141,10: 日 も 落ち まし た ワ 」 と 空 を
^
見 あげ て うっとり と し た 声 で 云い ます 。
0577
,106,0:
^
見 あげる と 、 一 羽 の 鳶 が 椎の木 から 飛びたっ た の でし た 。
0583
,121,15: 彼女 は 返事 を せ ず に 、 ただ 怪訝 そう に 彼 を
^
見 あげ まし た 。
0603
,49,5: 一郎 は 上 を
^
見 あげ ながら 、 凧 の 糸 を 、 ちょ っ ちょっと 引っぱり 、 ゆっくり 引っぱり 、 強く 引っぱっ て み まし た 。
0603
,258,3: ちょっと 椎の木 を
^
見 あげ た きり 、 のっそり と 歩き つづけ まし た 。
0617
,3285,10: 鶴見 は そう 思っ て 花 袋 の 顔 を
^
見 あげ た 。
0652
,246,2: 堂々 、
^
見 あげ た M ・ C で あり 、 歴史 の 中 の M ・ C ぶり で ある 。
0695
,478,23: すくなくとも 連日 私 の 頭上 に まぶしく のどか に か ゞ やい て い た 雪国 の 秋 と 冬 の 太陽 を
^
見 あげ て 、 私 は それ を 痛感 せ ず に い られ なかっ た 。
0745
,238,1:
^
見 あげ た ヤジ ウマ 根性 だ と 思っ て 、 私 は 大いに 感服 し た 。
0759
,2601,24: 誰 に 助け を もとめよ う か と 迷っ た すえ 、 おずおず と 長平 に よりそっ て 、 訴える よう に 顔 を
^
見 あげ た 。
0759
,2651,9: お 蝶 は うるん だ 目 で ジッ と
^
見 あげる 。
0866
,673,38: 別に 、 わざわざ 立寄る ほど の 理由 も 口実 も ない ま ゝ に 、 いく 月 か は 、 た ゞ 、 門 の 前 を いくぶん ゆ つくり 歩き 、 二 階 の 窓 を それとなく
^
見 あげ 、 時たま 大きく 咳払い を し て みる ぐらい ですぎ た の だ が 、 遂に 、 彼 に と つて 忘れ 難い 日 が 来 た 。
0866
,1277,15: と 、 母 が 打ち しおれ た 風 で 、 彼 の 方 を
^
見 あげ た 。
0866
,1555,54: そう 、 彼 が 、 急 きこむ よう に 言 つ て いる ところ へ 、 襖 がさつ と 開い て 、 見違える よう な 、 しかし 、 たしかに それ に 違い ない 、 芸者 姿 の 妹 、 美佐 が 、 静か に 手 を つい て 、 こ つ ち を
^
見 あげ て い た 。
0866
,2782,24: 礼 を 尽し 、 誠意 を こめ 、 しかも 、 堂々 と し て 、 臆 する ところ の ない 態度 は 、 まことに
^
見 あげ た もん だ 。
0866
,3195,20: と 、 すこし はだけ た セル の 襟 を 、 軽く おさえる よう な 手つき で 、 彼 を
^
見 あげ た 。
0866
,3505,27: 父 は 、 終始 無言 の ま ゝ 、 母 の 差出す 袷 羽織 に 手 を 通し 、 最後 に 、 庭 の 松の木 を
^
見 あげ て 、 悄然 と 門 を 出 た 。
0869
,25,15: 黙 つ て そこ に 立つ て いる 生徒 監 の 方 を ちら と
^
見 あげ た 。
0943
,38,47: おなじ 正月 の 十 一 日 、 池 の 端 の 下 邸 に 尾張 侯 、 酒井 日向 守 、 酒井 大 学頭 、 松平 摂津 守 など を 招い て 恒例 の 具足 祝い を し た が 、 酒 狂乱 舞 の さなか 、
^
見 あげる よう な 蓬莱山 の つくり もの を 据え た 十 六 人 持ち の 大 島台 を 担ぎ だし 、 播磨 守 が 手 を 拍 つと 、 蓬莱山 が 二つ に 割れ て 、 天 冠 に 狩衣 を つけ 大口 を 穿い た 踊子 が 十 二 、 三 人 あらわれ 、 「 人間 五 十 年 、 下 天 の 内 を くら ぶれ ば 、 夢幻 の ごとく なり 」 と 幸 若 を 舞っ た 。
0944
,276,17: 越える はず の 東 の 雪 鞍 は 、 なお 半 里 ほど の 高 さ で
^
見 あげる よう な ところ に 聳え て いる 。
0946
,66,10: 金 十郎 は 懐手 を し ながら 、 出窓 を
^
見 あげ て い た が 、 いつも の 癖 が 出 て 、 駒止 石 の 上 に あがっ て 、 荒 格子 の 中 を のぞい て み た 。
0947
,372,3: 時計 を
^
見 あげ て いる よう な 、 短い 間 が あっ て から 、 長い ため 息 が きこえ た 。
0947
,378,6: サト子 は 、 時計 を
^
見 あげ た 。
0947
,827,26: 足 高 の ケース に おさまっ た 壺 の 底 づき ぐあいを 、 ガラス 越し に 、 よ つん ば い に なっ て 下 から
^
見 あげ て いる ひと が ある 。
0947
,1053,11: 愛一郎 は 、 二 階 の 窓 の ほう を
^
見 あげ ながら 、 沈ん だ 顔 で 父 に 言っ た 。
0947
,1129,17: 手枕 を し て 、 長椅子 に あおのけ に 寝る と 、 マジマジ と 天井 を
^
見 あげ ながら 、 トゲ の ある 調子 で 、
0947
,1765,24: シヅ は 、 サト子 の 胸 から 顔 を はなす と 、 大きな 目 で 額 ご し に サト子 の 顔 を
^
見 あげ た 。
0947
,2135,13: 由良 は 欠伸 を し ながら 、 壁 の 電気 時計 を
^
見 あげ た 。
0948
,413,18: 一 人 だけ 残っ た 年配 の 刑事 は 、 ロッジ の 二 階 の 窓 を
^
見 あげ て い た が 、 秀才 型 の そば へ 行っ て 、 なにか ささやい た 。
0948
,433,5: 久美子 は 広間 から
^
見 あげる 位置 に ある 中 二 階 の ドア を 指さし た 。
0948
,647,17: 芝生 の 縁石 の ところ で 車 を とめ 、 チラ と 二 階 の 窓 を
^
見 あげる と 、 汗 を 拭き ながら せかせか と 玄関 に 入っ て いく の が 見え た 。
0948
,1025,13: 久美子 は 無言 の まま 、 マジマジ と 隆 の 顔 を
^
見 あげ た 。
0951
,57,29: 太郎 は 保護 室 と いっ て いる 薄暗い 小 部屋 の 板敷 に 坐っ て 、 巣箱 の 穴 の よう な 小さな 窓 から 空 を
^
見 あげ ながら 、 サイパン の 最後 の 日 の こと を 、 うつらうつら と 思い うかべ て い た 。
0986
,427,14: 三芳 … … ( チョット きょとん と し て 大野 と 薄田 を
^
見 あげる が 、 しかし 、 なに が はじまっ た の か 理解 し 得 ず 、 さらに また 薄田 に 向っ て 二 度 三 度 と 頭 を さげる 。
0987
,972,15: 友吉 … … ( その 父 の 、 ほとんど 錯乱 し た 顔 を
^
見 あげ て い た が ) お 父 っ あん !
0987
,1437,13: 明 … … ( 崖 の 上 を 、 まぶし そう に
^
見 あげ て ) なあんだ よお !
0987
,2634,10: ( 珍 らしい ケダモノ を 見る よう に 友吉 を
^
見 あげ 見おろす 。
0987
,2763,9: ( 救い を 求める よう に 、 木山 を
^
見 あげ て ) そう な ん です !
0987
,2907,78: 友吉 これ は 、 私 の 妹 と 治子 さん —— あの 、 よく 知っ て いる —— 今 、 から だ が 悪くっ て —— そい で 、 私 と 妹 が 、 この 人 を むかえ に 、 ゆうべ 夜中 に 来 た ん です —— 治子 さん が 此処 に 居る と 知らせ て くれ た 人 が あっ て 、 あの ——( と 既に トラック に のっ て いる 貴島 の 方 を
^
見 あげる )
0988
,3397,34: … … 私 より も 上背 の ある ガッシリ と し た 貴島 の 姿 が 、 私 の 前 で 急 に 小さく な つて し まつ て 、 オドオド と 私 を
^
見 あげ た 。
0988
,3585,12: 貴島 が 土 氣色 の 顏 を 上げ て 久保 を
^
見 あげ た が 何 も 言わ ず 、 言う 力 が 無い よう だ 。
0989
,1947,7: 舟木 と 私 は その 方 を
^
見 あげ て 聞き耳 を 立て て いる 。
0994
,911,6: 御 橋 それ を ジロリ と
^
見 あげる が 、 何 も いわ ぬ )
1072
,8149,10: 吉 宗 は 、 唖然 として 、 彼 を
^
見 あげ た 。
1101
,180,10: もう少し 役 に たた ない 研究 を やっ たら 、
^
見 あげ た もの で ある が 、 アメリカ として は 、 これ でも 上等 な ほう で あろ う 。
駆け込む
(駆ける.込む)
延べ語数:
71
0011
,154,8: 外 から バタバタ 眼 つき を かえ て
^
駈け 込ん で 来 て 、 いきなり 、 ずぶ り です から ね 。
0033
,189,50: 次第に 東京 の 空襲 が はげしく なっ た が 、 丸山 君 の 酒席 の その 招待 は 変る 事 なく 続き 、 そう し て 私 は 、 こんど こそ 私 が お 勘定 を 払っ て 見せよ う と 油断 なく 、 それら の 酒席 の 帳場 に
^
駈け 込ん で 行っ て も 、 いつも 、 「 いいえ 、 もう 丸山 さん から いただい て おり ます 。
0077
,65,36: 袋 猫 々 は 何 も 知ら なかっ た が 、 彼 が 公園 を 出 た あと 三 十 分 ほど 経っ て 、 三 人 の 男 が この 公園 の 中 へ
^
駆け こん で 来 た 。
0084
,2136,14: 張 の 方 は 「 よろしい 」 と 答え て 、 厨房 へ
^
駆け こん だ 。
0098
,2452,9: また 夕暮 に なっ て から 、 利枝 は
^
駈け 込ん で 来 て 、
0098
,2515,24: 由良 の 老婆 の 利枝 は まだ 久左衛門 の 所 から 帰ら ない が 、 今日 も 参 右 衛門 の 炉端 へ
^
駈け こん で 来 て 、
0103
,133,10: 言いすて て わたし は 露 路 の 一つ へ
^
駈け こみ まし た っけ 。
0103
,135,52: その ムシャクシャ し て いる 腹の中 へ 、 グッ と 棒 でも 突っ込ん だ よう に 、 わたし の 言葉 が はいっ た の です から 、 わたし に対する 憎しみ は 烈しく 、 あくまでも 斬り すてよ う と 、 わたし の 後 を 追って 、 西条 様 が 、 露 路 へ
^
駈け 込ん で 来 た の は 、 当然 の こと か と 存ぜ られ ます 。
0103
,331,10: あやうく 受け流し 、 わたし は 木立 ちの 中 へ
^
駈け 込み まし た 。
0138
,1298,13: さりとて 、 ストライキ の 時 の 確り し た 友達 の ところ へ
^
駈け 込ん で 、 もう 二度と 家 へ かえら ず 新しい 生活 へ 入る 決心 し た の だ とも 、 思え ない 。
0144
,631,6: それから これ は 、 家 へ
^
駈け 込ん で ゆく 人 で 、 女 が 一 人 ころん で 、 こっち の が レモン 売り で … … 」
0538
,1169,6: ( そう いっ て 泣き ながら
^
駈け こむ )
0545
,468,7: も 一 人 の 幽霊 が 、
^
駆け こん で 来 た 。
0612
,1711,15: 七 時 三 十 分 に 、 大変 だっ 、 と 叫ん で 誠一 が
^
駆け こん で 来る か ?
0612
,1728,7: 門 の 中 に 勢い よく
^
駆け こん だ 。
0612
,2005,7: しかし 今日 に 限っ て 、 ばたばた
^
駆け こん で 来 ない 。
0618
,157,18: 馬 の 顔 に そ ッ くり だ と 云わ れ て 山 の 奥 へ 夢中 で
^
駈け こん で しまっ た とき 、 オレ は 日暮れ ちかく まで 滝 壺 の そば に い た あげく 、 オレ は ヒメ の 気に入ら ない 仏像 を 造る ため に 、 いや 、 仏像 で は なく て 怖 ろ しい 馬 の 顔 の 化け物 を 造る ため に 精魂 を 傾け て やる と 覚悟 を かため て い た の だ から 。
0620
,595,9: ボロシャツ 一 枚 、 水 に ぬれ て
^
駈け こん で き た 女 が あっ た 。
0627
,259,10: これ が 火の手 を 見 て 一 と かたまり に
^
駈け こん で き て 、 消し とめ た 。
0627
,498,15: 女 は 又 ウインク し て 、 じゃ 、 さよなら 、 と 学校 へ
^
駈け こん で 行っ た 。
0646
,174,10: クルリ と ふりむい て 、 女中 部屋 へ バタ く
^
駈け こみ 、 ピシャリ と 障子 を しめ て しまう 。
0651
,429,16: 千鳥 波 を ジッ と 見上げ て 、 そして にわかに 振 向い て 我が家 へ
^
駈け こん で 行っ た 。
0655
,27,12: 門 を でる と 、 うち の 女中 が 蒼 ざめて
^
駈け こん で き た 。
0685
,97,24: ところが それ から 三 四 十 分 後 に 、 濡れ 鼠 の 平作 が ただ 一 人 蒼い 顔 で 警察 へ
^
駈け こん だ 。
0686
,70,8: ハーイ 、 と アケミ さん が 浴室 へ
^
駈け こん で いっ た 。
0686
,79,8: 神田 は 口笛 を 吹き ながら 寝室 へ
^
駈け こん だ らしい 。
0695
,339,36: そして とうとう 七 、 八百万 が とこ 隠匿 財産 を 白状 し た が 、 翌朝 病気 だ から 医者 へ 行か せ て くれ と 監視 人 に つきそわ れ て 外出 、 警察 へ
^
駆け こん で 保護 を もとめ た 。
0702
,215,26: と リンゴ 園 から 見下し て 中平 が からかっ た とき 、 久作 は すでに 完成 し て いる 石室 の 中 へ 急い で
^
駈け こん だ 。
0702
,276,8: 久作 は 怒っ て 天 の 岩戸 へ
^
駈け こむ よう に 石室 へ もぐっ た が 、 意外 に も ジッ と こらえ て 坐禅 を くん で い た 。
0704
,85,8: 葬儀 の 直後 、 葬場 から 一室 へ
^
駈け こん で 無念 の 涙 に むせん だ ほど で 、 野人 の かかる 悪風 は 世 を 毒する もの という よう な 怒り に もえ た 。
0704
,98,29: 四 ツ 五 ツ まるまる と し た 音 の よい の が つづけ さま に 鳴り とどろい た から 、 花子 は ワッ と 泣き叫ん で 自室 へ
^
駈け こみ 、 よよと 泣き伏し て しまっ た 。
0732
,1383,9: 才蔵 が 降り て タチバナ 屋 の 玄関 へ
^
駈け こも う と する と 、
0732
,3121,13: 一 日 に 何 回 と なく 、 嵐 の 如く に
^
駈け こん で き て 、 三 名 を バッタ 、 バッタ と 蹴倒す 。
0732
,3141,8: それ は お歴々 が 嵐 の 如く
^
駈け こん で き て 、 蹴 とばし 、 ブン 殴り 、 突き 倒し た 時 で あっ た 。
0732
,3195,6: ミコ が 鈴 を ふっ て
^
駈け こん で き て 、 列 に 加わる 。
0744
,408,13: そして 二幸 の 横 の 露 路 へ 大変 な 慌ただし さ で
^
駈け こん で しまっ た 。
0744
,421,2: 慌ただしく
^
駈け こん だ まま 再び 姿 を 見せ なかっ た ところ を みる と 、 八 百 円 で パンパン を 説得 する の に 成功 し た の だろ う 。
0744
,535,12: 巡査 は サッと 身 を ひるがえし て 植え込み の 中 へ
^
駈け こん だ 。
0771
,283,45: 戯作 者 など という もの は 、 主として 江戸 大阪 生れ の 人間 が やる もの だ が 、 花 廼屋 は 薩摩 ッポウ で 、 鳥羽 伏見 の 戦争 で は ワラジ を はい て 、 大刀 を ふり 廻し て 、 ソレ 、
^
駈け こめ 、 駈け こめ 、 と 、 上野寛永寺 まで 駈け こん で き た 鉄砲 組 の 小隊 長 で あっ た 。
0771
,283,48: 戯作 者 など という もの は 、 主として 江戸 大阪 生れ の 人間 が やる もの だ が 、 花 廼屋 は 薩摩 ッポウ で 、 鳥羽 伏見 の 戦争 で は ワラジ を はい て 、 大刀 を ふり 廻し て 、 ソレ 、 駈け こめ 、
^
駈け こめ 、 と 、 上野寛永寺 まで 駈け こん で き た 鉄砲 組 の 小隊 長 で あっ た 。
0771
,283,55: 戯作 者 など という もの は 、 主として 江戸 大阪 生れ の 人間 が やる もの だ が 、 花 廼屋 は 薩摩 ッポウ で 、 鳥羽 伏見 の 戦争 で は ワラジ を はい て 、 大刀 を ふり 廻し て 、 ソレ 、 駈け こめ 、 駈け こめ 、 と 、 上野寛永寺 まで
^
駈け こん で き た 鉄砲 組 の 小隊 長 で あっ た 。
0774
,592,8: そこ へ 古田 老 巡査 が 慌ただしく
^
駈け こん で き た 。
0781
,19,2: 隠れ里 へ
^
駈け こむ 順 が ほぼ 極 って い て 、 特に 、 一番 、 二 番 、 三 番 、 という 頭 の 方 は 狂う こと が ない 。
0781
,411,24: 彼 が 裏門 の 方 へ まわっ て 木 の 繁み から うかがっ て いる と 、 女中 が 気 チガイ の よう に
^
駈け こん で き た 。
0806
,183,36: カメ が 井戸 へ とびこん で 、 それ ッ きり 物音 ひとつ きこえ ない から 、 ワッ と 泣き だし た の は 女房 で 、 髪 を ふりみだし て 多 茂平 の ところ へ
^
駈け こん で 、
0809
,25,16: 機転 の きい た 小僧 の 一 人 が ソッ と ぬけだし て 、 自身番 へ
^
駈け こむ 。
0814
,110,41: その いずれ も 石室 の 内部 で 生木 を 焚い て 石 を 熱し 、 火 が 灰 と なっ た 時 を 見 て 火消し 装束 の 如き もの で 身 を かため た 若者 が 木履 を はい て
^
駈け こみ 、 急い で 灰 を 掃きだし て 、 海水 で ぬれ た ムシロ を しく 。
0817
,469,11: 意味 を 知り すぎ た 人間 が 意味 から 無意味 へ
^
駈け こん で 行 ぐ 遁走 です よ 。
0841
,306,5: 彼女 は 自宅 に
^
駈け こむ と 、 花井 が 同時に 駈け こん だ 。
0841
,306,12: 彼女 は 自宅 に 駈け こむ と 、 花井 が 同時に
^
駈け こん だ 。
0842
,2435,26: 当時 日本 へ 来朝 し はじめ た ばかり の ポルトガル 商船 が 鹿児島 の 近所 の 港 に 泊っ て いる と 、 ヤジ ロー が
^
駈け こん で き て 、
0866
,3135,9: 彼 は 、 近所 の 公衆 電話 へ
^
駈け 込ん で 、 療養 所 を 呼び出し た 。
0945
,166,27: 朝 早く 、 浜 へ 潮 垢離 を とり に 行っ て い た 土佐 船 の 長平 が 、 甚八 たち の いる 岩穴 へ
^
駆け こん で き た 。
0947
,328,23: サト子 は 、 芝生 から 立ちあがる と 、 身 を 隠そ う と でも する よう に 、 家 の なか に
^
駆け こん だ 。
0947
,405,9: 車 を 帰し て 、 家 の なか に
^
駆け こむ と 、 広縁 から 庭先 へ 出 て み た 。
0947
,454,10: お ちび さん の 女中 が 、 木戸 から
^
駆け こん で き た 。
0947
,1069,8: 愛一郎 は 、 家 の なか に
^
駆け こん で 行っ た 。
0947
,2402,13: サト子 は 電報 を 手 に 持っ て 、 シヅ の 部屋 へ
^
駆け こむ と 、 食事 の 支度 を し て いる シヅ に 、 いきなり 抱きつい た 。
0947
,2697,32: シヅ は 、 はっと 眼 を 伏せ て 、 立ちすくん だ よう に なっ て い た が 、 居たたまらなく なっ た の か 、 どっと 勝手 の 流し 場 へ
^
駆け こん で しまっ た 。
0947
,3465,29: 一段 高く なっ た 、 奥 の グリル の 丸 椅子 に 掛ける と 、 ガゼット・バッグ を かつい だ 新聞 記者 らしい の が 三 人 、 ラウンジ へ
^
駆け こん で き て 、 突っかかる よう な 調子 で 秋川 に たずね た 。
0986
,641,76: 大野 以前 は 、 いつも 着物 を 着 て 、 マゲ など に ゆっ て —— いや 、 あれ も よく 似合っ て い られ た から ね え —— 三つ指 を つい て さ 、 全く の 日本 趣味 の —— 忘れ も し ませ ん 、 三芳 君 が 二 度目 に 、 この 、 引っぱら れ た 時 に 、 あんた が 真青 な 顔 を し て 私 ん ところ に
^
駆け こん で 来ら れ た 時 さ ——
0993
,2951,16: 敏子 ( 火 が つい た よう に 叫び ながら 、 別荘 の 中 に
^
駈け 込む ) お 母 あ ちゃ ま 、 お 母 あ ちゃ ま 、 こわい よう !
1013
,1311,16: 私 の 喚い た の と 、 隣室 から 二 人 の 看護 婦 の
^
駈け 込ん で 来 た の が 、 同時 で あっ た 。
1050
,347,37: 彼等 は 、 たまたま 子 を 負う た 女 が タンネシラリ の 漁場 に 行く 途中 、 フーリ が さらっ て 洞窟 に 飛びこん だ の を み て 、 それ を 追って 洞窟 の 中 へ
^
駆け こん だ 。
1050
,348,8: ところが 、 名剣 を 持っ て 先 に
^
駆け こん だ 三 人 は フーリ と共に ついに 帰ら ず 、 やや 後れ て 穴 へ 飛びこん だ 三 人 だけ が 、 網走川 の 岸 に 向っ て 開い て いる ペシュイ の 洞窟 へ 出 て 来 た 。
1067
,91,8: 夢中 で 町 の 横丁 の 防空壕 へ
^
駈け 込ん だ 。
1072
,6428,9: 自訴 する なら 、 私 あ 南 へ 、
^
駈け こむ つもり さ 。
1073
,1397,22: —— 小次郎 は 、 肚 を きめ て 、 盗賊 たち が 出 た 裏門 から 、 紫陽花 の 壺 へ 、
^
駈け こん で 行っ た 。
1073
,3906,20: 充分 に 、 疑っ て 、 野 霜 の 具足 師 、 伏見 掾 の 部落 屋敷 へ 、
^
駈け こん だ 。
1073
,5932,17: と 、 弟 の 将 平 、 将文 の ふたり が 、 石井 ノ 柵 へ
^
駆け こん で 来 て 告げ た 。
1073
,7910,23: 武蔵 の 百 済 貞 連 を 始め 、 諸国 の 介 や 掾 も 、 前後 し て 、 太政官 へ
^
駈け こみ 、
黙り込む
(黙る.込む)
延べ語数:
67
0084
,1041,6: さっき から 河合 ひとり は
^
黙り こん で 、 しきりに 下界 の 様子 と 、 どこ から とも なく 聞こえ て くる 機械 的 な 音 に 耳 を すませ て い た が 、 この とき とつぜん 大きな 声 を あげ た 。
0138
,1328,3: それ ぎり
^
黙り こみ 、 新聞 を 読み出し た 。
0141
,335,12: こういう 贈呈 の 儀式 が すむ と 、 夫人 は 再び
^
黙り こん だ 。
0141
,9305,4: 伸子 は 、 しばらく
^
黙り こん で 電報 を ながめ て い た 。
0141
,11587,2: みんな
^
黙り こん だ なか へ 川瀬 勇 が プー と つよく タバコ の 煙 を ふい た 。
0141
,21861,6: 伸子 が そう し て
^
黙り こん で いる うち に 、 もう一度 、 その 新聞 の 人 が ホテル へ よって 名刺 を 置い て 行っ た 。
0142
,375,24: つり 革 に さ がっ て いる 方 の 元禄 袖 で 、 重吉 から 半ば 顔 を かくす よう に し て
^
黙り こん で しまっ た ひろ子 を 重吉 は 見上げ た 。
0508
,146,27: 平常 興 に 乗れ ば 口 の 軽い 蕙子 は 、 斯 う 云う 時 に 出会う と 、 殆ど 唖 に 成っ た 程 、
^
だまり 込ん で 仕舞っ て 、 思い を こめ て 優しく お 久美 さん の 手 を 撫ぜ たり 肩 を 触っ たり が 漸 々 で あっ た 。
0539
,64,43: あたし より も あの 女 の 方 を 愛し て いらっしゃる ん です ね 、 あたし に 使う 金 は 惜しく て 御 自分 の 酒 に 使う 金 は 惜しく ない ん です ね 、 風向き の 悪い 話 に なる と
^
黙り こん で そっぽ 向い て しまい なさる ん です ね 、 痛い ところ を 突っ突か れる と 怒鳴りつけ て 虚勢 を 張り なさる ん です ね … … 何とか かん とか 、 結局 の ところ 、 僕 は 一片 の 愛情 も ない エゴイスト で 卑怯 者 で 我利 々 々 亡者 だ という こと に なる 。
0548
,116,16: あと で 、 その こと を 母 に 告げる と 、 母 は 不機嫌 そう に
^
黙り こん で 、 やがて 私 を たしなめ た 。
0554
,193,3: 彼女 は 時に
^
黙り こん で 、 遠い 彼方 に 目 を やり 、 何 か 考え 耽っ た 。
0554
,383,9: 松月 館 に いっ て も 、 むっつり と
^
黙り こみ 、 そして 長々 と 湯 に 浸っ た 。
0554
,422,0:
^
黙り こん で 、 急い で 酒 を 飲み 、 二 階 に 上っ て いっ た 。
0554
,916,13: でも 、 ふと 言葉 が とぎれ た 時 、 し ぜん に
^
黙り こん だ 時 、 あなた は なにか 考え込ん で おしまい なさる こと が あり まし た 。
0554
,1185,3: 長谷川 は
^
黙り こん で 、 柿沼 と 対決 してやろ う か どう か と 考え て い た 。
0554
,1512,9: 然し 、 その あと で 、 へん に 皆
^
黙り こん だ 。
0557
,341,7: 志村 は 眉 を ひそめ て
^
黙り こん だ 。
0557
,446,3: 志村 が
^
黙り こん で も 、 一座 は 賑 か だっ た 。
0559
,97,1: それから
^
黙り こん で 、 彼 は 雑談 の 圏外 に 出 た 。
0559
,464,3: 由美子 は
^
黙り こん で しまっ た 。
0559
,608,4: 彼 は また
^
黙り こん で 、 酒 を 飲ん だ 。
0563
,382,8: そこで 二 人 とも 、 へん に
^
黙り こん で しまい まし た 。
0565
,61,45: 喧嘩 と 言っ て も 、 打つ とか 殴る とか 、 取っ組み 合う とかいう の で は なく 、 ただ の 言い争い に すぎ ませ ん でし た し 、 それ も 短い 間 の こと で 、 あと は お 二 人 と も
^
黙り こん で おしまい に なり まし た 。
0567
,128,8: 時に よる と 、 中途 で ふい に
^
黙り こん で 、 ひどく 不機嫌 な の か 立腹 し てる の か 分ら ぬ 顔つき に なっ た 。
0571
,72,21: 家 に も 入れ て 貰え ず 、 食物 も 与え られ ず 、 しょんぼり と 何 か を 待ち ながら
^
黙り こん で じっと し て い た の だ 。
0576
,247,2: 俺 は
^
黙り こむ こと に きめ た 。
0576
,270,8: そうした 間中 、 岩田 元彦 は やはり
^
黙り こん で 酒 を 飲ん で い まし た 。
0579
,210,8: 辰子 は なにか ぎくりと し て 、
^
黙り こみ まし た 。
0584
,71,25: 風 が 吹きだし て 、 雨 が 来 そう な 気配 に 母 と 妹 は 戸外 へ 注意 を 向け て 、 暫し
^
黙り こみ まし た 。
0585
,49,11: それ より も 寧ろ 、 彼 が 憂 欝 そう に
^
黙り こん で 煙草 など 吹かし てる 、 その 態度 こそ 、 人目 につき 易かっ た の で あり ましょ う 。
0585
,50,47: 血気 盛ん な 筈 の 三 十 歳 あまり で 、 顔色 は 浅黒く 、 頭髪 は 硬く 、 眼 は 輝き 、 口許 に は 冷笑 を 浮べ 、 肩 が いかり 、 手 が へん に 大きな 、 そういう 彼 が 憂 欝 そう に
^
黙り こん でる ところ は 、 なにか 乱暴 な 爆発 が 起る かも 知れ ない と 思わ せる もの が あり まし た 。
0589
,306,9: 当の 竹中 さん も 、 北川 さん も 、
^
黙り こん だ だけ で 、 平気 な 顔 を し て いる 。
0589
,345,8: 北川 さん と 竹中 さん は 、
^
黙り こん だ まま 、 知らん顔 を し て 、 煙草 を ふかし 酒 を 飲ん で い た 。
0589
,381,4: 北川 さん は
^
黙り こん で 酒 を 飲ん だ 。
0590
,69,10: 冗談口 を 利い てる うち に 、 中野 は いつしか
^
黙り こん で 、 それから 、 実は たいへん 気 に かかる 秘密 事 が ある と 囁い た 。
0595
,178,13: それ を 政代 に 伝える と 、 笑う どころか 、 ひどく 不機嫌 に
^
黙り こん で しまっ た 。
0597
,738,11: 二 人 は 肩 を 並べ て 歩き ながら 、 もう
^
黙り こん で しまっ た 。
0597
,1117,30: 順一 さん は 、 お 父 さま の 応接 室 の こと なんか 、 勇敢 に 批評 する けれど 、 お 父 さま の 前 に 出る と 、 すっかり
^
黙り こん で 、 ろくに 口 も 利け ない じゃ ない の 。
0597
,2382,5: 菅原 も 憂鬱 そう に
^
黙り こん だ 。
0597
,2776,16: その あと で は 、 自分 も 不愉快 に なる と みえ て 、 むっつり と
^
黙り こん で しまう の だ 。
0598
,377,11: 久子 さん は 気 を 悪く し た らしく 、
^
黙り こん で しまっ た 。
0599
,310,17: 皆 が あと を 続け てる うち 、 どう し た の か 、 先生 は
^
黙り こん で しまっ た 。
0601
,196,6: それ きり 、 私 は
^
黙り こん で しまっ た 。
0602
,458,6: 二 人 とも それ きり
^
黙り こん だ 。
0613
,1224,21: 原子 理論 も 死傷 者 の 分類 も 朝 から 論議 が 続き 、 夜 に なる と 皆 疲れ て
^
黙り こん で しまっ た 。
0613
,1412,8: みんな 不 機嫌 に なっ て 、
^
黙り こん で 傷 に 向かう 。
0642
,1086,55: 人 に対して 何 か 喋ら ず に いる こと が 悪事 の よう に すら 思わ れる 幇間 的 な 性根 が 具わっ て いる の だ が 、 アイビキ の はて の 帰り の 散歩 の 道 など で は 、 どういう 言葉 も イヤ に なっ て 、 怒っ た よう に 、
^
黙り こん で しまう 。
0779
,628,7: 一 人 のこらず 貝 の よう に
^
黙り こん で しまう でしょ う よ 。
0784
,141,27: 晴 高 に こう 云わ れる と 、 宗久 も さすが に 考え こみ 、 やがて ひどい 落胆 が 顔 に 黒 々 と 表れ て
^
黙り こむ こと も あっ た し 、 時に は フッ と 何 か 考えつい た らしく 、 やにわに 鎌首 を もたげ て 、
0853
,218,8: 庄吉 が 暗然 腕 を くん で
^
黙り こん で しまう と 、 さすが に 自分 も 失踪 から 戻っ た ばかり 、 宿六 の 古傷 も いたわっ て やり たい 気持 で 、
0866
,1942,14: そして 、 た ゞ 、 ビール の コップ を 手 に 、 憂鬱 に
^
黙り こん で いる 弟 の 顔 が 眼 に 残 つ て いる だけ で あつ た 。
0866
,2720,21: 京野 等 志 は 、 さ ゝ れる ま ゝ に 盃 を 受け 、 なんとなく 憂鬱 に なつ て
^
黙り こん で い た 。
0891
,41,33: これ は 或 る 夜更け 、 クリミヤ の 海岸 道 を 馬車 に 揺ら れ ながら 、 いきなり 言い だし た 文句 で 、 彼 は そう 言っ た なり 不機嫌 そう に
^
黙り こん で しまっ た と メンシコフ は 書い て いる 。
0891
,85,25: 死 へ の 感動 も ない し 、 さりとて 社交 辞令 も 身 に つか ぬ と あっ て は 、 誠実 な 人間 は
^
黙り こむ か 冗談 を いう しか ない で は ない か 。
0891
,86,9: 事実 チェーホフ は 、 しばしば 不 愛想 に
^
黙り こん だ 。
0893
,186,32: これ は 或 る 夜更け クリミヤ の 海岸 道 を 馬車 に 揺ら れ ながら 、 いきなり 言い だし た 文句 で 、 彼 は そう 言っ た なり 不機嫌 そう に
^
黙り こん で しまっ た 、 と メンシコフ は 書い て いる 。
0893
,232,25: 死 へ の 感動 も ない し 、 さりとて 社交 辞令 も 身 に つか ぬ と あっ て は 、 誠実 な 人間 は
^
黙り こむ か 冗談 で も いう ほか に 、 打つ手 は ない で は ない か 。
0893
,233,8: 事実 チェーホフ は しばしば 不 愛想 に
^
黙り こん だ 。
0947
,2645,3: いま まで
^
黙り こん で い た 、 ずんぐり し た ほう の 女 が 、 だしぬけ に 、 もの を 言っ た 。
0948
,180,18: 紳士 の ほう も 、 もの を いう 興味 を 失っ た の だ と みえ て 、
^
黙り こん で しまっ た 。
0951
,7,123: 廃棄 し た 掩体 壕 の なか に 、 生憎 と 進駐軍 の 器材 が 入っ て い た 関係 で 、 やかましい こと を いっ て おり ます が 、 器材 と いっ て も 、 旧 海軍 兵舎 の 廃 木 な ん です から 、 ちょっと 火 を いじっ た ぐらい の こと で 、 放火 の どう の と 騒ぐ の は おかしい です わ … … です から 、 理由 は なん だって いい ので 、 あそこ で ギャング の 真似 を し て い た とか 、 キャンプ・ファイヤ を やろ う と 思っ た とか 、 書類 の 上 で 、 筋 が 通っ て いれ ば すむ こと な ん です が 、 石 みたい に
^
黙り こん で いる ので 、 計らい よう が なく て 、 困っ て おり ます の 」
0953
,321,14: 善 世 は 眼 の 色 を 沈ま せ て いつも むっつり と
^
黙り こん で い て 、 なに を 考え て いる の か いっこう に 気心 が 知れ ず 、 うちつけ に そういう 大事 を 洩らす の は いかが か と 思わ れ た が 、 ほか に 便宜 とても ない の で ある から 、 ある 日 、 まま よ と 切り だし て みる と 、 意外 な こと に 、 異議 なく すぐ 同腹 し て くれ た 。
0979
,532,7: 言葉 を 切っ て 、 急 に
^
黙り こみ
0985
,1232,7: 欣二 … … ( 不意 に
^
黙り こむ 。
0989
,1570,6: ( 二 人 とも 、 いっとき
^
黙り こむ )
0993
,292,34: 金吾 私 は 柳沢 、 金 ——( と 言っ た トタン に 春子 の 顔 を 正面 に 見 て 、 ギクッ として キン と 言っ た きり 絶句 し て 、 あと
^
黙り こん で しまう )
0993
,5146,4: 金太郎 も お仙 も
^
黙り こん で しまっ て 、 コトコト コト と つづい て 歩く —— 間 。
起ち上る
(起つ.上る)
延べ語数:
67
0034
,331,4: 私 は 力 なく
^
起ち 上っ て 、 じっと 川 の 底 を 覗い て いる と 、 おい と 声 を 掛け られ まし た 。
0035
,197,52: 二 時間 ばかり 経っ て 、 うっとり と 眼 を あけ た 女中 は 、 眠っ て い た 間 何 を さ れ た か さすが に 悟っ たら しかっ た が 、 寺田 を 責める 風 も なく 、 私 夢 を 見 て た の かしら と 言い ながら
^
起ち 上る と 、 裾 を かき合せ て 出 て 行っ た 。
0036
,382,3: と 、
^
起ち 上っ て 出 て 行っ た 。
0038
,380,20: と 、 磨き だし て 、 ひょいと その 客 の 顔 を 見上げ た 途端 、 赤井 は いきなり
^
起ち 上っ て 、 手 に し て い た ブラシ で 、 その 客 の 顔 を 撲っ た 。
0038
,432,12: と 、 呟い て い た が 、 やがて そわそわ と
^
起ち 上っ て 、 電話 を 掛け に 行っ た 。
0041
,118,9: 一瞬 あたり が 明るく なっ た ので 、 はっと
^
起ち 上ろ う と し た 。
0042
,253,68: その 南 が 一夜 の うち に 焼失 し て しまっ た こと で 、 「 亡び し もの は なつかしき か な 」 という 若山 牧水 流 の 感傷 に 陥っ て い た 私 は 、 「 花屋 」 の 主人 や 参 ちゃん の 千日前 へ の 執着 が うれしかっ た ので 、 丁度 ある 週刊 雑誌 から たのま れ て い た 「
^
起ち 上る 大阪 」 という 題 の 文章 の 中 で この 二 人 の こと を 書い た 。
0042
,254,25: しかし 、 大阪 が 焦土 の 中 から 果して 復興 出来る か どう か 、 「 花屋 」 の 主人 と 参 ちゃん が 「
^
起ち 上る 大阪 」 の 中 で 書ける 唯一 の 材料 か と 思う と 、 何だか 心細い 気 が し て 、 「 起ち 上る 大阪 」 など という 大袈裟 な 題 が 空念仏 みたい に 思わ れ て なら なかっ た 。
0042
,254,49: しかし 、 大阪 が 焦土 の 中 から 果して 復興 出来る か どう か 、 「 花屋 」 の 主人 と 参 ちゃん が 「 起ち 上る 大阪 」 の 中 で 書ける 唯一 の 材料 か と 思う と 、 何だか 心細い 気 が し て 、 「
^
起ち 上る 大阪 」 など という 大袈裟 な 題 が 空念仏 みたい に 思わ れ て なら なかっ た 。
0042
,277,1: 「
^
起ち 上る 大阪 」 という 自分 の 使っ た 言葉 も 、 文章 を 書く 人間 の 陥り 易い 誇張 だっ た と 、 自己 嫌悪 の 念 が 湧い て 来 た 。
0042
,279,14: ところが 、 戦争 が 終っ て 二 日 目 、 さき に 「
^
起ち 上る 大阪 」 を 書い た 同じ 週刊 雑誌 から 、 終戦 直後 の 大阪 の 明るい 話 を 書い て くれ と 依頼 さ れ た 時 、 私 は 再び 「 花屋 」 の 主人 と 参 ちゃん の こと を 書い た 。
0043
,199,14: 速記 者 が あっけ に 取ら れ て いる と 、 二 人 は
^
起ち 上っ て 、 ダンス を はじめ た 。
0044
,51,7: 安子 は そう 言う と いきなり
^
起ち 上っ て 、 男 湯 と 女 湯 の 境 に つい て いる 潜り戸 を あける と 、 男 湯 の 中 へ 裸 の まま は いっ て 行っ た 。
0047
,0,5: この 話 に 「
^
起ち 上る 大阪 」 という 題 を つけ た が 、 果して 当っ て いる か どう か 分ら ない 。
0047
,1,2: 或は 「
^
起ち 上れ 大阪 」 と 呼び掛ける か 、 「 大阪 よ 起ち 上れ 」 と 叫ぶ 方 が 、 目下 の 私 の 気持 から 言っ て も ふさわしい かも 知れ ない 。
0047
,1,13: 或は 「 起ち 上れ 大阪 」 と 呼び掛ける か 、 「 大阪 よ
^
起ち 上れ 」 と 叫ぶ 方 が 、 目下 の 私 の 気持 から 言っ て も ふさわしい かも 知れ ない 。
0047
,2,83: しかし 、 この 一 ト 月 の 間 —— という の は つまり 、 過 ぐる 三月 の 、 日 を いえ ば 十 三 日 の 夜半 、 醜悪 に し て 猪口才 な 敵 機 が 大阪 の 町 々 に 火 の 雨 を 降らせ た その 時 から 数え て 今日 まで 丁度 一 ト 月 の 間 、 見 たり 聴い たり し て 来 た 数々 の 話 に は 、 はや 災害 の 中 から 「
^
起ち 上ろ う と する 大阪 」 もしくは 「 起ち 上り つつ ある 大阪 」 の 表情 が 、 そこはかとなく 泛 んで いる よう に 、 少く とも 私 に は 感じ られ た 。
0047
,3,4: いや 、 もはや 「
^
起ち 上っ た 大阪 」 の 表情 で ある と いっ て も 、 まるで 心 に も ない こと を いっ た こと に も なる まい と 、 思わ れる 節 も いくら か は ある 。
0047
,9,7: ありてい に いえ ば 、 この 「
^
起ち 上ろ う と する 」 もしくは 「 起ち 上り つつ ある 」 —— 更に 「 起ち 上っ た 」 大阪 の 表情 の あ え か な 明る さ に 、 よしんば それ が そこはかとなき 表情 で ある に せよ 私 は 私 なり に 興奮 し た の で ある 。
0047
,9,23: ありてい に いえ ば 、 この 「 起ち 上ろ う と する 」 もしくは 「 起ち 上り つつ ある 」 —— 更に 「
^
起ち 上っ た 」 大阪 の 表情 の あ え か な 明る さ に 、 よしんば それ が そこはかとなき 表情 で ある に せよ 私 は 私 なり に 興奮 し た の で ある 。
0047
,13,17: だが 、 いや 、 だから し て 、 以下 の 数々 の 話 に つけ た 「
^
起ち 上る 大阪 」 という 題 も 、 思え ば まるで 見当 ちがい の 出鱈目 な もの で は なかっ た かも 知れ ない 。
0053
,254,11: 君 勇 は 勘定 を 払う と 、 すくっ と
^
起ち 上っ て 、
0053
,1124,3: 小田 は
^
起ち 上る と 、 勘定 を 払っ て 、 鶴雄 と 一緒 に その 喫茶 室 を 出 た 。
0053
,1310,2: と
^
起ち 上ろ う と する と 、
0053
,1672,6: お 雪 は しずか に
^
起ち 上る と 、 幹男 の 枕元 へ 灰皿 を 持っ て 行っ た 。
0053
,1673,14: 幹男 は その 灰皿 に 煙草 を 捨てる と 、 急 に むっくり
^
起ち 上っ て 、 出 て 行こ う と し た 。
0053
,1796,5: お 雪 は つと
^
起ち 上る と 、
0053
,2359,4: そして 急 に
^
起ち 上る と 、
0053
,2569,25: 焼け なかっ た 京都 が 、 その 幸福 に 甘んじ て いい 気 に なっ て おれ ば 、 やがて 焦土 の 中 から
^
起ち 上ろ う と する 大阪 の 若々しい 復興 の 力 に 圧さ れ て しまっ て 、 再び 大阪 の 妾 と なる 日 が 来る の だ —— という こと を 知ら なかっ た 。
0053
,3069,9: 躊躇 し た が 、 宮子 は さっさと
^
起ち 上っ て 、 勘定 を 払う と 、
0053
,3353,17: そう 言っ て 、 小田 は ふと 考え こん で い た が 、 やがて 、
^
起ち 上る と 、
0053
,3639,8: と 、 小田 は 言い ながら 、
^
起ち 上る と 、
0053
,3791,7: 小郷 は たまりかね て 、 いきなり
^
起ち 上っ て 客席 を 出 て 行っ た 。
0053
,3792,8: すると 一 人 の 男 が すっと
^
起ち 上っ て 、 小郷 の あと を つけ て 行っ た 。
0053
,3897,3: あわて て
^
起ち 上る と 、 小田 は 二 階 の 洗面 所 の 横 に ある 電話 の 方 へ 飛ん で 行っ た 。
0054
,612,1:
^
起ち 上る と 、 じゃ 明日 また … … と 、 雨 の 中 へ 風 の よう に 出 て 行っ た 。
0054
,1254,1:
^
起ち 上ろ う と する の を 道子 は 、
0054
,1286,6: 小沢 は むっと し て
^
起ち 上っ た 。
0054
,1848,9: 次郎 は きっと 唇 を 噛ん で 、
^
起ち 上っ た 。
0054
,2637,23: 珈琲 と サンドイッチ が 運ば れ て 来る と 、 豹 吉 は 一寸 口 を つけ た だけ で 、 いきなり
^
起ち 上っ た 。
0055
,505,3: 頭取 は
^
起ち 上っ て 、 部屋 の 隅 に 掛け て ある 上衣 の 中 から 、 マッチ 箱 を 取り出し て 来 た 。
0055
,862,6: と 言う と 、 いきなり
^
起ち 上っ て 、
0055
,916,4: と 、 すぐ
^
起ち 上っ て 、 寄っ て 行っ た 。
0055
,1087,3: と 、
^
起ち 上っ た 。
0055
,1187,6: 信吉 は 照れ て 、
^
起ち 上ろ う と する と 、
0055
,1402,5: 信吉 は 照れ て
^
起ち 上ろ う と する と 、
0059
,71,26: 途端 に ボックス で 両側 から 男 の 肩 に 手 を 掛け て い た 二 人 の 女 が 、 「 いらっしゃい 」 と
^
起ち 上っ た が 、 その 顔 に は 見覚え は なく 、 また 内部 の 容子 が 「 ダイス 」 と は まるで 違っ て いる 。
0059
,104,41: 私 は 悲しく なっ て しまっ て 、 店 の 隅 で 黙々と 洗い物 を し て いる マダム の 妹 の 、 十 五 歳 らしい 固い 表情 を ふと 眼 に 入れ ながら 、 もう 帰る よ と
^
起ち 上っ た が 、 よろめい て 醜態 で あっ た 。
0059
,693,4: 私 は ソワソワ と
^
起ち 上る と 外出 の 用意 を し た 。
0231
,898,28: 第 一 次 大戦 、 第 二 次 大戦 を 凌い で 来 た 、 フランス の 女性 たち は 婦人 として 最大 の 苦痛 の 中 から
^
起ち 上っ て 、 自分 達 の 新しい フランス 人民 の 光栄 の ため に 平和 の に ない 手 として 働こ う と し て いる 。
0891
,198,7: 医師 として 市民 として チェーホフ は 勿論
^
起ち 上っ た 。
1112
,226,11: その 時 、 非常 に 素早い 滑らか さ です て は
^
起ち 上っ て 口元 に 手 を 遣り 、 手 に べたつく 一 杯 の 血 を 草 の 間 に ぺっとりと 吐き つけ た 、 そして なお ぬた つく 口元 に 手 を やっ て 、 いそい で 谷間 に 下りる と 、 続け様 に 水 を ふくん で 、 か あっと 口 を 灑 い だ 。
1117
,101,4: 本庄 は ついと
^
起ち 上っ て 、 ちょっと 次の間 を 覗い た 。
1117
,187,10: 本庄 は ぱたり と 日記 帳 を ふせ て
^
起ち 上っ た 。
1117
,392,4: 彼 は ぱっと
^
起ち 上る と 何者 か を 払いのける よう に 、 心臓 の あたり を ばたばた と 叩い た 。
1119
,152,13: 長い 間 泣き つづけ まし た 、 この 恐し い 打撃 に もう
^
起ち 上る 気力 も なかっ た の です 。
1120
,57,14: 百合子 は 博士 に とら れ た 手 を 邪慳 に ふりきっ て
^
起ち 上ろ う と する と 、
1120
,131,18: 母 に 起さ れ て 、 百合子 は パッ と 眼 を 開く と 、 直ぐ また
^
起ち 上っ て 復習 を 始め 、 母 を 驚か せ た 。
1120
,234,3: 百合子 は
^
起ち 上っ て 、
1123
,158,17: 廻転 椅子 が くるり と 後ろ向き に なっ て いる ところ を 見る と 、 急 に
^
起ち 上っ た もの らしい 。
1123
,162,19: 本 を 読ん で いる ところ を 、 急 に 誰 か に よば れ 、 慌て て
^
起ち 上っ た 拍子 に カーネーション の 一 本 が 袖 に 引っかかっ て 落ち た 、 彼 は それ を 拾い上げる ひま も なく 、 踏みにじっ て あの 低い 窓 から 飛び出し た の だろ う と 私 は 想像 し た 。
1123
,273,4: 美しい 女性 は
^
起ち 上っ て 、 夫 に 握手 を 求め 、 魂 を とろかす よう な 微笑 を 浮べ ながら 真紅 な 唇 を 彼 の 耳 に あて て 、
1123
,348,2: さあ 、
^
起ち 上っ て 、 私 の 云う こと を お きき なさい 。
1134
,167,12: 不意 に 、 会場 の 隅 の 磯上 伴 作 は
^
起ち 上り まし た 。
1138
,55,0:
^
起ち 上っ て 眼 隠し を 直す よう な 振り を し て 、 上 眼 遣い に 覗く と 、 当の 京 姫 は 泉水 の ほとり の 合歓 の 木 に も たれ て 、 面白 そう に 笑い 乍 ら 、 此方 を 眺め て 居る で は あり ませ ん か 。
1149
,154,3: 僕 は 漸く
^
起ち 上っ た 。
1151
,47,36: 波 の よう な 会場 の 空気 を 揺る 拍手 に 送り 迎え られ て 、 茶谷 会長 が 着席 する と 、 青年 佐々 村 村 一 君 が 、 隣 の 席 から
^
起ち 上り まし た 。
飛び上る
(飛ぶ.上る)
延べ語数:
63
0002
,1792,6: 私 は うれし さ に
^
飛び 上っ て 、 お座敷 へ 行き 、
0003
,2172,8: 然るに 鳩 は 、 いくら はばたい て も
^
飛び 上る 事 が 出来 なかっ た 。
0003
,2174,9: 空気 の 抵抗 が あっ て はじめて 鳩 が
^
飛び 上る 事 が 出来る の です 。
0004
,502,8: 然るに 鳩 は 、 いくら はばたい て も
^
飛び 上る 事 が 出来 なかっ た 。
0004
,504,9: 空気 の 抵抗 が あっ て はじめて 鳩 が
^
飛び 上る 事 が 出来る の です 。
0015
,119,9: 出し抜け に 背後 から 呼ば れ て 、
^
飛び 上ら ん ばかり に 、 ぎょっと し た 。
0027
,273,42: 自分 が 中学 時代 に 世話 に なっ た その 家 の 姉 娘 も 、 妹 娘 も 、 ひま さえ あれ ば 、 二 階 の 自分 の 部屋 に やって来 て 、 自分 は その 度 毎 に
^
飛び 上ら ん ばかり に ぎょっと し て 、 そうして 、 ひたすら おびえ 、
0035
,45,8: ある 夜 、 一代 は 痛い と
^
飛び 上っ た 。
0036
,235,4: 武田 さん は
^
飛び 上っ た 。
0038
,526,1:
^
飛び 上っ て 出 て 行こ う と する と 、 佐川 が 、
0053
,3203,3: 鶴雄 は
^
飛び 上っ た 。
0054
,746,16: 名前 を いえ ば 、 針 が 足 の 裏 に ささっ た より 、 まだ
^
飛び 上る わ よ 」
0054
,1585,26: そして 今日 一 日 の 次郎 、 三郎 の 儲け の 金 を 鷲掴み に し た が 、 瞬間 びっくり し た よう に
^
飛び 上る と 、 ブルブル ふるえる 手 で 、 その 金 を 罐 の 中 へ 戻し た 。
0054
,2066,7: 次郎 と 、 三郎 は 、
^
飛び 上っ た 。
0076
,297,11: すると 刑事 は 蝙蝠 の よう な 恰好 を し て
^
とび 上っ た と 思う と その 場 に ぱったり 倒れ た 。
0079
,585,8: と 、 アルコール ・ ランプ の 帽子 が
^
とび 上っ て 、 台 の 上 へ 下り た 。
0087
,2382,9: その とき 帆 村 が 、 ぴょんと 椅子 から
^
とび 上っ て 、 こっち へ 急ぎ足 で やって来 た 。
0091
,728,6: 武平 は 、 座敷 へ
^
飛び 上っ て 、 夫人 を かかえ 起し ながら 、 息せき切っ て きい て いる 。
0138
,263,1:
^
とび 上る よう な 声 が 保護 室 で 起っ た 。
0170
,347,6: 二 三 ヵ月 に 物価 が
^
とび 上る インフレーション は 、 一 人 一 人 の 経済 を 破滅 さ せ て いる とともに 、 婦人 の 社会 的 生活 、 家事 の 心痛 を 未曾有 に 増大 さ せ て いる 。
0231
,1011,7: そしたら 、 国鉄 の 運賃 は 、
^
飛び 上っ た 。
0250
,114,24: 唯 満腹 の 後 の 満足 の 叫び声 として の 歌 、 雌 として の 女 の 廻り に 近 よっ たり 遠のい たり
^
飛び 上っ たり する 一種 の 踊り 、 そして 最後 に 彼等 の 生活 の 核心 で あっ た 性的 祝典 が おか れる 。
0507
,286,31: と 低い 声 で 呼びかける まで 、 甚助 の 児 が なげ た 石 が 足 にあたって 、 そこ が 、 うずき でも する 様 に 、 苦しい 、 さわる と
^
飛び 上る ほど 、 痛い 様 な 気持 で 居 た 。
0509
,82,14: と 云う と 、 思いがけ ず 私 の 延し て 居 た 腕 に
^
飛び 上る 程 の 痛み を 感じ た 。
0515
,14,8: 敵 は 「 コッ 」 と さけん で
^
飛び 上っ て こっち に 向っ て 来 た 。
0515
,16,10: 雞 は 「 コッ 」 と 掛声 を し て
^
飛び 上っ て 顔 を つっつこ う と する 。
0515
,31,16: 私 は たまらなく なっ て 「 にわとり ——」 と 叫ん で 草履 の まま 椽 に
^
飛び 上っ た 。
0534
,124,31: 何 の 躊躇 も なく 、 一 二 度 羽根 だ めし を する と 、 彼女 は 死に 物狂い な 叫び を 上げ て 、 狂気 の 様 に
^
飛び 上っ て 仕舞っ た 。
0541
,125,14: 私 は その 中 に あっ て 、 少し の 衝撃 に も
^
飛び 上っ て 死ぬ る 身構え を 致し まし た 。
0549
,266,42: じりじり と 、 逃げる つもり か 、 乗り出し て その 眼 を 押える つもり か 、 或は 雪洞 の 明り を 消す つもり か 、 自分 で も 更に 分ら ない が 、 ただ じりじり と 動く つもり で 実は 、 ぱっと
^
飛び 上っ た らしい 。
0554
,2046,11: 夕刊 新聞 を 見 て いる うち 、 長谷川 は
^
飛び 上る ほど 駭然 と し た 。
0557
,472,11: ホテル の ベッド で 、 彼 は 俄 か に
^
飛び 上っ て 、 ぺっぺっと 唾 を 吐い た 。
0561
,70,27: なにか 強い 力 で 結び 合さ れ た か の よう に 、 眼 と 眼 を ひたと 見合せ てる うち に 、 十 内 は
^
飛び 上っ た 。
0561
,89,17: その 上 、 十 内 は 兵士 で あり 武装 し て い た 、 彼 は
^
飛び 上っ て 、 銃剣 で 相手 を 刺殺し た 。
0578
,110,3: 敏子 は
^
飛び 上る よう に 喜ん で 、 自室 に 迎え入れ まし た 。
0590
,72,23: そして 、 耳朶 に 何 か さわっ た よう で 、 それから 、 急 に くすぐったく なっ た から 、 びっくり し て
^
飛び 上っ た … … 。
0590
,282,9: 中野 に 耳 を しゃぶら せ 、 くすぐったく て
^
飛び 上っ た で は ない か 。
0602
,293,22: 久子 は まだ すっかり 覚め きら ぬ 心地 の なか で 、 ぞっと 冷水 を あび た 思い が し て 、
^
飛び 上る よう に 身 を 起し た 。
0624
,113,8: なん です か 、 そして 伊沢 は
^
飛び 上る ほど 驚い た 。
0642
,30,3: まさか 舞台 へ
^
とび 上っ て ヒッパタキ に くる こと も なかろ う さ 」
0674
,255,3: ふと 気がつい て
^
飛び 上る ほど 混乱 し た が 、 彼 の 魂 は 血 に 飢え た 。
0710
,421,6: 片 彦 は バネ 仕掛 に
^
とび 上っ て 、 逃げ腰 と なっ て 、
0732
,2116,17: 雲 隠さ ん ぐらい の チンピラ なら 、 機関 銃 と きい て 、 血相 変え て
^
跳び 上る に きまっ てる わ 。
0754
,105,50: 死ぬ かも 知れ ない という 不安 を 賭け て の 仕事 だ から 、 諦め は つい た が 、 この 馬 は 死 の 直前 に 発狂 し て 、 クワッ と 血走っ た 目 を ひらい て 瀕死 の 藁 床 から 起き 上る と 、 天 へ
^
跳び 上る よう な 恰好 を し た 。
0779
,412,24: 木々 彦 は まず 直立 合掌 し て ピョン く とび はじめ 、 座敷 から 自然 に 庭 へ とび 降り 、 また
^
とび 上っ て みせる 。
0782
,534,3: 菅谷 は
^
とび 上る ほど おどろい た 。
0783
,496,2: 金三 は
^
とび 上っ た 。
0785
,969,8: 「 彼 の 人 は 隠れる ため に
^
飛び 上る こと も 走る こと も 一切 の 特殊 な 動作 が 必要 で は なかっ た の です 。
0817
,382,0:
^
飛び 上る こと 、 ふりむく こと 、 走る こと 、 この 三 ツ が 同時に 行わ れ て いる もの だ ね 。
0842
,1867,26: 私 は 戦争 中 に 皮膚 病 を やり 、 昨年 また 水 ムシ に 悩ん だ とき に 他人 が 手 を ふれる と
^
飛び 上る よう な 熱湯 へ 患部 を つける 快感 を 知っ た の で ある 。
0860
,18,53: 先日 酔っ払っ て 意識 不明 の ところ を 読売新聞 の 先生 方 に 誤魔化さ れ て 読み も し ない サルトル につき 一 席 口上 を 書い た の が 運 の 尽き で 、 改造 だの 青磁 社 だの まだ 出来 上ら ない サルトル の 飜訳 の ゲラ 刷 だの 原稿 だの
^
飛び 上る よう な 部 厚 な 奴 を 届け て 汝 あくまで 読め と いう 。
0956
,1183,3: みのり (
^
飛び 上っ て 、 空中 から 何 か を つかむ )
0989
,2035,12: ( 反問 し て いる うち に 、 出しぬけ に 、
^
とび 上っ て 、 キョロキョロ あたり を 見 まわし 、 それから 室内 を キリキリ舞い を し て 、 窓 の 所 へ 駆け寄っ たり 、 テーブル の 下 に かくれよ う と し たり する ) そう だ 、 殺し た の は 俺 だ !
0989
,3203,10: 死ん だ よう に なっ て い た 浮山 が
^
飛び 上っ て 階段 を あがり 、 外 へ 出る 。
0993
,4350,1: (
^
飛び 上っ て 叫ぶ )
1037
,154,7: 突然 、 白い 腹 を 翻し て
^
跳び 上る こと も ある 。
1050
,238,5: 狂喜 し て 磯 に
^
飛び 上っ た ところ 、 女 は びっくり し て 後 も 見 ず に 逃げだし た ので 、 若者 は 大声 で 女 の 名 を 呼び ながら 追って 行く と 、 女 は 日ごろ 人々 が 恐れ て 近 よら ぬ 洞窟 の 中 へ 逃げ こん だ 。
1074
,1970,49: どう し たら 好い でしょ う か と また 神様 に 窺う と 、 そん なら その 石 を 熱く 焼い て おい て 見よ と の こと な ので そう する と 、 それ を 知ら ず に 来 て 腰 を おろし 、 尻 を 焼い て
^
飛び 上っ て 逃げ て 行っ た 。
1076
,584,22: 美しい 一人娘 の 姿 は ここ に 見え ない が 、 外 を 見る と 赤い 白い 色々 の 鳥 が 高く
^
飛び 上っ て 行く 。
1120
,252,3: 」 女の子 は
^
飛び 上る ほど 驚い た 。
1150
,304,5: 馬 吉 少年 は
^
飛び 上り ます 。
1175
,287,4: 野呂 は ぴょこんと
^
飛び 上っ て 、 あたふた と 表 の 方 にかけて 行き まし た 。
1175
,719,8: 僕 は しゃがん だ まま 十 センチ ばかり
^
飛び 上っ た 。
持ち出す
(持つ.出す)
延べ語数:
61
0034
,28,11: もっとも 同情 を 惹く と いっ て も 、 哀れ っぽく
^
持ち だす など 気性 から いっ て も でき なかっ た 。
0034
,66,87: 私 を 送っ て 行っ た 足 で 上り こむ なり 、 もう 嫌味 たっぷり に 、 —— 高津 神社 の 境内 に ある 安井 稲荷 は 安井 さん ( 安い 産 ) と いっ て 、 お産 の 神 さん だ のに 、 この 子 の 母親 は 安井 さん の すぐ 傍 で 生み ながら 、 産 の 病 で 死ん で しまっ た と は 、 何と 因果 な こと か … … と 、 わざとらしく 私 の 生み の 母親 の こと を
^
持ち だし たり など し て 、 浜子 の 気持 を 悪く し た 。
0062
,496,20: この MS — DOS に関して 彼 が どう 思っ て いる か は 、 その 日 の 講演 で
^
持ち だし た ねじ 回し の 握り の 話 が 雄弁 に 物語っ て い た 。
0062
,1618,14: コンピューター 環境 の 一 から の 再 整理 など という 物凄い 課題 を
^
持ち ださ ない 分 、 コミュニケータ は 現実 主義 的 で ある 。
0079
,605,6: ぼく は 親爺 の 金 まで
^
持ち だし た 。
0081
,1162,5: 船長 は ついに 大砲 を
^
持ち だし た 。
0082
,1419,6: ついに 博士 は X 号 が
^
持ち だし た 椅子 に しばりつけ られ 、 そして 脳波 受信 機 の 収 波 冠 を 頭 に しっかり と 鉢巻き の よう に かぶせ られ た 。
0091
,1681,7: 「 木見 学士 が 大 金庫 を
^
持ち だし た わけ は 、 課長 さん が よく ご存じ な ん でしょ う 。
0578
,47,24: その 合間 に は 話題 も くだけ て 、 魚釣り の こと 、 競馬 の こと 、 碁 将棋 の こと など も 、
^
持ち ださ れ まし た が 、 その どれ に対して も 、 彼 は 妥当 な 意見 を 持っ て いる よう でし た 。
0613
,38,4: おやじ の 望遠鏡 を
^
持ち だし て 腰 に つけ て いる 。
0621
,288,6: 着物 や 宝石 や 装身具 も
^
持ち だし まし た が 、 それ のみ が 女 の 心 を 充たす 物 で は あり ませ ん でし た 。
0625
,3,10: お 祭り という 隠居 じみ た こと を なぜ
^
持ち だし た か と いう と 、 お 祭り に は 御 開帳 という もの が あっ て 、 ふだん は 見せ て くれ ない もの を 見せる 。
0642
,714,25: 今回 は 、 美代子 は 前回 の 経験 によって 、 ダイヤ の 指輪 とか 、 金 時計 とか 、 相当 の 金額 の もの を
^
持ち だし て 行っ た の で ある 。
0642
,1219,2: 美代子 の
^
持ち だし た 品物 を 売っ て 、 ダンサー と 遊ん で い た の で ある 。
0649
,216,3: 「 外 へ
^
持ち だし て 焼け 残っ た もの を 、 盗ま れ た の で は ない でしょ う か 」
0649
,221,7: 僕 は 然し 家内 が 本 を
^
持ち だし た こと を 言っ て くれ ない もの です から 、 そんな 風 に し て 蔵書 の 一部 が 残っ て いる という こと を 想像 も でき なかっ た の でし た 」
0649
,244,10: 家 の 焼ける まえ に 誰 か ゞ それ を
^
持ち だし て いる の だ よ 。
0649
,245,4: 君 は 本 を
^
持ち ださ なかっ た と 言っ た ね 。
0649
,246,4: いったい 、 誰 が
^
持ち だし た の だろ う 。
0649
,258,9: その 時 は 怖 さ ばかり で 、 何一つ
^
持ち だす 慾 も なかっ た わ 。
0649
,261,21: すると 和子 が 、 そう よ 、 きっと 乞食 に なっ て 死ん で しまう わ 、 ねえ 、 何 か
^
持ち だし て よ 、 と 言っ た の よ 。
0649
,336,23: 二 人 にとって は 暗号 遊び の たのしい 台本 で あっ た から 、 火急 の 際 に も 、 必死 に
^
持ち だし て 防空壕 へ 投げ い れ た のに 相違 ない 。
0664
,17,3: 別に 法廷 へ
^
持ち だす まで の こと は ない 。
0667
,167,34: よし 出 て 行け 、 今晩 必ず カケオチ しろ 、 さ う 言 ふと 富子 の 横 ッ 面 を たつ た 一 ツ だけ 叩きつけ て おい て 、 いきなり 万年筆 を
^
持ち だし て 紙 キレ へ せかせか 何 か 書き だし た 。
0667
,1956,10: あの 野郎 、 人 の 目 を チョロ まかし て
^
持ち だし や が つて 、 だから 君 は あの 野郎 と ダン パン すり や い ゝ ん だ 。
0670
,21,50: 例えば 犯人 は 東京 の 犯行 と 見せかけ て 大阪 で 犯行 を 行っ た が 、 その ため に は 、 砂 の つまっ た トランク を 大阪 の アパート で 受取ら ね ば なら ず 、 コントラバス ケース を 盗み だし て アパート へ 持ちこみ 、 また
^
持ち ださ ね ば なら ず 、 以上 の 如く アパート を 中心 に 大きな 荷物 を 入れ たり 出し たり し て いる の で ある 。
0676
,50,8: その どさくさ に 、 会社 の 残品 を
^
持ち だし て なかば 公然 と 売りとばし た 一味 の 中 に 彼 も まじ つて ゐ た わけ だ が 、 別段 計画 的 な 仕事 で は なく 、 誰 しも その 場 に 居合 は せれ ば さ うせ ざる を 得 ぬ 拾 ひ 物 の やう な もの で 、 その 利得 など も 今 から 見れ ば 問題 に なら ぬ 小額 だ つ た 。
0709
,5,7: 女 は 実家 から 金 を
^
持ち だし て 、 私 の 下宿 から 遠から ぬ 神保 町 に 店 を 買い 、 喫茶 バー を はじめ 、 友人 を ローラク し て 、 私 を その 店 へ 案内 さ せ た 。
0740
,69,31: この 父 に 対処 する 天 光 光 嬢 は 、 身 は 代議士 で あり ながら 、 少し ずつ フロシキ 包み に し て 身 の 廻り の 物 を
^
持ち だし 、 みんな 持ち だし て しまう と 、 父 の 寝 しずまる を 待っ て 家出 し て 、 結婚 し た 。
0740
,69,35: この 父 に 対処 する 天 光 光 嬢 は 、 身 は 代議士 で あり ながら 、 少し ずつ フロシキ 包み に し て 身 の 廻り の 物 を 持ち だし 、 みんな
^
持ち だし て しまう と 、 父 の 寝 しずまる を 待っ て 家出 し て 、 結婚 し た 。
0740
,88,11: 天 光 光 嬢 は フロシキ 包み を 連日 にわたって
^
持ち だし 、 墓前 に ぬかずき 、 結婚式 場 で は 泣い て いる が 、 これ を リード する 園田 氏 は 徹頭徹尾 理知的 だ 。
0740
,102,6: 連日 にわたって フロシキ 包み を
^
持ち だし て 、 ミー ちゃん ハー ちゃん と 同じ こと を やっ て い ながら 、 家出 という 一事 のみ に 、 代議士 なみ の 効果 を 利用 し 、 午前 五 時 、 ヘッド ・ ライト 、 墓前 、 線香 、 この イヤ ミ は 、 人間 が その 一途 の 恋 に 於 て 当然 そう ある べき 素直 さ を 汚す こと 万 々 で ある 。
0740
,170,5: 厳粛 なる 事実 など を
^
持ち だす 限り 、 園田 氏 は 妻子 を 離別 す べから ず 、 これ が 鉄則 で なけれ ば なら ない 。
0740
,172,10: もっとも 、 堤 女史 が 厳粛 なる 事実 を
^
持ち だし た の は 、 その 道義 感 によって で は なく 、 又 、 自ら の 選挙 対策 によって で ある 、 と いう なら 、 何 を か 云わ ん や 。
0774
,379,15: 尚 、 彼 は 劇団 から は 一文 も 受けとら ず 、 かえって 金 を
^
持ち だし て いる ほど 劇団 に つくし て いる の で ある 。
0776
,155,12: 一 日 に 二 度 も 三 度 も これ を
^
持ち だす 。
0776
,422,12: 彼 は こう 云い ながら 船長 室 の ヒキ ダシ から
^
持ち だし た ピストル を ガチャ つか せ た 。
0785
,634,14: 山 キ の 聟 だ もの 五 万 十 万 の お 小遣い を
^
持ち だす の は 長屋 の ガキ が 三 文 持ち だす よう な もの です よ 。
0785
,634,24: 山 キ の 聟 だ もの 五 万 十 万 の お 小遣い を 持ち だす の は 長屋 の ガキ が 三 文
^
持ち だす よう な もの です よ 。
0785
,647,14: 山 キ の 聟 が お 店 の 金 を 五 万 十 万
^
持ち だす の は 当然 です よ 。
0794
,834,24: 明日 の 実験 に 用いる ため の 道具 が はいっ て いる の だ が 、 もう その 用 が なくなっ た から と
^
持ち だし て 、 駅 から 送りだし て しまえ ば すむ の さ 。
0814
,163,8: そう か と 思う と 系図 など を
^
持ち だし て 神がかり 的 な インネン を つけ たり 、 何 千 年来 痼疾 の 精神病 者 の 感 濃厚 な 怪人 物 が 多い 。
0842
,1096,28: 呉清源 が この 対局 を いかに 重大 に 考え て い た か という こと は 、 対局 者 は 対局 中 門外不出 絶対 カンヅメ という 条件 を
^
持ち だし た こと でも 明らか で 、 その 対局 中 に 自然 に ウトウト やる の だ から 、 この 睡魔 は 絶対 の 不可抗力 で あっ たろ う 。
0842
,2919,8: パチンコ の タマ を 店 の 外 に
^
持ち だす と 懲役 です よ 」
0851
,168,4: 私 は 物 を
^
持ち だし て 売り 、 何 でも 通帳 で 買っ て ジャンジャン 人 に やっ た 。
0855
,72,71: 友人 達 は 呆れ て 、 どうせ 焼ける じゃ ない か 、 と 言っ た が 、 私 は 浪費 せ ず に い られ ぬ 男 な ので 、 酒 が のめ なく なり 、 女 遊び も でき なく なり 、 本 でも 読む 以外 に 仕方 が ない から 本 を 読ん で い た ので 、 私 は 然し どんな 空襲 の とき でも その 本 を
^
持ち だし た こと は ない 。
0855
,73,1: 何一つ
^
持ち だし た こと が ない 。
0856
,53,33: 真実 という もの から 見捨て られ た 肉体 は なまじい 真実 な もの より も 、 冷め たい 愛情 を 反映 する こと が できる よう な 、 幻想 的 な 執着 を
^
持ち だし た の で ある 。
0866
,3654,42: 「 この 暮 に 、 あの ひと が 二 度目 に 療養 所 へ 来 た とき 、 また 親戚 が どう の 、 近所 が どう の つて 言い だし た から 、 あたし 、 思い きつ て 、 別れ話 を
^
持ち だし て み た の 。
0944
,5,41: 黄 寺 に あっ た 満 訳 大蔵 も 蒙 古 訳 大蔵 も みな それ の 翻訳 で 、 梵語 仏典 の 写本 の 校合 すら 西蔵 訳 の 助け を かりる くらい の もの だ から 、 それ を
^
持ち だす こと が できれ ば 、 仏教 伝来 千 三 百 年 に し て 、 はじめて 釈迦 所説 の 正念 に 触れる こと が できる の で ある 。
0944
,160,91: 身 に つく もの と いえ ば 、 康 熙五 十 三 年版 「 官 板 西 彊 四 大部 図 」 を 謄写 し た 手製 の 西蔵 地図 、 光 緒 二 年 に 北京 で 出版 さ れ た 天主 公 教会 の 神父 有向 の 「 韃靼 旅行 雑 写 」 ( アッベ・ユック 「 韃靼 古道 」 Abb ※ Hu ※ Haute voie de Tartare の 漢 訳 ) 、 十 年 ほど 前 、 サラット・チャンドラ という 西蔵 語 学者 が ラッサ から 大量 に 史料 を
^
持ち だし 、 印度 の ダージリン で 西 英 対訳 辞典 の 編纂 を し て いる そう だ という 知識 ぐらい の もの で 、 それで 、 とりあえず その 人 に 逢っ て 入蔵 の 方法 を たずね 、 でき たら 、 紹介 状 の よう な もの でも 貰お う と 考え て い た の で ある 。
0945
,199,14: 「 なら ぬ と わかっ て い ながら 、 国 へ 帰る 相談 など
^
持ち だす の は 、 罪 な 話 だ と 思う だろ う が 、 まア どうか 聞い て もらい たい 。
0947
,2319,2: ガイガー計数管 を
^
持ち だし て 、 あたっ て み たら 、 すごい 反応 が あっ た … … という ん です 」
0947
,3674,11: 若い ほう の メード が 、 オードゥヴル の 皿 を
^
持ち だし ながら 、
0948
,1227,8: 薬 だの 酒 瓶 だの 、 いろいろ と
^
持ち だし て 来 て 、 熱心 に やっ て い た ふう です … … 私 の 見 た の は それ だけ 」
0984
,14,70: 同時に 、 それだけに 、 あなた の 論文 を 読ん で だいたい よく わかり 賛成 な こと が 多い に も かかわら ず 、 それでも まだ 私 の なか に 生まれ て き た 疑問 や 、 または 直接 あなた の 論文 を 読ん だ 結果 で は なく とも 、 あなた が あつかっ て い られる 諸 問題 について 、 私 の 抱い て いる 疑義 の 二 三 を
^
持ち だし て みれ ば 、 あるいは ご 教示 を えら れる かも しれ ない し 、 それ が 他 の 人びと の ため に も 多少 は なる かも しれ ない と 思い まし た 。
0984
,210,52: それ に し て は 、 しかし 、 あなた の 批判 の 言葉 は 、 たいがい の ば あい 、 本気 すぎ 熱烈 すぎる よう に も 思い ます が 、 でも 私 は 、 ホント は カトリック教 を 信じ て も い ない くせ に 、 カトリック の 神 を
^
持ち だし て 神罰 の こと を 言っ て 本気 に 熱烈 に 不良 青年 を 叱っ て い た 人 を 見 た こと が あり ます 。
0984
,329,7: しかし 、 私 に こんな 質問 を
^
持ち だす 理由 は ある の です 。
0991
,15,53: それに 、 これ を 言いだし て みる という こと それ 自体 が 、 私 が あなた がた を 人間 として 信頼 し て いる —— すくなくとも ある程度 まで は —— という こと は 、 私 の 質問 の 表面 的 な 不愉快 さ にたいする 反感 の ため に 、 この 質問 を
^
持ち だそ う と 思っ た 私 の 真意 まで を 曲解 なさる ほど 不 公正 な 人間 で あなた が ない と 、 私 が 思っ て いる という こと です 。
1073
,3471,7: 原始 的 な 楽器 や 仮面 を
^
持ち だし 、 二 十 五 座 の 神楽 を 奏し 、 家々 で も 餅 を つき 、 黒酒 を 酌ん で 歌っ た 。
1073
,7372,22: … … だが 、 朝廷 に せよ 、 太政大臣 家 に せよ 、 こんな 騒ぎ に なる と 、 すぐ 忠誠 を
^
もち 出す が 、 一体 、 わし の 官位 は どう だ 。
し出す
(為る.出す)
延べ語数:
60
0112
,1404,10: きまっ た 日 っ から 母 は 急 に そわそわ
^
し 出し て 弟 の 着物 を そろえ たり 、 自分 の 羽織 を ぬっ たり し て 毎日 毎日 供 に ついて行く 女中 と 一緒 に あくせく あくせく し て 居 た 。
0140
,894,36: 燭光 の 小さい 電 燈 の 光 が 、 日本人 の 習慣 で は 想像 も さ れ ない ほど こみ 入っ て 、 しかも 整頓 さ れ て いる その 室 の 光景 を 照
^
し 出し て い た 。
0140
,3873,20: 毎日 毎日 の 事件 が 、 この ふた とおり の 新聞 で 、 裏 から と 表 から と 照
^
し 出さ れ て 、 はじめて ほんと の 現実 に なる という 発見 は 、 伸子 に ぴったり として わかる 実感 だっ た 。
0140
,3916,2: —— も
^
し 出さ なけりゃ 、 むこ う が ばか な の さ 」
0141
,3408,21: いま 、 篝火 の よう に メイエルホリド の 舞台 いっぱい に 燃え 上っ て 、 観客 の 顔 々 を 照
^
し 出し て いる 憎悪 に くらべれ ば 、 伸子 の もっ て いる 憎悪 は ほんとに 古く て 小さい 。
0141
,8734,40: 三 階 の やすい 席 から のり出し て 一心に 舞台 を 見 ながら 涙 を ふい て いる ミス ・ ジョーンズ の 急 に ふけ た よう な 真面目 な 横顔 が 、 うす 明り の 中 に ぼんやり 照
^
し 出さ れ て い た 。
0141
,9260,23: 灯 を 消し て ある 病室 の 中 は 、 ドア の 上 の ガラス から さしこむ 廊下 の 明り に ぼんやり 照
^
し 出さ れ て い た 。
0141
,17068,25: ところが 、 二 階 の おどり 場 に は 電 燈 こそ つい て いる けれども 、 燭光 の 弱い 光 に ぼんやり 照
^
し 出さ れ て 、 無味 乾燥 に 何 ひとつ なく 、 そこ に 面し て いくつ か の 戸 が 無愛想 に しまっ て いる 。
0141
,18240,36: —— 恥し さ は 、 この ひと つき ほど の パリ 生活 間 に 、 蜂谷 と も たれ た さまざま な 情景 における 伸子 自身 の 姿 を 、 全く 別 の 光 で 照
^
し 出す の だっ た 。
0141
,19455,15: 夜中 も プロジェクトール の 強い 光 が 雪 の 吹きだまり の ある 足場 を 照
^
し 出し て いる 。
0148
,5,43: 私 たち 総て が 、 この 数 年来 経 つつ ある 酸 苦 と 犠牲 と を 、 新しい 歴史 の 展開 の 前夜 に 起っ た 大 なる 破産 として 理解 し 、 同時に それ は 生き抜く に 価する 苦難 として 照
^
し 出し て ゆく 力 こそ 、 悲劇 において なお 高貴 で あり 、 人間らしい 慰め と 励まし と に みち て いる 文学 精神 の 本質 で は ない だろ う か 。
0216
,21,14: だが 、 芸術 の 本質 から いま の 文学 の ゆがみ を 照
^
し 出そ う と する その 企て の 第 一 着 で ある 「 キティ 颱風 」 は 、 自他 とも に あれ で は 駄目 な もの と 考え られ 、 「 芝居 という もの は あんな もの で は 困る と 思う 」 ( 小林 秀雄 ) と 座談 会 で 語ら れ て 、 その 言葉 は 笑声 とともに うけ が われ て いる 。
0216
,32,14: 「 芸術 の 本来 の 性質 から いま の 文学 の ゆがみ を 照
^
し 出そ う と する 企て 」 を もつ 作家 の 一 人 で ある 。
0221
,356,53: この 作品 は 第 一 作品 集 『 秋 』 から 『 光子 』 『 妻 たち 』 『 汽車 の 中 で 』 『 若い 日 』 その他 二 十 余 年 の 間 つみ 重ね られ て き た この 作家 の 、 日本 的 な 苦悩 を さかのぼっ て 照
^
し 出す 感動 的 な 一 篇 で あっ た 。
0221
,401,53: 歴史 の 波 の もう 一つ の 面 は 、 社会 の 底 まで うちよせ て 小池 富美子 を 成長 の 道 に おき 、 印刷 工場 の ベンチ の 間 から 、 「 矢車草 」 「 芽生え 」 の 林 米子 の ため に 新しい 生活 と 文学 の 道 を 照
^
し 出し た 。
0268
,80,22: 民自党 の 本質 的 な こわ さ が 、 故人 の 運命 を アーク 燈 の 光 の よう に 照
^
し 出し て いる 。
0336
,253,35: ( 中略 ) 一 ヵ月 あまり せめ られ て 、 」 「 自分 一 人 で 志願 囚 と なる より は 」 「 皆 で 背負っ て ゆく の も 同じ だ と 妄想
^
し 出し 、 十月 十 三 日 、 二 日 ほど 拒ん だ の です が 、 紙 と 鉛筆 と を わたさ れ 私 一 人 の 自白 と 同じ よう な 気持 から スラスラ 書い て しまっ た の です 。
0352
,23,42: 四月 二 十 三 日 の 週刊 朝日 「 菅 証人 は なぜ 自殺 し た か 」 という 記事 は 、 特別 調査 委員 会 における 速記 録 の 一部 を のせ て 、 この 悲劇 の 核心 を 照
^
し 出し て い ます 。
0397
,65,10: 様々 の 生活 の あり かた を 公平 に 照
^
し 出し 、 読者 に それ について の 省察 を 自由 に し て 貰う 条件 を ひろく する ため に 。
0505
,730,33: 翌日 馬場 の 家 へ 行っ て 、 いろいろ の 事 を 聞い て 来 た 栄蔵 は 、 その 次 の 日 から せっせと 山岸 の 家 へ 足 繁く 往来
^
し 出し た 。
0506
,241,13: と 云い ながら 、 ワッワッ と ゆれる 様 な 音 を 気 に
^
し だし た 。
0509
,317,15: と 云う 絶望 的 な 、 もう どうしても 取り返し の つか ない 心持 が はっきり
^
し 出し て 、 私 は 大人 の 様 な 静か な それで 居 て 胸 を 掻きむしら れる 様 に 苦しい 涙 を こぼし た の で あっ た 。
0548
,161,16: 時たま 酒 を 飲ん で くる と 、 専門 の 経済 学 の 知識 を 披瀝
^
し だす こと も あっ た が 、 私 に も 母 に も それ は 通ぜ ず 、 殆 ん ど 独語 に 終っ た 。
0559
,34,8: その 木山 が 、 突然 、 憤慨
^
し だし た の で ある 。
0559
,285,8: 近頃 彼 は 身体 の 違和 を 自覚
^
し だし て い た 。
0586
,205,13: 主人 の 西浦 辰吉 夫妻 も 、 美春 の こと を 心配
^
し だし た 。
0594
,145,3: 犯罪 を 意識
^
し だす という 、 そんな こと で は ない 。
0602
,360,14: ところが 、 土蔵 の 件 に なっ て 、 鉄壁 の よう に 抵抗
^
し だし た 。
0617
,759,7: 朝日 が 今 その 梢 を 照
^
し 出し て いる 。
0792
,777,6: つまり 彼 が ぼく を 警戒
^
し だし た の と 同じ ころ から ぼく の 方 が その 何 倍 も 彼 を 敵 に 見立て て い た の です が 、 日野 に は その 色 を 見せ ない よう に 注意 する の を 忘れ ませ ん でし た 。
0842
,1297,13: 夕方 の 四 時 五 時 ごろ から その 構想 に 熱中
^
し だし た 升田 は 、 すでに バタバタバタ の 成功 を 確信 し て 勝ち誇っ て い た よう だ 。
0866
,4361,18: が 、 深志 の こと に 限ら ず 、 両親 や 同胞 の こと は 、 心配
^
し だす と 際限 が ない ので 、 努め て 楽観 的 に それぞれ の 運命 を 陰ながら 見 まもる こと で 満足 しよ う と し た 。
0891
,220,15: つまり 今度 は 、 サガレン・マニヤ なら ぬ 飢饉 マニヤ に 取 憑かれ て 、 そわそわ
^
し だし た の だ 。
0893
,419,15: つまり 今度 は 、 サガレン・マニヤ なら ぬ 飢饉 マニヤ に 取り 憑かれ て 、 そわそわ
^
し だし た の だ 。
0944
,139,43: それで 、 一 八 一 一 年 ( 文化 八 年 ) の マイエング を 最初 に 、 英 、 仏 、 露 、 洪 、 米 、 瑞 の 探検 家 や 地理 学者 が 西蔵 の 堅固 な 障壁 に 挑戦
^
し だし た 。
0947
,167,34: と 笑い 流し 、 西側 の 木戸 から 、 みな の いる 地境 へ 行く と 、 こちら へ 尻目 つかい を し ながら 、 頭 を よせ あっ て 、 なにか 相談
^
し だし た 。
0947
,1350,17: 美しかっ た 目 の 色 が 消え 、 愛一郎 の 瞳 が 、 落着き なく ウロウロ
^
し だし た 。
0949
,21,43: 民芸 で は 食っ て いけ ない ので 、 ファイアンス の 模造 を はじめ た が 、 予期 以上 に うまく いき そう な ので 、 手本 を 追いこす くらい の ところ まで やっ て みる つもり で いる 、 と めざましく 昂奮
^
し だし た 。
0956
,868,33: 造 麻 呂 ( 半ば 独白 ) … … りす なら いい ん だ が 、 … … この 頃 は 都 の 人間 たち まで が 、 この 辺 に うろうろ
^
し 出し た から な 。
0988
,819,7: すると 、 さしあたり 、 ルリ を 搜
^
し 出す 一番 大事 な 手がかり を 失 つ て しまう 。
0988
,3646,30: 壕 の 中 か と 思 つて 、 のぞい て 見 た が 、 ロウソク の 灯 が 誰 も 居 ない 壕 の 内側 を ボン ヤリ と 照
^
し 出し て い た 。
0988
,4416,8: 僕 が こうして あの 女 を 搜
^
し 出そ う と 、 あちら こちら を ウロウロ し て いる の は 、 實 は ただ 、 なんとなく 、 あの 女 に もう一度 逢 つて 見 たい 、 逢 つて 見れ ば 、 なにか 、 今 迄 の いろんな 自分 の 問題 や 氣分 が 、 腑 に 落ち て 來 て 、 おさまり が 附く よう な 氣 が する 。
0988
,4435,16: 案 の 條 、 リスト を 追 つて 一 人 二 人 三 人 と 搜
^
し 出し 訪ね て 行 つて 見 て いる うち に 、 その 事 が 鼻 の 先 に 突きつけ られる よう に ハッキリ し て 來 た 。
0988
,4443,11: それに 、 こうして 歩く こと が 、 あの 女 を 搜
^
し 出す という 目的 の ため に は 遂に は 無駄 で あ つて も 、 何かしら 自分 の ため に なる の で は ない か という 氣 が し て 來 て いる 。
0988
,5557,8: 僕 は 、 あの 女 を 搜
^
し 出し た の です 。
0994
,4,9: とぼしい 街 燈 が 、 あたり を 明るく 照
^
し 出す ため より も 、 かえ つ て 暗く する ため の よう に 、 ポツリ ポツリ と つい て いる 。
1000
,1097,74: 父 は 最初 、 子供 に 覚え 易い よう に 、 一句 ずつ 句切っ て ゆっくり と 云い 、 滋 幹 が 一句 を 唱え 終る の を 待っ て 次に 進む よう に し た が 、 そう し て いる うち に だ ん く 教え て いる と 云う 心持 を 忘れ 、 己 れ の 感情 の 赴く ま ゝ に 声 を 張り上げ 、 抑揚 を つけ て 朗吟
^
し 出し た 。
1000
,1193,35: そして 、 さっき 佛 間 で し て い た よう に 凝然 と 端坐 し て 、 と きぐ 屍骸 の 方 を 見 て は 又 半眼 に 眼 を 閉じ て 沈思
^
し 出し た の で あっ た 。
1065
,124,34: 票 の 集計 やら 、 審議 に も 、 たいへん な 時間 が かかっ て 、 委員 たち は 『 こんな ふう で は 、 授賞 式 も 夜半 に なる 』 と 心配
^
し 出し て い た が 、 私 は 、 そんな 予想 より も 、 だんだん に 落さ れ て 、 ステージ から 消え て 行っ た 子 が 、 何だか 、 かわいそう で なら なくなっ て しまっ た 。
1067
,283,32: 一つ 終っ て 、 また 何 か 、 そろそろ 始めよ う と 思う と 、 僕 は 、 日頃 抱い て いる 空想 の 卵 を 胸 で 孵そ う と
^
し 出す ん です よ 。
1072
,295,9: 犬 同心 も 、 何 か 、 絶叫
^
し 出し た 。
1072
,7969,25: 吉宗 が 、 こんど の 事件 に 関心 を もち 、 同時に 、 窮地 に ある 越前 守 の 進退 について 、 深く 心配
^
し 出し た の は 、 すでに 事件 の 表裏 や 臆測 について 、 噂 が 、 一般 的 に なっ た この 初夏 の 頃 だっ た 。
1073
,420,30: こういう 声 は 、 徐々に 、 巷 に 聞え だし 、 上流 層 も 庶民 も 、 ひと頃 から みれ ば 、 よほど 自己 の 信仰 に 、 懐疑
^
し 出し て は い た けれど 、 それでも なお 、 素朴 なる 知的 水準 に ある この 国 の 上 で は 、 およそ 仏陀 の 鐘 の 音 みたい に 、 無条件 に 衆 を 跪伏 さ せ て しまう ほど な 魅力 ある もの は 、 他 に なかっ た 。
1073
,1532,30: 強権 を 発し て 、 未 納税 を 取りたて に き た 中央 の 徴税 船 を 襲っ て 、 税 物 の 奪 り 返し を やっ たり
^
し 出し て 、 いよいよ 、 純 友 の 名 は 、 四国 で は 、 英雄 視 さ れ て い た 。
1073
,4052,16: そして 、 激越 な 語気 の もと に 日頃 の 大胆 な 考え を 口 に
^
し 出し た 。
1073
,5817,8: と 、 武 芝 が 、 警戒
^
し 出し た 時 は 、 もう 遅かっ た の で ある 。
1073
,7651,20: 酒気 は 、 満堂 に 漲り 、 誰 の 顔 に も 、 すぐ 燃え そう な 脂 が てかてか
^
し 出し た 。
1074
,154,3: 古い 話 を
^
し 出す と 止め られ なく なっ て 、 うっかり 紙 数 を 費やす 恐れ が ある が 、 今 でも 覚え て いる の は 旧 十月 の 亥 の 日 の 晩 に 、 亥 の 子 と 称し て 新 藁 で 太い 苞 を 巻き 立て 、 地面 を 打っ て まわる 遊び が あっ た 。
1132
,248,18: 朧 の 月 が 橋 の 下 の 浅ましい 世界 を 夢 の 国 の よう に 照
^
し 出し まし た 。
1164
,61,66: 四 年生 に なっ て から の 雄弁 大会 に 「 ほ の ほ 」 の 仲間 で ある O と N と が 演壇 に 立っ た が 、 O は 熱弁 を ふるって 社会 主義 を 唱え 出し て 弁士 中止 、 その ため に 学校 を 追わ れ 、 N は 骨董 品 に 校長 を たとえ て その 人身 を 攻撃
^
し 出し た ので 演壇 から 引摺り 下ろさ れ N も 放校 処分 と なっ た 。
取り出す
(取る.出す)
延べ語数:
60
0026
,147,38: 主人 は 、 憤激 し て いる よう な ひどく 興奮 の てい で 、 矢庭 に 座敷 の 畳 を あげ 、 それから 床板 を 起し 、 床下 から ウィスキイ の 角 瓶 を 一 本
^
とり 出し た 。
0070
,280,12: 帆 村 は ポケット から 紐 の つい た 器械 を
^
とり 出し て 、 玄関 の 壁 へ 匐 いこん で いる 電線 に 、 重ね た 。
0070
,545,32: 警部 の 話 に よる と 、 交川 博士 殺し の 嫌疑 で 碇 曳治 を 要 急 逮捕 に 向っ た ところ 、 彼 は いきなり ピストル を 二 挺
^
とり だし て 反抗 を し た ので 、 それから 双方 の 撃ち合い と なり 、 遂に ここ で 彼 を 撃ち 倒し た の だ と いう 。
0109
,4,5: ポケット に は 仏壇 から
^
とり 出し た 線香 が 一 束 あっ た 。
0109
,64,6: 私 は 押入 から 寝間着 を
^
とり 出し 彼 に 手渡し 、 更に 縁側 の 暗幕 を 引裂い た 。
0138
,38,29: 金モール が 出 て 行く と 、 看守 は 物 懶 そう な 物ごし で 、 テーブル の 裏 の 方 へ 手 を 突込み 鍵 束 を
^
とり 出し た 。
0141
,327,6: 心から の おくり もの が
^
とり 出さ れる に は 、 およそ そぐわない その 場 の 雰囲気 だっ た 。
0141
,328,41: しかし 、 素子 が 、 いくら かむっ として 上気 し 、 その ため に 美しく なっ た 顔 で 立ち上り 、 二 人 の みやげ として もっ て 来たし ぼり 縮緬 の 袱紗 と 肉筆 の 花鳥 の 扇子 と を
^
とり 出し て 、 カーメネヷ 夫人 の デスク の 上 に おい た 。
0141
,1569,10: 比 田 は 、 ポケット から 煙草 ケース を
^
とり 出し て 、 ゆっくり 一 本 くわえ ながら 、
0141
,2171,12: タバコ の 箱 の ふた の 上 で 、 一 本
^
とり 出し た タバコ を ぽん ぽん と はずま せ て い た が 、
0141
,3349,29: 伸子 は 変 な 気 が し て 瞬間 眺め て い た が 、 やがて 、 生きもの を つかむ よう に 、 その 手紙 を 仕切り 箱 から
^
とり 出し た 。
0141
,8111,20: そして 、 その 中 に 彼女 の もち もの として 一 枚 かかっ て い た 大きな 毛皮 外套 を
^
とり 出し た 。
0141
,8543,12: 長椅子 にかけて 、 ナターシャ は 前かけ の ポケット から リンゴ を
^
とり 出し 、 いい 音 を たて て それ を 丸 かじり し 、 五 分 ばかり 休ん で 出 て 行く 。
0141
,8664,22: ミス ・ ジョーンズ は 、 真白い 糊 の こわい エプロン の 前 胸 の 横 から 、 小さな 灰色 の 袋 を
^
とり 出し 、 その くち を あけ 、 なか から 何 か つまみ出し て 左手 の 指 に はめ た 。
0141
,9386,22: そして 、 目 が さめ た とき 、 伸子 は テーブル の 青い 薬 箱 の 下 から 、 もう一度 電報 を
^
とり 出し て 、 読みかえ し た 。
0141
,10767,5: 素子 は 早速 タバコ を
^
とり 出し た 。
0141
,11294,22: 伸子 は テーブル に おい て い た ハンド ・ バッグ を 膝 の 上 に おろし て 、 小さい ハンカチーフ を
^
とり 出し た 。
0141
,11749,23: 津山 進 治郎 の 説明 に よる と 、 それら の 奇妙 な もの は 、 ことごとく 囚人 の 胃 の 中 から
^
とり 出さ れ た もの だっ た 。
0141
,11752,14: 日本人 の 医学 者 たち は 、 未決囚 の 胃 の 中 から
^
とり 出さ れ た 異様 な 品々 に 研究 心 を そそら れる の か 、 その 室 の 内 に 散っ て めいめい の 顔 を さし よせ 、 ガラス の 内 を のぞき 、 そこ に 貼ら れ て いる レントゲン 写真 の 標本 を 眺め た 。
0141
,12109,13: 素子 は 、 テーブル の 上 へ 旅行 用 の 裁縫 袋 を
^
とり 出し て 、 上衣 の 絹 裏 が ほつれ た の を つくろっ て いる 。
0141
,15535,7: 蜂谷 は ポケット から ノートブック を
^
とり 出し て 、 アドレス を しらべ た 。
0141
,16442,11: そして 、 ポケット から 一 冊 の 仮綴 の 本 を
^
とり 出し 、 表紙 を 下 に し て 、 自分 の 前 に おい た 。
0141
,16614,34: ゆっくり し た 歩調 で 歩き つづけ ながら 蜂谷 は 、 封 の し て ない 封筒 を あけ て 、 その 中 から 、 白い 小さい 紙 に つつん だ もの を
^
とり 出し た 。
0141
,18426,14: 伸子 は 、 一旦 平ら に し て 入れ た 敷布 を 又
^
とり 出し て 、 こんど は くるくる まい て 借り 鞄 の よ こ へ つめこむ 手 を やすめ ず に いう の だっ た 。
0141
,19721,34: ハルビン から モスクヷ へ 来る とき 、 知人 が もたせ て くれ た 大きい 籐 籠 から 、 伸子 は 、 これ も ハルビン で 買っ た 空色 エナメル の かかっ た ヤカン を
^
とり 出し た 。
0141
,21124,26: 素子 は 、 その 衣裳 箪笥 に 用 が ある とき 、 自然 に 歩い て 伸子 の 寝台 に 近 より 、 その 上 に
^
とり 出し た 衣類 を 一時 おく こと も し なく なっ た 。
0141
,22361,6: と 云い ながら 、 タバコ を
^
とり 出し た 。
0144
,182,49: それら の ゴタゴタ の 間 で 「 結構 さん 」 は 、 朝 から 晩 まで 鉛 を 溶かし たり 、 小さい 天秤 で 何 か を はかっ たり 、 指 の 先 を 火傷 を し て うん うん とう なっ たり 、 すり 切れ た 手帳 を
^
とり 出し て 、 それ へ 何 か しきりに 書き込ん だり し て いる 。
0144
,419,22: 錠 を あけ 「 熱い もの か 何 か みたい に 鞄 の 蓋 を 吹い て 」 中 から 下着 を
^
とり 出し た 。
0166
,59,16: トーマス ・ マン の ため に 、 この たい せつな 原稿 は 、 どうにか し て
^
とり 出さ なけれ ば なら ない 。
0173
,2,20: それ は 、 トーマス ・ マン は マン なり に 、 自分 の 問題 を 自分 の そ と に
^
とり 出し て 作品 として の 客観 的 存在 を 与え 、 それ を 真剣 に 追究 し て 行っ て 、 作品 の 世界 で 到達 し た 点 まで 自分 の 生活 を 押し出し 、 そこ から 次 の 生活 を 展開 さ せよ う と し て いる 点 だ 、 という 意味 を 話さ れ た 。
0185
,4,37: むしろ 、 大人気 なく ある まい と し た ポーズ そのもの の なか に 人間 性 も 人間 理性 も 追いこま れ て 、 それなり に 凍結 さ せ られ 、 やがて 氷 が とけ た とき
^
とり 出さ れ た 知性 は 、 鮮度 を 失っ て 、 急 な 温度 の 変化 に あっ た 冷凍 物 特有 の 悲しい 臭気 を 放っ た 現実 を 、 大 なり 小 なり わたし たち は 経験 し て は い ない だろ う か 。
0205
,5,11: そこ に ある はず の 問題 が ちゃんと お もて に
^
とり 出し て 、 うける だけ の 扱い を うけ て い ない よう に 思える 。
0231
,30,20: 世界 に 誇る 日本 の 古典 文学 と いえ ば 、 それ が たった 一つ しか ない よう に いつも
^
とり 出さ れ て いる 源氏物語 に しろ 、 枕草子 、 栄華 物語 、 その他 総て この 時代 の 婦人 たち の 作品 で ある 。
0316
,19,22: 日本 の 七 千 万 の 人 の 大 多数 は 、 文化 の 資産 として 歴史 の なか から なに を
^
とり 出し て 来 て いる か 。
0427
,20,29: その よう に わたし たち は 、 起伏 する 社会 現象 を はげしく 身 に うけ ながら 、 そこ から さまざま の 感想 と 批判 と 疑問 と を
^
とり 出し つつ 、 人間らしい 人生 を 求める 航路 そのもの を 放棄 し て は い ない 。
0612
,2108,6: みんな 懐 から ふかし 芋 を
^
とり 出し 、 そこら に 生え て いる かや の 葉 を ちぎっ て 、 その 葉 を なめ て 芋 を 食っ た 。
0651
,140,43: そこで 町内 の 小 公園 の 野球 場 で 試合 を する こと に なり 、 両 軍勢 揃い し て 、 見物人 も 集り 、 試合 が はじまる 頃 に なる と 、 シン ちゃん が フロシキ の 包み から 何やら
^
とり だし た 。
0683
,103,13: 彼 は 膝 の 蔭 から 二 三 冊 の 本 も
^
とり だし て 見せ た 。
0706
,340,18: と ニヤリ と 笑っ て 、 フロシキ 包み の 中 から 、 ピース の 箱 を 三つ
^
とり だし て き て 、 テーブル の 上 へ ならべ た 。
0759
,4178,12: 捜査 の 手がかり に なり そう な もの を 一つ 一つ
^
とり だし た 。
0787
,710,24: 一同 の 顔 が 揃う と 、 新 十 郎 は うし ろ に 隠し た 両手 の 品々 を そ ッ と
^
とり だし て 一同 に 示し た 。
0789
,753,27: 一月 の 十 三 日 に 、 小沼 家 の 親子 三 名 が 寮 へ 現れ て 、 そろそろ 新居 に 落ちつい て 隠し 物 も
^
とり だし た ころ だろ う と 憎い こと を 言い ながら 家探し の 日 。
0819
,286,7: 焼ける 国 記 を 恵 尺 が
^
とり だし た という こと は 、 弁解 的 な 筆法 で 、 事実 は アベコベ に それ を 焼い た の が 彼ら 自身 だ と みる こと も 、 歴史 家 や 学者 は やら ない かも 知れ ない が 、 タン テイ という もの は そういう 下司 な カングリ を やらかす もの な の さ 。
0842
,1053,13: その ボストンバッグ から 、 まだ 青く て 小さな リンゴ を 一 ツ
^
とり だし た 。
0866
,4214,19: 小萩 は 、 蜂蜜 より も 一足 先 に 届い た 彼 から の 手紙 を 、 また
^
とり 出し て 読み直し た 。
0978
,847,4: ウイスキー の びん を
^
とり 出し て
0993
,34,60: … … そのうち 非常 に 香ばしい 、 いい 匂い が し はじめ た ので 、 何 だろ う と 思っ て いる と 、 老人 は それ と 察し た の か ニコニコ と 眼 を 小さく し て 、 焚火 の 灰 の 下 を ほりおこし て 、 コンガリ 焼け た 饅頭 の よう な もの を いくつ か
^
とり 出し て 、 その 一つ を 手の平 に のせ て ポンポン と 灰 を たたき 落し て から 、 私 に さし 出し て 食え と いう の です 。
0993
,3244,10: ( 郵便 袋 を ガチャガチャ と 開け て 封書 を
^
とり 出す ) ほ い !
0993
,4810,31: 金吾 ( 入っ た 裏口 の 、 たたみ の 土間 の 上り が まち に リュック を 置い て 、 その 中 から 竹 の 皮 包 の 握り飯 を
^
とり 出す ) そい じゃ 、 これ を お 食べ なし て 。
0993
,5026,30: そう だ 、 春 さん おなか が すい て べ え 、 え えと … … ( リュック の 紐 を とい て 、 その 底 から 紙 包み を
^
とり 出し て 、 竹 の 皮 を 開ける ) 握り飯 が 二つ 三つ ある 。
1041
,2990,19: そして 、 ローリング・ストーンズ たち が 演奏 し て いる とき に 、 メレディス・ハンター という 黒人 青年 が ピストル を
^
とり 出し て ふりかざし 、 すぐ に ヘルズ・エンジェルズ に おさえこま れ 、 その うち の ひとり によって ナイフ で 刺さ れ て 死亡 し た 。
1047
,36,25: これ は 物語 に 語ら れ て いる こと を その 全体 にわたって 考え ず 、 一部分 または 一 方面 の 記載 を 恣 に
^
とり 出し て 、 それ だけ を 主張 の 根拠 と する から の こと で あっ て 、 そこ に こういう 主張 に 学問 的 根拠 の ない 理由 が ある 。
1047
,45,67: そうして こういう こと の いわ れ た の は 、 誤っ た 訓 み かた から 誘わ れ た の で は ある が 、 その 訓 み かた の 正しい か 否 か を 学問 的 方法 によって 吟味 する こと なし に 、 特に この 句 の 用い て ある 文章 の 全体 の 意義 を 考える こと なし に 、 この 句 だけ を
^
とり 出し て それ に 恣 な 解釈 を し た の で あっ て 、 それ は また 、 古典 を 解釈 する の で は なくし て 、 自己 の 主張 の ため に 古典 を 利用 しよ う と する 態度 から 出 た こと で ある 。
1072
,3183,21: 立ち しびれ て 来る と 、 二 人 は 地 に しゃがみこみ 、 そっと 、 な た 豆 煙管 を
^
とり 出し て 、 煙草 を つけ 初め た 。
1072
,5291,15: 越前 は 、 ふたたび 、 自室 へ もどっ て 、 文庫 から 、 印籠 を
^
とり 出し 、 また すぐ 降り て 、 中庭 門 から 、 役宅 庫 の 路地 を 抜け 、 幾 廻り も し て 、 柵 門 から 獄舎 の 世界 へ 、 通り抜け た 。
1073
,7696,30: 為 憲 、 明 に 、 貞 盛 と 協 謀 し 、 三 千 余 の 兵 を 発し 、 恣 に 、 兵庫 の 器 仗 を
^
とり 出し て 、 戦ひ を 挑む 。
1103
,413,6: そして 棚 から 大きい 地図 を
^
とり 出し て き て 、 それ を 床 の 上 に 拡げ ながら 、 話 を 続ける 。
1175
,543,17: そして あわて て 部屋 に かけこみ 、 財布 の 中 から 千 円 札 四 枚 を
^
とり 出し て 、 孫 に 手渡し まし た 。
1184
,30,12: 机 の 中 から 、 封 も きら ない 原稿 が
^
とり 出さ れ た 。
照らし出す
(照らす.出す)
延べ語数:
56
0071
,1420,16: 太陽 の 光 が 、 彼ら の 頭 や からだ の 側面 を 、 くっきり と
^
照らし 出し て い た 。
0072
,331,38: ふもと 村 から はこば れ た 薪 が あちこち に つみあげ られ 、 油 を かけ て 火 を つける と 、 赤い 焔 は ぱちぱち と 音 を たて ながら 燃えさかり 、 雪 の 山中 は ものすごく
^
照らし 出さ れ た 。
0082
,164,7: 室内 は 、 ますます 明 かるく
^
照らし ださ れ た 。
0088
,700,14: そして この 横丁 だけ が 、 白 々 と し た 怪光 に
^
照らし 出さ れ て いる !
0089
,546,12: その 光 の 中 に 、 複雑 な 機械 が 、
^
照らし ださ れ た 。
0140
,2344,57: 涙 の 浮ん で いる その 母 の 眼 に 、 まばたき も し ない 自分 の 視線 を ぴったり と 合わせ 、 想像 さ れる あらゆる 場合 を 考え めぐらし て いる うち に 、 混沌 と し て い た 伸子 の 想像 の うち に いくらか 現実 性 の ある 一つ の 点 が
^
照らし 出さ れ て 来 た 。
0141
,716,11: 伸子 は そう 感じ ながら 長い 間 、 アーク 燈 に
^
てらし 出さ れ て 粉雪 の ふっ て いる 深夜 の 街 を 見 て い た 。
0141
,2878,18: その 穴 に 顔 を よせ て 外 を のぞい て いる と 、 蒼白く アーク 燈 に
^
てらし 出さ れ て いる 並木 の 雪 の つもっ た 枝 だの 灯 の つい た 大きい 建物 だ の が 、 目 の 前 を 掠め て すぎ た 。
0141
,10512,19: 細面 の 、 瞳 の 澄ん だ 顔 は 、 うち 側 から いつも 何 か の 光 に
^
てらし 出さ れ て いる よう に 美しく 燃え て い た 。
0141
,11745,11: ひる 間 だ が 、 その 室 は 電 燈 に
^
てらし 出さ れ て い た 。
0141
,13749,12: 夜更け の 沈黙 が 、 やや 古風 な 家具 調度 の 明るく
^
照らし 出さ れ た アパルトマン の 客室 に みち た 。
0141
,19573,30: 今夜 の 告別 式 の ため に 二 ヵ所 に とりつけ られ た 照明 燈 の 強い 光 が 、 黒い 列 の うねっ て いる 冬枯れ の 内庭 を
^
てらし 出し た 。
0142
,1154,40: 先 へ ゆく 一団 の 中 に 懐中 電 燈 を もっ て いる 人 が あっ て 、 その 蒼い 光 の 条 が 、 ときどき 前方 の 木立 の 幹 や 草 堤 の 一部 を パッ と
^
照らし 出し た 。
0205
,258,19: やがて これら の 職場 から の 作品 の 日常 性 へ の 膠着 が 、 注意 の もと に
^
てらし 出さ れ はじめ た 。
0241
,1,12: 久しぶり に うす 暗い かさ を とりはずし 、 隅々 まで くっきり と
^
照らし ださ れ た 炉 ば た に 坐っ て 一家 の もの が あらためて 互 の 顔 を 眺め あっ た 刹那 、 湧き あがっ た 思い と 新た な 涙 こそ 忘れ がたい と 思う 。
0249
,52,18: 徳川 時代 に なっ て 服装 は 、 一層 複雑 に 当時 の 封建 社会 の 矛盾 を
^
てらし 出す よう に なっ た 。
0391
,19,40: マルクス = エンゲルス 全集 、 レーニン 全集 、 スターリン の 論文 集 と 三つ を 眺め わたす と 、 その 文体 に まで も 人民 解放 の 歴史 の 足どり 、 社会 主義 の 実現 と 発展 の あゆみ が
^
てらし 出さ れ て いる 。
0398
,112,29: その 上 に たっ て 日本 の まじめ な 婦人 大衆 の 生活 の 闘い と 平和 へ の 発言 を 世界 の 婦人 の 活動 の 一部 として
^
てらし 出し て き た 。
0421
,108,8: 「 乳房 」 は 白昼 の 光線 に
^
てらし 出さ れ た 生活 の 上 に リアル な 闘い の いきさつ が 展開 さ れ て いる の で ある 。
0573
,192,13: それだけ の こと が 、 奇妙 に 一座 の 空気 を はっきり
^
照らし だし た 。
0613
,251,5: その うす 赤い 火 に
^
照らし ださ れ た 目 の 前 の 光景 は !
0617
,2068,9: 顔 の 輪廓 が 暫く の あいだ くっきり と
^
照らし 出さ れる 。
0744
,512,21: 私 が まだ 何 の 予感 も ない のに 、 彼 が にわかに クラ ヤミ の 一 点 を パッ と
^
てらし だす 。
0744
,515,6: 彼 は すれちがう 女 を
^
てらし だし た 。
0863
,175,8: われわれ の ランプ は 石段 の てっぺん を
^
照らし 出し まし た 。
0890
,479,35: その うち に 食堂 、 つづい て 講堂 も 焼け落ち た らしく 、 火の手 が 次第に 仏殿 に 迫っ て 参り ます 頃 に は 、 そこら に ちらほら 雑兵 ども の 姿 も 赤黒く
^
照らし 出さ れ て 参り ます 。
0890
,483,27: それ とともに 、 大して 広から ぬ 境内 の こと ゆえ 、 鐘楼 も 浴室 も 、 南 麓 の 寿光 院 も 、 一 とき に 明るく
^
照らし 出さ れ ます 。
0948
,1143,7: 壁 付 灯 の 光 に
^
照らし ださ れ た 大池 の 正体 は 、 意外 に も みじめ な もの だっ た 。
0951
,60,47: 洞窟 の 口 は 西 に むい て あい て いる ので 、 昼 すぎ まで じめじめ と 薄暗く 、 夕方 に なる と 、 急 に 陽 が さしこん で き て 、 奥 の ほう に 隠れ て いる 男 や 女 の 顔 を
^
照らし だし た 。
0987
,331,25: 同じ 工場 内 の 仕 上部 の 一角 ( クローズ ・ アップ ) 管制 用 の 電 燈 の エンスイ 形 の 光 に
^
照らし 出さ れ た 仕上 台 を はさん で 、 正面 に こちら を 向い て 、 人見 勉 の 妹 の 治子 と 、 向う 向き に なっ て 背 を 見せ た 、 その 同僚 の 静代 の 二 人 が 、 それぞれ 、 流れ 作業 の 台 の 上 に 押し出さ れ て 来る 小さい 長方形 の 金属 ブロック を 仕上 台 に 取りつけ て ある ミクロメータア に 当て がっ て 見 て は 、 合格 品 と 不 合格 品 を 別々 に キチン と 積み あげ て 行っ て いる 。
0987
,333,5: 正面 を 向い て 明るく
^
照らし 出さ れ た 治子 の 表情 は 、 どんなに 小さい 所 まで も ハッキリ と 見 られる が 、 語っ て いる 静代 は 向う 向き の 逆光 の ため 、 ボン ヤリ と 大きな シルエット 。
0987
,489,6: その ギラギラ し た 光 に
^
照らし 出さ れ た 明 の 作業 服 が ズタズタ に 裂け 、 右 の コメカミ の 所 に ベットリ と 血 )
0987
,1222,13: その 時 、 照明 弾 の 強い 青い 光 が 、 窓 を
^
照らし 出し て 、 室内 を カッ と 明るく する ) … … じゃま っけ だ 。
0987
,1231,7: ( 兄妹 の 顔 を 真青 に
^
照らし 出し て いる 強い 光 )
0987
,1448,20: 壁 の 上部 の 小さな 空気 穴 から の 明り が 、 箱 の 中 を ボン ヤリ と
^
照らし 出し て いる 。
0987
,2998,15: その 白い 笑顔 を 、 あけ がた の 薄 桃色 の 陽 の 光 が
^
照らし 出し て いる 。
0995
,159,16: … … 長く 書い た が 、 二 人 の 人間 と 穴 の 中 が
^
照らし 出さ れ た の は 、 ホン の タバコ を 吸いつける 七 八 秒 の フラッシュ に 近い 間 の こと で ある 。
0995
,326,31: たとえ 、 奴ら が なに し た ところ で … … ( いい ながら 動かし た 電 燈 の 光 が 、 村 子 の 坐っ て いる ところ を
^
照らし 出す 。
0995
,1088,12: ロウソク の 光 だけ が 、 その へん の 壁 を チラチラ
^
照らし 出し て いる )
0995
,1171,15: ただ ロウソク の 立っ て いる 場所 が 変っ た ため に 、 全体 を
^
照らし 出し て いる 光線 の かげん が ちがっ て いる だけ 。
0995
,1519,17: それ を 、 すぐ わき の 壁 の 上 に 立て られ た ロウソク の 光 が
^
照らし だし て いる 。
0995
,1546,47: ボストン ・ バッグ を 半分 に 切り さ い て 、 その 中 に ロウソク に 火 を ともし て 立て 、 ちょうど ガンドウ の よう に し た もの が 、 左隅 の 岩 の 上 に 置か れ 、 それ が 、 この 場所 を
^
照らし だし て いる 。
0995
,1559,6: —— 円錐 形 の 光 に
^
照らし 出さ れ た この 場 の あり さま は 、 近々と 、 異様 に 平静 で 炭坑 内 の 最終 の キリハ で 、 つかれ 切っ た 坑夫 の 先山 と 後山 と が 働い て いる よう に も 見える 。
0995
,2029,24: その 半ば ぐらい の ところ で 、 ボストン ・ バッグ の ガンドウ の スポット が 、 右手 の 黒い 壁 の 一 ヵ所 を
^
照らし 出し 、 光 は 壁 の 上 を 這っ て すこし 動い て 、 壁 の 前 に 立っ て いる 村 子 を とらえ て 、 とまる 。
0995
,2097,6: やがて 、 花岡 の 顔 が
^
照らし 出さ れる 。
0995
,2194,45: ( 低い が 、 しかし ホント の 殺気 の こもっ た 語気 に 、 花岡 は 這い 寄る の を やめ て 、 佐山 の 声 の 方 を うかがっ て い た が 、 やがて 、 ガンドウ を 動かし て 、 そちら を
^
照らし 出す 。
0995
,2199,17: しかし 途中 で 妙 な 気 が し て 、 再び 佐山 の 方 を 真正面 に
^
照らし 出す 。
0995
,2213,23: … … ( 花岡 が 、 ガタガタ と ふるえる 手 で ガンドウ を グルリ と 動かし て 、 村 子 の 方 を
^
照らし 出す 。
0995
,2970,22: —— そのまま で 、 息 が 絶え て 、 もう 腐り はじめ た と も 見える 三 人 の 姿 を 、
^
照らし 出し て いる ガンドウ の 光 の ロウソク が 、 燃え ちび て 来 た の か 、 プチプチ と 微か な 音 を 立て て 息 を つき 、 壁 の 上 の 三 人 の 影 が 、 ユラリ と 動く )
1000
,1371,14: あの 時 の 月 は 地上 に ある 微細 な 極小 物 まで も
^
照らし 出し て 、 屍骸 の 膓 に うごめい て いる 蛆 の 一 匹 々 々 を も 分明 に 識別 さ せ た の で あっ た が 、 今宵 の 月 は そこら に ある もの を 、 たとえば 糸 の よう な 清水 の 流れ 、 風 も ない の に 散り か ゝ る 桜 の 一片 二 片 、 山吹 の 花 の 黄色 など を 、 ある がま ゝ に 見せ て い ながら 、 それら の すべて を 幻 燈 の 絵 の よう に ぼうっと し た 線 で 縁 取っ て い て 、 何 か 現実 ば なれ の し た 、 蜃気楼 の よう に ほんの 一時 空中 に 描き出さ れ た 、 眼 を しば だ ゝ く と 消え失せ て しまう 世界 の よう に 感じ させる 。
1003
,130,15: 来る 時 に 見え なかっ た いろいろ な 物 が 、 朝日 の 光 に
^
照らし 出さ れ た 。
1013
,1893,36: 空 が 曇っ て 、 低く 雲 が 垂れ て 、 しかも その 曇っ た 雲 の 切れ目 から 薄日 が 洩れ て 、 一際 濃い 彼方 の 山 の 中腹 から 、 麓 を
^
照らし 出し て い た もの凄 さ … … 凄まじ さ … … その 山 を 背 に し て 、 しょんぼり と 松 の 木の下 に 立っ て い た 二つ の 墓 !
1139
,52,25: 三月 中 ば の 生 温かい 陽 は 廊下 一 パイ に 射し て 、 百 体 の 観音 様 が 、 燦燗 と
^
照らし 出さ れ た 中 に 、 一番 遅れ た 綾 麿 は フ と 足 を 留め まし た 。
1177
,47,25: 車輪 が 砂利 を はじき 、 警笛 を 立て て トラック は 右折 しよ う として 、 ヘッド ・ ライト が 間近 な 松林 を
^
照らし 出し た 。
1177
,72,19: バンド ・ マン たち は 、 トラック を 降り 、 懐中 電灯 で 一 人 一 人 顔 を
^
照らし 出さ れ 形式 的 に 人数 を かぞえ られ て から 、 ふい に 寡黙 に なり 不機嫌 な 表情 を うかべ て いる 。
1177
,634,13: あかあか と 幾 基 か の 照明 が 前後 左右 から 彼 を
^
照らし 出し て 、 夜 と いう より 、 それ は いつも 同じく 低く せまく 暗い 空 を もっ た 真昼 な の だ 。
駆け出す
(駆ける.出す)
延べ語数:
52
0035
,9,171: 朝 、 駅 で 売っ て いる 数種類 の 予想 表 を 照らし 合わせ どの 予想 表 に も 太字 で 挙げ て いる 本命 ( 力量 、 人気 共 に 第 一 位 の 馬 ) だけ を 、 三 着 まで 配当 の ある 確実 な 複式 で 買う という 小心 な 堅実 主義 の 男 が 、 走る の は 畜生 だ し 、 乗る の は 他人 だ し 、 本命 と いっ て も 自分 の まま に なる もの か 、 もう 競馬 は やめ た と 予想 表 は 尻 に 敷い て 芝生 に ちょんぼ り と 坐り 、 残り の 競走 は 見送る 肚 を 決め た のに 、 競走 場 へ 現れ た 馬 の 中 に 脱糞 を し た 馬 が いる の を 見つける と 、 あの 糞 の 柔 さ は ただ ごと で ない 、 昂奮 剤 の せい だ 、 あの 馬 は 今日 は やる らしい と 、 慌て て 馬券 の 売場 へ
^
駈け 出し て 行く 。
0044
,32,16: そういった 途端 、 うし ろ から ボソボソ 尾行 て 来 た 健 坊 が いきなり
^
駈け だし て 、 安子 の 傍 を 見向き も せ ず に 通り抜け 、 物凄い 勢い で 去っ て 行っ た 。
0053
,166,2: そして
^
駈け 出し た 。
0054
,484,27: そう 呟き ながら 、 渡辺 橋 を 北 へ 渡っ て 行っ た が 、 橋 の 中 ほど まで 来る と 、 急 に ぱっと
^
駈け 出し た 。
0054
,1356,2: そして ぱっと
^
駈け 出し た 。
0054
,1358,23: おれ の 直感 が あたっ た —— と 咄嗟 に 呟き ながら 、 小沢 は あわて て その あと を 追う て
^
駈け 出し た 。
0054
,1921,8: 三郎 は もの も 言わ ず に
^
駈け 出そ う と し た 。
0054
,2239,13: そう 言っ た か と 思う と 、 豹 吉 は ぱっと
^
駈け だし て 行っ た 。
0054
,2562,17: 小沢 は そう 叫ぶ と 、 一同 が 引 揚げる の も 待た ず 、 ぷっと
^
駈け 出し て 行っ た 。
0084
,1943,8: マートン が 、 油 を はねとばし ながら
^
駈け 出し た 。
0141
,2051,30: 二 人 は 、 出来る だけ 早足 に 数 間 歩く と 、 どっち から とも なく 段々 小走り に なっ て 、 最後 の 数 間 は 、 ほんとに
^
駈け だし て 、 ボリシャーヤ・モスコウスカヤ の 前 の 通り まで 抜け た 。
0141
,5486,3: 「 どこ へ
^
駈け 出す ん です ?
0144
,379,12: 小僧 ゴーリキイ は 「 そんな 時 に は 、 店 から
^
駈け 出し て 行っ て 、 婦人 客 に 追い縋り 、 彼等 について の 陰口 を ぶちまけ て やり たい 心持 に 駆り立て られる 」 の で あっ た 。
0157
,73,33: 私 たち は その 窓 枠 を 飛び越え て 、 自分 たち の 生活 の 声 を あげ ながら 、 世界 の 友だち に 向っ て 、 子供 の よう に 熱心 に
^
駈け だし たい と 思っ て いる 。
0371
,123,22: 私 たち 子供 は 一 列 に なっ て 息 を ころし て 馬 の わき を すりぬけ 、 すりぬける や 否や
^
駈け 出し 、 やがて とまっ て あと を ふりかえっ て み た 。
0573
,333,4: 子供 が すぐ
^
駈け だし て いっ た 。
0646
,169,29: 顔 を そむけ た ま ゝ 、 これ を きい て い て 、 肩 に 怒り を あらわし て プイ と 振り きる よう に 郵便箱 へ
^
駈け だし て 行く の で ある 。
0686
,547,19: と 、 巨勢 博士 は 文 作 を 置き のこし 、 帽子 を つかん で 、 アイビキ に
^
駈け だし て しまっ た 。
0687
,333,11: その 隙 を 見 て 余 は 突如 一 騎
^
駈け だし た 。
0687
,349,17: 四 太刀 目 こそ は と 振り上げ た とき 、 余 の 馬 が 躍り 立っ て
^
駈け だし た 。
0706
,233,20: と 叫ぶ と 、 お 魚 女史 の 手 を 払っ て 、 私 は 血相 変え て 、
^
駈け だし て い た 。
0759
,312,9: すぐ 立ちあがっ て 、 部屋 の 外 へ
^
駈け だそ う と し た 。
0759
,3291,5: こんど 喋っ たら 、
^
駈け だし ちゃう 」
0759
,4890,10: 茶店 で 休ん で い た 人 が 、 とつぜん
^
駈け だし て 飛びこむ こと も ある そう よ 。
0795
,30,22: 天才 的 な 若者 で は ある が 、 公式 戦 へ で られる よう に なっ て 三 年 足らず 、
^
駈け だし で ある 。
0835
,297,5: さて 起き 上っ て シャニムニ
^
駈け だす 段 に なれ ば 、 「 誰 が 先 に 起き 上っ て 駈け だす こと が できる か と 云え ば 、 一番 あと から ころん だ 子 に きまっ てる な 。
0835
,297,20: さて 起き 上っ て シャニムニ 駈け だす 段 に なれ ば 、 「 誰 が 先 に 起き 上っ て
^
駈け だす こと が できる か と 云え ば 、 一番 あと から ころん だ 子 に きまっ てる な 。
0850
,115,19: その よろこび の 為 ばかり で 勇気 は 忽ち 百 千 倍 、 郵便 局 まで 歩く ばかり か
^
駈け だす こと すら 出来 そう な 起死回生 の 有様 で ある 。
0855
,232,46: 特別 私 が 忘れ ない の は 荒 正人 の 「 石 に 噛 りつ い て も 」 という まるで 歯ぎしり する よう な 口 に 泡 を ため た 表現 と 、 二 十 円 の 箪笥 の いくつ か を 今にも 蒲田 へ
^
駈け だし て 買い た そう な 精力 的 な 様子 と で 、 荒 君 は ほんとに そういう もの が 後日 役に立つ 生活 を 自信 を もっ て 信じ て いる 。
0857
,117,20: そして 近代 文学 という 奴 は 仮面 を 脱げ 、 素面 を 見せよ 、 そんな こと ばかり 喚い て
^
駈け だし て 、 女々しい 毒 念 が 方図 も なく ひろがっ て 、 罰 が 当っ て しまっ た ん だ 、 と 仰 有る 。
0857
,303,26: 有る もの を 書く の じゃ なく て 、 無い もの 、 今 ある 限界 を 踏み こし 、 小説 は いつも 背のび を し 、
^
駈け だし 、 そして 跳び あがる 。
0972
,20,56: まだ 腰 が 充分 に 立た なかっ た 私 は わきまえ も なく 帰り たく なっ て みんな の 止める の も きか ず に 一番 列車 で 立つ こと に なっ て 、 朝 早く 身体 を 抱え て 人力車 へ のせ て 貰っ て いる と 、 弟子 の 妹 の くに ちゃん が
^
駈け 出し て き て 、 先生 お 大事 に と 言い ながら 手 を 握っ た 。
0993
,4132,26: この間 も 、 遠く の 方 で あれ が し はじめ たら 、 俺 と 二 人 で 蝶々 つかまえ て た の が 、 いきなり
^
駈け 出し て 逃げ た っけ 。
0993
,4239,4: 金太 よう 、 そう
^
駈け 出す で ねえ 。
0993
,4712,1: あわただしく
^
駈け 出し た 二 三 の 靴音 。
0993
,4759,18: すぐ 、 あの それ 、 それ が 敦子 さま の 店 だ から ——( 二 人 が
^
駈け 出し て 、 その 店 の 前 )
0993
,4933,6: ( 言う なり 、 トットットット と
^
駈け 出し て 去る )
0993
,4956,11: ( 叫ん で 、 とび 上り 、 そちら へ 向っ て
^
駈け 出す 。
0993
,5062,2: 少年 が
^
駈け 出そ う と し た 途端 に 、 だしぬけ に 遠く の 方 から ひびい て くる 空襲 警報 の サイレン 。
1067
,15,8: そして 僕 なんか も 、 まだ 無名 の
^
駈け 出し でし た し 、 年 も 三 十 三 、 四 歳 でし た か な 。
1072
,6468,12: と 、 いう や い な 、 不 伝 は 、
^
駈け 出し て 、 ばっ と 、 往来 へ 逃げ出し た 。
1072
,6476,6: 果たして 、 不 伝 が
^
駈け 出し た 先 に 、 二 人 の 武士 が 、 横 から 躍り 出し て い た 。
1072
,6777,11: 「 そう か 」 不 伝 は 、 すぐ そこ から
^
駈け 出し た 。
1073
,515,49: いつも の 山 の 穴 へ 」 と 、 不 死人 は 、 われ がち に 逃げまどう 仲間 へ 叱咤 し ながら 、 一方 の 腕 に 、 小次郎 の からだ を 引 ッ つるし 、 山門 を 横 に 、 山 寄り の 地勢 へ 向っ て 、
^
駈け 出し て ゆく と 、 彼 すら 予測 し 得 なかっ た 物 蔭 から 、 一 陣 の 人影 が 、 列 を すすめ 、 ばらばら と 、 虚空 に は 羽 う なり を 、 地 に は 空 走り の 音 を 立て て 、 無数 の 矢 を 、 射 集め て き た 。
1073
,2023,39: ゆく て の 道 に 、 一 かたまり の 人 群れ が 見え 、 彼 を 指さし て 、 がやがや いっ て い た と 思う と 、 中 から 三 、 四 人 の 若者 が 、
^
駈け 出し て 来 た 。
1073
,2379,15: 奴 僕 も 、 郎党 も 、 得物 を もっ て 、 彼 の
^
駈け 出し た あと に つづい た 。
1073
,4377,17: と 、 こぞり 立っ て 、 煙 を 目あて に 、 野 の 十方 から 、
^
駈け 出し た こと は 、 たしかに 、 ここ の 広い 土壌 に も めったに ない 大 異変 で あっ た 。
1073
,4378,4: しかも 、 その
^
駈け 出す 者 の ほとんど が 、 優勢 な 常陸 源 氏 の せがれ 達 の 陣地 へ 行か ず 、 豊田 の 殿 の 為 に —— と 、 将門 方 へ つい た という 事 も 、 彼 にとって 、 幸 か 、 不幸 か 、 わから なかっ た 。
1073
,4506,9: と 、 将門 は 、 新治 まで 、
^
駈け 出し て 、 陣 を し た 。
1073
,5079,6: と 、 まっ黒 に 、
^
駈け 出し た 。
1073
,6514,20: あわて た 人影 は 、 その 将門 を 、 後ろ から 突きとばし て 、 武器 を 小脇 に 、
^
駈け 出し て ゆく 。
1073
,6529,31: あたり へ 向っ て 、 彼 は 、 そう 三 名 を 、 さっき から 呼び 廻っ て い た が 、 いずれ も 、 部下 を 案じ て 、
^
駈け 出し て 行っ た もの か 、 いい 合せ た よう に 、 みな 見え ない 。
覗き込む
(覗く.込む)
延べ語数:
52
0034
,9,18: それ か あら ぬ か 、 父 は 生れ た ばかり の 私 の 顔 を そわそわ と
^
覗き こん で 、 色 の 白い ところ 、 鼻筋 の 通っ た ところ 、 受け口 の 気味 など 、 母親 似 の ところ ばかり 探し て 、 何となく 苦りきっ て い た と いい ます 。
0034
,90,21: それ と もう ひとつ 想い だす の は 、 浜子 が 法善寺 の 小路 の 前 を 通る 時 、 ちょっと
^
覗き こん で 、 お 父 つ あん の 出 た はるの は あの 寄席 や と 花月 の 方 を 指し ながら 、 私 たち に 言っ て 、 きゅう に ペロリ と 舌 を 出し た あの 仕草 です 。
0036
,213,17: 武田 さん は それら の 客 に いちいち 相手 に なっ たり 、 将棋 盤 を
^
覗き 込ん だり 、 冗談 を 言っ たり 、 自分 から ガヤガヤ と 賑 か な 雰囲気 を 作っ て はしゃぎ ながら 、 新聞 小説 を 書い て い た が 、 原稿 用紙 の 上 へ 戻る とき の 眼 は 、 ぞっと する くらい 鋭かっ た 。
0053
,126,42: 振り向く と 、 赤い ブラウス を 着 た 二 十 二 三 の 女 が 、 サージ の 黒 ズボン に 両手 を 突っ込ん だ まま 、 すくっ と 立っ て 、 ぶし つけ に 鶴雄 の 手 の 中 を
^
覗き 込ん で い た 。
0053
,2893,5: 鈴子 の 顔 を
^
覗き 込む と 、
0054
,2107,33: もう 夜 の 十 時 に 近かっ た から 、 朝 と 同じ よう に 、 人通り の すくない 橋 の たもと に 佇ん で 、 豹 吉 は じっと 川 を
^
覗き こん で い た 。
0054
,2118,3: 川 を
^
覗き こん で い た 顔 を きっと 上げ て 、 豹 吉 は 豹 の よう な 眼 を 輝か せ て 、 いきなり 振り むく と 、 ペッ と 唾 を 吐い た 。
0055
,1427,8: 男 は いきなり 信吉 の 顔 を
^
覗き こん で 、 荒ん だ 調子 の 声 を 出し た 。
0055
,1974,7: 信吉 は 伊都子 の 顔 を
^
覗き こん で 、 なだめる 姿勢 に なっ た 。
0055
,2572,13: とりとめ の ない こと を 言い ながら 、 冴子 の 顔 を
^
覗き こん で 、 優しく 抱い て い た 。
0087
,2475,6: 彼 は 部屋 の 中 を
^
覗き こん だ が 、 室内 は 乱雑 に 椅子 が 放り出さ れ て ある だけ で 、 その 上 に 尻 を 乗せ て い た 連中 の 姿 は 一 人 も なかっ た 。
0091
,403,21: その とき 先生 が 入口 の 扉 の 方 へ 眼 を やっ た とき 、 暗い 廊下 から こっち を
^
覗き こん で いる 背 の 低い 洋装 の 少女 が あっ た 。
0095
,1594,42: そこで 底 へ 下り て 最初 の 測定 が 始まっ た 、 器械 や 装置 が 並べ られる 、 特別 の 照明 が 行わ れる 、 ワーナー 博士 が プリズム 式 の 屈折 鏡 で 計器 の 針 の 動き を
^
覗き 込む 。
0095
,1595,12: ホー テンス 記者 と 水戸 記者 は 、 その 計器 を
^
覗き 込も う と し た が 窮屈 な 潜水 服 を つけ て いる ので 、 それ は 見え なかっ た 。
0103
,75,15: 驚い て わたし は 引き返し 、 その 男 の 側 へ 参り 、 顔 を
^
覗き こみ まし た ところ 、 例 の 男 だっ た の で ござい ます 。
0540
,446,10: 秋子 は 嘆声 を 発し て 、 火口 を
^
覗き こん で いる 。
0544
,404,6: 底 知れ ぬ 深淵 を
^
覗き 込む 気持ち だ 。
0569
,434,15: ふと 、 時彦 は 議 一 の 側 に 立ち止っ て 、 その 顔 を
^
覗き 込む 。
0569
,460,6: 崖 から 淵 の 方 を
^
覗き 込む と 、 恐ろしい 力 で 吸い込ま れる よう だっ た 。
0574
,64,6: 傍 から 彼女 も 地図 を
^
覗き こん で い まし た 。
0577
,365,6: 柴田 巳之助 は そこ を
^
覗き こん で 、 昏迷 し た 心地 に なり まし た 。
0578
,465,6: けれど 、 姿見 の なか を
^
覗き こん で みる と 、 もう そこ に は 彼女 は い ず 、 まさしく 自分 の 姿 だけ でし た … … 。
0585
,360,4: 新た な 深淵 を
^
覗き こむ よう な 怖 れ と 寂寥 が 襲っ て き まし た 。
0586
,35,31: それ も 、 顔 立 を 眺める とか 顔色 を 読む とかいう の で は なく 、 眼 の 中 を じっと 見入っ て 、 眼 の 孔 から 心中 を
^
覗き こむ という 工合 だっ た 。
0586
,199,11: そんな こと が しばしば 起っ て 、 遂に は 、 じっと
^
覗き こん で くる その 顔 が 、 蚊帳 の ところ まで やって来 た 。
0588
,148,13: それ なら ば 更に 、 庭 の 隅 の あの 古池 で も
^
覗き こむ と 宜しかっ た でしょ う 。
0592
,14,1: もし
^
覗き こめ ば 、 視線 と共に 体 まで 底 へ 引きずりこま さ れ そう だ 。
0592
,303,20: そして 何故か 、 眉根 に 深い 縦 皺 を 寄せ て 、 一 度 は 必ず 火鉢 の 中 を
^
覗き 込む 。
0592
,306,12: —— 或 る 時 、 彼女 は やはり 火鉢 の 中 を
^
覗き こん だ が 、 ふい に 、 くすり と 笑っ た 。
0602
,392,8: または 、 欄干 に よりかかり 、 水の上 を
^
覗き こん で 、 ぽとりと 落し た か 。
0943
,203,7: 女 という もの は 誰 も みな
^
覗き こん で も 底 の 見え ない 、 深い 淵 の よう な もの を 一つ ずつ 胸 の うち に 持っ て いる よう に 思え て なら ない 。
0985
,426,20: この 子 が 、 あなた ( と 背中 の 幼児 を 邪慳 に ゆり 動かし て 寝顔 を 肩ごし に
^
覗き 込む 。
0985
,588,8: 双葉 … … ( 床 穴 を
^
覗き 込も う と し た 姿勢 を チャン と 坐り 、 床 に 手 を つい て 頭 を 下げ ) … … 御苦労 さま でし た 。
0985
,601,5: 双葉 ( 床下 を
^
覗き こん で ) お父さん !
0987
,214,8: ( ニヤニヤ し て 本 の 見返し を
^
覗き こみ ながら ) われ ら の ため に 十字架 に かかり たまい し イエス のみ もと にて 、 逢わ ん 、 か 。
0988
,2287,48: 僕 が いつ まで も 返事 を せ ず 、 動き も し ない で 突 つ 立つ て いる ので ルリ さん 變 に 思 つたの か 、 腕 を 組ん だ まま 、 身 體 を クルリ と ひね つ て 僕 の 顏 を
^
覗き こむ よう に し まし た 。
0988
,5836,18: 古賀 さん は 、 深い 鋭 どい 眼 で ジッ と 僕 の 眼 の 奧 を
^
覗き こむ よう に し た 。
0989
,1019,6: 省三 も 寄っ て 来 て
^
覗き こむ 。
0989
,1054,17: ( 唸り 乍 ら 、 手札 と 須永 の 眼 の 中 を 火 の よう に
^
覗き こむ ) … … ビケ だ わ ね 、 あん た 須永 さん ?
0989
,3200,25: … … … … ( 微笑 を 浮べ た 顔 で 、 客席 の 方 を 、 いつ まで も い つ まで も
^
覗き こん で いる )
0989
,3207,24: … … ( そちら へ 行き かけ 、 再び ユックリ と 上半身 を めぐらし て 、 いぶかし そう に 客席 の 方 を
^
覗き こん で いる )
0993
,1784,2: ( と
^
覗き こん で 来る )
0993
,5171,103: 弱っ て い た が 、 上野 の 山 まで 連れ て 行く 間 、 別に 何 と も なかっ た が 、 林 の 中 で 寝せ て 、 そい から 、 焼夷弾 だ と か なんか が 落ちる の 何 の と 言っ て —— 春 さん 恐がっ て 俺 の 手 に かじりつく から な 、 俺 あ 、 いよいよ 燃え て き たら 、 また 引っ 抱え て 逃げ べ えと 思っ て 、 飛行機 の 方 ばっか 見 て い たら 、 その 中 に 俺 の 手 を 握っ てる 手 が ヒョッ と ゆるん だ ので
^
覗き こん で み たら 、 もう 、 へえ 、 いけ なかっ た 。
1012
,132,24: 父 は その 石 の 上 に 乗っ て 水 の 中 へ 顔 を 浸け ん ばかり に 、 池 の 中 を
^
覗き 込ん で いる の です 。
1013
,602,60: と 感慨 深 げ に 姉 娘 の ジーナ が —— 昨夜 の 雑談 で 、 すっかり 馴染 に なっ て 、 もう その 頃 は 私 も 姉 娘 を ジーナ 、 妹 娘 を スパセニア と 呼ん で い まし た が 、 その 姉 娘 の ジーナ が しゃがん で 、 感慨深 げ に 中 を
^
覗き 込ん で いる の です 。
1038
,231,15: 下駄 履い て 来 た 小野 医師 は 、 直ぐ 妻 の 顔 を
^
覗き 込む よう に し て 、 坐っ た 。
1038
,294,9: 小野 医師 は やはり 妻 の 顔 を
^
覗き 込む よう に し て 、 その 枕許 に 坐っ た きり だっ た 。
1073
,663,4: 小次郎 も 、
^
覗き こん で い た 。
1073
,2053,19: 古い 巨大 な 門 の 外 に は 、 郷 の 老幼 が 、 むらがっ て 、 内 を
^
覗き 込ん で いる 。
1078
,51,3: 」 と 、
^
覗き 込む 。
1101
,355,21: この 歩き にくい シンダー の 丘 を 登りつめ て 、 真赤 に 口 を あけ た 噴火 孔 の 中 を
^
覗き こむ に は 、 少し 勇気 が いる 。
1118
,219,13: 』 と 云っ て 、 肩 へ 手 を かけ 、 顔 を
^
覗き 込ん で 、 思わず あっ と 後 退り まし た 。
受け入れる
(受ける.入れる)
延べ語数:
51
0113
,174,17: 千世子 と は 正反対 に ただ 音 無し い 京子 の 性質 と 何 でも を
^
うけ 入れ やすい 加 型 性 の たっぷり ある 頃 から の 仲 善し だっ た と 云う 事 が 千 世子 と 京子 の 間 の どうしても 切れ ない 「 つなぎ 」 に なっ て 居 た ばっかり で あっ たろ う 。
0116
,113,11: これ 迄 は 、 黙っ て 、 そっと 、 心 に
^
うけ 入れ ず 、 其 を 外 へ 流し 出し て しまう しか しかた が なかっ た でしょ う 。
0141
,3548,5: 伸子 が 、 それ を
^
うけ 入れよ う と する 気 さえ 失わ せる 多 計 代 の 能弁 は 、 手紙 と なっ て そこ の 机 の 上 に さらさ れ て いる 。
0141
,4572,12: 伸子 は 眼 から 自分 の 中 へ 様々 の もの を
^
うけ 入れ 、 自分 という もの を それ によって 発掘 し て も い た 。
0141
,6047,26: 一 人 で 帰る こと が いや 、 いや で ない より も 、 伸子 にとって は 今 ソヴェト から 帰る という こと が 、
^
うけ 入れ られ ない の だっ た 。
0141
,12664,24: 泰造 さえ 、 あるいは 、 こういう 形 で 保 を つれ まわる こと を 、 多 計 代 の 満足 の ため に だけ
^
うけ 入れ て いる の かも しれ なかっ た 。
0141
,14795,8: 女 として の 伸子 を 全体 として
^
うけ 入れ ながら 、 彼女 の 考え かた に は 、 どこ まで も 自分 の 考え を 対立 さ せ 、 かみ合わ せ て ゆく 手ごたえ の 面白 さ を 味 う よう に 、 利根 亮輔 は 云っ た 。
0141
,18003,38: 年 を 重ね た 素子 と の 生活 の うち に 、 そういう 場合 が なかっ た から で は なく 、 反対 に 、 伸子 は いま は 自分 の 卑屈 さ として 、 そういう 場合 を
^
うけ 入れ すぎ て い た と 思いかえし て いる の だっ た 。
0144
,1207,25: ゴーリキイ の 地下 室 仲間 は 一般 に 、 当時 急進 的 インテリゲンツィア の もっ て いる 革命 的 な 値うち を 素直 に
^
うけ 入れ られ ない 程 生活 に 圧し ひしが れ て い た 。
0164
,40,30: 日本 の 細い ながら 雄々しい 民主 的 文学 の 伝統 は 、 この 時期 に 後進 国 らしい 飛躍 を し て 、 先進 世界 の プロレタリア 文学 理論 を
^
うけ 入れ 、 影響 さ れ 、 それ に 導か れ て 動き出し た の で あっ た 。
0168
,88,50: そして 、 戦争 の 永い 年月 、 人間らしい 自主 的 な 判断 による 生き かた や 、 趣味 の 独立 を 奪わ れ て い た 一般 読者 は 、 無 判断 に 、 ほとんど 封建 的 な 「 有名 へ の 」 屈伏 癖 で それ を 読み 、
^
うけ 入れ た 。
0170
,301,47: プロレタリア 文学 という もの は 、 結局 新しい 社会 的 発展 を 求め て 、 半 封建 的 な ブルジョア 社会 の 矛盾 と 桎梏 と を 、 否定 する 方向 を もつ から 、 軍事 的 な 日本 の 専制 支配 権力 が 、 それ を
^
うけ 入れよ う 筈 は ない 。
0192
,76,47: すべて の ドイツ の 人 が ファシスト だ とか 、 そこ に 責任 が ある という の で なく 、 地主 、 軍需 生産 者 、 旧 軍人 の 権力 で ある ファシズム の 権力 を 、 動揺 的 な 小 市民 層 、 学生 など が
^
うけ 入れ た という こと が 今日 の ドイツ の 人々 を あれ ほど 悲惨 に し 、 食べる もの も ない 、 着る もの も ない という 状態 に 陥れ た 。
0206
,72,63: もし その 人 が 小説 を 書く なら ば 、 そこ に は 社交 的 な 恋愛 から 結婚 が 、 仕事 の 協力 者 として 発見 さ れ た 人 と 人 と の 間 の 愛 と 結合 に 発展 し て ゆく 「 この 心 の 誇り 」 と も ちがい 、 ただ ありふれ た 三角 関係 を そのまま に
^
うけ 入れ て かこう と し て いる の で も ない 、 新しい 女性 として の 人生 発見 の いきさつ が 、 その 矛盾 の はげしい 高低 と たたかい の 姿 で かかれ なけれ ば なら ない わけ に なる 。
0206
,212,15: フォード の 労働 者 が 、 不景気 に つれ て 案外 に 低 賃銀 を
^
うけ 入れ 、 労働 時間 の 短縮 を うけいれ なけれ ば 生き て こ られ なく なっ て いる 原因 は ここ に ある 。
0210
,55,29: したがって 、 民主 的 文学 の 成長 を たすける ため に 主導 力 たる 階級 の 文学 を おし 出し ( プロレタリア 文学 の 伝統 を 発展 的 に
^
うけ 入れる こと ) 、 同時に その 連関 を もっ て 具体 的 に 現代 文学 の 全 野 に ふくま れ て いる より 大きい 社会 性 へ の 可能 を 、 それぞれ の 道 の 上 に 安心 し て 花 咲かせる ため に 協力 する という よろこばしい 活力 を 発揮 し 得 なかっ た 。
0213
,71,29: ローレンス の 反抗 は 、 フランス の 自然 主義 の 初期 、 その 先駆 者 ゾラ など が 、 近代 科学 の 成果 、 その 発見 を 文学 に
^
うけ 入れる べき だ として 、 科学 書 から の 抜萃 を そのまま 小説 へ はめこん だ 、 その 試み の 精神 と 通じる ところ が ある 。
0219
,2,14: 記録 文学 、 ノン ・ フィクション の 作品 が 生れ はじめ 、 また
^
うけ 入れ られ た の に は 、 理由 が あっ た 。
0221
,116,8: イプセン 、 エレン・ケイ の 婦人 解放 思想 が
^
うけ 入れ られ た が 、 やがて 奥村 博史 と 結婚 し た らいてう の 生活 が 家庭 の 平和 を もとめ て 『 青鞜 』 の 仕事 から 分離 し た こと と 、 その後 を ひきつい だ 伊藤 野枝 が アナーキスト 大杉 栄 と むすば れ て 、 神近 市子 と の 間 に 大きい 生活 破綻 を おこし た こと など から 、 『 青鞜 』 は 歴史 の 波間 に 没し た 。
0221
,220,31: 横光 利一 、 川端 康成 など によって 組織 さ れ た 「 新 感覚 派 」 は 、 過去 の 文学 に あき たら ない けれども 、 プロレタリア 文学 は
^
うけ 入れ ない 人々 の グループ で あっ た 。
0221
,230,10: この 訴え は 、 当時 の 社会 的 感情 に
^
うけ 入れ られ やすかっ た 。
0231
,438,15: それ を きい た とき 、 私 たち の 心もち は 、 どうしても それ を
^
うけ 入れ かねる 。
0242
,4,19: ライン 沿岸 地方 は 、 未開 な その 時代 の ゲル マン 人 の 間 に まず 文明 を
^
うけ 入れ 、 ついで 近代 ドイツ の 発達 と 、 世界 の 社会 運動 史 の 上 に 大切 な 役 割り を 持つ 地方 と なっ た 。
0268
,81,47: したがって 、 故人 の 遺族 は 思いがけ なく 主人 の 身の上 に おこっ た 悲劇 によって 、 妻 は 主婦 として 行手 の 寒 さ に 身 を ふるわせ 、 子息 たち は 、 アルバイト 学生 の 境遇 を 、 自身 たち の 明日 の 身の上 に
^
うけ 入れ にくく 思っ た だろ う という こと も あり え ない こと で は ない 。
0283
,4,49: しかし 、 この 十 数 年間 の 民衆 の 実生活 は 全般 にわたって 、 その 細目 に 及ぶ まで 余り 切り つまり 、 自由 を 失い 、 発言 の 力 が なかっ た から 、 ましてや ラジオ など について は 、 日本 の ラジオ は 、 こういう もの として
^
うけ 入れ て い た よう に 思う 。
0318
,226,34: 千 八 百 円 ベース は 保ち きれ なく なっ て 、 二 千 四 百 円 ベース 案 を 政府 は 提出 し て いる が 、 勤労 人民 は 、 それ を
^
うけ 入れ かね て いる 。
0318
,1634,11: この 仕事 は 、 一応 すべて の 人 の 常識 に
^
うけ 入れ られる 性質 を もっ て いる 。
0332
,182,24: 人民 層 の 多様 さ に 応じ た 多様 な 歴史 的 善意 が 、 それぞれ の 必然 によって 湧き たち 、 そのもの として
^
うけ 入れ られ 、 結合 さ れ 高め られ つつ あり ます 。
0358
,10,10: 大町 さん の あたたかい 人柄 と 、 人 を
^
うけ 入れる ひろ や かな やさし さ と 、 いざ という とき の 熱心 と 剛 さ と を 、 私 たち は 十分 知っ て い ます 。
0388
,40,22: いま 、 わたし の 書い た もの が 学校 の 雑誌 に のる の も 、 きょう の 常識 が それ を
^
うけ 入れ て いる から で ある 。
0426
,3,32: ところが 、 この 枠 は まず 思いがけない 機会 から モスクワ で 打ち破ら れ 、 段々 わたし は 自分 の 文学 活動 の 範囲 に 、 小説 より ほか の もの を
^
うけ 入れる よう に なっ て 行っ た 。
0456
,18,11: ◎ 或 こと について の 自分 の 注意 が 一度
^
うけ 入れ られる と 、 一 度 で やめ ず 、 幾度 も 幾度 も 繰返し 、 しつこく その 効果 を ためし 、 きらわ れる 。
0492
,2,47: この 燈火 の 煌 い た 華やか な 宴席 に は 、 もう 何 年 も 前 に 名 を きき 知っ て いる ばかり で なく 、 幾つ か の 絵 を 展覧 会場 で 見 て い て 、 自分 なり に 其 々 に
^
うけ 入れ て いる よう な 大家 たち も 席 を つらね て いる 。
0507
,278,4: 親切 を 親切 として
^
うけ 入れ られ ない 事 の ある 世の中 、 それ は 実に 悲しい こと で ある 。
0545
,167,9: おれ は それ を 肯定 し 、 それ を
^
受け 容れよ う 、 拒否 は すべて 卑怯 だ 。
0566
,262,31: 近所 の お上 さん たち の 間 だけ の 他愛 も ない 噂 だっ た が 、 実状 に ふさわしく ない その 噂 が 、 何 の 矛盾 も なく 、
^
受け 容れ られ て い た の で ある 。
0571
,311,10: 久子 の その 申し出 を 田宮 は 素直 に
^
受け 容れ て 、 この 山奥 の 丸沼 温泉 に 来 た 。
0576
,159,17: 川原 一家 が 去っ た あと に は 、 人数 も 一 名 多い 牧田 一家 を
^
受け 容れる こと を 、 苦 も なく 承知 し て しまっ た 。
0590
,437,18: 彼女 の 盲目 な 肉体 は 、 また 彼 の 萎靡 し た 精神 は 、 それ を
^
受け 容れ 得る かも 知れ なかっ た 。
0866
,2278,17: 組合 側 の 要求 を 一部 抑える と みせ て 、 実は これ を 全面 的 に
^
受け 容れ 、 経営 者 側 から 自発 的 に 重役 を はじめ 幹部 級 の 引退 乃至 減俸 の 声明 を 出さ せ た の で ある 。
0866
,3236,38: なんびと も 、 現に 、 どんな 程度 に しろ 、 心 の 奥底 に 分ち もつ て い ながら 、 それ が 、 なんらかの 形 に 現れ 、 互いに それ を それ と し て 、 素直 に
^
受け 容れる 機会 が ない かぎり 、 愛情 は 、 かえ つ て 、 わずらわしい 束縛 、 抵抗 と なる か 、 さもなければ 、 永久 に 冷たい 人生 の 壁 な の で ある 。
0877
,264,35: 君 の 言葉 を 藉 り る と 、 現在 の 新劇 は 、 もはや 新劇 と は 言え ない 殻 の なか に 閉じ 籠り 、 外部 から の 刺戟 も 素直 に
^
受け 容れよ う と せ ず 、 まして 、 自発 的 に 飛躍 を 試みよ う と する 意欲 は 薬 に し たく も なくなっ て いる 、 という の です ね 。
0877
,304,14: ただ 、 「 新しい もの 」 へ の 関心 と 、 それ を
^
受け 容れる 寛大 さ だけ で 、 いい 芝居 は でき ない という 自覚 は 、 それほど 吹聴 する 値打ち の ない 発見 です 。
0877
,354,54: しかも 、 この 場合 、 基礎 的 教育 と いい 、 訓練 と いい 、 如何なる 方法 が とら れよ う とも 、 必ず 可能 性 の 限界 が あっ て 、 例えば どんな 理想 に 近い 教育 が 行わ れ て も 、 訓練 が 施さ れ て も 、 それ を
^
受け 容れる 側 の 素質 によって 著しい 効果 の 差 が 生じる ばかり で なく 、 また 、 同時に 、 ある ひとつ の 技術 的 な 部分 を 取りあげ て み て も 、 その 部分 の なか に 、 更に 、 正確 に 「 教授 し 」 得る 部分 と 、 常に 漠然と しか 「 指示 し 」 得 ない 部分 と が あり 、 これ が 混同 さ れる と 、 指導 する 側 から いっ て も 、 指導 さ れる 者 の 立場 から いっ て も 、 しばしば 大きな 誤算 が 生れる 結果 に なり ます 。
0983
,531,45: この あたり まで の 歌 や 音楽 の 調子 は 、 最初 は 単音 の それ が 次第に ポリフォニイ に なり 、 それ が 暗く なっ たり 明るく なっ たり する が 、 いずれ に し て も 古い 日本 の 民謡 を そのまま に
^
受け 容れ た 、 したがって 基本 的 に 単純 な 懐古 的 な 調子 で ある 。
1007
,219,23: 世慣れ た 人 の よう に よけい なお 世辞 など は 一つ も 言わ なかっ た が 、 しかし 好意 は 素直 に
^
受け 容れ て 感謝 し 、 感嘆 す べき もの は 素直 に 感嘆 し 、 いかにも 自然 な 態度 で あっ た 。
1041
,1466,23: ブルース が リズム ・ アンド ・ ブルース に まで 進展 し ながら 、 その ときどき の 時代 の なか で 白人 に
^
うけ 入れ られ て いく 歴史 は 、 白人 に 真似 さ れ て いく 歴史 だっ た 。
1041
,2560,11: かわいらしい 感じ だっ た 彼 は まず 好感 を 持っ て
^
うけ 入れ られ 、 シンギング・スタイル とともに 、 音楽 的 、 文学 的 才能 は 、 誰 の 目 に もとまっ た 。
1046
,43,44: 青銅器 の 製作 と 使用 と の 始まっ た の は 前 一 世紀 の 末 の ころ で あっ た らしく 、 その後 も かなり 長い 間 は いわゆる 金石 併用 時代 で あっ た が 、 ともかく も シナ の 文物 を
^
うけ 入れる こと に なっ た 地方 の 小 国家 の 君主 は それ によって 、 彼ら の 権威 を も その 富 を も 加える こと が でき た 。
1047
,27,70: また 第 二 について は 、 学問 的 研究 その こと が いま 述べ た よう な 状態 で ある ため に 、 誤っ た 知識 を 正そ う と する その 正しい 知識 が 十分 に でき上がっ て い ない し 、 よし それ が 或 る 程度 に でき て いる と する に し て も 、 一般 世間 に は それ を 理解 し それ を
^
うけ 入れる だけ の 準備 が でき て い ず 、 そう し て また 一方 で は 、 権力 の 抑圧 が 解か れ 恣 な 言論 が 声 を ひそめ た に し て も 、 その 根柢 と なっ て い た 固陋 な 思想 なり 考え かた なり は 急 に なくなっ て は しまわ ない ので 、 それ が 何らかの 形 において 正しい 知識 の 理解 を 拘束 する で あろ う から で ある 。
1136
,204,60: H は 亡くなっ た 由紀子 とも 親しく 、 音楽 学校 に いる ころ は 、 卓二 と 首席 を 争っ た 秀才 でし た が 、 卓二 が 流行 作曲 家 として メキメキ と 浮世 的 に 成功 し て 行っ た の に対して 、 H は 融通 の きか ない ピアニスト で あっ た 上 、 一向 人 に
^
受け 容れ られ そう も ない 芸術 的 な ピアノ 曲 など を 作っ て 、 何時 まで 経っ て も 貧乏 な 、 一 ピアニスト で 甘んじ て いる といった 風 の 男 でし た 。
逃げ込む
(逃げる.込む)
延べ語数:
51
0068
,291,14: 少年 は 近く の S 駅 の 事務 員 らしく 、 事務 室 に
^
逃げ こん だ の を 、 桂子 は 後 を 追う 。
0081
,3067,10: 「 僕ら も おどろい て 、 洞穴 の 中 へ
^
逃げ こん で い た 時 だ 」
0082
,2499,6: あいつ ら は その 部屋 へ
^
逃げ こん で 、 中 から 鍵 を かけ おっ た な 。
0087
,1257,21: 「 それで わし は 、 すぐ 蒲団 から 出る と わし の 枕 を 抱え て 、 押入れ の 中 に
^
逃げ こみ まし た 。
0089
,733,18: と 、 八木 君 は 声 を あげ て 、 地下道 を また 奥 の 方 へ
^
逃げ こん だ 。
0141
,10361,8: ワルシャワ の あの 広場 の カフェー に
^
逃げ こん だ とき の 女 二 人 の 自分 たち の 姿 を 伸子 は 思い 浮べ た 。
0141
,11221,17: 伸子 が 思い出し た の は ワルシャワ の メーデー の 朝 、 素子 と 二 人 で
^
逃げ こん だ カフェー に い た 男 たち の もっ て い た 感じ だっ た 。
0141
,13414,33: くっ 、 という むせび泣き の 声 と 一緒 に つや子 が くるり と 向き なおっ て 、 廊下 ご し に 客室 と 向い あっ て いる 自分 の 小 部屋 へ
^
逃げ こん で しまっ た 。
0141
,16407,5: 伸子 と 素子 と が
^
逃げ こん だ カフェー の ショウ ・ ウィンドウ の ガラス に 押しつけ られ て 、 変 に 薄 べ っ たく 血の気 を 失っ て 見え た 無 帽 の 若い 男 の 横顔 。
0561
,4,8: 雨 を 避け て その 木陰 に
^
逃げ こん だ の で は 、 勿論 なかっ た 。
0624
,52,48: 気違い の 方 は 我家 の 如く に 堂々 と 侵入 し て き て 家鴨 に 石 を ぶつけ たり 豚 の 頬 っ ぺた を 突き 廻し たり し て いる の だ が 、 白痴 の 女 は 音 も なく 影 の 如く に
^
逃げ こん で き て 豚 小屋 の 蔭 に 息 を ひそめ て いる の で あっ た 。
0624
,93,15: 伊沢 は 問わ ず に 事情 を さとり 、 多分 叱ら れ て 思い余っ て
^
逃げ こん で 来 た の だろ う と 思っ た から 、 無益 な 怯え を なるべく 与え ぬ 配慮 によって 質問 を 省略 し 、 いつ ごろ どこ から 這入っ て き た か という こと だけ を 訊ねる と 、 女 は 訳 の 分ら ぬ こと を あれこれ ブツブツ 言っ た あげく 、 片腕 を まくり あげ て 、 その 一 ヶ所 を なで て ( そこ に は カスリ 傷 が つい て い た ) 、 私 、 痛い の 、 とか 、 今 も 痛む の 、 とか 、 さっき も 痛かっ た の 、 とか 、 色々 時間 を こまかく 区切っ て いる ので 、 ともかく 夜 に なっ て から 窓 から 這入っ た こと が 分っ た 。
0624
,107,51: 手荒く 押入 を 開け放し て あなた は 何 を 勘違い を し て いる の です か 、 あれ ほど 説明 も し て いる のに 押入 へ 這入っ て 戸 を しめる など と は 人 を 侮辱 する も 甚 しい 、 それほど 信用 でき ない 家 へ なぜ
^
逃げ こん で き た の です か 、 それ は 人 を 愚弄 し 、 私 の 人格 に 不当 な 恥 を 与え 、 まるで あなた が 何 か 被害 者 の よう で は あり ませ ん か 、 茶番 も いい 加減 に し た ま え 。
0625
,40,15: そして 大和 から 追わ れ た 嫡流 の 皇子 は 故郷 たる ヒダ へ
^
逃げ こん で 戦っ て 亡 さ れ まし た 。
0627
,207,16: もとより 正一郎 は レーダー の 威力 を 知っ て いる から 、 この 山奥 へ
^
逃げ こん で 、 戦車 に 体当り の 下界 の モロモロ の 低 脳 ども を 冷やか に 見下し て い た の で ある が 、 カメ に 虚 を つかれ て 逆上 し た 。
0639
,18,49: 麦 は 国民 の イノチ の もと で ある かも 知れ ぬ が 、 その 麦 を 大事 に する の は 国民 の イノチ が 大事 だ から で 、 私 自身 は つまり その 国民 で あり 、 その イノチ の 難 を さけ て 麦畑 へ
^
逃げ こん で いる 次第 な の だ が 、 この 先生 は 、 国民 の イノチ より も 麦 の イノチ を 大事 に し て いる 錯倒 に とんと 気 が つか ず 、 血相 変え て 私 の 胸倉 を つかん で 、 とっちめ て いる の で ある 。
0646
,175,50: これ が 度 かさなる と 、 なんだか 、 私 が 口説い て 追い廻し て 、 逃げ 廻ら れ 、 振ら れ て いる よう な 様子 で 、 妹 も 不審 な 顔 を し はじめ て き た から 、 私 も 我慢 が でき なく なり 、
^
逃げ こん で ピシャリ と しめ た 女中 部屋 の 障子 を あけ て 、
0649
,257,21: 一時 に 気 が 違っ た よう に 怖く なっ て 、 子供 を 両手 に ひきずっ て 、 防空壕 へ
^
逃げ こん だ の よ 。
0672
,145,11: 戦争 が 本土 で はじまる こと に なっ たら 山奥 へ
^
逃げ こん で も 助かる つもり で い た が 、 まだ 空襲 の 始まら ぬ 時 だっ た ので 、 遊び場 の ない 田舎 へ 落ちのびる 気持 に も なら なかっ た 。
0682
,488,18: この 報 を きく と 、 道三 は ただちに 手兵 を まとめ て 美濃 の 山中 へ
^
逃げ こん だ 。
0682
,491,12: 道三 が 義龍 に 城 を とら れ て 山中 へ
^
逃げ こん だ から 、 それ まで 鳴り を しずめ て い た 信長 の 敵 は 色めき はじめ た 。
0702
,426,15: リンゴ 園 で それ を 見 た 中平 は いそい で 家 の 中 へ
^
逃げ こん で 、 壁 の 二 連発 銃 を はずし 、 それ を 膝 に のせ て ガタガタ ふるえ て 坐っ て い た 。
0715
,81,18: 或 る 時 、 人 を 殺し まし て 、 役人 に 追わ れ て 、 お寺 へ
^
逃げ こみ まし た 。
0742
,196,4: そして トップ の まま
^
逃げ こん で 、 優勝 し て しも う 。
0744
,72,61: こう なっ て から は 、 碁 席 の 方 へ も 、 乾 分 の インチキ 薬 売り や 、 その サクラ や 、 八卦見 や 療養 師 や 、 インチキ・アンマ や 、 目 附 の 悪い の が くる よう に なり 、 彼ら が 昼間 くる 時 は カリコミ が あっ た 時 で 、 一時しのぎ に
^
逃げ こん で いる の だ から 、 ソワソワ と 落 付か ず 、 碁 は ウワ の 空 で 、 階下 で ゴトリ と 音 が する たび 、 腰 を うかし て 顔色 を 変える 。
0754
,498,21: しかし 、 まさかの 用意 に 、 鍋 釜 、 フトン で も 分散 し とい て 、 イザ という とき 、
^
逃げ こも う という 算段 でし たら 、 あの 鶏 小屋 を あなた に 開け 渡し て あげ ます 」
0774
,567,17: 飛 龍 座 へ 到着 匆々 小山田 に 抱きすくめ られ て 夢 之 助 の 部屋 へ
^
逃げ こみ 、 ちょ ッ と 伏せっ た の です が 、 ヤス が 主人 の 姿 が 見え ない と 云っ て 騒ぎだし た の が 午後 一 時 ごろ 。
0777
,301,21: しばし し て 、 人 に 顔色 を さとら れ ぬ うち と 座 を 立っ て 、 わが 部屋 へ
^
逃げ こん だ が 、 その 踏む 足 も ウワ の 空 、 宙 を 踏む 夢心地 で ある 。
0782
,287,41: カモ 七 から 話 を きい て オタツ は 怒っ て ナガレ 目 の ウチ へ かけあい に 行っ た から 、 ナガレ 目 は オタツ の 怪力 に ひねら れ て は イノチ に かかわる から 駐在 所 へ
^
逃げ こん だ 。
0787
,371,23: 神 の 子孫 は 若干 の 古文書 だけ から くも フトコロ に 、 少数 の 従者 を したがえ て 山 の 中 へ
^
逃げ こん だ 。
0787
,376,72: オーカミイナリ は この 神社 も 、 ミカ 神社 も 、 北向 明神 も みんな 自分 の 配下 で 、 北向 明神 という の は 坂上田村麻呂 の 創建 と いう が 、 実際 は 臣下 の 子孫 が 何 々 党 を たて て 遂に 神 の 子孫 を 追う に 至っ た とき 、 神 の 子孫 は 従者 に 多く の 黄金 を 背負わ せ て 、 いったん 赤城 山中 へ
^
逃げ こん だ 。
0792
,881,45: そこ へ セラダ が 本日 こそ は と 意気 高らか に 乗りこん で き て 、 寝 みだれ 姿 も 物 か は 、 いきなり 哀願 泣訴 の 意気ごみ を 見せ た もの です から 、 小夜子 サン は アラーッ 、 キャーッ と 部屋 へ
^
逃げ こん で 障子 を バッタリ しめ て 、
0806
,423,9: 井戸 が なけれ ば 、 川 の 中 へ
^
逃げ こむ 以外 に 手 が ない から 、 カメ は 人々 の 手 の 下 を くぐっ て 、 一目散 に 逃げる 。
0845
,253,7: 「 先夜 、 この 邸 内 へ
^
逃げ こん で 行方 不明 に なっ た ある 事件 の 容疑 者 の こと で 、 助言 し て いただけ たら と お 伺い し た ん です けど 、 御 主人 に 会わ せ て いただき たい の です が 」
0845
,286,7: 「 先夜 、 この 邸 内 へ
^
逃げ こん だ まま 行方 が 消え て しまっ た 容疑 者 の こと な ん です けど 、 その とき 庭 に 放さ れ て い た はず の ドーベルマン と シェパード が 闖入 者 を 見逃し た 理由 が 分ら ない の です 」
0845
,315,5: 実は この 邸 内 へ
^
逃げ こん だ 容疑 者 という の は 、 密輸 品 売買 の 容疑 者 な の です 。
0845
,432,5: 陳 の 庭 内 へ
^
逃げ こん だ の は 、 男装 し た 女 だっ た に 相違 ない 。
0845
,444,6: とにかく 、 あの 邸 内 へ
^
逃げ こん だ 男 の 顔 は オレ だけ が 見 て いる の だ から な 。
0943
,306,12: 押原 右 内 は 男坂 を はね 越し 、 新花 町 へ
^
逃げ こん だ が 、 そこ で 仕留め られ た 。
0947
,531,25: 台風 が 来 そう に なる と 、 海 に むい た 広縁 の 雨戸 に スジ カイ を 打っ て 、 ここ へ
^
逃げ こむ 。
0947
,1622,41: 「 ドライヴ なんか やめ て 、 家 へ 帰ろ う と 言っ たら 、 それでも 、 渋々 、 車 を かえし た けど 、 国道 の 分れ道 で 中村 に 会っ たら 、 ハンドル を 切っ て 、 こんな ところ へ
^
逃げ こん で 」
0947
,2583,84: 「 そこ に いる 水上 さん とこ へ 、 何 億 という 財産 が ころげこん で … … そうしたら 、 水上 さん の 叔母 テキ だの 、 山岸 という 弁護士 だの 、 坂田 とかいう アメリカ くずれ だの 、 それから 、 秋川 という 大 金持 だの 、 その 息子 だの 、 欲 の 皮 の つっぱっ た やつ ら が 、 総 がかり に なっ て 、 ひったくり に かかっ た ので 、 水上 さん は 切なく なっ て 、 お シヅ の ところ へ
^
逃げ こん で き て 、 お シヅ と ウィルソン に 、 身柄 は 任せる から よろしく たのむ と 、 委任 状 を 渡し た ん だって … … あたし の 聞い た ところ じゃ 、 それ が 、 ウラニウム 籤 の モト に なる 話 な ん です 」
0948
,1134,23: 久美子 は 声 に なら ない 声 で 悲鳴 を あげ ながら 、 片 闇 に なっ た 階段 の 下 へ
^
逃げ こん だ 。
0989
,2168,11: 人殺し の 兇状 持ち の 男 が 洲崎 の 遊廓 に
^
逃げ こん だ 。
0995
,1406,27: 好き か ってな こと を し て —— 悪い こと の ありったけ を 尽し て 、 そい で 、 追いかけ られ て 、 こんな ところ に
^
逃げ こん で 来 て —— そんな こと は なに ひとこと 私 に は いわ ない ど い て —— うまい こと 人 を だまし て 連れ出し て 、 こんな 、 こんな ところ に 引きずりこん で —— ぜんたい 、 どう し て くれる の よ !
1050
,212,19: 近 よっ て みる と 死ん だ 妻 だっ た ので 、 捕えよ う と する と アフンルパロ に
^
逃げ こん で しまっ た 。
1050
,238,52: 狂喜 し て 磯 に 飛び 上っ た ところ 、 女 は びっくり し て 後 も 見 ず に 逃げだし た ので 、 若者 は 大声 で 女 の 名 を 呼び ながら 追って 行く と 、 女 は 日ごろ 人々 が 恐れ て 近 よら ぬ 洞窟 の 中 へ
^
逃げ こん だ 。
1050
,267,18: むかし 、 二 匹 の 犬 が 熊 を 追っ た ところ 、 熊 は この 中 に
^
逃げ こん だ ので 二 匹 の 犬 も 続い て 中 に 入っ て 行っ た が 、 一 匹 は 熊 を 追って アカン の ふもと へ 抜ける こと が でき た けれども 、 もう 一 匹 の 方 は ついに 出 て こ なかっ た 。
1072
,5006,47: 十 六 弁 の 裏 菊 の 紋 の つい た 大 提灯 が ほのか に 明り を 投げ て いる 寛永寺 裏門 の 袖 塀 を かすめ 、 小さい 潜り 門 の うち へ 、 お 袖 の す がた は 、 吸いこま れる よう に
^
逃げ こん で い た 。
1073
,4522,11: 良正 は 、 あわて て 、 味方 の 中 へ
^
逃げ こん だ 。
1073
,5845,15: さき に は 、 将門 の 復讐 に 会っ て 、 弓 袋山 へ
^
逃げ こみ 、 からく も 彼 の 襲撃 から 遁 れ た が 、 帰っ て みる と 、 羽鳥 の 館 も 、 附近 一帯 の 民家 から 屯 倉 まで 、 一夜 に 、 焼野 原 と 化し て いる 。
追い出す
(追う.出す)
延べ語数:
50
0034
,112,33: お きみ 婆さん は 昔 大阪 の 二 等 俳優 の 細君 でし た が 、 芸者 上り の 妾 の ため に 二 人 も 子 の ある 堀江 の 家 を
^
追い ださ れ て 、 今日 まで 二 十 五 年 の 歳月 、 その 二 人 の 子 の 継子 の 身の上 を 思いつめ ながら 野 堂 町 の 歯ブラシ 職人 の 二 階 を 借り て 、 一 人 さびしく 暮し て き た という 女 でし た から 、 頼ま れ も せ ぬ のに 八尾 の 田舎 まで 私 を 迎え に 来 て くれ た の も 、 また うま の 合わ ぬ 浜子 に 煙たがら れる の も 承知 で 何かと 円 団 治 の 家 の 世話 を 焼き に 来る の も 、 ただ の 親切 だけ で なく 、 自分 で は それ と 気づか ぬ 何 か 残酷 めい た 好奇 心 に 釣ら れ て の こと かも しれ ませ ん 。
0034
,131,35: あ ほ ぬかせ と 私 は 本当に し なかっ た が 、 翌 る 日 おき み 婆さん が いそいそ と やってき て 言う の に は 、 喜び イ 、 喜び イ 、 とうとう
^
追い ださ れ よっ た ぜ 。
0034
,132,12: 浜子 は 継子 の 私 を 苛め た 罰 に 父 に
^
追い ださ れ て しも うた と 言う の です が 、 私 は 父 が そんなに 自分 の こと を 思っ て くれ て いる と は なぜ か 思え なかっ た 。
0059
,517,51: 「 部屋 」 という の は 散髪 の 職人 の 組合 の よう な もの で 、 口入れ も 兼ね 、 どこ の 店 で 働く に し て も それぞれ の 「 部屋 」 の 紹介 状 が なけれ ば 雇っ て くれ ない 、 だから 「 部屋 」 を
^
追い ださ れ た 自分 は ごらん の 通り の ルンペン に なっ て いる が 、 今度 新しく 別 の 「 部屋 」 に 入れ て 貰う こと に なっ た ので 非常 に 喜ん で いる 、 ところが 「 部屋 」 に は いる に は 二 百 円 の 保証 金 が いる 、 働い て 返す から 一時 立て替え て 貰え ない だろ う か と 言う 。
0080
,2553,8: でなければ 、 わたし は すぐさま 検事 たち を
^
追い だす から 、 その つもり で 」
0082
,2535,15: 「 よし 、 それでは すぐ に 圧縮 空気 を 吹き こん で 、 毒ガス を
^
追い だせ 」
0618
,250,3: それほど オレ が
^
追い だし たい の か 。
0618
,251,11: 三 ヵ年 の 手当 に まさる 黄金 を 与え て まで
^
追い だし たい ほど 、 オレ が 不要 な タクミ な の か 。
0619
,9,4: 田舎 の 中学 を
^
追い ださ れ て 、 東京 の 不良 少年 の 集る 中学 へ 入学 し て 、 そこ でも 私 が 欠席 の 筆頭 で あっ た が 、 やっぱり 映画 を 見 に 行く など という こと は 稀 で 、 学校 の 裏 の 墓地 や 雑司ヶ谷 の 墓地 の 奥 の 囚人 墓地 という 木立 に かこま れ た 一 段歩 ほど の 草原 で ねころん で い た 。
0624
,11,36: この 路地 の 出口 に 煙草 屋 が あっ て 、 五 十 五 という 婆さん が 白粉 つけ て 住ん で おり 、 七 人 目 とか 八 人 目 とか の 情夫 を
^
追い だし て 、 その 代り を 中年 の 坊主 に しよ う か 矢 張り 中年 の 何 屋 だ か に しよ う か と 煩悶 中 の 由 で あり 、 若い 男 が 裏口 から 煙草 を 買い に 行く と 幾つ か 売っ て くれる 由 で ( 但し 闇値 ) 先生 ( 伊沢 の こと ) も 裏口 から 行っ て ごらん なさい と 仕立 屋 が 言う の だ が 、 あいにく 伊沢 は 勤め先 で 特配 が ある ので 婆さん の 世話 に なら ず に すん で い た 。
0625
,34,11: なぜなら 大和 飛鳥 へ 進出 し て そこ の 王様 を
^
追い だし て 中原 を 定め た の は ヒダ の 王様 で あり まし た 。
0627
,109,0:
^
追い ださ れる まで 居る 気 な の だ 。
0635
,32,17: と 、 にわかに 勇み立っ て 、 自分 の アトリエ みたい に 心得 て 、 私 を
^
追い だし て しまっ た 。
0646
,200,10: あんな 不潔 な 、 可愛 げ の ない 奴 、
^
追い だし て しまえ 」
0702
,42,4: 彼 を 風呂 から
^
追い だす と キチガイ の 一家 は 楽 に 入浴 が たのしめる の だ 。
0708
,294,56: 油 を 売り ながら 兵法 に 心 を そ ゝ ぎ 、 昔 の 坊主 仲間 の 南陽 房 に たよっ て 、 美濃 の 長井 の 家来 と なり 、 長井 を 殺し 、 長井 の 主人 の 土岐 氏 から 聟 を もらっ て 、 その 聟 を 毒殺 、 土岐 氏 を
^
追い だし て 、 美濃 一 国 の 主人 と なっ て 、 岐阜 稲葉山 の 城 に よっ た 。
0709
,77,34: 話 の 筋 が 通る うち はい ゝ けれども 、 酔っ払う と 、 こんな 店 は キライ だ 、 と 怒り だし て 、 店 の オヤジ と 喧嘩 に なっ て 、
^
追い ださ れ て しまう 。
0731
,126,3: と 、
^
追い ださ れ て しまっ た 。
0744
,0,40: わが 経 来り し 人生 を 回想 する という 年 で も ない が 、 子供 の ころ は 類例 稀 れ な 暴れん 坊 で 、 親 を 泣かせ 、 先生 を 泣かせ 、 郷里 の 中学 を
^
追い ださ れ て 上京 し て も 、 入れ て くれる 学校 を 探す の に 苦労 し た 。
0744
,3,1:
^
追い ださ れる の は 仕方 が ない 。
0744
,197,15: 勘定 が 足り なく て 、 時計 や 上衣 を カタ に とら れ て
^
追い ださ れる 。
0759
,7209,12: ですが 、 宿 なし の 女の子 たち を 、 この 部屋 から
^
追い ださ ない で 下さい 。
0772
,272,17: 芳男 と 修作 は 前 の 番頭 の 加 助 が 煙たい から 、 ワナ にかけて 、
^
追い だし た という 説 が ある ね 」
0772
,290,6: 藤 兵衛 が 加 助 を
^
追い だし た こと を 後悔 し て 、 彼 を よびよせ て 何事 か 密談 し た という こと は 、 お 槙 、 芳男 、 修作 の 三 名 にとって 、 容易 なら ぬ 危機 で ある 。
0772
,669,33: なぜ なら ば 重なる 悪事 を 見破ら れ て 信用 を 失っ た 上 に 、 折 よく 芳男 と お 槙 の 姦通 が 見破ら れ て 縁切り を さ れ て
^
追い ださ れる こと を 藤 兵衛 の 口 から 知っ た から です 。
0772
,672,13: 主家 へ 帰参 する こと に なり 、 入れ替っ て 、 自分 が
^
追い ださ れる という 話 など を し て 主従 むつまじく 昔日 の 親しい 仲 に 戻っ て おる 。
0778
,385,5: 怒る なら 、 また 、
^
追い だす なら 、 みんな 一 まとめ に 追い だす こと だ 。
0778
,385,13: 怒る なら 、 また 、 追い だす なら 、 みんな 一 まとめ に
^
追い だす こと だ 。
0778
,415,13: それ を タテ に とれ ば 、 お 米 だの お 源 なんぞ
^
追い だす の は ワケ は ありゃ ア し ませ ん と さ 。
0802
,526,10: どんなに からかわ れ て も この 金 を やっ て
^
追い だす 以外 に 手 が なかっ た 」
0809
,207,3: と 、
^
追い だし て しまう 。
0851
,193,3: そして 学校 を
^
追い ださ れ た の で ある 。
0852
,39,12: 私 は 新潟 中学 という ところ を 三 年生 の 夏 に
^
追い ださ れ た の だ が 、 その とき 、 学校 の 机 の 蓋 の 裏側 に 、 余 は 偉大 なる 落伍 者 と なっ て いつ の 日 か 歴史 の 中 に よみがえる で あろ う と 、 キザ な こと を 彫っ て き た 。
0852
,206,14: ところが 私 は 散々 で 、 私 は スタンド の 気違い 女 に
^
追い ださ れ て しまっ た の で ある 。
0852
,326,8: 私 は あの 夜 更に スタンド を
^
追い ださ れ て 以来 、 その 店 へ 酒 を 飲み に 行か なかっ た 。
0852
,480,7: それ が 分る と 、 男 に
^
追い ださ れ て しまっ た の だ 。
0853
,84,16: けれども 庄吉 は 酔っ払う と 必ず ここ へ 乗りつけ て 、 前後 不覚 に 口説き 、
^
追い ださ れ 、 借金 サイソク の 書状 や コック が 露骨 に くる 。
0853
,89,0:
^
追い ださ れる 、 不撓 不屈 、 ついに 疲れ て 自然 に ノビ て しまう まで 、 くりかえす 。
0947
,1532,5: こんな かっこう で 家 から
^
追い だそ う って 言う の ?
0947
,1695,15: 西荻 窪 の 植木 屋 の 離 屋 は 、 間代 を ため て
^
追い ださ れ 、 行き どころ が なく て 困っ て い た とき 、 大矢 シヅ に この アパート に 連れこま れ 、 底抜け に ひと の いい シヅ に 養わ れる よう に なっ て から 、 もう 二 ヵ月 に なる 。
0947
,2102,3: 「 また 、
^
追い だす ?
0947
,2114,14: 「 西荻 窪 の 植木 屋 の 離 屋 から 、 サト子 さん を
^
追い だし た の も ?
0947
,2152,22: それなのに 、 着 た っきり に なっ て 帰っ て き た ご 尊父 を 、 座敷 に も あげ ず に
^
追い だし て しまっ た 」
0947
,2157,3: 「 あたし が
^
追い ださ なかっ たら 、 恵那 へ 帰ら なかっ た はず だ し 、 ウラニウム に も 、 ぶち あたら なかっ た … … 感謝 し て いい わけ じゃ ない かしら 」
0947
,3309,11: 日 独 協会 なんか じゃ 、 ナチ の 系統 など は
^
追い だし て しまえ なんて 、 騒い で いる という こと だ が 」
0951
,151,12: 死 に でも する ほか 、 汚 ない もの を 身体 から
^
追い だし て やる こと が でき ない 。
0953
,129,16: 保 嗣が 急 に 浪花 へ 下っ た の は 、 朝霞 が 細工 し て
^
追い だし た の だ と 一 図 に 思いつめ 、 うらめし さ の あまり 、 朝霞 と 保 平 の こと を ある こと ない こと 泰文 に 告げ口 し た 。
0953
,154,12: 天羽 を おろす と 、 あぶれ者 ども を 車 部屋 から
^
追い だし 、 天羽 と 二 人 だけ 残っ た 。
0954
,145,18: それ は あたりまえ の こと な んで 、 婆 ァ うるさい 、 日本 へ 帰れ って アパート から
^
追い ださ れ て しまっ た けど 、 うるさ がら せ に 行っ た あたし の ほう が 悪い ん だ から 、 文句 を いう セキ なんか あり は し ない 。
0995
,837,3: 村 子
^
追い ださ れ た ?
忍び込む
(忍ぶ.込む)
延べ語数:
48
0078
,106,49: それ によって 、 探偵 は 家中 を 調べ 、 雇人 について 正し た が 、 その 結果 分っ た こと は 、 伯爵 は 嘘 を つい て いる の で は ない 、 雇人 たち も この 犯罪 に 関係 し て い ない 、 賊 が
^
忍び こん だ ところ は 調理 室 の 窓 から で あっ て 、 そこ に は 有り得 べから ざる ところ に 犯人 の ゴム 靴 の 足跡 が かすか に 残り 、 また 棚 の ところ に は 犯人 の 手袋 の 跡 が 残っ て い た 。
0078
,297,18: その ため か どう か 分ら ない が 、 遂に 北岡 邸 へ 例 の 怪盗 が
^
忍び こん だ 。
0082
,1604,12: それでは 今 夜半 を 期し て 、 研究所 の 最 地階 へ
^
忍び こむ こと に しよ う 」
0082
,2323,8: 自分 たち が 、 こうして 地下 室 へ
^
忍び こん で 、 サル に なっ た 本物 の 谷 博士 と 話 を し て いる ところ など を 見 られ たら 、 とうてい 命 は ある はず が ない !
0166
,61,33: そして 、 いつぞや の 早 まわり で 賞品 と し て もらっ た 小型 フォード に のりこみ 、 ミュンヘン に 潜入 し 、 危険 を おかし て ひとたび は すて た 家 に
^
忍び こん だ 。
0305
,3,25: シロウト の 強盗 は 昔 から こわい と いわ れ て き た の は 、 ただ で さえ おびえ て 人 の 家 へ
^
忍び こん だ 者 が 相手 に 眼 を さまさ れ て 、 こわ さ で 夢中 に なっ て 相手 を 殺傷 する から で あっ た 。
0554
,918,24: その 放心 という か 、 瞑想 という か 、 沈思 という か 、 その よう な 折 の あなた の 胸 の 中 に
^
忍び こん で 、 その 奥底 を 私 は 打診 し たかっ た の です が 、 やめ まし た 。
0554
,920,18: けれど 、 こんど は 、 今後 は あなた の その 胸 の 中 に 、 私 は 遠慮なく
^
忍び こん で 、 そこ に 手 を 触れ て み ます から 、 覚悟 し て いらっしゃい ませ 。
0597
,4,10: 二つ が 妖しく 絡み あい 、 わたし の 胸 に
^
忍び こみ 、 わたし の 心 を 緊 め つけ て … … 誘う の で ある 。
0688
,341,12: シシド 君 が イビキ を かき かき 唐紙 を あけ て
^
忍び こん で 来 やし ない か と マンジリ と も し ない うち に 、 夏 の 夜 が 明け はじめ た 。
0702
,109,23: 三吉 は アイビキ の 後 登志 に 送ら れ て ま ッ すぐ 帰宅 し た から 、 犯人 は アイビキ 中 に
^
忍び こん だ こと が 分っ た だけ で 、 中平 の 入浴 は その 「 鉢 の 木 」 の おかげ で 部落 の 誰 に も 分っ て い た の だ から 、 留守番 の アイビキ 中 に 楽々 と 盗む チャンス は 部落 の 全員 に あっ た の で ある 。
0731
,354,9: 誰 だって 、 知ら ない ウチ へ 泥棒 に
^
忍び こむ の は 、 気心 が 知れ なく ッ て 、 第 一 勝手 が 分ら なくっ て 、 薄 気味 が 悪い じゃ ない か 。
0743
,138,23: ド テラ の 温泉 客 の フリ を 忘れ て 、 洋服 の まま 、 伊東 温泉 の 地下鉄 寮 という ところ へ
^
忍び こん だ 。
0743
,145,30: ほか に 雨戸 や 錠前 を こじあける ため の ペンチ その他 七 ツ 道具 一 式 持っ て い た が 、 七 ツ 道具 を 使っ て 夜陰 に
^
忍び こむ の は 女 を つれ て い ない 時 で 、 機 に のぞみ 、 変 に 応じ て 、 手口 を 使い分け て い た が 、 結局 七 ツ 道具 の 有りふれ た 方法 など を 弄ん だ ため に 失敗 する に 至っ た の で ある 。
0759
,6111,2: 泥棒 に
^
忍び こん で 、 ビール を みつけ て 、 ヌキ 探し て ちゃ ア 、 フンヅカマ る でしょ う 」
0772
,419,5: 「 どうも 、 誰か が
^
忍び こん だ 様子 だ ねえ 。
0772
,434,6: これ で は 益々 何者 が
^
忍び こむ こと も 容易 で ある 。
0772
,572,20: 「 加 助 は いったん 主家 を 辞去 する と 、 裏 から 塀 を のりこえ て 、 土蔵 へ
^
忍び こん だの さ 。
0772
,573,12: たぶん お 槙 と 芳男 の 叱ら れ て いる 最中 に
^
忍び こん で 隣室 に 隠れ て い た の だろ う が 、 お 槙 と 芳男 が 三 行 り 半 と 勘当 を 云い わたさ れ て 立ち去る の を 見 すまし て 、 藤 兵衛 を 一 突き に 刺し殺し た の さ 。
0772
,661,18: 土蔵 の 裏 の ゴミ箱 へ あがり 、 塀 に 手 を かけ て 、 なんなく 主家 へ
^
忍び こん だ 。
0773
,291,50: 「 私 は かね て カケコミ 教 に 大きな 憎しみ を もっ て おり まし た が 、 かほど 信者 の 心 を 奪い 去る 邪教 の 詐術 という もの を 一見 し たい と 思い 、 元々 か の 本殿 は 勝手 知っ たる わが家 です から 、 ふと
^
忍び こん で み た の です 。
0776
,726,11: お キン が わが 部屋 を 出 て 船長 室 に
^
忍び こん だ 物音 は きこえ ない から 、 畑中 を 殺し 、 金庫 を ひらい て 真珠 を 奪い 、 再び わが 部屋 へ 戻っ た お キン を 、 清松 の 耳 は デッキ を 降り た 男 の 仕業 と きい て いる の さ 。
0776
,727,24: 今日 まで は 、 これ を 八 十 吉 と 心得 て い た から 、 清松 は お キン の 留守 宅 に
^
忍び こん で 、 再々 真珠 を 探し た の だ 。
0776
,770,66: そこで ロウソク を ふき 消し 、 扉 を しめて 廊下 へ で まし た が 、 ええ 、 まま よ と 思い 、 すでに 船長 が 死ん で しまえ ば 怖い 者 は あり ませ ん し 、 それ が 八 十吉 君 を 殺し た 動機 で も あり ます から 、 にわかに 堪ら ない 気持 に なっ て お キン 夫人 の 寝室 へ
^
忍び こん だ の です 。
0778
,207,25: 暗い 井戸端 で フグ を 手造り し て い た 宮吉 の 姿 、 その 毒 を 隠し もっ て 二 号 の 家 へ
^
忍び こん だに 相違 ない 怪人 物 の 姿 、 それ は お 米 の 姿 で も あれ ば 、 お 源 の 姿 で も ある し 、 花 亭 の 姿 でも あっ た 。
0781
,354,29: 他 の 三 名 の 召使い が カミナリデンカン だ という こと を 一同 が 知っ て い た と する と 、 栃尾 が ある 目的 で ひそか に
^
忍び こん だ と 疑う こと も できる 。
0782
,263,67: その とき から クサレ 目 は オタツ に も クサレ 目 を うつし て やろ う と オタツ の 通りかかる の を 隠れ て 狙っ て い た が 、 オタツ に 組み伏せ られ て シマ 蛇 で 手足 と クビ を しばら れ て から は 、 オタツ の 目 が さめ て い て は 勝て ない と 知っ て 寝 て いる とき に
^
忍び こん だ が 、 オタツ の イビキ が 大きい ので 、 ビックリ し て 逃げだす ところ を オタツ の オヤジ に 捕われ 、 クサレ 目 を オタツ に うつす ため だ と 分っ た から 、 馬 の クソ を 一 ツ 食え ば 帰し て やる と 言わ れ 、 食べる こと は でき ない から 甜める だけ で カン ベン し て くれ と たのん で 、 甜め て 帰し て もらい まし た 。
0783
,147,22: 幸い あたり は 人通り が ない から 、 ベク 助 は そ ッ と 塀 を のりこえ て 邸 内 へ
^
忍び こん だ 。
0783
,511,2: 金三 は
^
忍び こむ 五 忘 ら を 地下 の 密室 で 殺す 必要 が あっ た 。
0786
,802,17: クラ ヤミ の 動作 に 熟練 し た 者 で なけれ ば 、 よそ の ウチ へ
^
忍び こん で 人殺し を し て 、 タタミ や ネダ を あげ ながら 、 こんなに ムダ の ない 仕事 の 跡 を のこせる もの で は ない でしょ う 。
0788
,300,23: 三 日 に あげ ず やって来 て ムリ に も 中 へ 入り た がる が 、 カギ が あれ ば 自由 に
^
忍び こむ こと が できる 。
0788
,739,25: 一番 のぞき たい の は この 部屋 です が 、 カギ が ない 上 に 、 女中 さん が 隣室 に ガン 張っ てる から
^
忍び こむ わけ に 行き ませ ん でし た よ 」
0788
,834,10: カギ を 盗ん だ 人 が 北 の ドア から
^
忍び こん で 旦那 様 を 殺し た の だ と 思い ます 。
0788
,932,12: つまり 、 カギ を 盗ん だ 犯人 は 、 陳列 室 へ
^
忍び こむ ため に 盗ん だ の で は なく て 、 十 一 時 に オルゴール が 鳴っ て も ナミ子 が 中 へ はいれ ぬ よう に 盗ん で おい た の です 。
0794
,714,5: ゆうべ 私 の 寝室 へ
^
忍び こん で き て ね 、 私 が 蹴 とばし て やっ たら 、 女中 部屋 へ 行っ た ん です 。
0803
,65,8: ここ の ウチ へ 間抜け 泥棒 が
^
忍び こむ より も 、 この オヤジ が 殺人 強盗 に 転ずる 率 が 多い の は 分り きっ た 話 じゃ ない か 。
0809
,8,27: 殺気 と 殺気 の 中間 に はさまっ た 絹糸 の 細 さ ほど の ユルミ で ある が 、 そこ を 狙っ て 空気 の よう に
^
忍び こむ 。
0819
,116,11: しかし 長禄 元年 に 北朝 の 刺客 が この 村 に
^
忍び こん で 自 天王 を 殺し 、 その 弟 の 宮 忠義 王 を も 殺し た 。
0820
,124,18: アッ という ま に ベール を かけ られ 、 モヤモヤ と 襟 クビ へ 、 フトコロ へ と
^
忍び こま れ て 、 にわかに 視界 を 失っ て モヤ の 中 に ただ 一 人 沈没 し て いる 。
0842
,1231,40: ところが 当時 は 料亭 閉鎖 の 暗黒 時代 で ある から 、 レッキ と し た 新聞 社 の 宴会 だ と いう のに 、 クラ ヤミ の 裏 木戸 から コソコソ と 泥棒 の よう に 一 人 ずつ
^
忍び こむ 。
0853
,51,29: 転々 引越し 、 夜逃げ に 及び 、 居候 に 及び 、 鬼 涙 村 ( キナダムラ ) だの 風祭 村 など という ところ で 、 造り酒屋 の 酒倉 へ
^
忍び こん で 夜陰 の 酒宴 に 成功 し たり し なかっ たり 、 借金 とり と 交驩 し たり 、 悪 虐無 道 の 因業 オヤジ と 一 戦 に 及び 、 一泡 ふか し たり ふかさ れ たり 、 そして 彼 の 女房 は 常に 嬉々 として 陣頭 に 立ち 、 能 なし ロク で なし の 宿六 を こづき 廻し たり する けれども 、 口笛 ふい て 林野 を ヒラヒラ 、 小川 に くしけずり 、 流れ に 足 を ひたし て 俗念 なき てい で ある 。
0947
,2588,11: それ は 、 愛一郎 が 飯島 の 久慈 という 家 に
^
忍び こん だ こと に も 、 叔母 の 熱海 行き に も 、 山岸 芳夫 と の 結婚 を おしつけ られ た こと に も 、 大矢 シヅ が 今日 まで 世話 を し て い た こと に も 、 すこし ずつ 関係 が ある らしい ふう だっ た 。
0951
,142,7: 太郎 は 母 の フラット へ
^
忍び こん で 、 ベット の 下 で 腹ばい に なっ て 寝 て い た 。
0953
,87,89: 江口 の 遊女 で 亀 遊 と いい 、 南殿 で 桜花 の 宴 が あっ た とき 、 喜 春 楽 を 舞っ て 御感 に あずかっ た という 悧口 者 で 、 世間 で は 祇園女御 と 呼ん で い た が 、 毎月 、 月 初め の 三 日 、 清水寺 の 籠 堂 で お 籠り を する こと を 聞きつける と 、 走水 の 黒 鉄 という 鉢 叩き に 烏 面 を かぶせ 、 天狗 の 現形 で 籠 堂 の 闇 に
^
忍び こま せ て 通じ させ た うえ 、 基 房 の 伽羅 の 珠 数 を そば に 落し て き た 。
1073
,1299,5: 三 段 が まえ の
^
忍び こみ で ある 。
1076
,1657,15: それ が いつのまにか この 奄美 の 島 の 節 祭 の 古伝 の 中 に
^
忍び こん で い た の で ある 。
1182
,51,12: 地面 から 壁 を のぼり 三 階 の 窓 から 部屋 に
^
忍び こみ
1183
,108,9: そこで 服 を 脱ぎ捨てる と 、 つるりと 浴室 に
^
忍び こむ 。
走り出す
(走る.出す)
延べ語数:
47
0060
,8983,28: マシン を 立ち 上げ た とき 、 画面 の 左上 から 右 に 流れ はじめる はず の オープニング メッセージ は 、 左下 から 真上 に 向かっ て
^
走り だし て い た 。
0071
,1478,19: その 人 たち は 、 装甲車 の 中 に は いっ て 、 それ を 運転 し て
^
走り だし た 。
0079
,2526,10: すると 、 一度 自転車 に 、 人間 が のっ て
^
走り だし さえ すれ ば 、 あと は 人間 が 足 を 使わ なく とも 、 チューブ の 圧力 で 、 いつ まで も 自転車 は 走っ て いく わけ な ん だ が 、 … … はて 、 どこ が 間違っ て いる の か しら ん 。
0080
,1457,7: 検事 が 席 を 立っ て
^
走り だし た ので 、 蜂 矢 は かれ の あと に したがわ ない わけ に いか なかっ た 。
0081
,499,17: 風 が 残っ て い た ので 、 帆 が 出来る と 、 筏 は かるく
^
走り だし た 。
0081
,2291,19: 玉太郎 も 、 しゃがれ 声 を 出し て 、 マルタン 氏 の 先 に 立っ て 、 また
^
走り だし た 。
0081
,3613,3: 玉太郎 は
^
はしり 出し た 。
0089
,1012,28: その ため に 、 自分 は 怪 囚人 に 別れ て 、 急い で ガラス張り の 道路 を 、 怪 囚人 に 教え られ た とおり 、
^
走り だし た はず だっ た 。
0091
,1497,12: 課長 の 眼 は その パンフレット の 各 頁 の 上 を
^
走り だし た 。
0095
,207,2: 車 は
^
走り だし た 。
0095
,1308,5: 彼 は 北 へ
^
走り だし た 快速 貨物 船 の 甲板 に 立っ て 、 小さく なり 行く ワーナー 調査 隊 の 船団 の 姿 を 永い こと 見送っ て い た 。
0585
,372,10: その 二 人 が 、 一息 つ くま に 、
^
走り だし まし た 。
0585
,373,0:
^
走り だし て 、 一散 に 逃げ て ゆき まし た 。
0613
,347,6: 長老 が そう いい ざま
^
走り だし た 。
0613
,1368,11: 婦長 さん が 「 お ほほ ほほ 」 と 笑っ て
^
走り だし た 。
0621
,5,22: できるだけ 早く 花 の 下 から 逃げよ う と 思っ て 、 青い 木 や 枯れ木 の ある 方 へ 一目散 に
^
走り だし た もの です 。
0624
,338,9: 突然 、 もだえ 、 泣き 喚い て 盲目的 に
^
走り だし そう だっ た 。
0639
,29,30: 扉 に 外套 が ひっかかっ て いる 、 電車 が 動きだす 、 外套 を はさま れ た 男 は 止め て くれ 、 助け て くれ 、 と 電車 とともに
^
走り だす 、 ホーム の 人 は ようやく 気づく 、 気づい た とき に は 男 は すでに ホーム を ひきずら れ て いる 、 ホーム の 人々 が ワアワア 騒ぐ が 、 後部 の 車掌 は 平然と ホーム の 騒ぎ に 睨み を くれ て 、 やがて 車 は 人 を ブラ 下げ て ひきずり つつ 闇 へ 消え去る 。
0647
,347,22: あなた は お婆さん に なっ た よう に 、 やつれ 、 黙り こみ 、 円タク に のっ て 、 その 車 が
^
走り だす とき 、 鉛 色 の 目 で 私 を 見つめ て 、 もう 我慢 が でき ない よう に 、 目 を とじ て 、 去っ て しまう 。
0699
,289,5: 女 と 五郎 は
^
走り だす 。
0699
,290,6: 物見高い 連中 が 後 を 追って
^
走り だす 。
0732
,1179,3: と 、
^
走り だし た 。
0757
,1257,8: 数 台 の 車 が 、 つづい て
^
走り だし た 。
0759
,2848,6: 知覚 が もどり 、 彼 は
^
走り だし て いる 。
0759
,4935,4: 彼 は 一散 に
^
走り だし た 。
0761
,186,7: 女 は 自転車 に のっ て
^
走り だし た 。
0771
,48,8: 十 何 年 も 前 から 汽車 が
^
走り だし た が 、 その 機関 車 も いまだに 海外 から 輸入 し て いる 。
0773
,516,18: アッ と 驚く とたん に 帯 が とけ て しまっ た の を 、 ひきずり ながら 一目散 に
^
走り だそ う と する と 、 書生 の 晏吾 が よびとめ て 、
0774
,572,40: 帝 大 裏 と 不 忍 池 の 間 の 淋しい 道 で 音 次 に クロロホルム を かが せ て 昏倒 さ せ 、 女装 を ぬい で 男 の 車夫 に 変装 し て 車 を ひい て
^
走り だす まで に 、 三 十 分 は かかり ます まい 。
0782
,766,24: 牛 が おどろい て 、 角 を ぬく と 、 もう一度 花房 を 突き あげ て 自分 の ナワ を きっ て 盲 メッポウ
^
走り だし た の でしょ う 。
0811
,0,14: 元旦 正午 、 DC 四 型 四 発 機 は 滑走 路 を
^
走り だし た 。
0818
,413,24: 神社 側 や ミコシ の 担ぎ 手 は 、 人間 が 企ん で やる こと で は なく て 、 ミコシ が 自然 に
^
走り だす こと で 、 神意 だ と いう 。
0831
,245,29: 誰 の 胸中 に も 善悪 両々 相 対峙 し て いる の は 自然 で 、 その 対峙 を 破っ て 悪 の 方 へ 一方 的 に
^
走り だす の は 当人 に も 容易 なら ぬ 覚悟 を 要する もの で ある が 、 それ を 最も 簡単 に 破ら せ 易い キッカケ と なる の は 、 親 が その こと で 疑り すぎ て ヤケ を 起さ せ た 場合 。
0831
,247,7: なぜなら ヤケ まぎれ に 一方 的 に
^
走り だす 口実 を 得 て も 、 実際 に それ を キッカケ に し て 踏み切る 娘 より は 、 まだ 踏み切ら ない 娘 の 方 が 多い だろ う から で ある 。
0845
,82,9: 奴ら は 急 に 二 手 に 分れ て
^
走り だす かも 知れ ない から 、 その とき は ボストンバッグ の 奴 の 方 を 執念深く 追う こと に しよ う 」
0947
,224,24: はじまっ た と 思う より 早く 、 三 人 の 警官 は 一斉 に 立ちあがっ て 、 木戸口 から 前庭 の ほう へ
^
走り だし た 。
0947
,330,3: 崖 端 へ
^
走り だし て 、 大きな 声 で 叫び だし そう で 、 不安 で たまらない 。
0947
,1483,17: 玄関 の 横手 の 車庫 から 、 愛一郎 と 山岸 カオル の 乗っ た 車 が
^
走り だし 、 飛ぶ よう に 前 の 坂道 を 下っ て 行っ た 。
0947
,1832,22: 三 丁目 の ほう へ 行く の だろ う と 思っ て い たら 、 反対 に 水上 警察 の ほう へ
^
走り だし た 。
0947
,1971,14: いきなり スターター が はいり 、 車 が 飛び あがる よう な 勢い で
^
走り だし た 。
0947
,1974,32: 中村 の 車 は 、 都電 の 線路 を 横切っ て 後 を 追っ て い た が 、 汐留 の 長い コンクリート の 塀 の あたり で 、 並行 し て
^
走り だし た 。
0947
,3500,21: サト子 が 、 あわて て 芳夫 の となり に 辷り こむ と 車 は いきなり 四 丁目 の ほう へ
^
走り だし た 。
0947
,3582,28: 芳夫 が 運転 手 を 叱りつける と 、 車 は 急 に 勢いづい て 、 墓地 の 間 の 道 を 麻布 の 高台 の ほう へ
^
走り だし た 。
0948
,176,13: 久美子 が 運転 席 に 腰 を 落ちつける と 、 車 が
^
走り だし た 。
0948
,764,27: 久美子 が 乗りこむ と 、 機外 船 は ガソリン の 臭気 と エンジン の 音 を まきちらし ながら 、 対岸 の 船着 場 の ほう へ
^
走り だし た 。
0958
,286,20: 竿 先 が 一 尺 ばかり あがる と 、 果然 激しい 勢い を もっ て 沖 の 方 へ
^
走り だし た 。
0958
,296,51: 瀞 場 の 鮎 は 、 鈎 に 掛かっ た 瞬間 、 微少 の 衝動 を 目印 に 感ずる の が 、 急流 の 鮎 と 異なっ て 、 鈎 に 掛かる や 否 や 、 男 の 足 でも 追いつけ ない ほど の 速 さ で 、 下流 へ
^
走り だし は し ない 。
掴み出す
(掴む.出す)
延べ語数:
46
0036
,186,36: そして 天下茶屋 の アパート の 前 へ 車 を つける と 、 シート の 上 へ 倒れ て い た 彼 は むっくり 起き 上っ て 、 袂 の 中 から 五 円 紙幣 を
^
掴み 出す と 、 それ を ピリッ と 二つ に 千切 って 、 その 半分 を 運転 手 に 渡し た 。
0059
,603,4: ズボン の ポケット から
^
掴み 出し て 大阪 の 上 へ 一 枚 載せ た 。
0076
,105,17: と 、 貫一 は 胸 へ 手 を 突 込む と 、 愛用 の ピストル を
^
つかみ 出し て 、 畳 の 上 へ 置い た 。
0080
,863,29: それから 両手 に 、 大げさ に 見える ゴム の 手袋 を はめ 、 同じく テーブル の 横 から たいこ に 大きな ラッパ を とりつけ た よう な もの を
^
つかみ 出し 、 たいこ の 皮 の よう な ところ を 棒 で 力いっぱい たたき つづけ た 。
0080
,1837,20: 怪人 は 、 その 中 から 、 蜂 矢 の たい せつに し て い た 茶釜 の 破片 を
^
つかみ だし た 。
0082
,3011,15: と 思う と 、 X 号 は 博士 の 頭 の 中 から 脳髄 を
^
つかみ だし 、 自分 の 頭 の 中 から 取りだし た 脳髄 と 手ぎわ よく 入れかえ た の で ある 。
0087
,1654,18: 博士 は 笑い も せ ず 、 内 ポケット から 、 皺くちゃ に なっ た 紙片 を
^
つかみ 出し て 、 机 の 上 へ 放り出し た 。
0088
,5,17: ぴしぴし とそ だ を 折っ て 中 に さしこみ 、 それから 机 の 引出 を あけ て
^
掴み 出し た 古 フィルム を そ だ の 間 に 置い て 炉 の 中 に 突込み 、 そして 火 の つい た 燐 寸 の 軸木 を 中 に 落とし た 。
0095
,2476,18: 小 蒸気 船 から あがる とき 、 彼 は ポケット に 手 を 入れ て 金 を
^
つかみ 出し た 。
0109
,127,11: 私 は 函 を 引 寄せ 、 中 から 玉葱 を
^
掴み 出し て は 、 岸 の 方 へ 手渡し た 。
0141
,10826,23: 伸子 も 素子 も 瞬間 躊躇 し て いる と 、 黒川 隆三 が ズボン の ポケット から いくら か の 小銭 を
^
つかみ 出し て 少年 に やり 、 顔 みしり らしく おっかさん が どう と かき い た 。
0141
,12049,8: しかし 、 プロレタリアート という もの の 意味 は
^
つかみ 出さ れ て い なかっ た 。
0141
,22312,35: 伸子 が 我 知らず 重い 息 と いっしょ に そう 云っ た の は 、 この 現代 絵画 の 常識 と も うけとら れる 境地 から 、 磯崎 が 彼 自身 の 世界 を
^
つかみ 出し て 来る ため に は 、 これから 先 の 幾 階 程 が ある だろ う 、 という 感想 だっ た 。
0167
,31,19: 今日 から 明日 へ の 文学 は 、 人生 の 根幹 へ 手 を 入れ て 、 それ を
^
つかみ 出し て 見直す だけ の 、 社会 的 理解 力 を 必要 と し て 来 て いる 。
0197
,76,6: とにかく 現実 の 大 問題 を
^
つかみ 出し て くる という 記録 文学 運動 という もの は 、 意識 的 に サークル に いま おこさ なけれ ば なら ない 。
0426
,8,142: この 一 巻 に 集め られ て いる 二 十 数 篇 の 評論 、 批評 は 、 理論 的 に 完成 さ れ て い ない 部分 や 、 展開 の 不十分 な 面 を ふくん で いる に も しろ 、 日本 の 人民 階級 の 文学 、 人間 解放 の ため 文学 が もっ て いる 基本 課題 を とりあげ 、 それ を 正当 に 推進 さ せよ う と する 努力 において 、 ちっとも 古び て い ない ばかり か 、 民主 主義 文学 の 時代 に 入っ て から こと 新しく 揉ま れ て 来 て いる 階級 性 の 問題 、 主体性 の 問題 、 社会 主義 的 リアリズム の 問題 、 文学 と 政治 の 問題 など が 、 これら の プロレタリア 文学 運動 の 末期 の 評論 の うち に 、 その 本質 は
^
つかみ 出さ れ て いる という こと を 再 発見 する 。
0622
,105,18: 堕落 自体 は 悪い こと に きまっ て いる が 、 モトデ を かけ ず に ホンモノ を
^
つかみ だす こと は でき ない 。
0628
,405,49: コチ トラ も 伊東 さん も 、 おんなじ 考え な ん だ から 、 今更 人 を コバカ に し て 結婚 しよ う なんて 言っ たって 、 クソ 、 ふざけ や がる と 、 ドテッ 腹 を 蹴破っ て 、 肋骨 を かきわけ て 、 ハラ ワタ を
^
つかみ だし て くれる ぞ 」
0667
,1327,95: た ゞ 、 い つ 客 が 来 なく なる か といふ 不安 に よ つて 充足 し て を り 、 ともかく 充足 し て ゐる 証拠 に 、 目 が さめる と 自然 に ビヂネス の 日課 に 応じ て 動きだす 、 もう 帰 つて おくれ 、 警察 の 目 を く ゞ つて ゐる 仕事 だ から 、 さ うい つま でも つき あ へ ない から 、 など ゝ ジャケン に 餓鬼 ども を 追 つ 払 ひ 店 の 扉 に カンヌキ を かけ て 、 一 升 ビン を
^
掴み だし て 極めて 事務 的 に 寝酒 を のみ 、 極めて 事務 的 に ヨッチャン を だく 。
0667
,1530,15: 王様 は 無言 、 懐 口 の ズッシリ ふくらん だ 財布 から 五 千 円
^
つかみ だし て 、 握ら せる 。
0670
,22,19: 警察 の 刑事 の 捜査 だっ たら 、 こういう 最も 平凡 な 点 から 手 が ゝ り を
^
つかみ だす の が 当然 で 、 読者 の 方 で は 無論 そう ある べき もの と 思っ て いる から 、 刑事 が それ を かぎださ ぬ 以上 、 そんな 疑い が ない から だ 、 と 思う 。
0671
,33,43: 小説 といふ もの は 、 わが 理想 を 紙上 に もとめる 業 くれ で 、 理想 と は 、 現実 に みたさ れ ざる もの 、 即ち 、 未来 に 、 人間 を あらゆる その 可能 性 の 中 に 探し求め 、
^
つかみ だし たい といふ 意慾 の 果 で あり 、 個性 的 な 思想 に 貫か れ 、 その 思想 は 、 常に 書き 、 書き する こと に よ つて 、 上昇 し つ ゝ ある もの な の で ある 。
0732
,1630,11: サルトル は 一 万 円 の 札束 を 無造作 に
^
つかみ だし て 握ら せ て 、
0741
,195,13: こういう 無 関心 と 無抵抗 を 国民 の 知性 と 文化 によって
^
掴み だす こと は 、 決して 弱者 の ヤリ クリ 算段 という もの で は ない 。
0741
,205,30: 無 関心 、 無抵抗 は 、 仕方 なし の 最後 的 方法 だ と 思う の が マチガイ の もと で 、 これ を 自主 的 に 、 知的 に
^
掴み だす という 高級 な 事業 は 、 どこ の 国 も まだ やっ た こと が ない 。
0759
,408,9: 長平 は ポケット から むきだし の 札束 を
^
つかみ だし て 、 二 千 円 やっ た 。
0783
,62,7: その 何 本 か を 無造作 に
^
つかみ だし て 平戸 久作 に 手渡し た と いう 。
0784
,86,17: 満足 そう に うなずい て こう 云う と 、 ポケット から 日本 の 札 タバ を
^
つかみ だし て 、 一 枚 の 十 円 札 を テーブル の 上 へ のせ 一助 の 方 へ 押しだし た 。
0799
,54,7: 選り に 選っ て 一番 安物 を
^
掴み だし て くる と は 貴様 の 下 素 根性 の せい だろ う 、 と ブツブツ 叱 言 だ か 強がり だ か 言っ て い た そう です 。
0830
,10,11: 洋品 屋 で は 、 オーバー の ポケット から 札 を
^
つかみ だし て 、 百 円 札 で 四 枚 、 十 円 札 で 六 十 二 枚 、 それ を 算 える の に 十分 も か ゝ っ た が 、 多 すぎる ので 百 円 札 一 枚 返す と 、 それ を ポケット へ ねじこん だ そう だ 。
0830
,188,23: その 人間 の 個性 を 究め て い ない と 、 とんだ 狂い を 生じる し 、 その 実験 から 証拠 を ハッキリ
^
つかみ だす こと は 、 まず 不可能 で あろ う 。
0858
,104,18: 堕落 自体 は 悪い こと に きまっ て いる が 、 モトデ を かけ ず に ホンモノ を
^
つかみ だす こと は でき ない 。
0946
,128,43: これ で は 用 に たつ まい と 思っ て 、 金 だけ 投げこん だ が 、 文 は とっ て ある から 、 読める か どう か 見てくれ と 、 手箱 から 紙 くそ の よう に なっ た 封じ 文 を
^
つかみ だし て よこし た 。
0981
,1892,2: 胃 を
^
つかみ 出し て 塩水 で 洗っ て も
0987
,2319,19: そん で まあ ( まくしたて ながら 、 ズボン の ポケット から 、 サツ の タバ を 無造作 に
^
つかみ 出し て 、 その 一部分 を ポイ と 友吉 の 机 の 上 に 置い て ) … … だろ う じゃ あり ませ ん か ?
0988
,3549,14: 」 と 言う なり 、 ポケット の 中 から ギラリ と 光る もの を
^
掴み 出し て 、 スッ と 外 へ 消え た 。
0989
,2381,6: ( と 、 ポケット から
^
掴み 出し た 。
0993
,3293,31: ちょうど 一 時半 の 汽車 に 乗りゃ 、 今夜 東京 に 着ける だ から 、 ——( ガタガタ と 裏口 から 上っ て 、 タンス の 抽出 し から 財布 など を
^
つかみ 出し 、 また 下り て 下駄 を 出し て はく ) 壮 六 、 すま ねえ 。
0993
,4684,27: 金吾 そう で やす か … … そい じゃ 、 これ を ——( と 懐 から 袋 を 出し て 、 その 中 から ホシイ を
^
つかみ 出す ) 金太 、 そこ に 紙 が ある べ 。
0994
,10,25: 男 は 、 その 方 を 見送 つて から 、 やがて 右手 を ズボン の ポケット に 突 つこ ん で クシャクシャ の サツ を
^
つかみ だす 。
0994
,522,1: (
^
つかみ 出し た サツ を 男 の 手 に 握ら せる 。
0995
,1041,28: ( ボストン ・ バッグ を 引き よせ て サッと 開き 、 その 中 に ハダカ で 詰めこん で ある 一 万 円 の サツタバ を 三つ ばかり
^
掴み 出し て 、 水たまり の そば の 地 めん に ほうり出す ) ほら よ !
0995
,2633,61: … … ( いい ながら 、 ヨロヨロ と 歩い て もと の 場所 へ もどり 、 そこ に 自分 が 敷い て 寝 て い た 背広 の 上衣 を どけ て 、 その 下 の 地面 の 泥 や 岩 くず を 掻き のけ て 、 その 下 に 埋め て あっ た ウィスキイ の ビン を 一 本 、
^
つかみ 出す ) フフ 、 見ろ 、 ちゃんと こうして —— これ 一 本 きり だ 、 もう 。
1171
,2016,9: 五郎 は ポケット から 、 貝殻 を ざくざく
^
つかみ 出し て 、 そこ に 並べる 。
1171
,2440,4: 少年 は バケツ から
^
つかみ 出し 、 頭 を はね 鱗 を 落し 、 内臓 を 抜い た 。
1171
,2536,13: 少年 が 立ち去る と 、 五郎 は 自分 の 在り 金 を 全部
^
つかみ 出し て 勘定 し た 。
探し出す
(探す.出す)
延べ語数:
43
0080
,1757,13: もう これから は わたし の 実力 で 、 必要 と する もの を
^
さがし 出し て 持っ て いく ばかり だ 」
0082
,998,26: そこで 、 今 の ところ 、 この 犯罪 事件 について すぐ 手 を くだす 必要 が ある 捜査 は 、 火 辻 の 死体 を
^
探し だす こと 、 犯人 らしい 怪しい 者 を 見つける こと だっ た 。
0082
,1643,32: という の は 、 最 地階 から 山形 警部 が 出 て くる とき に は 、 この 秘密 の 出入り口 の 鍵 は 内 が わ に あっ た から 、
^
探し だし て すぐ 使う こと が でき た 。
0082
,2429,18: 研究所 の 中 を 隅 から 隅 まで 、 捜索 し て 、 あいつ ら の 居所 を
^
探し だせ 」
0091
,1695,11: それ より 全国 へ 手配 し て あの 大 金庫 を
^
探し ださ せる の が いい 」
0103
,112,14: 「 討ち 損じ た は 貴 郎 様 の 未 熟 、 それ で
^
さがし 出し て 討と う と なさ れ て も 、 あて なし に お さ が しなさ れ て は 、 なんで はしっ こい 江戸 者 など を 、 さがし 出す こと が でき ましょ う 」
0103
,112,44: 「 討ち 損じ た は 貴 郎 様 の 未 熟 、 それ で さがし 出し て 討と う と なさ れ て も 、 あて なし に お さ が しなさ れ て は 、 なんで はしっ こい 江戸 者 など を 、
^
さがし 出す こと が でき ましょ う 」
0103
,134,32: 庄内川 の 岸 で 、 職人 風 の 男 を 討ち そこ なっ て 逃がし 、 西丸 様 から お 叱り を 受け 、 どう あろ う と その 男 を
^
さがし 出し 、 討っ て とれ と の 厳命 を 受け 、 さがし 廻っ て いる が わから ない 。
0103
,259,5: 「 どう あろ う と
^
さがし 出し て 捕え ね ば … … 」
0141
,1332,30: ロシア 語 で 、 真面目 な 顔つき で 云っ て 足 の ばたばた は 中止 に し 、 両手 を うし ろ に 組ん で 、 面白い こと を
^
さがし 出そ う と する よう に 、 秋山 の 室 の なか を ぐるり と 歩い た 。
0144
,1419,16: 「 神 が 存在 し ない と なれ ば 、 今度 は 社会 主義 者 を
^
さがし 出さ なけれ ば なら ない 」 ——。
0171
,218,75: わが身 に 痛く こたえ て いる から 封建 的 な もの を 嗅ぎ わける 神経 が 病的 に するどく なっ て き て いる 人々 は 、 自身 の うち に ある 近代 精神 の 後進 性 は 自覚 し ない で 、 同じ 神経 を 民主 主義 の 翹望 の 方向 へ も 向け て 、 日本 で 民主 主義 という 、 その こと の うち に ある 封建 な もの を 熱心 に
^
さがし 出し 、 その 剔抉 に 熱中 し て いる の だ と 思い ます 。
0506
,196,9: どうしても なくなっ た 鶏 の 眼 玉 を
^
さがし 出さ なけれ ば なら ない と 思っ た 小さい 子 は 、 可哀そう に 顔 を 真赤 に し て 、 木の根 の 凹凸 の 間 から 縁 の 下 の 埃 の 中 まで かきまぜ て 一 粒 の 眼 玉 を あさって 居 た 。
0589
,200,6: 北川 さん は 鍬 を
^
探し だし て 来 た 。
0627
,435,14: そして 彼 は 小学校 の ダンスパーテー で 踊っ た 炭焼 の 娘 を
^
探し だし て 、 ビルマ の ジャングル を そっくり 日本 へ うつし た よう な 土民 の あ いびき で も やろ う と 考え て い た 。
0649
,161,4: そして その 本 を
^
探し だす とき 、 二 人 は もう 酔っ て い て 、 よく 調べ も せ ず 、 持っ て き た 。
0684
,146,26: 一 と 思案 の てい で あっ た が 、 何事 か 思い 決し た 様子 で 、 書棚 から 何 冊 か の 書類 を
^
探し だし て き た 。
0690
,192,36: 実は ねえ 、 ボク は 三 四 年 前 から 陰毛 で 毛筆 を つくる こと を 考え て 、 旅先 なんか で 旅館 の 部屋 の ゴミ を 集め て もらっ て 、 陰毛 を
^
探し だし て 毛筆 を つくっ て み た です 。
0691
,470,16: よそ から 二 人 の 足 に 合う よう な 古び た 地下 タビ を
^
探し だし て き て 、 その 上 に 、 ワラジ を はか せ た 。
0731
,315,6: 馬 吉 は 米 を
^
探し だし て 、 まず メシ を たい た 。
0754
,1284,5: 山海 の あらゆる 味 を
^
探し だし て 食う こと が できる の で ある 。
0757
,1152,3: 今日 中 に
^
探し だす の だ 」
0759
,4089,7: 「 あなた の 独力 で 、 かならず
^
探し だし て い ら ッ し ゃい 。
0759
,4104,7: あなた の 役目 は 記代子 さん を
^
探し だす こと な ん です 。
0759
,4497,6: 明日 の 朝 まで に 、
^
捜し ださ ない と 、 困る こと が ある ん です けど 、 こちら へ 立ち寄ら れ なかっ た か と 思い まし て 」
0759
,5544,18: エンゼル の もと に 居る と 分れ ば 、 せつ子 や 長平 や 、 又は 、 警察 が
^
探し だし て くれる だろ う 。
0759
,5549,4: 「 記代子 さん を
^
探し だし て あげる の が 、 その 方 に 親切 な こと でしょ う か ?
0759
,7815,7: とうとう 虎の子 の あり か を
^
探し だし た 。
0772
,131,15: 新 十 郎 は 二 三 尺 離れ た ところ から 、 五寸釘 を
^
探し だし た 。
0772
,330,9: 「 そんな もの を 、 いったい 、 どこ から
^
探し だし た の です か 」
0776
,424,12: どこ へ 隠し て も 、 天眼通 大和 の 眼力 、 必ず
^
探し だし て みせる から な 」
0785
,293,24: 焼け落ち て しまっ て から 、 ようやく 焼跡 を ほじくっ て 、 中央 の まさに 在る べき ところ から 喜兵衛 の 焼 屍体 を
^
探し だし て 茫然 たる コマ 五 郎 一 党 に 向っ て 、 人々 の 怒り の 視線 は きびしく そそが れ た 。
0787
,424,52: 「 田舎 者 の こと です から 学者 と いう ほど の 者 は おり ませ ん が 、 しかし その 晩 古文書 を 改め た 人 たち は 、 蛭川 さん を 除け ば 、 とにかく 好事 家 で 、 長年 の 間 、 村内 の そういう 物 を 好ん で
^
探し だし て 読み 漁っ て き た 人 たち な の です 。
0790
,635,21: 新 十 郎 は パラパラ 日記 の 頁 を めくっ て 、 話 に つれ て 一々 その 箇所 を
^
探し だし て 示し ながら 語り つづけ た 。
0830
,92,6: 兇行 の 室内 から 三文判 を
^
探し だし て 満足 し た の か 、 実印 を さがし た が 見つから なかっ た の か 不明 で ある が 、 あれ ほど 信用組合 の 時間 を 気 に し て い た ところ を みる と 、 三文判 で 用 が 足りる もの と 満足 し て い た の かも 知れ ない ね 。
0845
,398,17: 父 は 証人 の 証言 を とじ た もの を 開い て 、 一 ヵ所 を
^
探し だし た 。
0845
,469,5: それ は 麻薬 患者 を
^
探し だし て 、 麻薬 を 餌 に 、 密輸 の 荷物 の 仮 の 受取 人 に 仕立てる こと です 。
0852
,470,20: 私 自身 に 考える 気力 が なかっ た ので 、 私 は 私 の 考え を 本 の 中 から
^
探し だし たい と 考え た 。
0945
,70,51: 南 の 島 に は 松の木 は ない はず だ から 、 これ は 国 の 近く の 浜 から 来 た もの だろ う など と いい 、 かたみに 松木 の 膚 を 撫で て なつかしみ 、 朝 ごと 入江 に 出 て 、 国 の 木々 の 端くれ を
^
探し だす の を たのしみ に する よう に なっ た 。
0947
,3724,32: 「 それ が 秋川 の 夫人 さん の 古い 恋文 だっ た ん だ わ … … 愛一郎 も 神月 も 捜し だせ なかっ た もの を 、 久慈 の 娘 が
^
捜し だし た という わけ な の ね 」
0988
,472,16: 彼 を 送り出す と 、 私 は すぐ に 貴島 が くれ た 名刺 を
^
さがし 出し て 、 そこ に 書い て ある D 興業 株式 會社 の 所 番地 の 大 體 の 見 當 を 地 圖 で しらべ た 。
1035
,257,18: 新党 発起人 の 選考 を やっ て くれ 』 と 頼ま れ 、 焼け 残っ た 書類 を
^
探し だし て 名簿 を 作成 し た 。
1075
,1156,16: 子ども は ただ 味 を おぼえ たら 忘れ ぬ と いう だけ で 、 自分 で
^
さがし 出す こと は でき ない のに 、 砂糖 以外 の いろいろ の 甘味 が 、 つぎ から つぎ と 日本 の 食べ物 に 加わっ て き て いる の で ある 。
抜け出す
(抜ける.出す)
延べ語数:
41
0034
,215,30: 私 は 一 と 六 の 日 ごと に 平野 町 に 夜店 が 出る 灯 ともし ころ に なる と 、 そわそわ と し て 、 そして 店 を
^
抜け だす の でし た 。
0043
,244,34: 教室 で は 教師 が はいっ て 来る と 、 もみ消さ ね ば なら なかっ た が 、 授業 中 吸え ない という の が 情けなく て 、 教師 と 入れちがい に 教室 を
^
ぬけ 出す こと が しばしば で あっ た 。
0071
,1560,9: おそらく 今 太平洋 が ある ところ あたり から 、
^
抜け だし た の で あろ う と いわ れ て い ます 。
0089
,179,28: さて 少年 たち は 、 午後 二 時 に 、 学校 が ひける と 、 一 度 家 へ かえっ た あと で 、 そっと 家 を
^
ぬけ 出し て 、 集合 所 の 鎮守 さま の 境内 へ 急い だ 。
0112
,206,14: 千世子 の 頭 中 に たまっ て 居る 不平 やら 疑問 やら が
^
ぬけ 出し て 来 て ゾロリ っと ならん で 一つ 一つ が 、
0141
,692,21: けれども 、 劇場 で うけ て き た 深い 感覚 的 な 印象 の なか から 、 素子 の よう に
^
ぬけ 出す こと が 伸子 の 気質 にとって は 不可能 だっ た 。
0141
,1683,6: しかし すぐ 、 その 立ち往生 から
^
ぬけ 出し て 、 クラウデ は 、
0141
,6964,17: 相川 良之 介 の 聰明 さ は 、 半分 泥 の 中 に うずまり ながら 泥 から
^
ぬけ 出し た 上半身 で 自分 に も 理性 を 求め て もがく 人間 の 精神 の 野性 が かけ て い た 。
0141
,12183,26: 胸 の あたり も 体 の しまっ た 若い 女 と しか 見え ない その 男 は 、 踊り が 終っ て 照明 の 輪 から
^
ぬけ 出す 瞬間 、 伸子 たち の いる ところ から は 見え なかっ た 何 か の 動作 を し た らしく て 、 それ まで し ー ん として その 女 の よう な 男 の 踊る 姿 に 目 を うばわ れ て い た 観客 が 、 どっと いち じ に 男 の 喉 声 を 揃え て 笑っ た 。
0141
,17256,6: 今夜 は ベルネ の 食卓 を
^
ぬけ 出し て 来 て いる 気軽 さ ばかり で なく 、 蜂谷 と 伸子 と の 間 に ある 心理 的 な ひきあい が 、 彼女 の 側 として 恋愛 的 で ない こと の 自然 さ が 段々 会得 さ れ て 来 て 、 伸子 は 快活 に なっ て いる の だっ た 。
0151
,10,38: 作家 が 、 自分 を 一 市民 と 自覚 し て 、 自身 の 社会 生活 構築 の 過程 により 真摯 に 参加 する につれて 、 文学 と 政治 と の いきさつ は 、 観念 の 論議 から
^
ぬけ 出し て 、 正常 な 生活 的 血液 を 循環 さ せる よう に なる で あろ う 。
0178
,7,42: けれども 、 最後 の 場面 で 、 政治 犯 で シベリア に 流刑 さ れる 人々 に まじっ た カチューシャ が 、 その 人々 の 感化 から 自分 の 過去 の 不幸 の 意味 を 理解 し 、 人間 として そこ から
^
ぬけ 出し て ゆく 途 が わかっ て みれ ば 、 ネフリュードフ の 自己 満足 の ため の 犠牲 は いら ない こと と わかっ て 、 ネフリュードフ と 訣別 する 。
0213
,46,21: D ・ H ・ ローレンス は 、 一生 、 自分 自身 が おちこん で いる いくつ か の 矛盾 から
^
ぬけ 出す こと が 出来 ず に 、 苦しん だ よう に 見える 。
0242
,130,50: パリ 時代 に その 国 の 歴史 から 革命 の 歴史 と その 発展 の 理論 を わが もの と し 、 先進 的 な イギリス の 経済 学 を 発展 的 に 学びとり 、 同時に 哲学 の 領域 で は 、 大学 時代 から の 研究 によって ヘーゲル から
^
ぬけ 出し 、 やがて フォイエルバッハ から も 育ち 出 て 唯物 弁証法 に 立つ 史観 と 階級 闘争 の 理論 を 確立 し て い た カール は 、 ブルッセル において 彼 の 「 書物 の 海 」 を 出 た 。
0301
,71,20: そう 云わ れる 時 が 来 て 、 働い て い た あの おびただしい 女 は 、 みんな 切手 から
^
ぬけ 出し て 、 生計 上 の 必要 という もの も 荷物 に まとめ て 家庭 へ 帰っ た という の だろ う か 。
0311
,65,31: そして 、 愛する という こと は 、 一緒 に うれし がる ばかり で は なく 、 一緒 に 悲しむ こと の できる 心 で あり 一緒 に その 悲し さ から
^
ぬけ 出す 努力 の できる 心 を いう の だ と 思い ます 。
0490
,141,17: 芸術 の 根本 的 本質 を 持た ない まま 日本 の 私小説 は そこ から
^
ぬけ 出し て 、 かえり 見る だけ の 力 の 限界 を 踰 え て より 拡大 さ れ た 自己 認識 を 与える に 成功 し 得 なかっ た 。
0551
,232,3: 八幡 様 から
^
ぬけ 出し て 三好 屋 で 飲ん で いる 男 たち が い て 、 すぐ に 助け に 出 た が 、 とても 駄目 だろ う と の こと だ 。
0613
,457,2: 上 へ
^
ぬけ 出そ う と 押し て は みる が 、 梁 やら 桁 やら 、 椽 やら 、 瓦 やら 土 やら 積み重なっ て いる こと と て 、 いっかな 動き そう に も ない 。
0786
,346,26: 給料 なんぞ も イクラ も もら ッ ちゃ い ない から 、 妙 庵 が アンマ を とっ て 眠る 晩 に 、 稀 れ に
^
抜け だし て 一 パイ のむ の が 手 一 パイ という フトコロ 具合 で あっ た 。
0786
,389,4: 私ゃ あの 野郎 が
^
抜け だし て 一 パイ 飲ん で 戻る まで 、 先生 を もん で なく ッ ちゃ ア なら ねえ の さ 」
0786
,633,16: 仙 友 の 奴 、 アンマ に 先生 の 肩 を もま せ て おい て
^
抜け だす の だ そう で 。
0786
,635,8: そこで 、 あと は アンマ に まかせ て
^
抜け だす 。
0786
,667,7: 仙 友 さん は 仲 々 うまい
^
抜け だし 方 を あみだし た もの だ 。
0786
,823,10: そこで 、 妙 庵 が ねこみ 、 仙 友 が
^
抜け だし た 後 に 彼 も そ ッ と 抜け だし て 、 ここ へ 戻っ て き て オカネ を 殺し 金 を 奪っ て 肌身 に つけ 、 何 食わ ぬ 顔 で 妙 庵 の ところ へ 戻っ て もみ つづけ て い た の でしょ う 。
0786
,823,20: そこで 、 妙 庵 が ねこみ 、 仙 友 が 抜け だし た 後 に 彼 も そ ッ と
^
抜け だし て 、 ここ へ 戻っ て き て オカネ を 殺し 金 を 奪っ て 肌身 に つけ 、 何 食わ ぬ 顔 で 妙 庵 の ところ へ 戻っ て もみ つづけ て い た の でしょ う 。
0803
,103,13: 我々 の 未来 が 過去 の 歴史 や 過去 の 英雄 から
^
抜け だす こと は あり うる もの だ 。
0845
,452,6: 百合子 は いつのまにか 署 を
^
抜け だし て 、 すでに 陳 家 の 玄関 で 令嬢 と 対坐 し て い た 。
0910
,74,23: それ は 、 それ まで 獲得 し た 自分 の 芸 が 、 その 芸 独り の 歩み によって 、 それ を
^
抜け ださ ざる を え ない 、 したがって 自分 自身 から 脱出 せ ざる を え ない 「 巨大 なる 動き 」 が 、 自分 自身 の 中 に 起っ て くる の で ある 。
0918
,455,18: 自分 が 自分 自身 の 無理 な もの 、 無駄 な 飾り 、 いら ない 重たい もの から
^
抜け だし て 、 日 に 新しく 、 日に日に 新しく 自由 な 、 ほんとう の もの に なる という こと の 中 に は 、 常に まとい つく 古い もの 、 進み いこ う と する 足もと に 群がっ て やっ て くる タックル の よう な もの を 鋭く はらい 捨て 、 脱落 し 、 脱走 する ある 切実 な もの が ある わけ で ある 。
0918
,565,55: あたかも ボート ・ マン が 一 漕ぎ 一 漕ぎ 固定 し た 座 の 上 で 漕い で いる けれども 、 実は それ は 無限 に 自分 を 脱落 し 、 無限 に 自分 を 自分 の うし ろ に 投げだし て いる か の よう に 、 一 漕ぎ 一 漕ぎ は 自分 を
^
抜け だし て いる の で ある 。
0918
,566,29: ちょうど それ の よう に 絵画 は 、 一 タッチ 一 タッチ 自分 の 習気 、 つまらない みえ 坊 、 あるいは 滞っ た 、 腐っ た 自分 、 それから
^
抜け だす ため に 一筆 一 筆 が 自分 から 脱落 し て いく 、 こんな ふう に 考える 考え かた も ある の で ある 。
0918
,1125,3: 自分 から
^
抜け だし たい 自分 の 弱 さ に あきあきし て い ながら 、 しかも 、 脱出 しきる こと の でき ない 嘆き 、 これ が 現代 の 自我 の ほんとう の 姿 と も いえる の で ある 。
0947
,3030,7: ファッション ・ ショウ の ステージ から
^
抜け だし て き た ばかり という よう な 、 突飛 な フロック を 着 た 吊目 の 娘 が 、 あしらう よう な 鼻声 で こたえ た 。
0953
,55,25: 宿場 の 遊女 を 単騎 で 征伐 に 出かける の も 仕事 の 一つ だ が 、 その ほか 毎夜 の よう に 邸 を
^
抜け だし て 安 衆 坊 の 散 所 へ 出かけ て 、 乞食 ども と 滓 湯 酒 を 飲み わけ たり 、 八条 猪熊 で 辻君 を 漁っ たり 、 あげく の はて 、 鉢叩 や 歩き 白拍子 を 邸 へ 連れこん で 乱痴気騒ぎ を やらかす 。
0980
,105,26: まず それ は 、 現在 自分 が かかずらっ て いる こと や ものの いっさい を 捨て て 、 自分 の 身体 ひとつ で そこ から
^
抜け だし て いく という こと です 。
0988
,3252,4: 早く そんな 世界 から
^
ぬけ 出せ と 言 つて も ぬけ 出せ ない そう です 。
0989
,21,18: 私 たち が どう 考え て どっち に 転ん で も 、 自分 の 演出 の 外 へ
^
抜け だす こと は 出来 ない こと を 知っ て いる 。
1041
,2095,6: できる こと なら 、 軍隊 から
^
ぬけ 出す こと だ 。
1123
,355,40: カーネーション を 送っ て おい て 、 次ぎ の 夜 、 覆面 し た あなた は 、 夫人 から 聞い て い た 秘密 の 合言葉 を 使っ て 、 お 兄さん を 窓 から おびき出し 、 わざと 裏門 から
^
ぬけ 出し て 、 いきなり 彼 の 頭 に 風呂敷 を 被 ぶせ 、 外 に 待た せ て あっ た 自動車 に 乗せ て アトリエ の 地下 室 に 連れ込ん で 、 監禁 し た の です 。
1175
,674,14: そういう 心理 から どうしても 彼 は ぬけ られ ない し 、 また 頑強 に
^
ぬけ 出そ う と し ない の です 。
流れ込む
(流れる.込む)
延べ語数:
40
0034
,230,105: ところが 、 その 年 の 冬 、 詳しく いう と 十一月 の 十 日 に 御 即位 の 御 大礼 が 挙げ られ て 、 大阪 の 町 々 は 夜 ごと 四 ツ 竹 を 持っ た 踊り の 群 が くりだす という 騒ぎ 、 町 の 景気 も 浮つい て い た ので 、 こんな 日 は 夜店 出し の 書入れ時 だ と 季節はずれ の 扇子 に 代っ た 昭和 四 年度 の 暦 や 日めくり の 店 を 谷町 九 丁目 の 夜店 で 張っ て いる と 、 そんな ところ へ も 色町 から くりだし た 踊り の 群 が
^
流れ こん で き て 、 エライコッチャエライコッチャ と 雑鬧 を 踊り の 群 が 入り乱れ て いる うち に 、 頭 を 眼鏡 という 髪 に ゆっ て 、 襟 に 豆絞り の 手拭 を 掛け た 手古舞 の 女 が 一 人 、 どっと 押しださ れ て よろよろ と 私 の 店 の 上 へ 倒れ かけ まし た 。
0081
,3002,22: そこ は 大きな 洞窟 に なっ て い て 、 上 から は 岩 と 岩 の 間 を通して 明るい 光 が
^
流れ こん で い た 。
0081
,3100,20: 天井 に 具合 の よい 窓明り が あっ て 、 そこ から 光 が 太い 帯 を なし て
^
流れ こん で い た 。
0082
,1074,21: その 製造 事業 が さかん に なる と 、 し ぜん この へん の 村 々 へ も 大きな 金 が
^
流れ こむ こと に なり ます わい 。
0088
,164,13: 親 の 代 から の 料理 人 で 、 この 粋 月 に
^
流れ こん で 来 た の は 七 八 年 前 で 、 今年 四 十 二 に なる 男 だ と いう 。
0089
,266,12: 穴 の 中 は 、 どこ から とも なく 光線 が
^
流れ こん で 来 て 、 うすぐらい が 、 もの の 見 わけ は つい た 。
0089
,758,48: あと で 分っ た こと で ある が 、 これ は タンク に たまっ た 水 と 同じ よう な 種類 で ある が 、 じつは それ と は くらべ もの に なら ない ほど 多量 の 水 を たくわえ て いる ところ から 、 こっち へ
^
流れ こん で 来 た の で ある 。
0090
,418,3: そこ へ
^
流れ こん だ 物 は 、 宙ぶらりん に なっ て しまっ て 、 地球 の 方 へ も 落ち なけれ ば 月 の 方 へ も 落ち ない 。
0090
,421,10: それに 、 大昔 から この 重力 平衡 圏 へ
^
流れ こん で 、 宙ぶらりん に なっ て いる 物 が 少なく ない の で ある 。
0091
,1707,17: すると 、 東 に 面し た 硝子 窓 が 大きく 破れ 、 そこ から 冷たい 夜気 が
^
流れ こん で いる 。
0141
,1104,56: けれども 、 その 生活 の 液汁 は 、 伸子 の 胸 を すっ と さ せ 、 眼 の 裡 を 涼しく さ せる よう な 醗酵 力 は もっ て い なく て 、 或 る とき は 熱く 、 ある とき は つめたく 、 そして とき に は 壜 が はりさけ そう に 苦しく
^
流れ こん で 来る に し て も 、 伸子 は かた とき も それ に 無心 に おしながさ れる こと が 出来 なかっ た 。
0141
,4828,20: それ が 合図 の よう に 、 赤軍 の 行進 が 猟人 広場 の 方 の 門 から 広場 へ
^
流れ こん で 来 た 。
0141
,6690,16: そこ へ 、 上手 の ドア が 開い て 、 どっと 附近 の 農民 たち が
^
流れ こみ 、 ぐるり と 三 人 を とりかこん で しまう 、 その どっと なだれこん で 三 人 を とりまく 瞬間 の 農民 の 集団 の 動き を 、 エイゼンシュタイン が 必要 と する テムポ と 圧力 と で カメラ に 効果 づける ため に 、 練習 が くりかえさ れ て いる ところ だっ た 。
0141
,14534,21: 熱 でも でる 前 の よう に ふるえ て いる 伸子 を つつん で 、 あけはなさ れ て いる 窓 から
^
流れ こむ 夏 の 夜 の 濃い 樫 の 葉 が 匂っ た 。
0318
,460,38: 出版 は 自身 の 設備 を 所有 し ない で よい こと 、 使用人 を 多く 必要 と し ない こと など によって 、 軍需 産業 で 小 資本 家 と なっ た 連中 が 出版 事業 に
^
流れ こん だ 。
0464
,107,21: その 上 、 長崎 人 は 、 鹿児島 の 人々 など と 違い 、 自分 達 の 祖先 の 生活 に
^
流れ こん だ 外国 文明 に 、 郷土 文化 と の 対立 や 文明 史 的 の 客観 を 持ち 難い 程 、 心持 の 上 で コスモポリタン に なっ て 居る の で は ある まい か 。
0554
,452,7: その 隙間 から 、 なまぬるい 風 が
^
流れ こん で き て 、 ざわざわ と 、 妄想 を かき立てる 。
0597
,1302,12: 風下 の 窓 を 開く と 、 冷 か な 夜気 が
^
流れ こん で き た 。
0613
,453,15: その うち に 狭い 木材 の 隙間 から すう と 物 の 焼ける 匂い が
^
流れ こん で き た 。
0613
,454,6: やがて 熱っぽい 、 いがらっぽい 煙 が
^
流れ こん で き た 。
0695
,245,43: 一般 に 山中 の 温泉 は 山 また 山 に かこま れ た 谷川 沿い に ある もの だ が 、 伊香保 は 山 の 斜面 に あっ て 前面 は 空間 の ひろがり だ から 、 はるばる 空 を 渡っ て
^
流れ こむ 風 が さわやか だ 。
0724
,8,14: しきりに ハナ が で て 、 吐気 を 催し 、 ふせ ば ノド に
^
流れ こみ 、 起き てる 時 は ハナ を かみ つ ゞ け なけれ ば なら ない 。
0736
,3,8: 然し 、 ね て いる と 胃 に
^
流れ こみ 、 起き て いる と 、 むやみ に 洟 を かみ つ ゞ け なけれ ば なら ない 。
0736
,4,2: 胃 へ
^
流れ こむ ま ゝ に する と 、 忽ち 吐き気 を 催し 、 終日 吐き気 に 苦しん で 、 思考 する 時間 も なく 、 仕事 に 注意 を 集中 し 持続 する という こと が 全く 不可能 と なる の で あっ た 。
0736
,83,14: かみ 残さ れ た 何 分の 一 か は 常に 間断 なく 胃 に
^
流れ こみ 、 終日 吐き気 を 忘れる こと が 出来 なく なっ て い た 。
0755
,37,33: そこで 温泉 加熱 の 装置 を 施し た が 、 薪 を たき 、 釜 の 中 を グルグル まい た パイプ に 水道 を 通し 、 湯 と なっ て 湯槽 へ
^
流れ こむ 仕掛け で 、 入浴 し て いる 方 は 温泉 気分 で ある が 、 外 で は 薪 を たい て いる の だ 。
0766
,84,17: 洪水 の あと は 水 が 数 年 ひか なかっ たり する が 、 洪水 地帯 へ
^
流れ こん で 一 米 から 三 米 の 厚 さ に 堆積 し た 黄土 は 新た に 豊饒 な 沃野 を つくり 、 豊か な 作物 を 実ら せ て くれ も する の で ある 。
0784
,713,34: やや 亢奮 の せい か 、 さ ッ き より も 声 は 高く 、 ふくらみ の ある 澄ん だ 声 が 冷たく 張りつめ た 空気 を きりさい て 人々 の 耳 に
^
流れ こん だ 。
0814
,34,14: すると 、 私 の 場合 、 胃 が 重かっ たり 、 鼻汁 が
^
流れ こん だり する と 、 自然 に 体内 に アセトアルデヒド を 蓄積 する よう な 体質 で も あろ う か 。
0842
,3110,2: 水 の
^
流れ こま ない 用心 が 必要 です 。
0946
,139,10: 千住 の 橋詰 に 関所 が でき 、 江戸 へ
^
流れ こも う と する 難民 の 大群 を 、 十 人 ばかり の 番 士 が 、
0946
,197,49: 天保 の はじめ ころ から 、 この 浦 に 時 知らず に くじら が 寄る よう に なり 、 妓楼 百 軒 という 繁昌 で 、 米 の ない 土地 から 、 人 買い に 買い 出さ れ た 女 ども が 、 おおよそ 千 人 ほど も
^
流れ こん で いる 。
0947
,2863,44: 風 が 変っ た らしく 、 工場 の サイレン や 、 ポンポン 蒸気 の 排気 管 や 、 可動 橋 の 定時 の 信号 や 、 汽艇 の 警笛 や 、 さまざま な 物音 が 、 欄間 の 回転 窓 の 隙間 から 雑然と
^
流れ こん で くる 。
0947
,3323,17: 食堂 の ほう から 、 食べもの の 匂い が 、 水脈 を ひい て ラウンジ へ
^
流れ こん で くる 。
0948
,860,14: 石倉 の 腕 が 咽喉 輪 を 攻める … … 胃 に 水 が
^
流れ こみ 、 肺 の 中 が 水 で いっぱい に なる 。
0977
,272,13: ところが 東京 から 「 ボル 」 が いちはやく 五 高 の 学生 に
^
流れ こん で くる と 、 裂けめ が おこっ た 。
0977
,273,23: 「 前衛 」 とか 「 種 蒔く 人 」 とか 、 赤い 旗 の 表紙 の 雑誌 が 五 高 の 連中 から
^
流れ こん で くる と 、 小野 の ところ に は 「 自由 」 という 黒い 旗 の 表紙 が 流れ こん で き た 。
0977
,273,43: 「 前衛 」 とか 「 種 蒔く 人 」 とか 、 赤い 旗 の 表紙 の 雑誌 が 五 高 の 連中 から 流れ こん で くる と 、 小野 の ところ に は 「 自由 」 という 黒い 旗 の 表紙 が
^
流れ こん で き た 。
0981
,1614,12: それ が 又 、 どこ が どんなに 発展 し て 左翼 に
^
流れ こん で 来 た の か ?
1073
,631,64: —— なる ほど 、 連れ の 放免 の いう と おり 、 築 土 ご しの 樹 々 を 透し て 、 笙 、 和琴 、 振鼓 、 笛 など の 散楽 譜 が 、 天上 の 雲間 から でも 降っ て くる よう に 、 小次郎 の 旅 垢 だらけ な 耳 の 穴 へ も 、 春風 とともに 、 忍びやか に 、
^
流れ こん で き た 。
引き出す
(引く.出す)
延べ語数:
40
0087
,2607,17: トリック という の は 、 もちろん 旗 田 亀 之 介 を 鶴 彌 の 広間 へ
^
ひき 出し て 、 あの 灰皿 の 上 の 黒ずん だ 灰 を 盗ま せる ため だっ た 。
0141
,4678,31: 伸子 たち が モスクヷ へ 来 た 時 、 コロンタイズム は 十 年 昔 の 社会 が 、 古い もの から 新しい もの に うつろう と し た 過渡 期 に
^
ひき 出さ れ た 性的 混乱 の 典型 として 見 られ 、 扱わ れ て い た 。
0141
,14319,8: 伸子 は 、 しかし 、 資本 主義 が
^
ひき 出し た これら の 二つ の 人種 を ある まま に 見 くらべ て 驚歎 し 、 やがて は 奥歯 を かみしめる よう な 思い に おか れ た 。
0141
,15736,53: 須美子 に は もの を 買う に も 、 ほんとに 須美子 らしい つつまし さ と 清らか さ が あっ て 、 山 と つま れ 、 色とりどり に 飾ら れ た 品物 の 山 の 中 から 、 正直 な 小鳥 が 、 自分 に いる もの だけ を 謙遜 に 嘴 で
^
ひき 出す よう に 、 おちつい て 選びだす の だっ た 。
0141
,18312,5: 酒 の 話 から 、
^
ひき 出さ れ て パリ で アルコール 中毒 に かかっ て いる ある 男 の 噂 を し て いる 人々 。
0141
,20596,24: 床 の 上 に ひざまずい て 、 伸子 は 自分 の 寝台 の 下 に おしこん で ある 籐 の 大 籠 を
^
ひき 出し た 。
0164
,58,36: この 三 二 年 に 、 日本 は みずから の 社会 を その よう な もの として 客観 的 に 見いだし た と 同時に 、 ソヴェト の 第 一 次 五 ヵ年 計画 によって 自然
^
ひき 出さ れ て き た 社会 主義 的 リアリズム の 問題 を うけとっ た 。
0177
,16,26: 一 九 四 五 年 の 秋 から 昨今 、 また 人間 性 の 解放 という こと が 云わ れ 、 ルネッサンス が それ につれて
^
ひき 出さ れ て いる 。
0181
,42,35: しかし 、 理論 家 にとって は 一 篇 の 作品 を 細心 に 吟味 する こと で 、 プロレタリア 文学 として 次 の 発展 段階 へ 、 しか じかに あり たい 、 という 要望 を
^
ひき 出す こと が 可能 で ある 。
0197
,1,47: この 課題 について 、 わたし は 自分 として 一定 の 見解 を 主張 する と いう より は 、 むしろ 、 みんな の 手近 に ある 『 新 日本 文学 』 『 文学 サークル 』 『 勤労 者 文学 』 など を 見直し て 、 そこ から
^
ひき 出さ れ て 来る 具体 的 な 論点 を あらまし 整理 し 、 発展 さ せ て みる 方 が 、 実際 的 だ と 思う 。
0204
,62,29: 一つ の 書い た もの の なか から 、 偶然 の 誤記 を 機会 に 、 書い て ある こと と は まるで 方向 の ちがっ た 結論 を
^
ひき 出し て 、 自身 の コンプレックス を 展開 する こと は 、 公正 で ない し 、 文学 という もの の 客観 的 な 真実 を 尊重 する 本質 も ふみにじっ て いる 。
0206
,62,27: おそらく 彼女 は 、 冒険 を さけ て ばかり は い ない 性格 で あろ う し 、 刻々 の 条件 の なか で 楽し さ を
^
ひき 出し 、 自分 と ひと と の 愉快 の ため に 雰囲気 を つくる かしこ さ も 持ち あわし て いる だろ う 。
0206
,160,8: さっき 「 女 の 一生 」 から
^
ひき 出さ れ た 話 として ふれ た 今日 の 婦人 の 社会 生活 、 家庭 生活 に ある 諸 問題 の 例 は 、 工場 に 働く 婦人 労働 者 の 場合 、 一層 負担 の 重い 苦しい もの に なる 。
0206
,221,42: 人類 に は 、 他 の 動物 より 発達 し た 知覚 が ある ばかり で なく 、 生存 の ため の たたかい の 上 に おこっ た 経験 を 記憶 し 、 その 多く の 経験 から 一つ の 法則 を
^
ひき 出し て 来る 能力 が あっ た 。
0210
,57,36: ある 種 の 文化 ・ 文学 活動 家 たち が この 見解 の 支援 の ため に うごかさ れ た こと も 、 職場 の 文学 サークル の 分裂 が ある 意味 で は そこ から
^
ひき 出さ れ た こと も 、 この 数 年間 民主 主義 文学 運動 に たずさわっ て 来 て い た 人 が 公平 に かえりみる なら ば 、 すべて 理解 する とおり で ある 。
0210
,108,28: 民主 的 な 文学 の 陣営 に 属し て いる いく たり か の 既成 作家 の 文学 活動 が その よく ない 影響 によって そういう 結果 を
^
ひき 出し て いる という 強弁 が 一時 流布 し た こと が あっ た 。
0211
,188,45: 一つ の 民族 の 社会 と 文学 の 健全 にとって は 、 少数 の 西欧 文学 精神 の うけつぎ て が 、 自国 の 文学 について 劣等 感 に 支配 さ れ つつ 、 翻訳 文学 で ある なら ば 、 つとめて その 優性 を
^
ひき 出す として も 、 多く プラス する ところ は ない 。
0215
,19,12: 過去 の 戦争 の 年々 は 、 権力 によって その 場 に
^
ひき 出さ れ た 個々 の 人 たち の 真 の 心根 が どう で あっ た に し て も 、 世界 史 の 上 に 演じ た 客観 的 な 役割 は 、 憲兵 的 で ある 程度 を こし て 、 アジア の 平和 の 毒害 者 で あっ た 。
0249
,95,58: 貧乏 の ため に 娘 を 吉原 に 売る より は まだ 女工 の 方 が 人間 なみ の 扱い と 思っ て 紡績 工場 に 娘 を やっ て 、 その 娘 は 若い 命 を 減し ながら 織っ た 物 が 、 まわり まわっ て その 人 たち の 親 の 財布 から 乏しい 現金 を
^
ひき 出し て ゆく という 循環 が はじまっ た 。
0257
,27,14: 大 資本 は 、 税 の 滞納 に対する 処分 に さえ も 利益 を
^
ひき 出す 。
0276
,154,4: 男 は 戦線 に
^
ひき 出さ れる 。
0290
,26,60: それ は ただ 私 達 が 自分 の 経験 を 我が 物 と 充分 自覚 し て うけとり 、 それ を 凡 ゆる 角度 から 玩味 し 、 研究 し 、 社会 の 客観 的 な 歴史 と 自分 の 経験 と を 照 し 合わ せ 、 そこ から 好い に しろ 悪い に しろ 正直 な 結論 を
^
ひき 出し て 、 その 結論 から 次ぎ の 一 歩 へ の 可能 を ひき 出し て 行く から で ある と 思う 。
0290
,26,75: それ は ただ 私 達 が 自分 の 経験 を 我が 物 と 充分 自覚 し て うけとり 、 それ を 凡 ゆる 角度 から 玩味 し 、 研究 し 、 社会 の 客観 的 な 歴史 と 自分 の 経験 と を 照 し 合わ せ 、 そこ から 好い に しろ 悪い に しろ 正直 な 結論 を ひき 出し て 、 その 結論 から 次ぎ の 一 歩 へ の 可能 を
^
ひき 出し て 行く から で ある と 思う 。
0301
,57,6: 男子 が 戦争 の 犠牲 として
^
ひき 出さ れ た 後 、 日本 の 人口 は 女子 の 増大 を もたらし た 。
0328
,24,44: 日ごろ 進歩 的 な 意見 を もっ て いる 作家 で ある 豊島 与志雄 、 新居 格 氏 など から さえ 、 この 新聞 は まるで 共産党 系統 の だれ か が 暴力 的 行為 を 仕組み でも し た よう な 話 を
^
ひき 出し て いる 。
0332
,76,28: 現実 の 社会 悪 と とりくん で 、 悪 の 中 から 一つ 一つ と 、 社会 と 人間 の より よい 変革 の ため の 方向 を
^
ひき 出し て ゆく 、 善意 の 実感 の 美しい 生き た 力 を 欠い て いる こと の 証拠 です 。
0339
,3,23: 帝政 時代 の ロシア の 裁判所 の 公判廷 に 、 客 を 殺し た 一 人 の 売笑 婦 として 、 カチューシャ が
^
ひき 出さ れ て 来る 。
0348
,23,9: 独占 資本 の 機構 が 、 時々刻々 に
^
ひき 出す 尨 大 な 金貨 の 山 に おしあげ られ ながら 、 自分 を ファシスト だ と 認め ない 国際 ファシスト たち は 、 MRA の ため に 資金 を 出し 惜しま ない 。
0351
,25,42: 全体 の そういう 火事場 泥棒 めい た 雰囲気 の なか で 、 先生 の 正直 で あれ という 声 は 、 案外 に も 、 だから 先生 ん ち は いつも 貧乏 な ん だ ね 、 という 子供 の ひそひそ話 を
^
ひき 出し さえ し て いる の で ある 。
0759
,1401,38: 去る に のぞん で 、 にわかに 風 に 舞い 去る 花びら の よう に 軽かっ た ので 、 放 二 は わが 目 を いぶかる 思い に うた れ も し た が 、 そこ から 解答 を
^
ひき 出す こと は 不可能 で あっ た 。
1041
,3145,39: 人間 の 経済 活動 は 、 地表 における 肉体 的 な 存在 を 維持 する ため で ある と 同時に 、 人間 が 持っ て いる はず の 創造 的 な エネルギー を できるだけ 多く その 人 から
^
ひき 出す ため で も なけれ ば なら ない 。
1041
,3329,27: ジャズ の ギター 奏者 たち は 、 ギター の 音 を ホーン に 似せよ う と し たり 、 あるいは 、 ギター の 限界 を うまく
^
ひき 出し て い ない の だ 。
1041
,3375,41: 音階 を 保っ た 規則 的 な ベース ・ ライン は 、 自信 、 ないしは 、 もの ごと が すべて うまく いっ て いる よう な 気持 、 あるいは その 両方 を 、 聞く 人 の 心 の なか に
^
ひき 出し て くる 。
1072
,2816,14: ひとり 言 に 呟い て 、 同 苦 坊 は 、 車 を
^
曳き 出し た 。
1072
,3573,13: —— そして 、 さい ご に 捕まっ て 、 南 の 白洲 へ
^
ひき 出さ れ たら 、 それ こそ 、 一 生涯 の うらみ を いっ て いい ぬい て やろ う 。
1072
,7435,8: こんな 仰山 な 白洲 へ 私 を
^
曳き 出し て も 、 私 を 見 たら 、 何 も いえ ない の じゃ ない か 。
1073
,676,25: それ と ばかり 、 勝っ た 者 も 、 負け た 者 、 一 せい に 出払っ て 、 おのおの の 牛 輦 を
^
曳き 出し て 行っ た 。
1073
,784,9: 主人 の 外出 にあたって 、 牛 ぐる ま を
^
曳き 出し 、 その お供 について 歩き 、 また 、 帰っ て くる と 、 牛 を 放ち 、 車 の 輪 を 洗い 、 轅 の 金具 まで ピカピカ 磨い て 、 怠り なく 備え て おく 。
1073
,5070,40: しかし 、 彼 の 命令 を 待つ まで も なく 、 あたり に い た 郎党 は 、 館 、 柵 内 の 味方 へ むかっ て 、 事態 を どなり 歩い て い た ので 、 馬 を
^
曳き 出し 、 武器 を 押 っと り 、 前後 し て 、 甲冑 の 奔流 が 、 諸 門 から 往来 へ 、 溢れ 出 て い た 。
1073
,8035,57: と いっ て も 、 戦闘 に かかっ て みる と 、 手 に あう 敵 兵 は いくら も 出 て 来 ず 、 それら の 者 を 射 尽し て 、 あと の 船 を 調べ て 見る と 、 女 子供 や 老女 みたい な 者 ばかり が 、 苫 の 下 から
^
曳き 出さ れ た 。
湧き上る
(湧く.上る)
延べ語数:
40
0016
,179,56: たった いま まで 読ん で い た という 形 の つもり かも 知れ ない が 、 それ も また 、 あまりに きちんと ひらか れ て 置か れ て いる ので 、 かえって 彼 が 、 その 本 を 一 ページ も 読ま なかっ た の で は なかろ う か という 失礼 な 疑念 が おのずから
^
湧き 上る の を 禁じ 得 なかっ た くらい で あっ た 。
0095
,1302,6: その あと から 夥しい 泡 が
^
湧き 上っ て 、 甲板 から 見守っ て いる 人々 に 、 何 か 息苦し さ に 似 た 感じ を 与え た 。
0112
,748,14: その かわり 恐ろしい ほど の 陰気 さ と 疑 が 雲 の 様 に
^
湧き 上っ て 来 た 。
0112
,1716,27: と 云っ て 居る 母親 の 横顔 を 珍 らしい もの の 様 に 見 ながら H の 声 の 丸 さ が 心 の 中 に
^
湧き 上っ て 居 た 。
0113
,82,31: 不断 あんまり 物 に こだわら ない 京子 が 今度 ばっかり こんなに し て 居る の を 思っ て 大 よそ こんな 事 だろ う 位 に 京子 の 身 に
^
湧き 上っ た 事件 を 想像 し た 千世子 は 今 その 事 について 考え なけれ ば なら ない ほど に まで 話 に 深 入 する の を いやがっ た 。
0113
,238,30: 何 か を 抱え て 居る らしい 人 だ と 云う 感じ が その 時 に 限っ て ふだん の 倍 も 倍 も 強く 千世子 の 頭 に
^
湧き 上っ た 。
0265
,12,29: そして 、 戦争 に ふるい 立て られ て い た 当時 の 「 あの すさまじい 皆 の 心 、 それ と 同じ もの が 世界 平和 の ため に
^
湧き 上ら ぬ もの かしら 」 という 言葉 は 、 燁子 さん に にじりよっ て 、 その 手 を とら せ たい 心 に さ せる 。
0289
,5,23: 少く とも 、 これ について 無 関心 で は い られ ない もの が 、 私 たち の 生活 全体 の 事情 から
^
湧き 上っ て 来 て いる 。
0433
,82,17: 純白 な 面 に 灼熱 し た 炬火 を 捧げ て 、 漂 々 たる 河面 から
^
湧き 上っ た 自由 の 女神 像 こそ 、 その 心持 に つり合っ て 居り ます でしょ う 。
0433
,340,16: けれども 、 私 共 は 先ず 、 此 の 催眠 さ せ られる 程 烈しく
^
湧き 上る 憧憬 は 、 如何なる 背景 を その後 に 持っ て 居る か 考え なけれ ば なり ませ ん 。
0449
,1,29: 或 午後 、 机 に 向っ て 居る と 、 私 の 心 に 、 突然 、 或 諧調 の ある 言葉 が 、 感情 に つれ て
^
湧き 上っ た 。
0505
,35,25: 誰 か 一 人 、 しっかり とっ 附い て 居 て 安心 な 人 を 望む 心 が 、 お 君 の 胸 に
^
湧き 上っ て 、 目 の 前 に は 、 父親 だの 母 、 弟 又は 、 家 に 居 た 時分 仕事 を 一緒 に ならっ て 居 た 友達 の 誰 れ 彼 れ の 顔 や 、 話し 振り が ズラッ と ならん だ 。
0505
,324,71: 色 の 小 白い 、 眼 の 赤 味 立っ た 、 細い 体 を 膳 の 上 に の しかけ て 、 せっせと 飯 を 掻込 んで 居る 恭二 の ピクピク する 「 こめかみ 」 や 条 を つけ た 様 な 頸足 し を 見 て 居る うち に 、 栄蔵 の 心 に は 、 一種 の 、 今 まで に 経験 し なかっ た 愛情 が
^
湧き 上っ た 。
0507
,243,21: 私 の 心 の 中 に は 、 一種 の 「 あわれみ 」 と 恥 かしい 様 な 気持 が
^
湧き 上っ た の で あっ た 。
0508
,34,25: 蕙子 の 顔 を 一目 見 た 時 お 関 の 心 の 中 に は 口 に 云い 表わせ ない 悩まし さ が
^
湧き 上っ た 。
0508
,144,34: と 、 始めて 笑顔 に 成っ た 時 、 自然 と 涙 が 滲み 出 て 、 物 を 云う 声 が 震える ほど の 満足 が 蕙子 の 胸 に 滾 々 と
^
湧き 上っ て 来 た 。
0508
,263,69: 向う の 道 から 来る お 久美 さん に 先 ぐ 見つかる 様 に と 、 往還 に 沿う て 続い て 居る 堤 の 青草 の 上 に 投げ 座り を し て 体 の 重味 で 伏し た 草 が 白い 着物 の 輪廓 を まるで 縁 飾り の 様 に 美 くし く 巧妙 に 囲ん で 居る の を 見 たり 、 モックリ と
^
湧き 上っ た 雲 の 群 の 前 に しっとり と 青い 山並 が 長く 長く 続い て 、 遙 か に 小さい 森 や 丘 が 手際 よく 取りそろえ られ て 居る の 等 を 眺め ながら お 久美 さん の 足音 を 待っ て 居 た 。
0508
,814,48: 急 に 足元 を 浚わ れ た 様 な 皆 は 、 始め の 間 こそ 妙 に 擽ったい 様 な 滑稽 な 気持 に なっ て 居 たけれ 共 、 しばらく する と 、 自分 達 に 加え られ た 無礼 に対する 反感 が ムラムラ と
^
湧き 上っ て 、 前 より も 一層 引き しまっ た 顔 を 並べ て 黙り 返っ て 居 た 。
0508
,1142,29: お 久美 さん は 夢 の 醒め た 様 に 飽気 無い 気 が し て 、 何処 か の 小 作男 の 様 な 若者 を 何時しか
^
湧き 上っ た 軽い 侮蔑 を以て 見下し て 居 た 。
0509
,141,25: だまっ て 傍 に 立っ て それ を 見 て 居 た 私 は 、 何とも 云え ない 感情 が 胸 一 杯 に
^
湧き 上っ て 、 大声 を 上げ て 泣き たく て 泣き たく て 、 どうにも 堪え られ ない 心持 に さ せ られ て 居 た 。
0538
,101,27: ふみ 火 の 帯 、 火 の 波 、 火 の 流れ 、 姿 の みえ ない 所 から 軍歌 が 地 響 の よう に
^
湧き 上っ て き て … … ほら 、 又 聞える 。
0560
,204,8: 一 度 に 、 さまざま な 疑惑 が
^
湧き 上っ て き まし た 。
0597
,2563,5: それ が 今年 は 一向に
^
湧き 上っ て 来 なかっ た 。
0597
,2569,5: 新た に 何 か が
^
湧き 上っ て くる まで は と 、 そういう 気持ち で 飲ん だ 。
0617
,470,3: 一度 念頭 に
^
湧き 上っ た もの を 、 善く も 悪しく も 、 直ちに 実行 する 。
1000
,585,16: と 、 重ね て 主 が 促す と 、 人々 の 間 に 漸く ざわめき が
^
湧き 上っ た が 、 それでも なお 、 あっさり その 場 を 出 て 行っ た 者 は 幾 人 も い なかっ た 。
1000
,722,40: 自分 は 昨夜 、 左大臣 の あの し つ ッ こい 所作 を 見 て いる うち に 、 平素 胸中 に わだかまっ て い た そう 云う い ろくな も やく が 、 酔い が 発する の と共に 次第に
^
湧き 上っ て 来る の を 覚え た 。
1000
,1276,128: 彼 は 、 恋しい 人 の 面影 を 追う て 日夜 懊悩 し て いる 父 が 、 苦し さ の 餘 り 救い を 佛 の 道 に 求め た 経路 に は 同情 が 出来 た し 、 そう 云う 父 を 傷ま し いとも 気の毒 と も 思わ ない で は い られ なかっ た が 、 でも 、 ありてい に 云う と 、 父 が 折角 美しい 母 の 印象 を その ま ゝ 大切 に 保存 しよ う と 努め ない で 、 それ を ことさら 忌まわしい 路上 の 屍骸 に 擬し たり し て 、 腐り た ゞ れ た 醜悪 な もの と 思い込も う と する の に は 、 何 か 、 憤り に 似 た 反抗 心 の
^
湧き 上る の を 禁じ 得 なかっ た の で あっ た 。
1132
,278,4: 油然 として 胸 に
^
湧き 上る の は 、 思い も よら ぬ 親しみ の 感情 です 。
1139
,154,0:
^
湧き 上る 涙 が 、 御 仏 の 冷たい 頬 へ ハラハラ と 降りそそぎ ます 。
1171
,2606,19: 背徳 と 疎外 の 感じ は あっ た が 、 別に 妙 な 優越 感 が やがて 彼 に
^
湧き 上っ て 来 た 。
1172
,524,5: 私 の 胸 に
^
湧き 上っ て 来 た の は 、 悲しみ と も 憤り と も つか ぬ 感情 で あっ た 。
1172
,706,30: 私 を も 含め て 、 度 を 失っ た 此 の 一群 の 男 たち に 、 私 は 言い 知れ ぬ 不快 な もの が 胸 に
^
湧き 上っ て 来る の を 感じ た 。
1172
,725,17: にがい 笑い は 、 何 か 生理 的 な 発作 の よう に 、 止め 度 無く
^
湧き 上っ て 止ま なかっ た 。
1172
,796,7: 突然 するどい 哀感 が 、 胸 に
^
湧き 上っ た 。
1172
,1314,27: 突然 、 親近 の 思い と も つか ぬ 、 嫌悪 の 感じ と も ちがう 、 不思議 な 烈しい 感情 が 、 私 の 胸 に
^
湧き 上っ た 。
1172
,1415,19: その 山 の 形 を 眺め て いる うち に 、 静か な 安らぎ が 私 の 心 に
^
湧き 上っ て 来 た 。
1173
,402,16: 彼 は じっと うずくまっ た まま 、 何 か 解明 出来 ぬ 複雑 な 感情 が
^
湧き 上っ て 来る の を 意識 し た 。
1173
,653,9: 彼 は その 時 重く 静か な 亢奮 が
^
湧き 上っ て 来る の を 感じ て い た 。
1174
,3946,12: 時間 の 経過 の 空虚 さ が 、 しみじみ と 胸 に
^
湧き 上っ て 来 た 。
泊まり込む
(泊まる.込む)
延べ語数:
39
0077
,322,31: 例 の 男 は 前島 セン 一 と 偽名 し 、 富子 という 女 を 連れ 、 一昨日 以来 、 原 の 町 とも え 旅館 離れ 竹 の 間 に
^
泊り こみ 誰 か を 待受け て いる 様子 です ”
0568
,156,38: そして 二 人 で 饒舌 り 合っ てる うち に 、 石村 は いつしか 席 を 立ち 、 他 の 者 も 相次い で 姿 を 消し 、 二 人 だけ 泥酔 し て 、 喜久 家 に
^
泊り こん で しまっ た の で ある 。
0568
,181,14: 二 人 は 喜久 家 へ 行っ て 、 また 泥酔 し 、
^
泊り こん で しまっ た 。
0581
,15,17: いくら 酔っ て も 、 そのまま つぶれ て しまう こと は なく 、 杉 茂 登 に
^
泊り こむ こと は なく 、 遅く なっ て も 必ず 自宅 に 帰っ て ゆき まし た 。
0589
,141,3: とうとう 昨夜 は
^
泊り こん だ 。
0597
,2711,2: 若竹 に
^
泊り こん で 喜 代香 の 肉体 に 触れ た こと など 、 彼 にとって は 問題 で なかっ た し 、 嘗て 何 度 か し た こと の 繰り返し に 過ぎ なかっ た が 、 それ を 繰り返す よう な 地位 に 自分 を 置い た こと が 、 既に 、 自分 一 人 置きざり に さ れ た よう な もの だっ た 。
0625
,165,24: もっと 名 も ない 町 や 村 で 、 自分 の 土地 の 旅人 ぐらい しか 泊ら ない よう な 宿 を さがし て
^
泊り こん で 、 古い ヒダ の 顔 や 言葉 が 今 も どこ か に あり うる か どう か 、 私 の カン が 最も 新鮮 な 第 一夜 に 昔ながら の 土地 の 匂い を 嗅ぎ当て て み たい 、 そう 考え て い た の だ 。
0638
,3,2: 病院 へ
^
泊り こん で 、 病人 の 枕元 で 書い て い た の で ある が 、 ちょうど 、 そういう さなか の 六月 六 日 ふと 思いたっ て 、 握り飯 を ぶらさげ て 、 木村 塚田 将棋 名人 戦 の 最終 回 を 見物 に でかけ た 。
0684
,164,6: 毒消し 売り の 泊る はたご に
^
泊り こん で 、 諸々 方々 を 拝み倒し て 、 あれ だけ の バラック が ともかく でき 上っ た の です ぞ 。
0685
,65,18: ヤス子 に 憑 い て いる 狐 を 落し て やる と 云っ て 、 十 日間 も
^
泊り こん で 祈っ た 。
0685
,95,33: その あげく 、 お 加 久 が 不 二男 の 性根 を 叩き 直し て くれる こと に なり 、 お 加 久 は 兵頭 清 とともに 当分 平作 の 家 に
^
泊り こん で お祈り を する こと に なっ た 。
0695
,328,23: 被害 者 は 告訴 し ない こと を 申 合わせ 、 順に 数 名 ずつ の 当番 を S の 店 に
^
泊まり こま せ て 帰宅 を 待っ た 。
0706
,0,26: その 朝 は 玄関 脇 の 応接間 に × 社 の 津田 弁 吉 という 頭 の 調子 の 一風 変っ た 青年 記者 が
^
泊り こん で い た 。
0709
,121,15: 昨年 、 私 が 、 折 あしく 病人 を か ゝ えて 病院 へ
^
泊り こん で おり 、 外出 の 不自由 な とき 、 思いがけ ず 、 ヤマサン から 手紙 を もらっ た 。
0714
,11,20: 呉 氏 の 応援 に 、 ジコーサマ が 津軽 辺 から 出張 し て 、 呉 氏 の 宿 に
^
泊り こん だ 由 で ある が 、 あたり 構わ ぬ オツトメ を やり 、 音楽 、 オイノリ 、 その うるさ ゝ に 家主 が 怒っ て 、 警察 へ 訴え 、 ジコーサマ の 一行 が 留置 さ れ て しまっ た の で ある 。
0732
,113,6: 場合 によって は 四 五 日
^
泊り こむ こと に なる でしょ う から 、 明日 は その つもり で 出社 し て 下さい 。
0732
,469,20: 「 オヤジ はね 、 ガンコ だ から 、 信心 と なる と 、 何 月 何 年 でも 箱根 に
^
泊り こむ 意気込み な ん です から ね 。
0739
,158,13: そして 、 渡辺 彰 、 高橋 正二 という 二 人 の 青年 を
^
泊り こま せ 、 その他 、 八木 岡 英治 や 原田 裕 や に 、 夜昼 見廻り に 来 て もらう という よう な 、 巧妙 な 策戦 を 考え て くれ た 。
0739
,159,29: そうして 私 が 気がつい た とき 、 私 は 伊東 に 来 て おり 、 私 の 身辺 に 、 四 五 人 の 親しい 人 たち が
^
泊り こん で いる の を 発見 し た 。
0757
,597,8: よろし 、 こう なっ たら 、 オイラ も
^
泊り こん で やれ 」
0759
,431,7: アブ レ る と 、 五 人
^
泊り こん じゃ うわ よ 」
0759
,5166,5: キッピイ は どこ か へ
^
泊り こん で 、 三 日 、 家 へ 戻ら なかっ た の で ある 。
0759
,7214,7: 長平 は ルミ子 の 部屋 へ
^
泊り こむ こと に なっ て 、 よい こと を し た と 思っ た 。
0759
,7796,6: パンパン 宿 へ 一 週間 も
^
泊り こん で いる ジジイ に 利 巧 な 奴 が いる 筈 は ない 。
0781
,42,14: 主人 不 在中 だ から 妻 ラク だけ は 本宅 の 女中 部屋 へ
^
泊り こん で い た 。
0785
,494,28: 寮 に は チヨ と 二 人 の 若い 女中 の お 鈴 と お宮 の ほか に 、 チヨ の 兄 の 三原 保太郎 という 若旦那 が
^
泊り こん で い た 。
0807
,20,28: 町 から 大工 を たのん で 、 小屋 を つぶし て 、 立派 な 家 を 新築 し た が 、 その 出来 上る まで 、 お寺 に
^
泊り こん で 、 坊主 に 代っ て 、 寺 小屋 へ あつまる 小僧 ども に 詩文 を 教え た 。
0809
,254,23: めでたく 相談 が まとまっ て 、 その 晩 は 前祝い に 充分 の ん で 、 一同 アンニャ の 総代 の ウチ に
^
泊り こむ 。
0816
,14,13: 伊東 に 住む 私 は 前日 から 小石川 の 「 モミヂ 」 に
^
泊り こみ 、 増淵 四 段 と 碁 を うっ て 大晦日 を 送る という 平穏 風流 な 越年 ぶり 。
0825
,130,3: と 、
^
泊り こん で の サイソク で ある 。
0842
,917,4: 「 実は 私 は
^
泊り こん で 、 犬 が 獲物 を 持参 する の を 見 とどけよ う という わけ です 」
0849
,470,39: 小さな 一 部屋 を 借り て 何 人 か が 下宿 し て いる の が 普通 で ある が 、 なか に は 小さな 家 を 一 軒 持っ て い て 、 そこ に 十 数 名
^
泊り こん で 、 年中 そこ を 拠点 に し て いる 一団 も ある 。
0852
,158,16: 酒 を のん で 露骨 に 女 を 口説き はじめ た が 、 以前 に も
^
泊り こん だ こと が ある の は 口説き 方 の 様子 で 察し る こと が 容易 で あっ た 。
0948
,1259,8: 大池 の 弟 と ツルン で ロッジ に
^
泊り こん だって 、 とがめ られる こと は ない はず だ から 」
0993
,2341,21: 私 も こうして 黒田 さん から 一切 を まかさ れ て 信州 くん だり まで やって来 て 、 こうして 宿屋 に
^
泊り こん で まで 事 を 片 附け に かかっ て いる ん だ から 、 話 を 急ぐ ん で ねえ 。
0993
,3957,51: そい で まあ 、 俺 あ これから 海尻 の 郵便 局 の 林 さん とこ へ 寄っ て 話 を し て 、 それから 落窪 の 実行 組合 の 人 たち に 逢えれ ば 逢っ て 話 を し た 上 で 、 今夜 金吾 の 所 さ 行っ て 、
^
泊り こん で よ うく 話 を つけ べ えと こう 思っ て な 。
0995
,117,17: 男 の 声 … … ゆんべ 、 おそく なっ て から 、 十 号 室 に
^
泊まり こん だ 二 人 づれ の 男 と 、 そい から 、 六 号 に 前 の 日 から 泊っ て て 、 部屋 の 外 へ ちっとも 出 なかっ た 背広 の 男 なあ 。
1076
,1338,71: 私 の 聴い て いる 一つ は 山口 県 の 東部 、 大島 群島 の 南 の 方 に ある 片山 島 、 是 など は 隣 の 島 から は 一 里 余り しか なく 、 平地 も 大分 に ある ので 、 何 度 か 開墾 しよ う として 渡っ て ゆく 者 も あっ た が 、 何分 に も 鼠 が 多く 、 小屋 を 掛け て
^
泊り こん で いる と 、 夜分 は 入っ て き て 人 の 鼻 を 咬ん だ という よう な 騒ぎ な ので 、 成功 し た 者 が ない という こと だっ た が 、 それ は 今 から 三 十 五 年 ほど 前 の 話 、 この 頃 は もう 畠 も 拓か れ 、 耕す 人 も 住ん で いる と いう から 、 ここ の 鼠 の 歴史 に は 、 たしかに また 一つ の 変化 が あっ た の で ある 。
1101
,421,25: 私 は 簡単 に 陥落 し て 、 とうとう 一 晩 も 泊ら なかっ た が 、 菅谷 君 は 、 通計 一 週間 ばかり
^
泊り こん で 、 小屋 の 内部 を 、 天井 も 四方 の 壁 も 、 全部 テックス で 張りつめ て 、 やっと 住める よう に し た 。
歌い出す
(歌う.出す)
延べ語数:
39
0053
,2963,5: と 、 寮歌 を
^
歌い 出し た 。
0053
,2964,15: すると 、 二 階 の 部屋 から 鶴 雄 の 歌 について 小声 で
^
歌い 出し た 女 の 声 が きこえ て 来 た 。
0053
,3784,10: やがて 、 望月 は 得意 の 流行 歌 を
^
うたい 出し た 。
0060
,1441,29: 畜生 メ と 感じ た わけ で ある が 、 いっしょ に フォーク ゲリラ の ギター を 持っ た 連中 も 歩い て い た から 、 まあ 当然
^
歌い 出し た わけ で ある 。
0060
,1442,37: はじめ の うち は かなり 白々しく て 、 うたう 気 に も なれ なかっ た が 、 規制 を うける と コンニャロメ って わけ で 『 友 よ 』 や 『 栄 ちゃん の 』 など を
^
うたい だし た 。
0060
,3296,11: 喝采 に 包ま れ た ドンピア は 、 アルテア が
^
歌い だす に いたっ た 経緯 を 語り はじめ た 。
0062
,462,10: 「 音楽 が やり たい の なら その 場 で
^
歌い だす か 、 ギター 抱え て ともかく 鳴らし 始める の が 先決 だろ う 」 と 喉 まで 出 かかっ て い た オレ は 、 リード ・ ギター として の 参加 を 正式 に 求め て き た 谷川 ユズル に 「 なんだかんだ やる 前 に 、 やり たい 楽器 が ある ん なら 鳴らし て み たら 」 と 厳か に 宣言 し た の で ある 。
0080
,1553,30: はじめ は 舞台 の 上 に うつぶし て 、 わあわあ 泣い て い た ん です が 、 しばらく する と 、 むっくり 起きあがり まし て ね 、 歌 を
^
うたい 出し た ん です 。
0098
,3294,33: 彼 の 足 の 先 は 私 の 頭 の ところ に あり そう だ が 、 寝 て くれ て 静まっ た と 思う と 、 また すぐ 彼 は 歌 を
^
謡い 出し た 。
0137
,101,3: と 小声 で
^
唄い 出し た 。
0140
,3071,21: 松浦 が 口ずさみ から 段々 本気 に なっ て 、 声量 は とぼしい が 正確 で 地味 な バリ トーン で
^
歌い だし た 。
0141
,18960,13: エセーニン の 詩 は 、 いわゆる 母 なる ロシア の 感覚 そのもの から
^
歌い 出さ れ て い て 、 その 憂愁 と ロシア へ の 愛 は イサドラ・ダンカン の よう な 外国 の 舞踊 家 まで を 魅 し た 。
0153
,185,26: しかし 文学 は 先生 なし に 、 手紙 を 書き 、 日記 を 書き 、 恋文 を 書く こと の 中 に 心 の 声 が
^
歌い 出す から 、 私 ども にとって は 、 文学 は 生活 に 織込ま れ た 芸術 です 。
0506
,251,11: しばらく する と 、 端唄 や 都々逸 らしい もの を
^
唄い 出し て 、 それ も 一 人 や 二 人 なら まだしも 、 その 十 人 位 が 一時 に やり 出す の だ から 聾 に なり そう に なる 。
0569
,418,9: 時彦 が 音頭 を 取っ て 、 ラ・マルセイエーズ を
^
歌い 出し 、 一同 それ に 和 し て 歌い ながら 卓 を 叩い て 拍子 を 取る 。
0612
,2193,21: カヤ ノ は また じいっと その ステンドグラス を 見つめ て い た が 、 やがて たどたどしい ラテン語 で アヴェ・マリア を
^
歌い 出し た 。
0613
,464,6: 突然 、 海 ゆか ば を
^
歌い だし た 者 が ある 。
0773
,430,9: それ につれて 信徒 が グラグラ 上体 を ゆり ながら
^
唄い だす 。
0857
,229,39: 然し 作家 は ともかく 生きる 人間 の 退 ッ 引き なら ぬ ギリギリ の 相 を 見つめ 自分 の 仮面 を 一 枚 ずつ はぎとっ て 行く 苦痛 に 身 を ひそめ て そこ から 人間 の 詩 を
^
歌い だす の で なけれ ば ダメ だ 。
0857
,327,26: 小林 秀雄 という 落下 する 物体 は 、 その 孤独 という 詩 魂 によって 、 落下 を 自殺 と 見 、 虚無 という 詩 を
^
歌い だす こと が できる かも 知れ ぬ 。
0947
,25,12: 退屈 に うかされ て 、 サト子 は 、 稗 搗節 を
^
うたい だし た 。
0949
,15,7: と めずらしく 琉球 の 歌 を
^
うたい だし た 。
0956
,2878,15: あの 子 は 山 鴿 が 鳴き 始める 頃 に なる と きまって 唄 を
^
うたい 出し た もの じゃ 。
0956
,2879,18: 山 の わ くらべ ども と 一緒 に なっ て 、 可愛い 声 を 出し て 唄 を
^
うたい 出し た もの じゃ 。
0975
,8,25: 師匠 が 手 を 取っ て 、 最初 に 教え られ た の は 「 四季 の 花 」 で あっ た が 、 その
^
唄い 出し の “ 春 は 花 ” という 節 の 箏 の 音色 に 、 私 は 幼い ながら も 、 何 か 美しい もの を 感じ た 。
0983
,574,59: 肥前 は それ に は 答え ず 、 鼻歌 まじり に ミシミシ と みんな の 枕元 を 通っ て 自分 の 寝 場所 に 行き 、 フトン を 引きずり出し て 寝 仕度 に かかり ながら 自分 だけ は 良い 心持 そう に —— しかし はた から 聞く と くずれ さびれ た 投げやり な 調子 で —— 低い 声 で
^
唄い 出す 。
0987
,1718,24: 友吉 … … ( 額 を 壁 に つけ た まま 、 低い 声 で 、 男 の うなり 声 の 中 に
^
歌い 出し て いる 。
0987
,1805,21: ( 歌 ) 民衆 の 旗 、 赤旗 は ——( 客席 前部 の 大 部分 の 人々 が 、 それ につれて
^
歌い 出す 。
0993
,1614,7: ( いきなり 、 投げやり な 調子 で
^
歌い 出す 「 チンタオ 節 」 ) 海尻 よい とこ と 誰 が 言う た 、 うし ろ は ハゲ 山 、 前 は 川 、 尾 の ない キツネ が 出る そう な 、 僕 も 二 三 度 だまさ れ た あ 、 ナッチョラン !
0993
,3210,26: ババ バン 、 ババ バン 、 ババ バン 、 バン と 小太鼓 の 前奏 が ちょっと あっ て 、 八 人 ばかり の 青年 が 明るく
^
うたい 出す 。
0995
,2253,40: 佐山 の 声 … … ( しばらく だまっ て い て から ) 吉富 と いっ て 、 やっぱり 、 はじめて の 召集 で 、 甲州 の 山 ん 中 から 来 た 男 だ … … そいつ が
^
歌い だし て —— 盆踊り の 歌 だって いっ て た … … みんな 、 それから 、 ここ を 掘り ながら 歌っ た 。
1000
,467,8: 左大臣 は 又 「 我が 駒 」 を
^
謡い 出し て 、
1057
,1,39: その 頃 豊浦 の 村 に 洞爺湖 の 主 を 憑神 に もつ 有名 な 巫女 が 居 た ので それ に 巫術 を さ せ たら 、 やがて 神がかり の 状態 に なっ て 次 の よう に
^
謡い 出し た ——
1148
,70,17: 三 室 銀子 は 胸 を 張っ て 、 もう一度 無 伴奏 の まま フランツ を
^
歌い 出し まし た 。
1148
,108,2: と
^
歌い 出し た の でし た 。
1153
,843,21: 『 でき た 、 でき た よ ォ ——』 私 は デタラメ の 節 を つけ 、 茶わん を たたい て
^
歌い 出し た 。
1173
,1042,22: 思わず 眼 を 外らそ う と し た 時 、 女 は 寝ころん だ まま 咽喉 を 反らせ て 高い 声 で
^
歌い 出し た 。
1175
,645,12: ガヤガヤザワザワ と おしゃべり は する し 、 中 に は 歌 を
^
うたい 出す 子 も いる 。
1177
,444,22: 」 前方 を 睨み ながら 兵士 は なおも 笑い 、 女 は 平然と 尻 を ふっ て ハミング で 流行 歌 を
^
うたい 出し た 。
駆け上る
(駆ける.上る)
延べ語数:
37
0002
,726,65: と 言い捨て 、 そのまま 小走り に 走っ て 、 お 風呂 場 に 行き 、 泣きじゃくり ながら 、 顔 と 手足 を 洗い 、 それから お 部屋 へ 行っ て 、 洋服 に 着 換え て いる うち に 、 また わっ と 大きい 声 が 出 て 泣き崩れ 、 思いのたけ もっと もっと 泣い て み たく なっ て 二 階 の 洋間 に
^
駈け 上り 、 ベッド に からだ を 投げ て 、 毛布 を 頭 から かぶり 、 痩せる ほど ひどく 泣い て 、 その うち に 気 が 遠く なる みたい に なっ て 、 だんだん 、 或 る ひと が 恋い しく て 、 恋い しく て 、 お 顔 を 見 て 、 お 声 を 聞き たく て たまらなく なり 、 両足 の 裏 に 熱い お 灸 を 据え 、 じっと こらえ て いる よう な 、 特殊 な 気持 に なっ て 行っ た 。
0002
,2229,62: それ を 考え たら 、 私 の 恋 も 、 一時 に さめ 果て た よう な 気持 に なっ て 、 下駄 の 鼻緒 を すげかえ 、 立っ て はたはた と 手 を 打ち合せ て 両手 の よごれ を 払い 落し ながら 、 わびし さ が 猛然と 身 の まわり に 押し寄せ て 来る 気配 に 堪え かね 、 お座敷 に
^
駈け 上っ て 、 まっ くら 闇 の 中 で 奥さま の お 手 を 掴ん で 泣こ う かしら と 、 ぐらぐら 烈しく 動揺 し た けれども 、 ふと 、 その後 の 自分 の しらじらしい 何とも 形 の つか ぬ 味気 無い 姿 を 考え 、 いや に なり 、
0027
,1400,10: 自分 は 、 ひとり 逃げる よう に また 屋上 に
^
駈け 上り 、 寝ころび 、 雨 を 含ん だ 夏 の 夜空 を 仰ぎ 、 その とき 自分 を 襲っ た 感情 は 、 怒り で も 無く 、 嫌悪 で も 無く 、 また 、 悲しみ で も 無く 、 もの凄まじい 恐怖 でし た 。
0054
,2670,8: 若い 女 が 泣き ながら 石段 を
^
駈け 登っ て 行く 。
0055
,2344,4: 出来 なけりゃ 部屋 へ
^
駈け 上っ て 脳天 を ピストル で 打 貫く ん だ ぞ !
0062
,2078,53: 五 年 前 が ジュラ紀 、 十 年 前 が デボン 紀 、 二 十 年 前 が 先 カンブリア 紀 に 相当 する この 世界 で は 今や 記憶 する 人 も 絶え て 久しい が 、 椎名 さん は パーソナル コンピューター の 台頭 の 波 に 乗っ て 頂点 まで
^
駆け 上っ た 時代 の 寵児 だっ た 。
0084
,1850,4: そして 展望 台 へ
^
駆け のぼっ た 。
0088
,419,21: その 春部 は 十 五 分 ほど 経つ と 、 息 を せいせい 切っ て 帆 村 の ところ へ
^
駆け 登っ て 来 た 。
0547
,440,5: 駅 の フォーム に
^
駆け 上る と 、 急 に 酔い が ぶり返し て 、 ふらふら し た 。
0581
,157,20: 杉 茂 登 で 、 檜山 さん 一 人 と 聞く と 、 菊 千 代 は 階段 を
^
駆け 上っ て ゆき まし た 。
0589
,76,16: それ が 、 たいへん な 勢い で 、 たいへん な 速 さ で 、 草原 を
^
駆け 登っ て き た 。
0589
,79,44: 下方 の 谷間 を 流 るる 川 や 、 その あたり の 畑地 や 、 杉 の 木立 など 、 パノラマ の よう な 美しい 背景 の なか に 、 人馬 が 大きく 浮き だし て 、 それ が 草原 を いっさ ん に
^
駆け 登っ て くる 。
0602
,177,33: 或 る 晩 、 二 階 で 、 猫 が ひどく あばれ 騒ぐ 音 が し 、 それから 、 猫 は 階段 に 出 て 来 て 、 駆け 降り たり 、
^
駆け 昇っ たり 、 途中 に 止っ て 身 を 隠し たり し た 。
0602
,195,14: 久子 は 驚い て 、 寝間着 の 上 に 丹前 を ひっかける なり 、
^
駆け 昇っ て いっ た 。
0602
,203,6: そして カヨ の 肩 に も
^
駆け 上る よう に なっ た 。
0602
,204,25: 肩 に 乗る の が 猫 は 好き で 、 彼女 が 坐っ て い て も 、 立っ て い て も 、 さっさと
^
駆け 上り 、 彼女 が 静か に し て おれ ば 、 その 後ろ 襟 の 頸 もと に うずくまっ て 、 眠る こと さえ ある 。
0627
,209,40: 正一郎 は 都市 に いる ころ は 空襲 警報 に も 起き た こと が なかっ た のに 、 山奥 へ き て から は 、 警報 が でる と 猛烈 な 勢い で 屋根裏 の 下男 部屋 へ
^
駈け 上っ て 、 電 燈 を 消す 。
0785
,267,26: と 、 小さな 老師 は シワ だらけ の 顔 を くもらせ て 呟く と 、 にわかに ダビ 所 の 扉 に 向っ て 階段 を
^
駈け のぼっ た 。
0785
,276,7: 連呼 し て 、 もつれ つつ
^
駈け 上り 、 扉 の 前 で 押し ひしめく 。
0785
,846,20: それ に つづい て 、 三 四 名 の 坊主 と 十 名 あまり の 火消 人足 が 追っかけ て
^
駈け 登っ て 、 扉 が 倒れ た な ア 。
0785
,930,7: お 年寄 の 坊さん が 助け に
^
駈け 登っ た の は 、 喜兵衛 さん の ため で は なく て 、 第 二 の 人物 、 即ち 、 棺桶 が 安置 さ れる 前 から 、 たぶん 前夜 から すでに 室内 に 屍体 とともに 居 た 人 、 その 人 を 助け だす ため でし た 。
0818
,406,22: 降り きっ て しまう と 、 降り た 姿 で 、 つまり 後向き の まま 、 にわかに ダダダダッ と この 急坂 を
^
駈け 登る という ん です な ア 。
0818
,422,12: アレヨ と 見る ま に 、 後向き で ヒュー と 上 まで
^
駈け 登っ た と さ 。
0948
,554,15: 母親 の 癇声 を 聞きつけ て 、 息子 なる 青年 が 二 階 へ
^
駈け 上っ て 来 た 。
0956
,615,11: 文 麻 呂 は 身 も 軽々と 丘 の 上 に
^
駆け 上り 、 清原 ノ 秀臣 の 手 を しっかり と 握りしめる 。
1013
,336,11: と 、 娘 は いきなり 高い 混凝 土 の 床 に
^
駈け 上っ て 行っ て 、 紳士 の 首 へ 手 を 回し て 、 何 か 小声 で 話し て い ます 。
1013
,1437,9: 叫び たい の を 我慢 し て 、 一気に
^
駈け 上っ て 行っ た 途端 … … 呀 っ !
1013
,1866,5: … … そこ を
^
駈け 上る と 、 見え まさ ア !
1013
,1869,17: 急 に 勇み立っ た 四 、 五 人 の 後 から 、 急い で 小径 を
^
駈け 上っ て みる と 、 なるほど 、 なるほど 、 見え ます 、 見え ます !
1013
,1887,13: 気 が 付い た 時 は 夢中 で 、 私 は 山 を
^
駈け 上っ て い た の です 。
1013
,1889,29: そして 、 私 が 逃げ て 来る と 同時に 、 先 に 進ん で い た 連中 も ワーッ と 血相 変え て 、 算 を 乱し て
^
駈け 上っ て 来る の は 覚え て い まし た が 、 ただ それ だけ !
1073
,5443,7: 誰 か 、 麓 から 、
^
駈け 上っ て くる 。
1134
,63,14: 兎 も 角 、 異常 な 気合 に 女中 達 が 展望 台 へ
^
駆け 上っ た 時 は 、 美しい 夫人 の 姿 も 、 それ を 護る 騎士 の よう に 、 一寸 も 傍 を 離れ ない 千束 守 の 姿 も 其処 に は 無かっ た の です 。
1135
,85,8: 髪 を 振り乱し て 、 櫓 に
^
駈け 登る 人形 振り の お 七 、 激情 に 取り 逆 せ て 、 見る も 凄まじい 美し さ は 、 これ が 勢 州 亀山 六 万 石 の 殿様 の 隠し芸 か と 思う と 「 鑿 を 取っ て は 」 の 誇り に 充ち 満ち た 、 六郷 左京 の 自慢 の 角 を へし折り ます 。
1135
,156,43: わざと 毛描き や 、 丹念 な 塗り は 止し て 、 ザット 刷 い た 淡彩 が 、 その 匂う ばかり の 繋 の 跡 を 活かし て 、 檜 に 刻ん だ 八百屋 お七 が 、 その 儘櫓 の 上 に
^
駈け 登り そう です 。
1139
,51,45: 綾 麿 と 香 折 の 他 に は 、 十 八 九 から 二 十 歳 を 越し た の が 四 五 人 、 例 の 一瓢 を 空っぽ に し た 元気 で 、 威勢 よく 蠑螺 堂 の 頂上 に
^
駈け 登っ て 、 大 ふざけ に ふざけ ながら 、 四方 の 景色 を 眺め て 居り ます 。
1182
,314,6: 遅刻 す まい と ブリッジ を
^
駆け のぼっ て 行く
屈み込む
(屈む.込む)
延べ語数:
36
0087
,2484,6: それから 彼 は すこし 前 に
^
かがみ こん で 、 手 を 灰皿 へ 伸ばし た 。
0091
,1217,7: 課長 が 先生 の 方 へ
^
かがみ こん で 、 先生 の 左手 を とっ て 振っ た 。
0141
,4288,11: スカート を はい た ゴーリキイ が 、 炉 ば た に
^
かがみ こん で 「 四 十 年 」 という 大 鍋 を ゆるゆる かきまわし て いる 絵 だっ た 。
0141
,12549,22: しかし 、 小枝 は それ について 一緒 に 行こ う と せ ず 、 一 人 だけ のこっ て 大 トランク に
^
かがみ こみ 、 つま れ た 衣類 を 一 枚 一 枚 丁寧 に わき へ どけ ながら 、 云わ れ た 着物 を 見つけよ う と し て いる の だっ た 。
0277
,44,24: 青春 は 人類 の 可能 性 の 時期 で あり 、 どんなに 肉体 の 年齢 が 重なろ う と 、 その 重み で
^
かがみ こん で しまわ ない 人間 精神 の 若 さ こそ 、 人類 の 不滅 の 可能 に つながっ て いる の で ある から 、 この 社会 で 人間 が もっ て いる 社会 関係 、 人間 の 生き かた に 密着 し て いる 文学 が 、 若い ひと とともに ある の は 自然 な こと で ある 。
0540
,463,11: 彼女 は 砂上 に のび 、 私 は そば に
^
屈み こん で その 腕 を 捉え て い た 。
0545
,479,2: 女中 は
^
屈み こん で 、 硝子 の 破片 を ゆっくり ゆっくり 拾っ て いる 。
0546
,22,20: とたんに 、 真黒 な 風 の よう な もの が 身 を 掠め 、 わたし は 欄干 に すがりつい て
^
屈み こん だ 。
0547
,442,6: フォーム の 先端 まで 行き 、
^
屈み こん で 息 を つい た 。
0553
,1,97: 八 本 の 足 を すぼめ て 立ち 、 入道 頭 を ふり 立て 、 眼 玉 を ぎょ ろ つか せ て 、 ふらり ふらり 、 ゆらり ゆらりと 、 踊り 廻り 、 その 数 、 十 、 二 十 、 或 るい は 三 十 、 音楽 の リズム の 緩急 に は 殆 ん ど 無関係 に 、 淡い 赤色 の 照明 の 中 を 、 ふらり ゆらり 、 くっつい たり 離れ たり 、 踊り 歩き 、 音楽 が 止む と 、 狭い ホール の 四方 に 散り 、 足 を ひろげ て べたりと
^
屈み こむ の で ある 。
0553
,230,4: 河岸 ぷち に
^
屈み こん で 、 街 の 灯 の ちらちら 映っ てる 掘割 の 水面 を 眺め て いる と 、 また し て も 蛸 の 幻想 が 浮ん で くる 。
0558
,408,7: 山田 は 彼女 の 上 に
^
屈み こん だ 。
0562
,242,5: 彦一 も そこ に
^
屈み こん だ 。
0566
,491,6: 私 は なんとなく そこ に
^
屈み こん だ 。
0573
,334,5: 山口 は そこ に
^
屈み こん だ まま 、 灰 の なか を 掻き 廻し ながら 、 言いだし た 。
0581
,359,13: そして 踊り ぬい て 、 中途 で 息 を 切らし 、 そこ に
^
屈み こん で しまい まし た 。
0587
,84,5: 私 達 は そこ に
^
屈み こん で 、 海 を 眺め た 。
0588
,271,8: そこ の 一隅 、 玉砂利 の 上 に
^
屈み こみ 、 陽光 の なか に 立ち 昇る 線香 の 淡い 煙 を 、 肩先 に 受け て 、 黒 御影石 の 石碑 に 向い 両手 を 合せ てる 、 その あなた の 姿 は 、 もう 未亡人 で は あり ませ ん でし た よ 。
0594
,86,19: 大きな 円 っ こい 石 が そこ に あり 、 私 は それ により かかる よう に し て
^
屈み こん だ 。
0594
,174,12: 立ち枯れ た 雑草 の 中 に 私 は 飛びこみ 、 そこ に
^
屈み こん で 泣い た 。
0594
,375,14: 私 は 眼 を 伏せ 、 コップ の 酒 を なめ 、 食卓 に
^
屈み こむ よう に 両 肱 を つい て 、 掌 に 額 を もたせ た 。
0596
,98,4: 大勢 の 人 が
^
屈み こん でる 真中 に 、 ただ つっ 立っ て 、 なにか 考える よう に 足元 に 眼 を やっ て いる 。
0596
,101,22: 嘉代 さん が 桶 に 湯 を くん で やっ て 、 さあ 洗い なさい と 促す と 、 はじめて そこ に
^
屈み こむ 。
0600
,345,4: そして そこ に また
^
屈み こん で 、 げ ー っと 吐い た 。
0656
,98,36: 呉 氏 も 今日 は 、 目 を パッ チリ と 、 ねむ そう だっ た 昨日 の 面影 は ミジン も ない 、 貧乏 ゆすり を し ながら 、 食い こむ よう に 、
^
かがみ こん で 考え て いる 。
0732
,1075,7: この 先生 が グッ と 盤上 へ
^
かがみ こむ と 、 将棋 盤 が 灰皿 ぐらい に 小さく なっ て しまう 。
0732
,2770,3: 半平 、
^
かがみ こん で 、 ほる 。
0754
,7,6: 火 の ない 火鉢 に
^
かがみ こん で 、 タバコ の 屑 を さがしだし て キセル に つめ て 吸っ て い た 亮作 は 、 その 声 に 活気づい て 立ち上る 。
0759
,2475,9: 女 は これから 沐浴 する よう に 、
^
かがみ こん で 、 一方 の ストッキング を ぬぎ はじめ た 。
0774
,93,14: と いう ので 、 音次 が チョウ チン を かざし て 地面 へ
^
かがみ こむ と 、 女 の 足もと に 、 すぐ 見つかっ た 。
0842
,1075,13: 呉清源 は 特に 片手 もしくは 両手 を タタミ について 盤面 の 上 に
^
かがみ こむ 習慣 で ある から 、 ちょい と 見た目 に は 居眠り と は 気がつか ない が 、 よく 見る と 、 まごう 方 ない 居眠り だ 。
0946
,143,23: 前側 に いる の を 、 とっ て は 投げ 、 とっ て は 投げ し て いる うち に 、 川端 に
^
かがみ こん で い た 二 百 人 ばかり の 一団 が 、
0985
,1082,15: 欣二 ( 扉 の 近く へ 来 て 、 自然 に 、 机 に
^
かがみ こん で 校正 を し て いる 誠 を 目 に 入れ て ) 兄さん 、 チーズ 食べ ない ?
0987
,515,10: 黒 背広 を 着 た 中年 の 今井 が 、
^
かがみ こん で 老人 の 背 に 手 を かけ て 、 のぞきこん で いる 。
0994
,841,7: … … ( 女 の 方 に
^
かがみ こん で ) おい 、 起き たら どう か ね ?
1177
,388,10: 外套 の 襟 を 立て て 、 席 に
^
かがみ こむ よう に 坐る 兄たち を うし ろ に し て 、 信二 は しかし 寒 さ を 忘れ て い た 。
押し込む
(押す.込む)
延べ語数:
36
0082
,1409,12: そして 警部 を 大きな 脳波 受信 機 の 函 の 中 へ
^
押し こん で 、 ぱたんと 蓋 を し た 。
0082
,1455,45: それから 彼 は 、 函 の 中 から 山形 警部 を 引っぱり だす と 、 まるで 魚 を 料理 する よう に 警部 の 頭蓋 を ひらい て その 脳髄 を 取りだし 、 急い で それ を 人造 人間 の 頭 の 中 に
^
押し こん だ 。
0087
,2487,19: 彼 は 急い で 灰 を ハンカチーフ の 中 に 丸めこみ 、 上衣 の 左 の ポケット へ
^
押し こん だ 。
0138
,881,35: また 、 もう 随分 長く て 体 も 弱っ て 来 た の だ から 、 云う こと を 早く 云っ て 市ケ谷 へ 行っ た 方 が こんな 不潔 な 留置 場 に
^
押し こま れ て いる より ずっと 健康 の ため に も よい 、 等 云っ た 。
0141
,2292,3: そして そこ に
^
押し こん で あっ た 古い 机 を 、 小松 の 根 に 蕗の薹 の 生える 小 庭 に 向っ て すえ た 。
0142
,49,49: 妻子 を 疎開 さ せ た から 、 研究所 に 寝泊り し て 自炊 し て いる 吉岡 は 、 自分 が 実験 用 の 生きもの に でも なっ て いる よう に 、 隣室 の ベッド の 下 に 泥 だらけ の もの だの 大根 だ の を
^
押し こん で 暮し て いる の で あっ た 。
0142
,471,29: 自然 な まま の 人間 に 、 こわ らしい 罪名 を つけ て 、 たった 四 畳 の 室 へ 何 し に 十 二 年 もの 間 、
^
押し こん で 暮さ せ た の か 。
0234
,9,12: 毎朝 、 毎夕 、 あの 恐し い 省線 に ワーッ と
^
押し こま れ 、 ワーッ と 押し出さ れ て 、 お 勤め に 通う 若い 女性 たち は 、 昔 の 躾 を 守っ て い たら 、 電車 一つ に も のれ ませ ん 。
0613
,585,17: 施 先生 と 婦長 さん と が 私 の 傷 に 薬 を つけ 、 ガーゼ を
^
押し こん で 圧迫 止血 を し て くれ 、 その 上 から 三角巾 で ぎりぎり と 締めつけ た 。
0621
,332,56: 女 は たれ た 目尻 の 両端 を 両手 の 指 の 先 で 押え て 、 クリ クリ と 吊りあげ て 廻し たり 、 獅子鼻 の 孔 へ 二 本 の 棒 を さしこん だり 、 逆さ に 立て て ころがし たり 、 だきしめ て 自分 の お 乳 を 厚い 唇 の 間 へ
^
押し こん で シャブ ら せ たり し て 大笑い し まし た 。
0646
,98,54: 日の丸 を ふっ て で て くる 田舎 娘 に モシモシ など ゝ 言い寄る の は キマリ が 悪い から 、 私 も 迷惑 し て い た が 、 先方 は 私 以上 に 迷惑 で あっ た らしく 、 日の丸 を クルクル 棒 に まい て 、 帯 の 間 へ
^
押し こん で 、 たった 一 寸 ばかり フトコロ から 顔 を だし て いる ばかり で ある から 、 危く 見逃す ところ で あっ た 。
0646
,104,9: 日の丸 を キリキリ まい て 、 フトコロ へ
^
押し こん で 、 一寸 だけ のぞかせ た タシナミ と 云い 、 ソッポ を むい た 気合い と 云い 、 た ゞ の 田舎 娘 の 意気 じゃ ない 。
0649
,65,34: 戦争 が 一つ の 悪夢 な ん だ から 、 と 気持 を ととのえる よう に 努力 し て 、 買っ た 本 は 家 へ 持っ て 帰っ た が 、 片隅 へ
^
押し こん で 、 タカ子 に 一切 知らせ ない つもり で あっ た 。
0667
,572,12: 富子 が 灰 を つかん で 宿六 の 眼 の 中 へ
^
押し こん だ 。
0667
,575,37: 宿六 は 七転八倒 、 途中 に 正気 づい て は 大変 と 、 もう 一つ の 火鉢 の 灰 を 頭 から ぶちまけ て 、 眼 も 鼻 も 口 も 一緒 に グシャ く 灰 を
^
押し こん で やる 。
0686
,164,21: と 、 社会 部 の 荒くれ ども は 犯人 の 如く に 彼 を とりかこん で 、 グイグイ 別室 へ
^
押し こん で しまっ た 。
0691
,676,8: シャニムニ 抱きつい た まま 滝 の 真下 へ
^
押し こま れ ちゃい まし た よ 。
0691
,680,17: そこ へ お前 が 現れ た から 、 ビックリ し て 、 シャニムニ 滝 の 中 へ
^
押し こん だ の だ 」
0732
,1176,3: 助手 台 へ
^
押し こま れ て しまっ た 。
0745
,63,14: 宇佐美 で 身動き でき なく なっ た が 、 網代 で ドッ と
^
押し こみ 突き こみ 、 阿鼻叫喚 、 十分 ちかく も 停車 し て 、 ムリムタイ に みんな 乗りこん で しまっ た の は 、 網代 の 漁師 の アン チャン 連 だ 。
0745
,249,10: 満員 スシ 詰め 、 死 も の ぐる い に
^
押し こま れ て 来 ノ 宮 へ 吐きださ れ た 幾つ か の 電車 の ヤジ ウマ の 大半 が 終電車 に 殺到 する と 見 て とっ た から で 、 事実 、 私 たち の 電車 は 、 満員 で は あっ た が 、 ギュウ く 詰め で は なかっ た 。
0757
,544,8: 例 の カバン は 座席 の 下 へ
^
押し こん で 足 で おさえ て いる 。
0759
,4154,8: 安心 し て 、 本棚 の 奥 へ
^
押し こん だ 。
0759
,4188,4: 放 二 は
^
押し こん だ 日 記帳 を とりだし た 。
0759
,4196,9: 放 二 は 再び 日記 帳 を 本棚 へ
^
押し こん で 、 ヒタイ や クビ 筋 の 脂汗 を ふい た 。
0780
,264,54: 実に ただ 薄笑い を うかべ て 、 幸平 の 差出し た もの を 黙っ て つかん で 、 まず 預金 帳 を 懐中 に しまい こみ 、 次に 印鑑 を つまん で ヘコ 帯 の 中 へ 入れ て グルグル まきこみ 、 それ を 帯 の 一番 内側 へ 指 で 三 四 度
^
押し こん で から 、 札束 を 掴み あげ た 。
0786
,330,13: 仙 友 は オヒネリ を だし て 角 平 の フトコロ に
^
押し こん だ 。
0802
,350,16: 辻 は アンマ 宿 へ 自動車 を 走ら せ て オツネサン を さらう よう に
^
押し こん で 爺さん の 家 へ 運ん で き た 。
0839
,325,7: 女 は 指 で キャラメル を
^
押し こん だ 。
0839
,331,10: 女 は 無言 で 一 ツ ずつ キャラメル を
^
押し こん だ 。
0839
,338,20: 女 は それ に 勢 を 得 た の か 、 益々 せ ッ せ と 無言 で キャラメル を
^
押し こん だ 。
0845
,189,29: そして たしかに 香港 から 発送 さ れ た 証拠 に は 、 それ を 包む に 用い た らしい 香港 発行 の 新聞紙 が たくさん 押入 の 奥 に
^
押し こま れ て い た の で あっ た 。
0854
,352,16: 裸 で 道中 なる もの か という 鉄則 を 破っ て 目 出 たく 妓楼 へ
^
押し こむ こと が でき た が 、 三 軒 ぐらい 門前払い を くわさ れる うち に 、 ようやく 中也 も いくら か 正気 づい て 、 泊め て もらう こと が でき た 。
1072
,840,23: 若党 と 、 仲間 たち は 、 気 を 失っ た まま の お 袖 を 、 粗末 な 駕 籠 に
^
押し こん で 、 丘 の 裏 から 夜 の 町 へ 担ぎ出し た 。
1072
,1263,21: そしたら 、 何 でも あの 晩 、 召使 たち が 三 、 四 人 で お 袖 を 駕 籠 に
^
押し こん で 担ぎ出し 、 番 町 辺 の 濠 際 へ 、 その 駕 籠 ぐるみ 、 抛り 捨て て 帰っ た なんて いやがる ん だ 。
1072
,2067,62: 「 その 日 その 日 に 気 が 変る あて に なら ない 男 と も おもわ ず 、 あの 赤坂 の 屋敷 まで 、 おまえ に 会い に 行っ た の が 、 魔 の 辻 やら 、 夢 の 辻 やら 、 あの 晩 、 屋敷 の 召使 たち に 、 まるで 囚人 あつかい に 、 括り 駕 籠 へ
^
押し こま れ 、 半蔵 御門 の 近く まで 担が れ て 来 た あげく 、 外濠 あたり へ 捨て られ た ん です 。
付き出す
(付く.出す)
延べ語数:
36
0021
,7,14: 空襲 の 時 に も 私 は 、 窓 を ひらい て 首 を
^
つき 出し 、 隣家 の ラジオ の 、 一 機 は どうして 一 機 は どう し た とかいう 報告 を 聞き とっ て 、 まず 大丈夫 、 と 家 の 者 に 言っ て 、 用 を すまし て い た もの で ある 。
0054
,2598,20: その 娘 は 、 着物 が ない ため に 、 宿屋 の 着物 を 盗も う として 、 警察 へ
^
つき 出さ れ た 。
0070
,187,11: 心得 て 甥 が 伯父 の 背 越し に 頤 を
^
つき 出す 。
0070
,198,3: 前 に
^
つき 出し た 顔 や 、 後 に 流れ た よう な 顔 は 、 それほど ふしぎ で は ない 。
0081
,556,4: まん中 に 背中 を
^
つき 出し て いる 高い 丘 の 形 は 、 たしかに 、 この 前 見 た 水夫 ヤン の 写生 図 に 出 て い た 図 そっくり だ 。
0082
,1379,10: X 号 は 、 顔 を ぬっと 前 に
^
つき だし た 。
0089
,12,14: 窓 の 戸 は やぶれ 、 屋根 に は 穴 が あき 、
^
つき だし た ひさし は ひどく ひん 曲っ て い た 。
0091
,1579,23: —— が 、 雪子 学士 は 課長 を 睨み すえる と 、 研究 ノート の 山 を 指し そして 両手 を 前 に
^
つき だし た 。
0139
,277,8: 繩 で ぶら下げ た サイダー 瓶 を
^
つき 出し た 。
0140
,4736,29: 伸子 は 、 力 を 入れ て 棹 を つっぱっ て 、 二 人 が のっ て いる 話し にく さ の 小舟 を 、 流れ の なか へ
^
つき 出し た 。
0141
,1358,41: ドーリヤ は 、 シベリア という 言葉 に 幾度 も 頷 ず き ながら 、 濃く 紅 を つけ た 唇 の 両 隅 を 、 救い よう の ない 困惑 の 表情 で ひき 下げ ながら 、 下 唇 を
^
つき 出す よう な 顔 を し た 。
0141
,4538,6: わざと ちょい と 顎 を
^
つき 出す よう な 表情 で 云っ た 。
0141
,5010,28: モスクヷ の 生活 は 、 伸子 を 、 日本 に い た とき は ある こと さえ わから なかっ た 広い 複雑 な 社会 現象 の なか へ
^
つき 出し た 。
0141
,6209,49: その うち に 黄色 と 黒 の 横 だ ん だら の 方 の 形勢 が わるく なっ て 来 た らしく 、 その 若者 は 、 返答 に つまる たんび に 頭 の 上 に ちょこなんと のっかっ て いる 白い スポーツ 帽 を うし ろ から 前 へ
^
つき 出す よう に し て は 喋っ て いる 。
0141
,6401,36: すぐ 隣り の 席 で 、 だまっ た まま 薄笑い し て いる 歴史 教授 リジンスキー を とばし て 、 鼻眼鏡 を かけ て 髭 の そり あと の 青い 顔 を テーブル の 上 へ
^
つき 出し ながら 技師 は エレーナ・ニコライエヴナ に 言っ て いる 。
0141
,11408,15: 聴い て い た 素子 が 、 にやりと し て こころ もち 顎 を
^
つき 出す よう な 形 で わき を 向い た 。
0141
,11682,14: 川瀬 は いくらか 口 を とがらし て 、 大きな 眼 玉 を なお
^
つき 出す よう に 素子 を 見 た 。
0141
,16563,25: 主人 の ベルネ は 満足 そう に 、 椅子 の 背 に ぐっと もたれ て 両方 の 脚 を テーブル の 下 に ぐっと
^
つき 出し ながら 肯い た 。
0141
,20726,16: 小さい けれども 角 ばっ て い て 強情 そう な 年 より の 顎 を
^
つき 出す よう に し て 、 山上 は 、 例 の 三白眼 で 伸子 を 見 た 。
0141
,21250,12: その すこし 先 に やっぱり 大きい キャフェ・ドーム が 歩道 いっぱい 日除け を
^
つき 出し て いる 。
0141
,21526,16: 黒人 の 女 を 、 開い た メトロ の ドア から プラットフォーム の 上 へ
^
つき 出し た 。
0142
,576,12: ぶらぶら し て はまら ない カフス ・ ボタン の 袖口 を
^
つき 出し た 。
0155
,228,30: その 左腕 を 内側 に まわし て いかにも 力強く 群集 を その 下 に 抱き かかえ て いる よう に 、 又 右腕 の 拳 は ぐっと 前 に
^
つき 出し て 、 敢 て 彼 を 侵さ ん と する 者 は 何 人 たり と も 来っ て この 刑 具 —— 拳 を 受けよ !
0164
,12,37: しかし 、 今日 の ごく 若い 文学 の 働き手 、 または 今日 読者 で ある が 未来 は 作家 と 期待 さ れる 人々 にとって 、 民主 の 文学 と いっ て も 、 なんと なし いきなり
^
つき 出さ れ た 棒 の よう な 感じ を 与える の で は ない だろ う か 。
0336
,316,49: 傍聴 席 に い た 竹内 被告 の 妻 政 さん は 、 ハンカチーフ を 顔 に あて て うずくまり 、 これ に ニュース カメラ が 焦点 を あわせる と 、 その 前 に 坐っ て い た 伊藤 被告 の 妻 が 子供 を 抱い た 身体 を
^
つき 出し て かばい 、 ( 日本経済新聞 ) 毎日新聞 の カメラ は 証言 台 に 立っ て 陳述 する 竹内 被告 の 後 の ところ で ハンカチーフ を 眼 に あて て 泣い て いる 横谷 被告 の 姿 を キャッチ し た 。
0454
,136,10: やり を かつぎ 、 闇 から ぬ きみ を
^
つき 出さ れ たり し た 。
0555
,270,13: その 前 へ 、 美枝子 は ジンフィール の 残り の 一 杯 を
^
つき 出し た 。
0581
,148,6: 永井 さん は 顔 を
^
つき 出し まし た 。
0645
,89,43: すると 女 は 、 先生 の 方 を ふりむく 時 に は 打っ て 変っ て 怒り の 像 と なり 、 睨み すくめ て 、 二 百 円 を 持ち去り 、 六 十 円 の オツリ を 持参 し て 、
^
つき 出し た 。
0672
,67,18: しかし 許す どころ の 段 で は なく 、 そんな こと を いいだす と 、 そろそろ 虫 が
^
つき だし た と ますます 監視 厳重 に 閉じこめ られる ばかり 、 そのうえ 母 は 焦っ て 、 さる 土木 建築 の 親分 の オメカケ に しよ う と し た 。
0891
,169,14: 自分 は 典型 的 な 小 ロシア 人 で 、 そろそろ 怠け 癖 が
^
つき だし た から 、 この 際 性根 を 叩き 直す 必要 が ある 。
0893
,364,14: 自分 は 典型 的 な 小 ロシヤ 人 で 、 そろそろ 怠け 癖 が
^
つき だし た から 、 この 際 ひとつ 根性 骨 を 叩き 直す 必要 が ある 。
1050
,438,9: 長い 尾根 が 断崖 と なっ て 海 に
^
つき 出し た いわゆる 蘭法華岬 ( 原名 R ※ mpok - etu ) の 上 の 所 で 、 海 を 眺める 風景 の 美し さ は 、 古く 東 蝦夷 日誌 や 蝦夷 行程 記 など の 中 でも 特記 さ れ た 場所 で ある 。
1072
,1348,16: から 風 に 鳴る 幾 すじ も の 小屋 幟 の 音 が 耳 に
^
つき 出し た 。
1072
,3676,17: さっき 、 坊主 が たて て さし 上げ た 薄茶 茶碗 を 、 助 八 に
^
つき 出し て 、
1075
,690,17: 田舎 は もちろん の こと 、 大きな 都会 で も 、 あたらしい 平 屋根 が 目 に
^
つき 出し た と いう だけ で 、 われわれ の 住ん で いる 家 は 、 たいてい は 三角 に とがっ た まま で いる 。
差し出す
(差す.出す)
延べ語数:
35
0088
,868,33: ご くり 、 ご くり と 、 うま そう に 呑み 終わっ て 、 死神 男 は 盃 を 唇 から 放す を 、 傍 なる 女 は 白い あらわ な 腕 を
^
さし 出し て 盃 を 受け取る 。
0092
,2111,15: 残念 ながら 私 の 手許 に ある もの は 、 これ まで に 全部
^
さし 出し まし て 、 後 に は もう 何 も 残っ て い ませ ん 。
0138
,764,3: と 手 を
^
さし 出し 、 「 働く 婦人 」 四月 号 の 赤 線 の ところ だけ を よっ て 貪る よう に 目 を 通し た 。
0140
,5446,41: 幅 一 寸 ばかり の 紙きれ を 、 つば で しめし て 、 鼻 の 先 へ はりつけ 、 その 運命 判断 の 、 数字 ばかり 四角い コマ に 印刷 し て ある 見開き の 頁 の 上 に 顔 を
^
さし 出し て フーオン・コロ・コロ の フン 、 と いっ て 、 その 紙きれ を ふきとばす 。
0140
,5556,16: 素子 は 、 ちらりと 皮肉 な 笑顔 を し て 、 木下 に ウェストミンスタア を
^
さし 出し ながら 、
0140
,6123,35: ひらい た 長い 二つ の 脚 の 間 に 腹 を おとす よう な 姿勢 で 煖炉 まえ の ベンチ に かけ た 砂場 嘉訓 は 、 伸子 に 向っ て 大きい 右手 を
^
さし 出し た 。
0141
,3730,6: そして 一 束 の 花束 を
^
さし 出し た 。
0141
,6260,62: この ダーシャ は 、 伸子 が 保 の 死ん だ しらせ を うけとっ て 、 まだ 自分 の 部屋 で 食事 を し て い た ころ 、 朝食 を のせ て 運ん で 来 た 盆 を テーブル の 上 へ おろす と 、 改めて エプロン で 拭い た 手 を 、 ベッド に おき 上っ て い た 伸子 に
^
さし 出し た 。
0141
,7578,23: どこ か まだ 子供 っぽい 声 で 、 ゆっくり 声 を かけ 、 つい にっこり する 笑顔 で 茶 の 盆 を
^
さし 出し た 。
0141
,7796,14: 伸子 は 、 少年 の 前 へ ずっと よっ て 行っ て 手 を
^
さし 出し た 。
0141
,7881,8: 少く とも 、 ピオニェール 小僧 は 親方 に
^
さし 出す 獲物 として 、 いくら か の 金 と 、 金側 時計 と 古く て も 皮 の スーモチカ が あっ た 。
0141
,9864,21: 女 売子 は お 義理 に 素子 の 相手 を し 、 素子 の 顔 を み ない で 釣銭 を
^
さし 出し ながら 、 フランス語 で メルシ と 云っ た 。
0141
,9916,34: 直立 し て 、 乗馬 靴 の 二つ の 踵 を きつく うち 合わせ チャリン と 拍車 を 鳴らし 、 笑い を ふくん で 白い 麻 の 女 もち ハンカチーフ を 伸子 に
^
さし 出し た 。
0141
,9919,19: そして 軽く 指 の 先 へ ひっかける よう に し て つまみあげ た ハンカチーフ を 小柄 な 伸子 に
^
さし 出し た 身ごなし 。
0141
,10817,26: すると 、 男の子 は 、 何 という こと なし の 身ごなし で それ まで 伸子 たち の 視線 から かくさ れ て い た 右手 を
^
さし 出し て 、
0141
,14923,7: 細長く たたん で ある 紙 を
^
さし 出し た 。
0141
,15456,15: ブルヴァール を へだて た 遠く に 、 赤 白 縞 の 日 よ け を
^
さし 出し た 一 軒 の カフェー が ここ から 見え て い て 、 つや子 の 絵 の 中 に そこ も 入れ られ て いる の だっ た 。
0141
,18159,3: 手 を
^
さし 出し た 。
0141
,21317,21: 膝 に のせ て いる 子供 の 白い 服 の わき から 須美子 も 若々しく お かっぱ の 前髪 を
^
さし 出し て 地図 を のぞきこん だ 。
0142
,752,7: 重吉 に 向っ て 小指 を
^
さし 出し た 。
0142
,1121,4: 覚えず 片手 を
^
さし 出し た 。
0144
,1472,10: 立ち上り 、 ゴーリキイ に 幅 の 広い 掌 を
^
さし 出し 片手 で 重 そう な 銀 の 饀 パン 時計 を 取出し て 云っ た 。
0316
,159,42: 法律 は 政府 が こしらえる もの 、 その 政府 は なお 大きい 力 に おさ れ て いる もの 、 悲しく も あきらめ て 徳川 時代 の 農民 の よう に 、 その 人々 を 養い 利潤 さ せる 年貢 ばかり を
^
さし 出し て 、 茫然 と こと の なり ゆき を 見 て いる しか 、 わたし たち に する こと は ない わけ だろ う か 。
0378
,112,42: みの 一つ だに なき ぞ 悲しき と 云っ て 、 娘 が 笠 の 上 に 花 の 咲い た 山吹 の 枝 を のせ て 、 鹿 皮 の むかばき を つけ て 床几 に かけ て いる 太田 道灌 に
^
さし 出し て いる 絵 も 見 た 。
0415
,19,7: そして 、 当惑 し て 原稿 を
^
さし 出し 、 何しろ 赤 鉛筆 の スジ の ところ は いけ ない って 云う ん です が 、 という こと だっ た 。
0455
,214,24: それでも 夕暮 に なる と 雨 も やみ 、 風 も しずまり 、 すっかり 秋 らしい 虫 の 声 とともに 、 西日 が
^
さし 出し た 。
0464
,79,13: 唐 門 を 入っ た つき 当り の 低い 築地 から 枝 を
^
さし 出し た 一 叢 の 紅 薔薇 が 、 露 多い 夕闇 に 美しかっ た 。
0510
,526,7: はずん だ 声 で 云っ て
^
さし 出し た 手 に は あつい あつい 、 書い た もの が のっ て 居 まし た 。
0617
,3544,8: 老 刀自 が 一 本 の 書状 を
^
さし 出し て 、 これ を 読ん で みる よう に と の こと で ある 。
0993
,34,82: … … そのうち 非常 に 香ばしい 、 いい 匂い が し はじめ た ので 、 何 だろ う と 思っ て いる と 、 老人 は それ と 察し た の か ニコニコ と 眼 を 小さく し て 、 焚火 の 灰 の 下 を ほりおこし て 、 コンガリ 焼け た 饅頭 の よう な もの を いくつ か とり 出し て 、 その 一つ を 手の平 に のせ て ポンポン と 灰 を たたき 落し て から 、 私 に
^
さし 出し て 食え と いう の です 。
1072
,2866,33: と 、 僧侶 の いんぎん な 礼 を 見 た ので 、 つい 彼 も 、 武家 ことば が 出 て 、 べつ な 器 へ 、 粥 を 入れ て 、
^
さし 出し た 。
1072
,8038,31: すでに 、 一切 の 調書 、 予審 経過 は 、 評定 所 お開き の 上 、 公明 な 御 裁決 を 仰ぎ たい 旨 を 申し 添え て 、 龍ノ口 へ
^
さし 出し て あり ます 。
1073
,6242,25: 「 だって 、 あなた 様 は 、 この 春 、 東国 から 御 帰京 に なる やい な 、 太政官 へ 長い 上 告文 を
^
さし 出し て 、 将門 に 謀反 が 見える という お 訴え を 出し て おら れ た でしょ う 」
1075
,861,20: それから 竿 の さき に 穴 の あい た もの へ 繩 を とおし て 、 助手 が 下 から
^
さし 出す の を 、 上 に いる 葺き 手 が 取りあげ て 、 それ を もっ て 萱 藁 を 縫い ぼく に むすびつける の が 、 ちょうど 着物 を 縫う の と 同じ だっ た 。
1171
,78,15: やがて 男 は ごそごそ と 動い て 、 不安 げ な 口調 で 名刺 を
^
さし 出し た 。
語り出す
(語る.出す)
延べ語数:
35
0035
,170,20: と 驚く と 、 僕 も 中学校 へ 三 年 まで 行っ た 男 だ が … … と
^
語り だし た の は 、 こう だっ た 。
0038
,350,7: そして 、 小声 で 落語 を
^
語り だす と 、 ミネ子 は はじめ 面白 そう に 聴い て い た が 、 しかし 直ぐ シクシク と 泣き だし た 。
0053
,518,5: そして 、 弓子 が
^
語り だし た の は こう だっ た 。
0053
,689,9: そして 、 千枝子 は 昨夜 の こと を
^
語り 出し た 。
0053
,1146,67: 小田 の 分類 に よる と 、 三高 出身 者 に は 、 軽佻 浮薄 派 ( さしずめ 小田 が その 代表 ) と 、 重厚 派 の 二 種類 ある が 、 吉井 は 、 「 重厚 派 と 見 られる こと を 最も いやがっ て いる 所 の 重厚 派 」 で ある だけ に 、 ねちねち し た 口調 で 、 ポツリ ポツリ
^
語り だし た 。
0053
,1546,5: と 、 弓子 が
^
語り だし た の は 、 こう だっ た 。
0059
,7,9: 「 先日 聴い た 話 です が 」 と
^
語り だし た 話 も 教師 らしい 生硬 な 語り 方 で 、 声 も ポソポソ と 不景気 だっ た 。
0059
,563,6: しかし やがて 横堀 が ポツリ ポツリ
^
語り だし た 話 を 聴い て いる うち に 、 私 の 頭 の 中 に は 次第に 一つ の 小説 が 作りあげ られ て 行っ た 。
0071
,1877,32: そう いっ て 老 博士 は 、 また みんな の 方 を 向い て 、 手 を ふり 顔 を ふり し て 、 月 人 の ふしぎ な 生活 について
^
語り だし た 。
0074
,126,3: そして 吐息 と共に
^
語り 出し た 。
0084
,2157,15: ネッド が 熱心 に いう もの だ から 、 張 は はずかし そう に
^
語り だし た 。
0088
,591,26: と 、 帆 村 は そこ で 暫く 薄 あかり の 中 に 沈思 し て い た が 、 やがて 元気 を 加え て
^
語り 出し た 。
0091
,2134,5: 雪子 は 熱心 に
^
語り だし た 。
0095
,457,6: と いっ て 気軽 に
^
語り 出し た 。
0095
,460,6: と 、 ホー テンス は
^
語り 出し て ドレゴ の 顔 を 見 た 。
0095
,2891,23: と 、 ホー テンス 記者 は 、 すっかり 憔悴 し た 顔 に 、 持前 の 不敵 な 微笑 を 浮べ て
^
語り 出し た 。
0199
,9,10: 「 一 時機 」 が 五 ・ 一 五 から
^
語り 出さ れ 「 チミ は ナヌス とっ た か 」 と 侮蔑 的 に 第 一 部長 の 東北 弁 を まね られ て いる ところ も 、 「 嵐 の あと さき 」 昭和 七 年度 の 記述 と 、 ほとんど そのまま で ある 。
0205
,256,32: したがって 、 この 時期 、 文学 と 政治 の 問題 は 、 十 数 年 以前 の 昔 に さえ さかのぼっ て 、 文学 における 政治 の 優位 について の 理解 から
^
語り 出さ なけれ ば なら ない 有様 だっ た 。
0332
,163,12: サルトル が 流行 し たら 「 無 」 は 実存 主義 によって
^
語り ださ れ まし た 。
0572
,283,4: 秦 は 腹蔵 なく
^
語り 出し た の で ある 。
0610
,23,35: 私 は 、 「 お 噂 は 岡 から 承っ て 、 大 へん お 慕い し て 居り ます ので 、 加減 が いい と つれ て 参っ た の です が 」 と
^
語り 出し て 、 残し て き た 病床 の 妹 の 事 が 案じ られ た 。
0619
,30,13: 人 と 話 を する とき は 、 始め 、 小さな 声 で
^
語り だせ 、 という の だ 。
0646
,135,51: 夜 、 膝 つき 合し て 裁縫 し て いる 時 など に 、 身の上 を きい たり する と 、 シャクレ 顔 が デングリ 返っ た よう な 深刻 な 思いつめ た 表情 と なっ て 、 ママ 母 に いじめ られ た 数々 を 身 もだえる よう に
^
語り だす 。
0675
,21,63: 私 が 切支丹 の 文献 が 手 に はいら なく て 困 つ て ゐる とき 、 彼 に 会 つて その 話 を する と 、 その 文献 なら なんとか 教会 に あ つて 、 そこ の フランス 神父 は 友達 で 先日 も 会 つて 何 について どんな 話 を し て き た など ゝ 清流 の 流れる ごとく
^
語り だす から 、 それ は ありがたい 、 さ つ そく 神父 に 紹介 し て くれ 、 これから 行 つて 本 を 読ま せ て 貰 ふか ら 、 と 言 ふと 、 ウム 、 ところが 、 と 彼 は ち つ と も 困ら ず 、 今 は その 本 は 教会 に は ない ね 、 なぜ 、 なぜ なら ば ネ 、 目下 ある 人 が 借り て ゐる 、 この 借り た 人 が 何故 に 借り て ゐる か と いふ と これ に は 次 の やう な 面白い 事情 が あつ て … … 勿論 神父 など ゝ 友達 で すら ない の で ある 。
0769
,89,43: 軍人 に せよ 、 政治 家 に せよ 、 壮士 に せよ 、 農夫 に せよ 、 神がかり 的 に なり 易い 人士 は 、 反面 チミツ な 計算 家 で 、 はじめ は 相手 に ききとれ ない よう な 細い 声 で
^
語り だす 、 という よう な 術 について は 一生 心 を 用い て いる 人種 らしい 、 と 、 私 は そんな こと を 考え たり し た 。
0773
,195,4: そこで 牧田 は
^
語り だし た が 、 あまり 話 が 長 すぎる ので 、 その 要点 だけ を 読者 に お伝え し て おこ う 。
0956
,3625,10: … … ( 声 を 低め て 、 静か に
^
語り 出す ) 実は 、 文 麻 呂 様 の 心 を 惑わし た の は 、 年 若 な 賤 しい 田舎 娘 な の で ござい ます 。
1013
,166,16: と 壮健 だっ た 時分 を 愛 おしむ よう な 調子 で 、 病人 は
^
語り 出し た 。
1013
,662,9: と 溜息 を 吐い て 、 ジーナ は
^
語り 出し まし た 。
1051
,34,42: ちなみに 部落 の 長老 に 、 高橋 氏 について の 話 を きく と 、 彼等 は 、 昔ばなし を 子供 達 に きかせる 親 で で も ある か の よう に 、 深く 静か に 瞑想 し 、 得々 として
^
語り だす ので 語る に ふさわしい 、 いくつ か の 事実 譚 を 披瀝 し て 、 人間 「 高橋 房次 」 の 断面 を 、 私 は 語る こと に し たい 。
1073
,801,28: 雑談 が わく と 、 限り も なく 、 そうした 猥 ら と 、 物騒 な はなし は 、 次 から 次 へ 、 いくつ も 、
^
語り 出さ れる の で ある 。
1076
,496,52: あまりに 若く 見える ので 、 その 夫 まで が 初め は 信じ なかっ た が 、 自分 は ただ 二 、 三 日 、 野原 で 遊ん で い た ばかり 、 年 を 取る わけ が ない と 言っ て 、 色々 と 閨 中 の みそ か ごと まで を
^
語り 出し た ので 、 もう 疑う こと が でき なく なっ た と ある 。
1118
,206,30: 応接 室 に 戻っ て ほっと し て いる と 、 後 を 追って 来 た 青年 は 私 と 差向い の 椅子 に 腰かけ て 、 静か に
^
語り 出し た 。
1151
,55,15: 佐々 村 村 一 は 観念 し た 様子 で 、 徐 ろ に
^
語り 出し まし た 。
1183
,57,11: と 声 を ひそめ 、 ひどく 熱心 な 口元 で
^
語り だし た 。
寝込む
(寝る.込む)
延べ語数:
34
0080
,2001,11: わし は 、 この ところ 腰 が いたく て 、 ずっと
^
寝 こん で い ます で な 。
0081
,1884,9: 「 いよいよ 、 この 奥 に 恐竜 夫人 が
^
寝 こん で いらっしゃる だろ う が 、 みんな よう い は いい かね 」
0091
,1281,33: 道夫 の 両親 、 ことに 、 その 母親 は いつ まで も 道夫 が 戻さ れ ない ので 、 非常 な 不安 な 気持 に なり 、 この 頃 で は よく
^
寝 こむ 始末 で あっ た 。
0141
,14261,67: 時間 を 倹約 する つもり も あっ て 伸子 と 素子 と は 、 飛行機 で ロンドン へ 向っ た の だっ た が 、 午後 おそく 佐々 の 一行 が とまっ て いる ケンシントン 街 の ホテル へ たどりつい た とき の 二 人 は 、 帳場 から 電話 を し た きり 、 挨拶 に ゆく 力 も なく て 、 晩餐 の 時刻 まで
^
寝 こん で しまっ た 。
0141
,19002,5: 「 主人 も 、 ぐっすり
^
寝 こん で 、 火 が 乾草 小 舎 を つつん で しまう まで 気づか なかっ た 」 。
0565
,244,4: わたくし たち は もう
^
寝 こん で おり まし た が 、 母 が 起き 上っ て 丹前 を 引っかけ 、 戸 を 開け に 出 て 行き まし た 。
0565
,256,13: その 晩 は それ きり で 、 良吉 さん も すぐ に
^
寝 こん だ 様子 でし た 。
0616
,11,5: あいにく 僕 が 病気 で
^
寝 こん で い た ので 、 君 の よう に 、 ひとり で 林 の 中 を 雪 だらけ に なっ て 歩い て 帰っ て 来 た っけ 。
0693
,203,22: 助六 は 悲憤 の 涙 を のん で わが家 へ 帰り 、 その 晩 から ど ッ と 発熱 し て
^
寝 こん で しまっ た 。
0693
,207,9: 「 杉 の 木 も 高熱 を 発し て
^
寝 こん だ そう で ある が 、 自業自得 と は 云い ながら 、 まことに 気の毒 な こと で ある 。
0743
,141,44: 時に 三月 三 日 、 桃の節句 の 真夜中 で 、 五 名 の 刑事 は 一夜 腕 を 撫し 、 四 日 の 一番 列車 で 伊東 を 出発 し て 、 湯河原 の 目ざす 旅館 へ つい た の が 六 時半 、
^
寝 こみ を 襲っ て 、 つかまえ た と いう 。
0759
,1430,14: 放 二 の アパート で は 、 ヤエ子 が 熱 を だし て
^
寝 こん で い た 。
0759
,6920,14: 記代子 は 青木 の 部屋 へ たどりつく と 、 高熱 を 発し て
^
寝 こん で しまっ た 。
0772
,247,20: 「 ちょ ッ と 酒 を のみ まし た ので 、 今朝 起さ れる まで 何 も 知ら ず に
^
寝 こん で しまい まし た 」
0772
,466,21: 私 は お 槙 を なだめ て 、 部屋 へ ひきとら せ ます と 、 ぶうぶう 不平 を ならべたて ながら 、
^
寝 こん だ よう で ござい ます 。
0774
,377,32: 彼 は 荷造り の 座員 を ねぎらう ため 、 酒 を 買わ せ て 楽屋 で 酒宴 を ひらき 、 明るい うち に 大 虎 に なっ て 、 みんな と
^
寝 こん で しまっ た 。
0776
,721,24: 自室 へ 戻っ て 残り 酒 を ひ ッ かけ た から 、 にわかに 疲れ が 出 て 椅子 に も たれ た まま
^
寝 こん だ の だろ う 。
0781
,86,3: 「 あなた も
^
寝 こん だ の ね 。
0782
,315,32: オタツ の 剣幕 が ひどい ので 一方 的 に オタツ を 叱っ た が 、 元来 カモ 七 は 肥 を あび た 上 に 膝小僧 を どうか し て 数 日
^
寝 こん で いる の だ 。
0782
,316,14: そこで 改めて クサレ 目 に も 注意 を 与え 、 カモ 七 が
^
寝 こん だ ほど だ から 、 何 か 詫び の シルシ に 品物 を 贈っ て 見舞わ せ 、 それで 手 を 打た せ た こと が あっ た の で ある 。
0786
,744,2: オカネ は
^
寝 こみ を 襲わ れ て いる ぜ 。
0786
,834,25: 石頭 の メクラ に は 、 目 を さまし て いる 目 アキ の 心 は 分ら ない が 、 もま れ て グッ スリ
^
寝 こん だ 人間 の 動 勢 は 手 に とる よう に 心得 が ある という 、 大きに 有り そう な こと だ 。
0795
,233,32: 山の上 に 離れ て いる こと だ から 、 あの ウチ の こと は 村 の 者 も よく 知ら ない が 、 なん でも 父親 は 四 五 日 前 から
^
寝 こん で いる という こと だっ た 」
0795
,273,40: 木戸 は 喘ぐ よう な 悪戦苦闘 の あげく 、 前 局 で 散歩 に でかけ た と 同じ よう な 時刻 に は 脂汗 で ぬれ た よう な 悲愴 な 様 で 別室 へ 下っ て 一 時間 ほど
^
寝 こん だ そう だ 。
0802
,268,16: 夜中 の 十 二 時 ごろ 戻っ て き て そのまま 正体 なく 翌朝 おそく まで
^
寝 こん で い た と いう だけ だ 。
0891
,208,6: その間 六 週間 ほど 流感 で
^
寝 こむ という 不利 も あっ た が 、 要するに 大した 金額 は 集まら なかっ た 。
0981
,1180,6: 次ぎ の 日 から 私 は
^
寝 こん で しまっ た
0983
,714,10: マキ子 の 病気 が 、 ひどく なっ て 、 どっと
^
寝 こん で しまい 、 マキ子 に 好意 を 持っ て いる 連中 が 、 意識 不明 に なっ て いる マキ子 を 遠 まき に し て 見 て いる 。
0993
,3901,12: 急 に 十 も 年 を とっ た よう に 、 いっとき
^
寝 こん で しまっ た 、 … … 「 お 豊 さん 、 敦子 さま が これ まで なんど も おっしゃっ た 通り 、 春子 さん は 、 つまら ねえ 女 だ 。
1041
,168,27: あくる 日 、 母親 に わかれ を つげる エルヴィス の 言葉 が 新聞 に でかでか と 報道 さ れ 、 彼 自身 は カゼ を ひい て
^
寝 こん で しまっ た 。
1050
,47,23: ところが 、 父さん も 、 母さん も 、 兄さん だ ち も 、 何 の 病気 か 、 ほんの 二 、 三 日
^
寝 こん だ か と 思う と 、 ぽっくり と 死ん で しまっ て 、 おれ は たちまち 独りぼっち に なっ て しまっ た 。
1071
,107,4: ほか の 者 が
^
寝 こん だ らしい から 云う が 、 君 は いったい 、 どういう 量 見 で 、 泥棒 なぞ 始め た ん だい 。
1177
,513,3: そして 病気 で
^
寝 こん で いる 母 も 母 だ と ぶつぶつ いう 。
1182
,43,1: ぐっすり
^
寝 こん で いる はず だっ た
書き込む
(書く.込む)
延べ語数:
33
0078
,79,14: その後 で 、 盗難 届 の 用紙 を 伯爵 に 渡し 、 詳細 を
^
書き こん で 、 警察 筋 に 提出 し なさい と いっ て 、 係官 は 帰っ た 。
0084
,1173,12: 河合 は 鉛筆 を 握っ て 、 手帖 に 何 か しきりに
^
書き こん で いる 。
0091
,1477,6: 「 なんだか むずかしい 数式 を いっぱい
^
書き こん で ある ね 。
0091
,1498,91: 文献 の 内容 は 、 消 身 術 に関する もの で は なく て 、 いったん 人間 が 消 身 術 を おこなっ て から 後 、 もと の よう に 人間 が 姿 を あらわす に は どう すれ ば いい か —— つまり それ が 復元 という こと で ある が 、 その 復元 の 研究 について 、 古から 最近 の もの まで の 文献 が 、 番号 を うっ て ずらりと 並べ て あり 、 そして 各項 について 読後 の 簡単 な 批評 と 要点 と が
^
書き こん で あっ た 。
0140
,696,19: 頁 の 上 に は 、 鉛筆 で ところどころ に アンダ ・ ライン が ひか れ て い 、
^
書き こみ が つけ られ 、 本 の 角 は 少し めくれ かかっ て いる 。
0144
,927,10: ゴーリキイ は 、 手帖 に いろいろ の こと を
^
書き こむ こと を 始め た 。
0259
,1,23: その カード に は 、 現在 どんな 新聞 を よん で いる か 、 これから どんな 新聞 が 読み たい か を
^
書き こむ 欄 が あっ て 、 希望 新聞 の 名 を 書け ば その 新聞 へ 切り かわる こと が できる し くみ に なっ て い た 。
0259
,3,0:
^
書き こみ の カード の すら れ て いる 十一月 一 日 の 朝日 も 毎日 も 四 ページ で 、 大々的 に スポーツ を とりあげ て い た 。
0613
,127,28: 浦上 から 七 キロ 離れ た 小 ヶ 倉 国民 学校 の 職員 室 で 、 田川 先生 は 防空 日誌 に 今朝 の 警報 記事 を
^
書き こん で い た が 、 ちょっと 顔 を あげ て 窓 の 外 へ 目 を 休め た 。
0689
,125,10: 安福 軒 の 飲食 代 も むろん その 中 に
^
書き こん で ある 。
0732
,527,11: 雲 隠 才蔵 は ニコニコ と 手帳 を だし て
^
書き こむ 。
0739
,249,22: 私 は 伊東 から わざわざ 見物 に 行っ た から 、 まだ 精神病 かも 知れ ない が 、 こうして 原稿 紙 に
^
書き こん で 稼い で いる から 、 やっぱり 商業 精神 の 発露 で 、 病気 完治 せり と 判断 し て いる 。
0747
,420,8: 分別 の ある 兵隊 が メニュー を
^
書き こむ 料理 屋 の 支配人 の よう な こと を 言う 。
0757
,794,36: 一 、 大鹿 の ズボン の ポケット に 、 上野 光子 の 名刺 が あり 、 東京 の 住所 は 印刷 し て ある が 、 京都 の アパート の 所 番地 が 鉛筆 で
^
書き こん で ある 。
0773
,2,28: 訪客 の ない 早朝 を 見 すまし て 智恵 を かりに き た の で ある が 、 手帳 を あちこち ひ ッ くりかえし て 、 キチョウメン に
^
書き こん だ メモ と 首 ッ ぴき に 、 入念 に 考え こん で は 説明 し て いる 。
0774
,563,11: 見る と 、 上野 だの 本郷 だの 浅草 だ の と
^
書き こん だ 図面 で あっ た 。
0775
,12,41: しかし 、 商店 は なれ て いる から 、 何 食わ ぬ 顔 、 毎度 ありがとう ござい ます 、 と 送り返し て おい て 、 月末 の ツケ の 中 へ 、 お 買い上げ 品 として 万引 の 品物 も
^
書き こん で おく 。
0777
,272,12: その 系図 の 文字 と は 別に 、 何 か こまかく
^
書き こま れ て いる の は 、 それ が 津 右 衛門 の オジイサン が 書き 加え た という 文字 に ちがい ない 。
0777
,273,4: その ほか に は
^
書き こみ が なかっ た 。
0777
,274,3: しかし 、 その
^
書き こみ に は 、 別に そう 重大 らしい こと は 書い て なかっ た 。
0777
,777,14: 長安 は 死に 先立っ て 妾 たち に 遺産 分配 の 金額 を
^
書き こん だ 遺言 状 を 一 人 一 人 に 渡し て おい た 。
0777
,927,4: 「 この 系図 の
^
書き こみ は 面白い もの です ね 。
0787
,823,22: オーカミイナリ の タタリ を 怖 れ て の こと なら 、 オーカミイナリ の 神 名 の ほか に 余計 な 名 を
^
書き こむ よう な こと は 何より 怖 れ つつ しむ 筈 だ と 思わ れる から です 。
0842
,2597,10: 彼 は 慌て て 何 か チョコ チョコ と
^
書き こむ 。
0842
,2599,7: 彼 は また チョコ チョコ と
^
書き こむ 。
0842
,2602,13: 無我夢中 で 手 を ふり ながら 演説 し 、 また チョコ チョコ と
^
書き こん で いる 。
0891
,39,16: また 同じ ころ 、 —— 孤独 が 怖けれ ば 結婚 する な —— と 手帖 に
^
書き こむ 。
0893
,183,19: 同じ 頃 の 彼 は また 、 —— 孤独 が 怖けれ ば 結婚 する な 、 と 手帖 に
^
書き こむ 。
0947
,485,21: 「 戸籍 に つい て いる 名 です の よ … … ついで に 、 血統 と 毛並み の ぐあいを 、
^
書き こん で おい て もらえ ば よかっ た 」
0988
,912,39: ただ 、 省線 の 驛 で 電車 を 待つ て いる 時 に 一 度 と 、 それから 電車 の 中 で 一 度 、 胸 の ポケット から 小さな 手帳 を 取り出し て 、 鉛筆 で 何 か
^
書き こん で 、 すぐ に ポケット に しまい こん で 、 知ら ん 顏 を し て い た 。
0988
,1173,34: そして 彼 自身 も 、 その 二 段 に 押入れ の よう に なつ た 下 の 段 に もぐりこみ 、 腹ばい に な つて 、 ポケット から 出し た 手帳 に 又 なにか
^
書き こみ はじめ た 。
0989
,288,20: 若宮 ( それ まで 他 の 一同 に 関係 無く ソロバン を 入れ て は 手帳 に 数字 を
^
書き こん で い た の が 、 計算 が すむ と 、 それ を サッサ と ポケット に しまい こん で ) さあ て 、 いただく か 。
1040
,2316,11: カレンダー に むけ て 上体 を のばし 、 祐一 は
^
書き こみ を 見 た 。
浮き上る
(浮く.上る)
延べ語数:
33
0027
,410,98: しかし 、 自分 は 、 人間 へ の 恐怖 から のがれ 、 幽か な 一夜 の 休養 を 求める ため に 、 そこ へ 行き 、 それ こそ 自分 と 「 同類 」 の 淫売 婦 たち と 遊ん で いる うち に 、 いつのまに やら 無意識 の 、 或 る いまわしい 雰囲気 を 身辺 に いつも ただよわ せる よう に なっ た 様子 で 、 これ は 自分 に も 全く 思い設け なかっ た 所 謂 「 おまけ の 附録 」 でし た が 、 次第に その 「 附録 」 が 、 鮮明 に 表面 に
^
浮き 上っ て 来 て 、 堀木 に それ を 指摘 せら れ 、 愕然 として 、 そうして 、 いや な 気 が 致し まし た 。
0081
,3977,12: 三 人 の 身体 は 一度 沈ん だ が 、 再び
^
浮き 上っ て 、 流さ れ はじめ た 。
0095
,2894,32: おや おや 、 どう する つもり か な と 思っ て い たら 、 それから 暫く し て 彼奴 等 の 船 —— 怪人 城塞 て ぇやつですかね —— それ が すうっ と
^
浮き 上っ た 。
0106
,90,15: すると 、 ある 夜ふけ 、 急 に から だ が 風船 の よう に かるがると
^
浮き 上っ て 、 まるで やわらかい 風 の よう に 、 とんび 岩 は 空 の 上 に 舞いあがっ て い まし た 。
0140
,3375,11: 窓ぎわ に いる 伸子 は 、 逆光 で ぼんやり シルエット を
^
浮き 上ら し た まま 、 二 人 の 姉 弟 は 灯 を つけ ない その 部屋 に かけ て い た 。
0141
,7107,54: レーニングラード の ジプシー 料理 の 店 で 、 クリーム 色 の スタンド の 灯 かげ と いっしょ に 伸子 の 気分 まで 動揺 さ せ た 、 あの 、 吉之助 、 なかなか いい ね 、 と 云っ た 素子 の 三 十 を いくつ か 越し た 女 の 体 が その せつな ふっと
^
浮き 上っ た よう な 切ない ニュアンス は 消さ れ て い た 。
0141
,14253,42: 真白い 飛行機 は 灰色 の 濃い 霧 の 渦 の 中 で 、 エレヴェータァ が 三 階 から 地階 まで 落ちる とき の よう な 気味 わるい 無抵抗 さ で 沈み 、 次 の 瞬間 に は 、 同じ 高 さ を
^
浮き 上っ た 。
0141
,17043,58: そこ に 、 木造 の 、 粗末 だ けれども 清潔 な キャフェテリア ( 自分 で 給仕 する 方式 ) の 大 食堂 や 、 簡単 な 日 用品 の 売店 が あっ て 、 本 建築 の 仕上っ た 本館 は 、 すこし は なれ た ところ に 灰色 と 白 で 、 清楚 な 四角い 姿 を
^
浮き 上ら せ て い た 。
0169
,25,51: そういう なだらか さ 、 癖 の ない と いう だけ の きりこみ で は 「 軍服 」 の 軍隊 生活 という 特別 な 、 常識 はずれ な 生活 の 立体 的 な 空気 、 感情 の 明暗 、 それ に 抵抗 し て いる 主人公 三 吉 の 実感 が 濃く
^
うき 上っ て 来 ない 。
0170
,2,5: けれども その 陰 に は
^
浮き 上っ て いる 厚 さ だけ の 深い くぼみ が ある 。
0205
,196,42: 個人 として それら の 人々 が どの よう に 歴史 の 現実 を うけとり 、 それ を 表現 し 、 その こと によって 、 進ん で ゆく 歴史 と 自分 と の 関係 を 、 おのずから 客観 の 証明 の もと に
^
浮き 上ら せ て ゆく こと は 、 もとより 各人 の 自由 で ある と 思う 。
0435
,19,27: 昼間 は 、 多勢 の 人々 の 動作 につれて 、 いつも みださ れ て 居 た 家具 調度 の 輪廓 が 、 妙 に くっきり と
^
うき 上っ て 、 しんと 澱ん だ 深夜 の 空気 の 中 に 、 かっきり と はめ込ん だ よう に さえ 見える 。
0534
,3,32: 小路 は 霜 で 白く 光り 、 寒 げ な 靄 に 立ちこめ られ た 彼方 に は 、 遠く 高い 山並み や 木立 の 影 が 夢 の 様 に
^
浮き 上っ て 、 人家 の 灯 かげ が ところ 、 どころ に チラチラ と 、 小さく 暖か そう に 瞬い て 居る 。
0535
,103,65: まあ これぞ と 取ら れ た もの も なし する から ほんとに よかっ た と は 思っ たけれ 共 、 一番 部屋 の 端 に 寝 て 居 た 自分 は 、 きっと 蚊帳 を通して 、 自分 の 寝 姿 を 見 られ た 事 は 確か だ と 思う と 、 女性 特有 の 或 る 本能 的 な 恐怖 は 、 強く
^
浮き 上っ て 来 て 、 自分 の 眠っ て 居 た と 云う 事 は 、 将 し て 、 ほん と の 自分 の 眠り で あっ たろ う か など と 云う 事 さえ 感じ られ て 来 た 。
0547
,443,16: 高架線 に なっ て い て 、 レール が そこ の 地面 と共に 宙 に
^
浮き 上っ た 感じ で ある 。
0570
,158,10: そして 、 葬式 当時 の 嫌 な こと ども が
^
浮き 上っ て き 、 それ を 打ち消す ため に 、 祖母 の やさしい 笑顔 に 縋り つき たかっ た 。
0590
,49,16: その 耳 は 、 寝 乱れ た 髪 の 中 から へん に なま 白く
^
浮き 上っ て い た 。
0593
,297,37: そして その 中 に 、 自分 の 火傷 の 跡 、 ひきつっ た 皮膚 や 、 ちぢれ た 耳 や 、 赤 光り の 禿 げ や 、 殊に あかんべえ の 大きな 眼 が 、 まざまざ と
^
浮き 上っ て き まし た 。
0599
,408,24: お寺 の 銀杏 樹 が くっきり と 姿 を 現 わし 、 その 重畳 し た 緑葉 の 一 枚 一 枚 が 、
^
浮き 上っ て 、 その 中 に 、 雀 が もう 囀り だし た 。
0601
,415,17: それで 、 水死 人 が 、 深く 深く 沈ん で ゆく と 、 水圧 の ため に
^
浮き 上ら なく なり 、 立っ た まま 、 底 の へん を 、 ふらり ふらり 歩い てる の 。
0823
,114,23: それでも あの 大 舞台 で 坐っ た まま 動き の 少ない 主役 たち の 迫力 が 消え かから ず に 、 かなり
^
浮き 上っ て くる から 、 まア 、 いくら か 、 ほめ て やっ て も よい 。
0985
,2313,7: そい で い て 私 達 から
^
浮き 上っ て しまっ てる !
0985
,2314,27: そい だ から 、 そんな だっ た から —— 良い 、 立派 な 人達 の 考え たり 言っ たり する 事 が 国民 の みんな から
^
浮き 上っ て しまっ た から 、 戦争 なぞ 起き て しまっ た の よ 。
1102
,47,22: しかし これ に は 異論 が あっ て 、 もし 氷 が ぜんぶ 融け たら 、 グリーンランド の 内陸 は 、
^
浮き 上っ て くる だろ う と も 考え られる 。
1137
,29,9: 窓 から 真っ直ぐ に 受け た 光線 に
^
浮き 上っ て 、 それ は 実に パッ と 咲い た よう な 美しい 婦人 だっ た の です 。
1143
,48,38: その 上 美奈子 の 持つ 高度 の 教養 と 、 その 背後 に 控え た 父親 の 財産 の 後光 が 、 この 令嬢 を 伝説 の 姫君 の よう に 、 神話 の 妖精 の よう に
^
浮き 上ら せ まし た 。
1150
,32,72: 愛子 は 何 心 なく ビルディング の 前 の 街灯 の 下 まで 行く と 、 道行く 男 は 後ろ へ 廻っ て 愛子 の 外套 の 裾 を 払っ たり し て おり まし た が 、 不意 に 、 真に 不意 に 、 愛子 の 体 は 宙 に 浮い て 、 ハイヒール の 踵 が 一寸 、 二 寸 、 三寸 と 、 ペーヴメント を 離れ て 空中 に
^
浮き 上る で は あり ませ ん か 。
1171
,789,5: 女体 の 輪郭 が 黒く
^
浮き 上っ て いる 。
1171
,2127,30: 柱 は 何 の 木 か 知ら ない が 、 長年 の 潮風 に さらさ れ 、 材質 の やわらかい 部分 は 風化 し 、 木目 だけ が くっきり と
^
浮き 上っ て いる 。
1172
,79,11: 一瞬 、 右 の 半面 が 乏しい 電灯 の 光 に
^
浮き 上っ た 。
1172
,784,4: そのまま 、 ゆるゆる と
^
浮き 上っ て 来る よう に し て 目 が 覚め た 。
1173
,381,29: 真夜中 すぎ て 二 十 二 三 夜 の 月 が 出 て い た が 、 風物 は 蒼然 と くらく 湿地 を 貫く 道 だけ が 白く
^
浮き 上っ て い た 。
1173
,607,24: 気がつけ ば 胸 の 上 に 組み合さ れ た 両手 は ほとんど 肉 が 落ち て 、 筋 だけ が 針金 の よう に
^
浮き 上っ て いる 。
拾い上げる
(拾う.上げる)
延べ語数:
31
0077
,57,5: 彼 は それ を
^
拾い あげ て 、 常夜灯 の 下 まで 持っ て いっ て 改め た 。
0080
,1562,17: あげく の はて に 、 足もと に 落ち て い た 文 福茶 釜 の 破片 を
^
拾い あげ て 、 これ を 見物人 席 へ 投げ はじめ た から たいへん です 」
0081
,405,7: ラツール が 苦心 を し て
^
拾い あげ た 食料 品 を 、 玉太郎 は 世界一 の ごちそう だ と 思い ながら 、 思わず たべ すごし た 。
0081
,1039,5: 彼 は それ を
^
拾い あげ た 。
0087
,2268,3: 「 あなた が
^
拾い あげ た 缶詰 は たいへん 軽かっ た と いう が 、 どれ 位 の 重 さ だっ た ん です か 」
0095
,424,30: 彼 は 、 燃える ソ連 船 ゼムリヤ 号 の 焔 の 中 に 飛びこむ 代り に 、 七つの海 の 中 から その 前日 まで の ゼムリヤ 号 の 消息 を
^
拾い あげよ う と 努力 し て いる 」
0546
,36,11: その ひと は すぐ 、 藁 編み の 瓶 容れ を
^
拾い あげ 、 じっと 眺め て 、 残っ てる 瓶 の 下部 を つまみ 取り 、 乱暴 に 川 の 中 に 投 り 込み 、 地面 の 瓶 の 破片 も 、 足 先 で 乱暴 に 川 に 蹴込 んで 、 それから 瓶 容れ を 私 の 手 に 返し た 。
0567
,191,15: 怪しげ な 飲屋 の 女中 なんか し て い た の を 、 わたし が
^
拾い あげ て やっ た 、 その 恩義 は けろりと 忘れ て 、 十 五 も 二 十 も 年 が 違う のに 一緒 に なっ て やっ た と 、 逆 に こちら へ 恩 を 着せよ う と する 。
0573
,363,4: 彼 は それ を
^
拾い あげ た が 、 すぐ に 投げ捨て た 。
0579
,10,15: 火災 の 際 に 投げ込ま れ た 多少 の 器物 は 、 いつのまにか 、 すっかり
^
拾い あげ られ まし た し 、 また 、 以前 から い た 緋鯉 や 真鯉 や 鮒 の 類 は 、 それ も 僅か で は あり まし た が 、 いつのまにか 、 捕獲 さ れ て しまっ て い まし た 。
0592
,533,8: 私 は 起き 上っ て 、 枕 を
^
拾い あげ 、 袖 で 拭き 清め 、 それ を 頭 に あてがっ て 寝そべっ た 。
0617
,2157,1: 漸く
^
拾い あげ た もの を 次に 列挙 する 。
0642
,1158,37: 又 、 ある 時 、 買い物 し て 現れ て 自転車 に 乗ろ う と する 男 が 万年筆 を 落し て 知ら ず に 走り去ろ う と する から 、 よびとめ て 、 万年筆 を
^
拾い あげ て 渡し て やっ た 。
0642
,1331,3: その 雑巾 で
^
拾い あげ た ま ゝ を 、 お 渡し に なっ た の です わ 」
0701
,23,20: これ を 右手 の 掌中 に 持ち かえ て 、 右側 の 生徒 の 机 の 下 から それ を
^
拾い あげ た よう な フリ を する 。
0734
,202,12: そのうち 、 なん の 気 なし に 、 歯 の ところ を
^
拾い あげ た と 思い なさい 。
0754
,94,14: 昔 の 同僚 が 町 工場 の 小 成金 に 出世 し て 、
^
拾い あげ て くれ た の 。
0754
,112,9: 野口 は ウダツ の あがら ぬ 亮作 を
^
拾い あげ て 会計 を まかせ た 。
0759
,6401,36: エンゼル は 事 の 意外 に 驚い た ばかり で なく 、 大庭 という 奴 が 海千山千 の 強か者 で 、 記代子 の バカ さ かげん に 手 を 焼い て おり 、 これ を
^
拾い あげ た エンゼル を いい カモ だ と 笑っ て いる の じゃ ない か と ヒガン だ ほど で あっ た 。
0790
,16,2: おどろい て
^
拾い あげ て みる と 、 まさしく 同じ 物 。
0841
,17,0:
^
拾い あげ て みる と 、 ハート の クイン で あっ た 。
0844
,279,15: グズ 弁 は あまり の フシギ さ に 驚い て 、 急い で スパナー を
^
拾い あげ た 。
0863
,196,22: 自分 の 計画 に しぶしぶ ながら 賛成 し た わたくし を 見る と 、 スティヴン は 電線 を 巻い た リール を
^
ひろい 上げ 、 器具 類 を 直し まし た 。
0866
,658,97: 彼 は まだ 外国 語 学校 に 籍 は おい て い た が 、 家庭 教師 、 筆耕 、 翻訳 の 手伝い など の 収入 で 、 少し でも 家 の 負担 を 軽く しよ う と 、 それ こそ 青春 の 誘惑 に は 眼 も くれ ぬ という 時代 で あつ た が 、 ある 日 の 夜 遅く 、 高円寺 に 住む 某 銀行 家 の 息子 の 中学生 に 初歩 の 英語 を 教え に 行 つた 、 その 帰り みち で 、 ふと 誰 か が 落し た らしい 紙入れ を
^
拾い あげ 、 駅前 の 交番 へ それ を 届け出 た 。
0866
,1129,26: 京野 等 志 は 、 弟 の 机 の 上 に 、 学校 の ノート が 一 冊 投げ出し て ある の を 、 ふと
^
拾い あげ て パラパラ と 頁 を 繰 つ て み た 。
0981
,794,29: … … ( それに 気 附き 、 ユックリ し た 動作 で 下 を 向き 、 白い 頭 と 左腕 を しなやか に 伸ばし て 扇 を
^
拾い あげる … … 白鳥 が 何 か を ついばん で いる )
0995
,423,5: … … ( 相手 が
^
拾い あげ た 火 の 消え た シガレット を 、 顔 の 前 で いじくっ て いる の を 見 て 、 ライタア に 火 を つけ 、 近づく )
0995
,1098,24: 村 子 … … ( その 方 を チョット 振り返っ て み て から 、 歩い て 来 て 、 サツ タバ を
^
拾い あげ 、 バタバタ と 泥 を はたき 落し て 、 佐山 の 方 に 寄っ て 、 それ を 相手 の 手 に 持た せる ) 取っ とき なさい よ 。
0995
,1241,31: … … ( 花岡 と 村 子 は 、 相手 の 意味 が わから ず 、 佐山 を 見る ) … … ( 返辞 が ない ので 佐山 は それ を
^
拾い あげ 、 泥 を 吹き払っ て から 、 そば の ロウソク の 火 に 持っ て 行っ て 吸いつけ 、 煙 を 吸いこみ ながら 、 自分 の 場所 に 行っ て 腰 を おろす 。
1071
,13,43: 前 措き が 長く なっ た が 、 私 の この 小篇 は 、 そんな 社会 課題 を とり上げ た という 程 な 作 で は なく 、 たまたま 手近 な 書 から 宋 代 の 緑林 挿話 の 小 素材 を
^
ひろい 上げ 、 それに 些か 潤色 を 加え て み た まで の もの で ある 。
1075
,299,22: あるいは 酒樽 に 奉納 住吉 大明神 、 または 金毘羅 大 権現 宝前 と 書い た の を 、 海 で 船頭 が
^
ひろい 上げる こと も ある 。
湧き上がる
(湧く.上がる)
延べ語数:
31
0060
,725,3: 渡辺 は
^
湧き 上がっ て くる 疑問 を 、 抑え られ なかっ た 。
0060
,2868,11: 論文 を 読み 進む うち に 、 エンゲルバート は 胸 に
^
湧き 上がっ て くる 興奮 を 抑え られ なく なっ た ★ 。
0060
,3289,62: 「 フール・オン・ザ・ヒル 」 の 演奏 を 終え た あと 、 アンコール の 声 を 充分 待ち きる こと なく アルテア が 次 の 演奏 に 移っ た 点 に は 不満 が 残っ た が 、 耳 を 澄ま せ て ラジオ から の 音 を 追う 聴衆 の 視線 の 熱 に 、 ドンピア は くすぐら れる よう な 喜び が
^
湧き 上がる の を 抑え られ なかっ た 。
0060
,4085,24: マイクロ コンピューター の 販売 という 本業 を こなし ながら 、 孤立 無援 で ここ まで 育て て き た 渡辺 の 胸 に
^
湧き 上がっ て いる 思い に 、 大内 は 想像 の 手 を 伸ばし た 。
0060
,4097,3: そして 内 から
^
湧き 上がる 彼ら の エネルギー は 、 硬直 し がち な 大 組織 を 活性 化 さ せる 鍵 と なる と 読ん だ 大内 淳 義 の 理 。
0060
,4105,23: どこ まで 突き進ん で いく の か 、 確かめ たい と 思っ た の は むしろ 、 渡辺 たち の 胸 に
^
湧き 上がり 、 たぎり はじめ て い た 熱 の 行方 だっ た 。
0060
,4158,36: すべて の 大 企業 が 自由 で は い られ ない こうした 硬直 化 を 阻む うえ で 、 会社 の 中 で は なく 外 に 目 を 向け た スタッフ の 、 内 から
^
湧き 上がっ て くる 新しい 発想 と エネルギー は 、 唯一 の 特効薬 と なる と 大内 は 考え た 。
0060
,4211,13: 渡辺 と の 激しい やりとり の 中 で 、 彼ら の 内 に
^
湧き 上がっ て いる 熱 の すさまじさ を 、 大内 は あらためて 痛感 さ せ られ た 。
0060
,4798,12: そんな 勉強 漬け の 中学校 時代 に も 、 内 から
^
湧き 上がっ て くる 興味 を 育てる 機会 は あっ た 。
0060
,6043,4: ふと 胸 に
^
湧き 上がっ て き た の は 、 気負い や 誇り で は なかっ た 。
0060
,6335,42: この マシン へ の アプリケーション 開発 に も 、 是非 とも 力 を ふるっ て いただき たい 」 と 締めくくっ て 浜田 が 席 に 着い た とき 、 アスキー 側 の 出席 者 は 緊張 に 背筋 を 粟立た せ 、
^
湧き 上がっ て くる 苦い 唾液 に 舌 を 焼か れ はじめ て い た 。
0060
,6476,50: PC サブ グループ の 後藤 たち が 一 〇 〇 〇 を 表わす K の 単位 で 月間 の 出荷 台数 に 言及 する たび に 、 N — 10 プロジェクト の 小澤 や 早水 たち は オフィス コンピューター と の あまり の 規模 の 違い に 唾 の
^
湧き 上がっ て くる よう な 緊張 を 覚え させ られ て き た 。
0060
,6984,14: アルテア の うがっ た 穴 に 生まれ た 湖 は 、 内 から
^
湧き 上がる ソフトウエア へ の 飢え の 圧力 を はらみ 、 水面 を かろうじて 平らか に 保ち ながら 膨れ 上がっ て い た 。
0060
,7468,5: と 次 から 次 へ
^
湧き 上がっ て くる アイディア を ぶつけ 合い 、 「 今後 この 技術 に は しっかり 注目 し て いき ましょ う よ 」 と 確認 し あっ た とき に は 、 窓 の 外 は すっかり 暮れ て 、 はるか に 広がる 街 の 灯 が 美しい 夜景 を 作っ て い た 。
0060
,7485,29: さっそく MITS あて に 注文 を 出し た 安田 は 、 かつて ラジオ の 世界 で 巻き 起こっ た 大衆 運動 が 、 マイクロ コンピューター を 核 として 再び
^
湧き 上がる の で は ない か と 考える よう に なっ た 。
0060
,7997,14: ソフト カード と 名付け られ た この 製品 を 一目 見 て まず
^
湧き 上がっ て き た の は 、 アイドル の 作品 を 汚さ れ た よう な 不快 感 だっ た 。
0060
,8054,24: 組織 上 の 役割 や 制約 と は 無関係 に 、 一 人 の 人間 として 人 が コンピューター と 向き合っ た とき
^
湧き 上がっ て き た 、 グラフィックス や 音 と 遊び たい という 欲求 を 埋め た の は 、 ベーシック だっ た 。
0060
,8504,35: この マシン に 「 GUI を 生かし た アプリケーション を 可能 な 限り 早く 用意 し て ほしい 」 と 日本電気 から 要請 さ れ た 時点 で 、 古川 は 共感 と 焦り という
^
湧き 上がっ て くる 二つ の 思い に 引き裂か れ た 。
0060
,9135,9: マック ペイント を 一目 見 た とき 、
^
湧き 上がっ て き た の は 笑い 出し たい よう な 驚き だっ た 。
0062
,581,69: この テレンス・マン が 「 絞り染め ソフト 」 という ソフトハウス の オヤジ に なっ て 退屈 な 七 〇 年代 以降 を 生き延び て いる という 設定 に 、 オレ は かなり 心 の ひだ を くすぐら れ た の だ が 、 ここ に 主人公 が 押しかけ て き て なに や か や あっ て 、 マン の 内側 に は 再び 表現 し たい という 衝動 が
^
湧き 上がっ て くる 。
0062
,2945,21: だが 、 自分 自身 が 父 と 母 の 結び付き の 産物 で ある こと は 、 骨 の 髄 から
^
湧き 上がっ て くる 直感 によって 知っ て い た 。
0103
,378,7: 「 わ ーッ 」 という 声 が
^
湧き 上がり まし た が 、 これ は 船大工 や 藩士 の 方々 が 、 思わず あげ た 声 でし た 。
0113
,162,7: けれ 共 自分 の 心 から
^
湧き あがっ た 事 で ない 限り 一つ 事 を そう いつ まで も 思い つづける 事 の ない 千 世子 な ので 久しい 間 と は 云え じき に 忘れ て 居 た 。
0141
,11744,4: 伸子 は 、 段々
^
湧き あがっ て 来る 一種 の 憤り めい た 感情 で それ に 堪え 、 一同 について レントゲン 診察 室 に 案内 さ れ た 。
0241
,1,36: 久しぶり に うす 暗い かさ を とりはずし 、 隅々 まで くっきり と 照らし ださ れ た 炉 ば た に 坐っ て 一家 の もの が あらためて 互 の 顔 を 眺め あっ た 刹那 、
^
湧き あがっ た 思い と 新た な 涙 こそ 忘れ がたい と 思う 。
0512
,17,15: と が なら れ た 事 等 が 悪い 夢 の 様 に 頭 に
^
湧き あがっ て 来 た 。
0613
,213,2: あの
^
湧き 上がる 青葉 に 埋まっ て い た 稲佐山 は 赤 ちゃ けた 岩山 と 変わっ て いる で は ない か ?
0613
,1140,10: 勃然 として 新鮮 なる 興味 が 荒涼たる 原子 野 に
^
湧き 上がる 。
0617
,923,21: 藤原 南 家 の 郎女 が 藕糸 を 績 い で 織っ た 曼陀羅 から 光明 が 泉 の よう に
^
涌き あがる と 見 られる 暁 が 来る 。
0985
,2624,22: しばらく し て から 又 同じ よう な 声 … … 低い 、 地 の 底 から の よう な 慟哭 が
^
湧き あがっ て 来 て 、 次第に その あたり を ゆるがす よう に 強く なる )
1041
,3182,6: というのも 、 そこ から ロックンロール が
^
湧き あがる 母胎 で ある 一 九 四 〇 年代 の 都会 ブルース は 、 これ を 水 で 薄める に は 余りに も 強烈 な 生命 力 に 満ち て い た し 、 また そう で ある から こそ 、 どちら も アメリカ 文化 一般 から 孤立 し 疎外 さ れ て い た の で ある 。
燃え上る
(燃える.上る)
延べ語数:
30
0027
,233,16: 自分 は 、 世界 が 一瞬 に し て 地獄 の 業火 に 包ま れ て
^
燃え 上る の を 眼前 に 見る よう な 心地 が し て 、 わ あっ !
0053
,3214,17: 二 十 七 歳 の 身体 の 中 に 燃え て いる 火 が 、 そのまま
^
燃え 上っ て 来 た よう な 声 で あっ た 。
0065
,55,39: 父 の 死 に対する 疑惑 や 、 母 の 生活 に対する 憤懣 や 、 自己 の 運命 に 就い て の 屈辱 感 や 、 そうした もの が 一時 に 火 と なっ て 、 彼 の 中 に
^
燃え 上っ た 。
0083
,336,36: こう なれ ば 珠子 に対する 愛着 は 冷却 せ ざる を 得 ない が 、 その 代り 珠子 が 私 の 脚 を 仇 し 男 に 贈っ た という 所業 に対する 怨恨 は 更に 強く
^
燃え 上ら ない わけ に 行か なかっ た 。
0112
,34,9: 三 人 は しめきっ た 西洋 間 で 赤く
^
もえ 上る ストーブ の 焔 を 見 ながら 、 特別 に 造ら れ た 国 に 住む 人間 の 様 な わだかまり の ない 気持 で 居 た 。
0141
,3408,11: いま 、 篝火 の よう に メイエルホリド の 舞台 いっぱい に
^
燃え 上っ て 、 観客 の 顔 々 を 照 し 出し て いる 憎悪 に くらべれ ば 、 伸子 の もっ て いる 憎悪 は ほんとに 古く て 小さい 。
0433
,473,12: 私 が 専念 に 真剣 に なっ た 時 、 心 に
^
燃え 上る 焔 の 明る さ に 総て を 委せ て 、 此 を 書き 続ける の で ござい ます 。
0435
,9,28: 或 時 に は 、 情慾 だ と 思っ て 、 自分 で 恥じる ほど 激しい 思慕 が 、 身 と 魂 を 、 白熱 し て
^
燃え 上っ て 来る の で ある 。
0491
,44,53: 二 十 六 歳 に 花 ざかり を 描い た ( 三 十 三 年 ) 画家 が 何故 十 九 年 の 後 、 四 十 五 歳 で 焔 を ( たった 一 枚 の 凄艷 な 絵 ) として ( 中年 女 の 嫉妬 の 炎 —— 一念 が
^
もえ 上っ て 炎 の よう に やけつく 形相 を かい た ) 大正 七 年 ( 四 十 五 歳 ) の で あろ う か 。
0509
,371,16: 私 共 が 一旦 病気 に なっ て 生き 様 と 云う 願望 が 激しく
^
燃え 上っ た 時 ほど 医者 の 奴隷 に なる 事 は ない 。
0550
,106,11: 語り合う こと は 少なかっ た が 、 愛情 は 急 に
^
燃え 上っ て いっ た 。
0562
,349,10: 田中 さん は 衆人 に かこま れ ながら 、
^
燃え 上る 炭 俵 を 見つめ て い た 。
0565
,278,7: そして 暫く 、 美津子 さん は
^
燃え 上る 火 を 見 て い まし た が 、 ふい に が くり と なっ て 、 地面 に 突っ伏し て しまい まし た 。
0565
,291,8: たとえ 粗相 から に せよ 、 物置 が
^
燃え 上る よう な こと を 致し た の は 、 この 花子 で ござい ます 。
0573
,287,11: 火 は 横 に は い 、 それから 一斉 に
^
燃え 上っ た 。
0577
,24,19: 蒼白い 閃光 に 次い で 、 赤い 焔 が 人家 の 軒先 に 流れ 、 あちこち から 、 どっと
^
燃え 上り まし た 。
0577
,37,26: そして … … それ まで 自若 として 抵抗 し 続け て き た 椎の木 が 、 俄 に 、 葉 から 枝 から 幹 まで ぼっと
^
燃え 上り まし た 。
0595
,303,23: 腹 の 底 から 湧い て くる 憤怒 と 肉 に きざみこま れ てる 愛着 と が 、 一緒 に よれ 合っ て
^
燃え 上っ て くる 。
0787
,155,3: 厚紙 だ から
^
燃え 上る のに 手間 が かかっ て 、 部屋 は 煙 で 目 も あけ られ ない 程 に なっ た 。
0853
,292,15: 東都 第一流 の 大 新聞 から 連載 小説 の 依頼 を 受け て 、
^
燃え 上る ごとく に 心 が 励ん だ けれども 、 子供 の 学校 の こと 、 女房 の こと 、 オフクロ の 顔 を 見 て たん じゃ 心 が 落付 か ない ん だ 、 下ら ぬ 文人 気風 の 幻影 的 習性 に 身 を 入れ て 下らなく 消耗 し 、 ともかく 小田原 の 待合 の 一室 を 借り て 日本 流行 大 作家 御 執筆 の 体裁 だけ ととのえ た が 、 この 小説 が 新聞 に のり 金 が はいる の が 四 、 五 ヶ月 さき の こと 、 出来 が 悪く て 掲載 でき ない など と 云っ たら この 待合 の 支払い を 如何 に せ ん 、 そんな こと ばかり 考え て 、 実際 の 小説 の 方 は ただ 徒 ら に 苦吟 、 遅々 として 進ま ない 。
0974
,7,36: ガンジー の お 葬式 の 日 に は 、 何 十 万 という 民衆 が 、 地方 から 集っ て 来 て 、 ガンジー 夫人 が 、 棺 へ 火 を つけ て 、 炎 が
^
燃え 上っ た 時 に は 、 人々 が 声 を あげ て 、 花束 を 投げこん だ という ニュース を 聞い て 、 私 は 広い 川 の ほとり の 、 この 光景 を 想像 し て 、 何 か 詩 の よう な 感じ が し た 。
1000
,775,63: 行列 が 本 院 の 館 に 着い て 、 その 人 が 車 から 下りる 時 に 、 せめて 一 と 眼 逢え も しよ う か と 願っ て い た のに 、 と うく その 望み も 空しく 終り 、 もはや 永久 に 隔絶 し 去っ た こと を 思う と 、 更に その 人 を 愛惜 する 念 が
^
燃え 上っ て 来る の で あっ た 。
1000
,857,57: 尊 意 が 、 咽喉 が 渇い て おい で ゞ しょ う と 云っ て 柘榴 を すゝ め た の を 、 丞相 は 取っ て 口 に 啣 んで ひしひし と 噛み砕き 、 妻戸 の ふち に 吐き かけ た か と 思う と 、 見る く 一 条 の 火焔 と なっ て
^
燃え 上っ た が 、 尊 意 が 灑水 の 印 を 結ぶ と 、 たちどころに その 火 が 消え た 。
1140
,36,11: 水 の よう に 静か な 表情 が 、 俄然 として
^
燃え 上る 火 の よう に 激発 さ れ た 変り目 は 、 何 に 譬え たら 宜しい でしょ う 。
1147
,175,39: 江戸 中 の 人 が 大騒ぎ を する 生 仏 様 で あっ た に し て も 、 飯 も 食い 、 水 も 呑み 、 夜 に なれ ば 眠り も する お 竹 に対して 、
^
燃え 上る 恋心 を どう 鎮め た もの でしょ う 。
1148
,161,28: 深沢 深 の 手 は 憑かれ た もの の よう に 鍵盤 の 上 に 踊っ て 、 その 長髪 は 牡 獅子 の 鬣 さながら に
^
燃え 上り まし た 。
1172
,1392,20: 厚い 暗号 書 は 燃え 切れ ず に くすぶっ た と 思う と 、 また 頁 が めくれ て 新しく
^
燃え 上っ た 。
1172
,1427,13: 新しい 材料 を 得 て 、 焔 は 飴 の よう に 粘っこく
^
燃え 上っ た 。
1174
,2394,13: しばらく 収まっ て い た 怒り が 、 また じりじり と 胸 に
^
燃え 上っ て 来 た 。
1174
,4310,17: 厚和 の よう な 北辺 と 違っ て 、 亜熱帯 の 風物 は 華麗 で 、 まるで
^
燃え 上っ て いる よう に 見え た 。
見込む
(見る.込む)
延べ語数:
30
0077
,30,7: ちょ ッ 、 悪い 者 に
^
見 こま れ た よ 。
0080
,11,2: 運命 に
^
見 こま れ て しまう と 、 お金 の ない 人 が 大 金持 に なっ たり 、 または その 反対 の こと が 起こっ たり 、 いや 、 そんな こと より も 、 もっと もっと 意外 な こと が 起こる の だ 。
0141
,9488,22: うち へ は 、 今月 末 まで に 退院 と 電報 を うっ て やっ た けれども 、 それ は 退院 の
^
見 こみ 、 または 伸子 たち の 予想 と いう だけ で 、 フロムゴリド 教授 は その 点 について 、 はっきり し た こと は 何 も 言っ て い なかっ た 。
0505
,941,2: 足元 を
^
見 こん で 、 法外 な 事 は し ない が いい と 栄蔵 は 怒っ たけれ 共 、 冷然 と 笑い ながら 、
0554
,1227,10: 「 ええ 、 長い 間 の 病気 で 、 もう
^
見 こみ は なかっ た の です 。
0649
,51,31: 他 の 社員 も みな そう で 、 当時 は 紙 が 店頭 に ない の で ある から 、 銘々 が 自宅 へ 持ちこむ 量 も 長期 の ストック を
^
見 こん で おり 、 矢島 の 出征 後 の 留守 宅 に も 少から ぬ この 用箋 が 残さ れ て い た 筈 で あっ た 。
0690
,190,7: その 先生 の 神妙 な 話術 を
^
見 こん で 、 お願い が ある ん です が 、 なん しろ オレ は 喋り だす と 軽率 で ねえ 。
0732
,1722,5: 雲 さん を 男 と
^
見 こん で 胸 の 秘密 を うちあけ まし た 。
0754
,95,6: 実直 で グズ な ところ を
^
見 こま れ て 、 会計 を あずかる 重要 な ポスト を 与え られ た の よ 。
0777
,1096,12: 「 宇礼 が ミコ で 、 暗示 に かかり 易い 娘 と
^
見 こん で 、 やっ た まで の こと です が 、 ほか に 証拠 が 一 ツ も ない ので 、 破れかぶれ 窮余 の 策 という わけ でし た 。
0780
,243,26: しがない 暮し は し て おり ます が 、 物分り の よい 世話好き など と 多少 は 人様 に も 信用 さ れ 、 人柄 を
^
見 こん で 目 を かけ て 下さる お客様 も おいおい つく よう に 見 うけ られ ます 。
0783
,55,6: とき に ベク 助 朝臣 と
^
見 こん で 頼み の 筋 が ある が … … 」
0783
,354,27: 二 人 の 坊主 が 、 どこ を どうして 、 この 中 で 殺さ れ て いる の か 判じ 難い が 、 婚礼 の ドサクサ を
^
見 こん で 泥棒 に 来 た もの の よう だ 。
0785
,986,4: 私 を 男 と
^
見 こん で この 秘密 を あかし て 下さっ た 以上 、 ただ もう 山 キ が 成仏 する よう に 、 冥福 を 祈る こと だけ しか 考え ます まい 。
0787
,87,28: 父 が 故郷 を ひきはらい 上京 し て 店 を ひらく とき 、 土地 の 小さな 織物 屋 の 手代 を し て い た 川根 が
^
見 こま れ て 連れ られ て き た の で ある 。
0788
,49,16: たまたま 病床 に つき そめ て 不自由 を かこっ て い た 全作 が どこ を
^
見 こん で か 看護 人 に 選ん だ 。
0788
,268,3: その 心がけ を
^
見 こま れ て 全作 が 特に 係り に 選ん だ の だ 。
0808
,45,4: アネサ の 怪力 を
^
見 こん で ヨメ に もらっ た の は オカカ だ から で ある 。
0808
,361,10: 庄屋 は アネサ を 一目 見る と 、 蛇 に
^
見 こま れ た よう に 、 冷汗 が 流れ 、 から だ が ふるえ て 、 動け なく なっ て しまっ た 。
0809
,232,19: 「 話 という の は 外 でも ねえ が 、 オメ 様 方 を い ッ ち キッツイモン と
^
見 こん で 、 ここ に 一 ツ の 頼み が ある て もん だ て 。
0853
,269,94: 亡夫 の 遺産 は 年端 も ゆか ぬ 庄吉 が みるみる 使い果し 家 屋敷 は 借金 の カタ に とりたて られ 、 執達吏 は くる 、 御 当人 は 逃げだし て 文学 少女 と ママゴト みたい な 生活 し て 、 原稿 は 売れ ず 、 酒屋 米 屋 家賃 に 追わ れ て 、 逃げ 廻り 、 居候 、 転々 八 方 うろつき 廻り 、 子供 が 病気 だ の と 金 を せびり に くる 、 彼女 は 長年 の 訓導 生活 で 万金 の ヘソクリ が ある から それ を
^
見 こん で 庄吉 が 騙し に くる の だ けれども 、 もう 鐚 一 文 やら ない こと に し て いる 。
0861
,105,43: 並木 通り の 入口 の ソバ 屋 か なんか の 格子 を 後 に し て 一生 けんめい 叩き 合っ て 四 五 人 に 手傷 を 負わ せる と 敵 に やや ヒル ミ が 見え た から 、 ここだ 、 と
^
見 こん で ムヤミ に 斬り ちらし て トビ 口 十 本 ぐらい 叩き 落し た 。
0953
,57,41: 大臣 、 参議 の 思い もの や 、 夫婦 仲 の いい 判官 や 府 生 の 北 ノ 方 、 得度 し た ばかり の 尼 君 、 という ふう に むずかしけれ ば むずかしい ほど いい ので 、 これ と
^
見 こん だら 、 尼寺 の 築 泥 も 女院 の 安 主 も 、 泰文 を 食い とめる こと が でき ない 、 かならず 奇怪 な 手段 で 成功 し た 。
0953
,67,18: 朝霞 は 父 や 兄 から 泰文 の 評判 を きき 、 おおよそ そんな こと だろ う と
^
見 こみ 、 嫁 資 の ほか に 自分 の 身 に つく もの を こっそり 持っ て き た ので 、 子供 たち の 養育 費 は すべて その 土地 の あがり から 出し て い た 。
0988
,2175,9: もう どんな 事 を し て も 救わ れる
^
見 こみ の 無い 、 暗い 暗い 穴 の 中 で 泣き まし た 。
0989
,2199,13: それ を 追いかけ て 行く よう な 姿勢 で 廊下 の 奥 を
^
見 こん で いる 柳子 。
1040
,2160,20: 好き な とき だけ のんびり 泳ぐ つもり で い た の だ が 、 何 人 か の コーチ に
^
見 こま れ た 。
1072
,4433,23: 目明し の 辰三 は 、 その 長い 経験 と 、 老練 で しかも 、 実直 な ところ を 、 二 人 に
^
見 こま れ て 、 こんど の 事件 と 、 裏面 の 秘事 も 、 のこらず 打ち明け られ て い た 。
1097
,19,15: たき 立て の ご飯 の 匂い が 、 ほのぼの と おなか の 底 まで 浸
^
み 込む よう な 気 が し た 。
1101
,619,14: 陸地 の 上 で これ を 探す こと は 、 今 の ところ ちょっと
^
見 こみ が うすい 。
出来上がる
(出来る.上がる)
延べ語数:
29
0081
,384,8: その うち に 筏 の 方 は
^
出来 あがっ た 。
0098
,3181,7: 荷 は 十 一 包み も
^
出来 あがっ た 。
0112
,230,55: アポ ロー の 銀 の 絃 の 澄ん だ 響 に 、 ふか さ の 知れ ない 谷 底 に なる 沈鐘 の 鐘 が まじっ て 美 くし い 音楽 と なり 、 山 の * さん 郎 ら の 金 の 櫛 で 梳り ながら の 歌声 、 そうした 、 いかにも 想像 で
^
出来 あがっ た 美 くし い おだやか な 幻影 の 絵巻物 が 千 世子 の 前 に ひろがっ た 。
0140
,3539,20: 前 の 年 の 初夏 に 着手 さ れ た もの で あっ た から 、 一 年 ぶり で
^
出来 あがっ た 。
0140
,3837,4: 素子 は 、
^
出来 あがっ た 翻訳 の 出版 社 を きめる 用事 で 数 日 つづけ て 外出 し た 。
0141
,20422,1: 大体
^
出来 あがっ て 、 その 下見 が 行わ れ た とき 、 伸子 も ついて行っ た 。
0141
,21012,27: 来週 の 木曜日 まで に —— 川瀬 の こと づけ で 伸子 が リュックス へ 行っ た きのう は 木曜日 で あっ た から —— とても
^
出来 あがら ない の は 明らか だ として も 、 どだい 、 伸子 に やりとげ られる 仕事 な の か どう か 。
0141
,21178,5: 伸子 が 、 ここ まで
^
出来 あがっ て 来 た 今 の ソヴェト 生活 を 、 ほめる の は 何と たやすい こと だろ う 。
0501
,40,18: それでも 八月 の 二 十 日 すぎ て 東京 へ かえる とき 「 古き 小 画 」 は
^
出来 あがっ た 。
0616
,111,98: 或 日 、 その 雑記 帳 を 買っ て き て 僕 が なんと いう こと も なく その 表紙 の 絵 を スゥイス あたり の 冬 景色 だろ う 位 に おもっ て 見 て い たら 、 宿 の 主人 が そば から 見 て 、 それ は 軽井沢 の 絵 です ね 、 と すこしも 疑わ ず に 言う ので 、 しまいに は 僕 まで 、 これ は ひょっとしたら 軽井沢 の 何処 か に 、 冬 に なっ て 、 すっかり 雪 に 埋まっ て しまう と 、 これ と そっくり な 風景 が ひとりでに
^
出来 あがる の かも しれ ない 、 と 思い出し た もの だ 。
0618
,151,44: しかし 、 や むにやまれぬ 必要 の ため に 遠い 国 から 買い に くる の だ から 、 奴隷 は 大切 に 扱わ れ 、 第 一等 の お客様 と 同じ よう に もてなし を 受ける そう だ が 、 それ も 仕事 が
^
出来 あがる まで の 話 さ 。
0665
,32,10: 傑作 は 鼻歌 を うたい ながら 書きなぐっ て も
^
出来 あがる もの で 、 どんな 通俗 な 取引 でも よろしい 。
0715
,63,29: 御存知 の マルコポーロ で あり ます が 、 彼 の 手記 に 書い て ある ニッポン は 、 ジパング という こと で あり まし て 、 黄金 で
^
出来 あがっ て いる 国 だ という こと に なっ て おり ます 。
0732
,1438,43: 作業場 から 下 の 鉄道 駅 まで 立派 な 道路 を きりひらい て 、 砂利 も しき 、 ヌカ ルミ に なら ない よう に 充分 手 も 加え て ある が 、 今や トロッコ も 敷設 中 で 、 八 割 まで
^
出来 あがっ て いる 。
0732
,1441,3: この トロッコ が
^
出来 あがる と 、 今 まで の 苦労 が 報わ れる の だ 。
0787
,507,14: 三 十 本 の 神 の 矢 は ちょうど まる 一 年 かかっ て
^
出来 あがる よう な 定まっ た 工程 が ある 。
0853
,275,41: その くせ 武士 は 食わ ね ど 高 楊子 、 金 なんか 何 だい 、 ただ 仕事 さえ すりゃ いい ん だ 、 静か な 部屋 、 女房 子供 に 患わ さ れ ぬ 閑居 が あれ ば 忽ち 傑作 が
^
出来 あがる よう な 妄想 的 な 説 を 持 し て いる 。
0853
,276,96: 彼 は 然し 実際 は 最も 冷酷 な 鬼 の 目 を もち 、 文学 など は タカ の 知れ た もの 、 芸術 など と いう と 何 か 妖怪 じみ た 純粋 の 神秘 神品 の 如く に 言わ れる けれども 、 ゲーテ が たまたま シェクスピア を 読み 感動 し て オレ も 一つ マネ を し て と 慌て て 書き だし た の が 彼 の 代表 的 な 傑作 で あっ た という ぐあいのもの 、 古来 傑作 の 多く は お金 が 欲しく て お金 の ため に 書きなぐっ て
^
出来 あがっ た もの だ 、 バルザック は 遊興 費 の ため に 書き 、 チェホフ は 劇場 主 の 無理 な 日限 に 渋面 つくっ て 取りかかり 、 ドストエフスキー は 読者 の 好み に 応じ て 人物 の 性格 まで 変え 、 あらゆる 俗悪 な 取引 に 応じ て 、 その 俗悪 な 取引 を 天来 の インスピレーション と 化し 自家 薬 籠 の 大 活動 の 源 と 化す 才能 を めぐまれ て い た に すぎ ない 。
0891
,188,19: 旅行 後 二 年 半 ほど し て 、 厖大 な 報告 書 『 サガレン 島 』 が
^
出来 あがっ た 。
0893
,385,19: 旅行 後 二 年 半 ほど し て 、 厖大 な 報告 書 『 サガレン 島 』 が
^
出来 あがっ た 。
0893
,737,3: どんな ロパーヒン が
^
出来 あがっ た か は 想像 に 難く ない 。
0916
,60,14: そこで のみ 感情 移入 、 物我 合一 という よう な 過程 で 芸術 が
^
出来 あがる の で ある 。
0977
,189,51: せん で 竹 の 皮 を むき 、 ふし の 外 の でっぱり を けずり 、 内側 の かたい 厚み を けずり 、 それから 穴 を あけ て 、 柄 を つける と 、 ぶかっこう ながら 丈夫 な 、 南 九州 の 農家 など で よく つかっ て いる 竹 びしゃくが
^
出来 あがる 。
0985
,886,7: 正しい 公平 な 日本 の 歴史 が
^
出来 あがる の は これから だろ う と 思わ れる 。
0989
,2210,15: さんざん 女狂い を し て 、 そこで 立派 な 一 か どの 道楽 もん が
^
出来 あがっ た と 思っ た 時 に は 、 まるで あんた 、 当人 腑抜け に なっ ちゃっ て た 。
0989
,2561,10: 病気 が 治っ て も 、 人間 として 廃人 が
^
出来 あがっ て も 無意味 な ん だ から 。
0993
,626,18: 壮 六 ( 語り ) その 次ぎ の 年 の 春 に 別荘 は きれい に
^
出来 あがっ て 、 その 夏 から 黒田 様 御 一家 が ズーッ と 毎年 おい でる よう に なり やし た 。
0993
,1072,6: 春子 ああ 、 もう すっかり
^
出来 あがっ てる わ !
1076
,88,14: わかる はず が ない と いう だけ の 答 すら も 、 どうやら まだ
^
出来 あがっ て は い ない の で ある 。
仕舞い込む
(仕舞う.込む)
延べ語数:
29
0002
,2381,21: お かみさん は 、 封筒 の 中 を 見 も せ ず に 、 それ を 長火鉢 の 引出し に
^
仕舞い 込ん で 笑い ながら 言う 。
0003
,214,44: ベッド は 木製 で ひどく 大きく 、 ちゃち な スプリング など 附い て い ない の が 、 かえって たのもしく 、 両側 に は 引出し やら 棚 やら が たくさん 附い て い て 、 身 の まわり の もの 一切 を それ に
^
しまい 込ん で も 、 まだ 余分 の 引出し が 残っ て いる くらい だ 。
0003
,1655,61: つっかえし て やろ う か と さえ 思っ た が 、 前 の 日 に 、 すみれ の 花 くらい の あ われ な 誇り を こそ 大事 に いたわっ て やら なけれ ば 、 など と 殊勝 な 覚悟 を 極め た 手前 も あり 、 しょんぼり し た 気持 で 、 その 土産 は ひとまず ベッド の 引出し に
^
しまい 込ん で 置く 事 に し た 。
0003
,3212,17: 竹 さん は 大袈裟 に 身震い し て 、 畳ん だ 着物 を さっさと 引出し に
^
しまい 込み 、 澄まし て 部屋 から 出 て 行っ た 。
0027
,137,67: 何 という 失敗 、 自分 は 父 を 怒ら せ た 、 父 の 復讐 は 、 きっと 、 おそるべき もの に 違い ない 、 いま の うち に 何とか し て 取りかえ し の つか ぬ もの か 、 と その 夜 、 蒲団 の 中 で がたがた 震え ながら 考え 、 そっと 起き て 客間 に 行き 、 父 が 先刻 、 手帖 を
^
しまい 込ん だ 筈 の 机 の 引き出し を あけ て 、 手帖 を 取り上げ 、 パラパラ めくっ て 、 お 土産 の 注文 記入 の 個所 を 見つけ 、 手帖 の 鉛筆 を なめ て 、 シシ マイ 、 と 書い て 寝 まし た 。
0027
,352,81: 自分 の お 道化 の 底 の 陰惨 を 見破ら れ 、 急 に ケチ くさく 警戒 せ られる の も いや でし た し 、 また 、 これ を 自分 の 正体 と も 気づか ず 、 やっぱり 新 趣向 の お 道化 と 見なさ れ 、 大笑い の 種 に せら れる かも 知れ ぬ という 懸念 も あり 、 それ は 何 より も つらい 事 でし た ので 、 その 絵 は すぐ に 押入れ の 奥深く
^
しまい 込み まし た 。
0141
,2426,15: 「 母 の 手紙 が つく と 、 父 は それ を いきなり ポケット に
^
しまい こん で 、 やがて きっと 、 ひと の い ない ところ へ 立っ て 行っ た ん だって ——。
0141
,21375,85: キャフェ の テラス で は 、 若い 給仕 たち が 高く ささげ た 大 盆 を たくみ に 肱 で あやつり ながら 、 絶えず 動い て 、 雑沓 し て いる 客 たち の 前 へ 、 盃 を 、 コーヒー の 茶碗 を くばり 、 飲みもの 代 と 一 割 の 心 づけ を おい た まま 行っ て しまっ た 客 の テーブル に 残っ て いる 受け皿 から 、 器用 に 片 手のひら へ 心づけ を あけ て ズボン の ポケット に
^
しまい こむ 。
0142
,1169,6: そう 云い ながら 、 余り
^
しまい こん で い て 、 その 紙ばさみ が なかなか 見つから なかっ た 。
0289
,32,8: それ も 、 どこ か の 役所 に
^
しまい こま れ て いる 。
0518
,54,6: 飾っ た もの なんか さっさと
^
仕舞い 込ん で 仕舞う 。
0746
,222,27: そう か と 思う と 一 人 は 三 分の 一 だけ 吸い 、 残り を うやうやしく 紙 に くるん で 胸 の ポケット へ 大事 に
^
しまい こん で しまっ た 。
0759
,2326,3: そして 名刺 を
^
しまい こむ と 、 いつか ら か 、 あるいは 、 たぶん 昨日 から かも 知れ ない が 、 雄大 な 新た な 自己 が 生れ つ ゝ ある こと を 知っ て 、 満足 し た 。
0780
,264,24: 実に ただ 薄笑い を うかべ て 、 幸平 の 差出し た もの を 黙っ て つかん で 、 まず 預金 帳 を 懐中 に
^
しまい こみ 、 次に 印鑑 を つまん で ヘコ 帯 の 中 へ 入れ て グルグル まきこみ 、 それ を 帯 の 一番 内側 へ 指 で 三 四 度 押し こん で から 、 札束 を 掴み あげ た 。
0784
,500,5: そして 大切 な 物 を
^
しまい こむ よう に 、 実に ゆるやか に 目 を とじ た 。
0833
,91,38: 写真 機 より も 正確 な 現像 能力 が ある くせ に 、 自分 の 撮影 し たり 録音 し た トーキー を 頭 の 奥 の 部屋 の ヒキ ダシ へ 入れ て カギ を かけ て
^
しまい こみ 、 自分 の 意志 で とりだし て 眺める こと が でき ない の だ ね 。
0866
,568,20: と 、 母 は 、 捨てぜりふ の よう に 言 つて 、 その 写真 を 元 の ところ へ
^
しまい 込ん だ 。
0947
,3425,7: 「 その 紙切れ を 、 紙入れ に
^
しまい こめ ば 、 それで いい ん だ 。
0988
,912,47: ただ 、 省線 の 驛 で 電車 を 待つ て いる 時 に 一 度 と 、 それから 電車 の 中 で 一 度 、 胸 の ポケット から 小さな 手帳 を 取り出し て 、 鉛筆 で 何 か 書き こん で 、 すぐ に ポケット に
^
しまい こん で 、 知ら ん 顏 を し て い た 。
0989
,288,39: 若宮 ( それ まで 他 の 一同 に 関係 無く ソロバン を 入れ て は 手帳 に 数字 を 書き こん で い た の が 、 計算 が すむ と 、 それ を サッサ と ポケット に
^
しまい こん で ) さあ て 、 いただく か 。
1070
,6,37: なるほど 、 忘れ 果て て い た ほど遠い 年月 以前 の 物 に ちがい ない し 、 また 何 か の 必要 で それ を 拵え た とき も 、 私 は 袖 も 通さ ず つい
^
仕舞い 込ん で しまっ た もの で あっ たろ う 。
1072
,3179,6: どこ か へ 、 忠孝 を
^
仕舞い こん で しまっ た わけ だ ね 。
1073
,866,16: そして 、 恥 か し そう に 、 あわて て 、 書 を ふところ に
^
しまい こみ 、
1111
,21,20: 毎日 三 枚 か 四 枚 か を 夕方 使 に 取り に 遣り 、 その 原稿 を 大切 に
^
しまい 込み 、 有名 な 画家 の 絵 の よう に これ を 愛撫 し て い た こと は 、 原稿 という もの の 歴史 の 上 に も 、 これ また 稀 な こと で あっ た 。
1112
,49,38: それ を 下げ て 塞 に 戻る と 、 野伏 の 下 著 は 野伏 の 物 の 中 につき 込み 、 袴 野 の 物 は 袴 野 の し きり の ある 塞 の 奥 に
^
しまい 込ん だ 。
1112
,217,23: 貝 ノ 馬 介 は 完全 に 、 すて のす がた を 自分 の 大兵 な 装束 の なか に 、 悠然と
^
しまい 込み 、 すて は 気味 の 悪い ほど しずまり 返っ た 。
1174
,5015,2: 財布 を
^
しまい 込も う と 机 の 引出し を あけ たら 、 分厚い 幸太郎 の 封書 が まず 眼 に 入っ て 来 た 。
1175
,464,14: 陳 さん は その 書類 を 満足 げ に 受取り 、 内 ポケット に
^
しまい 込む と 、 掌 を ぽん ぽん と 叩き まし た 。
1175
,952,7: 陳 は にこにこ し ながら それ を
^
しまい 込み 、 ぽん ぽん と 掌 を 打ち合わせ まし た 。
吹き込む
(吹く.込む)
延べ語数:
29
0034
,250,2: レコード に
^
吹き こま はる いう こと でっ せ と 言う 返辞 。
0082
,2535,9: 「 よし 、 それでは すぐ に 圧縮 空気 を
^
吹き こん で 、 毒ガス を 追い だせ 」
0141
,5942,49: 人 っ こ 一 人 い ない 雨 の 日 の 大 公園 で 、 噴水 を 白く 吹き なびか せ て いる 風 は 、 パンシオン・ソモロフ の ヴェランダ の よ この 大 楓 の 枝 を ゆすっ て 、 雨 の しずく を 欄干 の なか まで
^
吹き こま せ た 。
0141
,11695,18: 街頭 に 面し て 低く 開い て いる 窓 から 、 ベルリン の 初夏 の 軽い 風 が
^
吹き こん で 来 て 、 その 部屋 の かすか な 日本 の におい を かきたてる 。
0144
,111,25: こういう 幼年 時代 の 暗い 荒々しい 境遇 の 中 で ゴーリキイ の 敏感 な 心 に 一縷 の 光り と 美 の 感情 を
^
吹き こん だ の は 、 祖母 アクリーナ の 一種 独特 な 存在 で あっ た 。
0538
,534,49: 船 から 荷物 が どんどん 積み おろさ れる 所 や 、 引渡し の 立合 の 目 の 廻る よう な 忙 さ や 今 迄 み た こと も ない 税関 の 交渉 なんか 、 何もかも 生き生き し て い て 、 頭 の 中 へ 涼しい 風 が
^
吹き こん で くる よう でし た わ 。
0572
,516,8: 陳 君 に も これから 感傷 を 少し
^
吹き こん で やる つもり だ 。
0613
,379,20: 壕 の 入口 に 笊 を 持っ て い た 富田 君 が ぷ ー っと 壕 の 奥 へ
^
吹き こま れ 、 そこ に しゃがん で 鍬 を 振っ て いる 清 木 先生 の 背 に ど しん と ぶつかっ た 。
0613
,387,8: 熱い 空気 が ごうごうと 壕 の 中 へ
^
吹き こむ 。
0613
,607,14: ご う と 火炎 の 鳴る の が 聞こえ 、 窓 から 火の粉 が
^
吹き こん で くる 。
0618
,526,10: 戸 が あい た ので そこ から 風 が
^
吹き こむ よう に 、 ヒメ は ニコニコ と 小屋 の 中 へ はいっ て き た 。
0642
,263,31: これ が 又 、 小娘 ながら 、 やっぱり ジロリ の 小娘 で 、 何 が さて ジロリ の 母 から ジロリ 的 観察 によって 私 の 内幕 を 意地 悪く
^
吹き こま れ て いる に 相違 ない から 、 一人前 で も ない くせ に 、 てんから 私 を 見くびっ て いる 。
0695
,254,11: あまり の こと に メン くらっ た が 、 窓 から
^
吹き こむ 山 の 冷気 に も まして そう快 でも あっ た 。
0761
,381,12: つまり 語部 の 代表 たる 巷談 屋 に 彼ら の ユーカラ を
^
吹き こん で おこ う という 楽しい 精神 状態 な の かも 知れ ない 。
0776
,479,5: 一時 に 同じ 魂 を
^
吹き こま れ た よう に 、 ムク く と ふくれ て 動きだし た 。
0785
,607,7: … … する と なるべく 煙 の
^
吹き こむ 隙 が ない よう に 、 という ため に です ね 」
0824
,258,12: 汽車 が 横手 市 を 通る 時 に は 、 窓 から
^
吹き こむ 風 すら も 、 むさぼる ばかり に 、 なつかしかっ た 。
0831
,323,15: 泥棒 の 心配 は し なけれ ば なら ぬ し 、 真冬 の 寒風 は
^
吹き こむ し 、 不安 や 健康 を 損 う よう な 破壊 を 置き 残し て 、 その 程度 の 差押え の 仕方 について は 悔 ゆ べき ところ も ない らしい 日常 茶飯事 らしい から 、 言語道断 、 まったく 鬼畜 の 行為 が 身 に つい て いる の で ある 。
0839
,293,6: 格子 の 隙間 から 風 が
^
吹き こん で くる ばかり で 、 その 向う に 誰か が 存在 し て いる よう な 様子 は なかっ た 。
0842
,1484,8: いかめしい 法廷 に 多少 の シャレッ 気 が
^
吹き こん で 、 なんとなく 風情 が あっ て 悪く は ない 。
0877
,619,17: 僕 も その 点 は 同感 です が 、 また 一方 、 言葉 に 新しい 生命 を
^
吹き こむ こと こそ 、 詩人 の 畢生 の 仕事 な の です から 、 まだまだ 、 それだけ の こと で 希望 を すて て は い ませ ん 。
0944
,89,17: 修 咒者 は 床 に 坐りこん で 大きな 円陣 を つくり 、 凛 烈 たる 寒風 の
^
吹き こむ の に まかせ 、 振鈴 や 太鼓 の 伴奏 で 咒文 の 合唱 が はて しも なく つづく 。
0952
,203,31: いつの間に 、 そんな ところ まで 話し あっ た の か 、 あたし に は 見当 が つか ない ん です けど 、 れい の 年忌 の こと まで 抜目 なく ちゃんと
^
吹き こん で しまっ た みたい で 、 あの とき の こと を 言いだし て も 、 木津 さん 、 笑う ばかり で 受けつけよ う と も し ない ん だ から 、 あたし も やつれ て しまっ た わ 。
0988
,484,108: 廊下 の 突き 當 り に 、 階上 に あがる 階段 が 有る から 、 あ が つて 行き かける と 中途 に 、 こわれ かか つ た 椅子 や テーブル を 積み上げ て 遮 斷 し てあつ たり 、 木札 の か かつ た ドア が 有る から 開けよ う と する と 釘付け に なつ て い たり 、 反 對 に 、 ドア も なに も 無い 入口 が 有る ので 入 つて 行く と 、 ガラン と し た 室 の 、 窓 の 部分 が 壁 ごと ゴボッ と 大穴 が 開い て い て 、 いきなり 青空 が 見え 、 風 が
^
吹き こん で 來 たり し た 。
1040
,3094,0:
^
吹き こん で くる 風 が 邦子 の 顔 に 当たり 、 髪 を 軽く あおり 続け た 。
1041
,122,15: あらた な レコーディング も はじまり 、 『 アイ・ガット・ア・ウーマン 』 が ヴィクター で の 最初 の
^
吹き こみ に なっ た 。
1041
,1145,47: ホンキイ・トンク め ぐりでどんなものでもこなせるようになり 、 スタジオ ・ ミュージシャン として 、 マール・ハガード 、 ディーン ・ マーティン 、 ボビー ・ ダーリン 、 ビーチボーイズ と 、 多様 な タレント の バック を つとめ 、 デモンストレーション ・ レコード 用 の 歌い手 に なり 、 自分 に ぴったり の 曲 を みつけ て
^
吹き こみ 、 スター に なっ た 。
1041
,1387,12: 一 九 二 〇 年 の 二月 、 マミー・スミス が オケー に
^
吹き こん だ 二 枚 目 の ブルース ・ レコード 『 クレイジー・ブルース 』 が 売れ た の が 、 レイス・レコード ( 黒人 市場 専用 の レコード ) 時代 の 本格 的 に コマーシャル な はじまり だ と さ れ て いる 。
1172
,299,10: 十一月 頃 に なっ たら 、 さだめし 涼しい 風 が
^
吹き こむ こと で あろ う と 、 むしろ 腹立たしく 、 私 は 兵隊 に 話しかけ た 。
怒り出す
(怒る.出す)
延べ語数:
28
0003
,2761,3: 」 と 、
^
怒り 出し た 。
0060
,740,31: たとえば 家電 製品 を 買い求め て 、 いざ 使お う として 「 電源 は そちら で 用意 し て 下さい 」 など という 但し書き を 発見 し た ユーザー は 果たして
^
怒り だす の だろ う か 。
0062
,431,19: 母親 の 証言 に よる と 、 オレ は 寝小便 を かま し た 後 、 親 が
^
怒り だす 前 に 必ず 先回り し て 泣い て しまう 、 繊細 かつこ ずるい ガキ で あっ た と いう 。
0081
,2660,13: 恐竜 が ぐいと 鎌首 を もたげる と 、 うなり 声 を あげ て
^
怒り 出し た 。
0084
,633,8: 黙っ て い て は お客 さん が
^
怒り 出す ぜ 」
0084
,636,4: 占い の 答 に
^
怒り だす お客 さん なんか 一 人 も い ない や 」
0141
,13446,9: 「 しまいに は 、 詐欺 も 同じ だ なんて
^
怒り 出し て さ … … 誰 が お前 … … 全く 泣く に も 泣け ない 気持 だっ た —— 死ぬ の に し ょってゆけるものじゃなし 、 いずれ は みんな あの ひと の もの に なる に きまっ た もの じゃ ない か —— それ も 、 どれ ほど に 沢山 ある という わけ で も ある まい し … … 」
0597
,768,4: ところが 、 松本 は
^
怒り だし まし た 。
0597
,772,19: 先方 の 診断 書 を 求め て おい て 、 こちら の 診断 書 を 求め られる と 、
^
怒り だす ん です 。
0597
,2100,12: 」 そして 勢 よく 酒 を あおっ た が 、 此度 は
^
怒り だし た 。
0597
,2282,2: 私 は
^
怒り だす ところ だっ た 。
0597
,2760,6: たびたび 勧め ます と 、 ほんとに
^
怒り だし ます ので 、 これ に は 困り ます 。
0612
,1863,31: 誠一 に スェーター の ホック を はめ て もらい ながら ランドセル を 背負い かける ので 、 小さな 兄さん は 、 そんなに 動い たら 着せ られ ん じゃ ない か 、 と
^
怒り 出し て しまっ た 。
0676
,75,26: 金 さ へ あげれ ば い ゝ で せ う 、 その 言 ひ 方 が 癪 だ と 云 つて 母親 は 凄い 見幕 で
^
怒り だす が 、 さほど 下卑 た 言 ひ 方 で は ない ので 、 はす つ 葉 な 物腰 物 の 言 ひ 方 に も まだ どことなく 娘 らし さ が 残 つて ゐる 。
0706
,138,7: と 、 大変 な 見幕 で
^
怒り だし た そう で あっ た 。
0709
,77,21: 話 の 筋 が 通る うち はい ゝ けれども 、 酔っ払う と 、 こんな 店 は キライ だ 、 と
^
怒り だし て 、 店 の オヤジ と 喧嘩 に なっ て 、 追い ださ れ て しまう 。
0728
,5,21: 会え ば 誤解 は 一 度 に 氷解 する が 、 麻薬 中毒 と は 別 の 意味 で 患者 が
^
怒り だし 、 それ によって 、 せっかく の 治療 が オジャン に なる 怖 れ が ある から で あろ う 。
0759
,4276,6: 敏子 の 母 は とうとう
^
怒り だし た 。
0793
,69,6: 女房 は すごい 見幕 で
^
怒り だし た が 、 虎二郎 は その 言葉 を よく 耳 に きき とめ 、 ボケ ナス め と 叫ん で 亭主 を 足蹴 に し 、 ついに 狂乱 、 庖丁 を 握りしめ て ブスリ … … あわや と いう ところ で 刃物 を もぎとっ た が 、 女房 の 狂乱 と 悲しみ 、 それ を 見る 亭主 の 胸 つぶれる 思い … … て な こと を 腹の中 で 考え ふけっ て いる 。
0794
,627,8: 一寸法師 が 立ち上っ て ジダンダ ふん で
^
怒り だし た 。
0947
,688,4: 叔母 が 、
^
怒り だし た 。
0979
,148,9: 「 あっ 、 いけ ねえ 、 小父 さん が
^
怒り だし た !
0981
,628,9: その ほか いろいろ 言っ て 、 山田 先生 も
^
怒り 出し て
0986
,412,9: 薄田 ( 三芳 の 言葉 の 中途 から
^
怒り 出し た の が 、 この 時 がまん し きれ なく なっ て ) 黙り た まい !
0988
,1412,4: すると 佐 々 が
^
怒り 出し て ベラ ベラ と 罵倒 する … … … … 果てし が 無 かつ た 。
0988
,2154,4: すると M さん は
^
怒り 出し て
0993
,2271,12: 敦子 ( こらえ きれ ず に なっ て 、 涙声 で
^
怒り だす ) ちょ 、 ちょっと 、 もう よし て !
1041
,2526,5: 店員 が もう ちょっと で
^
怒り だす ところ まで 、 ボブ は それ を つづける の 。
見え出す
(見える.出す)
延べ語数:
27
0071
,1939,3:
^
見え 出し た 火星
0072
,199,18: あの 裏側 だ から 、 そこ の 山峡 を 過ぎる と 、 観測 所 の 雪 穴 が
^
見え 出す よ 」
0079
,1624,3: ほら 、 もう
^
見え だし まし た よ 。
0079
,1801,43: それ は もっと もっと 縮ん で 、 たんぽぽ と れんげ 草 の 花畑 と なり 、 もっと もっと 縮ん で 飛行機 から 見下ろし た 武蔵野 の 風景 と なり 、 それから 南 と 北 に 分れ て 太平洋 と 日本海 が 藍色 に
^
見え だし た 。
0079
,1802,19: あれよあれよ という うち に 、 スピード は いよいよ 増し て 、 地球 が 大きな 球 に なっ て
^
見え だし た 。
0079
,1803,23: その 地球 も 、 どんどん 小さく 遠く なっ て いっ て 、 その そば を 月 が ぐるぐる まわっ て いる の が
^
見え だし た 。
0079
,2133,5: 「 さあ 、 広場 が
^
見え だし まし た 。
0085
,116,14: 山 が 見え 、 川 が 見え 、 それから りっぱ な 建築 物 が
^
見え だし た 。
0094
,67,12: すると 窓 の くもり が 取れ て 、 外 の 景色 が
^
見え だす 。
0095
,892,8: ワイシャツ の 下 から ドレゴ の 胸毛 が
^
見え 出し た とき に 、 ドレゴ は 始め て 呻 り 声 を あげ た 。
0098
,3205,15: 東京 から 来 て いる という こと で 、 火 燧崎 まで 強盗 に
^
見え 出し て 来る の も 、 今 は 輸送 の 安全 率 が 皆目 私 ら に は 見当 が つか ぬ から だ 。
0109
,28,10: しかし 、 あたり の 様子 が 朧 ながら 目 に
^
見え だし て 来る と 、 今度 は 惨劇 の 舞台 の 中 に 立っ て いる よう な 気持 で あっ た 。
0109
,68,13: 隣 の 製薬 会社 の 倉庫 から 赤い 小さな 焔 の 姿 が
^
見え だし た 。
0507
,696,17: 川 の 水 も 減っ て 、 赤 っぽい 粘土 の ごみ だらけ の きたない 処 が
^
見え 出し 、 こちこち に なっ て ひび が 入っ て 居る 。
0597
,2779,21: —— いったい に 物ぐさ と なり 、 投げやり に なり 、 富子 夫人 に 万事 を 一任 し た 風 が
^
見え だし た 。
0597
,3258,14: ところが ふしぎ な こと に 、 彼 の その 意識 が はっきり 外 に
^
見え だす につれて 、 耳 を 傾ける 者 は 少く なっ た 。
0866
,1445,29: 第 一 に 腰 を 据え て か ゝ ら ね ば なら ぬ 対 労組 の 問題 も 、 こ ゝ で は まだ 初歩 の 動き が
^
見え だし た くらい で 、 これ も 、 彼 として は 、 健全 な 指導 者 に 一切 を 委せる か 、 自分 が 矢面 に 立つ て 攻勢 の 先手 を うつ か 、 どちら か に 肚 を 決める つもり で あつ た 。
0948
,61,49: さほど 遠く ない 将来 に 、 いずれ 自分 も すごい 苦悶 の なか で 息 を ひきとる こと に なる の だろ う という こと を 、 久美子 は その ころ から はっきり と 自覚 し て い た ので 、 もし 、 すこし でも そういう 予徴 が
^
見え だし たら 、 肉体 の 機能 の うえ に 残酷 な 死 の 影 が さしかけ ない 前 に 、 安らか な 方法 で すばやく 自殺 してやろ う と 覚悟 し て い た 。
0977
,5,28: いつも の よう に 三吉 は 、 熊本 城 の 石垣 に 沿う て ながい 坂道 を おり て き て 、 鉄 の 通用 門 が
^
みえ だす あたり から 足どり が かわっ た 。
1000
,337,60: 八 十 に 近い 老人 に 斯様 な 熱情 が ある こと は 、 不思議 と 云え ば 不思議 で ある が 、 実は さしも に 頑健 を 誇っ た 此 の 老人 も 、 一 二 年 此 の かた 漸く 体力 が 衰え 始め 、 何 より も 性 生活 の 上 に 争わ れ ない 證拠 が
^
見え 出し て 来 た ので 、 それ を 自覚 する 老人 は 、 一つ に は 遣る 瀬 な さ の 餘 り 変 に 懊 れ て いる の でも あっ た 。
1003
,56,9: そうして あたり の 蓮 の 花 が はっきり と
^
見え 出し た 。
1072
,617,28: ところが 、 養子 の 市十郎 も 、 年 ごろ に なる につれ 、 近頃 の 若い 者 の 風潮 に もれ ず 、 おもしろく ない 素行 が
^
見え だし た 。
1072
,2707,17: —— が 、 やがて 彼方 に 、 一団 の 火 の かたまり が 、 赤 々 と
^
見え 出し 、 彼 の 眼 を ひきつけ た 。
1073
,1763,16: あたり の 、 明るく なる につれ 、 ちらほら 、 舟 も うごき 、 人影 も
^
見え だし て 来 た 。
1073
,3019,10: 空 の 茜 は うすれ て 、 夕 星 が
^
見え 出し て い た 。
1073
,6728,9: —— こういう 変り 方 が 彼 の 人間 に
^
見え 出し て き た の は 、 最愛 の 桔梗 と 、 彼女 と の 仲 に 生まれ た 一子 と を 、 叔父 の 良 兼 の 兵 の ため に 、 芦 ヶ 谷 の 入江 で 惨殺 さ れ た 時 から の 現象 で ある 。
1113
,193,15: じっと 見つめ て いる 床 の うえ が きゅう に 明るく なっ た よう に
^
見え 出し て 来 まし た 。
積み上げる
(積む.上げる)
延べ語数:
27
0067
,57,4: そして 、 れんが を
^
積み あげ て つくっ た らしい 反射 炉 の 図 と 、 びっくり し た 人 の よう に 目玉 の 大きい 、 ちょんまげ す がた の 江川 太郎左衛門 の 肖像 が 、 久助 君 の 頭 に うかん だ 。
0071
,2391,5: さらに また その 上 に
^
積み あげ られ た よう に なっ て いっ て 、 やがて 「 光る 円筒 」 で もっ て 、 巨大 な 塔 が 出来 た 。
0081
,654,16: そこ から 枯草 の るい を うんと 集め て き て 、 山 の よう に
^
積み あげる ん だ 。
0081
,2516,24: する て えと 、 おれ は ロープ を たぐり あげ て 、 ぴかぴか し た 卵 を 籠 から 出し 、 この へん に
^
積み あげ て 行か あ 。
0087
,1320,5: 折角 ピストル を 土台 として
^
積み あげ た もの が 、 この 電話 によって 一瞬 の 間 に がらがら と 崩れ て しまっ た の で ある 。
0087
,1416,5: そこ は 雑然と 書籍 が
^
積み あげ られ 、 実験 室 に は 電気 の 器械 器具 が 並び 、 レトルト や 試験管 が 林 の よう に 立っ て い て 、 博物館 と 図書 室 と 実験 室 を 一緒 に し た よう な 混雑 を 示し て いる 部屋 だっ た 。
0087
,1474,8: あくまでも 、 確か な 証拠 を 一つ 一つ
^
積み あげ て いっ て 、 その 結果 犯人 の 形 が 浮び上っ て くる の で なけれ ば なら ない 。
0087
,1480,9: 「 じゃ 、 それ は 今 どんな 形 に
^
積み あげ られ て いる の か ね 。
0087
,2443,12: 佐々 は 、 部屋 の 真中 に 山 の よう に
^
積み あげ た 缶詰 を 指さし た 。
0140
,1137,22: 土間 の つづき に 炊事 場 と 風呂 桶 を おく ところ が あっ て 、 炭 や 薪 が 田舎 らしく
^
積み あげ られ て いる 。
0141
,7,74: その テーブル の 上 に 伸子 の ハンド ・ バッグ だの 素子 の 書類 入 鞄 だ の が ごたごた のっ て い て 、 目 を うつす と 白く 塗ら れ た 入口 の ドア の 横 に 、 大小 数 個 の トランク 、 二つ の 行李 、 ハルビン で 用意 し た 食糧 入れ の 柳 製 大籠 など が 、 いかにも ひとまず そこ まで 運び こん だ という 風 に
^
積み あげ られ て いる 。
0141
,17064,26: 狭く て 賑やか な 裏通り の 錯綜 し た 光 の 中 を 来 た 伸子 の 眼 に は 、 ぼんやり 何 か 大きく
^
積み あげ られ て いる 物 の 形 しか 見え ない 埃 っぽい コンクリート の 床 から 、 じかに 幅 の ひろい 鉄製 の 階段 が 通じ て い た 。
0175
,26,32: しばらく 健康 を 恢復 さ せ ながら 短い 時間 の うち に 、 御 自分 の 思っ て い た より も 早く 、 芸術 家 として の 彼女 の 前 に
^
積み あげ られ た 乗り越える べき もの を 、 まとも に 踏み こえ て みよ う と 言っ て おら れ まし た 。
0563
,2,4: 火山岩 の 石塊 を
^
積み あげ て 、 高い 塚 を 築き 、 その 頂 に 、 平たい 石碑 を 立て た もの です 。
0621
,227,31: 彼 は 都 に あり とある 櫛 や 笄 や 簪 や 着物 や 鏡 や 紅 を 三 日 三 晩 と たた ない うち に 女 の 廻り へ
^
積み あげ て みせる つもり でし た 。
0821
,359,127: その 下 に は 日本 の ウドン と 支那 の ウドン の アイノコ の よう な もの が 全部 を 占め て い て 、 カナダ ライ に 水 を ナミナミ と 満 し た 場合 に は カナダ ライ の 内部 が 直接 空気 に ふれる 空隙 という もの は なく なる の で ある が 、 日本 の ウドン と 支那 の ウドン の アイノコ の 場合 に 於 て は その 空隙 が ない のみ で なく 更に カナダ ライ の 高 さ と 同じ ぐらい の もの が 上 へ 盛り あげ られ て おり 、 更に その 上 に キャベツ 一 個 分 は ない けれども 一 個 の 半分 以下 で は ない らしい キャベツ と キノコ と 肉 など が
^
積み あげ られ て いる の で ある 。
0927
,33,42: それ に も かかわら ず 、 法律 図書館 長 の ジョン・ヴァンス 氏 は 、 注文 の 書 が 後れる こと の 原因 を 「 自分 が 買い たい と 思う 本 も 、 購入 書類 が 副 館長 の 事務 室 に
^
積み あげ られる が 故に 、 いつも 逃がし て しまう 」 と マックリーシュ 氏 に 断乎 として 主張 する の で あっ た 。
0944
,387,55: 眼 が 暗 さ に 馴れる につれ 、 五 十 畳 敷 ほど も あろ う か と 思わ れる 仄 暗い 石室 の 三 方 の 壁 の 書棚 に 、 経 本 と 経巻 が 、 黄ばん だ 帙 と 朱 塗 の 軸 に 古代 の 薄明 を 見せ て 天井 まで
^
積み あげ られ て いる 。
0944
,390,34: 十 畳 より は やや 狭い 、 窓 一つ だけ ある 薄暗い 部屋 の まわり の 壁 に 沿っ て 、 何 千 束 と も 知れ ぬ 麻紙 が 厖大 な 量 に
^
積み あげ られ 、 窓 の 下 の 経机 の 上 に 筆墨 と 青銅 の 油 壺 の つい た 油 燈 が 出 て いる 。
0945
,86,41: 米 の ほか 、 帆布 、 鳶口 、 大 釘 など 、 役 に たつ もの が いろいろ あっ た ので 、 それ も 悉皆 取り おさめ 、 船板 は 釘 から はずし て 、 入江 の 岸 に 井桁 に
^
積み あげ て おい た が 、 急 に 高波 が 来 て 、 跡形 も なく 浚っ て 行っ て しまっ た 。
0947
,2434,25: そういう 間 も 手 を 休め ず 、 サッサ と 部屋 の なか を 片付ける と 、 テーブル や 椅子 を 壁 ぎわ に
^
積み あげ た 。
0947
,2478,18: シヅ に は 目 も くれ ず 、 サト子 に そう 言い ながら 、 壁 ぎわ に
^
積み あげ た 椅子 や テーブル を 見る と 、 ここ で はじまる こと を 察し た らしく 、 痩 立ち の みえる 頬 の あたり に 、 人 の 悪い 微笑 を うかべ た 。
0948
,1389,18: 久美子 は 煖炉 の 燃えさし の 上 に 紙屑 や 木 箱 の 壊れ た の を
^
積み あげ 、 ケロシン 油 を かけ て 火 を つけ た 。
0985
,17,11: あちこち の 壁 に 寄せ て 、 寝具 と 書籍 が
^
積み あげ て ある 。
0987
,331,114: 同じ 工場 内 の 仕 上部 の 一角 ( クローズ ・ アップ ) 管制 用 の 電 燈 の エンスイ 形 の 光 に 照らし 出さ れ た 仕上 台 を はさん で 、 正面 に こちら を 向い て 、 人見 勉 の 妹 の 治子 と 、 向う 向き に なっ て 背 を 見せ た 、 その 同僚 の 静代 の 二 人 が 、 それぞれ 、 流れ 作業 の 台 の 上 に 押し出さ れ て 来る 小さい 長方形 の 金属 ブロック を 仕上 台 に 取りつけ て ある ミクロメータア に 当て がっ て 見 て は 、 合格 品 と 不 合格 品 を 別々 に キチン と
^
積み あげ て 行っ て いる 。
0987
,990,8: 粗末 な 木 の ベンチ が 一方 に
^
積み あげ て ある 。
1075
,1176,44: 家 で も 正月 だけ は 集まっ て これ を 食べ た と 見え て 、 干柿 ・ 榧 ・ 搗栗 という よう な 、 今 は お菓子 と いわ ない 昔 の 菓子 が 、 三方 折敷 の 上 に 鏡餅 と共に かならず
^
積み あげ られる 。
滑り落ちる
(滑る.落ちる)
延べ語数:
27
0038
,213,19: あわて て 手 を 離し た 時 、 彼女 の 身体 は 巧 く プラットホーム の 上 へ
^
辷り 落ち て い た 。
0060
,1938,1:
^
すべり 落ちる 砂時計 の 砂 の 、 一 粒 一 粒 を 数える 焦燥 か 。
0080
,1024,6: 釜 の ふた が 下 へ
^
すべり 落ち た の で ある 。
0081
,914,6: 土 が 上 から 島 を
^
すべり 落ち て 来 て 、 密林 の 一部 を うずめ た よう に 見える 」
0081
,946,13: その 結果 、 玉太郎 の からだ は 雨水 とともに ずるずる と 下 へ
^
すべり 落ち て いっ た 。
0081
,947,21: すごい スコール の ひびき に 、 玉太郎 より すこし 上 を のぼっ て い た ラツール は 、 玉太郎 の
^
すべり 落ち た こと を 知ら なかっ た 。
0089
,621,11: あっという間に 、 四 少年 は 、 傾い た 板の間 から
^
すべり 落ち て 、 下 へ 墜落 し て いっ た 。
0109
,18,30: それから 何 秒 後 の こと か はっきり し ない が 、 突然 、 私 の 頭上 に 一撃 が 加え られ 、 眼 の 前 に 暗闇 が
^
すべり 墜ち た 。
0114
,708,22: 今 まで より も 一層 はげしい すき間 が 三 人 の 間 に 出来 た 、 千世子 は その すき間 に
^
すべり 落ち て 死ん で 仕舞 える ほど の 深 さ が 有る に 違い ない と さえ 思っ た 。
0140
,703,23: 去年 、 夜行 で 京都 から 帰っ て 来 た 朝 、 伸子 は 二 階 の はしご の 上 から 下 まで
^
滑り おち て 、 階段 下 の 板 を へし折る ほど から だ を うっ た 。
0231
,850,16: この よう に 、 すべて の 課題 を とき かね て 今にも 政権 の 橋 より
^
すべり 落ち そう に 見える 現 政府 が 、 あれ や これ や と 身 を かわし ながら 、 今日 なお 権力 を 保っ て いる の は 、 どういう 仕組み な の で あろ う か 。
0507
,940,16: 一 本筋 の 高い 処 に ある 道 を 、 静か ながら 北 の 山 から
^
すべり 落ち て 来る 風 に あらい ざらい 吹き さ られ て 、 足 の 遅い お伴 と 一緒 に 、 私 は もう ちっと 早く 歩き たい もん だ なあ と 思い ながら 歩い て 行く 。
0792
,916,45: 次に ちょうど よろしい あたり で 頭 を うた れ て 死に 、 法 本 は 自分 の ピストル に セラダ の 指紋 を つけ て 車中 に 投げ すて 、 ハンドル を きっ て 車 は 屍体 を のせ た ま ゝ 谷 底 へ
^
すべり 落ち て しまっ た の です 。
0866
,260,20: 息づまる よう な 一瞬 の 後 、 母 の 手 から 、 竹 箒 が するする と 地面 に
^
すべり 落ち た 。
0956
,3189,16: あたし 達 は しっかり 抱き合っ て い ない と 、 この 大空 の 中 に
^
すべり 落ち て しまう わ 。
0986
,398,20: ( くやし泣き に 泣い て 、 椅子 に 坐っ て おら れ なく なっ て 、 床 の 上 に
^
すべり 落ち 、 頭 を さげ 両手 を つく 。
0987
,2752,28: 友吉 ええ 、 それ は 、 あの ——( 人見 の 言葉 で 打ちくだか れ 、 にぎりしめ た 両手 を ブルブル と ふるわせ 、 やがて 、 イス から
^
すべり 落ち て 、 ユカ に 膝 を 突く )
0988
,2076,36: 強 さ が 一方 の 方 へ グッ と 傾い て いる 時 に 、 その 傾き かた が 激しけれ ば 激しい ほど 、 後ろ から ヒョイ と 押さ れ た だけ でも 、 ガラガラ と
^
すべり 落ち て 行く 穴 の 深 さ だ 。
1072
,5179,15: また 、 その 十蔵 の 、 もと の 身分 、 悪 の 仲間 へ
^
すべり 落ち た 動機 。
1075
,706,22: 屋根 の 斜面 を 急 に し て 、 あの 三角 を とがら せ て おく と 、 石 や 材木 が
^
すべり 落ちる かも しれ ない 。
1075
,1502,48: これ は に なっ て 行く 者 の 足取り に つれ て 、 両端 が 少し ずつ 上下 に うごき 、 その わずか の あいだ だけ 、 肩 を 休める よう に でき て いる ので 、 そういう 動作 の ため に 、 荷物 の 吊 繩 が
^
すべり 落ち ない よう に 、 丈夫 な 小さい 突起 が 、 棒 の 両端 に つい て いる の で ある 。
1173
,695,20: 頬 が びく びく と 痙攣 し た 、 涙 の 玉 が 瞼 から 離れ て 頬 に 一筋
^
辷り 落ち た 。
1174
,124,5: 「 それ が バス から
^
すべり 落ち た 、 君 の 弁解 か ね 」
1174
,1626,20: 上座 に い た 城 介 は 、 自然 追いやら れる よう な 形 で 、 次 の 座 に
^
すべり 落ち た 。
1174
,4027,0:
^
すべり 落ちる 奴 も いる し さ 」
1174
,4028,4: 仁木 軍曹 が
^
すべり 落ち て 、 背骨 や 足 を 折っ て 、 やがて 死ん だ 。
1174
,4106,3: この間 バス から
^
辷り 落ち て さ 、 背骨 を 痛め た ん だ 。
降り出す
(降る.出す)
延べ語数:
27
0067
,108,8: 太郎左衛門 はじ ぶん の て の ひらに も
^
ふり 出す と 、 それ を 口 の 中 へ ほうりこん で 、 門 の 方 へ いっ て しまっ た 。
0140
,3821,23: 素子 と 伸子 と が 、 そろそろ 帰ら なけれ ば 、 と いい 出す 時分 に なっ て 、 俄 雨 が
^
ふり 出し た 。
0140
,4675,7: その 豪雨 は 、 宵の口 から
^
ふり 出し た 。
0141
,10321,40: その カフェー も 、 ウィーン の 目抜き通り に ある カフェー が そう で ある よう に 、 通り に 向っ て 低く 苅り こん だ 常緑樹 の 生垣 の 奥 に 白 と 赤 の 縞 の 日覆い を
^
ふり 出し て いる 。
0141
,15364,7: その 上 、 もう じき 雪 が
^
ふり 出す で あろ う シベリア 横断 の 間 で 食糧 に 不自由 し ない よう に 、 とくに 果物 の かかさ れ ない 多 計 代 の ため に 、 十分 ととのえ た 食糧 籠 の 心配 も し て 貰わ なけれ ば なら ない 。
0466
,127,4: 女房 丁度 雨 が
^
ふり 出し た ので 傘 を もっ て 迎い に 来る 。
0581
,212,10: 月 は ない のに 仄 明るく 、 いつしか 雪 が
^
降り だし て い まし た 。
0595
,199,3: いつしか 雨 が
^
降り だし て 、 軒端 に その 音 が し て いる 。
0601
,121,14: 旅館 まで 半分 ほど 来 た か と 思わ れる 頃 、 雨 が
^
降り だし た 。
0613
,779,6: 大粒 の 雨 が ぼたぼた
^
降り だし た 。
0617
,2881,14: 一つ 思い出す こと は 、 その 小倉 で その 日 に 雪 が
^
降り だし て 、 翌朝 起き て みれ ば 、 めずらしく も 二 尺 以上 積 って い た という こと だけ で ある 。
0685
,100,7: その 日 は 暮れ 方 から
^
降り だし た 雨 が 、 平作 の 立ち去る ころ に は ドシャ 降り に なっ て い た 。
0695
,462,2: 雪 が
^
降り だす の は 一月 なかば すぎ て から です ね 」
0695
,466,9: 私 が 育っ た ころ でも 大雪 の
^
降り だす の は 一月 なかば を すぎ て から で それ だけ は 変り が ない が 、 十月 なかば から それ まで という もの は ずっと しぐれ と みぞ れ が 降り つづき 、 空 は 低く たれこめ て 太陽 が 連日 失わ れ て いる の が 例 で あっ た 。
0744
,22,2: 雨 が
^
降り だす と 、 ソレッ と 親方 から 車 を かり て 、 駅 や 劇場 へ 駈け つける 。
0781
,344,3: 雨 が
^
降り だし た 時刻 だ ッ て ?
0865
,328,21: と 、 秋 も ようやく 過ぎ て 、 十二月 の 声 を きく 頃 、 その 日 、 朝 から
^
降り だし た 雪 が 、 もう 夕方 に は 、 膝 を 埋める よう に なり 、 バス も 午後 から 通わ ぬ という 始末 で あつ た が 、 増田 健次 は その 日 の 日誌 を つけ 終る と 、 急 に 岡本 弘 に 会い たく なり 、 ゴム 靴 の 底 に たまる 雪 を はたき はたき 、 信濃 屋 の 玄関 を は い つ た 。
0866
,3261,8: みぞ れ まじり の 雨 が 朝 から
^
降り だし て い た 。
0866
,3881,8: 翌日 は 、 朝 から 雪 が
^
降り だし た 。
0944
,257,8: 七月 の 末 に は もう 雪 が
^
降り だし 、 それ が 翌年 の 五月 まで つづく 。
0948
,161,16: 川奈 へ 行く 分れ道 の 近く 、 急 に 空 が 曇っ て 雨 が
^
降り だし た 。
1101
,546,5: ところが 雨 や 雪 が
^
降り だす と 、 とたんに この 凝結 核 の 数 は 、 非常 に 少なく なる 。
1101
,659,16: 夕方 山頂 小屋 へ 着い たら 、 ちょうど その 頃 から 、 ちらちら と 雪 が
^
降り だし た 。
1101
,660,7: おもしろい こと に は 、 雪 が
^
降り だす と 、 核 の 数 は きゅう に 減り 、 百 個 程度 の 「 最 純 」 状態 に なっ た 。
1101
,663,3: 雪 が
^
降り だす と 、 菅谷 君 は 、 たいへん で ある 。
1101
,671,6: 今度 の 場合 も 、
^
降り だし た の が 、 十 四 日 の 夕方 で あっ て 、 菅谷 君 は 早速 その 晩 から 徹夜 で ある 。
1101
,673,30: せっかく 雪 が 降り出し た のに と 、 内心 少し やきもき し た が 、 夜 に なっ て 気温 が さがっ て くる と 、 いろいろ な 雪 が
^
降り だし た 。
流れ出す
(流れる.出す)
延べ語数:
26
0062
,3121,28: MIDI 対応 の ギター と キーボード を マック が 仲立ち する と あら 不思議 、 ギター から は キーボード の 、 キーボード から は ギター の 音 が
^
流れ だす 。
0072
,383,9: 「 すると あの 血 は 兄さん の 身体 から
^
流れ だし た 血 だっ た ん だ ね 。
0079
,580,18: と 、 とつぜん じゃ ーッ と 音 が し て 、 栓 から 水 が いきおい よく
^
流れ だし た 。
0081
,227,10: 玉太郎 の 額 から は 、 血 が たらたら と
^
流れ だし た 。
0081
,735,13: 玉太郎 は それ を うけとっ て 、 椰子 の 水 が しとしとと
^
流れ だし て くる 穴 に 唇 を つけ て 、 すっ た 。
0082
,1723,11: 中 から さ ッ と ひえびえ と し た 気流 が
^
流れ だし て 、 検事 たち の 顔 を なで た 。
0082
,2683,11: ふたたび ラウドスピーカー から は 、 機械 人間 の 声 が
^
流れ だす 。
0084
,953,19: 室内 に あっ た 自動車 同士 が 、 はげしく ぶつかり 合い 、 ドラム缶 が ひっくりかえり 、 油 が どろどろ
^
流れ だす 。
0095
,2352,23: すると しばらく し て その 映写 幕 が 光り 出し て 、 その 上 に 、 波 の よう な 模様 が 忙しく
^
流れ だし た 。
0141
,22099,2: ラジオ の
^
流れ だす 低い 二 階 の 窓 を 見上げ たら 、 灯 を つけ ない 窓 から 半身 のり出さ せ て 、 若い 男 と 女 と が 通り を 見 て い た 。
0507
,821,17: 鯛 の 眼 の 通り な 水色 の 眼 玉 は 、 たるん だ 瞼 を
^
ながれ 出し そう に なっ て 居 て 、 「 たて 」 や 「 横 」 の 「 しわ 」 が 深い 谷間 を 作っ て 走っ て 居る 。
0568
,376,8: 細い 静脈 が 切れ て 、 血 が
^
流れ だし て き た 。
0597
,2166,3: 理由 も なく
^
流れ だし た 涙 な の だ 。
0613
,10,11: 病院 の 大 廊下 へ 講堂 から 学生 の 群 が
^
流れ だし 、 幾 組 か の かたまり に なっ て それぞれ の 持ち場 へ 散っ て いっ た 。
0944
,332,13: 西蔵 一 の 大河 ブラマプートラ の 上流 で 、 氷河 の 溶け て
^
流れ だす 一 万 六 千 尺 の 高地 の 川 を 、 零下 十 度 の 寒風 の 吹きすさぶ さなか に 胸 まで 入っ て 渡り 、 北 へ 二 十 日 、 高地 の 雪 を 喰い すぎ 、 肺 の 凍傷 に かかっ て 血 を 吐き 、 人間 の 影 の よう に なっ て 弟 という 天幕 の ある 河原 に 着い た 。
0946
,2,6: 江戸 を 離れ て 上方 へ
^
流れ だし 、 なんと いう こと も なく 、 京都 に 住みつい て しまっ た 。
0947
,409,22: 「 フニクリ・フニクラ 」 という 、 どこ か の 国 の 陽気 な 民謡 が 、 割れ っ かえる よう な 音 で
^
流れ だす 。
0947
,2212,27: ドビュッシイ の 『 金魚 』 の メロディ に 乗っ て 、 由良 ふみ子 の 、 ( へえ 、 あなた だっ た の ) という 甲高い 声 が
^
流れ だし て き た 。
0947
,2360,26: 由良 と 芳夫 の 会話 の つづ きが 、 ショパン の 『 雨だれ 』 の メロディ に 乗っ て 、 無類 の あざやか さ で
^
流れ だし て き た 。
0948
,143,11: 間もなく ホーム の 拡声 器 から アナウンス の 声 が
^
流れ だし た 。
0948
,310,55: そこ だけ 深い 水 の 色 を 見せ て いる 青々 と し た 湖心 に 、 ひと の 乗っ て い ない 空 の ボート が 漂っ て いる の を 見 た とき 、 久美子 は 「 おや 」 と 思っ た が 、 モヤイ が 解け て ボート が ひとり で
^
流れ だし た の かも 知れ ず 、 おどろく よう な こと で も なかっ た 。
0977
,434,10: たちまち せき を きっ た よう に 、 人々 が
^
流れ だし て くる と 、 三吉 は いそい で 坂 の 中途 から 小径 を のぼっ て 、 城内 の 練兵 場 の 一部 に なっ た 小 公園 へ き た 。
1101
,41,25: そして この 噴火 は 現在 も 時々 起る ので 、 過去 百 年間 に 山頂 近く から 十 五 、 六 回 も 熔岩 が
^
流れ だし て いる 。
1101
,390,18: しかし 内部 の 熔融 し た 部分 は どこ か 突破口 を 見つける と 、 その ほう へ
^
流れ だし て しまう 。
1101
,413,18: 噴火 の 週 期 から いえ ば 、 もう そろそろ 山頂 近く から 、 新しい 熔岩 が
^
流れ だし 、 方々 で 噴火 孔 が 口 を 開き 、 熔岩 の しぶき を 噴き あげ て も よい 時期 で ある 。
1102
,105,26: 人 によって だいぶ ちがう が 、 いずれ に し て も 、 それ は たいへん な 量 で あっ て 、 ぜんぶ 融け て 海 へ
^
流れ だし たら 、 海面 が 現在 より も 著しく 高く なる 。
斬り落とす
(斬る.落とす)
延べ語数:
26
0618
,306,3: 「 耳 を
^
斬り 落さ れ た オレ が 女 を 憎む なら ワケ は 分る が 、 女 が オレ を 憎む と は ワケ が 分ら ない な 」
0618
,309,12: オレ の よう な カンシャク 持ち が 、 オレ の 耳 を
^
斬り 落し た 女 を 咒 わ ない と は 奇妙 な こと だ 。
0618
,310,7: オレ は 誰 か に 耳 を
^
斬り 落さ れ た こと は 考え て も 、 斬り 落し た の が この 女 だ と 考え た こと は め ッ た に ない 。
0618
,310,17: オレ は 誰 か に 耳 を 斬り 落さ れ た こと は 考え て も 、
^
斬り 落し た の が この 女 だ と 考え た こと は め ッ た に ない 。
0618
,321,15: その 時 の こと が 身 に しみ て いる から 、 片耳 を
^
斬り 落さ れ た 痛み ぐらい は 、 仕事 の 励み に なっ た だけ だ 。
0618
,387,7: 「 お前 、 エナコ に 耳 を
^
斬り 落さ れ て も 、 虫 ケラ に かま れ た よう だ ッ て ?
0618
,423,13: その ヒメ が エナコ に 懐剣 を 与え て オレ の 耳 を
^
斬り 落せ と 命じ て いる のに 、 オレ が それ を 幸福 な 遊び の ひととき だ と ふと 考え て い た の は 、 思え ば フシギ な こと で あっ た 。
0618
,440,16: この よう に し て いる うち に 順 を 追う て オレ の 耳 が
^
斬り 落さ れる の を オレ は みんな 知っ て い た が 、 オレ の 目 は ヒメ の 顔 を 見つめ た まま どう する こと も でき なかっ た し 、 オレ の 心 は 目 に こもる 放心 が 全部 で あっ た 。
0618
,479,2: クビ を
^
斬り 落し て 、 その 血 を 像 に したたら せ た 。
0618
,563,6: エナコ が オレ の 耳 を
^
斬り 落す の を 眺め て い た の も この 笑顔 だ し 、 オレ の 小屋 の 天井 から ぶらさがっ た 無数 の 蛇 を 眺め て い た の も この 笑顔 だ 。
0618
,564,4: オレ の 耳 を
^
斬り 落せ と エナコ に 命じ た の も この 笑顔 で ある が 、 エナコ の クビ を オレ の 斧 で 斬り 落せ と 沙汰 の で た の も 、 実は この 笑顔 が それ を 見 たい と 思っ た から に 相違 ない 。
0618
,564,27: オレ の 耳 を 斬り 落せ と エナコ に 命じ た の も この 笑顔 で ある が 、 エナコ の クビ を オレ の 斧 で
^
斬り 落せ と 沙汰 の で た の も 、 実は この 笑顔 が それ を 見 たい と 思っ た から に 相違 ない 。
0618
,615,8: 「 エナコ は 耳 男 の 耳 を
^
斬り 落し た 懐剣 で ノド を つい て 死ん で い た の よ 。
0618
,902,16: オレ が 逆 吊り に し た 蛇 の 死体 を オレ の 手 が
^
斬り 落す か 、 ここ から オレ が 逃げ 去る か 、 どっち か 一 ツ を 選ぶ より 仕方 が ない と オレ は 思っ た 。
0685
,310,14: こうして 横 に 倒し て から 、 次に は 不 二男 の 首 を
^
斬り 落す 。
0685
,312,2: スッパリ と
^
斬り 落し て 胴体 と 首 を バラバラ に し なけれ ば なら ない 。
0685
,325,12: 三 ツ の 首 を 重ね て おい て 一 ツ に
^
斬り 落す 。
0685
,344,11: うし ろ から 心臓 を ブッスリ 突き刺し て 、 首 を
^
斬り 落す の だ 。
0685
,359,12: 日光 男体山 の 山中 で 心臓 を 刺さ れ 、 首 を
^
斬り 落さ れ て 死ん で いる 男 が 発見 さ れ た 。
0685
,371,9: それ に し て は 、 わざわざ 首 を
^
斬り 落す ほど テイネイ な こと を し ながら 、 懐中 を 改め ない と は マヌケ の 犯人 が いる もの だ 。
0708
,237,34: 今川 義元 は 味方 が ケンカ を はじめて 同志 討ち を し て いる の か と 思っ て いる うち 、 もう 織田 方 の 侍 が 飛び か ゝ って 首 を
^
斬り 落さ れ て い た の で ある 。
0769
,173,0:
^
斬り 落し た 鬼 の 手 を 眺め て いる よう で 、 人間 の 皮膚 の 色 として 、 想像 し うる 色 で は ない 。
0783
,54,8: 「 坊主 首 を た ッ た 一つ
^
斬り 落し て 元 も 子 も なくし ちゃ ア 合 うめ え や な 。
0784
,24,27: ところが その後 ふとした こと で 村 の 若者 と 口論 の あげく 、 相手 の 鎌 で 左 の 小指 と クスリ 指 を 根元 から
^
斬り 落さ れ た が 、 その 代り 相手 の 腹 を 蹴倒し て 生涯 不治 の 半 病人 に し て しまっ た 。
0788
,586,10: 外科 の 先生 が 患者 の 片足 を ノコギリ で
^
斬り 落す よう な タダ の 静か な 顔 で 人殺し は やら ない 。
0790
,12,19: この 辺 は 斬っ た 張っ た の 多い ところ で 、 その 連中 が 腕 や 脚 を
^
斬り 落さ れる よう な こと は 特別 珍しく も ない ところ だ 。
飛び上がる
(飛ぶ.上がる)
延べ語数:
26
0082
,2233,35: 日本 ザル で は なく 、 オランウータン か チンパンジー の 類 か と 思わ れ た が 、 その サル は 五 人 の 顔 を 見る と 、 とたんに 檻 の 中 で
^
飛び あがっ た 。
0082
,2561,24: エレベーター は 矢 の よう に 、 地下 十 六 階 から 、 この 研究所 の 最上階 、 二 十 四 階 へ
^
飛び あがっ て いっ た 。
0082
,2846,16: ところが 、 機械 の 調子 が 少し へん な の か 、 航空 船 は なかなか
^
飛び あがろ う と は し なかっ た 。
0521
,24,23: もう 、 ゆ だ ん の なら ない 大波 が 立っ て 、 汀 から 、 八 九 尺 の 上 まで
^
飛び あがっ て から 、 投げつけ られ た 様 に 、 砂 の 上 に くずれ 落ちる 。
0555
,592,3: 恒子 は
^
飛び あがっ て 、 美枝子 の 手 を 押え た 。
0595
,265,3: その 淵 から
^
飛び あがる よう に し て 、 顔 を 挙げ 、 微笑ん で 、 また 飲ん だ … … 。
0603
,156,11: 椋鳥 は なかば ひろげ た 翼 を ひらい て 、
^
飛び あがろ う と し まし た 。
0603
,161,2: と共に 、
^
飛び あがろ う として 力いっぱい に 羽ばたき を し まし た 。
0603
,180,0:
^
飛び あがっ て しまえ ば 、 羽ばたき に 力 が こもっ て 、 ぐんぐん 速く なり まし た 。
0603
,279,13: こがね 虫 は 迷っ た あげく 、 羽 を ひろげ て 、
^
飛び あがり まし た 。
0613
,352,3: それから 史郎 が
^
とび 上がり 、 最後 に みんな で 長老 の 長い 手長 海老 みたい な 両手 を ひっぱっ たら 、 「 おっ こら しょ 」 と 、 いつも の 癖 の 掛け声 を 出し て とび 上がっ て き た 。
0613
,352,37: それから 史郎 が とび 上がり 、 最後 に みんな で 長老 の 長い 手長 海老 みたい な 両手 を ひっぱっ たら 、 「 おっ こら しょ 」 と 、 いつも の 癖 の 掛け声 を 出し て
^
とび 上がっ て き た 。
0651
,308,9: 千鳥 波 ほど の 豪 の 者 でも
^
飛び あがる ほど 驚い た が 、 御 三 方 の 心気 顛倒 、 浮腰 と なり 、 とたんに ツウ さん は 六 ツ 七 ツ つ ゞ け さま に 異常 な 大物 を おもらし に なる 。
0784
,785,35: にわかに 両 の 手 が パッ と ひらい て 天 へ 延びる と 同時に 、 それ に つれ て ちぢん で い た 両足 も いくら か は 延び た もの か 、 もしくは いくらか
^
飛び あがっ た の かも 知れ ない 。
0788
,301,12: ナミ子 は ふと 気 が つく と 、 おどろい て 、
^
跳び あがっ た 。
0857
,303,30: 有る もの を 書く の じゃ なく て 、 無い もの 、 今 ある 限界 を 踏み こし 、 小説 は いつも 背のび を し 、 駈け だし 、 そして
^
跳び あがる 。
0947
,1971,8: いきなり スターター が はいり 、 車 が
^
飛び あがる よう な 勢い で 走り だし た 。
0947
,2429,10: シヅ は 時計 を 見る と 、 椅子 から
^
飛び あがっ て 、 食器 を バタバタ と 流し へ 運び はじめ た 。
0983
,258,8: 杉村 うわ ー っ ( 叫び ながら
^
飛び あがる )
0985
,101,1: (
^
飛び あがる が 、 全身 を 支える 力 が 両 腕 に 無い ため 、 再び スポッ と 穴 に 落ちる ) おっ と 、 と !
0986
,418,8: 卓上 の コップ や ビール びん など が
^
飛び あがっ て 床 の 上 に 落ちる 。
0989
,1808,32: ( それ まで も ワナ ワナ と ふるえ て い た の が 、 須永 から チラリ と 見 られる と 、 我慢 でき なく なり 、 叫び声 を あげる や
^
飛び あがっ て 、 いきなり ガタガタ と 床板 を 踏み鳴らし て 駆けだし 、 板戸 の 間 から 今 は まっ暗 な 私 の 室 を 通り抜け 階段 を 駆け おりる 音 が ドドドド と 下 に 消える )
0989
,2297,5: ( と 、 いきなり
^
飛び あがる や 、 腰 を 抜かし た よう に 、 両手 を うし ろ に 突い て 、 床の間 の 方 へ 、 ワクワク と にじり さ がり ながら ) … … た 、 助け て くれ !
0993
,170,21: そしたら 、 ラッパ が 鳴っ た と 思っ たら 、 その 赤い 岩 が いちどきに こっち を 向い て ピヨン と
^
飛び あがっ て 、 両手 を あげ て 、 そい で 、 ポンポン 水 の 中 に とびこん だ の !
0995
,2201,27: 花岡 の 声 … … ( やっと 、 それ が そう だ と わかる と 同時に 、 猫 が 他 の 猫 に おそわ れ て
^
飛び あがっ た よう な ノド 声 を 放つ ) キョフン !
0995
,2494,14: … … いや 、 そんな よう な 気 も する が ——( パッ と
^
飛び あがっ て 、 衰え た 身体 で のめり そう に し ながら 、 村 子 の そば に 泳い で 行く ) どれ !
降り上げる
(降る.上げる)
延べ語数:
26
0071
,1482,31: そうなると スピード が 出せ ない 、 いつの間にか 装甲車 の 上 に 異人 たち が 三 、 四 人 ずつ のっ て 、 天井 を こわそ う と 、 大きな こぶし を
^
ふり あげ て 、 がんがんと 叩く 。
0080
,2321,6: 博士 は それ を 頭上 に
^
ふり あげ て 、 今や 蜂 矢 の 頭 に 一撃 を くわえよ う と し た とき 、
0080
,2482,2: それ を
^
ふり あげ て 、 金属 Q に なげつけよ う と し た 。
0082
,1346,16: X 号 は 博士 を 一撃 の もと に たたき 殺そ う として 拳 を
^
ふり あげ た 。
0084
,572,5: デニー 博士 は 、
^
ふり あげ た ステッキ を 下 に おろし て 、 赤い 顔 を し た 。
0084
,1718,12: 「 はい 」 グリーン は 絞め つけ られる よう な 声 を
^
ふり あげ 、
0084
,2374,20: 火星 人 の 大群 は 、 手 に 手 に 棍棒 の よう な もの を 頭上 に 高く
^
ふり あげ て 、 怒 濤 の よう に こっち へ 向っ て 押し寄せ て くる 。
0084
,2469,3: 棒 を 高く
^
ふり あげ ながら 、 じわじわ と つめ よせ て 来 た その 大群 。
0084
,2471,1: それから
^
ふり あげ られ て い た 棍棒 みたい な もの が 、 だんだん と おろさ れ 始め た 。
0105
,83,15: その せい か 、 小さい 躯 は 皺 だらけ で 、 痩せ た 握りこぶし を
^
ふり あげ て いる 恰好 は 哀れ で 見 て い られ なかっ た 。
0141
,13447,43: 二 時間 以上 も 、 云い あっ て い た 揚句 、 和一郎 は 、 おそろしい 顔つき に なっ て 多 計 代 を 睨み すえ て い た と 思っ たら 、 いきなり 立ちあがっ て そこ に 在っ た 椅子 を
^
ふり あげ た の だ そう だっ た 。
0141
,13505,5: 「 和一郎 が 椅子 を
^
ふり あげ た とき 、 あの ひと の 手 を そこで つかまえ て いる の が 誰 だ か 、 わたし に は はっきり わかっ た 」
0141
,13599,3: 椅子 を
^
ふり あげ て も 、 わたし は 和 一郎 に 味方 し て ?
0144
,127,10: 猫背 の 背中 を 真直 に し 、 頭 を
^
ふり あげ 、 愛想 よく カザン の 聖母 の 丸い 顔 を 眺め ながら 、 彼女 は 大きく 念 を 入れ て 十字 を 切り 、 熱心 に 囁く の で あっ た 。
0144
,1078,12: 若い 男 は びっくり し た よう に 怒っ て 鍋 を
^
ふり 上げ た が 、 ゴーリキイ が 彼 に 瞬き を する の を さとる と 、 静か に 言っ た 。
0336
,9,9: 国鉄 の 整理 について は 、 政府 も 、
^
ふり あげ た わが 刀 の 影 に おびえ た よう に 非常 事態 宣言 の 用意 が ある とか 、 「 共産党 は 八月 か 九月 に 暴力 革命 を やる もくろみ だ 」 とか 、 政府 へ の 反抗 に 先手 を うつ つもり で 、 かなり 拙劣 に 人々 の 気分 を 不安 に する 空気 を つくっ た 。
0621
,106,5: 男 は 血刀 を
^
ふり あげ て 山 の 林 を 駈け 狂い まし た 。
0621
,108,36: それ は いちばん 醜く て 、 ビッコ の 女 でし た が 、 男 が 逃げ た 女 を 一 人 あまさ ず 斬り すて て 戻っ て き て 、 無造作 に ダン ビラ を
^
ふり あげ ます と 、
0667
,1034,27: 腹 に は 揚羽蝶 と 木の葉 が ひつ か ゝ り 、 片足 の 股 の 付根 に カマキリ が 羽 を ひつ かけ て 斧 を
^
ふり あげ て 苦闘 し 、 片 股 に 油蝉 が か ゝ つて ゐる 。
0806
,123,6: 女房 は 再び 棒 を
^
ふり あげ て 、 前 より も 気勢 するどく 振り おろし た 。
0808
,383,14: アネサ は 怠け者 で は ある が 、 年百年中 クワ を ふり 下し
^
ふり 上げ て いる し 、 斧 で 大木 を 斬り 倒す の も 馴れ て いる 。
0809
,57,10: とたんに 後 へ ひ ッ くり かえって 、 刀 を
^
ふり あげ た まま 、 ドタリ と 倒れ て ムムム と のび て しまっ た 。
0851
,56,34: 母 の 愛す 外 の 兄妹 を 憎み 、 なぜ 私 のみ 憎まれる の か 、 私 は たしか 八 ツ ぐらい の とき 、 その 怒り に 逆上 し て 、 出刃庖丁 を
^
ふり あげ て 兄 ( 三つ 違い ) を 追い廻し た こと が あっ た 。
0852
,143,95: 私 と 男 二 人 だけ で 外 に 客 の ない 時 は 、 今晩 泊めろ 、 泊め て やら ない 、 ネチネチ やり だし 、 男 が 暴力 的 に なる と 女 が 一 そう 暴力 的 に バカ ヤロー 行っ て くれ 、 水 を ひっかける 、 と 言い も 終ら ず 皿 一 杯 の 水 を ひっかけ 、 この ヤロー 、 男 が いきなり 女 の 横 ッ 面 を ひっぱたく 、 女 が 下 の くぐり を あけ て 這いだし て き て 武者 ぶり つき 椅子 を
^
ふり あげ て 力まかせ に 男 に 投げつける の だ 。
1177
,1060,12: 彼 は わけ の わから ない 叫び を あげ 、 手 を
^
ふり あげ て 少尉 に 突進 し た 。
1180
,34,7: 斧 を 地平線 の 上 に
^
ふり あげ た まま
住み込む
(住む.込む)
延べ語数:
26
0170
,258,15: 一葉 は 当時 上流 人 を 集め て い た 中島 歌子 の 塾 に
^
住み こみ の 弟子 の よう に し て い た が 、 わがまま な 育ち の 若い 貴婦人 たち の なか で 彼女 が どんなに 才能 を ねたま れ 、 つらい め を 見 て い た か という こと は 、 こまかい 插話 に も うかがわ れる 。
0594
,220,11: 彼女 が はじめ 或 る 鳥 料理 屋 の 女中 に
^
住み こん だ こと は 、 私 に も 分っ て いる 。
0594
,223,18: それから 、 鳥 料理 屋 で 贔負 に なっ て た 客 の 家 へ 、 女中 として
^
住み こん だ 。
0661
,92,32: けれども その 年 は ともかく レッキ ともし て ゐ ない が 会社 員 で あり 、 すでに サイパン も 落ち 、 日本 中 の 人間 みんな 学生 女 生徒 まで 工場 へ
^
住み こん だ の だ から 、 この 年 ばかり は 海水浴 の 人間 など は 国賊 に なり かね ない 時世 に なつ て ゐる の だ 。
0667
,866,33: とびきり の 美人 な の だ から 、 店 の 客 ひき の 看板娘 に 絶好 で 、 通 ひだ つ たら 夕方 五 時 から 十 時 まで 三 千 円 、
^
住み こみ 五 千 円 、 但し この 金 は 月々 前払 ひで 本人 に は 渡さ ず 教会 へ 届ける 。
0667
,869,7: 「 通 ひ 三 千 円 、
^
住み こみ 五 千 円 、 と 。
0667
,1200,19: ソメ ちや ん も 承諾 し た から 、 ソメ ちや ん と ヨッ ちや ん 母子 を
^
住み こま せ 、 玉川 関 に 退場 し て 貰 ふ 。
0688
,111,2: 工場 へ
^
住み こむ の さ 」
0688
,123,2: 工場 へ
^
住み こん で ドロ ボー の 手引き は する つもり だろ う な 」
0688
,124,6: 「 宿 が ない から 、
^
住み こむ の さ 。
0759
,7887,2: 記代子 が
^
住み こん だ ばっかり に 、 わが家 に 動物 小屋 の 悪臭 が しみつい て しまっ た よう で あっ た 。
0775
,540,21: 元 は ここ の 殿様 の お 屋敷 の 植木 職 の 親方 の ところ へ 十 三 の 時 から
^
住み こん だ の です が 、 二 十 一 二 の ころ 、 浅虫 様 へ 親方 から の 紹介 で 住みかえ た の です 。
0778
,362,5: 一 人 ぎめ に
^
住み こも う と する と 、 この 時 ばかり は 正二郎 が 、 百雷 の 落ちる が 如く に 激怒 し た 。
0780
,84,8: と 、 菓子 屋 の 小僧 に
^
住み こま せ て しまっ た 。
0780
,145,31: しかし 子飼い から の 店 で は ない から 、 居 づらい 事情 が 多く て 、 店 から 店 へ 転々 として 、 三 十 に も なり ながら まだ
^
住み こみ の 一介 の 平 職人 。
0780
,354,9: ソバ 屋 の 出前 持 の 給金 は 、
^
住み こみ 月額 三 円 五 十 銭 と いう から 、 月 に 五 十 銭 か 、 せいぜい 一 円 の 支払い 能力 しか なく 、 実に 元金 の 返済 だけ でも 六 百 五 十 年 を 要する の で ある 。
0786
,45,4: 弁 内 が
^
住み こん で いる 師匠 の ウチ は 、 人形 町 の サガミ 屋 という アンマ 屋 サン 。
0789
,722,5: 「 あなた が 当家 へ
^
住み こん だに は ワケ が あろ う と 思わ れ ます が 、 それ を 語っ て い た だけ ませ ん か 」
0790
,183,62: 妹 の お 直 と お 安 は 裕福 で ない 小 商人 へ 縁づい た が 、 お 直 の 生ん だ 次男 の 小栗 能文 ( 二 十 六 ) が 杉 代 の 次女 京子 ( 二 十 二 ) と 結婚 し 、 能文 は 平作 の 秘書 番頭 の 役割 、 夫婦 は 平作 の 家 に
^
住み こん で いる 。
0830
,30,26: 女中 が 男 を ひき 入れ たり お客 を とる の が 大目 に 見 られ て い た と いう が 、 女中 に
^
住み こん だ 当夜 から 男 を ひき 入れる の は 、 いささか 図太 すぎる フルマイ で あろ う 。
0830
,234,10: そして 彼女 が その 日 から 八 宝 亭 へ
^
住み こん だ こと について は 多く の 証人 が いる の だ から 。
0832
,97,9: クリーニング 氏 は 夫人 方 の 親戚 へ
^
住み こん で そ ッ ちの 家業 を 手伝っ て おる から 日常 は 孤立 無援 で 、 おまけ に 嫌っ て いる の は 確か に 夫人 の 方 だ から 、 まア 聟 が 追 ん ださ れる と 同じ よう な 心境 を 味 い 、 慰藉 料 という こと を 思いつく に 至っ た の で あろ う が 、 その へん の 心境 は 同情 は できる ね 。
0832
,106,11: こういう 夫人 と 結婚 し 、 そ ッ ちの 家 へ
^
住み こん だ クリーニング 氏 は 、 苦 しかり し 日々 で あっ たろ う 。
0852
,18,59: 私 は 本能 という もの を 部屋 の 中 へ 入れ ない こと に し て い た の だ が 食物 より も 先ず 第 一 に 、 女 の から だ が 私 の 孤独 の 蒲団 の 中 へ 遠慮なく もぐりこむ よう に なっ て い た から 、 釜 や 鍋 が 自然 に ずるずる
^
住み こむ よう に なっ て も 、 もはや 如是 我 説 を 固執 する だけ の 純潔 に対する 貞節 の 念 が ぐらつい て い た 。
0852
,77,12: 私 は 女 の から だ が 私 の 部屋 に
^
住み こむ こと だけ 食い止める こと が でき た けれども 、 五十歩百歩 だ 。
0993
,2985,21: そい で 、 この間 ね 、 やっと 横田 たち の 秩父 の セメント 山 の 事務所 に 、 春子 さん が
^
住み こん で いる と 言う 話 を 聞きつけ た んで 、 私 出かけ て 行っ た の 。
捲り上げる
(捲る.上げる)
延べ語数:
25
0035
,73,104: 気 の 弱い 寺田 は もともと 注射 が 嫌い で 、 と いう より 、 注射 の 針 の 中 に は 悪魔 の 毒気 が 吹 込ま れ て いる と 信じ て いる 頑冥 な 婆さん 以上 に 注射 を 怖 れ 、 伝染 病 の 予防 注射 の 時 など 、 針 の 先 を 見 た だけ で 真 蒼 に なっ て 卒倒 し た こと も あり 、 高等 教育 を 受け た 男 に 似合わ ぬ と 嗤 われ て い た くらい だ から 、 はじめ の うち 看護 婦 が 一代 の 腕 を
^
まくり 上げ た だけ で 、 もう 隣 の 部屋 へ 逃げ込み 、 注射 が 終っ て から おそるおそる 出 て 来る という あり さ まで あっ た 。
0036
,45,24: 朝っぱら から 酒 が はいっ て いる らしく 、 顔 じゅう あぶら が 浮い て い て 、 雨 で も ない の に
^
まくり 上げ た 着物 の 裾 から にゅっと 見え て いる 毛 も じゃ ら の 足 は 太 短 かく 、 その 足 で ドスン ドスン と 歩い て 行く 。
0041
,93,14: 新吉 は 左 の 腕 は 諦め て 、 右 の 腕 を
^
まくり 上げ た 。
0054
,2552,9: と 、 唖 の 娘 の 腕 を
^
まくり 上げ て 、
0054
,2569,5: 針 助 、 腕 を
^
まくり 上げ て いる 。
0140
,6,20: おさ がり の 細かい 格子 の ハンティング を かぶっ て 、 ゴム 長 を はき 、 シャツ の 腕 を
^
まくり 上げ た 手 に 大きい なめし革 の 艶 出し 雑巾 を にぎっ て いる 。
0141
,11214,17: カウンター の うし ろ に 、 頭 の はげ た おやじ が 縞 シャツ の 腕 を
^
まくり あげ て 立っ て い た 。
0505
,462,42: カンカン 火 の ある 火鉢 に も 手 を かざさ ず 、 きちんと し て 居 た 栄蔵 は 、 フット 思い出し た 様 に 、 大急ぎ で シャツ の 手首 の ところ の 釦 を はずし て 、 二の腕 まで
^
まくり 上げ 紬 の 袖 を 引き出し た 。
0508
,4,104: 西洋 洗濯 を し て 居る ので 、 朝 から 日 の 落ちる まで 、 時に よる と 夜中 白い 洗濯 物 が 高い 所 に 張り 渡さ れ た 繩 と 一緒 に ヒラヒラ と 風 に 吹か れ て 居る の を 見 たり する と 、 五月 蠅 い 程 沢山 な 髪 を 味 も 素っ気 も ない 引き つめ の 束髪 に し て 西洋 人 の 寝間着 の 様 に 真白 で ブワブワ し た もの を 着 た 胴 を 後 まで 廻る 大前 掛 で 押え た お 久美 さん が 、 肩 まで も
^
まくり 上げ た 丈夫 らしい 腕 に 一 杯洗 物 を 引っかけ て 手早く 一つ 一つ 繩 の より目 に 挾ん で は 止 木 を 掛け て 居る 様子 を 思い 浮べ たり し て 居 た 。
0612
,2641,3: そして 腕 を
^
まくり 上げ て いばっ て いる 。
0624
,93,74: 伊沢 は 問わ ず に 事情 を さとり 、 多分 叱ら れ て 思い余っ て 逃げ こん で 来 た の だろ う と 思っ た から 、 無益 な 怯え を なるべく 与え ぬ 配慮 によって 質問 を 省略 し 、 いつ ごろ どこ から 這入っ て き た か という こと だけ を 訊ねる と 、 女 は 訳 の 分ら ぬ こと を あれこれ ブツブツ 言っ た あげく 、 片腕 を
^
まくり あげ て 、 その 一 ヶ所 を なで て ( そこ に は カスリ 傷 が つい て い た ) 、 私 、 痛い の 、 とか 、 今 も 痛む の 、 とか 、 さっき も 痛かっ た の 、 とか 、 色々 時間 を こまかく 区切っ て いる ので 、 ともかく 夜 に なっ て から 窓 から 這入っ た こと が 分っ た 。
0667
,1024,36: ふらふら 、 やを ら 立ち 上 つて 正面 を きり 、 手 で モゾ く 前 の あたり を 何 か し て ゐ た と 思ふ と 、 裾 を ひらい て 尻 を
^
まくり あげ 、 なほ も 腹 の 上 まで ゴシゴシ 着物 を こすり あげる 。
0734
,62,20: とうとう 病 父 が たまりかね て 、 ソノ 子 を とらえ て 、 押し倒し て 、 お 尻 を
^
まくり あげ て 、 ピシピシ なぐっ た 。
0734
,426,13: 和尚 は ソノ 子 を 投げ 落す と 、 うし ろ を
^
まくり あげ て 、 ズロース を ひき はい だ 。
0739
,24,16: 織田 作之助 は ヒロポン 注射 が 得意 で 、 酒席 で 、 にわかに 腕 を
^
まくり あげ て ヒロポン を うつ 。
0842
,2497,11: 箱根 の 山 を 通る 旅人 が にわかに 着物 を
^
まくり あげ たり 裸 に なっ たり し て 、
0959
,21,36: 背 の 高い 、 従って 少し 猫背 の 、 小肥り に 肥っ た 、 その くせ どこ か 神経質 らしい 歌麿 は 、 黄八丈 の 袷 の 袖口 を 、 この 腕 の ところ まで
^
捲り 上げる と 、 五 十 を 越し た 人 と は 思わ れ ない 伝法 な 調子 で 、 縁先 に 腰 を 掛け て いる 彫 師 の 亀吉 を 憐れむ よう に 見守っ た 。
0995
,1179,9: 背広 を ぬい で 、 シャツ の 袖 を
^
まくり あげ た 姿 )
1000
,1007,15: と 云い ながら 、 滋 幹 の 右 の 袂 を 肩 の 方 まで
^
まくり 上げ て 、 二の腕 から 手 頸 の 方 へ かけ て 、 考え く 歌 の 文句 を 二 行 に 書い た 。
1000
,1008,48: 書い て しまっ て も 、 墨 の 乾く の を 待つ 間 手 を 握っ た ま ゝ 放さ ず に いる ので 、 まだ 何 か さ れる の で は ない か と 云う 気 が し た が 、 墨 が 乾く と 、
^
まくり 上げ た 袂 を ていねい に おろし て 、
1000
,1026,16: それから 母 は 、 さっき 平中 が し た よう に 我が 子 の 袂 を
^
まくり 上げ て 、 左 の 手 で 彼 の 手 を 握り 、 前 の 文字 を 消し た あと へ 、 前 と 同じ くらい の 長 さ に 文字 を 走らし た 。
1037
,2066,3: その 着物 を
^
捲り 上げる 。
1064
,353,26: すると 、 一 人 の 若僧 が 躍り出 て 、 やにわに 、 尼 の 前 へ 立ちふさがっ た と 思う と 、 法衣 の すそ を
^
捲り 上げ た 。
1073
,1509,16: 直衣 、 狩衣 、 布 直垂 など 、 まちまち の 物 を 着 、 袖 を
^
捲り あげ て 、 夏 の 夜 らしき 、 談論 風発 で ある 。
1171
,1992,14: 靴 と 弁当 を 振り分け に し て 肩 に かけ 、 ズボン を
^
まくり 上げる 。
申し込む
(申す.込む)
延べ語数:
25
0080
,221,25: 「 きみ は 、 これから その 主人 に 会っ て 、 検事 が お 会い し たい と いっ て いる と 、 会見 を
^
申し こん で くれ たまえ 」
0080
,380,4: わたし が 会見 を
^
申し こん だ の です 。
0082
,1163,21: 一 週間 ただ で 、 ためし に 使用 し て も よろしい と 書い て ある ので 、 それ を
^
申し こむ 者 が どの 村 で も 一 人 や 二 人 は あっ た 。
0082
,1169,26: なるほど 、 これ は 重宝 だ と いう ので 、 こんど は 何 人 も たくさん 名 まえ を つらね て 「 買い ます 」 と
^
申し こむ 。
0141
,775,7: 風呂 は 、 前日 事務所 へ
^
申し こん で おい て 、 きまっ た 時間 に 入る こと に なっ て いる の だっ た 。
0141
,14543,23: 佐々 の 三 人 は 、 大体 十一月 の はじめ に パリ を 去る 予定 で 、 太 洋 丸 に 船室 を
^
申し こん で い た 。
0141
,15831,5: 課外 の ピアノ 教授 を
^
申し こん で も 、 つや子 の 番 は とばさ れ て 、 あと から たのん だ 女の子 が 教わる よう に なっ た 。
0344
,72,24: マダム・キューリー が 一 九 〇 四 年 の ある 朝 、 アメリカ の ある 会社 から ラジウム の 独占 と その 独占 経営 を
^
申し こん で 来 た 手紙 に 謝絶 の 返事 を したため た 、 その 心情 を わが 胸 に 感じとる こと は できる 。
0651
,256,27: 目下 は 事務 員 を し て いる が 、 事務 員 が 性 に 合わ ない から 、 ワタ シ の 店 で 働き たい と
^
申し こま れ た わけ だ が 、 ウチ は 女 相手 の ショウバイ だ から 女 給仕 は 使え ない 。
0658
,84,93: 僕 が 尾崎 士郎 先生 と どういう 因果 で 友達 に なっ た か と いう と 、 今 から 凡そ 十 年 、 いや 二 十 年 ぐらい 前 だろ う 、 私 が 「 作品 」 という 雑誌 に 「 枯淡 の 風格 を 排す 」 という 一文 を 書い て 、 徳田 秋声 先生 を コキ 下し た ところ 、 先輩 に対する 礼 を 知ら ない 奴 で ある と フンガイ し た の が 尾崎 士郎 で 、 竹村 書房 を 介し て 、 私 に 決闘 を
^
申し こん で き た 。
0682
,319,8: 道三 が 信長 に 正式 の 会見 を
^
申し こん だ 。
0683
,408,24: この 上 は ポチャ く 夫人 から ききだす 一 手 で ある が 、 選挙 が 終っ て みる と 、 面会 を
^
申し こむ の も 手掛り が ない 感じ で 、 その ため に シキイ を またぐ 勇気 が で ない 。
0699
,75,9: そう と は 知ら ない 平六 が 結婚 を
^
申し こみ 、 また 曾我 の 太郎 も 気がつか ない から 、 この 結婚 に 許し を 与える 。
0732
,2531,5: だまし て 結婚 を
^
申し こむ 才蔵 の 心根 が にくらしい 。
0774
,328,35: 業 半ば に 中退 と は いえ 、 帰郷 後 は 就職 し て 一家 を なす の で ある から 、 やがて は めとる 妻 で あり 、 彼 は ヒサ に 駈落ち を
^
申し こん で い た 。
0780
,161,20: 彼 の 預金 が その 銀行 に 一 万 七 千 円 ある と 知っ て 幸平 が 借財 を
^
申し こん だ とき い て 、 さすが に 彼 の 目 の 色 が ちょ ッ と 動い た よう で あっ た 。
0784
,1070,32: 何 か 世間 を アッ と いわ せる 美人 術 だ と の お話 で 、 どうせ 用 の ない 建物 です から 、 その 知人 の 方 も イタズラ 半分 に
^
申し こみ 、 私 も イタズラ 半分 の 気持 で とりきめ て しまっ た 約束 でし た 。
0789
,572,11: 羽黒 元子 夫人 へ の 政子 から の 面会 を
^
申し こむ 。
0791
,202,9: 房吉 の 家 を 訪れ て 試合 を
^
申し こん だ ところが 、 当日 房吉 は 女房 同行 で 湯治 に で て おり 、 尚 当分 は 帰ら ない という 留守 の 者 の 言葉 だ 。
0802
,101,9: そこで 、 記者 は オツネ に 面会 を
^
申し こん で 叩き起し て もらっ た 。
0823
,246,21: 当り前 だ 、 ジジイ や ババア の よう に サビ を 愛し て い られる もの か 、 と 抗議 を
^
申し こん で は イケ ませ ぬ 。
0833
,361,11: 彼ら が 結婚 の よろこび 中 の 人物 に 会見 を
^
申し こむ の は タカツカサ 和子 さん と 平通 サン ぐらい の もの だ 。
0842
,2529,13: 彼 は こう いっ て 私 の 新 カナヅカイ に 抗議 を
^
申し こん だ 。
0979
,952,11: 僕 は 君 に お 嫁 に なっ て くれ と
^
申し こむ こと が ある かも しれ ない
1041
,2335,42: 兵士 たち に 娯楽 を あたえる ため に アメリカ の 伝統 で ある ブルース 歌手 たち が 当地 に き て いる が 場所 を つかわ せ て は もらえ ない だろ う か 、 と USO の 管理 者 に
^
申し こむ 。
張り出す
(張る.出す)
延べ語数:
25
0060
,4152,7: 対応 にあたる スタッフ の 予定 表 が
^
貼り 出さ れ 、 エプロン 掛け の 後藤 たち と ユーザー と の あいだ に 直接 の 人間 関係 が 育ち はじめ た 。
0060
,6727,10: スタンフォード 大学 や カリフォルニア 大学 バークレー 校 など に
^
貼り 出さ れ た 参加 を 呼びかける びら に は 、 「 自分 で コンピューター や 端末 装置 、 TV タイプライター 、 入出力 装置 、 デジタル 式 の 魔法 の 箱 を 作っ て み ませ ん か ?
0096
,308,27: 透明 猫 普及 研究 協会 総裁 村越 六 麿 敬白 」 六 さん は えらい 名前 まで こしらえ て 、 でかでか と 、 と びら に
^
はり 出し た 。
0139
,28,8: 戸 毎 に 宿舎 割当 の 氏名 が
^
貼り 出さ れ て いる ところ を 、 やっと 探し当て て 、 お 茂 登 は 、 前 の 小 溝 に 杜若 が 濃い 紫 に 咲い て いる 一 軒 の 格子 を あけ た 。
0141
,522,46: トゥウェルスカヤ の 大通り を 、 赤い 広場 と 反対 の 左 の 方 へ 少し のぼっ て 、 ひろい 十字路 を 右 へ 入る と 、 いくら も 行か ない うち に 、 せまい 歩道 の 上 に 反射 光線 を うけ て 硝子 庇 が
^
はり 出さ れ て いる の が 見え 、 雪 の 夜 の 暗い 通り の そこ 一 点 だけ 陽気 な 明る さ に 溢れ て い た 。
0141
,738,24: オフィス ・ ビルディング の よう な その 入口 の ドア に 、 そこ が ホテル で ある 証拠 に は 毎日 献立 が
^
貼り 出さ れ て い た 。
0141
,753,16: 質素 と いう より も 粗末 な くらい の この 小 ホテル は 、 ドア に
^
貼り 出し て ある 献立 を のぞい て は 入口 に ホテル らしい ところ が ない とおり 、 建物 全体 に ちっとも ホテル らし さ が なかっ た 。
0141
,4932,23: バルコニー は 、 この 建物 の 内庭 に 面し て い て 、 じき 左手 から 建物 の もう 一つ の 翼 が
^
はり 出し て いる ため に 日当り が わるかっ た 。
0141
,14345,30: 夏 の つた が 青々 と し た 大きい 葉 を からまし て いる 由緒 の ふるい 掲示板 に は 、 九月 末 から はじまる 新 学期 の 課目 が
^
はり 出さ れ て い た 。
0141
,14364,11: 婦人 の 案内 者 は 、 白い ブラウス の 胸 を
^
はり 出す よう に し て 、 ゆっくり 、 彼ら の 多く は 学生 たち です 、 と 答え た 。
0141
,18859,17: という 赤い プラカート の 上 に 降り 、 国立 銀行 の 建物 の 高い 軒 に
^
はり 出さ れ て いる 「 われわれ は 清掃 を 行っ て いる 」 という 機構 清掃 の プラカート を かすめ て 降っ て いる 。
0141
,19330,32: ホテル ・ パッ サージ の 入口 の ドア の 上 に は 、 伸子 たち が い た ころ の とおり 、 紫 インク で 書い た 正餐 の 献立 が
^
はり 出さ れ て い た 。
0141
,19333,25: 事務所 の 椅子 は 、 ちっとも 変っ て い なく て 「 五 日 週間 、 間断 なき 週間 」 と 、 壁 に
^
はり 出さ れ て いる の は 、 隣り の 中央 郵便 局 の 内部 と 同じ だっ た 。
0141
,19726,19: そして 、 その 室 の 上 に 「 ホテル ・ パッ サージ 細胞 」 と 書い た 紙 が
^
はり 出さ れ た 。
0142
,1293,15: 半信半疑 に 近 よっ たら 、 長方形 の 紙 に 、 赤旗 編輯 局 と
^
はり 出さ れ て 、 両開き の ガラス 戸 の 入口 が しまっ て い た 。
0142
,1301,12: 重吉 たち は もとより 、 とりわけ その 友達 が 、 こうして 大きく
^
貼り 出さ れ て いる 表札 を よん だ とき 、 涙 は 彼 の さりげ ない 笑い の 裡 に きらめい た だろ う と 、 思いやっ た 。
0212
,99,39: 階級 の 文学 を 、 組合 主義 、 目先 の 効用 主義 一点ばり で 理解 する よう に 啓蒙 さ れ て 来 た 人 が ある と すれ ば 、 その 人 は 街 の 角 々 に
^
貼り 出さ れ て い た 矢 じ る し 目あて に 機械 的 に 歩か せ られ て 来 て い た よう な もの だ から 、 一夜 の 大雨 で すべて の 矢 じ る し が 剥がれ て しまっ た ある 朝 、 当然 わが 行手 に 迷う 当惑 に 陥る 。
0482
,8,19: ○ 遠く の 方 で 、 屋根 越し に 松 の 梢 が まばら に 大きく 左右 へ
^
はり 出し た 枝 を ゆすっ て いる の が 雨中 に 見える 。
0824
,176,16: これ 式 の 農家 は 秋田 県 に も 少く ない が 、 二 階 に
^
張り だし 窓 の よう な 独特 の フクラミ を もっ た 藁 屋根 の 中 農家 が 目立つ ので 、 新潟 県 の 農村 ほど 寒々 し た 感じ が ない 。
0842
,2930,13: こんな 意味 の こと を 紙 に 書い て 、 戸口 に
^
張り だし て おい た こと も ある し 、 家人 に 持た せ て おい て 、 弟子 入り 志願 者 の 来訪 に そなえ て おい た こと も ある 。
0947
,1497,8: 西側 へ 、 翼 の よう に
^
張り だし た ところ に 、 客間 の 明るい 灯 が 見える 。
0948
,582,5: 隆 は 広間 に
^
張り だし た 廊下 の ほう へ 、 ほのか な 目 づか い を し て から 、 上着 の ポケット から なにか だし て 、 だまっ て 夜 卓 の 上 に 置い た 。
1148
,149,13: 舞台 の 隅 に は 、 番組 を 書い た 紙 が
^
貼り 出さ れ て おり ます 。
1150
,275,27: 愛子 の 命 を 助け たかっ たら 、 九つ の 鍵 を そろえ て 渡せ 、 期限 は 一 週間 、 返事 は 居間 の 窓 に
^
はり 出せ
1150
,292,9: こう 書い て 、 画鋲 で 窓 へ
^
はり 出し た の です 。
引っ張り上げる
(引っ張る.上げる)
延べ語数:
24
0068
,272,21: 私 は 自分 も 尻餅 を つき ながら 、 やっと の 思い で 、 彼女 の 身体 を 溝 から
^
引っ張り 上げ た が 、 泥 の お びん ずる 様 みたい に なっ て いる 。
0079
,2426,13: 月 の 引力 で 、 あの 主人 は 百 メートル も 上空 へ
^
引張り あげ られ て い た の です 。
0081
,622,10: まず この 筏 を 海岸 の 砂 の 上 へ
^
ひっぱり あげる こと だ 。
0081
,628,9: ぼく が 綱 を 持っ て あがっ て 、
^
ひっぱり あげよ う 」
0081
,3345,12: 危く 落ち そう に なる ところ を 、 よ こから ラウダ に
^
ひっぱり あげ られ た の で ある 。
0084
,293,32: 翌朝 に なる と 、 まだ 燃え て いる 油 に 砂 を かけ て やっ と 消し 、 それから 競技 用 自動車 に 綱 を つけ て 崖 の 上 へ
^
引張り あげ 、 道路 の 上 に 置い た 。
0084
,2413,8: 車 を この 穴 ぼ こから 上 へ
^
ひっぱり あげれ ば いい ん だ よ 」
0084
,2415,6: 穴 ぼ こから 、 車 を
^
ひっぱり あげる って 。
0089
,302,15: すると ぼく たち 四 人 は 力 を あわせ て 、 すぐ この 綱 を
^
引張り あげる から ね 、 君 は しっかり 綱 に つかまっ て いる ん だ よ 」
0089
,356,20: 上 で は 、 これ を 危険 信号 と さとっ て 、 すぐさま 八木 を 綱 ごと 上 へ
^
引張り あげ て くれる はず の 約束 だっ た 。
0089
,357,15: ところが 、 綱 は しずか に 左右 に ゆれ て いる だけ で 、
^
引張り あげ られる よう す は なかっ た 。
0089
,533,6: 五井 は 、 落し穴 から
^
ひっぱり 上げ られる と 、 にこにこ 笑い ながら いっ た 。
0091
,956,14: 「 穴 の 中 で 、 君 が うなっ て い た から 、
^
引っぱり あげ て 、 家 へ つれ て き た の さ 。
0112
,1294,29: 台所 の 器具 の ぶつかる 音 や 母親 の 女中 に 何 か 云い つけ て 居る こえ を 遠く の 方 に きき ながら 二 人 は
^
ひっぱり あげる 事 の 出来 ない 様 な 、 深い 深い 冥 想 に しずん で 居 た 。
0141
,8806,11: それに 、 今 の ソヴェト に は 、 あの 船 が
^
ひっぱり 上げ られる だけ 腕 の いい 潜水 夫 は い ませ ん よ 。
0141
,9077,14: 伸子 は 、 よけい 重苦しく なっ た 脇腹 へ 、 ゴム 湯たんぽ を
^
ひっぱり あげ ながら 、
0220
,94,17: 自分 が 生き つつ ある 歴史 の 地点 の どの 位 手 近い ところ まで 作品 を
^
ひっぱり あげる こと が できる か 。
0759
,6286,5: そして 、 とつぜん 上 へ
^
ひっぱり あげ られ た と 思う と 、 全身 が チョウチン の よう に フラフラ ふりまわさ れ た よう に 思っ た 。
0781
,205,19: 二 人 の 井戸 屋 に 命じ て 息 綱 を 腰 に まかせ て イザ という とき
^
引っぱり あげる 用意 を し て やり 代る代る 石 を 持た せ て 底 を さぐら せ 、 自分 も 同様 な 方法 で 三 べ ん も 底 へ くぐっ て 調べ て 、 遂に 井戸 の 中 に 誰 の 死体 も ない こと を 見 とどけ た の で ある 。
0784
,783,25: それ は その 両手 の 手首 に つけ て おい た 操り 人形 の ヒモ を 、 その 一瞬 に 誰か が ヤケ に
^
引っぱり あげ た 結果 に 起っ た 突然 の 動作 の よう に 見え た 。
0853
,378,71: これ は 誰 しも そういう もの で 、 だから 庄吉 が 話 の 途中 に 急 に イライラ と シゴキ を 握っ て ピンポン 台 の 足 に からみ つけ て 、 輪 を つくり 、 輪 に 首 を 突 ッ こん で グイグイ ひい て 、 これ じゃ ア 死ね ねえ か な 、 イライラ と シゴキ を 握っ て 又 首 を つ ッ こみ ギュウギュウ 腕 で
^
ひっぱり あげる 。
0987
,2862,6: 男 A が 、 上 から
^
引っぱり あげ て やる )
0995
,1089,10: 村 子 … … ( 急い で ストッキング を
^
引っぱり あげ ながら 、 まだ ボン ヤリ し て いる 佐山 を 横目 で 見 て ) あんた も 、 仕度 を し たら どう ?
1035
,84,37: 『 本 を 貸せ と いっ た まで だ 』 と いう と 『 この 口 で 悪たれ を つい たろ う 』 と 言い ながら 指 を 二 本 私 の 口 に 突込 ん で
^
引張り 上げ 、 床 の 上 に 転がし て 寄っ て たかっ て 打つ 、 ける 、 なぐる という 始末 。
連れ出す
(連れる.出す)
延べ語数:
24
0034
,122,9: 昼間 、 私 が 新 次 を 表 へ
^
連れ だし て 遊ん で いる と 、 近所 の 人々 に は 、 私 が むりやり 子守 を さ せ られ て いる と しか 見え なかっ た 。
0068
,266,19: 私 も 酔眼 朦朧 として 、 その 様子 を 眺め て い た が 、 早く 、 桂子 を
^
連れ ださ ね ば なら ぬ と 思い 、 彼女 を せかし て 玄関 に 出 た が 、 桂子 は もはや 、 ひとり で 草履 を はけ ない ほど 酔っ て いる 。
0082
,1243,12: 盲目 の 谷 博士 を 、 柿 ガ 岡 病院 から
^
連れ だし た の は 、 超 人間 X 号 の し わざ で あっ た 。
0082
,1244,0:
^
連れ だし た と いう より も 、 X 号 が 谷 博士 を 病院 から さらっ て いっ た という 方 が 正しい で あろ う 。
0082
,1258,6: 博士 は 、 病院 から
^
連れ ださ れる と まもなく 、 この 誘拐 者 が X 号 で ある こと を 知っ て 、 おどろい た 。
0082
,1595,12: ああ 、 谷 博士 は 、 怪人 の ため に 病院 から
^
連れ ださ れ 、 研究所 の 最 地階 に 幽閉 さ れ 、 どんなに 苦しめ られ て いる こと でしょ う か 。
0572
,161,6: やがて 秦 は 彼女 を
^
連れ だし 、 暫く 待た せ た あと で 、 熱い 茶 を 運ん で くる 楊 さん と共に 戻っ て 来 た が 、 私 は 間もなく 辞し 去っ た 。
0591
,372,6: だから 、 焼け跡 の 野原 に
^
連れ だし て 、 夕日 を 眺め ながら 、 彼女 を 相手 に 独語 も する の だ 。
0667
,306,20: 瀬戸 は 何 か 言 は ふと し た が 、 倉田 は 腕 を と つて 外 へ
^
連れ だし て 行 つて し まつ た 。
0684
,449,39: 役場 へ で て き て 、 村長 の 席 に 大きな 顔 を し て おさまっ て い て もらわ ない と 始末 が つか ない から と 云っ て 、 手 を ひく よう に し て
^
連れ だし た 。
0732
,1684,34: これ に つき まし て は 深い 事情 も あり ます が 、 おいおい と 話 の うち に 説明 を 加える こと に 致し まし て 、 お許し も 得 ず 東京 へ
^
連れ だし まし た こと を 幾重にも お詫び 申 上げ やす 」
0732
,3276,39: 薄給 の 教師 が 妻子 すら も 養い 得 ず 、 意 を 決して 天草 商事 の 入社 試験 を うけ 、 その 翌日 に は 、 モーニング を きせ られ 、 有無 を 云わ さ ず 箱根 へ
^
連れ ださ れ て 、 監禁 を うけ 、 一時 は 狂気 に 至る テン マツ 、 天人 とも に 泣かし むる 、 と は 、 この 如き 悲惨 、 誇り なき 人生 で なく て 何 で あろ う 。
0759
,2254,5: 青木 を 外 へ
^
連れ だし た 。
0791
,77,56: しかし 、 房吉 は その 師 に 似 て 至って 物静か な 人物 で 、 かり そ め に も 道場破り を 面白 がる よう な ガ サツ 者 で は ない の で ある から 、 伴 五郎 の 思う よう に 田舎 侍 を ぶん殴っ て くれる 見込み は ない が 、 江戸 へ
^
連れ だし さえ すれ ば 、 そこ に は また 手段 も ある 。
0824
,39,5: はじめて コリー を 散歩 に
^
連れ だし た 当座 は 、 よそ の 犬 が 自分 に 吠える と 、 どういう ワケ で 吠え られる の か 理解 に 苦しむ という 顔 を する 。
0852
,227,5: 彼女 は 否応なしに 私 を
^
連れ だし て 汽車 に 乗せ て しまい 、 その 汽車 が 一 時間 も 走っ て 麦畑 の 外 に 何 も 見え ない よう な ところ へ さしかかっ て から
0946
,182,20: 金 十郎 は 胸 とどろかせ ながら 、 去年 の 夏 の はじめ 、 八 条 猪熊 の 女衒 に
^
連れ ださ れ 、 大湊 という 、 北 の 湊 の 船宿 へ 、 飯盛 に 売ら れ た ひと が あっ た そう だ が 、 と なぞ を かける と 、 女 は うなずい て 、 お はずかしい が 、 わたくし も その 一 人 だ と 、 さめざめ と 泣き だし た 。
0946
,189,10: 本土 の 果 の 船頭 宿 から 女 たち を
^
連れ だし た の も 、 たぶん 知 嘉 姫 の 才覚 だっ た の だろ う 。
0947
,1147,5: サト子 を 客間 から
^
連れ だす と 、 とっつき の 階段 を 、 先 に 立っ て あがっ て 行く 。
0947
,1430,20: と 、 ささやき 、 婆 や に 、 さりげ ない 挨拶 を し て 、 サト子 を 庭先 へ
^
連れ だし た 。
0947
,1522,4: 「 ドライヴ だ なんて
^
連れ だし て 、 東京 へ 追い かえす つもり だっ た の ね 」
0947
,3816,24: 祖父 の 死 や 、 神月 の 自殺 や 、 偽 ドル の かかりあい 、 質 の 悪い 外国 人 に 国外 へ
^
連れ ださ れ かけ た ゴタゴタ の あと 、 麻布 の 家 の 夢 の よう な 贅沢 な 生活 から ほうりださ れ て から 、 地道 な 職業 に つき たい 思い で 、 鉱山 保安 局 に いる 叔父 の ところ へ あらためて 就職 の 依頼 に 行っ たら 、 あっさり と 川崎 の 鉱山 調査 研究所 の 雇員 に し て くれ た 。
0988
,3949,22: 」 と 言わ れ て 、 別れ て 、 そして 、 その 次ぎ の 日 の 午後 、 又 M さん に
^
連れ ださ れ 、 方々 歩き まわり 、 その 途中 で あなた の 所 に 寄り 、 その後 、 夜 おそく な つて 、 變 な 所 で 僕 は その 女 に 逢わ さ れ た の です 。
1007
,204,9: 覚え て いる の は 漱石 を 横浜 まで
^
つれ 出す に は どう し たら よかろ う と 苦心 し た こと で ある 。
吹き上げる
(吹く.上げる)
延べ語数:
24
0080
,889,30: それ は まわり の 壁 が 、 ひじょうに つよかっ た せい で 、 爆発 と 同時に 、 すべて の もの は 弱い 屋根 を うちぬい て 、 高く 天空 へ
^
吹き あげ られ 、 となり の 部屋 へ は 、 害 が およば なかっ た わけ だ 。
0095
,379,32: 地球 が 発狂 し た の で も なけれ ば 、 この 一 万 数 千 トン も ある 巨船 が 、 標高 五 千 十 七 メートル の ヘルナー 山頂 に
^
噴き あげ られ た 理由 が 説明 で きん じゃ ない か 。
0095
,552,26: ゼムリヤ 号 は 、 或 る 予期 せ ざる 椿事 の ため 、 或 る 巨大 なる 力 を 受け て 北極 海 から 天空 に
^
吹き あげ られ 、 そして 遂に この アイスランド の ヘルナー 山頂 へ 墜落 し た の だろ う 。
0095
,2398,10: それ は 妖気 で は なく 、 実は 軟泥 が
^
噴き あげ られ た の で は あっ た が … … 。
0106
,2,29: あわい お 星 さま を すかし て 、 霧 の よう な 山風 が 、 ひくい 谷間 から 、 ご う 、 ご う 、 ご う と
^
吹き あげ て い ます 。
0467
,12,43: 活動 写真 館 の 音楽 隊 は 、 太鼓 、 クラリネット を 物干し まで 持ち出し 、 下 を ぞろぞろ 通る 娘 たち を 瞰下 し つつ 、 何 進行 曲 か 、 神様 ばかり 御 承知 の 曲 を 晴れ た 空 まで
^
吹き あげ た 。
0554
,1277,11: 」 柿沼 は 天井 の 方 へ 煙草 の 煙 を
^
吹き あげ た 。
0575
,242,6: そこ から 、 冷たい 風 が
^
吹き あげ て き まし た 。
0624
,148,12: 泥 人形 の くずれる よう に 同胞 たち が バタバタ 倒れ 、
^
吹き あげる コンクリート や 煉瓦 の 屑 と 一緒くた に 無数 の 脚 だの 首 だの 腕 だ の が 舞いあがり 、 木 も 建物 も 何 も ない 平 な 墓地 に なっ て しまう 。
0624
,254,11: 三月 十 日 の 大 空襲 の 焼跡 も まだ
^
吹き あげる 煙 を くぐっ て 伊沢 は 当 も なく 歩い て い た 。
0624
,389,11: ところが 此処 は 小川 の 両側 の 工場 が 猛火 を
^
吹き あげ て 燃え 狂っ て おり 、 進む こと も 退く こと も 立 止る こと も 出来 なく なっ た が 、 ふと 見る と 小川 に 梯子 が かけ られ て いる ので 、 蒲団 を かぶせ て 女 を 下し 、 伊沢 は 一気に 飛び降り た 。
0693
,256,10: その 目 に は ドロンドロン と 変 な 焔 が
^
吹き あげ て い て 、 まったく い つ 六尺棒 が 襲いかかる か は かり がたい 殺気 が こもっ て いる 。
0706
,324,33: 口惜し まぎれ に 、 酒 を のま せ ない コンタン か な 、 と 私 も 呆気 に とら れ て い た が 、 凹井 が ゲタ ゲタ 喜悦 の 笑い を
^
吹き あげ て 一 膝 のりいれる と 、 折 から 酒肴 の 取り払わ れ た テーブル を チョイ と ひい て 、 ドシン と 凹井 の 胃袋 に ぶつけ た の で ある 。
0710
,418,12: 花田 は 、 ぶっ 倒れ て 、 鼻血 を さかん に
^
吹き あげ て 、 依然 、 目 を とじ た ま ゝ 、 微動 も し ない 。
0865
,9,8: なるほど 、 浅間 の 煙 は 時に 激しく
^
吹き あげ 、 夜 の 巡回 の 重い 瞼 を 、 その 豪快 な 火柱 が 一瞬 に ひき あける こと は あ つて も 、 いまだ かつて 、 住民 の 気風 の なか に 、 ことに 青年 たち の 言動 を通じて 、 特別 に 彼 の 期待 に そむか ぬ という よう な 美点 を 感じとる こと は でき なかつ た 。
0866
,3854,21: 白ん だ 空 に 、 あの 山 の 輪郭 が くつ きり と 浮ん で みえ た とたん 、 頂上 から
^
噴き あげ た 煙 が 、 古 綿 を 丸め た よう な かつ こう で 、 末 ひろがり に ひろがり ながら 、 頭 の 上 へ かぶさ つ て 来 てる の 。
0947
,1593,2: 谷間 から
^
吹き あげる 湿っ た 夜 風 が 、 いい ほど に 皮膚 を ひきしめ 、 霞 が かかっ た よう に なっ て い た 頭 の なか が 、 はっきり し て き た 。
0948
,414,23: 秀才 型 は 聞く で も なく 聞か ぬ で も なく 、 曖昧 な 表情 で 、 煙草 の 煙 を
^
吹き あげ て い た が 、 クルリ と 向き を かえる と 、 巻煙草 を 唇 の 端 に ぶらさげ た まま 、 のろのろ と 玄関 の ほう へ 歩い て 来 た 。
0993
,4292,9: ああ 、 やれやれ 何 という 、 いい 風 が
^
吹き あげ て くる の かしら 。
0993
,4382,4: それ に 向っ て
^
吹き あげ て くる 谷川 の ひびき と 、 再び 風 の 加減 で ガラガラ と 迫っ て くる トラクター の ひびき 。
1041
,1451,42: 「 彼 ( リチャード ・ ペニマン ) は 美しかっ た —— だぶだぶ の 上衣 に 象 の 脚 の よう な ズボン 、 裾 幅 は 二 六 インチ で 、 髪 は うし ろ に と かしつけ 、 水 が いっせいに
^
噴き あげ た とき の 噴水 を 思わ せる 奇怪 な かたち に 仕上げ られ て い た 。
1101
,351,12: 噴火 丘 を つくっ て いる 金 滓 は 、 空中 高く
^
噴き あげ られ た 熔岩 が 、 急冷 さ れ て 落ち て き た もの で 、 内部 は がさがさ に なっ て いる 。
1101
,413,34: 噴火 の 週 期 から いえ ば 、 もう そろそろ 山頂 近く から 、 新しい 熔岩 が 流れ だし 、 方々 で 噴火 孔 が 口 を 開き 、 熔岩 の しぶき を
^
噴き あげ て も よい 時期 で ある 。
1177
,137,4: 埃 くさい 熱気 が
^
吹き あげ られ 、 帽子 の ない 兵士 たち は 、 大きな 掌 で 女 の その あらゆる 外側 を 愛撫 し て 踊っ て い た 。
震え出す
(震える.出す)
延べ語数:
23
0055
,2593,10: そして 、 想い出 し た よう に 、 また
^
ふるえ 出し た 。
0060
,8733,34: ゲイツ の トランク を 奪い取っ て 飛行機 会社 の カウンター まで 走っ た 浜田 は 、 次世代 の 主力 商品 を 無償 提供 さ せ た 西 の 直感 に 、 あらためて 脊椎 が
^
震え 出す よう な 恐れ に 似 た 感情 を 覚え て い た 。
0080
,1752,16: すると 怪しい 客 の 全身 が 、 がたがた と 音 を たて て 、 大きく
^
ふるえ だし た 。
0081
,2216,15: 玉太郎 は 、 氷 の 雨 を 全身 に あび た よう に 、 がたがた
^
ふるえ 出し た 。
0085
,190,14: 三四郎 は 、 両手 で 自分 の 頭 を おさえ て 、 がたがた
^
ふるえ だし た 。
0140
,4213,8: 「 彼 は ペン を とる 手 さえ
^
ふるえ だし た のみ なら ず 、 涎 さえ 流れ出し た 。
0454
,187,62: ベル リナ に 地震 の サイコロジー を 知り たい から その つもり で 居 て 呉れ と 云わ れ た こと が 頭 に ある ので 、 先ず 始め は 落 付き 、 傍 の 人 や 動作 を 観察 し 、 すっかり 心 に 覚え込み 、 先ず これ で よし と 思っ たら 急 に こわく なり 膝 が ガタガタ に
^
震え 出し た 由 。
0732
,3290,17: 彼 は それ を 見 て 、 驚い て 、 声 を のみ 、 やがて 、 ブルブル
^
ふるえ だし た 。
0773
,451,5: これ を 見 て ガタガタ
^
ふるえ だし た の は 泉山 虎 之 介 。
0806
,367,2: みんな ガタガタ
^
ふるえ だし た 。
0809
,395,13: 鬼 光 は 蒼白 と なっ て 脂汗 を したたら せ ガタガタ
^
ふるえ だし た 。
0948
,596,39: 久美子 の ほか 、 たぶん 神 も 知ら ない 意想 の 中 の 秘密 を 、 こんな 愚 に も つか ない 男 に 隙 見 さ れ た か と 思う と 、 口惜しく て ひとりでに 身体 が
^
ふるえ だす 。
0951
,69,12: その 声 を 聞く と 、 かたじけなく て 、 身体 が
^
震え だす 。
0953
,173,3: 僕 は
^
震え だし た 。
0981
,1706,16: 女 の から だ が 、 生れ て はじめ て 、 うずき 走っ て 、
^
ふるえ 出し て 思わず 低く 叫ん だ ため に
0986
,231,33: … … そしたら 、 その 人 が 、 そこ に 、 今 、 先生 が 掛け てる その 椅子 だっ た わ 、 そこ に 坐っ て い た の が 、 ブルブル
^
ふるえ 出し て 、 まっさお に なっ て 、 ( しかた 話 ) バッタ の よう に おじぎ を し た わ 。
0987
,159,2: ( ガタガタ
^
ふるえ 出し て いる )
0988
,4023,15: 僕 は 息 が つま つた よう に なり 、 急 に 身 體 が
^
ふるえ 出し た よう です 。
0994
,993,6: ガタガタ と 、 から だ が
^
ふるえ 出し て 來 まし た 。
0995
,1730,26: 村 子 … … ( あら ぬ 方角 を 見 て ブツブツ しゃべり つづけ て いる 佐山 を 見 て いる うち に 、 ガタガタ
^
ふるえ だし て いる 。
1013
,1684,40: しかも 、 その 二 人 が 怨ん で 死ん で いっ た と 、 さっき の 亭主 の 言葉 を 思う と 同時に 、 歯 の 根 も 合わ ず 、 ガタガタ と 私 も 烈しく から だ が
^
震え 出し まし た 。
1013
,1873,50: そして そして あの 墓 の 下 に 、 額 を 撃た れ て 糜爛 し た ジーナ と 、 スパセニア の 亡骸 が 私 を 恨ん で 、 横たわっ て いる か と 思う と 、 見え も 恥 も なく 、 総 毛 だって ガタガタ と 私 は 、
^
震え 出し まし た 。
1172
,1529,10: 私 は 卓 を 支える 右手 が 、 ぶるぶる と
^
ふるえ 出す の を 感じ た 。
掬い上げる
(掬う.上げる)
延べ語数:
23
0003
,1449,21: 僕 は しゃがん で 、 足もと の 草 の 香 の 強 さ に 驚き 、 それから 両手 で 土 を
^
掬い 上げ て 。
0141
,2808,35: と 思う と 、 どっち が どう 動い た はずみ を とらえ られ た の か 、 伸子 の 体 が ひと 掬 いで 、 ポリニャーク の 両 腕 の なか へ 横 だき に
^
掬い あげ られ た 。
0141
,2811,9: あんまり 思いがけなく て 、 体 ごと 床 から
^
掬い あげ られ た 瞬間 伸子 は 分別 が 消え た 。
0141
,2860,4: そして 、 ポリニャーク に
^
掬い 上げ られ た とき 少し 乱れ た 断髪 を 耳 の うし ろ へ かきあげ た 。
0141
,2881,6: ポリニャーク に いきなり 体 ごと 高く
^
掬い 上げ られ 、 その 刹那 意識 の 流れ が 中断 さ れ た よう だっ た 変 な 感じ が 、 まだ 伸子 の 感覚 に のこっ て い た 。
0141
,2883,26: 自分 も 何 か 用事 で 廊下 へ 出 て 来 た 拍子 に 、 小さい 伸子 が 来 かかる の を 見 て 、 ひょいと
^
掬い 上げ た という の なら ば 、 そう する ポリニャーク に 陽気 な いたずら っ子 の 笑い が あっ た はず だ し 、 伸子 も 、 びっくり し た 次 に は 笑い 出す 気分 が うつっ た はず だっ た 。
0141
,2889,13: 伸子 は 、 客 に 行っ た さき で あんな 風 に
^
掬い 上げ られ た こと は 不愉快 だっ た 。
0141
,2899,6: あの 人々 が 、 ポリニャーク に
^
掬い 上げ られ たり し て いる 伸子 を み たら 、 どんなに ばかばかしく 感じる だろ う 。
0141
,2914,34: ところが 昨夜 、 ポリニャーク の ところ へ よば れ て 、 あんなに ひょいと 、 二 本 の 脚 で しゃんと 立っ て い た 筈 の 自分 が 床 の 上 から 体 ごと
^
掬い 上げ られ た 経験 は 、 伸子 が 自分 について もっ て い た 安定 感 を 、 ひっ くる かえし た 。
0141
,2915,8: ポリニャーク に 、 あんな 風 に やすやす と
^
掬い 上げ られ て しまっ た こと に は 、 体力 も 関係 し た 。
0141
,2918,22: あい て に なり よう ない 力 を 働かし て ポリニャーク は 一 人前 の 女 で ある 伸子 を あんなに いきなり
^
掬い あげ た 。
0141
,3097,14: この 問い は 、 伸子 の 心 の なか で すぐ ポリニャーク に
^
掬い 上げ られ た こと と 、 くっつい た 。
0141
,3098,10: 伸子 が どう で あれ ば ポリニャーク に 、 あんなに
^
掬い 上げ られ たり し なかっ た だろ う か 。
0141
,3111,33: 石垣 の よう に 円 を つみ 重ね た いたずら がき を 濃く なぞり ながら 、 伸子 は 、 あの プリヴォイ が たとえ 酔っ た から と 云っ て 、 伸子 を
^
掬い 上げ たり する だろ う か 、 と 思っ た 。
0141
,3137,57: 働く 女 の 人 なら 、 彼女 が どんなに 、 に ぇ 、 ま ぐう 、 と 柔かく 発音 しよ う と 、 その 女 の 体 が 日本 の 女らしく 酔っ た 大きな 男 に 軽々と もち 上げ られる 小さ さ しか なかろ う とも 、 ポリニャーク は 伸子 を そうした よう に その ひと を
^
掬い あげ たり は し ない だろ う 。
0141
,3139,5: その 女 の ひと を
^
掬い あげる こと は 、 ソヴェト の 女 の 労働 者 の 誰か 一 人 を 掬い あげ た と 同様 で あり 、 そういう ポリニャーク の 好み について ソヴェト の 働く 人々 は 同感 を もっ て い ない 。
0141
,3139,21: その 女 の ひと を 掬い あげる こと は 、 ソヴェト の 女 の 労働 者 の 誰か 一 人 を
^
掬い あげ た と 同様 で あり 、 そういう ポリニャーク の 好み について ソヴェト の 働く 人々 は 同感 を もっ て い ない 。
0141
,3140,7: 労働 者 が 仲間 の 女 の
^
掬い 上げ られ た こと について 黙っ て い ない こと を ポリニャーク は 知っ て いる の だ 。
0141
,4180,9: 伸子 に は 、 ポリニャーク が 自分 を
^
掬い 上げ た こと や 、 それ に 関連 し て 自分 が 考え た あれこれ の こと が 、 写真 の こと を きっかけ として ちがっ た 光 で 思いかえさ れ た 。
0153
,236,61: だから 文学 という もの で も 、 ここ に いらっしゃる 以上 は 身 に 近い もの として お 考え に なっ て いらっしゃる 方 でしょ う けれども 、 或 る 人達 が 中心 に なっ て 拵える もの を 文学 と 思っ て いる 今 まで の 考え方 を やめ て 、 やはり 生活 という もの に 手 を 入れ て
^
掬い 上げ た もの が 文学 で ある 、 憤慨 、 笑い 、 いろいろ な 感情 が ある 、 それ が 文学 だ という こと を 周囲 の 人達 に も だんだん 拡げ て いただけ ば 、 新しい 日本 の ため に も 生活 そのもの の 向上 と なり 、 生活 の 向上 という こと から 起る 文学 の 向上 、 そういう こと に なる と 思い ます 。
0205
,146,32: 現代 の アクタモクタ の 全部 を 片 はじ から 、 手 にあたる も の 耳 に きく もの 、 しゃくい 上げる こと が ホント に 人生 に 向っ て 何 か を
^
掬い あげ た 文学 で ある と 云 える なら ば 、 三好 十郎 が 田村 泰次郎 その他 を 小 豚 派 という 必然 は 失わ れる 。
0211
,52,52: わたし として は 、 過去 の プロレタリア ・ リアリズム が 主張 し た 階級 対立 に 重点 を おい た 枠 の ある 方法 で は 、 階級 意識 の まだ きわめて 薄弱 な 女 主人公 の 全面 を 、 その 崩壊 の 端緒 を あらわし て いる 中流 的 環境 とともに
^
掬い あげ 切れ ない 。
1000
,608,51: 時 平が 重く て 美しい 肩 の 荷物 を 持て扱い ながら 、 喘ぎ く 車 の 際 まで 辿り 着く と 、 雑色 や 舎人 たち が 手 にく かざす 松明 の 火 の ゆらめく 中 で 定国 や 菅根 や その他 の 人々 が 力 を 添え 、 両側 から
^
掬い 上げる よう に し て 辛うじて その 嵩張る もの を 車 へ 入れ た 。
呼び出す
(呼ぶ.出す)
延べ語数:
23
0071
,2053,2: わたし を
^
よび 出し て い ます 。
0082
,651,8: 「 じゃあ 、 第 二 発電 所 を
^
呼び だし ます か 」
0082
,1367,9: X 号 は 、 機械 人間 たち を
^
呼び だし て 、 山形 警部 逮捕 の 命令 を 出し た 。
0138
,374,9: 暫く し て 今度 は 自分 が 高等 に
^
よび 出さ れ 、 正面 に 黒板 の ある 警官 教室 みたい な ところ を 通り が かる と 、 沢山 並ん で いる 床几 の 一つ に 娘 さん が うなだれ て 浅く 腰かけ 、 わき に 大島 の 折目 だっ た 着物 を 着 た 小 商人 風 の 父親 が 落着 か な げに そっぽ を 向き ながら よそ行き らしく 敷島 を ふかし て いる 。
0140
,1193,10: 翌日 、 伸子 は 自動 電話 で 保 を
^
よび 出し た 。
0141
,6015,35: 三 度 に いちど は 、 気 の 重い 話 の で ない こと も あっ て 、 そういう とき 多 計 代 は ほんとに ただ 娘 と 喋り たい 気 に なっ て 、
^
よび 出す 口実 に 用 が ある と 云っ た だけ らしかっ た 。
0336
,349,14: これから 数 十 回 継続 さ れ て ゆく 立証 段階 で 、
^
よび 出さ れる 百 二 、 三 十 人 の 証人 と 、 林 弁護 人 の 弁論 中 に あらわ に さ れ た 検事 団 の 偽証罪 を かざし た 証人 操作 法 と は 、 どの よう に からみ 合い 、 どの よう な 情景 を 法廷 に くりひろげ て ゆく だろ う か 。
0466
,684,4: 女 、 男 に
^
よび 出さ れ て は 子供 を フイリッポフ に あずけ て 出 て ゆく 。
0586
,48,3: 互いに 電話 で
^
呼び だす こと も あっ た 。
0627
,100,9: 彼 は さっそく 明日 から あの チンピラ を
^
呼び だし て アイビキ し たい と 考え た が 、 住所 も 名前 も き ゝ 忘れ た 。
0627
,260,10: 正一郎 の 放火 と 分り 、 検事 局 まで
^
呼び ださ れ た が 、 百方 手 を つくし て 、 ともかく カン ベン し て もらっ た 。
0684
,141,8: 村長 が 村 で 名題 の あばずれ に
^
呼び ださ れ て たばこ を 与え に 出かける の と 同じ ぐらい 変っ た 習慣 です よ 」
0702
,95,19: 否応 なく 部落 の 全員 を 集め た あげく 、 登志 と 七 ツ の 子供 を 前 へ
^
呼び だし て 、
0780
,487,50: ここ に 於 て 局面 は 一変 し 、 当日 の 出席 者 たる 志 道 軒 、 常友 、 正司 、 幸平 、 ならびに 久吉 も 呼ば れ て 各々 別室 に 留置 さ れ 、 また 、 いったん 小田原 在 の 生国 へ 立ち戻っ た 倉 三 も
^
呼び ださ れ た 。
0841
,320,8: 翌日 、 人見 は 捜査 本部 へ
^
喚び ださ れ た 。
0947
,1897,99: 「 そう まで の こと は 、 し なかっ た … … 署長 と 捜査 主任 に 退っ て もらっ て 、 ふたり だけ の 対坐 で やっ た … … 山岸 カオル の 話 で 、 むかし 神月 の 巣 だっ た 久慈 の 屋敷 へ 、 愛一郎 が どんな 目的 で はいりこん だ か 、 だいたい 、 わかっ て いる ん だ が 、 久慈 の 顔 が 見 たく なっ て 、 フラフラ と はいりこん だ など と 突っ張る の に は 、 弱っ た … … 久慈 の 娘 の 、 暁子 って の を
^
呼び だし て 話 を さ せる と 、 久慈 の 娘 は 愛一郎 に 惚れ て いる もん だ から 、 私 に 会い に 来 て くれ た ん だ など と 、 平気 な 顔 で 偽証 し て 、 愛一郎 を 庇お う と する ん だ 」
0947
,2010,9: 「 オードォヴル は いい けど 、 こんな ところ へ
^
呼び だし て 、 どう しよ う という わけ ?
0947
,2014,16: 「 あなた は 、 抜け目 の ない ひと だ から 、 むだ に 、 ひと を
^
呼び だす なんて こと は 、 ない の でしょ う けど … … それで ?
0947
,2381,3: シヅ を
^
呼び だし て 、 いっしょ に 職安 へ 行っ て もらっ た が 、 英語 が 話せ ない と 、 時間 給 の ひどい 雑役 で 追い使わ れる こと に なる らしい 。
0952
,65,9: 銀座 の よう な 、 手軽 な ところ へ
^
呼び ださ れ た の が 心外 だ 、 という 意味 で も ある ん です けど 、 要するに 、 上手 に ぼやかし て 、 尻尾 を つかま せ ない の 。
1041
,3773,12: ジェリー ・ ルービン は 、 非 アメリカ 活動 調査 委員 会 に
^
呼び ださ れ た とき 、 サンタクロース の いで たち で 出頭 し た 。
1101
,262,17: とうとう 無 電器 の ご 厄介 に なっ て 、 観測 所 の 荘田 君 を
^
呼び だす こと に し た 。
1123
,234,53: 身辺 に こういう 人 が い て は 油断 は 出来 ない と 思い まし た が 、 どの人 が スパイ で ある か わから ず 、 また 口 に 出す こと で ない ので そのまま に し て いる と 、 ある 日 、 突然 、 エム 中尉 という 人 から
^
よび 出さ れ まし た 。
歩み出す
(歩む.出す)
延べ語数:
23
0060
,6875,21: ゲイツ が ゲイツ の 道 を 歩き はじめ た ころ 、 多く の ホビイスト たち も また 彼ら の 道 を
^
歩み 出し て い た 。
0140
,4898,21: それ か と いっ て 、 伸子 の いま の 心 は 、 どうしても 行き たい 、 という ところ まで
^
歩み 出し て い なかっ た 。
0142
,1450,8: 透明 な 影 の よう に 画面 から
^
歩み 出し 、 しかし 、 くっきり と 着 て いる 紺絣 まで も 見える 人物 は 、 出獄 し た ばかり の イガグリ で 、 笑っ て い て それ は 重吉 で あっ た 。
0170
,250,35: 日本 の ブルジョアジー が 薩長 閥 によって 作ら れ た 政府 の 権力 と 妥協 し 、 形 を 変え て 現れ た 旧 勢力 に 屈従 する こと によって 資本 主義 が 社会 へ
^
歩み だし た という 特殊 な 性格 を もっ て いる 。
0221
,59,54: 二 十 三 歳 で あっ た 晶子 は 、 『 明星 』 に ひか れ 、 やがて 鉄幹 を 愛する よう に なり 、 その 妻 と なっ た の で あっ た が 、 その 時代 に 生れ た 『 みだれ 髪 』 一 巻 は 、 前期 の ロマンティスト たち が
^
歩み 出す こと の でき なかっ た 率直 大胆 な 境地 で 、 心 と 肉体 の 恋愛 を 解放 し た 。
0231
,3,25: それ に つけ て も 、 今日 私 達 が 残念 に 思う こと は 、 わたし たち が 勇気 を もっ て 明日 へ
^
歩み 出す ため に 是非 必要 な 日本 の 社会 の 歴史 及び その 歴史 の 中 で 、 女性 が 負う て い た 役割 について 、 事実 を 語っ て いる 歴史 が ほとんど ない こと で ある 。
0231
,233,14: 明治 は 、 日本 が 新しい 誕生 を以て 近代 世界 の 中 に
^
歩み 出そ う と する 激しい 希望 を以て 始め られ た 。
0231
,253,9: 若し 日本 が 、 その よう に し て
^
歩み 出し た 男女 平等 の 道 を 、 正直 に 今日 まで 歩み 続ける こと が 出来 た なら ば 、 日本 における 婦人 の 諸 問題 は 、 どんなに 変っ た 現 われ を もっ て 、 今日 の 私 たち の 前 に あっ た だろ う 。
0241
,146,45: 未亡人 という 文字 は 単調 だ が 、 それ を 実質 づける 多種 多様 な 立場 の 孤立 し た 母 、 妻 たち が 、 現代 の 歴史 の あらゆる 角度 から 、 人間らしい 生活 の 再建 の 可能 を 確保 しよ う と
^
歩み 出し 発言 し て いる こと は 、 日本 の 私 たち として 、 真剣 に くみとる べき 態度 だ と 思う 。
0241
,148,24: 第 一 次 欧州 大戦 の 後 の よう に 、 婦人 として 平和 を 希望 する 、 という よう な 弱々しい 心情 から
^
歩み 出し て 、 平和 と 生活 の 安定 を 確立 さ せる ため に は 、 男子 とともに すべて の 必要 な 行動 に 入っ て 行く 、 と 実行 に うつっ た 点 に こそ 、 新しい 意味 が ある 。
0398
,62,8: 婦人 民主 クラブ は まだ やっと ヒヨッコ の
^
あゆみ だし 、 新聞 が 特別 な 性質 の もの で ある 上 に 用紙 の 制限 その他 の 理由 で 一躍 商業 新聞 と 競争 し て ゆけよ う と も 思え ない 。
0420
,18,53: 「 歌声 よ おこれ 」 その他 は 八月 十 五 日 の あと 、 わたし たち 日本 の 人民 が 、 苦しく 圧 えら れ て い た 体 と 心 と の 全体 の あがき を とりもどし て 、 新鮮 溌溂 な 民主 的 社会 と その 文学 の 建設 に
^
歩み 出そ う と する 黎明 に 向っ て の よびかけ で あっ た 。
0617
,3469,40: 喜 海 と 呼ば れ た 若者 は種 壺 を 抱え て 、 馬 の しり え に 引き 添っ て 、 「 さあ 、 よろしゅう ござい ます 」 と 、 いかにも 慎 しみ ふかく 申し上げ て 、 馬 の
^
歩み だす の を 待っ て いる 。
0993
,890,5: … … ( これ も
^
歩み 出す )
0993
,3252,0:
^
歩み 出し て いる 。
0994
,181,9: つづい て 、 ほとんど 無意識 に 男 二 も
^
あゆみ 出す 。
0994
,562,1: (
^
歩み 出す )
0995
,1167,85: 佐山 … … ( さき ほど から 、 火 の ともっ た 二 本 の ロウソク を どう しよ う か と チョット 迷っ て い た が 、 壁 の 上 の 一 本 を 手 に 取り 、 水たまり の わき の は そのまま に し て 、 入口 から の 花岡 の 声 に 顔 を そっち に 向ける が 、 返辞 は せ ず 、 リュック の 帯 の 片方 を 腕 にかけて 、 ノソリ と 入口 の 方 へ
^
歩み 出し て いる 。
1068
,110,32: セックス という もの は 、 私 は やっぱり 一 度 、 相 めぐり あっ た 、 そして 火遊び で なく 、 夫婦 という よう な 形 において 、 この 人生 を
^
歩み 出し た からには 、 等しく 相手 も 同じ よう な です ね 、 楽しみ 、 一つ に なり 、 明るく 、 法 の 恵み に あっ て 、 終わり を 本当に 老 の 後 まで 全う する こと を 、 行者 宿 報 設女 犯 という ん じゃ ない か と 思う ん です 。
1072
,4951,9: 思い返し て 、 一方 の 小道 へ 、
^
歩み 出し た とき で ある 。
1073
,2805,23: 将門 は 、 弾か れ た よう に 、 縁 を 離れ て 、 自分 から 家人 たち の 方 へ 、
^
歩み だし た 。
1172
,172,11: 再び 列 を つくっ て 、 今度 は 舗装 路 を
^
歩み 出し た 。
1172
,584,13: 当直 の 兵隊 と 一緒 に 暗号 室 へ の 道 を
^
歩み 出し た 。
召し上る
(召す.上る)
延べ語数:
23
0002
,31,29: 骨 つき の チキン の 場合 だけ で なく 、 お母さま は 、 ランチ の お菜 の ハム や ソ セージ など も 、 ひょいと 指先 で つまん で
^
召し 上る 事 さえ 時たま ある 。
0002
,52,80: 私 は 小さい 時 から 、 朝 ごはん が おいしく なく 、 十 時 頃 に なら なけれ ば 、 おなか が すか ない ので 、 その 時 も 、 スウプ だけ は どうやら すまし た けれども 、 食べる の が たい ぎで 、 おむすび を お 皿 に 載せ て 、 それに お 箸 を 突込み 、 ぐしゃぐしゃ に こわし て 、 それから 、 その 一 かけ ら を お 箸 で つまみ上げ 、 お母さま が スウプ を
^
召し 上る 時 の スプウン みたい に 、 お 箸 を お 口 と 直角 に し て 、 まるで 小鳥 に 餌 を やる よう な 工合 いに お 口 に 押し込み 、 のろのろ と いただい て いる うち に 、 お母さま は もう お 食事 を 全部 すまし て しまっ て 、 そっと お立ち に なり 、 朝日 の 当っ て いる 壁 に お 背中 を もたせかけ 、 しばらく 黙っ て 私 の お 食事 の 仕方 を 見 て い らし て 、
0002
,882,2: 焼酎 を
^
召し 上っ て いる の です けど 」
0002
,1691,10: バタ や お 卵 や 、 牛乳 を たくさん
^
召し 上っ たら 、 なおる ん でしょ う ?
0002
,1697,8: トマト も 毎日 、 五つ くらい は
^
召し 上っ て いる の よ 」
0002
,1947,6: お 食事 は 、 何 も
^
召し 上ら なかっ た 。
0002
,1965,17: この ご 病人 は 、 ひと の 事 など 心配 なさら ず 、 もっと わがまま に 、
^
召し 上り たい もの は 何 でも 、 たくさん 召し 上る よう に し なけれ ば いけ ませ ん ね 。
0002
,1965,26: この ご 病人 は 、 ひと の 事 など 心配 なさら ず 、 もっと わがまま に 、 召し 上り たい もの は 何 でも 、 たくさん
^
召し 上る よう に し なけれ ば いけ ませ ん ね 。
0002
,2374,1: 「
^
召し 上れ 。
0002
,2445,6: 「 ずいぶん 、 お 酒 を
^
召し 上り ます の ね 。
0015
,537,1: 「
^
召し 上れ 。
0017
,191,1: たくさん
^
召し 上れ 。
0053
,1324,2: 「 チョコレート
^
召し 上ら ない … … ?
0538
,178,11: 食器 の 都合 も あり ます し 、 叔父 様 が
^
召し 上る の なら お 酒 の お 仕度 も し なく ちゃ なら ない ん です もの 。
0544
,271,3: 「 もう だいぶ
^
召し 上っ てる よう ね 。
0554
,41,3: 「 今晩 も
^
召し 上り ます でしょ う 。
0574
,19,4: 「 もう ずいぶん 、
^
召し 上っ た よう です から … … 。
0592
,77,22: 「 婆 や さん に 聞い た ん だ けれど 、 卵 と 海苔 と 御飯 一 膳 、 それ きり しか
^
召し 上ら なかっ た ん でしょ う 。
0687
,82,5: ま これ なる 物 を
^
召し 上れ 。
0773
,421,19: 隠し 神様 が 誰 を イケニエ に お 選び に なる か 知れ ない が 、 散々 イケニエ を
^
召し 上っ て 間 も ない のに 、 御 大儀 で あろ う 」
0956
,87,9: 文 麻 呂 お父さん は お 酒 を
^
召し 上ら ない 代り に 、 甘い もの と なる と 眼 が ない から 、 ちょっと 油断 を し て 食べ 過ぎ を なさる と すぐ お腹 を こわし ます 。
1144
,86,8: 「 兄 の 弁当 が ござい ます 、
^
召し 上っ て は 下さい ませ ん か 、 精一杯 綺麗 に 作っ た 積り です が 」
1144
,105,10: 「 寒かっ た でしょ う 、 まず 熱い お茶 を
^
召し 上っ て 下さい —— 私 も 頂き ます わ 」
入り込む
(入る.込む)
延べ語数:
23
0002
,164,175: 蛇 の 卵 を 焼い た の を 、 お母さま に 見つけ られ 、 お母さま は きっと 何 か ひどく 不吉 な もの を お 感じ に なっ た に 違い ない と 思っ たら 、 私 も 急 に 蛇 の 卵 を 焼い た の が たいへん な おそろしい 事 だっ た よう な 気 が し て 来 て 、 この 事 が お母さま に 或いは 悪い 祟り を する の で は ある まい か と 、 心配 で 心配 で 、 あくる日 も 、 また その あくる日 も 忘れる 事 が 出来 ず に い た のに 、 けさ は 食堂 で 、 美しい 人 は 早く 死ぬ 、 など め っ そう も 無い 事 を つい 口走っ て 、 あと で 、 どうにも 言い つ くろい が 出来 ず 、 泣い て しまっ た の だ が 、 朝食 の あと 片づけ を し ながら 、 何だか 自分 の 胸 の 奥 に 、 お母さま の お 命 を ちぢめる 気味 わるい 小 蛇 が 一 匹
^
はいり 込ん で いる よう で 、 いや で いや で 仕様 が 無かっ た 。
0004
,407,139: 七月 の 二 十 八 日 朝 に 甲府 を 出発 し て 、 大月 附近 で 警戒 警報 、 午後 二 時半 頃 上野 駅 に 着き 、 すぐ 長い 列 の 中 に は いっ て 、 八 時間 待ち 、 午後 十 時 十 分 発 の 奥羽線 まわり 青森 行き に 乗ろ う と し た が 、 折 あしく 改札 直前 に 警報 が 出 て 構内 は 一瞬 の うち に 真暗 に なり 、 もう 列 も 順番 も あっ た もの で なく 、 異様 な 大 叫喚 と共に 群集 が 改札 口 に 殺到 し 、 私 たち は それぞれ 幼児 を ひとり ずつ 抱え て いる ので たちまち 負け て 、 どうやら 列車 に たどり着い た 時 に は 既に 満員 で 、 窓 から も どこ から も
^
はいり 込む すき が 無かっ た 。
0023
,4,55: この 土地 は 、 東京 の 郊外 に は 違い あり ませ ん が 、 でも 、 都心 から 割 に 近く て 、 さいわい 戦災 から も のがれる 事 が 出来 まし た ので 、 都心 で 焼け出さ れ た 人 たち は 、 それ こそ 洪水 の よう に この 辺 に
^
はいり 込み 、 商店 街 を 歩い て も 、 行き合う 人 の 顔触れ が すっかり 全部 、 変っ て しまっ た 感じ でし た 。
0103
,276,18: あの 鶴吉 という 男 が 、 わたし の よう に 土塀 を 乗り越え て 、 屋敷 内 に
^
はいり 込ん だ という こと は 、 わたし に は わかっ て おり まし た が 、 愚図 愚図 し て いる うち に 目的 を 遂げ て 、 この 屋敷 から 脱 け 出さ れ たら 、 一大事 と 思っ た から です 。
0103
,298,38: 庄内川 から この 屋敷 へ 、 大水 を 取り入れる ため に 作り 設け た 、 取 入口 を 探っ たり 、 行き倒れ 者 に 身 を やつし て 、 船大工 の 棟 領 持田 の 家 へ
^
はいり 込み 、 娘 を たぶらかし て 秘密 を 探っ たり 、 最後 に は この 屋敷 へ 忍び 入り 、 現場 を 見届けよ う と し たり … … 」
0105
,25,6: 与平 が 水 の なか に
^
這入り こん で い た の が 、 千穂子 に は 何となく 不安 な 気持ち だっ た 。
0109
,235,23: そこで 、 石 崖 に 薄い 材木 を 並べ 、 それで 屋根 の かわり と し 、 その 下 へ 私 達 は
^
這入り 込ん だ 。
0541
,337,34: その 手紙 の 幾つ か が 示す よう に 、 彼女 は 過去 の 時代 の 名残り の よう な 存在 で あっ て 、 その ため に すっぽり と 手紙 の 中 に
^
はいり 込み 得 た の で も あろ う か 。
0554
,823,3: そこ に 一度
^
はいり 込ん だら 、 もう 恐らくは 一生 、 脱 け 出す こと は 出来 ず 、 五 十 歳 近い 柿沼 の 最後 の 看病 に まで 、 利用 さ れる こと で あろ う 。
0556
,49,4: どうして こんな 奥 まで
^
はいり 込ん だ の か 、 自分 で も びっくり し てる よう だ 。
0561
,181,30: 河岸 通り を 過ぎる と 、 横手 に 公園 と も つか ない 広場 が あり 、 誰 も い なかっ た ので 、 十 内 は そこ に
^
はいり 込み 、 篠懸 の 下 の ベンチ に 腰 を 下し た 。
0565
,84,9: 庇 に のぼっ て 来 て 、 室内 に
^
はいり 込も う と し て いる こと も あっ た 。
0570
,449,24: 明日 から の こと に 思い を 集 注し て 、 あれこれ 空想 し て いる うち に 、 妖しい 妄想 の 中 に
^
はいり 込ん だ 。
0715
,106,33: 後 に なり ます と 、 例 の 八幡 船 という 、 半分 は 海賊 みたい な 、 半分 は 貿易 を やる よう な 船 に 乗りこみ まし て 、 シナ へ
^
這入り こん で いっ て ニンポー という 所 で シナ 人 に 殺さ れ た という 記録 が 残っ て おり ます 。
0959
,26,21: きょう も きょう と て 、 歌麿 は 起きる と 間もなく 、 朝帰り の 威勢 の いい 一 九 に
^
はいり 込ま れ た の を 口 開 に 京伝 、 菊 塢 、 それ に 版元 の 和泉屋 市 兵衛 など 、 入れ 代り 立ち代り 顔 を 見せ られ た ところ から 、 近頃 また 思い出し て 描き 始め た 金太郎 の 下絵 を そのまま に し て 、 何 ん という こと も なく うまく も ない 酒 を 、 つい 付合っ て 重ね て しまっ た が 、 さて 飲ん だ と なる と 、 急 に 十 年 も 年 が 若く なっ た もの か 、 やたら に 昔 の 口説 が 恋しく て たまらなく なっ て い た 。
1012
,92,40: 年齢 に 懸隔 が あり ます から 、 そう しょっちゅう 一緒 に 遊ん で い た という の で は あり ませ ん が 、 時々 は 祖母 の 戒め も 忘れ て 、 棚田 の 家 の 奥深く
^
はいり 込ん で 近所 の 子供 と 一緒 に 鬼ごっこ なんぞ を し て 遊ん だ こと も あり ます 。
1013
,1688,31: そして 、 気味が悪く て これ も 一 人 で は いる こと も でき ない の でしょ う 、 青い 顔 を し た 内儀 さん まで が 、 いつの間にか 、
^
はいり 込ん で 来 て 、 恐ろし そう に 肩 を すくめ て いる の です 。
1073
,1994,45: 京 職 は 、 病人 や 飢餓 の 者 を 、 洛外 の 施薬 院 と 悲田院 に 、 収容 し た が 、 すぐ 入れ きれ なく なり 、 さらに 、 関 を こえ て 、 地方 の 飢民 まで 、 都 に
^
はいり 込ん で くる 。
1073
,8086,11: と 、 気負い 込ん で 、 敵 地 へ ふかく
^
這入り こみ 、 将門 の 本陣 と の 連絡 も 欠い て しまっ た ので 、 やがて 、 孤軍 の す がた と なっ た 。
1100
,60,27: アメリカ に し て も 、 ソ 聯 に し て も 、 偉い 學 者 が 自ら 卒 先 し て 、 こういう 死地 に
^
はいり 込ん で 、 自然 の 神 祕 を さぐり 、 科 學 の ため に 邁進 し て い た の で ある 。
1108
,11,4: 深い 揚げ 底 が
^
はいり 込ん で いる といった 方 が 、 わかり やすい かも しれ ない 。
1108
,12,33: この 揚げ 底 に は 、 いろいろ な 程度 が あっ て 、 全体 が ほぼ 無垢 の 氷 で 、 それ に 揚げ 底 の 空 所 が 、 底面 から
^
はいり 込ん で いる もの が 、 その 一つ で ある 。
1171
,1883,6: 他国 の 人間 や 隠密 が
^
這入り 込ま ない ため の 、 島津 藩 の 言語 政策 だ という 説 を 聞い た が 、 それ は うそ だろ う 。
引っ張り込む
(引っ張る.込む)
延べ語数:
22
0003
,1665,8: 「 塾生 を 時々 ここ へ 、 」
^
ひっぱり 込ん で 、 と 言い かけ た の だ が 、 流石 に それ は ひどく 下品 な 言葉 の よう に 思わ れ た から 、 口ごもっ た 。
0080
,2299,4: きみ を ここ まで
^
ひっぱり こん だ こと について 、 説明 し なく て は なら ない 。
0083
,363,7: それから 教授 を ずるずる と 横町 へ
^
引張り こん だ 。
0091
,1669,10: 「 おい 蜂 矢 君 、 君 が 幽霊 なんか
^
引っぱり こむ もん だ から 、 たいへん な さわぎ に なっ た よ 。
0141
,1035,31: 何故 なら 、 彼 に 富 と 幸福 を もっ て 来る 筈 だっ た 黄金 の 水 —— 石油 は 、 彼 を 果し の ない ぺてん の 中 へ
^
ひっぱり 込ん だ から 」 ひっぱり こむ 、 という 字 が わから なく て 辞書 を み て い た 伸子 は 、 デスク の ところ で 、
0141
,1035,36: 何故 なら 、 彼 に 富 と 幸福 を もっ て 来る 筈 だっ た 黄金 の 水 —— 石油 は 、 彼 を 果し の ない ぺてん の 中 へ ひっぱり 込ん だ から 」
^
ひっぱり こむ 、 という 字 が わから なく て 辞書 を み て い た 伸子 は 、 デスク の ところ で 、
0141
,4799,51: 泰造 の ペン 先 で つけ られ た 赤 インク の かぎ は 、 そんな 風 に のんびり と 、 日本 の 現実 について 無知 な まま 自由 に なっ て いる 伸子 の 体 の どこ か を 、 その 赤い かぎ で ひっかけ て 、 窮屈 な ところ へ
^
引っぱり 込も う と する よう な 感じ を 伸子 に 与え 、 伸子 は 抵抗 を 意識 し た 。
0141
,9408,34: 和 一郎 は もう 何 年 も 従妹 の 小 枝 が すき で 、 伸子 が ソヴェト へ 立っ て 来る 前 の 日 の 晩 、 伸子 を わざわざ 暗い 応接間 へ
^
ひっぱり こん で 、 彼 の 気持 を 多 計 代 に つたえ て おい て ほしい と 言っ た 。
0141
,18278,74: 亀田 の 細君 は 、 ある とき は 意識 し て そう し て いる か の よう な 小 猫 めい た 賑やか さ 、 暮し 上手 の 女 が もっ て いる 笑声 、 いつも 身 の まわり に とりちらさ れ て いる 柔かく て 色彩 の きれい な 布 きれ など の 雰囲気 で 、 夫 で ある 画家 の 絵 の 精神 を 女 の 陽気 な 仕事 部屋 へ
^
ひっぱり こん で いる こと が 気づかわ れる よう で さえ ある 。
0267
,22,86: 誰 が 、 どこ で こね 上げる 計画 な の か わから ない が 、 山 と つま れ て いる 未 解決 の 社会 問題 を 燃 きつけ に し て 怪火 を 出し て 、 一般 の 人々 が 判断 を 迷わさ れ て いる すき に 、 だから 武装 警察 力 を 増大 し なけれ ば なら ない 、 これ だ から 、 日本 の 平和 の ため に は より 強大 な 武力 の 保護 が いる 、 と 軍事 同盟 へ
^
ひっぱり こも う と し て い ます 。
0328
,34,37: 馘首 と 生活 不安 に 直面 し て いる 国鉄 数 十 万 の 従業 員 そのもの の 関心 の 半ば が 、 きょう も あす もと 推理 の 種 を ひろげる 下山 事件 の 謎 に
^
ひっぱり こま れ て いる 。
0554
,1104,26: その 上 、 長谷川 が 来る と 、 彼 は スタンド で バーテン と 饒舌 って い た が 、 長谷川 を 片隅 の ボックス へ
^
引張り こみ 、 女給 も 遠ざけ て しまっ た 。
0555
,181,23: なに か お祝い ごと が ある らしく 、 大勢 の 客 が あり まし て 、 僕 も 無理やり に その 席 へ
^
引張り 込ま れ まし た が 、 その 時 、 縁側 に い た 二 人 の 御 婦人 の 間 に 、 その 噂 が 囁か れ てる の を 耳 に し まし た 。
0586
,392,11: これから 、 この ひと も 、 僕 等 の 仲間 に
^
引張り こむ から 、 承知 し て おい て くれ よ 。
0728
,129,38: そこ は 軒 なみ に カフェー の 立ち並ん で いる 所 で 、 各々 の 戸口 に 美人 女給 が 立っ て 、 露 路 へ 迷い こむ 通行人 を 呼び こみ 、 時には 手 を 握っ て
^
引っぱり こも う と し たり し た 。
0832
,234,38: 街頭 へ で て キャッチ する と いう ところ は 、 その こと 自体 が 違法 で ある のに 、 罪 を 犯し て も 客 を ひ ッ ぱりこまなければ 成り立た ん という の だ から 、
^
ひっぱり こま れ た 以上 は 、 タダ で は すま ない の は 当然 で あろ う 。
0832
,236,26: 今 は どうか 知ら ない が 、 去年 あたり まで は 、 相当 な 身なり を し て いれ ば 、 お金 が なく とも
^
ひっぱり こま れ た もの だ 。
0947
,2192,21: 「 この 夏 の 終り に 、 秋川 の 親子 が 、 サト子 さん を 扇 ヶ 谷 の 家 へ
^
ひっぱり こん で 、 ひと晩 、 泊め た という 事実 が ある ん です … … このごろ 、 聞い た 話 だ けど 」
0977
,266,52: そして 「 時事 に はいれる よう に する から 出 て こい 」 と 小野 は 書い て いる が 、 「 時事 は アナ の 本陣 」 で 、 小野 は 上京 する と 、 同郷 の T や 、 K や 、 N や も 、 正 進 会 に
^
ひっぱり こん だ と 、 得意 で 書い て いる 。
0987
,2020,20: 久しく 世間 の 事 を まるで 知ら ない で すごし て 来 た の が 、 いきなり あんな とこ に
^
引っぱり こま れ て 、 どうも 、 へま な 事 ばっかり なに し た もん だ から ——
0995
,2317,4: ズルズル と 、 かえって
^
引っぱり こま れ た 。
1075
,218,13: この 二つ の 中 の 第 一 の ほう は 、 しいて
^
引っぱり こん で も 、 じつは ね うち が 少ない 。
転がり落ちる
(転がる.落ちる)
延べ語数:
22
0062
,1134,28: ただし この 二つ の 領域 で 押し込ま れ て しまえ ば 、 やがて は より 利益 率 の 高い 製品 や 米国 内 市場 も 、 坂道 を
^
転がり 落ちる よう に 失っ て しまう 。
0080
,2421,25: しかも マスク の 下 から あらわれ た その 顔 こそ 、 前 に 警視庁 の 死体 置場 から 、 国会 議事堂 の 上 から
^
ころがり 落ち た 動く マネキン 少年 人形 の 肢体 とともに 、 おなじ 夜 に 紛失 し た 猿田 の 死体 の 顔 と おなじ で あっ た から 、 ますます 奇怪 で あっ た 。
0081
,950,10: 一方 玉太郎 の 方 は 、 崖 下 に
^
ころがり 落ち 、 スコール が 作っ た にわか の 川 の 中 へぼ ちゃんと 尻餅 を つい た 。
0082
,842,21: ここ まで 語っ て 来 た 博士 は 、 いきなり その 場 に もだえ て 、 椅子 から 下 へ
^
ころがり 落ち た 。
0087
,2260,54: あ たくし が この 部屋 に 入っ て 参り まし た とき 、 先生 —— 旗 田 先生 は 小 卓子 の 脇 を 抜け て その 皮 椅子 へ 腰 を おろそ う と なさい まし た が 、 その とき お 服 が さわり まし て 、 あの 缶詰 が 下 に
^
ころがり 落ち まし た 。
0094
,364,9: ぼく の 腕 から ヤシ の 実 が
^
ころがり 落ち た 。
0112
,1373,33: 御 のぼり の 立っ た 日 は 千世子 は 縁側 で 高い 竿 の てんぺん に まわっ て 居る 矢車 を 見 て 居る 間 に 変 に なっ て 土間 に
^
ころがり 落ち て から ズーッ と 本 とうに とこ に つく 様 に なっ た 。
0140
,1635,16: 涙 の 粒 が 、 素子 の 小麦色 の 頬 を あと から あと から
^
ころがり 落ち た 。
0140
,2175,11: 多 計 代 の 頬 を 涙 が 光っ て
^
ころがり 落ち た 。
0142
,399,13: ひろ子 は 、 指 さき で 頬 っ ぺた を 涙 が
^
ころがり おちる 形 を し て みせ た 。
0142
,1080,48: 顔 全体 が 赧 み がかっ た 茶色 で 、 眦 を 黒 々 と 、 白眼 を 冴え て 鼻 は 大きく 、 そこ に どんな 雨 が ふりそそご う と 、 その 雨 は 粒々 に なっ て 鼻 の さき や 顎 、 額 から
^
ころがり おち て しまっ て 、 ちっとも しん は ぬれ も くさり も し ない 乾漆 の つよ さ 。
0142
,1086,8: その 味 は 、 雨 の 滴 も
^
ころがり 落ち て しみ こめ ない 漆 ぬり の 風貌 全体 と 、 一致 し て い た 。
0371
,60,0:
^
ころがり 落ち ない よう な 柵 の ある ところ で 、 一 人 の 女の子 と それ より 小さい 二 人 の 男の子 と は 、 永い 永い 間 、 目の下 に 活動 する 汽車 の 様子 に 見とれ た 。
0587
,170,32: 卓上 で 、 まだ 半分 ばかり 残っ てる ウイスキー の 瓶 が 倒れ かかり 、 それ へ 照子 は 手 を 伸し まし た が 、 瓶 は すべっ て 床 に
^
転がり 落ち 、 音 を 立て て 砕け まし た 。
0613
,495,16: 二 枚 、 三 枚 わけ なく 離れ 、 どすんと 身体 は 床下 の 土 に
^
ころがり 落ち た 。
0734
,417,9: 毛 の 抜け た ハズ ミ に ドブ へ
^
ころがり 落ち た の か 、 人 の 気配 に 、 ソットドブ へ 身 を 沈め た の か 、 わから ない 。
0741
,138,18: しかし 、 左右 両翼 、 どっち の 天下 に なっ た ところ で 、 ファシズム の 急坂 を
^
ころがり 落ち て 行く だけ の こと だ 。
0794
,285,19: 三 ツ 一 しょ に 目まぐるしく クルクル 舞い狂っ た あげく 、 にわかに 三 ツ 同時に テーブル の 上 へ
^
ころがり 落ち た の で ある 。
0820
,60,41: 主として 直径 一 寸 ぐらい 、 時に 直径 一 尺 位 の 火山 弾 も うちあげ て いる そう です が 、 打ち上げる 高 さ は せいぜい 二 三 百 米 に すぎ ず 、 内輪山 の 火口 壁 周辺 に
^
ころがり 落ちる 程度 で 、 沙漠 の 外側 の 外輪山 で 見物 し て いる 我々 に は 全然 危険 が ない そう だ 。
0839
,128,21: こう 問いつめ られる と 、 仕方 なし に 彼 の 目 から 凄く 大きな 涙 の 玉 が ポロリ と
^
ころがり 落ち た 。
0951
,197,6: 若い 警官 は 板 土間 へ
^
ころがり 落ち た 。
1173
,1466,28: 彼 は 両 腕 で その 箇所 を 守る よう に 押え ながら まっすぐ 倒れ 、 そして 斜面 の 草々 を 分け ながら 荒々しく 堤 の 下 に
^
転がり 落ち た 。
持ち上げる
(持つ.上げる)
延べ語数:
22
0071
,1469,7: だから 大きな 岩石 を 隊員 は かるがると
^
持ち あげ て 遠く まで なげとばす こと が 出来 た 。
0080
,285,16: わたし は ちょうど 押入れ を あけ て 、 中 に あっ た 木 の 箱 を
^
持ち あげ て い た ので 、 すぐ に は 足 の 方 が 見 られ なかっ た ん です 。
0084
,2057,14: すなわち 大きな 頭部 を 持ち 、 それ を 細い 体 が 重 そう に
^
持ち あげ て いる の だ 。
0087
,2485,29: 彼 の 両手 の 指 が 、 灰皿 の 上 の 黒ずん だ 灰 を —— 紙 を 焼い た らしい 灰 で ある が 、 それ を そっと
^
持ち あげ 、 ハンカチーフ の 上 へ 移し た 。
0507
,160,16: 一番 年上 の 男の子 は 、 いきなり 炉 から 燃えさし の 木 の 大きな 根っこ を
^
持ち あげる がい な や 声 も 立て ず 、 図々しい 犬 に なげつけ た 。
0507
,955,50: あんまり 平常 、 尊 がら れ も し ず 、 往来 を 歩い て 、 私 を 知っ て 見る もの は 一 人 も なく 、 自身 も 亦 、 知ら れる べき 筈 の もの で ない と 思っ て 居る 私 が 、 此処 に 来 て
^
持ち あげ られる と 変 な 気 が する 。
0508
,530,29: けれ 共 其 れ は 何 に も つまり は なら なく て 、 若 さ は その 白い 着物 の 下 に も 重い 洗濯 物 を
^
持ち あげる たくましい 腕 に も 躍っ て 、 野放し な 高い 笑声 、 こだわり の ない 四肢 の 活動 は 却って その 軽く 寛 や かな 着物 の ため に 明 ら さま な 若い 女 の 魅力 を 流れ出さ せ た 。
0520
,10,35: 誰 も 居 まい と 思っ て 居 た 処 に 私 が 居 た んで 二 人 は 少なから ず へどもど し て 敷居 と すれすれ に 台 を 置い て 頭 を
^
持ち あげる 拍子 に 隅 の 方 へ 入っ て 居 た 方 の が 上 の 窓 の 木 で 頭 を ぶっ た 。
0534
,55,24: そして 、 二 羽 は 同じ 様 な 歓喜 と 、 同じ 様 な 感謝 に 満ち て 、 爪立ち 首 を 勇ましく
^
持ち あげ て 、 向う の 杉 の 枝 に 座っ て 被 居 っし ゃるお 月 様 に 向っ て お礼 心 の 羽ばたき を し た 。
0553
,234,12: そいつ が 、 すーっ と 立ち上っ て 、 大入道 の 頭 を
^
持ち あげ て き たら 、 どう する 。
0597
,896,6: 千重子 が お 銚子 を
^
持ち あげる と 、 八重子 は 縁側 まで 逃げ て いっ た 。
0688
,156,5: 四 合 ビン を
^
持ち あげ て シシド 君 に 呼びかける と 、 オタツ が 四 合 ビン を ひ ッ たく ッ た 。
0788
,652,30: 一 枚 三 畳 も ある よう な フタ の 石 が 五 ツ も 六 ツ も ある の です が 、 その 一番 小さ そう な フタ を
^
持ち あげ て 外さ ない と 中 へ はいる こと が でき ない の です 。
0852
,541,2: 蒲団 を
^
持ち あげ て 足 から からだ を もぐら し て 行く 泥くさい 女 の 姿 に 、 私 は 思いがけない 人 の 子 の 宿命 の 哀れ を 感じ た 。
0981
,2105,10: 不感 の 女 が 今夜 は 自分 から 腰 を
^
持ち あげ て
0983
,445,13: お よね ( 腰 の あたり を 見せる ため 両 袖 を
^
持ち あげ た 、 その 袖 で 顔 を 蔽う て ) … … 亡くなっ た お母さん が 、 あたし に と 云う て 、 たった 一つ 残し て くん し ゃったと … … そん じゃ けん 、 もう 古う なっ て 、 くたびれ た ばってん 、 ホン モン の 筑前 しぼり 、 博多帯 。
0985
,186,14: 清水 これ は ——( と 床 の 上 に 置い た 包 を
^
持ち あげ て ) クラス の 者 から 、 先生 に 差しあげ て くれ —— ジャガイモ です 、 すこし です が 。
0989
,1237,36: … … ( 柳子 の 方 を 流し 目 で 見る と 、 柳子 は まだ ボーッ と し て 、 立つ の を 忘れ て いる ので 、 その 紙幣 た ば と 指輪 を
^
持ち あげ て 、 わき の 丸 テーブル の 上 に のせる )
0994
,332,8: 沼 の 暗がり で 蛇 が 鎌首 を
^
持ち あげ た よう だ )
0995
,1118,29: 佐山 いや … … ( リュック を まとめ に かかっ て 、 手 の 中 の サツ タバ に 気づき 、 右手 で は リュック の 紐 を
^
持ち あげ た まま 、 その 左手 の サツ を 見 て いる 。
0995
,1530,35: —— その うち に 一 歩 前 へ 進み 、 その 破れ 果て ドロ だらけ に なっ た 右足 の クツ を 、 花岡 と 村 子 の 頭 の 上 に 、 ユックリ と
^
持ち あげる 。
0995
,2673,11: 佐山 … … ( さき ほど から 、 頭 を
^
持ち あげ て 、 二 人 の 方 を 見 て い た が 、 耐え きれ なく なっ て ) 僕 に も —— 僕 に も 、 チョット ——
作り出す
(作る.出す)
延べ語数:
22
0141
,11759,40: 気 も 狂わしく 法律 に 追いつめ られ た 男女 の 胃 の 中 から 、 正確 に 気 ちがい じみ た 嚥下 物 を とりのぞい た として も 、 人間 の 不幸 は とりのぞか れ ず 、 犯罪 人 を
^
つくり だし つつ ある 社会 も 変え られ ない 。
0141
,21561,3: 表現 を
^
創り だし て いる 人 たち って 、 みんな きっと この パリ で 、 しらふ で 、 地味 で 、 鋭い ん だろ う と 思う わ 。
0160
,128,12: 空虚 な 空間 を きっ て 、 あの おどろく べき 美 を
^
創り だし て いる 法隆寺 壁画 の 、 充実 きわまり ない 一 本 の 線 を ひきぬい て 、 なお あの 美 が なり 立つ と 思う もの は ない 。
0168
,111,24: 感性 的 に だけ 生き た 人 にとって 生存 は あっ た が 、 生活 と 人生 と は もたらさ れ ない し 、
^
創り ださ れ ない 。
0231
,79,24: 秀吉 と いえ ば 、 桃山 時代 ( 西暦 十 六 世紀 ) という 独特 な 時期 を 文化 史 の 上 に
^
つくり 出し た 規模 壮大 な 一 人 の 英雄 で ある 。
0248
,101,25: 憲法 と 民法 と が 条文 の 上 で 男女 平等 と いっ て いる その 実際 の 条件 を この 社会 の 中 に
^
つくり 出し て ゆく こと こそ 、 新しい 意味 で の 男女 の 平等 な 協力 の 中心 眼目 で あろ う と 思う 。
0624
,67,32: 演出 家 ども は 演出 家 ども で 、 企画 部員 は 企画 部員 で 、 徒党 を 組み 、 徳川 時代 の 長脇差 と 同じ よう な 情誼 の 世界 を
^
つくり だし 義理 人情 で 才能 を 処理 し て 、 会社 員 より も 会社 員 的 な 順番 制度 を つくっ て いる 。
0671
,30,58: い は ゆる 自然 派 といふ ヨーロッパ 近代 文学 思想 の 移入 ( あやまれる ) 以来 、 日本 文学 は わが 人生 を ふり か へ つて 、 過去 の 生活 を い つ はり なく 紙上 に 再現 する こと を 文学 と 信じ 、 未来 の ため に 、 人生 を 、 理想 を 、
^
つくり だす ため に 意慾 する 文学 の 正しい 宿命 を 忘れ た 。
0848
,290,20: しかし 私 が 面白い と 思う の は カヤ 盤 の 発見 は とにかく として 、 白石 を 蛤 で
^
つくり だし た 誰 か の 独創 で ある 。
0853
,101,37: ある が まま の 本性 は 見 ぬ ふり し て 、 こと さらに 綺麗 ごと で 夢物語 を 仕上げ 、 実 人生 を 卑俗 なる もの として 作中 人物 に わが ま こと の 人格 を
^
創り だす つもり な の だ が 、 わが 本性 の 着実 な 裏づけ なし に 血肉 こもる 人格 の 創作 し うる 由 も ない 。
0878
,163,14: 古典 劇 乃至 準 古典 劇 に 非 ざる も の 、 現代 が
^
つくり 出し て いる 演劇 、 現代 の 思想 と 感覚 と によ つ て 演ぜ られる 舞台 は 、 いずれ も 「 現代 劇 」 で なけれ ば なら ぬ 筈 で ある 。
0918
,73,12: これ は 人間 と 水 と の 間 に 、 人間 の
^
創り だし た 新た な 法則 で あっ て 、 自然 の 法則 で は ない 。
0918
,108,3: 人 の
^
創り だし た 、 食べる 道具 、 住居 、 着物 その他 いろいろ の 用途 を もっ た もの の 中 に 、 その 用い かた と は 別に 、 その 目的 の ため に は 、 一定 の 深い 秩序 を もた なけれ ば なら ない 。
0918
,115,63: 例えば 、 弓 を 射る 狩人 が 、 獲物 の ない 渓谷 で 、 絃 そのもの を 弾 じ て 、 その 音 に 聞きほれ た 時 、 彼 は 、 やがて いろいろ の 弓 を 何 本 も 集め て 弾い て みる こと を 考えつき 、 やがて 、 ハープ の よう な もの 、 琴 に 似 た もの を
^
創り だし た と 想像 さ れる の で ある 。
0918
,465,30: 能 の 世界 で 、 おしつめ た よう な 声 の 出し かた 、 それ を 切っ て 捨てる 太鼓 、 その 緊張 の すべて が 、 世阿弥 の
^
創り だし た 能 の 世界 で ある 。
0918
,628,23: ショパン は ポーランド を 離れ 、 あらゆる 楽団 の 人々 は 、 パリー に ウィーン に 集まっ て 一つ の 音楽 形式 を
^
創り だし た の で ある 。
0918
,1245,29: 宇宙 の 秩序 を 自分 の 中 に 写し とる こと が できる という こと は 、 この 大 宇宙 の 中 に 、 全然 新た に 人類 が
^
創り だし たる こと な の で ある 。
0918
,1250,32: 今 、 食べ て いる 米 は 、 非 現実 で あっ た けれども 、 次 から 次に 現われる 遺伝 の 偶然 を 工作 し て 、 食用 米 なる 現実 を
^
創り だし た の で ある 。
0944
,191,44: 入蔵 の 目的 も その 一 点 に 凝っ て いる の は いう まで も ない が 、 智 海 という 男 は 、 絶えず 自分 に 鞭 うっ て 進ん で 困難 に たちむかい 、 そういう 境界 で 自分 の 行動 を
^
創り だし て 行く 苦行 者 の タイプ だっ た から 、 危険 と だけ で は 納得 する はず も なかっ た 。
0980
,89,27: その 国 や その 地方 や その 事業 や その 仕事 を 、 さかえ させ たり 、 統一 し たり 、 強め たり 、 育て たり 、
^
創り だし たり 、 生きかえら せ たり する こと に あずかっ て 力 の ある 人 は 、 みんな よく 歩い て い ます 。
1041
,407,45: ポピュラー 音楽 で の カネ もうけ に 従事 し て いる 人 たち に は 、 どんな 音楽 を つくっ て いい の か わから ず 、 プレ スリー や ビル・ヘイリー の よう な かたち で 、 歴史 の 波動 が その 波間 から いつのまにか
^
つくり 出し て いる 、 必要 な 偶然 に 、 依存 し て い た 。
1041
,1359,10: これ まで 、 資本 主義 は 、 人間 が
^
つくり 出し た 最善 の 生存 形態 だ と 考え られ て い た 。
運び込む
(運ぶ.込む)
延べ語数:
22
0082
,2934,11: 「 いま 、 冷蔵 室 へ 、 私 の からだ を
^
運び こん で 出 て 来 た とき 、 廊下 の 端 を 曲っ た 男 が あっ た ん です 。
0141
,7,68: その テーブル の 上 に 伸子 の ハンド ・ バッグ だの 素子 の 書類 入 鞄 だ の が ごたごた のっ て い て 、 目 を うつす と 白く 塗ら れ た 入口 の ドア の 横 に 、 大小 数 個 の トランク 、 二つ の 行李 、 ハルビン で 用意 し た 食糧 入れ の 柳 製 大籠 など が 、 いかにも ひとまず そこ まで
^
運び こん だ という 風 に 積み あげ られ て いる 。
0141
,6422,9: 伸子 が 動 坂 の 家 へ 荷物 を
^
運び こん だ の は 十月 の はじめ だっ た 。
0141
,10554,35: 夜ふけ の 奇禍 だっ た の と 、 本人 が 昏倒 し た まま で ある の と で 、 どこ の 誰 と も 判明 し ない まま に 築地 の 林 病院 に
^
運び こま れ た 。
0141
,15114,4: そして あつい コーヒー が
^
運び こま れ た 。
0141
,19591,25: マヤコフスキー の 遺骸 は 、 日ごろ 彼 の 足 が ふみ なれ 、 その 声 を 響かし て い た この 作家 クラブ に
^
運び こま れ て 、 左 の 翼 に ある 広間 の 一つ に 安置 さ れ て いる らしかっ た 。
0278
,3,2: 行路病者 として
^
運び こま れ た 乞食 の 臨終 に 立ち あっ た 彼女 は 、 その 優れ た 資質 によって イギリス 国王 の 病床 に も 侍 し まし た 。
0336
,38,23: 第 一 日 の 十一月 四 日 、 法廷 に は ニュース 映画 の カメラ 、 ラジオ の 録音 の 機具 まで
^
運び こま れ 、 まぶしい フラッシュ の 閃き の 間 に 赤坊 の 泣声 が まじり 、 十 二 名 の 被告 が 入廷 する という 光景 で あっ た こと が 、 各紙 に 報ぜ られ た 。
0578
,18,34: その 昔 、 ずいぶん 苦しい 生活 を し て い た 頃 、 伯母 さん が 持っ て 来ら れ た 嫁 入 衣裳 を はじめ 、 主 な 品物 を すっかり 質屋 に
^
運び こん で しまっ て 、 家 の 中 が がらん 洞 に なっ た 、 など という こと が いつも 自慢 話 に 持ち出さ れ まし た 。
0643
,105,29: 木村 は 夜ふかし し なけれ ば 眠れ ず 、 対局 前夜 に おそく まで ワア く 騒ぐ と よく 眠れる そう で 、 まんまと 自分 の 睡眠 ペース へ
^
運び こん だ の に 比べ て 、 升田 は 用意 を 怠っ た の で ある 。
0651
,323,24: そこで 千鳥 波 は 物 を も 言わ ず 猛然と 襲い か ゝ って ソプラノ 嬢 を ぶらさげ て 奥 の 座敷 へ
^
運び こみ 、 パチ パチ パチ と 二 十 ばかり ひ ッ ぱたく 。
0667
,1872,13: 居合せ た サブ チャン 、 ノブ 公 その他 それ と いふ ので
^
運び こむ 。
0683
,255,4: そして トラック へ
^
運び こま れ た の で ある 。
0693
,274,26: 翌日 は 看板 屋 が き て ペンキ の 看板 を 書き 、 また 翌日 に は 一 台 の トラック が パチンコ の 機械 を
^
運び こん だ 。
0726
,102,49: 彼女 は 膝 と 足 を 紐 と 手拭 様 の もの で 二 ヶ所 縛ら れ 、 その 夫 と 思わ れる 者 、 又 、 も 一 人 の 肉親 の 一 人 と 思わ れる 青年 の 二 人 に 抱か れ て 外来 室 へ
^
運び こま れ て き た 。
0732
,298,10: 献納 の 品々 が 仮 本殿 の 内 へ
^
運び こま れる 。
0785
,804,8: 木やり 音頭 を うたい つつ ダビ 所 へ
^
運び こん で 中央 に 安置 し て 、 そこで また 木やり を やっ て 、 シャン く と 手 を しめて 室内 から 立ち去る 。
0787
,790,21: そして 一時 的 に どこ か へ 隠し た 金箱 は と ッ くに 蛭川 家 の 土蔵 の 中 へ
^
運び こん で い た でしょ う 。
0794
,809,24: しかし 荷物 は とにかく 到着 し 、 凄い 見幕 で 八 十 松 を 怒り つけ て 荷物 を まきあげ 奥 の 部屋 へ
^
運び こん だ の です から 、 ビルマ の 孫 の 一 件 は それ で 役 が すん だ わけ です 。
0866
,4245,24: こうして 、 六月 に は いる と 、 住居 の 手入れ も あらまし 目鼻 が つき 、 簡単 な 家具 食器 類 を
^
運び こん で 、 そこで 小諸 の 療養 所 から 小萩 を 迎え た 。
1073
,3742,21: 弟 たち と 、 家人 が 、 馬の背 から 下ろし た 武具 の 菰 梱 を 、 武器 倉 へ 、
^
運び こん で いる の だっ た 。
1076
,134,40: 今 でも 尻屋 あたり の 荒浜 を あるい て みる と 、 大小 さまざま の 難破 船 の 破片 が 、 昆布 や あら め とともに 、 到る 処 の 水際 に 積み上げ られ て 、 次々 と 村 へ
^
運び こま れ て いる 。
溶け込む
(溶ける.込む)
延べ語数:
21
0095
,2319,9: 船長 の 顔 が 夕闇 の 中 に
^
溶け こん で 、 その 表情 が 見え なく なっ た 。
0098
,2932,10: 実に 田舎 らしい 頓 間 な 空気 の 中 に
^
溶け こん だ 、 あの 医者 の 粗忽 な 逸話 の 醸す 酔い の ため かも しれ ない 。
0099
,115,6: 無常 は 美的 な 観照 に
^
融け 込む 。
0583
,287,9: 薄い 細やか な 皮膚 が その 肉 附 に
^
融け こん で 、 餅 の 表面 を でも 見る 感じ でし た 。
0590
,53,18: 喜久子 の も その 一つ で 、 下端 の 区切り が なく 、 地肌 へ ひきつら れ て
^
融け こん で いる 。
0591
,0,10: 桃代 の 肉体 は 、 布団 の 中 に
^
融け こん で いる よう だっ た 。
0687
,102,15: 貝 の 堅 さ が なく 、 草木 の 若芽 の 如く に 腹中 に
^
溶け こむ 趣き で ある 。
0759
,7615,11: 街 へ でる とき は 、 街 の 中 へ 、
^
溶け こむ 時 で ある 。
0759
,7618,13: しかし 、 とにかく 、 この 一室 に いる 時 は この 一室 に
^
溶け こん で いる 。
0759
,7619,5: そして 、 さらに 街 へ
^
溶け こむ こと が 、 今 は 必要 でも ない し 、 オックウ で あっ た 。
0877
,380,72: あなた がた は 、 折角 、 その 研究所 に 、 どんな 名目 に しろ 自由 に 出入 を 許さ れ た の だ から 、 きまっ た 講義 を 聴き 、 きまっ た 実習 を 受ける だけ で なく 機会 さえ あれ ば 、 あなた の 言わ れる よう な 、 羨望 に 値する 雰囲気 を もっ た 一方 の 組 の 中 へ 、 出来る だけ 自分 の 方 から
^
融け 込ん で 行く よう に 心掛け たら 、 どんな もの でしょ う 。
0911
,6,7: 大衆 の こころ の どまんなか に
^
融け 込ん で い なく て は 、 うまい シナリオ と は なっ て こ ない の で ある 。
0911
,42,35: ほんとう に カット を つない で 見る の は 、 この 日本 の 大衆 な の で ある 以上 、 シナリオ ・ ライター は 、 この 大衆 の 「 知恵 」 の どまんなか に
^
融け 込ん で いか なけれ ば なら ない の で ある 。
0918
,67,29: ボート の フォーム など は 、 あの 八 人 の スライディング の 近代 機械 の よう な 、 艇 の 構造 に 、 八 人 の 肉体 が 、
^
融け 込ん で 、 しかも 、 八 人 が 同時に 感じる 調和 、 ハーモニー 、 「 いき 」 が あっ た こころ もち が 、 わかっ て こ ない と 「 型 」 が わかっ た と は いえ ない の で ある 。
0918
,68,13: しかも 、 それ が わかっ た 時 は 、 水 の 中 に
^
融け 込ん だ よう な 、 忘れ よう も ない 美しい こころ もち な の で ある 。
0948
,201,27: 灰 緑 から 海 緑 まで の あらゆる 色 階 を つくし た 、 ただ 一色 の 世界 で 、 車 もろ とも 緑 の 中 へ
^
溶け こん で しまう の で は ない か という よう な 気 が し た 。
1013
,924,5: その 世界 の 中 に
^
溶け こん で しまっ て 、 どうしても 一 思い に ここ を 離れ 去る こと が でき なく なっ て しまっ た の です 。
1073
,7831,5: けれど 、 演技 者 に
^
溶け こん で 自分 も 一 しょ に 演技 する 心理 は 、 酔っぱらい に は よく ある 事 で ある 。
1101
,151,22: 地平線 に 近い ところ は 、 薄い 橙色 に 染まり 、 それ が 青磁 色 の 空 に ぼかし た よう に
^
溶け こん で いる 。
1101
,225,27: 東 の 空 は 、 この 青磁 から 茜 へ の 境界 に 、 紫 、 黄 、 橙 と 、 いろいろ な 色 が 、 互に
^
溶け こん で いる 。
1102
,183,28: 空気 は 恐ろしい ほど 澄みきっ て い て 、 青磁 色 に 透明 な 空 の 色 は 、 地平線 近い 薄 桃色 の 層 に 、 美しく
^
溶け こん で いる 。
溢れ出る
(溢れる.出る)
延べ語数:
21
0002
,2776,25: 僕 は 眼 を つぶっ て 、 こいしく 、 こがれ て 狂う よう な 気持ち に なり 、 瞼 の 裏 から 涙 が
^
あふれ 出 て 、 毛布 を 頭 から 引か ぶっ て しまい まし た 。
0015
,340,30: 青木 さん は 、 キヌ子 に 白い 肩掛け を 当て 、 キヌ子 の 髪 を と きはじめ 、 その 眼 に は 、 涙 が 、 いま に も
^
あふれ 出る ほど 一ぱい 。
0048
,89,34: 今日 の 世相 が 書ける 唯一 の 作家 として の 、 武田 さん の 新しい スタイル —— 混乱 期 の 作品 らしい スタイル ——「 雪 の 話 」 の 名人 芸 を 打ち破っ て
^
溢れ 出る スタイル を 待望 し て い た 。
0099
,10,35: 実に 親鸞 の どの 著述 に 接し て も 我々 を まず 打つ もの は その 抒情 の 不思議 な 魅力 で あり 、 そして これ は 彼 の 豊か な 体験 の 深み から
^
溢れ 出 た もの に ほかなら ない 。
0141
,14424,2: 街 に
^
あふれ 出 て いる 陰惨 に おどろき 、 むき出し の 荒々しい 生存 から うける 感銘 が 、 つや子 の 少女 の 額 に 刻ま れ た 。
0201
,8,50: 天津 で ミッション の 仕事 を し て い た ひと の 息子 として 生れ 、 天津 に いる アメリカ 人 の 少年 として 青年 時代 の 初期 を 中国 に 育っ た ジョン ・ ハーシー の 心 は 、 喧騒 な 中国 の 民衆 生活 の あらゆる 場面 に
^
あふれ 出 て いる 苦力 的 な 境遇 、 底 しれ なく 自然 と 人間 社会 の 暴威 に 生存 を おびやかさ れ ながら 、 しかも 、 同じ よう に 無限 の エネルギー を もっ て 抵抗 を 持続 し て ゆく 人々 の 現実 が 、 どんなに 強烈 な 人間 生活 の 色彩 ・ 音響 ・ さまざま の 状況 の 図絵 として 刻み こま れ て いる か しれ ない だろ う 。
0225
,28,50: それから 、 人間 は 、 いろいろ な 不幸 な 目 に あう よう に なっ た が 、 その 源 を 考え て 行く と パンドーラ が 箱 の 蓋 を 開け た とき 、 同時に たくさん の 病気 とか 、 たくさん の 悲しみ とかいう もの が 、 箱 から
^
溢れ 出 た から だ という こと が 、 パンドーラ の 話 に 云わ れ て いる の です 。
0246
,2,55: 国 によって いくらか 時間 の ちがい は あり ます けれども 、 アメリカ で も イギリス で も フランス で も 、 ソヴェト・ロシア で も 、 そして 中国 ・ 朝鮮 で も 、 五月 一 日 という この 日 に は 、 工場 から 、 経営 から 、 農村 から 、 すべて の 勤労 者 が
^
溢れ 出 て 、 働く もの の 日 として 、 行進 いたし ます 。
0316
,59,10: 破滅 的 現象 は 街 に も 家庭 に も
^
あふれ 出 て いる のに 、 若い 眼 も 心 も 崩壊 の 膿汁 に ふれ て い ながら 、 事実 は 事実 として 見 て 、 生活 で ぐっと それ に よごさ れ ず 突破 し て ゆく よう な 生活 意欲 は つちかわ れ て い ない 。
0569
,238,17: あたし が ほしい の は 、 本当 の 愛情 、 人情 の 流れ 、 心から 自然 に
^
溢れ 出る 温かみ です 。
0618
,360,19: こう 喚い て やっ た が 、 顔 が ま ッ か に 染まり 汗 が 一時 に
^
溢れ で た の は 、 オレ の 心 を 裏切る もの で あっ た 。
0618
,361,8: 顔 が 赤く 染まっ て 汗 が
^
溢れ で た の は 、 この 女 の 生き 首 が 欲しい 下心 の せい で は なかっ た 。
0642
,1000,14: 心臓 から の 血 しぶき が 、 胸 の ワイシャツ に 赤 々 と
^
あふれ 出 た 。
0732
,629,26: 起き 上る と 、 サルマタ や 腹 の まわり に 溜っ て い た 小便 が ドッ と 流れ て 、 フトン の 下 へ
^
あふれ 出よ う と し た 。
0784
,394,27: 兄 の 病みつか れ た 寝顔 を 見つめ て 、 克子 の 胸 に は ただ 苦しく て 、 救い がたい 暗い 思い の 数々 が
^
溢れ で て やま なかっ た 。
0877
,112,63: 英語 で も 多分 Spontaneity は 同じ 意味 に 使わ れる と 思い ます が 、 自然 に 、 後 から 後 へ 続い て 出 て 来る 一種 の 快調 を 指す の です が 、 それ は 決して 、 無理 に 押し出す の で も なく 、 しぼり 出す の で も なく 、 いかにも 楽々 と 、 豊か に 、
^
あふれ 出る 有様 を いう の です 。
1006
,54,11: 技術 を 学び取れ ば 、 それ に 乗っ て 急 に
^
あふれ 出る こと の できる よう な もの が 、 その 背後 に ある 、 と 私 は 感ぜ ざる を 得 ない 。
1037
,1359,5: 涙 は 全く 突然 に
^
溢れ 出 た 。
1038
,408,27: 不意 に 、 雲 の よう な 哀しみ が 湧い て 来 て 、 ああ と 思う うち に 、 哀しみ は 涙 と なっ て
^
溢れ 出 た 。
1039
,163,4: 思わず 、 喜色 が
^
溢れ 出よ う と する 。
1073
,5070,64: しかし 、 彼 の 命令 を 待つ まで も なく 、 あたり に い た 郎党 は 、 館 、 柵 内 の 味方 へ むかっ て 、 事態 を どなり 歩い て い た ので 、 馬 を 曳き 出し 、 武器 を 押 っと り 、 前後 し て 、 甲冑 の 奔流 が 、 諸 門 から 往来 へ 、
^
溢れ 出 て い た 。
突き落とす
(突く.落とす)
延べ語数:
21
0054
,487,4: あの 男 を
^
突き 落す 前 に 掏 って やれ ば よかっ た … … 」
0054
,1291,5: 豹 吉 に 川 へ
^
突き 落さ れ た 男 が あっ た こと を ——。
0508
,251,72: 殆ど 無 人格 な 様 な 年 を 取っ た 主人 を 無い が しろ に し て 何 でも 彼 ん で も お 関 の 命 の まま に 事 の 運ば れ て 行く 山田 の 家庭 は ごった返し に 乱れ て 居 て 口汚い 罵り や 、 下等 な 憤り が 日 に 幾度 と なく 繰返さ れ て 居る 中 で 、 突き あげ られ たり
^
突き 落さ れ たり し て 居る お 久美 さん の 苦し さ は 到底 その 上手く も とら ない 口 で 云い 現 わす 事 など の 出来る もの じゃあ ない 事 は よく よく 蕙子 も 知っ て 居 た 。
0540
,461,2: 彼女 を
^
突き 落す か 、 彼女 と 一緒 に 転げ こむ か 。
0540
,498,8: 私 は 彼女 を 火口 の 中 に
^
突き 落す か 、 一緒 に 飛びこむ か 、 どちら か を 遂行 し た かも 知れ ない 。
0540
,535,6: 秋子 を 火口 の 中 に
^
突き 落す よう な こと は 、 私 に は もう 出来 ない 。
0550
,282,36: 感情 も 言葉 も はっきり と は 他人 と 通じ 合わ ない 孤独 さ 、 而 も 多く の 冷淡 な 視線 だけ を 身 に 受け てる という 佗 びしさ 、 そういう ところ へ 再び
^
突き 落さ れ た 気持ち な の だ 。
0555
,468,12: そして 暫く 揉み合っ てる うち に 、 年寄り の 方 が 、
^
突き 落さ れる か 足 を 滑らす か し て 、 子供 みたい に 崖 下 へ 転げ落ち 、 泥 池 に はまっ て しまっ た 。
0617
,2950,29: 殿 の 屋形 に 著い て から の 姫 は 日夜 拷問 の 責苦 に 遇い 、 その 果 は とうとう 屋形 の うし ろ の 断崖 から
^
突き 落さ れ て こと切れ た 。
0618
,313,14: オレ は 十 五 の 歳 に 仲間 の 一 人 に 屋根 から
^
突き 落さ れ て 手 と 足 の 骨 を 折っ た こと が ある 。
0691
,552,10: すると その マキゾイ で 、 下 の 自分 も 当然
^
突き 落さ れ て 、 二 人 は からみ 合っ て 谷 底 へ 落ちる 。
0699
,39,5: 谷 底 へ 大石 を
^
突き 落す 、 大木 を ひ ッ こ ぬく 、 強弓 の 遠矢 は 目 に も とまら ず 谷 を 渡る という グアイ で 、 箱根 の 山 は 連日 噴火 か 地震 の よう 。
0715
,11,25: 織田 信長 まで が 寺 の 廊下 へ 現われ まし て 、 片 は だ 脱い で 槍 を 持ち出し て 、 近づく やつ を
^
突き 落し た 。
0732
,621,22: 言う に 言わ れ ぬ 快感 の さなか に 、 ふと 目 が 覚め て 、 彼 は クラ ヤミ へ
^
突き 落さ れ た 。
0754
,992,10: こんな ふう に 、 いっぺん 空 へ 抱き上げ て 、
^
突き 落さ れ て は 、 私 は もう 平静 な 心境 を 失い まし た 。
0776
,720,13: 策 に 窮 し た 畑中 は 八 十 吉 を 海 に
^
突き 落し て しまっ た の さ 。
0856
,10,28: ずいぶん 甘ったれ て いる けれども 、 ともかく 、 いつか 、 化 の 皮 が はげ て 、 裸 に さ れ 、 毛 を むしら れ て 、
^
突き 落さ れる 時 を 忘れ た こと だけ は なかっ た の だ 。
0862
,97,31: 話 が 血縁 に 関係 する と 、 自分 は いつも 遣 瀬 ない まで の 憂鬱 感 に 襲わ れ 、 暗澹 と し た 闇 の 中 に
^
突き 落さ れ て 、 しばし は 我 に かえる こと も ない 。
0862
,134,40: その 度 に 自分 は 、 烈しい 憤り の 場合 に 生じる 、 あの 忘我 の 興奮 に 似 た もの を 感じ 、 現世 とも 天国 とも 地獄 とも 判断 の つか ない 、 ただ 混沌 たる 世界 に
^
突き 落さ れる 。
1119
,163,19: 公 高 の おかげ で 築き かけ た 地位 は 忽ち 崩れ 、 私 は 奈落 の 底 に
^
突き 落さ れ て しまう の でしょ う 、 それ ばかり で なく 、 大切 な 大切 な 藤原 家 の 血統 に 不良 の 血 を 残し た と それ こそ 多数 の 人 の 憤り を 浴び なけれ ば なら ない でしょ う 。
1174
,997,17: 二 人 は 谷 ( と 言っ て も 三 メートル ほど の もの だ ) に
^
突き 落さ れ て 転落 し 、 一 人 は 腹 を 押える よう に し て うずくまっ た 。
払い落とす
(払う.落とす)
延べ語数:
21
0002
,2229,40: それ を 考え たら 、 私 の 恋 も 、 一時 に さめ 果て た よう な 気持 に なっ て 、 下駄 の 鼻緒 を すげかえ 、 立っ て はたはた と 手 を 打ち合せ て 両手 の よごれ を
^
払い 落し ながら 、 わびし さ が 猛然と 身 の まわり に 押し寄せ て 来る 気配 に 堪え かね 、 お座敷 に 駈け 上っ て 、 まっ くら 闇 の 中 で 奥さま の お 手 を 掴ん で 泣こ う かしら と 、 ぐらぐら 烈しく 動揺 し た けれども 、 ふと 、 その後 の 自分 の しらじらしい 何とも 形 の つか ぬ 味気 無い 姿 を 考え 、 いや に なり 、
0067
,3,67: 教室 で は 、 案 の じ ょう 、 みんな が さ あっ と ふりむい て 久助 君 の 方 を 見 た ので 、 久助 君 は あがっ て しまっ て 、 先生 の ところ へ 欠席 届 を 出し 、 じ ぶん の 席 へ 帰る まで に 、 つく え の わき に かけ て ある 友だち の ぼうし を 、 三つ ばかり
^
はらい 落とし て しまっ た 。
0089
,1057,4: その 涙 を
^
はらい おとし て 、 八木 少年 は 、 大 時計 の ゆらり ゆらりと 動い て いる 大きな 振子 に 抱きつい て 、 両足 を つっぱっ た 。
0098
,2621,23: 鮮やか な その 紅葉 の 中 に 日 が 射し たり 、 驟雨 が 降り こん だり する 間 も 、 葉 を
^
払い 落し た 柿 の 枝 に 実 が あかあか と 照り映え 、 稲 が その 下 で 米 に 変っ て いく 晩秋 。
0141
,17861,13: やがて ベルネ の おばあさん が 、 両 肩 から 何 か を
^
払い おとす よう に まず テーブル から 立ち上る 。
0507
,695,4: 桑 は 皆葉 を
^
はらい 落し て 、 灰色 の やせ た 細い 枝 を ニョキニョキ と 、 あじきない 空 の どん より し た 中 に 浮かせ て 、 その 細い に 似合わ ない 、 大きな 節 や 「 こ ぶ 」 が 、 いかにも 気味 の 悪い 形 に なっ て 居 て 、 見様 で は 、 よく 西洋 の お伽 話 の 插絵 の 木 の お化け そっくり に 見え 、 風 が 北 から ザーッ と 一 吹き 吹く と 、 木 の お化け は 、 幾 百 も 幾 千 も 大きな 群 に なっ て 、 骨 だらけ の 手 を のばし て 私 に つかみかかろ う と する 様 だ 。
0508
,1460,35: 極端 に 、 その 名 を 聞い て さえ 虫酸 が 走る 程 山田 に 悪感 を 持つ 様 に なっ た 祖母 は 、 そんな 家 へ 行き でも 仕様 もの なら 一生
^
払い 落す 事 の 出来 ない 「 つきもの 」 に とりつか れ て 仕舞い でも する か 、 髪 の 一 本 一 本 に まで 厭 な 彼 の 家 の 空気 が 染み込ん で でも 仕 そう に 感じ て 居 た の だ から 、 お 久美 さん に 会う 等 と 云う 事 は 以ての外 の 事 で 有っ た 。
0553
,34,26: その 時 、 マダム ・ ペンギン が 、 さっと 出 て 来 て 、 彼 を 抱き 起し 、 大 真面目 な 顔 で 塵 を
^
払い 落し て やっ たり し て いる … … 。
0561
,203,22: 十 内 は 広場 の ベンチ から 立ち上り 、 上衣 に 露 の 玉 と なっ て たまっ てる 雨滴 を
^
払い 落し た 。
0580
,710,16: 洋介 は 真直 に 山口 の 方 へ 行き 、 卓上 の 帽子 を ぱっと
^
払い 落し た 。
0585
,302,24: 女 は 笑顔 を し た よう でし た が 、 それ より 早く 、 仁木 は 彼女 の 手 から 銚子 を
^
払い 落し まし た 。
0593
,228,9: 彼 は 頭 を 振っ て 雑念 を
^
払い 落そ う と し まし た 。
0618
,364,19: キサマ を 連れ て 帰れ と 云わ れ て も 、 肩 に 落ち た 毛虫 の よう に
^
払い 落し て 帰る だけ だ と 考え て い た 。
0754
,371,14: 克子 は 軽く 舌 打 し て 、 その 小さな カマ クビ を
^
払い 落し た 。
0759
,5665,5: 身 に ふりかかる 危険 を
^
払い おとす 器用 な 才覚 も なけれ ば 、 鵞鳥 の 半分 ぐらい の 早 さ で 逃げる 体力 も なかっ た 。
0762
,59,5: 時々 、 それ を 全部
^
払い 落し たく なる 。
0980
,25,34: 同時に 、 同じ 理由 の ため に 、 私 の 感受性 は 、 私 が 家 に すわっ て い た とき の よう な 神経質 的 な 過敏 さ や 不 均衡 を
^
払い おとし て い て 、 ずっと 落ちつい た 健全 な もの に なっ て いる の です 。
0986
,896,6: 額 の 汗 を 手の平 で
^
払い 落し て )—— つまり 、 すなわち 、 かかる 醜悪 なる 、 恥 を 知ら ざる 徒輩 が 最も 多い の で あり まし て 、 それ は 、 かの 戦争 中 、 諸 文化 の 中 で 最も 先頭 に 立っ て 戦争 に 便乗 し 、 協力 し た もの が 、 映画 で あっ た という 一事 を もっ て し て も 、 これ は 明らか で あり ます !
0987
,2532,6: 肩 に 附い た 雪 を
^
はらい おとし ながら 、 眼 を 輝かし て 、 デコレーション に キラキラ と きらめい て いる クリスマス ・ ツリイ に 見とれ て いる … … 間 )
0990
,213,13: 子ども が よじ登っ て も 鉄砲虫 が 幹 を かじっ て も 、
^
はらい 落す こと は でき ませ ん 。
1142
,148,10: が 、 長袴 に 附い た 一片 の 埃 を
^
払い 落し た ほど の 関心 も 持た ず 、 その 年 の 三月 に は 早 江戸 の 桜 の 下 に 、 奥方 の 厳しい 眼 を 逃れ 乍 ら 、 新 らしい 歓楽 を 追う 大膳 正 だっ た の です 。
働き出す
(働く.出す)
延べ語数:
21
0062
,2949,16: もう少し 時間 が 経っ て 、 自立 の ため の 親 へ の 反抗 プログラム が
^
働き だし た 後 なら 、 なに そんな もの 、 腰 が 抜ける ほど 驚き は し なかっ た だろ う 。
0082
,57,10: それ は 、 もし 、 この 電 臓 が
^
働き だし たら 、 この 人造 生物 は 、 一つ の 霊魂 を しっかり と 持つ ばかり で は なく 、 その 智能 の 力 は 人間 より も ずっと すぐれ た 程度 に なる から だ 。
0082
,58,9: つまり 、 あの 人造 生物 の 電 臓 が
^
働き だし たら 、 人間 より も えらい 生物 が 、 ここ に できあがる こと に なる の だ 。
0084
,1447,5: 人工 重力 装置 が
^
働き だし た ので 、 宇宙 艇 の 中 で の パイナップル の 一片 が 空中 を 泳い だり 、 コーヒー が 人 を 追 駆け たり する さわぎ は なくなっ た 。
0084
,1449,3: この 器械 が
^
働き だす と 、 すべて の もの は 地上 に おける と 同じ よう に どっしり 落着 い た 。
0084
,2296,8: ぷうんと 呻 って 、 重力 装置 は
^
働き だし た 。
0090
,154,4: すると テレビジョン は すぐさま
^
働き だし た 。
0095
,2760,26: 城塞 へ の 距離 が 遂に 千 五 百 メートル に まで 短縮 し た とき 、 俄 か に 艦内 の 受信 器 が
^
働き だし た 。
0170
,133,11: イギリス の 婦人 と 子供 が 非常 に 沢山 工場 に
^
働き 出し た 。
0279
,20,47: 日本 の 婦人 は 、 祖国 と 自分 たち の 日々 を これ 以上 の 破滅 から 救う ため に 、 平和 を 守ろ う と 努力 し て いる アジア 、 ヨーロッパ 、 アメリカ の すべて の 婦人 たち と 団結 し 、 具体 的 に
^
働き だし て ゆか なけれ ば なら ない 。
0299
,10,11: そう だっ たら 、 どんな 人 も 決して 新 憲法 の
^
働き 出し た 記念 日 を 忘れる こと は ない だろ う 。
0299
,12,13: はっきり 新聞 で 、 人民 の よろこび の 日 と 、 憲法 が
^
働き 出す 日 と は 同じ で ある こと を 拒ん だ 。
0455
,239,37: 彼 の 注意 は 、 女 の よう に 外面 に 向っ て ばかり 分配 さ れ 、 考える こと も 、 する こと も 、 反省 も 、 外 から の 刺戟 が ない と
^
働き 出さ ない ごく 受身 な もの と 思わ れる 。
0507
,189,13: 一 人 が 先ず 始め て 皆 が それ に つれ られ て
^
働き 出し た 「 喧嘩 」 は 一 人 が いや に なる と 皆 も い つ と は なし に する 気 が なくなっ て 仕舞う もの で ある 。
0619
,333,30: 牛乳 屋 の 落第生 は 悪い こと が バレ て 叱ら れ そう な 気配 が 近づい て いる の を 察し る と 、 ひどく マメ マメ しく
^
働き だす の で ある 。
0759
,2801,13: 女房 が 、 イヤ 、 前 女房 が 、 銀座 の バー で
^
働き だし た よ 。
0816
,103,12: 神楽 殿 に 灯 が ともり 白衣 の 人々 が 起き て
^
働き だし て いる 。
0947
,448,11: 「 叔母 も 帰っ て き た し … … そろそろ
^
働き ださ なく て は … … 」
1072
,6139,28: また その 藪 八 こと 藪田 助 八 が 、 ひとたび 将軍 直々 の 隠し 目 付 という 特異 な 職能 を もっ て 、 活溌 に
^
働き 出す と なれ ば 、 かれ の 動かし 得る 捜査 網 や 機能 は 、 町奉行 で も 寺社 奉行 で も 及ば ない もの が ある 。
1073
,7975,54: ——」 と 、 一時 は 、 大 動揺 を きたし た もの だ が 、 物見 を 出し て 、 調べ て みる と 、 それ は 将門 と は まったく 無関係 な 富士 の 人穴 辺 に 蟠踞 し て いる 賊 が 、 官衙 や 駅路 の 混乱 に つけ入っ て 、
^
働き 出し 、
1149
,107,54: 色恋 が 年 と共に 薄れ 行く と 思う の は 、 それ は 現実 を 瞞着 し た 旧 思想 に 過ぎ ず 、 事実 は 生活 力 が 衰退 し て 、 異性 と の 交渉 が 少く なる につれて 、 若 かり し 日 の 記憶 は 強烈 に 鮮明 に
^
働き 出す の です 。
売り出す
(売る.出す)
延べ語数:
21
0053
,2640,7: 鶴雄 は その 本 を 放
^
うり 出す と 、 読みさし の ドストエフスキイ の 「 罪 と 罰 」 を 机 の 上 から 取っ て 、 主人公 の ラスコリニコフ が 高利貸 の 老婆 を 殺す 場面 から 、 読ん で 行っ た 。
0062
,680,2: 市場 に
^
売り だす 物 は さらに 一 回り 小さく なっ て 、 上着 の ポケット に 入る くらい に なる と いう 。
0062
,728,20: この 年 の 八月 、 井深 御大 は 日銭 稼ぎ の ネタ として 、 時期 はずれ の 電気 ザブトン を
^
売り だし た 。
0062
,732,23: これ また いかにも 怪しい 、 銀座 ルネッサンス 商会 ( おいおい 、 誰 が 付け た ん だ この 名前 ) の 名 で
^
売り だし た 。
0062
,954,33: 最初 に 出 て くる PDA は 、 前項 の 言い訳 で 触れ た ニュートン に なる よう で 、 これ を アップル は 一 九 九 三 年 の 一月 に は
^
売り だし たい と 考え て いる 。
0082
,1845,16: 谷 博士 に 化け て い た X 号 も 機械 人間 を 作っ て
^
売り だし た 。
0141
,18295,8: 佐賀 多 さん なんか も 、 いま めきめき
^
うり 出し て いらっしゃる 最中 だ から 、 相当 派手 に やっ て いらっしゃる ん です って 」
0141
,18304,7: モジリアニ の 生涯 の い つ 、
^
うり 出し た とき が あっ たろ う 。
0168
,20,25: これ は 日本 の 出版 屋 が 、 目ざとく て 、 すこし でも 評判 な 作品 なら 、 最も 誇大 に かつい で 翻訳 を
^
売り だし て き た 慣例 に 照らし あわ せ て み て 、 なかなか 興味 ふかい 現象 で ある と 思う 。
0702
,171,9: 当時 、 三吉 は 保久 呂 霊薬 を
^
売り だし て 当っ て い た 。
0702
,176,24: 三吉 は この 湯 渋 と 木炭 を すりつぶし て 、 これ を 酢 で ねる と 打身 骨折 の 霊薬 と 称し て
^
売り だし た 。
0739
,118,3: 今 、
^
売り ださ れ て いる カルモチン の 錠剤 。
0757
,42,10: メガネ たがわ ず 好 演技 を 示し て 、 これから
^
売り だそ う という ところ 。
0779
,409,63: コクリサマ のみ で は なく 、 坐禅 を くん だり 直立 不動 合掌 し て ピョン く は ねる という 、 それで 心身 統一 を はかっ たり 、 法力 を 示す 手段 に 用い たり する こと は 、 すでに 山伏 など が 古く から 用い て い た 手 で ある が 、 木々 彦 は その ころ それ を 看板 に
^
売り だし た 一心 教 という の に 凝っ た 。
0783
,432,11: オレ が 真犯人 を あげ て も 良い が 、 せっかく
^
売り だし た 紳士 探偵 の 顔 を つぶす の も 気の毒 だ な ア 。
0824
,94,11: 一方 、 三河 製 の 秋田 犬 も 盛大 に
^
売り ださ れ 、 これら の イミテーション は 繁殖 率 が 高い から 、 東京 の 、 否 、 日本 中 の 到る ところ に 秋田 犬 と 称する もの が 飼わ れ て いる が 、 その 名犬 と 称する もの も 実は ホンモノ の 秋田 犬 と は 違う の で ある 。
0824
,377,29: 大館 市 で も 、 中型 に 交尾 さ せ て 、 東京 産 の 代 用品 と 同じ よう な もの を 秋田 犬 と 称し て
^
売り だし て も いる 。
0849
,80,5: そもそも この 一 ツ で
^
売り だし た もの で ある 。
0849
,106,42: その とき 富山 の 殿様 が かね て 懐中 し て い た 富山 の 名 薬 反 魂 丹 を とりだし て 服用 さ せ た ところ たちまち よく なっ た ので 、 諸 大名 から もとめ られ て 諸国 へ
^
売り だす よう に なっ た もの だ そう だ 。
0994
,778,5: しかし 口 に 出し て
^
賣り 出す の は 惡 趣味 だ 。
1101
,511,11: この 頃 GE から 凝結 核 測定 器 という もの が
^
売り ださ れ て いる ので 、 それ を もっ て 、 ジープ で 、 ヒロ から 山頂 まで なん べ ん も 往復 し て 、 高度 分布 を 測っ て み た 。
生まれ出る
(生まれる.出る)
延べ語数:
20
0141
,562,22: 一定 の 事件 や 行動 の 主役 という もの が 、 どう やっ て 現実 の たたかい の 間 から 自然 に
^
生れ 出 て 来る か という こと を 物語り 、 描き 示し て い た 。
0206
,133,67: 人類 の 良心 とともに 根ぶかい 革命 の 伝統 は 、 歴史 とともに 空想 的 な より よい 社会 へ の 願望 から 科学 的 な 社会 発展 の 原理 の 把握 に まで 進ん で 来 て 、 二 十 世紀 に は 、 地球 上 に 続々 と より 多数 な 人間 が より 人間らしく 生き て ゆく 可能 な 条件 を そなえる 民主 国家 が
^
生れ 出 た 。
0316
,76,11: ベルリン に 、 日本 に 、 売笑 の あらゆる 形態 が
^
生れ 出 て いる こと は 、 ファシズム の 残忍 非道 な 生活 破壊 の 干潟 の 光景 で ある 。
0318
,1131,10: 民主 主義 文学 の 広汎 な 運動 は 、 新しく
^
生れ 出る 作家 の 社会 的 基盤 を これ まで の 中産 階級 から 勤労 階級 の 間 に 拡げ つつ ある 。
0318
,1174,33: 社会 の 現実 を 正視 する こと を 許さ ない 権力 の もと で は 、 その 社会 が するどい 階級 対立 を 含み つつ 戦争 に かりたて られ て いる 現実 から
^
生れ 出る 文芸 作品 の 存在 が 許さ れ なかっ た 。
0524
,17,3: 此の世 に
^
生れ 出 た 以上 は 、 自己 を 明らか に し 、 自己 を 確実 に 保つ 事 の 目覚し さ を 希う て 居る 。
0617
,2845,19: 何もの か が 次第に 浸 み 込ん で くる よう に も 思わ れ 、 また 何もの か が
^
生れ 出よ う として 悩ん で いる よう に も 思わ れる 。
0624
,392,22: 犬 で すら そう せ ざる を 得 ぬ 状況 だっ た が 、 一 人 の 新た な 可愛い 女 が
^
生れ で た 新鮮 さ に 伊沢 は 目 を みひらい て 水 を 浴びる 女 の 姿態 を むさぼり 見 た 。
0890
,388,34: まだまだ 命 の ある 限り 馬鹿 の 限り を 尽す だろ う が 、 ひょっと する と この世 で 一番 長もち の する もの が 、 あの 男 の 乱行 沙汰 の 中 から
^
生れ 出る かも 知れ ん 。
0905
,18,12: この 少年 達 から 、 二 十 年 後 の 世界 が
^
生まれ 出る の で ある 。
0923
,10,10: この 図書館 は ヴィジョン ( 夢 ) の 中 に
^
生まれ 出 で て いる 。
0944
,284,9: 雷鳴 と 吹雪 の なか で 、 世界 が
^
生れ 出る 音 を 聞い た と 思っ た 。
0953
,301,8: 聖人 は みな その よう に し て
^
生れ で た もの で 、 母方 の 祖父 こそ 、 じつは 聖人 の 父親 な の だ 」
1000
,1252,3: 次に い よく
^
生れ 出る 時 は 、 むさく 臭い 通路 から 出る の で ある こと 、 生れ て から 後 も 大 小便 を たれ流し 、 鼻 の 孔 から 洟 汁 を たらし 、 口 から 臭い 息 を 吐き 、 腋の下 から ぬるく し た 汗 を 出す こと 、 体内 に は 糞 や 尿 や 膿 や 血 や 膏 が 溜っ て い 、 臓腑 の 中 に は 汚物 が 充満 し 、 いろ く の 虫 が 集っ て いる こと 、 死ん で から は その 屍骸 を 獣 が くらい 、 鳥 が 啄み 、 四肢 が 分離 し て 流れ出し 、 腥い 悪臭 が 三里 五 里 の 先 まで 匂っ て 人 の 鼻 を 衝き 、 皮膚 は 赤 黒 と なっ て 犬 の 屍骸 より も 醜く なる こと 、 要するに 此 の 身 は 生れ 出る 前 から 死ん だ 後 まで も 不浄 で ある と 云う こと を 考える 。
1000
,1252,151: 次に い よく 生れ 出る 時 は 、 むさく 臭い 通路 から 出る の で ある こと 、 生れ て から 後 も 大 小便 を たれ流し 、 鼻 の 孔 から 洟 汁 を たらし 、 口 から 臭い 息 を 吐き 、 腋の下 から ぬるく し た 汗 を 出す こと 、 体内 に は 糞 や 尿 や 膿 や 血 や 膏 が 溜っ て い 、 臓腑 の 中 に は 汚物 が 充満 し 、 いろ く の 虫 が 集っ て いる こと 、 死ん で から は その 屍骸 を 獣 が くらい 、 鳥 が 啄み 、 四肢 が 分離 し て 流れ出し 、 腥い 悪臭 が 三里 五 里 の 先 まで 匂っ て 人 の 鼻 を 衝き 、 皮膚 は 赤 黒 と なっ て 犬 の 屍骸 より も 醜く なる こと 、 要するに 此 の 身 は
^
生れ 出る 前 から 死ん だ 後 まで も 不浄 で ある と 云う こと を 考える 。
1019
,46,7: 指導 だけ で は 必ずしも 名器 が
^
生まれ 出 て くる もの で ない という 証拠 が あまりに も 多い 。
1019
,53,26: かつて の いい 伝え から 一 歩 も 出 ない で 、 今 も なお 指導 者 の 力 次第 で 生命 ある 物体 が
^
生まれ 出る と 妄信 する こと の 危険 を 感ずる の まま に 、 一言 否 多言 を 費やし た 次第 で ある 。
1019
,132,8: その 醜い 社会 で なんで 美しい 茶碗 が
^
生まれ 出よ う 。
1076
,650,51: もちろん これ を 史実 と 見る 者 は ない で あろ う が 、 暁 ごと に 東 の 地平線 を 望ん で い た 島 人 等 が 、 かしこ に は 湧き かえる 不断 の 火 が あり 、 テダ ( 太陽 ) は その 中 から 新た に
^
生まれ 出る ものの ごとく 想像 し 、 また 次々 の 経験 によって 、 いよいよ それ を 確認 する に 至っ た として も 不思議 で ない 。
1169
,10,13: 陣痛 が 始まる と 、 健全 な 、 元気 溌溂 たる 新日本 が
^
生まれ 出 ずる こと を 信じ ます 。
燃え上がる
(燃える.上がる)
延べ語数:
20
0070
,102,6: 探偵 の 質問 は 、
^
燃え あがる 女 客 に 注い だ 一 杯 の 水 で あっ た 。
0077
,90,78: そういう 鬼 二 郎 の こと だ から 、 早く も 形勢 を さとっ て 行方 を くらまし た の で あろ う が 、 袋 猫 々 にとって も 彼 鬼 二 郎 の 所在 は 一刻 も 早く 突き とめ たく 、 その 上 で 鬼 二 郎 が 金山 源 介 を 本当に 殺害 し て 彼 の 利権 を 横領 し た もの だ か どう か を 確 め る 意欲 に
^
燃え あがっ て い た 。
0080
,1753,2: 怒り に
^
燃え あがっ た の か 、 それとも 恐怖 に たえ 切れ なく なっ た ため か 。
0087
,2495,4: 紙 は めらめら と
^
燃え あがっ た 。
0088
,6,9: 火 は フィルム に 移っ て 、 勢 よく
^
燃え あがり 、 やがて そ だ が ぱちぱち と 音 を たて て 焔 に 変っ て いっ た 。
0140
,3497,4: 越智 にたいして 、 苦しく
^
燃え あがっ て い た 多 計 代 の 憧れ の 焔 は 、 おそらくは 多 計 代 として 女 の 若 さ が 自覚 さ れる 最後 の 情熱 の はためき で あっ た 。
0583
,314,21: 岸 本省 平 の 胸 の うち に 、 彼 自身 でも 意外 な ほど 、 美津枝 に対する 愛情 が
^
燃え あがっ て き まし た 。
0618
,552,12: 小屋 が 煙 に つつま れ 、 一時 に ど ッ と
^
燃え あがる の を 見 とどける と 、 ヒメ は オレ に 云っ た 。
0621
,342,34: すね たり 、 怒っ たり 、 憎ん だり 、 嘘 を つい たり 、 だまし たり 、 悲しい 顔 を し て みせ たり 、 けれども 二 人 の 情熱 が 一 度 に
^
燃え あがる とき は 一 人 の 火 が めいめい 他 の 一 人 を 焼き こがし て どっち も 焼か れ て 舞いあがる 火焔 に なっ て 燃え まじり まし た 。
0785
,247,10: と 、 一 陣 の 風 と共に ど ッ と
^
燃え あがっ た 火焔 。
0918
,350,24: それ に 反し て 、 ヘブライ 人 の こころ もち は 、 どの 一瞬 も が 遠い 憧れ に 向っ て 、 はやりたち 、
^
燃え あがら ん と し て いる と も いえる 。
0947
,295,15: 夕日 が 流す 朱 の 色 で 、 空 も 、 海 も 、
^
燃え あがる よう に 赤く 染まっ て い た が 、 葉山 の あたり の 空 が 、 だんだん 透きとおっ た 水色 に かわり 、 そこ から 、 のっと 大きな 月 が 出 た 。
0948
,1390,2: 威勢 よく
^
燃え あがっ た 松 薪 の 炎 が 、 鞴 の よう な 音 を たて て 吸い あげ られ て いく 。
0979
,718,7: あの 物置 の 草屋根 の 下 から
^
燃え あがっ た ん だ
0981
,755,4: 私 は 花開き 、
^
燃え あがり 、 幸福 だっ た の です
0981
,959,5: 吹き飛び 、 たたき つぶれ 、
^
燃え あがり
1041
,3183,35: ロックンロール の 魅力 は 、 その 商業 化 に も かかわら ず 、 その 根源 に ある 都会 ブルース または リズム ・ アンド ・ ブルース から 発する 悪魔 的 ・ 地獄 的 な 炎 が
^
燃え あがる から だ 。
1075
,383,27: それ 等 と くらべる と 何 千 万 倍 と も 知れ ない ほど の 大きな 願い事 は 、 今や わたし たち の 心 の 中 に
^
燃え あがっ て いる の で ある 。
1114
,40,16: 何 より も その あでやか な 色気 は 、 どうか する と 、 すぐ に も
^
燃え あがる よい 血色 を たぎら せ て いる の だ 。
1185
,13,0:
^
燃え あがる 一つ の 力 と なり
燃え出す
(燃える.出す)
延べ語数:
20
0081
,1083,53: それ は 学校 で 実験 を し た とき に 、 ガラス 球 に 水 を いれ 、 それ を レンズ に し て 、 太陽 の 光 の あたる 所 へ 出し 、 その 焦点 の むすん だ ところ へ 、 黒い 紙 を もっ て いく と 、 その 紙 が
^
もえ だし た こと が あっ た 。
0081
,1097,9: 草 は 赤い 炎 を あげ て めらめら と
^
もえ だし た 。
0082
,1462,16: どういう わけ か 、 その 途中 で 、 人造 人間 の から だ が 、 ぷすぷす
^
燃え だし た 。
0084
,1293,15: 機械 の 間 から 青い 火花 が 散っ たり 、 絶縁 物 が ぼうぼう と
^
燃え だし たり 、 とうぜん 油 が ふきだし たり 、 にぎやか な こと で あっ た 。
0084
,1655,31: もし 急い で この 宇宙塵 の 渦巻 を 突 切っ たり しよ う もの なら 、 本 艇 は ものすごい 塵 塊 に 衝突 し て 、 火の玉 と なっ て
^
燃え だす で あろ う 。
0109
,122,16: 向 岸 の 火 が 鎮まり かける と 、 こちら の 庭園 の 木立 が
^
燃え だし た という 声 が する 。
0109
,191,5: 「 向う の 木立 が
^
燃え だし た が 逃げ た 方 が いい の で は ない かしら 」 と 誰 か が 心配 する 。
0111
,144,6: ラヂウス も 応急 修理 で 何とか
^
燃え 出し た ので 明日 は 登高 と する 。
0144
,371,27: 主人 、 番頭 、 サーシャ 「 三 人 が 三 人 とも 、 鬼 の 子 みたい に 店 を 駆け 廻り 」 あたり の もの が
^
燃え 出し た か と 思う よう な 亢奮 の 後 、 高価 な 靴 を 何 足 か 選び出し て その 女 客 が 店 を 出る や 否 や 、 主人 は 舌打ち 一つ し て 、
0197
,27,51: 一 九 四 七 年 は 、 一方 で サークル 活動 が たかまり 、 「 町 工場 」 その他 労働 者 によって かかれる 作品 が で て き た し 、 全逓 の 文学 コンクール 、 国鉄 の 集団 的 文学 活動 など 新しい 民主 的 文学 の 芽 が
^
もえ だし た 。
0509
,14,39: 彼 の 影 の 様 に 暮し て 居 た 私 は 今 に なっ て 暫く の 間 弱め られ て 居 た 彼 へ 対し て の 愛情 が より 種々 の 輝き を 添え て
^
燃え 出し て 来 た 事 を 感じ て 居る の で ある 。
0519
,25,12: 早 り っ 気 で 思い立つ と 足元 から 火 の
^
燃え だし た 様 に せかせか 仕 だす 癖 が 有る ので 始め の 一 週間 ばかり は もう すっかり それ に 気 を 奪わ れ て 居 た 。
0544
,426,9: 頭 の 中 の 明るみ が 、 ぱっと
^
燃え だし て 、 大きな 焔 を 立て 、 すぐ に 燃えつき て 、 真暗 に なっ た 。
0579
,277,31: 至る 所 に ぱっと 閃光 が 起り 、 爆音 が 聞え 、 火焔 が 流れ 、 夜 は 蒼白く なり 、 次に 赤く なり 、 そして どの 家 も 一斉 に
^
燃え だし た 。
0613
,249,6: 窓 の 外 で 火 が
^
燃え だし た の だっ た 。
0613
,468,9: 「 諸君 、 さよなら —— 僕 は 足 から
^
燃え だし た 」 あと 二分 し たら 、 僕 も 燃え だす 。
0613
,468,20: 「 諸君 、 さよなら —— 僕 は 足 から 燃え だし た 」 あと 二分 し たら 、 僕 も
^
燃え だす 。
0981
,729,13: シバイ ではじめ て 私 の カラダ と 心 に 火 が つい て
^
燃え 出し た
1012
,68,16: 薪 から 着物 に 火 が 燃え移っ て 、 ジリジリ ジリジリ と 身体 の 膏 が
^
燃え 出す 。
1073
,3186,23: 叔父 の 事 を 、 口 に する と 、 将門 の 眼 は 、 眼 の 底 から 、 無意識 に
^
燃え だし た 。
垂れ下る
(垂れる.下る)
延べ語数:
20
0073
,43,23: その わけ は 、 工作 機械 が さび た まま 転がっ て い たり 、 天井 から ベルト が 蔓草 の よう に
^
たれ 下っ て い たり し た から で ある 。
0078
,342,10: 真中 の ニンフ の 左手 は 、 原画 で は
^
垂れ 下っ て いる が 、 これ を 宝 角 を 抱い て いる 様 に 描き 改め た 。
0091
,945,8: それ は 、 部屋 の 奥 に ふかく
^
垂れ 下っ て いる 、 紫色 の 重い カーテン だっ た 。
0098
,26,5: 見る と 、 池 へ
^
垂れ 下っ て いる 菊 の 弁 を 、 四 五 疋 の 鯉 が 口 を よせ 、 跳ねあがっ て 喰っ て いる 。
0098
,2635,0:
^
垂れ 下っ た 栗 の 林 に 包ま れ 落葉 が 積 って いる ので 、 つい 私 は ここ へ 来 て 一 人 に なる 。
0141
,16387,41: あの 日 、 聳え 立つ 左右 の 建物 の 窓 という 窓 から 色 さまざま の 紙きれ が 投げ られ 、 株式 電報 の テープ の 房 が ウォール街 の すべて の 窓 々 からうす よごれ た 白髪 の よう に
^
垂れ 下っ て い た 。
0508
,1139,28: 其の 顔 は 如何にも 下等 に 逞しく て 、 出張っ た 頬 の 骨 と 小さく 鈍く 動い て 居る 眼 い 目 と は 、 厚く
^
垂れ 下っ た 様 な 唇 と共に 、 どんな 者 が 見 た って 利口 だ と は 思え ない 表情 を 作っ て 居る 。
0508
,1486,1:
^
垂れ 下っ た 眼 と 唇 、
0540
,135,9: 河岸 ぷち の 柳 の 小 枝 が
^
垂れ 下っ てる の を 見 て 、 夕方 、 枝 が 重い か 青葉 が 重い か と 、 ばか な こと を 考え て いる とたん に 、 一つ の 眼 が 柳 の 中 から 浮き出し て き て 、 私 の 方 を じっと 眺め て いる 。
0617
,1596,17: その 実は ささげ 豆 の よう な 形 で 、 房 に なっ て 枝 ごと に
^
垂れ 下る 。
0618
,536,9: ヒメ は 頭上 に 手 を さ しのばし て
^
垂れ 下っ て いる 蛇 の 白骨 の 一 ツ を 手 に とろ う と し た 。
0820
,5,10: 黒い 火口 が あっ て 、 内輪山 の 斜面 を
^
垂れ 下る 二 本 半 の 熔岩 が あっ て 、 銀色 の 沙漠 が それ を とりまい て 、 その 周囲 に いわゆる 山 が ある わけ だ 。
0834
,25,72: 「 サン 」 に この 婦人 が 人形 に 御飯 を たべ させ て いる 写真 を 見 た とき —— もっ とも 、 それ は 御飯 で なく て ウドン でし た が ね 、 で 、 ハシ に はさん で 人形 の 口 の ところ へ 持っ て かれ た ウドン が 、 むろん 人形 の 口 に は いる 筈 は ない から アゴ から 胸 の 方 へ
^
垂れ 下っ て いる の です が 、 すぐ 気 に かかる の は 、 この ウドン の 始末 は どう なる の だろ う 、 という こと で あっ た 。
0862
,91,16: 彼 の 荒々しい 呼吸 と 興奮 に 躍動 する 彼 の 顔面 の 筋肉 は 白く
^
垂れ 下っ た 部 厚い スクリーン を通じて さえ 、 はっきり と 感じ られ た 。
0917
,17,44: そして 、 最後 の 帆 の 赤 さ に 、 それ は 転じ て いく が 、 大西洋 の ただ なか に 、 今 まで 、 多く の 人々 の 命 を ささえ た 赤い 帆 が 、 今 は 人 も なく
^
たれ 下り 、 船路 の 後 に 、 ただ 一つ 残っ て いく の で ある 。
0956
,2604,9: 額縁 舞台 に は 緑色 の 薄紗 が 幾重にも
^
垂れ 下っ て いる 。
0956
,3049,5: 緑色 の 薄紗 が 幾重にも
^
垂れ 下っ て 行く 。
1000
,1374,17: 一 杯 に 花 を つけ た 枝 の 一つ が 、 つい その 上 あたり まで
^
垂れ 下っ て いる ので 、 最初 は それ に 見紛う て 分り にくかっ た の で ある が 、 花 に し て は 餘 り に 大きく 白 いふ わく し た もの は 、 或は 彼 が 心 つく 前 から そこ に ひらめい て い た の かも 知れ なかっ た 。
1171
,1211,12: その 花 は 、 冥府 の 花 の よう に 、 白く
^
垂れ 下っ て い た 。
1174
,1305,8: 顔 の 青白い 、 髪 が 額 に
^
垂れ 下っ て 、 むっつり し た 男 で あっ た 。
教え込む
(教える.込む)
延べ語数:
20
0027
,1068,310: お 弁当 箱 に 食べ 残し の ごはん 三 粒 、 千 万 人 が 一 日 に 三 粒 ずつ 食べ 残し て も 既に それ は 、 米 何 俵 を むだ に 捨て た 事 に なる 、 とか 、 或いは 、 一 日 に 鼻紙 一 枚 の 節約 を 千 万 人 が 行う なら ば 、 どれ だけ の パルプ が 浮く か 、 など という 「 科学 的 統計 」 に 、 自分 は 、 どれ だけ おびやかさ れ 、 ごはん を 一 粒 でも 食べ 残す 度 毎 に 、 また 鼻 を かむ 度 毎 に 、 山 ほど の 米 、 山 ほど の パルプ を 空費 する よう な 錯覚 に 悩み 、 自分 が いま 重大 な 罪 を 犯し て いる みたい な 暗い 気持 に なっ た もの です が 、 しかし 、 それ こそ 「 科学 の 嘘 」 「 統計 の 嘘 」 「 数学 の 嘘 」 で 、 三 粒 の ごはん は 集め られる もの で なく 、 掛算 割算 の 応用 問題 として も 、 まことに 原始 的 で 低能 な テーマ で 、 電気 の ついて ない 暗い お 便所 の 、 あの 穴 に 人 は 何 度 に いちど 片 脚 を 踏みはずし て 落下 さ せる か 、 または 、 省線 電車 の 出入口 と 、 プラットホーム の 縁 と の あの 隙間 に 、 乗客 の 何 人 中 の 何 人 が 足 を 落とし込む か 、 そんな プロバビリティ を 計算 する の と 同じ 程度 に ばからしく 、 それ は 如何 に も 有り得る 事 の よう で も あり ながら 、 お 便所 の 穴 を またぎ そこね て 怪我 を し た という 例 は 、 少し も 聞か ない し 、 そんな 仮説 を 「 科学 的 事実 」 として
^
教え 込ま れ 、 それ を 全く 現実 として 受取り 、 恐怖 し て い た 昨日 まで の 自分 を いとおしく 思い 、 笑い たく 思っ た くらい に 、 自分 は 、 世の中 という もの の 実体 を 少し ずつ 知っ て 来 た という わけ な の でし た 。
0068
,77,63: 帰る 途中 、 畑 に 顛落 し て 、 つき 指 を し たり 、 苦心 惨憺 、 やっと の 思い で 妻子 の もと に 帰っ た の だ が 、 妻 は 尋常 の 夫 の 放蕩 と のんき に 思いこん で いる らしく 、 チクチク 皮肉 を いう ばかり か 、 子供 たち に も 私 を 悪者 と
^
教え こん で い た 。
0116
,112,21: 行儀 よく 並ん だ 空 壜 に 、 何 か の 液体 を 注ぎ こみ でも する よう に 、
^
教え こま れる あれこれ の すべて が 、 少女 たち の 若々しい 本心 に 、 肯か れる こと ばかり で は なかっ た こと は 確 です 。
0231
,455,15: 特に 婦人 に 取っ て 、 その 生涯 を 託す べき 処 と 明治 以来
^
教え 込ま れ て いる 家庭 そのもの が 、 この 戦争 によって 全く 粉砕 さ れ て いる 。
0294
,17,39: これ まで 、 日本 の すべて の 人 は 、 食べる という こと は 、 自分 の 力 で 、 云わ ば めいめい の 分 相当 に 解決 し て ゆく べき 「 わたくし の こと 」 として
^
教え こま れ 、 習慣 づけ られ て 来 まし た 。
0300
,10,10: かえりみれ ば 、 これ まで 私 たち 日本人 が
^
教え こま れ て い た 日本 の 歴史 は 、 むき に なっ て 強調 さ れ て い た 上代 の 神話 と 、 後代 の 内国 戦 の 物語 、 近代 日本 の 支那 ・ ロシア ・ 朝鮮 ・ 満州 など における 侵略 戦争 と その 植民 地 化 と の 物語 で あっ た 。
0312
,19,19: そして 、 政府 が 表明 し た 勝利 の 終曲 と 、 その 勝利 によって もたらさ れ た と
^
教え こま れ た 日本 の 世界 一等国 へ の 参加 を よろこん だ だけ で あっ た 。
0426
,115,28: 日本 人民 は 世界 を 意識 し た 明治 の はじめ に 、 もう 世界 を 、 競争 の 相手 、 負け て は なら ない 国 として
^
教え こま れ た 。
0545
,450,4: 夫 の 武彦 が
^
教え 込ん だに 相違 ない 。
0611
,9,100: 例えば 、 私 自ら が 中学 四 年 の 時 に 初めて 三角 術 を 教え られ た 時 の こと を 思い出し て みる と 、 これ が 算術 は もとより 幾何 学 に 比べ て も 非常 に むずかしい よう に 思わ れ た の で ある が 、 後 から 考え て みる と 、 その むずかしかっ た 主 な 原因 は 、 先生 が 、 講義 の 入口 で この 学問 が 一体 どういう 目的 を 持つ もの で ある か を 全く 教え ず に 、 頭 から 教科書 に 書い て ある こと を
^
教え 込も う と し た こと に あっ た の で ある 。
0611
,80,72: そして 学生 は 一般 に 、 かくして 与え られ た 知識 を 消化 する こと に 全力 を 挙げ て いる から 、 法学 の 教育 もしくは 学習 は 、 結局 現行 法 を 理解 し 、 記憶 する こと を 目的 と する よう に 考え られる けれども 、 実 を 言う と 、 かく の ごとき 教育 もしくは 学習 を通して 、 学生 は 法学 的 の もの の 考え方 を
^
教え 込ま れる の で ある 。
0611
,154,55: だから 、 学生 は 解釈 の 形 で 法令 の 知識 を 与え られ て いる 間 に 、 一 面 、 解釈 技術 を 習得 する と 同時に 、 他面 、 知ら ず 知ら ず の 間 に その 教師 なり 著者 が 解釈 の 指標 として 持っ て いる 法的 正義 観 を
^
教え 込ま れる こと と なる の で ある 。
0612
,705,28: ぼく の お父さん で も ない のに 「 お父さん 」 と 呼ば せる 、 お母さん で も ない のに 「 お母さん 」 です よ 、 と 、 くどくど
^
教え こむ 。
0613
,1782,14: この 者 たち が 若い 純情 な 青年 を そそのかし て 復讐 など を
^
教え こむ の です 」
0772
,35,23: こんな 記事 を 読ん だ ところ で 、 犯人 の 見当 を つける 手掛り に なら ない ばかり か 、 とんだ 嘘 を
^
教え こま れる ばかり で ある 。
0807
,225,6: 子供 に 火 ツケ で も
^
教え こま れる と 、 村 が 灰 に なっ て しまう ぞ 」
0875
,9,28: 少年 時代 に 、 わたくし の 両親 が 、 男の子 は どんな 場合 でも 、 ぐつたりしないで 、 し やん と 立つ て いる もの だ と 厳しく
^
教え こん だ の で ある 。
0926
,21,15: 新しい 民主 選挙 が 、 青年 の 労働 者 に 、 具体 的 事実 として
^
教え 込ん で いる その 正し さ に 、 私 は ギョッ と する 程 、 打た れ た の で ある 。
1020
,59,17: 気 を つけ ね ば なら ぬ こと は 、 レディー メイド の 力 や 美 を
^
教え こま れ ぬ こと だ 。
1047
,128,53: 現代 の 国民 一般 の 間 に 存在 する こういう 信念 は 、 長い 歴史 によって 養わ れ 、 従って 後世 に なっ て 次第に 形づくら れ て 来 た もの で ある のみ なら ず 、 それ が 強く も 明か に も なっ た の は 現代 の 学校 教育 によって
^
教え こま れ た 結果 で ある 。
漕ぎ出す
(漕ぐ.出す)
延べ語数:
20
0062
,3261,13: 東京 の 病院 に 通っ て 、 横浜 駅 から 自転車 で
^
漕ぎ だし た あの 日 も 、 ペダル は やけに 重かっ た 。
0612
,1771,22: それで イエズス は 群衆 を 避け 、 山 に 登っ て 祈り 、 弟子 たち だけ を 小舟 に 乗せ 沖 に
^
こぎ 出さ せ た の で ある 。
0806
,438,14: 町内 の 一同 は 十 何 艘 という 舟 を つらね て 、
^
こぎ だし た 。
0806
,448,11: 人々 は 十 数 艘 の 舟 を つらね て
^
漕ぎ だし た が 、 カメ の 姿 は どこ に も 見え ない 。
0948
,238,3: 湖心 まで
^
漕ぎ だし て 、 そのうえで 最後 の 作業 を する こと に なる の だろ う が 、 それ まで の 段取り は まだ 考え て い なかっ た 。
0948
,240,24: 明日 の 夜明け 、 空 が 白み かけ た ころ 、 ブロミディア を 飲ん で おい て 、 この ボート で 湖心 へ
^
漕ぎ だす 。
0948
,254,11: 間もなく 棒 杭 に 行きあたっ た が 、 誰 か 早く
^
漕ぎ だし た の だ と みえ て 、 ボート は そこ に なかっ た 。
0948
,268,2: ボート を
^
漕ぎ だし た の は 大池 だっ た らしい 。
0948
,276,3: 久美子 が
^
漕ぎ だそ う と 思っ て い た 湖心 の あたり に 、 乗り手 の い ない 空 の ボート が 、 風 に つれ て 舳 の 向き を かえ ながら 、 漫然と 漂っ て いる の が 見え た 。
0948
,324,24: 久美子 の プラン で は キャンプ 村 の バンガロー に 移り 、 今夜 、 夜 が 更け て から ボート で 湖心 へ
^
漕ぎ だす こと に きめ て い た の だ が 、 この よう す で は 、 どうも 今夜 は むずかしい らしい 。
0948
,401,3: 湖心 まで
^
漕ぎ だし 、 自殺 しよ う と 思っ て い た その ボート に 乗っ て 出 て 身投げ を し た 男 が いる 。
0948
,513,8: 自殺 する ため に 、 湖心 へ
^
漕ぎ だす ボート を 探し て い た 、 と いっ て も 、 通じる よう な 話 で は ない 。
0948
,675,3: 湖心 に
^
漕ぎ だし て から 飲む つもり で 、 昨夜 は ブロミディア を 使わ なかっ た のに 、 湖畔 から 帰る なり 、 広間 の 長椅子 の ベッド に ころげこん で 朝 の 五 時 ごろ まで 眠っ た 。
0948
,1347,0:
^
漕ぎ だし た よう に 見せかける ため に 、 もやい を 解い て ボート を 突きだし 、 今日 の 夕方 まで 林 の 中 に 隠れ て い た … … ボーイ ・ スカウト 大会 の ジャンボリー が 終る と 、 子供 達 の 附 添 や 父兄 が 帰る ので 車 が 混み あう 。
0948
,1352,6: もの の 二 十 メートル も
^
漕ぎ ださ ない うち に 、 ブクブク と 沈ん で 、 否応なしに 泳が さ れ た … … 私 の 心臓 にとって 、 泳が さ れる くらい 致命 的 な 苦行 は ない 。
0948
,1353,5: もう 十 メートル も 遠く
^
漕ぎ だし て い たら 、 心臓 麻痺 で 参っ て い たろ う 」
1003
,20,33: 寝 た と 思う と すぐ に 起こさ れ た よう な 感じ で 、 朝 は ひどく 眠かっ た が 、 宿 の 前 から 小舟 に 乗っ て 淀川 を
^
漕ぎ 出す と 、 気持ち は はっきり し て き た 。
1013
,1732,22: 水 番 小 舎 の 付近 に 繋留 さ れ た 小舟 四 隻 に 分乗 し て 、 湖心 に
^
漕ぎ 出し まし た が 、 湖底 へ 碇 綱 を 下ろす 必要 も 何 も あり ませ ん 。
1143
,83,34: 給仕 の 中 に 心 きき たる 少年 を 一 人 乗せ て 、 それ に 舵 を 任せ 、 笠森 仙 太郎 の ボート は 、 サッと 怒 濤 の 中 へ
^
漕ぎ 出し まし た 。
1144
,61,57: 「 兄 を 待っ て 居り まし た が 、 この 火事 に 途 を 塞が れ て 何処 か へ 廻っ た こと と 存じ ます 、 —— いえ 、 いえ 、 火 に 巻か れ て 間違い を 起す よう な 人 で は ござい ませ ん 、 —— 兎 も 角 も 大川 へ
^
漕ぎ 出し て 様子 を 見 た 上 、 深川 の 叔母 の ところ へ で も 参り ましょ う 、 —— それとも 御 武家 様 、 どこ か へ お送り いたし ましょ う か 」
成り出す
(成る.出す)
延べ語数:
20
0061
,230,12: そのうち 、 この 道 が どこ に 続く の か 気 に
^
なり だし た 。
0070
,578,8: その うち に 木田 が 変 に
^
なり だし た 。
0081
,1878,17: この 穴 は 、 まっすぐ に は いっ て い ない で 、 直径 が 大きく
^
なり だし た あたり から 、 やや 横 に はい出し て 、 大きな トンネル の よう に なっ て い た 。
0141
,7738,30: 素子 の 室 へ はいっ て 外套 を ぬぎ 、 もち もの を デスク の 上 や 椅子 の 上 において ひと休み する と ピオニェール は めっきり 陽気 に
^
なり だし た 。
0141
,9323,19: 伸子 は 、 ゆったり おさまっ て い た ベッド の 下 が 急 に 焙ら れ て 熱く
^
なり だし た よう な 眼 で 素子 に 相談 しかけ た 。
0504
,61,38: 氏家 から 乗っ て 来 た 五つ 六つ の 娘 が 痛々しく やせ て 青い 営養 不良 の 顔 を し て 居 た の を 見 たら 年頃 も 同じ 位 な んで すっかり 気 に
^
なり 出し て 仕舞っ た 。
0508
,1209,63: 今 まで 何事 も 控目 に 仕 て 居 た 恭吉 は 主人 が 居 ない 様 な 時 に は 昼日中 あたり 介 わ ず に お 関 に 小使 を ねだっ たり 何 と 云っ て も 仕事 を 仕 ず に ゴロ ン と なっ て 講談 本 か 何 か を 読み耽っ たり する 様 に 我儘 に
^
なり 出し た 。
0624
,288,4: 同時に 空襲 警報 が
^
なり だし た 。
0649
,255,38: やか れる こと を 直覚 し て 、 あせり すぎ て い た から 身支度 が でき て 、 外 へ で て 空 を 見上げる まもなく 、 探 照 燈 が クルクル まわっ て 高射 砲 が
^
なり だし て 、 すると もう 火の手 が あがっ て い た の だ わ 。
0667
,909,28: 最上 清人 は とたんに お客 といふ お客 を 嫉妬 し て 、 いかに し て 一 人 ひそか に 秘蔵 す べき か 、 むやみ に 不安 に
^
なり だし た 。
0736
,208,25: 私 は 放心 から さめ て 、 苦笑 し ながら 、 こう 呟く の が 、 鉄格子 の 中 の 時 から 、 癖 に
^
なり だし て い た 。
0741
,86,25: ナホトカ 組 の 敵前 上陸 や 、 コミンフォルム の 批判 と 対抗 する よう に 、 天皇 一家 が 新聞 雑誌 の 主役 に
^
なり だし て き た の は 慶賀 す べき こと で は ない 。
0866
,4658,20: 彼 は 、 ふと 、 あれ から 久しく 顔 を み ない 弟 深志 の 安否 が 気 に
^
なり だし た 。
0985
,2222,15: ところが 奴等 は 僕 等 の よう な 生ま ぬ るい 者 まで 邪魔 に
^
なり 出し た ん だ 。
1000
,769,26: 彼 は 去年 の あの 晩 以来 、 時 平が 急 に 伯父 の 大納言 に 接近 し 始め 、 しきりに 歓心 を 求める よう に
^
なり 出し た の を 、 何となく 不安 な 気持 で 眺め ながら 、 それにしても どう 云う 積り で あろ う か と 、 密か に 時 平 の 意図 を 疑い 、 事件 の なり ゆき に 注意 を 怠ら なかっ た の で ある が 、 恰も その 矢先 に 、 あの 饗宴 の 話 が 持ち 上り 、 自分 も それ に 随行 する よう に 命ぜ られ た の で あっ た 。
1043
,20,17: 物 に 惹か れ て 度々 渡 鮮 する うち に 二つ の 事 が 気 に
^
なり 出し た 。
1112
,141,35: すて は 髪 を 洗い 岩 の 上 で それ を 乾かし ながら 、 自分 が 山 稼ぎ の 中 の ただ 一 人 の 女 で ある こと を なんと なく 、 気 に
^
なり 出し て い た 。
1153
,100,28: 親切 な 言葉 に ふっと 目頭 が 熱く なっ た が 、 一体 別家 と は どんな ふう に し て もらえる の か が 気 に
^
なり 出し た 。
1153
,712,29: こう なる と 妙 な もの で 、 阪大 に 『 大阪 へ 帰れ ば 家 が ある 』 と うそ を つい た の が 気 に
^
なり 出し た 。
1173
,434,11: だんだん 密林 が 深く なり 、 巨大 な 樹 が 多く
^
なり 出し た 。
沈み込む
(沈む.込む)
延べ語数:
20
0060
,4312,42: 端末 の 高 機能 版 と オフィス コンピューター の 小型 版 という 、 コンピューター の 専門 部隊 が 提案 し た 二つ の パーソナル コンピューター の イメージ に 、 渡辺 和也 は 鉛 を 飲ん だ 胃袋 の 底 が 深く
^
沈み 込む よう な 、 疲労 と 違和感 と を 覚え て い た 。
0060
,5534,9: 気流 に なぶら れ て 機体 が すっと
^
沈み 込み 、 ベルト 着用 の サイン が 点い た 。
0141
,17470,11: 朝 の 霜 に ゆるん だ まま 程なく ふたたび 夕闇 に
^
沈み こも う と し て いる 丘 かげ の 、 足許 の あやうい 赫土 の 小道 の 上 に 伸子 は 一つ の 女 靴 の 踵 の 跡 が 、 くっきり と 印さ れ て いる の を 見 た 。
0452
,133,3: 内心 に 深く
^
沈み 込ん だ 私 の 批難 が
0547
,46,6: この 種 の 憂 欝 に
^
沈み こみ 、 重い 頭 を 強いて もたげ て 、 おずおず と 眺める と 、 人 の 世 が 憐れ に 見え 、 人間 の 姿 が 憐れ に 見える 。
0567
,370,13: そして 、 愉快 そう に 陽気 に なっ たり 、 感傷 的 に
^
沈み 込ん だり し た 。
0585
,112,31: 敗戦 に 打ち 拉が れ て 地面 を 匐 っ てる よう な それら 群衆 の 中 で 、 仁木 は もう 少しく 酔い ながら 、 孤独 な 憂 欝 に
^
沈み こん で ゆき まし た 。
0590
,439,8: —— おれ は いつしか 、 深い 瞑想 に
^
沈み こん で いっ た 。
0594
,29,25: 彼女 の 唇 と 舌 と の 巧妙 な 波動 に あやつら れ て 、 私 は 苦悩 に 似 た 忘我 の 中 に
^
沈み こみ 溺れ こみ 、 そして 踠 き ながら 、 彼女 の 全身 に 縋り つい て いっ た 。
0597
,2170,13: 泥酔 の 後 の くせ で 、 多く は 忘却 の 淵 に
^
沈み こみ 、 ただ 所々 に 、 幾つ か の 印象 が 峙っ てる だけ で ある … … … 。
0704
,50,22: 彼 は 蒼 ざめて 思わず 膝 を たて た が 、 やがて 腰 を 落し て 、 顔色 を 失っ て
^
沈み こん だ 。
0759
,8804,18: しかし 青木 は フッ と 溜息 で も もらし そう な 、 ベソ を かき そう に
^
沈み こん だ 。
0918
,709,20: 人間 が 集団 大衆 と なる こと で 、 また 物質 の 光学 的 科学 機構 の 中 に
^
沈み 込む こと で 、 物質 的 影像 で ある 一 コマ 一 コマ を 、 民衆 は 歴史 的 意欲 の 撃発 者 として 捉え た の で ある 。
0947
,234,24: いそがしく 浮き沈み し 、 二 三 度 、 手 で 水 を 叩い た と 思う と 、 あっ気 なく 海 の なか へ
^
沈み こん で しまっ た 。
0947
,1077,5: サト子 は ソファ に
^
沈み こん で 、 あて ども なく 芝生 の 庭 を ながめ て いる うち に 、 うかうか と この 家 へ やって来 た こと を 、 悔み だし た 。
0948
,541,10: 久美子 は 煖炉 の 前 の 揺 椅子 に
^
沈み こみ 、 罪 を 犯し た ひと の よう に 首 を 垂れ 、 理由 の ない 迫害 に 耐え て い た が 、 その うち に 、 こんな こと を し て いる こと 自体 が 、 忌々しく て 、 我慢 が なら なくなっ た 。
0948
,1196,7: 大池 は 自分 だけ の 思い に
^
沈み こん で いる ふう で 、 鬱々 と 眼 を とじ て い た 。
0993
,1612,1: (
^
沈み こん で 行き そう な 自分 の 気 を 引き立てる よう に 、 明るく 笑っ て ) 私 なんず も 、 いつ まで も 笹屋 に 出 て いる と 、 キツネ だ なんて 言わ れる から さ 。
1072
,6633,27: と 、 額 に 手 を あて て み たり 、 腕 こまぬい て 考え こん だり 、 藪 八 と共に 、 果て なく 憂い に
^
沈み こん だ 。
1174
,3222,16: 「 わたし は それ を 思い出す 度 に 、 しんしん と 体 が どこ か に
^
沈み 込ん で 行く よう な 感じ が する ね 。
切り出す
(切る.出す)
延べ語数:
20
0053
,3481,5: と 、 弓子 は
^
きり 出し た 。
0054
,1165,10: 茶の間 へ 通さ れる と 、 小沢 は 早速
^
きり 出し た 。
0141
,19119,3: 自分 で
^
きり 出し た 話 だっ た のに 、 オリ ガ は 「 赤い 星 」 の 論文 について 、 特別 言葉 すく な だっ た 。
0210
,3,12: けれども 、 「 小 豚 派 作家 論 」 と 題し て
^
きり 出さ れ た 勇ましい その 評論 も 、 すえ は 何と なし しんみり し て 、 最後 の くだり 一転 は 筆者 が ひとしお いとしく 思っ て いる 心境 小説 の 作家 尾崎 一雄 を 、 ひいき し て いる 故 に たしなめる という 前 おき で きめつける 、 歌舞伎 ご のみ の 思い入れ に おわっ た 。
0578
,436,6: だが 、 そんな 時 に
^
切り だし た 旅行 の 話 は 、 却って 容易く 母 の 承諾 を 得 まし た 。
0621
,176,7: 男 は 山 の 木 を
^
切り だし て 女 の 命じる もの を 作り ます 。
0642
,885,3: 私 だって 、
^
切り だし た 以上 は 、 オメズ 、 オクセズ 、 めった な こと で 、 あと へ は 引か ない 。
0759
,595,5: 青木 は さりげ なく
^
切り だし た 。
0759
,845,23: 礼子 に 一方 的 に 心境 を 語ら れ 迫ら れ て は たまらない から 、 長平 の 方 から 、 こう
^
切り だし た 。
0759
,1426,11: ぼく は 決意 を かため 、 覚悟 し て 、 そう
^
切り だす ん だ 。
0818
,461,33: 仙台 から 塩竈 、 石 の 巻 、 塩竈 神社 の 例 の 石段 で も 、 石 の 巻 の 民家 の 勝手口 の ドブ 石 で も 、 みんな 牡鹿半島 から
^
切り だし た 石 な ん だ ね 。
0842
,132,33: そして 、 その テン マツ を 語る に は ハナ シ 家 が 高座 で 一 席 うかがう ぐらい の イキサツ が あっ て 、 途中 で きりあげる こと も 、 途中 から
^
切り だす こと も でき ない 。
0849
,421,7: この 部落 は 今 は 石 を
^
切り だし て 生計 を たて て いる そう だ 。
0866
,3687,4: いよいよ 、 話 を
^
切り だす まで 、 それ こそ 、 いろんな こと が 心配 に なつ た わ 。
0947
,1333,9: サト子 は 椅子 に 掛け ながら 、 いきなり に
^
切り だし た 。
0947
,1840,8: 思いきっ て 、 サト子 は 、 こちら から
^
切り だし て み た 。
0947
,3338,4: と 控え目 に
^
切り だし た 。
0953
,69,26: 今年 は 今年 は と 、 隠忍 し て 待っ て い た が 、 辛抱 し かね 、 ある 日 、 おそるおそる その こと を
^
切り だし た 。
0953
,321,66: 善 世 は 眼 の 色 を 沈ま せ て いつも むっつり と 黙り こん で い て 、 なに を 考え て いる の か いっこう に 気心 が 知れ ず 、 うちつけ に そういう 大事 を 洩らす の は いかが か と 思わ れ た が 、 ほか に 便宜 とても ない の で ある から 、 ある 日 、 まま よ と
^
切り だし て みる と 、 意外 な こと に 、 異議 なく すぐ 同腹 し て くれ た 。
1072
,1831,45: まア 、 一杯 やっ て 、 暖まろ う 」 と 、 中 へ 入っ て 、 型 の ごとき 煮 込 や 熱燗 を とっ て 、 ほど よく 酒 も 腸 に まわっ て き た 頃 —— 阿 能 は さっそく 口 を
^
きり 出し た 。
書き出す
(書く.出す)
延べ語数:
20
0039
,9,96: 達者 で 、 器用 で 、 何 を やら せ て も 一 通り こなせる ので 、 例えば 彼 の 書い た 新聞 小説 が 映画 化 さ れる と 、 文壇 の 常識 を 破っ て 、 自分 で 脚色 を し 、 それ が 玄人 はだし の シナリオ だ と 騒が れ た のに 気 を 良く し て 、 次々 と オリジナル ・ シナリオ を 書い た の を はじめ 、 芝居 の 脚本 も 頼ま れれ ば 書い て 自分 で 演出 し 、 ラジオ の 放送 劇 も 二つ 三つ
^
書き だし て いる うち に 、 その 方 で の ベテラン に なっ て しまい 、 戦争 中 便乗 し た わけ で も なく 、 また 俗受け を ねらう 流行 作家 に なっ た わけ で も ない のに 、 仕事 の 量 は 流行 作家 以上 に 多かっ た 。
0062
,1109,41: こう 辛辣 、 かつ 率直 に 切り込ん だ 手紙 を 同封 し て 議員 に 送ら れ た レッド ・ ペーパー は 、 「 米国 は コンピューター 市場 を 日本 に 明け渡す の か 」 と の 問い 掛け から
^
書き ださ れる 。
0667
,88,33: 毎日 いら つ し やい な 、 と 言 ふと 、 でも 貧乏 で ダメ と いふ から 、 富子 は 外 の お客 から 高く 金 を とつ て 、 値段 は
^
書き だし て ない から 高く と つて も 分ら ない ので 、 それで 宿六 の 知ら ない 利潤 を あげ て 、 今日 は 半分 に まけ て あげる わ とか 、 今日 は お金 は いら ない こと よ 、 とか 、 だから 毎日 おい で なさい といふ 意味 を ほのめかし て も 五 日 に 一 度 ぐらゐしか 来 ない 。
0667
,167,43: よし 出 て 行け 、 今晩 必ず カケオチ しろ 、 さ う 言 ふと 富子 の 横 ッ 面 を たつ た 一 ツ だけ 叩きつけ て おい て 、 いきなり 万年筆 を 持ち だし て 紙 キレ へ せかせか 何 か
^
書き だし た 。
0671
,9,3: だが 、
^
書き だす と 、 さ う は 行か なく なつ て しまふ 。
0671
,19,25: だから 私 が 理想 の 人 や 理想 の 女 を 書か う と 思 つて 原稿 紙 に 向 つて も 、 いざ
^
書き だす と 、 私 は もう さつき まで の 私 と は 違 ふ 。
0723
,15,4: この 結論 として
^
書き だし た の が 、 この 小説 で あり 、 いわば 二 十 年来 の 念願 で あり 、 狙い でも あっ た 。
0759
,5907,17: 「 ええ 、 こんど い ら ッ し ゃる 時 まで に 、 必要 な もの を
^
書き だし とく わ 」
0764
,102,27: 芝居 道 に は 素人 の 私 で ある から 、 読ま せる だけ の 目的 で 書い て も 許し て もらえ そう だ が 、
^
書き だす と 、 自然 、 見せる こと を 主 に し て 考え て いる 。
0767
,48,3: 手記 の
^
書き だし で ある 。
0805
,25,25: 戦争 中 考え て い た ので 、 八 人 も 人 が 死ぬ ので 、 長く なる ので 却 々 時間 が なく て
^
書き だす 機会 が ない 。
0819
,364,2: と
^
書き だし て いる ね 。
0842
,81,5: 七 人 の 名前 を
^
書き だし て き まし た が 、 要するに 一 度 に 七 人 以内 なら だれ でも いい ん です よ 」
0853
,276,64: 彼 は 然し 実際 は 最も 冷酷 な 鬼 の 目 を もち 、 文学 など は タカ の 知れ た もの 、 芸術 など と いう と 何 か 妖怪 じみ た 純粋 の 神秘 神品 の 如く に 言わ れる けれども 、 ゲーテ が たまたま シェクスピア を 読み 感動 し て オレ も 一つ マネ を し て と 慌て て
^
書き だし た の が 彼 の 代表 的 な 傑作 で あっ た という ぐあいのもの 、 古来 傑作 の 多く は お金 が 欲しく て お金 の ため に 書きなぐっ て 出来 あがっ た もの だ 、 バルザック は 遊興 費 の ため に 書き 、 チェホフ は 劇場 主 の 無理 な 日限 に 渋面 つくっ て 取りかかり 、 ドストエフスキー は 読者 の 好み に 応じ て 人物 の 性格 まで 変え 、 あらゆる 俗悪 な 取引 に 応じ て 、 その 俗悪 な 取引 を 天来 の インスピレーション と 化し 自家 薬 籠 の 大 活動 の 源 と 化す 才能 を めぐまれ て い た に すぎ ない 。
0854
,152,14: 私 は 戦争 中 に 自伝 めく 回想 を 年代 記 的 に
^
書き だし た 。
0854
,153,35: 戦争 中 は 「 二 十 一 」 という の を 一つ 書い た だけ で 、 発表 する 雑誌 も なくなっ て しまっ た の だ が 、 私 が この 年代 記 を
^
書き だし た 眼目 は 二 十 七 、 それ から 三 十 で あっ た 。
0947
,1726,5: 書く 気 に なっ て
^
書き だせ ば 、 書簡 紙 の 裏表 に 、 十 枚 くらい ギッシリ と 書き つめ て も 、 書き つくせ ない よう な 深い 思い が ある が 、 それでは 、 回り の おそい シヅ の 頭 に 、 よけい な 難儀 を かける こと に なる 。
0947
,1729,9: 溜息 を つき ながら 、 そんな ふう に
^
書き だし た が 、 じ ぶん の しかけ て いる こと の 嫌 らし さ に 気がつい て 、 手 を とめ た 。
0990
,21,18: 私 は たいがい 戯曲 を 一 編 書きあげる の に 三 カ月 を 要し ます が 、
^
書き だす とき に 生活 費 が チャン と あっ た ため しがない ので 、 たいがい 他 から 借金 し ます 。
1067
,33,4: そこで まあ 、
^
書き だし た もん の 、 正直 夢中 でし た ね 。
膨れ上る
(膨れる.上る)
延べ語数:
19
0085
,213,7: この とき 海 が 、 にわかに
^
ふくれ 上っ た 。
0109
,232,28: 私 は 次兄 の 家 の 女中 に 附 添っ て 行列 に 加わっ て い た が 、 この 女中 も 、 今 は だんだん ひどく
^
膨れ 上っ て 、 どうか する と 地面 に 蹲り た がっ た 。
0109
,281,4: そして 、 赤むけ の
^
膨れ 上っ た 屍体 が ところどころ に 配置 さ れ て い た 。
0554
,26,13: 西 空 から 差し出 て き た 積乱雲 が 、 むくむく と
^
脹れ 上り 、 渦巻き 黒ずみ 、 周辺 の 白銀 の 一線 も 消え 、 引きちぎら れ た よう に 乱れ 流れ て 、 やがて 天城山 まで も 蔽い つくす と 、 一 陣 の 凉風 と共に 、 大粒 の 雨がさ ー っと 来 た 。
0566
,597,10: 繃帯 ご し に 見 て も 、 だいぶ 大きく
^
脹れ 上っ てる の が 分っ た 、 ばかり で なく 、 脛 の あたり に も なんだか 軽い 浮腫 が ある よう に も 思え た 。
0782
,438,48: オタツ の 方 は カモ 七 の 母親 に 散々 からかわ れ 、 おまけ に 野良 帰り の 足 を 洗っ て い た カモ 七 の 父 に 足 を 洗っ た 水 を ぶ ッ かけ られ た ので 、 オタツ は 赤 々 と
^
ふくれ 上っ て 、 近く に あっ た 火 吹竹 を 一 握り する や カモ 七 の 親父 の 頭 を 十 あまり ぶ ッ て 、 ノビ た の を 近所 の タンボ まで 運ん で 投げこみ 、 その 頭 から 肥 を かけ た 。
0807
,46,12: あの 大男 が 熊蜂 の 総 攻撃 を うけ て 、
^
ふくれ 上っ て 死ん だ ぶん に は 、 葬式 は お 手 の もの で も 、 棺桶 に 一苦労 し なけれ ば なら ない 。
0926
,28,57: また 心 の 隅 に は 戦い が 初 まっ て 以来 、 かかる 意味 の 大衆 の 拍手 の 嵐 の 中 に 、 生き て いつ の 日 に か 面し 得る と 、 乾き に 乾い た もの が あっ て 、 今 、 それ が 、 スポンジ が ぬれ て ゆく よう に
^
ふくれ 上っ て ゆく もの が あっ た 。
0965
,124,34: 明治 五 年 一 千 町歩 、 明治 十 八 年 三 万 二 千 町歩 、 五 年 のち の 明治 二 十 三 年 三 百 六 十 五 万 町歩 と
^
ふくれ 上っ て いる 全国 帝室 御料林 の 三 段 とび の 数字 の うち 、 この 北海道 は どの へん で 、 何 年 ころ 、 どれ だけ の 数字 を わけ もっ て いる の で あろ う か 、 だれ か しらべ て ほしい こと で ある 。
1000
,1190,52: 若い 女 の もの で ある こと は 、 部分 的 に 面影 を 残し て いる 四肢 の 肉 づき や 肌 の 色合 で 分っ た が 、 長い 髪の毛 は 皮膚 ぐるみ 鬘 の よう に 頭蓋 から 脱落 し 、 顔 は 押し 潰さ れ た と も
^
膨れ 上っ た と も 見える 一 塊 の 肉 の かたまり に なり 、 腹部 から は 内臓 が 流れ出し て 、 一 面 に 蛆 が うごめい て い た 。
1036
,416,8: その 左手 は 丸太 棒 の よう に
^
脹れ 上っ て しまっ た 。
1038
,361,23: 私 は 瀧 井 さん と 、 妻 の 棺 を 抱え 、 例 の 涙 ぶ くろ が 今にも 音 たて て
^
脹れ 上る よう だっ た 。
1039
,234,26: 和服 の 襟 を 固く 締め 合わせ て いる よう な 婦人 に対して い て も 、 帯 を 解い た 瞬間 、 ぶる ん と
^
脹れ 上る で あろ う 二つ の 乳房 が 想像 さ れ 、 私 は 不安 で なら ない 。
1144
,75,23: 忠弘 の 前 に 差出し て 、 パッ と 開い た 女 の 両 掌 は 、 ひどい 血 まめ で 痛々しく
^
脹れ 上っ て 居り ます 。
1171
,597,35: ここ に 来る まで は 、 医者 の 家 に 行く ん だ と 思っ て い た が 、 応接間 で 応対 し て いる 中 に 、 その 疑念 が きざし 、 だんだん
^
ふくれ 上っ て くる 。
1171
,1112,4: 体 が 無限 に
^
ふくれ 上っ て 行く よう な 解放 が 、 初めて 実感 として 彼 に やって来 た の だ 。
1172
,656,14: 緊張 の なか に 、 へん に 自棄っぱち な 気持 が こじれ た まま
^
ふくれ 上り 、 冗談 を 言い合う 声 が 奇妙 に うわずっ て 来る らしかっ た 。
1172
,1257,21: 恐怖 を そそる よう な いや な 爆音 が 、 加速度 的 に 近づき 、 私 の 耳朶 の 中 で
^
ふくれ 上る 。
1174
,3549,6: それ は 酒 と共に 急 に
^
ふくれ 上っ た 。
食い込む
(食う.込む)
延べ語数:
19
0430
,6,26: 黄色 な 草 の 間 を 縫う て 、 まがりくねっ た 里 道 に は 、 馬 の ひ づめのあとに 轍 が 、 一寸 も
^
喰い 込ん で 、 滅茶滅茶 について 居る 。
0433
,273,16: 言葉 に 表現 する 事 は 非常 に 困難 な ほど 、 私 の 心 に
^
喰い 込ん で 起っ た 現象 な の で ござい ます から 。
0507
,282,26: けれ 共 、 真 の 親切 を 、 装う た 親切 と 見分ける 眼 を ふさい で 仕舞っ た 、 子供 心 に 染み 染み と
^
喰い 込ん だ 生活 の 苦しみ と 、 町 の 地主 等 を 憎く 思う の で ある 。
0535
,73,8: 皆 は 、 杉 の 生垣 に
^
喰い 込ん で 居る 朽ち た 様 な 階 子 を 、 触っ たり ガタガタ 云わ せ たり し た 。
0559
,244,41: 肉体 の 関係 が つい た の が いけ なかっ た 、 青年 同志 の よう に ぱっと 燃え立つ の で も なく 、 老人 同志 の よう に 心底 から 寄り添う の で も なく 、 ただ じりじり と 互に
^
喰い 込ん で いっ た 。
0577
,34,14: 暫く する と 、 その 二つ の 壁 が 密着 し 、 ついで 互に
^
喰い こみ まし た 。
0624
,146,24: という 部長 の 馬鹿馬鹿しい 大声 が 、 伊沢 の 胸 に まるで 違っ た 真実 を こめ 鋭い そして 巨大 な 力 で
^
食い こん で くる 。
0647
,320,32: 変 な くずれ た 甘 さ を 見せかける ため に 、 あなた の 憎しみ や 卑しめ や 蔑み は 、 狂的 に 醗酵 し て 、 私 の 胸 を めがけ て
^
食い こん で い た 。
0656
,69,10: 両 棋士 の 気魄 が 鋭く て 、 胸 に
^
食い こん で 、 苦しい 、 と もらし 、 三 時 ごろ 、 スケッチ を 終る 。
0656
,98,31: 呉 氏 も 今日 は 、 目 を パッ チリ と 、 ねむ そう だっ た 昨日 の 面影 は ミジン も ない 、 貧乏 ゆすり を し ながら 、
^
食い こむ よう に 、 かがみ こん で 考え て いる 。
0759
,3153,5: 記代子 の 目 は 、
^
食い こむ よう で あっ た 。
0773
,121,4: 怖し い 目 は
^
食い こむ よう に 妻 の 死体 を 見つめ て いる 。
0842
,392,52: そもそも 新川 が なぜ 相撲 を 廃業 し た か と いう と 、 空襲 で 顔 と 手 に 大 火傷 を 負っ た せい も ある が 、 不動 岩 と ガッキ と 四 ツ に 組ん だ 時 に 不動 岩 の 歯 が 新川 の ミケン 深く
^
食い こん だ 。
0891
,140,21: チェーホフ 自身 の 言葉 に よる と それ は 思想 として より は むしろ 一種 の 催眠 術 として 心 に
^
喰い こん で 来 た もの で 、 およそ 六 七 年 の あいだ 彼 を 捕え て 離さ なかっ た が 、 一 八 九 四 年 の 春 に は 陶酔 は 完全 に 醒め て い た こと に なる 。
0893
,319,24: チェーホフ 自身 の 言葉 に よる と 、 それ は 思想 として より は 寧ろ 一種 の 「 催眠 術 」 として 心 に
^
食い こん で 来 た もの で 、 およそ 六 、 七 年 の あいだ 彼 を 捕え て 離さ なかっ た が 、 一 八 九 四 年 の 春 に は 陶酔 は 完全 に 醒め て い た こと に なる 。
0947
,3346,16: それで 、 サン ・ パウロ の 五 百 年 祭 の 前 に 、 しっかり と
^
食い こん で おこ う という の です … … だから 、 モデル も アメリカ 人 で なく 、 日本 から 素質 の いい ひと に 行っ て もらう こと に し まし た 」
0985
,2608,33: と 言う 叫び声 と 同時に 、 ガッ と 音 が し た の は 、 夢中 に なっ て 柴田 が 振り おろし た 手斧 が 、 食卓 の 板 に 深く
^
喰い 込ん だ 昔 )
1041
,2261,24: 予算 は 、 軍事 費 が 七 、 内政 費 が 三 の 比率 で 、 ヴェトナム 戦争 で の 出費 が さらに 大きく
^
食い こみ 、 ケネディ が 提案 し た 減税 とか 低 金利 は 、 たちまち の うち に 、 高い 金利 と 一 〇 パーセント の 増税 と なっ て しまっ た 。
1072
,4274,52: たれ か 、 ふい に 、 左右 太 のう しろから 組みつい て —— いや 、 そんな 手ぬる さ で は なく 、 が ッ と 、 いきなり 締めつけ られ た よう な 呼吸 の 逼迫 を 感じる と 、 もう 、 うし ろ の 人間 の 五 本 の 指 が 、
^
食い こむ よう に 左右 太 の 喉笛 を 、 圧し て い た 。
話し出す
(話す.出す)
延べ語数:
19
0140
,2270,30: 不自然 に 話題 を とばし て 、 多 計 代 は 、 親戚 の ある 夫人 が 沢田 正二郎 に 熱中 し て いる こと を 批評 的 に
^
話し だし た 。
0140
,3977,25: けれども 、 二 人 の この 数 年来 の 生活 で 、 素子 が 、 この 話 を 、 自分 が 行く 計画 として だけ
^
話し だし た こと は 、 伸子 を 別 の 角度 から 複雑 な 心もち に する の で あっ た 。
0141
,8922,1: と
^
話し だし た 。
0144
,1462,4: 彼 は 静か に
^
話し だし た 。
0164
,16,56: 去年 から 民主 的 な 文学 の 翹望 が 語ら れ 、 人間 性 の 再 誕 が よろこび をもって いわ れ はじめ た とき 、 これら の 文学 の 骨格 に は 進 転 の ため の 歯車 と で も いう べき 諸 課題 について 、 もっと こまか に 、 歴史 的 に
^
話し ださ れる べき で あっ た と 思う 。
0206
,9,8: では 、 わたし は どういう こと から
^
話し だす の が 便利 な 方法 だろ う 。
0548
,291,13: やがて 吉川 は 気 を 取り直し た らしく 、 思い起す よう に
^
話し だし た 。
0549
,118,7: 私 は さりげ ない 風 に
^
話し だし た 。
0553
,131,24: 青年 は 見向き も せ ず 、 は は は と 笑い 、 ボックス の 奥 に 引っ込ん で 、 相手 と こそこそ
^
話し だし 、 壮年 も 自分 の ボックス に 引っ込ん で 、 杯 を 挙げ てる らしい 。
0566
,109,6: さて 、 どういう 風 に
^
話し だし て よい もの か 、 私 は ちと 弱っ た 。
0584
,63,9: 母 と 妹 は また 食物 の こと を
^
話し だし まし た 。
0586
,344,10: そして 彼 は また 考え こん だ が 、 やがて
^
話し だし た 。
0589
,222,8: だが 、 彼 は もう 北川 さん と
^
話し だし た 。
0597
,2085,9: 彼 は ひとしきり 泣い て から 、 自分 で
^
話し だし た 。
0617
,32,23: いつも の 通り 机 の 前 に 据わっ て 、 刀自 の 為事 を する 手 を 心地よく 見 つづけ ながら 、 また
^
話し だし た 。
0728
,289,1:
^
話し だす と 、 先刻 まで の 押し黙っ た 陰鬱 さ は 薄れ て 、 女 は 案外 延び延び と 気楽 で あっ た 。
0866
,4455,18: 兄 と 二 人 きり に なる と 、 真喜 は 、 歩 を ゆるめ ながら 、
^
話し だし た 。
0993
,55,12: … … あの 無口 な 人 が 時々 私 の こと を
^
話し だし たり し て い た が 、 つい 二 三 日 、 風邪ひき かげん だ と 寝 て い た 末 に ポ クリ と なくなっ た 。
1072
,1473,17: と 、 蕎麦 屋 は 煙管 に 一ぷく つめ て 、 天秤棒 に も たれ ながら
^
話し だし た 。
進み出る
(進む.出る)
延べ語数:
19
0081
,3389,3: 張 が
^
すすみ 出 て 、 部屋 の 中 へ 入っ て いっ た 。
0081
,3842,14: それから 一行 が 船 に のり 込ん で 、 その 船 が 外海 に
^
すすみ 出 て 行こ う と する まで 、 モレロ 達 三 人 は 恐竜 の ね て いる 洞窟 の すみ で 、 小さく なっ て 朝 の くる の を 待ち つづけ た の だっ た 。
0332
,104,22: だから 若い 進歩 的 な 人々 は 、 ただ 親 を —— 古い 時代 を 論破 する という 段階 から は ずっと
^
進み で て いる わけ で 、 休暇 中 に 国 へ 帰っ て いる 学生 たち の 仕事 は 、 その 土地 で の 生活 擁護 の いろいろ な 活動 に 入っ て いっ て 、 実際 に 土地 の 住民 として の 親 が 苦しん で いる 問題 を 解決 する ため に 協力 する の が 自然 だ と 思い ます 。
0701
,269,2: 信二 は
^
進み で て 、
0701
,300,4: そこで 五 助 が
^
進み で て 、
0721
,58,11: 女給 の 中 から 、 代表 が 現れ て 、
^
進み で た 。
0732
,307,5: すると ノブ子 が ツ と
^
進み で て 、 常務 の 靴 の ヒモ を と きはじめる 。
0732
,1704,8: それから ツ と 三 人 の 方 に
^
進み で て 口 に 屏風 を たて 、
0759
,6256,6: すすん で 獅子 の 前 へ
^
進み でる 勇気 が わき 起っ て い た 。
0771
,103,17: と 、 お 梨 江 は 目 を かがやか せ て 、 イス を 立っ て
^
進み でる と 、 アッ と おどろく 善 鬼 の ハゲ 頭 を 片手 で おさえ て 、 力いっぱい マッチ を こすっ た 。
0771
,715,7: 新 十 郎 を 見る と 、
^
進み で て 握手 し て 、
0776
,438,4: と たまりかね て
^
進み で た の は 今村 で あっ た 。
0785
,212,22: 葬列 が ダビ 所 の 前 で 止る と 、 人足 頭 の コマ 五 郎 が カギ を 持っ て
^
進み で て 階段 を 登り 、 扉 を 左右 に 押し ひらく 。
0785
,223,7: 坊主 の 一 隊 が 正面 へ
^
進み で て 座 を 占め 、 再び 読経 が はじまる 。
0785
,821,16: 土佐 八 の 真 うし ろ に い た 火消 人足 の 一 人 が
^
進み で て 、 火消し の 頭巾 を ぬい だ 。
0785
,904,9: 棺桶 を 降り て 、 一同 の 前 まで
^
進み で た 。
0791
,213,2: 孫七郎 が
^
進み で て 、
0791
,227,21: この 山中 で 茶店 を ひらく からには 、 腕 も たち 、 よく 落着 い た 人物 で 、 腰 低く
^
進み で て 、
0861
,177,18: それ を ジッ と 見 て い た 夢 酔 が 、 ちょ ッ と 待て 、 と
^
進み で て 、
喋り出す
(喋る.出す)
延べ語数:
19
0039
,233,14: そう 言っ て 、 パイプ に 紅茶 を つめる と 、 急 に
^
喋り だし た 。
0070
,415,20: と 、 桝形 は 俄 か に 雄弁 に なり 、 あの 当時 の こと を 永 々 と
^
喋り 出し た 。
0084
,911,12: その とき 張 が 、 へん な 声 を 出し て
^
喋り だし た 。
0095
,1392,12: それに 止め を 刺す か の よう に エミリー が 早口 に
^
喋り だし た 。
0112
,1020,18: 源 さん は H を ようやっと つかまえ た と 云う 様 に つづけ ざま に 何 か
^
しゃべり 出し た 。
0141
,963,2: 伸子 は
^
喋り 出す 。
0141
,1557,4: はじめ 元気 よく
^
喋り 出し て 、 間もなく 素直 に 悄気 た 伸子 を 、 その 比 田 礼 二 という 記者 は 、 いかにも 愛煙 家 らしい 象牙 色 の 歯 を みせ て 笑っ た 。
0141
,21752,23: 伸子 は 、 いきなり 座席 の 上 から のり出し て 、 鳥打帽 の 運転 手 の 縞 背広 の 背中 に 向っ て
^
喋り 出し た 。
0508
,27,4: と 立て つづけ に
^
喋り 出し た 。
0690
,190,22: その 先生 の 神妙 な 話術 を 見 こん で 、 お願い が ある ん です が 、 なん しろ オレ は
^
喋り だす と 軽率 で ねえ 。
0947
,1380,38: 愛一郎 は 、 動き まわる 秋川 の 影 を 、 沈ん だ 目 つき で ながめ て い た が 、 サト子 の ほう へ 向き かえる と 、 裾 から 火 が つい た よう に
^
しゃべり だし た 。
0947
,2900,3: 「 あなた 、
^
しゃべり だす と 、 とまら ない みたい 」
0948
,1178,26: どう でも いい つもり で い た が 、 深い ところ で は 、 やはり 腹 を たて て い た の だ と みえ 、
^
しゃべり だす と 、 とめど も なくなっ た 。
0987
,118,9: 下士 あれ は 、 昨日 から 非常 に
^
しゃべり だし て おり まし て 、 今朝 も 自分 から 是非 申しあげ たい 事 が ある と いっ て 聞き ませ ん ので 、 須山 中尉 殿 の 方 へ 、 さきほど 出頭 さ せる こと に —— は あ 。
1030
,36,20: わたし は だまっ て 、 かつお ぶし を かき 了 る と 、 一杯 ビール を 飲みほし て 、
^
しゃべり 出し て い た 。
1072
,3337,39: 今 まで に も 、 何 人組 と いう な ア 随分 あっ た が 、 女 が 交じっ て い た の は 初めて だ 」 —— 下役 者 の 常 として 、 少し 倦む と 、 すぐ
^
しゃべり 出し て い た 。
1073
,1979,15: 犬 養 善 嗣 は 、 眼 を まるく し て 、 自分 から
^
しゃべり 出し た 。
1073
,7817,25: —— よく 神 降り を やる 巫女 が 、 いちど 悶絶 し て 、 それから 、 うわ言 の よう に 、 神 の ことば を
^
しゃべり 出す —— あの とき の 凄味 を もっ た 顔 な の で ある 。
1174
,3286,5: すると 福次郎 が 何 か
^
しゃべり 出し た 。
飲み出す
(飲む.出す)
延べ語数:
19
0036
,153,14: 彼 は 「 カスタニエン 」 に 戻る と 、 牛 の よう に
^
飲み 出し た 。
0036
,154,0:
^
飲み 出す と 執拗 だ 。
0036
,406,7: 二 本 目 の ビール を
^
飲み 出し た 途端 、 A さん が の そっと はいっ て 来 て 、 もの も 言わ ず 武田 さん の 傍 に 坐っ た 。
0054
,1207,13: 「 … … 敗戦 に なっ て から 、 急 に 酒 を
^
飲み だし た ん です 」
0059
,743,21: けれど 、 やがて 妹 が 運ん で 来 た 鍋 で 、 砂糖 なし の スキ 焼 を つつき ながら
^
飲み 出す と 、 もう マダム は 不思議 な くらい 大人しい 女 に なっ て 、
0068
,435,5: そして 熱い 酒 を
^
飲み だす と 、 私 は なに が なんだか 分ら なく なる 、 いっさい の 恥 も 外聞 も 忘れ 、 まるで 自制心 が なくなる 。
0559
,596,23: 彼 は 書斎 に 上っ て ゆき 、 茶の間 に 下り て き 、 庭 を ぶらつき 、 それから また 酒 を
^
飲み だし た 。
0569
,566,10: 一同 は ほっと し た よう に 、 酒 を
^
飲み だす 。
0590
,292,15: それでも 、 やはり 、 おれ は 虚勢 を 張っ て 、 酒場 で 早くから
^
飲み だす こと も あっ た 。
0596
,183,29: 古賀 さん は 一 人 でき て 、 二 階 で は なく 、 階段 の 上り 口 の 奥 の 室 に 坐りこん で 、 一 人 で
^
飲み だし た 。
0599
,206,14: 先生 は 眉根 を 寄せ て 考え こみ 、 それから また 酒 を
^
飲み だし た 。
0646
,39,13: 無事 関門 を 通過 し て 、 ホッ と し ながら 酒 を
^
飲み だす 段 どり と なる 。
0667
,1022,39: 婆さん も いくらか 飲む が 、 娘 が 大方 の ん で 、 旦那 も お 飲み 、 と 注い で くれ たり 、 旦那 私 に 注い で よ 、 一 升 が なくなり 二 本 目 を
^
飲み だす ころ から トロ ン として 、
0676
,363,15: 今 も つて 二 十 四 五 貫 の 肥大 漢 で 、 酒 を
^
飲み だす と きり が ない 。
0709
,26,7: 時々 私 と 腰 を すえ て
^
飲み だす と 、 さ のみ 私 の 酔わ ぬ うち に 泥酔 し て 、 アヤツリ 人形 が 踊る よう な 、 両手 を 盲 が 歩く よう に 前 へ つき のばし 、 ピョン く と 跳ねる よう な 不思議 な 千鳥足 と なり 、 あげく に 吐い て 、 つぶれ て しまう 。
0776
,399,24: 真 ッ 暗 な デッキ を 通り 、 雑居 の 大部屋 で 、 薄暗い ロウソク の ちらつく 影 を 目 に し ませ ながら
^
飲み だし た まで は 覚え て いる が 、 ふと 目 を 覚す と 真 ッ 暗 で 、 あたり は イビキ 声 で いっぱい だ 。
0842
,2662,21: カス トリ や ショーチュー の 臭い 酒 を 飲ん で い た の が 、 にわかに サントリー や ニッカ を
^
飲み だし た から 、 うまく て 仕様 が ない 。
0854
,79,4: 私 が 酒 を
^
飲み だし た の は 牧野 信一 と 知っ て から で 、 私 の 処女 作 は 「 木 枯 の 酒倉 から 」 という ノンダクレ の 手記 だ けれども 、 実は 当時 は 一滴 も 酒 を のま なかっ た の で ある 。
1073
,6465,7: —— そう 聞い て から 、 大いに
^
飲み 出し た 。
這い上る
(這う.上る)
延べ語数:
19
0002
,590,18: 私 は 、 お 弁当 を すまし て から 、 こんど は 、 材木 の 上 に
^
這い 上っ て 、 横 に なっ て 本 を 読み 、 全部 読み 終え て から 、 うとうと と お 昼寝 を はじめ た 。
0013
,104,12: たとえば 、 十 匹 の 蟻 が 、 墨汁 の 海 から
^
這い 上っ て 、 そうして 白 絹 の 上 を かさかさ と 小さい 音 を たて て 歩き 廻り 、 何やら こまかく 、 ほそく 、 墨 の 足跡 を えがき 印し 散らし た みたい な 、 そんな 工合 い の 、 幽か な 、 くすぐったい 文字 。
0017
,155,4: 手さぐり で 教壇 に
^
這い 上っ たり なんか し て いる 。
0141
,14596,34: ホテル から の 目 を さける ため に 、 あっち の 露台 で は 木 箱 を おい て 日 よ け を かね て 、 青い つる 草 を 窓 の 軒 まで
^
這い 上ら せ て あっ た 。
0144
,179,10: 彼 は よく 物 置き の 屋根 の 上 に
^
這い 上っ て は 、 中庭 ご しに その 下宿 人 の 窓 の 中 の 生活 を 観察 し た 。
0509
,221,20: 私 に は 見当 も つか ない 程 低い 低い 下 の 方 から 先 ぐ の 足元 まで
^
這い 上っ て 居る その 厓 の 面 は 鋭い 武器 で 切ら れ た 様 に 滑らか そう で 、 赤土 の 堅い 層 の 面 を ポカポカ な それ より 黄色い 粉 の 様 な 泥 が 被う て 居 た 。
0554
,102,23: 家 の そば に 、 小さな 谷川 が あっ て 、 雨 で 水 が ふえる と 、 沢蟹 が 岸 へ
^
這い 上っ て くる 、 それ が いや だ と 言う 。
0617
,1498,25: 朝食 の 済む ころ に は 、 かしら の 四 、 五 歳 に なる 男の子 が 、 玄関 の 格子戸 に 掴まっ て 、
^
這い 上っ たり 下り たり する の が 、 まるで お 猿 の よう で ある 。
0692
,346,2: ドブ から
^
這い 上っ た よう な 奴 だ 。
0780
,329,69: 倉 三 が やむなく 中 へ はいる と 、 自分 は 一番 奥 の 壁 に ピッタリ ひ ッ つい て 尚も しきりに 手まねき で 自分 の 前 まで 呼び よせ て 、 「 シイー 」 口 に 指 を 当て て 沈黙 を 示し 、 膝 と 膝 を ピッタリ つき合わ せ て 尚も 無限 に にじり寄り たげ に 、 そして 倉 三 の 上体 に からん で
^
這い 登る よう に 延び あがっ て 、 倉 三 の 耳 もと に 口 を よせ て 尚 、 手 で 障子 を つくり 、
0786
,417,16: やがて お 志乃 が 高い 山 を 登りつめ た よう に 息 を きらし て
^
這い 上っ て き た 。
0820
,126,25: ホウホウ の てい で 熔岩 の 上 から 這い 降り て 、 御 神火 茶屋 へ 同行 の 青年 に 尻 を 押さ れ て
^
這い 登り まし た よ 。
0822
,123,25: 十 間 も 行く と 四 ン 這い に なる ところ が ある が 、 そこ を くぐっ て 廊下 の よう な ところ を
^
這い 登る と だんだん 広く なっ て 、 相当 の 大広間 に なり 、 その マン 中 あたり に ナワ の よう な 太 さ の 水流 が 落ち て いる ところ が あっ て 、 自然 に 石像 の よう に 変形 し た 濡れ 石 が でき て い た 。
0890
,265,6: わたくし は その 谷間 を ようよう
^
這い 上り ます と 、 ああ 今 おもい 出し て も 総身 が 粟 だ つ こと で ござい ます 。
0945
,190,29: 藤 九郎 の ほう も 人 を 恐れる よう に なっ て 、 焼山 の 高い ところ へ 移っ て しまい 、 首 の 骨 を 折る 覚悟 で
^
這い のぼっ て も 、 たやすく 仕 止める わけ に は いか なく なっ た 。
1062
,53,14: 彼 は 着物 を びしょぬれにしながら 海中 を 逃げ まわり 、 最後 に 岸 に
^
這い 上っ て 、 他 の 風の神 達 や 会衆 の 前 に ひれ伏し て 、 「 もう 決して 乱暴 は いたし ませ ん から 許し て 下さい 」 と 陳謝 いたし ます 。
1143
,126,34: その 時 、 笠森 仙 太郎 は 、 窓 の ところ に 近寄っ て 、 幸い 窓 に 背 を 向け た 丹波 丹 六 の うし ろ から 突嗟 の 間 に
^
這い 上り まし た 。
1171
,2201,15: その 中 の 何 匹 か が 五 郎 の 体 に とりつい て 、
^
這い 登っ たり 降っ たり する 。
1171
,2373,6: 叱ら れ て ベッド に
^
這い 登っ て も 、 爺さん は 愉快 そう で あっ た 。
浮き上がる
(浮く.上がる)
延べ語数:
18
0079
,1378,24: ゴング さん の 声 が し た と 思う と 、 闇 の 空中 に ラッパ の 形 を し た もの が
^
浮き あがっ た 。
0079
,2390,8: 糸 の 切れ た 風船 の よう に
^
浮き あがっ た の で ある 。
0081
,169,9: 扉 は 、 間もなく 元 の よう に
^
浮き あがっ た 。
0081
,851,10: 水 の 中 に もぐっ て い た もの が
^
浮き あがっ た の で あろ う が 、 その 色 は 赤黒く 、 大き さ は 疊 三 枚 ぐらい も あり 、 それ が こんもり と ふくれあがっ て 河馬 の 背中 の よう で あっ た が 、 河馬 で は なかっ た 。
0088
,492,34: 仮り に 池 の 中 に 田川 君 の 死骸 が あっ た として も 、 着 て いる 服 の 裏地 が あんなに こまかく ぼろぼろ に なっ て 、 池 の 面 へ
^
浮き あがっ て 来る ため に は 、 少く とも 死骸 が 一 年 以上 経っ た あと で なく て は 起ら ない です よ 。
0094
,120,18: アミール 技士 は 、 潜水 艦 を 海面 から さっと 沈め たり 、 また 急ぎ 海面 へ
^
浮き あがら せ たり 、 まるで 自分 が 泳い で いる よう に やっ て みせる の で あっ た 。
0094
,282,19: あの 汽船 は 、 きっと いい 望遠鏡 を 持っ て いる だろ う から 、 遠く の 方 で
^
浮き あがっ て 、 近く へ 寄ら ない の が いい だろ う 」
0141
,8067,49: 伸子 は 自分 を ぐっと おちつけよ う と つとめる の だっ た が 、 ちょうど 水 を たたえ た 円筒 の 中 で フラフラ 底 から 浮上 って 来る おもちゃ の 人形 の よう に 、 いつの間にか 伸子 の 体 も 心 も 、 深い 寂寥 の 底 から
^
浮き あがっ て 一心に 寂し さ を 思いつめ て いる の だっ た 。
0213
,113,50: 現実 の その 苦し さ から 、 意識 を 飛躍 さ せよ う として 、 たとえば ある 作家 の 作品 に 描か れ て いる よう に 、 バリ島 で 行わ れ て いる 原始 的 な 性 の 祭典 の 思い出 や 南方 の 夜 の なか に
^
浮き あがっ て いる 性器 崇拝 の 彫刻 に おおわれ た 寺院 の 建物 の 追想 に のがれ て も 、 結局 、 そこ に は 、 主人公 の 人間 として の 苦悩 を 解決 する もの は ない 。
0621
,339,23: ああ でも ない 、 こう でも ない と 念 を 入れ て 、 花 の 香り の むらだつ よう な やさしい 顔 が
^
浮き あがり まし た 。
0794
,206,16: たとえば ユーレイ を だす こと も できる し 、 テーブル や ピアノ なぞ を 空中 へ
^
浮き あがら せる こと も できる 。
0806
,476,5: カメ の 奴 、 時々
^
浮き あがっ て 、 芋 の 葉 ッパ の 下 に 顔 を 隠し て 息 を 吸っ て いやがる に 相違 ない 。
0948
,111,4: 万一 、 死体 が
^
浮き あがっ て も 、 行路病者 の 扱い で 土地 の 市役所 の 埋葬 課 の 手 で 無縁 墓地 に 埋め られる の なら 、 我慢 でき ない こと も ない 。
0952
,39,64: 当座 、 見 た 感じ で 、 たかだか 水 通し の 本 結城 と 、 軽く 踏ん だ ん です けど 、 結城 は まったく の 見 そく ない … … なんと いう もの な の か 、 粉 を ふい た よう な 青砥 色 の 地 に 、 くすん だ 千歳 茶 の 斜 山形 が 経 つれ の 疵 みたい に
^
浮き あがっ て いる の 。
0952
,49,39: これ だけ ひき 離し て おけ ば 、 絶対 大丈夫 と 思っ た の が 、 油断 だっ た の ね … … そう なる と 、 ジョーゼット まがい の 、 悪く 新し がっ た 薄っぺら な ところ 、
^
浮き あがっ た よう な レモン の 色合 の わざとらし さ が 、 悲しい ほど 嫌味 で 、 こちら は 泣き だし たい くらい に なっ て いる のに 、 志貴 子 の やつ 、 わざわざ 手 で 触っ て み て 、 「 まあ ま 、 これ 中村 だっか 。
0952
,56,25: あなた と は ちがう から … … どうして やろ う と 思う と 、 眼 が チラチラ し て 、 まわり の もの が みな
^
浮き あがっ て くる みたい 。
0953
,135,8: そういう 事情 から 、 泰文 の 気持 が
^
浮き あがっ て いる ので 、 薹 の たった 古 女房 の こと など は どちら でも よく 、 白 女 の いう こと など は 身 に しみ て 聞い て も い なかっ た 。
0985
,1427,19: 薄暗がり の 中 で 、 その 顔 と 着 くずれ た 着物 から 洩れ て いる 襟元 が 白く
^
浮き あがっ て いる 。
踊り出す
(踊る.出す)
延べ語数:
18
0073
,185,8: 骸骨 同士 が 手 を つない で
^
おどり だし た 。
0084
,2484,20: その うち に 彼ら は 、 大きな 頭 を ふり 、 蛸 の よう な 手 を ふりかざし て
^
踊り だし 、 はて は 、 くるくる と まわり だし た 。
0084
,2788,16: すると 、 さっき から すっかり 温和 しく なっ た ブブン も それ を 真似 し て
^
踊り だし た 。
0091
,1909,40: ふだん は 、 自分 の 身体 の 中 に 骨 が ある こと は 殆 ん ど 感じ ない の で ある が 、 その とき 道夫 は 全身 を つらぬく 、 自分 の 骨 が 一 せい に
^
おどり だす よう に 感じ た 。
0091
,1910,36: その 骨 は 、 一 本 で は なく 、 二 百 あまり の 骨 片 が 組立て られ た もの で ある が 、 その 二 百 あまり の 骨 片 が 、 それぞれ ひとりでに
^
おどり だし た の で ある 。
0094
,174,18: サム と ぼく は 、 顔 を 見合わす と 、 うれしく なっ て 、 その 場 に
^
踊り 出し た 。
0141
,5948,40: エレーナ は 、 ほんとに 発作 の よう に 立ち上っ て 、 教え て あげ ましょ う 、 マズルカ という もの は こういう 風 に おどる ん です 、 と 伸子 の 手 を 、 いや 応 なく しっかり つかまえ て
^
踊り だし た 。
0141
,19134,38: 気転 の きく 頓智 もの の 審査 委員 の 一 人 が 、 頬 っ ぺた を 赤く し て 入っ て 来 た 連中 を 睨みつけ て いる おかみ さん の 手 を むりやり 執っ て 、
^
踊り 出し た 。
0172
,32,17: 鋳型 に はめ た よう な 中世 の 肖像 画 から レオナルド の 生き た 人間 が
^
おどり 出し た 。
0993
,1003,13: 金吾 アゼ に 立っ て 、 歌 あ 歌っ て 盆踊り を
^
踊り 出す 始末 だ 。
0993
,3154,8: ( いきなり 刈田 の 上 を 素裸 で
^
踊り 出し た らしい 。
1153
,11,13: 御幣 を あげ さ げ し て いる うち に 、 体 が
^
踊り 出す 、 目 が つり上がる 。
1153
,840,8: うっかり する と 『 こりゃ こりゃ 』 と
^
踊り 出し そう だっ た 。
1172
,1080,33: その 兵隊 は 、 半 裸体 の まま 、 手 を 妙 な 具合 に 曲げる と 、 いきなり シュッシュッ と 言い ながら 、 おそろしく テンポ の 早い 出鱈目 の 踊り を
^
踊り 出し た 。
1177
,369,6: 音楽 が はじまり 、 伍長 と
^
踊り 出そ う と する その とき 、 たしかに 女 は 信二 に 頬 笑ん だ よう に 思え た 。
1177
,370,19: 縁 なし 眼鏡 の 優等生 の よう な 伍長 は 、 長身 の 胸 を 礼儀 正しく 離し て
^
踊り 出し た 。
1177
,850,7: 少尉 は 首 を ふり 、 また
^
踊り 出そ う と し た 。
1177
,855,7: 腰 を うかし 、 こんど 少尉 が
^
踊り 出そ う と し たら 、 ドラム を 蹴 とばし て とびかかる つもり だっ た 。
斬り込む
(斬る.込む)
延べ語数:
18
0059
,136,17: 丁度 そこ へ 閉 って い た ドア を 無理矢理 あけ て 、 白い ズボン が
^
斬り 込む よう に 、
0080
,2227,3: ずばり と
^
斬り こん だ 。
0103
,269,4: この 人 は
^
斬り 込ん で 来 まし た 。
0103
,330,16: 疾風迅雷 と で も 形容 し ましょ う か 、 怒り と 憎悪 と で
^
斬り 込ん で 来 た 、 鶴吉 の 刀 の 凄 じ かっ た こと は !
0621
,96,24: 男 は ためらい まし た が 、 すぐ ズカズカ 歩い て 行っ て 、 女 の 頸 へ ザクリ と ダン ビラ を
^
斬り こみ まし た 。
0681
,23,33: 「 無 構え 」 という 妙 な ヘッピリ 腰 で 三 四 間 離れ て 立ち 、 ジリジリ と 寄っ たり 離れ たり マ を はかっ て 、 とたんに 「 ヤットオ 」 と
^
斬り こむ 。
0681
,30,25: 竹刀 は 横 に かまえ て ブラブラ と 足 とともに ハズ ミ を つけ て いる が 、 力 は 常に 足 に ある 、
^
斬り こむ 速力 の 剣法 で ある 。
0715
,9,23: 本能寺 の ほう で も 眼 を さまし て 、 中 から 豪傑 連中 が 飛び出し て 、 明智 勢 の なか に
^
斬り 込ん だ 。
0779
,895,19: フロ の 焚物 に する が いい や 、 と 云っ て やっ たら 、 刀 を ぬい て
^
斬り こみ そう な 剣幕 で 怒り や がっ た 。
0791
,208,5: 命 に たがう と 、
^
斬り こむ ぞ 」
0861
,119,8: それから 四 人 いきなり 大勢 の 中 へ
^
斬り こん だら 道 が あい た から 一目散 に 逃げだし て 、 雷門 で 三 人 落合う こと が でき た 。
0943
,87,15: 「 野呂 勘兵衛 が 小栗 美 作 を 討つ ため 、 日 雲 閣 へ
^
斬り こん だ の も 、 やはり 月見 の 宴 の 折 だっ た そう な 。
0988
,2953,4: こちら の 胸先 に
^
斬り こん で 來 る よう な 眼 だ 。
1072
,6884,21: と 、 刀 を 抜き 、 脳裡 の 人間像 を 斬る よう に 、 高札 の 脚 へ 斜め に
^
斬り 込ん だ 。
1073
,5525,15: 「 これ まで 」 と 、 船 を 近づけ 、 阿修羅 に なっ て 、
^
斬り こん で 来 た が 、 多く は 、 矢 にあたって 、 水中 に 落ち 、 岸 を 踏ん だ 者 も 、 なぶり 斬り に なっ て 、 討死 に し た 。
1141
,147,27: それ を 振り 冠 って 、 一瞬 の 猶予 も なく 、 娘 を 押え た 男 の 肩先 へ 、 鉄 を も 断て と
^
斬り 込ん だ の です 。
1170
,126,18: そして 時 を 移さ ず その 混乱 に 乗じ て 、 抜刀 隊 を 踏み込ま せ て 、
^
斬り 込む 。
1174
,2404,7: 遺骨 という 大義名分 を 振りかざし て 、
^
斬り 込ん で 行っ た よう な もの だ から ねえ 。
上り込む
(上る.込む)
延べ語数:
18
0034
,66,8: 私 を 送っ て 行っ た 足 で
^
上り こむ なり 、 もう 嫌味 たっぷり に 、 —— 高津 神社 の 境内 に ある 安井 稲荷 は 安井 さん ( 安い 産 ) と いっ て 、 お産 の 神 さん だ のに 、 この 子 の 母親 は 安井 さん の すぐ 傍 で 生み ながら 、 産 の 病 で 死ん で しまっ た と は 、 何と 因果 な こと か … … と 、 わざとらしく 私 の 生み の 母親 の こと を 持ち だし たり など し て 、 浜子 の 気持 を 悪く し た 。
0053
,1827,17: 「 —— 女中 さん の お 停め に なる の も きか ず に 、 勝手 に
^
上り 込ん じゃ って 、 ごめんなさい 。
0068
,388,27: 間もなく 、 若い 男 が ひとり だけ で 帰っ て き て 、 友人 と 約束 の 時 まで 休ま せ て 欲しい と 、 家 に
^
上り こん だ 。
0068
,432,60: その 泥棒 に し て も 、 桂子 が フラフラ と 出 て 、 連れ て き た の で は なく 、 マーケット で 一 度 、 逢っ た だけ の 男 が 、 彼女 の 家 を 探り あて 、 麻雀 で 夜明し し た 後 で つかれ て いる から 休ま せ て くれ 、 と ノコノコ
^
上り こん で き た の だ という 、 桂子 の 話 も 信じる 。
0068
,434,40: その ため に 心気 ますます 朦朧 と し て き て 、 桂子 が 酒 を 飲み ましょ う か 、 と いう のに 、 締切 間近 の 仕事 も 忘れ 、 ふたり で 近く の 中華 料理 店 に
^
上り こむ 。
0538
,288,8: 珍し そう に 、 そろそろ と 座敷 に
^
上り こむ 。
0540
,251,12: アパート へ も しばしば やって来 、 私 の 不 在中 に も
^
上り こみ 、 泊っ て ゆく こと も あっ た 。
0549
,198,2: のっそり
^
上り こん で 、 長火鉢 の 前 に 坐っ た 。
0595
,202,2: 茶の間 に
^
上り こん で 、 無駄 話 を し た こと は 何 度 か あっ た が 、 酒食 の 席 に 長座 し た こと は 初めて だ 。
0599
,198,8: 言わ れる まま 、 室 の 隅っこ に
^
上り こん だ 。
0685
,177,15: 「 御 近所 は 、 もう 慣れ ッ こ だ 」 小野 は いきなり ズカズカ
^
上り こん だ 。
0685
,246,2: ウチ へ
^
上り こも う なんて 、 ふとい 奴ら だ 。
0699
,377,8: また 悪 侍 の 一味 の 奴 が
^
上り こん で 」
0759
,3820,4: 青木 は 遠慮なく
^
上り こん で 、
0842
,541,49: もっとも 人 が 護身 用 の 術 を 必要 と する よう な 時代 は 慶賀 す べき で は ない けれども 、 血なまぐさい 乱世 の 気配 は 遠ざかる どころか 益々 近づく おもむき も あっ て 、 かかる とき に 、 大男 の 暴漢 ヌッ と 室内 に
^
上り こむ や 、 ギャッ と 叫び 、 とたんに ヒバラ を 押え て ひ ッ くり 返っ て いる 。
0845
,59,4: どうやら 二 人 は
^
上り こん だ らしい 。
0852
,223,18: あの 場合 君 に 許さ れ て いる 特権 は 僕 の 留守 の 部屋 へ 勝手 に
^
上り こん で 僕 の 帰り を 待つ こと が できる と いう だけ だ 。
0959
,107,38: 中 へ はいっ た 歌麿 は 、 如才 なく 、 お袋 に 土産物 を 渡す が 否 や 、 いっぱし の 馴染 で も ある か の よう に 、 早く も 三 畳 の 間 へ
^
上り 込ん で しまっ た が 、 それでも さすが に 気 が 差し た の で あろ う 、 ふところ から 手拭 を 取出し て 、 額 に にじん だ 汗 を 拭く と 、 立っ た まま 小声 で 訊ね た 。
立ち上る
(立つ.上る)
延べ語数:
18
0016
,126,20: 曇っ て い た 日 で あっ た が 、 割に あたたか で 、 雪 道 から ほやほや 湯気 が
^
立ち 昇っ て いる 。
0060
,6114,49: 果たして N 88 — BASIC や N — BASIC の 完全 な 正体 が どんな もの な の か 、 隠さ れ た コマンド や 、 マニュアル と の ずれ が どの 程度 存在 し て いる の か 、 古山 の 胸 に 大きな 不安 の 雲 が
^
立ち 昇っ て き た 。
0081
,2311,54: 黄いろい 先生 と いっ て モレロ が 首 を まわし た 方向 に 、 張子 馬 が しずか に テーブル に つい て い た が 、 玉太郎 と マルタン が 、 青い 顔 を し て かけこん で 来 た の を 見る と 、 彼 は さかずき を そっと 下 において
^
たち 上っ た 。
0264
,5,62: 政府 が 人民 生活 を 再建 出来 ない で インフレーション の 波 の まにまに 、 当選 し た か と 思う と 、 たちまち 選挙 違反 で 検挙 さ れる よう な 代議士 の 頭数 ばかり あつめ て 、 大臣 病 に きゅうきゅう と し て いる とき 、 もし 私 たち 婦人 が 、 心から 自分 の 運命 を 守っ て
^
たち 上ら ない なら ば 、 だれ が 明日 の 生命 を 保障 し て くれる でしょ う 。
0510
,376,3: 詩人 は おとなしく
^
たち 上っ て 紙 を かさねて その 上 に インク スタンド を 置い て 、
0540
,357,9: 高原 の 風物 も 、 初夏 の 中空 に
^
立ち 昇る 浅間 の 噴煙 も 、 彼女 の 興味 を あまり 引か ない らしい 。
0573
,254,11: その 彼方 、 袖垣 の 向う に 、 濃い 煙 が
^
たち 昇っ て い て 、 子供 の 笑い声 が し た 。
0588
,271,15: そこ の 一隅 、 玉砂利 の 上 に 屈み こみ 、 陽光 の なか に
^
立ち 昇る 線香 の 淡い 煙 を 、 肩先 に 受け て 、 黒 御影石 の 石碑 に 向い 両手 を 合せ てる 、 その あなた の 姿 は 、 もう 未亡人 で は あり ませ ん でし た よ 。
0590
,508,26: 朝焼け の 色彩 は 、 もう 次第に 薄らぎ 、 白銀 色 に いぶさ れ て 、 地平 の 彼方 に は 太陽 の 光線 も
^
立ち 昇っ て いる こと で あろ う 。
0597
,2006,25: 謂わ ば 端正 な 噴火口 で 、 円く 深く 落ち 窪ん でる 底 に 、 熔岩 が 煮え立ち 、 濃霧 の よう な 噴煙 が
^
立ち 昇っ て いる 。
0597
,2055,16: 轟々と 地鳴り を さ せ 、 熔岩 を たぎり 立た せ 、 噴煙 を 中天 に
^
立ち 昇ら せ 、 そして 何 物 に も 憚 る こと なく 、 何 物 から も 邪魔 さ れる こと なく 、 それ 自体 の 存立 を 宣言 し て いる の だ 。
0863
,157,20: 谷 の ふち の 向 方 に は 地下 の 墓所 から 蒸発 し て いる の か 、 もやもや
^
立ち 昇る 煙霧 の 中 へ 青ざめ た 虧 けた 三日月 が 射し 入っ て おり まし た 。
0865
,129,31: 見る と 、 岡本 は 、 腹這い に な つて 、 画集 の よう な もの を ひろげ 、 長い 髪の毛 の 間 から モウモウ と 煙草 の 煙 を
^
立ち 昇ら せ て い た 。
0890
,268,19: それ も やがて 吹き 巻く 風 に ちぎら れ て 、 行方 も 知ら ず 鼠色 の 中空 へ
^
立ち 昇っ て 参り ます 。
1013
,2182,4: 香煙 は ゆらゆら と
^
立ち 昇っ て 、 墓 の 面 を 掠め 、 そして 、 私 は 憮然 として 、 墓 を みつめ て 立つ 。
1073
,7565,9: そして 聚落 の 殷盛 な 炊煙 が 朝夕 に
^
立ち 昇っ て い た もの と 思わ れる 。
1132
,188,28: 頃合 を 見 計っ て 、 それ を 元 の 枕 に 差し込む と 、 ほのか な 香気 —— 幽 雅 で 甘美 な 匂い が ゆらゆら と
^
立ち 昇っ て 、 薄暗い 部屋 一 パイ は 、 夢 の 国 の よう に なる の でし た 。
1171
,3925,12: 風 が ない ので 、 白い 煙 や ガス が まっすぐ に
^
立ち 昇っ て いる 。
膨れ上がる
(膨れる.上がる)
延べ語数:
17
0060
,580,4: 参加 者 が 次第に
^
膨れ 上がる につれて 転々 と し た 会場 は 、 その後 スタンフォード 大学 の 線型 加速器 センター に 移さ れ た 。
0060
,2124,16: 六月 の 夏 を 予感 さ せる 鮮烈 な 太陽 に あぶら れ 、 熱く
^
膨れ 上がっ た 大気 の 底 で 、 タケシ は 立ちつくし て い た 。
0060
,3728,52: 従来 どおり 、 配線 の パターン を 焼き 込ん だ プリント 基板 の 上 に 電子 部品 を 並べ て 回路 を 作っ て いっ た の で は 、 基板 の 枚数 も 多く なり 、 配線 は すさまじく 入り組ん で 、 故障 の もと と なる 接点 の 数 も
^
膨れ 上がる と 思わ れ た 。
0060
,3878,30: 新しい 機能 を 大幅 に 盛り込ん だ ITOS は 、 従来 の システム 1 0 0 用 の 基本 ソフト に 比べ 一 〇 倍 ほど の 規模 に
^
膨れ 上がっ て い た 。
0060
,5268,80: グラフィックス 関連 に 力 を 入れ た PC — 8 0 0 1 に 続い て 、 日立 の ベーシック マスター 版 、 解像度 を 大幅 に 高め た 日本電気 の PC — 8 8 0 1 版 と 機能 拡張 が 続き 、 ビル ・ ゲイツ 自身 が ハード ウエア の スペック に 惚れ込ん で 拡張 に 入れあげ た 沖電気 の if 8 0 0 で は 、 ついに ベーシック の 規模 は 五 六 K バイト に まで
^
膨れ 上がる に いたっ た ★ 。
0060
,6023,38: 従来 の システム 1 0 0 の OS が 、 プログラム の 行 数 で せいぜい 一 万 行 から 二 万 行 規模 だっ た の に対し 、 ITOS は 二 〇 万 行 と 桁外れ に
^
膨れ 上がっ て い た 。
0060
,6029,51: 古山 が 日本電気 に 入社 し た 当時 、 ハード ウエア の 与え て くれる ほんの ちっぽけ な スペース を 利用 し て 書く の が 当然 だっ た ソフトウエア は 、 OS だけ で 、 大量 の マン パワー を 投入 し て 築き上げる 大 規模 な システム に
^
膨れ 上がっ た 。
0060
,6303,8: ACOS の OS は 膨大 な 規模 に
^
膨れ 上がり 、 古山 は 火 の つい た ITOS を 両手 で 受け取ら ざる を え なかっ た 。
0060
,6471,15: のち に 『 アプリケーション 情報 』 と 改題 さ れ 、 電話 帳 並み に
^
膨れ 上がっ て PC — 9 8 0 1 用 ソフト 資産 の 厚み を 誇示 する こと に なる この 冊子 の 編集 中 に は 、 予想 外 の うれしい ニュース も 飛び込ん で き た 。
0060
,6750,31: 物理 学 を 専攻 し た のち ロッキード に 勤め て い た アレックス ・ カム ラット は 、 仕事 で 使っ て い た コンピューター へ の 関心 を
^
膨れ 上がら せ て 、 独立 の プラン を 思い描く よう に なっ た 。
0060
,6821,6: クラブ へ の 参加 者 が
^
膨れ 上がっ て くる と 、 ミーティング の 会場 は より 広い スペース を 求め て 転々 と し た が 、 やがて スタンフォード 大学 の 線型 加速器 センター に 落ちつい た 。
0060
,6984,32: アルテア の うがっ た 穴 に 生まれ た 湖 は 、 内 から 湧き 上がる ソフトウエア へ の 飢え の 圧力 を はらみ 、 水面 を かろうじて 平らか に 保ち ながら
^
膨れ 上がっ て い た 。
0060
,9002,86: 0 か 1 か を 記憶 する という デジタル 回路 の もっとも 基本 的 な 働き が 、 電子 的 な シーソー の よう な 構造 を 持っ た フリップフロップ と 呼ば れる 回路 によって 実現 できる こと や 、 加減乗除 が 二進法 で は 足し算 の 機能 を 持っ た 加算 回路 だけ で すべて 処理 さ れ て いる こと が 理解 できる よう に なる と 、 春 に 芽吹い た 草花 が 一気に 伸び はじめる よう に コンピューター へ の 興味 が
^
膨れ 上がっ て き た 。
0062
,985,51: 三 日 後 、 ニューヨーク は 五 番 街 の ティファニイ で 日本人 ギャル の 「 ウッソー 、 ホント に ー 」 を BGM に 、 慶子 ちゃん の 品定め に 付き合っ て いる うち に 、 突如 体 中 の リンパ腺 が トラ フグ を 怒ら せ た よう に
^
膨れ 上がり 、 猛烈 な 悪寒 とともに 下腹 が 鳴り 始める 。
0062
,2966,24: 怖かっ た もの 第 一 位 の 不気味 な 影 は 、 正体 は 見え ない まま オレ の 中 で 確実 に
^
膨れ 上がっ て い た 。
0085
,214,2: 高く 高く
^
ふくれ 上がる 。
0613
,418,9: 荒木 君 は 南瓜 の よう に ぶくぶく に
^
膨れ 上がり 、 ところどころ 皮 の はげ た 顔 の 中 に 、 細い 白い 眼 を みひらい て 、 「 先生 、 やら れ まし た 」 と 静か に いっ た 。
纏め上げる
(纏める.上げる)
延べ語数:
17
0059
,561,10: 横堀 の 浮浪 生活 を 一 篇 の 小説 に
^
まとめ 上げよ う と する 作家 意識 が 頭 を もたげ て い た の だ 。
0060
,452,17: 作業 途中 から 担当 を はずれ た ホフ に 代わっ て この アイディア を 設計 図 に
^
まとめ 上げ た の は 、 ビジコン 社 の 嶋 正利 と インテル 社 の フェデェリコ・ファジン だっ た 。
0060
,975,16: 入社 後 間 も ない 新人 は 、 手ぎわ よく TK — 80 BS を
^
まとめ 上げ た 。
0060
,1017,59: ただし 彼 は 、 MITS に キット の 注文 を する 代わり 、 雑誌 に 掲載 さ れ て い た 配線 図 と マイクロ コンピューター の 仕様 書 を たより に 、 大型 計算 機 用 に 開発 さ れ て い た ベーシック の 翻訳 プログラム を コンパクト に 作り 変え 、 アルテア で 使える 形 に
^
まとめ 上げ た の で ある 。
0060
,1696,56: 現実 の 中国 から 、 毛沢東 の 言葉 に ずらす こと によって 自己 の ユートピア の 再生 を 目指し た 新島 は 、 毛沢東 の 未 発表 の 演説 や 談話 を 集め 、 その 成果 を 『 毛沢東 最高 指示 』 ( 新島 淳良 編 、 三 一 書房 ) という 翻訳 本 に
^
まとめ 上げる 。
0060
,3100,21: 集積 度 の それほど 高く ない 、 言い換えれ ば 詰め込める 部品 数 の 限ら れ た 当時 の 集積 回路 に
^
まとめ 上げる ため に 、 マイクロ コンピューター は 当初 四 ビット という 小さな 処理 単位 の もの から スタート し 、 ようやく 八 ビット へ と 進化 し た ばかり だっ た 。
0060
,4840,42: じつに 勝手 な 言いぐさ で は ある が 、 『 マーフィー の 法則 』 で でも がんがん 儲け て 、 今後 も 算盤 勘定 に は 合わ なく て も 残す べき 価値 の ある こうした 貴重 な 本 を 形 に
^
まとめ 上げ て いっ て いただき たい 。
0060
,5375,8: 斬新 な イメージ を 見事 に 製品 に
^
まとめ 上げ た H C — 20 だっ た が 、 二 〇 字 × 四 行 ( 一 二 〇 × 三 二 ドット ) を 表示 できる だけ の 液晶 ディスプレイ は いかにも 力不足 だっ た 。
0060
,5390,17: に も かかわら ず ゼロックス は 、 アルト の 研究 の 成果 を 製品 計画 に なかなか
^
まとめ 上げる こと が でき なかっ た 。
0060
,5497,8: 必要 な もの を あらかじめ コンパクト に
^
まとめ 上げ た 小型 で 安い マシン を 作る という ラス キン の 定め た 大枠 は 尊重 し た ものの 、 徐々に プロジェクト へ の 関与 を 強め た ジョブズ は 、 マッキントッシュ を リサ に 対抗 できる もの に 変えよ う と 試み た 。
0060
,5601,39: テキスト の データ 構造 と 、 画面 上 に 表示 する テキスト と 表示 位置 を どう 結びつけ 、 管理 する か を 二 日 ほど 考え 続け た 鈴木 は 、 実現 可能 と 思わ れる 構造 を
^
まとめ 上げ た 。
0060
,6132,61: だが 、 パーソナル コンピューター で は サード パーティー による アプリケーション の 供給 が 圧倒的 に 中心 と なっ て いる という 事実 と 、 自ら 供給 の 前面 に 出る こと は 外部 の 開発 者 の 参入 意欲 を そぐ と の 読み から 、 日本電気 は ソフトハウス による 開発 の 支援 に 集中 する という 結論 を 早水 は
^
まとめ 上げ た 。
0060
,6555,26: サード パーティー の 開発 意欲 を 全力 を 挙げ て 引き出せ 」 と 早水 に 指示 し た 成果 は 、 まず この 小 冊子 に
^
まとめ 上げ られ た 。
0060
,8000,19: この 市場 に 乗り込ん で いく 以上 、 CP / M を 前面 に 押し 立てる という コンサルタント が
^
まとめ 上げ た 結論 は 、 松本 にとって も 当然 の もの の よう に 思え た 。
0060
,8386,24: 八月 いっぱい を かけ て 進め られ た システム 設計 に もとづき 、 九月 いっぱい は 詳細 な 回路 の 設計 図 を
^
まとめ 上げる 作業 に あて られ た 。
1039
,618,5: が 、 どうにか 荷物 を
^
まとめ 上げる 。
1139
,3,31: 「 私 の お話 は 、 まことに 他愛 の ない こと です が 、 若い 頃 聴い た 話 を 綴り合せ て 、 仏像 に 恋 を し た 話 を
^
纏め 上げ て 見 たい と 思い ます 。
眺め入る
(眺める.入る)
延べ語数:
17
0078
,312,17: 男 賊 は 、 広い 肩 を 左右 へ 張っ て 、 惚れ惚れ と 画面 に
^
眺め 入っ た 。
0084
,1868,17: 神経 衰弱 だっ た ネッド まで が 、 奇異 の 目 を 光らせ て 、 下界 に
^
眺め 入っ て いる 。
0138
,602,26: そして 焙 け つく よう な 視線 で いつ まで も 立ち去ら ず 蝋燭 の 光 に 照 し 出さ れ た 牢獄 の 有様 を
^
眺め 入っ た 。
0241
,46,16: 更に 、 もう 一 歩 こまやか に 進み出 て 私 たち 女性 の 生活 を
^
ながめ 入っ た とき 、 そこ に 発見 さ れる 現代 史 特有 の 悲痛 な 事実 が ある 。
0508
,33,59: 半年 振り で 会う お 久美 さん の 体 の 中 に は 先 に も まして 熟れ た リンゴ の 様 な 薫り が 籠っ て 居る 様 で 、 蕙子 は 胸 が 躍る 様 な 気持 に なり ながら 麗々しい 髪 の 一筋 一筋 から 白い 三日月 の 出 て 居る 爪先 まで まじまじ と
^
眺め 入っ て は 折々 目 を 見合わせ て 安らか な 微 笑み を 交し て 居 た 。
0578
,455,1: じっと
^
眺め 入る と 、 彼女 も こちら を じっと 眺め 入り まし た 。
0578
,455,10: じっと 眺め 入る と 、 彼女 も こちら を じっと
^
眺め 入り まし た 。
0581
,264,19: 堀割 の 水 に 灯 が ちらほら 映っ て いる の を 、 我 知らず 足 を 止め て
^
眺め 入る こと も あり まし た 。
0582
,36,34: 焼け跡 を 散歩 し ながら 、 嘗て は その 辺 から は 見え なかっ た 富士山 の 姿 を 、 西 空 はるか に 見出し て 、 ふと 足 を 止め 、 しみじみ と
^
眺め 入っ て いる 時 など 、 それ が 浮ん で き まし た 。
0617
,2012,14: 鶴見 は この 写真 を 、 おり おり 、 こっそり 引き出し て 、
^
ながめ 入る こと が ある 。
0782
,390,18: こう 身 を のりだし て 三 時間 でも 五 時間 でも ヨソ 見 一 ツ なさら ず に
^
眺め 入る ん です から 、 恐れ入り ます 。
0890
,152,76: 渦 を 巻く 猛火 の なか を 、 白い 被衣 を かずか れ た 姫君 が 、 鼠色 の 僧衣 の 逞しい お 肩 に 乗せ られ て 、 御 泉水 の めぐり をめぐって 彼方 の 闇 に みるみる うち に 消え て ゆく 、 その よう な 夢 と も つか ぬ 絵姿 を 心 に 描い て は 、 風 の 吹き荒れる 晩 など 樹立 の ざわめく お 庭先 の 暗がり に 、 よく
^
眺め 入っ た もの で ござい まし た 。
0956
,3920,16: 文 麻 呂 は 、 何 か はっと し た よう に 父親 の 横顔 を
^
眺め 入る 。
0980
,57,37: しかし 発車 し て 一 時間 も する と 、 それ は それなり に 、 身辺 が 落ちつき なごん で き て 、 小 仏 の トンネル を 越え た ころ から は 窓 の 外 を
^
眺め 入る 余裕 も でき て き まし た 。
1000
,325,42: と 云う の は 、 老人 は 北の方 を 手 を以て 愛撫 する だけ で は 足ら ず 、 と きぐ 一 二 尺 の 距離 に 我が 顔 を 退い て 、 彼女 の 美貌 を 讃 嘆 する よう に
^
眺め 入る こと が 好き な ので 、 その ため に は あたり を 明るく し て おく こと が 必要 な の で あっ た 。
1141
,169,35: 相手 は これ こそ 真 物 の 当 国 の 城主 の 子 金森 出雲 守 と 知る 由 も なく 、 この 素裸 の 見事 な 美丈夫 を 、 世にも 不思議 な もの に
^
眺め 入っ て いる の です 。
1142
,172,11: 棧敷 の 上 に 軽 服 を し て 、 悠然と
^
眺め 入る 大膳 正 の 爛れ た 好奇 心 は 、 これ こそ 何 に 譬 う べき でしょ う 。
考え出す
(考える.出す)
延べ語数:
17
0071
,1833,12: 「 どういう わけ で と いっ て 、 つまり 、 わし の
^
考え だし た 競争 に 人気 が すっかり 集まっ て しまっ た ん です よ 」
0082
,1349,21: 神経 痛 が おさまる ころ に は 、 X 号 は 気 も しずまっ て 、 別 の こと を
^
考え だし た 。
0082
,2570,8: X 号 は 、 この うえ 何 を
^
考え だす か 、 知れ ない の だ から 、 なんと かし て 、 あいつ を こっ ぱみじんに 粉砕 し て しまわ ない と 、 どうしても 安心 は でき ない よ 」
0817
,373,0:
^
考え だす と 気 ちがい じみ て しまう 。
0947
,2866,15: 生き て ゆく こと に 希望 を もち 、 斬新 な 生活 の 方法 を
^
考え だし て 実行 する という 、 張り の ある 世渡り を し 、 一 日 一 日 を 満足 し て 生き て い た もの だ が 、 このごろ 、 心 の 支え が なくなっ た よう で 、 すこし こみいっ た こと に なる と すぐ 、 どう でも いい と 投げだし て しまう 。
0948
,1183,12: あれ は 君 代 が 警察 を まごつか せる ため に 、
^
考え だし た こと な ん だ … … こんな 目 に あわ なかっ たら 、 明日 、 伊東 署 へ 行く つもり だっ た が … … いや 、 早い ほう が いい 。
1041
,1406,24: なぜ くりかえす か と いう と 、 おなじ 文句 を 何 度 も くりかえす フィールド ・ ホラー の 影響 と 、 三行 目 を
^
考え だす ため の 間 、 そして 、 英語 が まだ あまり うまく でき なかっ た ので 、 聞い て いる 人 たち の 理解 を より よく する ため に 、 二 度 くりかえさ れ た という の だ 。
1075
,627,2: だれ が
^
考え だし た 話 か は 知ら ぬ が 、 機 に ねっしん だっ た 昔 の 世 の 娘 たち に は 、 この くらい おかしい 話 も ちょっと 類 が なく 、 頸 に 白い 輪 の ある 大きな 蚯蚓 を 見る たび に 、 いつ でも 思い出し て 、 つぎつぎ と 小さい 女の子 に 、 話し て 聴か せ た こと と 思う 。
1075
,734,32: 専門 の 職工 に は 、 技術 の すぐれ た 者 が 多く 、 鋏 とか 、 槌 とか 、 こ て 板 とか 、 その他 いろいろ の 道具 の 使い方 を
^
かんがえ 出し て 、 二 尺 三 尺 の 厚 さ に はし を 切りそろえ 、 あの 美しい 屋根 の 形 を つくりだし た の は 、 空中 の 彫刻 と いっ て も よく 、 これ と くらべ あわ せる と 、 板葺き は むしろ 単調 に 見える 。
1075
,1246,18: 平 包み や 服 紗 包み が 前 に 、 なかっ たら 、 風呂敷 包み という こと は
^
かんがえ 出さ れ なかっ たろ う と まで は 言う こと が できる 。
1075
,1253,62: それ が 今日 の よう に 高い 空 から 、 または 海 の 底 から 、 自由 に 送り とどけ られる よう に なる まで に 、 人 が 人 に たのま れ 、 もしくは 牛馬 駱駝 や 船 車 など を 使いこなし て 、 それ は それ は いろいろ の 新 らしい 運送 方法 を 、 近世 は ことに 頻繁 に
^
かんがえ 出し て い た の で ある 。
1075
,1269,39: もと は 貯蔵 用 と かね て い たろ う が 、 たいてい は 手製 な の だ から 、 いろいろ と 自分 たち の 必要 に あわせ て 、 べ ん り な 大き さ や 形 が
^
かんがえ 出さ れ 、 のち に は それ を やや 遠方 へ の 旅行 に も たずさえ て 行ける よう に なっ た 。
1075
,1319,11: 手桶 が でき て 後 なら ば バケツ という もの も
^
考え ださ れよ う し 、 棒 で 両方 に 下げる 担い 桶 を 、 男 に かつが せる こと も 始まる で あろ う が 、 それ が もし ふつう で あっ たら 、 女 の 頭上 運搬 は この よう に 久しく は 行わ れ なかっ た はず で ある 。
1075
,1365,31: すなわち 荷 を くくっ た 繩 の あまり を 前 に まわし て 、 それ へ 左右 の 手 を通して 負い あるく よう な 、 かん た ん な 仕掛け を
^
かんがえ 出し た 者 が あっ て 、 それ が 商い 物 など を 売り あるく のに 、 かるい と くらべる と ひじょうに 便利 な もの で 、 利用 する 者 が 多かっ た の で ある 。
1075
,1390,63: 一つ に は この 労働 が かなり 苦しい ので 、 少し でも これ を 楽 に し たい という 希望 が あっ た から で も あろ う が 、 一方 に は また 連尺商い や 歩 荷 という 類 の 、 これ を 専業 に し た 人々 と 接する 折 が なかっ たら 、 そう 容易 に は この 改良 を
^
かんがえ 出す こと も でき なかっ たろ う 。
1075
,1415,59: 袋 や 竹 籠 の 類 は 前 から あっ て 、 これ も 背なか に 負う もの が 多かっ た が 、 それら は かくべつ 重い もの で なく 、 なにか 荷物 が できれ ば その 上 に 小 附け し て くる の だっ た が 、 後 に は 仕事 によって 、 それぞれ の 容器 を
^
かんがえ 出し 、 それ に も 新 らしい いろいろ の 名 が でき て いる 。
1075
,1417,36: その他 土 や 砂利 など を 背 で はこぶ 木 の 箱 の 、 立っ て い て 蓋 の 綱 を ひき 、 なか の 物 を あける し かけ など も 、 だれ が
^
かんがえ 出し た の か 、 このごろ は 始まっ て いる 。
溢れ出す
(溢れる.出す)
延べ語数:
17
0062
,2145,19: オレ が 病変 に 気づき 始め た の は 、 世に Windows 3 ・ 0 の 記事 が
^
あふれ だし て き た この 春 の こと だっ た 。
0141
,2152,49: 包装 紙 の 上 から かい で も 、 かすか に 匂う その におい は 、 いよいよ 包 が 開か れ 、 なか みの 箱 が 現れる と 一層 はっきり し て 来 て 、 さて 、 箱 の ふた が あい て いっ ぱいのつめものが 、 はじける よう に
^
溢れ 出し た とき 、 西洋 の におい は 最も 強烈 に 伸子 の 鼻 に におっ た 。
0141
,3707,2: 広間 へ
^
溢れ 出し て 来 た 人々 を みれ ば 、 誰 も 彼 も つい この 近所 の もの らしく 、 どの 顔 も とりたて て 陽気 に はしゃい で いる と は 云え ない が 、 おだやか な 満足 を あらわし て いる 。
0141
,6794,16: 吉之助 が ふるい 歌舞伎 の 世界 の どこ か を くい やぶっ て 、 自分 を
^
溢れ 出さ せ ず に は い られ なく なっ て いる 情熱 。
0181
,87,29: 「 創作 を はばむ もの は なにか 」 という 問題 に対して 、 わたし たち は 新しい 真実 の 解答 を 見いだし 、 民主 主義 文学 理論 が 創作 の
^
溢れ だす 力 を 阻む という よう な 誤っ た 先入観 を うち 破ら なけれ ば いけ ない 。
0231
,726,19: 魔法 の 小屋 で ない 「 家庭 」 へ 表口 から 帰さ れ た 女子 失業 群 が 、
^
溢れ 出し た 裏口 は 、 真直 、 街頭 に つづい て いる の で ある 。
0235
,60,37: あらゆる 人 群 は 、 モスクワ の 中央 部 へ 、 赤い 広場 へ と 注ぎ こま れ て 、 すこし 離れ た 街 筋 は 、 人気 ない 五月 の 空 に 、 街頭 ラジオ が
^
溢れ だす 音楽 と 大 群集 の 歓呼 の 声 を まい て いる 。
0250
,145,36: 用意 さ れ た 知識 も 分別 も 無い まま に 、 戦争 中 の あの 楽し さ を 全く 奪わ れ た 生活 の 檻 から 離さ れ 、 青春 は ドッ と ばかり に
^
溢れ 出し た 。
0253
,32,18: 美しく あり たい という 、 青春 の ねがい が 、 こんな 場 ちがい な 形 で まで
^
溢れ 出さ なけれ ば なら ない 、 という こと や 、 その 人 として 一番 美しく 飾っ た 姿 と いえ ば 、 やはり 高島田 に 振袖 、 しごき 姿 で ある という ところ に 、 心 を うた れる もの が あり ます 。
0295
,22,18: 文学 を 別格 に 生き て 来 た もの は 、 出版 企業 の 枠 から しばしば
^
あふれ 出し て 、 営利 性 を 外 から 見る 立場 に おか れ て 来 て いる から 、 文学 の 仕事 が じかに 民衆 と その 歴史 の もの で ある こと を 痛感 せ ざる を 得 ない の で ある 。
0316
,73,6: そして 、 街 の 女 が
^
あふれ 出し た 。
0498
,19,0:
^
溢れ 出す わたし の よろこび
0498
,24,3: あの よろこび が
^
溢れ 出し たら
0839
,197,7: 彼 の 全身 から また 冷汗 が
^
あふれ だし て い た 。
0951
,204,6: だしぬけ に 眼 から 涙 が
^
溢れ だし た 。
0985
,2244,5: … … ( バラバラ と
^
あふれ 出し て 来 た 涙 ) この まま で 行け ば 、 この まま で 行け ば 、 ぼく ら の 周囲 は 、 遂に 、 どう なる ん です ?
1177
,1310,17: 正面 に 駅 へ の 入口 の いくつ か の 穹窿 形 に 切り取ら れ て 、
^
あふれ 出す よう に 明るい 青空 が 光っ て いる 。
立ち上げる
(立つ.上げる)
延べ語数:
17
0060
,2443,19: では 、 その プログラム は —— と きり が な さ そう に 思える が 、 こうした コンピューター を
^
立ち 上げる ため の 方法 の 一つ に 、 ブートストラップ と 呼ば れる もの が ある 。
0060
,2954,4: 鍵 を 差し込ん で
^
立ち 上げる と 、 すぐ に フレックス 言語 が 起動 さ れ 、 ユーザー は マシン と 対話 する よう に 仕事 を 進め られる よう に し たい と ケイ は 考え た 。
0060
,4126,12: その ため 、 これ まで の よう に TK — 80 を
^
立ち 上げる たび に 外 から 読み込ん で くる の で は なく 、 電源 を 入れる と 同時に ベーシック を 使い はじめる こと が でき た 。
0060
,4303,11: 一方 、 かつて 浜田 が 推進 役 と なっ て
^
立ち 上げ た オフィス コンピューター の グループ から は 、 これ も 自ら の 領域 の マシン を より いっそう 小型 、 低 価格 化 さ せる という プラン が 寄せ られ た 。
0060
,5346,4: 雑誌 社 を
^
立ち 上げ た ばかり の 西 が 、 ビル ・ ゲイツ と の 出会い を ジャンピングボード として 基本 ソフト の 供給 者 へ と 脱皮 を 遂げ た よう に 、 彼 が マシン 作り の 主体 へ と 再度 の 飛躍 を 試みる にあたって も 、 ある 人物 と の 出会い が あっ た 。
0060
,5752,32: そう 結論づけ た 浜田 は 、 コンピュータ 技術 本部 長 と なっ て い た 小林 亮 と 情報処理 担当 役員 の 石井 善昭 の 承認 を 取り付け 、 急遽 プロジェクト を
^
立ち 上げ た 。
0060
,6091,22: BPC の ハンドル を 急遽 切り なおし て 性格 付け を 変更 する もう 一方 で 、 浜田 は 形 ばかり
^
立ち 上げ た プロジェクト の 、 実質 的 な 肉付け の 作業 に 着手 し た 。
0060
,8646,26: 事前 に システム と アプリケーション の ディスク を 一つ に まとめ て おけ ば 、 ディスク を 抜き差し する 手間 は 省ける が 、 OS を
^
立ち 上げ て から そこ から アプリケーション を 起動 する という ステップ を 踏む こと は 避け られ なかっ た 。
0060
,8657,3: では マシン を
^
立ち 上げ た 際 、 その OS 自体 を フロッピーディスク から メモリー に 読み込ん で くる の は 何 な の か 。
0060
,8983,3: マシン を
^
立ち 上げ た とき 、 画面 の 左上 から 右 に 流れ はじめる はず の オープニング メッセージ は 、 左下 から 真上 に 向かっ て 走り だし て い た 。
0060
,9227,17: 日本電気 の パーソナル コンピューター 事業 の 主役 は 、 PC — 9 8 0 1 を
^
立ち 上げ 、 販売 推進 本部 長 と なっ た 浜田 俊三 に 入れ替わっ て い た 。
0060
,9365,17: J X 用 で は 本体 に 付属 し た システム ディスク で MS — DOS を
^
立ち 上げ 、 そこ から アプリケーション を 起動 せ ざる を え なかっ た 。
0060
,9366,17: ところが PC — 9 8 0 1 用 で は 、 一 枚 の ディスク から 一気に
^
立ち 上げる こと が 可能 に なっ た 。
0060
,9524,16: 渡辺 と の 激しい つばぜり合い の 末 に PC — 9 8 0 1 を
^
立ち 上げ た 浜田 俊三 は 、 PC — 9 8 0 1 の アーキテクチャー を 完成 さ せる VM ★ の 発表 の 直前 、 一 九 八 五 ( 昭和 六 十 ) 年 七月 に VAN 販売 推進 本部 本部 長 に 異動 と なっ た 。
0062
,608,30: だが もう 一方 で 、 手書き に は 特別 の 訓練 を 積ま ず 手 を 伸ばせる という 大きな メリット が あり 、 D 博士 は NEWS の プロジェクト を
^
立ち 上げ た 一 九 八 五 年 当時 から この 技術 開発 を 進め て き た 。
0062
,2416,9: と は いえ ゼロ から TRON の 市場 を
^
立ち 上げる メーカー にとって は 、 間違い なく 有利 な 決定 だっ たろ う 。
0062
,2524,9: では 自ら の 独創 によって 富士通 の コンピューター を
^
立ち 上げ ながら 、 標準 に 向かう 風 を 読ん で 独創 を 封印 し た この 人物 は 、 この 事件 を 体験 し た と すれ ば 次に 何 を なす べき と 考え たろ う 。
巻き上げる
(巻く.上げる)
延べ語数:
17
0044
,162,7: 前 借金 の 大半 は 新太郎 が
^
まき 上げ た 。
0054
,1684,13: … … と 、 お 加 代 は 唖 の 娘 から
^
まき 上げ た 金 を 、 未練 気 も なく 針 助 に 渡し た 。
0063
,101,14: 妻 で ある 尾張 の 女 が その わけ を 訊ねる と 国司 に
^
まき 上げ られ た と 云う 。
0140
,858,10: けれども 、 伸子 に は アル の きつく 舌 を
^
捲き 上げる 発音 が うまく 出来 ず 、 首 を ふる よう に 力 を 入れ て いっ て も 、 それ は エル に 近い 柔かい 音 に しか なら なかっ た 。
0141
,457,27: 献立 は ひと いろ で 、 海老 色 の シャツ に ネクタイ を つけ 、 栗色 の 髪 と 髭 と を 特別 念入り に 鏝 で
^
まき 上げ て いる その 給仕 は 、 給仕 する 小指 に 指 環 を はめ て いる 。
0141
,19716,21: 洒落 ものの 、 小指 に 指 環 を はめ て 、 栗色 の 美しい 髭 に こ て を あて 、
^
まき 上げ て いる ノーソフ だけ が 働い て い た 。
0231
,413,44: さもなければ 、 誤っ た 狭い 民族 意識 に 捉 われ 、 その 民族 意識 は 反動 者 に 巧 に 利用 さ れ 、 結果 として は 、 私 たち の 手 が やっと 端緒 に つい た ばかり の 民主 政治 を 再び
^
まき 上げ られ て しまう こと に も なり かね ない 。
0315
,40,31: ふつう 人 の 生活 から ひきあげ られ た 便乗 は 、 底 の 見 とおせ ない 独占 資本 と それ に つながる 閣僚 ・ 官僚 生活 の 黒雲 の なか に
^
巻き あげ られ て 、 魔 もの の よう に とび 交っ て いる 。
0318
,914,26: 政府 が 一方 で 賭博 を 禁止 し ながら 「 宝くじ 」 の 百 万 円 の 夢 で 人々 の ポケット から 金 を
^
捲き あげ た 。
0381
,10,23: 青酸 加里 を 毒物 と 知っ て いる 人民 も 、 政府 予算 の 八 五 % は 働く 人民 の 懐 から
^
まき 上げる という 、 間接 殺人 は 頂い て 、 更に 二 百 万 人 の 馘首 を しよ う と し て いる 保守 政府 を 頂い て も よ さ そう な 輿論 を 示す もの さえ ある 。
0866
,30,10: 収容 所 を 出る 時 、 時計 も 万年筆 も
^
捲き あげ られ 、 いよいよ 乗船 の 間 ぎわ に 、 サイゴン の 桟橋 へ 駈け つけ て 来 た ポーレット が 、 別れ の 挨拶 を し に 頬 を 差出し た とたん 、 飛行 靴 の 胴 へ 手早く 落し 込ん だ の が 、 この 金 の 腕 環 で 、 その 時 は 、 なん の 意味 と も わから ず 、 た ゞ 紀 念 に と いう ほど の 感傷 を 、 あの 黒く うるん だ 瞳 の なか に 読ん だ きり で あつ た 。
0985
,1376,28: … … 商売人 の ゴロ ツキ や 闇 ブローカー など —— それ も 大概 親分 株 の 連中 を おどかし ちゃ —— いいえ 、 それ が 金 を
^
捲き 上げる ため と は 限ら ない の 。
0993
,2523,77: そん で ね 、 そういった わけ で 黒田 さん の 別荘 や なぞ が 売り こかさ れよ う と し て いる 所 へ 東京 から 敦子 さま が お金 を 持っ て かけつけ て 下さっ て ね —— いえ 、 内 の 喜助 も 金吾 さん の ため に 金 を 拵え て やる ん だ と 言っ て 変 な 場所 へ 飛び出し て 行っ た ん です けど ね 、 アベコベ に きれい に
^
巻き あげ られ て しまっ て 、 丸裸 か に なっ て 帰っ て 来 まし た っけ よ 。
0994
,556,3: きれい に
^
卷き あげ て しま や が つた !
1075
,12,8: 白い 木綿 糸 を 、 まんま る に
^
巻き あげ 、 その 上 を カガル と いっ て 、 紅 、 青 、 黄 、 紫 の あざやか な 色 の 糸 で 、 花 や 菱形 の うつくしい 形 に 飾っ た ので 、 その うつくし さ を 女 の 児 が 愛し て い た ため に 、 ゴム 毬 に なっ て から のち も 、 なお しばらく の あいだ は 、 その ゴム 毬 の 上 を もと の 糸 かがり の 通り に 、 いろどっ て 塗っ た もの が 流行 し て い た 。
1075
,17,4: 一つ の 毬 を
^
巻き あげる に も 、 なかなか 時間 が かかっ た 。
1119
,112,9: こんな 幼い 者 を おだて て 貴重 品 を
^
捲き 上げる なんて 罪悪 だ と 私 は 憤慨 し 、 小母 さん 達 という の が 憎く なり 、 公 高 が 可哀想 で なり ませ ん でし た 、 罪 は 彼女 等 に ある 、 彼 に は 何 の 罪 が あろ う 。
誘い出す
(誘う.出す)
延べ語数:
17
0150
,69,32: そして 、 初め は なんとなく 弱く 、 あるいは 数 も 少い その 歌声 が 、 やがて もっと 多く の 、 まったく 新しい 社会 各面 の 人々 の 心 の 声々 を
^
誘い だし 、 その 各様 の 発声 を 錬磨 し 、 諸 音 正しく 思い を 披瀝 し 、 新しい 日本 の 豊富 に し て 雄大 な 人民 の 合唱 として ゆか なけれ ば なら ない 。
0554
,2076,9: 久恵 が 家 に いる ので 、 外 へ
^
誘い だし 、 タクシー を 拾っ て 、 新橋 近く の 小料理 屋 へ 行き 、 狭い 一室 に 通っ た 。
0642
,837,17: 社 に いる と 大浦 博士 が やってくる 怖 れ が ある から 、 ヤス子 を
^
誘い だし て 、
0642
,1149,4: 彼 が ヤス子 を
^
誘い だす の は 、 殆ど 、 毎日 の 例 な の で ある 。
0728
,110,12: 彼 の 厚意 に 報いる に も よい 機会 だ から 、
^
誘い だし て 、 この へん で 一杯 のも う と 思っ た の で ある 。
0745
,426,5: 私 を 外 へ
^
誘い だし て 熱海 中 グルグル 案内 し て くれ た パンパン など は 異例 の 方 で 、 だいたい 外 へ も 出 た がら ない よう な の が 多い 。
0762
,237,10: ところが 、 彼女 を その 母 の 家 から
^
誘い だし て 、 銀座 で 食事 中 に 、 腹痛 を 訴え た 。
0778
,459,37: しかし 、 お 園 の 夫 の 車夫 が シタタカ な 悪 だ と いう から 、 車夫 に も 、 男 アンマ に も 悟ら れ ぬ よう に 、 お 久美 と お 園 を
^
誘い だし て 、 彼ら の 胸中 を きき 、 助力 を たのむ ツモリ で あっ た 。
0784
,1194,69: そして 予定 通り の 開店 に 成功 し まし た が 、 その 目的 は 何 で あっ た か と 云え ば 、 シノブ 夫人 が ロッテナム 美人 術 の 大 愛好 者 に なる こと が 不自然 で ない こと 、 その 結果 として あらゆる 知人 を ロッテナム 美人 術 に 誘い 、 遂に は 良人 の 大伴 侯爵 を も ひそか に ロッテナム 美人 館 へ
^
誘い だす 目的 の ため に です 。
0789
,550,39: 華族 と 平民 の 結婚 です もの 、 です から 、 この 二 人 が 駈け 落ち する なんて こと は バカ らしい 考え です し 、 他 の 何 か の 理由 で 兄 が あの 人 を
^
誘い だし て 失踪 する 場合 も 考え られ ませ ん ね 。
0792
,253,15: トオサン は お茶 を のみ に 行こ う と 云っ て 小夜子 サン を
^
誘い だし まし た 。
0792
,542,5: 小夜子 サン が トオサン を
^
誘い だし て 二 人 で 行方 不明 に なっ た の です 。
0866
,4433,12: そう 言 つて 、 彼 は 二 人 を 外 へ
^
誘い だし た 。
0947
,2035,30: 「 心細い 話 だ わ ね … … この 夏 、 熱海 の 会談 で 、 腹 を 立て て 帰っ た ひと でしょ う … … あなた なんか の
^
誘い だし に 乗っ て 、 こんな ところ へ やってくる と は 思え ない ね 」
0947
,3289,14: そっち の 話 が すん だら 、 サト子 さん を 、 どこ か へ
^
誘い だそ う と いう だけ の こと だ 。
0951
,89,18: 母 が 六 尺 ばかり の 麻 紐 を 持っ て 、 太郎 を 洞窟 の 外 へ
^
誘い だし た 。
1007
,206,30: それで 、 今 から 考える と まことに 非常識 な 話 で ある が 、 十一月 の 中ごろ の ある うらら か に 晴れ た 日 に 、 いきなり 漱石 を
^
さそい 出し に 行っ た の で ある 。
調べ上げる
(調べる.上げる)
延べ語数:
16
0080
,569,20: そう で ない と 、 これから 先 、 この 奇妙 な 標本 と 取っ組ん で 、 事件 の 真相 を
^
しらべ あげる こと は でき なかろ う 。
0080
,1962,8: 死体 置場 は 、 さらに 念入り に
^
しらべ あげ られ た 。
0082
,995,11: 死刑 囚 火 辻 軍平 の 身 の まわり を ひろく
^
調べ あげ た うえ で なく て は 分から ない こと で あっ た 。
0612
,2337,33: 片岡 君 は もう 中学 へ ゆく 子 は い なかっ た けれども 、 もし 生き て い たら どの 学校 へ 入れ た で あろ う か と 、 どの 学校 も
^
調べ 上げ て 来 た の だっ た 。
0772
,264,7: 花 廼屋 は 女 子供 から
^
調べ あげ て き て 、 ニヤリ く と 鼻 ヒゲ の 先 を つまん で ひねり ながら 、
0777
,925,4: 彼 は 全て を
^
調べ あげ た が 、 特に 甚八 の 行動 に は 興味 を ひか れ た らしく 、 彼 が 諸方 を 歩い た と 同じ よう に 諸方 を 歩い て 、 彼 が 何 を 質問 し 、 何 を 突き とめ 、 何 を きい て 満足 し た か を 調査 し て 倦む こと を 知ら ない よう で あっ た 。
0781
,12,22: 雷雲 は 各自 その 進路 が 一定 し て いる そう で 、 彼 は 東京 の あらゆる カミナリ の 進路 を
^
しらべ あげ て 、 時として 進路 の 変化 が ある 場合 は もちろん の こと 、 どこ へ 落ち た か 、 約 二 十 年間 にわたって 東京 の カミナリ の あばれ た 跡 が 一目 で 分る よう に なっ て いる 。
0781
,455,23: 遠山 と 重太郎 が 搦め 手 を き ゝ まわり 、 三 日間 か ゝ って 、 これ だけ の こと を
^
調べ あげ た 。
0789
,233,5: ちゃんと タン ポ まで
^
調べ あげ て いる 。
0833
,136,27: そこで 、 ちかごろ の ある 派 の お 医者 さん は 、 病人 の 潜在 意識 を ひきだし 、 生活 史 や 環境 や マサツ を
^
調べ あげ て 、 いとも アッ サリ と 病因 を 割り きる 。
0947
,1047,21: 二 時間 も すれ ば 、 空巣 の 青年 が 秋川 の なに に あたる の か 、 苦 も なく
^
調べ あげ て しまう だろ う 。
0947
,2495,55: 「 芳夫 の タンテイ 趣味 に は 、 家 じゅう が 悩まさ れ て いる の よ … … い つ だっ た か 、 泰西 画廊 で あなた を 見つけ て 、 あと を 尾 けた ん です って … … あなた が お 友だち の 厄介 者 に なっ て いる こと まで
^
しらべ あげ て ある の … … バカ よ 、 あの ひと は 」
0947
,2660,61: 「 ジャッキー なんて いっ て 恍け て いる 、 ウィルソン という 男 は 、 もと GHQ の 保健 福祉 局 で 、 つまらない 仕事 を やっ て い た けど 、 じつは 、 陸軍 省 とか の 情報 少佐 で 、 すごい 権力 の バック を もっ て いる 、 軍人 官僚 の ピカ 一 なん だって … … 中村 が
^
調べ あげ た ん だ から 、 これ は 、 まちがい の ない ところ な ん でしょ う 」
0981
,1643,2: キレイ に
^
調べ あげ た 。
1072
,7978,18: —— その ほか 、 彼 が 、 甲賀 者 や 、 横目 同心 たち まで 駆っ て 、
^
調べ あげ た 一切 の 事 は 、 のこらず 、 吉宗 の 胸 に とどい て い た 。
1134
,80,53: この 記録 を 発見 する と 同時に 、 私 は 喜 田川 志津子 夫人 と 千束 守 の 死 に 就 て 、 異常 に 興味 を 感じ 、 十 年 前 の 新聞 や 雑誌 、 喜田 川 氏 の 知人 など を 捜し出し て 、 これ だけ の こと を
^
調べ 上げ まし た 。
信じ込む
(信じる.込む)
延べ語数:
16
0312
,14,18: 日本 の 人民 は 自分 たち の 軍事 的 権力 の 威力 だけ で 勝利 し た と
^
信じ こま さ れ て い た 。
0318
,861,29: 一 、 二 年 前 に 地方 の 女学校 を 出 た 娘 は 翻訳 文学 書 を よむ こと は 敵性 文学 で ある から 悪い こと と
^
信じ こま さ れ て き た 。
0332
,29,23: そして 、 「 兵 は 、 共産 主義 者 の 反乱 鎮圧 の ため に 配備 さ れ て いる の だ と
^
信じ こん で い た 」 という よう な こと も 平然と 書か れ 、 こん に ち 政府 が 共産党 鎮圧 の 空気 を 挑発 し て いる の と 、 おのずから マッチ する よう に あらわれ て 来 て いる 。
0339
,9,7: 法律 は 公正 で ある と
^
信じ こむ よう に 教育 さ れ て いる が 、 階級 社会 で 実際 に 法律 が どう つかわ れる か という 実例 は サッコ・バンゼッティ の 事件 ばかり で は ない 。
0565
,73,9: 証拠 を つきつけ て 、 亡くなっ た こと を
^
信じ こま せる こと に し まし た から 、 もう 大丈夫 です 。
0612
,2892,19: つまり 、 患者 を 私 の 腕 の 成功 不 成功 で 生かし たり 殺し たり する もの と
^
信じ こん で い た の だ ね 。
0754
,726,8: 町 の 人々 は 敵 の 上陸 を
^
信じ こん で いる から だ 。
0803
,130,45: 雞屋 の オヤジ が ガラ を 投げこむ 石油 カン の 中 に 肉 の 小片 を 見つけ て ヒョイ と つまん で 肉 の ザル の 方 へ 投げる 時 でも 、 この 火葬 係り ほど 大 ら か に 自分 の 所有 権 を
^
信じ こん で いる か どう か 疑わしい ほど だっ た 。
0850
,214,5: この 男 は それ を
^
信じ こん で 返答 の 余地 も ない 有様 で あっ た 。
0947
,1178,37: 生き て 動く 女 が 、 ここ に ひとり いる のに 、 秋川 っ たら 、 振り返っ て 見よ う と も し ない の よ … … 細君 が 死ぬ まで 貞潔 だっ た と
^
信じ こん で いる こと も 、 あたし に は 面白く ない の … … 北 鎌倉 や 扇 ヶ 谷 の ひと たち だって 、 神月 の 別荘 へ やってき た こと が ある ん だ から 」
0953
,270,18: 召使 ども の 言う と おり 、 深草 の 実家 で 病気 で 死ん だ の だ と
^
信じ こん で い た ので 、 心 の 奥底 に ある 死ん だ 母 の 影像 は 、 さほど 無残 な よう す は し て い ず 、 母 に 死な れ た 悲しみ も 、 月日 の 経つ につれて すこし ずつ 薄れ 、 あきらめ て 母 の こと は あまり 言いださ ぬ よう に なっ た 。
0981
,546,6: 自分 たち の 任務 だ と
^
信じ こま さ れ 、 命がけ で 努め て い た 若い 人 たち 。
0984
,67,64: それに 、 清水 という 人 は 、 どういう わけ で 、 また どういう 資格 で 、 こんな 思いきっ た こと を 書く の だろ う 、 こういう もの の 言い かた の 中 に は 、 この 本 に 書い て ある こと を ウノ ミ に し て 、 朝鮮 戦争 は アメリカ と 南 鮮 の 挑発 による もの だ と
^
信じ こむ よう に 、 人 を 脅かす よう な 響き が こもっ て いる 。
0987
,299,27: どうも この 、 なん だ 、 宗教 は 阿片 なり と いう が —— いや 、 意味 は すこし 違う かも しれ ん が 、 とにかく 、
^
信じ こん だ と なる と 、 実に ひどい もの だ ねえ 。
0987
,1488,4: なに か ね 、
^
信じ こん だ と なる と 、 そんなに なる もん か ねえ ?
1051
,53,32: 多少 立場 を 異に し た 、 部落 の 青年 の 言葉 を かりる と 、 「 信仰 みたい な もの だ 、 高橋 さん じゃ なけれ ば なおら ない と 、
^
信じ こん で いる ん だ よ 」 で あり 、 同じ 町 に 住む 商店 の 主人 の 、 「 高橋 さん 熱 は すごい です よ 、 あの 人 が 通り すぎ て 行く と 、 手 を 合わせる 老婆 が いる ん です から ね 。
抜け出る
(抜ける.出る)
延べ語数:
16
0081
,3943,3: 穴 から
^
ぬけ 出 て 、 一息 する ひま も ない 。
0098
,1804,15: 今 も 私 は 久左衛門 の 来 ない 間 に と 、 家 を
^
ぬけ 出 て 、 醤油 を とり に 駅 の 方 へ 、 また いつも の その道 を 歩い た 。
0114
,438,21: 鳩 の 御 夫婦 が 来 て から 千 世子 は 女中 が 起し に 来る と すぐ 床 を
^
ぬけ 出 て 「 ふせ かご 」 の 中 や 木 の 枝 に 面白 そう に のんき らしい 様子 に 遊ん で 居る 気軽 者 を 見 て 機嫌 よく し て 居る 日 が 幾日 も 幾日 も つづい た 。
0128
,2,8: それから 文学 批評 も 小さな ワク を
^
ぬけ 出 て 、 人民 解放 の ため どういう 意味 を もつ か を 人民 生活 の 諸 関係 と 結びつけ て ときあかす 組織 者 として の 批評 が 望ましい 。
0140
,619,20: 素子 の その 皮肉 や 辛辣 さ が 、 伸子 にとって は 、 佃 と の 生活 の 沼 から
^
ぬけ 出る 手がかり と なっ た の で あっ た 。
0140
,4226,54: 相川 良之 介 が 、 生活 と 文学 と の 上 に 追随 を 許さ ない 独自 の もの として 画し て 来 た スタイル を 、 こわす まい として 、 死 を 選ん だ と いう より 、 死に まで 自分 を 追い立て て ゆく 過程 で 、 もしや 自分 が 自分 を
^
ぬけ 出る こと が あり は し まい か という 期待 が もたれ た の で は なかっ た か 。
0141
,18113,25: 伸子 は 、 その かけ ものの 下 へ すべりこん だ と 同じ 軽 さ と しなやか さ で 、 いつの間にか 蜂谷 の 寝台 から
^
ぬけ 出 た 。
0163
,15,5: 半ば 封建 の 闇 から
^
ぬけ 出 て い て 、 しかも 、 封建 的 重圧 の ため に 脚 を とら れ て いる こと を 最も 痛切 に 自覚 し て いる 筈 の インテリゲンツィア の 層 こそ 、 雀躍 し て 、 自分 の 踝 の 鎖 を たち 切る ため に 活動 する だろ う と 期待 さ れ た 。
0171
,122,8: 芸術 という もの は いつも 自分 から
^
ぬけ 出 て ゆこ う と する もの —— 自己 の 発展 を 求める もの として ある べき だ と 思い ます 。
0171
,216,13: 日本 文学 の 精神 に は 、 なんと 、 自分 から 自分 を
^
ぬけ 出 て ゆく 能動 力 が 萎え て いる の でしょ う 。
0197
,120,35: 座談 会 を み て も こん に ち 自覚 し た 労働 者 にとって 民主 的 文学 の 創造 の 問題 は 、 題材 主義 から 成長 し 、 プロレタリア の 善玉 悪玉 から
^
ぬけ 出 て いる こと が わかる 。
0205
,314,11: 丹羽 文雄 が 主体性 ぬき の 現実 反映 の リアリズム から
^
ぬけ 出 て 、 少く とも 歴史 の 前進 する 角度 を ふくん だ ドキュメンタリー な 作品 へ 進も う として 、 一 九 四 九 年 に は その 素材 の 選択 そのもの において 、 まず 歴史 的 な ふるい わけ が 必要 で ある こと を 発見 し た と 思わ れる 。
0242
,128,15: 四 「 書物 の 海 」 から
^
ぬけ 出 た カール —— ブルッセル 時代 ——
0486
,21,13: その 中 から 、 ゴーリキイ が あの よう に 立派 に 、 人間らしく
^
ぬけ 出 て 立つ こと が 出来 た の は 、 どういう わけ でし たろ う か 。
0543
,312,32: 倉光 さん たち が 何 か 言っ て ごたごた し てる ま に 、 そっと 室 から 出 て 、 草履 を つっ かけ 、 裏 木戸 を あけ 、 外 に
^
ぬけ 出 まし た 。
0871
,93,40: これ は さつき 杉村 君 の 場合 に も 言 つた よう に 日本 女性 的 の もの を 多分 に 持つ て いる 人 と 、 それから よしあし は 別 として 、 日本 女性 的 の カラ から かなり
^
ぬけ 出 て いる 女優 さん と ずい 分 違う ん じ やあ ない か 、 こういう 事 は 女優 さん として も かなり 知 つて い て 芝居 を する だろ う が … … 演出 家 は 特に 親切 な 忠告 を し なけれ ば なら ない 筈 です ね 。
焼け出す
(焼ける.出す)
延べ語数:
16
0059
,719,9: 南 で バー を やっ て た 女 が
^
焼け ださ れ て 、 上本 町 で しも た 家 を 借り て 、 妹 と 二 人 女手 だけ で 内緒 の 料理 屋 を やっ てる ん です よ 」
0576
,8,10: 次 で 、 川原 一家 四 人 が 東京 から
^
焼け ださ れ て 来 まし た 。
0649
,117,3: 「 然し 、
^
焼け ださ れる 前 に 疎開 なさっ て 、 賢明 でし た ね 」
0649
,260,8: その とき 秋夫 が お母さん 手 ブラ で
^
焼け ださ れ ちゃ 困る だろ う と 言っ た の 。
0655
,65,9: 「 オイ 、 あの 女 は 、 横浜 で
^
焼け ださ れ て 、 厚木 の 近所 の 農村 へ 疎開 し てる と 云っ たろ う 」
0676
,25,0:
^
焼け ださ れ て 、 オコノミ 焼 の 家族 と共に 、 夏川 の 隣室 に 住ん で ゐ た 。
0676
,67,52: オコノミ 焼 の 女 主人 は 因業 爺 の 姉 の 子 に 当る の だ が 、 お前 さん の 母親 は な 、 私 の 苦しい 時 に 一文 の 助け も し なかつ た もの だ 、 と 、 今 で は 邪魔 に し て ゐる が 、
^
焼け ださ れ て き た 当座 は 懐 に 金 が ある の を 睨ん で 厭 な 顔 も し なかつ た 。
0678
,125,61: 彼ら は 配給 の 行列 で 配給 係 の インチキ を 呪っ たり 、 ときには 大いに 政府 の 無能 を 痛罵 し て 拍手 カッ サイ し て いる 自分 の 方 を 自分 だ と おもっ て おり 、 カイビャク 以来 の 大 奇怪 事 を 黙認 し て 、 二 合 一 勺 の その また 欠配 だの 、
^
焼け ださ れ の 無一物 に 暴動 も 起さ ぬ 自分 を 自覚 し て は い ない 。
0745
,262,3: 「 熱海 で
^
焼け ださ れ た ん だ 。
0754
,532,12: 三月 十 日 の 空襲 に 、 亮作 も 野口 も
^
焼け ださ れ た 。
0754
,730,0:
^
焼け ださ れ た 当時 は 、 住む べき 家 の ない こと が 何より の 悲し さ で あっ た が 、 今 は それほど でも ない 。
0754
,776,3: 失礼 ながら 、
^
焼け ださ れ て 無一物 と なっ た あなた の ため に 、 すこし でも 尽し て あげ たい と 思っ た の です よ 。
0754
,778,15: 餞別 に そっくり タダ で 差上げ たい の は 山々 です が 、 私 も
^
焼け ださ れ だ から 、 そう 気前 よく 出来 ない の が 残念 です 」
0754
,1225,47: いったい に 、 ここ の 乞食 は 栄養 に 事欠か ない の か 血色 が よく て 肉 づき も よく 、 また 気 の 向く まま に 田園 の 露天 温泉 に 浴する こと も できる せい か 、 身 ギレイ で 、 戦争 中 の
^
焼け ださ れ た 人々 より も よほど キチン と し た 風 を し て い た 。
0804
,12,1:
^
焼け ださ れ た 当座 は とにかく やがて 壕 生活 も 板 に つけ ば 忽ち 悠々 たる 日常 性 を とりもどし て しまう 。
0832
,349,14: しかし 都会 地 の 待望 組 は 戦争 の 被害 者 で 、
^
焼け ださ れ て 産 を 失い 、 復讐 戦 の 気構え で ある から 、 境遇 的 に 戦争 を 待望 し て も 、 たいがい は 、 本質 的 な 好戦 論 者 で は ない の で ある 。
掛け出す
(掛ける.出す)
延べ語数:
16
0038
,414,30: そう 判っ た 途端 、 赤井 は 何 思っ た か ミネ子 の 手 を ひっぱっ て 、 大阪 の 放送 局 の ある 馬場 町 の 方 へ
^
かけ 出し て 行っ た 。
0054
,2233,6: と 、 豹 吉 は
^
かけ 出そ う と し た 。
0054
,2668,23: 棍棒 を 持っ た 若い 警官 が 五 、 六 人 、 あわただしく 出 て 来 て 、 駅 の 方 へ
^
かけ 出し て 行っ た 。
0081
,3075,3: ただ で さえ
^
かけ 出す のに 、 心臓 が ドキドキ する 方 だ 。
0081
,3601,7: ダビット は 崖 の はし に
^
かけ 出し て いっ た 。
0141
,6223,19: 入れちがい に 、 赤い ネクタイ を ひらひら さ せ て ピオニェール の 少女 が 二 人 、 木の下 から
^
かけ 出し て 来 て 、 アイスクリーム 屋 の 前 へ 行っ た 。
0141
,16037,14: 「 クラマール に 住む と 、 時々 、 いつか の あなた みたい に 、
^
かけ 出さ なけりゃ なら ない こと に なる ん でしょ う ?
0378
,100,24: あっけ に とら れ た 子供 たち の 目 に は 、 いきなり 座敷 へ とびこん だ 鳩 より も 、 縁側 に
^
かけ 出し て 来 て 外 を 見 た 母 の ひどく 動かさ れ た 表情 が 異様 に つよく 写っ た 。
0468
,419,3: と 忽ち
^
かけ 出す
0468
,421,4: 誰 か が
^
かけ 出す
0979
,292,7: 」 と 昇 さん は 答え て
^
かけ 出し ます
0982
,615,11: めし の 支度 途中 で 、 がまん 出来 ねえ で 、
^
かけ 出し て 来 た 。
0993
,4443,3: ( 元気 よく
^
かけ 出し て 行く )
0993
,4478,45: 飛行機 の 音 だ とか 、 変 な 音 を きく と 、 戦争 が くる 、 戦争 が くるっ て 、 ガタガタ 震え なさい やし て ね 、 駅 から ここ 迄 来る 間 に し た って 、 何 度 も おびえ て
^
かけ 出す 始末 で ね 。
1001
,25,30: 船 が 岸壁 に つく やいなや 、 乗客 は 目 の 色 を 変え 、 一 せい に スタート を 切 つ た 選手 の よう な スピード で 、
^
かけ 出し た 。
1035
,214,12: とくに 戦後 の 選挙 は 安定 性 が あっ た が 、
^
かけ 出し 時代 の 選挙 は らく で は なかっ た 。
差し上げる
(差す.上げる)
延べ語数:
16
0002
,322,10: きょう は 一つ 、 強い お 注射 を し て
^
さし 上げ ます から 、 お 熱 も さがる 事 でしょ う 」
0002
,1322,26: その 頃 、 師匠 さん は 軽井沢 の 別荘 の ほう に いら し た ので 、 その お 別荘 へ お断り の 御返事 を
^
さし 上げ たら 、 それから 、 二 日 目 に 、 その 手紙 と 行きちがい に 、 師匠 さん ご 自身 、 伊豆 の 温泉 へ 仕事 に 来 た 途中 で ちょっと 立ち寄ら せ て いただき まし た と おっしゃっ て 、 私 の 返事 の 事 は 何 も ご存じ で なく 、 出し抜け に 、 この 山荘 に お 見え に なっ た の です 。
0002
,1901,52: 朝 ごはん が 一 ばん おいしい と 言っ て い らし た お母さま も 、 このごろ は 、 お 床 に 坐っ て 、 ほんの 少し 、 おかゆ を 軽く 一 碗 、 おかず も 匂い の 強い もの は 駄目 で 、 その 日 は 、 松茸 の お 清汁 を
^
さし 上げ た のに 、 やっぱり 、 松茸 の 香 さえ お いや に なっ て いらっしゃる 様子 で 、 お 椀 を お 口元 まで 持っ て 行っ て 、 それ きり また そっと お 膳 の 上 に おかえし に なっ て 、 その 時 、 私 は 、 お母さま の 手 を 見 て 、 びっくり し た 。
0142
,794,8: 下 から 消し の 多い 草稿 を
^
さし 上げ て 見せ た 。
0612
,1336,36: 一 杯 の 水 を いと 小さき 者 の 一 人 が 求める とき 、 急い で くん で 来 て 飲ま せる の は 、 実は 神 に 向かっ て 一 杯 の 水 を
^
さし 上げ た こと で ある 。
1072
,1596,18: —— やがて 、 錆 槍 を かつい だ 刑場 人夫 を 先頭 に 、 罪状 の 高札 を
^
さし 上げ て 来る 者 や 、 裸馬 の 前後 に 付い て くる 警固 役人 の 笠 など が 見え て 来 た 。
1072
,3676,7: さっき 、 坊主 が たて て
^
さし 上げ た 薄茶 茶碗 を 、 助 八 に つき 出し て 、
1074
,1738,4: 子供 は それ を
^
さし 上げ て おい て から 、 前 に 供え て ある もの を 食べ て 還っ て 来る 村 も ある 。
1074
,1897,4: 何 か 食べ物 を
^
さし 上げ たい と 思っ て も 、 ひどい 貧乏 な ので 家 に は 何 一つ も ない 。
1074
,1914,47: 大師 講 の 日 に は 何処 でも 粥 を 煮 て 供え 、 それ に 塩 を 入れ ない こと は 事実 で ある が 、 他 の 土地 で は また 貧 家 の 女 が 、 旅 の 弘法大師 に この 粥 を
^
さし 上げ た とき に 、 どうして 塩 を 入れ ない の か と わけ を 問わ れ て 、 塩 も 買え ぬ よう な 貧乏 な の です と いう と 、 それ は 困る だろ う と 杖 の さき を以て 地面 を 刺し 、 塩水 の 湧き 出す 泉 を 授け られ た 。
1074
,1937,19: これ は 主人 の 物 です から 上げ られ ませ ん が 、 ここ だけ は 余分 です から
^
さし 上げ ましょ う と 、 二股 大根 の 片方 を 取っ て 上げ た 。
1074
,1954,26: ある 日 ふらり と 来 た の が 弘法 大師 で ある こと を 知ら ず 、 そっと 後 を 追いかけ て 用意 の 食物 を
^
さし 上げる と 、 お前 は 珍しい 善人 だ から これ を やろ う と 、 この 方 は 向う から 三 尺 ばかり の 布 を くださっ た 。
1074
,1989,48: 詳しい こと は 私 に も 判ら ぬ けれども 、 稲 の 収穫 が すっかり 終っ て 後 に 、 家 を 清め 身 を 清め て その 穀物 を 調理 し 、 夕 御 饌 と 朝 御 饌 と 、 両度 の 御膳 を 神 に
^
さし 上げる 祭 の よう に 聴い て いる 。
1074
,2053,20: 笠 は 四つ しか なく て あと は 傘 二 本 、 自分 の 合羽 など を 出し て 快く
^
さし 上げ た と いう だけ だ が 、 この 正月 神様 は その 年 の 十二月 除夜 の 晩 に なっ て また 訪れ て 来ら れ 、 褒美 に いろいろ の 宝 を 賜わっ て 、 ここ でも 爺 婆 は 俄 か 長者 に なっ た という 話 、 これ で 少なくとも 正月 二 十 三 夜 の 祭 の 、 どうして 始まっ た か が 考え られる の で ある 。
1075
,988,18: 今 でも 朝 げ 夕げ という 名 を 使う 人 が すこし は あり 、 また 神さま に
^
さし 上げる お 膳 は 、 朝 み け 夕 み け と 昔 から 敬語 を そえ て となえ て いる 。
1076
,2373,13: 嘗 は キコシメス 、 すなわち 天子 に 今年 の 稲 穀 を 初めて
^
さし 上げる こと だっ た の が 、 爰 で は それ を 中心 と し た 前後 一切 の 行事 を 謂う よう に なっ て おり 、 次に は 幣帛 を 国内 の 諸 社 に 送る こと まで を 、 祭 と 誌 し て 怪しま ぬ よう に なっ て しまっ た の で ある 。
包み込む
(包む.込む)
延べ語数:
16
0141
,3198,25: どこ から も 直射 光線 の さし 込ま ない その 室 に 佇ん で 、 茶 毛糸 の 肩 かけ で 両方 の 腕 を
^
くるみ こん で いる 蒼白い 女 が 、 飢え た よう に 輝く 眼差し を 伸子 たち の 上 に 据え ながら 、
0545
,184,13: そして その 真綿 全体 に 、 おれ は 心身 とも 素っ裸 の まま
^
包み こま れ て しまう 。
0547
,383,19: 静か に 坐っ てる 彼女 の 肉体 が 、 ぴくり ぴくり と 動き 、 それ から 温く 私 を
^
包み こん で くれ た 。
0565
,16,20: 乾柿 を 幾つ か 煉り合せ て 、 紡錘形 に 固め 、 それ を 紙 に くるみ 、 更に 藁 で
^
包み こみ 、 上 から 縄 で ぐるぐる 巻い て 締めつけ た もの です 。
0569
,391,12: 時彦 は にっこり 笑っ て 、 時計 を 両 の 掌 に
^
包み こみ 、 その 掌 を 開く と 、 まるで 奇術 の よう に 、 時計 は 沢山 の 小さな 丸い 玉 に なっ て い た 。
0572
,103,11: 「 まあ 、 君 の 愛情 で 、 彼女 を やさしく
^
包み こん で しまう ん だ ね 。
0581
,381,12: 梅 葉 姐さん の 配慮 が 、 幾重にも 菊 千代 を
^
包み こん で いる よう でし た 。
0597
,162,4: 深い 謎 に
^
包み こま れ て いく よう な 気持ち だっ た 。
0774
,115,13: なん しろ 寒う ござん すから 、 肩掛 を 鼻 の 上 から スッポリ
^
包み こん で い まし た から 、 よく は 分り ませ ん 。
0944
,323,21: 身体 は 密 毛 で 蔽わ れ 、 額 から 波 の よう に 垂れ た 長い 毛 が 顔 を
^
包み こみ 、 眼 鼻 も わから ない ほど に なっ て いる 。
0981
,162,4: 私 の からだ を
^
包み こみ 、
0981
,163,0:
^
包み こま れ て 、 私 は ブルブル ふるえ て い た っきり 。
1040
,1151,19: 真夏 の かんかん 照り の 、 湿気 の 充分 に ある 暑い 空気 の なか に 、 ふたり は
^
包み こま れ た 。
1040
,1208,21: 道路 から の 照り かえし は 、 ハイキング 用 の ショート ・ パンツ に ビーチ ・ サンダル の 下半身 を 暑く
^
包み こん で い た 。
1040
,2773,13: 汗 の 引い た 彼 の 体 を 、 暑い 空気 が ふたたび
^
包み こん だ 。
1040
,3021,15: 腰 から 足首 まで 、 自分 の 体 の かたち に 沿っ て ほど よく
^
包み こん で くれる スリム な この ジーンズ を 、 邦子 は 気にいっ て い た 。
踏み出す
(踏む.出す)
延べ語数:
16
0140
,2204,10: もう 今日 一 日 の 活動 の 一 歩 が
^
ふみ 出さ れ て い て 、 その 流れ の うち に ある 泰造 の 身 の こなし 、 もの の いい かた すべて に 、 伸子 が 気の毒 に 思う 心 を うけつける よう な 隙 が なかっ た 。
0140
,4922,14: と しぼり が ちぢまり 凝集 する こと で 、 そこ から なにか ひとつ
^
ふみ 出す 力 が 湧き そう な 、 痛み と 歓喜 と の 入り 交っ た 予感 が 伸子 の 心 を うずか せ て いる の で あっ た 。
0141
,11782,37: 伸子 が 、 その 示さ れ た 席 に 腰 を おろそ う と し た とき 、 うし ろ に 立っ て い た 若い 一 人 の 雑役 が 、 素早い 大股 に 一 歩
^
ふみ 出し て 、 伸子 の ため に 椅子 を 押し た 。
0155
,231,35: 魯迅 の 大きい 、 嘘 という もの の ない 人間 及び 文学 者 として の 投影 の なか から 、 既に 、 魯迅 自身 は 歩ま なかっ た 新しい 中国 文学 の 一 歩 が
^
ふみ 出さ れ て いる 。
0166
,35,45: 一 九 三 〇 年 に 入っ て から 、 ヒトラー の ナチス は 総 選挙 で 多数 党 と なり 、 ドイツ の 全 人民 が 知識 階級 を も こめ て 、 その 野蛮 な 軛 の 下 に 苦しむ 第一歩 が
^
ふみ 出さ れ た 。
0189
,76,42: 次第に あきらか に さ れ て くる 日本 の 人民 的 生活 と その 文化 の 運命 について の 真面目 な 関心 は 、 多く の 人々 の 精神 を 鼓舞 し 、 せまい 自我 の 環 の そ と へ
^
ふみ 出さ せ はじめ た 。
0221
,362,43: プロレタリア 文学 運動 の 時代 、 「 若い 息子 」 「 真知子 」 を かき 、 労働 者 階級 の 歴史 的 役割 について は 認識 し ながら 、 当時 の 運動 について は 批判 を もっ て いる 者 の 立場 を
^
ふみ 出さ なかっ た 野上 彌生子 は 、 一 九 四 六 年 後 、 「 狐 」 「 神さま 」 等 の 作品 を 経 て 、 「 迷路 」 に 着手 し た 。
0227
,9,30: 朝鮮 、 中国 や 日本 の よう に 漸 々 と 、 封建 的 な のこり もの を すて て 近代 民主 化 を 完成 しよ う と 一 歩
^
ふみ 出し た 国 。
0239
,9,13: ヨーロッパ より も 六 七 十 年 おくれ て 、 民主 社会 に
^
ふみ 出そ う と し て いる 日本 で は 、 おくれ て いる だけ に 事情 は 複雑 で 、 過去 の モラル の 形式 は 、 急速 に 現実 の 風波 に さらさ れ 、 再 評価 さ れ つつ ある 。
0285
,79,7: やっと 全 人民 が 一 歩 を
^
ふみ 出し た 民主 の 試み は 、 二 歩 と 歩ま ぬ うち に 、 まことに 見事 に 、 旧 勢力 で ある 反動 政府 の もくろみ どおり 、 足 を 折り 、 手 を もが れ て 、 人民 は またもや 、 自分 の 声 を 失っ て しまう の で ある 。
0461
,36,32: 若し 再び 生き て かえれる なら 、 自分 は 忻 んで 死ぬ 、 死ん で 、 この 苦しい 境遇 を かえ 、 新しい 芽 の よう に 、 新 生涯 を
^
ふみ 出す だろ う 。
0902
,14,25: この 嘆き が もう 一 歩 遠心 的 に 、 孔子 も 誘惑 さ れ た 如く 、 「 詠じ て 帰ら ん 」 と
^
ふみ 出し て しまう と 、 一つ の 限界 を 越え て 他 の 類型 と なる の で ある 。
0994
,132,14: … … しかし やがて 自分 を おさえ て 向う を 向い て 足 を
^
ふみ 出す 。
0994
,494,5: … … ( 足 を
^
ふみ 出す )
1046
,207,31: 権 家 は いかに 勢威 を 得 て も 、 皇室 の 下 における 権 家 として の 地位 に 満足 し 、 それ より 上 に 一 歩 を も
^
ふみ 出す こと を し なかっ た 。
1059
,15,49: 辞書 と いえ ば 、 当時 の 私 は 辞書 を ひい て 語源 を 探っ たり 、 接頭 語 や 接尾 辞 の 関係 を 明らか に する こと に 興味 を もっ て い た から 案外 言語 学 へ の 第一歩 は この 時代 に
^
ふみ 出し て い た の かも 知れ ない 。
拭き出す
(拭く.出す)
延べ語数:
16
0083
,207,16: なお その 上 に 良く ない こと に 、 今 だに ちょいちょい 悪性 の おでき が
^
ふき 出し 、 我慢 の なら ぬ 臭気 を 放つ の で あっ た 。
0084
,240,5: 山木 と 河合 と は
^
ふき 出し た 。
0114
,687,56: 私 達 が 今日 は お 互に 初めて 会っ た って 云う んで どっか 内密 な もの を 抱え て 考え 考え 口 を きい て ます けど 、 若し 三 年 も 四 年 も 御 つき 合し て 居 て その 時 に 今日 の 事 を 考え て 見れ ば きっと 何となく
^
ふき 出し たく なる 気持 が し ましょ う ね 。
0140
,1734,23: 女 は だ から いや だ 、 という 伸子 にとって 実感 し にくい 、 素子 の 噴火口 が 、 そこ に 火焔 を
^
ふき 出す こと を おそれる の で あっ た 。
0141
,5193,13: 区役所 へ で も 行っ た よう な 不 似合 さ に
^
ふき 出し ながら 伸子 が 云っ た 。
0141
,8536,7: ナターシャ は たまらな さ そう に
^
ふき 出し た 。
0144
,361,18: そっと 腕 を 掻き ながら その 光景 を 眺め て い た 小僧 ゴーリキイ は 、 思わず
^
ふき 出し て 、 笑い すぎ 、 足許 が ふらつい て 扉 の ガラス を 一 枚 こわし て しまっ た 。
0759
,7468,11: ルミ子 は 真顔 で そう 言っ て しまう と 、
^
ふき 出し て 、 大 そう 、 こまり ながら 、
0885
,162,16: 最後 に は 、 産婦 は と うく 横腹 に 手 を 当て て 恐る く
^
ふき 出し た の で あり ます 。
0985
,95,20: その かっこう で 、 あなた 、 ほほ 、 そんな 、 落着 い て い らし たって ——( 清水 も
^
ふき 出す )
0988
,3430,2: 私 は
^
ふき 出し そう に なつ た が 、 相手 が 大 まじめ な ので 、 笑 つて 氣 の 毒 な よう な 氣 が し て だま つて コップ を 受け た 。
1067
,149,11: つまり 白昼夢 の 繰返し が 偶 〻 物 に 触れ て
^
ふき 出し て くる に すぎ ない 。
1157
,1,7: ぼく は また か と おもっ て
^
ふき 出し て しまっ た が 「 じゃ まるで 、 あなた の 日本語 みたい じゃ あり ませ ん か 」 と 逆襲 する と 、 かれ も また ふき 出し て しまっ た の で ある 。
1157
,1,35: ぼく は また か と おもっ て ふき 出し て しまっ た が 「 じゃ まるで 、 あなた の 日本語 みたい じゃ あり ませ ん か 」 と 逆襲 する と 、 かれ も また
^
ふき 出し て しまっ た の で ある 。
1157
,24,30: それにしても 、 似 たり 寄っ たり の 沖縄 調 の 日本語 を 振りかざし て 、 頭ごなし に 来 られ た の で は 、 腹 が 立つ より 先 に
^
ふき 出さ ず に は い られ なかっ た の で ある が 、 同郷 の よしみ から な の で ある 。
1174
,1852,6: 汗 が びっしょり と 額 に
^
ふき 出し て 来 た 。
迷い込む
(迷う.込む)
延べ語数:
16
0082
,1889,7: 「 困っ た ねえ 、 どこ へ
^
迷い こん だ の だろ う 」
0141
,3162,17: 並木道 へ はいっ て 行っ て 、 伸子 は 氷 華 の 森 の ふところ 深く
^
迷い こん だ 思い が し た 。
0378
,102,41: お化け は ない もの 、 迷信 は ばかげ た もの 、 と 占い や まじない の 話 に 子供 の 興味 が ひき つけ られ ない よう に し て いる 母 だ のに 、 この 白い 鳩 が 座敷 へ
^
迷い こん で 来 て 、 偶然 、 神棚 へ とまっ て 二 三 度 羽ばたき し 出 て 行っ た という こと を 、 一つ の いい 前兆 として うけとっ た 。
0413
,10,12: 「 貧しき 人々 の 群 」 から 、 さまざま な 小道 に
^
迷い こみ ながら 「 伸子 」 に 到達 し 、 それから 比較的 滑らか に いくつ か の 短篇 を かき 、 やがて そういう 滑らか さ の 反復 に 作家 として 深い 疑い を 抱き だし た 、 その 最後 の 作品 で ある から 。
0538
,614,22: これ が あの 、 いつか の 晩 、 鼠 の 尻 っぽ みたい な 下げ髪 で 藁 草履 を つっ かけ て
^
迷い こん で き た しらみ くさい 女の子 か ね 。
0540
,371,11: 路 は とぎれ がち で 、 やがて 叢 の 中 に
^
迷い こん で しまう 。
0543
,97,12: ただ 真黒 な 小さな 普通 の 犬 で 、 どこ から か
^
迷い こん で 来 た の です 。
0612
,1001,48: 多く の 羊 の 群れ の 中 に は わがまま な 行動 を とる 羊 も い て 、 主 なる 羊 飼い の 角笛 の 導き に そむい て 、 花 に だまさ れ 、 水 に つられ 、 つい うかうか と 危ない いばら の やぶ に
^
迷い こむ 。
0698
,75,11: 孤独 と 想念 に 疲れはて た 松夫 が その 庭園 に
^
迷い こん で 樹 蔭 の ベンチ に 腰かけ て いる と 、 植込み の 向う に 水木 由子 が 芝生 に 腰 を 下し て 読書 し て いる の に 気がつい た 。
0728
,129,26: そこ は 軒 なみ に カフェー の 立ち並ん で いる 所 で 、 各々 の 戸口 に 美人 女給 が 立っ て 、 露 路 へ
^
迷い こむ 通行人 を 呼び こみ 、 時には 手 を 握っ て 引っぱり こも う と し たり し た 。
0759
,5659,23: 「 いつも 、 こうして 鍵 を かけ て おく ん だ けど 、 今日 は どう し た こと か 、 あんた が
^
迷い こん で き た から 、 泡 を くっ た の さ 」
0777
,728,22: わが身 に 課せ られ た 義務 を 忘れ て 無為 に すごし て いる うち に 、 二 十 年 目 に
^
迷い こん だ 風来坊 が た ッ た 六 七 日 の うち に 、 彼女 の 知り 得 た 秘密 の 全て を 見破っ て いる で は ない か 。
0778
,347,16: お 源 と お 米 が 尾羽 うち から し て 正二郎 の ところ へ
^
迷い こん で き た 。
1001
,120,48: きわめて 地味 な 研究所 で 、 政治 的 な 動き の 全く ない ところ な ので 、 世間 的 に も あまり 知ら れ て い ない らしい が 、 朝日新聞 記者 に 語る ところ を 傍聴 し て い た 私 は 、 思いがけ ぬ ところ に
^
迷い こん だ 幸 を 、 しみじみ と 感じ た もの で ある 。
1050
,112,26: 同氏 に よれ ば 、 これ は 胆振 の 有珠 か 虻田 へん の 人 が 、 とある 海岸 の 洞穴 から 下界 の 国 へ
^
迷い こん で 帰っ て から 村人 に いち ぶし じゅう を 物語る 、 いわば 一種 の 実歴 談 として 信じ られ て いる と いう 。
1062
,228,26: しかし 、 わざわざ 聞き に 出かけ て 行っ た 時 は 、 神 々 は やって来 ず 、 狩 に 出 て 、 偶然 そこ へ
^
迷い こん で 野宿 し た 人 だけ が 、 それ を 聞い た という こと で あり ます 。
担ぎ出す
(担ぐ.出す)
延べ語数:
16
0080
,1585,6: 雨 谷 は 、 外 へ
^
かつぎ 出さ れ 、 寝台 自動車 に 乗せ られ て 、 本所 の 百 善 病院 へ つれ て 行か れ まし た 。
0081
,662,4: その 枯葉 を
^
かつぎ 出し て 、 砂浜 の 上 に 積ん で いっ た 。
0091
,1334,2: 幽霊 を
^
かつぎ だす の は 世間 を さわがせ て 、 何 か を たくらん で いる 者 の 仕業 だ 。
0091
,1950,18: 道夫 は 、 なぜ 四 次元 など という へん な 名前 の もの を 大事 そう に
^
かつぎ だし た の か 、 気 が しれ なかっ た 。
0585
,103,2: 神輿 が
^
かつぎ 出さ れ 、 神楽 と 手踊 と 歌謡 と 手品 と が ごっちゃ に 行わ れ 、 後れ ば せ の 盆 踊 まで 始め られ まし た 。
0595
,143,5: 樽 神輿 が また
^
かつぎ 出さ れ てる らしく 、 波 の よう な 人声 が きこえ て き た 。
0613
,37,42: 小柄 ながら 肝 の すわっ た 男 で 、 鉄兜 から 黒 巻 脚絆 の きりりと しまっ た 脚 の 先 まで 隙 も ない 厳重 な 身固め 、 これ まで 何 回 と なく 血 の 中 から 負傷 者 を
^
担ぎ だし た 体験 は 、 よく 級友 の 輿望 を あつめ て 、 この 小男 が 先頭 きっ て 飛びこむ 煙 の 中 へ 、 級友 は 一つ の 玉 に なっ て 突っ込ん だ もの だっ た 。
0613
,667,14: 二 人 ずつ 組 に なっ て 燃える 病棟 の 中 から 患者 を
^
担ぎ だす の で ある 。
0623
,37,11: 社会 的 に 忘れ た 時 に すら 政治 的 に
^
担ぎ ださ れ て くる の で あっ て 、 その 存立 の 政治 的 理由 は いわば 政治 家 達 の 嗅覚 による もの で 、 彼等 は 日本人 の 性癖 を 洞察 し 、 その 性癖 の 中 に 天皇 制 を 発見 し て い た 。
0623
,148,27: 人間 は 結局 処女 を 刺殺 せ ず に は い られ ず 、 武士 道 を あみださ ず に は い られ ず 、 天皇 を
^
担ぎ ださ ず に は い られ なく なる で あろ う 。
0785
,394,23: 「 山 キ の 主人 が 頭 を まるめ 法衣 を まとっ て 棺桶 に ね て から 、 フタ を とじ て
^
担ぎ だし て ダビ 所 に 安置 し て コマ 五 郎 が 扉 を しめ 錠 を 下す まで 、 あなた 方 は 目 を 放さ ず 見 て い た の です ね 」
0785
,761,11: そして そこ から 出る ヒマ が ない うち に 棺桶 は
^
担ぎ ださ れ た の です から 、 どうしても ヌケ 道 の 用意 が なく ちゃ ア 出 られ ない 」
0943
,38,66: おなじ 正月 の 十 一 日 、 池 の 端 の 下 邸 に 尾張 侯 、 酒井 日向 守 、 酒井 大 学頭 、 松平 摂津 守 など を 招い て 恒例 の 具足 祝い を し た が 、 酒 狂乱 舞 の さなか 、 見 あげる よう な 蓬莱山 の つくり もの を 据え た 十 六 人 持ち の 大 島台 を
^
担ぎ だし 、 播磨 守 が 手 を 拍 つと 、 蓬莱山 が 二つ に 割れ て 、 天 冠 に 狩衣 を つけ 大口 を 穿い た 踊子 が 十 二 、 三 人 あらわれ 、 「 人間 五 十 年 、 下 天 の 内 を くら ぶれ ば 、 夢幻 の ごとく なり 」 と 幸 若 を 舞っ た 。
0958
,27,24: それでも 、 せっかく ここ まで 訪ね て き た の で ある から と いう ので 、 三 人 は 流れ へ 竿 を
^
かつぎ だし た 。
1073
,2979,34: 将門 も 、 何 か 、 死力 を ふるっ て 、 喚こ う と し た が 、 とたんに 、 長い 廊 の 橋 を こえ て 、 戸外 の 広前 へ 、
^
かつぎ 出さ れ て い た 。
1175
,1177,33: この 界隈 の 大 掃除 日 は 先月 の 二 十 五 日 と 区役所 から 通達 が あり 、 その 日 僕 と 野呂 は それぞれ 自分 の 部屋 の 畳 を
^
かつぎ 出し 、 庭 で ポンポン と 引っぱたい た 。
滑り込む
(滑る.込む)
延べ語数:
16
0015
,344,41: セット の 終っ た ころ 、 田島 は 、 そっと また 美容 室 に は いっ て 来 て 、 一 すん くらい の 厚 さ の 紙幣 の たば を 、 美容 師 の 白い 上衣 の ポケット に
^
滑り こま せ 、 ほとんど 祈る よう な 気持 で 、
0089
,626,19: そして それ に ぶつかっ た はずみ に 、 すぐ 前 の 壁 の 穴 の 中 へ ずるずる と
^
滑り こん だ 。
0141
,794,15: たがい ちがい に し て なら ば 、 裸 の 体 が 小さく て も
^
滑り こむ 危険 は ふせげる の で あっ た 。
0180
,59,19: 今日 の 生活 として だれ しも やむを得ない こと は 、 その 程度 の ちがい だけ で ある ところ まで
^
辷り こむ と 、 本質 を かえ て 社会 悪 と なり 、 また 犯罪 的 性格 を もつ よう に なっ て しまう 。
0598
,379,19: ちょっと 気 が 立っ て 、 中途 で 機嫌 を わるく し 、 そのまま 人形 めい た 平常 に
^
滑り こん だ の で あろ う か 。
0672
,81,102: 男 の 人 は 、 大学生 ぐらい の チンピラ 共 まで 、 まるで 自分 が 世界 を 動かす 心棒 で で も ある よう な 途方 も ない ウヌボレ に 憑かれ て いる から 、 戦争 だ 、 敗戦 だ 、 民主 主義 だ 、 悲憤 慷慨 、 熱狂 協力 、 ケンケンガクガク 、 力み かえって 大変 な 騒ぎ だ けれども 、 私 たち は 世界 の こと は 人 が 動かし て くれる もの だ と きめ て いる から 勝手 に まかせ て 、 世相 の 移り変り に は 風 馬 耳 、 その 時々 の 愉し み を 見つけ て
^
滑り こむ 。
0727
,29,9: テニス 式 に アンツーカ 野球 場 という の は
^
滑り こみ が 出来 なく て ダメ で あろ う が 、 だいたい に 於 て 夜 に なる と 風 が なぐ よう な 形勢 で ある から 、 いずれ は 夜間 野球 という こと を 主として 考える の が よろしい よう に 思っ た 。
0811
,105,11: 下田 上空 を すぎ て 下降 、 一直線 に 羽田 へ
^
滑り こむ 。
0817
,514,13: 彼女ら は 平々凡々 で ある が 、 平々凡々 と どこ へ で も
^
滑り こみ 、 ちゃんと 仕事 の 責任 を 果し 、 クッタク が ない という 非凡 人 で も ある らしい 。
0817
,532,16: 見る から に 平々凡々 たる 娘 さん で あり 、 平々凡々 と どこ へ で も
^
滑り こん で いる よう な 感じ は 、 この 人 たち の 場合 でも 同様 で あっ た 。
0947
,3500,10: サト子 が 、 あわて て 芳夫 の となり に
^
辷り こむ と 車 は いきなり 四 丁目 の ほう へ 走り だし た 。
0947
,3780,8: と 愛一郎 の となり の シート に
^
辷り こん だ 。
0948
,1129,27: 煖炉 の 右手 の 扉 の ノッブ が そろそろ と 動き 、 音 も なく 開い た ドア の 隙間 から 黒い 人影 が 広間 に
^
辷り こん で き た 。
1040
,465,8: 本塁 を 想定 し た 洋介 は 、
^
滑り こん で くる 架空 の 走者 に対して 、 絵 に 描い た よう な ブロック の 姿勢 を 取っ た 。
1183
,137,4: 窓 の 下 に
^
滑り こん で 、 一切 を そこ に 脱ぎ捨てる 」
1183
,148,7: 列車 は ようやく 青葉 の 軽井沢 に
^
滑り こん だ 。
閉め上げる
(閉める.上げる)
延べ語数:
15
0003
,2621,7: 君 は 同時に ズボン の バンド を
^
しめ 上げ た ね 。
0140
,4845,24: 伸子 の 心 は 、 いう に いえ ない 哀憐 と 、 人間 生活 へ の わけ の わから な さ で 、
^
しめ あげ られ た 。
0141
,2456,28: 小説 も よみ 外国 雑誌 の 絵 も 見 て いる 多 計 代 は 、 そういう 情景 の なか に 、 細腰 を 蜂 の よう に
^
しめ あげ て 、 華美 な 泡 の よう に ひろがる スカート を ひい た 金髪 の 女 たち の 、 故国 に ある 家庭 など を 男 に 忘れ させ て いる 嬌声 を きい た の だろ う 。
0235
,24,11: 険相 な 眼 と 口 を 帽子 の 顎 紐 で
^
しめ 上げ た 警官 たち が 、 行列 の 両側 について 歩い て 寸刻 も 離れ ない ばかり か 、 集合 地点 に は 騎馬 巡査 が のり出し た 。
0544
,286,21: あなた の 情熱 が うれしい 、 と 囁い て 、 彼女 は しばしば 蛇 の よう に おれ の 体 を
^
しめ あげ た が 、 然し 、 獣 で は ある まい し 、 常住不断 に 性慾 を 、 いや 妥協 し て 、 情熱 を 持ち 続け られる もの で は ある まい 。
0592
,343,30: 彼女 は その 時 和服 を 着 て い た が 、 臀部 は 臼 を 据え た よう に 小 揺ぎ も なく 、 帯 や 細 紐 で
^
しめ あげ た 腰 の 下 に 、 腹部 が まる み を もっ て 盛り 上っ て いる 。
0647
,418,2: ノド を
^
しめ あげる よう に し て ムリ に 押しつめ て くる もの は 、 私 の 決意 の 惰性 だけ で 、 私 は ノロ く と にじりよる よう な 、 ブザマ な 有様 で あっ た 。
0702
,100,9: 連呼 し ながら 二 人 の 首 を
^
しめ あげ た の で ある 。
0702
,248,24: 保久 呂 湯 へ 泊っ た 七 ツ の 子供 が ちゃんと 知っ て い た こと は お前 が 子供 の 首 を
^
しめ あげ た の で も 歴々 と し て いる で は ない か 」
0732
,842,9: いきなり 大納言 の ふとっ た クビ を 両手 で
^
しめ あげ て 、 アウ 、 アウ 、 アウ 、 さすが の 大納言 も この 時 ばかり は 目玉 を 白黒 、 腰 を うかす ところ を 、 いきなり 横 に ねじ 倒し て 、
0807
,217,5: ころん だ ところ を キンタマ
^
しめ あげ て 、 くら すけ て から 、 ふんじばっ て 村 の 外 へ 捨て て しまえ 」
0977
,287,15: 「 ホホン 、 そりゃ ええ 、 “ 中央 集権 ” で 、 労働 者 を
^
しめ あげ て ——」
0987
,154,29: ( と 言っ た の は 、 下士 が ツ と 寄っ て 、 背広 の えり に 両手 を かけ て 、 十文字 に グイ と ノド を
^
しめ あげ た の で ある 。
0995
,693,22: ( すこし ばかり 手 を バタバタ さ せ て 相手 を ふせご う と する が 、 ひと たまり も なく
^
しめ あげ られ 、 顔 が 土気色 に なっ て 来る )
1172
,434,2: 油粕 を
^
しめ 上げる よう に しぼり上げ られ て 、 大事 な もの を なくし て しまう 。
流れ下る
(流れる.下る)
延べ語数:
15
0069
,7,9: 雪渓 の 上 を 、 しぶき を あげ て
^
流れ 下る 滝 とも 川 と も つか ない もの が 出来 、 積雪 は どんどん やせ て いっ た 。
0071
,7,9: 雪渓 の 上 を 、 しぶき を あげ て
^
流れ 下る 滝 とも 川 と も つか ない もの が 出来 、 積雪 は どんどん やせ て いっ た 。
0141
,22001,27: 伸子 は 甲板 の 椅子 によって 、 鏤める という 字 そのまま に 美しく 、 大きく 黒い 空 に きらめい て いる 星 を 見 まもり ながら 、
^
流れ 下る 若い 男 の 唄 声 に とかさ れ て そのまま 眠っ て しまっ た こと も あっ た 。
0468
,20,14: ○ 山嶺 から 滝 なだれ に 氷河 の よう な 雪 溪 が
^
ながれ 下っ て 居る 。
0504
,84,14: それ と 同時に 止め て も 止ら ない 涙 が スルスルスルスル と 頬 を
^
ながれ 下っ た 。
0507
,75,19: 里 道 の 中央 が 高い ので 雨降り の 水 は 皆 両側 の 住居 の 方 へ
^
流れ 下る ので 、 家 の 前 の 、 広場 めい た 場所 の 窪 い 所 だの 日光 の あまり 差さ ない 様 な 処 は 、 いつ でも 、 カラカラ に なる 事 は なく 、 飼猫 の 足 は いつ でも こんな 処 で 泥ま びれ に なる の で ある 。
0569
,450,3: その 水 が
^
流れ 下っ て 、 深い 淵 に なっ て いる 。
0978
,966,5: とめど も なく 涙 が
^
流れ 下る
0983
,186,18: その 急流 に 乗っ て ギギギ 、 ゴドン 、 ギーッ と 音 を さ せ て 筏 が
^
流れ くだっ て 行く 音 。
0987
,795,7: … … つまり 川 の 水 が
^
流れ くだっ て 来 た よう な もん だ 。
1076
,1517,36: 人 が 瓠 や うつ ぼ 舟 に 乗っ て 、 浪 に 漂う て 浜 に 寄っ た という 東方 の 昔語り は 、 しばしば 桃太郎 や 瓜 子 姫 の ごとき 、 川上 から
^
流れ 下る という 形 に 変り 、 深山 の 洞 や 滝 壺 に は 、 美しい 竜宮 の 姫 神 の 常住 を 説く もの が 稀 で ない 。
1076
,1633,56: 山 と 海 と で は まるで ちがう よう だ が 、 大きな 島 に 移っ て 海 の 見え ない 山あい に 住む よう に なる と 、 自然 に この 変化 は 起こる もの と 見え て 、 桃太郎 の 桃 で も 瓜 子 姫 の 瓜 で も 、 ともに 川上 から
^
流れ 下り 、 滝 壺 の 淵 に は 竜宮 の 乙 媛 が 機 を 織っ て おら れる よう に も 伝え て いる 。
1104
,30,28: アラスカ の 氷河 は 、 この カナダロッキイ に 降っ た 雪 が 、 万年雪 と なり 、 それ が 渓谷 に そっ て 、 太平洋 側 へ
^
流れ 下っ た もの で ある 。
1104
,49,2: 氷河 が
^
流れ 下る とき に は 、 両 岸 や 底 の 岩 壁 を 削り とっ て 、 たくさん の 小石 を 運ん で くる 。
1104
,54,9: 氷河 は 、 非常 に ゆっくり と 、
^
流れ 下っ て ゆく 。
投げ出す
(投げる.出す)
延べ語数:
15
0067
,323,15: 五 人 は くたびれ て 、 みにくく なっ て 、 海岸 に 足 を
^
なげ 出し た 。
0112
,1167,15: 楽譜 を うつし て 居 た 千世子 は ピアノ の 上 に ペン を
^
なげ 出し て 、 うんざり し た 様 に H の 顔 を 斜 に 見 て 居 た 。
0141
,6724,33: ソヴ・キノ の スタディオ から 帰り に 伸子 たち の とまっ て いる パッサージ・ホテル へ よっ た 中館 公一 郎 は 、 映画 監督 らしい しゃれ た ハンティング を テーブル の 上 へ
^
なげ 出し て 、
0141
,16074,27: 桃色 の リボン で 飾ら れ た 金色 の 杖 を もっ て 、 あっさり と 可愛らしい 小 花 模様 の 服 を つけ て 足 を
^
なげ 出し て いる 羊 飼い 娘 の 姿 は 、 それだけ 見 て い て も 、 その 背景 に 花盛り の リンゴ 樹 や え に し だの しげみ が 想像 さ れる よう だっ た 。
0178
,6,33: ネフリュードフ に 悪態 を つく ところ 、 牢獄 で ウォツカ を あおっ て 売笑 婦 の 自棄 の 姿 を 示す とき 、 山口 淑子 は 、 体 の 線 も 大きく
^
なげ 出し て 、 所 謂 ヴァンパイア の 型 を 演じる 。
0267
,13,67: 人民 生活 の 底 を つい た 経済 窮乏 から 生じる 国内 問題 を そらす ため に 、 わたし たち の 目 を あて ども なく あの こと から この こと と 走ら せる ため に 、 落 付い た 分別 を 失わ せる ため に 、 何 が どう な の か 正体 も わから なく て ただ センセーション ばかり おこす 事件 が 、 次々 と
^
なげ 出さ れ て い ます 。
0457
,64,10: 私 は 、 サビエット を 卓子 の 上 に
^
なげ 出し て 玄関 に 出 て 見 た 。
0504
,87,45: パアッ と 瞳 の 開い た 輝 の ない 眼 、 青白い 頬 、 力 ない 唇 、 苦し さ に 細い 育ち きれ ない 素 なお な 胸 が 荒く 波立っ て 、 或 る 偉大 な もの に 身 も 心 も
^
なげ 出し た 様 に 絶望 的 な 妹 の 顔 を 一目 見 た 時 —— おお あの 時 の 恐ろし さ 、 悲し さ 、 いかほど 年月 を 経る とも 、 私 に 生 の ある かぎり は 必ず あの 顔 を 忘れる 事 は ある まい 。
0505
,4,35: 切りつめ た 暮し を 目 の 前 に 見 て 、 自分 の ため に 起る 種々 な 、 内輪 の ご たく さ の 渦 の 中 に 逃げ られ ない 体 を
^
なげ 出し て 、 小突き あげ られ たり 、 つき 落さ れ たり する 様 な 眼 に 会っ て 居 なけれ ば 、 なら ない 事 は 、 しみじみ 辛い 事 で あっ た 。
0505
,124,30: 二 時間 ほど し て 、 二 人 が 戻っ た 頃 に は 、 お 君 は 、 黄色い 光 の 下 で 、 たるん だ 顔 を
^
なげ 出し て 、 いびき を かき ながら 夢 も 見 ない 眠り に 陥 ち て 居 た 。
0505
,161,1:
^
なげ 出し た 顔 を お節 の 方 から 見る と 、 明らか に 骸骨 の 形 に 見え た 。
0507
,163,1:
^
なげ 出さ れ た 木 の 根っこ は 、 ふて た 娘 の 様 に フウフウ と はげしい 煙 に 、 あたり を ぼやかし て 居 た 。
0510
,265,5: 足許 に 無 雑作 に
^
なげ 出さ れ た 真赤 な 毛糸 は 二 人 の 足許 に からみつい て フワリ フワリ 何 か 謎 を ささやい て いる 様 に し て い ます 。
0511
,48,1: と
^
なげ 出し た よう に いう 。
1172
,377,11: 私 は 男 と 並ん で 草原 に 身 を
^
なげ 出し て すわっ た 。
突き上げる
(突く.上げる)
延べ語数:
15
0105
,86,6: 千穂子 は ふっと 涙 が
^
突き あげ て 来 た 。
0508
,251,68: 殆ど 無 人格 な 様 な 年 を 取っ た 主人 を 無い が しろ に し て 何 でも 彼 ん で も お 関 の 命 の まま に 事 の 運ば れ て 行く 山田 の 家庭 は ごった返し に 乱れ て 居 て 口汚い 罵り や 、 下等 な 憤り が 日 に 幾度 と なく 繰返さ れ て 居る 中 で 、
^
突き あげ られ たり 突き 落さ れ たり し て 居る お 久美 さん の 苦し さ は 到底 その 上手く も とら ない 口 で 云い 現 わす 事 など の 出来る もの じゃあ ない 事 は よく よく 蕙子 も 知っ て 居 た 。
0552
,346,27: 高木 さん は 身動き し た が 、 あと は しいんと なっ た 気持ち で 、 やがて 、 苦悶 の 熱い 塊 が わたし の 胸元 に
^
突き あげ て き た … … 。
0782
,155,21: 腹部 の 二 ツ は 角 の 根本 まで 深く やら れ て 、 えぐら れ た 後 に 角 に
^
突き あげ 振りまわし て はね られ た らしく 、 傷口 は 四方 に ちぎれ て 大きな 口 を ひらき 、 ハラ ワタ が とびだし て い た 。
0782
,766,13: 牛 が おどろい て 、 角 を ぬく と 、 もう一度 花房 を
^
突き あげ て 自分 の ナワ を きっ て 盲 メッポウ 走り だし た の でしょ う 。
0808
,426,38: 斬っ て くる と 思っ た ナギ ナタ の 刃 が そう で は なく て 、 その 行手 に サッと 心 の 奪わ れ た 時 、 アネサ は 斬ら れ ず 、 その 石 突き で
^
突き あげ られ て 、 五 六 間 も ケシ 飛ん で い た 。
0963
,52,74: 六 人 の 刑 手 が そろい の 大身 の 槍 を もっ て 三 人 ずつ 左右 に 立ち わか れ 、 その 槍 を 合わせ て 御 槍 参る ぞ と 一声 かける と 同時に 槍 で 罪人 の 胸 を とんと 打ち 、 左右 に ひき わかれ 、 進み ながら たがい に 三 槍 ずつ 合わせ て 六 槍 、 いずれ も 脇腹 から 肩 上 に 穂先 が 出る ほど
^
突き あげ 、 さい ご に 一 人 の 槍 で のど ぼ とけ を かきとっ て 、 終る の で ある 。
0978
,206,0:
^
突き あげ て き た 嘔吐
0980
,61,27: その うち に 、 私 の うち に 自分 で も びっくり し た くらい に 出しぬけ に 、 そして 、 はげしい 一種 の 気持 が
^
突き あげ て き まし た 。
0988
,6226,17: 波 の 音 は 、 地 の 底 から の よう に 、 ゴゴーッ 、 ゴゴーッ と
^
突き あげ 、 ゆすぶ つ て 、 僕ら 三 人 を 包ん で いる の です 。
0993
,463,3: ( これ は
^
突き あげ て 来る 、 泣き声 を おさえつけ た ため の 声 。
0995
,1404,2: (
^
突き あげ て くる 吐気 と たたかい ながら 、 手 に つい た カス を なめる )
1072
,4958,5: 義平 太 は 身ぶるい に
^
衝き 上げ られ た 。
1073
,2460,3: 何 か に
^
衝き 上げ られ た よう に 。
1173
,840,13: 荒涼たる 疑念 が 何 の 連関 も なく 彼 の 胸 を
^
衝き 上げ て 来 た 。
這い上がる
(這う.上がる)
延べ語数:
15
0026
,18,19: 和服 の 着流し で コンクリート の たたき に 蹲っ て いる と 、 裾 の ほう から 冷気 が
^
這い あがっ て 来 て 、 ぞくぞく 寒く 、 やりきれなかっ た 。
0084
,197,10: しかし 張 も ネッド も 崖 の 上 へ は
^
這い あがっ て こ なかっ た 。
0617
,973,22: その 温み を 慕っ て 来 た もの か 、 綴じ 合せ た 縁 板 の 隙間 から ちろ ちろ と
^
這い あがっ て 来る もの が ある 。
0787
,560,5: 一同 は 谷 から
^
這い あがっ て 、 再び 住宅 の 方 へ 戻っ て き た 。
0863
,291,24: すると そこ から 、 信じ 難い 、 思い も よら ぬ 、 ほとんど 名状 し 難い もの 、 —— そういった あらゆる 恐怖 が
^
這い 上がっ て 来 まし た 。
0944
,294,5: 氷河 の 床 まで
^
這い あがる と 、 狭い ところ を ぬけ て くる 狂風 が 、 地上 に ある もの は 一切 合財 吹き払っ て しまお う という 勢い で 、 呵責 なく 吹き に 吹く 。
0948
,251,26: いや と いう ほど 水 を 飲み 、 化け そこなっ た 水 の 精 の よう に 、 髪 から 滴 を たらし ながら 岸 に
^
這い あがる と 、 気 ぬけ が し て 、 ひと 時 、 茫然 と 草 の 中 に 坐っ て い た 。
0953
,346,13: 善 世 が 夏 草 を かきわけ ながら 谷 の なぞえ を
^
這い あがっ て き て 、 やや しばらく の 間 、 階 隠 の 下 に うずくまっ て い た が 、 すらすら と 細 殿 へ 入りこむ と 、 ふところ から 大きな 犬釘 と 金 鎚 を だし 、 あおのけ に 倒れ て いる 泰文 の 眉間 に 釘 を まっすぐ におっ 立て 、 頃合 を はかっ て 、
0981
,1934,8: 昇っ て 行っ て 山 の 傾斜 を
^
這い あがる
0983
,256,21: 仲 しゃ ん 、 ありゃ 、 そら 、 トモ の 方 に 真黒い もん が 、 川 ん 中 から
^
這い あがっ て 坐 つ ちよ る !
1013
,1082,28: ハッ と し て 中 を のぞきこん で 見 たら 、 慣れ てる と みえ て 水 に 押し流さ れ ながら 、 また 板 に 取り付い て
^
這い 上がり ながら 私 の 方 を 振り返っ て 笑っ て 、 そのまま 姿 は 曲っ て いっ て しまう 。
1013
,1101,21: 私 が 道 を 降り 切ら ぬ うち に 、 二 人 とも 曲り角 で 混凝 土 の 側壁 へ
^
這い 上がっ た の でしょ う 、 やがて 私 に は わから ぬ 母国 話 で 、 嬌声 を 挙げ ながら 、 縺れ 合っ て 小径 を 上っ て 来 まし た 。
1041
,2220,21: この 穴 の なか から 、 一 九 五 〇 年代 の なかば に 、 ある 種 の 人 たち を
^
這い あがら せ て とりあえず 解放 し た の が 、 すぐれ て ハッピー で 同時に ペシミスティック な あの ロックンロール だっ た 。
1072
,28,8: と 、 田 の 畦 を 、
^
這い 上がっ て いる よう だっ た 。
1171
,3232,15: うち は この 子 ば 抱い ち 、 飯櫃 と いっしょ に 二 階 に
^
這い あがり まし た 。
飛び込む
(飛ぶ.込む)
延べ語数:
15
0098
,244,10: 昼間 も 食事 を し て いる 唇 へ まで
^
跳び こん で 来る 。
0140
,2077,33: 日野 さよ子 が 来 た と 聞い たら 、 泰造 が 、 そう か 、 と いう なり 、 さっき 帰っ た とき に もう 入浴 を すまし た 風呂 へ また
^
とび 込ん だ 、 という の で あっ た 。
0454
,155,9: いざ と なっ たら 、 後 の 河 に
^
とび 込む 覚悟 で 、 火 の 子 を 払い 払い し て 居る うち に 、 朝 に なり 、 着 の みき の まま で 林 町 に 来 た 。
0474
,2,2: 窓 から
^
とび 込ん で 来る 猫 。
0748
,277,12: にわか 仕込み と みえ て 、 その 場 で うち 合せ て
^
跳び こん どる から 、 なかなか 、 そろわ ない 。
0748
,284,23: ダイヴィング と いえ ば 、 むかし 、 立教 の 原 君 という の が 、 なん でも かん で も 逆立ち し て
^
跳び こみ た がる 先生 で 、 フンドシ 一つ で いつも プール 際 を うろうろ し て いる お 行儀 の 悪い 選手 で あっ た 。
0748
,285,14: 彼 は いつ まで も 上達 し なかっ た が 、 いつ まで も
^
跳び こん で おり 、 たぶん 柴原 君 も 一 しょ に 跳び こん だ こと が ある だろ う と 思う 。
0748
,285,26: 彼 は いつ まで も 上達 し なかっ た が 、 いつ まで も 跳び こん で おり 、 たぶん 柴原 君 も 一 しょ に
^
跳び こん だ こと が ある だろ う と 思う 。
0748
,287,2: それで 跳板
^
跳び こみ まで クルクル やっ て いる から 、 私 も 気 が 強く なっ た 。
0918
,476,35: 武家 の 着こ ん だ 裃 、 長袴 を みごと に 「 野暮 」 と 捨て去っ て 、 幡 随 院 長兵衛 の よう に 鎗 の ふす ま の 中 に 、 裸一貫 で
^
とび 込ん で いく あの 意気 、 あれ が 新しき 町人 の 人間像 、 一つ の 美 の 類型 と なっ て いく の で ある 。
0989
,1848,3: はじめ 何 が
^
とび 込ん で 来 た の か 、 誰 も 気 が 附か なかっ た 。
0993
,4768,10: 金吾 金太 、 そこ の 内 の 横 に
^
とび 込め !
0993
,4770,22: ( その 老爺 が 妙 な 叫び声 を あげる の を 引っ 抱え て 、 ころげる よう に 、 横路 地 に
^
とび 込む )
1072
,8158,38: ここ で は 、 必ず 、 数寄屋 の 外 に 立っ て いる はず の 藪田 助 八 も 、 ふと 、 その 様子 を 見 て 、 愕然 と 、 越前 守 の うし ろ まで
^
跳び こん で 来 た 。
1183
,111,4: ざぶんと 浴槽 に
^
跳び こむ 。
救い出す
(救う.出す)
延べ語数:
15
0082
,1596,13: 博士 が 責め ころさ れ ない ま え に 、 一刻 も 早く
^
救い だし て ください 。
0082
,1602,13: 五 人 の 少年 たち が 、 熱心 に 谷 博士 を
^
救い だす こと を 検事 に 頼ん だ ので 、 氷室 検事 の 決心 は ようやく きまっ た 。
0082
,2595,19: 山形 警部 は 、 戸山 少年 たち 五 名 と 協力 し 、 ほん もの の 谷 博士 を
^
救い だし て 、 研究所 の 中心 部 を 占領 し 、 機械 人間 を 活動 停止 さ せ た 。
0089
,529,7: 幸い に も 、 五井 は
^
救い ださ れ た 。
0089
,863,19: 八木 少年 は 、 意識 を うしなっ た まま で は ある が 、 濁水 から 完全 に
^
救い ださ れ 、 ガラス 天井 の 上 に びしょぬれの 身体 を 横たえ た 。
0089
,1202,13: 方々 探し まわっ た 末 、 天井 の 上 にあたる 部屋 から
^
救い ださ れ た の は 、 永らく 行方 を たずね られ て い た 北岸 を はじめ 七 人 の 村人 だっ た 。
0091
,985,7: われわれ は 一直線 に 木見 学士 を
^
救い だす こと に 進ま ね ば なら ない 。
0732
,2557,6: それ は サルトル を 悪道 から
^
救い だす こと で あっ た 。
0732
,3376,8: そして 、 マニ 教 から 、 あなた を
^
救い だし て 下さっ た 方 が 、 新しい 会社 を 起し て 、 それ が 巷談 社 です 。
0732
,3412,2: あなた を
^
救い だし て 、 重役 に し て 下さっ た の も 、 この お嬢さん です よ 」
0784
,849,32: 「 とにかく 誰 か が 兄 上 を 精神 病院 へ カン キン する タクラミ に もとづい て 組みたて られ た 事 で ある に し て も 、 兄 上 を
^
救い だす に は 、 兄 上 が 狂者 で ない という 証明 を だす 以外 に は 手段 が ない 。
0784
,1147,32: ですが 、 この 質問 に 、 もしも 私 が 期待 し て いる よう な 御返事 が いただけれ ば 、 九分九厘 まで お 兄 様 を 鉄 の 格子 の 中 から
^
救い だす こと が できる でしょ う 」
0784
,1170,29: だが 、 それ を 説明 する 前 に お断り し て おき ます が 、 陰謀 の 筋 を 突き とめ た だけ で は お 兄 上 を
^
救い だす こと が どうやら 不可能 だっ た よう です 。
0785
,936,17: 相当 に 火 が 廻っ て から 、 かねて の 打ち合わせ 通り 誰か が 喜兵衛 さん を
^
救い だす フリ を し て 扉 を 破っ て くれる まで 待た なけれ ば なら ない 。
0947
,1078,20: 愛一郎 の 父 が 、 扇 ヶ 谷 の 家 へ と 言っ た の は 、 苦境 から
^
救い だす ため の 臨機 の 弁 で 、 ほんとう は 、 来 て もらい たい の で は なかっ た 。
舞い上る
(舞う.上る)
延べ語数:
15
0033
,115,14: ひどく 酔っ て 、 たちまち 、 私 の 頭上 から 巨大 の 竜巻 が
^
舞い 上り 、 私 の 足 は 宙 に 浮き 、 ふわり ふわり と 雲霧 の 中 を 掻き わけ て 進む という あんばい で 、 その うち に 転倒 し 、
0191
,22,31: という の は 、 空 を 翔び たい と 熱望 し た 少年 イカルス が 、 大鳥 の 翼 を 体 に つけ て 地上 より 飛び立ち 、 高く 高く と
^
舞い 上っ て 行っ た けれども 、 あんまり 天 に 近い ところ まで 行っ たら 、 ジュピター が 人間 の 少年 イカルス の 剛胆 さ に 腹 を たて て 、 イカルス の 背中 に 翼 を くっつけ て い た 膠 の よう な もの を 太陽 の 熱気 で とかし て しまっ た 。
0445
,37,11: 手 を 入れ た 時 、 さっと 上 の 止り木 に
^
舞い 上っ た 鳥 等 は 一枝 、 一枝 と 降り 、 私 の 指先 が まだ 皆 は 籠 から 出 ない うち に 、 もう 群れ 集っ て 食べ 始め た 。
0507
,55,33: 土地 の 大抵 は 粘土 めい た もの で 赤土 と 石ころ が 多く 、 乾い た 処 は 眼 も 鼻 も 埋め て 仕舞い そう な 塵 と なっ て
^
舞い のぼり 、 湿っ た 処 は いつ まで も 、 水 を 吸収 する 事 なく て 不愉快 な 臭い を 発し たり 、 昆虫 の 住居 に なっ たり する 。
0749
,109,18: ハダカ の 女の子 が い て 、 腰 の あたり から 空中 へ 煉炭 が ゾクゾク と
^
舞い 上っ て 行く ぞ 。
0794
,284,4: つづい て ラッパ が
^
舞い 上っ た 。
0794
,286,5: 今度 は 笛 が
^
舞い 上っ た 。
0794
,290,2: 人形 が
^
舞い 上っ た 。
0794
,292,6: にわかに 二 ツ が 空中 高く
^
舞い 上っ て 落下 し た 。
0794
,293,7: すでに 土 ビン と 茶 ワン が
^
舞い 上っ て いる 。
1039
,658,11: が 、 風 が 強く 、 空 に は 土埃 が
^
舞い 上っ て いる 。
1170
,144,15: 轟然 たる 爆音 とともに 、 黒 煙 は 二 百 米 も 空 へ
^
舞い 上っ た 。
1170
,145,10: 張 作 霖 の 骨 も 、 この 空 に
^
舞い 上っ た か と 思え た が 、 この 凄まじい 黒 煙 と 爆音 に は 我 ながら 驚き 、 ヒヤヒヤ し た 。
1174
,21,21: 支柱 は 文字 盤 も ろ とも 、 まっすぐ に は 飛ば ず 、 そのまま 風 に 乗っ て 中空 に
^
舞い 上っ た 。
1174
,23,12: 音 が し た から 眼 を やっ たら 、 それ が
^
舞い 上っ て い た の だ 。
現れ出る
(現れる.出る)
延べ語数:
14
0452
,134,2: 此処 に
^
現れ 出よ う と は 。
0452
,136,6: 稚い この 遊戯 の 面 に
^
現れ 出る と は !
0504
,151,7: 今 まじまじ と 目 の 前 に
^
表れ 出 た 頬 の ない 美 くし さ 、 冷やか さ を 持っ て 居る 死 は 私 の 心 に また 謎 の 種 を おろし て 行く 。
0506
,218,71: 一つ の 電気 の 下 に 集まっ て 、 毛脛 を あぐら かい て 、 骨 ごつ な 指 を 、 ギゴチ なく 一 イ 、 フウ 、 三 イ 、 と たどら せ て 行く 父親 を かこむ 子供 達 が 、 その 強 張っ た 指 と 、 時々 思い出し た 様 に 、 ジーブッ 、 ブーブー と 響く 音 と から 、 大 奇 籍 で も
^
現れ 出 そう な 眼差し で 、 二つ ならべ た 膝 に 両手 を 突張 って かしこまっ て 居る 。
0508
,967,16: 目 の 前 に は 今 まで 見 た 若者 の 顔 の すべて が
^
現れ 出 て 、 朧気 ながら 髪 の 厚い 輝 や かし い 面 が 微笑 を 湛え て 見え たり 隠れ たり し た 。
0785
,723,19: チョイ と 燃え かけ た ところ で 、 赤い 頭巾 に チャンチャンコ を き て 皆さん 今日 は と
^
現れ 出 で て も 、 その あと で ボウ ボウ 威勢 よく 燃えさかっ て いる 火焔 の 方 に なんとなく 面映ゆくっ て 、 せっかく 生れ変っ た 人間 の 方 に は 威勢 の 良い ところ が 少い ねえ 。
0785
,724,17: 予定 狂っ て 、 本当に 死ん だ と 見せ て 、 アレヨアレヨ という 焼跡 に ノコノコ と
^
現れ 出 で て こそ 、 趣向 という もの さ 。
0819
,110,28: 旅行 者 たる 後 ダイゴ 帝 が 水 に あざむか れ 、 土着 の 親分 氷 鹿 が チャッカリ 井戸 を 占領 し て 井戸 の 中 より
^
現れ 出 で た の は 然るべき ところ で ある かも 知れ ませ ん 。
0849
,335,32: それら は 門構え を もち 、 土蔵 や 倉 を もち 、 石組み の 塀 を めぐらし 、 庄屋 の 屋敷 か と 思う の が 無尽蔵 に 次 から 次 へ
^
現れ 出 で て くる の で ある 。
0899
,16,13: 国立 国会図書館 は 、 かかる 幾つ か の 夢 として ここ に
^
現われ 出 で た 。
0918
,1344,11: organic means of communication ) の 上 に 新しい 経験 が
^
あらわれ でる 。
0947
,402,37: サト子 が 望ん で いる の は 、 あの 青年 を 岩 棚 の むこ う の 砂場 へ 連れこみ 、 潮 が ひい て 、 あす の 朝 、 洞 の 口 が また 水の上 に
^
あらわれ 出る まで 、 赤ん坊 の よう に 抱い て い て やり たい という こと らしかっ た 。
1006
,22,20: しかも その 出発 より よほど 後 に 、 たぶん 五 世紀 の 初め ごろ に 、 人物 の 埴輪 が
^
現われ 出 た と なる と 、 この 埴輪 の 稚拙 さ が 日本 の 原始 芸術 の 怪奇 性 と 全く 縁 の ない もの で ある こと は 、 一層 明らか で あろ う 。
1019
,145,27: その 次に 剽軽 者 として 、 両者 の 失敗 を つぶさに 見て取っ て いる に も かかわら ず 、 しから ば 乃公 が と 、 またまた
^
現われ 出 て 来 た の は 久吉 翁 で ある 。
築き上げる
(築く.上げる)
延べ語数:
14
0157
,12,32: そして ソヴェト 同盟 の 人々 が 献身 し て 愛する 彼等 の 祖国 、 自分 たち の 手 で 、 自分 たち の 生命 で 、 一 九 一 七 年 から
^
築き あげ て 来 た 人民 の 祖国 を 侵略 から 防衛 し て いる 姿 を 思いやっ た こと だろ う 。
0160
,117,33: 人類 が 社会 を 構成 し はじめ て から 、 それ について の 認識 を もち はじめ て 以来 、 より 幸福 に 、 より 快適 に 生きよ う と する 希望 から
^
築き あげ て き た 成果 の 見事 さ について 、 くりかえす の は ほとんど 愚 な 業 で ある 。
0168
,112,34: きわめて 意識 的 に 、 計画 的 に 、 具体 的 諸 方法 を もっ て 、 この 地球 五 分の 一 の 地域 に 、 最も 前進 し た 民主 主義 社会 を
^
築き あげ て いる ソヴェト 同盟 の 市民 の 一部 に しろ 、 自身 の 偉大 な 勤労 と その 献身 の 意味 、 自身 の 刮目 す べき 力闘 と 勝利 と が 、 全 世界 の 平和 と その 推進 の ため に 、 どんなに 重大 な 価値 を もっ て いる か という こと を 、 全 生活 感情 で 自覚 し ない と すれ ば 、 それ は この 市民 たち が 現に その 中 に 生き つつ あり 、 それ を 建設 し 豊富 に し つつ ある 社会 の 本質 にたいして 、 あまり 意識 する 能力 が 立ち おくれ て いる という こと に なる 。
0504
,171,5: 長年 の 苦労 によって
^
築き あげ られ た 自分 の 事業 に 丁寧 に 親切 な みがき を かけ て いよいよ 尊く なり まさっ て 行く 時 に 死 の 手 に その 身 を ゆだねる 事 を 誰 が 喜ぼ う ぞ 。
0563
,536,24: 松 しま で は 、 すぐ に 、 稲荷 の 祠 の 建設 に 着手 し まし て 、 石 の 土台 を
^
築き あげ 、 その 上 に 、 屋根 に 銅板 を 張っ た 白木 の 御堂 を 定着 さ せ まし た 。
0600
,2,9: 他方 は 高い 崖 地 で 、 コンクリート で
^
築き あげ られ 、 病院 の 研究 室 に なっ て いる 。
0685
,218,9: 「 せっかく オレ が これ ほど の 身代 を
^
築き あげ た のに 、 あの 野郎 が いる ばかり に … … 」
0918
,61,86: 無駄 な 力み や 見てくれ や 小理屈 を 捨て去っ て 、 水 と 人間 が 、 生 で ぶっつかっ て 、 微妙 な 、 ゆるがす こと の でき ない 、 法則 に まで 、 探り あて た 時 に 、 肉体 は 、 じかに 、 小理屈 ぬき に 、 その 法則 の もつ 隅々 まで の 数学 を 、 一 瞬間 で 計算 し つくし て 、 その 法則 の もつ 構成 の すばらしさ を 、 筋肉 や 血 や 呼吸 で もっ て はかり 、
^
築き あげ 、 その もつ 調和 、 ハーモニー 、 響き あい を 、 肉体 全体 で 味わう の で ある 。
0918
,91,3: 国家 を
^
築き あげる 努力 と 試み 、 社会 の 関係 、 道徳 、 法律 、 経済 、 政治 など 、 みんな この 試み に ほかなら ない 。
0918
,633,7: これ が 十 九 世紀 まで
^
築き あげ られ た ルネッサンス 以後 の 欧州 の 音楽 の 姿 で ある 。
0918
,816,15: 自己 が その 観点 を 意識 する 個性 を 奔騰 さ せる 自由 人間 の
^
築き あげる 体系 の 空間 で は ない 。
0989
,1544,2: 人間 が
^
築き あげ て 来 た 科学 が 自然 に そういう 所 まで 来 て しまっ て 、 そい で 原子力 が 人間 の 自由 に なっ て しまっ た ん です 。
0994
,1404,6: … … もと の よう に
^
築き あげる こと は 多分 もう 出 來 まい 。
1075
,738,41: つまり わたし たち 日本人 は 、 あの 小さな ぼやぼや と し た 草 小屋 から 、 だんだん と 工夫 を かさね て 、 色 と いい また 形 と いい 、 今 まで まるで 見 られ なかっ た 美しい もの を
^
築き あげ て 、 それ を 全国 に ふき ゅうさせたのであって 、 だれ の 力 という こと が たずね 難く 、 また 毎日 見なれ て しまっ た ゆえ に 、 これ を あたりまえ の よう に 思う 者 ばかり 多く なっ た が 、 人 が 集まっ て 大きな 事業 を なしとげ 、 かつ 生活 を 改良 し た という 点 から 見れ ば 、 これ も また 民族 の 一つ の 記念 、 一種 の ピラミッド で あっ た と 言う こと が できる 。
放り上げる
(放る.上げる)
延べ語数:
14
0080
,2111,22: だが かれ は どう し た わけ か 、 その 前 に 穴 の 上 へ 、 ぽん と 手帳 を
^
ほうり あげ た 。
0081
,13,33: それ は ひじょうに 神秘 な 力 を もっ て い て 、 ほんの ちょっとした 力 で もっ て すごい 爆発 を おこし 、 御 本人 を 運命 の 舞台 へ 、 ドーン と
^
ほうり あげる の だ 。
0084
,1004,6: 僕 たち は 、 空中 へ
^
放り あげ られ た ん だ 」
0084
,1007,3: 「 空 へ
^
放り あげ られ た って 」
0084
,1013,8: で 、 僕 たち は どうして 空中 へ
^
放り あげ られ た ん だろ う 」
0084
,1016,5: 「 家 ごと 空 へ
^
放り あげ られる という の は 変 じゃ ない か 。
0084
,1023,5: だから 塔 が 空 へ
^
放り あげ られ た ん だ 」
0084
,1679,6: そして 二 三 度 宙 に
^
放り あげ られ た 感じ で あっ た 。
0095
,961,12: 三 人 の 記者 たち は 、 困惑 の 絶頂 に
^
放り 上げ られ て い た 。
0617
,2457,21: それ を 手早く 拵え て 、 持っ て いっ て 、 あて も なく やんま の か がい の 中 に
^
放り 上げる 。
0947
,3719,9: 飯島 の 家 の 屋根 部屋 か なんか へ
^
ほうり あげ た きり 、 どこ に ある の か 思い だせ なかっ た の … … そういう 弱味 が ある ので 、 押し きれ なかっ た らしい … … それ は それ として 秋川 が 、 だまっ て お金 を 出し て くれ たら 、 パーマー なんか と 組ん で 、 あなた の もの を 裏 から 剥ぎ とり に かかる よう な あくどい こと は 考え なかっ た でしょ う 」
0948
,138,36: 宇野 久美子 が 身 に つけ て い た もの は 、 汽車 の 中 に 置い て 行く つもり な ので 、 二 等 車 を 通り ぬけ ながら 網棚 の あい た ところ へ
^
放り あげ 、 前部 の つづき の 車 に 移っ た 。
0948
,1273,33: 宇野 久美子 が スーツ ・ ケース を 提げ て 入っ て 来 た ので 、 宇野 久美子 だ と 思い ながら 見 て いる と 、 この スーツ ・ ケース を 網棚 に
^
放り あげ て 、 前部 の 車 室 に 行っ た きり 、 大阪 駅 へ 着い て も 帰っ て 来 ない 。
1041
,3659,13: ステージ ちかく に い た 女性 たち は 、 ナプキン を ステージ に
^
ほうり あげ た 。
張り上げる
(張る.上げる)
延べ語数:
14
0014
,127,44: と 叫び 、 金盥 も 打ち つづけ て い まし て 、 近所 近辺 の 人 たち も 皆 、 起き て 外 へ 飛び出し 、 騒ぎ が 大きく なる ばかり で ござい まし た ので 、 お まわり は 、 蛮声 を
^
張り あげ て 、 二 階 の 者 たち に 、 店 の 戸 を あけろ !
0019
,86,14: 笠井 氏 は 既に 泥酔 に 近く 、 あたり かまわ ず 大声 を
^
張り あげ て 喚き 散らす ので 、 他 の 酔客 たち も 興 が 覚め た 顔つき で 、 頬杖 なんか つき ながら 、 ぼんやり 笠井 氏 の 蛮声 に 耳 を 傾け て い まし た 。
0053
,1937,13: 桑山 竹夫 は ここ を 先途 と サノサ 節 の 調子 を
^
はり 上げ た 。
0053
,2958,13: と 、 思う と 、 鶴雄 は うきうき として 、 大声 を
^
張り あげ て 、
0138
,573,19: 近所 の 教会 の 連中 と 見え 、 子供 が たかっ て 意味 も 知ら ず に 声 を
^
張り あげ 無味 乾燥 な 太鼓 に 追いまくら れる よう に し ながら 、
0506
,70,12: 上 の 子 が 、 恐ろしい 調子 っ ぱずれな 声 を
^
張り あげ て 唱歌 らしい もの を 歌っ て 居る と 、 わき で は こまかい の が 玩具 の 引っ ぱりっこをして 居る 中 に 入っ て 奥さん が 上気 あがっ て 居 たり する の を 見る と 気の毒 に なっ て しまう 。
0612
,2035,22: ところが 本人 の 誠一 は なん の くったく も なく 、 いと 朗らか に 赤ちゃん を あやし ながら 、 大声 を
^
はり 上げ て いる 。
0956
,2119,10: そう か と 思う と 、 突然 、 大声 を
^
はり 上げ て 、 「 貴様 は あんな あな だ !
0983
,281,8: 仲蔵 が のびのび と し た 声 を
^
張り あげる 。
0993
,213,10: 春子 ( その 中 で 、 次第に 声 を
^
張り あげ つつ 、 馬車 の 窓 わく を トントン 叩い て 拍子 を とり ながら 、 ウットリ として 歌い つづける ) かい の しずく も 花 と 散る 。
0993
,3117,10: ( 莚 の 上 に 坐り 直し て 大声 を
^
はり 上げる )
0993
,3780,7: 嘉六 ( いきなり 、 胴間声 を
^
はり 上げ て 、 木曾 節 を うたい はじめる 。
1153
,754,29: すると これ を 聞きつけ た の か 、 浪花節 語り の 前座 だ という 若い 男 が 出 て き て 、 二 人 が 競争 で 声 を
^
張り あげ た もの で ある 。
1153
,756,2: 声 を
^
張り あげる ほど 、 つけ物 が くさる よう に 思え て 、 われ ながら 情なかっ た 。
付き落とす
(付く.落とす)
延べ語数:
14
0003
,58,6: 人間 は 不幸 の どん底 に
^
つき 落さ れ 、 ころげ 廻り ながら も 、 いつかしら 一縷 の 希望 の 糸 を 手さぐり で 捜し当て て いる もの だ 。
0071
,1495,15: と また つづい て 四 、 五 人 が 、 下 に もんどり うっ て
^
つき おとさ れ た 。
0081
,183,9: 「 僕 と ポチ を 海 の 中 へ
^
つき おとし た まま 、 モン パパ 号 は 、 どんどん 先 へ 行っ て しまっ た ん だ な 」
0081
,190,9: まさか あの 人 が 僕 たち を 海 へ
^
つき おとし た ん じゃ ない だろ う に … … 」
0081
,446,7: ある とき は 奈落 の 底 に
^
つき おとさ れ た 。
0081
,455,24: もう いけ ない 、 こんど の 波 で 筏 は ばらばら に なる だろ う 、 この 次 は 海 の そこ へ
^
つき おとさ れる で あろ う など と 気 を つかっ て いる うち に 、 両人 とも すっかり 疲労 し て 、 そのまま ぶっ たおれ 、 意識 を 失っ て しまっ た 。
0171
,192,36: なぜなら 、 主人公 で ある 少年 が 自分 で 溝 に はまっ て 着物 を たいへん よごし た とき 、 それ を 母親 が ひどく 叱る と 、 花村 という 少年 が 自分 を 溝 へ
^
つき おとし て 、 着物 が 汚れ た と 嘘 を つき 、 花村 に 無実 の つみ を きせ ます 。
0185
,16,33: 社会 生活 の 現実 で 、 「 知らし むべ から ず ・ よら しむ べき もの 」 として あつかわ れ た 人民 そのもの の 無 権利 状態 に 、 すべて の 人々 が
^
つき おとさ れ た の で あっ た 。
0219
,3,25: 戦争 の 永い 年月 、 わたし たち の 全 生活 が その ため に 支配 さ れ 、 欺瞞 さ れ 、 遂に 破壊 へ
^
つき おとさ れ ながら 、 直接 の 犠牲 者 で ある 人民 は 、 戦争 の 現実 について 、 また 社会 の 事実 について ほとんど 一つ も 知る 自由 を もっ て い なかっ た 。
0466
,202,5: 父 が 子供 に
^
つき 落さ れ て 、 川 ( 庭 に 引き入れ た ) に 落つ 。
0505
,4,44: 切りつめ た 暮し を 目 の 前 に 見 て 、 自分 の ため に 起る 種々 な 、 内輪 の ご たく さ の 渦 の 中 に 逃げ られ ない 体 を なげ 出し て 、 小突き あげ られ たり 、
^
つき 落さ れ たり する 様 な 眼 に 会っ て 居 なけれ ば 、 なら ない 事 は 、 しみじみ 辛い 事 で あっ た 。
0511
,29,7: 私 は 椽 が わ から
^
つき おとさ れ た よう な 気持 で だまっ て しわ の 多く なっ た 私 の 母 の かお を 見つめ て 居 た 。
0854
,241,8: 私 は 苦悩 、 失意 の 地獄 へ
^
つき 落さ れ た 。
0956
,1621,16: あなた が 都 へ 連れ て 行か れ たら 、 それ こそ 不幸 の どん底 に
^
つき 落さ れる の です よ 。
刻み込む
(刻む.込む)
延べ語数:
14
0140
,2824,25: 少く とも 今 伸子 の 前 に 並ん で いる 三つ の 若い 顔 の どれ に も 、 苦悩 の 刻み め は 大して
^
刻み こま れ て い ない よう に 見え た 。
0141
,2645,35: そう 云わ れ て みる と 、 その テーブル の 上 に は 同じ 様 に 透明 な ウォツカ の ガラス瓶 が 幾 本 も ある なか に 、 レモン の 黄色い 皮 を
^
刻み こん だ の が 二 本 あっ て 、 伸子 たち の 分 は その 瓶 から つが れ た の だっ た 。
0201
,8,113: 天津 で ミッション の 仕事 を し て い た ひと の 息子 として 生れ 、 天津 に いる アメリカ 人 の 少年 として 青年 時代 の 初期 を 中国 に 育っ た ジョン ・ ハーシー の 心 は 、 喧騒 な 中国 の 民衆 生活 の あらゆる 場面 に あふれ 出 て いる 苦力 的 な 境遇 、 底 しれ なく 自然 と 人間 社会 の 暴威 に 生存 を おびやかさ れ ながら 、 しかも 、 同じ よう に 無限 の エネルギー を もっ て 抵抗 を 持続 し て ゆく 人々 の 現実 が 、 どんなに 強烈 な 人間 生活 の 色彩 ・ 音響 ・ さまざま の 状況 の 図絵 として
^
刻み こま れ て いる か しれ ない だろ う 。
0215
,42,10: そして 「 脱出 」 という 字 は 深く 心 に
^
刻み こま れ た の だっ た 。
0241
,2,61: 冴え 冴え と し た 夜 の 明り は 、 何 ヵ月 も 薄 くら がり に かくし て い た 家 の 様子 を はっきり と 目 に 見 させ 、 それ とともに 、 この 灯 の 下 に 、 団欒 から 永久 に かけ て しまっ た 、 いとしい 者 の ある こと を も 、 今さら 身 に
^
刻み こむ 鮮やか さ で 思い知らさ れ た の で あっ た 。
0371
,161,26: バケツ を かぶら さ れ て そこ の 焼 あと に のこっ て いる 大理石 の 鴎外 は 、 通り すがっ た 私 の 胸 に
^
刻み こま れ た 。
0382
,108,26: 父方 の 祖母 、 母方 の 祖母 が 、 わたし の 幼い 時代 に 徳川 時代 から 明治 初年 へ の 物語 を 色 こく
^
刻み こま せ た 人々 で あっ た 。
0583
,15,26: 彼 の 生れ 故郷 が 東京 市 で あり まし た なら ば 、 そして もろもろ の 市街 情趣 が 彼 の 幼時 の 生活 に
^
刻み こま れ て い まし た なら ば 、 彼 は 容易く は 惨害 を 忘れ 得 なかっ た で あり ましょ う 。
0602
,98,14: 空襲 の 大火 の こと が 、 カヨ の 頭 に は 深く
^
刻み こま れ て いる の で ある 。
0651
,32,8: アンコウ の 目鼻 を ナマズ の カク に
^
刻み こん だ その お前 だ 」
0979
,300,5: ルリ 色 の そら に
^
きざみ 込ま れ た まま
1053
,2,4: 彼女 の 脳裏 に
^
刻み こま れ て い た ユーカラ の すべて が 記録 は 留め られ て いる わけ で は なく 、 今 と なっ て は 永久 に 不可能 という こと に なっ た わけ だ が 、 私 は 私 なり に 、 学問 上 の 損失 は 少ない と 思っ て いる 。
1105
,28,21: 面白い の は 、 ところどころ の 板 に 、 製造 会社 の 名前 と 製造 年号 と が 、 刻印 で
^
きざみ 込ま れ て いる こと で ある 。
1177
,179,48: 「 そう さ 、 無 関心 こそ が われわれ の 衛生 法 で ね 、 モラル です よ 」 バンド ・ マン たち の 気がる な 漫才 じみ た やりとり と いえ ば それ まで だ が 、 なぜ か その 言葉 は 信二 の 胸 に 深く
^
刻み こま れ た 。
盗み出す
(盗む.出す)
延べ語数:
14
0076
,108,8: この 仕事 は お寺 さま から 仏像 を
^
盗み だす ん だ 」
0670
,21,42: 例えば 犯人 は 東京 の 犯行 と 見せかけ て 大阪 で 犯行 を 行っ た が 、 その ため に は 、 砂 の つまっ た トランク を 大阪 の アパート で 受取ら ね ば なら ず 、 コントラバス ケース を
^
盗み だし て アパート へ 持ちこみ 、 また 持ち ださ ね ば なら ず 、 以上 の 如く アパート を 中心 に 大きな 荷物 を 入れ たり 出し たり し て いる の で ある 。
0787
,447,12: つまり オーカミイナリ が 加治 家 から 黄金 二 十 二 箱 を
^
盗み だし て も 、 二 十 二 箱 を 一 度 に 山 まで は 運べ ない から 、 途中 の ミサ サギ と 称する 彼ら の 聖地 へ 一応 埋め 隠し て おい た 、 という 風 に 定 助 が 考え た の で は ない か 、 と 村 の 者 は 推量 し て み た の です 」
0787
,755,3: 「 私 が
^
盗み だし た 神 の 矢 は 二 本 です 。
0787
,789,2: 彼ら が
^
盗み だし た 金箱 の 一時 的 の 隠し場所 も そこ で は あり ます まい 。
0788
,775,14: 「 兄 の 語る ところ に より ます と 、 一色 は 仏像 を
^
盗み だす と 、 五 万 円 で 買い た がっ た 外人 を 追って 探し あぐね た あげく 、 捕われる 前日 、 兄 を 訪ね て 来たそ う です 。
0792
,19,8: 新興 成金 の 娘 です が 小遣い も
^
盗み だし た お金 も みんな ヒロポン に つぎこむ らしく 、 年中 文 なし で ピイピイ 腹 を すかし て い まし た から 、 日野 が ウチ ( 阿久津 の こと です 。
0794
,854,3: 「 大和 で
^
盗み だし た 支那 の 古 仏 だ そう だ 。
0794
,860,3: 「 仏像 を
^
盗み だす なんて 、 父 に し て は 出来 すぎ てる わ ね 。
0835
,152,20: 定まる 住所 の ない 両 名 が 前もって 米 を 盗む と 隠し場所 に も 窮する から 、 結局 当日
^
盗み だし て き て 直ちに 処分 する の が 自然 で ある が 、 日 中 盗む わけ に は いか ない し 、 宵 の うち も また こまる 。
0835
,176,9: 彼ら は その 晩 、 農家 から 一 俵
^
盗み だし 、 袋 に 詰め かえ て 被害 者 宅 へ 持参 し た と いい 、 結局 、 附近 に すて られ て い た 米 の つまっ た 袋 が 容疑 の 端緒 と なっ た の だ そう です が 、 盗ま れ た 農家 も 、 俵 の 米 を 詰め かえ た 場所 も 実在 し なけれ ば なら ぬ 筈 で ある し 、 その 反対 に 、 被害 者 宅 の 貯蔵 の 米 が 何者 か によって 詰め かえら れ て 運び ださ れ た 形跡 が あっ た か 。
0861
,70,7: モモ ヒキ を はき 七 八 両
^
盗み だし て 出 た が 小田原 で ゴマノハイ に 金 を すら れ 、 宿屋 の 亭主 に すすめ られ て 手 に ヒシャク を もち 乞食 を し ながら 旅 を する こと に なっ た 。
0951
,169,18: 太郎 は どうしても 死に たい ので 、 野分 の 吹く 夜 、 厨房 用 の 石油 を
^
盗み だし て 寄宿舎 の 裏 の 野原 へ 行く と 、 崩れ かけ た コンクリート の 掩体 壕 へ 入っ て 、 肩 と 胸 に たっぷり と 石油 を かけ た 。
1073
,799,65: 女 は 、 おどろい て 、 衣 うち 被い て かくれ た が 、 男 は 妻戸 を 蹴っ て 逃げ出そ う と し た から 、 役人 は 声 を あげ て 、 人々 を よび 求め 、 とうとう 、 男 を つかまえ た が … … これ が 何と 、 後 涼 殿 の 空き 部屋 から 、 さる 朝臣 の 衣裳 を
^
盗み だし て 、 それ を 着こ ん で まんまと 官 人 に なりすまし て い た 盗賊 だっ た という の だ から あきれる で は ない か 。
叩き込む
(叩く.込む)
延べ語数:
14
0075
,132,25: 従来 の 賊 なれ ば 、 この 青年 の 心臓 を 抜い て 、 残り の 身体 は そのまま 溝 の 中 へ で も
^
叩き こん で おい た で あろ う が 、 わが 烏 啼 —— いや 、 かの 烏 啼 め に 至っ て は 、 下 に 藁 蒲団 を 敷き 、 被害 者 の 身体 は 純毛 五 枚 で 包ん だ 上 で 、 ここ へ 捨て て いっ た 。
0076
,10,31: それに 奇 賊 烏 啼 として は 、 ピストル を 放っ て 相手 の 命 を 取り っ放し に し たり 、 重傷 を 負わ せ て 溝 の 中 に
^
叩き こん で 知らぬ顔 を し たり する の は 、 極めて 彼 の 趣味 と 信条 に 反する 唾棄 す べき 事柄 で あっ た 。
0084
,2390,31: 箱 自動車 の 上 に 乗っ て い た 張 と ネッド は 、 いきなり 空中 へ 放り出さ れ 、 あっと 思う 間もなく ば さり と 砂 の 中 へ
^
叩き こま れ た 。
0613
,1637,35: ところが 五 日 ごろ 、 すなわち 被爆 後 第 四 週 に 入る や 、 突如 重 篤 な 白血球 障害 が あらわれ 、 死亡 者 続出 し 、 一同 を 恐怖 の 底 に
^
叩き こん だ 。
0618
,287,17: はばかりながら 、 ヒダ の タクミ は ガキ の 時 から 仕事 に 命 を 打込む もの と
^
叩き こま れ て いる の だ 。
0691
,224,21: こうして 、 黒滝 温泉 の 生活 が はじまっ た の だ が 、 それ は もう 、 いきなり 別世界 へ
^
叩き こま れ た よう に 異様 な もの で あっ た 。
0727
,19,12: しまいに は 、 見物人 の 中 へ ライナー 性 の ファウル を
^
叩き こん で 、 平気 で ゲーム を つ ゞ け て いる 選手 や 役員 ども が 癪 に さわっ たり し た 。
0754
,1008,20: そして 忘れ て い た 悲し さ を 、 いや 、 もっと 大きな 悲し さ を 私 の 胸 に
^
叩き こん だ の です 。
0816
,43,10: 出発 第一歩 から 、 限度 を 忘れ た 世界 へ
^
叩き こま れ て しまっ た 。
0823
,379,27: という プラカード を かかげ て 銀座 や 皇居 前 を 行進 し て も 、 婦人 警官 に 襟首 を つかん で 堀 の 中 へ
^
叩き こま れる よう な こと も ない かも 知れ ん 。
0845
,45,1: かねがね
^
叩き こま れ て い た 第六感 という 奴 を ヒョイ と 思い だし て 、
0985
,2353,16: … … そりゃ お前 達 は 自分 達 の 若い 純粋 さ の 一切 を
^
叩き こん で 行っ た 。
0987
,1174,17: まるで 神さま の よう な あいつ の 強い 信仰 が 、 私 を ドブ の 中 に
^
叩き こん で しまっ た の だ 。
0988
,1925,4: 出しぬけ に 蜂の巣 に
^
叩き こま れ た よう な 工合 。
絞り出す
(絞る.出す)
延べ語数:
14
0041
,102,9: 落ち は 遂に 出来 なかっ た が 、 無理矢理
^
絞り 出し た 落ち は 「 世相 は 遂に 書き つくす こと は 出来 ない 。
0060
,5206,7: 乾き きっ た 口 を 無理矢理
^
絞り 出し た 唾液 で 湿ら せ て 覚悟 を 決め 、 古川 は コンポ BS そっくり に 赤 と 白 に 塗り 分け られ た 試作 機 の キーボード に 一 〇 本 の 指 を 置い た 。
0062
,382,35: にらめっこ 横綱 とか 目玉 パワー とか 色々 申し述べ て き た が 、 要するに 挑戦 的 で ぎりぎり 実現 可能 な 目標 を 設定 し 、 その 課題 を チーム の 開発 力 を
^
搾り 出し ながら 実現 し て いく リーダーシップ と 粘り が 横綱 の 両 の 眼 に とんでも ない 力 を 与え て いる わけ で 、 この 眼力 が 産み 出し た 高 機能 ラップ トップ によって 東芝 が 世界 市場 に 切り込み 、 返す 刀 で 日本 市場 に も 独自 の 地歩 を 固め た その後 の 勢い は 、 まことに 目覚ましい もの だっ た 。
0062
,1303,19: リング 上 で 高々 と 右手 を 突き上げ 、 天井 も 落ちよ と ばかり に 腹 の 底 から
^
搾り 出す 会心 の ダーッ の 叫び を 、 久しぶり に 聞か せ て もらっ た なあ と 、 渋茶 を すすり ながら 秋空 に しみじみ と 思う 今日 このごろ で ある 。
0141
,8473,3: 痛い 脇腹 から
^
しぼり 出さ れ た 伸子 の 、 身 もち の 看護 婦 !
0141
,18365,35: 同じ 作家 について 同じ ころ に いくつ か の 話 も つたえ られ た が 、 都 久井 俊吉 と バラ の 花 の この 物語 は 、 この 作家 の こころ の 精髄 を
^
しぼり 出し て いる 。
0507
,63,42: 表面 上 は 立派 に 自由 の 権利 を 持っ て 居る 様 で は 有る けれ 共 、 内実 は 、 まるで ロシア の 農奴 の 少し 良い 位 で 地主 の 畑地 を 耕作 し て 、 身内 から
^
しぼり 出し た 血 と 膏 は 大抵 地主 に 吸い とら れ 、 年貢 に 納め 残し た 米 、 麦 、 又は 甘藷 、 馬鈴薯 、 蕎麦 粉 など を 主要 な 食料 に し て 居る の で ある 。
0576
,171,10: 初め は それ を 、 群居 生活 の 圧迫 から
^
しぼり 出さ れる 涙 だ と 、 俺 は 思っ た 。
0597
,2311,4: 社長 の 頭 から
^
搾り 出さ れ た こと で は あり ます まい 。
0617
,3447,28: 鶴見 が 壺 中 の 天地 なぞ という の は こんな もの か と 思っ て いる うち に 、 夢 が 青い 空気 の なか から
^
搾り ださ れる 。
0877
,112,49: 英語 で も 多分 Spontaneity は 同じ 意味 に 使わ れる と 思い ます が 、 自然 に 、 後 から 後 へ 続い て 出 て 来る 一種 の 快調 を 指す の です が 、 それ は 決して 、 無理 に 押し出す の で も なく 、
^
しぼり 出す の で も なく 、 いかにも 楽々 と 、 豊か に 、 あふれ 出る 有様 を いう の です 。
0877
,215,8: つまり 、 なんとなく 貧弱 で 、 無理 に
^
搾り 出す よう な ところ が あり 、 しばしば 調子 が 狂い そう な 危 っ かし さ を 感じ ます 。
0994
,1392,41: 手 に 入れ た と いう より も 、 とにかく 、 やり きれん もの だ から —— 君 の いう 人生 に 耐える ため の 思辨 かね —— 考え と いう より は 、 から だ が 一 人 手 に
^
しぼり 出し た 汗 みたい な もん で 、 つまり 、 出たとこ勝負 だ 。
1112
,225,17: この はずみ に 貝 は 突然 、 う ああ 、 … … という 体躯 の 全部 から
^
しぼり 出さ れ た 声音 を 、 続け様 に 草 の 間 に うつ伏せ に なっ て 発し た 。
差し込む
(差す.込む)
延べ語数:
14
0029
,177,36: 夏 の 月 が 、 その 夜 は 満月 でし た が 、 その 月光 が 雨戸 の 破れ目 から 細い 銀 線 に なっ て 四 、 五 本 、 蚊帳 の 中 に
^
さし 込ん で 来 て 、 夫 の 痩せ た は だ か の 胸 に 当っ て い まし た 。
0035
,17,4: と 手 を
^
さし 込む の だっ た 。
0035
,118,4: 払戻 の 窓口 へ
^
さし 込ん だ 手 へ 、 無造作 に 札 を 載せ られ た 時 の 快感 は 、 はじめて 想い を 遂げ た 一代 の 肌 より も スリル が あり 、 その 馬 を 教え て くれ た 作家 に ふと 女心 めい た 頼もし さ を 感じ ながら 、 寺田 は にわかに やみつい て 行っ た 。
0140
,1022,25: 新しい 蒲団 一 枚 こしらえ ず に 、 伸子 は 育っ た 家 を 出 て 、 西日 が 座敷 の 奥 の 壁 まで
^
さし 込む 路地 の 横町 の 家 へ 佃 と 移っ た 。
0141
,5033,29: それら の 飾りもの は 、 ホール に つい て いる 窓 の 、 緑 に いくらか 黄色 の まじっ た よう な ステ インド ・ グラス を 透し て
^
さし 込ん で 来る 光線 を うけ て 、 どれ も どっしり と 生き て いる よう だっ た 。
0141
,21303,12: 表側 の 窓 から は モンパルナス の 騒音 と 西日 が つよく
^
さし 込ん で いる が 裏側 の 窓 は 暗く 、 何 か の 建物 に 密接 し て いる 。
0430
,41,2: グングン と
^
さし 込ん で 来る 力 を ジイッ と 保っ て 居る 強み 。
0612
,13,4: 夕日 が かっと
^
差し こん で 、 だだっ広く なっ た その 日 の この 部屋 の ひっそり し た 有様 が 目 に 見える よう だ 。
0686
,118,10: アケミ は うるさ そう に 、 扉 から 顔 だけ
^
差し こん で 、
0686
,478,20: とたんに 寝室 の 先生 が 大声 で アケミ さん を 呼ん だ から アケミ さん は ドア から 首 だけ
^
差し こん で 」
0772
,132,10: それ は 明 か に 、 鐶 を かけ て
^
差し こむ ため の 五寸釘 で ある 。
0821
,376,22: ところが 相当 に 気 も 強く 、 信仰 も 堅く て 、 寒 ザラシ だの 、 生爪 の 中 へ クギ を
^
差し こむ よう な 拷問 に は 我慢 し た ツワモノ が 、 食べ物 の 量 が 少い と いう ので 我慢 が でき ず 、 意外 に も 役人 の 方 で は それ を 意識 し て やっ た こと で は ない のに 、 自ら すすん で 棄教 を 申し でる 者 が 続出 する の だ ね 。
0821
,385,7: 生 ヅメ の 間 へ クギ を
^
差し こま れ たり 、 雪 の 降る のに ハダカ で 一夜 坐ら さ れ て も 棄教 し なかっ た という 勇ましき ツワモノ たち が なんて 哀れ に も 変 テコ な 降参 ぶり を し た もの で あろ う か 。
0839
,241,11: すると 、 扉 の 隙間 に 一 通 の 手紙 が
^
差し こま れ て いる の を 発見 し た 。
分け込む
(分ける.込む)
延べ語数:
13
0618
,478,4: オレ は 山 に
^
わけ こん で 兎 や 狸 や 鹿 を とり 、 胸 を さい て 生き血 を しぼり 、 ハラ ワタ を まきちらし た 。
0618
,751,7: オレ は 裏 の 山 に
^
わけ こん で 、 あまた の 蛇 を とっ た 。
0618
,841,21: オレ は 心 の 重 さ に たえがたかっ た が 、 袋 を 負う て 明け きら ぬ 山 へ
^
わけ こま ず に も い られ なかっ た 。
0618
,842,3: そして 山 へ
^
わけ こむ と 、 オレ は 蛇 を とる こと に 必死 で あっ た 。
0625
,207,12: 彼ら は いずれ も 自動車 を のりすて た 場所 から 山中 へ
^
わけ こん で 雨中 を いとわ ず カン ナン 辛苦 を ともに し て くれる の だ から 、 まさしく ヤッカイ に なっ た と 言わ ざる を 得 ない の で ある 。
0625
,215,5: なぜなら 、 後日 山中 へ
^
わけ こん で ロッククライミング の 難路 を あえい で いる とき 、 それ まで メモ を つけ て おい た 大事 の 手帳 を 失っ て しまっ た 。
0777
,967,29: 「 とうとう 川越 の 居酒屋 で 、 タナグ 山 の 祭神 が 、 石 だ という こと を 突き とめ て 、 次 の 日 から タナグ 山 へ
^
わけ こん で 歩き まわっ て い た そう です ね 」
0782
,514,21: その 着流し の 人物 か どう か は 分ら ない が 、 この 寺 の 裏 から 丹沢山 の 方 へ
^
わけ こん だ 人 が 、 まれ に あっ た よう だ 」
0787
,467,8: ここ から 街道 を すて て 山中 へ
^
わけ こむ と 、 オーカミイナリ が ある の だ 。
0787
,470,20: 諸国 から 信者 が 集る と 申し て も ごく 少数 で 、 この 里 を 通っ て 山 へ
^
わけ こむ それら しい 人 の 姿 を 見かける の は 年 に 四 五 十 人 と の こと です よ 。
0787
,479,15: 翌朝 一 行 は 里人 に 道案内 を たのん で 山 の 中 へ
^
わけ こん だ 。
0825
,385,11: さて 再び 扮装 を つける 前 に 熊笹 の 中 へ
^
わけ こん で ノン ビリ と 立 小便 の 老人 、 青年 、 少年 たち 。
0842
,865,7: しかし 、 コンゴー の ジャングル に
^
わけ こん だ 日本人 は 今 に 至る も 絶無 で は ない か と 私 は 考え て いる 。
植え込む
(植える.込む)
延べ語数:
13
0140
,219,8: 榧 や 楓 、 車輪 梅 など の
^
植え こま れ た 庭 は 古び て い て 、 あたり は 市内 と 思わ れ ない 閑寂 さ だっ た 。
0140
,235,28: 松 の 枝 かげ を 失い 、 楓 の 下枝 から むき出さ れ た 燈籠 に 、 納 り を つけよ う と 、 無造作 に 青木 が
^
植え こま れ て い た 。
0140
,1070,46: 坂の上 の 方 を とおっ て いる 桜 並木 は 、 左右 に 植え つけ られ て いる 桜 が 古木 で 梢 を ひろげ 、 枝 を 重く さし 交し て いる ばかり で なく 、 並木 通り から また 深い 門 内 の
^
植え こみ を へだて て 建て られ て いる 住宅 が 、 洋風 に しろ 、 和風 に しろ 、 こっ た もの ばかり で あっ た 。
0141
,5310,8: 寂しい その 通り は 、 三色菫 の
^
植え こま れ た 花壇 が 遠く に 見える 公園 へ 向っ て ひらい た 。
0141
,9966,7: 規則正しく 一定 の 間隔 を おい て
^
植え こま れ て いる 街路 樹 と 鉄柵 と の 間 に はさま れ て いる 歩道 は 、 ひ や びやと 濡れ て い て 淋しい ばかり で なく 、 人通り が ごく たま に ある きり だっ た 。
0312
,15,11: 反対 の こと が 、 外国 の 通念 の 中 に
^
植え こま れ て いる 。
0318
,863,26: 日本語 が すべて ローマ字 で 書か れる 時 が 来る こと は まだ 遠い に しろ 、 昨今 の ローマ字 流行 によって 、 戦時 中 強く
^
植え こま れ た 人種 的 偏見 が うち 破ら れ て ゆき つつ ある こと は よろこばしい 。
0318
,948,25: 労働 者 、 一般 有識 人 、 学生 など の 間 に は 日本 の 民主 化 は 、 この 生活 感情 の うち に
^
植え こま れ た 封建 的 礼拝 観念 の 克服 が 必要 で ある こと が 自覚 さ れ て き て いる 。
0347
,13,14: しかし 、 日本 の あらゆる 官僚 機構 と 学界 の すべて の 分野 に
^
植え こま れ て いる 学閥 の 威力 は 、 帝 大 法科 出身 者 と 日大 の 法科 出身 者 と を 、 同じ 人生 航路 に 立た せ なかっ た 。
0424
,48,38: 戦争 挑発 者 にとって 最も ほくそ笑ま れる 状態 は 、 ある 国 の 人民 の 間 に 、 はっきり と し た 根拠 は ない けれども 、 一つ の 国 に対して しつこい 偏見 が 永年 の 間 に
^
植え こま れ て いる という 状態 で ある 。
0947
,3614,13: 紡錘形 に 剪定 し た アスナロ を 模様 の よう に ところどころ に
^
植え こみ 、 その間 に 花壇 と 睡蓮 の 池 が ある 。
1068
,55,18: “ 生まれ 出 ない うち に すでに 自分 に そういう もの を 、 仏 さま や 神さま が
^
植え こん で おき ながら 、 そして それ を 戒律 の ナワ で しばれ と いう の は 、 どういう わけ です 。
1072
,4610,26: 中 に は 、 隠し 売女 を おき 、 板前 を もち 、 あやし げ な 小唄 や 、 三味 の 水 調子 が 、
^
植え こみ の 奥 から 洩れ て くる の も ある 。
這い込む
(這う.込む)
延べ語数:
13
0446
,32,10: と 云い 、 大きな 婦人 の 机 の 下 に
^
這い 込ん だ 。
0613
,742,21: しかし 、 火 と 煙 の 渦巻い て いる 室 に 手拭い で しっかり 鼻 と 口 と を 押さえ て
^
這い 込み 、 傷者 を 引きずり出す の が 、 今 は なに より も 楽しく うれしかっ た 。
0672
,214,62: 避難 民 は 避難 民 同士 という 垣根 の ない 親身 の 情 で わけ へ だて なく 力強い ところ も あっ た が 、 垣根 の な さ に つけこん で 変 に 甘え た クズ レ が あり 、 アヤメ も 分た ぬ 夜 に なる と 誰 が 誰 やら 分ら ぬ 男 が あっち から こっち から
^
這い こん で き て 、 私 は オソヨ さん と 抱き あっ て 寝 て いる から オソヨ さん が 撃退 役 で シッシッ と 猫 で も 追う よう に 追う の が おかしく て 堪ら ない けど 、 同じ 男 が くる の だ か 別 の 男 な の だ か 、 入り 代り 立ち代り 眠る まもなく 押し よせ て くる ので 、 私 たち は 昼間 で ない と 眠る ま が ない 。
0672
,233,30: けれども 男 の 人 たち も 登美子 さん と 同じ よう に 私 の 親切 を 浮気 の せい だ と 心得 て 、 たちまち 狎れ て 口説い たり
^
這い こん だり する 。
0772
,281,10: 酔い 痴れ た 加 助 が フトン の 中 へ
^
這い こん で お 槙 を 抱い て 寝よ う と し た から 、 お 槙 が 怒っ て 、 喚き たて た 。
0853
,88,39: それ 以来 酔っ払う と この お 弟子 の 家 を たたい て 酒 を 所望 し 、 泊り こみ 、 その 横 に 母 なる 人 が ね て い て も 委細 かまわ ず 妹 の フトン へ
^
這い こむ 。
0853
,100,20: 浮気 は 万 人 の 心 で あり 、 浮気 心 は あっ て も 、 そして 酔っ て
^
這い こん で も 、 彼 は たしかに その 魂 の 高雅 な 気品 尋常 なら ぬ 人 で あっ た 。
0948
,552,11: … … 大池 が 死ん で から まで 、 ベッド に
^
這い こも う なんて 、 あんまり 厚顔 し すぎる わ 。
0986
,436,5: その後 から 、 三芳 も
^
這い 込む 。
0988
,2131,12: ネバネバ し た よう な 匂い が 板 壁 の すき間 から
^
這い 込ん で 來 ます 。
1062
,165,36: 男 は 神 々 に 気づか れ ぬ よう に 、 くら 闇 の 中 に じっと 寝 ながら それ を 聞い て いる と 、 蛇 や 蛙 が もそもそ と 懐 の 中 へ
^
這い 込ん で 来 まし た 。
1064
,366,8: ある 晩 、 尼 の 寝床 に
^
這い こん で 、 泣き ながら 掻き くどい た 。
1171
,840,7: 丹尾 が 先 に 車 に
^
這い 込ん だ 。
運び出す
(運ぶ.出す)
延べ語数:
13
0141
,12679,15: 土蔵 の 地下 室 に 保 を 発見 し た の も 、 そこ から
^
運び だし た の も 和 一郎 で あっ た 。
0618
,495,7: 深夜 に 人手 を かり て
^
運び だし て 、 チイサ 釜 と 青 ガサ の 作品 の 横 へ オレ の 物 を 並べ た 。
0645
,226,10: 先生 の 留守 に 、 自分 の 持ち物 を
^
運び だす 。
0702
,395,37: 彼 が 完全 に 穴 の 中 に 閉じこもっ て から 二 十 日 ほど たち 、 身 うごき も し なく なっ た ので 、 村 から 巡査 と 医者 が き て 彼 を
^
運び だし て 駐在 所 へ 運ん で 行っ た 。
0732
,1686,37: 「 材木 の 話 で ざんす が 、 社長 から 話 の あり まし た よう に 、 進駐軍 向け とか 、 河川 風水害 防止 愛国 工事 とか 唄い やし て タダ の よう に まきあげ て
^
運び だし て やすから 、 昨日 の お 値段 の 半分 に 値切ら れ まし て も アタクシ 共 は 結構 もうかっ て おり やす 。
0774
,632,14: かほど の 苦心 を 重ね 術 を つくし て 死体 詰め の 行李 を
^
運び だし た の は 、 殺し た 場所 と 時間 を 狂わ せる ため 。
0782
,425,23: 前夜 に 殺し た と すれ ば 日 中 人知れず 隠し て おい て 、 たった 四 十 分間 に 、 隠し場所 から
^
運び だし て 処置 する こと は 、 さらに 複雑 面倒 で は ない か 。
0783
,385,5: 「 麻 の 袋 で
^
運び だす 貴重 品 」
0786
,122,2: 家財道具 を
^
運び だす に も 、 メクラ ども の 世話 を やく に も 、 その 目玉 が タヨリ じゃ ない か 。
0787
,421,30: 自宅 の 火事 と も なれ ば 、 オーカミイナリ の 文書 など 考え て い られ ませ ん から 、 そんな もの の 存在 すら も 忘れ て 荷 を
^
運び だし て いる うち に 、 むろん その 古文書 と 称する 物 は 灰 と なっ て 地上 の 姿 を 失っ た という テン マツ な の です 。
0787
,787,10: さ すれ ば 彼 は ここ から 何 か を
^
運び だす ため で は なかっ た でしょ う 。
0835
,176,99: 彼ら は その 晩 、 農家 から 一 俵 盗み だし 、 袋 に 詰め かえ て 被害 者 宅 へ 持参 し た と いい 、 結局 、 附近 に すて られ て い た 米 の つまっ た 袋 が 容疑 の 端緒 と なっ た の だ そう です が 、 盗ま れ た 農家 も 、 俵 の 米 を 詰め かえ た 場所 も 実在 し なけれ ば なら ぬ 筈 で ある し 、 その 反対 に 、 被害 者 宅 の 貯蔵 の 米 が 何者 か によって 詰め かえら れ て
^
運び ださ れ た 形跡 が あっ た か 。
0948
,0,14: 運送 会社 の 集荷 係 が 宅 扱い の 最後 の 梱包 を
^
運び だす と 、 この 五 年 の 間 、 宇野 久美子 の 生活 の 砦 だっ た 二 間 つづき の アパート の 部屋 の 中 が 、 セット の 組み あがら ない テレビ の スタジオ の よう な 空虚 な よう す に なっ た 。
続き出る
(続く.出る)
延べ語数:
13
0140
,2381,23: 多 計 代 という 名 を かく 前 、 本文 の 終り の 一行 たっぷり が 、 上 から 下 まで バッテンバッテン の
^
つづき で うめ られ て あっ た 。
0141
,1471,8: 秋山 は 国賓 として の 観光 の
^
つづき で 、 レーニングラード の ВОКС から 招待 さ れ て いる の だ そう だっ た 。
0141
,6454,17: その とき 、 テーブル の 向い 側 から エレーナ・ニコライエヴナ が 、 さっき から の 話 の
^
つづき で 、 変 に 上気 し た 顔つき を し ながら 伸子 に 向っ て 、
0371
,112,39: 後年 渡辺 治 衛門 という あ かじ や 銀行 の もち 主 が そこ を 買いしめ て 、 情趣 も ない 渡辺 町 という 名 を つけ 、 分譲 地 に し た あたり 一帯 は 道灌 山
^
つづき で 、 大きい 斜面 に 雑木林 が あり 、 トロッコ が ころがっ たり し て いる 原っぱ は 広大 な 佐 竹ケ原 で あっ た 。
0507
,204,20: 此 の 婆 が 、 生れ は 越後 の かなり 良い 処 で 片 附 て から の 不幸
^
つづき で 、 こんな 淋しい 村 に 、 頼り ない 生活 を し て 居る の だ と 云う 事 を きい て 居る ので 、 その 荒び た 声 に も 日 に やけ た 頸筋 の あたり に も 、 どこ と なし 、 昔 の 面影 が 残っ て 居る 様 で 、 若し 幸運 ばかり 続い て 昔 の 旧家 が そのまま 越後 で しっかり し て 居 たら 、 今頃 私 なんか に 「 お婆さん お婆さん 」 と 呼ば れ たり 、 僅か ばかり の 恵 に 、 私 を 良い 娘 だ なんか と は 云わ なかっ た だろ う なんか と 思え た 。
0754
,39,3: ひところ は 失敗
^
つづき で 、 乞食 の よう な 様子 を し て 、 ウチ へ 借金 に 来 た こと だって あり まし た よ 。
0861
,217,3: 毎晩 が 酒宴
^
つづき で 、 せっかく 夢 酔 が 知行 所 へ かけあっ て 工面 し て やっ た 金 も 婚礼 用 に 買っ た 品々 も みんな なくなっ て しまっ た 。
0947
,3768,27: と ハッキリ と 言い渡さ れ た ので 、 その 日 は 夕食 を し た だけ で 別れ た が 、 その とき 、 なにか の
^
つづき で 、 花木 たち の 話 が で た 。
0948
,998,18: 記憶 に 深い 断層 が 出来 、 時 の 流れ が ふっつり と 断ち切ら れ 、 どういう
^
つづき で こんな こと に なっ た の か 思い だせ ない 。
0991
,35,15: この 機会 に 今後 どの よう な ば あい に 、 だれ が どんな 手
^
つづき で 、 原爆 や 水爆 の 使用 を 決定 する か を 私 ども は 知っ て おき たい 。
0991
,96,13: その とき に 、 あなた がた は 、 どの よう な 手
^
つづき で その 使用 を 決定 する の だろ う ?
1007
,28,8: 三 年 前 の 大患 以後 、 病気
^
つづき で 、 この 年 に も 『 行人 』 の 執筆 を 一時 中絶 し た ほど で あっ た が 、 一向 病人 らしく なく 、 むしろ 精悍 な 体つき に 見え た 。
1073
,2274,7: 祝言 の 宴 は 、 七 日
^
つづき で 、 私 たち 兄弟 も 、 手伝い に 、 参り まし た 」
込み入る
(込む.入る)
延べ語数:
13
0088
,315,11: この 本館 の 玄関 の 大戸 は 、 手 の
^
こみ 入っ た 模様 の 浮彫 の ある 真鍮 扉 で あっ た が 、 これ は ぴったり と 閉 って いる ばかり か 、 壁 と の 隙間 に は 夥しく 緑青 が ふい て い た 。
0112
,1295,22: 千世子 は 自分 の 頭 に 血 が ドック ドック と のぼっ て 行く の が 分る ほど 考える 事 が
^
こみ 入っ て 来 た 、 目 を つぶっ て 手 を 組ん で ひざ を かかえ て 身動き も し ない で 居 た 。
0112
,1846,2: いろいろ な
^
こみ 入っ た 経済 の 事 まで H は 母親 に 相談 する ほど に なっ た 。
0140
,894,20: 燭光 の 小さい 電 燈 の 光 が 、 日本人 の 習慣 で は 想像 も さ れ ない ほど
^
こみ 入っ て 、 しかも 整頓 さ れ て いる その 室 の 光景 を 照 し 出し て い た 。
0140
,4228,4: その よう に
^
こみ 入っ た その わから な さ を 、 伸子 は 、 自分 の 生活 に も どこ か で つながっ た もの と 感じ た 。
0508
,1203,14: 山田 の 家 も 此 の 重 三 が 入っ て から 種々
^
混み 入っ た 様子 に 成っ て 来 た 。
0890
,80,12: この お 痛 わし いお 弟子 入り について は 、 色々 と
^
こみ 入っ た 事情 も ござい ます が 、 掻 撮ん で 申せ ば これ は 、 父君 右 兵衛 佐 殿 の 調 略 の 牲 に なら れ た の で ござい まし た 。
1023
,52,2: 手 の
^
こみ 入っ た もの ほど いい 料理 だ と 思っ て は い ない か 。
1073
,2564,46: もちろん 、 その 中 に は 、 都 の 摂関 家 領 や 、 社寺 の 荘園 や 、 国 庁 の 直接 管理 し て いる 土地 や 、 たれ の 領 と も 知れ ない 未開 地 など が 、 複雑 に 、
^
混み 入っ て は いる が 、 要するに 、 勢力 範囲 と いえる 形 に なっ て おり —— また 、 いう まで も なく 、 将門 の 亡父 良 持 が 、 遺産 として 、 将門 以下 の 遺子 たち の ため に 、 三 叔父 に 托し て おい た 田 領 の 面積 が 、 少なから ず 加わっ て いる 。
1073
,7572,15: 戦捷 の 誇り に 昂 ぶり きっ た 数 千 の 兵馬 が 、
^
こみ 入っ て 来 た の で ある 。
1074
,1775,12: 夜 あかし の 祭 と は 言っ て も 、 そう
^
こみ 入っ た 儀式 が ある わけ で は なかっ た 。
1075
,430,13: 第 二 種 の 話し方 は 、 これ より も 今 すこし
^
こみ 入っ て い て 興味 が ある 。
1112
,62,2: 「 少し
^
こみ 入っ た 話 に なっ た の だ 、 お前 は あれ に 控え て おれ 。
放り込む
(放る.込む)
延べ語数:
13
0084
,2521,21: 手 を ふり 足 を あげ 、 重 そう な 頭 を 動かし て 、 釜 の 中 へ 蝗 を
^
放り こん だ よう に 、 ものすごく 活発 な 踊り を 始め た 。
0089
,952,6: 地震 の あと で 、
^
放り こま れ た 部屋 の 一方 の 壁 が するする と 上 に あがっ て 、 その むこ う に あらわれ た の は 、 ほこり の 積 っ た 古風 な 実験 室 みたい な 部屋 で あり 、 そこ に 一つ 額縁 が 曲っ て かかっ て い た が 、 その 中 の 油絵 は まん中 が 切りとら れ て い て 、 なかっ た こと 、 そして それ は どうやら 人物 画 らしい こと など 、 すでに 諸君 の 知っ て いる ところ で ある 。
0545
,291,21: 紙 に くるん で 、 さて 、 捨て 場所 に 困っ た が 、 構う こと は ない 、 便所 に
^
放り こん で やっ た 。
0617
,3476,9: 馬蹄 の 跡 の 窪 だ まり に
^
放り こま れ た 種 は 、 喜 海 の 手 で 丁寧 に 土 が かぶせ られる 。
0947
,1661,20: それ より 、 ママ の 古い 恋文 、 飯島 の 神月 の 別荘 の 、 暖炉 棚 の 虚 に
^
放り こん で ある って 、 書い て あっ た わ ね 。
0947
,1883,28: その ころ 、 神月 に 送っ た 手紙 の 束 が 、 別荘 の 大谷石 の 壁 暖炉 の 、 嵌 こみ に なっ た ところ に
^
放り こん で ある こと を 知っ て い た が 、 どんなに 頼ん で も 、 返し て くれ なかっ た 。
0948
,316,8: 手ばやく 煖炉 を 焚 しつけ 、 浴槽 に
^
放り こん で おい た 濡れ もの を 椅子 の 背 に 掛け ならべる と 、 今夜 、 身 を 沈める はず の 自殺 の 場 を 見 て おこ う と 思っ て 、 二 階 の 大池 の 寝室 へ 上っ て 行っ た 。
0953
,163,10: 泰文 は 天羽 を 縛っ て 雑 倉 へ
^
放り こむ と 、 こんど は 僕 を 吊し あげ た 。
0993
,4209,16: 金太 うん ( いい ながら 、 春子 から 貰っ た 飴 玉 を 口 に
^
放り こん で 、 ガリガリ 噛 る )
0993
,4917,18: ( 真剣 に そう 言っ て お辞儀 を し ながら 、 すでに 炒豆 を 口 の 中 に
^
放り こん で バリバリ と 噛ん で いる )
1072
,2206,15: それ は かれ の 心 態 を 、 一挙 に 、 自暴自棄 の 淵 へ
^
抛り こん だ 。
1072
,4621,38: と 見極め て 、 さんざん 、 足蹴 や 棒切れ の ノシ を くれ て 、 室内 の 畳 を 上げ 、 床下 の 生け 洲 と かれ ら が 呼ん で いる 桝 の 中 へ 、
^
抛り こん で おい た の で ある 。
1096
,7,18: 土 の つい た 牛蒡 を 洗っ て 、 大きく 斜め に さっさと 切っ て 、 鍋 に
^
抛り 込む 。
積み込む
(積む.込む)
延べ語数:
13
0071
,1946,6: 貴重 なる 資源 ルナビゥム を
^
積み こむ こと が 出来 た ので 、 新月 号 の スピード は 予定 の とおり に あがり 、 火星 へ 達する 日 も 、 予定 日 を 狂わ ない だろ う と 思わ れ た 。
0077
,345,17: 袋 猫 々 は 玄関 前 に 現われ 、 旅行 鞄 と 毛布 と を 自動車 に
^
積み こみ 、 助手 席 に 少年 を 一 人 のせ て ば あや に 見送ら れ て 、 自動車 を 自ら 運転 し て 出かけ まし た 。
0084
,767,5: 受信 機 は 一 台
^
積み こん で あっ た が 、 牛頭 大 仙人 の 占い 用 として 転用 し た ので 、 今 は ラジオ が 聞け ない 状態 と なっ て い た の だ 。
0098
,3112,0:
^
積み こむ 荷 の 整理 から 買い 集め まで 一切 この 人 一 人 で やる らしく 、 瞬時 の 暇 も ない らしい 多忙 さ は 気の毒 な ほど で ある 。
0141
,21997,25: 河 を 下っ て ゆく 伸子 たち の マクシム・ゴーリキイ 号 は 、 船艙 いっぱい に 上流 の 森林地帯 から 生産 さ れ た ベニヤ板 を
^
積み こん で い た 。
0674
,99,7: 彼ら が 商品 を 船 に
^
積み こみ 明朝 出発 する といふ 前夜 の こと だ が 、 その 晩 長崎 の 二 官 の 店 で は 四 郎 父子 を 主賓 に 小さな 饗宴 が ひらか れ て ゐ た 。
0776
,50,16: これら の 人数 を 全て 揃える と 、 又 、 使い 馴れ た 潜水 船 を
^
積み こん で 行く こと も 必要 だ 。
0776
,52,8: 又 、 竹 造 の 潜水 船 も
^
積み こん で 行か ね ば なら ぬ 。
0776
,338,1:
^
積み こん で き た 食糧 や 水 の 用意 が 心細く なっ て い た 。
1101
,61,17: そして 七 日 に 約 一 トン の 機材 を 、 二 台 の 大型 ジープ に
^
積み こん で 、 マウナ・ロア 登攀 の 途 に つい た 。
1102
,148,4: それ を 飛行機 に
^
積み こん で 、 シカゴ まで 飛び 、 シカゴ 郊外 ウィルメット に ある 雪氷 永久 凍土 研究所 の 低温 室 で 、 テスト を し た 。
1102
,403,36: けっきょ く 標本 を 日本 まで 持っ て 帰る こと に なり 、 特大 の 魔法瓶 を 用意 し 、 その 中 に 氷 と ドライ ・ アイス と を 入れ て 、 飛行機 に
^
積み こむ こと に し た 。
1175
,183,26: 不破 と 知合い に なっ て 三 日 目 に 、 僕 は 世帯 道具 や 画 の 道具 一式 を オート 三 輪 に
^
積み こん で 、 はるばる 八王子 から 代田橋 に バタバタバタ と 引越し て 来 まし た 。
湧き出す
(湧く.出す)
延べ語数:
13
0060
,5172,27: 大 荷物 を 抱え て 日本 に 帰り 着 い た とき 、 古川 の 胸 に はやっ て み たい さまざま な ビジネス の プラン が
^
湧き 出し て い た 。
0062
,315,11: 「 激しい 競争 の 生じる 標準 環境 こそ が 善 の
^
湧き だす 泉 」 という 大本 の 確信 は 揺らが ない ものの 、 明快 に 打ち出さ れる 市場 の 流れ に対する 読み と これ に 対応 し た アシスト の 戦術 は 時 を 追って かなり 揺れる 。
0062
,802,3: 内 から
^
湧き 出し て くる 好奇 心 の 奴隷 で ある 連中 は 、 とにかく 外 から 縛ら れる の が 嫌い な の だ 。
0140
,834,8: 地平線 の かなた に ひとかたまり の 雲 が
^
湧き 出し た 。
0226
,46,3: そして 膿 の
^
湧き 出す 腫物 そのもの を 直し て 、 清潔 な 人間らしい 艷 の ある 皮膚 に し たい と 希う の で ある 。
0231
,725,18: おのずから 、 殖える 人数 が 楽しく 生き て 行ける だけ の 衣料 と 食物 と 燃料 と が
^
湧き 出し て 来る 家庭 という よう な 、 魔法 の 小屋 は 、 今日 、 日本 の どこ に も あり 得 ない 。
0425
,16,45: その 客観 のう すら 明り の なか に 、 何と たくさん の 激情 の 浪費 が 彼女 の 周囲 に 渦巻き 、 矛盾 や 独断 が てんでんばらばら に それ みずから を 主張 し ながら 、 伸子 の 生活 に ぶつかり 、 また その なか から
^
湧き だし て 来 て いる こと だろ う 。
0579
,391,11: 崖 下 の 砂地 から 、 冷たい 水 が 可 なり
^
湧き 出し て い まし た 。
0617
,930,25: 鶴見 も また 迢空 さん に 誘わ れ て 、 何 か もう少し いっ て み たい と 思う 言葉 が 醸成 さ れ 、
^
涌き 出し て 来る の を 内心 に 感じ て いる 。
0618
,142,19: その 森 を 三 日 がかり で 泣き ながら 通り ぬける と 、 何 千 という 、 泉 が
^
湧き 出し て いる 里 が ある の だ よ 。
0661
,133,10: スコップ で 掘 つ て ゐる うち に 水 が
^
湧き だし て くる の だ から 問題 外 で 、 要するに 、 土地 の 事情 に 適応 し た 防空壕 の 特殊 な 型 を 考へ ず 、 防空壕 は 穴 を 掘る もの だ と 思 つて ゐる 。
0877
,163,28: もし 、 自己 以外 に そういう もの が ある として も 、 それ を まったく 、 「 自分 の もの 」 と し 、 自分 の 中 から
^
湧き 出す もの として から 、 舞台 を 踏む という 覚悟 と 矜 り と が なけれ ば なら ない と 思い ます 。
1074
,1914,97: 大師 講 の 日 に は 何処 でも 粥 を 煮 て 供え 、 それ に 塩 を 入れ ない こと は 事実 で ある が 、 他 の 土地 で は また 貧 家 の 女 が 、 旅 の 弘法大師 に この 粥 を さし 上げ た とき に 、 どうして 塩 を 入れ ない の か と わけ を 問わ れ て 、 塩 も 買え ぬ よう な 貧乏 な の です と いう と 、 それ は 困る だろ う と 杖 の さき を以て 地面 を 刺し 、 塩水 の
^
湧き 出す 泉 を 授け られ た 。
拵え上げる
(拵える.上げる)
延べ語数:
12
0071
,2084,15: いく 隻 も ロケット 宇宙 艇 を こしらえ て も 、 完全 な それ を
^
こしらえ 上げる に は 、 技師 たち は まだ 勉強 を し なく て は なら ない の だろ う 。
0081
,1671,13: あんな もの は 、 針金 と 布 片 と 紙 と ペンキ で
^
こしらえ あげ た 造り 物 と 思っ て 向え ば いい ん だ 。
0087
,2634,4: その 缶詰 を
^
こしらえ あげ た ところ へ 、 偶然 本郷 末子 が 入っ て 来 て 、 その 缶詰 を 手 に 取上げよ う と し た ので 、 井東 は あわて て 彼女 の 手 を 抑え た と いう 。
0318
,1603,12: 準備 会 に 出席 し た 人々 は 、 何処 か で
^
こしらえ あげ られ て い た 委員 の 名前 が 読み あげ られ た 時 、 意外 の 感 に 打た れ た 。
0421
,151,45: その 法律 で 多く の 人 の 生涯 を めちゃめちゃ に し て 来 た 治安 維持 法 一つ が 消滅 し たら 、 二 十 六 歳 の 年 から 十 二 年間 未決 に おか れ 、 最後 に は いくつ も の
^
こしらえ あげ た 罪名 を 蒙ら し て 無期 懲役 を 宣告 さ れ て い た 一 人 の 革命 家 の 心 と 体 から 、 すべて の 鎖 と 枷 と が いち じ に 落ち て ゆく 光景 は その ひと の 無垢 を 信じ て その 歳月 を ともに 暮し た 妻 で ある 、 作者 にとって 平静 に 眺める に は 堪えがたい 壮観 で あっ た 。
0636
,41,19: 十 年 二 十 年 、 口 を ぬぐっ て 、 架空 の 一 人 の 作家 を 、
^
こしらえ あげ て 、 すまし て いる 。
0654
,34,74: 探偵 作家 の 人間 に対する 無 智 モー マイ 、 それ が 即ち 、 探偵 作家 の 根柢 的 な 無 批判 性 の 当然 の 帰結 で も あり 、 批判 力 が ある なら ば 、 第 一 に 、 百 年 一 日 の 如く クダラヌ 形式 を 鵜 のみ に 物語 を デッチ あげ て 済まし て おら れる 筈 も なく 、 デクノボー の よう な 人間 を
^
こしらえ あげ て 済まし て い られる 筈 も ない 。
0790
,384,54: その 場合 に は 、 今 の 身 持 によって は 加 十 さん の 勘当 が 許さ れる かも 知れ ない なんて 、 いえ 、 これ は 旦那 の 気持 が そう だ と は 誰 に 分る 筈 も ない ん です が 、 世間 の 者 が 旦那 の 気持 まで
^
こしらえ あげ て 勝手 に 噂 し て いる 次第 な ん です よ 。
0945
,215,44: 時化 こそ は なに より の 望み で 、 暴風 の あと で うち 寄せる 浮木 の よう な もの まで 、 丹念 にとり 集め て 古 釘 で 打ちつけ 、 三 年 がかり で 、 長 さ 七 十 尺 の 船 を
^
こしらえ あげ た 。
0989
,840,16: ところが 、 そういう 運動 そのもの が 、 既に 次ぎ に 起り 得る 戦争 の 原因 を
^
拵え あげ て いる じゃ ない か 、 戦争 を 喰い とめよ う と する 努力 そのもの が 戦争 の 原因 に なり つつ ある 。
1019
,113,52: それ を 少し も 知ら ない 親切 者 は 、 ただ もう 今 の 作 人 と 作品 を 息 はずま せ て 、 もどかし がっ て いる など は 、 これ また 第三者 から 見 て は ナンセンス で あっ て 、 もともと 中途半端 な 職人 を いよいよ 中途半端 に
^
拵え 上げ て しまう の が 落ち で ある 。
1075
,275,12: これら は いずれ も ぜひ 一 日 の うち に 、
^
こしらえ 上げ ね ば なら ぬ もの で は ない の だ から 、 むしろ 衆人 の 力 を 集め て いる という 点 に 、 なにか わたし たち の 、 もう 忘れ た 大きな 意味 が あっ た の で ある 。
流れ入る
(流れる.入る)
延べ語数:
12
0164
,113,6: プロレタリア 文学 の 画然たる 主流 に
^
流れ 入る こと は し ない が 、 ブルジョア 文学 の 領域 に あり つつ 進歩 性 を もつ 作家 を 、 パプツチキ ( 同伴 者 ) と 見 た 考え かた で ある 。
0368
,89,13: 生活 の 物語 が 、 そこ から 溢れ て こちら の 胸 に
^
流れ 入る よう に 感じ られ た 。
0524
,5,42: 深い 紺碧 を たたえ て と うとうと はて 知ら ず 流れ 行く 其の 潮 は 、 水底 の 数 知れ ぬ 小石 の 群 を 打ちくだき 、 岩 を 噛み 、 高く 低く 波打つ 胸 に 、 何処 から とも なく
^
流れ 入っ た 水沫 を ただよわ せ て 、 蒼穹 の 彼方 へ と 流れ 去る 。
0579
,95,2: 下水 が
^
流れ 入る わけ で は あり ませ ん けれども 、 都会 の なか の 池 の 水 に は 、 やはり 、 都会 の 埃 が しみこん で い まし た 。
0862
,39,38: これ が また 、 正午 を 過ぎ て 、 太陽 が 少し 勢 の 弱まっ た 斜め の 光線 を 地上 に 投げかける と 、 突然 、 す ーッ と 冷たい 一 陣 の 風 が 窓 から
^
流れ 入る 。
0909
,99,14: ダイナモ の しみ入る よう な ふるえ が 自分 たち の 生活 の 中 に
^
流れ 入る で あろ う 。
0921
,21,56: そして 、 国会図書館 の 国際 業務 部 は 、 恰も 乳房 の 如き 役目 を 果たし て 、 アメリカ の 農業 技術 の 戦争 中 の 進歩 の 姿 、 また 刻 一 刻 を 争う 現実 の 革新 の 姿 が 、 農林省 の あらゆる 機構 に 向っ て 、 血管 の 中 に
^
流れ 入る 如く みなぎり 、 ゆきわたり 、 満ち 溢れ て いっ た の で ある 。
0981
,1320,7: たそがれ の 東京 の 町 なか へ
^
流れ 入る 。
1036
,548,11: 北 の 窓 から 、 清涼 な 風 が 微か に
^
流れ 入る の を 、 肌 に 感じ た 。
1104
,17,12: そして その うち の かなり の もの は 、 直接 海 に
^
流れ 入っ て いる 。
1104
,124,12: この 氷河 の 末端 は 、 小さい 湖 の 中 に
^
流れ 入っ て いる 。
1177
,405,14: 海 の 匂い を まぜ た うすい 霧 が ひ やや か に
^
ながれ 入っ た 。
分け入る
(分ける.入る)
延べ語数:
12
0141
,5121,14: それ は 人間 と 自然 の 諸 関係 の おどろく べき 動き そのもの に
^
わけ 入っ て 、 その 動き を 肯定 し 、 動き の 法則 を 見出そ う と する 唯物 弁証法 の 方向 と は ちがっ た 。
0141
,18188,17: 自分 へ の おどろき とともに 、 伸子 は 自分 自身 の わから な さ へ 、
^
わけ 入っ た 。
0164
,168,24: その 欲望 に つき 動かさ れ て 、 わが 心 、 ひと の 心 、 それら の 心 を 生む 社会 の 密林 に
^
わけ 入る の だ が 、 今日 の 私 たち は 、 少く とも 、 自分 の 諸 経験 を 、 社会 現象 の 一つ として 感じ うる だけ の 能力 は 備え て いる 。
0564
,375,11: 高い 雑草 の 中 に 、 周 さん は 数 歩
^
分け 入り 、 そして 地面 を 見つめ た 。
0617
,3324,5: 山川 の 勝 境 に
^
わけ 入っ て 人間 世界 の 拘束 を 忘れよ う と する 。
0993
,13,36: ( 二 部 合唱 の うた を 入れる ) … … それ を 背中 に 聞き ながら 私 は やがて 非常 に 深い 原生 林 と カラ 松 と 入れ 交っ た 森 の 中 に
^
わけ 入っ て 行き まし た 。
1002
,148,26: 長者 夫妻 は 非常 な 嘆き に 沈ん で 、 鷲 が 飛ん で 行っ た その 深山 の 中 へ 、 子 を さがし に
^
分け 入っ た 。
1013
,1502,39: いつか 私 が 岩躑躅 を 折り ながら 降り て 来 て 、 突然 子 牛 の よう な ペリッ に 咆 えら れ た 、 あの 周防 山 に 並ん だ 樹木 の こんもり 生え た 、 山道 へ
^
分け 入っ て いっ た の です 。
1013
,1843,12: 一同 の 緊張 が いよいよ 増し て 、 昨日 二 人 の
^
分け 入っ て いっ た あの 萱 や 、 薄 、 茅 なぞ の 胸 まで 掩 うた 細い 山道 に かかり ます 。
1050
,453,29: その 凹地 の 中 に は 雑草 や 雑木 が 周囲 の 平地 と 同じ 位 の 高 さ に まで 生 い 繁っ て い た が 、
^
分け 入っ て 見る と 意外 に 深い 。
1086
,16,9: アマゾン の 上流 、 人跡 未踏 の 土地 へ
^
分け 入っ た 生物 学者 の 場合 が それ で ある 。
1127
,26,30: ある 武士 が 、 落城 の 時 で なけれ ば 吹い て は なら ぬ 保 螺 貝 の 曲 に 異常 な 誘惑 を 感じ て 、 山中 に
^
分け 入っ て 吹き 試み た ため に 、 永 の 暇 に なる という 筋 で あっ た が 、 その 落城 の 譜 に 限り なき 魅力 を 感ずる 、 武士 の 心持 が 非常 に 面白く 書け て い た と 思う 。
伸び上る
(伸びる.上る)
延べ語数:
12
0088
,266,16: 帆 村 の さしあげ た 洋 杖 の 先 に 、 雑木林 の 上 に
^
延び 上っ て いる よう な 千早 館 の ストレート 葺き の 屋根 が あっ た 。
0112
,1796,46: 新橋 について ドア に 手 を かけ た 時 、 迎え に 出 た 人 の 中 に H さん と 源 さん の 首 から 上 を 一番 先 に 見つけ その わき に 父親 の 立っ て 居る の 車夫 が 二 人
^
のび 上っ て 居る の も 見つけ た 。
0141
,10023,0:
^
のび 上っ て いる 伸子 は 思わず 片方 の 手袋 を はめ て いる 手 を こぶし に 握りしめ た 。
0141
,20289,48: 」 プラカート の スローガン は 、 きょう の メーデー の 華々し さ の すべて を その 底 で 支え て いる 冷静 な つよい 力 の ある こと を 伸子 に あたらしく 感銘 さ せ ながら 、 だんだん 人波 の かなた に 遠ざかっ て 、 やがて は 、
^
のび 上っ て も 、 もう 伸子 の 立っ て いる 場所 から は 見え なく なっ て しまっ た 。
0508
,129,24: 蕙子 は 、 急 に 引き しまっ た 顔 に なり ながら 、 何故 あんなに 急 に 飛び立っ た の か と 少し
^
延び 上っ て 外 を すかし て 見る と 思い 掛け ず 隅 の 雨 落ち の 所 に 洋傘 を 半 つぼめ に し た お 久美 さん が 立っ て 居 た 。
0539
,4,17: 巨大 な 狸 が 尻 で 坐っ て 、 上半身 を もたげ 、 真直 に すーっ と
^
伸び 上っ てる 、 そういう 姿 な の だ 。
0539
,7,32: その 荒地 を 分け た 小道 の ほとり 、 石屋 の 名残り らしく 、 大小 さまざま な 石 が ころがっ て い て 、 その 片隅 に 、 巨大 な 狸 が
^
伸び 上っ て 空 を 仰い でる の で ある 。
0551
,252,28: 淫祀 と も 言える 祠 が 乗っかっ てる 大きな 岩 、 側 に 聳え 立っ てる 杉 の 古木 、 その 全体 の 背景 に まで 影 は
^
伸び 上る 。
0570
,45,7: 見 て いる と 、 物影 は
^
伸び 上っ て 、 それ が 、 眼 も 鼻 も 口 も ない のっ ぺらぽうの 顔 だっ た 。
0809
,391,15: 鼻 介 の 左手 で チョイ と ヒジ を つまま れ て 、 爪先 で
^
延び 上っ て 、
1000
,473,6: と 云い ながら 、 しまいに は
^
伸び 上る よう な 風 を し て 御簾 の 方 へ 秋波 を 送っ た 。
1105
,73,40: 大きい 重油 の 燃焼 炉 が 地下 室 の 真中 に がん 張っ て い て 、 それ から 太い 送 気筒 が 、 七 、 八 本 各 部屋 の 床 へ 、 蛸 の 足 の よう に
^
のび 上っ て いる 。
流れ出る
(流れる.出る)
延べ語数:
12
0081
,3930,9: だから 海 の 外 に この 音 が
^
ながれ 出 た 時 に は 、 地雷 が 爆発 し た よう な 、 ど えらい 音 を たて た の で ある 。
0619
,349,27: あの 頃 の 私 は まったく 自然 という もの の 感触 に 溺れ 、 太陽 の 讃歌 の よう な もの が 常に 魂 から 唄わ れ
^
流れ で て い た 。
0682
,220,13: ところが 彼 が 奪っ た 血 が 、 彼 の 胎外 へ
^
流れ で て 変 な 生長 を とげ て い た の だ 。
0708
,283,13: タアラ 、 タラ タラ と 一 と すじ の 糸 と なっ て
^
流れ でる 油 、 これ が 、 よい 油 だ よ 。
0735
,52,8: 車中 の 寒気 に ふるえ 、 絶え間 なく
^
流れ でる 洟 汁 と 、 こみあげる 吐き気 に 苦しん だ 。
0735
,381,24: 伊東 の 海 は 岬 の 奥 に 湾入 し て 、 概ね 波 が 静か で ある が 、 音無 川 から
^
流れ でる 石 の ため に 、 海底 が 危険 で 、 水 の 澄ん だ 音無 川 に くらべ て 、 海底 が 見え ず 、 膝小僧 に ぶつかる ぐらい の 大石 が 散在 し たり し て 、 私 は 忽ち 相当 の 負傷 を し た 。
0769
,176,10: その うち に 、 腹の中 から 生あたたかい 尿 水 が
^
流れ で た ので 、 ようやく 一縷 の 勇気 、 希望 を とりもどし た 。
0820
,28,27: すると 、 安永 以前 から 沙漠 が あっ て 、 安永 の 噴火 に は 沙漠 の ちょ ッ と 一 部分 に 、 熔岩 が
^
流れ で た 程度 で あっ た が 、 今度 の は そっくり 沙漠 を 覆い 尚 流出 の 勢い で あり 、 元禄 以来 二 百 六 十 年 ぶり という 大 爆発 らしい や 。
0820
,71,18: なん しろ 地底 から 火の玉 を 噴い たり 、 火 の 川 が モロモロ と 音 も なく
^
流れ で て くる 騒ぎ で ある から 、 天地 と共に 変り ある こと なし 、 など ゝ 子孫 に 訓辞 を たれ て い られ ない 。
0850
,131,14: 即ち 、 一夜 の うち に 腫物 が 破れ 、 自然 に 膿 が
^
流れ で た の だ 。
1101
,101,4: そして ところどころ に 新しく
^
流れ で た 熔岩 の 流れ が 、 机 の 上 に こぼれ た インキ の よう な 形 に 、 この 平原 を 黒く 染め て いる 。
1102
,405,9: それに 横 に する と 、 冷たい 空気 が
^
流れ でる ので 、 立て た まま ずっと 自分 で 、 飛行機 の 座席 の 横 に かかえ て こ ない と 、 ちょっと 心配 で ある 。
掛け上る
(掛ける.上る)
延べ語数:
12
0060
,4731,27: 一 九 七 四 年 に 取締役 、 一 九 七 八 年 に 常務 、 一 九 七 九 年 に 専務 取締役 と 階段 を
^
かけ 上っ て トップ を 極め た 。
0060
,9489,22: だが パーソナル コンピューター 産業 が すさまじい 勢い で 発展 し て いく 中 で 、 業態 を つぎつぎ と 拡大 し ながら
^
かけ 上っ て き た 西 は 、 マイクロソフト と の 提携 を 大 成功 さ せ た あと も 、 変わり 続ける こと を やめよ う と し なかっ た 。
0060
,9509,18: 大 企業 の 身中 の 一匹狼 という 自己 矛盾 を はらん だ 存在 が 成功 の 階段 を
^
かけ 上っ た 先 に は 、 自ら を 切り刻ん で 組織 の 餌 として 捧げる 宿命 が 待っ て いる 。
0072
,263,19: 五助 は 先 に 立っ て 、 反対 の 山 の 斜面 へ 、 兎 の よう に
^
かけ のぼっ て いっ た 。
0138
,896,20: 五月 十 五 日 の 夕方 、 三 四 度 ドカドカ と 大勢 し て 裏 階 子 を
^
かけ 上る 跫音 が 留置 場 まで 聞え た 。
0140
,4606,5: 二 階 へ 急 に
^
かけ 上っ て 来 た 夫人 が 、 となり の 部屋 の 畳 に つっぷし て 、 お父さん が 死ん で おしまい に なっ た の じゃ ない か と 思っ て 、 と 弾む 息 を ころし て い た 情景 を 思いおこし た 。
0141
,14435,50: 樫 の 枝 の 上 から じっと 下 を 見 て い て 、 やがて 用心 ぶ かく 幹 を つたわっ て おり て 来 た 一 匹 の 栗鼠 は 、 いく たび か 近づい たり 遠のい たり し て しらべ て から 、 素早く 老人 の 体 を
^
かけ のぼっ て 、 掌 に ある 南京豆 を たべ はじめ た 。
0627
,239,2: 屋根裏 へ
^
かけ 上る と 、 まさしく カメ は 寝床 の 中 に いる の で ある 。
0987
,1441,15: という よう な 叫び を 上げ 、 兎 が 駆け出す よう に 傾斜 を
^
かけ のぼっ て 行き 、 消える )
1173
,1458,20: そこ から 少し 離れ た 処 に い た 高城 が 、 それ と 気付い て 斜め に 堤 を
^
かけ 登る らしい 。
1174
,995,10: 私 の 手 を 振りはらっ て 、 いきなり 斜面 を
^
かけ 登っ た 。
1174
,2171,7: 城 介 は 階段 を とんとん と
^
かけ 上っ て 、 そのまま 姿 は 見え なく なっ た 。
引き入れる
(引く.入れる)
延べ語数:
12
0141
,13358,41: こういう 事件 は 予想 外 の こと で なく 、 ブリアン の 政府 にとって は 全く 計画 的 な こと で あり 、 これから も こういう 事件 は 又 くりかえさ れ 、 人々 が それ を あたりまえ と 思う よう に
^
ひき 入れ て 行こ う と する きざし が うかがわ れる 調子 だっ た 。
0141
,17309,24: 同じ ホテル の 七 階 の 小 部屋 で 、 伸子 は 毎晩 その 小説 の 、 全く 新しい 理性 と 心情 と に
^
ひき 入れ られ ながら 数 頁 ずつ 読み つづけ た 。
0141
,18887,10: 伸子 は 自分 の 鼓動 も 、 その テンポ に
^
ひき 入れ られる よう な 共感 を 感じ た 。
0141
,19190,60: 短い 鉛筆 を 、 右手 に もち 左手 は 上衣 の ポケット に おさめ 、 黒 ずくめ の カチャーロフ が 、 舞台 の 下 に 立っ て 、 錆び の ある 声 で 、 吹雪 の 中 を 去っ て ゆく ネフリュードフ を 追って 遂に 失神 する カチューシャ の 歎 き を 物語っ た とき 、 満場 の 観客 は
^
ひき 入れ られ て 、 カチャーロフ と 一身 一体 の よう だっ た 。
0221
,286,30: 婦人 作家 たち の 上 に もたらさ れ た この 無慙 な さ かお と し の 事情 は 、 ひきつづき 一 九 四 一 年 十二月 太平洋戦争 に
^
ひき 入れ られ た のち の 五 年間 を 通じる 波瀾 と 社会 変動 を通じて 、 少く ない 数 の 婦人 作家 を 生活 的 に 文学 的 に 消耗 さ せ て しまう こと と なっ た 。
0268
,8,4: その あどけな さ に
^
ひき 入れ られ て 、 自分 も 芝生 の 上 に くつろい で 片 肱 つき ながら 見とれ て いる 若い 母親 。
0312
,209,26: 日本 で 民主 化 の 急速 に 実現 し ない こと を 最も のぞん で いる の は 、 日本 を 今日 の 境遇 に
^
ひき 入れ た ファシスト 的 旧 勢力 で ある 。
0313
,84,44: 自分 として 「 偉く なっ た よう で 」 あろ う し 、 また 偉く なっ た よう な 位置 に おか れ 、 民主 的 な 要素 の 少い 社会 で は どうしても その こと が 、 支配 的 権力 の 側 に
^
ひき 入れ られ やすく し て いる 。
0576
,329,6: 重 兵衛 爺さん も 元彦 に
^
ひき 入れ られ て 、 焼酎 の 盃 を 手 に し まし た 。
0772
,298,33: お 槙 は 二 十 八 、 柳橋 で 左 ヅマ を とっ て い た の を 藤 兵衛 に ひかされ て 妾 と なり 、 先妻 の 死後 、 本宅 へ
^
ひき 入れ られ た もの で ある 。
0830
,30,5: 女中 が 男 を
^
ひき 入れ たり お客 を とる の が 大目 に 見 られ て い た と いう が 、 女中 に 住み こん だ 当夜 から 男 を ひき 入れる の は 、 いささか 図太 すぎる フルマイ で あろ う 。
0830
,30,33: 女中 が 男 を ひき 入れ たり お客 を とる の が 大目 に 見 られ て い た と いう が 、 女中 に 住み こん だ 当夜 から 男 を
^
ひき 入れる の は 、 いささか 図太 すぎる フルマイ で あろ う 。
押し上げる
(押す.上げる)
延べ語数:
12
0084
,2428,21: 意外 に も 、 箱 自動車 は 動き出し て 、 穴 の 斜面 を ゆらゆら と ゆれ ながら 上 へ
^
押し あげ られ て 行っ た 。
0221
,400,25: はげしい 歴史 の 波 の 一つ の 面 は 、 平林 たい子 、 林 芙美子 という 婦人 作家 たち を その よう な 存在 として
^
押し あげ た 。
0782
,220,7: それ は 胸 から 顔 へ と
^
押し あげる 恐ろしい ボー チョウ の 力 による もの だ という こと で ある 。
0841
,231,29: その 彼 を 毛 里 は 蔑ん で 見 て い た が 、 急 に 確信 し て ニヤリ と 笑う と 、 彼 を バス に
^
押し あげ て 自分 も 乗りこん だ 。
0866
,3845,7: 「 から だ が ぐつと 宙 に
^
押し あげ られ た と 思 つ たら 、 部屋 じ ゆう の 窓 は お ゝ かた 外れ て 、 窓 ガラス が メチャメチャ に われ た の よ 。
0868
,44,16: まして 、 どんな 力 が 、 こ ゝ まで 来 た われ く を 上 へ
^
押し あげる こと が できる で しよ う ?
0876
,8,82: まず 、 極めて 顕著 な 現象 として 、 第 二 次 大戦 後 の 欧州 こと に フランス の 文学 界 を通じて 、 最も 華々しい 活躍 を つ ゞ け て いる 作家 が 、 サルトル に しろ 、 カミュ に しろ 、 揃い も そろっ て 、 小説 家 で ある と 同時に 戯曲 家 で ある という こと 、 その こと は また 、 戯曲 なる 文学 形式 を 大戦 後 の 新 文学 運動 の 主流 に まで
^
押し あげ た という こと を 注意 す べき で ある 。
0987
,1828,14: 同時に 、 友吉 の うし ろ から 、 彼 を テーブル の 方 へ
^
押し あげよ う と する 二 三 人 の 手 が 見える )
0987
,2849,81: 私服 A は 慣れ きっ て いる よう で 、 ふき げん に 興味 な さ そう に 、 返事 は せ ず 、 男 C を トラック の 方 へ 追い立てる ) … … これ でも 、 とにかく 、 私 は 料金 を 払っ て … … とにかく 、 ホテル な ん だ から 、 —— それ を 、 浮浪 者 あつかい に する という の は 、 この ——( いっ て いる の を 私服 A が トラック に
^
押し あげ て 、 のせ て しまう 。
1073
,3861,8: ともう 、 彼女 は 、 馬の背 に 、
^
押し あげ られ 、 鞍 に 、 布 で くくら れ 、 東 の 方 へ 、 駈け 去っ た 。
1073
,5352,19: と 、 いや 応 なく 、 疲れ て い ない 馬 を 選ん で 、 馬の背 へ 、
^
押し あげ た 。
1177
,10,25: 雑沓 する 桜木 町 の 駅前 で 人びと の 視線 を あび 、 次々 と まるで 検束 さ れる よう に トラック の 後部 に
^
押し あげ られ た とき の 屈辱 を 彼 は 思い出し た 。
叩き落とす
(叩く.落とす)
延べ語数:
12
0071
,1505,2: そうして 、
^
叩き 落とそ う として も 離れ ない の だ 。
0078
,416,15: 烏 啼 は 、 袋 猫 々 に とびつい て 、 その 罎 を
^
叩き 落とし た が 、 もう 間に合わ なかっ た 。
0098
,1501,19: 私 の 「 南北 」 は 発表 後 さんざん な 悪評 で 、 一 度 で ぺちゃんと 私 は
^
叩き 落さ れ た 。
0098
,2120,32: 磯 釣 の 餌 に する 海老 を 手 に 入れ た 喜び で 、 眼 を 耀か せ 、 青竹 の 長 さ を くらべ て は 栗 の 実 を
^
叩き 落す 子供 たち 。
0545
,286,8: おれ は 扇子 を 取っ て 立ち上り 、
^
叩き 落そ う と する が 、 なかなか うまく いか ない 。
0545
,288,6: 長く かかっ て 、 漸く に
^
叩き 落し て やっ た 。
0584
,13,36: 中空 に 聳え 立っ て い た 欅 の 大木 は 、 伸び きっ た 幹 の 上部 で まっ 二つ に 裂か れ て 、 片方 の 数 本 の 枝 が 地上 に
^
叩き 落さ れ 、 そこ から 、 樹皮 の 亀裂 が 一直線 に 幹 を 走り 下っ て い まし た 。
0809
,13,12: お 尻 の 十手 を 抜く 手 も 見せ ず 槍 を
^
叩き 落し て 、 豪傑 の 片手 を とる や 十 手 を 当て がっ と 抱えこむ 。
0861
,105,56: 並木 通り の 入口 の ソバ 屋 か なんか の 格子 を 後 に し て 一生 けんめい 叩き 合っ て 四 五 人 に 手傷 を 負わ せる と 敵 に やや ヒル ミ が 見え た から 、 ここだ 、 と 見 こん で ムヤミ に 斬り ちらし て トビ 口 十 本 ぐらい
^
叩き 落し た 。
0993
,34,75: … … そのうち 非常 に 香ばしい 、 いい 匂い が し はじめ た ので 、 何 だろ う と 思っ て いる と 、 老人 は それ と 察し た の か ニコニコ と 眼 を 小さく し て 、 焚火 の 灰 の 下 を ほりおこし て 、 コンガリ 焼け た 饅頭 の よう な もの を いくつ か とり 出し て 、 その 一つ を 手の平 に のせ て ポンポン と 灰 を
^
たたき 落し て から 、 私 に さし 出し て 食え と いう の です 。
0995
,684,8: ( 佐山 の 唇 から シガレット を
^
叩き おとす )
1148
,42,28: それ が 生活 の ため と は いい ながら 、 既成 大家 で 、 恋 の 狩人 で 、 我々 若い 作曲 家 仲間 が 、 日頃
^
叩き 落そ う と し て い た 楽壇 の 偶像 、 左近 倉 平 の 助手 に なっ た という の は 、 何 ん と し た こと でしょ う 。
張り込む
(張る.込む)
延べ語数:
12
0732
,2752,3: ツル ちゃん を
^
張り こま せ た って 、 どう なる もの か 。
0757
,439,7: 彼女 は 煙山 を 京都 駅 に
^
張り こん で やろ う か と 思っ た 。
0757
,440,2: しかし 、
^
張り こん で 、 後 を つけ た に し て も 、 その 時 は もう 彼ら の 商談 の 終り だ 。
0759
,1847,17: 明日 は カバン 持ち の 戸田 を 助手 に 使っ て 、 放 二 の 社 に
^
張り こま せ て やろ う 。
0759
,6364,10: アン チャン 連 も 四 人 ばかり 、 要所々々 に
^
張り こん で いる が 、 樹木 が 一 本 も ない から 、 折 から の 日 で り で 、 大 そう 暑 さ に ヘキエキ し て いる 様子 で あっ た 。
0773
,300,7: そこで 牧田 は 二 日間 も
^
張り こん で 、 とうとう 首実検 を する こと が でき た が 、 果然 、 月田 ミヤ子 こそ は 達也 の 同伴 し た 女 に 相違 なし と 判明 し た 。
0781
,456,2: あと は
^
張り こん で 時田 や 由也 の 遊ぶ 現場 を 見届ける 一 手 と 、 相当 な 収穫 に 喜ん で いったん 報告 の ため に 署 へ でる と 、 佐々 警部補 が 彼 の 顔 を 見る なり 、
0781
,467,1: とにかく
^
張り こん で 由也 の 遊ぶ 現場 を つきとめ ましょ う 」
0844
,309,0:
^
張り こん で い た 警官 に 捕え られ た 。
1072
,4660,38: 家 は 、 旗本 だっ た が 、 すぐ に 廃家 を 命ぜ られ 、 家財 は 飲みつぶし 、 およそ 旗本 悪 の うち の 典型 で あっ た 彼 に は 、 ひと山 、 これ に
^
張り こむ に は 、 もっ て 来い の 、 壮挙 だっ た 。
1072
,4897,32: 次々 と 、 それら を 差立て まし た 故 、 あと は 、 ふたり の 女 賊 のみ と 、 われわれ ひとつ 心 の 者 だけ が 残っ て 、 辺り を
^
張り こん で おり まし た のに 、 老体 の 父上 に 、 功 を 先んじ られよ う と は 」
1103
,395,11: 壁 一 杯 に 野獣 と 魚 の 絵 と を
^
貼り 込ん だ 部屋 で ある 。
成り下る
(成る.下る)
延べ語数:
12
0098
,1248,11: しかし 、 彼 一 代 に 酒癖 の ため 貧農 に
^
なり 下っ た 結果 は 、 まんまと 別家 の 久左衛門 に 位置 を とっ て 替ら れ 、 危く 死者 の 位置 まで 落し かけ た が 、 村 の 一同 の 納金 五 円 が 普通 の ところ を 、 彼 は 十 円 出す と 云い 張り 、 ようやく 中 壇 で 踏み とまら せ た 。
0164
,72,25: プロレタリア 文学 が 自分 の 歴史 性 を 喪っ て 、 治安 維持 法 と 検閲 の 枠 内 だけ に 棲息 する 文学 に
^
なり 下る モメント と なっ た 。
0437
,42,15: 多く の 女性 は 、 斯 う 云う 時 、 愛 から 獣 に
^
成り 下っ た 事 を 知ら ない 。
0554
,476,9: 謂わ ば 、 主賓 から 一挙 に 居候 に
^
成り 下っ た の で ある 。
0624
,126,40: それ が 白痴 の 恥辱 と 自 卑 の 表現 と 解し て いい の か 、 それ を 判断 する 為 の 言葉 すら も ない の だ から 、 事態 は ともかく 彼 が 白痴 と 同格 に
^
成り 下る 以外 に 法 が ない 。
0773
,76,47: ここ に 哀れ を とどめ た の は 亭主 の 倉吉 で 、 次第に 奥 の 殿 から 下 へ 下 へ と 放逐 さ れ て 、 平信 徒 も その 末席 、 教会 の 下男 、 その 又 下働き の よう な もの に
^
成り 下っ て いる 。
0852
,254,47: 一見 綺麗 な 顔 立 で 、 痩せこけ た 、 いかにも 薄情 そう な 女 で 、 いつ でも 遊び に 応じる 風情 で 、 私 の 好色 を 刺戟 し ない こと は なかっ た が 、 私 は かかる 陳腐 な 魂 と 同列 に
^
なり 下る こと を 好ま なかっ た 。
0854
,314,18: 旅行 し て 、 あなた の 肉体 を 知る と 、 私 は W と 同じ 男 に
^
成り 下る よう な 気 が する から 。
0854
,315,5: あなた にとって 、 私 が
^
成り 下る の で は なく 、 私 自身 にとって 、 W が 私 と 同格 に なる から 。
0893
,74,44: のみ なら ず 別 の 登場 人物 の 口 に は 、 —— 科学 の 命数 は もう 尽き た 、 今 で は もう 錬金術 や 形而上学 や 哲学 など と 同様 、 偏見 から 生まれ た 「 第 五 元素 」 に
^
成り 下っ て しまっ た … … など と いう など 手 きびしい 宣告 まで が 托さ れ て いる の だ 。
0943
,20,58: 遊興 の 取 持 を 勤め と 心得 て いる 埒 も ない て あい ばかり だ が 、 新規 に 目 附 に なっ た 押原 右 内 という 男 は 、 お家 騒動 で 改易 に なっ た 越後 の 浪人 者 で 、 御 留守居 与力 を やめ て 豊後 節 の 三味線 弾き に
^
なり 下っ た 、 原武 太夫 の 推薦 で 大須賀 の 用人 格 に なっ た もの だ が 、 こんど は また お 糸 という 娘 を お側 へ 上げ 、 その 功労 で 大目 附 の 役 に ありつい た という 評判 だっ た 。
1114
,99,10: 「 面白く ない 宮仕え を する なら 、 土民 に
^
なり 下っ た 方 が 気 が 楽 で ござる 。
回り出す
(回る.出す)
延べ語数:
12
0079
,1381,7: その ラッパ は 宙 を くるくる
^
まわり だし た 。
0079
,1392,8: それ が くるくる と 闇 の 中 を
^
まわり だし た 。
0080
,1364,18: すると あやしい 釜 は 綱 の まわり を 、 くる ッ くる ッ と ラセン 状 に
^
まわり だし た 。
0080
,1368,14: 釜 は くるくる と 、 目 に も とまら ぬ 速 さ で
^
まわり だし た 。
0084
,952,18: と 、 次 の 瞬間 に は 、 部屋 全体 が きりきり きり と 独楽 の よう に
^
廻り 出し た 。
0084
,2461,9: ところが 、 やっ て みる と 器械 は ちゃんと
^
廻り 出し て 、 あの 愉快 な 「 證城 寺 の 狸ばやし 」 が 高 声 器 から 高らか に 流れ出し た 。
0084
,2484,28: その うち に 彼ら は 、 大きな 頭 を ふり 、 蛸 の よう な 手 を ふりかざし て 踊り だし 、 はて は 、 くるくる と
^
まわり だし た 。
0396
,6,38: 飛行機 で とび 立つ その 日 まで 、 ひたかくし に かくさ れ て い て 、 その 日 に とら れ た 写真 で の 彼 の 表情 は 、 まるで 一刻 も 早く 飛行機 の エンジン が
^
まわり だす の を 待ちかね て いる 風情 だっ た 。
0706
,408,2: クルクル
^
廻り だす 。
0732
,2036,13: 化石 し たり 、 呼吸 困難 に おちいっ て も 、 舌 が
^
まわり だし さえ すれ ば シャア く と 、 ひやかし たり 、 だまし たり 、 訓戒 を たれ たり 、 ユメ 油断 が でき ませ ん 。
0739
,184,22: 私 は 中学生 の ころ 、 はじめて 先輩 に 酒 を のま せ られ て 、 いきなり 部屋 が グル く
^
廻り だし た ので ビックリ し た が 、 そんな こと は 酒 の 場合 は 二度と は ない 。
0981
,1907,4: グルグル と 眼 が
^
まわり 出し た の は 私 の 方 だ
仕立て上げる
(仕立てる.上げる)
延べ語数:
11
0060
,6773,10: ブッシュ ネル は 、 コンピューター ゲーム を 小さな システム に
^
仕立て 上げる プラン に 熱 を 入れ はじめ た 。
0060
,8392,17: だが 彼ら が 半導体 グループ の 提案 を どう 受けとめ 、 どの よう な マシン を
^
仕立て 上げよ う と し て いる か は 、 まったく の 闇 の 中 だっ た 。
0060
,9324,24: IBM 全社 の 製品 構成 と の 関連 を 考慮 せ ず 、 独立 し た 遊軍 的 な 組織 によって 短期間 に
^
仕立て 上げ られ た PC へ の 反省 を 踏まえ 、 PS / 2 と 名付け られ た 新しい 製品 に は 、 メイン フレーム を 頂点 と する 階層 構造 の 中 で 、 長く 育て ながら 使い 続ける こと を 前提 と し た 先進 的 な 技術 が 盛り込ま れ て い た 。
0318
,890,21: 伊勢 の 皇 大神宮 その他 に関する 管理 法制 も 廃止 さ れ 、 特別 な 服装 と 特別 な 教育 で
^
仕立て 上げ られ て い た 神官 たち は 官吏 で ある こと を 止め た 。
0330
,18,10: 時 の 花形 に なっ た とき 、 英雄 に
^
仕立て あげ た とき だけ 、 さわぐ 。
0507
,598,56: 田舎 の 純 百姓 で 針 の 運べる 女 は 上等 で 大方 は 少し まとまっ た もの は 縫え ず 、 手 は 持っ て 居 て も 畑 に 出 て 時 が ない ので 、 そこ に 気 の 附い た 町 の 呉服 屋 で は 襦袢 から 帯 から 胴着 まで
^
仕立て あげ た の を 吊し て 売っ て 居る 。
0877
,197,35: 言い かえれ ば 、 人 及び 芸術 家 として の 俳優 の 天才 的 魅力 が 、 作家 を 刺激 し 、 鼓舞 し 、 誘導 し つつ 、 一 個 の 戯曲 家 に
^
仕立て あげる という の が 定石 らしい の です 。
0896
,11,21: 一 人 一 人 が 小宇宙 と なる こと 、 ミクロコスモス と なる こと が できる 動物 に 自分 自身 を
^
仕立て あげ 、 創り あげる こと が できる こと と なっ た の で ある 。
1013
,849,27: さすが に 子供 の 時 から 異郷 に 彷徨 って 、 自分 を 助け て くれ た 恩人 を 、 国内 一 の 銅 山王 に
^
仕立て 上げ た よう な 人 は 、 する こと 為す こと 考え て いる こと やっぱり 、 日本人 離れ の し た 肝 の 大きな もの だ な !
1041
,2290,7: 反 カストロ 革命 軍 として アメリカ によって
^
したて あげ られ た 爆撃 機 が カストロ 体制 に 攻撃 を しかけれ ば 、 それ を きっかけ に キューバ 内部 の 反 カストロ 勢力 が カストロ を 倒す ため に 立ちあがる はず だ 、 という プロット だっ た 。
1071
,244,38: それ という の が 、 こういう 柔弱 な 文化 人 共 が 、 徽宗 皇帝 を とり 巻い て 、 皇帝 を し て まるで 一 箇 の 画家 か 美術 の 保護 者 みたい な もの に
^
仕立て 上げ て しまっ た から こそ 、 ついに 北 宋 を 亡ぼし た の で ある 、 そして 自分 たち に いたる 迄 、 こんな 流亡 の 憂 目 を みる に 至っ た の だ という 日頃 の 憎悪 を以て 、 この 李 唐 を も 、 頭 から 軽蔑 し て い た から で あっ た 。
駆け上がる
(駆ける.上がる)
延べ語数:
11
0060
,9391,20: マイクロソフト が 約束 する Windows の 供給 は 遅れ に 遅れ 、 他社 の GUI 環境 も 標準 に
^
駆け 上がる 勢い を 示せ ない まま グラフィックス を 欠い た MS — DOS は 生き 続け た 。
0095
,250,18: ヘルナー 山 に 登る に は 相当 の 用意 が 必要 だっ た ので 、 誰 でも 直ぐ
^
駆け あがる という わけ に 行か なかっ た 。
0141
,3602,15: 小 一 時間 たっ た とき 、 伸子 が 、 ホテル の 階段 を
^
駈け あがる よう に し て 戻っ て 来 た 。
0613
,113,47: 丘 の 上 の 家 と いわ ず 、 ありとあらゆる もの を 将棋倒し に 押し倒し 、 粉砕 し 、 吹き飛ばし つつ 、 あ 、 あ 、 あっという間に 、 はや 目 の 前 の 小山 の 上 の 林 を なぎ倒し 、 この 川平 岳 の 山腹 を
^
駆け 上がっ て くる 。
0613
,348,25: 橋本 の あと から 五 人 は 木 を 越え 机 を 越え 、 手 を ひき 、 ひか れ つつ 撮影 室 へ と
^
駆け あがる 。
0613
,711,17: あんな 肥っ ちょ の 婦長 さん が 、 こんなに すばしこく 岩山 を はい 登り 、 坂 を
^
駆け 上がる の か と 、 私 は ぽかんと 後ろ姿 を 見送っ た 。
0759
,2851,2: 果して 、
^
駈け あがる 力 が ある だろ う か 。
0947
,532,23: 洋間 の 一郭 と 、 母屋 の 間 に ある 木戸 は 、 高潮 が 来 た とき 、 裏 の 崖 へ
^
駆け あがる ため の 逃げ口 な の だ 。
0947
,824,15: そう いう と 、 サト子 は 、 後 も み ず に 石段 を
^
駆け あがっ た 。
1072
,2412,4: 二 階 へ
^
駈け 上がっ た 。
1072
,5937,8: 左右 太 が 、 堤 へ 、
^
駈け 上がろ う と する と 、 お次 は 、 われ を 忘れ て 、 かれ の 腕 に 、 しがみつい た 。
助け出す
(助ける.出す)
延べ語数:
11
0071
,628,7: 女史 は 、 正吉 を 冷凍 から
^
助け だし て くれ た 登山 者 中 の 一 人 で あっ た 。
0081
,892,14: ぼく は これから 沼 の むこ う へ 行っ て 、 ポチ を 早く
^
助け だし て やり たい です 」
0091
,2064,8: ぜ び 力 を 貸し て あたし を
^
助け だし て 下さい 。
0466
,206,6: Y 、 あわて て 、
^
助け だし たら 、 まがう かた なき ブリ の 切身 に なっ て 居る 。
0732
,1352,16: 「 正宗 君 の こと は 心得 とる から 、 諸君 ら の 望む 時 に
^
助け だし て あげる 」
0759
,6962,3: 「 そして 、
^
助け だす こと が でき なかっ た だけ でしょ う 」
0759
,6964,9: 「 彼 が 行方 を つきとめ て も 、
^
助け ださ なけれ ば 、 ムダ に 於 て 、 同じ こと さ 。
0774
,161,49: 気違い めい た 男 で 、 手ごめ に し た アゲク 、 裸体 に し て 柱 に 縛りつけ て お 灸 を すえ たり 色々 と 折檻 し た から 、 往来 を 通り かかっ た 巡査 が 悲鳴 を ききつけ て 土蔵 へ 踏みこみ 、 ヒサ を
^
助け だし た 。
0785
,296,12: 取調べ の 急所 は 云う まで も なく なぜ 喜兵衛 を
^
助け ださ なかっ た か 、 という 点 で ある 。
0785
,307,47: 木場 の 旦那 の 数 ある うち でも 音 に きこえ た 山 キ の 旦那 と も あろ う お方 が 、 ヨイヨイ や モウロクジジイ じゃ ある まい し 、 自分 で 趣向 を たて た 葬式 に 火 に すくん で トビ の 者 に
^
助け ださ れ た など と 、 旦那 の 名 を 汚す よう な 外聞 の わるい 評判 が たつ よう な オチョッカイ を はたらく ほど 慌て 者 の コマ 五 郎 じゃ ア あり ませ ん ぜ 。
0785
,930,52: お 年寄 の 坊さん が 助け に 駈け 登っ た の は 、 喜兵衛 さん の ため で は なく て 、 第 二 の 人物 、 即ち 、 棺桶 が 安置 さ れる 前 から 、 たぶん 前夜 から すでに 室内 に 屍体 とともに 居 た 人 、 その 人 を
^
助け だす ため でし た 。
飲み込める
(飲む.込める)
延べ語数:
11
0091
,806,11: 隣組 の 人 たち は 、 まだ 事情 が はっきり
^
呑み こめ ない が 、 とにかく 二 組 に わか れ 、 一 組 は 廊下 から 表座敷 を 通り ぬけ て 庭 へ 廻っ た 。
0566
,296,8: その 論理 は 私 に は よく
^
呑み こめ なかっ た が 、 市木 さん が 故人 の こと を 深く 思いつめ てる こと は 、 はっきり 感ぜ られ た 。
0621
,160,13: 女 の 怨 じ る 言葉 の 道理 が 男 に は
^
呑み こめ なかっ た の です 。
0759
,8596,6: 青木 は ちょ ッ と
^
呑み こめ なく て 、 いぶかし げに 彼女 の 顔色 を さぐっ た 。
0791
,107,23: これ は 実際 に その 術 の 妙 を 目 に し ない と その 怖 る べき 性質 が 充分 に は
^
呑み こめ ない 性質 の もの で ある が 、 棒 は その 両端 が いずれ も 相手 を 倒す 武器 で あり 、 いずれ が 前 、 いずれ が 後 という 区別 が ない 。
0832
,341,18: 米 や 野菜 を 大事 に し なきゃ ア なら ね え てえ こと が 人間 に ようやく
^
呑み こめ て くる な ア 。
0841
,341,10: 看護 人 と は 刑事 で ある こと が
^
呑み こめ て き た ので 、 人見 は 逆らわ なかっ た 。
0866
,1894,29: 係り の 警官 から 、 こういう 処置 が とら れ た 理由 を 一 と 通り 聴き とり 、 彼 は やつ と 、 事 の 次第 が
^
呑み こめ た 。
0866
,2466,5: 話 は 突嗟 に は
^
呑み こめ ぬ ほど 複雑 な もの だ つ た 。
0877
,154,55: さて 、 「 初舞台 」 の 俳優 に いきなり 「 流露 感 」 を 求める の は 求める 方 が 無理 で は ない か という 主旨 の 君 の 疑問 は 、 ちょっと 尤も の よう で 、 その 実 、 僕 の 言う 「 流露 感 」 という もの が まだ よく
^
呑み こめ て い ない 証拠 の よう です から 、 その こと を もっと 詳しく 、 具体 的 に 説明 し て み ましょ う 。
1073
,241,5: だが 、 どの 程度 、
^
呑み こめ た の か は 疑問 で ある 。
引き上げる
(引く.上げる)
延べ語数:
11
0089
,308,19: しかし もう 決心 し た こと だ から 、 途中 で もっ て 、 「 この 綱 を
^
ひき 上げ て くれ 」 など と 弱音 が あげ られ た もの で は ない 。
0098
,3031,26: 前 に は 由良 の 利枝 と 同村 で 料亭 の 酌婦 を し て い た の を 、 長老 の 漁色 の 網 に
^
ひき 上げ られ て 坐っ て み た ものの 、 一家 の 経済 の 実権 は 六 十 過ぎ の 先妻 の 息子 に ある から 、 こうして 由良 から 魚 を 取り よせ ひそか に 売り 貯え て いる らしい 。
0140
,5355,7: 銅鑼 が 鳴り 、 渡り はしご が
^
ひき 上げ られ 、 音楽 や テープ の 色どり の うち に 、 そろそろ と 巨大 な 客船 は 岸壁 を はなれる 。
0140
,6130,14: そして 、 一流 の 洋画 家 として 永年 暮し て い た イギリス を
^
ひき 上げ て 、 先頃 帰朝 し た の で あっ た 。
0140
,6169,25: 砂場 嘉訓 は 、 多 計 代 の その 言葉 に 答え ず 、 ちょっと だまっ て い た が 、 上 まぶた を
^
ひき 上げる よう に 伸子 の 方 を 見 て 、
0141
,711,12: 「 さあ 、 とうとう 明日 に なり まし た よ 、 そろそろ
^
ひき 上げ ましょ う か 」
0141
,1397,3: 伸子 は 、
^
ひき 上げる 時 だ という こと を 知っ た 。
0152
,58,27: アルプス 登攀 列車 は 、 一 刻み 、 一 刻み 毎 に 、 しっかり 噛み合っ て 巨大 な 重量 を 海抜 数 千 メートル の 高み 迄
^
ひき 上げ て ゆく 堅牢 な 歯車 を もっ て いる 。
0278
,16,21: ですから 、 昨今 は 、 日本 の 看護 婦 の 能力 の 水準 を 国際 的 な 高 さ に まで
^
ひき 上げる ため の 規則 も やかましく なっ た わけ でしょ う 。
0948
,689,19: 広間 へ おり て 行っ て みる と 、 本庁 から 来 た 連中 は 伊東 署 へ
^
ひき 揚げ 、 大池 の 細君 と 隆 は 川奈 ホテル へ 昼食 に 行き 、 丸山 という 年配 の 部長 刑事 が 、 昼食 を つかい ながら 事故 係 の 報告 を 受け て い た 。
1073
,5861,25: しかも 、 弓 袋山 から 里 へ 出 て 来 た 彼 の 眷族 や 伴 類 たち は 、 将門 が 石井 へ
^
ひき 揚げ た あと で 、 歯噛み を し あい 、
抱き上げる
(抱く.上げる)
延べ語数:
11
0079
,663,4: ぼく は 仔猫 を
^
抱き あげ て 、 ダイナモ の 前 に おい た 。
0082
,414,10: だから 少年 たち は 、 博士 を 左右 から
^
抱き あげ 、 いろいろ と はげ まし て ようやく 博士 を 立ちあがら せ た 。
0096
,71,13: 青 二 は 、 その あやしい 猫 の よう な 動物 を
^
抱き あげ た 。
0457
,99,3: と 仔犬 を
^
抱き あげ 、 北向 の 三 坪 ばかり の 空地 に つれ て 行っ た 。
0543
,106,13: 倉光 さん は いつ でも 、 クマ を 撫で さ すり 膝 に
^
抱き あげる こと さえ あり ます 。
0661
,159,75: そこで 私 は 裏 の 中学 の 焼跡 で 機械 体操 の 練習 を 始め 、 脚力 と 同時に 腕 の 力 を 強く する 練習 を 始め て 、 毎日 十 五 貫 の 大谷石 を 担い で 走る 練習 を 始め た の だ が 、 もう 夏 に な つて ゐ た 、 私 は パンツ 一つ の 素 ッ 裸 で エイヤッ と 大谷石 に 武者 ぶり つき 荒川 熊蔵 よろしく
^
抱き あげる の だ が 、 おかげ で 胸 から 肩 は 傷 だらけ 、 腕 は ミヽズ 腫れ が 入り乱れ て のたくり 廻 つて ゐる 勇 し さ で 、 全く どうも 、 頭 の 上 に は B 29 が ひどく スマート な 銀色 を ピカ くさせ て 飛ん で ゐる と いふ のに 、 地上 の 日本 は 戦国 時代 の 原始 へ も ど つて 、 生き残る 訓練 だ と い つ て 、 大谷石 に 武者 ぶり つい て ゐる 。
0676
,454,13: 夏川 は は だ か の ヒロシ を 軽々と 担ぐ やう に
^
抱き あげ て 、 母 の 姿 に 面し た 。
0787
,72,4: 彼 は 火鉢 を
^
抱き あげ て 山 と つま れ た 荷 箱 に 投げつけ た こと が 三 度 も あっ た 。
0953
,236,9: 清成 が 几帳 の 蔭 から 花世 を
^
抱き あげ て 出 て 行っ た が 、 すぐ 戻っ て き た 。
0986
,850,6: 椅子 の 上 から トンコ を
^
抱き あげ 、 その 顔 を 撫で ながら 、 三芳 と 記者 たち を 見 くらべ つつ 立っ て いる )
1137
,233,17: 幽 里子 が 瀕死 の 重傷 を 受け て 、 夢心地 に 東野 南 次 に
^
抱き あげ られ た 時 、 その 白い 額 に 雨 と 降っ た 、 南 次 の 唇 を 記憶 し て いる と し たら 、 こう 心安く は 手 を 伸べ なかっ た か も わかり ませ ん 。
差し入れる
(差す.入れる)
延べ語数:
11
0072
,64,18: 彦太 が そう いう と 、 五助 は 無口 で いろり に そ だ を さかん に
^
さし 入れる の だっ た 。
0098
,3295,28: それ も 炉端 の とき と 同じ 歌 の くり 返し で 私 は 眠れ ない が 、 同年 の おもい は 年月 の 深み に 手 を
^
さし 入れ て いる よう で 、 彼 の 脈 の 温 くみ が 私 に も 伝わっ て 来る 。
0140
,3061,19: あけ 放さ れ た 出窓 から 、 飾ら れ て いる 大理石 の 彫刻 の わき まで 枝 を
^
さし 入れ そう に しげっ て いる 楓 の 若葉 照り を うし ろ に し て 、 小枝 の 血色 と 純白 の ブルーズ と は 生気 に みち て 美しい 。
0140
,6287,30: みつ に そう 思わ れ て いる の か と 思い 、 伸子 は 途方 に くれ た 心持 の まま 、 蒲団 の 下 に 見舞 の 包み を
^
さし 入れ て 、 かえっ た 。
0141
,3767,13: ニューラ が 戻っ て き て 、 また ドア から 首 を
^
さし 入れ た 。
0699
,135,21: 道ばた の 百 貫 ほど も ある 大石 の 前 へ 歩みより 、 ユラリユラリ とこ じ 起し 、 肩 を
^
さし 入れ て 、 エイ 、 ヤア 、 ヤア 、 と 目 より も 高く 差し上げ 、 ドスン と 下 へ 投げ 落し た 。
0916
,103,43: コマ 落し で 植物 の 時間 の 中 に 入る こと も 出来 、 電子 顕微鏡 、 望遠 レンズ 等 の 参加 を もっ て 、 「 映画 眼 」 は 電子 の 内面 、 星座 の 機構 に まで その 眼 を
^
さし 入れる こと すら 出来る の で ある 。
0918
,1487,26: また 電子 顕微鏡 、 望遠 レンズ の 出現 で 「 映画 眼 」 は 電子 の 内部 、 星雲 の 中 に まで その 眼 を
^
さし 入れる こと が できる の で ある 。
0995
,1548,80: その 戸 の 右 が わ の ワク に 接し て 、 水 に ぬれ た 岩 の 壁 に 、 三 ヵ所 ばかり 、 直径 二 三 尺 の 穴 が 掘り かけ て あり 、 その 一つ の 、 ユカ に 接し た 一番 大きい —— と いっ て も 人 が やっと 這っ て 入れる くらい の 、 そして 上下 左右 から 岩 に 攻め られ た 不規則 な 形 の —— 穴 に 、 上半身 を
^
さし 入れ て 、 うなっ て いる 花岡 。
1000
,560,12: ——— 最初 、 国 経 が 御簾 の 蔭 へ 手 を
^
さし 入れる と 、 御簾 の 面 が 中 から ふくらん で 盛り 上っ て 来 、 紫 や 紅梅 や 薄 紅梅 や さま ぐな 色 を 重ね た 袖口 が 、 夜目 に も しるく こぼれ 出し て 来 た 。
1072
,1498,26: —— 蕎麦 屋 は 、 巷 の 迅風 耳 と みえ 、 よく しゃべっ て い た が 、 急 に 、 担荷 に 天秤 を
^
さし 入れ て 、
持ち上がる
(持つ.上がる)
延べ語数:
11
0071
,93,7: 五 トン ぐらい の もの が らくに
^
持ち あがる ヘリコプター ( 竹とんぼ 式 飛行機 ) を 一 台 至急 ここ まで まわし て くれる よう に 、 航空 商会 の 千代田 支店 に 頼ん だ 。
0080
,860,3: えらい こと が
^
持ち あがる でしょ う 。
0505
,917,26: 栄蔵 が 東京 へ 行く 時 に 、 大抵 の 金 は 持っ て 行っ て しまっ た 後 へ 、 思わ ぬ 事 が
^
持ち あがっ た ので 、 お節 は こま こま し た 物入り に いろいろ 苦しい 工面 を し て 居 た 。
0508
,630,38: 彼 の 人 に 断っ たって どうせ は 誰 か に たのま なけりゃ あ なら ない の だ から 、 又 己 を 好い と 断り ながら 誰 に 頼ん だ とか 何とか 云っ て 面倒 が
^
持ち あがる から 、 仕様 事 なし に たのん で 仕舞っ た の さ 。
0583
,41,13: じっと 物 を 見る 時 に は 、 左 の 眼 が 少しく
^
持ち あがっ て 細く なり まし た 。
0583
,83,5: 左 の 眼 が 少し
^
持ち あがっ て 細く なり 、 垂れ ぎみ の 下 唇 が そのまま 引き しまり 、 その 全体 の 表情 が 、 微笑 めい て 見え まし た 。
0583
,136,2: その 、
^
持ち あがっ て 細 まる 左 の 眼 は 、 少しく 斜視 で 、 それ を 中心 に 、 顔 全体 に さっと 冷酷 と も 言える 色 が 流れ まし た 。
0822
,114,20: 必死 に 手足 に 力 を こめ て も 、 二 三 分間 は 一 センチ も 上 躰 が
^
持ち あがら ない の です よ 。
0866
,2858,9: それにしても 、 一応 、 退院 の 話 が
^
持ち あがる からには 、 いつか の 険悪 な 状態 から 、 いくぶん 持ち直し て いる に 違い ない と 考え た 。
1153
,54,20: ちょっと やけ 気分 に なっ て い た ころ 、 私 が 全く 予期 し なかっ た 奉公 話 が
^
持ち あがっ た 。
1162
,110,7: その よう な 話 が なんど も
^
持ち あがっ て 来 た 頃 、 父 は 、 たまらなく なっ て 来 た の で あろ う 。
起ち上がる
(起つ.上がる)
延べ語数:
11
0059
,65,2: 私 は
^
起ち あがる と 、 便所 へ 行っ た 。
0617
,764,34: そして 太い 幹 が 地 を 這っ て 遠 呂 智 の うねり を 思わ せる が 、 一間 ばかり 這っ て 、 急 に 頭 を 斜 に 上 の 方 へ と
^
起ち あがら せ て いる 。
0866
,2789,6: 真喜 は 、 つと 、
^
起ち あがり ながら 、 そう 言 つて 、 返事 も きか ず 、 行 つて し まつ た 。
0868
,50,23: 問題 は 、 どん底 に 落ち込ん だ 時 、 もうす つかり 骨 ぬき に さ れ て いる か 、 あるいは 、 まだ
^
起ち あがる 力 が 残 つ て いる か 、 という こと です 。
0930
,8,5: 一つ の 町 が
^
起ち あがれ ば 、 次 の 村 もじっ として は い られ ない の で ある 。
1012
,381,14: 今 も 先生 が 突然 世界 共通 の この 苦笑 を 洩らし て 、
^
起ち 上がら れる と 、 譜 本 を 鷲掴み に し ながら 、 身体 を 揺すぶっ て 、 顔 中 を しかめ て い られる の です 。
1013
,1489,26: が 、 無人 の 境 で は 、 大声 を 上げる こと さえ 何 か 空恐ろしい よう な 気 が し て 、 私 は また
^
起ち 上がり まし た 。
1072
,6000,1:
^
起ち 上がっ た 二 人 は 、 楽 翁 の 意中 が 、 あまりに も 、 鏡 を 見る よう に 読め た ので 、 突然 、 こみ上げ て 来る 涙 を 抑止 する 理性 の いと ま なく 、 ありのまま 、 泣い て しまっ た 。
1072
,6825,0:
^
起ち 上がろ う と する 弱腰 を 、 お 袖 は また 突き飛ばし た 。
1073
,496,17: 真向い に い た 禿鷹 が 、 ぎょ ッ と 、 突き上げ られ た よう に ひとり
^
起ち 上がっ て 、
1073
,7837,28: 「 新 皇 、 万歳 っ 」 と 、 さけび 、 もう 次 に は 、 「 わが 君 、 万歳 」 と 杯 を もっ て 、
^
起ち 上がる 者 が あっ たり ——「 相馬 の 御子 は 、 もともと 、 正しい 帝 血 を ひい て おら れる の だ 。
洗い落とす
(洗う.落とす)
延べ語数:
11
0003
,1439,21: 僕 は 「 如何 に さ きく や 」 の 解釈 の 仕方 を 考え 考え 、 頭 の 石鹸 を
^
洗い 落し て い たら 、 マア 坊 は 、 手拭い を 持っ て 来 て 、 そうして こんど は 真面目 な 顔 で 、 何 も 言わ ず に 、 手渡す と すぐ に すたすた と 向う へ 行っ て しまっ た 。
0388
,50,41: 女性 の 一生 の 見 かた の なか に 日頃 から そういう モメント が ふくま れ て いる こと に は 寸毫 も 思いめぐらさ ない で 、 全 級 の 前 で の 嘲り を こめ た 叱責 と 水 で
^
洗い おとさ せる という 処置 しか でき なかっ た の も 、 おそらくは その 時分 の 正し さ について の 常識 の 粗野 さ で あっ たろ う 。
0572
,232,38: 平素 、 彼 の 頬 の 皮膚 に は なんだか 血色 の うすい 荒み が 漂っ て い て 、 一種 の 心身 の 消耗 を 思わ せる もの が あっ た が 、 それ が 冷水 で
^
洗い 落さ れ た よう な 工合 で あり 、 澄ん だ 深い 眼差し と 秀で た 鼻筋 と が しっとり と 落着 い て い た 。
0590
,34,2: 白粉 を
^
洗い 落し た 皮膚 は 艶 や か で 、 顔 の 大型 な わり に 鼻 が すっきり と 細く 、 受け口 を なし て 頣 が 少し しゃくれ て いる 。
0596
,92,4: まっ黒 な つむじ風 を
^
洗い 落す つもり だっ た の だろ う 。
0597
,1900,1: すっかり
^
洗い 落し た つもり だ が 、 皮膚 の どこ か に 一筋 の 糸 の 切れ端 でも 残っ て いや し ない か と 、 ふと 気 に なる こと が ある 。
0687
,73,8: タイル 張り の 浴室 に 海水 を
^
洗い 落し て 、 余 が 二 階 へ 戻る と 、 放 善 坊 が 性 こり も なく 一句 したため て 余 に 示し た 。
0791
,44,5: 身体 の 血 を
^
洗い 落し て みる と 、 どこ に も ケガ を し て い なかっ た 。
0841
,516,20: 短刀 は 仁吉 の 云っ た 場所 から 現れ た し 、 仁吉 の 着衣 に は 血 を
^
洗い 落し た 跡 が ある こと も 判明 し た から 、 彼 の 告白 が 真実 で ある と きまって この 事件 は 解決 し た 。
0844
,325,12: 血 を 浴び た 裸体 を 氷 の よう な 冷水 で
^
洗い 落す という の も 相当 の 難 作業 で ある 。
1171
,2511,12: 入 洲 に 手 を つけ て 、 飯粒 など を ざぶざぶと
^
洗い 落す 。
聞き出す
(聞く.出す)
延べ語数:
11
0777
,664,11: その 癖 に 感じ て 、 ここ に 誰 から も
^
訊き だす こと が でき なかっ た 一 ツ の 書 附 を 進ぜよ う じゃ ない か 」
0777
,696,11: あんた いくら 村中 を 駈け まわっ て も 、 これ を
^
訊き だす ワケ に は いか ない の さ 。
0779
,622,41: 東京 に 残っ た 召使い は 、 故郷 の 村 から 連れ て き た 人 たち で は あっ た が 、 別館 へ 足ぶみ し た こと の ない 者 ばかり で 、 彼ら から 多く の こと を
^
訊き だす こと は でき なかっ た 。
0779
,623,13: ともかく 水 彦一 枝 の 父子 や 別荘 居残り 組 の 召使い から
^
訊き だす こと が でき た の は 、 きわめて 空想 的 な 多久 家 の 相続 問題 や 風 守 の 病気 について の アウトライン に すぎ なかっ た 。
0790
,121,22: 楠 は 心中 に コオドリ し て 喜ん だ が 、 色 に は 見せ ず 、 怪しま れ ぬ 程度 に
^
訊き だし て みる と 、 次 の こと が 分っ た 。
0790
,318,5: 加 十 の こと を
^
訊き だす なら お 直 の ところ だ が 、 それ を お 直 に 訊い た ところ で 、 加 十 の 身 持 が よく なっ て 勘当 が 許さ れる ワケ は ない から 、 まア よし とき な よ 。
0790
,704,13: ボク は 今 から その 婦人 を さがし て 訊き だせる こと を
^
訊き だし たく なり まし た 。
0790
,793,41: さて 私 が カヨ さん の 居所 を つきとめ て 会う こと が でき て 、 つまり 、 石松 が 折 ヅメ を とどけ た 婦人 から 目当て の 返答 が 得 られ なかっ た 代り として 、 カヨ さん から
^
訊き だす こと が でき た こと は 、 加 十 の 上京 後 、 その 帰り を まる 二 ヶ月 の 間 待ち くらし た のち 、 ついに 不安 を 抑え きれ ず に 表向き 禁制 と 知り つつ も 才川 家 へ 問い合わせ の 手紙 を だし た のに 返書 が あっ て 、 勘当 中 の 加 十 が 当家 に 居る 筈 は ない という アッサリ し た 文面 でし た と いう 。
0794
,126,35: だから 宿屋 の 番頭 を し ながら も 経済 界 の こと に は 勉強 も 注意 も 怠ら ず 、 株 屋 だの 銀行 員 の 客 と みれ ば 根 掘り 葉 掘り
^
訊き だし て 経済 界 の 実相 という もの を 身 に つけよ う と 努力 し 、 父 亡き あと 直ちに 父 の 会社 の 社長 に おさまっ て も 一 ぱし 通用 できる よう に 常住坐臥 怠る ところ が ない の で あっ た 。
1074
,1284,26: 同じ 一つ の 喜界島 に も 、 まだ この 七夕 由来 と 結合 し なかっ た 、 以前 の 形 と も 見る べき もの が
^
聴き 出し 得 られる 。
1076
,1631,30: 小 魚 や 羽虫 など は 群 を なし て 飛ん で き たろ う が 、 その 挙動 に 特別 の 注意 を 払っ た という 話 は まだ
^
聴き 出さ ない 。
走り込む
(走る.込む)
延べ語数:
11
0587
,312,6: 或は 、 そこ の 物影 に
^
走り こん で 、 身 を ひそめ て 、 窺い たく も 思い まし た 。
0698
,184,7: 一 瞬間 に 、 突然 別世界 へ
^
走り こん で い た の だ 。
0759
,4392,16: 女の子 の 一 人 は 、 イヤ がる 風 も なく 、 気軽 に 奥 へ
^
走り こん だ 。
0818
,409,14: かく てこ の 荒れ ミコシ が 市街 へ とびだす と 、 どこ へ どう
^
走り こみ 突き当る か 、 担い で いる 十 六 人 に は 分ら ない 。
0947
,1358,32: 二 十 時 の 国電 の 上り が 、 山々 に 警笛 の 音 を こだま さ せ ながら 、 亀 ヶ 谷 の トンネル に つづく 切取 の 間 へ
^
走り こん で 行く 。
0947
,1520,15: 松林 を 吹き ぬける 風の音 だ と 思っ た の は 、 車 が
^
走り こん で き た 音 だっ た らしい 。
0948
,864,20: 三 時 近く に なっ て 、 本庁 の 加藤 主任 の パッ カード が ロッジ の 前庭 に
^
走り こん で き た 。
0948
,877,56: 葉桜 に なっ た 桜 並木 の バス 道路 に 、 大型 の 貸切 バス が 十 台 ばかり パーク し て い て 、 車 を まわす 空地 も ない のに 、 朱 と 水色 で 塗り わけ た 観光 バス が ジュラルミン の 車体 を 光らせ ながら 、 とめど も なく つぎつぎ に
^
走り こん で くる 。
1072
,6607,24: 小声 で いっ た と 思う と 、 お 袖 の 影 は 、 ふい に 縁日 の 辻 へ 、 ツイ と
^
走り こん で しまっ た 。
1177
,937,4: 信二 は 便所 に
^
走り こん だ 。
1177
,1307,4: 電車 は ホーム に
^
走り こん だ 。
迸り出る
(迸る.出る)
延べ語数:
11
0141
,8475,37: 金 を はらっ て 入院 し て いる 患者 が 、 その 金 に対して 、 病院 や 看護 婦 に 或 る 程度 要求 する こと が 慣習 に なっ て いる 社会 で の エゴイズム が
^
ほとばしり 出 た と 伸子 は 心づい た 。
0282
,7,14: 」 遠慮 の ない 声 が 、 その 女 の ひと の 唇 から
^
迸り 出 た 。
0508
,867,9: 十 二 三 の 喉 が 拡がっ て
^
迸り 出る 声 が 無限 に 続い た 闇 の 中 に 消え入っ て 仕舞っ た 後 の 沈黙 は 、 激情 の 赴く が まま に 走っ た 後 の 眠り を 欲する まで に 疲労 し た 心 の 奥 まで しみ 透っ て 、 互に 目 を 見合わせ て 寄り合わ ず に は 居 られ ない 程 の 陰鬱 と 凄惨 な 気分 が 漲っ て 居 た 。
0510
,147,18: 旅人 の 口 は かるく 開い て 夕 づゝ を 讚美 の うた は まっか な ハート から
^
ほとばしり 出る よう に うたわ れ まし た 。
0534
,81,26: バシャバシャ と 云う 水 の とばしる 音 、 濡れ そ ぼけ て 益々 重く なっ た 羽ばたき の 音 、 彼等 の 口 から 思わず
^
ほとばしり 出る よろこび の 叫び 。
0617
,2480,20: まだ 社会 の 裏面 を 渾沌 として 動き つつ あっ た 思想 が 、 時として は 激情 の 形 で
^
迸り 出よ う と する こと が ある 。
0907
,26,28: 私 は 、 この 、 日 に 新た なる 気迫 が 、 この 『 出版 ニュース 』 の 連なり の 中 に 新た なる 年 と 共に
^
ほとばしり 出る こと を 希う もの で ある 。
1012
,372,14: ポンポン と 涼しい 音 が 、 先生 の 枯れ た 指 の 先 から
^
迸り 出 て くる の です 。
1013
,1946,7: と 私 も 熱い もの の
^
迸り 出る の を 禁じ 得 なかっ た 。
1042
,24,88: 臨済 禅師 が 激しく 「 祖 に 会え ば 祖 を 殺し 」 とか 、 また 「 仏 に 会え ば 仏 を 殺し 」 など と いわ れ た の は 、 過ぎ た 表現 と も 思わ れ て 、 多く の 誤解 を 招き 、 また 難解 な 言葉 として 迎え られ も し た が 、 趣旨 は 、 仏 と いっ て も 仏 という 考え に 囚われる と 、 かえって 仏 を 見失う 事 を 心配 さ れ た 親切心 から 、
^
ほとばしり 出 た 声 と 見る 方 が よい 。
1071
,235,16: その 口 から 、 あらためて 弟子 入 を 乞う ことば が 、 われ と も なく
^
迸り 出 て い た 。
押し出す
(押す.出す)
延べ語数:
11
0141
,7445,10: アニュータ は 、 子供 寝台 を その 室 から
^
おし 出し 、 あっち の 室 から 折り 畳 式 の 寝台 を もっ て 来 た 。
0141
,10084,26: もと 来 た 道 へ ひっかえす 気分 を 失っ た 伸子 と 素子 と は 、 自分 たち の 激しく さ れ た 感情 に
^
おし 出さ れる よう な 歩調 で 、 空虚 の みち て いる 街 すじ を 歩い て 市 公園 の 表通り へ まわっ た 。
0141
,17702,6: 蜂谷 は もち前 の チューブ から
^
圧し 出す 声 で 伸子 に ノート さ せる 。
0168
,21,18: つまり ゾシチェンコ は 、 少く とも 外国 へ 、 これ が ソヴェト 作家 の 代表 で ある と
^
おし 出す に し て は あまり 陋小 な 文士 で あっ た の だ 、 という こと で ある 。
0197
,5,24: 一 九 四 八 年 二月 の 新 日本 文学 を みる と 徳永 直 は 「 勤労 者 文学 を もっと 前 に
^
おし 出す こと 」 という 表題 で 、 みじかい 文章 を かい て いる 。
0197
,6,21: その なか で 彼 が 第 三 回 大会 で 報告 提案 し た 「 勤労 者 文学 を 前面 に
^
おし 出す こと 、 日本 の 民主 主義 文学 は 勤労 者 文学 の 前進 なし に は つよく なる こと が でき ない こと 」 そして 「 これ を 納得 する か 否 か が 第 三 回 大会 の 眼目 の 一つ で ある 」 という こと を 力説 し たかっ た と のべ て いる 。
0210
,55,18: したがって 、 民主 的 文学 の 成長 を たすける ため に 主導 力 たる 階級 の 文学 を
^
おし 出し ( プロレタリア 文学 の 伝統 を 発展 的 に うけ 入れる こと ) 、 同時に その 連関 を もっ て 具体 的 に 現代 文学 の 全 野 に ふくま れ て いる より 大きい 社会 性 へ の 可能 を 、 それぞれ の 道 の 上 に 安心 し て 花 咲かせる ため に 協力 する という よろこばしい 活力 を 発揮 し 得 なかっ た 。
0242
,88,26: 当時 の ドイツ の 野蛮 な 圧迫 が 、 人間らしく 社会 の 幸福 を 願い 進歩 を ねがう 人々 を 、 そんなに も どっさり 国内 から
^
圧し 出し て い た の で あっ た 。
0349
,33,25: 日本 の 権力 が 、 科学 によって 強化 さ れる プロセス が 、 催涙 ガス の 使用 とか 、 指紋 採取 とかいう 面 で
^
おし 出さ れ て いる こと について 、 世論 は 無 批判 で あり え ない の で ある 。
0454
,154,4: 男 が 棹 で
^
おし 出し て やる 。
0807
,286,32: 田 は 上々 の ミ ノリ で ある から 、 あと は トリイ レ を 待つ ばかり 、 心 に かかる 雲 も ない 近郷近在 の 農民 が ドッ と 祭礼 へ
^
おし 出し て くる 。
申し出る
(申す.出る)
延べ語数:
11
0082
,1073,18: 給料 は 思いきっ て 出し ます から 、 希望 の 人 は 、 どんどん わし の ところ へ
^
申し で て くだされ 。
0336
,82,37: 」 「 そして 百 余 日 の あいだ そんな やり も し ない のに そんな 共同 正犯 なんて 、 そんな 馬鹿 な こと が ある もの か という 気持 と 、 私 は 自分 の 潔白 を
^
申し で て 来 た に も かかわら ず 、 髪の毛 を つかん で そして あの 武蔵野 市 の 警察 の 玄関 を ひきずり 歩 か さ れ 、 そして 警察 の 権力 によって 牢獄 に つなが れ て いる 。
0642
,1206,7: と 、 ヤス子 は ハッキリ と
^
申し でる 。
0667
,435,25: 富子 の 語る 一部始終 を 耳 に し て 、 よろしい 、 そん なら 、 僕 が お勝手 を やり ませ う 、 と
^
申し で た 。
0667
,742,11: 月給 千 円 、 食事 づき で 雇 ひ たい と
^
申し でる と 全員 にわかに 殺気立つ て 我 も 我 も と 申出る の を 押し と ゞ め 一室 を かり て 一 人 づゝ 口答 試問 を 行 ふ 。
0678
,51,26: 肉体 に 加え られる 残虐 痛苦 に対して ますます 信念 を かためる ごとき 彼ら が 、 たわい も なく 何 百 人 、 一時 に 棄教 を
^
申し でる という おもわ ぬ こと が 起っ て 、 役人 を まごつか せ た の で ある 。
0759
,6938,4: 穂積 が こう
^
申し で た が 、
0774
,162,18: 示談 で ケリ が つい て 新作 は 罪 を まぬがれ 、 いっそ 妻 に と 正式 に
^
申し で た 。
0776
,41,7: 機械 潜水 の 万全 の 用意 を
^
申し で た 。
0821
,376,74: ところが 相当 に 気 も 強く 、 信仰 も 堅く て 、 寒 ザラシ だの 、 生爪 の 中 へ クギ を 差し こむ よう な 拷問 に は 我慢 し た ツワモノ が 、 食べ物 の 量 が 少い と いう ので 我慢 が でき ず 、 意外 に も 役人 の 方 で は それ を 意識 し て やっ た こと で は ない のに 、 自ら すすん で 棄教 を
^
申し でる 者 が 続出 する の だ ね 。
0839
,106,22: 彼 は 一 週間 ほど 練習 を 休ん だ のち 、 責任 を 感じ て 、 正式 に 退 部 を
^
申し で た 。
叩き出す
(叩く.出す)
延べ語数:
11
0060
,6437,47: しかも 各社 の マシン を 集め て ベンチマーク を 行っ て みる と 、 一 六 ビット 機 として は 思い切っ て 低め の 価格 設定 を 行っ た PC — 9 8 0 1 が 、 居並ぶ マシン の 中 でも 抜群 の 数値 を
^
叩き 出し た 。
0062
,614,32: 湯水 の よう に 駄文 を 垂れ 流す という 職業 上 の 要請 の ため に 、 オレ は 知ら ぬ 間 に 十 分間 に 五 百 文字 程度 は 軽く
^
叩き だし て しまう ブラインド ・ タッチ 男 と 化し て おり 、 パームトップ が 結構 しつこく ミミズ の たくり 風 の オレ の 文字 に 再 入力 を 求め て き た ため に 、 キーボード 至上 主義 の 旗 を 高く 掲げ たい 気分 に なっ て しまっ て い た から だ 。
0443
,31,41: じっと 竦ん で 、 右 を 見 、 左 を 眺め 廻し た 末 、 子供 は 恐ろし さ に 我慢 が 出来 なく なっ て 、 涙 を こぼし 泣き 乍 ら 、 小さい 拳 で 、 広い 地層 を
^
叩き 出し た 。
0684
,286,8: あの あばずれ や その 同類 を 村 から
^
叩き だす ため なら 、 根 作 なぞ は 自慢 の 馬 を 売っ て も よい と 云っ てる ぐらい さ 」
0732
,554,20: 今日 は これ で よかっ た が 、 ひとたび 失敗 すれ ば 、 容赦 なく 彼 を クビ 切り 、
^
叩き だし て しまう に 相違 ない 残忍 無 慚 な 魂 が 裏 に ひそめ られ て いる よう で ある 。
0777
,492,25: 津 右 衛門 の 二 十 一 周忌 に 志 呂 足 の 化けの皮 を はぎ 、 千 頭 家 から 一味 の 者 を
^
叩き だし て 、 千代 の 感謝 を かい 、 何 の 面倒 も なく 、 東 太 と お 舟 の 縁組 を 結ば せよ う という コンタン だ 。
0795
,327,11: まるで もう 丸太 ン 棒 の よう な 文句 で
^
叩き 出さ れ て しまっ た の で ある 。
0993
,2706,12: なん でも ええ から 直ぐ に 出 て 行っ て もらえ 、
^
叩き 出し ちまえ と 、 いきり立つ 始末 で ね 。
1072
,2238,4: 化物 刑部 が
^
叩き 出し た 青二才 を 、 てめえ は ここ へ 咥 え こ ん だろ う 。
1072
,2683,13: 彼 の 本心 は 幼い 者 の 叫喚 に 、 鞭打た れ 、
^
叩き 出さ れ 、 動 顛 し て 、 その 部屋 から 転び 出し た 。
1073
,7904,14: 東 八 ヵ国 の 官衙 から 、 蜂 の 子 の よう に
^
叩き 出さ れ た 国司 や 府 生 たち が 、 やがて 、 命からがら 、 都 へ 逃げ 上っ て 来 て は 、
引きずり出す
(引きずる.出す)
延べ語数:
10
0062
,2413,18: この とてつもない 大 風呂敷 を 広げ て 、 TRON チップ の 開発 という 大 仕事 に 各社 を
^
引きずり だし た 風雲児 坂村 健 の 手並み に は 、 3 8 6 から は セカンド ・ ソース ( これ が どんな 味 の ソース で ある か は 、 次項 で 書く ) を 認め ない という インテル の 方針 も 有利 に 作用 し た だろ う が 、 オレ は 実際 肝 を つぶし た 。
0098
,2435,55: 職業 上 の 必需 品 を 携帯 し なかっ た の は 、 どれほど 職業 から 隔離 さ れ 得 られる もの か 験し て も 見 たかっ た の だ が 、 ときどき 子供 の 鞄 の 中 から 活字 類 の 紙片 が 見つかる と 、 水 を 飲む よう に 私 は
^
引き摺り 出し て 読ん だり する 。
0141
,11576,22: —— あれ は 、 これ まで の 日本 映画 の 空虚 さ を 、 ああ いう 国際 的 な テーマ へ まで
^
ひきずり 出し た ところ に 意味 が あっ た ん だ 」
0141
,21778,9: それ を もっ て 、 伸子 は 寝床 から
^
ひきずり 出さ れ た 若い ひと に あやまり ながら まっすぐ ヴォージラール まで 戻っ て 来 た 。
0163
,31,39: それ だ から 、 これら の 留置 場 で は 、 理屈 を 云わ せ ない ため に 、 一寸 し た 口ごたえ を しよ う として も 、 看守 は その 留置 人 を コンクリート の 廊下 へ
^
ひきずり 出し て 、 古 タイヤ や 皮帯 で 、 血 の 出る まで 、 その 人 たち が 意気 沮喪 する まで 乱打 し て 、 ヤキ を 入れ た 。
0470
,144,8: 私 は それ に 毛布 の 下 から
^
引ずり 出し た 湯 たん ぷ を 渡せ ば よい の だ 。
0595
,336,2: 布団 を
^
引きずり だし て 、 もぐりこん だ 。
0732
,405,10: 彼 は 神 の 使者 に 両手 を つかん で
^
ひきずり 出さ れ た ので 、 列 を はなれ て 、 部屋 の 中 ほど に 妙 な 方角 を 向い て い た 。
0732
,835,4: 誰 か ゞ
^
引きずり ださ れ て いる 。
0990
,330,6: 全 き 否定 から 肯定 を
^
引きずり だし て くる という こと です 。
燃え落ちる
(燃える.落ちる)
延べ語数:
10
0435
,24,7: 大きな 机 に 向っ て 、
^
燃え 落ち た 黒い ストーブ を 眺め ながら 、 彼女 は 殆ど 夜 に 圧し すくめ られる よう に 成っ て 、 彼 の 事 を 思う の で ある 。
0624
,410,1: それから
^
燃え 落ちよ う と する 家 の 火 に 手 を かざし て 、 ぐるり と 並ん で 煖 を とり 、 崩れ落ちる 火 の かたまり に 飛び のい たり 、 煙 に 顔 を そむけ たり 、 話 を し たり し て いる 。
0745
,71,11: 眼下 一帯 、 平地 は すでに 全く 焼け野 と なっ て
^
燃え おち て いる の で ある 。
0785
,284,17: ダビ 所 は エンエン たる 火焔 に つつま れ 、 はげしい 不動 の 時間 の 後 に
^
燃え 落ち た の で ある 。
0785
,339,1:
^
燃え 落ち て ま も ない ころ 、 焼け跡 から 戻っ て き た ばかり の トビ の 者 が 三々五々 、
0785
,704,4: 「 ダビ 所 が
^
燃え 落ち た 直後 に 、 トビ の 者 が 三々五々 、 本当に 誰 か が 死ん で いる ぜ 、 と いぶかし そう に ヒソヒソ 話 を し て い た そう です が 、 それ は 彼ら が どの よう な 驚き から 発し た よう に 見え た の です か 。
0785
,924,19: ところが 、 あの 日 は 、 扉 に 錠 が おろさ れ た まま 衆人 環視 の うち に
^
燃え 落ち た の です から 、 屍体 は 取りだす ヒマ が なく 当然 中 で 焼け まし た 。
1012
,479,123: しかも いわんや 、 私 の この 考え を 裏書 きする ごとく に 、 … … 怨霊 の 祟り が 、 祖先 から 伝わる 因縁 の 然 ら しめる ところ で あろ う と 、 判断 し て いる この 私 の 考え を 裏付ける ごとく に 、 本年 一月 十 九 日 、 事件 も 落着 し て 棚田 夫人 光子 、 小女 、 私 が 逢っ た 下男 の 老爺 夫婦 たち 一同 が 、 揃っ て 市内 畦 倉 町 の 菩提寺 、 厳 浄 寺 で 墓前 の 祭り を 営ん で いる 最中 に 、 無人 の 屋敷 より 原因 不明 の 怪火 を 発し 、 由緒 ある 百 八 十 年 の 建物 は 、 白昼 ことごとく
^
燃え 落ち て しまい まし た 。
1013
,1440,7: あの 瀟洒 な 家 が 全部
^
燃え 落ち て しまっ て !
1144
,55,5: 自分 の 屋敷 の
^
燃え 落ちる 焔 の 光 の 中 に 、 実に 運命 的 な もの を 見 て しまっ た の です 。
転げ落ちる
(転げる.落ちる)
延べ語数:
10
0002
,2579,8: だ だ だ だ と 階段 から
^
ころげ 落ちる よう に 騒々しく 下 へ 降り て 行っ て 、 それ っきり 、 しんと なっ た 。
0011
,122,10: 昇る 時 は 、 ドスン ドスン 、 降りる 時 は
^
ころげ 落ちる みたい に 、 ダダダダダ 。
0011
,324,22: 腎臓 結核 は 、 おしっこ が 、 ひどく 近い もの らしい です から ね 、 ミソ を 踏ん だり 、 階段 を
^
ころげ 落ちる よう に し て 降り て お 便所 に は いる の も 、 無理 が ない ん です よ 。
0022
,274,8: 意表 の 外 に 出 た なら 、
^
ころげ 落ちる より 他 は ある まい 。
0081
,3362,14: ある 部分 は くさっ て い た が 、 それでも 足 を ふみはずし て
^
ころげ 落ちる という 危険 は なかっ た 。
0504
,247,12: トトト … … 、 トトトト 、 土 の 小さな かたまり は
^
ころげ 落ちる 。
0866
,4555,40: が 、 その 時 、 どう し た はずみ か 、 熊ん蜂 の 大きな 図体 が 、 急 に 丸 まつ た と 思う と 、 それ こそ 、 木の実 が 落ちる よう に 、 ポタリ と 地面 に
^
ころげ 落ち た 。
0981
,1035,2: 折りかさなっ て
^
ころげ 落ち て
1072
,4728,36: 刑部 が 牙 を かみ 鳴らし た 声 と共に 、 初めて そこ に 、 血 の 犠牲 を 見 、 同心 の からだ は 、 宙 へ 、 かかと を 上げ て 、 庭 さき へ
^
ころげ 落ち た 。
1073
,8139,11: 馬 から 、 どう と 、 地ひびき を 打っ て
^
ころげ 落ち た 体躯 へ 向っ て 、 たちまち 、 投げ られ た 餌 へ 痩せ 犬 の 群れ が 懸る よう に 、 わっ と 、 真っ黒 な 雑兵 やら 将 やら が 、 寄り たかっ て い た 。
曲がり込む
(曲がる.込む)
延べ語数:
10
0081
,2709,10: その 道 は 、 わざと そうした もの らしく 、
^
曲り こん で い た 。
0757
,568,3: 細い 道 へ
^
まがり こん で 、 辿り つい た の が 、 山崎 の 里 。
0759
,2911,6: 記代子 は 暗い 道 へ
^
曲り こん だ 。
0769
,117,21: そこ に 狸 を 祭っ た 祠 が あっ て 、 そこ から 山 の 中 へ 谷 に 沿う て
^
曲り こむ の で ある 。
0841
,105,25: 路上 で 行き 会っ た とき に は 、 曲り よう も ない 田舎道 だ と いう のに 、 細い アゼ 道 へ ムリ に
^
曲り こん だ こと も あっ た 。
0845
,114,11: 男 は 石 塀 の 反対 側 の 小路 へ いきなり
^
曲り こん で 消え て しまっ た 。
0851
,242,11: この 屋根裏 は 迷路 の よう に 暗闇 の 奥 へ
^
曲り こん で おり 、 私 は 物陰 に かくれる よう に ひそん で 、 講談 本 を 読み耽っ て い た の で ある 。
0993
,377,15: ( 窓 の 外 を 見 て ) 千曲川 が 、 もう 間もなく グッ と
^
曲り こん で 、 この 道 と 離れ て しまい やす が 、 する つう と 、 道 は のぼり 一方 に なり やし て 、 その 登りつめ た 所 が 落窪 で 、 そこ から 、 野辺山 が 原 で やし て 。
1174
,1215,6: 先頭 から 順々 に 路地 に
^
曲り 込ん だ 。
1174
,1216,2: 彼 も
^
曲り 込も う として 、 婆さん を 振り返る と 、 婆さん は 溝 板 を 踏み外し て 、 片足 を 溝 に 突っ込み 、 前のめり に 倒れ て い た 。
読み上げる
(読む.上げる)
延べ語数:
10
0095
,2720,12: 航海 士 が レーダー に あらわれ た 目盛 を 元気 に
^
読み あげ た とき に は 、 艦 は 再び 正常 な 航路 に つい て い た 。
0317
,30,27: あの 日 の 命令 者 は 、 人類 の 平和 にたいする 罪悪 的 命令 者 で あっ た という こと を 、 彼ら の 有罪 訴因 として
^
読み あげ られ た 十 数 年間 にわたる 彼ら の 行為 の かずか ず から あらためて こころ に うちこま れ た 。
0318
,1603,22: 準備 会 に 出席 し た 人々 は 、 何処 か で こしらえ あげ られ て い た 委員 の 名前 が
^
読み あげ られ た 時 、 意外 の 感 に 打た れ た 。
0459
,14,31: 彼 は 又 、 薬師 経 を 枕元 で 読ま せ て 居 た 時 、 く びら 大将 と よみあげ た の を 、 我 を 縊 る と
^
読み あげ た と 勘違い し て 卒倒 し た 男 だ 。
0620
,327,0:
^
読み あげ られ た 答え は 四 文字 。
0872
,102,11: 最後 に 一 人 が 、 全部 を はじめ から
^
読み あげる 。
0877
,458,64: ジイド の 「 サユウル 」 は 、 変っ た 人物 が たくさん 登場 し ます が 、 小 悪魔 の 群 は 、 ビング 嬢 ( この 配役 は 残酷 に 思わ れ まし た ) を 筆頭 に し て 、 若い 女優 の 総出 という こと に なり 、 遂に 、 —— 預言 者 、 ルイ ・ ジューヴェ と コポオ が
^
読み あげ た 時 、 コポオ は 、 にやりと ジューヴェ に 笑いかけ 、 ジューヴェ は 、 「 そら 来 た 」 と 言わ ん ばかり に 、 また 例 の 眼 玉 で 、 左右 を ギョロリ と にらみ まし た 。
0986
,7,25: それ に 向っ て 両足 を そろえ て キチン と 立っ た 三芳 重 造 が 、 原稿 用紙 に 書い た 文章 を
^
読み あげ て いる 。
0988
,4740,19: リスト の 名 の 中 から 立川 さん 自身 だけ を 拔 か し て 十 四 人 を
^
讀み 上げ 、 その 中 に 知 つ て いる 人 が 居 たら その 消息 を 聞かし て くれ と 言い まし た 。
1041
,449,32: ラジオ の DJ たち は 、 ロックンロール の レコード を かける 役 と 同時に 、 へらず口 を 叩く 役 、 天気 予報 を 告げる 役 、 コマーシャル を おそろしく 早口 で
^
読み あげる 役 、 なん でも いい から 語りかける 役 、 意味 なく 叫ぶ 役 、 ニュース を 読む 役 、 など の さまざま な 役 を はたし た 。
削ぎ落とす
(削ぐ.落とす)
延べ語数:
10
0060
,8558,26: パッケージ ソフト の 流通 卸 として 設立 さ れ た 日本 ソフトバンク に 籍 を 置く 松田 に は 、 理想 や 夢 や 期待 を
^
削ぎ 落とし た 日本 の 市場 の 実体 が 、 ありのまま に 見え て い た 。
0618
,206,9: 他 の 一 ツ は あなた の 斧 で
^
そぎ 落し て 、 せいぜい 人 の 耳 に 似せ なさい 」
0618
,207,3: エナコ は
^
そぎ 落し た オレ の 片耳 の 上部 を オレ の 酒杯 の 中 へ 落し て 立去っ た 。
0618
,340,11: 「 当家 の 女 奴隷 が 耳 男 の 片耳 を
^
そぎ 落し た と きこえ て は 、 ヒダ の タクミ 一同 に も 、 ヒダ の 国人 一同 に も 申訳 が 立た ない 。
0618
,441,4: オレ は 耳 を
^
そぎ 落さ れ た のち も 、 ヒメ を ボン ヤリ 仰ぎ 見 て い た 。
0775
,88,6: 自ら の 額 の 皮 まで
^
そぎ 落し た の で ある 。
0775
,204,12: 肉 を えぐり 、 皮 を はぎ 、 顔 の 皮 まで
^
そぎ 落し て いる から 、 会葬 者 に 屍体 を 見せる わけ に いか ない 。
0790
,744,8: ところが 右 耳 と 鼻 は 顔 に
^
そぎ 落さ れ た アト が ある から 、 一応 そこ に ついて た 物 は あっ た 。
0790
,755,19: また 労働 時間 の 長短 について 考える と 、 両 眼 を えぐっ たり 両 耳 と 鼻 を
^
そぎ 落す 作業 は その 全部 を 合計 し て も もの の 五 分間 と かから ぬ 程度 でしょ う 。
1173
,922,18: 高 さ は 七 八 十 米 も ある か と 思わ れ た が 、 枝 は
^
そぎ 落し た よう に 千 切れ 、 頂き 付近 に 僅か 残る 葉 も 白く 頽 れ た 色 で あっ た 。
作り上げる
(作る.上げる)
延べ語数:
10
0060
,274,27: 彼ら は 自分 たち の ため に 伴奏 し て くれる 人 など 必要 と し て おら ず 、 自分 たち だけ で 音楽 空間 を
^
創り 上げる こと が できる 。
0060
,2506,17: プログラム を 書く 作業 、 それ は 小さな 自立 性 を 備え た 世界 を 自ら
^
創り 上げ て いく 作業 で ある 。
0060
,2514,2: 自分 の
^
創り 上げ た 小さな 世界 から 、 一つ 一つ 夾雑 物 を 取り除い て いく 。
0653
,42,28: つまり 、 敬語 など 突 ッ つき 、 言葉 の 合理 性 など という こと を 言いだす と 、 言葉 全体 を 新た に メートル法 式 に
^
つくり あげ ない 限り 、 合理 化 の 極まる 果 は ない の で ある 。
0877
,545,27: そこで 、 翻訳 者 は 、 芝居 の セリフ として ゆるさ れる 範囲 の 緩急 抑揚 を 、 その 豊富 な 語彙 を もっ て 自由 に
^
創り あげ 、 われわれ の 耳 に 極めて 快く 響く 一種 の 名 調子 を 、 至る ところ に 鏤める という 工夫 を こらし て い ます 。
0896
,11,24: 一 人 一 人 が 小宇宙 と なる こと 、 ミクロコスモス と なる こと が できる 動物 に 自分 自身 を 仕立て あげ 、
^
創り あげる こと が できる こと と なっ た の で ある 。
0918
,78,55: 例えば この 大 東京 の 一角 に 立っ て み て 、 見える かぎり の 家 、 バラック 、 その 中 に うごめい て いる どんな 人間 の 、 ぼろぼろ の 着物 だって 、 持ち物 だって 、 電車 だって 、 自動車 だって 、 長い 長い 二 十 万 年 の 人間 の 歴史 が
^
創り あげ た もの で ない もの は 、 一つ も ない の で ある 。
0918
,79,30: たとえ 、 どんな 謬 り を 、 たがい に 犯し て い て も 、 みな 、 この 謬 り を ふみしめ て 、 耐え に 耐え て 、 さらに
^
創り あげ 、 創造 しよ う と し て いる 技術 で ない もの は ない の で ある 。
0918
,621,15: この よう な 推移 の 中 に 、 ルネッサンス 以後 の 人々 が 、
^
創り あげる 芸術 の 中 で は 、 その 対象 すなわち 描く べき 何もの か を 形 として もた ない 芸術 として は 最も 自由 な 表現 力 を もつ こと と なる の で ある 。
1119
,198,11: 私 は 公 高 の 死体 を 人工 ミイラ に
^
つくり 上げる つもり だっ た の です 。
吊り下げる
(吊る.下げる)
延べ語数:
10
0013
,146,7: 部屋 の 出口 の 壁 に
^
吊り 下げ られ て いる 二 重 廻し に 、 私 は もう 手 を かけ て い た 。
0087
,331,21: と 、 帆 村 は その 真面目 な 顔 で 、 警部 の 手 から 、 鼠 の 身体 を
^
吊り 下げ て いる 紐 を 受取っ た 。
0087
,558,16: 帆 村 は いんぎん に 一礼 を し て 、 鼠 の 死骸 を 指先 に
^
吊り 下げ た まま ゆっくり と 戸口 の 方 へ 歩い て いっ た 。
0095
,2436,7: その 代り に 、 鋼 条 で
^
吊り 下げ られ た 籠 の よう な 形 の 送 影 機 が 五つ も 六つ も 見え た 。
0141
,593,14: 喫煙 室 に 色 ガラス の はまっ た 異 国風 な ラン ターン が
^
つり 下げ られ て い た 。
0141
,3466,28: 伸子 の すぐ わき の 歩道 で 、 支那 女 が 、 濃い 赤 や 黄 の 色 糸 で かがっ た 毱 を 、 ゴム 糸 に
^
吊り 下げ て 弾ま せ ながら 売っ て いる 。
0141
,4013,27: 売り出さ れ た ばかり の 「 プロジェクトル 」 という グラフ 雑誌 が 表紙 いっぱい に ゴーリキイ の 写真 を のせ て 、 幾 冊 も 紐 から
^
吊り 下げ られ て い た 。
0155
,120,31: その 姿 を さがし て も 見当ら ず 、 がっかり し て 帰っ て 来 た 春桃 が 見つけ た の は 、 窓 のれん じ に 自分 の 体 を
^
つり 下げ て いる 李 茂 で あっ た 。
0678
,17,15: 手足 を 特別 な 方法 で 後方 に 縛 し て 穴 の 中 へ
^
吊り さげる もの の よう だ が 、 具体 的 な 方式 は 各人 各 説 、 ハッキリ し て い ない よう だ 。
1037
,3176,0:
^
吊り 下げ られ た 、 ガラス 器 の 中 の 注射 液 が 徐徐に 低下 し て 行く 。
担ぎ込む
(担ぐ.込む)
延べ語数:
10
0571
,294,19: 服毒 は 自宅 の 居室 でし た が 、 手当 の ため に すぐ 近く の 小さな 病院 に
^
担ぎ 込ま れ た 。
0613
,906,8: 石崎 助教授 、 松尾 教授 を 相次い で
^
担ぎ 込む 。
0779
,893,25: 寛永寺 へ たてこもっ た 乱暴 者 が 、 逃げる に際して 御苦労 な こと に 権現 様 の 木像 を 背負い 十 字 に からげ て
^
担ぎ こん だ 男 が い た ぜ 。
0785
,774,18: 私 の 庭 に あれ と 同じ 物 を つくっ て 、 あなた を 棺桶 に 入れ て
^
担ぎ こん で 火 を かけ て も 、 あなた は ヌケ 出る こと が できる と 仰 有る の でしょ う か 」
0785
,795,23: 「 まず 私 が 棺桶 の 中 に ね ます から 、 あの 日 と 同じ よう に それ を ダビ 所 に
^
担ぎ こみ 、 木やり を 歌い シャン シャン と 手 を しめ て 、 あの 日 と 同じ よう に 立ち去り 、 最後 に コマ 五郎 親分 が 錠 を 下し て 下 へ 降り た ところ まで やっ て 下さい 。
0785
,1036,19: 「 喜兵衛 さん は 先刻 私 が 演じ た よう に 、 棺桶 に ね て ダビ 所 へ
^
担ぎ こま れ 、 火消 人足 が 棺 を かこん で 木やり を 歌っ てる 最中 に 素早く 変装 し 、 火消 人足 と 一 しょ に ダビ 所 を 出 て しまっ た の です 。
0893
,72,16: ところで フランス 革命 の あと で は 、 「 理性 」 の 神像 を 教会堂 へ
^
担ぎ こん で 祭壇 に 祀っ た という 話 が ある が 、 同様 に し て 科学 に しろ 「 唯物 論 」 に しろ 、 祭り上げ られ たら 最後 すでに 宗教 に 化け て しまう ぐらい の こと なら 、 チェーホフ は 若い 頃 から ちゃんと 心得 て い た 。
0947
,2061,8: こんな オモチャ 、 大 まじめ な 顔 で
^
担ぎ こん で くる なんて 、 頭 の 程度 が 知れる わ ね 」
1039
,500,8: こんなに 生生 溌剌 たる 桜 の 枝 を
^
担ぎ 込ん で 来 た のに 、 あんなに 喜ん で いただけ た ん です から ね 」
1135
,42,41: 彫物 の 名手 六 郷 左京 は 、 自分 の 御 長屋 に 引下 って 待っ て いる と 、 間もなく 木曾 から 取寄せ た という 、 檜 の 良材 を 三 本 、 人足 が 十 人 あまり で
^
担ぎ 込み まし た 。
刺し込む
(刺す.込む)
延べ語数:
10
0142
,1073,18: 熱中 し て 性急 に 話す につれて 、 その 主張 を きき て の 心 の 中 へ
^
刺し こも う と する よう に 動き出す 右 の 手 と 人さし指 の 独特 な 表情 。
0731
,394,6: 出刃庖丁 が 一平 の 腹 に
^
刺し こま れ て い た の で ある 。
0771
,816,12: どうしても 毒死 で なけれ ば なら ない という こと 、 小柄 を
^
刺し こん だ の は 毒死 を ごまかす 手段 に 相違 ない という こと は 、 昨夜 から 確信 いたし て おり まし た 。
0771
,833,22: 毒 が まわっ て 倒れ かけ た とき 、 とびつい て 、 介抱 する と みせ て 、 小柄 を 腹 へ
^
刺し こむ ため に 。
0772
,111,4: 死体 は 脇差 を
^
刺し こま れ た まま 、 こときれ て い た 。
0776
,405,8: その モリ は 椅子 の 背 に まで
^
刺し 込ん で い た 。
0784
,619,18: あの とき 彼女 が 「 分身 」 を 感じ た の は 、 ジカ に 胸 に
^
刺し こん で き た 甚だ 現実 的 な 知覚 によって で あっ た 筈 だ 。
0794
,678,25: 糸子 は 八頭身 ぐらい の 立派 な 身体 で 、 相当 に 腕力 も あり そう だ から 、 ツカ も 通れ と 短剣 を
^
刺し こむ こと が 必ずしも 不可能 と は 云え ない 。
0914
,28,14: 歴史 の つぶやき が どの カット の 継ぎ目 に も さしはさま れ 、
^
刺し 込ま れ て いる 。
1075
,1483,32: ノ メシ という の は 惰 け 者 の こと で 、 荷 繩 で 棒 に くくり つける めんどう を いやがり 、 じかに 荷物 の なか へ 棒 の はし を
^
刺し こん で に なっ て 帰る から 、 そういう たわむれ の 名 を つけ た の だ が 、 これ も 、 じつは じゅうぶん に その 便利 を 知っ た 人 の 言葉 で あっ た 。
使み込む
(使む.込む)
延べ語数:
10
0098
,684,25: こんな 会話 を 二 人 で ひそひそ 洩 し て いる とき でも 、 私 たち に は 今一つ 、 別 の 不安 が
^
沁み 込ん で 来 て い た 。
0290
,81,18: 生 の 愚弄 という こと は この よう に し て 私 共 の 日々 の 細部 に
^
沁み こん で いる 。
0565
,227,9: その 言葉 が 、 わたくし たち の 頭 に
^
沁み こみ 、 わたくし たち の 身体 を 縛りつける よう で 、 じつに 嫌 な 気持ち でし た 。
0757
,537,21: コチ トラ 、 自慢 じゃ ない が 、 トランク に 札束 あり 、 と 見破っ て この かた ツラツラ 目 に
^
沁み こま せ て おき まし た んで 、 見 忘れ ない ツモリ です わ 」
1013
,364,30: 小さな 茶碗 に 、 苦味 の 勝っ た 強い 珈琲 を ドロドロ に 淹 れ て 、 それ が 昨日 から 何 に も 入っ て い ない 胃の腑 へ
^
沁み 込ん で 、 こんな 旨い 珈琲 は 、 口 に し た こと も あり ませ ん 。
1013
,2104,22: な むまいだぶ … … 、 な むまいだぶ … … と 、 六蔵 の 念仏 のみ が 、 痛切 に 胸 に
^
沁み 込ん で くる 。
1043
,182,38: 不思議 な こと に 沖縄 人 自身 の 中 から も 方言 反対 者 が 出 た の に は 驚い た が 、 これ は 県 の 教育 方針 で 、 方言 を 卑下 する 風潮 が
^
沁み 込ん で いる 証拠 で も あり 、 かかる 卑下 が 如何 に 無用 で ある か を 、 私 ども は 力説 し た の で ある 。
1072
,3157,40: 「 十 何 年 もの 間 、 お 犬 様 を 崇め 奉っ て 来 た んで 、 いつのまにか 自分 自身 で 、 おれ たち 人間 は 、 畜生 以下 の 者 な ん だ と 、 スッカリ 頭 に
^
沁み こん で しまっ た 癖 が よ 」
1076
,701,8: しかも 年 久しく 島 人 の 心 に
^
染み こん だ もの を 、 一朝 に さ し 替え 置きかえる こと が でき ない の は 、 どこ の 民族 も みな 同じ こと だ が 、 ことに 巫 言 を さながら に 信じ て い た 国 で は 、 まず この 人 たち の 経験 を 改めて ゆく 必要 が あっ て 、 それ を 気 永 に 企て て いる うち に 、 近世 史 の 舞台 は 幾度 と なく 廻転 し た の で ある 。
1151
,72,45: それ は 甘える よう な 訴 たえる よう な 、 言いよう も なく 複雑 な 感情 を 盛っ た 声 です が 、 声 そのもの は 純粋 で 澄明 で 、 血管 に 注ぎ込ま れ た アルコール の よう に 、 私 の 五臓六腑 に
^
沁み 込ん で 行く の です 。
持ち上る
(持つ.上る)
延べ語数:
10
0098
,3066,24: もう 、 そろそろ 帰ら ね ば なら ぬ とき だ と 思っ て いる とき に 、 まったく 偶然 こんな 好都合 な 話 が
^
持ち 上っ て 来 た という こと は 、 人 より も その 機縁 の 方 を 信じる 癖 で 、 私 は もう 客 の 人相 より それ 以前 の 事 の 起り の 方 に 重き を 置い て 考え て いる 。
0144
,495,6: この 論判 から 掴み合い が
^
持ち 上っ た 。
0144
,707,3: —— 騒動 が
^
持ち 上る 。
0507
,159,4: この 急 に
^
持ち 上っ た 騒動 に 坐っ て 居る もの は 立ち上り 、 ねころん で 居 た 者 は 体 を 起し た 。
0557
,218,11: その 両方 が 重っ て 、 たいへん 面倒 な こと が
^
持ち 上る かも 知れ ませ ん 。
0559
,245,23: そこ へ 、 別居 し て い た 塚本 が 、 愛人 と 別れ 、 自家 へ 帰っ て 来る という 事態 が
^
持ち 上っ た 。
0578
,101,22: それ か と いっ て 、 今度 の 縁談 を 断っ て しまえ ば 、 あと に また 他 の 縁談 が
^
持ち 上る に 違い あり ませ ん でし た から 、 今度 の を 楯 に 取っ て 、 すべて の 縁談 を 拒む つもり でし た 。
0578
,109,6: 敏子 に 結婚 問題 が
^
持ち 上っ てる 頃 、 秋田 洋子 は 郷里 に 帰っ て い まし た が 、 一 度 の 便り も し なかっ た あと 、 出 京 する と ふい に 訪れ て 来 まし た 。
1148
,129,35: 「 三 室 銀子 は 何処 へ 行く ——」 例 の うるさい 雀 共 が そう 噂 り 交し た 時 、 当の 三 室 銀子 と 左近 倉 平 と の 結婚 話 が
^
持ち 上っ た の です 。
1174
,634,19: 杵 が 臼 の ふち に ご くん と 当っ たり 、 餅 に 粘り つかれ て 杵 が
^
持ち 上ら なく なっ たり し た 。
鳴き出す
(鳴く.出す)
延べ語数:
10
0098
,1085,22: それ が まだ 羽根 の 具合 が 悪い の か ぴたり と 停る と 、 別 の が ずっと 高い 旋律 で
^
鳴き 出し た 。
0114
,147,6: 縁 の 下 で いつの間にか
^
鳴き 出し た 虫 が ジージー 、 ひ つっ こく 千世子 が 寝つく まで 鳴き つづけ た 。
0570
,455,17: 一時 すっかり 鳴き 止ん で 、 静か に なっ た が 、 暫く する と 、 また
^
鳴き だし た 。
0583
,259,13: お 千代 さん が また 話 を しだす と 、 蝉 が また
^
鳴き だし まし た 。
0956
,1698,7: また 陽 が 翳り 、 小鳥 が
^
鳴き 出す 。
0972
,40,16: ひぐらし は 一 匹 が なき 始める と 他 の ひぐらし も うつっ た よう に
^
鳴き 出す 。
1000
,1179,22: そして それら の 叢 に すだく 虫 の 音 が 、 二 人 が 近づく と ふっと 止み 、 遠のく と 又
^
鳴き 出し ながら 、 町はずれ へ 行け ば 行く ほど 雨 の よう に しげく 喧しく なっ て 行っ た 。
1172
,398,6: 毎 夏 、 あの 蝉 が
^
鳴き 出す 時 、 いつも 私 は 不幸 な ん です 。
1172
,407,17: いつも 悲しい 辛い こと が あっ て 、 絶望 し て いる と 、 あの 蝉 が
^
鳴き 出す の です 。
1172
,411,11: 今年 も 、 どの よう な 瞬間 に あの 虫 が
^
鳴き 出す か と 思う と 、 いや な 予感 が し ます よ 」
割り込む
(割る.込む)
延べ語数:
10
0087
,657,11: 彼 は そう いっ て 、 検事 の 前 まで
^
割り こん で いっ て 、
0087
,1405,10: と 、 土居 が 二 人 の 間 へ
^
割り こん で 来 た 。
0164
,50,68: 文芸 批評 は その ころ すべて 主観 に 立つ 印象 批評 で あっ た から 、 在来 の 日本 文学 の 世界 の 住人 たち の 感情 にとって 、 プロレタリア 文学 理論 と その 所産 と は 、 自ら も 住む 文学 の 領域 内 で の 新 発生 として ありのまま に うけとら れ ず 、 文学 の 外 から 押し よせ て き て 、 文学 に
^
わり 込ん で き た もの の よう に うけとら れ た 傾き が ある 。
0854
,109,35: こっち へ 来 て 、 一緒 に 飲ま ない か 、 と さそう と 、 キサマ は エレイ 奴 だ 、 キサマ は ドイツ の ヘゲモニー だ と 、 変 な こと を 呟き ながら
^
割り こん で き て 、 友達 に なっ た 。
0918
,1314,14: 一 八 九 〇 年 、 ドイツ が 世界 の 商業 水準 に
^
わり 込も う として 、 若い カイゼル が 新しい 植民 地 政策 に 転じよ う と 決心 し 、 ビスマーク が ついに 議会 を 去っ た ころ 、 アメリカ は 工業 機構 が 成熟 し た しるし として 、 世界 に さきんじ て メーデー の おこなわ れる こと に なる の で ある 。
0947
,891,22: 愛一郎 の 父 は 、 不和 の 状態 を 回復 しよ う という の か 、 サト子 と 愛一郎 の 間 に
^
割り こん で 、 笑っ たり 、 うなずい たり 、 子 に 甘い 父親 が やる だろ う と 思う よう な シグサ を 、 の こり なく 演じ 、 サト子 の 顔色 を うかがい ながら 、 とりとめ の ない こと を 、 つぎつぎ に 話しかける 。
0947
,2609,15: サト子 に 渡し かける と 、 カオル は 、 二 人 の 間 に
^
割り こん で 、
0964
,18,74: 十 五 年 め の 明治 十 七 年 、 あん た ん たる 農業 危機 を バック と する 自由 民権 運動 の 革命 化 に 備え て 、 違警 罪 即決 例 、 爆発 物 取締 規則 とともに 華族 令 が 布か れ 、 公 侯 伯 子 男 と 雛壇 づけ られ た 中 へ 、 成 上り 官僚 の 重信 朝臣 や 博文 朝臣 が 頑丈 な 肩幅 を
^
割り こん で き た かわり に は 、 明治 二 十 二 年 の 発布 を 約束 さ れ て いる 欽定 憲法 の 中 で 、 十 五 年 前 から 彼等 が 喪失 し た きり の 政治 的 発言 権 の 特等 席 を 、 「 準備 し て あり ます よ 」 と 、 耳 うち さ れ た こと で も ある 。
0988
,2892,12: そこ へ 黒田 ん と この 秘書 という こと で 貴島 が
^
割り こん で 來 て 、 おかしな 事 ばかり し て 話 の 邪魔 を し ます 。
1040
,2964,17: パーティ が たけなわ の 頃 、 明美 の 父親 が ワイン を 持っ て 、 席 へ
^
割り こん で き た 。
流し込む
(流す.込む)
延べ語数:
10
0082
,273,36: 羽黒 は 、 リュック を 背中 から おろし て 、 さっそく 水筒 の 中 に 入れ て いる 葡萄 酒 を とりだし 、 ニュウム の コップ に ついで 、 博士 の 口 の 中 へ
^
流し こん だ 。
0140
,3336,27: 伸子 は 、 そういう 保 に 向っ て 自分 の 心 が 溢れる とき 、 まるで せまい 壜 の 口 から 一 滴 ずつ 油 で も
^
流し こん で いる とき の よう な 息苦し さ を 感じる の で あっ た 。
0141
,16844,17: 蜂谷 の その 言葉 を 、 伸子 は その 日 の 会話 の 全体 の なか へ
^
流し こみ 、 とかし て しまっ た 。
0382
,90,20: おかず が あっ て も 、 おしまい の 一 膳 は お茶 づけ に し て 、 ほんとに サラサラ と
^
流し こむ の だっ た が 、 おいし そう に ひとしきり たべ て さて お 香 の もの へ 移る という とき 、 お ゆき は きまって リズミカル に 動かし て い た お 箸 を 、 その リズム の まま 軽く 茶碗 の ふち へ 当て て 一つ 小さく 鳴らし た 。
0545
,209,32: 電熱 器 の 湯 は すぐ に さめる し 、 燗 を する の も 面倒 だ から 、 ドライ ・ ジン の 口 を あけ て 、 ゆっくり と 喉 に
^
流し こむ 。
0597
,2691,11: 彼 は それ を かざし て 眺め 、 少しく 口 に
^
流し こん だ 。
0729
,10,8: 食事 は 看護 婦 が 流 動物 を
^
流し こん で くれる から 、 その他 モロモロ の こと も 心配 が いら ない の で ある 。
0866
,69,42: 洋装 に いくら か の おち つき を みせ た 女 主人 は 、 いきなり 、 彼 の 真横 へ 割り込み 、 肩 へ 手 を おい て 、 しげしげと 彼 の 眼 へ 、 意味 あり げ な 視線 を
^
流し こん だ 。
0978
,408,6: この 藥 を ウイスキー で
^
流し こん で
0988
,949,0:
^
流し こみ を やる ん です 」
引き込む
(引く.込む)
延べ語数:
10
0082
,1768,10: 氷室 検事 も 、 この 場 の 調子 に
^
引き こま れ た もの と 見え 、
0140
,559,69: 越智 の アカデミック に よそおわ れ た 深刻 ぶり は 、 保 の 生れつき を 青年 期 の 憂悶 から 解放 し 、 引き出さ ない で 、 かえって 青年 同士 の てらい と 覇気 と 成長 力 と が まじり あっ た 旺盛 な 議論 を 、 議論 の ため の 議論 として 保 に きらわ せる よう な 妙 な 逆 の 形 で 観念 の 道 へ
^
引き こん で しまっ た の で ない だろ う か 。
0149
,20,31: 日本 の 近代 精神 の より 健やか なる 展開 の ため に 先ず 入用 な の は 、 誤っ た 技術 家 が 非 科学 的 に 使う 剪定 鋏 を
^
引き こま せる こと 、 及び 悪条件 に もちこたえ つつ 、 どうやら 命脈 を 保ち つづけ て 来 た 一 条 の 民主 的 、 合理 的 精神 の 幹 に 、 全く 科学 的 に 考慮 さ れ た 接木 を し て 、 豊か な 結実 を 可能 に する 方法 で は なかろ う か 。
0552
,389,13: そして 、 周囲 へ は 一瞥 も くれ ず に 、 奥 へ
^
引き こん で しまっ た 。
0672
,395,41: 私 は すべて 予約 さ れ た こと に は 義務 的 な こと しか でき ず 私 の 方 から 打ちこむ こと が でき ない タチ で あっ た が 、 思いがけない 窓 が ひらか れ 気持 が にわかに
^
引き こま れる と 、 モウロウ たる 常に 似合わ ず 人 を せきたて 有無 を いわさ ず 引き 廻す よう な 変 に 打ちこん だ こと を やり だす 。
0734
,338,15: その とき まで 毛頭 思い も よら なかっ た 死 という もの に 、 にわかに
^
引き こま れる よう な 気持 に なっ た 。
1040
,212,9: 背中 の うし ろ へ 腕 を 無理 に
^
引き こみ 、 そこ から 力まかせ に 腕 を 抜き出し て 振りまわす 、 という 投げ かた に なっ た 。
1073
,655,10: たくさん な 牛 輦 が 、 幾 台 も
^
曳き こん で あり 、 所々 は 、 牛 の 糞 が 、 山 を なし て いる 。
1073
,6836,4: 将門 は 、 つい
^
引き こま れ て 、
1101
,398,34: 柔らかい 火山灰 の 上 に 腰 を おろし 、 足 を 投げだし て 、 しばらく じっと し て いる と 、 あまり の し ず けさ に 、 どこ か 別 の 世界 へ
^
引き こま れ そう な 気 が し て くる 。
割り出す
(割る.出す)
延べ語数:
10
0080
,962,9: クレオパトラ の 運命 も この 霊 算術 により
^
わり 出さ れ た 。
0740
,201,30: 各人 の 個性 と 個性 によって 均衡 を 保つ か 破れる かする 世界 で 、 つまり 二 人 だけ で 独特 の 世界 を 生ずる もの 、 決して 公式 によって
^
割り だす こと が でき ない 。
0741
,174,21: 今日 、 右翼 再興 の 気運 も 、 概ね 人 の フンドシ を 当 に し て の 算用 から
^
割り ださ れ た 狡猾 で 頭 の 悪い 田吾作 論理 の 発展 の よう で ある が 、 こういう 手合い の 軽率 で 虫 の よ すぎる 胸算用 は 蒙昧 きわまり 、 悲劇 そのもの で も あろ う 。
0748
,12,16: だから メトカルフ と せり合っ て 一 着 に なる 可能 性 が ある と 時計 から
^
割り だし た って 、 どう に も なら ない 。
0748
,172,8: ターン で も うける 時間 を 何 から
^
割り だし た の か 知ら ない が 、 記録 保持 者 当人 の ターン の 速力 で ない こと は 確か で ある 。
0754
,837,3: 「 何 から
^
割り だし た お 値段 です か 。
0821
,10,46: だから 秀吉 の 禁令 は 多分 に 感情 的 で も ある から 、 その 激 する 時 は 甚 しく て も 、 一 面 に 気まぐれ で 、 例外 も 抜け道 も ある けれども 、 家康 の 方 は 算術 の 答 として
^
割り ださ れ た よう な 無 感情 な 結論 で 、 気まぐれ も 例外 も 抜け道 も ない 。
0851
,95,3: 私 自身 から
^
割り だし て 、 そう 思っ た の で ある 。
0947
,2299,18: 「 私 が 水上 氏 の お孫さん を 邪魔 に する という の は 、 どういう ところ から
^
割り だし た こと な ん でしょ う ?
0984
,301,28: それとも 、 あなた の 平和 運動 は 、 あなた 自身 の 考え による 、 また あなた の 属し て いる 勢力 による 、 戦略 的 見解 から
^
割り ださ れ た ところ の 「 独立 前哨 」 といった ふう の もの でしょ う か ?
滲み出る
(滲む.出る)
延べ語数:
10
0060
,1311,2: 肌 に
^
滲み 出 た 汗 は 、 乾か ぬ まま に い つ まで も 体毛 を はりつか せる 。
0098
,633,41: 槽 に 蔭 干し さ れ た 種子 類 が 格子 の 傍 に 並べ て あっ て 、 水 壺 の 明り取り から 柿 の 生ま 生 まし い 青色 が 、 べっとり し た 絵具 色 で 鮮明 に
^
滲み 出 て いる 。
0141
,10576,24: そして 、 これから の 自分 こそ ほんと の 天才 を 発揮 する の だ と くりかえし 川辺 みさ子 が 云う とき 、 伸子 は
^
滲み 出 た 血 が こっ た よう な 涙 を 目 の 中 に 浮べ た 。
0432
,51,16: 紐 育 など は どんな だろ う と 思い 遣っ た 丈 で 汗 が
^
滲み 出る 。
0432
,90,21: けれども 、 私 は 、 その 立ちのぼる 煙 の 末 が 、 淡く 幽か に 胸 を すぎる とき 、
^
滲み 出る 涙 が 、 眼 に 映る 紛物 を 、 おぼろ に かすめ さる こと を 拒む こと は 出来 ない 。
0508
,144,13: と 、 始めて 笑顔 に 成っ た 時 、 自然 と 涙 が
^
滲み 出 て 、 物 を 云う 声 が 震える ほど の 満足 が 蕙子 の 胸 に 滾 々 と 湧き 上っ て 来 た 。
0610
,33,16: あの 「 うるま の 市 」 の 歌 は 、 尼 の 生活 の まざまざ と
^
滲み 出 て いる もの で 、 ほそぼそ と 哀愁 の 籠っ て いる の に 牽き つけ られ ます 」
1073
,7641,16: だから 、 お 酔い に なる と 、 なお 、 心 の 寂 しみ が 、
^
滲み 出 て くる 。
1173
,989,34: 丁度 カガヤン 渓谷 を 上る 時 の 行軍 の よう に 、 肉体 の 限度 を 越え た 疲れ が 鈍く 背筋 を 押し て い て 、 額 から 冷たい 汗 が 絶えず
^
滲み 出 た 。
1173
,999,12: 顔 が 能面 の よう に 白く 、 不気味 な 艶 が
^
滲み 出 た 脂肪 の 上 に きらめい て い た 。
生み出す
(生む.出す)
延べ語数:
10
0037
,198,23: 肉体 を 描い た 小説 が 肉体 的 で ない 、 —— それほど 日本 の 伝統 的 小説 に は 新しい もの を
^
うみ 出す 地盤 が なく て 、 しかも 、 権威 だけ は 神様 の よう に 厳 として 犯す べから ざる もの だ から 、 呆れ ざる を 得 ない 。
0062
,112,6: ここ で 活力 という プラス を
^
産み 出せ ば 、 等しい 絶対 値 を 持っ た 異 符号 の 退廃 が 不可避 に 生まれ て くる 。
0062
,382,65: にらめっこ 横綱 とか 目玉 パワー とか 色々 申し述べ て き た が 、 要するに 挑戦 的 で ぎりぎり 実現 可能 な 目標 を 設定 し 、 その 課題 を チーム の 開発 力 を 搾り 出し ながら 実現 し て いく リーダーシップ と 粘り が 横綱 の 両 の 眼 に とんでも ない 力 を 与え て いる わけ で 、 この 眼力 が
^
産み 出し た 高 機能 ラップ トップ によって 東芝 が 世界 市場 に 切り込み 、 返す 刀 で 日本 市場 に も 独自 の 地歩 を 固め た その後 の 勢い は 、 まことに 目覚ましい もの だっ た 。
0062
,947,2: ここ から
^
産み 出さ れる 製品 は 、 ちょっと 見 に は コンピューター と 意識 さ れる こと は ない 。
0062
,950,12: スカリー に よれ ば 、 アップル は 第 二 の ルート から
^
産み 出す 一 群 の こうした 機器 を 、 パーソナル ・ デジタル ・ アシスタント ( PDA ) と 呼ん で いく と いう 。
0170
,112,35: 働か ね ば なら ない という 状態 を もたらし た 産業 革命 は 、 この 時代 から 本当に 働い て 、 働く こと だけ で 生き て ゆか ね ば なら ない 勤労 大衆 を
^
産み 出し て 今日 に 及ん で いる 。
0339
,13,4: 罪 の 原因 を
^
うみ 出し つつ ある もの に 罪 は ない の だろ う か 。
0404
,33,4: 明日 の 価値 を
^
うみ 出す ため に よま れる 。
0427
,15,23: けれども 、 わたし たち が きょう の この 紛糾 し た 苦しい 矛盾 を しのい で 、 将来 により まし な 社会 を
^
うみ 出し て ゆこ う と する 気力 と 行動 と を 失わ ない で いる の は 、 何 の 魔力 によって だろ う 。
1062
,114,33: 以上 が 神 々 の 生活 に対する アイヌ の 観念 な の で あり ます が 、 この よう な 特異 な 神 の 観念 は 、 はたして 彼等 の 空想 が
^
産み 出し た もの に すぎ ない の で あり ましょ う か 。
探り出す
(探る.出す)
延べ語数:
10
0019
,167,22: 僕 は 、 いまいましい やら 、 不安 な やら 、 悲しい やら 、 外套 の ポケット から 吸いかけ の 煙草 を
^
さぐり 出し 、 寒 さ に かじかん だ れい の 問題 の 細長い 指先 で つまん で 、 ライタア の 火 を つけ 、 窓 外 の 闇 の 中 に 舞い 飛ぶ 雪片 を 見 て い まし た 。
0082
,2107,10: 「 なんと かし て 、 X 号 の 秘密 を
^
探り だし て 、 みな に 報告 する ん だ 」
0775
,427,32: 路銀 を 工面 し て は 東奔西走 、 よほど 悪 智恵 に たけ 、 手腕 に たけ て いる らしく 、 十 日 も たつ と 、 なんなく 秘密 の アウトライン を
^
探り だし て しまっ た 。
0777
,660,11: 「 くわしい 事情 は 私 が 説明 し なく とも みんな
^
探り だし た で あろ う が 、 ハッハ 。
0790
,136,7: その 十 四 人 の 名 を
^
探り ださ なけれ ば なら ん ぞ 」
0819
,431,19: ヒノ クマ の 帰化 人 など も どこ へ どう なっ た もの やら 私 自身 が それ を
^
探り だす 能力 は とても ない ね 。
0824
,96,28: ワシントン の 出羽 号 の 子供 ぐらい が 東京 で 素性 の 正しい 秋田 じゃ ない か 、 という の が 私 の 東京 の 愛犬 家 から
^
探り だし た 結論 で あっ た 。
0947
,2082,47: 芳夫 は 煙草 に 火 を つける と 、 そば 目 だ て し ながら 、 由良 の よう す を うかがっ て い た が 、 七 五 三 の 子供 の 兵隊 に よく 似 た 、 かぼそい 口髭 を 撫で ながら 、 そろそろ と
^
探り だし に かかっ た 。
0947
,3489,14: カオル の 話 で は 、 築地 の アパート に いる こと を
^
探り だし た の は 、 芳夫 だ という こと だっ た 。
1001
,121,56: ここ で は もちろん 、 近海 の 魚族 の 研究 を 主として 行 つ て いる そう だ が 、 ウニ や クモ ヒトデ など の 研究 で 学位 を 得 た 人 たち も 、 数 人 ある 由 、 そこで K 氏 で ある が 、 はじめ 彼 は 研究 の 結果 を
^
さぐり 出そ う と する 記者 の 問い を はぐらかし て 答え なかつ た が 、 それでも 私 たち 素人 に も 分かる よう な こと を 、 少し ずつ 語 つて 聞か せ た 。
掛け上がる
(掛ける.上がる)
延べ語数:
9
0060
,266,7: この 曲 は たちまち ヒット チャート を
^
かけ 上がり 、 翌年 二月 七 日 に 彼ら が ケネディー 空港 に 降り 立っ て から は 、 すさまじい ビートルズフィーバー が 巻き 起こり ます 。
0082
,1269,30: 博士 は 、 ある 日 、 この 研究所 の 建物 の 中 で 急 に さわがしい 声 が し 、 多く の 足音 が 入り みだれ 、 階段 を
^
かけ あがっ たり 、 器物 が 大きな 音 を たて て 、 こわれ たり する の を 耳 に し た 。
0089
,1020,14: そこで 八木 少年 は 、 前進 する こと に きめ 、 階段 を
^
かけ あがっ た 。
0089
,1044,30: そして 八木 君 が 、 大 時計 の 振子 と 歯車 の ある ところ に 出る に は 、 まだ 四つ の 扉 を 開い て 急 階段 を
^
かけ あがら なく て は なら なかっ た の で ある 。
0089
,1055,25: 八木 少年 は 、 爆発 を 今 とめる こと の できる の は 自分 だけ で ある と 思い 、 一所 けんめい に 階段 を
^
かけ あがり 、 扉 の 錠 を はずし て 又 階段 を あがり 、 又 新しい 扉 に ぶつかっ て いっ た 。
0089
,1062,11: さっき 八木 君 が 階段 を がたがた と 踏みならし て
^
かけ あがっ て いっ た その あらあらしい 音 を 、 実験 室 に い た 四 少年 は 聞きつけ て 、 とび出 し て 来 た の だっ た 。
0987
,1424,7: ( 北村 が 左手 の 傾斜 を
^
かけ あがっ て 行き 、 消える 。
0989
,604,31: ( 不意 に 叫ん で 、 四 五 歩 飛び さ が って 、 一度 ころび そう に なり ながら 、 地下 室 へ の 階段 を 三 四 段
^
かけ あがる )
0989
,606,16: ( 懐中 電 燈 を 取っ て そっち を 照らす と 、 びっくり し て
^
かけ あがっ た 拍子 に 柳子 の 着物 の すそ が 乱れ て 踏み はだけ た 下半身 ) どう し た ん だ よ ?
おもひ出す
(おもふ.出す)
延べ語数:
9
0666
,20,20: 危険 だ から 止さ う と 話 が き まつ た の だ が 、 そのうち ヨリ タカ が ふと
^
思ひ だし て 、 買 つ て こよ う 、 死ん で も い ゝ や 飲も う 。
0667
,1903,7: 彼 は 倉田 の 言葉 を
^
思ひ だし て 、 むしろ まつ たく 愉快 に なつ た 。
0667
,2114,12: ふと 、 あの ズッシリ と 山積み の 充実 し た 量感 を
^
思ひ だす 。
0674
,61,37: 彼 は 天草 最大 の 富豪 で あり 、 和漢 を 始め 洋学 に も 通じ た ディレッタント で 引込 思案 の 男 で あつ た が 、 レシイナ に 向け られ た 陰惨 な 眼 を
^
思ひ だす と 渾身 の 勇気 が わい て き た 。
0674
,254,5: 彼 は レシイナ を
^
思ひ だし 、 そして 、 その 名 を 呼ん で ゐ た 。
0676
,124,10: 夏川 が 宿酔 の 頭 に 先 づ 歴々 と
^
思ひ だし た の が その 呟き で 、 もう 十 年 若けれ ば ねえ … … アヽ 、 もう 遅い 。
0676
,178,64: 中学 の 頃 から 急 に ムク く ふとり だし て スポーツ が 巧 く なつ たり 、 力持ち に なつ たり 、 い つ 頃 から か 人前 へ 出し や ばつ て 生きる こと に も 馴れ た もの だ が 、 かう し て ぎりくのところへくると 、 オド くし た 物 蔭 の 小学生 が 偽ら ぬ 自分 の 姿 だ と
^
思ひ ださ れ て しまふ の で ある 。
0676
,332,25: 子供 の 頃 は 怖し い 母 で あつ た し 、 今 も 尚 、 怖 れ の 外 に は 母 を
^
思ひ だす こと の ない 夏川 で あつ た が 、 それ は 彼 の 心 に 棲む 母 の こと だ 。
0676
,423,3: なるほど ね 、
^
思ひ だし た よ 」
訴え出る
(訴える.出る)
延べ語数:
9
0637
,151,14: 賭場 の 胴元 は 口惜しく て たまら ず 、 涙 を の ん で
^
訴え で て 、 バクチ の 方 の 御 常連 十 四方 は 仲よく ジュズツナギ に ならせ られ た と いう 。
0777
,786,20: 藤 十郎 一族 は ハリ ツケ に なっ た が 、 ここ に 哀れ を とどめ た の は
^
訴え で た 妾 たち で 、 これ も 同罪 なり と 「 首 を 斬ら れ 」 て しまっ た の だ 。
0779
,613,20: 一枝 の 話 を きい て 、 水 彦 は 木々 彦 殺し の 容疑 者 として 英信 を
^
訴え で た 。
0802
,602,4: これ を 警察 へ
^
訴え でれ ば 大川 殺し の 真相 を あばい て やる という 置き手紙 が あっ た 。
0865
,111,16: すると 、 なにか ね 、 信濃 屋 さん は 最後 の 手段 として 、 警察 へ
^
訴え 出 た つて わけ だ ね 」
0988
,5194,11: しかも 、 これ を 表沙汰 に し て 警察 など に
^
訴え 出 られる よう な 形 を 取 つて 來 る の で は 無く 、 もつ と インビ な 方法 で 來 る 。
1073
,6082,13: さっそく 、 帰洛 届 と共に 、 将門 の 暴状 を 、 太政官 に
^
訴え 出 た 。
1117
,419,27: 配給 物 を 届け に 来 た 隣家 の 奥さん が 、 安子 の 惨死 体 に 胆 を つぶし て 、 附近 の 交番 へ
^
訴え 出 た 恰度 その 時刻 に 、 本庄 は 狂人 として 通行 の 警官 に 捕え られ た 。
1142
,221,38: 御 家老 、 私 を 成敗 すれ ば 、 その 代り 夜 の 明け ない うち に 村 々 の 訴人 が 江戸 へ 飛ん で 行っ て 、 殿様 の 悪政 振り を 龍 の 口 に
^
訴え 出 ます よ 、 —— だ から 私 を 助け て くれ なんて ケチ な 事 を 言 や し ませ ん 。
攻め込む
(攻める.込む)
延べ語数:
9
0625
,99,50: 当時 は 今 の カガミガ 原 の あたり まで 入海 が き て おっ て 、 大和 飛鳥 へ 進出 する に は 、 陸路 づたいの 軍兵 も あっ たろ う が 、 舟 で この 辺 から 出 て 伊勢 熊野 へ 上陸 、 主力 は そっち から
^
攻め こん だ よう だ 。
0682
,247,24: 天文 十 六 年 九月 二 十 二 日 の こと で あっ た が 、 尾張 の 織田 信秀 が 美濃 へ
^
攻め こん だ 。
0682
,252,17: 信秀 は 虚勢 を 張っ て 、 翌年 の 暮 に 無理 し て 美濃 へ
^
攻め こん だ 。
0682
,253,5: もっとも 、 稲葉 城下 へ
^
攻め こん だ わけ で は なく 、 城 から 遠い 村落 を 焼き払っ て 野荒し し た に すぎ ない の で ある 。
0803
,58,8: 自分 が 国防 の ない 国 へ
^
攻め こん だ あげく に 負け て 無腰 に さ れ ながら 、 今や 国防 と 軍隊 の 必要 を 説き 、 どこ か に 攻め こん で くる 兇悪 犯人 が 居る よう な 云い 方 は ヨタモン の チンピラ ども の 言いぐさ に 似 てる な 。
0803
,58,33: 自分 が 国防 の ない 国 へ 攻め こん だ あげく に 負け て 無腰 に さ れ ながら 、 今や 国防 と 軍隊 の 必要 を 説き 、 どこ か に
^
攻め こん で くる 兇悪 犯人 が 居る よう な 云い 方 は ヨタモン の チンピラ ども の 言いぐさ に 似 てる な 。
0803
,99,0:
^
攻め こん で くる キ印 が みんな 自然 に 居候 に なっ て 隅 ッ こ へ ひっこむ よう な 文明 文化 の 生活 を 確立 する に 限る の で ある 。
0813
,38,8: 中共 は シナ に 生れ 、 シナ へ
^
攻め こん だ 兵隊 の 中 で 、 最も 優秀 な 品格 を そなえ て いる よう だ 。
0822
,311,10: 天武天皇 は 美濃 に 陣 を かまえ て 近江 へ
^
攻め こみ ます が 、 この 文章 の 順 だ と 、 近江 に 近い 方 から 、 不破 、 野上 、 ワサミ の 順 に 陣 を かまえ た 筈 で なけれ ば なら ない が 、 ワサミ に 大軍 が おっ て これ を 握っ てる 高市皇子 は 近江 の 方 へ は 全然 動い た 記事 が あり ませ ん 。
恐れ入る
(恐れる.入る)
延べ語数:
9
0084
,432,8: 「 へ へ へ へ 、 これ は
^
おそれ 入り まし た 」
0112
,1494,2: 「 わざわざ
^
おそれ 入り まし た な ア 」
0141
,16167,1: 「
^
おそれ 入り ます が 、 切符 買っ て 来 て 頂け ます かしら 」
0747
,17,26: アトリエ や 研究 室 の ハゲ 頭 ども は 、 一撃 の もと に 脳天 を やら れ 、 毛脛 を やら れ 、 みんな 、
^
おそれ 入り まし た と 言っ た 。
0785
,1030,1: 実に
^
おそれ 入っ た 神業 だ ねえ 」
0860
,16,3: 絞り 首 は
^
恐 入る けれども 話 の 景気 という もの で 、 ザッ と こういう ぐあいに 御返事 申 上げ た 。
1072
,414,0:
^
おそれ 入っ た 貞女 だ なあ 」
1072
,6101,1: 「
^
おそれ 入り ます 。
1072
,6743,10: 「 他人 の 世話 に なり ながら 、 退屈 は
^
おそれ 入る な 。
暴れ込む
(暴れる.込む)
延べ語数:
9
0081
,435,7: そこ へ 横 合 から 風 が
^
あばれ こん で くる 。
0083
,301,17: 私 は 自暴自棄 に なっ て 、 不逞 に も 和歌 宮 先生 の 許 へ
^
暴れ 込ん だ 。
0231
,15,19: 神話 に 、 天 照 大神 が 機 を 織っ て い たら ば 、 素 戔嗚 尊 が
^
暴れ 込ん で 、 馬 の 生皮 を 投げ込ん で 機 を 滅茶滅茶 に し て しまっ た という 插話 が ある 。
0772
,182,14: にわかに 酔っ払っ て 、 大 そう な 剣幕 で 、 土蔵 の 中 へ
^
あばれ こん だ の を 見 て い まし た 。
0772
,199,10: お 槙 が 酔っ払っ て 、 土蔵 の 中 へ
^
あばれ こん だ という わけ が 、 これ で 分っ た よう で ある 。
0772
,574,7: お 槙 が 酔っ払っ て 土蔵 へ
^
あばれ こん だ とき 、 カケガネ が おり て い た の は 、 加 助 が 中 から かけ た の だ 。
0772
,677,7: お 槙 が 酔っ払っ て 土蔵 へ
^
あばれ こん だ 時 に は 、 修作 は まだ 死体 の かたわら に 居り まし た 。
0803
,90,124: けれども こんな 国 へ も ガム シャラ に 盗み を 働き に くる キ印 が い ない と は 限ら ない が 、 キ印 を 相手 に 戦争 し て よけい な ケガ を 求める の は バカバカしい から 、 さっさと 手 を あげ て 降参 し て 相手 に なら ず に いれ ば 、 それでも 手当り次第 ぶっ こわす よう な こと は さすが に キ印 でも でき ない し 、 さて 腕力 で おどしつけ て 家来 に し た つもり で い た ものの 、 生活 万般 にわたって 家来 の 方 が はるか に 高く て 豊か な こと が 分っ て くる に したがっ て さすが の キ印 も だんだん 気 が 弱く なり 、 結構 ダン ビラ ふりかざし て
^
あばれ こん で き た キ印 の 方 が 居候 の よう な 手下 の よう な ヒケメ を 持つ よう に なっ て しまう 。
1073
,6270,17: 海 と 陸 の 両方 から 、 この 都 へ 、 火 を 放っ て 、 どっと
^
暴れ こま れ て は 堪り ませ ん 」
揺れ出す
(揺れる.出す)
延べ語数:
9
0079
,1388,3: やがて これ は
^
ゆれ だし た 。
0081
,140,16: 玉太郎 の ふん で い た 甲板 が 、 ぐらぐら ッ と 地震 の よう に
^
ゆれ だし た と 思う 間もなく 、 彼 は 目 も くらむ よう な まぶしい 光 の 中 に つつま れ た 。
0089
,617,11: がたがた と 、 四 少年 の いる 板の間 は 大きく
^
ゆれ だし た 。
0089
,1222,32: 大 時計 が 動き出し た の は 、 今 の 余震 で 、 振子 を しばっ て い た 古い 紐 が ぶっ つり と 切れ 、 それで 振子 は 大きく
^
ゆれ だし た の だ 。
0141
,15042,36: 磯崎 の いのち の ない つめたい 顔 を 見つめ て いる うち に 、 伸子 は 、 自分 の 体 も 、 さっき 須美子 の 体 が そう なっ た よう に 、 前後 に
^
ゆれ 出す よう に 感じ た 。
0773
,425,9: と 、 ミコ の 姿 が 一様 に グラグラ
^
ゆれ だす 。
0773
,427,5: 信徒 も 一様 に いつのまにか
^
ゆれ だし て いる 。
0779
,662,15: という 一 枝 の 呪文 を きい て 、 駒 守 は 岩 が
^
ゆれ だす よう に 高笑い し て 、 詩 心 は ある が 、 バカ な 奴 メ 、 と アッサリ 片づけ て いる の で ある 。
1073
,1127,25: この 人間 が 、 地 の 底 に 、 怨み を ふくむ こと 久しい と 、 やがて 、 地熱 に なり 、 地殻 が 、
^
揺れ 出す よ 。
入れ込む
(入れる.込む)
延べ語数:
9
0060
,2919,19: 彼 自身 「 後 に コンピューター 科学 の 勉強 に 非常 に 役に立っ た ★ 」 という 演劇 に
^
入れ 込ん だ ものの 、 今回 は どうにか 卒業 に こぎ着け た 。
0060
,5672,22: 当時 ディスクジョッキー として ロック の レコード を 回し 、 急進 的 な 政治 グループ の シンパ と なり 、 超越 瞑想 に
^
入れ 込ん だ ケイ パー は 、 社会 が 急速 に 熱 を 冷まし 、 彼 自身 超越 瞑想 の トレーナー の 職 を 失っ た 一 九 七 三 年 、 コンサルタント 会社 に プログラマー の 職 を 得 た 。
0060
,8917,28: ジャストシステム が PC — 1 0 0 用 ワードプロセッサー の 開発 作業 に 集中 し て 取り組み はじめ た 七月 、 後藤 富雄 は 「 コンピューターグラフィックス に
^
入れ 込ん で いる 面白い 大阪 の グループ が ある 」 と 紹介 さ れ て 、 藤井 展 之 と 名乗る 人物 から の 電話 を 受け た 。
0060
,8974,9: 彼ら の 中 で も 特に CG に
^
入れ 込ん で い た ハッカー に 企画 書 を まとめ させ 、 後藤 や 池田 たち と の 打ち合わせ を 繰り返し た 。
0060
,9049,15: 自他 とも に 認める 硬派 の ハッカー 仲間 の 橋本 と 、 CG に
^
入れ 込ん で い た 木原 範 昭 と は 、 アミューズメント ロボット の 話 で も 組ん だ 。
0062
,1714,1: さらに
^
入れ 込む うち に 、 首 まで 泥まみれ に なっ て いる 日本語 処理 の クソッタレ 仕事 を マシン に 預け られる の で は ない か と 期待 し 始め た 。
0062
,1964,15: なにしろ RAM が 百 二 十 八 キロバイト の オリジナル 時代 から マック に
^
入れ 込ん だ T 田 は 、 マック 用 に 日本語 ワープロ が 書か れる と すぐ に 飛び付い た 。
0062
,3207,4: パーソナル コンピューター に
^
入れ 込め ば 入れ 込む ほど 、 タイプライター を 真似 た 現在 の マシン の 在り方 が 骨身 に 染み付い て 、 これ 以外 の 可能 性 が 見え なく なる という こと だろ う 。
0062
,3207,7: パーソナル コンピューター に 入れ 込め ば
^
入れ 込む ほど 、 タイプライター を 真似 た 現在 の マシン の 在り方 が 骨身 に 染み付い て 、 これ 以外 の 可能 性 が 見え なく なる という こと だろ う 。
浮かび出る
(浮かぶ.出る)
延べ語数:
9
0054
,2578,14: 門 燈 の あかり に 「 横井 喜久造 」 という 標札 の 字 が
^
浮び 出 て いる 。
0087
,438,18: そして 警戒 の 刑事 巡査 たち の 面前 に も 、 ほっと し た 気 の 弛み が
^
浮び 出 た 。
0385
,2,35: ヤミ 屋 の 親分 、 子分 、 水中 の 町 の 顔役 、 その 結 たく が たて糸 と なっ て い て 町 の あたりまえ の 人 たち の 水中 生活 の 姿 が
^
浮び 出 ない し そこで 赤旗 を もっ て いる 人々 の 活動 も 添えもの として あつかわ れ て い て 着実 な 町 の 生活 と の つながり の 現実 の 場面 が わから ない 。
0601
,143,2: そこ から
^
浮び 出る よう に し て 、 あたり を 見廻 わす と 、 雨脚 の 廉 ご しに 、 つき 立っ た 山腹 が 見える 。
0610
,7,13: 女史 の 画 中 の 化 政 時代 の 麗人 が そこ へ
^
浮び 出 た か と 思わ れる たおやか さ で あっ た 。
0765
,85,25: そして 、 その 潜在 的 な 願望 は 、 綱 の きれ た 風船 の 状態 で は 、 かなり 露骨 に 表面 へ
^
浮び で て くる 。
0789
,926,24: こう 考え て 多く の 場合 を タンネン に 思い描く と 、 曰く 有りげ な もの が 確か に 在っ て 次第に 鮮明 に
^
浮かび でる の が 分っ て き まし た 。
0842
,1878,25: 人間 の 記憶 という もの は 妙 な もの で 貧乏 時代 の 苦しい とき を 思い出し て も 、 それ に つれ て
^
浮び 出 て くる お天気 は いつも いい お天気 の こと しか 記憶 に ない 。
1072
,3737,42: 当夜 の 押込み 五 人組 の 強 賊 の —— か おだ ちや 年頃 やら が 、 山善 の 召使 や 、 重傷 を 負っ た 夫婦 の 口書 など により 、 かなり な 輪廓 が 、 それ に は 、
^
浮かび 出 て いる 。
嵌まり込む
(嵌まる.込む)
延べ語数:
9
0013
,303,39: その 解明 は 出来 ない けれども 、 しかし 、 アブラハム は 、 ひとり ご を 殺さ ん と し 、 宗 吾郎 は 子 わかれ の 場 を 演じ 、 私 は 意地 に なっ て 地獄 に
^
はまり 込ま なけれ ば なら ぬ 、 その 義 と は 、 義 と は 、 ああ やりきれない 男性 の 、 哀しい 弱点 に 似 て いる 。
0060
,1864,6: と同時に 、 これ まで 自分 の
^
はまり 込ん で い た 穴 の 姿 を 、 思い浮かべる こと が できる よう な 気 が し た 。
0060
,9158,22: 大阪 府 豊中 市 の ビル の 一室 に 借り た 事務所 で 、 竹松 は お 絵かき ソフト の 開発 に
^
はまり 込ん だ 。
0062
,2271,10: 決別 し た はず の 網羅 主義 に 、 再び
^
はまり 込ん だ の だ 。
0147
,36,36: 自分 という もの を 押し出し た よう な 強 さ で は なく て 、 宗 達 は 自然 、 動物 、 人間 それぞれ なり の 充実 感 に よりそっ て 行っ て 、 そこ へ
^
はまり 込み 、 芸術 に 吸収 し て 来 て いる の で ある 。
0555
,556,18: 然し 幸 に も 、 彼 は 崖 から 転落 し て 、 その 下 の 泥沼 に
^
はまり 込み まし た 。
0559
,243,17: もともと 、 ちょっとした 火遊び みたい な 軽い 気持 だっ た の が 、 次第に 深み へ
^
はまり 込ん だ の で ある 。
0617
,1084,12: 動物 の こと を 考える と 自然 に 輪廻 の 思想 に
^
はまり 込ん で ゆく 。
0617
,2412,10: 鶴見 は ふと 気がつい て そんな 風 な 考 に
^
はまり 込む 時 が ある 。
盛り上げる
(盛る.上げる)
延べ語数:
9
0378
,68,1: 四角く
^
もり 上げ た 土 の 上 において ある 机 が 傾い て 、 その 上 に 白い 茶わん が ころがっ て いる 。
0448
,284,15: と 、 大きな 盆 の 上 に 、 綺麗 に 飾っ た 包 物 を
^
盛り あげ て 、 正面 の 大 扉 から 現れる 。
0572
,130,31: 楊 さん は 煙草 に 火 を つけ て くれ 、 茶 を 運ん で くれ た が 、 やがて 渋い 色 の 三つ の 器 に 莫大 な 量 を
^
盛り あげ た 饅頭 が 出 て き た 。
0715
,322,21: 次ぎ に は ザヴィエル が 乗物 に 乗り まし て 、 また その後 に は 船長 が 土産物 を 沢山 に
^
盛り あげ た 姿 で 、 乗り込ん で 参り まし た 。
0821
,359,94: その 下 に は 日本 の ウドン と 支那 の ウドン の アイノコ の よう な もの が 全部 を 占め て い て 、 カナダ ライ に 水 を ナミナミ と 満 し た 場合 に は カナダ ライ の 内部 が 直接 空気 に ふれる 空隙 という もの は なく なる の で ある が 、 日本 の ウドン と 支那 の ウドン の アイノコ の 場合 に 於 て は その 空隙 が ない のみ で なく 更に カナダ ライ の 高 さ と 同じ ぐらい の もの が 上 へ
^
盛り あげ られ て おり 、 更に その 上 に キャベツ 一 個 分 は ない けれども 一 個 の 半分 以下 で は ない らしい キャベツ と キノコ と 肉 など が 積み あげ られ て いる の で ある 。
0842
,1721,9: その ころ の 東京 の は 主として モヤシ を
^
盛り あげ て い た 。
0842
,1724,21: 私 は ナマ の キャベツ は 好き で は ない が 、 チャンポン の 上 に 山 の 如く に
^
盛り あげ て くる ナマ がかっ た キャベツ なら うまい と 思う から 妙 だ 。
0917
,34,8: 三 全体 を 見透し て の 、
^
盛り あげ に 用い られる ところ の 色彩 の 用意 。
1041
,2393,56: 左 の 、 しかも かなり 下 から 分け た 髪 は 、 う しろ 半分 は ダック・テイル を こわさ ぬ よう 頭 の 頂き から 右 うし ろ にかけて なでつけ 、 ま え 半分 は 、 額 に 垂らし た 前髪 を 必須 部分 と し つつ 頭骨 へ 押えつけ ず 極端 な くらい に
^
盛り あげ た 感じ で 頭 の 右 へ もっ て いく 。
見落とす
(見る.落とす)
延べ語数:
9
0141
,21953,11: ウィーン で 、 鞣 細工 店 の ショウ ・ ウィンドウ を
^
見 おとさ なかっ た よう に 、 パリ で 、 素子 の 金 を かけ ない 道楽 は 柔かい 絹 の ネクタイ の 、 気に入っ た 意匠 の もの を 見つけ て 、 一 本 二 本 と 買う こと だっ た 。
0163
,37,2: ここ に
^
見 おとす こと の 出来 ない 深刻 な 内面 的 危機 が ある 。
0184
,46,66: 何 年間 も 否定 さ れ つづけ て 来 た 若き 生 の 、 肯定 と 回復 の 一つ の 気 の 如く 、 不安 な つつ みどころ の ない 表現 として 、 自然 と 自意識 の 問題 を 語る とき 大 多数 の 人 は 十 九 世紀 より 現 世代 に この 人間 課題 が どう 進展 し て 来 て いる か さえ
^
見 おとし た 。
0217
,10,26: これら の 作品 の 中 で 、 結核 と 戦争 、 民衆 生活 の 貧困 、 療養 の ため の 社会 施設 と の 関係 が
^
見 おとさ れ て いる の は 一つ も ない 。
0276
,225,18: 平和 に対する この よう な おそろしい ほど 具体 的 な 現実 を 、 石川 達三 という 作家 が
^
見 おとし て いる 現実 こそ 、 あまりに 架空 的 で は ない だろ う か 。
0353
,22,50: バンチ 博士 は 博大 な 彼 の ヒューマニズム と 偏見 の 拒否 に かかわら ず 、 現代 の 世界 に 、 科学 の 成果 に 人間 関係 方面 の 成果 を 加えよ う と する もの として 、 社会 主義 社会 ソヴェト 同盟 が 存在 し て いる 事実 を
^
見 おとし て いる 。
0985
,1924,4: それ を お前 は
^
見 おとし て いる 。
0985
,1925,6: むしろ 、 故意 に それ を
^
見 おとそ う と し て いる 。
0985
,1927,2: 欣二
^
見 おとそ う と なんか 、 し て ない !
滴り落ちる
(滴る.落ちる)
延べ語数:
9
0098
,236,5: 南瓜 の 尻 から
^
滴り 落ちる 雨 の 雫 。
0098
,2234,6: 鮮紅 の 茨 の 実 が
^
滴り 落ち た 秘 玉 の よう で 、 秋 の 空 が その 実 の 上 で あくまで 碧 く 澄ん で いる 。
0098
,2443,22: 淡彩 の 墨絵 だ が 、 しばらく 芸術 品 から 遠ざかっ て い た 近ごろ の 生活 中 、 一 点 ぽとりと
^
滴り 落ち て 来 た 天 の 美 禄 を 承け た 気持ち で 、 日ごろ 眼 に する 山川 は 私 の 眼 から 消え失せ た 。
0141
,8577,21: ちょうど 伸子 の 小指 の さき ほど ある 紫 水晶 が 金 台 の 上 に ぷっちりとのっていて 、 その 紫 から
^
滴り おち た ひと しずく の 露 という 風情 に 小粒 な ダイアモンド が あしらわ れ て いる 。
0142
,1252,33: その 数 日 は 、 それ まで の 数 年間 の くらし の 精髄 が 若松 の かおり を こめ た 丸い 露 の 玉 に 凝っ て 、 ひろ子 の 心情 に
^
滴り おちる よう な 日々 で あっ た 。
0863
,176,11: そこ に は 地下 の 霊 液 が ぽたり ぽたり と
^
滴り 落ち 、 そして 硝石 で 被わ れ た じめじめ し た 壁 の 堺 が 見え まし た 。
1013
,631,25: 万里 の 海風 が 颯々 として 、 ここ に 立っ て い て も 怒 濤 の 飛沫 で から だ から 、 雫 が
^
滴り 落ち そう な 気 が し ます 。
1013
,2117,9: その 辺 に なお 血痕 斑 々 として 、
^
滴り 落ち て いる か と 疑わ れ ん ばかり 、 肌 に 粟 の 生ずる の を 覚 ゆる 。
1172
,561,21: 黄昏 の 薄い 光 の 中 で 、 私 は 私 の 足許 の 兵隊 の 額 から 、 脂汗 が
^
したたり 落ちる の を はっきり と 見 た 。
運び入れる
(運ぶ.入れる)
延べ語数:
9
0082
,1459,18: 山形 警部 の 脳 を 移植 し た 人造 人間 の からだ は 電圧 電気 室 に
^
はこび 入れ られ た 。
1076
,696,11: いわゆる 大和 船頭 が 南方 より 、 これ を 本州 に
^
運び 入れ た という 証拠 は 得 られ まい が 、 とにかく に 一方 は 竜宮 すなわち ニルヤ と の 交通 が 、 なお 続い て いる こと を 信ずる 島々 で あっ た 。
1150
,81,63: 焼け トタン と 枯れ た 雑草 と 、 石 と 煉瓦 と 、 焼け 残り の 材木 の 山 で 、 それ は 足 の 踏み ども あり ませ ん が 、 少女 幸子 は 巧み に その間 を 縫っ て 、 裏口 の そば の 、 蓋 に なっ た 地下道 に もぐり込む と 、 スティーム の 釜 の 燃料 など を
^
運び 入れる 口 から 、 巧み に ビル の 中 に は いる の でし た 。
1150
,347,19: 「 君 と 幸子 さん 姉 弟 が 潜り込ん だ という 地下 室 の 暖房 装置 の 石炭 を
^
運び 入れる 口 は 、 あの 通り 狭く て 君 が 潜り込む の が 精一杯 だ 」
1174
,2856,13: 舟 は すでに 用意 が ととのい 、 釣 道具 や 餌 も
^
運び 入れ られ て い た 。
1175
,293,24: 好意 で 加勢 し て やっ て いる の に 身勝手 な こと を 言う な と 思っ た けれども 、 とにかく すべて を
^
運び 入れ まし た 。
1175
,1181,17: そして 食堂 から 戻っ て くる と 、 もう 野呂 は 畳 を 自分 の 部屋 に
^
運び 入れ 、 すまし た 顔 で 莨 など を ふかし て い まし た 。
1175
,1187,21: 僕 が 昼飯 に 出 て いる 間 に 、 僕 の 畳 を 野呂 は そっくり 自分 の 部屋 に
^
運び 入れ 、 その あと に 自分 の 畳 を 立てかけ て 置い た に 違い あり ませ ん 。
1177
,71,6: 控え室 に やっと 荷物 を
^
運び 入れる と 、 ベース の 小林 が いっ た 。
飛び下りる
(飛ぶ.下りる)
延べ語数:
9
0060
,1471,5: では 、 もう一度 地上 に
^
飛び おりる の か 。
0082
,3124,13: ひょっとしたら 、 X 号 は 、 ロケット を 着陸 さ せ て 、
^
飛び おりる つもり かも 知れ ない ぞ 、 全速力 で 追撃 せよ 」
0082
,3172,7: ひょっとしたら 、 あの まえ に ロケット から
^
飛び おり て 、 どこ か に かくれ 、 まだ 生き のこっ て 再挙 の 日 を 待っ て いる の で は ない だろ う か 」
0581
,258,7: 眼 を つぶっ て 二 階 から
^
飛び おり た よう な あの 気持ち 、 それ を どう すれ ば よい の でしょ う 。
0616
,42,48: なん でも 霜 の ひどく 下り た 朝 の こと で 、 山 の ほう から 追わ れ て 来 た らしい その 鹿 は 、 丁度 その 石 崖 の ところ まで 来る と 、 ちょい と 背後 を ふりむい て から 、 其処 を すうっ と
^
跳び おり て 、 下 の 畠 の なか を 湯川 の ほう へ 一散 に 逃げ て いっ た 。
0831
,295,5: 私 は 跣 足 で
^
飛び おり て 「 それだけ は 勘弁 し て 下さい 」 と 必死 に なっ て 頼ん だ の です 。
0988
,5639,15: 途中 で その 筋 の 手 に つかま つ た 事 や 、 列車 から
^
飛び おり て 逃げ たり し た 事 が 數囘 あり ます 。
0989
,1825,19: ( これ は 下 を 覗く ひま も 無く 、 いきなり その 穴 から 下 へ パッ と
^
飛び おり て 消える 。
0993
,188,7: 壮 六 ( 馭者 台 から
^
飛び おり て ) 直ぐ で やす から 、 ち ょっくらお 待ち なし て 。
思い上がる
(思う.上がる)
延べ語数:
9
0003
,1197,4: なんて 、 妙 に
^
思い あがっ た 、 先輩 ぶっ た 言い方 を し まし た が 、 なに 、 竹 さん なんか の 事 は 気 に する な 、 と いう だけ の 事 な ん だ 。
0114
,984,3: 千世子 は
^
思い あがっ た 様 に 笑っ た 。
0647
,213,4: 私 は つまり
^
思い あがっ て い た の だ 。
0759
,7428,0:
^
思い あがっ て いる 、 という 一語 に 全て が つき て いる 。
0826
,208,0:
^
思い あがっ た 小僧 が 名人 に なら なく て 良かっ た という の が 万 人 の 胸 の うち で あっ た の で ある 。
0852
,404,0:
^
思い あがっ て い た 。
0985
,2360,19: まるで ヒステリィ を 起し た 犬 っ ころ の よう な —— 痛い の は 自分 だけ だ と
^
思い あがっ た 所 から 来る センチメンタリズム ——
0985
,2413,6: 兄さん は 、 ちっと ばかし
^
思い あがり よう が 過ぎ やし ない か ?
0987
,2700,2: … …
^
思い あがっ て い た と も いわ れ ます 。
掻き上げる
(掻く.上げる)
延べ語数:
9
0002
,731,16: 私 は 起き て 、 ベッド の 上 に 坐り 、 両手 で 髪 を
^
掻き あげ 、 お母さま の お 顔 を 見 て 、 ふ ふと 笑っ た 。
0003
,1160,13: 摩擦 が すん で 引きあげる 時 に 、 竹 さん は おくれ毛 を
^
掻き 上げ て 、 妙 に 笑い 、
0003
,1848,18: 」 マア 坊 は 僕 から 離れ て 、 顔 を 仰 向 に し て 髪 を
^
掻き 上げ 、 あ は は と 笑っ た 。
0014
,97,266: この 二 番目 の 女房 は 、 私 が 本郷 に 小さい ミルクホール を ひらい た 時 、 給仕 女 として 雇っ た 女 で 、 ミルクホール が 失敗 し て 閉鎖 に なっ て も そのまま ずるずる と 私 の ところ に 居 つい て しまい まし て 、 この 女 は また 金 を 欲し がる 事 、 あたかも 飢渇 の 狼 の 如く 、 私 の 詩 の 勉強 など は てんで 認め ず 、 また 私 の 詩 の 友人 ひとりひとり に対する 蔭 口 は 猛烈 を きわめ 、 まあ 俗 に 言う しっかり 者 みたい な 一 面 が あり まし て 、 私 の 詩 の 評判 など は どう だって かまわ ない 様子 で 、 ただ もう 私 の 働き の 無い 事 を ののしり 、 自分 ほど 不仕合せ の 者 は 無い と 言っ て 歎 き 、 たまに 雑誌 社 の 人 が 私 の ところ に 詩 の 註文 を 持っ て 来 て くれる と 、 私 を さし 置い て 彼女 自身 が 膝 を すすめ て 、 当今 の 物価 の 高い 事 、 亭主 は 愚図 で 頭 が 悪く て 横着 で 一つ も 信頼 の 出来 ぬ 事 、 詩 なんか で は とても 生活 し て 行か れ ぬ から 、 亭主 を これから 鉄道 に 勤め させよ う と 思っ て いる 事 、 悪い 詩 の 友だち が つい て いる から 亭主 は この まま で は 、 ならず者 に なる ばかり だろ う という 事 、 にこり と も せ ず 乱れ た 髪 を
^
掻き あげ 掻き あげ 、 あたかも その 雑誌 社 の 人 が 仇敵 か 何 か でも ある みたい に 、 ひどく 憎々し げ に まくしたて ます ので 、 わざわざ 私 の 詩 を 頼み に 来 て 下さる 人 たち も 、 イヤ な 顔 を し て 、 きっと 私 と 女房 と 両方 を 軽蔑 なさっ て しまう の でしょ う 、 早々 に 退却 し て しまい ます 。
0023
,0,120: 奥さま は 、 もと から お客 に 何かと 世話 を 焼き 、 ごちそう する の が 好き な ほう でし た が 、 いいえ 、 でも 、 奥さま の 場合 、 お客 を すき と いう より は 、 お客 に おびえ て いる 、 と でも 言い たい くらい で 、 玄関 の ベル が 鳴り 、 まず 私 が 取次ぎ に 出 まし て 、 それから お客 の お 名前 を 告げ に 奥さま の お 部屋 へ まいり ます と 、 奥さま は もう 既に 、 鷲 の 羽音 を 聞い て 飛び立つ 一瞬 前 の 小鳥 の よう な 感じ の 異様 に 緊張 の 顔つき を し て い らし て 、 おくれ毛 を
^
掻き 上げ 襟 もと を 直し 腰 を 浮かせ て 私 の 話 を 半分 も 聞か ぬ うち に 立っ て 廊下 に 出 て 小走り に 走っ て 、 玄関 に 行き 、 たちまち 、 泣く よう な 笑う よう な 笛 の 音 に 似 た 不思議 な 声 を 挙げ て お客 を 迎え 、 それ から は もう 錯乱 し た ひと みたい に 眼 つき を かえ て 、 客間 と お勝手 の あいだ を 走り 狂い 、 お鍋 を ひっくりかえし たり お 皿 を わっ たり 、 すみません ねえ 、 すみません ねえ 、 と 女中 の 私 に おわび を 言い 、 そうして お客 の お 帰り に なっ た 後 は 、 呆然 として 客間 に ひとり で ぐったり 横坐り に 坐っ た まま 、 後 片づけ も 何 も なさら ず 、 たま に は 、 涙ぐん で いる 事 さえ あり まし た 。
0103
,141,22: 空い て いる 左手 を 鬢 へ 持っ て 行き 、 女 の くせ で 、 こぼれ て いる 毛筋 を 、
^
掻き あげる よう に いたし まし た が 、 八口 や 袖口 から 、 紅色 が チラチラ こぼれ て 、 男 の 心持 を 、 迷わ せる よう な ところ が あり まし た 。
0508
,1031,50: 最後 の 一句 を お 久美 さん は 何とも 云え ない 細く 優しい 声 で 心から 云っ て 、 こみあげ て 来る 感情 を 押える に 力 の 足り ない 様 に 膝 を ムズムズ 動かし たり 下 を 向い て 後れ毛 を 丁寧 に 耳 の わき に
^
掻き 上げ たり し た 。
1073
,3704,8: 将門 は 、 指 で 髪 を
^
掻き あげ た 。
1135
,4,26: そう いい 乍 ら 、 天野 久左衛門 は 、 五 本 の 指 を 櫛 に し て 、 乱れ かかる 前額 の 髪 を
^
掻き 上げ ます 。
巻き込む
(巻く.込む)
延べ語数:
9
0337
,10,20: この 小さい 海 に 囲ま れ た 人口 の 多い 日本 が 、 万一 超 威力 の 近代 戦 に
^
まき 込ま れ た と し たら 、 どこ に よわい 女 、 子供 の 安全 な 場所 が ある でしょ う 。
0473
,46,14: 次に 夜業 四 割引 反対 の 闘争 の ため に 、 全員 を
^
まき 込む こと を 考え 、 親睦 会 の 自治 化 を はかる 。
0554
,1440,62: 千代乃 と の 関係 は 、 ふとした チャンス から 萠 し た 愛欲 で 、 それ が 次第に 深み に 陥っ て いっ た の だ と 、 安易 に 考え て い た の だ が 、 その 安易 な 無抵抗 な 気持ち が 、 却って 彼 を ぬき さ しなら ぬ ところ へ 引きずりこみ 、 身 も 心 を も
^
捲き こん で しまっ た 。
0903
,166,10: また 青年 自身 が 、 自ら 立候補 または 運動 に
^
まき 込ま れる にあたって 、 安易 なる 、 利己 的 な 道 へ 誘惑 さ れる の も また 、 当然 な 経路 で ある 。
0918
,1090,46: この 一 八 七 〇 年 、 すなわち 普 仏 戦争 が 終っ て 、 ワイマール 憲法 で ドイツ が 統一 さ れ て 五 十 億 の 償金 が 入り 、 すべて の ユンケル ( 土地 貴族 ) が 慣れ ない 投機 事業 に
^
まき 込ま れ て 、 七 二 — 三 年 の 大 失業 時代 を 経 、 ドイツ が 汚れ た 金融 体制 と 変わり 、 ユンケル は 株主 に なり 、 サーベル を 算盤 に もちかえる この 転換 を 、 かの ニイチェ は 激しく 批判 し た の で ある 。
0988
,28,106: げんに 、 あの 時 —— 終 戰後 はじめて 私 を 訪れ て き た 時 に 、 あと から 訪ね て 來 た 綿貫 ルリ が 、 二 時間 ばかり 同席 し て いる うち に 、 彼 に 對 し て 急速 に 好意 を 抱く よう に なつ たこ と 、 そして その あげく 、 夜 おそく 二 人 が つれだつ て 歸 つて 行く こと に なり 、 そして 、 その 結果 、 あの よう な 、 わけ の わから ない 奇怪 な 事件 が ひき 起き て しまう こと に な つて 、 その ため 私 まで が 事件 の 中 に
^
卷き こま れ て し まつ て 、 すくなから ぬ 迷惑 を こう むることになつた —— そういう 事 の すべて が 、 すくなくとも 最初 の 間 、 ルリ の 目 に は この 男 が 一 人 の 感じ の 良い 、 おとなしい 青年 に 見え た ため だろ う と 思わ れる の で ある 。
0988
,3566,10: 仲間 同志 の 爭 いに 、 他 の 者 を
^
卷き 込ん だり 、 それ を 第三者 に 知ら れ たく ない の で ある 。
0988
,4182,34: そう し て い ながら も 黒田 組 の 仕事 は 、 あれこれ と グングン 進ん で 行 つて い て 、 僕 は 一 日 一 日 と 益々 深く その 世界 に
^
卷き 込ま れ て 行く の です 。
1073
,7908,25: 「 あの ぶん で は 、 相模 、 遠江 と 、 順に 国 庁 を 焼き 立て て 、 都 まで を 、 騒乱 に
^
捲き こむ かも しれ ぬ 」
鋳出す
(鋳る.出す)
延べ語数:
9
0141
,21470,26: フランス の 貨幣 に は 小さな 十 サンティーム の 銭 に まで 、 自由 、 平等 、 博愛 という 三つ の 人類 的 な 標語 が
^
鋳 出さ れ て い た 。
0141
,21473,12: 自由 ・ 平等 ・ 博愛 と 三つ の 偉大 な 文字 の
^
鋳 出さ れ て いる サンティーム の 小銭 に は 、 何と すりへらさ れ た の が 多かっ たろ う 。
0141
,21475,9: また 全体 が 平ら に 磨滅 し て 、
^
鋳 出さ れ て いる 自由 も 平等 も 博愛 も とうに 消えうせ て しまっ て 、 小さい 火傷 の ひきつれ の よう な 銅 色 に 光っ て いる の を もっ た こと も ある 。
0141
,21476,24: モスクヷ で 、 赤い ロシア 皮 の 財布 に 入れ て 伸子 が つかっ て い た 貨幣 に も 、 標語 が
^
鋳 出さ れ て い た 。
0141
,21479,3: その 字 が
^
鋳 出さ れ て いる 銅貨 は 、 まだ ソヴェト の 十 年 で は 新しかっ た 。
0141
,21480,16: たとえ それ が どんな 形 に すりへらさ れ た に し て も 、 そこ に
^
鋳 出さ れ て いる 字 は 、 その 磨滅 へ の 絶え ざる 抗議 を 組織 する よう だっ た 。
0141
,21529,18: その 黒人 の 女 だって 、 メトロ の 切符 は 、 自由 ・ 平等 ・ 博愛 、 と
^
鋳 出さ れ て いる 銀貨 を 出し て 買っ た のに 。
0333
,43,27: 天皇 という もの の 内容 ・ 機能 の 現実 について は 何 も 知らさ れ て い ない 少年 が 空虚 な 絶対 性 を もっ て
^
鋳 出さ れ て 来 て いる 。
0966
,101,11: 外国 の 貨幣 は 総じて 君主 または 元首 の 顔 が
^
鋳 出さ れ て いる 。
呼び込む
(呼ぶ.込む)
延べ語数:
9
0087
,2644,55: 殊に その 告白 書 を 握っ て いる 人物 が 戦災 で 死に 、 もう 大丈夫 と 思っ て い た ところが 、 それ が 出 て 来 た ところ から 、 これ は てっきり 土井 の 遺族 が 一緒 に 策動 し て いる もの と 睨み 、 そこで 彼 は 土居 三津子 を
^
呼び こん で 、 いろいろ な 方面 から 脅迫 を 試み て い た ところ だっ た 。
0091
,1460,7: 幽霊 を 本気 で この 部屋 へ
^
呼び こむ ん です か ね 」
0702
,204,5: それから 先祖 の 魂 も
^
呼び こむ つもり だ 。
0728
,129,30: そこ は 軒 なみ に カフェー の 立ち並ん で いる 所 で 、 各々 の 戸口 に 美人 女給 が 立っ て 、 露 路 へ 迷い こむ 通行人 を
^
呼び こみ 、 時には 手 を 握っ て 引っぱり こも う と し たり し た 。
0785
,510,23: 「 お 鈴 の 話 で は 、 門 を 一足 でる と 、 ちょうど 通り かかっ た 車 が あっ た から
^
呼び こん だ の だ そう です 。
0953
,15,46: いま の 言葉 で いえ ば 、 二 人 の 罪 は 「 尊 族 殺 」 の 共同 正犯 という ところ で 、 直接 に 手 こそ 下さ なかっ た が 、 刺客 を 本業 に し て いる 雑 武士 を 邸 へ
^
呼び こみ 、 尻込み する の を 左右 から 鞭撻 し て 、 花世 にとって は 親 殺し 、 公子 にとって は 夫 殺し の 大業 を なしとげ た の で ある 。
0953
,150,5: 泰文 は あぶれ者 を
^
呼び こみ 、 天羽 の 手首 を 括り 、 縄 の 端 を 梁 の 環 に 通し て 網 を 引か せ た 。
0953
,158,3: あぶれ者 が
^
呼び こま れ 、 天羽 は また 梁 に 吊りあげ られ た 。
0953
,176,6: そこ へ 白 女 が
^
呼び こま れ た 。
付き出る
(付く.出る)
延べ語数:
9
0084
,2059,26: 鼻 は 見あたら ず 、 その 代り に 絵 に かい て ある 蛸 の 口吻 そっくり の 尖っ た もの が 顎 の 上 に
^
つき 出 て いる の だっ た 。
0140
,6113,21: うち 合せ を すまし て 伸子 が 帰り かけ て いる ところ へ 、 六 尺 近い 体 と 、
^
つき 出 た 腹 と 、 ブランデー やけ の し た 顔色 と で 、 日本人 と いう より いくらか ジョン ・ ブル めい た 砂場 嘉訓 が 訪ね て 来 た 。
0141
,3589,38: 地図 を みる と 伸子 たち が いる ホテル ・ パッ サージ から 狩人 広場 へ 出 て 、 ずっと 右 へ 行き 、 クレムリン の 外廓 を 通り すぎ た ところ に デルタ の よう に
^
つき 出 た 小 区画 が あっ て 、 そこ が アストージェンカ だっ た 。
0141
,12445,51: トロカデロ の 広場 から 、 トウキオ と 名づけ られ て いる セ イヌ 河岸 へ 出る 間 に ある ディエナ 通 は 、 役所 町 じみ た しず けさ で 、 プラタナス の 繁っ た 歩道 の 左側 に 、 古くさく 、 イルミネーション つき の ホテル・アンテルナシオナール の 車 よせ が
^
つき 出 て いる 。
0187
,14,75: ジャーナリズム の 統制 が きびしく なり 軍 御用 の 作家 で なけれ ば 作品 発表 が ゆるさ れ なく なっ た とき 、 ブルジョア 出版 社 の 出版 から の 収入 で それぞれ 「 有名 な 婦人 作家 」 として 存在 し て いる 人々 は 、 自分 の ジャーナリズム の 上 の 存在 を 保つ ため と 、 読者 から 名 が わすれ られ ない ため に も 、 いつも 華やか な 場面 に
^
つき 出よ う と し まし た 。
0298
,22,24: お互い に 愛想 の つきる よう な 電車 に 乗っ て つとめ へ 往復 し て 、 粉 ばかり 食べ て 下腹 が みにくく
^
つき 出る 日本 の 今 の 若い 人達 が 、 こういう 雑誌 の 絵 に みとれ て いる の を 見る と 、 新 円 稼ぎ の 雑誌 屋 共 を 憎らしく 思い ます 。
0501
,37,47: 老人 は 、 毎日 毎日 汗 を ふき ながら 机 に 向っ て いる わたし を 可哀そう に 思っ て 、 ある 日 、 河原 から 幾 背負い も の 青 葦 を 苅っ て 来 て 、 それ を 二 階 の 窓 の 下 に
^
つき 出 た 木片 ぶ き の ひさし に のせ て くれ た 。
0568
,234,11: 「 いえ 、 あれ は 、 あの 時 だけ の 思い
^
附き で 、 例えば 、 万里 の 長城 に し て も 同じ こと です 。
0597
,2705,10: 昨夜 来 の こと を 、 雲海 の 上 に
^
つき 出 てる 山 の 峯 々 を 飛び歩く よう な 思い で 、 飛び飛び に 辿っ て いる うち 、 胸 を 突く よう な 峯 が 一つ あっ た 。
動き出す
(動く.出す)
延べ語数:
9
0079
,281,9: かすか な 震動 が 起っ て 、 部屋 が
^
うごき だし た 。
0085
,215,8: あたらしい 大陸 が 出来 て 、 それ が
^
うごき 出し た の か と 思っ た くらい で あっ た が 、 事実 は 黒い 海水 が ふくれあがっ た の だ 。
0759
,79,3: 始 電 が
^
うごき だし て 、 新宿 駅 で 別れ た とき 、 疲れ きっ て 、 物 を 言う 力 も なかっ た 。
0773
,105,7: 親 の 遺産 を ついで 活溌 に
^
うごき だし た 少壮 実業 家 、 金融 界 の 逸材 だ 。
0778
,96,2: 船 が
^
うごき だす 。
0782
,775,19: ガマ 六 を 殺し て 以来 、 持っ て 生れ た 妖しい 毒 血 の よう な もの が
^
うごき だし た の でしょ う 。
0788
,953,3: 「 踊り子 が
^
うごき だす と 、 糸 を ひ ッ ぱる 。
0843
,79,6: おのずから に 御幣 が コトコト と
^
うごき だし 、 燈明 が チョロチョロ と またたい て パッ と 消え た 。
0947
,2074,28: 「 おやじ は 、 蜘蛛 の 巣 の 奥 に い て 、 蝶々 トンボ が ひっかかっ て 、 身動き でき なく なっ た とき に 、 はじめて
^
うごき だす ん です … … この 夏 、 熱海 ホテル で 坂田 と 顔 を あわせ た こと だって 、 蜘蛛 の 常識 から いえ ば 、 普通 に は 、 ない こと な ん です ね 。
焼き込む
(焼く.込む)
延べ語数:
9
0060
,3119,23: 横須賀 通信 研究所 向け の もの は 、 ラッピング による 配線 で すませ た が 、 今回 は 配線 の パターン を あらかじめ
^
焼き 込ん だ プリント 基板 を 起こす こと に し た 。
0060
,3134,11: 汎用 的 に 繰り返し 使う ソフトウエア は 、 ROM に
^
焼き 込ん で 本体 に 組み込ん で おけ ば 、 読み込み の 手間 を 省い て マシン の 使い勝手 を よく する こと が できる 。
0060
,3135,24: ベーシック で 使う こと が 常識 と なっ た 初期 の パーソナルコンピュータ で は 、 モニター や ベーシック の 翻訳 ソフト が ROM に
^
焼き 込ん だ 形 で 搭載 さ れる よう に なっ た 。
0060
,3728,7: 従来 どおり 、 配線 の パターン を
^
焼き 込ん だ プリント 基板 の 上 に 電子 部品 を 並べ て 回路 を 作っ て いっ た の で は 、 基板 の 枚数 も 多く なり 、 配線 は すさまじく 入り組ん で 、 故障 の もと と なる 接点 の 数 も 膨れ 上がる と 思わ れ た 。
0060
,6315,19: 本来 なら ベーシック と BIOS を 収め た ROM に は 、 製造 の 段階 で 情報 を
^
焼き 込ん で しまう マスク ROM を 使う の が 当然 だっ た 。
0060
,7095,13: ジョブズ は まず 、 アップル Ⅰ の 配線 を パターン として 表面 に
^
焼き 込ん だ プリント 基板 を 起こし 、 この 基板 だけ を 売る ところ から ビジネス を スタート さ せよ う と 考え た 。
0060
,7097,4: だが あらかじめ 配線 が
^
焼き 込ん で ある プリント 基板 が あれ ば 、 あと は 指示 さ れ た 部品 を 所定 の 位置 に 差し込ん で はんだ 付け すれ ば すむ 。
0060
,7462,24: 二 人 の 説明 に よれ ば 、 4 0 0 4 の 処理 速度 は 遅く 、 機能 は 乏しく 、 ROM に
^
焼き 込ん だ プログラム だけ を 実行 する という 形式 に も 制限 が あっ た 。
0060
,8677,42: 組み立て た 手順 が ふと 消え去る の を 恐れる か の よう に 、 浜田 は 飛行機 が 成田 に 降り立つ まで 繰り返し 繰り返し シナリオ を たどり 、 神経 回路 網 を 灼熱 さ せ ながら 再生 の プログラム を 脳裏 に
^
焼き 込も う と 努め た 。
凝り出す
(凝る.出す)
延べ語数:
9
0035
,102,10: ところが 、 そんな 寺田 が ふとした こと から 競馬 に
^
凝り だし た の だ から 、 人間 という もの は なかなか 莫迦 に なら ない 。
0059
,780,12: もともと 潔癖 性 の 女 だっ た が 、 宗教 に
^
凝り 出し て から は 、 ますます それ が ひどく なっ て 食事 の 前 に 箸 の 先 を 五 分間 も 見つめ て いる こと が ある 。
0078
,284,43: 彼 は この 連中 の 中 で は 珍 らしく 審美 派 で あっ て 、 儲け た 金 の 一部 をもって 、 元宮 様 の 別邸 を そっくり 買い取り 、 それから 日本 画 や 洋画 等 の 美術 品 の 蒐集 に
^
凝り だし た 。
0602
,369,2: 写経 に
^
凝り だし た の も 、 特別 な 求道 心 から で は ない 。
0683
,485,4: 「 選挙 前 から
^
凝り だし た ん です けど 、 自殺 し た 人 の 小説 本 です ッ て ね 。
0779
,408,7: 木々 彦 は そういう こと に
^
凝り だし て い た の で ある 。
0788
,17,22: その うち に 土 や 石 の 下 から 出 て くる こと に 変り は なく とも 、 古代 美術 に
^
凝り だし た の は ようやく 本性 に 目覚め た と 云え よう 。
0793
,46,3: これ に
^
凝り だし て 以来 、 宿六 は 夜業 を 怠る 。
0834
,16,4: お 人形 に
^
凝り 出し て から 、 みんな 一様 に 苦しかっ た 時代 です が 、 随分 生活苦 と 闘い まし た 。
思い上る
(思う.上る)
延べ語数:
9
0005
,14,10: それ が 人 は やはり どこ か 私 を
^
思い 上っ て いる と 思う 第 一 の 原因 に なっ て いる よう で あり ます 。
0027
,576,3: 惜しい 、 など
^
思い 上っ た 慾 は 、 自分 に 持てる 筈 は あり ませ ん 。
0112
,854,10: 千世子 は 「 何 が たか … … 」 と
^
思い 上っ た 様 な 目 つき を し て いかにも 矢場 女らしい 鼻 ぴくなかっちまりのない 顔 を ジーッ と 見つめ た 。
0114
,624,16: その 小 供 っぽい 様子 を 見 て 千 世子 は おっ かぶさる 様 に
^
思い 上っ た 気持 で 笑っ た 。
0433
,177,0:
^
思い 上っ た いい 顔 に も 当惑 の 色 を 浮べ て 一寸 躊躇 する 様子 は 可愛い う ござい ます 。
0560
,299,15: 顔 に 泥 を 塗る とか 、 社会 的 名声 だ とか 、 それ こそ
^
思い 上っ た 旦那 さま 的 意識 で は あり ます まい か 。
0642
,489,16: いわば 女 の ジロリ の 相対 的 な 敵意 や 反撥 より も 、 もっと
^
思い 上り 、 大人ぶり 、 見下し て いる 態度 で あっ た 。
0844
,58,8: この 新顔 が 自分 だけ 色男 だ と
^
思い 上る こと の できる の は 、 その 晩 だけ で 、 次 の 機会 に 事情 が 分る と 、 たいがい それ で 再び 姿 を 見せ なく なっ て しまう 。
0956
,491,23: 過ぎ去っ た 過去 の こと を 思い出し て くよくよ する の は 、 遠い 先 の 未来 の こと を 妄想 し て
^
思い 上る の と 同じ くらい 愚劣 な 空事 だ から な 。
引きずり下ろす
(引きずる.下ろす)
延べ語数:
8
0002
,2695,46: けれども 、 この 言葉 は 、 実に 猥 せつ で 、 不気味 で 、 ひと は 互いに おびえ 、 あらゆる 思想 が 姦 せら れ 、 努力 は 嘲笑 せら れ 、 幸福 は 否定 せら れ 、 美貌 は けがさ れ 、 栄光 は
^
引きずり おろさ れ 、 所 謂 「 世紀 の 不安 」 は 、 この 不思議 な 一 語 から は っし て いる と 僕 は 思っ て いる ん です 。
0514
,2,33: 私 の 様 な まだ 知っ た 様 で 世の中 を 知ら ない もの は 、 自分 の 愛し 又 高い ところ へ 置い て 尊 がっ て 居る 何 でも を
^
ひきずり おろし て き まま に さ れる と 云う 事 が 、 まことに 自分 の 誤 ち を 知っ た 時 より も つらい 。
0987
,2776,7: 神さま を 、 その ため に 、
^
引きずり おろす 事 が 必要 なら ば 、 神さま を 引きずり おろし て 下さい !
0987
,2776,17: 神さま を 、 その ため に 、 引きずり おろす 事 が 必要 なら ば 、 神さま を
^
引きずり おろし て 下さい !
0990
,117,29: だから 、 自分 だけ の 考え を 語り ひろげ て みる の です が 、 それ に は まず 、 よかれ あしかれ 、 自分 を タナ の 上 から
^
引きずり おろし 、 人 なか に さらし 、 クシザシ に し —— 一言 に いっ て 、 自分 が まず 少し ばかり 痛い 思 を し て みる こと が 第一歩 だ と 思っ た の です 。
1002
,164,21: 探索 隊 の 役人 たち は 、 やむなく 老 夫婦 を 縛り上げ 、 笞 うち 、 責めさいなん で 、 山 から
^
引きずり おろし て 来 た 。
1072
,2137,3: 土蔵 梯子 を
^
引きずり 降ろさ れ 、 外 へ 出 て から も 、 ふく ろ 叩き の 目 に あっ た 。
1174
,2208,13: 女 は 破れ た 押入れ から 、 ば たん ば たんと 布団 を
^
引きずり おろし た 。
揺すり上げる
(揺する.上げる)
延べ語数:
8
0505
,323,10: と 豪傑 を 気取り 、 勿体 を つけ て 、
^
ゆすり あげ て 笑っ た 。
0507
,953,22: 浅黄 の 木綿 の 大 風呂敷 を 斜 に 背負っ て 居る お 繁 婆さん は 、 背 の もの を
^
ゆすり あげ て 合 づち を 打つ 。
0682
,169,7: 新九郎 は 腹 の 底 から
^
ゆすり あげる よう に 高笑い し た 。
0794
,604,8: 茂 手 木 が 大きな 身体 を
^
ゆすり あげ て 、 怒り 声 で 喚い た 。
0866
,3290,10: と 、 背中 の 乳呑 児 を 、 激しく
^
ゆすり あげ た 。
0977
,530,10: と 、 母親 は 、 背 の 妹 を
^
ゆすり あげ て いっ た 。
1177
,960,3: 厚い 肩 を
^
ゆすり 上げ て 、 少尉 は 出 て 行っ た 。
1177
,1349,72: あたい たち ねえ 、 茅ヶ崎 が だめ に なっ て よ 、 ここ で 稼い で たん だけ ん ど よう 、 さっぱり な ん だ え 、 そい で 皆 で 九州 に 行く こと に し た ん だ 、 あっち は 兵隊 で いっぱい だって から よう 、 金 も 、 うんと おと すっ て から よう 」 女 は トランク を 置き 、 ネッカチーフ の 風呂敷 を
^
ゆすり 上げ た 。
浮かび上がる
(浮かぶ.上がる)
延べ語数:
8
0073
,223,25: すると 中間 の 草むら の あやしい 火 が ゆれ 、 草むら の 中 から 何者 と も 知れ ず 人間 の 形 が すうっ と
^
浮かび あがっ た 。
0082
,2855,43: 博士 の 目 の 前 の テレビジョン 装置 に は 、 研究所 や 三角 岳 の 建物 が 豆粒 の よう に 小さく うつっ た が 、 それ も たちまち 見え なく なっ て 、 関東平野 が まるで 地図 の よう に 、
^
浮かび あがっ て 来 た の だっ た 。
0082
,2886,15: 何 か ふしぎ な 不安 が 、 少年 たち の 心 に も 、 しだいに
^
浮かび あがっ て 来 た 。
0095
,1276,25: 博士 の 非常 警報 が 出 た とき に 限り 、 全員 は 応急 浮揚 器 の 紐 を 引い て 、 海底 に
^
浮かび あがる 手筈 に なっ て い た 。
0651
,202,14: と 、 彼 の 頭 に にわかに 一つ の 企 ら み が
^
浮かび あがっ た 。
0863
,42,18: 僕 は 油 壺 にまつわる 伝説 を 語り 、 この 海底 に 一旦 落ち たら 二度と 海面 に
^
浮かび あがる こと は 不可能 で ある と つけくわえ た 。
0995
,166,35: シガレット の 火 が 大きく 赤く なり 、 その 明り で 、 白く 柔かい 虫 の よう な 指 と 、 一文字 に 伸び た 鼻 の 線 の 目立つ 横顔 が 、 クッキリ と
^
浮かび あがり 、 火 が 小さく なる と 、 それ が 闇 の 中 に 消え て ゆく 。
1180
,58,7: その ひと の 姿 が かすか に
^
浮かび あがる
締め出す
(締める.出す)
延べ語数:
8
0646
,55,25: 私 と いくつ も 違わ ない 年下 の 方 が 、 こっち の 方 は 、 かたくな に 私 の 方 を 同類 から
^
締め だす 。
0759
,3506,2: ぼく を
^
締め ださ ない の は 」
0765
,137,9: それ は 、 他 の あらゆる もの から
^
締め ださ れ 、 とりつく 島 も ない 孤絶 の とき に 、 それ 一つ のみ が 意志 の 全部 と なっ て 燃え立っ て くる の で ある 。
0775
,569,16: 正司 様 、 一也 様 は まだ 子供 です から 、 これ も 奥 から は
^
締め ださ れ て 、 女中 の たまり へ いら し て 心配 そう に 奥 の 気配 を 気 に し て い ら ッ しゃ い まし た よ 。
0817
,395,30: ああ いう 人相 の わるい 奴 に とんでも ない こと で も 書か れ たら 大変 だ という 心配 が あっ た に し て も 、 客 を みんな
^
締め だす という の は 、 尋常 な こと で は ない 。
0831
,232,10: 十 時 に 帰っ て 来 た 娘 を
^
締め だし て 、 戸 を 叩い て も 中 へ 入れ ず 、 とうとう お手伝い の 仕上げ を 完了 する と は 恐れ入っ た 低 脳 の 両親 で ある 。
0857
,230,3: 生きる 人間 を
^
締め だし た 文学 など が ある もの で は ない 。
0953
,247,13: 綱 の 塩梅 を し て 、 棒 を カセ に し て
^
締め だし た が 、 うまく いか ない ので べつ な 綱 を とり に 行こ う と し た 。
感じ出す
(感じる.出す)
延べ語数:
8
0505
,133,48: 道 を 歩く に も すかし すかし し なけれ ば 行か れ ない ほど に なっ て から は 、 自分 で も 驚く ほど 、 甲斐性 が なくなり 、 絶えず 、 眼 の 前 に 自分 を おびやかす 何 物 か が 迫っ て 居る 様 に
^
感じ だし た 。
0509
,345,29: 私 は 生れ て 始め て 見 た 死人 の 顔 に すっかり 怯える と 同時に 、 死 と 云う もの に対して 極端 な 恐怖 と 嫌悪 を
^
感じ 出し た 。
0622
,152,96: 人間 の 一生 は はかない もの だ が 、 又 、 然し 、 人間 という もの は ベラ ボー な オプチミスト で トンチンカン な わけ の 分ら ぬ オッチョコチョイ の 存在 で 、 あの 戦争 の 最中 、 東京 の 人達 の 大半 は 家 を やか れ 、 壕 に すみ 、 雨 に ぬれ 、 行き たく て も 行き場 が ない と こぼし て い た が 、 そういう 人 も い た かも 知れ ぬ が 、 然し 、 あの 生活 に 妙 な 落着 と 訣別 し がたい 愛情 を
^
感じ だし て い た 人間 も 少く なかっ た 筈 で 、 雨 に は ぬれ 、 爆撃 に は ビクビク し ながら 、 その 毎日 を 結構 たのしみ はじめ て い た オプチミスト が 少く なかっ た 。
0814
,39,48: だから 、 私 にとって 、 十二月 、 一月 、 二月 ごろ が 年々 最悪 の 期間 で 、 仕事 も はかどら ない し 、 甚 しく 浮浪 性 が 頭 を もたげ 、 気まぐれ で 短気 に なっ て 、 我 ながら 手 に 負え ない 自分 を
^
感じ だす の で ある 。
0858
,151,98: 人間 の 一生 は はかない もの だ が 、 又 、 然し 、 人間 という もの は ベラ ボー な オプチミスト で トンチンカン な わけ の 分ら ぬ オッチョコチョイ の 存在 で 、 あの 戦争 の 最中 に 、 東京 の 人達 の 大半 は 家 を やか れ 、 壕 に すみ 、 雨 に ぬれ 、 行き たく て も 行き場 が ない よ と こぼし て い た が 、 そういう 人 も い た かも 知れ ぬ が 、 然し 、 あの 生活 に 妙 な 落付 と 訣別 し がたい 愛情 を
^
感じ だし て い た 人間 も 少く なかっ た 筈 で 、 雨 に は ぬれ 、 爆撃 に は ビクビク し ながら 、 その 毎日 を 結構 たのしみ はじめ て い た オプチミスト が 少く なかっ た 。
0981
,520,15: それ まで の 左翼 の 理論 だけ で は 割り切れ ない もの を ヒシヒシ と
^
感じ 出し て
1043
,206,33: 私 の 蒐集 は 漸次 その 数 を 増し 、 その 内容 が 在来 の 蒐集 家 の もの と は 大いに 違う ので 、 自分 の 蒐集 品 の 存在 価値 を
^
感じ 出し 、 私蔵 する より 公開 し たい 考え を つよめ 、 私 は 永い 間 これら の 品々 を 展示 する 美術館 の 設立 を 夢み た 。
1067
,260,25: 惜しむらくは 、 前半 以後 に なる と 、 悪魔 外道 の 出没 と おなじ 手法 の くり 返し に なっ ちゃっ て 、 退屈 を
^
感じ 出さ せ ます が 、 少年 時分 に よくも 克明 に あんな 大部 な 物 を 読ん だ もん だ と 、 幼い 頃 の 読書 慾 に も 、 われ ながら 、 つくづく 感心 し ちゃっ た な 。
消え込む
(消える.込む)
延べ語数:
8
0140
,4916,72: この 二 三 ヵ月 の うち に おこっ た いろいろ の こと 、 越智 と 母 と の いきさつ 、 保 の 生活 ぶり と それ にたいする 自分 の いつも 心配 な 心持 、 どれ も 切実 な よう で い て その は しばし は 、 みんな 本質 的 に は 未 解決 の まま 、 伸子 にとって 手 に 負え ない 、 現実 の くら がり の うち に
^
消え こん で いる 。
0141
,2467,27: そう 書け ば 、 伸子 は 、 その 窓 の 下 に 見え て い て 骸骨 の よう な 鉄骨 の 穴 から 降る 雪 が
^
消え こむ 大 屋根 の 廃墟 の 印象 を かか ず に い られ ない し 、 その 廃墟 を かけ ば 、 つい 横丁 を 一つ へだて た だけ で 中央 郵便 局 の 大 工事 が アーク 燈 の 光 に てらさ れ て 昼夜 兼行 の 活動 を つづけ て いる こと について 、 沈黙 が まもれ なかっ た 。
0141
,5351,39: 迅 くま わっ て いる 自転車 の 輪 の こまかい 一 本 一 本 の スポークス が 目 に とまら ない よう に 、 モスクヷ で 、 人々 は 、 一 人 一 人 が 活動 の なか へ
^
消え こん で いる ほど はげしく 活動 し つづけ て いる 。
0691
,573,30: 梅 玉堂 を 暗黒 の 廊下 に 置き 残し 、 お握り ジイサン と 初音 サン は 懐中 電 燈 を たより に 石 の 彼方 の 広間 へ と
^
消え こん だ 。
0757
,569,11: 相当 な 門構え の 家 の 中 へ 、 煙山 は
^
消え こん だ 。
1073
,6291,43: そして 検非違使 を テコ ずらせ たり 、 根 の ない 風説 を 撒き ちらし たり 、 公卿 堂上 を 動揺 さ せ て は —— また 当分 、 市 や 娼家 の 雑 民 街 へ 、 泡 つぶ の よう に 、
^
消え 込む の で ある 。
1136
,138,29: そう 言い 乍 ら 少し あわて て 握り 返し た 卓 二 の 掌 の 中 に 、 寿美子 の 小さい 手 は 、 冷たく 柔かく 、 そして
^
消え 込み そう に ふるえ て いる の です 。
1151
,204,35: 女 —— 阿修羅 は 、 悲痛 な 声 を 残し て 、 窓 から 庭 へ 、 闇 の 木立 の 中 へ —— 地獄 に 引戻 さ れる 恋人 の よう に 、
^
消え 込ん で しまっ た の です 。
慌て出す
(慌てる.出す)
延べ語数:
8
0075
,248,9: 探偵 は ようやく 吾 に 戻っ て 、
^
周章て だし た 。
0080
,2203,3: それで 博士 が
^
あわて だし た 。
0624
,290,211: 白痴 を 押入 の 中 に 入れ 、 伊沢 は タオル を ぶらさげ 歯ブラシ を くわえ て 井戸端 へ でかけ た が 、 伊沢 は その 数 日 前 に ライオン 煉 歯磨 を 手 に 入れ 長い 間 忘れ て い た 煉 歯磨 の 口中 に しみわたる 爽快 さ を なつかしん で い た ので 、 運命 の 日 を 直覚 する と どういう わけ だ か 歯 を みがき 顔 を 洗う 気 に なっ た が 、 第 一 に その 煉 歯磨 が 当然 ある べき 場所 から ほんの ちょっと 動い て い た だけ で 長い 時間 ( それ は 実に 長い 時間 に 思わ れ た ) 見当ら ず 、 ようやく それ を 見 附ける と 今度 は 石鹸 ( この 石鹸 も 芳香 の ある 昔 の 化粧 石鹸 ) が これ も ちょっと 場所 が 動い て い た だけ で 長い 時間 見当ら ず 、 ああ 俺 は 慌て て いる な 、 落着け 、 落着け 、 頭 を 戸棚 に ぶつけ たり 机 に つまずい たり 、 その ため に 彼 は 暫時 の 間 一切 の 動き と 思念 を 中絶 さ せ て 精神 統一 を はかろ う と する が 、 身体 自体 が 本能 的 に
^
慌て だし て 滑り 動い て 行く の で ある 。
0977
,430,26: それ は この 咽喉 が かわく よう な 気持 から 三 吉 を すくっ て くれる の で あっ た が 、 とたんに 、 三吉 は
^
あわて だす 。
0988
,390,25: 間 も 無く 、 しかし 、 腕時計 を のぞい た ルリ が 、 「 あら もう 十 時半 だ わ 」 と 急 に
^
あわて 出し 、 すると この 女 の いつも の 例 で 、 もう 立つ て ペコン と 頭 を 下げる と 、 玄 關 の 方 へ 歩き 出し て い た 。
0988
,3941,14: それから 、 M さん は 急 に 火 が つい た よう に 、
^
あわて 出さ れ た の です 。
1073
,6931,5: また 、 貞 盛 も
^
慌て 出し て 、 尻 っ 尾 を 出す に ちがい ない 。
1073
,8073,15: が 、 事実 と 、 わかる や 、 彼 は 見 得 も なく
^
あわて 出し た 。
跳ね上る
(跳ねる.上る)
延べ語数:
8
0035
,203,6: ぱっと 発 馬 機 が
^
はね 上っ た 。
0098
,1111,9: 水面 の 青葉 を ひっ 冠 っ た まま
^
跳ね 上る 鯉 。
0251
,20,10: 通勤 ・ 通学 の ため の 交通 費 の おそろしい
^
はね 上り 、 また この 夏 から 一段と ひどく なっ た 諸 物価 の はねあがり 。
0351
,20,5: クズ 鉄 の 価 が
^
はね 上っ た 。
0506
,165,18: 鶏 の 方 で 此方 に 飛ん で 来る と 、 キー キー 悲鳴 を あげ て
^
跳ね 上っ たり 、 多勢 声 を そろえ て シッシッ と 云っ たり する ので 、 切 角 鳥屋 に 入ろう と する と は おどしつけ られ て 、 度 を 失っ た 鶏 達 は 、 女 共 に 負け ない 鋭い 声 を たて ながら 木 に とびつい たり 、 垣根 を 越そ う と し たり し て 、 疲れ て 両方 が ヘトヘト に なっ た 時分 漸う 鳥屋 の 止 木 に 納まる の で ある 。
0507
,662,33: 毛 むく じゃっ て 云っ て も 、 ああ も 毛むくじゃら な もの かしら ん と 思う ほど の 毛むくじゃら で 、 髯 は 八 の 字 に 非常 な 勢 で
^
はね 上り 、 その他 の 顔 中 、 こまかい 和毛 の 黒い の が 一 杯 に 掩 うて 太陽 に 面し て 立っ た 時 は 、 嘘 でも 御 まけ で も なく 、 顔 から 陽炎 が 、 ゆらめき のぼっ て 居る 様 に 見える 。
0579
,362,2: 水面 から
^
跳ね 上る の も あり ます 。
1084
,13,70: という の は 、 上海 で は この 話 が 今年 の 立春 の 二 、 三 日 前 から 、 大 問題 に なり 、 今年 の 立春 の 機 を 逸 せ ず この 実験 を し て みよ う と 、 われ も われ も と 卵 を 買い 集め た ため に 、 一 個 五 十 元 の 卵 が 一躍 六 百 元 に
^
はね 上っ た そう で ある 。
受け出す
(受ける.出す)
延べ語数:
8
0031
,115,8: きょう は 、 僕 の ほう が 、
^
うけ 出し な ん です 。
0034
,63,19: あと で きけ ば 、 浜子 は もと 南 地 の 芸者 だっ た の を 、 父 が
^
受け だし た 、 と いう より 浜子 の 方 で 打ちこん で 入れ揚げ た あげく 、 旦那 に あいそ づか し を さ れ た その 足 で 押しかけ 女房 に 来 た の が 四 年 前 で 、 男の子 も 生れ て 、 その 時 三つ 、 新次 という その 子 は 青 ば な を 二 筋 垂らし て 、 びっくり し た よう な 団栗 眼 は 父親 似 だっ た 。
0781
,460,0:
^
受け だし た の は 、 私 が お前 に 調査 を 命じ た その 日 の 夜 の こと だ 。
0781
,530,14: 由也 の 依頼 品 らしき 入質 物 で ムカデ の 茶器 の ほか に
^
受け ださ れ た 物 は あっ た か 。
0781
,562,9: 由也 の 入質 品 は ムカデ の 茶器 が
^
受け ださ れる 迄 は 受け ださ れ た こと が ない 。
0781
,562,14: 由也 の 入質 品 は ムカデ の 茶器 が 受け ださ れる 迄 は
^
受け ださ れ た こと が ない 。
0781
,563,14: ムカデ の 茶器 とともに 質流れ を まぬがれ て い た 品物 の 全部 が
^
受け ださ れ た 。
0781
,718,27: さて 、 この 事件 の 結果 として 、 どういう こと が 起っ た か と いう と 、 犯人 は いったん 質 に 入れ た もの を
^
受け だし て い ます 。
担ぎ上げる
(担ぐ.上げる)
延べ語数:
8
0785
,803,8: 火消 装束 の 一同 が 棺 を
^
担ぎ あげる 。
0785
,882,17: 土佐 八 は 長い 無言 の 後 、 いぶかし げ に 人形 を 抱き 起し て
^
担ぎ あげ た 。
0816
,265,8: 島原 の 切支丹 浪人 が 天草 四郎 を
^
担ぎ あげ て 天人 に 仕立て た とき 、 アワビ の 中 から クルス が 現れ た など と 奇蹟 を センデン し た と いう し 、 池上本門寺 の 末寺 に も アワビ から 出 た 仏像 を 拝ま せる ところ が あっ た 。
0861
,31,16: 海舟 は 彼 に すがる 旗本 たち の 浅薄 な 輿論 に 巻きこま れ たり
^
担ぎ 上げ られ たり し なかっ た 。
0861
,32,5: 彼 に は 人 に
^
担ぎ 上げ られる よう な 不安定 さ が ミジン も ない 。
0890
,259,87: これ は 到底 ちか ら で 歯 向っ て も 甲斐 は ある まい 、 この 倉 の 中味 を 説き 聴か せ 、 宥め て 帰す ほか は ある まい と わたくし は 心づき まし て 、 一 手の者 の 背後 に 離れ て お 築山 の ほとり に おり まし た 大将 株 と も 見える 髯 男 の 傍 へ 歩み寄り ます と 、 口 を 開く 間 も あら ば こそ 忽ち ばらばら と 駈け 寄っ た 数 人 の 者 に 軽々と
^
担ぎ 上げ られ 、 そのまま 築山 の 谷 へ 投げ込ま れ た なり 、 気 を 失っ て しまっ た の で ござい ます 。
0944
,29,20: 風葬 という の は 、 犬 か 鷲 に 食わ せる こと で 、 岩山 の 平ら な ところ へ
^
担ぎ あげ 、 肉 は 肉 、 骨 は 骨 に し て 、 石 で 叩い て 手 で 捏ね 、 すさまじい 肉 団子 を こしらえ 、 手 も 洗わ ず に 恬然 たる 顔 で 茶 を 飲ん で いる 。
1136
,53,34: 女優 京野 夢子 —— その 豊満 な 肉体 と 、 あらゆる 感情 を 香気 の 如く 発散 する 、 異常 な 表情 美 を 特色 として 一時 は スクリーン の 女王 と まで
^
担ぎ 上げ られ た 女 が 、 この 美しい 天蓋 の 下 、 マホガニー 塗 の 寝台 の 上 に 、 心臓 を 貫か れ て 死ん で いる の です 。
救い上げる
(救う.上げる)
延べ語数:
8
0589
,16,42: 飛びこん だ の が 池 で 、 氷 が はりつめ て た もん だ から 、 両足 は 水 に はいっ た が 、 大きな 尻 が 氷 に つかえ て 、 どうにも 身動き が 出来 ず 、 もがい てる ところ を
^
救い あげ られ た 、 という 話 が ある よ 。
0612
,859,15: 何 も 投げる 物 が なかっ たら 、 ざんぶと 海 に とびこん で 、 必ず
^
救い 上げ て くれる に ちがい ない 。
0612
,865,30: 私 が ついに 水底 に 沈ん で も 、 私 を 投げ た 神 が そのまま ここ に おら れる の だ から 、 必ず この 子 を 荒波 から
^
救い 上げ て くださる 。
0612
,2807,6: 人類 を 物質 的 貧困 から
^
救い 上げる の は 科学 者 の つとめ だ 。
0613
,1504,4: これ を 慰め 、
^
救い 上げる 者 は 我 を おい て ほか に ない 。
0617
,1345,21: ジュリアン は 身 を 落し て 渡守 に なり 、 癩者 を 渡し て 、 偉大 なる 空想 の 天 に
^
救い 上げ られる の で ある 。
1000
,712,33: … … … 自分 は それ に 気が付く につれ 、 もし 適当 な 相手 が あっ て 、 此 の 気の毒 な 、 いとしい 人 を 、 今 の 不幸 な 境涯 から
^
救い 上げ 、 真に 仕合わせ に してやる こと が 出来る ので ある なら 、 進ん で その 人 に 彼女 を 譲っ て やっ て も よい 、 いや 、 譲る べき が 至当 で ある 、 と 思う よう に なっ た の で あっ た 。
1143
,87,26: 波 の 中 で 、 揉ま れ 揉ま れ て 、 最早 半死半生 と も いう べき 美奈子 は 、 案外 手軽 に ボート に
^
救い 上げ られ 、 帰り も 何 ん の 困難 も なく 、 畳 の 上 を 滑る よう に 、 岸 へ 着く こと が 出来 まし た 。
振り上げる
(振る.上げる)
延べ語数:
8
0581
,205,10: それ を めがけ て 、 檜山 は 酒 瓶 を
^
振り あげ まし た 。
0618
,728,11: そこで 百姓 は おののき ながら 野良 へ で て クワ を
^
振り あげ 振り おろし た が 、 朝 は 元気 で 出 た の が 、 日 ざかり の 畑 で キリキリ舞い を し た あげく 、 しばらく 畑 を 這い まわっ て こ とぎれる 者 も 少く なかっ た 。
0866
,4540,27: かね て 、 そういう 場合 に 使う 大きな 蠅 た ゝ きが 樹 の 枝 に かけ て ある の を はずし 、 それ を 右手 で
^
振り あげ ながら 、 空中 を にらみつけ た 。
0891
,396,43: のみ なら ず チェーホフ は ダンチェンコ や スタニスラーフスキイ に 宛て た 手紙 で —— ロパーヒン は 白 チョッキ に 黄色い 短靴 、 両手 を ふっ て 大股 に 歩く 、 歩き ながら 考える 、 髪 は 短く ない 、 したがって ちょいちょい 首 を
^
振り あげる 、 考えごと を する 時 は 、 髯 を 後 から 前 へ 指 で しごく —— とか 、 —— 彼 は 商人 と は いえ あらゆる 意味 で 立派 な 人物 だ 、 完全 に 礼儀 正しく 思慮 の ある 人間 として 振舞う べき で 、 こせつい たり 小手先 を 弄 し たり し て は いけ ない —— とか 、 チェーホフ として は 珍 らしく くどくど と 註文 を つけ て いる 。
0893
,731,58: のみ なら ず チェーホフ が ダンチェンコ や スタニスラーフスキイ に 宛て た 手紙 で くどくど と 駄目 を 押し て いる ところ に よれ ば 、 ロパーヒン は 白 チョッキ に 黄色い 短靴 を はい て いる 、 両手 を ふっ て 大股 に 歩く 、 歩き ながら 考える 、 髪 は 短く ない 、 したがって ちょいちょい 首 を
^
振り あげる 、 考えごと を する 時 は 髯 を 後 から 前 へ 指 で しごく —— とか 、 彼 は 商人 と は いえ あらゆる 意味 で 立派 な 人物 だ 、 だから 完全 に 礼儀 正しく 思慮 の ある 人間 として 振舞う べき で 、 こせつい たり 小手先 を 弄 し たり し て は いけ ない —— とか 、 チェーホフ として は 珍しく 微 に 入り 細 を うがっ た 註文 を つけ て いる 。
0993
,615,9: ( と 低く 言っ て 、 再び ナタ を
^
振り あげ て ガッ と 木 を 切る 。
1062
,67,6: けれども 、 わが 片手 を われ
^
振り あげ 振り あげ 、 幾 千 幾 百 と なく 、 踏舞 の 足跡 を われ は 重ね て 踊っ た 。
1073
,6235,16: 貞 盛 が 、 びっくり し て いる ま に 、 男 は 両手 を
^
振り あげ て 、 こう 呶 鳴っ て い た 。
引き下げる
(引く.下げる)
延べ語数:
8
0141
,1358,34: ドーリヤ は 、 シベリア という 言葉 に 幾度 も 頷 ず き ながら 、 濃く 紅 を つけ た 唇 の 両 隅 を 、 救い よう の ない 困惑 の 表情 で
^
ひき 下げ ながら 、 下 唇 を つき 出す よう な 顔 を し た 。
0141
,5637,39: 伸子 は 、 素子 を 見 て いれ ば いる ほど 、 素子 の 暗く 亢奮 し て こちら を 睨ん で いる 眼 つき から 、 唇 の 両端 を 憎らし そう に 、 自虐 的 に
^
ひき 下げ て いる 口つき から 、 いとわし さ を 挑発 さ れる の に 気がつい た 。
0141
,17647,8: そして 、 伸子 の 顔 の 上 へ
^
ひき 下げ られ た 。
0142
,604,11: これ も 貰いもの の ハンティング の つば を 、 一寸
^
ひき 下げる よう に し て 、 重吉 は 無言 の まま 大股 に 竹垣 の 角 を まわっ て 見え なく なっ て 行っ た 。
0572
,183,6: 重苦しく 下 へ 下 へ と
^
引き さげ られる の だ 。
0813
,58,44: つまり 彼ら の 政治 は 「 最低 生活 」 の 配給 へ ひき 下っ て 、 そこで 競争 する 以外 に 手 を 知ら ず 、 品性 や 秩序 も 「 最低 生活 」 なみ の もの 、 つまり 自分 の レベル まで
^
ひき 下げ ない と 統率 が でき ない 仕組み で ある らしい 。
0813
,76,8: そして 国民 を 最も 不幸 な 状態 に
^
ひき 下げ て 、 最低 の 善行 を 施す 程度 の 最も 無能 な 内容 だけ しか 持た ない の で ある 。
0988
,2293,4: ワンピース の 襟 を
^
引き さげる よう な 事 も し た よう に おぼえ て い ます 。
塗り込める
(塗る.込める)
延べ語数:
8
0140
,4392,15: けれども 、 四方 の 壁 が 柱 と 同じ よう に やっぱり 真黒い 塗料 で
^
ぬり こめ られ て いる から 、 その 明る さ など は 吸収 さ れ て 、 机 の ところ に 、 単調 で 鈍い 庇 合い の 明るみ が 落ち て いる ばかり で あっ た 。
0702
,303,6: ただ あの 穴倉 の 中 に
^
ぬり こめ られ て いる と 分っ た だけ だ 」
0783
,305,4: 物置 の 四方 が
^
塗り こめ られ て い て 縁 の 下 と の 仕切り は 完全 の よう で ある が 、 実は 幅 三 尺 、 高 さ 二 尺 の 石 の カベ が 動く よう に 出来 て いる 。
0783
,399,9: 「 新門 の 辰五郎 の 話 で は 、
^
ぬり こめ た 石材 を うごかす 術 も ある そう だ ぜ 。
0851
,300,66: 私 は その ころ 中学生 で 、 毎日 学校 を 休ん で 、 晴れ た 日 は 海 の 松林 に 、 雨 の 日 は パン 屋 の 二 階 に ひそん で い た が 、 私 の 胸 は 悲しみ に はりさけ ない の が 不思議 で あり 、 罪 と 怖 れ と 暗 さ だけ で 、 すべて の 四囲 が
^
ぬり こめ られ て いる の で あっ た 。
0947
,2911,22: いぜん 、 この 部屋 に 住ん で い た 女 たち の 落書 の あと は 、 ペンキ で 上手 に
^
塗り こめ て ある が 、 ベッド・カヴァー の あやし げ な 汚染 に も 、 壁 に ニジリ つけ た 煙草 の 焼け あと に も 、 隠そ う に も 隠せ ない 自堕落 な 生活 の あと が 、 そのまま に 残っ て いる 。
0993
,965,7: それ は 原木 を 積み込ん で から
^
塗り こめる んで 。
1041
,64,25: 朝食 で 特に 大 食い を する の が クセ で 、 白い パン に ピーナッツ ・ バター 、 ねり つぶし た バナナ など を
^
塗り こめ て サンドイッチ に こしらえ 、 ペプシ・コーラ と ミルク で 交互 に ながしこむ の だ 。
祭り上げる
(祭る.上げる)
延べ語数:
8
0098
,1258,19: フランス 革命 が 祭壇 から 神 を 引き摺り 落し て 、 代り に デカルト の 知性 を 祭壇 に
^
祭り あげ た こと から 端 を 発し た よう な 、 何 か それ に 似 た もの が 、 こんな 所 に も 這入っ て いる 。
0689
,196,14: 先生 の 肩書 と 名望 を もっ て 、 彼女 を 神 サマ に
^
祭り あげ て 下さる なら 、 私 も 彼女 を お 貸し 致し ましょ う 」
0743
,23,22: 光栄 ある 先鞭 を つけ た 何人 だ か の 女学生 は 、 三原山 自殺 の 始祖 として 、 ほとんど 神様 に
^
祭り あげ られ て い た 。
0743
,31,10: だから 彼ら が 始祖 の 女学生 を 神様 に
^
祭り あげる の は 、 ムリ が ない 。
0778
,19,4: その 兄貴 株 に
^
祭り あげ られ て いる の が 望月 彦太 という 乱暴 者 で 、 役向き で は 組頭 を し て い た 正二郎 の 父 の 配下 に なる の だ が 、 組頭 の 威光 など という もの は この 男 に は 三文 の 役 に も 立た ない ばかり か 、 う ッ かり する と インネン を つけ られる モト に なる 。
0782
,203,11: ジャーナリズム が 彼女 を 当代 の 名士 の 一 人 に
^
祭り あげ ない 筈 は ない の で ある 。
0815
,1,7: しかし まあ 、 余り 通 など と
^
まつり 上げ られ ない 方 が い ゝ 。
0816
,225,22: せ ッ せ と 忠義 を つくし ながら 、 不忠 で あり 敵 で あっ た 者 が 主人 の 親類 に
^
祭り あげ られる に ひきかえ て 自分 は ピエロ に さ れる という 、 こういう 定め の 人間 は いつ の 時代 に も いる の で ある 。
運び上げる
(運ぶ.上げる)
延べ語数:
8
0082
,2745,20: 「 五 分 以内 に 、 原子 爆弾 全部 と 、 原料 ウラニウム を 、 二 十 四 階 に
^
運び あげろ 」
0139
,207,42: そろそろ 肥料 が 出廻る 季節 で 、 組合 と は 別に 今井 の 店 で そんな もの が まとめ て 扱っ て 行け て いる の は 、 不便 な 山奥 の 部落 の 連中 が 、 肥料 を そこ まで
^
運び 上げる トラック の 運賃 は 店 もち という サービス に ひか れ て の こと で あっ た 。
0141
,19422,21: 門番 の 肥っ た 男 に たのん で 素子 が ルケアーノフ の クワルティーラ へ 本 を つめ た 木 箱 を
^
運び あげ て 貰っ て い た とき 、 もう 一つ 上 の 階 から 、 タタタタ という 迅 さ で 瘠せ ぎす の 、 鞣 外套 の 男 が 降り て 来 た 。
0141
,19707,25: 伸子 たち 数 人 の 日本人 の いる タバコ の 煙 の たちこめ た 室 に 、 夜 十 時 すぎ て から サモワール を
^
運び あげ 、 夜食 の 茶道具 を 運び 上げ て 、 二つ の 急 な 階段 を 上下 し た ばかり で なかっ た 。
0141
,19707,32: 伸子 たち 数 人 の 日本人 の いる タバコ の 煙 の たちこめ た 室 に 、 夜 十 時 すぎ て から サモワール を 運び あげ 、 夜食 の 茶道具 を
^
運び 上げ て 、 二つ の 急 な 階段 を 上下 し た ばかり で なかっ た 。
0613
,764,31: なにしろ 路 が 狭い うえ に 家屋 の 破壊 物 で 塞が れ て いる ので 、 岩肌 や 石垣 を よじ登っ て 瀕死 の 傷者 を 次 から 次 と
^
運び 上げる の で ある 。
0618
,804,17: オレ は 生き血 を うける チョコ や 、 蛇 を 天井 へ 吊るす ため の 道具 を
^
運び あげ て 、 袋 の 蛇 を 一 匹 ずつ 裂い て 生き血 を しぼり 、 順に 天井 へ 吊るし た 。
0948
,1054,10: ロッジ の 二 階 の 大池 の 部屋 に
^
運び あげ られる と 、 加藤 主任 が やってき て 、 そば の 椅子 に 掛け た 。
磨き上げる
(磨く.上げる)
延べ語数:
8
0060
,5136,23: 米 軍 基地 に トラック で テレタイプ を 引き取り に 行き 、 三 〇 〇 〇 円 で 仕入れ た もの を
^
磨き 上げ て 三 〇 万 円 の 値 を つけ て 並べ て おく と これ が 見事 に 売れ て いく 。
0060
,6985,18: 緊張 を はらん だ 水面 に 落ち た 『 DDJ 』 は 、 一角 ごと を かんな で
^
磨き 上げ た よう な あざやか な 切れ味 を 持っ た 波紋 を 広げ て いっ た 。
0062
,546,26: ダイナブック が 「 きわめて バランス の とれ た 」 もの と なる と すれ ば 、 原動力 は 標準 に 沿っ た 競い合い の 中 で
^
磨き 上げ られ た 技術 だ 。
0100
,53,10: たとえば 自分 の 好き な 所 は ピカピカ 光る ほど
^
磨き 上げる が 、 興味 の ない 所 は 何 年 も ほこり が 積み 放し に なつ て いる 。
0573
,146,6: 手 の 爪 も もう
^
みがき あげ られ た 。
0789
,21,19: たしかに デブ に は 相違 ない が 、 骨格 も 逞しく 、 胸 に は 赤銅 の 大釜 の
^
みがき あげ た 底 を つけ た よう で 、 両 の 乳房 も 茶碗 を ふせ た よう に 形 よく しまっ て 、 土俵 姿 は 殊 の ほか 見事 で あっ た と いう 。
0842
,266,46: むろん 相手 の 力士 は 三根 山 が 寄り の 一手 で 出 て くる こと を 百 も 承知 で その 用心 専一 に 心がけ て いる ところ へ 、 あくまで 寄っ て 出る の だ から 、 十 数 年 この 一手 で
^
みがき あげ た 寄り と は いえ 、 楽 じゃ ない 。
1171
,2001,4: 砂 や 浪 に
^
磨き 上げ られ 、 真白 に 輝い て いる 。
買い出す
(買う.出す)
延べ語数:
8
0628
,80,5: 私 の ところ じゃ 、
^
買い だし から 、 オデン の 煮こみ 、 みんな 私 が やる ん だ から 。
0645
,135,0:
^
買い だし に 行っ て も 金 に なる 。
0645
,141,2: 米 を
^
買い だし て き て 裏口 を 廻っ た ところ で 、 誰 も 鼻 を ひっかけ ない 。
0672
,496,42: ノブ子 さん は 表面 ひどく ガッチリ 、 チャッカリ 、 会社 に い た ころ も 事務 は テキパキ やっ て のける し 、 飲み屋 を やっ て から も 婆 や を 手伝い に つけ て ある のに 、 自転車 で
^
買い だし に でる 、 店 の お 掃除 、 人手 を かり ず に 一 人 で 万事 やる 上 に 、 向う 三 軒 両隣 、 近所 の 人 の ぶん まで ついで に 買い だし て やっ たり 、 隣り の 店 の 人 が 病気 で ショウバイ が でき ず 、 さりとて 寝つけ ば 食べる お金 に も 困る という 、 すると ノブ子 さん は 自分 の 店 の 方 を やめ て 、 隣 の 店 で 働い て やる という 、 女 に は 珍しい 心 の 娘 で あっ た 。
0672
,496,78: ノブ子 さん は 表面 ひどく ガッチリ 、 チャッカリ 、 会社 に い た ころ も 事務 は テキパキ やっ て のける し 、 飲み屋 を やっ て から も 婆 や を 手伝い に つけ て ある のに 、 自転車 で 買い だし に でる 、 店 の お 掃除 、 人手 を かり ず に 一 人 で 万事 やる 上 に 、 向う 三 軒 両隣 、 近所 の 人 の ぶん まで ついで に
^
買い だし て やっ たり 、 隣り の 店 の 人 が 病気 で ショウバイ が でき ず 、 さりとて 寝つけ ば 食べる お金 に も 困る という 、 すると ノブ子 さん は 自分 の 店 の 方 を やめ て 、 隣 の 店 で 働い て やる という 、 女 に は 珍しい 心 の 娘 で あっ た 。
0686
,444,8: 「 書生 の 木曾 が 当日 どこ へ
^
買い だし に でかけ た か その アリバイ の 裏づけ 調査 を 行っ てる 新聞 も 一 紙 しか 見当ら ない ぜ 。
0842
,2469,13: これ が いかに 便利 か という こと は 、 戦時 の 食糧難 で
^
買い だし に 精根 使い果たし た 全 日本人 が 身 に しみ た ところ で あろ う 。
0946
,197,36: 天保 の はじめ ころ から 、 この 浦 に 時 知らず に くじら が 寄る よう に なり 、 妓楼 百 軒 という 繁昌 で 、 米 の ない 土地 から 、 人 買い に
^
買い 出さ れ た 女 ども が 、 おおよそ 千 人 ほど も 流れ こん で いる 。
浚い込む
(浚う.込む)
延べ語数:
8
0141
,4854,56: いかつく 武装 を かため た 機械 化 部隊 の すぎ た あと から 行進 し て 来 た 労働 者 の 隊伍 は 、 あんまり むきだし に 人間 の 体 の 柔か さ や 、 心 や 血 の 温か さ を 感じ させ 、 伸子 は 自分 の 体 を その 生き た 波 に
^
さらい こま れ そう に 感じ た 。
0235
,55,58: とりわけ 元気 に 、 赤旗 を 先頭 に 立て て き た 一団 の 中 に あの 顔 、 見なれ た 若い 女 の 人 たち が い て 、 互に 行列 の 中 と 歩道 から 思わず 声 を かけ て 手 を とり 合い 、 わたし は 、 もう ほんの 少し で 行進 の 中 に
^
さらい こま れ そう に なっ た 。
0315
,28,89: 戦争 という 事業 は 、 戦場 で 、 最新 式 の 武器 で 、 兵士 という 名 で そこ へ 送り出さ れ た それぞれ の 国 の 人民 たち に 殺し合い を さ せる ばかり か 、 軍需 生産 という 巨大 な 歯車 に 小 経営 者 の 破産 を ひっかけ 、 勤労 者 を しぼり上げ 、 女 子供 から 年 より の 余生 まで を 狩り たて て 、 独占 資本 という 太い 利潤 の うけ 口 へ 、 血 の 中 から すくい上げ た 富 を
^
さらい こむ の で あっ た 。
0985
,477,61: お 光 … … ( その 後姿 を 見送っ て から 、 チョット の 間 ジッ と し て い た が 、 清水 の 方 を チラリ と 見 て ニヤリ と し て 、 次ぎ に 獣 の よう な すばや さ で 膝 の 上 に 置い て い た 買物 袋 の 中 へ ジャガイモ を
^
さらい こみ はじめる )
0985
,483,15: お 光 … … ( ジロリ と 清水 を 見る だけ で イモ を
^
さらい 込む 手 は 休め ない )
0989
,2094,31: ( 血まなこ に なっ た 若宮 が フーフー あえぎ ながら 、 畳 を 二 枚 はがし て 、 その 下 に 敷い て あっ た 書類 や 株券 を カバン に
^
さらい こん で いる 。
0995
,1081,29: そい じゃ … … ( コート の 上 に ちらかっ て いる もの を ボストン ・ バッグ や ハンド ・ バッグ の 中 に 、 急い で 、
^
さらい こみ ながら ) まだ 降っ て いる かしら ?
0995
,1228,72: 村 子 ワ 、 ワ 、 ワ … … ( 叫ん だ あと 、 腰 が 抜け た よう に グニャリ と 坐りこみ 、 低い 声 を 出し ながら 、 前 こごみ に なっ て 、 コート の 上 の ハンド ・ バッグ や スーツ ・ ケース など の 自分 の 持ち物 を 、 ガタガタ と ふるえ て いう こと を きか ない 両手 で 自分 の 胸 の 下 に
^
さらい こむ )
浮き出す
(浮く.出す)
延べ語数:
8
0112
,1008,10: 夢 を 見る 様 に ウットリ と 心 が
^
うき 出し て 居る 様 な 目 を し て 居 た 千世子 は 、 急 に さめ た 様 に 目 を 輝か せ て 立ちどまっ た 。
0579
,408,25: 胴体 は 仰向い て 、 縞目 も 分ら ぬ 黒っぽい 着物 に 、 帯 は しめ ず 、 伊達 締 の 赤い 模様 が
^
浮き だし 、 裾 は 乱れ て 、 あらわ な 足 が 水中 に 垂れ 、 きりっと 合せ た 真白 な 半襟 から 、 首 が 少しく ねじれ て 、 顔 は 横向き に 、 口 を 開き 、 鼻 から 上 は 乱れ た 黒髪 に 蔽わ れ て い まし た 。
0589
,79,33: 下方 の 谷間 を 流 るる 川 や 、 その あたり の 畑地 や 、 杉 の 木立 など 、 パノラマ の よう な 美しい 背景 の なか に 、 人馬 が 大きく
^
浮き だし て 、 それ が 草原 を いっさ ん に 駆け 登っ て くる 。
0590
,467,6: 持ち よう によって 、 黄色 は
^
浮き だし たり 消え たり し た 。
0604
,8,19: 斯く し て 、 この 短篇 集 の なか に は 、 二 人 の 主要 人物 が
^
浮き だし て くる 。
0617
,3636,18: 死灰 から 更生 し た 壺 の 胴まわり に は 怪獣 と 夢想 の 花 の アラベスク が
^
浮き ださ れ て いる 。
0945
,3,23: 大波 が 滝 の よう に うちこむ ので 、 淦 水 を 汲みだす ひま も なく 、 積荷 の 材木 が 勝手 に
^
浮き だし て ぶつかり あい 、 その 勢い で 舷 の 垣 を 二 間 ほど 壊さ れ て しまっ た 。
0971
,9,28: 何 時 で あっ た か 、 増上寺 の お 霊屋 で 、 全国 から 集っ た 婦人 の 髪の毛 を 、 一 本 ずつ 織りこん で
^
浮き だし た よう に なっ て いる 極楽 の 絵 を さわっ て み て 、 深く 感じ た こと が あっ た 。
食い入る
(食う.入る)
延べ語数:
8
0098
,733,10: そして 左手 の 真下 に ある 海 が 、 ふかく
^
喰い 入っ た 峡谷 に 見える 三角形 の 楔 姿 で 、 両翼 に 張っ た 草原 から 成る 断崖 の 間 から 覗い て いる 。
0164
,166,40: が 、 一つ の 悲しみ 、 一つ の よろこび 、 あるいは 憧憬 を 、 独自 で あっ て 普遍 な 精神 的 収穫 と し て ゆく ため に 、 わたし たち の 眼 は 、 錯雑 する 現実 に
^
くい 入っ て 、 交錯 し た 諸 関係 、 その 影響 し あう 利害 、 心理 の 明暗 を 抉 出し たい と 欲する 。
0508
,1085,7: 心 の 底 の 底 まで
^
喰い 入っ て 行く 悲しみ の 中 に 、 静か に 手厚く 慰める 者 の 有る 事 は 決して 無駄 に は 成ら ない と 蕙子 は 思っ て 居 た 。
0546
,1,27: 疲れ た わけ で は ない が 、 牛乳 の 一升瓶 を ぶらさげ てる 、 その 瓶 容れ の 藁 編み の 紐 が 、 掌 に
^
くい 入っ て 痛かっ た 。
0587
,224,29: —— あの 眼鏡 の 枠 縁 の 光り と 、 眼 眸 の 光り と 、 二 重 の 光り が 、 如何 に 深く 俺 の 心臓 に
^
喰い 入っ て くる こと か 。
0905
,17,31: 円 ら な 眼 、 紅い 頬 の 村 々 の 少年 と 少女 の 手 に 、 よい 本 が 送ら れ て 、 たがい に ひっつき あっ て
^
喰い 入る よう に 読み あっ て いる 姿 を 、 確実 な 幻 として 描く こと が できる こと は 、 深い 楽し さ で ある 。
0918
,1007,62: ここ に は 、 ゲル マン の 血 が 、 発出 的 な 創造 、 湧き たつ 激情 、 無 から 有 が 突然 生まれ い でる よう な 、 矛盾 の もつ 悲劇 的 快 さ という よう な もの が 、 ドイツ の 土地 貴族 として の ユンカートゥム と 、 土地 に しばりつけ られ た 農民 の 中 に 深く
^
喰い 入っ て いる 。
1177
,1305,28: 「 黒 の 女 」 は 、 果実 の 中 の むしばま れ た 核 の よう に 、 自分 の なか で 固く くろく 、 果肉 に
^
喰い 入っ た まま 凝固 しかけ て いる 。
刈り込む
(刈る.込む)
延べ語数:
8
0078
,141,9: 羽織 袴 という いでたち ながら 、 口髭 と 丸く
^
刈り こん だ 頤髯 を 頤 の 下 に 蓄え 、 頭 は きちんと ポマード で 固め て 、 茶色 の 眼鏡 を かけ て いる 。
0141
,10321,23: その カフェー も 、 ウィーン の 目抜き通り に ある カフェー が そう で ある よう に 、 通り に 向っ て 低く
^
苅り こん だ 常緑樹 の 生垣 の 奥 に 白 と 赤 の 縞 の 日覆い を ふり 出し て いる 。
0141
,16523,24: それ という の も 、 と 、 アルベール 自身 が 伸子 に 話し て きかせ た ところ に よる と 、 いま こそ 短く
^
苅り こま れ て 見事 な つや も 消え て しまっ て いる けれども 、 アルベール の 金色 の 髭 と 云え ば 、 その 絹 の よう な 美し さ で 近隣 の 娘 たち を 魅惑 し た もの だっ た から だ そう だ 。
0566
,315,16: 洋服 を 着 た 五 十 年配 の 肥っ た 男 で 、 頭髪 を 短く
^
刈り こん で い て 、 小 会社 の 重役 か なんか の よう に 見え た 。
0582
,105,16: ところが 、 植木鉢 なんか に 植わっ てる 藤蔓 は 、 いくら 古く て も 、 小さく
^
刈り こま れ て いる から 、 まだ たくさん 伸び た がる 。
0775
,551,18: 職人 の 腕 は 良い の です が 、 腕 に まかせ て 、 よそ の 職人 が
^
刈り こん だ ばかり の 庭木 を 頼ま れ も せ ず に 乗りこん で チョイ と 手 を 入れ て くる よう な 出 すぎ た 生意気 野郎 で 、 それ が 面白い という お方 も あり まし た が 、 そういう 奴 です から 、 若造 の くせ に 一 パシ 名人 気どり で 、 鼻 もち の なら ない ところ も あり まし た 。
0866
,242,5: その 昔 、 きれい に
^
刈り こま れ た 生垣 が 、 今 は 、 ジャングル の よう に 枝葉 が 伸び 放題 に なつ て いる 元 貴族 院 議員 の 邸 の 門 に は 、 その 標札 が 消え て 、 別 の 名前 が 出 て い た 。
0988
,3115,22: ズボン に 、 カッターシャツ の 上 に 、 スェーター を 着 た 若い 男 で 、 ざん 切り 風 に バラリ と
^
刈り こん だ 頭 髮 の 下 に 、 噛みつく よう な 眼 を し て いる 。
輝き出す
(輝く.出す)
延べ語数:
8
0060
,3887,20: システム 1 0 0 は 、 困難 続き の 同社 の コンピューター 事業 の 歴史 の 中 で 、 初めて
^
輝き だし た 希望 の 星 だっ た 。
0114
,7,15: 緑 の 色 が 黒く 見え て 尊 げ な 星 の 群 が
^
輝き 出し た 時 し なけれ ば なら ない 事 を すまし た 後 の 様 な 気持 で 室 に 戻っ た 千世子 は 習慣 的 に 机 の 前 に さも 大した 事 が あり そう に ぴったり と 座っ た 。
0144
,1695,16: しかしながら 、 そこ に は まだ 「 開か れ た 処女 地 」 に 於 て
^
輝き 出し た 新しい 世界 観 、 組織 の 力 は 見出せ ない 。
0160
,136,68: 十 九 世紀 は 、 その 興隆 する 資本 主義 社会 の 可能 性 で 、 偉大 な 人間 才能 を 開花 さ せ た の で あっ た が 、 いまや そろそろ 地球 を みたす 人間 社会 により 広汎 な 人間 性 を 解放 する 民主 の 形態 が 出来 て 、 新しい 世紀 の 本質 的 に 一 歩 発展 し 前進 し た 精華 が
^
輝き だそ う と し て いる 。
0433
,594,23: 太陽 の 明るみ が 何時 か 消え て 、 西岸 に 聳える プロスペクト 山 の 頂 に 見馴れ た 一つ 星 が 青白く
^
輝き 出す と 、 東 の 山の端 は そろそろ と 卵色 に 溶け 始め ます 。
0617
,2395,11: 朝日 が 射し込む と その ペン 先 が 忽ち 金色 に
^
輝き 出す 。
0946
,97,19: 十 八 年 の 貧苦 で 痩せ 細っ た ひと に 、 充ち 足る ほど 食い ぬけ させ 、
^
輝き だす よう な 笑顔 を 見る と 、 それで 辛 さ も ひだる さ も 忘れ て しまう 。
1101
,228,20: 日の出 近く に なる と 、 空 の 赤 さ は 減る が 、 今度 は 雲 が 金色 に
^
輝き だす 。
稼ぎ出す
(稼ぐ.出す)
延べ語数:
8
0052
,52,35: 私 は ただ 自分 の 菲才 を 知っ て いる から 、 人 より は すくなく 寝 て 、 そして 人 より は 多く の 金 を 作品 の ため に 使い 、 作品 が
^
かせぎ 出し た 金 は 一銭 も 残そ う と し なかっ た だけ だ 。
0053
,894,19: 自分 の 学資 や 食費 や 小遣い が 結局 芸妓 の 媚 という もの を 道具 に 使っ て
^
稼ぎ 出さ れる 儲け の 中 から 出 て いる と 思う と 、 何 か たまらなく て 自分 の 力 で 学資 や 食費 や 小遣い を 稼ご う と し た の で ある 。
0600
,131,22: 夫 は その 職場 に 時間 外 の 居残り 勤務 まで やっ て 、 一家 の 生活 費 を 一 人 で
^
稼ぎ 出さ ね ば なら ない 。
0838
,3,11: この 種 の 鼻 を 持つ 人 は 、 金 を
^
稼ぎ 出す 力 は 持っ て い て も 、 常に 散じ て しまう 人 で ある 。
0849
,267,34: そして メーカー の 近代 化 も タカ の 知れ た もの で ある し 、 売人 も 当節 は 背広 に 靴 の イデタチ に なっ た が 、 その 新しい 服装 代 を
^
稼ぎ だす の が 精 一 パイ と いう ほど の 業績 で ある らしい 。
0947
,1646,45: あなた たち の 聖家族 の なか へ は 、 はいれ ない 女 な の … … ドイツ へ ヴァイオリン の 勉強 に 行っ て い た とき 、 戦争 で 日本 から 金 が 来 なく なっ た ので 、 生活 費 と 月謝 を
^
かせぎ だす ため に 、 手っとりばやい バイト を し て い た 時期 が ある の よ 。
0951
,108,6: それで 、 自分 で 学費 を
^
稼ぎ だそ う と 思っ た ん だ ね 。
0993
,2842,131: あれ から 敏行 が 会社 の 株式 を ゴマ 化 し た とか で 牢屋 に 入っ て 一 年 半 ばかり 、 小笠原 さん や 、 横田 など の 言う と うり に なっ て 、 ずい 分 いろんな 目 に あっ た の 、 しまいに 敏行 を 助ける 金 を つくる ため だ と いう ので 、 千葉 の 方 へ 行っ て 芸者 に 出 たり まで し た の よ 、 それから 銀座 の 方 で 、 割烹 料理 屋 に つとめ たり 、 しまいに 秩父 の 方 の 、 その セメント 山 の 事務所 の 留守番 を やらさ れ たり 、 それで 敏行 が やっと 牢屋 から 出 て き た か と 思う と 病気 に なっ て ね 、 その 入院 の 費用 を
^
稼ぎ 出す ため に 、 また 銀座 へ 戻っ て 、 する 中 に 、 敏行 の 病気 が 治っ た と 思っ たら 、 あの 人 は 別 の 女 の 人 と 行方 知れ ず に なっ て 、 その後 横浜 に いる と いい ます けど ね 、 セメント 会社 の 方 は 、 いつの間にか 横田 が 社長 の よう な こと に なっ て … … この 六 、 七 年 を ふり 返っ て みる と 、 ホント に 言う に 言い きれ ない ひどい 目 に あっ て き た わけ な の 。
盛り上る
(盛る.上る)
延べ語数:
8
0036
,229,18: いや 、 たしかに 乳房 と いっ て も いい くらい 、 武田 さん の 胸 は 肉 が
^
盛り 上っ て い た 。
0059
,340,98: 主人 は 小柄 な 風采 の 上ら ぬ 人 で 、 板場 人 や 仲居 に 指図 する 声 も ひそ びそと 小さく て 、 使っ て いる 者 を 動かす より も まず 自分 が 先 に 立っ て 働き たい 性分 らしく 、 絶えず 不安 な 眼 を しょぼつか せ て チョコ チョコ 動き 、 律儀 な 小心 者 が 最近 水商売 を はじめて うろたえ て いる よう に 見え た が 、 聴け ば もう それ で 四 十 年 近く も 食物 商売 を やっ て いる と いい 、 むっちり と 肉 が
^
盛り 上っ て 血色 の 良い 手 は 指 の 先 が 女 の よう に 細く 、 さすが に 永年 の 板場 仕事 に 洗わ れ た 美し さ だっ た 。
0141
,5705,39: 素子 の 、 京都 風 な 受口 の 小麦 肌色 の 顔 や 、 そこ から 伸子 を 見 て いる 黒い 二つ の 棗 形 の 眼 、 くつろい だ 部屋 着 の 胸元 を ゆたか に
^
もり 上ら せ て いる 伸子 より 遙 に 成熟 し た 女 の 胸 つき など を 眺め て い て 、 伸子 は 不思議 に たえ ない 心持 に なっ た 。
0508
,31,47: 髪 を 洗っ た と 見え て 長く ば あっ と 散らし て いつも の 白い ダブダブ を 着 た 膝 を 崩し て 居る ので 二つ の ムク ムク し た 膝頭 や それ から 上 の 所 が 薄い 布 の 中 で はっきり
^
盛り 上っ て 居 て 、 ゆるい 胸 の 合わせ 目 から 日焼け の し た 堅い 胸 が クッキリ と 出 て 居る 様子 は 、 まだ 漸う 十 五 六 の 小娘 の 様 に 無邪気 らしく て 、 とても 蕙子 より 二つ も 三つ も 年 を 重ね た 人 と は 見え なかっ た 。
0564
,253,12: それ が 次第に 大きく 脹らみ 、 額 や 頬 に 肉 が
^
盛り 上っ て き 、 眼 も かっと 見開か れる と 、 怒っ てる の だ 。
0566
,157,34: 神社 の 境内 を ぬける 道 の ほとり で 、 そこ に 大きな 枯木 が あっ て 、 上方 の 枝 は 切り取ら れ てる 幹 に 、 ところどころ 、 太い 瘤 々 が
^
盛り 上っ て い た 。
0577
,219,6: その どよめき が 、 次第に
^
盛り 上っ て き て 、 火災 は 一 粁 ほど 先 まで 迫り 、 昼間 の よう に 明るく なり まし た 。
1039
,46,8: 腋 下 の 傷口 の 肉 が 少し
^
盛り 上っ て いる に 過ぎ ない 。
吹き出す
(吹く.出す)
延べ語数:
8
0036
,201,8: そして 、 自分 から おかし そう に
^
噴き だし て のけ反ら ん ばかり に からだ ごと 顔 ごと の 笑い を 笑っ た が 、 たった 一つ 眼 だけ 笑っ て い なかっ た 。
0053
,4119,6: いつも の 小田 なら 、
^
噴き だす ところ だ が 、 小田 は にこり と も せ ず 、 その 記事 を ながめ て い た 。
0054
,2736,18: 豹 吉 は あっけ に 取ら れ た 、 腹 が 立つ と いう より 、 むしろ
^
噴き だし たかっ た 。
0059
,270,3: 家人 は
^
噴き だし ながら 降り て 行っ た 。
0075
,172,8: 「 ぷ ッ 」 と 新聞 記者 は
^
噴き だし て 「 恋愛 事件 だって 。
0691
,218,9: 三 人 の 考古 学者 は あと で
^
噴き だし て 、 語り合っ た 。
1101
,403,7: 熔岩 が ガス の 力 で 激しく
^
噴き ださ れる 時 に できる 「 ガラス 繊維 」 な の で ある 。
1101
,408,24: 地下 の 王国 に 住ん で いる この 女神 は 、 非常 に 嫉妬 深く 、 いちど 怒る と 、 山 は 火 を
^
噴き だす 。
這い出る
(這う.出る)
延べ語数:
8
0002
,160,17: 蛇 も 、 私 と 同様 に お 父上 の 逝去 を 悲しん で 、 穴 から
^
這い 出 て お 父上 の 霊 を 拝ん で いる の で あろ う という よう な 気 が し た だけ で あっ た 。
0003
,142,9: 朦朧 と し た 気持 で 、 防空壕 から
^
這い 出 たら 、 あの 八月 十 五 日 の 朝 が 白 々 と 明け て い た 。
0508
,1116,32: と 云う 声 を 夢 の 様 に 聞き ながら お 久美 さん は 両手 を しっかり 握り 合わせ て 化石 し た 様 に 夕闇 の 葉陰 から 音 も なく
^
這い 出る 中 に 立っ て 居 た 。
0785
,605,5: 抜け道 どころか 、 蟻 の
^
這い でる 隙 も ない よう に 念 を 入れ て 造っ た もの だ 」
0785
,606,3: 「 蟻 の
^
這い でる 隙 も ない よう に 。
0849
,40,18: 裏 と 表 に 毒消し と 芸者 の 本拠地 が 土地 の 聖山 の まわり を 蟻 の
^
這い でる 隙間 も なく 取りまい て いる の だ 。
1142
,130,40: お 菊 が 指 を 挙げ て 指す 方 を 見る と 、 子分 の 者 に 率い られ た 足軽 が 五 人 三 人 ずつ 、 江島屋 の 店 を 遠廻し に し て 、 蟻 の
^
這い 出る 隙間 も なく 堅め て いる で は あり ませ ん か 。
1171
,3121,0:
^
這い 出る の に 苦労 を する らしく 、 しきりに もがい て いる 。
見つけ出す
(見つける.出す)
延べ語数:
7
0088
,625,18: これから もう一度 廻っ て み て 、 この 迷路 館 が 用意 し て いる 地獄 島 を
^
見付け ださ ね ば なら ない ん です 」
0317
,18,49: 某 誌 が 軍部 御用 の 先頭 に 立っ て い た 時分 、 良人 や 息子 や 兄弟 を 戦地 に 送り出し た あと の さびしい 夜 の 灯 の 下 で あの 雑誌 を 読み 、 せめて そこ から 日本 軍 の 勝利 を 信じる きっかけ を
^
みつけ 出そ う と し て い た 日本 の 数 十 万 の 婦人 たち は 、 なに も 軍部 の 侵略 計画 に 賛成 し て い た から で も なけれ ば 、 某 誌 の 軍国 調 を 讚美 し て い た から で も ない で あろ う 。
1041
,309,47: 六 〇 年代 の 終り ちかく に なっ て 、 blowing the mind ( 心 を 爆発 さ せる ) という 言葉 が ヒッピー の 旗印 に なる の だ が 、 これ の プロトタイプ を 、 ビート の たとえば ジョン ・ クレロン・ホルムズ の なか に 、
^
みつけ 出す こと が できる 。
1041
,1271,31: なに もの に も たよら ず に 精神 を 独立 さ せ 、 その 独立 の なか から 、 なに だ か は わから ない けれども なに か 新しい もの を
^
みつけ 出そ う という 絶叫 が ブルース に なっ た 。
1041
,1723,17: Doing Your own thing ( 自分 自身 の こと を する ) こと によって 自己 を
^
みつけ 出し 、 人間 の 生命 と は どの よう な こと な の か を ひとりひとり が 体得 し て 悟り 、 その あと で ひとまず の 結論 が 、 「 YEAH !
1132
,8,46: —— 何 を 隠し ましょ う 、 私 桜井 作楽 は 、 その 桜井 屋 の 血統 の 者 で 、 枕 を 商う 稼業 は 廃 し まし た が 、 家 に 伝わる 旧記 の 中 から 、 この 奇怪 至極 な 話 を
^
見付け 出し まし た ので 、 幹事 今 八郎 さん に お願い し て 、 皆様 に 御 披露 する 次第 で ござい ます 」
1142
,41,3: その 結果
^
見付け 出し た の が 、 枝 から もぎ取っ た ばかり の 、 桃 の 実 の よう な ナイーヴ な 娘 、 その 名 も お 桃 の 方 という の でし た 。
引きずり下す
(引きずる.下す)
延べ語数:
7
0055
,2280,31: そんな 無駄 な お喋り を 、 信吉 が ペラペラ と 続け て い た の は 、 実は 薄井 を 本来 の 俗物 の 地位 まで 、 自分 と 共に
^
ひきずり 下し たい という 天邪鬼 から で あっ た 。
0627
,234,4: 首筋 を つかん で
^
引きずり 下し て 、 火 タタキ を 持た せ て 玄関 前 へ 見張り を さ せ 、 自分 も 見張っ て いる 。
0627
,240,3: なん べ ん
^
引きずり 下し て も 、 ソッ と 寝床 へ もどっ て しまう 。
0697
,199,25: 他郷 の 者 が 薬師堂 に 奉納 額 を かける と は 馬庭 念 流 を 侮辱 する もの だ と 、 その 額 を
^
ひきずり 下し て 念 流 の 額 を あげる ため に 、 師匠 に は 隠し て 門弟 一 同 馬庭 を 脱出 、 伊香保 に 向っ た の で ある 。
0789
,353,5: いっぺん 積み込ん だ もの を
^
引きずり 下し て 、 全部 改めて み た が 、 更に 奥 の 部屋 々 々 へ 走り 、 政子 に 指図 し て 、 あれ を 倒し 、 これ を ひろげ 、 ひ ッ くり返し たり 、 まくっ て み たり 、 タタミ が 帳面 の よう に めくれる もの なら 、 それ すら も タンネン に めくり かね ない ほど 気 ちがい じみ て い た 。
0795
,381,4: ガッタンゴットン 荒れ 放題 に
^
ひきずり 降す ん でしょ う 。
0795
,509,21: 彼女 が 病気 の オヤジサン を 大八車 に 荒 ナワ で しばりつけ て 坂道 を 大いに 荒っぽく 手心 し ながら ガッタンゴットン
^
ひきずり 降し た こと だって 、 要するに ただ 運動 です ね 。
存じ上げる
(存じる.上げる)
延べ語数:
7
0732
,3214,16: 「 東京 へ 御 遷座 の 由 、 おめでたき 儀 で 、 慶賀 の 至り に
^
存じ あげ ます 」
0732
,3223,7: 「 これ は 有り がたき シアワセ に
^
存じ あげ ます 。
0781
,612,19: 「 あなた の お 仕事 によって 、 尊敬 す べき 頼 重太郎 の お 名前 は 以前 から よく
^
存じ あげ て い まし た よ 。
0866
,1747,6: 「 え ゝ 、 先 から
^
存じ あげ て い ます の 。
0986
,828,20: 先生 の 方 で は 御存じ ない でしょ う が 、 私 の 方 で は 、 方々 で よく
^
存じ あげ て おり ます 。
1073
,2621,54: … … その 良 持 様 も 世 を 去ら れ 、 ふと 、 稀 に 淋し むこ と も お ざり まし た ところ 、 思いがけない 、 御子 の 御 成人 を 今 、 眼 の あたり に 拝 し て 、 この 爺 は 、 思い も 千々 に 、 むかし 懐かしゅう
^
存じ あげ て おり ます もの を 」
1114
,367,13: 「 あなた 様 の こと は あなた 様 の こと 、 わたくし の
^
ぞんじ 上げる ところ で は ござい ませ ぬ 。
崩れ落ちる
(崩れる.落ちる)
延べ語数:
7
0521
,24,38: もう 、 ゆ だ ん の なら ない 大波 が 立っ て 、 汀 から 、 八 九 尺 の 上 まで 飛び あがっ て から 、 投げつけ られ た 様 に 、 砂 の 上 に
^
くずれ 落ちる 。
0989
,2703,52: 若宮 … … … … ( フラフラ 身体 が ゆれ はじめ 、 視線 が 全く 空虚 に なり 、 顔 中 に 油 汗 を 流し 、 それでも 舟木 を 見守っ た まま 、 しばらく 立っ て い た が 、 やがて 、 クタッ と なり 、 床 の 上 に
^
くずれ 落ちる )
0989
,2985,17: ( ノド も 叫 けん ばかり に 絶叫 し て 、 房代 の 肩 の 上 に
^
くずれ 落ち て 、 倒れる )
0995
,1635,33: 村 子 ( 目 を すえ て いる ) … … 三 間 あっ た として も よ 、 よしんば … … その 、 そこ を 掘り 通せ ば 、 どうせ 、
^
くずれ 落ち た 土 だ から 、 固く は ない から ——
1172
,946,12: その 中 、 がっくり と 爺さん は 、 踏台 から 地面 に
^
くずれ 落ち た 。
1172
,1495,8: 心 の 中 の 何 か が 、
^
くずれ 落ち て 行く の を 感じ ながら 、 私 は 身体 を 反らせ 、 じっと 吉良 兵曹 長 の 眼 に 見入っ た 。
1174
,3228,10: と 立ち上っ た 瞬間 、 よろめい て 畳 に
^
くずれ 落ち た 。
逃げ上る
(逃げる.上る)
延べ語数:
7
0507
,157,37: 食物 に 我 を 忘れ て 居 た 鶏 共 は 、 不意 に 敵 の 来襲 を うけ て どう する 余地 も なく 、 けたたましい 叫び と共に バタ バタ と 高い 暗い 鳥屋 に
^
逃げ 上ろ う と ひしめき合う 。
1050
,120,18: どうして いい か わから ない ので 、 妻 の 手 を とっ て 、 崖山 の 方 へ
^
逃げ のぼっ て いく と 、 崖 くずれ の ところ が ある 。
1073
,7537,36: 介 ノ 藤原 尚 範 は 、 国 庁 の 印 を 、 使い を以て 、 将門 の 陣 へ 送り 、 自分 は 妻子 を つれ て 、 風 の よう に 都 へ
^
逃げ のぼっ た 。
1073
,7904,31: 東 八 ヵ国 の 官衙 から 、 蜂 の 子 の よう に 叩き 出さ れ た 国司 や 府 生 たち が 、 やがて 、 命からがら 、 都 へ
^
逃げ 上っ て 来 て は 、
1073
,7970,29: —— という の は 、 都 を 立つ 前 から 、 かねて 貞 盛 が いい さ と し たり 、 また 、 坂東 の 国司 たち が 、
^
逃げ のぼっ て 来 て は 、 吹聴 し ちらし た “ 将門 禍 ” の 誇張 が 、 余りに 効き すぎ て い た 結果 、 将門 旋風 の 波長 は 、 今や 、 極端 な “ 将門 恐怖 ” を ひき 起し 、 将兵 たち は 、 家 を 立つ に も 、 駅路 の 軍旅 の あいだ も 、 将門 将門 と 、 口 に する たび 、 悪魔 に 憑かれ た よう な 怯え を 募ら せ て い た 。
1150
,151,12: 妹 の 愛子 に 助け られ て 、 真夜中 の 阿蘇山 に
^
逃げ 登り 、 裏山 を 越し て 、 何 ん とか し て 東京 へ 引 揚げよ う と し た の です が 、 その 時 もう 悪者 の 手 が 廻っ て 、 祖父 と 妹 は 、 阿蘇山 の 噴火口 の 前 で 、 数 十 人 の 悪者 の 包囲 に 陥っ て しまい まし た 」
1150
,249,25: 義弟 鬼頭 九八郎 の 性格 から 、 まもなく この 事 ある を 予見 し て 、 悪 者共 に 追わ れ て 命からがら 阿蘇山 に
^
逃げ 登る 前 、 予備 の 九つ の 鍵 を バラバラ に し て 、 とっさ の 間 に 、 どんな 人 も 想像 の でき ない 方法 で 隠し て しまい まし た 。
吠え出す
(吠える.出す)
延べ語数:
7
0081
,138,18: と 、 とつぜん ポチ が 台 の 上 に おどり 上っ て 、 いや な 声 で
^
ほえ だし た 。
0081
,1610,12: とつぜん 、 わんわん と 、 崖 の 上 で 犬 が
^
ほえ だし た 。
0103
,226,11: この 時 露 路 の あちこち で 、 犬 が
^
吠え 出し まし て ござい ます 。
0570
,461,5: それから また 、 犬 が
^
吠え だし た 。
0845
,122,23: ところが ピストル が 火 を 吐い て 地上 に 落ち て から という もの 、 近所 の 犬 が そろっ て ウォーウォー
^
吠え だし た 。
1072
,2261,32: その うち に 、 ど たど た という 物音 が ひびき 、 すぐ 梯子 だ ん の 下 から 、 赤 螺 三 平が 、 二 階 へ 向っ て 、
^
吠え 出し た 。
1182
,1088,0:
^
吠え 出し た
溶かし込む
(溶かす.込む)
延べ語数:
7
0060
,1310,17: 海風 が 陸風 に 吹き 変わる まで の 数 時間 、 空気 は ゼラチン で も
^
溶かし 込ん だ よう に 澱む 。
0060
,4338,20: 渡辺 が 炎 の よう な 言葉 を 投げ た 瞬間 から 、 室内 の 空気 は ゼラチン を
^
溶かし 込ん だ よう に こわばり はじめ て い た 。
0141
,12012,27: もう 二 日 三 日 で 六月 に なろ う と する 太陽 の 熱 は 、 大気 の なか へ かすか に アスファルト に 匂い を
^
とかし こん で いる 。
0142
,1087,37: この 人物 を とり 囲ん で 坐っ て いる 婦人 たち は 、 何 と ぼんやり と 軟かく 、 婦人 たち 、 という 一般 性 の 中 に 自分 たち の 肉体 と 個性 と を
^
とかし こん で いる だろ う 。
0549
,225,16: 室 の 中 は 、 スタンド の 雪洞 の 淡い 明るみ で 、 靄 を
^
溶かし こん だ よう だっ た 。
0877
,492,62: この 種 の 素質 の 向上 と 、 才能 の 訓練 は 、 作家 が 作中 人物 の それぞれ に 自己 の ある もの を 分ち 与える よう に 、 俳優 は 、 それ と は 逆 に 、 あらゆる 文学 作品 に 描か れ た 、 それぞれ に 魅力 ある 人物 像 を 、 自己 の 血液 の 中 に
^
溶かし 込む 努力 を なす べき で ある 。
0896
,6,48: 言語 が でき 、 文字 が でき 、 機構 が できあがっ て くる こと は 、 この 宇宙 の もつ 秩序 と 法則 を 、 意識 の 中 に 再 確認 し 、 その 驚き を 沈め 、 この 法則 の 中 に 、 生活 そのもの を
^
溶かし 込む こと で ある 。
加え込む
(加える.込む)
延べ語数:
7
0042
,121,7: 「 二 十 前 でも 男 を
^
くわえ 込む さ 」
0062
,1482,6: テキスト 情報 を もっとも 大量 に
^
くわえ 込ん だ MS — DOS マシン は 、 アプリケーション ごと に まったく 別 の 顔 を 見せる 。
0688
,44,9: 「 オメエ 、 オレ の 留守 に 男 を
^
くわえ こん で いる な ?
0688
,71,9: 「 オレ の 留守 中 に 、 男 を
^
くわえ こん で 、 ヘソクリ を ため て や がる に 相違 ない 。
0759
,247,7: あんた の 留守 に 、 お客 を
^
くわえ こん で 商売 し てる じゃ ない か 」
0947
,2471,22: やはり 、 器用 に 足 は 洗え ない もん だ と みえる な … … モデル は 看板 で 、 ジャッキー を
^
くわえ こむ の が 、 半 商売 という わけ か 」
0989
,697,16: 良い カモ が つかまら なく なっ た もん だ から 、 自分 の 娘 まで
^
くわえ こも う と 言う の ?
禿げ上る
(禿げる.上る)
延べ語数:
7
0040
,41,13: 私 の 頭 に は 一 本 の 白髪 も なく 、 また
^
禿げ 上っ た 形跡 も ない 。
0142
,1072,1: 深く
^
はげ 上っ た かたい 前頭 。
0508
,780,26: 敷く 物 も なし に 取り 澄し た 様子 で 居並ん だ 者 達 は 、 一種 異 っ た 気持 を 持っ て 、
^
禿げ 上っ た 大きな 額 と 白く 光る 髭 の 有る 老人 を 見 あげ た 。
0566
,23,4: 額 は 少し
^
禿げ 上っ て い た が 、 半白 の 頭髪 は 濃く 長く 、 頸筋 に そよい で い て 、 いつも 無 帽 だっ た 。
0566
,110,17: 市木 さん が 変人 だ という こと を 聞い て い た し 、 額 が 少し
^
禿げ 上っ てる 大柄 な 顔立ち と 、 肩 まで 垂れ さがっ てる 長髪 と に 、 なんだか 威圧 さ れる 気持ち だっ た 。
0597
,907,32: 松本 順 造 は もう 六 十 の 年配 だ が 、 身体 は 頑丈 で 、 印刷物 を 読む 時 以外 は 老眼鏡 を 用い ず 、 浅黒い 顔 と
^
禿げ 上っ た 前 頭部 と に 重々しい 貫祿 が ある 。
0597
,1569,21: 単 衣 の 着流し に 帯 を ぐるぐる 巻き つけ てる だけ だ が 、 その 頑丈 な 体躯 と 、
^
禿げ 上っ てる 額 と 、 たじろが ない 眼差し と に 、 なにか 威圧 的 な もの が あっ た 。
抜き上げる
(抜く.上げる)
延べ語数:
7
0732
,1034,11: あの ジイサン 、 神殿 で ネションベン たれ て 、 魂 を
^
ぬき あげ られ て 帰っ て くる に 相違 ない から 、 いたわっ て やん な よ 」
0732
,1041,2: 魂 を
^
ぬき あげ られ た 正宗 菊松 を あやつっ て 、 天草 商事 を テンヤワンヤ に し て くれよ う と 怖し い こと を 考え た 。
0732
,2373,6: どうやら 、 たしかに 魂 を
^
ぬき あげ た らしい 。
0732
,2375,2: そして 、
^
ぬき あげ た 魂 を 、 ため つ すかし つ 、 見きわめ て いる 様子 で ある 。
0732
,3202,13: それから 一 週間 にわたって 、 念入り に 三 人 の 魂 を
^
ぬき あげる 。
0732
,3212,6: 三 人 の 魂 を
^
ぬき あげ たり と 見 すまし て 、 東京 遷座 の 用意 に かかる 。
0809
,148,24: あっち の アンニャ も こっち の オンチャ も 、 独身 の 若者 という 若者 が オ 君 の 聟 を 狙っ て 魂 を
^
ぬき あげ られ て いる から 、 アネサ ども は 怒り 心頭 に 発し て いる の で ある 。
刈り上げる
(刈る.上げる)
延べ語数:
7
0141
,2219,24: 薄 黄色い ニス で 塗ら れ た 長椅子 の 腕木 に 背 を もたせ て 針 を 動かし て いる 伸子 の 、
^
苅り あげ られ た さっぱり さ が 寂しい くらい の 頸 すじ や 肩 に 、 白い 天井 から の 電 燈 が まっすぐ に 明るく 落ち た 。
0141
,3156,1:
^
苅り あげ て 、 せいせい と 白い うなじ を 電 燈 の 光 の 下 に さらし ながら 、 伸子 は いつ まで も いたずら がき を つづけ た 。
0141
,8075,18: 伸子 の 番 が き た とき 、 年 とっ て 肥っ た 理髪 師 は 、 ただ
^
刈り あげ て 、 という 伸子 の 註文 を 、
0141
,14783,2: 髪 を
^
苅り あげ て いる 伸子 の さっぱり し た 頸 すじ に 、 ななめ よ こから 西日 が さし て いる 。
0141
,17813,2: 短い
^
刈り あげ に し て いる お かっぱ の 頭 を 愛嬌 よく かしげ て 亀田 の 細君 は 笑っ た 。
0947
,468,5: 脳天 を 平ら に
^
刈り あげ た 、 屋根 職 といった 見かけ の 無骨 な ひと は 、 中村 吉右衛門 に は 、 似 て も つか ぬ もの だっ た 。
0988
,4892,5: 髮 を ザンギリ に
^
刈り あげ 、 ハデ な 化粧 の ため ひどく 若く 見 ゆ 。
欠き上げる
(欠く.上げる)
延べ語数:
7
0141
,103,23: 秋山 宇一 は 無産 派 の 芸術 家 らしく 、 半白 の 長め な 髪 を 総髪 の よう な 工合 に
^
かき 上げ て いる 。
0505
,305,11: と 云う 様 に 、 頼み も し ない 髪 を
^
かき 上げ て くれ たり 、 茶 を 入れ て くれ たり し た 。
0570
,251,27: あなた が 足 を さすっ て あげ たり 、 果物 の 汁 を 匙 で 口 に 入れ て あげ たり 、 頬 の 乱れ 毛 を
^
かき 上げ て あげ たり 、 いろんな こと を する 度 に 、 有難う と 仰 言っ た かも 知れ ない が 、 そんな こと で は あり ませ ん 。
1040
,1179,4: 片手 で 髪 を
^
かき 上げ た 。
1040
,1567,16: プール の 底 に つま先 で 立ち 、 両手 の 指 で 濡れ た 髪 を
^
かき 上げ 、 うなじ に むけ て ときつけ た 。
1148
,151,25: ド カリ と 椅子 に 腰 を おろし た 深沢 深 は 、 首 を 一 と 振り 鬣 の よう な 長髪 を
^
かき 上げ て 、 いきなり 象牙 の 鍵 に 指 を おろし まし た 。
1171
,3412,15: 少壮 学者 らしく 、 顔 は 青白く 、 額 に ぶら 下る 髪 を 時々
^
かき 上げ て 、 むしろ 軒昂 たる 風情 も あっ た 。
導き入れる
(導く.入れる)
延べ語数:
7
0062
,1120,11: それ ゆえ に アシスト は 、 その 成果 を 日本 に
^
導き 入れる という ビジネス で 成長 を とげる こと が でき た 。
0062
,2246,6: 分子生物学 が 水門 を 開い て
^
導き 入れ た 流れ は 、 どう 見 て も 大河 と なっ て 発展 し て いる 。
0141
,10057,10: メーデー の 行進 と その 赤旗 と を 広場 へ
^
導き 入れ たい と 思っ て 来 て 見 て い た 人々 な の か 、 それとも 、 もしも 赤旗 が 広場 へ 入っ たら 、 と 事 あれ かし の 連中 が 群集 の 大 部分 を 占め て いる の か 。
0283
,17,14: 床 に つい て から も 、 新鮮 な 勢 で 生活 に
^
導き 入れ られ た 、 オール ・ ウェイ ブス 、 全波 について あれこれ と 考え て いる うち に 、 いろいろ の こと が 思い出さ れ て 来 た 。
0448
,493,28: 父 が 、 全然 理解 の 一致 し ない 点 に は 些 も 触れ ず 、 而 も ちゃんと 、 快く 、 希望 する 結果 に
^
導き 入れ た に は 、 驚き を 覚え た 。
0918
,1320,28: また 現象 学派 および 存在 論 で 四 十 年 後 、 ハイデッガー の 『 存在 と 時間 』 で 「 方向 」 という 言葉 を 哲学 に
^
導き 入れる より も 、 ずっと はやく 、 彼 は 捉え て いる の で ある 。
1013
,333,38: 娘 は 門前 で 馬 を 降り て 、 出 て 来 た 農夫 体 の 五 十 ぐらい の オヤジ に 手綱 を 渡す と 、 そのまま 右手 の アーチ を 潜っ て 、 私 を
^
導き 入れ まし た 。
揺り上げる
(揺る.上げる)
延べ語数:
7
0044
,35,10: 「 いや な 奴 」 と 左 の 肩 を
^
ゆり 上げ た 。
0142
,1152,9: 眠っ て 軟 く まるまる 純 吉 を
^
ゆり あげ ながら 牧子 も 笑っ た 。
1076
,172,38: 船具 や 船 の 破片 に は たまたま 文字 の 痕 が あっ て 、 遠い 海上 の 悲しみ を 伝う る もの が あり 、 一方 に は また 名 も 知ら ぬ 色々 の 貝類 を
^
ゆり 上げ て 、 「 その 玉 も てこ 」 と 詠じ た 昔 の 歌 の 風情 を 、 想い 起さ し むる 場合 も あっ た 。
1076
,2021,115: 私 など の 殊 に なつかしく 思う こと は 、 与那国島 で いう ビギリヤダマ 、 または 黒島 など の アンビター という 貝 の よう に 、 干 瀬 に 産す る 美しい 小 貝 を 、 いろいろ の 木の実 草 の 実 と 一つ 置き に 、 糸 に 通し て 首 に 掛け 、 もしくは 思う 男 に 贈っ て い た こと で 、 是 が おそらくは 『 万葉集 』 に 、 「 わたつみ の たまき の 玉 」 もしくは 「 妹 が ため 我 玉 ひろ ふ 沖 べ なる 玉 よせ もち こ 」 と 歌わ れ た あの 時代 の 玉 で あっ て 、 そういう 偶然 に 海 から
^
ゆり 上げ られる もの が 、 珊瑚 や 真珠 で ある 場合 は 稀 に も なく 、 ましてや 山々 の 奥 から 運び出さ れる 硬玉 で なかっ た の は 、 言うまでもない こと で あろ う 。
1132
,191,3: 大地 を
^
揺り 上げる よう な —— その 癖 得 も 言わ れ ぬ 快適 な 音楽 が 、 何処 から とも なく 耳 に 入り まし た 。
1173
,231,20: 何 か 荒廃 し た 感じ が ふと 宇治 の 嫌悪 を そそっ た が 、 彼 は 背 を
^
揺り 上げる と そのまま 扉 を 身体 で 押し 、 階段 を 一気に かけ 降り て い た 。
1173
,355,15: 宇治 は その 言葉 に いや な 顔 を し て 、 肩 を
^
揺り 上げ た 。
降り下す
(降る.下す)
延べ語数:
7
0687
,340,2: 」 力いっぱい
^
ふり 下し た 。
0768
,191,12: 男子 の 剣術 に 於 て は 、 刀 を ヤッ と
^
ふり 下せ ば 頭 を きろ う と する に きまっ て いる 。
0791
,120,45: 礼 も 交さ ず 突い て で た から 相手 が おどろい て 棒 を とろ う と する と 、 武蔵 は 左右 の 二 刀 を 一閃 、 バタバタ と 敵 の 左右 の 腕 を うち 、 次に 頭上 から 長剣 を
^
ふり 下し て 倒し て しまっ た 。
0791
,323,4: 構え た 刀 を
^
ふり 下し た 山崎 より も 、 刀 を ぬい て 斬り 返し た 房吉 の 剣 が 速かっ た 。
0808
,402,26: 見 て いる 方 に は 全然 分ら なかっ た が 、 アネサ は 誘う 力 を 自然 に うけ て 、 いきなり 棒 を
^
ふり 下し 、 ふり 払っ た の で ある 。
0808
,409,4: 自分 が 棒 を
^
ふり 下し た の で は なく 、 相手 の 誘い に かかっ て ふり 下し て しまっ た という こと 。
0808
,413,15: 少し ぐらい 力 の 配分 を あやまっ て も 、 自分 ほど の 者 が
^
ふり 下し た 棒 で ある から 、 相手 が 何者 で ある に し て も 、 たぶん し ャ ぎ 伏せ て いる だろ う 、 と 。
送り出す
(送る.出す)
延べ語数:
7
0168
,173,64: 除村 吉太郎 氏 の 紹介 に 記さ れ て いる ソヴェト 同盟 の 第 一 次 五 ヵ年 計画 達成 以後 の 文学 的 年代 は 、 その 大 なる 積極 面 として 、 はっきり 、 ソヴェト 社会 の 特殊 性 によって 生みださ れ 、 育て られ 、 人間 と なっ た 新しい 市民 として の 作家 を 、 素人 作家 という 形 で
^
おくり 出し た の で あっ た 。
0170
,316,19: ところが 、 今日 において 民主 的 な 文学 という もの へ 、 どれ だけ の 若い 新しい 作家 が
^
おくり 出さ れ て 来 て いる だろ う か 。
0192
,212,21: ルポルタージュ が さかん に すすめ られ て いる に も かかわら ず 、 案外 に この ジャンル が 新しい 書き手 を
^
おくり 出さ ない 理由 は 、 こういう 風 に ルポルタージュ は 案外 むずかしい という こと に より ます 。
0194
,140,8: 民主 主義 文学 は 世界 の 歴史 に
^
おくり 出さ れ て 、 ブルジョア 文学 の 内部 で は 大ざっぱ に しか 理解 さ れ なかっ た 一般 人間 性 から 、 人間 の 階級 性 を 描き出す こと を 可能 に し た し 、 更に はかなく 弱く 権力 に 踏みにじら れる 存在 で しか あり 得 なかっ た 個性 と 、 個々 の 自我 と を 、 複雑 多様 な 階級 の 性格 を なす 要因 、 階級 的 な 自主 性 ・ 独自 性 として の 自我 に 拡大 再 組織 し て ゆく 可能 性 を 許さ れ て いる もの です 。
0221
,271,43: この 時期 に 岡本 かの子 が 「 鶴 は 病み き 」 によって 出発 し 、 一 九 三 九 年 急逝 する まで 、 「 母子 叙情 」 「 老 妓抄 」 「 河 明り 」 その他 、 多く の 作品 を
^
おくり 出す よう に なっ た 。
0398
,70,15: いよいよ 八月 二 十 六 日 、 週刊 『 婦人 民主 新聞 』 が
^
おくり 出さ れる こと に なっ た 。
0611
,50,70: そして その ため に 、 一方 で は 学校 という 特殊 な 教育 機関 に 「 大量 の 人間 が 身分 ・ 出生 を 問う こと なく 収容 さ れ 、 一定 年限 の 間 、 専門 的 知識 と 規律 に対する 服従 能力 と を 集団 的 に 教育 ・ 陶冶 さ れ 、 やがて 一定 類型 の 専門 的 勤務 能力 を もつ もの として 大量 的 に
^
おくり 出さ れる 」 。
躍り出す
(躍る.出す)
延べ語数:
7
0141
,5152,27: 春 とともに 乾き はじめ て 埃 っぽく なる モスクヷ は 、 メーデイ が すぎ 、 にわかに 夏めい た 日光 が すべて の もの の 上 に
^
躍り だす と 、 いかにも 平地 の 都会 らしく 、 うるおい の ない 暑 さ に なっ て 来 た 。
0661
,160,134: 環境 が 退化 する と 四 十 年間 せつ せ と 勉強 し た 文明開化 の 影 も なく 平然と 荒川 熊蔵 に なり 下 つて 不思議 が つて も ゐ ない ので 、 なぜ に 又 十 五 貫 の 大谷石 に 武者 ぶり つく か と いふ と 、 決して 物 を 担い で 逃げよ う など ゝ いふ サモ しい 量 見 で は ない ので 、 物 は ドラム缶 に 入れ て 地下 に 隠し て ある 、 逃げる 私 は 飛燕 の 如く 身軽 な の だ が 、 穴 ボコ に 隠れ て 息 を ひそめ て ゐ て 、 爆風 で 穴 がく づれた 時 に 外 の 人間 が 圧し つぶさ れ て も 、 私 だけ は エイエイヤアヤッ と 石 や 材木 を はねのけ て
^
躍り ださ う といふ 魂胆 。
0893
,70,11: こんな 風 に 一切 の 絶対 主義 の 敵 として
^
躍り だす 際 の 彼 の 面 だまし い に は 、 われわれ が 習慣 的 に 抱い て いる チェーホフ の 概念 と は ひどく 懸け は なれ た 、 爽快 な まで に 不敵 な もの が ある 。
1012
,95,33: と 耳許 で 細い 声 が し た よう な 気 が し て … … 今 外 へ 飛び出せ ば 鬼 に 捕まる という こと も 忘れ て 思わず 表 へ
^
躍り 出す … … 。
1013
,796,27: からだ 中 が 燃える よう に かっか として 、 顔 が 火照っ て 頭 が 茫 っと し て 、 こう し て い て も
^
躍り 出し たく なる 無性 に 楽しい よう な 気 が し て き ます けれど 、 それでいて 彼女 と 膝 が 触れ合っ て いる こと が 、 また 堪え られ なく 全身 を ムズ 痒く さ せ て くる よう な … … この 時 ほど スパセニア が 帰っ て 来 て くれ なけれ ば いい と 、 肚 の 中 で 思っ て い た こと は ない の です 。
1072
,6476,20: 果たして 、 不 伝 が 駈け 出し た 先 に 、 二 人 の 武士 が 、 横 から
^
躍り 出し て い た 。
1073
,5524,20: 桔梗 の 守り に つい て い た 十 数 名 の 郎党 は 、 いちどに 、 船 を
^
躍り 出し て 、
導き出す
(導く.出す)
延べ語数:
7
0125
,2,45: 一 九 三 〇 年 以来 赤 を やっつける こと は 一般 の 事 に なっ て いる が 、 それ は ほんの 一部 の もの に すぎ ない よう だ けれど 、 進歩 的 な 分子 を オミット する こと で あの 戦争 だって
^
みちびき 出さ れ て 来 た 。
0212
,5,24: 出版 不況 は 、 戦後 の 浮草 的 出版 業 を 淘汰 し た と 同時に 、 同人 雑誌 の 活溌 化 を
^
みちびき 出し て いる 。
0224
,12,32: 精神 に 於 て も 肉体 に 於 て も 、 一 人 一 人 の 日本 婦人 の うち に 隠さ れ て いる 能力 の 、 最大 の 可能 が
^
導き ださ れ なけれ ば なり ませ ん 。
0275
,6,32: 生活 の しかた に は いろいろ の ちがい が ある けれども 、 わたくし たち に は 共通 し た 人生 の 願い という もの が 、 こん に ちの 生活 から
^
導き ださ れ て つよく 一貫 し て 流れ はじめ て いる と 思い ます 。
0305
,13,136: 生活 の 安定 が どこ に も 保証 さ れ て い ない で 、 便利 な 生活 方法 と いえ ば 、 たとえ それ が どんな 金 で あろ う とも 、 新 円 を 持つ こと が 便利 で あり 、 どうして 手 に 入れ た もの で あろ う とも 、 ヤミ の 交換 価値 の 高い もの を 持つ こと が 便利 で ある とき 、 ある 種 の 人々 が 何 年間 か それでも って やしなわ れ て き た 鬼 の よう な 方法 で 所有 者 から 物 を 引き は なし 、 日本 の 法律 が それ を 肯定 し て いる 所有 の 権利 を 抹殺 し て しまお う という こと は 、 非 人間 的 な もの の かんがえ 方 、 生き方 の 習慣 から
^
みちびき 出さ れる かも しれ ない 。
0918
,613,20: 東洋 において も 梵唄 の よう に 、 お 経 として の ハーモニー が 、 宗教 的 感情 を
^
導き だす の で ある 。
1041
,3957,12: 自分 の 存在 の ぜんたい 的 な 問い な おし から 当然
^
みちびき 出さ れる 結論 みたい な もの に いたる 自分 の 足場 の ほとんど を 、 頭 の なか から ひっぱり 出し て 、 はっきり さ せ たい と ぼく は 思っ た 。
見下す
(見る.下す)
延べ語数:
7
0098
,3606,6: 戒壇 院 の 最 上段 から
^
見 降し て いる 久左衛門 の 位牌 は 、 こうして 寝 て いる 銃 貫 創 の 跡 つけ た 彼 の 額 の 上 に 置か れる こと も 、 そう 遠い 日 の こと で は ない だろ う 。
0141
,9228,60: モスクヷ で 病気 し て いる 伸子 が 素子 の 世話 に なる と 思う と 、 多 計 代 は それ として は うそ の ない 気持 で 感謝 の こと づてをよこしたのだろう 、 でも 素子 と すれ ば 過去 何 年 もの 間 自分 に 向け られ て いる 多 計 代 の 猜疑 や 習慣 的 に
^
見 くだし た 扱い の 、 全部 を その こと によって 忘れる こと は でき ない の だっ た 。
0433
,71,25: 又 、 コロンビア の 大 図書館 の 石 階 を 登りつめ た 中央 に 、 端然と 坐し て 、 数 千 の 学徒 を
^
観 下す 、 Alma Mater を も 御存じ で ござい ます 。
0470
,283,7: それ を たま の 方 から 嚥
^
み 下さ なけれ ば なら ない 。
0470
,287,8: この ゴム 管 は 本当に 腸 まで 嚥
^
み 下さ なけれ ば なら ぬ 。
0981
,374,4: 呼び捨て に し て
^
見 くだし て コキ 使う こと は し ない でしょ う
1073
,380,23: 小次郎 の 腕 を つかん で 連れ て 来 た 男 は 、 仲間 の 者 と 思わ れる 男 共 を
^
見 くだし て 、 大 自慢 で 、 こう いっ た 。
来出す
(来る.出す)
延べ語数:
7
0098
,1764,10: 純白 の 毛 が 広い 板の間 の 光沢 に 泛
^
き 出し 、 貴族 の 館 の よう な 品位 で あたり が 貴重 な 彫刻 を 見る よう だ 。
0109
,185,5: 潮 が 満ち て
^
来 だし た ので 、 私 達 は この 河原 を 立退い て 、 土手 の 方 へ 移っ て 行っ た 。
0616
,85,8: … … ( ぱあっと 夕日 が あたっ て
^
来 だし た の を 見 て 、 窓 を あける 。
0891
,174,49: 傍点 は 例 の ユーモア の 所在 を 注意 する ため に 筆者 が 仮り に 添え た もの だ が 、 いかに チェーホフ の はにかみ を 計算 に 入れ た ところ で 、 あれ ほど の 壮図 を 裏づける だけ の 動機 を これら の 言葉 から 抽
^
き 出す こと は でき ない 。
0893
,369,48: 傍点 は 例 の ユーモア の 所在 を 注意 する ため に 筆者 が 仮に 添え た もの だ が 、 いかに チェーホフ の はにかみ を 計算 に 入れ た ところ で 、 あれ ほど の 壮図 を 裏づける だけ の 動機 を これら の 言葉 から 抽
^
き 出す こと は 到底 でき ない 相談 で あろ う 。
0947
,2079,20: 階下 の サロン・バア で は 、 調子 を 換え て 、 ドビュッシイ の 『 沈める 寺 』 を 奏
^
き だし た 。
0994
,612,6: 熊 丸 も 一 本 拔
^
き 出す 。
忍び入る
(忍ぶ.入る)
延べ語数:
7
0091
,884,15: 万一 それ が 当っ て い たら 、 あの どさくさ まぎれ に 研究 室 に
^
しのび 入り 、 雪子 学士 の 研究 ノート 八 冊 を うばい 窓 から 逃げだし た 人物 こそ 、 この 怪 老人 に 違い ない という 結論 に なる はず だっ た 。
0140
,2086,23: 夫婦 の なか に ある ばかり で なく 、 伸子 と 素子 と の 生活 感情 に も 、 形 を かえ て
^
しのび 入っ て 来 て いる 。
0774
,714,20: もしも ヒサ の 母 が 外出 せ ず 、 中橋 が 就寝 し た と せ ば 、 外 から
^
忍び 入っ て 、 物 盗り の 兇行 の 如く に 中橋 を 殺し 、 自分 は 朝方 に 呆然と 戻っ て くる こと も 可能 な の です 。
0779
,874,4: すると 、 別館 に
^
忍び 入る 意外 な 人物 を 見出し まし た 。
1012
,33,24: 思い余っ て ある 時 、 この 坊さん は 、 秘蔵 の 一 管 の 尺八 を 携え て 、 家老 の 屋敷 へ
^
忍び 入っ て 来 た こと が あり まし た 。
1117
,299,20: 僕 は その 心 を 大切 に し て い た のに 、 その 心 の 中 に まで
^
忍び 入っ て 、 僕 一 人 で 思っ て いる こと を 盗み 知ろ う と する 者 が あっ て は 堪っ た もの で は ない 。
1132
,200,22: そして 右 太 之 進 が フト 眼 を 覚まし た 時 は 、 窓 から は 暁 の 色 が
^
忍び 入っ て 、 枕 の 中 の 銀 の 棒 は 、 もう すっかり 冷たく なっ て 居り まし た 。
滑り出す
(滑る.出す)
延べ語数:
7
0091
,1592,14: そして 雪子 の 姿 と 大 金庫 と は 、 窓 の 向う に
^
滑り だし た の で あっ た 。
0578
,153,8: そして 二 人 で ソリ に 乗っ て
^
滑り だす と 、 まるで 宙 を 飛ぶ よう でし た 。
0578
,177,3: ソリ は
^
滑り だし まし た 。
0581
,236,22: スケート ・ リンク の 真中 に 足がかり が 出来 た よう な もの でし た が 、 それ も 、 あちこち へ
^
滑り だす 危険 が 無くなっ た と いう だけ の こと で 、 踏ん まえ た 場所 が ずるずる と 深く 沈ん で ゆく 感じ でし た 。
0732
,212,29: 正宗 菊松 は 戦争 中 は 号令 を かけ 、 生徒 に 仕事 を 督励 し た もの だ が 、 奴ら は 尻 を たたか れ て も
^
滑り だし よく 動こ う と は し なかっ た もの だ 。
0842
,2319,8: こういう 使い 心持 が よく て つい
^
滑り だす よう な 軽快 な 言葉 は 、 それ を 発する こと によって 人 に 喜ば れ 、 人 に 快感 を 与える よう に 意味 を 切り換え て おく 方 が 便利 だ 。
1114
,175,20: あれ ほど 多い 仕え 女 の 間 を 抜け出す こと の 困難 さ を 、 あぶら を ながす よう に
^
辷り 出し た はぎ 野 の 大胆 さ は 、 図抜け た 庭 わ たり だっ た 。
注ぎ込む
(注ぐ.込む)
延べ語数:
7
0082
,2504,21: 火焔 放射 器 を 持っ て いる らしい から 、 よし 、 この 部屋 の 通気 孔 から 、 毒ガス を
^
注ぎ こめ 」
0116
,112,14: 行儀 よく 並ん だ 空 壜 に 、 何 か の 液体 を
^
注ぎ こみ でも する よう に 、 教え こま れる あれこれ の すべて が 、 少女 たち の 若々しい 本心 に 、 肯か れる こと ばかり で は なかっ た こと は 確 です 。
0235
,60,15: あらゆる 人 群 は 、 モスクワ の 中央 部 へ 、 赤い 広場 へ と
^
注ぎ こま れ て 、 すこし 離れ た 街 筋 は 、 人気 ない 五月 の 空 に 、 街頭 ラジオ が 溢れ だす 音楽 と 大 群集 の 歓呼 の 声 を まい て いる 。
0364
,5,46: 一 、 そう だ と すれ ば 、 あらゆる 方々 が 御 自分 の 一 日 の 計 を もっ て 充実 し た 気分 を 保と う と 希 ん で いらっしゃる とき 、 わき から 思っ て も い なかっ た 話 を
^
注ぎ こま れる という の は 愉快 な こと でしょ う か 。
0538
,1045,17: 国民党 を 援 ける と 決め た なら 決め た で 、 そっち へ どんどん お金 を
^
注ぎ こむ 。
0944
,111,39: 法皇 は 恐怖 の 叫び声 を あげ て 無益 な 抵抗 を する が 、 たくましい 医 官 に 左右 から おさえつけ られ 、 なに も 受けつけ なく なっ て いる 咽喉 の 奥 へ むりやり に 強心剤 を
^
注ぎ こま れる 。
1040
,3276,14: 少年 の 注意 力 が 自分 を 離れ 、 凧 に むけ て すべて
^
注ぎ こま れ て いく の を 、 邦子 は 感じ た 。
聞き込む
(聞く.込む)
延べ語数:
7
0078
,139,36: 伯爵 は 、 その後 、 誰 に も 会わ ない つもり だっ た が 、 岩田 は 美術 商 で ある から 、 彼 は 盗ま れ た 名画 の 行方 について 既に 何 か
^
聞き こん で 居る の で は ない か と 思っ た ので 、 岩田 だけ に は 会う こと に し た 。
0081
,28,25: ふつう なら 四 等 船客 の 切符 に も たり ない 金額 で 、 この モン パパ 号 の 切符 が 買える という 話 を
^
聞き こん で 、 たいへん とく を する よう な 気 が し て この 切符 を 買う こと に なっ た の と 、 もう 一つ の 理由 は 、 この 汽船 が 、 ふつう の 汽船 と は ちがっ て 、 サンフランシスコ を 出 て 目的 地 の 豪州 の シドニー 港 に 入る まで に 、 ただ 一 回 ラボール に 寄港 する だけ で 、 ほとんど 直航 に 近い こと で ある 。
0759
,5257,13: たった それ だけ で ある が 、 最初 で 、 全部 の
^
聞き こみ で あっ た 。
0790
,521,3: たった それだけ
^
聞き こむ ため に 十 日 も 休み を もらっ て ボヤ ボヤ 歩い て いやがっ た の か 。
0790
,529,13: 一 日 目 と 二 日 目 は 浅草 だけ シラミ つぶし に
^
聞き こみ 、 下谷 の 八 百 膳 まで 遠から ぬ ところ まで 調べ て 行っ て おり ながら 、 下谷 は 後 に まわし て 三 日 目 は 対岸 の 向島 へ 。
0947
,2950,12: 秋川 と 結婚 する だろ う など と 、 どこ から
^
聞き こん だ かしら ない が 、 あまり いい 気持 が し ない 。
0948
,1290,3: 「 どこ で
^
聞き こん だ ?
読み出す
(読む.出す)
延べ語数:
7
0053
,825,25: 鶴雄 は その 女 の 横顔 を ちら と 見 て 、 それから また 「 アメリカ と は 何ぞ や 」 の あとがき を
^
読み だし た 。
0055
,2338,7: 冴子 は 、 はし がき を
^
読み だし た 。
0060
,3130,20: コンピュータ の 回路 上 に 置か れる 記憶 用 の 半導体 素子 の うち 、 書き込ん で ある 情報 を
^
読み だす だけ の もの を 指す 。
0060
,9028,16: アラン ・ ケイ という 人物 による その 論文 を 学部 の 図書館 の 席 で
^
読み だし て 間もなく 、 竹松 の 胸 に は 、 南国 に 生まれ た 少年 が 初めて 空 から 舞い降り て くる 雪 を 仰い だ とき の よう な 、 決して 忘れ去る こと の でき ない 鮮烈 な 情感 の シャワー が 降り はじめ た 。
0759
,5734,32: キッピイ が エンゼル に すすめ た という 企み の 話 を 思いだし て 、 放 二 は ちょ ッ と 警戒 し た が 、 エンゼル の 顔色 から 何 も
^
読み だす こと が でき なかっ た 。
0790
,560,29: 新 十 郎 は バラバラ 事件 の 書類 を 入れ た 分類 箱 の 中 の もの を 改め て い た が 、 やがて 一 冊 を
^
読み だす と 次第に 目 に 情熱 が こもり 、 やがて 一心不乱 に 読み はじめ た 。
0855
,22,64: 支那 学者 が 他 に 数 人 い て 、 あいにく 黄河 に 就 て 特に 調べ て いる という 専門 家 は い なかっ た が 、 ともかく ここ で 懇切 な 手引 を 受け て 、 それ から 教わっ て き た 本 を 内山 に 山本 という これ も 教わっ た 二 軒 の 支那 専門 の 本屋 で 買っ て
^
読み だし た の で ある 。
引き下る
(引く.下る)
延べ語数:
7
0045
,62,68: 文学 を 勉強 しよ う と 思っ て いる 青年 が 先輩 から 、 まず 志賀 直哉 を 読め と 忠告 さ れ て 読ん で み て も 、 どうにも 面白く なく て 、 正直 に その 旨 言う と 、 あれ が 判ら ぬ よう で は 困る な 、 勉強 が 足ら ん の だ よ と 嘲笑 さ れ 、 頭 を かき ながら
^
引き 下っ て 読ん で いる うち に 、 何だか 面白く ない が 立派 な もの らしい という 一種 の 結晶 作用 が 起っ て 、 判ら ぬ まま に 模倣 し て 、 第 二 の 志賀 直哉 たら ん と する 亜流 が 続出 する の で ある 。
0141
,15860,44: その 娘 と 二 人 きり しか い ない 、 しん と し た 午後 、 マダム・ルセール が 、 わたさ れ た ピンク の スリップ を ふし 高 な 両手 の 間 に たくしこむ よう に し ながら 、 メルシ 、 メルシ 一点ばり に
^
ひき 下っ て 行っ た 情景 を 想像 する と 、 伸子 は おこる 気もち も し なかっ た 。
0642
,1278,11: 先方 に ユスリ だの パンパン など ゝ 言いくるめ られ て 、
^
ひき 下っ て き て 、 それ は あなた の 責任 で は あり ませ ん か 。
0813
,58,13: つまり 彼ら の 政治 は 「 最低 生活 」 の 配給 へ
^
ひき 下っ て 、 そこで 競争 する 以外 に 手 を 知ら ず 、 品性 や 秩序 も 「 最低 生活 」 なみ の もの 、 つまり 自分 の レベル まで ひき 下げ ない と 統率 が でき ない 仕組み で ある らしい 。
1000
,575,14: 国 経 は 時 平に 席 を 譲る と 、 屏風 の 此方 へ
^
引き 下っ て 来 て 、
1076
,1678,93: 是 は 昔話 の 始まり が 、 僅か な 人 たち の 作りごと で なく 、 いわゆる 誰 言う とも なく 、 い つ から と も なく 一つ の 社会 に 、 取り 伝え られ た こと を 意味 し 、 是 を 我々 の 学問 に 援用 する 場合 の 、 かなり 力強い 拠点 と なっ て いる の だ が 、 実際 に は その 真実 線 とも 名 づく べき もの が 、 話者 の 技術 と は 打合せ も なし に 、 だんだん と 後 の 方 へ
^
引き 下っ て 行く ため に 、 ついに は ただ の うそ つき の 作品 と 択ぶ ところ も ない 地位 に 、 昔話 を 置く こと に なっ て しまっ た の で ある 。
1175
,683,5: しかし それ で 黙っ て
^
引き 下っ て い て は 僕 の 立つ瀬 は ない じゃ あり ませ ん か 。
飲み下す
(飲む.下す)
延べ語数:
7
0014
,59,8: ぎょっと し て 、 あわて て 精進揚げ を
^
呑み くだし 、 うむ 、 と 首肯く と 、 その 女 は 、 連れ の 職工 の おいらん の ほう を 向い て 小声 で 、 育ち の 悪い 男 は 、 もの を 食べ させ て みる と よく わかる ん だ よ 、 ちょ っ ちょっと 舌打ち を し ながら 食べる ん だ よ 、 と 全く なん の 表情 も 無く 、 お 天気 の 事 でも 言っ て いる みたい に 澄まし て 言う の で ござい ます 。
0564
,150,27: 家 から 逃げ出す とたん に 、 追っかけ られ て 捕っ て は 危 いと 思いつめ た もの か 、 かねて 所持 し て い た 毒薬 を
^
呑み 下し 、 そして 駆け出し た が 、 あの 焼跡 の あたり 、 俺 が 彼女 に 逢っ た あの 辺 で 、 もう 毒 が 廻っ て 苦悶 し 、 雑草 の 中 に ぶっ 倒れ て 、 息 が 切れ た の だ 、 と 想像 さ れる 。
0566
,267,16: 初め は 感冒 の よう だっ た が 、 高熱 が 出 て 、 物 を
^
呑み 下す の が 困難 に なり 、 次 で 呼吸 も 困難 に なっ た 。
0652
,262,16: 僕 は どんな ウイスキー で も コニャック で も 、 イキ を 殺し て 、 ようやく
^
呑み 下し て いる の だ 。
0704
,273,15: ノド まで つまっ て き た ころ に なっ て 、 苦しまぎれ に グッ と
^
呑み 下す よう に する と 、 にわかに 通じ が つい た よう に オナラ が で て くる アンバイ に なっ た 。
0866
,3416,11: 平山 いく は 、 さすが に 、 気まず さ を
^
呑み くだす よう に 、 はし やぎ ながら 、 言 つ た 。
1073
,5270,13: 将門 は 、 ごく 、 ごく 、 と 喉 を 伸ばし て
^
飲み くだし た 。
吊り上る
(吊る.上る)
延べ語数:
7
0002
,2753,7: 一 重 瞼 で 、 目尻 が
^
吊り 上っ て 、 髪 に パーマネント など かけ た 事 が 無く 、 いつも 強く 、 ひっ つめ 髪 、 と でも いう の かしら 、 そんな 地味 な 髪形 で 、 そうして 、 とても 貧しい 服装 で 、 けれども だらし ない 恰好 で は なく て 、 いつも きちんと 着 附け て 、 清潔 です 。
0003
,459,11: かなり 大きな 眼 が 、 笑う と かえって 眼 尻 が
^
吊り 上っ て 、 そうして 針 の よう に 細く なっ て 、 歯 が まっしろ で 、 とても 涼しく 感ぜ られる 。
0003
,2781,25: キヨ子 さん と いっ て 、 マア 坊 と 同じ くらい の 年 恰好 で 、 痩せ て 、 顔色 の 悪い 、 眼 の
^
吊り 上っ た おとなしい 娘 さん だ 。
0027
,1656,11: 小柄 で 、 顔色 の よく ない 、 眼 が 細く
^
吊り 上っ て い て 、 鼻 の 高い 、 美人 と いう より は 、 美 青年 といった ほう が いい くらい の 固い 感じ の ひと で あっ た 。
0098
,933,23: 酔い 声 が 少し 高まっ て 聞える と 、 彼 の 顔 は 苦味 走っ て 青く なり 、 額 の 下 で
^
吊り 上っ た 眼 尻 に や に が 溜る 。
0098
,3095,19: 私 の この 仏 は 、 三 十 過ぎ の ビリケン 頭 を し た 、 眼 の 細く
^
吊り 上っ て いる 、 気 の 弱 そう な 正直 くさい 童顔 の 男 で あっ た 。
1171
,2866,12: 頭 の 皮 は き ゅとしごかれ 、 その 度 に 眼 が
^
吊り 上る 。
聞こえ出す
(聞こえる.出す)
延べ語数:
6
0079
,825,16: 無電 の ブザー の 音 、 聞え て は とぎれ 、 とぎれ て は また 弱く
^
聞え だす 。
0506
,169,10: キー キー 、 コケコッコ と 云う すさまじい 声 が
^
聞え 出す と 、 家 の 者 は 、
0507
,963,20: 郡 役所 の 下 へ 来 た 時 に は もう 、 間 の 抜け た 楽隊 の 音 が
^
聞え 出し 、 停車場 から 荷物 を 持っ て 来る 配達 が 私 の 顔 を にらん で 通っ た 。
0510
,260,29: 詩 「 ローズ ローズ 、 今 かえっ た の 」 嬉し さ に 声 は ふるえ て い ます 、 やがて 階 を 下り て 来る かるい 足音 が
^
きこえ 出し まし た 。
0869
,16,16: が 、 やがて 、 ガチャリガチャリ と 廊下 を こちら へ 近 ずい て 来る 音 が
^
聞え だし た 。
1073
,420,9: こういう 声 は 、 徐々に 、 巷 に
^
聞え だし 、 上流 層 も 庶民 も 、 ひと頃 から みれ ば 、 よほど 自己 の 信仰 に 、 懐疑 し 出し て は い た けれど 、 それでも なお 、 素朴 なる 知的 水準 に ある この 国 の 上 で は 、 およそ 仏陀 の 鐘 の 音 みたい に 、 無条件 に 衆 を 跪伏 さ せ て しまう ほど な 魅力 ある もの は 、 他 に なかっ た 。
吊るし上げる
(吊るす.上げる)
延べ語数:
6
0741
,63,5: 彼ら が 反動 を
^
吊し あげる の も 、 根 は 日本 の 軍部 が 仕込ん だ 業 だ 。
0832
,226,21: 三業 組合 という よう な ところ で は 、 待合 芸者 結束 し て ボリ 屋 の 一 軒 を
^
吊し 上げる という 壮挙 を 敢行 し て 土地 の 自粛 を はかる こと は あり うる 。
0832
,231,15: だから 、 その 店 が いくら ボッ たっ て 、 結束 し て 店 を
^
吊し 上げる 必要 は ない 。
0953
,163,18: 泰文 は 天羽 を 縛っ て 雑 倉 へ 放り こむ と 、 こんど は 僕 を
^
吊し あげ た 。
0953
,172,5: 「 言わ ぬ なら もう一度
^
吊し あげる だけ の こと だ 」
0963
,43,6: 老 医師 は 首吊り 柱 に
^
吊し あげ られ 、 そして 当時 の ならわし で 、 まだ 生き ながら に 切っ て 落さ れる 。
投げ落とす
(投げる.落とす)
延べ語数:
6
0613
,533,83: 八月 九 日 午前 十 一 時 二 分 、 浦上 の 中心 松山 町 の 上空 五 百 五 十 メートル の 一 点 に 一 発 の プルトニウム 原子 爆弾 が 爆裂 し 、 秒速 二 千 メートル の 風圧 に 比す べき 巨大 な エネルギー は 瞬時 に し て 地上 一切 の 物体 を 圧し 潰し 、 粉砕 し 、 吹き飛ばし 、 次いで 爆心 に 発生 し た 真空 は この 一切 を 再び 空中 高く 吸い上げ 、
^
投げ 落とし た の で あり 、 九 千 度 という 高熱 が 一切 を 焼き 焦がし 、 さらに 灼熱 の 弾 体 破片 は 火の玉 の 雨 と 降っ て たちまち 一 面 の 猛火 を 起こし た の で ある 。
0699
,135,42: 道ばた の 百 貫 ほど も ある 大石 の 前 へ 歩みより 、 ユラリユラリ とこ じ 起し 、 肩 を さし 入れ て 、 エイ 、 ヤア 、 ヤア 、 と 目 より も 高く 差し上げ 、 ドスン と 下 へ
^
投げ 落し た 。
0732
,3126,7: 目 より も 高く 差しあげ て 、
^
投げ 落す 。
0734
,426,6: 和尚 は ソノ 子 を
^
投げ 落す と 、 うし ろ を まくり あげ て 、 ズロース を ひき はい だ 。
0803
,129,43: うらら か な 白昼 、 そこ を 通りかかっ たら 、 三 人 の これ も 工員 らしい の が 火葬 に する ため 材木 を つみあげ 、 その 材木 より も 邪魔 で 無意味 で しか ない 屍体 を その 上 に 順に
^
投げ 落し て 、 屍体 の 一つ が まだ 真新しい 戦闘 帽 を かぶっ て いる の に 気がつい て 一 人 が ヒョイ と つまみ とっ て 火 の かから ない 方 へ 投げ た 。
0948
,1293,48: 宇野 久美子 の 行李 の 細引 で 首 を 締め て 、 一気に 裏 の 竹 藪 へ 飛ん だ という ん です … … 結局 、 自殺 という こと に なり まし た が 、 一時 は 、 絞殺 し て 、 二 階 の 窓 から
^
投げ 落し た ん じゃ ない か という 嫌疑 が 濃厚 だっ た そう です 」
禿げ上がる
(禿げる.上がる)
延べ語数:
6
0589
,295,8: 痩せ た 小柄 な 中年 者 で 、
^
禿げ あがっ た 額 の 下 に 、 小さな 眼 が 鋭く 光っ て い た 。
0597
,3138,0:
^
禿げ あがっ てる 頭 から 額 へ かけ て 、 外 光 の 反映 が さし てる せい か 、 精力 的 に さえ 見える 。
0943
,166,2: ツルリ と
^
禿げ あがっ た 頭 の てっぺん を 扇子 の 先 で はじい て 、
0947
,1978,2: 額 が
^
禿げ あがっ て 、 首 の あたり が 紅 を 塗っ た よう に 赤い 。
0948
,706,4: 捜査 主任 は
^
禿げ あがっ た 額 を うつむけ て 、 含み笑い を し た 。
0948
,1085,17: プリムス の ひと の 額 は 、 面 擦 の よう に 両 鬢 の 隅 が
^
禿げ あがっ て い た が 、 写真 の ほう は 、 額 の 真 甲 から 脳天 へ 薄く なっ て いる 。
はたき落とす
(はたく.落とす)
延べ語数:
6
0141
,17822,5: パイプ の 灰 を
^
はたき おとし ながら 、 塩から 声 で 云っ た 。
0144
,641,9: 猶も 台 処 じゅう 荒れ狂っ て 、 道具 を
^
はたき 落し 、 製図 を 引裂き 、 叫ん だ 。
0268
,53,73: 原因 と 結果 と は 互に 作用 し あっ て いる から 、 もしも すべて の 女性 が 妻 で あり 母 で ある こと によって 、 いよいよ 勤労 生活 に 安定 が 保障 さ れ て いる よう な 社会 なら ば 、 したがって 、 太い 潮 が 細々 と し た 流れ を 吸い あげ て しまう よう な 金 づまりだの 、 手 に もっ て いる 御飯 の 茶碗 を
^
はたき 落さ れる よう な 馘首 が おこる 原因 も 減る こと は 明白 で ある 。
0985
,111,24: ( 息 を 切らし ながら 、 穴 の ふち に 坐っ て 、 肩 や 手足 の 泥 を 、 穴 の 中 に
^
はたき 落す 。
0995
,1098,31: 村 子 … … ( その 方 を チョット 振り返っ て み て から 、 歩い て 来 て 、 サツ タバ を 拾い あげ 、 バタバタ と 泥 を
^
はたき 落し て 、 佐山 の 方 に 寄っ て 、 それ を 相手 の 手 に 持た せる ) 取っ とき なさい よ 。
1040
,3152,24: 砂 の 上 に 腰 を 降ろし て テニス ・ シューズ を 脱ぎ 、 なか の 砂 を 出し 、 靴下 から 砂 を
^
はたき 落とし て シューズ を はい て 紐 を しめ なおす 手順 を 、 邦子 は 好ん で い た 。
伸び上がる
(伸びる.上がる)
延べ語数:
6
0029
,2,36: 私 は お勝手 で 夕食 の 後 仕 末 を し ながら 、 すっと その 気配 を 背中 に 感じ 、 お 皿 を 取 落す ほど 淋しく 、 思わず 溜息 を つい て 、 すこし
^
伸び あがっ て お勝手 の 格子 窓 から 外 を 見 ます と 、 かぼちゃ の 蔓 の うねりくねっ て からみつい て いる 生垣 に 沿っ た 小路 を 夫 が 、 洗いざらし の 白 浴衣 に 細い 兵 古 帯 を ぐるぐる 巻き に し て 、 夏 の 夕闇 に 浮い て ふわふわ 、 ほとんど 幽霊 の よう な 、 とても この世 に 生き て いる もの で は ない よう な 、 情 無い 悲しい うしろ姿 を 見せ て 歩い て 行き ます 。
0612
,1985,17: 誠一 は 手 の 下し よう も ない と 言い たげ に 、 学校 の ほう を
^
のび 上がっ て 見 て いる だけ だっ た 。
0780
,329,73: 倉 三 が やむなく 中 へ はいる と 、 自分 は 一番 奥 の 壁 に ピッタリ ひ ッ つい て 尚も しきりに 手まねき で 自分 の 前 まで 呼び よせ て 、 「 シイー 」 口 に 指 を 当て て 沈黙 を 示し 、 膝 と 膝 を ピッタリ つき合わ せ て 尚も 無限 に にじり寄り たげ に 、 そして 倉 三 の 上体 に からん で 這い 登る よう に
^
延び あがっ て 、 倉 三 の 耳 もと に 口 を よせ て 尚 、 手 で 障子 を つくり 、
0947
,830,3: おおどか に
^
伸び あがっ た 、 無口 瓶 の 荒地 の まま の 膚 に 、 ルリ 色 とも 紺青 と も つか ぬ ガラス 質 の もの が 、 一筋 、 流れ て いる 。
1040
,3262,8: 砂 の 上 で つま先 いっぱい に
^
のび 上がる よう に し て 、 邦子 は 凧 を 空 に むけ て 押し上げ 、 放し た 。
1072
,288,1: あんまり
^
伸び あがる と 、 お め え の 松の木 が ゆさゆさ 揺れ て 、 遠く から で も 気どら れる ぞ 」
起き出す
(起きる.出す)
延べ語数:
6
0802
,217,36: 大川 は 女 アンマ に 肩 を も ませる に も 鬼女 の 能面 を かぶら せる ぐらい 小心 で 用心深い 男 だ から 、 オツネ が 夫人 の 部屋 に いる こと を 知り ながら
^
起き だし て ゆすり に 行く の は おかしい し 、 彼 が タヌキ 寝入り で なかっ た こと は オツネ が アンマ の 感覚 と 経験 によって まちがい ない と 証言 し て いる 。
0802
,512,21: すぐ に も 報道 に かから ず に い られ ない の が 持ち前 の 性分 で 、 九 太夫 の
^
起き だす の を 待ちかまえ 、 さっそく その 前 に 大 アグラ で 坐りこん で 、 「 この 事件 は 爺さん が 奥さん の 依頼 で やっ た 殺人 です ね 」
0946
,99,26: このごろ は 小波 ほど の 微笑 も 見せ なく なっ た 、 と 思っ て いる うち に 、 まだ 露 の ある 朝 け 、
^
起き だし て 身 じまい を する と 、 いつも の よう に 胸 を 反らし て 出 て 行っ た が 、 夜 に なっ て も 帰っ て 来 ない 。
0947
,1709,10: どんなに 酔っ て 帰っ て も 、 シヅ は 早く
^
起き だし て 、 仕事 を さがし に 出る サト子 の ため に 、 食事 を つくっ て くれる 。
0988
,1435,2: ムッ クリ
^
起き だし た 佐々 が 、 いきなり 壕 舍 の 天窓 と 入口 の 戸 を 開け放ち 、 私 と 久保 を 外 に 追い出し て 、 掃除 を はじめる 。
1062
,2,22: 貞操 帯 に関する 論議 は なかなか デリケート な 点 に も ふれ なけれ ば なり ませ ん し 、 かたがた 病床 から
^
起き だし て 来 た ばかり の 私 にとって は その よう な よけい な 神経 を 使う の は いささか 重荷 で も あり ます ので 、 ここ で は アイヌ に 存在 し た 呪術 的 仮装 舞踊 劇 の こと を お話 し て 、 神話 の 起源 に ふれ 、 神 の 観念 の 形成 さ れる 史的 背景 を 明らか に し 、 さいき ん 問題 に なっ て いる イオル や パセオンカミ の 問題 に も ふれ て み たい と 存じ ます 。
怒鳴り込む
(怒鳴る.込む)
延べ語数:
6
0734
,244,6: 「 漬物 屋 の オカミサン が
^
怒鳴り こみ やし なかっ た かい 」
0757
,27,20: 暮 の うち 、 良人 の 岩 矢 天狗 が 、 葉子 を だせ と 云っ て 二 三 度
^
怒鳴り こん だ こと が あっ た 。
0789
,893,8: 周 信 の 失踪 と 寮 へ の
^
怒鳴り こみ は 、 殆ど 連続 し てる じゃ ない か 。
0841
,520,15: 仁吉 が 下手人 と 判明 し た とき 、 花井 は 捜査 本部 へ
^
怒鳴り こん で き た 。
0947
,3712,7: 最近 、 わかっ た の … …
^
怒鳴り こみ に 行っ た ん だ けど 、 抱きつい て 泣い ちゃっ た わ … … あたし 、 なに を 言っ てる の かしら ?
1174
,1236,13: うどん 屋 の おやじ は 激怒 し て 、 学校 当局 に
^
どなり 込ん だ 。
彷徨い出る
(彷徨う.出る)
延べ語数:
6
0585
,65,48: 政治 的 に 与え られ た 自由 とか 、 或は 獲得 す べき 自由 とか は 、 復員 帰還 者 として 多少 無理押し な 行動 を し て いる うち に 、 もう すっかり 消化 し つくし て 、 端的 に 人間 として の 自由 な 境地 に
^
さ迷い 出 て い まし た 。
0598
,41,7: 俺 は スーツケース を ぶらさげ て 、
^
さまよい 出 た 。
0600
,32,20: ばかり で なく 、 焼け 爛れ た 死体 の 髑髏 や 肋骨 や 腕 や 脛 が 、 ふらり と
^
さ迷い 出 て くる の だ 。
1000
,1272,34: 父 は 前 から 人目 を 忍ん で 時々 そんな こと を し て い た と 云う の で ある から 、 恐らく その 以後 に 於い て も 、 なお 幾度 か
^
さまよい 出 た こと が ある に 違い なく 、 たとえば その 翌日 など も 、 夜 更け て 父 が しめやか に 戸 を 開け て 出る け はい を 、 滋 幹 は それ と 気づい て い た けれども 、 父 も 滋 幹 を 連れ て 行こ う と は し なかっ た し 、 滋 幹 も 、 再び 父 の 跡 を 附けよ う と は 思わ なかっ た 。
1078
,151,15: 「 疲れ 切っ た 姿 で 、 クルプリ の 棲む 密林 の 方 から 、
^
さまよい 出 て 来 て 、 部落 に たどりつい た 途端 に 倒れ た 」 という 以外 に は 、 この 男 の こと は 何 も 分ら ない 。
1102
,324,30: 忠僕 の エスキモー は 遺体 を 雪 の 中 に 葬り 、 標識 を たて て 、 一 人 で 氷 冠 を 横切る べく 、 雪 の 中 へ
^
さまよい 出 た 。
転げ出す
(転げる.出す)
延べ語数:
6
0322
,6,12: 更に この 法隆寺 の 火事 から は 、 思いがけない 毒 まんじゅう が
^
ころげ 出し 、 責任 者 で ある 僧 は 、 留置 場 でく びをつりそこなった 。
0947
,2692,18: 逆さ に 振っ たって 、 サト子 さん の 財布 から は 、 十 円 の 真鍮 玉 ひとつ
^
ころげ だし は し ない わ 、 お 気の毒 だ けど 」
0948
,588,12: 椅子 の 背 に 掛け て 乾かし て いる うち に 、
^
ころげ だし た の らしい 。
0948
,664,7: ジャンパー の 胸 の かくし から
^
転げ だし た の を 拾わ れ た の だ と 思っ て い た が 、 そう で は なかっ た 。
1072
,1019,26: あわて た ので 、 戸棚 の 中 の 大 亀 は 、 頭 を ぶつけ 、 戸 を 外し た ので 、 戸 と共に 、
^
ころげ 出し て 来 て 、 市十郎 の 手 く び を 抑え た 。
1075
,626,47: 女房 を 負う て い た 亭主 は 、 この 口 いさかい を 聴い て はずかしく て たまら ぬ ので 、 その 甕 を 土 の 上 に ほうり出す と 、 甕 は 割れ て かせ を 頸 に かけ た は だ か の 女房 が
^
ころげ 出し た が 、 多勢 に 見 られる の が つらく て 、 土 の なか に もぐりこみ 、 とうとう この 蚯蚓 に なっ た という 話 で ある 。
溶け入る
(溶ける.入る)
延べ語数:
6
0140
,2506,71: 多 計 代 の 人生 にとって 、 肉体 的 な 意味 で の 男女 の 性的 交渉 は 、 必ず 結婚 という 手続 を 通っ た もの で なく て は 認め られ ず 、 そのもの 堅 さ は 、 逆 に 、 若かっ た 多 計 代 が 恋愛 の 道 を とおら ず に 経験 し た 結婚 の 門出 が 、 若い 娘 にとって どんなに 溢れる 情感 から
^
溶け 入っ た おのずから の もの で なかっ た か を 語っ て いる の で は なかろ う か 。
0449
,336,4: 父 なる 天 に
^
溶け 入る の だ 。
0452
,119,0:
^
融け 入る の だ 。
1012
,9,103: 棚田 の 家 の 裏手 に 大きな 杉 の 森 が そびえ て いる こと は 、 今 も 言っ た よう な わけ でし た が 、 この 森 の 中 に は 、 昔 から 土蔵 が いくつ か 飛び飛び に 並ん で 、 奥 庭 の 築山 の 裏手 に は 、 真っ青 な 水 の 澱ん だ 広々 と し た 沼 が あっ て —— それ も 一個人 所有 の 池 と も 思え ぬ くらい 広々 と し た 沼 が あっ て 、 その 涯 は 一 面 の 雑木林 が 野原 の 中 へ
^
溶け 入っ て いる の です 。
1012
,36,14: 「 その 音色 が 澄ん で ね 、 人 の 心 の 中 へ
^
溶け 入っ て 事情 を 知ら ない 人 が 聞い て も 、 しんみり と 涙 の 湧い て くる よう な 気持 が する 時分 に ね 、 御 家老 が 御殿 から 帰っ て い らし た ん だ よ 」
1071
,170,57: が 、 たまたま 、 彼 が 念頭 に ない 老 画師 の 姿 を 、 おお まだ 居 た の か と 、 見かける 時 は 、 老 画師 は いつも 画 冊 と 絵筆 を 手 に し て 、 山 を 写し 、 渓流 に 見 恍 れ 、 まったく 自然 の 中 に
^
溶け 入っ て いる よう な 姿 の 人 で あっ た 。
晴れ上る
(晴れる.上る)
延べ語数:
6
0111
,65,5: うそ の よう に
^
晴れ 上る 。
0433
,575,24: 本 が 面白かっ た 許 り で は なく 、 僅か な 時の間 に 、 彼 程 退屈 だっ た 雨 が 急 に
^
晴れ 上っ て 呉れ た 事 が すっかり 私 の 気分 を 明るく 仕 た の で ござい ます 。
0560
,3,31: 雪 の あと は たいてい 、 からり と 晴れる の が 常 だ が 、 その 日 は 薄曇り 、 翌日 も 薄曇り で 、 次 の 日 に 漸く
^
晴れ 上っ た が 、 その 午 頃 、 吹き溜り の 雪 の 中 に 、 若い 女 の 死体 が 見出さ れ た の で ある 。
0862
,167,17: 「 清々しい 新緑 と いい ます が 、 さ ーッ と 来 て 、 す ーッ と
^
晴れ 上っ た 後 の 緑 ほど 美しい もの は あり ませ ん ね 」 と 語ら れ た 言葉 を 思い出し た 。
0993
,3069,1: よく
^
晴れ 上っ た 秋 の 日 の 昼 さ がり で 、 こういう 時 の 酒 は うめ え もん で ね 、 すぐ に 酔い が 発し やす よ 、 は は 。
1172
,202,7: 眼 を あげる と 、 空 は
^
晴れ 上っ て 、 朱 を 流し た よう な 夕 焼 で あっ た 。
逃げ出す
(逃げる.出す)
延べ語数:
6
0089
,56,7: さあ 、 みんな びっくり 仰天 、
^
にげ 出す 者 も あれ ば 、 その 場 で 腰 を ぬかす 者 も あっ た 。
0141
,9549,48: 何ぞ と いう と チョルト という 言葉 を つかっ て 悪態 を つく ロシア の 大人 や 子供 が 、 冬 じゅう め ばり を し た 家 の 中 で はき出し た 大小 無数 の チョルト が 、 春 に なっ て 開い た 戸口 から みんな
^
にげ 出し て 、 やれやれ と 穴 へ もぐっ た か と 思う と 伸子 は ひどく 滑稽 だっ た 。
0141
,11862,6: 彼 は 彼 の 顔 から
^
にげ 出す こと は 出来 ない の だ 。
0454
,171,25: 荷 もつ に 火 が つく ので 水 を かける 、 その あまり を かい出す もの 、 舟 を こぐ もの 分業 で 命からがら
^
にげ 出し た の だ 。
0455
,128,42: まるで 理路 の 立た ない 烈し さ で 怒鳴る の を きく と 、 自分 は ピアノ を ひい て 居 て も 指 の 下 で なる 音 が ちゃんと きこえ ず 、 こんな 喧しい 調和 の ない 雰囲気 から さっさと
^
にげ 出し たい と さえ 思う 。
1075
,913,102: 蠣殻 は さ いしょ この 附近 に 多く 取れ た と いう だけ で なく 、 石 の ちっとも ない 地方 だ から 、 これ も 藁葺 き と 同様 に 、 その 代り に 用い はじめ た もの らしく 、 石 より は かるく て 都合 の よい こと も あっ た が 、 石 に は もと 防火 の 目的 は なく 、 ただ 屋根 板 の 風 に 吹き飛ばさ れる の を 、 押えよ う と いう だけ の 趣意 で あっ て 、 火事 に は むしろ この 石 の おち て くる の が あぶなく 、 早く
^
にげ 出す ひつ よう さえ あっ た 。
背負い込む
(背負う.込む)
延べ語数:
6
0084
,26,24: 二 人 が 自動車 旅行 に 出 て 行く と 二 日 と たた ない うち に 、 君たち は たいへん な 苦労 を
^
背負い こむ こと に なる ん だって よ 」
0084
,657,12: 「 ふうん “ 二 日 後 に 僕 たち が 厄介 を
^
背負い こむ だろ う ” など という あれ だ ね 。
0098
,993,38: 昨 旦 二 里 ほど ある 実家 の 秋 祭 に 帰っ た が 、 一 晩 宿り で 百 合 根 、 もち 米 、 あずき 、 あら れ 、 とち 餅 、 白 餅 など を
^
背負い こん で 戻っ て 来る と 、 こっそり 裏口 から 持っ て 来 て くれ た 。
0555
,426,6: あんた も また 、 無鉄砲 に
^
背負い こみ すぎ てる よう です けれど 、 まあ 今 の ところ 、 なんとか 辛 棒 する ん です ね 。
1041
,901,15: 理由 は 、 「 アメリカ が 勝っ たら 、 また ひとつ やしなう べき 国 を
^
背負い こむ こと に なる から 」 な の だ 。
1072
,1969,20: また 土蔵 の 二 階 で ピイピイ 泣い て いる らしい が 、 阿 能 、 この間 、 てめえ が
^
背負い こん で 来 た あれ だけ は 、 余計 もん だっ た なあ 」
染み出す
(染みる.出す)
延べ語数:
6
0060
,4662,17: 腕 も 首 も 胸 も 太い 西 を 包む 空気 が 、 彼 の 内 から
^
染み 出し て くる 圧力 を 受け て じっとり と 密度 を 増し て い た 。
0098
,1042,16: 妻 と 村 と に 絞め つけ られ た 脂肪 が 、 赭 黒く 顔 に
^
滲み 出し 、 髭 も 伸び 放題 だ 。
1073
,6844,2: 骨髄 から
^
滲み 出し て 面 に たたえる 彼 へ の 憎悪 と 、 警戒 と 、 そして 忘れ 難い 怨み に 燃える 眼 は 、 到底 、 不 死人 が いたずら に 努め て いる 煽動 の 眼 など と は 比較 に なら ない もの で ある 。
1127
,2,22: しかも それ は 決して 付け焼刃 で は なく 、 あの 明哲 冷厳 な ホームズ が 、 心から 音楽 を 愛する 態度 が
^
沁み 出し て 、 ほほ笑ま し きもの を さえ 感じ させる の で ある 。
1136
,57,18: 血 は ぺ ーパーナイフ の 突っ 立っ た あたり から 、 牡丹 の 花 の よう に
^
滲み 出し て 、 首 から 側 腹 に 及ん で おり ます が 、 恋 の 技巧 以外 に 、 何 ん の 取柄 も なかっ た 女 —— 凡そ 人間らしい 温かい 血 など を 持っ て い そう も なかっ た 女 から こんなに 血 の 出 て いる の が 、 かえって 不思議 な 位 —— それにしても 、 血 を 失っ た 死体 に 残る 不思議 な 妖女 性 の 美し さ は 、 この 女 の 舞台 を 知っ て いる 者 も 、 思わず 感歎 の 声 を 漏らし た ほど です 。
1173
,337,30: 群れ 立つ 樹 々 の 梢 が 日光 の 直射 を さえぎっ て い た が 、 それでも むんむん する 草いきれ で 、 暫く 歩く と 汗 が 背筋 に
^
滲み 出し て 来 た 。
転がり出す
(転がる.出す)
延べ語数:
6
0055
,1853,2: 小石 は
^
転がり 出す と 、 果てし が ない 。
0069
,59,8: もっと 上 に あっ た の が 、
^
ころがり だし て 、 ここ まで 来 て 停っ た ん だ と 思う 」
0071
,58,8: もっと 上 に あっ た の が 、
^
ころがり だし て 、 ここ まで 来 て 停っ た ん だ と 思う 」
0079
,1543,10: 間もなく 樽 は 横 に たおれ て 、 ごろごろ
^
ころがり だし た 。
0112
,182,21: フッ と おそわれ た 様 に 指先 が ふるえる と わけ の わから ない 丸い もの が 頭 の 中 を
^
ころがり 出し た 。
0985
,454,4: ( ゴロゴロ ゴロ と
^
ころがり 出し て 床 へ 落ち た 芋 の 二つ 三つ を 拾い 取っ て ) へえ !
腫れ上る
(腫れる.上る)
延べ語数:
6
0033
,179,19: 翌朝 、 鏡 を 見る と 、 目 を そむけ たい くらい に 鼻 が 赤く 、 大きく
^
はれ 上っ て い て 、 鬱々 として 楽しま ず 、 朝 の 食卓 に つい た 時 、 家 の 者 が 、
0059
,497,10: 左 の 眼 から 頬 へ かけ て 紫色 に
^
はれ 上り 、 血 が にじん で いる 。
0059
,559,1: 醜く
^
はれ 上っ た 顔 は 何 か 狂暴 めい て い た 。
0109
,156,23: 男 で ある の か 、 女 で ある の か 、 殆ど 区別 も つか ない 程 、 顔 が くちゃくちゃ に
^
腫れ 上っ て 、 随 って 眼 は 糸 の よう に 細 まり 、 唇 は 思いきり 爛れ 、 それ に 、 痛々しい 肢体 を 露出 さ せ 、 虫の息 で 彼等 は 横 わっ て いる の で あっ た 。
0455
,57,14: 七 八月 の よう な 大 暴風雨 の 後 、 梅雨 が すっかり
^
はれ 上っ た 。
0504
,213,27: 眠り の 不足 な の と 心 に 深く 喰い 込 で 居る 悲し さ の ため に 私 の 顔 は 青く 眼 が 赤く
^
はれ 上っ て 居 た 。
震え上る
(震える.上る)
延べ語数:
6
0029
,45,187: たった いちど 、 夫 の ところ へ お客様 が おいで に なっ て い た 時 、 いま の マサ子 が 三つ くらい の 頃 でし た かしら 、 お客様 の ところ へ 這っ て 行き 、 お客様 の お茶 を こぼし た と やら で 、 私 を 呼ん だ らしい のに 、 私 は お勝手 で ばたばた 七 輪 を 煽い で い た ので 聞え ず 、 返事 を し なかっ たら 、 夫 は 、 その 時 だけ は 、 ものすごい 顔 を し て マサ子 を 抱い て お勝手 へ 来 て 、 マサ子 を 板の間 に おろし て 、 それから 、 殺気立っ た 眼 つき で 私 を にらみ 、 しばらく 棒立ち に なっ て い らし て 、 一 こと も 何 も おっしゃら ず 、 やがて くるり と 私 に 背 を 向け て お 部屋 の ほう へ 行き 、 ピシャリ 、 と 私 の 骨 の ずい まで 響く よう な 、 実に するどい 強い 音 を 立て て 、 お 部屋 の 襖 を しめ まし た ので 、 私 は 男 の おそろし さ に
^
震え 上り まし た 。
0053
,2700,16: が 、 —— いざ という 時 に なっ た 今 、 鈴子 は さすが に
^
ふるえ 上っ て い た 。
0054
,631,26: 虫 も 殺さ ぬ 顔 を し て いる が 、 二の腕 に 刺青 が あり 、 それ を 見れ ば 、 どんな 中学生 も
^
ふるえ 上っ て しまう 。
0861
,267,4: 供 の 者 は
^
ふるえ 上っ て 江戸 へ 帰る と 言い だし た 。
1078
,212,40: ヒマラヤ で は 、 この 前年 、 即ち 一昨年 に も 、 アッサム 州 の 密林 の 中 に 、 体長 九 十 呎 、 身丈 け 二 十 呎 の 怪獣 が 出現 し て 、 住民 を
^
震え 上ら せ た という 話 が ある 。
1145
,166,3: 葉子 は
^
ふるえ 上り まし た 。
転げ込む
(転げる.込む)
延べ語数:
6
0023
,31,18: など と 大声 で 言い 、 奥さま は それ を 皆 まで 聞か ず 、 お勝手 へ
^
ころげ 込む よう に 走っ て 来 て 、
0083
,318,11: 私 は 毎夜 遅く 、 へとへと に なっ て 住居 へ
^
転げ こむ よう に 戻る の が 常 だっ た 。
0507
,254,51: と 云い すて て 只 っ た 一 人 足元 を 見 ながら 、 沈ん だ 、 重い 気持 で 、 静か に 歩い て 居る と 小石 が ひどい 勢 で 飛ん で 来 て 、 私 の すぐ 足元 で 白い ほこり を あげ 、 わき の 叢 に
^
ころげ 込ん で 仕舞っ た 。
0540
,461,10: 彼女 を 突き 落す か 、 彼女 と 一緒 に
^
転げ こむ か 。
0544
,321,38: いま 、 彼女 を 押し倒し て 、 押えつけ て 、 ぶん殴る か 、 暴行 する か … … 抵抗 し て くれれ ば いい が … … いや 、 たぶん 、 な ま 温い 泥沼 に 一緒 に
^
転げ こむ ばかり だろ う 。
0985
,773,10: もっとも 、 私 自身 が こうして 此 の 家 に
^
ころげ 込ん で 住ま し て もらっ てる ぶん ざいで 、 又 ぞ ろ お せいさん まで 引っぱっ て 来る の が 身の程知らず だ と 言わ れれ ば 一言 も 無い が ね 、 ハハハ 。
執り上げる
(執る.上げる)
延べ語数:
6
0637
,186,8: 新聞紙 は 概ね 共学 による 新 問題 として
^
執り あげ て いる が 、 所詮 男女 の ある ところ 恋愛 は 自然 の こと で あり 、 恋愛 を た ゞ ち に 不義 と みる 日本 古来 の 思想 が 正 理 で ない 限り は 、 恋愛 事件 が 共学 に 影響 を もたらす こと は 有り得 ない 。
0672
,732,4: 私 は オチョウシ を
^
執り あげ て 久須美 に さし 、 田代 さん に さす 。
0759
,1858,5: 青木 は それ を
^
執り あげ た 。
0766
,106,22: つまり 、 美 に対する 嫉妬 、 ある 階級 へ の 反感 、 という よう な こと は 、 その 一つ を
^
執り あげ て 言葉 の 真実 を 主張 する に は 、 微妙 に すぎる もの で ある 。
0769
,212,46: 主人 や 親 に 抵抗 する の を 悪事 と 見る の は 、 古来 の 風習 で ある が 、 召し 使わ れる 者 や 子供 に も 悲しく 切ない 理 の ある もの で 、 カサ に かかっ て 理 を 理 として
^
執り あげる こと を 忘れ て 特権 を ふり 廻す 。
0799
,105,13: すこし 離れ た ところ に 折 葉 さん が 父 の 日記 を
^
執り あげ て 読ん で い まし た 。
乾き上がる
(乾く.上がる)
延べ語数:
6
0141
,13768,11: 哀傷 は 、 多 計 代 の こころ を 苦しめ 、
^
乾き あがら せ 、 病的 に 過敏 に し て いる けれども 、 それ を しっとり と 和らげ 無慾 と する 作用 と なっ て は い ない 。
0141
,22405,6: メーデー が すぎる と 急 に
^
乾き あがっ て 昼間 は 埃 っぽく なる モスクヷ の 夏 と ちがっ て 、 パリ の 空気 は 乾い て 燃え はじめ て も 、 埃 っぽ さ は 少なかっ た 。
0141
,22595,15: その 手っとり早い 簡単 さ の なか に は 、 伸子 の 心 の 涙 を
^
乾き あがら せる 生活 の 容赦 な さ が ある 。
0142
,850,12: それにしても 、 何と 二 階 の 座敷 は 暑く て 、
^
乾き あがっ て い た だろ う !
0142
,868,5: 寝台 を みる と 、
^
乾き あがっ て 、 心 の やり場 も なかっ た 四 一 年 の 夏 が そこ に まざまざ と 泛 び 上る の で あっ た 。
0624
,154,29: 胸 の 灯 も 芸術 も 希望 の 光 も みんな 消え て 、 生活 自体 が 道ばた の 馬糞 の よう に グチャグチャ に 踏みしだか れ て 、
^
乾き あがっ て 風 に 吹か れ て 飛び ちり 跡形 も なくなっ て 行く 。
洗い上げる
(洗う.上げる)
延べ語数:
6
0087
,2207,40: また その 缶詰 が 、 彼 の 死 に 関係 が ある の か どう か も 、 まだ 分っ て い ない が 、 帆 村 探偵 は この 缶詰 に 非常 な 興味 を 持ち 、 とことん まで
^
洗い あげる 決心 で いる 。
0098
,2985,0:
^
洗い あげ た 大根 の 輪 に 包ま れ た 清江 が まだ 水 の 傍 に 跼ん で いる 。
0947
,1090,10: 髪 を やり っぱなし に し 、 シャボン で
^
洗い あげ た よう に 清潔 な 顔 に 、 クッキリ 眉 だけ かい て いる 。
0948
,947,7: 徹底的 に ロッジ の 中 を
^
洗い あげ た ふう で 、 家具 は みな ひっくりかえさ れ 、 曳 出し という 曳 出し は 口 を あき 、 颱風 でも 吹き ぬけ て 行っ た よう な ひどい よう す に なっ て い た 。
0986
,34,39: と同時に それ は 、 この 数 年来 、 われわれ が 突入 し き たった わが国 未 曽 有 の 国難 に 処し て 国民 の 一 人 一 人 として の 私 ども が 、 身 を もっ て
^
洗い あげ て 来 た 民族 的 自覚 の 絶 決算 として の 実感 で あっ た の で あり ます 。
1072
,5191,58: —— そう 、 聞い て いる の か 、 否 か 、 越前 守 の 面 上 に は 、 何 も 、 はた から 読み うる ほど な 顔 いろ も 見え ず 、 この 一室 は 、 かく てこ の 事件 の 全貌 を 、 個々 に も 、 外廓 から も 、 根本 的 に
^
洗い あげる べき 、 一大 吟味 室 と は なっ て い た の で ある 。
吸い上げる
(吸う.上げる)
延べ語数:
6
0079
,2504,12: ことに 、 イハ の ところ は 、 毛管 現象 で 水 を
^
吸い あげ て ふくれ 、 この 部分 は 重く なり ます 。
0268
,53,55: 原因 と 結果 と は 互に 作用 し あっ て いる から 、 もしも すべて の 女性 が 妻 で あり 母 で ある こと によって 、 いよいよ 勤労 生活 に 安定 が 保障 さ れ て いる よう な 社会 なら ば 、 したがって 、 太い 潮 が 細々 と し た 流れ を
^
吸い あげ て しまう よう な 金 づまりだの 、 手 に もっ て いる 御飯 の 茶碗 を はたき 落さ れる よう な 馘首 が おこる 原因 も 減る こと は 明白 で ある 。
0315
,138,45: その かわり 、 大 規模 な 金 と 力 で 行う その 作業 に 便乗 し て 、 原 地 の 独占 資本 家 たち で ある 日本 の 資本 家 も 、 戦前 に 比べ て より 少い と は 云え ない 利潤 を
^
吸い あげ て ゆく 可能 性 を 見出し た 。
0579
,351,14: エンジン は 軽快 な 音 を 立て 、 池 の 水 は ポンプ に
^
吸い あげ られ て 、 徐々に 減っ て ゆき まし た 。
0948
,1390,19: 威勢 よく 燃え あがっ た 松 薪 の 炎 が 、 鞴 の よう な 音 を たて て
^
吸い あげ られ て いく 。
0986
,477,21: だって 、 とにかく 、 焦土 戦術 と いう ので 、 国内 の 物資 は あらい ざらい 、 その 方 へ
^
吸い あげ て しまっ た ん だ から ねえ 。
雇い入れる
(雇う.入れる)
延べ語数:
6
0060
,5434,5: ラス キン は 人 を
^
雇い 入れ て 会社 を 作り 、 マニュアル 制作 を 本格 的 に 請け負う よう に なっ た 。
0060
,6815,7: カム ラット は 他 の エンジニア を
^
雇い 入れ 、 ウォズニアック を 督促 し て 端末 の 製品 化 に 向け て 準備 を 進めよ う と し た が 、 ウォズニアック の 腰 は すっかり 引け て い た 。
0139
,204,11: 広 治 一 人 に なっ た ので 新しく 仲仕 を
^
雇い 入れ た 。
0333
,27,18: テラス 、 ロマンス 類 が 、 もと の 軍 情報 部 に 働い て い た 人 を
^
やとい 入れ て 、 戦時 秘史 だの 反 民主 的 な 雰囲気 を 匂わせ はじめる と 、 その 風潮 は 無 差別 に ぱっと ひろがっ て 二・二六事件 記事 の 合理 化 さ れ た 更生 から 文学 に まで 波及 し 「 軍艦 大和 」 の よう に 問題 と なる 作品 を うん だり し た 。
0759
,5403,2: ルミ子 を
^
雇い 入れる とき 、 男 主人 が なんとなく 真剣 な 顔 付 で 、
0783
,158,13: 男 の 声 は ききとれ なかっ た が 、 どういう 筋 から
^
雇い 入れ た か 訊い た らしい 。
干込む
(干る.込む)
延べ語数:
6
0667
,1375,3: 一 年 くら
^
ひ こむ の と 、 一 万 円 とど つ ちがい ゝ ね 」
0667
,1425,32: 私 だ つ たら 、 三月 くら ひこ ん で 百 万 、 半年 くら ひこ ん で 二 百 万 、 その 半分 を 今 、 あと の 半分 は くら
^
ひ こむ 直前 に いただか なき や 。
0667
,1953,6: 闇 の 紙 を シコタマ 買
^
ひ こむ 狸 の くせ に 、 い ゝ 加減 に しろ 。
0667
,2118,19: すると 、 養 神道 施術 本部 の 前 へ き た から 、 急 に 中 へ す
^
ひ こま れ た 。
0676
,13,14: 穏やか だ が 、 突きつめ た ヒロシ の 意志 が その 中 へ 食
^
ひ こむ やう で あつ た 。
0676
,446,34: 逃がし て なる もの か と 、 とつ さ に 夏川 は ムンズ と 組みつい た が 、 ヒロシ の 痩せ て 細い こと 、 たわい も なく 腕 の 中 へ 吸
^
ひ こま れ て 、 あんまり 思ひ つめ て 組みつい た もの だ から 、 あまり の アッケ な さ と あまり の 軽 さ に 拍子抜け が し て ハッ と し た もの だ 。
叫び出す
(叫ぶ.出す)
延べ語数:
6
0557
,356,26: 泥酔 後 の 深夜 、 ふと 眼 覚め て 、 気恥しい こと を ぽつり と 思い出す 、 あの 気持ち に 似 て い て 、 なにか
^
叫び だし たかっ た 。
0597
,2319,22: 何 が どう し た の か 分ら なかっ た が 、 須田 が もう すっかり 酔っ払っ て 、 涙声 で
^
叫び だし た 。
0784
,124,10: 時々 あら ぬ 方 を 見 て 、 そう
^
叫び だし た が 、 そこ に は 誰 も 居ら ず 、 常に 何 か 夢 に 脅 やかさ れ て いる よう で あっ た 。
0947
,324,5: と 、 いく ども
^
叫び だし そう に なっ た 。
0947
,330,10: 崖 端 へ 走り だし て 、 大きな 声 で
^
叫び だし そう で 、 不安 で たまらない 。
0953
,168,25: 僕 は 知ら ぬ 存ぜ ぬ と いっ て い た が 、 腕 の 関節 が 脱臼 しかけ た ので 、 しどろもどろ に
^
叫び だし た 。
射込む
(射る.込む)
延べ語数:
6
0144
,92,33: が 、 この 鋭い 刺 の ある よう な 緑色 の 眼 を し た 老人 は 、 一目 見 た とき から ゴーリキイ の 心 に 本能 的 な 憎 み を
^
射 込ん だ と 同時に 、 この 祖父 を 家長 と いただい て 生活 する 伯父 二 人 と その 妻子 、 祖母 さん に 母親 、 職人 達 という 一大 家族 の 日暮し は 、 幼い ゴーリキイ にとって 悪夢 の よう な 印象 を 与え た 。
0213
,9,45: 第 一 次 大戦 の 前後 に 書か れ た 作品 で 、 イギリス の 人 たち が 、 十 九 世紀 から もち つづけ て 来 た 家庭 、 結婚 について の 形式 的 な 習慣 に 、 新しく 深い ヒューマニティー の 光 を
^
射 こん だ 作品 で あっ た 。
0441
,54,12: 朝 、 日 が 昇る と 一緒 に 硝子 窓 から
^
射 込む 光線 が 縞 に 成っ て 寝室 に 流れ込む ほど 、 建物 も 粗末 だっ た 。
0686
,322,7: 他殺 説 の 根拠 は タマ の
^
射 こま れ た の が コメカミ より も やや 後方 で 、 斜め 後方 から 射た れ て いる こと 。
0732
,2004,32: ビジネス と あれ ば スパイ を 辞さ ぬ ツル子 で あっ た が 、 あいにく の こと に 翼 の 生え た イタズラッ 子 が 胸 に 弓 の 矢 を
^
射 こん で しまっ た から 仕方 が ない 。
1073
,5519,4: 「 あれ へ 、
^
射 込ん で みろ 」
誘い込む
(誘う.込む)
延べ語数:
6
0141
,6226,3: その 雰囲気 に
^
誘い こま れ 、 心 を まかせ て い た 伸子 は 、 やがて 蒼 ざめ 、 痛 さ に たえがたい ところ が ある よう に 椅子 の 上 で 胸 を おさえ た 。
0168
,84,32: レーニングラード の 市民 たち は 、 はじめ 求め て い た 快活 な 爽やか な ハァハァ 笑い から 、 いつしか ゾシチェンコ ご のみ の 、 ゲラゲラ 笑い 、 ヒヒ ヒヒ 笑い に
^
誘い こま れ た の で あっ たろ う 。
0327
,3,57: 苦しい 生活 の あえぎ から 、 せめて あれ が い たら と 思う 親 の 心 、 あの ひと さえ い て 働い て くれ たら 、 と 切実 に 思う 妻 たち の 心 を 、 国内 の 生活 の 確保 を 求める 方向 から そらし て 、 涙 まじり に かきくどく 封建 の しぐさ に
^
誘い こん で 、 人情 を 反 ソ 的 な 気分 に 利用 し た やり かた は 露骨 だっ た 。
0421
,13,72: そして 、 一 九 二 八 年 三月 十 五 日 、 三 ・ 一 五 として 歴史 的 に 知ら れ て いる 事件 の ころ から 共産党 の 組織 に 全国 的 に はいり はじめ て い た 警察 スパイ が 、 最も あからさま に 活躍 し て 、 様々 の 金銭 問題 、 拐帯 事件 、 男女 問題 を 挑発 し 、 共産 党員 を 破廉恥 な 行為 へ
^
誘い こみ ながら 次 から 次 へ と 組織 を 売っ て は 殺さ せ て い た 年 で あっ た 。
0818
,445,61: 東海道 の 海 で は 大謀網 という もの を 仕掛け て 魚 を とる が 、 松島 の 海 で は 、 それ に 似 て は いる が 、 もっと 手 の こん だ 八幡 の ヤブ 知らず の よう な もの を 海中 に 仕掛け 、 魚 の 周 游 性 を 利用 し て イケス の 中 へ
^
誘い こむ 方法 を 用い て い た 。
0818
,448,16: 松島 の は 可愛 いい イケス の よう な ところ へ 小 魚 を 丁重 に
^
誘い こむ という 、 策略 的 で 芸 が こまかい 大奥 の 局 が 案出 し た 漁法 の よう な もの で あっ た 。
巻き上る
(巻く.上る)
延べ語数:
6
0141
,19748,9: ある 日 の 正餐 の とき 見 たら 、
^
巻き 上っ て い た 彼 の 栗毛 の 髭 は 、 平凡 な チョビ 髭 に きり ちぢめ られ て い た 。
0577
,26,7: 火焔 は 崖 に 沿っ て
^
巻き 上り まし た 。
0577
,29,14: 或 る 寮 に なっ てる 大きな 建物 から 、 最も 大きな 火焔 が
^
巻き 上り まし た 。
0577
,32,16: その 茂み に 沿っ て 、 火焔 は 高 さ を 競う か の よう に
^
巻き 上り まし た 。
0577
,38,34: だが 、 燃え て しまっ た という の で は なく 、 焔 に 包ま れ た と いう が 本当 で あり まし て 、 やがて その 焔 も 衰え 、 崖 から
^
巻き 上る 焔 も 衰え まし た 。
1038
,84,10: 途端 に 、 蒲団 の 中 から 白い 煙 が
^
捲き 上り 、 きな臭い 匂 が 鼻 を 突い た 。
狂い出す
(狂う.出す)
延べ語数:
6
0109
,133,14: 暫く 鎮まっ て い た 向 岸 の 火 が 、 何時の間にか また
^
狂い 出し た 。
0624
,49,24: それでも 常 は たしなみ の ある 品 の 良い 婆さん な の だ が 、 何 が さて 一方 なら ぬ ヒステリイ で 、
^
狂い 出す と 気違い 以上 に 獰猛 で 三 人 の 気違い の うち 婆さん の 叫喚 が 頭 ぬけ て 騒がしく 病的 だっ た 。
0947
,2754,73: 「 そこ まで の こと は 、 あたし も 知ら ない けど 、 それ に は それだけ の わけ が ある ん でしょ う よ … … この間 、 アメリカ の ウラニウム ・ ラッシュ の 話 を 聞い た けど 、 ガイガー計数管 ひとつ で 、 千 万 ドル も ころげこん だ という よう な 前例 が いくつ も ある そう だ から 、 あれ に ひっかかる と 、 正気 な 頭 も 、
^
狂い だす もの らしい わ 」
0947
,3921,58: あの 鉱山 に 何 百 万 円 か かけ て 三 百 尺 も 掘っ たら 、 十 二 億 以上 の もの が 出る かも 知れ ない が 、 それ は 未来 の こと で 、 現実 は 零 に 近い … … 十 三 億 という の は 、 相当 、 しっかり し た 頭 でも
^
狂い ださ せる に 足る 金 だ から 、 有頂天 に し た あと で 、 じつは 零 だっ た という よう な 話 なら 、 聞か せ ない ほう が マシ だ と 思っ て 、 きょう まで 、 ひと言 も 言い ませ ん でし た 」
1073
,4565,1:
^
狂い だし た 火 は 果て も なく ひろまっ て ゆく 。
1073
,5255,42: 二ノ 柵 門 も 、 館 の 正門 も 、 はや 炎 に くるま れ 、 領下 の 火 ばかり に とどまら ず 、 将門 の 妻子 が 住ん で いる 北 ノ 殿 まで 、 炎 は 、 余す なく
^
狂い 出し た 。
沸き出す
(沸く.出す)
延べ語数:
6
0089
,739,7: と 、 下 から 清水 が こんこん
^
わき 出し て … … 。
0138
,517,2: 虱 が
^
わき 出し た 。
0430
,9,13: 春 の 暖 さ が 、 地面 の 底 から 、 しんしん と
^
わき 出し て 、 永い 冬 の 間中 、 いてつい て 、 下駄 の 歯 の 折れ そう に なっ て 居 た 土 を 、 やわらげ て 行く から な の で ある 。
0510
,436,55: 細く しなやか な 銀笛 は 赤い 詩人 の 唇 に よせ られ まし た 、 白い ペン を もつ より ほか に しら ない きゃしゃ な 十 の 指 は その 夕やみ の 中 に 動い て 小さい 金具 の 歌 々 から は ゆるい なつかしい 夕暮 の 空 に ふさわしい 音 が ふるえ ながら
^
わき 出し まし た 。
0667
,1312,12: 芸 の ない 同類 ども が にわかに ボー フラ と 一緒 に
^
わき だし て 裏通り の 裏口 を ウロウロ キョロキョロ する 、 とたんに 最上 清人 の 方 が この 同類 から 脱退 し た の は 、 即ち 彼 が 礼服 を き た メフィストフェレス に なつ た から で 、 メフィストフェレス といふ もの は 、 厭世 家 で 、 同時に 巨万 の 財宝 を 地下 に 貯 へ て ゐる もの な の で ある 。
0820
,65,15: その 新 火口 の テッペン から 、 バク ハツ につれて 熔岩 が モロ モロ
^
わき だす の だろ う と 思う と 、 さ に あら ず だ そう だ ね 。
抜き出す
(抜く.出す)
延べ語数:
6
0081
,3922,5: モレロ は 弾 を
^
ぬき 出す と 、 その 仕事 に かかっ た 。
0112
,1463,19: うす 笑 を し ながら 好奇 心 に ふるえ ながら 人さし指 と 拇指 と の 間 に はさん で
^
ぬき 出し た 。
0141
,2239,30: 伸子 は 、 針 を さし たつ くろい もの を ブルーズ の 膝 の 上 に のせ た まま 、 一 遍 よん だ 手紙 を また 封筒 から
^
ぬき 出し た 。
0155
,14,0:
^
ぬき 出し て みる と 、 その 「 春桃 」 は 新本 で は なく 、 誰か が 金沢 市 の 本屋 で 買っ た もの で あっ た 。
0194
,94,64: 手 に 入る もの は 、 プロレタリア 文学 運動 を 何処 か で ゆがめ て いわゆる 自己 批判 し た もの や 、 反対 的 立場 から 観察 し た よう な もの が 多く て 、 熱心 に 、 理性 的 な 発展 的 文学 の 方向 を さぐっ て い た 人々 は 、 まるで 屑糸 の 中 から 使える 糸 を
^
ぬき 出し て 縫物 を する よう に 、 銘々 の 生長 を おし て き て い ます 。
0545
,9,21: 鉢 に 盛っ た 鶏卵 が 少し 気 に なる が 、 彼女 に は 、 卵 の 黄身 だけ を
^
ぬき 出し て すする 癖 が ある ので 、 その 癖 を 大目 に 見 て も よかろ う 。
飛び出す
(飛ぶ.出す)
延べ語数:
6
0068
,386,15: オジさん の 話 で は 、 私 に 、 二 度目 に 家 を
^
とび 出さ れ た 桂子 は 、 その 日 、 アドルム を 買っ て き て 熟睡 し 、 翌日 の 昼 頃 まで 死ん だ よう に 眠っ た 後 、 フラフラ 表 に 出 、 見知らぬ 若い 男 と 帰っ て き た 。
0081
,2697,10: それ に 気がつい て 、 マルタン は 天幕 から
^
とび 出す と 、 大声 で 彼ら を 呼び とめ た 。
0089
,903,12: だが 、 次 の 瞬間 、 八木 少年 は 前 へ
^
とび 出す と 、 死神 の 面 を かぶっ た 囚人 の 膝 に 、 がばと すがりつい た 。
0612
,349,15: 収容 所 で は 、 しつけ が やかましく て うるさい が 、 街 へ
^
とび 出せ ば 好き 勝手 な こと が できる から で あろ う か ?
1000
,1186,20: 屍骸 の 肉 を 貪っ て い た らしい 犬 が 一 匹 、 不意 に 叢 の 間 から
^
跳び 出し て 慌て ゝ 何処 か へ 逃げ 去っ た が 、 父 は そんな もの に も 眼 も くれ なかっ た 。
1001
,41,28: その 女 の わりこみ を 許し ます か と 相談 を もちかけ た 、 だめ だ 、 ひつ こめ 、 この 心臓 女 、 など の 罵声 が
^
とび 出す 。
撃ち出す
(撃つ.出す)
延べ語数:
6
0060
,2806,0:
^
撃ち 出し た 砲弾 が 大気 の 条件 によって どんな 影響 を 受け 、 初速 や 発射 角度 など に 応じ て どの よう な 軌跡 を 描い て どこ に 着弾 する か を 示す 弾道 数 表 作り を 高速 化 する 目的 で 、 一 九 四 三 年 に 開発 が 始まっ た 。
0071
,1502,13: この 機銃 は 、 普通 の よう に 金属 の 弾丸 を
^
射ち 出す 機銃 で は なかっ た 。
0071
,1503,10: これ に 使っ て いる 弾丸 は 、 銃口 から
^
射ち 出さ れる と 同時に 、 その 弾丸 の 中 で 摂氏 五 百 度 の 熱 を 発生 する よう に なっ て い た 。
0141
,3634,7: 手すり も コンクリート で 武 骨 に
^
うち 出さ れ て いる 。
0141
,10173,18: その 美しい 糸杉 の 生垣 も 早咲き の イギリス 水仙 の 花 も 、 繊細 な 唐草 を
^
うち 出し た 鉄 の 門扉 を とおし て 、 往来 から 見える の だっ た 。
0207
,11,34: アン ネット において は ロマン・ロラン は 男 と 同様 な 人間 で あり 、 人間 の 男 が 男 で ある とおり に 、 人間 の 女 が 女 で ある 女らし さ を
^
うち 出そ う と し た 。
泳ぎ出す
(泳ぐ.出す)
延べ語数:
6
0060
,16,7: 大きな 新しい 海 に 、 これから
^
泳ぎ 出し て いく よう な 気分 だ 。
0084
,1386,11: 「 さっき 僕 は パイナップル の 一片 が 空中 を ゆらゆら
^
泳ぎ だし た もん だ から 、 フォーク を もっ て 追 駆け まわし た の さ 。
0771
,418,7: 五 兵衛 が ヨロ け て
^
泳ぎ だし て から 、 やがて 横っとび に 虚無僧 が 抱き か ゝ える まで 見 て い た 者 が 三 名 い た 。
0948
,983,24: 「 そう は いう が 、 あいつ は ひどく 敏感 だ から 、 かん た ん に は 欺 せ ない よ … …
^
泳ぎ だす どころか 、 昨夜 は バンガロー で 朝 まで 眼 を あい て い た 」
1145
,4,62: 若 かり し 頃 は ヴェルレエヌ 風 の 詩 を 作っ て 、 一部 の 間 から やん や と 言わ れ まし た が 、 「 喝采 を 止し て くれ 、 私 の 思想 は 皆 翻訳 物 に 過ぎ ない の だ から 」 など と 憎々しい 毒 を 言っ て 詩壇 から 遠ざかり 、 その後 実業 界 に
^
泳ぎ 出し て 、 亡父 の 遺産 と 名声 を 資本 に 、 かなり の ところ まで 成功 を し まし た が 、 あの 忌わしい 大 戦争 が 始まる と 、 何 を 感じ た か 、 実 業界 とも 縁 を 絶ち 、 近頃 で は 何とか 映画 会社 の 重役 に 納まり 、 プロデューサー として 再 出発 する の だ と 、 少く とも 本人 は 意気込ん で いる という —— それ が この 話し手 戸田 樹 一 の 正体 で あり ます 。
1171
,2332,12: この まま 服 を 脱い で 裸 に なり 、 沖 に
^
泳ぎ 出す 。
泣き込む
(泣く.込む)
延べ語数:
6
0034
,269,8: そんな 時 、 道端 の 百姓 家 へ
^
泣き こん で 事情 を 打ち明ける と 、 食事 を 恵ん で くれる 親切 な お 内儀 さん も あり まし た 。
0068
,79,14: すると 妻 は 子供 たち を 連れ 、 すぐ 東京 の 実家 に
^
泣き こみ に いっ た 。
0808
,2,14: と 云っ て 、 馬 吉 の オカカ が 庄屋 の ところ へ
^
泣き こん だ 。
0853
,325,13: そこで 鬱憤 も ある ところ へ 、 再び 女房 が ワッ と
^
泣き こん で き た から 、 大いに 同情 し 、 行く ところ が ない から 泊め て 、 と 言う が 、 脛 カジリ の 大学生 で は 両親 の 手前 も 女 は 泊め られ ない 、 そん なら 一緒 に 旅館 へ 泊り に 行き ましょ う と 、 元々 その 気 が あっ て の こと で 、 手 に 手 を とっ て 失踪 し て しまっ た 。
1073
,6825,3: と 、
^
泣き こん で 来 た の で あっ た 。
1073
,7131,29: しかし 、 常陸 の 国 庁 に 勤め て い た 府 官 が 、 主人 相馬 殿 ( 将門 ) に すがっ て 、 豊田 の 館 に
^
泣き こん で 来 て いる こと を 御存知 か 。
続き出す
(続く.出す)
延べ語数:
6
0002
,661,10: 「 あの 宮 様 なら 、 私 たち とも 血縁
^
つづき だし 、 姫宮 の 家庭 教師 を かね て 、 御 奉公 に あがっ て も 、 かず子 が 、 そんなに 淋しく 窮屈 な 思い を せ ず に すむ だろ う 、 と おっしゃっ て いる の です 」
0034
,240,6: ところが 偶然 という もの は
^
続き だし たら 切り の ない もの で 、 そして また 、 それ が この 世の中 に 生き て 行く おもしろ さ で ある わけ です が 、 ある 日 、 文子 が 客 と いっしょ に 白浜 へ 遠出 を し て き て 、 そして 泊っ た の が 何と 私 の 勤め て いる 宿屋 だっ た 。
0053
,1486,5: 「 偶然 という やつ は
^
続き 出す と 、 きり が ない ん だ よ 」
0054
,1105,13: しかも 、 偶然 の 面白 さ という もの は 、 こいつ が
^
続き 出す と きり が ない という 点 に ある 。
0054
,1308,8: —— 即ち 、 偶然 という もの は 、
^
続き 出す と きり が ない … … と 。
0054
,2990,6: 「 偶然 という もの は 、
^
続き だす と きり が ない 」
抜け落ちる
(抜ける.落ちる)
延べ語数:
5
0733
,25,17: ずいぶん 頑堅 らしい 田舎 づくり の 建物 で あっ た が 、 よく まア 二 階 が
^
ぬけ 落ち た もの だ 、 と 私 は 不思議 な 思い で あっ た 。
0759
,6300,7: ルミ子 は 全身 の 力 が
^
ぬけ 落ちる よう な 落胆 を 感じ た 。
0808
,204,9: シン から ねむたく なっ たり 、 力 が スッカリ
^
ぬけ おち て 身動き を する の も イヤ に なる 。
0850
,151,24: けれども 、 あの 希望 に みち た 時期 に 、 なぜ 太陽 を ふり 仰ぎ 青空 を いっぱい に あび て いる 思い が
^
ぬけ 落ち て いる の だろ う か 。
0981
,1279,4: こわれ 、 流れ 、
^
ぬけ 落ち て 行く もの が ある
撫で上げる
(撫でる.上げる)
延べ語数:
5
0114
,214,17: 笑い ながら 濃い 長い 髪 が 額 へ 落ち かかっ て 来る の を 平手 で
^
撫で 上げ 撫で 上げ し ながら 窓 の 外 に しげる 楓 の 若 葉越し に せわしく 動い て 居る 隣り の 家 の 女中 の 黒い 影 坊 師 を 見 て 居 た 。
0138
,413,8: いがぐり 頭 を 片手 で 後 から
^
撫で あげ 、 唇 を かむ よう に し 、
0141
,499,7: と 例 の 、 下 顎 を
^
撫で あげる 手つき を し た 。
1149
,8,10: 近江 愛之助 は 真白 に なっ た 毛 を
^
撫で 上げ ながら 、 青白い 神経質 な 顔 に 、 ほのか な 微笑 を 浮かべ て 続け まし た 。
1152
,269,8: 長目 の 毛 を 鍋 冠 り に
^
撫で 上げ て 、 細面 に 何やら 塗りたくっ た らしく 、 ピカピカ する 顔 、 赤 縞 の ネクタイ 、 仕立て の 良い モーニング 、 年 は 四 十 近い でしょ う が 、 何様 以 て 五 分 も すかさ ぬ 典型 的 な 秘書 です 。
投げ上げる
(投げる.上げる)
延べ語数:
5
0103
,66,26: が 、 その 途端 に 土 と 小石 と 、 むしら れ た 草 と が ひとつ に なっ て 、 バッ と 宙 へ
^
投げ 上げ られ 、 つづい て 烈しい 水音 が し て 、 職人 風 の 男 は 見え なく なっ て しまい まし た 。
0577
,232,5: 千代子 は 小さな 石 を
^
投げ 上げ まし た 。
0977
,385,24: ひょうきん な 浅川 など 、 弁士 が 壇 を おり た とき 、 喜ん で しまっ て 、 帽子 を 会場 の 天井 に
^
なげ あげ て 、 ブラ ボー 、 ブラ ボー と 踊っ て いる 。
1075
,37,21: 今ひとつ の ほう は 揚げ 毬 と いっ て 、 空 に 向かっ て 、 二つ または 三つ の 手毬 を
^
投げ あげ て 、 手 に 受け て は また 揚げる という 動作 を くり 返す あそび で 、 この ほう は 毬 の 高低 によって 、 歌 の 節 を 長く も 短 かく も する の が また おもしろく 、 これ なら ば 弾ま ぬ 手毬 でも 遊ぶ こと が でき た 。
1075
,75,31: わたし など の 若い ころ まで は 、 村 に 入っ て くる 遊芸 人 の 群れ の なか に 、 品玉 と 称し て 、 三つ の 手毬 を 高く
^
投げ 揚げ て 、 それ を たくみ に 受け て 見せる 者 が あっ た 。
焼け落ちる
(焼ける.落ちる)
延べ語数:
5
0082
,2540,24: 一 人 の 機械 人間 が 、 火焔 放射 器 を 扉 に むけ 、 また たくま に 、 錠 は とけ て
^
焼け おち 、 扉 は ガタン と ひらい た が 、 中 に は 五 人 の 少年 と サル が 毒ガス に やら れ て 、 倒れ て いる と 思い の ほか 、 残っ て いる の は から の 檻 だけ —— 中 に は 何 も はいっ て い なかっ た 。
0390
,19,7: 戦災 で 本 富士 署 が
^
焼け おち て 数 日 後 、 わたし は あそこ を 通り がかっ た 。
0390
,21,30: 「 やぶ そば 」 の あり なし や 「 のんき 」 の ある なし は ともかく 、 本 富士 署 の あの 留置 場 空気 だけ は 、 土台 まで
^
焼け おち て もう 二度と 存在 を 許さ れる べき もの で ない 。
0745
,88,16: 私 の 到着 し た とき は 渦まく 突風 は おさまり 、 目 抜 通り は
^
焼け おち て のび きっ た 火 の 先端 だけ が 坂 に とりつこ う として 燃え つつ 立ち止っ て いる とき で あっ た 。
0993
,58,8: 行っ て みる と 山小屋 は キレイ に
^
焼け おち て しまっ て い て 、 あと は 柱 の たっ て い た 敷石 だけ が 家 の かっこう に 残っ て いる だけ で 、 その 片隅 に 金吾 老人 の お 墓 が —— 質素 な 小さな お 墓 が あり まし た が 、 その お 墓 の ちょっと わき に もう 一つ お 墓 が あり ます 。
隠れ込む
(隠れる.込む)
延べ語数:
5
0946
,114,8: 尼 院 の 築地 の 中 に でも
^
隠れ こん だ か と 、 足 を 棒 に し て 、 隈 なく 探し まわっ た が 、 消息 ほど の もの も 、 つかむ こと は でき なかっ た 。
0947
,1355,34: 「 警察 じゃ 、 さぞ 、 笑う こっ て しょ う … … 悪い こと を し た という 自覚 が なかっ たら 、 溺れる まね を し たり 、 洞 の 奥 に
^
隠れ こん だり する こと は 、 いら ない わけ だ から 」
0947
,2483,5: 「 こんな ところ に 、
^
隠れ こん で いよ う なんて 、 考え も し なかっ た わ … … あの とき 、 ご 挨拶 も し ない で 帰っ て しまっ た けど 、 怒っ て いる わけ で も ない でしょ う … … しばらく ね 、 握手 ぐらい 、 し ましょ う よ 」
1073
,11,41: 家 に 飼っ て いる 女 奴 ( 奴婢 ( ぬ ひ ) ) の 蝦夷 萩 と 、 急 に 親しく なっ て 、 先頃 も 、 昼間 、 柵 の 馬糧 倉 の 中 へ 、 ふたり きり で
^
隠れ こん で い た の を 、 意地 の わるい 叔父 の 郎党 に 見つけ られ 、
1073
,5392,20: そして 彼 自身 は 、 手勢 を ひきつれ て 陸 閑岸 ( 下 結城 村 ) 附近 の 山中 へ
^
かくれ 込ん だ の で あっ た 。
名乗り出る
(名乗る.出る)
延べ語数:
5
0721
,28,25: 僕 の 知ら ない 子供 など が 生れ て 、 印税 を 要求 さ れ 、 余 の 死する や 子孫 が 数 十 人
^
名乗り で た など ゝ あっ て は 、 まア 華やか で 結構 で は ある が 、 ネザメ の よろしい 話 で は ない 。
0774
,164,12: その とき 、 ヒサ の 面倒 を 見 て やろ う と
^
名乗り で た の が 真砂 町 に 別荘 を もつ 中橋 英太郎 で あっ た 。
0778
,332,40: 正二郎 は いささか 胸 つぶれる 思い で あっ た が 、 お 久美 に は 今 は メクラ の 連れ添う 男 が い て 、 小さい 子供 が 五 人 も 生れ て いる と いえ ば 、 今さら
^
名乗り で て 、 どう なる もの で も ない 。
0821
,206,58: これ は 在留 の 外国 人 の ため の もの で 、 日本人 に 伝道 し て は 相成ら ん という 約束 の もの で あっ た が 、 外人 神父 の 肚 の 中 で は 、 切支丹 の 子孫 が どこ か に 隠れ て いる はず 、 いつか は それ を 突き とめ たい 、
^
名乗り で て くれ ない か 、 という ひそか な 願い が 第 一 で あっ た 。
0821
,207,53: すると 浦上 の 村民 が 十 五 人 ばかり 天主堂 の 見物 の フリ を し て やってき て 、 他 の 見物人 の 去っ た 時 を 見 すまし て 、 プチジャン 神父 に ちかづき 、 私 たち は あなた 様 と 同じ 心 で あり ます 、 と 云っ て
^
名乗り で た 。
閉め出す
(閉める.出す)
延べ語数:
5
0141
,11359,12: 音楽 の 都 の ウィーン で は 、 ソヴェト 音楽 を
^
しめ 出し て い た 。
0141
,19034,61: 「 話 の わかる 指導 者 」 ブハーリン の 一派 に 庇護 さ れ て 、 一 九 二 一 年 この かた ソヴェト 社会 の 間 で 一つ の 階級 に まで 育っ て 来 た 富農 に対して 「 赤い 星 」 に のっ た スターリン の 論文 は 「 これ まで の よう に 、 個々 の 部隊 を
^
しめ 出し 克服 する 」 の で は なく て 、 「 階級 として の クラーク を 絶滅 さ せる 新しい 政策 へ 転換 」 し た こと の 宣言 で あっ た 。
0141
,19035,6: 「 階級 として の クラーク を
^
しめ 出す ため に は 、 この 階級 の 反抗 を 、 公然 たる 戦い において 撃破 し 、 彼ら の 生存 と 発展 の 生産 上 の 諸 源泉 ( 土地 の 自由 な 使用 、 生産 用具 、 土地 の 賃貸借 、 労働 雇傭 の 権利 等々 ) を 彼ら から 剥奪 し て しまう こと が 必要 で ある 。
0141
,21594,40: その こと は 、 おのずから 彼 と の つきあい の なか に 画さ れ た 一線 と なっ て い て 、 伸子 たち は 絵 について 全く 素人 で ある 自分 たち を 、 絵 の 問題 から は
^
しめ 出し て おか なけれ ば なら ない 形 だっ た 。
0988
,1261,23: だ のに 當 の 君たち が ノコノコ 歸 つ ち まつ たり し て たら 、 せつ かく 會社 の 連中 を
^
しめ 出し て いる の が 、 又 、 取り もどさ れ て しまう じ や ない か 」
起き出る
(起きる.出る)
延べ語数:
5
0094
,206,16: 夜明け の 二 時間 前 で ある 午前 三 時 に 、 ぼく たち は
^
起き 出 た 。
0142
,867,11: そういう 夜 と 昼 、 ひろ子 が 臥 て 、
^
起き 出 た の が 、 あの 寝台 で あっ た 。
1072
,7005,13: 「 宵 に 、 一睡 なさ れ た よう だ が 、 また
^
起き 出 られ て 御 書見 の 後 、 お客 と 、 お話し に なっ て おら れる 」
1073
,5688,5: —— 翌 る 日 、
^
起き 出 て みる と 、 もう 館 の 母屋 に 、 客 が 来 て い た 。
1175
,902,4: 僕 は 朝 早く
^
起き 出 て 、 急い で 朝飯 を 食い 、 それから 東京 中 を 飛び廻っ て 、 あらゆる 先輩 知己 を 訪問 し 、 借り られる だけ の 金 を 借り て 廻っ た 。
巣食い出す
(巣食う.出す)
延べ語数:
5
0081
,922,8: 玉太郎 は 、 すこしも 早く 愛犬 を
^
すくい 出し て やり たかっ た 。
0089
,1171,13: 最後 の のぞみ は 、 誰か が 地下 から 、 ヤリウス 様 を
^
すくい 出し て くれる こと だ が 、 これ も はかない 望み だ 。
0377
,10,14: ですから 、 この ドロドロ の なか に 溺れ て いる 人間 の 愛 を
^
すくい 出し たい と 思い ます 。
0987
,49,10: われ ら を 試み に あわせ ず 、 悪 より
^
すくい 出し た ま え 。
0987
,58,10: われ ら を 試み に あわせ ず 、 悪 より
^
すくい 出し た ま え 。
起こり出す
(起こる.出す)
延べ語数:
5
0080
,1559,7: 「 ところが 、 とつぜん 雨 谷 は
^
おこり だし まし て ね 、 見物人 を にらみつけ て 、 さかん に 悪口 を とばす の です 。
0141
,15700,9: そこ に こだわっ て 、 多 計 代 が
^
おこり だす こと は あり 得 た し 、 そう いっ て 多 計 代 が おこれ ば 、 伸子 は 自分 として 何 と 云い つくろう の か 知ら なかっ た 。
0141
,16776,13: 素子 が 、 あれ で 、 思い も よら ない とき 急 に
^
おこり 出し たり 、 おこる と 、 その おこり かた が ひどく て 、 妙 に ぐらんと 居直る よう な 切ない ところ さえ ない なら … … 。
0141
,19256,6: うっすり 顔 を あからめ て
^
おこり 出し た 素子 を 、 ルケアーノフ は 恐慌 的 な 灰色 の 眼 で 見つめ た 。
1153
,851,19: しまいに は 荷物 が 大きい もの だ から 、 ほか の 客 に 迷惑 に なる と 車掌 が
^
おこり 出す 。
溶け出す
(溶ける.出す)
延べ語数:
5
0060
,1,6: 〈 本 〉 が インターネット に
^
溶け 出す 時
0060
,141,3: 大きな 海 に
^
溶け 出し て いく という この 気分 は 、 『 パソコン 創世 記 』 を インターネット の 上 に 開い て こそ 形 に できる 。
0060
,1850,6: 自分 の 精神 が 少し ずつ
^
溶け 出し て ゆき 、 特 講 に 参加 し て いる 人 全体 の 集合 的 な 意識 の 中 に 混ざり 込ん で しまう 。
0060
,1937,8: 浴びる ほど アルコール を 注ぎ込ん で も
^
溶け 出さ ぬ 、 結晶 化 し た 執着 か 。
0438
,11,18: 黝 ん だ 木立 ちの 間 に 、 暖かく 灯 が ちらつき 、 耳 を すます と 、
^
溶け 出し た 水 の 滴 が 、 ひそ や か に 雨 ど よ の 中 を 流れ て 行く 音 さえ 聞える 。
掘り上げる
(掘る.上げる)
延べ語数:
5
0863
,165,26: 躊躇 なく 二 人 は 鍬 を とり 、 雑草 の 苅り とり を 始め 、 平ら な アーチ 型 の 墓地 から 地面 を
^
掘り 上げ て 行き まし た 。
1013
,589,19: しかも 雨 に 打た れ 風 に 晒さ れ て 、 鉄柱 も 鉄筋 も 赤く 錆び て 、
^
掘り 上げ られ た 土 が 向う に 、 山 を なし て い ます 。
1099
,97,12: その ため に 雪 の 面 に 溝 を 掘り 、 その
^
掘り 上げ た 雪 を 溝 の 片側 に 積み上げる こと に し た 。
1099
,131,8: あの 廣 い 畑 の 雪 を
^
掘り 上げ たり し て は たいへん だ 、 何 か もっと 巧 い 方法 で 、 資材 も 勞力 も 使 は ない で 、 簡單 に 雪 が 消せれ ば 有難い の だ が など と 言っ て は いけ ない の で ある 。
1103
,57,5: よく 見る と 、
^
掘り 上げ た 土 を 建物 の 周囲 に 盛っ て 、 それ を 幾分 ロック ガーデン 風 に 造っ て ある 。
願い上げる
(願う.上げる)
延べ語数:
5
0732
,2410,6: お 見知り おき の 程 、
^
ねがい あげ ます 」
0732
,2941,12: 目的 地 へ 到着 いたし まし た から 、 なにとぞ 、 下車
^
ねがい あげ ます 」
0734
,51,15: よろしく 一つ 、 御 賢察 願い まし て 、 仏力 をもちまして 、 おとり もち を
^
願い 上げ ます 」
0773
,404,22: 兇悪 犯人 を あげる ため に 必死 の 努力 を なす 者 の 苦心 を あわれん で 、 まげて お 聞き届け を
^
願い あげ ます 」
0953
,280,51: 嫁 入る なり 、 尼寺 へ つかわさ れる なり 、 ともかく この 苦界 から ぬけださ せる よう に し て いただき たい と 書き 、 「 さく 花 は 千種 ながら に 梢 を 重み 、 本 腐 ち ゆく わが 盛 かな 」 という 和歌 を 添え て つくづく に
^
ねがい あげ た 。
追い落とす
(追う.落とす)
延べ語数:
5
0625
,60,14: そして 彼ら を 追っ払っ た ヒダ 朝廷 の 庶流 が 嫡流 を ヒダ まで
^
追い 落し て 亡 す と 、 物部 一族 を なだめ すかし て 味方 につけ 同族 の 一派 、 功臣 という よう な 国史 上 の 形 を つくっ て やっ た 。
0625
,104,62: 本当 の 史実 は 百 年間 ぐらい の 短期間 に 起っ た 大和 飛鳥 の 争奪 戦 に すぎ なく て 、 九州 四国 中国 方面 から 攻め て き て 大和 を 平定 し た ニギハヤヒ 系 の 物部 氏 、 次に これ を 元 の 四国 へ 迫 ッ 払っ た ヒダ 王家 、 次に その 嫡流 を ヒダ へ
^
追い 落し て 亡 し た ヒダ 庶流 たる 天皇 家 。
0791
,297,27: その フスマ の 陰 に は 槍 ナギ ナタ の 十 数 名 が 隠れ て い て 、 合図 に 応じ て 房吉 を 庭 へ
^
追い 落す 手筈 に なっ た 。
0945
,161,39: 大阪 の 五 百 石積み で 、 船頭 儀 右 衛門 以下 十 二 人 の 乗組み で 武蔵 の 江戸 川 を 出帆 し 、 下総 の 犬吠 岬 まで 走っ た ところ で 西北 の 風 に
^
追い 落さ れ 、 これ も 五 十 日 あまり 漂流 する うち に 、 形 の ない まで に 船 を 壊し 、 今日 か 明日 か 、 海 の 底 に 沈ん で 、 みな 魚 の 餌食 に なる もの と 覚悟 し て い た ところ 、 はしなくも 、 身一つ で ここ の 島根 に 着い た と 、 船頭 の 儀 右 衛門 が 、 涙 を こぼし ながら 先着 の 四 人 に 語っ て 聞か せ た 。
1062
,63,9: それから オキクルミ は 、 大浪 の 谷 底 へ
^
追い 落さ れ 漕ぎ つづけ て 行く うち に 、 手 の おも て から 手 の う ら から 、 夥しい 血 まめ が 見る 見る ぶらさがっ て いく 。
取り下ろす
(取る.下ろす)
延べ語数:
5
0617
,147,17: 一応 こちら の 事情 を 聞い た 上 で 、 ガラス 戸棚 から さまざま な 器具 を
^
取り おろし て 、 それ を 卓上 に 列べ て 、 それら の 器具 の 使用 法 について 詳しい 説明 を する 。
0947
,3753,5: サト子 は 網棚 から
^
とり おろし た スプリング に 腕 を 通し ながら 、 けさ 、 出 がけ に あっ た ちょっとした 出来事 を 思い だし た 。
1062
,96,26: また 、 それら の 神 謡 や 散文 の 物語 の 中 で は 、 山の神 は 壁際 の 衣桁 から 熊 の 毛皮 を
^
とり おろし て 、 それ を 身 に つける と 忽ち 熊 に なる とか 、 熊 の 肉 は 山の神 が 人間 へ 持っ て 来 て くれる お 土産 の 食料 で ある とか 、 熊 の 皮 を 脱い で 本来 の 姿 に 返っ た 山の神 は 、 熊 の 死体 の 耳 と 耳 と の 間 に 坐っ て 、 人間 の 酋長 の 家 に お客 さん と なっ て 歓待 さ れ 、 お 土産 を もらっ て 、 又 山 へ 帰っ て 行く とか 、 古代 の 祭 の 片鱗 が そこ に うかがわ れ て 、 まことに 興味 の 深い もの が ある の で あり ます が 、 ここ で は 申 述べる 余裕 が あり ませ ん ので 、 実例 の 紹介 を 割愛 さ せ て いただき ます 。
1132
,182,17: 右 太 之 進 は 大きく うなずい て 、 床の間 の 刀 架 の 一刀 を
^
取り おろし まし た 。
1172
,1547,6: 上衣 を 着よ う と 、
^
取り おろし た 。
振り落とす
(振る.落とす)
延べ語数:
5
0098
,2440,8: —— こういう とき に は 、 私 は
^
振り 落さ れ そう な 混雑 し た 汽車 に 乗り 鶴岡 の 街 まで 出 て 行く の だ 。
0621
,589,0:
^
振り 落そ う と し まし た 。
1117
,418,10: 彼 は 身 を もがき 、 何 か を
^
振り 落そ う と でも する よう に 体 を ゆすっ て 、 胸 を 叩き ながら 、 家 を 飛び出し 、 あて ど なく 往来 を 走っ た 。
1153
,33,24: また 二 本 の 竹 ん 棒 を 友だち の 肩 に わたし て まん中 に またがり 、 得意 に なっ て い て
^
振り 落さ れ た 記憶 は 、 いま でも 残っ て いる その とき の ひたい の 傷あと とともに 、 私 に は なつかしい もの だ 。
1177
,1222,3: 「 トラック から
^
振り おとさ れ た こと に し た さ 、 その 方 が どうせ なら まだ 諦め も つく だろ う から な 、 あいつ の 姉さん に し た って 」 と 、 兄 は いっ た 。
取り落とす
(取る.落とす)
延べ語数:
5
0080
,2044,37: それ は 蜂 矢 が 油断 を し て い た とき の こと だっ た ので 、 かれ は ぎくりと し て 、 手 に し て い た 短 かい タバコ を その 場 へ
^
とり 落とし 、 うし ろ へ ふりかえっ た 。
0168
,229,23: なぜ なら ば 、 日本 に 来 て も 、 ユーゴスラビア へ 行っ て も 、 彼 に は 彼 の 手帳 を
^
とり 落す ほど 気 を 奪わ れる 何もの も なかっ た 。
0839
,58,22: ところが 牛 は 緒方 の 言葉 を きき 終る と 、 片手 に かかえ て い た 着類 を ポロポロ と
^
とり 落し た 。
0839
,63,5: 彼 は 両 手の物 を
^
とり 落し た こと に も 気がつか ない で いる よう だっ た 。
1113
,133,71: わたくし は 決して ふし あわせ とか 、 はかない とか 、 どう し たら いい か という 目標 の ない こと を 申し たく あり ませ ん 、 申し よう も ござい ませ ん 、 恐らく わずか ばかり で は あり まし た けれど 、 紀 介 様 と の 生活 の こまごま と し た もの まで が 、 かえって わずか な 間 で あっ た だけ に 、 一つ も
^
取り おとす こと が なく 、 みな 、 集め て たのしく くらし て い た よう に おぼえ ます 。
着込む
(着る.込む)
延べ語数:
5
0944
,230,24: 男 は 白い 羊毛 の シャツ と 、 和服 に よく 似 た 、 膝 きり の 羊 毛織 の 布衣 を ゆったり と
^
着 こみ 、 その 上 に 革帯 を しめ て いる 。
1072
,3146,22: ただ 、 生き残っ た 召使 の ことば で は 、 五 人組 の 五 人 が すべて 一 様 の 黒衣 を
^
着 こみ 、 もちろん 覆面 も し 、 刀 の 目貫 を 見 覚え られ ない ため か 、 大小 の 柄 まで 黒 布 で 巻い て い た と いう 。
1072
,3420,3: 「 黒衣 を
^
着 こめ ば 、 おれ 達 悪党 も 、 三舎 を 避ける お 燕 ちゃん だ が 、 女 に 返る と 、 やっぱり 女 だ から 妙 な もの だ 。
1073
,5943,3: 具足 を
^
着 こみ 、 矢 を 負い 、 馬 を 曳き 、 将門 は 、 広場 に 立っ て 勇躍 し た 。
1073
,7276,13: 彼 も 従者 も 、 すべて 狩衣 の 上 に 、 甲冑 を
^
着 こみ 、 平常 と ちがい 、 弓 、 長柄 など 、 物々しく 掻い 持っ て 、 同勢 二 十 余 名 、 山 の 方 へ 急ぎ 出し た 。
織り出す
(織る.出す)
延べ語数:
5
0859
,148,18: 人間 の 肉体 に は 精神 が 宿り 、 本能 が 宿り 、 この 肉体 と 精神 が
^
織り だす 独得 の 絢 は 、 一般 的 な 解説 によって 理解 し 得る もの で は なく 、 常に 各人 各様 の 発見 が 行わ れる 永遠 に 独自 なる 世界 で ある 。
0918
,1161,59: そう 思っ て そこ を 見る と 、 その 小さい 水玉 たち は 、 僅か 三 、 四 寸 の 空間 を きらめい て 落ち て 行き ながら 、 流れ て いる 水面 に また 無数 の 微か な 波紋 を 作っ て 、 この 美しい 光 の 交響楽 は 、 ますます せん さい に 捉え がたい せんりつ を
^
織り 出し て いる の でし た 。
1075
,598,13: ところが 中央 の 文化 が すすん で から 、 優良 な 麻布 を
^
織り だす ので 名高く なっ た 土地 が ほうぼう に でき て 、 これ を 租税 の 代り に または 商品 として 、 有利 な 生産 を する ふう が はじまり 、 紡織 の 手わざ は まず そういった 地方 において 、 おいおい と 発達 し て き た の で ある 。
1075
,602,59: それ より も 地 の よく つん だ 丈夫 向き の 、 ちっと や そっと の 荒仕事 で は 、 すぐ に 糸 が 片寄っ て しまわ ぬ よう な の を 賞美 し た の だ が 、 それでも 女の子 は 聴い て 知っ て いる ので 、 やはり 糸 の 細く 目方 の かるい の を 、
^
織り 出す こと を 手柄 と する よう に なっ て 、 今 いっ た マハツブ の 笑い話 など が 、 生まれ て くる こと に も なっ た の で ある 。
1101
,50,37: 熔岩 の 種類 により 、 また 流出 年代 によって 、 褐色 、 黄 泥 、 薄 緑 など を 基調 に もっ た 各種 の 黒 の 入り 雑 っ た 模様 が 、 熔岩 流 によって
^
織り 出さ れ て いる 。
打ち下す
(打つ.下す)
延べ語数:
5
0697
,129,24: 打ち おろし た 力 の 強 さ 、 押しつける 力 の 強 さ を はかっ て 上達 を 見 わける の だ が 、
^
打ち 下し た 木刀 を さらに 力いっぱい 押しつける 稽古 など 、 真剣 専門 の 稽古 で なく て 何 で あろ う か 。
0697
,162,4: 馬庭 念 流 が
^
打ち 下す 一手 に 一生 の 訓 錬 を かけ て いる の は 少し も フシギ で は ない 。
0697
,163,35: 手 だけ が 延び すぎ た 、 アゴ が で た 、 腰 が 浮い た と 一打 ごと に 直さ れ 教え られ て 、 八 十 の 老翁 が 歯 を くいしばっ て
^
打ち 下し た 太刀 を 押しつけ て いる 。
1117
,401,12: 仰向け に 倒れ ながら 、 なおも 鏝 を 振り上げ て 、
^
打ち 下そ う と する 本庄 を 、 いとし そう に 見上げ て 、
1117
,409,4: 二 度目 に
^
打ち 下し た 鏝 の 下 で 、 彼女 は もう 声 を 出す こと も 出来 なかっ た 。
取り下す
(取る.下す)
延べ語数:
5
0667
,570,16: 富子 を 蹴倒し ポカポカ 殴 つ て 延び させ て おい て 奥 の 火鉢 を
^
とり 下す 、 とたんに 富子 が 忍び寄 つて 足 を さら つ た 。
0699
,157,15: また はじまっ た な 、 と 五 郎 は 背中 から 大きな 弓矢 を
^
とり 下し た 。
1062
,104,15: たとえば 、 山の神 なら ば 家 の 壁際 の 衣桁 から 熊 の 皮 を
^
取り 下し て 身 に つける の で あり ます 。
1062
,121,14: ( 三 ) その 際 、 彼 は 壁際 の 衣桁 から 晴着 を
^
とり 下し て 身 に つけ ます 。
1062
,132,21: ( 三 ) 例えば 、 熊祭 の 際 に は 、 彼 は 壁際 の 衣桁 から 熊 の 皮 を
^
取り 下し て 身 に つけ ます 。
嗅ぎ出す
(嗅ぐ.出す)
延べ語数:
5
0623
,32,5: 歴史 は 常に 人間 を
^
嗅ぎ だし て いる 。
0647
,287,32: 私 は あの 人 と 対座 する や 、 猟犬 の 鋭い 注意 力 のみ が 感官 の 全部 に こもっ て 、 事々 に 、 あの 人 の 女体 を
^
嗅ぎ だし 、 これ も あの 女 に 似 てる じゃ ない か 、 それ も あの 女 と 同じ じゃ ない か 、 私 は 女体 の 発見 に 追いつめ られ 、 苦悶 し た 。
0667
,727,37: すると 宿六 も すでに 一国一城 の あるじ と なつ た から 何 百 年 前 から の 仕来り で ダンサー を お 妾 に し て よろしく やつ て ゐ た の を オコウ ちや ん が
^
嗅ぎ だし た から 、 覚悟 を しろ と 、 百 万 円 ほど の 札束 を さら つて 大学生 と 駈 落 に 及ん で しま つたの で ある 。
0735
,203,14: この 婆さん の 方 に 私 が 好意 を 持っ て いる こと を
^
嗅ぎ だし た から で あろ う 。
0821
,301,26: マドロス 宿屋 の 壁 や 寝台 に しみ 残っ た 流浪 者 たち の 無頼 ながら も 悟り きっ た 謎 の よう な 独り言 でも
^
嗅ぎ だし て らっしゃい 。
歩き出る
(歩く.出る)
延べ語数:
5
0546
,51,15: なぜ か 、 まじまじ と わたし の 顔 を 見る ので 、 わたし は
^
歩き 出 そう と し た 。
0995
,296,36: 花岡 いや ( 目 は 入口 の 方 を 鋭く うかがい ながら 、 右手 を ズボン の 尻 の ポケット に やっ て 、 そこ に 入れ て ある もの を たしかめ て から 、
^
歩き 出 そう として 、 まだ 持っ て い た 左手 の 、 火 の つい た シガレット を 村 子 に 渡す ) ジット し て いる ん だ 。
1172
,1553,12: 私 は 上衣 を 肩 に かけ 、 出口 の 方 に
^
歩き 出 そう と し た 。
1173
,894,4: しかし 宇治 は
^
歩き 出 そう と は せ ず 、 また 高城 の 方 に 振り むい て 言っ た 。
1177
,1038,0:
^
歩き 出 そう と し た 。
歩み入る
(歩む.入る)
延べ語数:
5
0227
,11,12: ソヴェト 同盟 の よう に 、 社会 主義 的 民主 社会 に
^
歩み 入っ て いる 国 。
0242
,284,26: 「 二 人 は 一緒 に 若返り まし た —— 彼女 は 恋する 乙女 に 、 彼 は 恋する 若者 に 、 一緒 に 人生 に
^
歩み 入る ところ の —— そして 互いに 生涯 の 別れ を 告げ て いる ところ の —— 病み ほつれ た 老人 と 死に つつ ある 老婦 で は あり ませ ん でし た 。
0918
,807,30: 絵画 の 危機 の 始まる 時 から 、 皮肉 に も 映画 は その 神 を 恐れ ざる もの の 表情 を もっ て 、 芸術 の 世界 に
^
歩み 入る の で ある 。
1171
,1993,11: サイダー 瓶 を 下げ た まま 、 海 の 中 に
^
歩み 入る 。
1171
,2979,15: その 足 で 薬屋 に 寄り 鎮痛 剤 を 買い 、 駅前 の レストラン に
^
歩み 入る 。
覗き出す
(覗く.出す)
延べ語数:
5
0140
,1651,13: わから ない まま に 、 自分 たち の 生活 から 何 か を
^
覗き 出そ う と する よう な 外部 の いやしい 興味 に 抵抗 し た 。
0553
,133,12: 見 た ところ 、 ただ 、 蛸 が 蛸 壺 から ちょっと
^
覗き 出し 、 また こそこそ と 引っ込ん だ 、 それだけ の こと に 過ぎ ない 。
0570
,47,10: やがて 、 ばかばかしい と 反省 し て 、 蒲団 から
^
覗き 出し て みる と 、 のっ ぺらぽうの 顔 は 消え て い て 、 硝子 戸 の 一 枚 は やはり ぼーっと 明るかっ た 。
0580
,23,45: 私 が 見返す と 、 彼 の 顔 は 、 濡れ た 紙 を 一 枚 かぶっ て その 下 で ぼんやり 微笑 し てる よう な 工合 だっ た が 、 眼 の ところ だけ 穴 が あい て 、 黒目 が まじまじ と
^
覗き 出し て い た 。
0591
,65,15: 口 を 利く 時 、 笑う 時 、 長め の 小さな 糸切歯 が 唇 から
^
覗き 出し て 、 特別 に 可愛く 見える 。
選び出す
(選ぶ.出す)
延べ語数:
5
0133
,0,87: この 往復 書簡 集 三 巻 に おさめ られ て いる 宮本 顕治 ・ 宮本 百合子 の 手紙 は 、 一 九 三 四 年 十二月 から 一 九 四 五 年 八月 十 五 日 、 日本 の 無条件 降伏 後 、 治安 維持 法 が 撤廃 さ れ て 、 十月 十 日 網走 刑務所 から 顕治 が 解放 さ れる まで に とりかわさ れ た 書簡 、 百合子 凡そ 千 余 通 、 顕治 四 百 通 ほど の 手紙 の 中 から
^
えらび 出さ れ た もの で ある 。
0141
,16082,12: そして 、 こんど は ポンパドール 風 に 着飾っ た 貴婦人 人形 を
^
えらび 出し た 。
0397
,11,4: そして 三 篇 を
^
えらび 出し た 。
0397
,37,14: 今回 は 、 二 十 五 篇 の 中 から 五 篇 を
^
えらび 出す こと に なっ た 。
1041
,2205,14: その よう な 時代 の シンボル として 、 強引 に ひとり の 人間 を
^
えらび 出す なら 、 その 人間 は 、 うた が い なく ボブ ・ ディラン な の だ 。
食い下る
(食う.下る)
延べ語数:
5
0098
,892,9: 滅ぼ う として も まだ ここ に 人人 が
^
喰い 下っ て やま ぬ 米 の こと を 。
0215
,150,13: 現代 文学 の 中 に は 、 まとも に 、 野暮 に
^
くい 下っ て 、 舶来 博学 の 鬼面 に 脅かさ れ ない 日本 の 批評 の 精神 が 立ち上ら なけれ ば なら ない 時 だ と 思う 。
0642
,665,45: だから 私 の オセッカイ を 軽く かわし て 、 私 を 追払い 、 種 則 と 膝 ヅメ 談判 に 及ん だ が 、 私 なんか ゞ 三百代言 よろしく 一寸見 だけ 凄ん で みせる の と 違っ て 、 猛烈 に 急所 を つい て
^
食い 下っ た らしい 。
0777
,267,2: 尚も しつこく
^
食い 下っ て 数 日 を 重ね 、 その 日 中 は 何 食わ ぬ フリ を し て 屋敷 内 を くま なく 調べ て いる 様子 で あっ た が 、 ついに 目的 を 果さ ず 、 千代 の リンリン たる 気魄 に おさ れ て 、 むなしく 退却 し て しまっ た 。
1174
,3448,12: 危篤 で ある と は どうして 判っ た の か 、 と
^
食い 下る 。
見出す
(見る.出す)
延べ語数:
5
0098
,635,10: 馬鈴薯 の 転がっ た 板の間 の 笹 目 から 喰
^
み 出し た 夏 菜 類 の 瑞瑞しい 葉脈 —— 雨 が 霽 れ たり 降っ たり し て いる 。
0116
,85,41: 級 として 自由 に 選ぶ こと が 出来 た の なら 、 自分 たち の 選ん だ 級長 に あき 足り ない 点 が ある とき 、 それ は とり も 直さ ず 、 そういう 不満 の ある 人 を 選
^
み 出し た 自分 たち の 責任 で ある と 、 知る こと が 出来 なく て は なり ませ ん 。
0138
,864,20: 元 は 、 共産党 に ある の で は なく 、 大衆 の 実際 の 生活 と そこ から 浸
^
み 出す 要求 に ある の だ 」
0988
,4434,35: いかに M さん という 人 が 普通 人 と は ち が つて い た として も 、 その よう な 、 言わば 公式 な 知人 の 中 から 、 僕 の 相手 を 選
^
み 出す 道理 は 無い 。
1137
,200,13: 左 の 胸 —— 乳 の 下 あたり 、 パッ と 浸
^
み 出し て いる の は 、 青磁 色 の 服 を 染 て 、 大輪 の 牡丹 を 見る よう な 血潮 で は あり ませ ん か 。
滲み出す
(滲む.出す)
延べ語数:
5
0094
,6,30: なぜ って 、 みなさん は この 話 を 聞い て いる うち に 、 手 の 中 に あつい 汗 を にぎっ たり 、 背中 に ねっとり と 冷汗 を
^
にじみ 出さ せ たり する でしょ う から ねえ 。
0141
,15049,23: 寝台 の 頭 の ところ の 壁 の 灰色 も 、 年月 を 経 て 何と なし ぼんやり し た いろんな むら を
^
にじみ 出さ せ て い た 。
0335
,16,41: 何 と いっ て も 日本 は 戦争 に まけ た 国 な の だ から 、 しようが ない という 気持 に は 、 軍国 主義 で 養わ れ た 服従 の 感情 が そのまま 裏がえ さ れ た あきらめ として
^
にじみ 出す 。
0597
,502,7: 北村 は また 、 顔 に
^
にじみ だし て くる 汗 を 拭っ た 。
0918
,439,60: しかし 、 蝶 を 春 、 霧 を 秋 など と きめ て しまう の は 、 まったく ばかばかしい こと で 、 もし 今 いっ た よう に 「 今 」 と 「 ここ 」 に 生き て いる 喜び を 詠う 時 、 必ず その 時 、 季節 ある 場合 は 、 その 「 歴史 」 すら が 必ず
^
にじみ ださ ず に は い られ ない の で ある 。
付き込む
(付く.込む)
延べ語数:
5
0084
,500,21: 博士 だけ は ますます 熱中 し て 、 箱 車 の 穴 の 中 に 、 その もじゃもじゃ の 髭面 を
^
つき こみ そう だっ た 。
0112
,228,15: 霊気 に ふれ た 様 に 、 偉大 な もの を 頭 の 中 に
^
つき こま れ て 居る 様 に 千世子 は 外 の 景色 を 見入っ て 居 た 。
0197
,100,14: ならびに 民主 主義 文学 運動 が 、 日本 の 民主 化 の 現実 に
^
つき こん で 、 その 創作 活動 と 批評 活動 の 能力 を 統一 し て 働かし 、 民主 革命 の 多様 な 課題 と 、 生活 、 文学 の 有機 的 な つながり を 明示 し て ゆく 任務 について 、 十分 積極 的 で ある と は 云え なかっ た こと を 原因 と し て いる の で は ない だろ う か 。
0588
,97,13: 伯父 さん たち 一門 で やっ てる 出版 事業 に 謂わ ば 片足
^
つき こん でる 高木 君 は 、 あなた にとって は 一種 の インテリ に 違い なく 、 彼 の 特別 の 勉強 は 、 代議士 とか 参与 官 とか に ずいぶん 役立つ わけ でしょ う 。
1072
,518,31: 蟇 の よう に 、 のそのそ と 近づい て 、 沓 石 へ 腰 を すえ 、 かぶっ て いる 布 を 脱 る と 、 縁 に 肱 を
^
つき こん で 、 ヘラヘラ 笑っ た 。
移し出す
(移す.出す)
延べ語数:
5
0071
,780,15: 本 艇 で は その テレビ 電波 を 受信 し て 、 映写 幕 に
^
うつし 出す 。
0095
,2434,18: 局長 は 目盛 盤 を うごかし て 、 ちがっ た 映像 を 映写 幕 の 上 に
^
うつし 出し た 。
0140
,4040,36: 痩せ て 、 髪 を 特徴 の ある 形 で よく 発達 し た 前額 の 上 に たらし 、 一種 の 精気 と 妖気 と を とりまぜ て 、 写真 の 上 に も 生々しく
^
うつし 出さ れ て いる 。
0172
,7,20: 日本 画 は 、 その もっ て いる 制約 から 今日 の 人民 の 生活 の 複雑 な 感情 を
^
うつし 出す に 困難 で ある し 、 洋画 は 文学 の よう に 誰 でも 新聞 小説 を 読む という ふう な 生活 へ の はいりこみ 方 を し て い ない 。
0318
,1233,38: 新しい 短歌 グループ は 、 『 人民 短歌 』 を 機関 誌 として 、 短歌 の 三 十 一 字 の 形式 の 中 に 、 今日 の 市民 生活 の さまざま の 場面 と 情感 を
^
うつし 出し 始め て いる 。
挟み込む
(挟む.込む)
延べ語数:
5
0060
,6646,2: 雑誌 に
^
はさみ 込ま れ て いる 資料 請求 の 葉書 を 手当たり しだい メーカー に 送っ て 、 ウォズニアック は 自宅 に パンフレット や マニュアル を 取り寄せ た 。
0060
,8454,16: マイクロソフト が 選択 し た パスカル — P は 、 中間 的 な コード を
^
はさみ 込む 特殊 な 構造 を 持っ て い た 。
0062
,117,51: ただ 、 いかにも 完璧 主義 者 を 思わ せる この 監督 が 「 ブレード・ランナー 」 に 視覚 的 に も 大 甘 の ハッピー ・ エンド を くっつけ て み たり 、 「 ブラック・レイン 」 に あつかましい 評論 家 も 赤面 する 類型 的 日 米 文化 比較 論議 を
^
はさみ 込ん で み たり と 大穴 を 残し て おく の に は 、 どうにも 合点 が 行か ない けど ね 。
0062
,1832,18: そこで 欧文 と 和文 が 接する ところ に は 、 一文字 の 三 分の 一 の スペース を
^
はさみ 込む 事 と し た 。
0141
,7871,23: 素子 は 、 意地 くらべ を する よう に 書類 鞄 を 椅子 の 背 と 自分 の 背中 と の 間 に
^
挾み こん で 椅子 から 動か なかっ た 。
拾い出す
(拾う.出す)
延べ語数:
5
0060
,1129,30: 多種 多様 な 雑音 の ある 海中 に 音波 を 発し 、 相手 の 潜水 艦 に当たって 反射 し て き た 信号 だけ を 雑音 の 中 から
^
拾い 出す ソナー の 技術 ——。
0060
,6296,65: そこで 開発 スタッフ が 自ら 市販 の アプリケーション を できる 限り たくさん 動かし て テスト し て み た ほか 、 基本 ソフトウエア 開発 本部 の 他 の セクション の スタッフ に も 協力 を 仰ぎ 、 彼ら が 持っ て いる PC — 8 8 0 1 や PC — 8 0 0 1 用 の プログラム を 走ら せ て 問題 点 を
^
拾い 出し て いっ た 。
0144
,380,30: 三 人 の 者 が 、 心 に 激しい 猜 み を 抱い て 暮し て い て 誰 の こと で も 、 何 か 悪い ところ しか
^
拾い 出さ ない の が 、 彼 に 嫌悪 を 催さ せ た 。
0879
,9,30: 今年 は 、 戯曲 界 に ぞくぞく 変種 が 現われ そう な 気配 が 感じ られる し 、 そういう もの ゝ なか から “ ほん も の ” を
^
拾い 出し 、 一定 の レパアトリイ を 多彩 なら しめる 工夫 を し なけれ ば なら ぬ 。
0893
,659,12: … … チェーホフ の 系譜 から 恐らく これ 以上 の データ を
^
拾い 出す こと は むずかしい だろ う 。
扱き下す
(扱く.下す)
延べ語数:
5
0055
,1301,7: —— 批評 家 は この 幕 を
^
こき 下す だろ う 。
0055
,2266,31: 二流 だ が 、 一流 の もの を 読ん で いる おかげ で 、 自分 を 一流 の よう に 思い込ん で 、 二流 を 一流 で ない という 理由 で
^
こき 下し て い て 、 そうして 、 こき 下さ れ た もの が 狼狽 し て いる の が 、 日本 の 文壇 、 劇壇 の 現状 です ね 。
0055
,2266,39: 二流 だ が 、 一流 の もの を 読ん で いる おかげ で 、 自分 を 一流 の よう に 思い込ん で 、 二流 を 一流 で ない という 理由 で こき 下し て い て 、 そうして 、
^
こき 下さ れ た もの が 狼狽 し て いる の が 、 日本 の 文壇 、 劇壇 の 現状 です ね 。
0057
,4,38: 父親 は 偏窟 の 一言居士 で 家業 の 宿屋 より 新聞 投書 に のぼせ 、 字 の 巧 い 文子 は その 清書 を し ながら 、 父親 の 文章 が 縁談 の 相手 を 片っ端 から
^
こき 下す 時 と 同じ 調子 だ と 、 情なかっ た 。
0144
,1415,38: 労働 者 が 公然 読む こと を 許さ れ て いる 『 グラジュダニン 』 や 『 ルッチ 』 の よう な 極 反動 的 な 新聞 が 、 繰返し 、 痛烈 に それ 等 の 著作 を
^
こき 下し て いる こと から 、 彼 の 好奇 心 が 刺戟 さ れ た の で あっ た 。
使い出す
(使う.出す)
延べ語数:
5
0035
,221,10: 鼻 に 立っ た ハマザクラ の 騎手 は 鞭 を
^
使い 出し た 。
0060
,5806,19: ところが パーソナル コンピューター の 側 から も 、 マシン を 導入 し て 電源 を 入れれ ば すぐ に
^
使い だす こと の できる タイプ が 生まれ はじめ て い た 。
0087
,255,5: 彼 が タオル を
^
使い 出し た とき 、 帆 村 が つと 近づい て 、 相手 だけ に 聞える よう な 声 で 、
1075
,1275,31: そうして はじめ は 、 ある 一つ の 方法 の ため に でき た 籠 または 袋 を 、 のち に は 第 二 第 三 の 運搬 用 に も 、
^
使い だし た という こと が わかっ て くる し 、 どの 点 が とくに つご う が よく て 、 改良 を し た か という こと も 明らか に なっ て くる の で ある 。
1075
,1281,18: 小 風呂敷 は もと は 女 の もの で 、 これ を 男 まで が さかん に
^
使い だし た の は いたっ て 新 らしく 、 明治 以来 と いっ て も 言い すぎ で ない 。
滲み込む
(滲む.込む)
延べ語数:
5
0002
,1394,62: その うち に 、 弟 の お 機嫌 を とる ため に 、 あなた の 著書 を 弟 から 借り て 読み 、 面白かっ たり 面白く なかっ たり 、 あまり 熱心 な 読者 で は なかっ た の です が 、 六 年間 、 いつ の 頃 から か 、 あなた の 事 が 霧 の よう に 私 の 胸 に
^
滲み 込ん で い た の です 。
0002
,1590,138: 弟 の 直治 に 、 それとなく その ひと の 御 様子 を 聞い て も 、 その ひと は 何 の 変る ところ も なく 、 毎晩 お 酒 を 飲み 歩き 、 いよいよ 不道徳 の 作品 ばかり 書い て 、 世間 の おとな たち に 、 ひんしゅく せら れ 、 憎まれ て いる らしく 、 直治 に 出版 業 を はじめ よ 、 など と すすめ て 、 直治 は 大乗 気 で 、 あの ひと の 他 に も 二 、 三 、 小説 家 の かた に 顧問 に なっ て もらい 、 資本 を 出し て くれる ひと も ある と か どう とか 、 直治 の 話 を 聞い て いる と 、 私 の 恋し て いる ひと の 身 の まわり の 雰囲気 に 、 私 の 匂い が みじん も
^
滲み 込ん で い ない らしく 、 私 は 恥ずかしい という 思い より も 、 この 世の中 という もの が 、 私 の 考え て いる 世の中 と は 、 まるで ちがっ た 別 な 奇妙 な 生き物 みたい な 気 が し て 来 て 、 自分 ひとり だけ 置き去り に さ れ 、 呼ん で も 叫ん で も 、 何 の 手応え の 無い たそがれ の 秋 の 曠野 に 立たさ れ て いる よう な 、 これ まで 味わっ た 事 の ない 悽愴 の 思い に 襲わ れ た 。
0144
,109,29: しかしながら 、 二 百 五 十 年間 に 亙っ て ロシア の 大衆 の 生活 を 縛りつけ て い た 封建 性 は 実に 深く 日常 の 習慣 に
^
滲み こん で 、 家庭 内 における 父親 の 専横 、 主人 と 雇人 と の 関係 の 専制 的 な こと は 、 恐ろしい ばかり で あっ た 。
0433
,513,46: 従って 、 群集 の 各人 は 、 箇性 の 力 に 明か な 局限 を 認める 事 に 馴れ 、 其の 局限 の 此方 で する 活動 が 、 結局 は 夢想 で ない 今日 の 現実 に 於 て 最も 有効 で ある 事 を
^
滲み 込ま さ れ ます 。
0444
,176,24: けれども 、 彼 の 如く 、 上流 の 下 、 或は 中 の 下位 の 社会 的 地位 の 者 の 家庭 に
^
滲み 込ん で 居る 、 子供 として の 独立 力 の 欠乏 、 剛健 さ の 退廃 と 云う もの は 、 確 に 自分 に 頭 と 一致 し ない 矛盾 を 与え て 居 た と 思う 。
しゃくい上げる
(しゃくう.上げる)
延べ語数:
4
0205
,140,12: 「 では 誰 の アミ が 現代 の アクタモクタ を ホント に
^
しゃくい あげる こと が できる だろ う ?
0205
,143,14: だが 、 「 誰 の アミ が 現代 の アクタモクタ を ホント に
^
しゃくい あげる こと が できる だろ う ?
0205
,145,7: 文学 が 現実 を 「 ホント に
^
しゃくい あげる 」 という こと は 、 どういう こと だろ う か 。
0205
,146,19: 現代 の アクタモクタ の 全部 を 片 はじ から 、 手 にあたる も の 耳 に きく もの 、
^
しゃくい 上げる こと が ホント に 人生 に 向っ て 何 か を 掬い あげ た 文学 で ある と 云 える なら ば 、 三好 十郎 が 田村 泰次郎 その他 を 小 豚 派 という 必然 は 失わ れる 。
引きずり上げる
(引きずる.上げる)
延べ語数:
4
0038
,159,20: 荷物 を 先 に 受け取っ て 、 それから 窓 に しがみつい た 女 の 腕 を 、 白崎 は
^
ひきずり 上げ た 。
0112
,923,57: あの 高い 段々 を 登る 時 は いつも の くせ で ( 千世子 は 小 供 の 時 から 父 や 何 か と 歩い て も きっと 相手 のう で に 自分 のう で を からみ つける くせ が あっ た ) H と 源 さん のう で に 両 う で を ひっかけ て
^
ひきずり あげ られる 様 に し て らくに 上っ た 。
1073
,5530,0:
^
ひきずり 上げ て 、 縄 を かけろ 」
1174
,1052,13: いくらか 露悪 的 な 気持 で 、 私 は それ を 縁側 に
^
引きずり 上げ て 部屋 に 運ん だ 。
しゃがみ込む
(しゃがむ.込む)
延べ語数:
4
0003
,1981,16: のぞい て 見る と 、 絣 の 着物 に 白い エプロン を かけ て 、 丸く
^
しゃがみ 込ん で 、 竹 さん が 、 洗面 所 の 床板 を 拭い て い た 。
0081
,3912,8: モレロ は 腕 を くん だ まま
^
しゃがみ 込ん で しまっ た 。
0538
,2037,13: 栄二 ( 燐 寸 を 受取っ て 火 を つける 様 に
^
しゃがみ 込ん で けい の 顔 を さけ ながら ) 兄貴 が 亡くなっ た と 言う 事 は 聞い た けれど 、 別居 の まま です か 。
1037
,686,10: 私 は 何 という こと も なく 、 そこ へ
^
しゃがみ 込む 。
勤め上げる
(勤める.上げる)
延べ語数:
4
0597
,1087,4: 大蔵省 の 局長 まで
^
勤め あげ た 官吏 で 、 退職 後 は 、 一流 銀行 の 取締役 を し て いる 人 、 それ に ふさわしい だけ の 応接 だ 。
0772
,166,11: これ だけ の 大家 の 番頭 を 十 何 年 も
^
つとめ あげ て 、 追 ん ださ れ て から 大 そう 貧乏 し て 、 細々 と 行商 を やっ てる そう です が 、 そんな 実直 な 白鼠 が 、 この 日本橋 に ほか に 誰 が いる もの です か 。
0790
,211,5: 鬼 の 全盛 の 期間
^
つとめ あげ た 奴 だ から 、 これ も 気 の 荒い 家来 だ そう で な 。
0961
,66,24: この 公債 の ため の 日本 帝国 政府 代理人 は 、 英国 最高 バス 勲 位 ホレーシォ・ネルソン・レー という 、 清国 総 税務 司 を
^
つとめ あげ た 紳士 で 、 駐 日 公使 ハリー・パークス の 親友 で あっ た 。
垂れ下がる
(垂れる.下がる)
延べ語数:
4
0432
,62,11: 白地 の 壁紙 、 その 裾 を 廻っ て 重く
^
たれ 下がっ て 居る 藁 の 掛 布 、 机 、 ランプ スタンド 、 其等 は 、 今 彼女 の 手 に ふれる 総て の 書籍 が 、 遠い 故国 の 母 の 手元 から 送ら れ た もの で ある と 同様 の 有難 さ を もっ て 、 彼 の 手 に 作ら れ た もの で ある 。
0566
,110,27: 市木 さん が 変人 だ という こと を 聞い て い た し 、 額 が 少し 禿げ 上っ てる 大柄 な 顔立ち と 、 肩 まで
^
垂れ さがっ てる 長髪 と に 、 なんだか 威圧 さ れる 気持ち だっ た 。
0995
,1575,12: 化粧 が すっかり はげ落ち 、 みだれ 髪の毛 が 首 の へん に
^
垂れ さがり 、 目 だけ が 不 釣合い に 大きく なっ て いる 。
1153
,230,5: 分厚い どんちょう の 端 から
^
たれ 下がっ て いる ひも を 、 次の間 から ひい たり 、 ゆるめ たり する 。
抱え上げる
(抱える.上げる)
延べ語数:
4
0371
,49,7: すると 、 つい て いる 大人 が
^
かかえ 上げ て 片手 に 靴 を もっ て 、 ひどい ところ を 大股 に こし て 乾い た ところ へ おろし た 。
0584
,210,21: 彼 は 眼 を 一つ しばたたい て 、 欅 から 視線 を 引き離し 、 鮨 の 包み を 胸 に
^
かかえ あげ て 、 上空 に 光り だし てる 星 を 仰ぎ 見 まし た 。
0989
,1298,15: ( 言わ れ て 房代 、 省三 、 浮山 の 三 人 が 柳子 を
^
抱え あげ て 、 ソファ に 寝せる … … ) こういう タチ の 人 は 、 下手 を する と 、 おかしく なる 。
1177
,697,3: 胸 に
^
かかえ あげ た 風呂敷 包み の かげ から 、 信二 は 強い 眼 眸 で 窓 を すぎる 賑わっ た 街 を 見 て い た 。
腫れ上がる
(腫れる.上がる)
延べ語数:
4
0091
,1614,12: 金庫 番 の 山形 は 、 鼻血 を だし て 赤く
^
腫れ あがっ た 自分 の 鼻 を 指し た 。
0620
,315,34: かく て 大陸 渡来 の 風邪 性 肝臓 炎 は 今や 全日本 を 犯し つつ あり 、 赤城 風雨 先生 の 診療 室 に 戸 を たたく 患者 の すべて の 肝臓 を
^
腫れ あがら せ て いる ほど の 暴威 を ふるう に 至っ て いる の だ 。
0769
,184,20: 翌朝 、 目 を 覚す と 、 私 の 全身 は いたる ところ 大きな コブ を つけ た よう に
^
腫れ あがり 、 殆ど 身動き も でき なかっ た 。
0945
,156,15: 乗組み は みな 半 死 の 病人 で 、 水夫 の 源右衛門 は 頭 まで
^
腫れ あがっ て 眼 も 開け られ ず 、 陸地 に あがっ た と いう ばかり の こと で 、 三 日 ほど 後 、 息 を ひきとっ た 。
褒め上げる
(褒める.上げる)
延べ語数:
4
0003
,3018,17: そこで 、 こんど は 、 僕 は 戦法 を かえ て 、 ことさら に 竹 さん を
^
ほめ 挙げ 、 そうして 、 色気 無し の 親愛 の 情 だの 、 新しい 型 の 男女 の 交友 だ の と いっ て 、 何とか し て 君 を 牽制 しよ う と たくらん だ 、 という の が 、 これ まで の いきさつ の 、 あわ れ な 実相 だ 。
0891
,24,4: また 、 チェーホフ を
^
褒め あげ て いる メンシコフ も 、 チェーホフ が 交際 好き で あり ながら 、 胸襟 を 開く こと にかけて は 自ら 冷やか な 限度 の あっ た こと を 認め て いる し 、 夢中 で チェーホフ に 惚れこん で い た 情熱 漢 コロレンコ で さえ 、 彼 が 完全 に 心 の 窓 を 開い た こと の ない 代り に は 、 誰 に も 一様 の 柔和 さ と 親し さ を もっ て 接し 、 同時に 恐らく 無意識 的 な 大きな 興味 を もっ て 観察 し て い た の で あろ う こと を 、 やや 寒々 と し た 調子 で 述懐 し て いる 。
0893
,165,29: チェーホフ が 交際 ず き で あり ながら 、 胸襟 を 開く こと にかけて は おのずから 一定 の 限度 の あっ た こと は 、 あれ ほど 彼 を
^
褒め あげ て いる メンシコフ で さえ 認め て いる し 、 夢中 で 彼 に 惚れこん で い た 情熱 漢 クープ リン で さえ 、 彼 が ついぞ 完全 に 心 の 窓 を 開い た こと の ない 代り に は 、 誰 に も 一様 の 柔和 さ と 親し さ を以て 接し 、 同時に 恐らく 無意識 的 な 大きな 興味 を もっ て 相手 を じっと 観察 し て い た で あろ う こと を 、 やや 寒々 と し た 調子 で 述懐 し て いる 。
1154
,207,48: … … いかに その 年 ちゃん 夫婦 の 仲 がい ゝ か という こと を 、 そして 、 その 家庭 の 空気 の 、 いかに 、 しずか に 、 和やか に 落ちつい て いる か という こと を 、 事細か に 、 い ちく 例 を あげ て
^
褒め 上げ た 。
分かり出す
(分かる.出す)
延べ語数:
4
0947
,2599,26: ギリギリ の 最後 に なっ たら 、 それ だって 恐れ は し ない が 、 いま の ところ は 、 もの の 意味 が 、 ひとりでに
^
わかり だし て くる の を 、 気長 に 待っ て いる ほう が いい 。
1000
,1246,23: 人 は たとい 此 の 中間 僧 の よう な 境地 に は 至り 得 ない 迄 も 、 そう 云う 道理 が
^
分り 出し て 来 たら 、 五 慾 の 思い が だ ん くに 薄らい で 、 心 の 持ち 方 が 改まる で あろ う 。
1072
,8421,5: どう じゃ お 燕 、
^
わかり 出し て 来る と 、 書物 を 習 ぶと いう こと は 、 おもしろかろ う が 」
1112
,132,35: すて は 自分 が 都 の 女 と 、 対等 の 女らしい 言葉 を つかい 、 女らしい よそ おい が 心 に まで 入っ て くる の が 、 時間 が 経つ と しだいに
^
判り 出し て 来 た 。
借り出す
(借りる.出す)
延べ語数:
4
0946
,60,39: 中納言 の 掛 言 は 、 米 を 運ん で き て 、 舅 の 口 を 養え と いう こと な の だ と 察し た ので 、 一 年 先 の 切米 を 社 倉 から
^
借り だし 、 上 の 方 が 面目 を 失わ ぬ よう 、 夜 闇 に まぎれ て 二 升 ほど ずつ 運ん で いる うち に 、 木の実 が 枝 から 離れ 落ちる よう に 、 自然 に 知 嘉 姫 と の 縁 が まとまっ た 。
0946
,94,20: 詰っ た という の は 食 の 道 の こと だ が 、 一 年 の 先 の 分 まで
^
借り だし た うえ に 、 一 人 が かすかす に やっ て いく 雀 の 涙 ほど の 切米 を 、 舅 に まで 分ける の だ から 、 くりまわし の つけ よう が ない 。
0946
,131,39: 私 ども は 貧苦 の 世界 に 住み馴れ 、 どう あろ う と 、 食 の 道 など は 、 もの の 数 で も なかっ た のに 、 あなた は 一 年 先 の 扶持 米 まで
^
借り だし 、 代 渡し 手形 に 裏 判 を つき 、 二 度 の 食 を つめ 、 水 を 飲ん で まで いたわっ て くださる の だ が 、 その 親切 が 重石 に なり 、 ある に あら れ ぬ 思い が し た 。
0948
,917,7: マトレス の 古い の を 一 枚
^
借り だす の が やっと の こと でし た 」
攻め入る
(攻める.入る)
延べ語数:
4
0822
,312,30: のみ なら ず 、 近江 方 の 羽田 公 矢 国 という 大将 が 帰投 する と 、 これ を 味方 の 大将 に 任命 し て 、 越 へ
^
攻め 入ら せ て い ます 。
0890
,301,28: 当年 十 六 歳 の 六郎 殿 は 、 この 日東 の 総 大将 として 馬廻り の 者 わずか 五 百 騎 ばかり を以て 、 天界 橋 より
^
攻め 入る 大敵 を 引受け 、 さんざん に 戦わ れ まし た のち 、 大将 はじめ 一 騎 のこら ず 討死 せら れ た の で ござい ます が 、 戦 さ 果て て も 御 遺骸 を 収める 人 も なく 、 犬 狗 の よう に 草 叢 に 打 棄て て あり まし た の を 、 ようやく 御 生前 に 懇意 に なさ れ た 禅僧 の ゆくりなく も 通り すがっ た 者 が あり まし て 、 泣く泣く おん 亡骸 を 取 収め 、 陣屋 の 傍 に 卓 を 立て 、 形 ばかり の 中陰 の 儀式 を しつらえ た の で ござい ます 。
1073
,7364,56: 「 何分 、 多年 にわたる もつれ な ので 、 お 聞き苦しい 事 も 数々 お 耳 に 入っ て おり ましょ う が —— 詮 ずる ところ 、 近年 、 将門 は 思い上がっ て 、 近隣 の 領土 を 奪い 、 また 、 不平 の 輩 を 門 に 集め 、 その 旧主 の 領 へ
^
攻め 入る 口実 と する ばかり か 、 彼 の 左右 に は 、 南海 の 賊 で 、 純 友 と 気脈 を 通じ 合っ て いる 者 も おる とか 聞い て おり ます 。
1073
,8091,16: —— それ から は 、 蓆 を 捲く よう な 勢い で 、 下総 へ 、
^
攻め 入っ た 。
溺れ込む
(溺れる.込む)
延べ語数:
4
0569
,544,5: 何 に でも すぐ に
^
溺れ 込ん で しまう から ね 。
0590
,93,7: もともと 、 おれ が 喜久子 に
^
溺れ こん だ の も 、 あの 中野 卯三郎 の せい だっ た 。
0590
,406,4: 彼女 の 体温 に
^
溺れ こみ たい この 誘惑 や 衝動 は 何 だ 。
0824
,289,17: 彼 は 秋田 犬 に対して 、 一見 なんとなく 控え目 に 見える が 、 実は 損得 ぬき で
^
溺れ こん だ 満身 これ 秋田 犬 愛 の 熱血 に 煮えたぎっ て いる の で あっ た 。
付け出す
(付ける.出す)
延べ語数:
4
0535
,106,8: けれ 共 、 段々 彼方 此方 片
^
附け 出す と 、 泥足 の 跡 の ある 着物 だの 、 紙片 れ だ の が 発見 さ れ た 。
1072
,4328,35: 越前 守 自身 の 身 に も 、 ほか に も 、 山 ほど な 難問題 が 、 山積 し て いる のに 、 この 上 なお 、 私娼 整理 など に 手 を
^
つけ 出し たら —— と 、 ふたり の 眉 は 、 すぐ 、 その 難 を 思っ て 、 越前 守 の 、 健康 まで を 、 心配 し た 。
1073
,2334,34: むかし 程 に は ゆか ない が 、 市 で 、 奴婢 奴僕 も 購い 、 馬 も 買い 、 附近 の 耕作 や 、 未 開墾 地 へ も 、 手 を
^
つけ 出し た 。
1153
,653,14: 宿 の 方 で は どうやら 、 『 あやしい やつ 』 と 目 を
^
つけ 出し た 様子 で ある 。
詰め込む
(詰める.込む)
延べ語数:
4
0529
,2,41: 植物 園 と さえ 云え ば いつも 思い出す 多勢 の 画板 を 持っ た 人達 と そこ い ら 中 に だらし なく 紙 だの 果物 の 皮 等 を 取り乱し て 食べ て は 騒ぎ 、 騒い で は
^
つめ 込ん で 居る 子供 と 、 彼等 と 同じ 様 な 大人 は 、 冬 枯れ て 見る 花 も ない 今日 等 は ちっとも 来 て 居 ない ので 、 彼 の 広い 内 が 何処 に も 人影 の 見え ない 程 に 静か でし た 。
0956
,1258,22: こがね まる おら 、 … … い つ だっ た か 、 お 薬 鑵 の 中 に 黄金虫 を 一杯
^
つめ 込ん で 、 … … お湯 を かけ て 、 焚火 で 沸かし て 、 … … 「 煎じ薬 」 だ よ って ごまかし て 、 胡蝶 に 飲まし ちゃっ た イ 。
1005
,162,18: 長州 風呂 で かま ど は 大きかっ た の で ある が 、 しかし もみじ の 葉 を
^
つめ 込ん で 火 を つける と 、 大変 な 煙 で 、 爆発 する よう に たき 口 へ 出 て 来 た 。
1174
,1312,31: 母 は 涙 で 顔 いっぱい 濡らし ながら 、 納戸 に ある 箪笥 の 引出し を あけ 、 唐草 模様 の 風呂敷 に 、 自分 の 着物 を ごしごし と
^
つめ 込ん で い た 。
零れ出す
(零れる.出す)
延べ語数:
4
0509
,70,13: が 、 とうとう 堪え られ なく なっ て 一 粒 涙 が
^
こぼれ 出す と もう 遠慮 も 何 も なくなっ て 私 は 手放し の 啜り 泣き を 始め た 。
0994
,1294,14: 不意 に 、 それ が 最後 の 一滴 の ため に あふれ て 、
^
こぼれ 出し た ん じ や ない だろ う か ?
1000
,560,49: ——— 最初 、 国 経 が 御簾 の 蔭 へ 手 を さし 入れる と 、 御簾 の 面 が 中 から ふくらん で 盛り 上っ て 来 、 紫 や 紅梅 や 薄 紅梅 や さま ぐな 色 を 重ね た 袖口 が 、 夜目 に も しるく
^
こぼれ 出し て 来 た 。
1073
,7891,46: でも 、 ようやく 、 三軍 が 揃っ て 、 大宝 八幡 の 社前 から 、 蜿々 と 、 四 陣 の 兵 が 、 序 に 順 って 、 ゆるぎ だし た とき は 、 もう 春 らしい 朝 の 陽 が 、 大地 に
^
こぼれ 出し て い た 。
染み入る
(染みる.入る)
延べ語数:
4
0450
,111,8: 今 水 の よう に 地下 に
^
滲み 入り
0958
,8,26: 瀞 八 丁 の 両 岸 の 崖 に 、 初夏 の 微風 を 喜び あふれる 北 山川 の 若葉 も 、 我が 眼 に
^
沁み 入る ばかり の 彩 で あっ た 。
1000
,1181,92: 一 本道 で ある けれども 彼方 へ 曲り 此方 へ 曲り し て いる 上 に 、 草 が 人間 の 背 より も 高く 、 父 の 姿 が と きぐ それ に 没し て しまう ので 、 今度 は 滋 幹 は 一 二 間 の 距離 まで 近寄っ て 行っ た が 、 両側 から 路 の 方 へ 蔽い かぶさっ て いる 草 を 掻き分け ながら 行く ので 、 袂 も 裾 も し た ゝ か 露 に 濡れ て 、 つめたい 雫 が 襟 もと まで
^
沁み 入る の で あっ た 。
1013
,1429,28: ただ 夏 草 だけ が 、 人 の 胸 の あたり まで も 茂っ て 、 松 の 梢 を 鳴らし て ゆく 風の音 が 、 魂 に
^
沁み 入る よう な 気持 です 。
はたき出す
(はたく.出す)
延べ語数:
4
0141
,6565,9: 伸子 は これ まで の きずな の 一切 から
^
はたき 出さ れ た と 自分 で 感じ た 。
0141
,6566,0:
^
はたき ださ れ た 伸子 は 、 小さい 堅い くさび が とび出 し た 勢 で 壁 に つきささり でも する よう に いや 応 ない 力 で 自分 という 存在 を ソヴェト 社会 へ うちつけ られ 、 そこ に つきささっ た と 感じる の だっ た 。
0163
,33,23: 軍隊 の ビンタ は 、 個人 の 自尊心 、 個性 の 自覚 、 個人 の 権利 の 観念 を 、 その 頭 から
^
はたき 出す ため に 行わ れ た 。
0427
,11,12: 最悪 な 人民 経済 の 事情 から 女性 は 家庭 から どしどし
^
はたき 出さ れ て いる のに 、 生活 を 求め て 女性 が たたかっ て ゆく 社会 で は 、 昔ながら の 封建 性 が 克服 さ れ て い ない ばかり か 、 数 年 前 に は 知ら れ なかっ た 複雑 微妙 な 堕落 の モメント が 、 女性 の 一 歩 一 歩 に 用意 さ れ て ある 。
混じり込む
(混じる.込む)
延べ語数:
4
0141
,16722,26: マデレーヌ の 広場 へ 向う 歩道 の はずれ に 立っ て 、 自動車 の 流れ を つっきろ う と し て いる ひとかたまり の 男女 に
^
まじり こみ ながら 、 伸子 は 蜂谷 良作 に 、
0141
,21308,13: それ は パリ の あたりまえ に 暮し て いる 人々 の 間 に
^
まじり こん だ 生活 で あり 、 サンティーム まで を こまかく 計算 する 倹約 な 生活 へ の 共感 で あり 、 しかも パリ が パリ として 歴史 の なか に 生き て 来 て いる パリ に しか ない ある 精神 を とらえよ う と する 生活 な の だっ た 。
0782
,41,13: 彼 は いくつ に なっ て も ラジオ 応援 歌 の 中 に
^
まじり こん でる シャガ レ 声 の 一 ツ な の で ある 。
0949
,44,42: 伊 良 の 細君 は 肌 の 白い 美しい ひと で 、 その 肌 なら 、 ある 意味 で 伊 良 より も よく 知っ て いる わけ だ が 、 その ひと の 骨 が この 磁器 の かけ ら に
^
まじり こん で いる と 思う と 、 その 白 さ が そのまま 伊 良 の 細君 の 肌 の 色 に 見え 、 いい 知れ ぬ 愛憐 の 情 を 感じ た 。
解け入る
(解ける.入る)
延べ語数:
4
0141
,12044,30: 読む もの が 、 その ときどき の 心 の まま 、 ひとりでに その 小説 の 世界 へ はいっ て 、 いつか そこ に 表現 さ れ て いる 世界 に
^
とけ 入る よう な 戸口 が つい て い ない よう に 、 伸子 に は 息づまっ て 感じ られる の だっ た 。
0164
,116,41: 並ん で 流れ つつ 、 それ は 別 な 河 、 という 存在 で は なく て 、 澎湃 たる 日本 の 新 民主 主義 文学 の ゆたか に ひろい 幅 と 、 雄大 な その 延長 と の うち に
^
とけ 入り 、 包括 さ れる はず の もの と 思う 。
0268
,9,14: その 母親 の 笑顔 は 、 赤ちゃん の 無邪気 さ 、 愛くるし さ に
^
とけ 入っ て 、 はた目 を 忘れ た 瞬間 の ほほえまし さ で 輝 やい て いる 。
1146
,185,9: 技巧 も 口説 も なく 、 心から 心 に
^
解け 入っ て 些か の 間隙 も 、 疑い も 、 食い違い も 無い 、 実に 玲瓏 たる 恋 だっ た の です 。
覚え込む
(覚える.込む)
延べ語数:
4
0141
,11041,11: 「 もっとも 御 婦人 て もの は 、 一旦 こう と
^
覚え こま さ れる と 、 あ たま が 単純 だ から なん でしょ う な 、 なかなか 理性 的 に 方向 転換 でき にくい もの と 見え ます から ね 」
0692
,182,50: ところが 金 サン は 野球 という もの を 全然 自分 で は し た こと が ない 人 だ から 、 こういう 人 に 限っ て 、 人 の 講釈 の 耳学問 や 、 書物 雑誌 など に 目 を さらし て 、 一生 ケンメイ に 理窟 で 野球 を
^
覚え こむ 。
0779
,121,23: 木々 彦 は 学問 を 好ま ず 、 長唄 や 踊り など を 習っ た ぐらい で 、 それ も 打ちこん で
^
覚え こむ ほど の 根気 が ない 。
0835
,248,27: それ だけ が 取り柄 な の だ が 、 一生 ケンメイ 訓練 し て バカ ながら も レース を やる こと だけ は 一 ツ 覚え に
^
覚え こん だ と なる と 、 主人 もち で 疑り 深く て 誰 に も なれ ない 根性 を 忘れ て 、 番犬 という た ッ た 一 ツ の 取柄 の 方 が なくなっ て しまう 。
浮かび出す
(浮かぶ.出す)
延べ語数:
4
0109
,23,20: しかし 、 縁側 に 出る と 、 間もなく 薄 ら あかり の 中 に 破壊 さ れ た 家屋 が
^
浮び 出し 、 気持 も はっきり し て 来 た 。
0332
,28,39: 二 ・ 二 六 秘史 について も 、 あの 事件 が 日本 の 侵略 戦争 遂行 の ため の 暴動 で あっ た いきさつ に は ふれ ない で 、 青年 将校 の 純情 さ の 一 面 を
^
浮び 出さ せ て いる 。
0866
,238,27: 朝靄 に つ ゝ まれ た 武蔵野 の 雑木 の 立木 が 、 見覚え の ある 荻窪 界隈 の 街道 筋 を 、 ぼんやり 真 向う に
^
浮び 出さ せる 頃 、 彼 は 、 額 に も 、 背 に も 、 し つ とり 汗 を かい て い た 。
0945
,23,53: 十一月 の 末 から 、 翌 、 享 保 五 年 の 正月 の 末 まで 、 船 は 潮 に 乗っ て 流れ つづけ て い た が 、 二 十 六 日 の 朝方 、 ゆく て の 海 の 上 に 雲 と も 見える 島山 の 影 が
^
うかび だし て き た 。
調べ出す
(調べる.出す)
延べ語数:
4
0082
,2451,4: 隅 の 隅 まで
^
調べ だし て 、 わし の 前 まで ひきずりだせ 」
0785
,181,5: 花 廼屋 は 自分 の
^
調べ だし た こと を 新 十 郎 に 語っ て 彼 の 判断 を もとめ た こと も ある が 、 確信 が なけれ ば 答え ない 新 十 郎 の こと だ から 、 彼 から たった 一 ツ の ヒント すら も うる こと が でき なかっ た 。
1043
,93,12: もっとも これ に 専ら 注意 を 向け て 、 本格 的 に
^
調べ 出し た の は 昭和 六 年 以降 な の で ある 。
1101
,117,16: ところが その後 、 電子 顕微鏡 を 使っ て 、 雪 の 結晶 の 核 を
^
調べ だし たら 、 いろいろ 腑 に 落ち ない こと が 出 て き た 。
崩れ込む
(崩れる.込む)
延べ語数:
4
0077
,453,10: その とき 、 どやどや と 足音 が し て 雪
^
崩れ こん で 来 た 十 数 名 の 男 たち 。
0142
,670,4: 前 の 畳 へ
^
崩れ こん で 重吉 の 膝 の 上 に 頭 を 落し た 。
0235
,19,21: 前方 を 見る と 、 行列 は 顎 紐 を かけ ゲートル を 巻い た 警官 の 黒い 群 に 雪
^
崩れ こま れ 、 警官 が 列 の 中 から 検束 しよ う と する 同志 を 守っ て かたまり と なり 、 大 揉み に 揉ん で いる 。
0759
,6860,12: 記代子 は 気 を 失っ た よう に 、 ふらふら と
^
崩れ こん で しまっ た 。
崩れ出す
(崩れる.出す)
延べ語数:
4
0076
,261,29: 毎晩 の 如く 現われ て 尽きる 模様 も ない 刑事 の 執念 —— という か 、 徹底 し た 警戒 ぶり に 、 貫一 は 日頃 の 自信 が
^
崩れ 出し た の を 認め ない わけ に 行か なかっ た 。
0079
,114,21: と 、 東 助 が 穴 の 方 へ 近 よっ た とき 、 ふい に 足 の 下 が
^
くずれ だし た 。
0091
,1124,8: と 思っ たら その 輪廓 が 急 に
^
崩れ だし た 。
1073
,2322,13: そして 、 満座 の 酔 が 、 歌 や 、 手拍子 に 、
^
崩れ 出す 頃 、 いつのまにか 、 そっと 、 先 に 帰っ て しまっ た 。
威張り出す
(威張る.出す)
延べ語数:
4
0038
,99,23: おまけ に 、 勝っ て 威張る の は 月並み で 面白く ない と いう ので 負け そう に なっ て から 、 ますます
^
威張り 出し や がっ た 。
0079
,857,8: すると この 国 に かわっ て 敵国 が
^
いばり だす わけ か な 」
0538
,1205,29: 結婚 する まで は さんざん 機嫌 を とっ て 、 人 の 後 から つい て 廻っ て おき ながら 一度 一緒 に なっ て しまう と 、 とたんに
^
威張り 出す ん です から ね 。
0922
,8,13: しかるに 、 二 十 世紀 に 入っ て 、 町人 が 大いに
^
威張り 出し て から は 、 世の中 は 威厳 に対して 、 反感 を もち 、 その 臭い の する もの は 、 「 野暮 」 な もの で あり 、 それ を 脱し た もの が 「 意気 」 「 粋 」 で ある と 考え た の で ある 。
食い上げる
(食う.上げる)
延べ語数:
4
0816
,238,24: だいたい 海産物 の 中 でも ナマコ を 食う など と は 甚 しく 凡庸 なら ざる 所業 で 、 よほど 海 の 物 を
^
食い あげ た 上 で なけれ ば 手 が 出 ない よう に 思わ れる が 、 志摩 人 は 原始時代 から 海 の 物 を モリモリ 食っ て い た の で あろ う 。
0821
,361,64: しかし これ は ウマニ で ある し アイノコ 的 な ウドン に 相違 ない から 、 どうしても 人間 の ため に 作ら れ た もの に 相違 ない が 、 案ずる に 長崎 チャンポン の 法則 として 一 度 に 一 日 ぶん の チャンポン を 買っ て 三 度 の 食事 ごと に ここ へ 通っ て き て 三 度目 に
^
食い あげる 、 なるほど 大陸 に 近い だけ の こと は ある な 、 と 考える 。
0842
,354,6: 何 物 も 残さ ず に
^
食い あげ て しまう の だ から 、 とても 一般 家庭 で 食べる わけ に いか ない 食べ 方 で ある 。
0842
,2727,28: など と こぼし て は いる が 、 その 配給 料理 の 味 の ない よう な カボチャ の 煮 た の まで 一 ツ 残さ ず
^
食い あげ て しまう 。
乗り上げる
(乗る.上げる)
延べ語数:
4
0776
,10,20: 今や ボルネオ の 北端 に 達し て スールー 海 に 近づい た 折 、 又 し て も 暗礁 に
^
乗り あげ て しまっ た 。
0820
,130,32: まだ 陸 に は 間 が ある と 思っ て 全 速 で 走っ て い たら 、 一つ の 岩礁 を 乗り こし 、 勢い 余っ て 次 の 岩礁 に
^
乗り あげ て 止っ た そう だ 。
0947
,1580,4: 崖 端 に
^
乗り あげ て 、 かしい で いる 車 の ルーム ・ ランプ の 光 が 、 まわり の 荒々しい 風景 を 、 あざやか に 照 しだし て いる 。
1041
,720,18: 車 を バック さ せ 、 急い で い た から うし ろ 半分 を 芝生 に
^
乗り あげ 、 ステアリング を フル ・ ロック さ せ て 車 を ドライヴウェイ の 外 に 向ける と 、 かまわ ず に アクセル を 踏みこん だ 。
飲み上げる
(飲む.上げる)
延べ語数:
4
0739
,106,11: その ストック を 田中 英光 は 三 日間 で 完全 に
^
飲み あげ て しまっ た の で ある 。
0842
,2764,35: 私 は 仕事 中 の タノシミ に 銀座 の ルパン から サントリー を 一 ダース とりよせ て まだ 手 を つけ ず に い た の を 、 彼 は 三 日 の うち に
^
飲み あげ て しまっ た 。
0850
,129,11: 泥酔 の 極 に 達し 、 一夜 に 医療 費 を
^
飲み あげ て 意気 高らか に 家 に 帰り 、 あの 怖 る べき 寝床 に 怖 れ 気 も なく ひっくり返り 、 電 燈 など が 何 じゃ イ と 此奴 も パチ ン と 消し て しまっ て 悠々 と 眠り 、 目 が 覚める と 、 不思議 不思議 、 一夜 の うち に 全く 熱 が 去り 、 突然 病気 が 治っ て い た 。
0853
,373,38: 尤も 、 小僧 に 店 を まかせ て 、 時には オトクイ 廻り も やる が 、 自分 は 昼 から 酒 を のん で いる よう な こと も 少く は なく 、 売上げ を その 一夜 に
^
飲み あげ て 足 を だし て 、 もう 夜逃げ も 間近 か な と ころ に 迫っ て も い た 。
舞い落ちる
(舞う.落ちる)
延べ語数:
4
0571
,218,9: そういう 渦巻き の 中 に 、 どこ から
^
舞い 落ち た か 、 一 枚 の 黄ばん だ 木の葉 が 浮い て い た 。
0603
,256,21: この 一 群れ が 飛びたつ 羽風 に 、 椎 の 古 葉 が いくつ も 散っ て 、 はらはら と
^
まい 落ち まし た 。
0603
,282,17: こがね 虫 の かわり に 、 椎 の 古 葉 が 一 枚 、 ひらひら と
^
まい 落ち て き まし た 。
1174
,5423,28: しばらく 正常 に 中空 に 姿 を 保っ て い て も 、 突然 あおら れ た よう に 左右 に 揺れ 、 きりきり と 廻り ながら 、
^
舞い 落ちる の も い た 。
縫い上げる
(縫う.上げる)
延べ語数:
4
0504
,284,4:
^
縫い あげ し 衣手 に 持ち て
0504
,302,2:
^
縫い あげ し 衣手 に もち て
0507
,974,6: 「 お とも さん 」 が
^
縫い あげ た 、 帯 だの 、 着物 だ の の 賃銀 を 主 屋 の 方 に 行っ て もらっ て 居る 呉服 屋 の 店先 で 、 私 は 祖母 の 胴着 と 自分 の 袖 に する メリンス の 小布 を 見 て 居 た 。
1075
,584,58: 二 人 の 女 兄弟 が 苧 を 績ん で 着物 を 織っ た が 、 姉さん の ほう は たん ねん な 辛抱 づよい 気質 で 、 できるだけ 糸 を ほそく し て 、 じゅうぶん な 布 を 織りあげ た から 、 とっぷり と 頭 から 爪 さき まで 、 身 を つつむ よう な 着物 を
^
縫い あげる こと が でき た 。
突き入れる
(突く.入れる)
延べ語数:
4
0250
,153,29: それ は 親 や 兄 の 云い なり に 否応 なし 形 ばかり 「 神聖 」 な 性的 生活 の 、 本質 に は 同じ よう な 堕落 に
^
突き 入れ られる くらい なら 、 女 も 男 と 同じ 感情 で 、 自分 から 選ん だ 堕落 の 道 に 進む 方 が まだ 痛快 な だけ まし だ と する 点 に ある だろ う 。
0504
,337,26: 私 の 膝 に 抱か れ た まま 、 私 の 髪の毛 を いじる 事 が 大変 すき で 胸 の 中 に 両手 を
^
突き 入れる 事 など は 亡くなる 少し 前 から ちょくちょく し て 居 た 。
0985
,544,13: … … ( その 手 が 、 から の リュックサック を 室内 に
^
突き 入れ ながら ) 兄さん —— 誠 兄さん !
0988
,3993,17: すると 女 が 何 か 答え 、 M さん が 、 家 の 中 へ 僕 を
^
突き 入れる よう に し て 、 自分 は 小走り に 立ち去 つて 行 つて し まつ た よう です 。
詰み上げる
(詰む.上げる)
延べ語数:
4
0141
,1968,21: 年 とっ た その 男 は 、 ものう げに 小さい 木 の 台 へ 腰 を おろし て 、 山形 に
^
つみ 上げ た リンゴ を 売っ て い た 。
0142
,639,18: 行っ て みる と 、 重吉 は ぬい だ シャツ や 服 を 机 の 上 に
^
つみ 上げ て 、 その よ この ところ に 本 を のせ て 見 て い た 。
0368
,113,40: 今年 の 夏 、 駿河台 に ある 雑誌 記念 館 へ 行っ た とき も 、 その 建物 の 中 の 使わ れ て い ない 事務 室 の 床 の 上 に 、 こういう 木 箱 が ずっしり と
^
つみ 上げ られ て い た 。
0484
,26,12: 板の間 に 長持 、 その 上 に 布団 や 何 か ごたごた
^
つみ 上げ て ある 。
付き上げる
(付く.上げる)
延べ語数:
4
0140
,397,6: 伸子 は 、 涙 が
^
つき 上げ て 来 そう に なっ た 。
0141
,12252,20: それ は 反抗 の 叫び で あり 、 抵抗 の 唸り で あり 、 帝国 主義 に 向っ て
^
つき 上げ られ て いる つよい 拳 だっ た 。
0141
,20436,10: 左手 の 指 さきで 、 自分 の 眉毛 を
^
つき 上げ た 。
1174
,2128,10: 混乱 する 頭 の 中 に 、 そんな 疑問 が
^
つき 上げ て 来 た 。
蹴り上げる
(蹴る.上げる)
延べ語数:
4
0114
,278,18: 茶 っぽい 帯 の 傍 からうす 色 の 帯 上げ が 少し のぞい て 白い 足袋 に
^
蹴り 上げ られる 絹 の 裾 が 陰 の 多い 襞 を 作る の を 篤 は 静か に 見 て 居 た 。
0708
,265,17: 水練 の 河辺 に 立っ て 、 時々 ふと 涙ぐみ 、 川 の 水 を 足 で
^
蹴り あげ て 、 ジジイ 、 これ を のん で くれ よ 、 と 叫ん だ 。
1040
,550,30: 限度 いっぱい に のばし て いる 彼 の 左腕 の 先 を 、 ボール は 地面 に むけ て 浅い 角度 で 入っ て いき 、 土 くれ を ひとつ
^
蹴り 上げ 、 バウンド し て 飛び 去っ た 。
1041
,718,57: ラジオ を 右手 に さげ て 彼女 は 部屋 を とび出 し 、 父親 が いつも 車 の キー を 置い て いる 居間 の 電気 スタンド の 横 の テーブル まで 走り 、 車 の キー を つかみ 、 母親 が 台所 に いる ので 、 正面 玄関 の ドア と スクリーン ・ ドア を
^
蹴り あげ 、 ポーチ を かけ 降り 、 ガレージ に 走っ た 。
見下ろす
(見る.下ろす)
延べ語数:
4
0098
,2239,64: 終戦 後 二 日 目 、 私 も 元気 が なく 思い出 を 辿る ばかり だっ た が 、 私 の 借り て い た 二 階 の 部屋 を 下 の 路 から 見上げる と 、 その 窓 から 見知らぬ 疎開 者 の 女 が 一 人 、 これ も 頬杖 つい た まま 行く さき 分ら ぬ 思案 貌 で 私 を
^
見 降ろし て い た 。
0098
,2269,10: 栃 の 実 の 降っ て いる 谷間 を
^
見 降ろし ながら 、 坂 は だ だ 下り の 笑い で 一気に 終り に なっ て しまっ た 。
0098
,2636,35: そうすると 、 いつも 定 って 私 の 胃 に は 酸 が 下っ て 来 て 腹痛 に なり 、 木 の 切株 に 休み ながら 沼 に 密集 し た 菱 の 実 を
^
見 降ろし て じっと し て いる 。
0866
,3140,17: 彼 は 、 昼 頃 まで 懐古 園 の なか を 歩き まわり 、 千曲川 を
^
見 降ろす 崖 の 上 に 立ち 、 うろ覚え の ローレライ を 口 吟 み 、 た ゞ なんと いう こと なく 、 時間 の 過ぎる の を 待つ た 。
捥ぎ落とす
(捥ぐ.落とす)
延べ語数:
4
0098
,1310,5: 暴風 で 野菜 が ことごとく
^
もぎ 落さ れ た 親戚 たち は 、 米 と 交換 する 材料 が 無くなっ て 来 た の で ある 。
0580
,855,19: ここ で は 、 たとい 私 が 蟹 で あっ て も 、 自分 で 自分 の 手 を
^
もぎ 落さ ない で 済み そう だ 。
0580
,889,25: 皆 が それぞれ つまらない もの に しがみつい て い て 、 それ こそ 手 か 足 か 何 か 大事 な もの を 自分 で
^
もぎ 落さ なけれ ば なら なく なる まで 、 それ を 放そ う と し ない 。
0586
,22,63: 蟹 は その マッチ の 棒 を 怒り に 任せ て はさん だ まま 、 火 が 手元 に 近づい て も 放さ ず 、 熱く なっ て も 捨てる こと を 知ら ず 、 ただ 手 を 打ち 振る だけ で 、 遂に 火傷 する 段 に なっ て 、 マッチ を はさん でる 手 を 根本 から ぼろ り と 自ら
^
もぎ 落し て 、 逃げ て ゆく … … 。
引き下ろす
(引く.下ろす)
延べ語数:
4
0082
,1468,17: 彼 は 、 一部分 黒 々 と 焼け た 男性 の 人造 人体 を 電撃 台 から
^
引き おろす と 、 電気 メス を 手 にとって 頭蓋 を ひらき 、 さっき 移植 し た 山形 警部 の 脳髄 を 取りだし た 。
0597
,433,11: 佐竹 は 立ち上っ て 、 窓 の 扉 を 少し
^
引き おろし た 。
0977
,297,8: 学生 たち が それ を また 神棚 から
^
引き おろそ う として 躍起 に なる と 、 そのうち 小野 が だしぬけ に “ ハーイ ” と 、 熊本 弁 独特 の アクセント で ひっぱり ながら いう 。
1002
,339,7: そねむ の は 優れ た 価値 を
^
引き おろす こと で あり 、 卑しめる の は 人格 に 侮蔑 を 加える こと で あっ て 、 いずれ も 道義 的 に は 最も 排斥 さる べき こと で ある 。
描き上げる
(描く.上げる)
延べ語数:
4
0062
,114,11: 凡庸 な SF 物 に 登場 する CAD ソフト で
^
描き 上げ た よう な 辻褄 の 合っ た 未来 都市 など 、 生まれる わけ は ない 。
0078
,423,39: 「 これ で お 分り で ござろ う が 、 手前 の 方 に も 模写 の 腕 達者 が 控え て 居り まし て ね 、 風景 画 の 上 に 、 ルウベンス の 名画 を 一夜 で
^
描き あげる 画家 が 居 ます の さ 。
0612
,2121,12: カヤ ノ は それ を 思い出し て 、 また 一 枚
^
描き 上げ た 。
0612
,2207,7: この 画家 は この ステンドグラス を
^
描き 上げ た ものの 、 雨 が やん で 友だち が 誘い に くる と 、 サイン も せ ず に 出 て いっ た らしい 。
謳い上げる
(謳う.上げる)
延べ語数:
4
0060
,5495,5: パーソナル コンピューター の 意義 を
^
謳い 上げ 、 カリスマ として スタッフ の 力 を 引き出し て いく こと に は 異才 を 発揮 し ながら も 技術 的 な 力 は 持た なかっ た ジョブズ にとって 、 自ら 開発 の 方向 付け を 行っ た リサ は 、 初めて の 自分 の マシン と なる はず だっ た 。
0060
,7543,22: だが 中身 に は いっさい 触れよ う と せ ず 、 美辞麗句 を 連ね て マイクロ コンピューター の 素晴らし さ を
^
謳い 上げ たり 、 表 に 現われ て いる 機能 だけ を 気まぐれ に つまみ食い し た よう な 記事 ばかり が 増える の が 気 に なっ た 。
0062
,182,28: この NeXT の 日本 へ の お披露目 に際して 、 ジョブズ は 自ら マシン を 駆使 し 、 雄弁 に 思いきり かっこ 良く 、 その 先進 性 を
^
謳い 上げ た 。
0062
,2319,49: だが 一方 で 「 マシン が どう ある べき か 」 と の 問い掛け が この 世界 全体 において 意味 を 失い 、 もう 一方 で マイクロソフト と の 訣別 が アスキー から 未来 を 選択 する 力 を 奪っ て しまう 中 で 、 かつて 巻頭 言 で
^
謳い 上げ た 主体性 は 、 気がつけ ば 彼ら 三 人 の て の ひ ら から 砂 の よう に こぼれ落ち て い た 。
踏み入れる
(踏む.入れる)
延べ語数:
4
0003
,76,19: その せい ばかり で も ない けれども 、 僕 は この 畑 の 中 に 一 歩 足 を
^
踏み いれる と 、 周囲 の 圧迫 から ちょっと のがれ た よう な 気楽 さ を 覚える の だ 。
0141
,10169,15: そういう 召使 自身 は ポーランド 人 で あり 、 旧 市街 へ は 足 も
^
ふみ 入れ た こと が ない 、 という こと を 誇り と し て いる こと も あり 得る の だ 。
1073
,405,11: けれど 一 歩 、 その 市中 に 、 足 を
^
ふみ 入れ て み た とき は 、 余りに も 、 表裏 の ちがい の 甚だしい のに 、 その 頃 の 旅行 者 とても 、 みな 意外 な 思い を なし た こと で あろ う 。
1162
,116,54: しかし 、 那覇 の 家 は 、 すでに 人手 に 渡し て しまっ た の で ある し 、 那覇 に ある 親類 という 親類 の ことごとく が 、 父 の 債鬼 で ない もの は なかっ た し 、 いきなり 、 る ん ぺん 生活 へ と 、 ぼく は その 第一歩 を
^
踏み いれる より 外 は なかっ た の で ある 。
打ち下ろす
(打つ.下ろす)
延べ語数:
4
0003
,104,4: と 鍬 を
^
打ち おろす 度 毎 に 低く 呻く よう に 言い 続け て い た 日 も あっ た 。
0141
,18970,51: 「 我々 は 相川 氏 と の 間 に おか れ た 距離 を 明 か に し なけれ ば なら ない 」 「 いつの間にか 、 日本 の パルナッス の 山頂 で 、 世紀 末 的 な 偶像 に 化し つつ ある 氏 の 文学 に 向っ て ツル ハシ を
^
打ち おろさ なけれ ば なら ない 」 「 敗北 の 文学 を —— そして その 階級 的 土壌 を 我々 は ふみ 越え て 往か なけれ ば なら ない 」 一 九 二 九 年 四月 。
0697
,129,0:
^
打ち おろし た 力 の 強 さ 、 押しつける 力 の 強 さ を はかっ て 上達 を 見 わける の だ が 、 打ち 下し た 木刀 を さらに 力いっぱい 押しつける 稽古 など 、 真剣 専門 の 稽古 で なく て 何 で あろ う か 。
0963
,11,21: エリザベス 女王 の 寵臣 エセックス 伯爵 が 彼女 自身 の 判決 で 処刑 さ れ た とき 、 発 止 と
^
打ち おろさ れ た 首 斬 人 の 斧 は 、 三 度 め に ようやく 首 を きり 落す こと が でき た と つたえ られる 。
立ち込む
(立つ.込む)
延べ語数:
4
0958
,221,9: ところが 、 私 の 友釣り は 流れ に
^
立ち 込ま ね ば 気 が すま ぬ 。
0958
,222,20: その 場合 における 必要 、 不 必要 など から 離れ て 私 は 釣り場 へ 行く と 、 流れ に
^
立ち 込む 癖 が ある 。
0958
,235,42: で ある から 、 強力 の 釣り 師 は 六 間 以上 の 長竿 、 非力 の 者 でも 四間 半 から 五 間 も の 竿 を 握り 、 なお その 上 に 激流 の 中 へ 、 胸 あたり まで
^
立ち 込ん で 釣る 慣わし が 、 利根 の 上流 に は ある 。
0958
,236,10: それ が 、 人々 の 慣習 に なっ て 、
^
立ち 込ま ぬ で も よい のに 、 水 へ 浸る 癖 を 人々 が 持つ に 至っ た の だ 。
吐き下す
(吐く.下す)
延べ語数:
4
0842
,381,45: 「 ウチ の 部屋 で は クソ 、 人糞 です が 、 アレ を 無理 に 食う の が よろしい と 言っ て まし て 、 私 も しびれ かけ て しまっ た とき に 無理 に アレ を おしこん で もらっ て 、 幸い
^
吐き 下し て 命拾い し た こと が あり ます 」
0853
,59,52: 元々 彼 は ヒヨワ な 体質 だ から 豪快 な 酒量 など 有る 由 も ない が 、 その 上 、 彼 は 酒 まで 神経 に 左右 さ れ 、 相手 の 方 が 先 に 酔う と 、 もう 圧迫 さ れ て どうしても 酔え なく なり 、 すぐ
^
吐き 下し て しまう 。
0853
,60,14: 気質 的 に 苦手 な 人物 が 相手 で は もう 酔え なく て
^
吐き 下し 、 五 度 飲む うち 四 度 は 酔え ず 吐き 下し て いる 有様 だ けれども 、 因果 な こと に 、 酒 に 酔わ ぬ と 人 と 話 が でき ない という 小心 者 、 心 は 常に 人 を 待ち その 訪れ に 飢え て い て も 、 結ん だ 心 を ほぐし て 語る に は 酒 の 力 を かり なけれ ば どう に も なら ぬ 陰鬱 症 に おちこん で い た 。
0853
,60,26: 気質 的 に 苦手 な 人物 が 相手 で は もう 酔え なく て 吐き 下し 、 五 度 飲む うち 四 度 は 酔え ず
^
吐き 下し て いる 有様 だ けれども 、 因果 な こと に 、 酒 に 酔わ ぬ と 人 と 話 が でき ない という 小心 者 、 心 は 常に 人 を 待ち その 訪れ に 飢え て い て も 、 結ん だ 心 を ほぐし て 語る に は 酒 の 力 を かり なけれ ば どう に も なら ぬ 陰鬱 症 に おちこん で い た 。
願い出る
(願う.出る)
延べ語数:
4
0700
,29,32: お 吉 から 腫物 が 治っ た し 、 いったん 異人 館 の 門 を くぐっ た 以上 人 が 相手 に し ない から という 理由 で 重ね て 奉公 を
^
願い で た が 、 ハリス は 拒絶 し て 、 三 ヶ月 分 の 給料 三 十 両 を 与え て 手 を 切っ た 。
0776
,25,15: 畑中 は 印度 洋 から セイ ロン 、 ボンベイ へ の 航路 調査 を
^
願い で て 、 再度 の 就航 の 許可 を 得 た 。
0793
,165,4: 料理 店 へ
^
願い で て みる と 、 三 日間 の お目見得 の のち 、 上々 の 首尾 で めでたく 採用 という こと に なっ た 。
0818
,24,45: 政 宗 の 考え で は 、 意地 の わるい 狸 オヤジ の こと だ から 、 たぶん 第 一 候補 地 を 否決 する だろ う と 思い 、 第 二 候補 の 仙台 青葉山 を 第 一 候補 に あげ て 築城 を
^
願い で たら 、 意外 に も アッサリ と 第 一 候補 を 許可 さ れ た ので 、 志 と ちがっ て 、 仙台 を 城下 に せ ざる を 得 なかっ た という 説 が ある 。
歩き込む
(歩く.込む)
延べ語数:
4
0621
,138,8: それ で 思いきっ て 花 の 下 へ
^
歩き こみ ます 。
0621
,579,9: 男 は 満開 の 花 の 下 へ
^
歩き こみ まし た 。
0759
,5173,5: 人通り の すくない 道 へ
^
歩き こん で から 、
0833
,215,7: 私 は 酔っ払っ て 見知らぬ 街 へ
^
歩き こみ 、 小さな 酒場 へ はじめて 行っ て 、 その 女 に 惚れ た こと が ある 。
伐り出す
(伐る.出す)
延べ語数:
4
0618
,210,36: オレ たち は 邸 内 の 一部 に 銘々 の 小屋 を たて 、 そこ に 籠っ て 仕事 を する こと に なっ て い た から 、 オレ も 山 の 木 を
^
伐り だし て き て 、 小屋がけ に かかっ て い た 。
0732
,1138,7: すでに 一 年 半 にわたって 用材 を
^
伐り だし とる 。
0732
,1425,34: ほか の 誰 が やっ て も 、 こう 安く は でき ん が 、 第 一 、 進駐軍 用材 の 名 で 買いつけ て ガソリン を 貰っ て 、 原木 を 他人 に
^
伐り ださ せ た と あっ て は 、 オレ の コレ が 危 いわい 」
1076
,575,18: 兄 が 無慈悲 で 少し も 助け て くれ ない ので 、 山 に 入っ て 薪 を
^
伐り 出し 、 それ も 売れ残っ て 海 に 投げこん で 還ろ う と する と 、 たちまち 竜宮 へ 迎え られ て 大 相 な 宝物 を 頂戴 する 。
弾き出す
(弾く.出す)
延べ語数:
4
0581
,353,11: 爪弾き で 、 『 高尾 ざんげ 』 を 清香 は
^
弾き だし まし た 。
0947
,1168,5: そう 言う と 、
^
弾き だす 前 の ポーズ を とり ながら 、 サト子 の ほう へ 振り返っ た 。
0947
,1171,35: カオル は 、 はだし で 部屋 の なか を 歩き まわり ながら 、 リズム も 音節 も 無視 し た 無 形式 の 楽 句 を 、 ぞっと する よう な いい 音色 で
^
弾き だし た 。
0975
,15,14: そして 手 が 冷たく なる と 、 反対 に 水 を つけ て また
^
弾き だす 。
突き込む
(突く.込む)
延べ語数:
4
0578
,12,10: —— そういう 概説 は 、 縁談 として は 相当 に
^
突き こん だ もの で は あり まし た が 、 然し 実は 何 も 語ら ない の と 同じ でし た 。
0656
,65,3: と 、
^
突き こむ ごとし 。
0771
,357,4: 刃 の 根元 まで
^
突き こん で いる が 出血 は 少い 。
1115
,147,5: かれ が これ ほど に
^
衝き 込ま れ て いわ れ た こと が 、 殆ど ためし が なかっ た 。
吹き入る
(吹く.入る)
延べ語数:
4
0558
,85,9: 然し どこ から か 天井 裏 に 風 が
^
吹き 入っ て そこ で 太鼓 や バイオリン の 胴体 みたい な 作用 を し 、 大きく 鳴り響く の で あろ う か 。
1036
,183,17: 口腔 外科 の 診察 室 は 三 階 に ある ので 、 絶えず 清々しい 風 が
^
吹き 入っ て い て 、 微熱 の ある 頬 に 快い 。
1036
,553,22: この 診療 室 は 南面 し て い 、 総べ て ガラス 窓 に なっ て いる ので 、 いつも 涼風 が
^
吹き 入っ て いる 。
1171
,2130,7: 潮風 は 家 の 中 に まで
^
吹き 入る の か 。
縮み上る
(縮む.上る)
延べ語数:
4
0509
,261,3: 私 は
^
縮み 上っ た 。
0535
,107,8: その 中 でも 、 最も 皆 を
^
縮み 上ら せ た の は 、 湯殿 の 化粧 台 の そば に 落ち て 居 た 一 枚 の 「 ぼろ 」 で あっ た 。
1037
,237,18: しかし 日常 起居 を 共に し て い ない 父 の 、 突然 の 怒り に 私 は
^
縮み 上っ て しまっ た 。
1037
,1625,15: そんな もの に 睨ま れ たら 、 私 の よう な 者 の 性欲 は
^
縮み 上っ て しまう より 他 は なかろ う 。
畳み込む
(畳む.込む)
延べ語数:
4
0448
,503,10: 然し そう で は なく 、 皆 、 胸 に
^
たたみ 込み 、 ある 愛 を 殺い だり 、 つみあげ たり する 。
0465
,61,11: ホー と 朗らか に 引っぱり 、 ホケキョ と 短く 濃やか に
^
畳み こむ 。
0615
,24,19: 風物 によって のみ 作っ て いる 我々 から 立ち 離れ て 、 風物 自身 の 如く 、 静か に
^
たたみ 込ま れ た 心 の 奥 を 打ち出し て 来る 事 の 出来る 境地 に 達し た 事 を 意味 し て いる の だ 。
0772
,610,3: けれども 胸 に
^
畳み こん だ 大 推理 が ある から 、 ここ は 我慢 の しどころ と 一 時 を しのん で いる 。
浸り込む
(浸る.込む)
延べ語数:
4
0407
,39,17: しん から 、 ずっぷり と 、 暗く 明るく 泥濘 の ふかい 東北 の 農村 の 生活 に
^
浸り こん で 、 そこ に 芽立と う と し て いる 新鮮 な いのち の 流動 を 描き出し て み たい と 思っ て いる 。
0944
,389,8: 智 海 が 陶然 と 法悦 に
^
ひたり こん で いる と 、 和 堂 が 「 こちら へ 」 と いっ て 隣 の 房 へ 連れ て 行っ た 。
0947
,1271,6: 死ん だ ひと の 追憶 に
^
ひたり こん で いる という の は 、 嘘 で は ない の だろ う が 、 若い 娘 を 相手 に し て いる と 、 つい 、 こんな こと も 言っ て み たく なる の らしい 。
1104
,125,6: 氷河 が 水 の 中 に
^
ひたり 込む と 、 結晶 間 の 境界 が まず 融ける ので 、 単 結晶 の 塊 り は 、 離ればなれ に なっ て 、 水面 に 浮ん で いる 。
拭き込む
(拭く.込む)
延べ語数:
4
0144
,1215,25: ゴーリキイ は 、 彼等 の 気に入る 物語 の 間 に 、 「 もっと 楽 な 、 意義 の ある 生活 の 可能 に対する 希望 を
^
ふき 込も う 」 と し た 。
0554
,57,4: 長火鉢 は きれい に
^
拭き こん で あり 、 彼女 は 、 少し 古風 な と 思わ れる 髪形 に 、 生え際 凉 しく 高め に 結い あげ 、 柳 と 燕 を 大きく 散らし た 藍色 の 着物 に 、 博多 の 一 重 帯 を しめ て いる 。
0581
,10,2: 滑らか に
^
拭き こま れ てる 階段 を 、 手先 と 肱 で 逆様 に 匐 い 降り て ゆき 、 終り まで は 持ちこたえ ず 、 横倒し に 転げ落ち まし た 。
0985
,947,14: 信子 は 、 お父さん から 、 むやみ に 神秘 的 な 民族 主義 を
^
ふき 込ま れ 、 神がかり の 精神 教育 で 育て られ た ため に 、 せっかく 医学 を やっ て い た くせ に 物事 を 合理 的 に 考える 力 も 、 ネバリ 強く 耐え て 行く 力 も なくし て しまっ た ん だ 。
切り込む
(切る.込む)
延べ語数:
4
0141
,22305,24: とくに 、 日本人 の 生活 で は 見のがせ ない 男 と 女 の ちがい という よう な もの が 、 柔かい 体 へ
^
切り こん で 来る 刃 の よう に 伸子 に 実感 さ れ た 。
0693
,246,27: この 知らせ を きい て 、 長男 や 女房 が 野良 から 駈け つけ て みる と 、 キコリ たち が エイ エイ と 大木 に
^
切り こん で おり 、 門前 に は 助六 が 六尺棒 を 握りしめ て 、 女房 子供 も よせつけ ない 。
0947
,210,19: 若い 警官 は 、 青年 の 居る ほう を 顎 で しゃくり ながら 、 間 を おかず に
^
切り こん で き た 。
0947
,479,6: サト子 は 、 笑い ながら
^
切り こん だ 。
咲き出す
(咲く.出す)
延べ語数:
4
0098
,2622,7: 朝夕 の 冷た さ の 中 から
^
咲き 出し て 来 た 菊 。
0591
,132,36: あちこち に 瓦礫 の 堆積 が あり 、 い ら 草 の 茂み が 冬枯れ の まま に 残り 、 小さく 区切っ た 耕作 地 に は 、 麦 が 伸び あがり 蚕豆 の 花 が
^
咲き だし て いる 。
0617
,7,4: 「 梅 が ぽつぽつ
^
咲き 出し て 来 た ね 。
0617
,16,29: あれ が 破れ て 、 なか の 乳 白 な 粒々 が 霰 の よう に 枝 一ぱい に 散らかっ て 、 その 中 で 五 、 六 輪
^
咲き 出し た よ 。
向き出る
(向く.出る)
延べ語数:
4
0098
,2409,6: 毛 ば 立っ た 皮 から
^
むき 出 た 牛蒡 の 種 の 表面 に は 、 蒔絵 に 似 た 模様 が 巧緻 な 雲形 の 線 を 入れ 、 蝋燭 豆 の とろり と 白い 肌 の 傍 に 、 隠元 が 黒 黒 と し た 光沢 で 並ん で いる 。
0098
,3516,12: 傾い た 村 道 に 水 が 流れ 底 から 小石 が
^
むき 出 て いる 。
0268
,5,24: 肥 だ ち よく くりくり と 丸く て 、 夏 の 白い ベビイ 服 の 短 袖 から 、 くびれ て 可愛い 腕 が
^
むき 出 て いる 。
0430
,11,17: ○ 池 の 水 は すっかり 増し て 、 冬 の 間中 は 、 かさかさ に
^
むき 出 て 居 た 処 に まで 、 かなり 深く 水 が たたえ られ て 居る 。
飛び出る
(飛ぶ.出る)
延べ語数:
4
0098
,2248,2: 」 と
^
跳び 出 て 行く ほど だ が 、 私 が 牛 之 助 の 二 階 に い た あの 当時 同じ 浪 を 見 ながら 、 老婆 は 何 を し て い た もの だろ う 。
0098
,2843,33: そこ へ 無理 に 捻じ こむ よう に 妻 を 乗せ 、 遅れ て 私 が 乗ろ う と する と 、 中 から 私 の 脇腹 を 擦り ぬけ て 一 人
^
跳び 出 て 来 た 小僧 が いる 。
0666
,61,28: バラック 時代 に 、 普請 も 立派 で 、 二 階 の 部屋 へ 通さ れ て 、 料理 も 酒 も 上等 だ から 、 目の玉 の
^
飛び でる ほど 金 を とら れる の か と 思 つ たら 、 ばか に 安い 。
0667
,1278,13: 水道 料 は 闇 の 仕入れ ぢ や ない から 、 目の玉 の
^
飛び でる こと は ねえ だら う 。
輝き出る
(輝く.出る)
延べ語数:
4
0098
,158,36: 私 は 四 十 度 も 熱 の ある 妻 の 傍 へ 、 私 の 部屋 から 見舞い に 出 て 傍 に つい て い た が 、 照明 弾 の 落ち て 来る
^
耀き で 、 ぱ ッ と 部屋 の 明るく なる たび に 、 私 は 座蒲団 を 頭 から ひっ 冠 り 、 寝 て いる 妻 の 裾 へ ひれ伏し た 。
0141
,8568,56: その よう な 彼女 の 美し さ は 、 ナターシャ が 彼女 の 現在 ある すべて の 条件 において 公然 と 存在 し て いる から こそ 、 日 まし に はたん 杏 色 の 濃く なる 彼女 の 頬 の 上 に 、 日 まし に ふくらむ 看護 婦 の 白 前垂 の 上 に
^
輝き 出 て いる の だ 。
0956
,2522,8: 再び 至福 の 太陽 が 雲間 から 、
^
輝き 出 た !
1147
,169,55: やがて その 奇蹟 に 磨き が かかる と 、 お 竹 の 身体 から 後光 が 射し て 、 流し元 に 置い た 水 盥 —— その 隅 に 網 を 張っ て 残飯 を 洗い流し て 食べ た という 、 塗 物 の 粗末 な 水 盥 から は 、 異様 な 光明 が
^
輝き 出 た と 言わ れ 、 それ が 伝わり 伝わっ て 、 時 の 将軍 の 耳 に 入り 、 台覧 の 栄 を 得る という 騒ぎ に なり まし た 。
射し込む
(射す.込む)
延べ語数:
4
0098
,1390,10: 格子 の 間 から 並べ た 南瓜 の 朱 に
^
射し こむ 光線 。
0850
,157,12: クッキリ と 青空 も 見え 、 絨毯 に 冬日 が さやか に
^
射し こみ 、 徹夜 の 朝 の 澄ん だ 夜明け も あっ た のに 。
1065
,103,21: ここ の 梅 作り の 習慣 で は 、 梅 の 全 枝 へ 、 万 べ ん なく 日光 が
^
射し こむ よう に 、 枝 を ネジ 曲げ て 、 樹 姿 を 大きな 傘 みたい に し て しまう 手法 が ある 。
1072
,1125,10: 朝 の 陽 が 、 破れ 障子 の 穴 から
^
射し こみ 、 かれ の 寝顔 と 、 も ひとつ の 、 白粉 剥げ の 女 の 寝顔 と を —— ゆうべ の 乱 痴気 を 戸 閉し た まま な 六 畳 間 に —— ぽかっと 沼 の 水死 人 みたい に 二 ツ 浮かせ て い た 。
光り出す
(光る.出す)
延べ語数:
4
0095
,2352,8: すると しばらく し て その 映写 幕 が
^
光り 出し て 、 その 上 に 、 波 の よう な 模様 が 忙しく 流れ だし た 。
0584
,210,27: 彼 は 眼 を 一つ しばたたい て 、 欅 から 視線 を 引き離し 、 鮨 の 包み を 胸 に かかえ あげ て 、 上空 に
^
光り だし てる 星 を 仰ぎ 見 まし た 。
0642
,1353,17: 私 は 緊張 し 、 図太く なり 、 そして 、 私 の 目 の 鉛 色 に
^
光り だす の が 自分 に も 分る よう に 思わ れる 。
0781
,24,10: ところが その 晩 の カミナリ は 、 ピカリ と
^
光り だし た の が 九 時 ちょ ッ と 前 、 八 時半 ごろ 。
釣り出す
(釣る.出す)
延べ語数:
4
0091
,1388,2: 幽霊 を
^
釣り だす 餌 を もっ て き まし た よ 」
0947
,1893,34: 「 もっとも 、 言わ せる よう に 術 を 施し た から なんで 、 そう でも し なけれ ば 、 なかなか 口 を 割ら なかっ たろ う … … だが 、 あれ は 、
^
釣り ださ れ た と は 考え て い ない よう だ 」
0952
,61,8: このごろ 、 どんな 生活 な の 」 と
^
釣り だし に かかる と 、 「 うち ら に 、 生活 みたい な もん 、 あれ し ませ ん 。
0952
,119,9: その 気 に なっ たら 、 志貴 子 ぐらい
^
釣り だす ぐらい 、 ぜんぜん お 軽い の よ 。
揉み出す
(揉む.出す)
延べ語数:
4
0083
,121,23: 従って 接合 部 切口 における 断面 積 も 算出 さ れる わけ だ から 、 これら の 数値 によって 不要 なる 贅肉 は
^
揉み 出し て 切開 除去 さ れる の だ 。
0781
,628,14: できる なら ヤワラ の 手 で もむ が 如く に 海舟 の 返事 が
^
もみ だし たい ほど ムズムズ し て いる 。
0863
,177,30: 今 はじめて 、 言葉 を以て 語る こと の できる 記憶 です 、 スティヴン は ついに わたくし に 向かっ て 快活 な テナア 、 —— 恐ろしい 周囲 の 風物 に 少し
^
もみ ださ れ ない 中音 で 言い まし た 。
1070
,2,19: 文部省 から 十一月 三 日 当日 の 内達 に 接し る と 妻 は さっそく これ に 気 を
^
もみ 出し た 。
踊り上る
(踊る.上る)
延べ語数:
4
0081
,138,10: と 、 とつぜん ポチ が 台 の 上 に
^
おどり 上っ て 、 いや な 声 で ほえ だし た 。
0081
,3246,8: 玉太郎 は この 手紙 を 読ん で
^
おどり 上っ た 。
0112
,238,17: けれども 人間 ぐさいろくでもない 言葉 を 云っ て ぶちこわし て しまう より は と 千世子 は だまっ て
^
おどり 上る 胸 を かかえ て 西洋 間 の 前 に 立っ た 。
0512
,59,1:
^
おどり 上っ て 男 が 叫ぶ と 一緒 に 頭 の 上 に 何 か が 落ち かかっ て 来る の を 感じ た 。
躍り込む
(躍る.込む)
延べ語数:
4
0077
,113,26: さすが に 探偵 で 、 普通 の 者 なら 一顧 も し ない もの を 、 彼 は ポケット へ ねじこみ 、 それから 公園 へ
^
躍り こん だ 。
0771
,189,26: ハラ ショー と 、 大 坊主 の カケ 声 も ろ とも 、 二 人 は 山 カゴ を かつい で 、 舞踏 会場 へ
^
躍り こん だ 。
0808
,126,8: 押し寄せ た 敵 軍 の ただ中 へ
^
躍り こみ 、 大 ナギ ナタ を 水車 の 如く に ふり 廻し 、 槍 ブスマ の 如く に くりだす 。
0852
,459,12: 男 が 私 の 住所 を 突き とめ 刃物 を ふりまわし て
^
躍り こむ から 、 と 言う の だ が 、 私 は 多分 女 の カラクリ で あろ う と 始め から 察し た ので 、 それ を 私 は 怖 れ ない と 言う の だ が 、 女 は 無理 に 私 を せきたて て 、 そして 私 は 知ら ない 町 の 知ら ない 小さな アパート へ 移り すむ よう に なっ て い た 。
喚き出す
(喚く.出す)
延べ語数:
4
0062
,671,14: 名乗り を 上げる の は 、 突然 「 家電 を やる ぞ 」 と
^
わめき だし た アップル だ 。
0613
,747,35: 内科 の 病棟 に は 全身 の 急性 関 接 リューマチス の 患者 が い て 、 大倉 先生 と 山田 君 と が 抱い て 出よ う と する と 、 痛い 痛い と
^
わめき だし 、 そんなに 痛い 目 に あわす の なら この まま おい とい て くれ と いっ た 。
0776
,480,4: 彼ら は 一斉 に
^
喚き だし て しまっ た の で ある 。
1073
,7656,3: と 、
^
わめき 出し た 。
唸り出す
(唸る.出す)
延べ語数:
4
0053
,1912,2: しきりに
^
うなり 出し た 。
0084
,2194,3: 器械 が
^
うなり 出す 。
0613
,15,18: 目 に 見え ぬ 音波 が うす 気味 わるく 、 あと から あと から あちこち の サイレン が
^
うなり 出す 。
0987
,1579,5: ( アーアーアー と 何 か
^
うなり 出す 。
空き出る
(空く.出る)
延べ語数:
4
0002
,1180,8: べつに 何 も 、 上原 さん を
^
すき で なかっ た のに 、 それでも 、 その 時 から 私 に 、 あの 「 ひめ ごと 」 が 出来 て しまっ た の だ 。
0112
,518,36: お金 が 世の中 の すべて だ と 思っ て 居る 御 仲間 です もの 、 いざ と なれ ば 御 亭主 と 金仏 を とりかえ まい もん で も ない … … 下手 な おしゃれ が
^
すき で ねえ 、 いや ん なる ほど 妙 に 大胆 な とこ の ある 女 です もの 」
0112
,1449,30: 「 そんな 事 分る もん です か 、 それ に かくれ て なんか かい て も しよう が あり ませ ん し 御 義理 に 書く の も 私 は
^
すき で ない ん です もの … … 」
0660
,29,48: この 方 が ホンモノ らしい 重量 が ある よう な 気 が する から 、 要するに 英語 の ラヴ と 同じ 結果 に なる よう だ が 、 しかし 、 日本語 の すき だ 、 だけ で は 力不足 の 感 が あり 、 チョコレート なみ に しか
^
すき で ない よう な 物 たり な さ が ある から 、 しかた なし に 、 とても すき な ん だ 、 と 力む こと に なる 。
引きずり落とす
(引きずる.落とす)
延べ語数:
3
0098
,1258,7: フランス 革命 が 祭壇 から 神 を
^
引き摺り 落し て 、 代り に デカルト の 知性 を 祭壇 に 祭り あげ た こと から 端 を 発し た よう な 、 何 か それ に 似 た もの が 、 こんな 所 に も 這入っ て いる 。
0155
,32,55: 日本 の よう に 、 明治 以来 、 よろめき つつ 漸 々 前進 し つつ ある 近代 の 精神 を 、 精神 の 自立 的 成長 より テムポ 迅 い 営利 的 企業 が ひき さら って 、 文学 的 精励 、 文壇 、 出版 、 たつき 、 と 一直線 に 、 文学 商売 へ
^
引きずり おとし て しまう 現象 は 、 中国 文学 に まだ 現れ て い ない の で は ない だろ う か 。
0579
,354,29: 周囲 の 方 は 岸辺 に ねばり つい て 低く なる の を 嫌がり 、 中央 の 方 から 先 に 低く なっ て 、 周囲 の 方 を
^
引きずり 落し て ゆく 、 そういう 様子 です 。
落ち着き込む
(落ち着く.込む)
延べ語数:
3
1072
,1892,10: 「 旦那 あ 」 と 、 駕 籠屋 は 、
^
落ちつき こん で いっ た 。
1072
,7197,4: 越前 守 は
^
落ちつき こん で 調書 を めくり 返し て い た 。
1073
,1374,10: 逃げる に 急 で ある はず の 賊 が
^
落ちつき 込ん で いう の で ある 。
押さえ込む
(押さえる.込む)
延べ語数:
3
0947
,1578,15: 愛一郎 は 、 カオル の 手首 を 、 腕 の なか へ 巻きこん で 、
^
押え こみ の 型 で いこ う と し た 。
0947
,1581,40: つきとばし たり 、 ひっぱっ たり 、 間 の ぬけ た 、 その くせ 、 どこ か 残忍 なおも むき の ある 無言 の 格闘 は 、 それから 、 しばらく つづい た が 、 結局 は 、 愛一郎 が カオル に
^
押え こま れ た ところ で 、 幕 に なっ た 。
1037
,1030,10: 私 は 勇敢 に 立ち向かう が 、 直ぐ 寝業 に
^
押え こま れる 。
ぐらつき出す
(ぐらつく.出す)
延べ語数:
3
0612
,2893,11: ところが 、 だんだん 経験 を 積む につれて この 自信 が
^
ぐらつき 出し て き た 。
0891
,278,11: もちろん 科学 の 猛襲 の 前 に 理想 の 王座 が
^
ぐらつき だし て 以来 、 リアリズム の 名 の もと に 分類 さ れる 作家 は フランス の 自然 派 を はじめ として 、 少い どころ で は ない 。
0893
,542,11: もちろん 科学 の 猛襲 の 前 に 理想 の 王座 が
^
ぐらつき だし て 以来 、 リアリズム の 名 の もと に 分類 さ れる 作家 は フランス の 自然 派 を はじめ として 、 決して 少ない どころ で は ない 。
とばしり出る
(とばしる.出る)
延べ語数:
3
0505
,702,14: 時に 栄蔵 の 口 から 、 お金 を 呪う 様 な 言葉 が
^
とばしり 出る と 後 に は 必ず 、 哀願 的 な 、 沈痛 な 声 で お 君 を たのむ と 云っ た 。
0510
,494,72: 誰 か と 思っ て 見る と あの 時 の 通り の なり を し た 森 の 女 が 立っ て ジー と 見 て 居 た 、 だまっ て 私 の わき に 来 て 手 を とっ て 筆 を はこば す 夢 の 様 な 柔 い 気持 に なっ て さ れる まま に なっ て 居る と 美 くし い 文 は 泉 の 様 に
^
とばしり 出 て 白い 紙 に は 美 くし く インク の 模様 が 書か れる 。
0514
,35,5: 自分 の 心臓 から
^
とばしり 出る 血 を 絵の具 に し て 尊い 芸術 を —— 不朽 の 芸術 を 完成 し て 最後 の 一筆 を 加え 終る と 同時 死ん だ 画家 の 気持 を どの 芸術 家 に でも 持っ て もらい たい と 思う 。
引きずり込む
(引きずる.込む)
延べ語数:
3
0020
,119,15: 麦 を 刈り取っ た ばかり の 畑 に 、 その 酔いどれ の 大尉 を
^
ひきずり 込み 、 小高い 土手 の 蔭 に 寝かせ 、 お 酌 の 女 自身 も その 傍 に く たり と 坐り込ん で 荒い 息 を 吐い て い まし た 。
0138
,590,34: だが 、 現在 の 日本 の 有様 で は 前衛 的 闘士 ばかり か 全く 平凡 な 一 労働 者 、 農民 、 勤 人 、 学生 で も 、 留置 場 へ
^
引ずり 込ま れ 、 脅さ れ 、 殴ら れ 、 あまつさえ 殺さ れる 可能 が 非常 に 増し て いる 。
1153
,742,20: 初め の うち は 説教 も 耳 に はいっ た が 、 綿 の よう な 疲労 が 全身 を
^
ひきずり 込む よう で 、 いつか ぐっすり と 眠りこけ て しまっ た 。
ほじくり出す
(ほじくる.出す)
延べ語数:
3
0011
,217,9: 客 の 前 で 、 爪 の 垢 を
^
ほじくり 出す なんて 。
0557
,466,10: 誰 か は 、 その 垢 の 胡麻 粒 を
^
ほじくり 出そ う と する 。
0857
,285,32: 仮面 を ぬぎ 裸 に なっ た 近代 が 毒 に 当て られ て 罰 が 当っ て いる の で は なく 、 人間 孤独 の 相 など という もの を
^
ほじくり だし て 深刻 めかし て いる 小林 秀雄 の 方 が 毒 に あて られ 罰 が 当っ て いる の だ 。
鍛え上げる
(鍛える.上げる)
延べ語数:
3
0877
,567,46: 実に みごと な 迫力 を もっ た 文体 で 、 これ など は 、 日蓮 の 僧侶 という 役柄 から 言っ て も 、 かの フランス 文学 の 古典 「 弔辞 集 」 の 著者 ボッスュエ の よう に 、 たしかに 、 「 説法 」 で
^
鍛え あげ た 一種 の 「 雄弁 」 を 、 元来 彼 は 身 に つけ て い た の だ という こと が はっきり わかり まし た 。
0918
,1471,24: 「 機械 主義 を 支配 し 、 もしくは 凌駕 する こと 、 それ を 完 う す べき 一つ の 精神 的 教養 を
^
鍛え あげる こと 、 おそらく 個人 と 社会 と の 間 に 存する 背離 を 凌駕 する こと 。
0932
,10,44: 今 世界 の 問題 が 米 、 ソ 、 の 二 国 の もつ 力 の バランス によって 、 大きな 影響 を うけ つつ ある こと も 、 考え方 に よれ ば 、 一 歩 先んじ て 集団 的 生き方 に 民族 を
^
鍛え あげ た 民族 が 、 世界 の 注目 を 浴びる こと と なっ た と も いえる の で ある 。
垂れ落ちる
(垂れる.落ちる)
延べ語数:
3
0799
,51,39: 傷口 を 片手 で 押え 、 家人 に 向っ て 真相 を 口外 する な と 申し渡し た そう です が 、 五郎 兵衛 が 落 付い て いる ので 、 手 の 指 の 間 から 臓物 が
^
たれ 落ち て い て も 、 家人 は 傷 が 浅い の だ と 思っ て い た 。
1062
,81,37: “ ペネクマカ 、 ペツ ゚ イツ ゚ イ ” ( penekuma - ka - pe - tuytuy ) という この 神話 の 折返し は 、 「 びっしょり 濡れ た 魚 乾し 竿 の 上 から 水 が
^
垂れ 落ちる 、 垂れ 落ちる 」 という 意味 に 解せ られ 、 ぼろぼろ の 服装 を 身 に つけ て 風の神 に 扮 し た 者 の 、 水 を まい て 盛ん に 暴れ 廻っ て いる 光景 を 、 さながら に 示し て いる もの と 考え られる もの で あり ます 。
1101
,370,4: 熔岩 の 雫 が
^
垂れ 落ちれ ば 、 鍾乳洞 の 場合 の よう に 、 下 に 石筍 が できる はず で ある 。
煽て上げる
(煽てる.上げる)
延べ語数:
3
0759
,6398,25: 取り戻し に き て 、 なんとか 挨拶 が ある だろ う と 期し て いる から 、 なん の 取柄 も ない バカ 娘 を
^
おだて あげ て 、 本宅 に 鎮座 さ せ 、 女房 然 と つけあがら せ て おく の で ある 。
0866
,2292,23: 彼 は 、 なるほど 、 今 まで 相当 あばれる に は あばれ た が 、 この 社長 に 、 そんな 意味 で
^
おだて あげ られる 理由 が かいもく わから なかつ た 。
1073
,4621,31: それら の 飢民 や 浮浪 の 徒 を 加え 、 良 持 殿 から の 旧領 の 地 ざむらい が 、 みな 、 豊田 の 郷 に 集まり 、 将門 を
^
おだて あげ て 、 乱 によって 、 利 を 食お う と し て い ます 。
逃げ落ちる
(逃げる.落ちる)
延べ語数:
3
0745
,295,44: 熱海 の 火事 で も 、 いろんな ウカツ 者 が い て 、 心気 顛動 、 ほか の 才覚 は うかば ず 、 下駄 箱 一つ 背負い だし た とか 、 月並 な 慌て 者 は タクサン い た が 、 一気に 多賀 まで
^
逃げ 落ち た という の は 他 に 一 人 も い なかっ た よう だ 。
0759
,1220,9: めいめい が 自分 だけ の 血路 を ひらい て
^
逃げ 落ちよ う や 」
0778
,53,26: 戦争 話 の 駄 ボラ を 吹き ながら 、 無銭 飲食 、 無銭 遊興 を 重ね て 、 二本松 から 、 仙台 、 とうとう 塩竈 まで
^
逃げ 落ち た 。
剥げ落ちる
(剥げる.落ちる)
延べ語数:
3
0539
,43,6: 見れ ば 、 美しい 苔 も
^
剥げ 落ち て しまっ てる 。
0602
,438,11: 「 土蔵 の 壁 の まま で は 、 それ も
^
剥げ 落ち て ます から ね 、 あまり みっともない です よ 。
0980
,48,60: そういう とき に 、 旅行 に 出 て 、 あちこち 歩き 、 電車 に 乗り バス に 乗り 汽車 に 乗っ たり し て 、 みじかく て 三 四 時間 、 ながく て 三 四 日 する と 、 そういう 迷い や 混乱 や 衰弱 が 、 全部 と は いえ なく とも 、 その 大半 が ひとりでに 自分 から
^
剥げ おち て いる の です 。
捏ね上げる
(捏ねる.上げる)
延べ語数:
3
0267
,22,5: 誰 が 、 どこ で
^
こね 上げる 計画 な の か わから ない が 、 山 と つま れ て いる 未 解決 の 社会 問題 を 燃 きつけ に し て 怪火 を 出し て 、 一般 の 人々 が 判断 を 迷わさ れ て いる すき に 、 だから 武装 警察 力 を 増大 し なけれ ば なら ない 、 これ だ から 、 日本 の 平和 の ため に は より 強大 な 武力 の 保護 が いる 、 と 軍事 同盟 へ ひっぱり こも う と し て い ます 。
0316
,158,35: 国会 の 人 さえ 知ら ない うち に 用意 さ れ た これら の 法案 は 、 形式 上 国会 の 屋根 を くぐっ た だけ で 、 事実 上 は 官僚 の 手 で
^
こね あげ られ 、 出来 上っ た 法律 として 権力 を もっ て わたし たち の 前 に 出さ れ て 来る 。
0983
,193,11: 手 かぎ で 、 そこ の 木 の 根っこ 、
^
こね あげろ ー う !
駆け下りる
(駆ける.下りる)
延べ語数:
3
0141
,19781,14: 十 二 時 すぎ た 裏 階段 を 、 伸子 は 階下 まで
^
駆け おり た 。
0371
,55,32: そういう わけ で 、 田端 の 駅 は 、 その 高台 から まるで 燈台 の 螺旋 階段 の よう に 急 な 三 折 ほど の 坂道 で 、 ダダ ダダ と
^
駈け おり た ところ に 在っ た 。
0989
,1808,60: ( それ まで も ワナ ワナ と ふるえ て い た の が 、 須永 から チラリ と 見 られる と 、 我慢 でき なく なり 、 叫び声 を あげる や 飛び あがっ て 、 いきなり ガタガタ と 床板 を 踏み鳴らし て 駆けだし 、 板戸 の 間 から 今 は まっ暗 な 私 の 室 を 通り抜け 階段 を
^
駆け おりる 音 が ドドドド と 下 に 消える )
眺め下ろす
(眺める.下ろす)
延べ語数:
3
0140
,207,27: 保 は 、 おだやか に いっ て 絣 の 袷 を 着 た 大きい 膝 を 椅子 の 上 で ゆすり ながら 隣 の 庭 を
^
眺め おろし て い た が 、
0141
,32,19: 彼 に 気づか れる こと の ない 三 階 の 窓 の カーテン の 隅 から その 様子 を
^
眺め おろし て いる 伸子 の 口元 に 、 ほほえみ が 浮ん だ 。
0285
,13,25: やっぱり 、 口 か ず 少く 、 百 匁 五 十 五 円 の マグロ 、 一山 十 五 円 の カキ の 皿 を
^
眺め おろし て いる の で あっ た 。
締め上げる
(締める.上げる)
延べ語数:
3
0083
,304,6: 私 は 先生 の 咽喉 を
^
締め あげ た 腕 を 解き 、 その 場 に 平伏し て 非礼 を 詫びる しか なかっ た 。
0946
,224,27: 舟 子ども も 、 陸 へ 上げ た きり で は 、 手 な ぐさみばかりして 、 怠け者 に なっ て しまう から 、 沖 で みっしり と
^
締め あげ なく て は なら ない 、 と いう 。
0951
,47,45: 麻 紐 で 首 を 締め られ て 、 島 北 の 台地 の パン の 樹 の 下 で 苔 色 に なっ て 死ん で い まし た … … それにしても 、 ほど が ある ので 、 首 が 瓢箪 に なる ほど
^
締め あげ た うえ に 、 三重 に 巻き つけ て 、 神 の 力 でも 解け ない よう に 固く 駒 結び に し て 、 おまけ に 、 滑り が いい よう に 麻 紐 に ベトベト に 石鹸 が 塗っ て ある ん です ね … … むやみ に 腹 が たっ て 、 なんと かし て 助けよ う じゃ ない か という こと に なっ て 、 アダムス と 二 人 で 二 時間 近く も 人工 呼吸 を やっ て 、 いくら か 息 が 通う よう に なっ て から 、 ジープ で 野戦 病院 へ 連れ て 行き まし た … … サイパン の 最後 の 近い ころ 、 三 万 から の 民間 人 が 、 生き て 捕まっ たら アメリカ 人 に 殺さ れる と 思っ て 、 親子 が 手榴弾 を 投げ あっ たり 、 手 を つない で 断崖 から 飛ん だり 、 いろいろ な 方法 で 自決 し まし た が 、 そういう の は 親子 の 死体 が 密着 し て いる の が 普通 で 、 子供 の 死体 だけ が 草むら に ころがっ て いる よう な の は 、 ほか に は 一つ も あり ませ ん でし た 」
流れ落ちる
(流れる.落ちる)
延べ語数:
3
0081
,944,13: 崖 の 斜面 は 、 滝 の よう に なっ て 雨水 が
^
流れ おち た 。
0090
,298,16: そう いっ て いる 山ノ井 の ひたい から 、 汗 の つぶ が ぼたぼた と
^
流れ おち た 。
0141
,21506,7: 女 の 体 に そっ て 柔らかく
^
流れ おちる 線 を 、 快い 抵抗 で うけとめる よう に 、 その 年 の 女 の 手套 は 、 西洋 剣術 用 の 手套 の よう に 高く 、 さき 開き に なっ た 装飾 の ふち を もっ て い た 。
手繰り上げる
(手繰る.上げる)
延べ語数:
3
0081
,2516,8: する て えと 、 おれ は ロープ を
^
たぐり あげ て 、 ぴかぴか し た 卵 を 籠 から 出し 、 この へん に 積み あげ て 行か あ 。
1115
,247,6: それ を 上 から するする と
^
たぐり 上げ た 。
1174
,3084,6: 栄介 は あわて て 糸 を
^
たぐり 上げ た 。
捲れ上がる
(捲れる.上がる)
延べ語数:
3
0073
,24,63: 同じ 形 の 、 たいへん 背 の 高い 工場 が 、 六 万 坪 という 広い 区域 に 一定 の あいだ を おい て 建て られ て いる ところ は 殺風景 そのもの で あっ た し 、 それ に このごろ に なっ て 壁 は 風雨 に うた れ て くずれ はじめ 、 ところどころ に 大きく 穴 が あい たり 、 屋根 が
^
まくれ あがっ たり 、 どう 見 て も 灰色 の 化物 屋敷 の よう に 見える の だっ た 。
0080
,2404,12: それ 、 その 男 の 額 の ところ に 、 皮 が
^
まくれ あがっ て いる ところ が ある 。
0080
,2411,6: いわ れる まま に 、 その
^
まくれ あがっ た 額 の ところ の 皮 を 指 で つまん で 、 下 へ 向け て ひっぱっ た 。
入れ上げる
(入れる.上げる)
延べ語数:
3
0062
,453,17: 何 を 隠そ う この オレ は 、 ビートルズ の アメリカ ・ デビュー から 連中 に
^
入れ 上げ て 、 小学校 五 年 の 時 に は 親 を ねだり 倒し て ギター なぞ せしめ た 男 で ある 。
0062
,1662,15: ニュース から 聞こえ て くる 受験生 の 嘆き は 、 実 の ない 男 に
^
入れ 上げ た ばか な 女 の 人生 相談 に 聞こえ た 。
1072
,2827,34: 寺 へ 、 隠し 売女 を おい て 、 遊女 屋 の お株 を とっ たり 、 うまい 手づる を つかん で 、 大奥 の 女中 衆 で も 咥 え こん で 、
^
入れ 上げ させよ う —— といった よう な 色 坊主 ばかり が 多い ん です から なあ 。
数え上げる
(数える.上げる)
延べ語数:
3
0003
,2475,16: キントト と 、 マア 坊 は 、 この たび の お 化粧 の 注意 人物 として
^
数え 挙げ られ て い た の で ある が 、 その 夜 、 僕 たち の 部屋 へ やって来 た 時 の 様子 を 見る に 、 髪 の 形 など ちょっと 変わっ た よう に も 見える が 、 しかし まだ 何だか お 化粧 を し て いる よう だ 。
0003
,3015,15: 君 に 差し上げる 手紙 に も 、 僕 は マア 坊 の 美点 ばかり を
^
数え 挙げ て 、 竹 さん の 悪口 を たくさん 書い た が 、 あれ は 決して 、 君 を だます つもり で は なく 、 あんな 具合い に 書く こと に 依っ て 僕 は 、 僕 の 胸 の 思い を 消し たかっ た の だ 。
1141
,217,44: 曾 て の 偽者 の 金森 出雲 守 に 言っ た と 同じ よう に 、 自分 の 素性 —— 美濃 の 前 国守 遠藤 常久 の 弟 で あっ た こと から 始め て 、 金森 家 の 暴政 悪政 の 数々 を
^
数え 挙げ 、
現れ鋳出る
(現れる.鋳る.出る)
延べ語数:
3
0622
,34,34: 日本 の 精神 そのもの が 耐乏 の 精神 で あり 、 変化 を 欲 せ ず 、 進歩 を 欲 せ ず 、 憧憬 讃 美 が 過去 へ むけ られ 、 たまさか に
^
現れ い でる 進歩 的 精神 は この 耐乏 的 反動 精神 の 一撃 を 受け て 常に 過去 へ 引き戻さ れ て しまう の で ある 。
0642
,419,1: すべて
^
現れ い でる 新 展開 は 、 身 に いかほど 不利 で あろ う とも 、 不利 も 亦 利用 し うる もの 、 この 心構え の ある ところ 、 いかなる 不利 の 展開 も 歓迎 せ ず という こと は ない 。
0858
,33,34: 日本 の 精神 そのもの が 耐乏 の 精神 で あり 、 変化 を 欲 せ ず 、 進歩 を 欲 せ ず 、 憧憬 讃 美 が 過去 へ むけ られ 、 たまさか に
^
現れ い でる 進歩 的 精神 は この 耐乏 的 反動 精神 の 一撃 を 受け て 常に 過去 へ 引き戻さ れ て しまう の で ある 。
解け出る
(解ける.出る)
延べ語数:
3
1095
,43,22: 心理 的 な もの かも しれ ない が 、 ひょっとしたら 、 貝 鍋 から 、 何 か その 組成 の 成分 が
^
とけ 出 て 、 あの 特殊 な 味 を そえる の かも しれ ない 。
1095
,46,23: 一番 考え られる の は 、 カルシウム で ある が 、 これ は 煮 て いる うち に 、 汁 の 中 に
^
とけ 出る 可能 性 は 、 じゅうぶん 考え られる 。
1095
,50,31: 結果 は 肯定 的 で 、 蛤 の 貝殻 を 、 水 で 一 時間 くらい 煮る と 、 簡単 な テスト で わかる て い ど に 、 カルシウム が
^
とけ 出る そう で ある 。
尋ね出す
(尋ねる.出す)
延べ語数:
3
1072
,4213,8: 左右 太 は 、 静か に 、
^
たずね 出し た 。
1073
,5913,12: 彼奴 こそ 、 おれ の 生涯 の 仇 、 貞 盛 を
^
尋ね 出せ 」
1073
,6070,22: … … この 上 は 、 手分け を し て 、 たとえ 、 貞 盛 が どこ へ 潜も う と 、
^
尋ね 出さ ず において いい もの か 」
転がり出る
(転がる.出る)
延べ語数:
3
1013
,1001,25: 真っ赤 に なっ て うなずい た 私 を 見る と 、 円 に みはっ た 眸 の 中 から 大粒 な 涙 が 、
^
転がり 出 た と 思っ た 次 の 瞬間 、 身 を 翻し て スパセニア は たちまち 脱兎 の ごとく 、 階下 へ 駈け 降り て いっ て しまい まし た 。
1078
,27,21: ところが どう し た はずみ か 、 荷物 を 片づけ て いる うち に 、 妙 な 本 が 一 冊
^
ころがり 出 て 来 た 。
1171
,3510,13: とたんに ポケット から 白い 貝殻 が 二 、 三 個 、 畳 に
^
ころがり 出 た 。
浮かび上る
(浮かぶ.上る)
延べ語数:
3
1000
,628,60: ——— 国 経 は そう 考える と 、 何 か 奇怪 な 幻影 の よう な もの が 頭 の 隅 に こびりつい て い て 、 それ が 少し ずつ 髣髴 と よみがえっ て 来 、 朝 の 光 が 次第に 明る さ を 増す の につれて 、 その 幻影 も い よく あざやか な 輪郭 を 取っ て
^
浮かび 上っ て 来る の を 覚え た 。
1037
,2385,15: 不意 に 、 私 の 頭 の 中 に 、 一つ の 空席 が
^
浮かび 上る 。
1177
,982,16: 漁火 の よう な 煙草 の 火 が 光 を まし 、 少尉 の 顔 が
^
うかび 上っ た 。
まかり出る
(まかる.出る)
延べ語数:
3
1000
,254,123: 時 平 は 何処 か ゝ ら そう 云う 噂 を 聞き 、 而 も その 人 が 時々 夫 の 眼 を 忍ん で 情人 を 呼び込ん で いる と 云う こと 、 その 情人 と は 別人 なら ぬ 平 中 で ある らしい こと を チラ と 小耳 に 挟ん だ ので 、 それ が ほんとう なら 、 左様 な 美女 を よ ぼく の 老翁 や 位 の 低い 平中 如き に 任し て おく と 云う 手 は ない 、 須 く 乃公 が 取っ て 代る べし で ある 、 と 、 ひそか に 野心 を 燃やし て い た ところ へ 、 そんな こと ゝ は 知ら ぬ 平 中 が ひょっこり 今夜 御機嫌 伺い に
^
罷り 出 た の で あっ た 。
1072
,3347,26: 軽く て も 、 遠島 は 免 が れ まい と 、 町名 主 、 五 人組 に つれ られ て 、 白洲 へ お詫び に
^
罷り 出る と 、 大岡 様 は 、 てんで 一同 の 詫び言 を 耳 に も かけ て くれ ね えッ てん だ 」
1073
,7380,6: 「 貞 盛 が 、 こう
^
罷り 出 て 、 御 出馬 を 仰ぐ からには 、 誓っ て 、 左様 な こと は ない よう に 致し ます る 」
現れ出す
(現れる.出す)
延べ語数:
3
0947
,1048,19: 木 繁 の いただき から 、 棟 の 高い 、 西洋 館 の 緑色 の 陶 瓦 が
^
あらわれ だし て いる 。
0947
,1720,12: 霧 が うごき 、 上げ潮 の 黒い 水 の 色 が
^
あらわれ だし て くる 。
0948
,773,38: 樹 牆 の よう に 密 々 と 立ちならぶ 湖畔 の 雑木林 の 梢 の 上 に 、 ロッジ の 屋根 の 一部 と 赤 煉瓦 の 煙突 が 、 一種 、 寂然 たる よう す で
^
あらわれ だし て いる 。
馳せ上る
(馳せる.上る)
延べ語数:
3
0946
,126,10: 金 十郎 は 血相 を 変え て 京都 に
^
馳せ のぼる と 、 上乗り に 聞い た 女衒 宿 を 、 八条 猪熊 で たずね あて 、 江戸 品川 の 元 宿 へ 、 品物 を 送り届け て 帰っ て き た ばかり という 、 ずる そう な 面 を し た 才蔵 を とっ て おさえ た 。
1073
,4713,27: ただちに 、 下総 の 将門 へ 、 召喚 状 が 発せ られ 、 将門 は 、 官 符 を うける と 、 まもなく 、 東国 から
^
馳せ のぼっ て 来 た 。
1141
,237,5: —— 貴殿 これから 江戸 に
^
馳せ 上り 、 最初 から 此国 の 騒ぎ に 関係 せら れ た 、 勘定 奉行 大橋 近江 守 殿 に 逢っ て 、 金森 家 の 非 政 の 数々 を 龍 の 口 に 訴え られ 、 大 公儀 の 御 慈悲 に 縋っ て 、 金森 家後 日 の 計 を めぐらさ れる が 宜 い 。
眺め出す
(眺める.出す)
延べ語数:
3
0943
,0,77: 享 保 十 八 年 、 九月 十 三 日 の 朝 、 四谷 塩 町 の はずれ に 小さな 道場 を もっ て 、 義 世 流 の 剣道 を 指南 し て いる 鈴木 伝 内 が 、 奥 の 小座敷 で 茶 を 飲み ながら 、 築庭 の 秋草 を 見 て いる ところ へ 、 伜 の 主 水 が 入っ て き て 、 さり気 ない よう す で 庭 を
^
ながめ だし た 。
0947
,842,19: ふたり の こと は 、 それで 、 さらり と 思い 捨て 、 サト子 は 、 また 陶磁 を
^
ながめ だし た 。
0947
,1952,48: 三原 橋 の 近く まで 来る と 、 エンジン を かけ た まま 十字路 の 角 で パーク し 、 運転 手 が 、 都電 の 線路 ご しに 、 築地 の ほう から 木挽 町 の 通り へ はいっ て くる 車 を 、 熱心 に
^
ながめ だし た 。
落とし込む
(落とす.込む)
延べ語数:
3
0866
,30,51: 収容 所 を 出る 時 、 時計 も 万年筆 も 捲き あげ られ 、 いよいよ 乗船 の 間 ぎわ に 、 サイゴン の 桟橋 へ 駈け つけ て 来 た ポーレット が 、 別れ の 挨拶 を し に 頬 を 差出し た とたん 、 飛行 靴 の 胴 へ 手早く
^
落し 込ん だ の が 、 この 金 の 腕 環 で 、 その 時 は 、 なん の 意味 と も わから ず 、 た ゞ 紀 念 に と いう ほど の 感傷 を 、 あの 黒く うるん だ 瞳 の なか に 読ん だ きり で あつ た 。
0946
,127,22: 脅し すかし て 問い詰める と 、 才蔵 は 頭 を 掻い て 、 文 らしい もの を 預っ て 腹巻 へ
^
落し こん で 行っ た が 、 なにしろ あの 大 荒れ な ので 、 雨 と 汗 の しめり で 、 糊 の よう に 溶け て しまっ た 。
1076
,1718,46: うん あまり うま そう だ から わし が もらっ て 食べ た 、 という よう な 話 しかた も あり 、 または 団子 が ころり ん ころ りん と 、 穴 へ 転げ て 入る 拍子 が 面白い ので 、 有る だけ の 団子 を みな
^
落し 込み 、 その 次 に は 重箱 を 入れ て も まだ 足ら ず 、 おしまい に は 爺 い ころ りん 爺 い ころ りん と 、 自分 まで 転ん で 行っ た という よう な 、 おどけ た 形 の もの も ある 。
手繰り出す
(手繰る.出す)
延べ語数:
3
0792
,410,13: その間 に 、 それとなく セラダ の 口 から セラダ の 秘密 を
^
たぐり だそ う と 、 精密 機械 の よう な 、 そして 相手 に は 絶対 に 感づか れ ない よう な 心理 的 な 方法 で 苦心 探究 し て い た よう です が 、 それ は どうやら ムダ に 終っ た よう です 。
0792
,413,10: また 知り合い の 二 世 から セラダ の 素姓 を
^
たぐり だそ う と 努め て み た と の こと です が 、 この 方 も 彼 の 秘密 に まで ふれる こと は 全然 不可能 だっ た よう です 。
0807
,464,27: モチ 竿 の 先 が ホラブン の 手 から くりだし て くる 力量 で ある と すれ ば 、 チョーセイ は 別 の 力 の 源泉 から
^
たぐり だし て くる 両刀 使い の よう な もの で 、 ハテナ と 思う と 、 いつのまにか 、 チョーセイ の 咒文 に こもる 力量 に 身体 の 周囲 を グルリグルリ 、 グルリグルリ と 三 巻き 四 巻き 七 巻き 半 も さ れ て いる という こと が 感じ られ て くる 。
苦しみ出す
(苦しむ.出す)
延べ語数:
3
0777
,123,0:
^
苦しみ だし て 十 分間 ほど の 短時間 で あっ た 。
0778
,100,21: こういう 小心 な 男 に は 神様 が 特別 の 仕掛 を 与え て おい て 下さる と 見え て 、
^
苦しみ だす と 、 本当に 腹 が 痛い よう な 気 が し て き た から 妙 な もの だ 。
0814
,16,14: 私 が 赤く なる の は 一滴 も のめ なく て ムカムカ 吐き気 に
^
苦しみ だし た 時 な の だ が 、 人 は そう と は 知ら ない から 、 オヤ 、 今日 は 大 そう ゴキゲン です ね 。
おもひ込む
(おもふ.込む)
延べ語数:
3
0667
,151,27: この 人物 は 宿六 が 女房 に 隠れ て 浮気 を し 、 女房 が 宿六 に かくれ て 男 を もつ の は 当り前 だ と
^
思ひ こん で ゐる から 、 タヌキ 屋 の 情勢 ぐらゐでは ビク と も せ ず 、 これ は どうも 清人 御 夫妻 どちら も 教育 の 必要 が ある 。
0676
,43,27: 淫売 で 露命 を つない で ゐる この 青年 に 御 不自由 は 致さ せ ませ ん も ない もの だ が 、 本人 は それ を
^
思ひ こん で ゐる の で ある し 、 事実 貧富 暖 寒 の 差 に 人 の 真実 の 幸 不幸 が ない と すれ ば 、 堕ち つめ て 行く 路 の 涯 に この 青年 の 献身 が 拠り どころ で あり 得る こと も 考へ られる ので あつ た 。
0676
,139,22: ふりむく こと が 有る と すれ ば た ゞ 嫉妬 から で 、 自分 は 本来 女 で ある と 牢固 として
^
思ひ こん で ゐる やう で ある 。
唱え出す
(唱える.出す)
延べ語数:
3
0612
,2672,16: 神 に 反抗 し た 科学 者 も あっ た が ね 、 そんな 人 の
^
唱え 出し た 仮説 は 一時 人 の 注意 を ひい た けれども 、 いつのまにか 誤り を 証明 さ れ て 滅び て いっ た よ 。
1164
,61,39: 四 年生 に なっ て から の 雄弁 大会 に 「 ほ の ほ 」 の 仲間 で ある O と N と が 演壇 に 立っ た が 、 O は 熱弁 を ふるって 社会 主義 を
^
唱え 出し て 弁士 中止 、 その ため に 学校 を 追わ れ 、 N は 骨董 品 に 校長 を たとえ て その 人身 を 攻撃 し 出し た ので 演壇 から 引摺り 下ろさ れ N も 放校 処分 と なっ た 。
1170
,175,38: 世 は 滔々 として 自由 主義 に 傾き 、 彼ら は 、 満蒙 問題 の 武力 的 解決 に対して は 、 非難 攻撃 を 集中 し 、 甚だしい 論者 中 に は 、 満蒙 放棄 論 を さえ
^
唱え だす 外交 官 を 見る の で あっ た 。
降り出す
(降りる.出す)
延べ語数:
3
0584
,9,6: 大粒 の 雨 が まばら に
^
降り だし まし た 。
0781
,339,6: その 時 は まだ 雨 は
^
降り ださ ない よ 。
1101
,437,5: 雪 が 本格 的 に
^
降り だし た の は 、 一月 十 四 日 の 夕方 から で あっ て 、 それ まで 四 十 日間 、 雪 を 待っ て い た わけ で ある 。
怒鳴り出す
(怒鳴る.出す)
延べ語数:
3
0506
,272,1: と
^
怒鳴り 出し た ので 、 漸う 静か に なっ た と 思っ た 私 の 気持 は 、 一 たまり も なく めちゃめちゃ に さ れ て しまっ た 。
0511
,3,21: それ は 母 って 云う 人 は 一体 理性 の かっ た 人 で ( 但し 恐 っ た 時 に
^
どなり 出す の は くせ だ けれど ) 可愛 そう で 泣き たい よう に 私 の 思う 事 で も 世の中 に は たんと ある こっ た もの と 云う 人 で ある に 引き かえ 、 私 は 泣き たけれ ば すぐ 泣く 、 笑い たけれ ば すぐ 笑う 。
0982
,345,9: 吏員 困る よう 、 お前 まで 、 そんな
^
怒鳴り 出し ちゃ —— お前 は カリンサン の 事 で 来 た ん じゃ ねえ かい 、 そんな ——
抜け上る
(抜ける.上る)
延べ語数:
3
0141
,8230,20: フロムゴリド 教授 は 、 その 上 に 鼻眼鏡 の のっ て いる 高い 鼻 を もち 、 卵 形 に
^
ぬけ 上っ た 額 を 少し 傾け て 、
0505
,320,13: 良吉 は 、 油 っ 濃く でく でく に 肥っ て 、
^
抜け 上っ た 額 が 熱い 汁 を 吸う 度 びに 赤く なっ て 行っ た 。
0519
,4,17: 袖 屏風 の 陰 で 抜毛 の つい た 櫛 を 握っ て ヨロヨロ と 立ちあがる
^
抜け 上っ た 「 お 岩 」 の 凄い 顔 を 思い出す 。
悔い下る
(悔いる.下る)
延べ語数:
3
0141
,397,1:
^
くい 下っ て いる 素子 に 秋山 が 、 あたら ず さわら ず に 、
0141
,6608,4: どこ まで も
^
くい 下っ て ゆく 柔らか な 粘着 力 と つよい 神経 を 感じ させる 中館 が 、 それ が 癖 の どこ か 女 っぽい 言葉 で 吉之助 に きい た 。
0352
,24,10: 委員 たち が 、 菅 氏 に しつこく 、
^
くい 下っ た 質問 は 、 どれ も 常識 を はずれ た いい がかり と 、 威 脅 でし た 。
立て込む
(立てる.込む)
延べ語数:
3
0141
,16820,6: いつも 空席 が 見つけ にくい ほど
^
立て こん で い て 、 腕 に ナプキン を かけ た ギャルソン が 軽快 に 陽気 に その間 を とびまわっ て い た オペラ の 角 の カフェー・ド・ラ・ペイ に しろ 、 ずっと はなれ て エトワール に 近い クポール に しろ 、 往来 を 眺め て 椅子 に かけ て いる よう な 人 は 、 ほんの 数える しか なかっ た 。
0988
,5368,23: 訪ね て 行く と 、 夕方 だ つ た が 、 もう 店 は 開け て い て 、 客 は まだ
^
立て こん で い ず 、 M さん の 名 を 言う と 、 たちまち 、 なつかし そう な 顏 で 、 まあ まあ こちら で と 言 つて 、 隅 の 小さな テーブル の 所 へ 連れ て 行き 、 他 の 客 に する の と 同じ よう に ビール を 出し て くれる 。
0988
,5398,7: その うち に 、 客 が
^
立て こん で 來 て 、 春子 も チョイチョイ 席 を 立つ て 忙し そう だ し 、 自分 の 方 から は 別に 話 は 無い ので 、 いい の よ 、 いい の よ と シキリ と 春子 が 言う の を 押し て 、 飮 ん だ ビール の 金 を 拂 い 又 來 ます から と 言 つて 、 店 を 出る 。
悔い入る
(悔いる.入る)
延べ語数:
3
0140
,3329,20: 偽善 的 な と いい かけ た その 先 は 言葉 が 出 なく て 、 伸子 は ただ
^
くい 入る よう に 保 の 眼 を みつめ た 。
0141
,8563,45: うし ろ の 往来 で は 十一月 の 北風 に 砂塵 が まきあげ られ て いる 代書 人 の 店先 の 土間 の 椅子 にかけて 、 協議 離婚 の 書式 が げび た 代書 人 の 筆蹟 で かかれ て ゆく の を 、
^
くい 入る 視線 で 見つめ て い た 自分 の コート を 着 た 姿 。
0141
,22553,37: 磯崎 が 、 子供 の 棺 の おか れ て いる 隣室 へ 去っ た とき 、 須美子 は 、 黒い 服 の 膝 の 上 に おい て いる 両手 の 指 を かたく 組み合わせ 、
^
くい 入る よう に つぶやい た 。
染め出す
(染める.出す)
延べ語数:
3
0140
,1896,22: 酒屋 の 店 さき など に 打ち水 が さ れ て いる 牛込 の せまい 通り を 、 白地 に 秋草 の
^
染め ださ れ た 真岡 の 単 衣 を 着 て 、 板 じ め ちり めん の 赤い 帯 を しめ 、 白 足袋 を はい た 伸子 が 歩い て い た 。
0140
,6249,6: その のれん に 橋本 と 白く
^
染め ださ れ て いる 。
0140
,6260,2: 橋本 と
^
染め だし た のれん の 下っ た うなぎ や の 横 から 、 不意 に 佃 が そこ の 歩道 へ 出 て 来 た として も 、 そして 、 タクシー の 窓 ガラス 越し に 佃 の 蒼 め な 顎 の 大きい 顔 が 伸子 の 顔 と 向い あっ た として も 伸子 は クッション に もたせ た 自分 の 頭 は 動かさ なかっ たろ う 。
投げ込む
(投げる.込む)
延べ語数:
3
0112
,798,29: こんな 事 を 思っ て うす 青 の ライティングペーパア を 原稿 紙 ばっかり の かみ くずかご の 中 に 点 を 打っ た 様 に コロッ と 一つ
^
なげ 込ん だ 。
0112
,799,6: 一番 おしまい の 紙くず を
^
なげ 込ん だ 時 、
0141
,2743,13: そして 、 立て つづけ に 二 杯 ウォツカ を 口 の 中 へ
^
なげ 込ん で 、
降り込む
(降りる.込む)
延べ語数:
3
0098
,2411,8: 赤 襷 の 娘 が 秋雨 の
^
降り こむ 紅葉 の 山越え 、 魚 を 売り に 来る 。
0613
,1675,6: 冬 の 間 は 雪 が
^
降り こみ 、 氷柱 の 下がる 吹きさらし の 壕 舎 に 、 うすい 配給 毛布 を 被っ て 寝 て い ながら 、 肺炎 は おろか 感冒 に も かから なかっ た し 、 最近 で は 創傷 を 受け て も 化膿 も し ない 。
1101
,615,5: 一 日 に 地球 に
^
降り こむ 流星 の 全量 は 、 一 トン 程度 と 推定 さ れ て いる 。
だせ出す
(だせる.出す)
延べ語数:
3
0098
,1138,6: 「 組合 長 が 米 を
^
出せ 出せ と いう て 、 みんな 出さ せ た からには 、 責任 を 負う 覚悟 が あっ て いう べき だ 。
0098
,2018,3: 「 米 を
^
出せ 出せ と 云っ て 、 皆 出さ せ 、 村 の 者 の 喰う 米 を みな とり上げ て 置い て 、 名誉 を 一 人 で 独占 し た 。
1074
,1070,46: と いっ て いる など も 、 つまり は ネプタ を 合歓木 の こと だ と 、 考え なく なっ て から の 空想 が 元 らしく 、 その 終り の 囃し の ダサバダセヨ は 、 青森 市 中 で 流行っ て いる 「 エッ ペ
^
出せ 出せ 」 の おかしな 言葉 と共に 、 これ だけ は 近頃 の 改作 の よう に 思わ れる 。
嵌め込む
(嵌める.込む)
延べ語数:
3
0074
,109,42: 彼 は 大急ぎ で 自ら ベール を かきあげ 、 それから 顔 全体 を 包ん で い た 樹脂 性 マスク を す ぽん と 脱ぎ 、 瀕死 の 狼 が 喘い で いる よう な 口 へ 、 コップ の ふち を
^
嵌め こん だ の だっ た 。
0088
,837,20: 帆 村 は 、 短く なっ た 洋 杖 を 、 今 開い た 引戸 の 敷居 に しっかり
^
嵌め こん だ 。
1075
,1469,48: 現在 もっとも 多く 見かける の は 、 棒 の 両端 を ずっと 細く し た もの だ が 、 これ に も 二 通り あっ て ただ 先 を 尖らし た もの と 、 ツク と 称する 小さな 突起 を 二つ 、 木 または 金属 で つくっ て
^
嵌め こん だ もの と が ある 。
解け出す
(解ける.出す)
延べ語数:
3
0069
,6,7: アルプス 山中 の 万年雪 まで が どんどん
^
とけ 出し た 。
0071
,6,7: アルプス 山中 の 万年雪 まで が どんどん
^
とけ 出し た 。
0141
,3181,22: いま こそ 一 面 の 雪 で 白く おおわれ て 野原 の よう に 見え て いる が 、 やがて 雪 が
^
とけ だし た とき 、 その 下 から 広い ご みすて 場 が あらわれる こと は たしかに みえ た 。
零れ出る
(零れる.出る)
延べ語数:
3
0067
,107,17: すると 小さい みじん 玉 が ひとつぶ 、 久助 君 の て の ひ ら の 上 に
^
こぼれ 出 た 。
0617
,3131,17: そして 身じろぎ もし たまわ ず に 伏せ がち の おん 眼 ざし から 無量 の 慈愛 が
^
こぼれ でる まま に 、 その おん 眼 を 迷惑 する 衆生 の 上 に そそが れ て いる 。
0960
,12,26: 鯉 が 正気 を とり 戻し て 平鉢 の 中 で 一 はね する と 、 背中 の 割目 から 一寸 大 の さ しみ が
^
こぼれ 出る という 仕組 で ある 。
遅れ出る
(遅れる.出る)
延べ語数:
3
0062
,2181,9: マッキントッシュ は 淀み 、 MS — DOS は 周回
^
遅れ で たら たら と マック を 追いかけ 、 UNIX の 土俵 で は OPEN LOOK と Motif ( 共に UNIX を マック に 化け させる 厚化粧 の 流儀 ) が 水 入り の 勝負 を 続け て いる 。
0141
,9426,28: お前 は 姉さん の くせ に —— お前 は し たい よう に やっ て みる の も いい だろ う が 、 和一郎 まで 煽動 し て
^
おくれ で ない よ 。
0508
,663,4: ほんとに 行っ て
^
おくれ で ない かい 。
漏れ出す
(漏れる.出す)
延べ語数:
3
0060
,6273,13: ところが その 手順 に かかる と 、 まるで 環 から 水 で も
^
漏れ 出し て しまっ た よう に 、 画面 全体 が 真っ青 に 塗りつぶさ れ た 。
0060
,7010,18: そうした 背景 が あっ た 中 で 、 MITS の 主催 し た デモンストレーション の 会場 から
^
漏れ 出し た ベーシック の 紙テープ が 、 大量 に コピー さ れ て ホビイスト の あいだ に 広まっ た 。
0862
,124,6: そうした 自分 に対して も リーク から
^
漏れ 出し た 事実 の 一節 一 節 は 目 を おおう て いる 自分 の 前 に 静か に 流れ て 来 て 、 いつ まで も 静止 し て いる 。
済まし込む
(済ます.込む)
延べ語数:
3
0038
,466,13: 色 の 白い 、 上品 な 佐川 の 顔 や 、 どこ か
^
済まし 込ん だ その 物 の 言い方 に は 、 赤井 は さすが に 記憶 が あっ た 。
0506
,274,41: 自分 の 子供 だの 細君 だ の を 放っ ぽ り 出し て 、 あんなに し て 居る ん だろ う と 思う と 、 不断 いや に 落つ い た 様 な 、 分別 くさい 顔 を し て
^
すまし 込ん で 居る あの 家 の 主人 が 、 もう もう 何 と も 云え ない ほど 憎らしく なっ て しまっ た 。
0807
,76,13: ホラブン は 、 大 そう ケンソン な こと を いっ て 、
^
すまし こん で いる 。
転げ出る
(転げる.出る)
延べ語数:
3
0023
,71,24: 私 が お茶 を 持っ て 客間 へ 行っ たら 、 誰 やら の ポケット から 、 小さい 林檎 が 一つ ころころ と
^
ころげ 出 て 、 私 の 足もと へ 来 て 止り 、 私 は その 林檎 を 蹴飛ばし て やり たく 思い まし た 。
0080
,881,19: あきれ 顔 の 人 たち や 他 の 警官 の 前 を すりぬけ て 、 一同 は 庭 へ
^
ころげ 出 た 。
0140
,5166,52: 動機 という こと を 云え ば 、 名 も 告げ ない 白い 浴衣 の ひと が 来 て 云っ た こと で 、 伸子 は 、 自分 の わから な さ の 凝集 作用 ばかり 見つめ て い た よう な 状態 から 、 つきとばさ れ て 、 そ と へ
^
ころげ 出 た よう な ところ が あっ た 。
逃れ出る
(逃れる.出る)
延べ語数:
3
0002
,1260,17: だから 私 は 、 「 女 大学 」 に そむい て も 、 いま の 生活 から
^
のがれ 出 たい の です 。
0082
,1522,20: 少女 の からだ を 持っ た 山形 警部 は 、 たいへん な かっこう で 、 研究所 の 外 に
^
のがれ で た 。
1173
,588,9: 人知れず 、 難破 を 予感 し て 船倉 から
^
逃れ 出る 鼠 の よう に 逃げ たく は なかっ た 。
採り入れる
(採る.入れる)
延べ語数:
3
1127
,35,26: 一時 日本 の 小説 —— 特に 甘美 な 恋愛 を 扱っ た 婦人 雑誌 級 の 小説 に 、 音楽 の 知識 や 用語 を
^
採り 容れる こと が 流行 し 、 誤謬 と 出鱈目 が 氾濫 し たる に も 拘ら ず 、 楽壇 の 紳士 諸君 は 、 極めて 寛大 に これ を 看過 し た の は どう し た こと で あろ う か 。
1134
,4,14: スクリアビン が 、 音楽 に 色彩 と 光線 と 、 香料 さえ も
^
採り 容れ て 、 聴衆 の あらゆる 官能 を 動員 し た よう に 、 「 奇談 クラブ 」 の 舞台 装置 と 、 その 責道具 も また 、 一つ の 立派 な 綜合 芸術 でし た 。
1151
,21,26: かり そ め に も 、 官能 を 刺戟 し て 、 恍惚 状態 に 導き 得る 、 あらゆる もの は 研究 さ れ 、
^
採り 容れ られ 、 味わい 尽さ れる の です 。
見上がる
(見る.上がる)
延べ語数:
3
0947
,978,24: とんだ 女 を お茶 に 誘っ た もん だ … … 秋川 親子 は 、 つくづく と 後悔 し 、 けがらわしい 思い で 悚
^
み あがっ て いる の だろ う 。
0948
,544,23: 捜査 一 課 は 、 いま の ところ 寛大 ぶっ て 笑っ て いる が 、 いざ と なっ たら 、 悚
^
み あがる よう な すごい 顔 を 見せる の だろ う 。
0948
,1016,4: 久美子 は 悚
^
み あがり 、 われ と も なく 鋭い 叫声 を あげ た 。
振り下ろす
(振る.下ろす)
延べ語数:
3
0783
,101,3: ふりかぶっ て
^
振り おろす 剣 に は 広 さ が 必要 だ が 、 四 尺 二 寸 の 杖 は 、 四 尺 二 寸 の 手 の 幅 が 上下 に あり さえ すれ ば 自由自在 に あやつり 得る もの で 、 これ も また 意外 の 一 ツ 。
0806
,123,15: 女房 は 再び 棒 を ふり あげ て 、 前 より も 気勢 するどく
^
振り おろし た 。
0985
,2608,22: と 言う 叫び声 と 同時に 、 ガッ と 音 が し た の は 、 夢中 に なっ て 柴田 が
^
振り おろし た 手斧 が 、 食卓 の 板 に 深く 喰い 込ん だ 昔 )
踏み込める
(踏む.込める)
延べ語数:
3
0744
,505,54: つまり 、 公園 入口 に ぶらぶら むれ て いる 百 人 あまり の 男娼 パンパン が いわゆる 一般 人士 に 名 の 知れ た ノガミ で 、 共同 便所 から 池 の 端 の 都電 に 沿う た 一帯 の 暗黒 地帯 は 、 ピストル の 護衛 が ない と 、 とても 常人 は
^
踏み こめ ない 。
0779
,166,19: 他 の 人 の のぞく こと も でき ない 奥 庭 も ある し 、 他 の 人 の
^
踏み こめ ない 多く の 部屋 も ある のに 、 なぜ 座敷牢 に 入れ なけれ ば なら ない の だろ う 。
0868
,19,20: —— ダンス を やり たい と 思う の だ が 、 どうも 気 が ひけ て ホール へ 足 を
^
踏み こめ ず に いる が 、 思い きつ て はじめる 方 が い ゝ か どう か ?
掴み上げる
(掴む.上げる)
延べ語数:
3
0672
,690,5: 私 は いきなり 軽々と
^
掴み あげ られ 、 担が れ て しまっ た 。
0780
,264,61: 実に ただ 薄笑い を うかべ て 、 幸平 の 差出し た もの を 黙っ て つかん で 、 まず 預金 帳 を 懐中 に しまい こみ 、 次に 印鑑 を つまん で ヘコ 帯 の 中 へ 入れ て グルグル まきこみ 、 それ を 帯 の 一番 内側 へ 指 で 三 四 度 押し こん で から 、 札束 を
^
掴み あげ た 。
0808
,35,8: 日 に 何 度 と なく アネサ に
^
掴み あげ られ て 小荷物 の よう な 取扱い を うけ て も 、 亭主 と あれ ば 是非 も ない 。
散り落ちる
(散る.落ちる)
延べ語数:
3
0613
,151,16: 下 の 土煙 も 山 より 高く 上っ て 、 その 一部 は 下 へ また
^
散り 落ち 始め 、 一部 は 東 の ほう へ 流れ た 。
1036
,1,12: 曇っ た 日 で 、 門前 の 吉野桜 の 花 は すっかり
^
散り 落ち 、 枝 に は 赤い 萼 が 点々 と 残っ て いる 。
1037
,404,25: 学校 から 帰っ て 来る 頃 に は 、 蛾 は 夥しい 死骸 と なっ て 、 大 裏 の 隅 の あたり に
^
散り 落ち て いる 。
吹き上がる
(吹く.上がる)
延べ語数:
3
0612
,219,13: 胸 の 中 に 桜島 の 煙 の よう に 時々 ぐぐっと
^
噴き 上がる 愛情 を おさえ 、 私 は ことさら 冷たく 子供 を 遠ざけ て おら ね ば なら ぬ 。
0863
,172,16: そこ から は 、 思わず 尻込み する ほど 不快 な 、 沼地 特有 の 瓦斯 が
^
吹き 上がっ て 来 まし た 。
1101
,36,14: 時には 山稜 の 亀裂 から 、 熔岩 の 噴流 が 数 百 フィート も
^
吹き あがる 場合 も ある が 、 いわゆる 爆発 と は だいぶ ようす が ちがっ て いる 。
焼き上げる
(焼く.上げる)
延べ語数:
3
0144
,1235,7: ゴーリキイ は 、 朝 早く 、
^
焼き あげ た パン を デレンコフ の 店 へ 運び 、 更に いろんな パン の 詰っ た 二 プード の 籠 を もっ て 神学校 へ 走っ て 行っ た 。
0667
,59,58: 彼 は カント の 流儀 に よ つて 哲学 は 又 食通 だ といふ 建前 で 、 ソース など は 自分 で 作れる ぐらゐ 、 昔 は 相当 料理 の 本 を 読ん で 、 牛 の 脳味噌 、 牛 の 尻尾 、 臓 モツ の 料理 、 雉 の 腹 へ 色々 の 珍味 を つめ て
^
焼き あげる 奴 、 マカロニ 料理 から チャプスイ に 至る まで 自ら 料理 の できる ほど 色々 と 通じ て ゐる 。
0807
,69,9: 胸板 は 厚く 、 二 枚 腰 、 よく
^
焼き あげ た 磁器 の よう な ツヤ が あっ て 、 見事 な こと 。
渇き上がる
(渇く.上がる)
延べ語数:
3
0141
,6330,14: つづけ て その 先 へ よみ すすん で 、 伸子 は 涙 も
^
かわき あがっ た 両 眼 を ひきつっ た よう に 見開い た 。
0977
,2,4: 木橋 のむ こう に
^
かわき あがっ た 白い 道路 が よこぎっ て い て 、 その また むこ う に 、 赤 煉瓦 の 塀 と 鉄 の 門 が あっ た 。
0977
,48,19: そして 彼女 たち の 姿 が 青く 田 甫 のむ こう に みえ なく なっ た とき 、 しろく
^
かわき あがっ た 土 堤 道 だけ が 足もと に のこっ た が 、 それ は きのう も おととい も 同じ で あっ た ——。
巻き上がる
(巻く.上がる)
延べ語数:
3
0141
,2237,32: 手紙 の わき に は 、 キリキリ と かたく 巻い て 送ら れ て 来 た 日本 の 新聞 や 雑誌 の 小さい ひと山 が 封 を 切っ て も 、 まだ
^
巻き あがっ た くせ の まま あっ た 。
0613
,1011,21: 次いで 陰 圧 が 来 て これ を 逆 に 引き 、 吸い上げ 、 軽い 物 は 空 高く 土煙 として
^
巻き 上がっ て ゆく 。
1073
,3420,1: 薄く
^
巻き 上がっ て いる 腹の中 へ 、 い つ 鶏 や 兎 を 貪り 入れよ う と する か 知れ た もの で は ない 。
貰い下げる
(貰う.下げる)
延べ語数:
3
0087
,42,42: 土居 は その 妹 の 潔白 を 信じ て 、 妹 に かかっ た 嫌疑 が 全く の 濡衣 で ある こと を 力説 し 、 帆 村 の 腕 によって 一刻 も 早く この 恐ろしい 雲 を 吹き払い 、 妹 を
^
貰い 下げ られる よう に し て 欲しい という の で あっ た 。
0656
,10,8: 呉 氏 、 慌て ふためき 、 これ を
^
もらい 下げる 。
0714
,12,11: 呉 氏 が 警察 へ 出頭 し て ジコーサマ 一行 を
^
貰い 下げ た 。
躍り上がる
(躍る.上がる)
延べ語数:
3
0084
,609,15: 「 あれ っ 、 君 は 、 こんなに 儲かっ た か と いっ て 、
^
躍り あがっ て 喜ん だ くせ に … … 」
0619
,56,15: 乳 を しぼる ところ を 見せ て くれ と 云っ て 遊び に 行っ たら
^
躍り あがる よう に 喜ん で 出 て き て 、 時々 人 を いじめる こと も あっ た が 、 ドブ 掃除 だの 物 の 運搬 だの 力仕事 と いう と 自分 で 引受け て 、 黙々と 一 人 で やりとげ て しまう 。
0841
,214,2: 人見 は
^
躍り あがら ん ばかり に 喜ん で 歩み寄っ た 。
降り込める
(降る.込める)
延べ語数:
3
0081
,985,11: ラツール と いえ ば 、 彼 は スコール の 中 に
^
降り こめ られ 、 斜面 の まん中 あたり で 、 進退 きわまっ て い た の だっ た が 、 今 は どこ に いる の だろ う か 。
0113
,31,17: 京浜 電車 と 市街 電車 で 長い 間 揺ら れ なけれ ば なら ない の に
^
降り こめ られ て は 何 か に つけ て 困る だろ う なんか と 思っ た 。
0993
,1390,33: 今度 も 、 実 あ 久しぶり に 俺 あ 、 試験場 が 四 五 日 休み に なっ た んで 落窪 の 奴 の 所 に 行っ て 見る と 、 雪 に
^
降り こめ られ た 一軒屋 の 火じ ろ に もぐり込ん だ まま 春子 さま が フランス から 送っ て 来 た エハガキ を マジリマジリ と 見 て けっか る じゃ ねえ か 。
注ぎ入れる
(注ぐ.入れる)
延べ語数:
3
0078
,373,12: 白い バット の 中 に 、 青 味 がかっ た 薬液 が
^
注ぎ 入れ られ た 。
0103
,429,11: 庄内川 から 取り入れ た 水 を 、 すぐ に 船渠 へ
^
注ぎ 入れ 、 まず 庄内川 へ 押し い だ し 、 それから 海 へ 出す よう に 、 巧み に 仕組ま れ て も おり まし た 。
1171
,296,9: 空い た 盃 に 丹尾 は 酒 を
^
注ぎ 入れ た 。
聞き落とす
(聞く.落とす)
延べ語数:
3
0070
,130,21: おじ さま は 今 の お客 さん から 当然 聞き出さ なく て は なら ない 重大 な 項 を 、 ぼろぼろ
^
訊き 落とし て い ます 。
0070
,136,8: で 、 私 が いかなる 重大 事項 を
^
訊き 落とし た という の か ね 」
0790
,535,64: 楠 は バカ 正直 に 一 軒 ずつ 念 を 入れ た おかげ で 、 ムダ な ところ に 手間どり 、 珍しい 材料 を 用いる の は まず 第 一 級 の 料亭 と 誰 しも 第 一 感 で 気 が つく こと を 忘れ 、 その 近所 まで 近づい て い ながら 、 タケノコ を 用い て いる 料亭 に 限っ て
^
訊き 落し て いる 。
読み落とす
(読む.落とす)
延べ語数:
3
0062
,78,15: ましてや 雑誌 で も 読ま なかっ た 上 に 、 ここ で また 本書 を
^
読み 落とす と なる と 、 心 ある 人 は 死ん で も 死に 切れ ぬ はず だ 、 多分 。
0777
,935,4: 系図 の 文句 を
^
読み 落さ ない よう に 気 を つける こと だ 。
0952
,169,8: のぼせ ちゃっ て 、 かんじん な ところ を
^
読み 落す ところ だっ た わ … … 木津 さん ?
睨み上げる
(睨む.上げる)
延べ語数:
3
0053
,2204,18: そう 思う と 、 鶴雄 は ふと 激しい 嫉妬 に 燃え て 、 カッ と 天井 を
^
睨み 上げ た 。
0948
,297,11: 管理 人 は 真剣 な 眼 つき で 額 を
^
にらみ あげ 、
0987
,2948,6: 私服 B ( 貴島 を
^
にらみ 上げ て 、 笑う ) 見ろ !
聞き入れる
(聞く.入れる)
延べ語数:
3
0003
,2171,55: よく 挙げ られる 例 です けれども 、 鳩 が 或 る 日 、 神様 に お願い し た 、 『 私 が 飛ぶ 時 、 どうも 空気 という もの が 邪魔 に なっ て 早く 前方 に 進行 でき ない 、 どうか 空気 という もの を 無くし て 欲しい 』 神様 は その 願い を
^
聞き 容れ て やっ た 。
0004
,501,6: 』 神様 は その 願い を
^
聞き 容れ て やっ た 。
0032
,128,24: 許し て 下さい 、 来月 号 か 、 その 次 あたり に 書か せ て 下さい 、 と 願っ た けれども 、 それ は
^
聞き 容れ られ なかっ た 。
潜り込む
(潜る.込む)
延べ語数:
3
1072
,1279,33: 「 これ だけ やる から 、 てめえ は これ を 持っ て 、 市 の 字 の 体 を 、 遊び 風呂 の 丁字 屋 から 請け出し て 、 どこ へ で も
^
潜り こめ 。
1072
,3419,9: —— する と 、 まだ 苫 の 下 に
^
潜り こん で い た 他 の 浪人 者 二 人 が 、 げらげら 笑っ て 、
1073
,6850,12: … … いつのまにか 、 貞 盛 め が 、 また 常陸 へ
^
潜り こん で いる と いう ぞ 」
おい出る
(おう.出る)
延べ語数:
3
0993
,599,9: そい で 、 来春 に なる と 皆さん で
^
おい でる 。
0993
,626,33: 壮 六 ( 語り ) その 次ぎ の 年 の 春 に 別荘 は きれい に 出来 あがっ て 、 その 夏 から 黒田 様 御 一家 が ズーッ と 毎年
^
おい でる よう に なり やし た 。
0993
,2862,5: 金吾 いつか 一緒 に
^
おい で た 鶴 や さん と いう ば あや さん は どうして やす ?
遡り込む
(遡る.込む)
延べ語数:
3
0957
,51,27: 利根川 の 日本 鱒 は 、 銚子 の 利根 河口 から 三月 中旬 に は 、 鮎 と共に 海 の 水 と 別れ て 、 淡水 へ
^
遡り 込む の で ある らしい の で ある 。
0957
,56,63: この 鱒 は 、 次第に 鮎 と共に 上流 へ 遡っ て ゆき 、 利根川 の 流れ を 水力 電気 の 堰堤 が 中断 せ ず 、 また 上流 地方 の 山林 が 乱伐 の 災い を 受け ない で 、 夏 で も 水量 の 多い 時代 は 、 沼田 から さらに 上流 の 支流 薄根川 、 赤谷川 の 水源 地 まで
^
遡り 込み 、 本流 は 上越 国境 の 雪 橋 、 雪渓 の ある あたり の 渓 間 に まで 遡り 込ん で 、 山 や 谷 が 錦繍 の 彩 に 飾ら れる 十月 中旬 から 産卵 を はじめ た の で ある 。
0957
,56,83: この 鱒 は 、 次第に 鮎 と共に 上流 へ 遡っ て ゆき 、 利根川 の 流れ を 水力 電気 の 堰堤 が 中断 せ ず 、 また 上流 地方 の 山林 が 乱伐 の 災い を 受け ない で 、 夏 で も 水量 の 多い 時代 は 、 沼田 から さらに 上流 の 支流 薄根川 、 赤谷川 の 水源 地 まで 遡り 込み 、 本流 は 上越 国境 の 雪 橋 、 雪渓 の ある あたり の 渓 間 に まで
^
遡り 込ん で 、 山 や 谷 が 錦繍 の 彩 に 飾ら れる 十月 中旬 から 産卵 を はじめ た の で ある 。
舞い出す
(舞う.出す)
延べ語数:
3
0943
,226,8: その うち に お 糸 の 方 が
^
舞い だし た 。
0954
,217,29: 杜 松子 が 坐っ て いる あたり は いっそう 蔭 が 深く なり 、 着物 の くすん だ 色目 が しっとり と 沈み 、 白い 膚 の 色 が
^
舞い だす よう に あざやか に 見え た 。
1000
,406,11: 二 三 人 の 公卿 たち が 代る ぐ 立っ て
^
舞い 出し た 頃 から 、 宴 は だ ん く 闌 に なっ て 行っ た 。
射し入る
(射す.入る)
延べ語数:
3
0863
,157,32: 谷 の ふち の 向 方 に は 地下 の 墓所 から 蒸発 し て いる の か 、 もやもや 立ち 昇る 煙霧 の 中 へ 青ざめ た 虧 けた 三日月 が
^
射し 入っ て おり まし た 。
1039
,672,13: 入口 の 扉 が 開い て い て 、 窓 から 夕陽 が
^
射し 入っ て いる 。
1136
,290,9: 重い カーテン の 間 から 、 僅か に
^
射し 入る 午後 の 陽 は 、 寝室 の 中 を 無気味 に 照らし て 、 調度 の 物々し さ も 、 妙 に 神秘 的 な 空気 を 醸し出し ます 。
隠し込む
(隠す.込む)
延べ語数:
3
0790
,549,15: と 云う の は 、 かなり 離れ た 物 置き の 底 へ ムリ に
^
隠し こむ よう に し て おい た バラバラ の アルコール 漬け が 、 盛夏 の 暑気 に 臭気 を 放っ て 仕様 が ない 。
0948
,942,37: 「 根太 を ひ ン ぬく よう な 勢い で 、 六 人 掛り で 大 ガサ を やっ て い ます … … 六 千 万 から の 証券 を 、 こんな 窮屈 な ところ へ
^
隠し こむ わけ は ない と 思う ん だ が … … 二 課 の やる こと は 、 われわれ に は 理解 でき ない です 」
0948
,1313,17: 「 石倉 は 君 代 の 弟 だ … … トンネル 会社 へ 融資 する 形式 で
^
隠し こん だ 資産 を 、 捜査 二 課 で は 三 千 万 から 六 千 万 の 間 と 踏ん で いる らしい が 、 どんな 操作 を し た って 、 そんな 芸当 が できる わけ は ない 。
踊り込む
(踊る.込む)
延べ語数:
3
0732
,415,24: とたんに パッ と 白衣 に 朱 の 袴 の ミコ が 三 名 、 神楽 の リズム に 合わせる よう な 足どり で 、
^
踊り こん だ 。
0732
,422,34: サッと 身 を ひい た と 思う と 、 ツツ と 急ぎ足 、 御幣 の ミコ を 先頭 に 、 鈴 音 の 余韻 のみ を 残し て 、 今 き た 戸口 へ
^
踊り こみ 、 忽ち 姿 が 消え て しまっ た 。
1171
,3229,7: 戸 が 破れ ち 、 泥水 が
^
おどり 込む と です たい 。
見出る
(見る.出る)
延べ語数:
3
0732
,308,54: 正宗 菊松 は 自然 に 内部 へ あがりこみ 、 尚も 才蔵 、 坊 介 に みちびか れ て 奥 へ 進も う と する と 、 ポ カン と 見とれ て いる 四 五 名 の 護衛 の 中 から 、 威儀 を と ゝ の え た 中年 の 男 が すゝ
^
み で て 、
0732
,1680,8: チンピラ 重役 三 人組 の 前 へ すゝ
^
み で た サルトル は 、 まず ニコヤカ に モミ 手 を し ながら 、
1072
,2245,3: ( 甘く お
^
見 で ない 。
囀り出す
(囀る.出す)
延べ語数:
3
0599
,408,35: お寺 の 銀杏 樹 が くっきり と 姿 を 現 わし 、 その 重畳 し た 緑葉 の 一 枚 一 枚 が 、 浮き 上っ て 、 その 中 に 、 雀 が もう
^
囀り だし た 。
1036
,176,11: 縁側 の 籠 の 中 で 、 十姉妹 が 高く
^
囀り 出し た 。
1036
,179,15: 雌 は 軽く 雄 を 避け た 様子 で ある が 、 再び 雄 は
^
囀り 出し 、 荒々しい 羽音 が 聞こえ た 。
盛り込む
(盛る.込む)
延べ語数:
3
0573
,331,12: その 鉢 に 彼女 は 、 灰 まみれ の 焼 芋 を
^
盛り こん だ 。
0605
,21,11: 私 が 真に 言い たい こと を 充分 に 作中 に
^
盛り こみ たかっ た の で ある 。
0877
,620,14: 従って 、 当面 の 演劇 の セリフ について も 、 対話 という 形式 に
^
盛り こま れる 現代 日本語 の 性格 の 弱点 を 吟味 し た うえ で 、 作家 も 俳優 も 、 これ に 応じ た 才能 ぎりぎり の 工夫 と 努力 と を し て み たら どう か 、 と 考え ます 。
食い出す
(食う.出す)
延べ語数:
3
0562
,74,8: だいたい 、 低 脳 な 者 は 大
^
食い だし 、 随 って 浪費 癖 は つきもの だ 。
0987
,1344,23: … … ( 口 の 中 で ブツブツ つづけ て ) … … み ず の 中 なる 、 この ドロウ 、 はや
^
くい だし て もらい たい 。
0987
,1345,10: み ず の なか なる 、 この ドロウ 、 はや
^
くい だし て 、 もらい たい 。
効き出す
(効く.出す)
延べ語数:
3
0506
,156,72: それでも 案外 な もの で 、 猫 も 犬 も 掛ら なかっ た らしい が 、 食物 の せい か 、 あんまり 運動 が 不足 だっ た の か 、 幾 日 経っ て も 卵 の タ の 字 さえ 生ま ない ので 親父 さん の 内命 を 受け て 遊び に 来 た 孝 ちゃん が どう し た の だろ う と 、 家 の 鳥 博士 に
^
きき 出し た 。
0508
,40,9: お 関 は 二 人 が 口 を
^
利き 出す の を 待っ て 居 た 。
0593
,179,24: その 兄さん の こと も 、 どう で も よい よう な 調子 でし た が 、 坪谷 は あわて て 口 を
^
利き だし まし た 。
引き下す
(引く.下す)
延べ語数:
3
0506
,143,17: 何 ぼ 何 でも 気 が 差し た と 見え て 女 は すぐ 顔 を
^
引き 下し て しまっ た 。
0841
,477,18: ヘソ の ところ へ 短刀 を 力いっぱい 突き さし て 、 下 の 方 へ 引き 下せる だけ
^
引き 下し て 腹 を さい て くれ と 云っ た 」
0841
,494,15: 突き刺し た とき 、 かすか に ウッ と うめい て 、 オレ が 短刀 を
^
引き 下し て 抜い て から 、 よろめい て ドスン と 倒れ た 。
思い入る
(思う.入る)
延べ語数:
3
0450
,271,0:
^
思い 入っ た 瞳 を 思い起せ ば
0508
,172,43: お 久美 さん は お 関 が 変 に やっかん で 手紙 の 遣 取り も 会っ て 話 を する の も いやがっ て 何ぞ と 云っ て は 茶々 を 入れる と 云う 事 を おだやか な それで 居 て
^
思い 入っ た 口調 で 話す の を 聞い て 居る 内 に 蕙子 の 心 は すっかり その 一語 一 語 に 引き込ま れ て 仕舞っ て どんな 事 が あっ て も お 久美 さん の 云う 事 に 塵 程 の 間違い も ない 様 に 思え た 。
0993
,5323,25: 安らか な 、 すこし 微笑ん で いる よう な 死 顔 だっ た そう で … … ほとんど 一生 を 唯一 人 の 人 に
^
想い 入っ て 、 その他 の こと を 思う こと の でき なかっ た 男 、 そういう 事 に 男 の 一生 を かける 事 が 、 幸福 で ある か 不幸 で ある か さえ も 考える 余裕 も なく 、 その 生涯 を 泣き暮し 、 しかも その 晩年 に 於 て は 始終 明るく ニコニコ と 頬 笑ん で ばかり い て 、 もう ピタリ と 泣か なかっ た そう です が … … そういう 、 愚かしい 、 むやみ と 手 の 大きかっ た 男 —— そういう 男 が 私 の 手 の 下 の 石 の 下 に 眠っ て いる の だ 、 と 、 そう 思っ た の です 。
示し出す
(示す.出す)
延べ語数:
3
0417
,9,57: プロレタリア 文学 運動 が 、 端緒 的 で あっ た 自身 の 文学 理論 を 一 歩 一 歩 と 前進 さ せ ながら 、 作品 活動 も 旺盛 に 行っ て いる の に対して 、 ブルジョア 文学 は 、 その ころ から 不可 抗 に 創造 力 の 衰退 と 発展 性 の 喪失 を
^
しめし だし た 。
0868
,222,26: 昔 から 、 そういう 例 は たくさん あり 、 どんな 種類 の もの で も 、 それ が 社会 的 存在 として ある 影響 を
^
示し だす と 、 きつ と 、 諷刺 や チ ヨウ 笑 の 的 に なり ます 。
0876
,3,56: が 、 よく 考え て みる と 、 なるほど 戯曲 は 小説 ほど 人目 に た ゝ ない けれども 、 この 一 、 二 年来 、 決して 不振 と は 言い 切れ ない 、 ある 新しい 気運 を はらみ 、 私 など の 眼 から みる と 、 これ まで に ない 活発 な 動き を
^
示し だし て いる の で ある 。
抱き出す
(抱く.出す)
延べ語数:
3
0413
,10,45: 「 貧しき 人々 の 群 」 から 、 さまざま な 小道 に 迷い こみ ながら 「 伸子 」 に 到達 し 、 それから 比較的 滑らか に いくつ か の 短篇 を かき 、 やがて そういう 滑らか さ の 反復 に 作家 として 深い 疑い を
^
抱き だし た 、 その 最後 の 作品 で ある から 。
0853
,256,36: マダム が スッ と 立ちあがり 庄吉 の うし ろ へ 廻っ て 二 重 トンビ を かけ て やろ う と する と 、 女房 は 物 も 言わ ず 、 ひったくり 、 小さな 庄吉 を
^
抱き だす よう に グイグイ 押し て 廊下 へ でる 。
0953
,269,34: すさまじい 扼殺 が 行わ れ た 夜 、 葛木 と 光 麻 呂 は 遠い 別棟 に 居り 、 花世 は まだ 十 一 で 、 眠っ て い た ところ を 清成 に
^
抱き ださ れ た の だっ た から 、 三 人 の 子供 ら は 母 が そんな ひどい 死に かた を し た こと は 露 ほど も 知ら なかっ た 。
干上る
(干る.上る)
延べ語数:
3
0231
,972,7: けれども 、 現実 に 、 預金 が
^
干 上っ て しまっ た 赤字 破局 だ から こそ 、 モラトリアム は しかれ た の で は なかっ た だろ う か 。
0579
,398,8: 大井 夫婦 は 、 池 の 水 が
^
干 上る と 帰っ て ゆき まし た 。
1175
,665,5: 僕 の 顎 は たちまち
^
干 上っ て しまい ます 。
育ち上る
(育つ.上る)
延べ語数:
3
0231
,293,40: 明治 の 開化 期 の 先進 部分 の 人々 に は 女 も 男 と 等しく 智慧 を 明るく 、 弁 説 も 爽 か に 、 肉体 も 強く 、 一 人 の 社会 人 として 美しく たのもしく
^
育ち 上ら なけれ ば なら ない という 颯爽 たる 理想 が 抱か れ て い た 。
0642
,428,14: 半生 、 タイコモチ 然 と 日陰 の 恋 に 浮身 を やつし て
^
育ち 上っ た 私 は 、 今日 なにがし の 金力 を 握っ て 一 ぱし 正面 切っ て み て も 、 恋 の 表座敷 で は 、 とんと イタ に つか ない ミスボラシサ を 確認 し た に すぎ ない よう な もの だっ た 。
0779
,129,22: だから 、 自分 も 働い て お金 を もうける こと を せ ず 、 木々 彦 が グウタラ な 道楽 息子 に
^
育ち 上る の を 意 に 介 せ ず 、 名家 の 子 は ノン ビリ と し たい 放題 、 そんな もの だ と 心得 て いる 。
成り上る
(成る.上る)
延べ語数:
3
0221
,365,50: 野上 彌生子 の 理性 的 な 創作 方法 と は ちがっ て 、 はるか に 素朴 な 生活 力 ながら 、 やはり 調べ た 題材 による 作品 を 送り出し て 来 た 小山 いと子 が 、 最近 の 「 執行 猶予 」 で 、 経済 違反 の 弁護 によって
^
成り 上っ て ゆく 検事 出身 の 弁護士 と その 家庭 、 現代 風 に もつれる 男女 の 心理 など を 扱っ て いる 。
0803
,67,19: 今日 の 紳士 や 紳士 国 の 中 の 少から ぬ 数 が 、 こういう 風 に し て
^
成り 上っ た 旦那 か その 子孫 か で ある こと も 確か で ある 。
1174
,1436,13: その 校長 は 小心翼々 たる 男 で 、 下積み から 営々 と
^
成り 上っ て 来 た せい で 、 保身 のみ を 考え て いる よう な 人物 で あっ た 。
描き出す
(描く.出す)
延べ語数:
3
0175
,56,36: かかれ て いる 人 の 名 が わかっ て 見る 者 は 納得 する という よう な ところ が あっ て 、 画面 そのもの が 何処 やら ただ もの で ない 一 個 の 男 を
^
えがき 出し て い て 、 おや と 思っ たら 、 或 る 人 の 肖像 で あっ た という よう な 、 画面 の 芸術 的 実在 性 が 弱かっ た よう に 思い ます 。
0318
,913,14: カメラ は 浮浪 児 や 夜 の 女 や ヤミ 屋 の 若者 の
^
えがき 出す 街頭 風景 の 中 に 占 者 の 店 を とらえ て いる 。
1072
,5177,82: 左右 太 が 、 諸 所 で 、 調べ 蒐 め て 来 た ところ を 、 順 を 追って 、 一方 で 語り 、 一方 で 書きあげ て いる 間 に 、 市川 義平 太 は 、 その お 袖 を 、 死ぬ まで 、 魔 の 爪牙 から 離さ なかっ た 化物 刑部 の 素姓 しらべ と 、 かれ ら 一味 の 、 幕府 顛覆 の 陰謀 を 諸方 から あつめ た 資料 によって 、 その 全貌 を 、
^
えがき 出そ う と 、 努め て いる 。
歩み込む
(歩む.込む)
延べ語数:
3
0141
,9981,20: いぶかり ながら それでも 二 人 は 建物 に とりかこま れ て 陰気 な その 広場 めい た ところ へ
^
歩み こん だ 。
0141
,11771,19: 伸子 は 、 陰気 な きつい 眼 つき で 、 人々 の うし ろ から 明るい 食堂 へ
^
歩み こん だ 。
0141
,19878,26: 約束 の 時間 きっちり に 伸子 は その 入口 の ガラス 戸 を 押し て 、 大理石 の しきつめ られ た 奥ゆき の ある ホール へ
^
歩み こん だ 。
効き入る
(効く.入る)
延べ語数:
3
0141
,4006,51: 部屋 着 の よう な ゆるやか な 服装 で 楽々 と 椅子 に かけ 、 いくらか 前 こごみ に なっ て 何 か 話し て きかせ て いる よう な 老 作家 クルィロフ の 膝 の 前 に 、 三 四 人 の 子供 が 顔 を 仰向け て それ に
^
きき 入っ て いる 群像 だっ た 。
0773
,540,33: その 晩 、 新 十 郎 の 書斎 へ 集っ た 虎 之 介 と 花 廼屋 は 、 新 十 郎 が 海舟 の 推理 を くつがえす の を ウットリ と
^
きき 入っ て い た 。
0825
,569,9: こう 考え て 改めて 笛 の 音 に
^
きき 入る と 、 モウイイカイ 、 マアダダヨオ 、 という 子供 たち の 隠れん ぼ の 声 が 、 この 笛 の 音律 と 舞い の 内容 に 深い ツナ ガリ が あっ て 民族 の ハラ ワタ を しぼる よう に し て 沁み で て き た もの で は ない か と 思わ れ 、 そう 信じ て も 不当 で は ない と 言いきり たい よう な 大きな 感動 に 私 は ひきこま れ て い た の で あっ た 。
閃き出る
(閃く.出る)
延べ語数:
3
0141
,18926,54: 若々しい 真摯 さ で ひた押し に 構成 さ れ て いる 推論 とともに 情感 を 惜しま ず 、 率直 に 人生 と 文学 に関する 自分 の 思い の 一部 を も こめ て 語っ て いる 文章 から は 、 精神 の 強靱 さ と 、 そういう 精神 の もっ て いる つや も
^
閃き 出 て いる 。
0170
,90,58: レオナルド ・ ダ・ヴィンチ が 一応 、 モナ・リザ を 描き 終っ た と 思う 間もなく 、 モナ・リザ の 顔 の 上 に 、 眼 の 中 に 、 そして 唇 の 上 に 、 忽ち これ まで レオナルド の 発見 し なかっ た 何 か 一つ の 新しい 人間 的 な 情感 、 女性 として の 美し さ が
^
閃き 出 た という こと を 語っ て い は し ない だろ う か 。
0866
,1683,66: 髪 の 形 も 、 身 に つけ た もの も 、 どちら か と いえ ば 地味 で 、 無造作 と さえ いえる のに 、 心もち 両 肩 を いからせ て 、 頤 を ぐつと 引い た 上半身 の 特徴 の ある 感じ は 、 浅黒い 皮膚 に 正しい 輪廓 の 目鼻 だ ち を 、 幼 々 しい ながら 、 どこ か 知的 な
^
ひらめき で つ ゝ ん で い た 。
漲り出す
(漲る.出す)
延べ語数:
3
0141
,15953,19: 多 計 代 の 状態 の わるい とき 、 佐々 の 家族 を おし つつむ 不安 な 空気 が
^
みなぎり だし た 。
0510
,25,8: 頬 に は 段々 紅 の 色 が
^
みなぎり 出し まし た 。
1092
,44,32: 一方 国際 的 に は 、 支那 事変 が 漸く 本格 的 な 貌 を 現し て 来 て 、 今更 研究 どころ で は ない という 風潮 が そろそろ 国内 に
^
漲り 出し た 時期 で ある 。
沸き上る
(沸く.上る)
延べ語数:
3
0112
,417,65: 身動き も し ない で ピクピク 動く 眉 や 笑い そこね た 様 な 唇 を 見 て 居 た 、 すま ない 事 だけ れ 共 千 世子 の 心 の 中 に は かるい くすぐったい 様 な 気持 と 又 、 自分 を これ ほど 案じ て 居 て 呉れる の を 知っ た 感謝 の 心 等 が まぜこぜ に なっ て
^
わき 上っ て 居 た 。
0155
,201,5: 名状 し がたい 感激 が
^
わき 上っ た 。
0510
,28,19: けれ 共 さとい 美 くし い 詩人 の 胸 に は 若い 人 の 心 に ふさわしい 思い出 が
^
わき 上り まし た 。
拭き出る
(拭く.出る)
延べ語数:
3
0096
,244,27: しかし 服装 の 小ぎれい な わり に 、 顔 は やけ トタン の よう に でこぼこ し 、 四角 な 頬 に は 、 にきび が たくさん
^
ふき 出 て い た 。
0372
,4,11: あと から あと から と おさえ がたい 力 で 泉 が
^
ふき 出 て 来る よう な 創造 が まだ 私 たち の 毎日 に あふれ て い ない 。
1173
,1399,5: 宇治 は 全身 から
^
ふき 出 た 汗 が 急速 に 冷え て 行く の を 感じ ながら 、 それ と 一緒 に こみ上げ て 来る 兇暴 な 喜び を 意識 し て 、 素早く 自ら の 拳銃 を 胸 に 擬し た 。
上り出す
(上る.出す)
延べ語数:
3
0081
,973,6: 気温 は 、 また ぐんぐん と
^
のぼり 出し た 。
0081
,1704,13: だが 、 玉太郎 と 二 人 の アメリカ 人 が 崖 を
^
のぼり だす と 、 セキストン 伯爵 も 、 一番 最後 から 崖 へ 手 を かけ て のぼり はじめ た 。
0089
,559,21: 五井 が 合図 に 、 綱 を ひい て 、 それから むこ う を 向い て 、 せまい 階段 を
^
のぼり だし た 。
立ち出る
(立つ.出る)
延べ語数:
3
0076
,217,29: 貫一 は その後 で 、 便所 の 戸 を 釘 づけ に し 、 そして 悠々 と 吉祥 天女 像 を 荷造 し て 背負っ て 寺 を
^
立ち 出 た の で あっ た 。
0613
,1337,5: よろよろ と 路上 に
^
立ち 出 で て 急ぐ 。
0787
,781,24: 「 定 助 は 殺さ れ た 日 に 限っ て 野良 着 に 着 かえ て 日 の 暮れ 方 に 家 を
^
立ち 出 まし た が 、 自分 の 畑 を 通り こし て 、 もっと 先 の 方 へ 立ち去り まし た 。
出出す
(出る.出す)
延べ語数:
3
0068
,399,5: ボツボツ 家政 婦 に
^
出 だし た 妻 が まだ 一張羅 の 晴着 を 質屋 から 出し て ない の を 私 は 知っ て いる 。
0109
,54,5: 「 あ 、 煙 が
^
出 だし た 、 逃げよ う 、 連れ て 逃げ て くれ 」 と K は 頻りに 私 を 急かし 出す 。
0109
,318,11: 今度 の 遭難 者 で 、 頭髪 が 抜け 鼻血 が
^
出 だす と 大概 助から ない 、 という 説 が その頃 大分 ひろまっ て い た 。
潜み込む
(潜む.込む)
延べ語数:
3
0067
,317,12: 知ら ない うち に 、 みんな の からだ に 、 つかれ が
^
ひそみ こん だ の だ 。
0551
,253,13: 伸び 上り 拡がり 分散 し て 、 籔 や 灌木 の 陰 に
^
潜み 込む 。
0551
,254,0:
^
潜み 込ん で じっと 何 か を 窺っ て いる 。
醸し出す
(醸す.出す)
延べ語数:
3
0062
,35,24: そこ に は 何 か 発想 の 転換 と でも 呼ぶ しか ない もの が 介在 し 、 それ は 技術 という 言葉 が
^
醸し だす 無機 的 な 印象 と は 正反対 の 、 人間 くさい 要素 と 絡み合っ て いる の で は ない か という 気 が し て なら ない 。
0891
,129,12: だが それ は 主として 彼 の 芸術 の 総体 が 結果 として
^
醸し だす 或 る 気分 と 時代 と の 間 の アナロジー の 問題 に すぎ ない の で あっ て 、 彼 の 非情 が その 時代 の 枠 の 中 において こそ 発生 し 、 形成 さ れ た と 考える べき 根拠 は 、 どこ に も ない はず で ある 。
0893
,301,12: だが それ は 主として 彼 の 芸術 の 総体 が 結果 として
^
醸し だす 或 る 気分 と 、 時代 の 気分 と の 間 の アナロジー の 問題 に すぎ ない の で あっ て 、 彼 の 非情 が その 時代 の 枠 の 中 において こそ 発生 し 、 且つ 形成 さ れ た と 考 う べき 根拠 は どこ に も ない はず で ある 。
作り込む
(作る.込む)
延べ語数:
3
0060
,8437,15: 集積 回路 で は トランジスター 、 ダイオード 、 コンデンサー 、 抵抗 など の 機能 が
^
作り 込ま れ て 回路 が 実現 さ れ て いる が 、 ゲート は これら の 〈 部品 〉 が つご う 何 個 分 集め られ て いる か を 示す 。
0060
,9252,37: PC — 1 0 0 の 目指し た 世界 を 、 視覚 的 操作 環境 を 欠い た 現状 で 実現 しよ う と すれ ば 、 個々 の アプリケーション ごと に サード パーティー が GUI を
^
作り 込ん で いか ざる を え なかっ た 。
0060
,9453,12: 当初 ダイナウェア は 一つ 一つ の 製品 に 操作 環境 を
^
作り 込ん で い た が 、 インター フェイス を 組み立てる 仕掛け を 基本 ソフト の 側 に 用意 し た マッキントッシュ で は 、 異なっ た アプリケーション の あいだ でも 同じ よう な 統一 的 な 使い勝手 の 流儀 が 生み出さ れ て い た 。
囲い込む
(囲う.込む)
延べ語数:
3
0060
,8152,19: に も かかわら ず 一 六 ビット の ビジネス 分野 は 、 情報処理 事業 グループ の 領域 として すでに
^
囲い 込ま れ て い た 。
0062
,1125,18: 実際 に は 要員 が 確保 でき て い ない に も かかわら ず 日本語 化 作業 を
^
囲い 込み た がり 、 結果 的 に 作業 は 遅れ 、 仕上がり も 不満足 な もの と なる 。
1075
,768,38: その じ ぶん に は 、 まだ 武蔵野 は 薄 だらけ で あっ た が 、 つぎ の 葺き かえ の 時 の こと を 考え た もの か 、 この 家 で は 周囲 を 広々 と
^
かこい こん で 、 いち めん に 萱 を 生やし て い た 。
絞り込む
(絞る.込む)
延べ語数:
3
0060
,6425,15: この 一 六 ビット 機 の ターゲット を 、 三菱電機 は ビジネス 市場 に
^
絞り 込ん で い た 。
0062
,366,40: 自ら の 乗っ た 大型 という 名 の 船 が まさに 沈も う と する 中 で 、 新規 事業 の 可能 性 を ギラン ギラン に 目玉 を 光らせ て 探っ て い た 横綱 が 焦点 を
^
絞り こん だ ターゲット は 二つ 。
0062
,518,23: けれど ともかく も 一つ の 標準 に 沿っ て メーカー が 厳しい 競争 を 演じる 場 で こそ 、 ハード ウエア を
^
しぼり 込む 作業 は グングン と 進ん で いく 。
惹き込む
(惹く.込む)
延べ語数:
3
0059
,207,25: 十 銭 芸者 に なっ た 女 は 、 やがて 彼女 を 自分 の もの に しよ う と する ルンペン 達 の 争い に
^
惹き 込ま れ て 、 ある 夜 天王寺 公園 の 草 叢 の 中 で 、 下腹部 を 斬り 取ら れ た まま で 死ん で いる 。
0141
,5567,33: そう 思う とき 伸子 は 、 自分 という 意識 から 解き放さ れ て 、 アンナ・シーモヴァ という 一 人 の 女性 に 表現 さ れ て いる このましい 生活 ぶり へ の 想像 に
^
惹き こま れる の だっ た 。
0823
,159,12: 宝塚 に は そういう ハラハラ は 感じ られ ない し 、 時には
^
惹き こま れる こと も ある 。
通い出す
(通う.出す)
延べ語数:
3
0044
,90,45: 荒木 は その 家 の 遠縁 に 当る 男らしく 、 師匠 に 用事 の ある 顔 を し て 、 ちょこちょこ 稽古 場 へ 現われ て は 、 美しい 安子 に 空しく 胸 を 焦 し て い た が 、 安子 が 稽古 に
^
通い 出し て 一月 許 り たった ある 日 、 町内 に 不幸 が あっ て 師匠 が その 告別 式 へ 顔出し する ため 、 小 一 時間 ほど 留守 に し た 機会 を ねらっ て 、 階下 の 稽古 場 へ 降り て くる と 、
0053
,1200,22: 二 人 は 毎日 四 条 の もと 交潤 社 という 酒場 の あっ た 地下 室 の レッスン 場 へ
^
通い 出し た 。
0773
,198,21: これ を すまさ ない と 信徒 の 列 に 加え て もらえ ない 大切 な もの で 、 いったん 教会 へ
^
通い だし て から カケコミ を あげる まで の 期間 は 素人 ( ソ ジン ) と 称し て 信徒 と 区別 さ れ て いる 。
磨き出す
(磨く.出す)
延べ語数:
3
0038
,380,3: と 、
^
磨き だし て 、 ひょいと その 客 の 顔 を 見上げ た 途端 、 赤井 は いきなり 起ち 上っ て 、 手 に し て い た ブラシ で 、 その 客 の 顔 を 撲っ た 。
0054
,523,3: いそいそ と
^
磨き 出し た 。
1071
,224,38: —— もし ほんとに 眠っ て いる よい 本能 を ゆり 起し て 、 素直 に それ を 現 わす 精進 を する なら ば 、 反対 な 悪 の 本能 を よびさます よう に 、 それ も 必ず
^
磨き 出さ れ ず に は い ない 。
釣り込む
(釣る.込む)
延べ語数:
3
0034
,26,16: 事実 また 、 私 の 毒 に も 薬 に も なら ぬ 身の上 ばなし に
^
釣り こま れ て 夜 を 更かし た の が 、 離れ られ ぬ 縁 と なっ た 女 も ない で は なかっ た 。
0866
,2377,15: 真喜 が 首 を すくめ た ので 、 こ つ ち も それ に
^
釣り こま れ て 小鼻 を ふくらまし た 。
0983
,405,5: 五郎 ( これ も
^
釣り こま れ て 笑い ながら ) ばってん 俺 あ … … ハッハハ 、 そりゃ 、 博多 節 も うま か です !
滑り出る
(滑る.出る)
延べ語数:
3
0003
,69,9: 新造 の 船 は 、 もう 既に 海洋 に
^
すべり 出 て いる の だ 。
0079
,2065,23: それ は 樽 ロケット を のせ て 二 の 扉 の ところ まで 下る と 、 第 一 の 扉 が 横 から
^
すべり で て 始め の よう に 穴 を ふさぐ 。
0505
,558,26: 何と 云う 事 は なし に 恭二 の 口 から 世間 の 味 を 噛みしめ た 人 の 様 な 口調 で こんな 言葉 が
^
すべり 出 た 。
吹き出る
(吹く.出る)
延べ語数:
3
0003
,138,20: ぐいぐい と 喉 から いくら で も 込み上げ て 来 て 、 眼 から も 耳 から も 血 が
^
噴き 出 て いる よう な 感じ が し た 。
0612
,116,54: それ まで 十 数 年 かかっ て 研究 し て き た 多く の 資料 —— 戦争 が 終わっ たら まとめ て 論文 として 発表 する 予定 だっ た 、 たくさん の レントゲン 実験 写真 、 ノート 、 図表 など は 、 研究 室 の 窓 から 赤黒い 炎 と なっ て しばらく
^
噴き 出 て い た が 、 明く る 朝 見 た とき に は 、 すでに 普通 の 灰 と なっ て しまっ て い た 。
1036
,44,7: 全身 は 戦慄 し 、 冷汗 が
^
噴き 出る 。
引っ張り下ろす
(引っ張る.下ろす)
延べ語数:
2
0995
,1746,28: ( 身 を 引い て 、 村 子 の 頭 で グリグリ やら れ た 股 の ところ に 片手 を やっ て 、 破れ た サルマタ を
^
ひっぱり おろす )
0995
,1748,4: 佐山 くすぐったい ——(
^
引っぱり おろし た サルマタ が 、 ビリビリ と 破れる )
めくれ上がる
(めくれる.上がる)
延べ語数:
2
0141
,8650,22: 心から そう つぶやい て 、 幾 人 も の 看護 婦 に 読み まわさ れ た らしく 頁 の 隅 の
^
めくれ あがっ て 手 ずれ た 本 を エプロン の 膝 の 上 に おい た 。
0141
,20053,35: テーブル に 置か れ た 平民 新聞 の とじこみ は 、 二 十 六 年 の 古び を 帯び ながら 、 実に よく 保存 さ れ て い て 、 新聞紙 の 端 さえ
^
めくれ あがっ たり 、 やぶけ たり し て い なかっ た 。
生まれ鋳出る
(生まれる.鋳る.出る)
延べ語数:
2
0918
,1007,24: ここ に は 、 ゲル マン の 血 が 、 発出 的 な 創造 、 湧き たつ 激情 、 無 から 有 が 突然
^
生まれ い でる よう な 、 矛盾 の もつ 悲劇 的 快 さ という よう な もの が 、 ドイツ の 土地 貴族 として の ユンカートゥム と 、 土地 に しばりつけ られ た 農民 の 中 に 深く 喰い 入っ て いる 。
0918
,1442,72: アメリカ の 穀物 倉 を アメリカ 人 は 気がつか ぬ に も かかわら ず 、 それ の もつ 機械 の 美し さ を 把 え て 、 新しい 建築 美 論 を 打ち立て た コルビュジエ 、 また その 周囲 の ジャンヌレ 、 グロピウス たち は 徹底 し た 機械 の 美し さ に 酔う 人々 で あり 、 これら の 人々 の 群れ から 今度 の 国際 連合 の 建築 は
^
生まれ い で た の で ある 。
蹌踉け込む
(蹌踉ける.込む)
延べ語数:
2
0918
,1170,43: それ は 、 逆説 的 に いえ ば 、 また 同時に 、 その めぐりあっ た と は 、 その 自分 に 袂 別 し 、 自分 と 手 を わかち 、 新しい 未来 の 中 に 、 または 永遠 の 中 に
^
よろけ 込む 自分 の 中 に 見いだす 新鮮 さ に 身ぶるい を 感触 し た こと な の かも しれ ない 。
0947
,2463,39: なりわい の 渋 味 も 辛味 も 味わい つくし た 、 ひと 目 で ショウバイニン と 知れる 、 若い よう な 老け た よう な 女 が 二 人 、 不意 を くっ て 部屋 の なか へ
^
よろけ こん で くる と 、 た がい の 様子 が おかしい と いう ので 、 男 の よう な 声 で ゲラゲラ 笑っ た 。
生まれ出す
(生まれる.出す)
延べ語数:
2
0855
,80,15: けれども 、 そういう こと より も 、 人間 の 生活 が 歴史 の 奥 から
^
生れ だそ う と する 素朴 な 原形 に 還っ て い た 。
0988
,240,28: 「 そり や 、 君 など 戰爭 を くぐつ て 來 た と 言 つて も ズット まだ 子供 だ つた しね 、 言わば 、 戰爭 後 に
^
生れ 出し た 、 つまり 一番 新 らしい 人 たち と も 言える ん だ から ね 。
のさばり出る
(のさばる.出る)
延べ語数:
2
0612
,196,37: 脾臓 は もともと 手のひら より 小さい くらい の もの な の だ が 、 私 の 腹 の 左 半分 全部 を 占領 し て まだ 余り 、 へそ を 越し て 右 の ほう へ かなり
^
のさばり 出 て いる 。
0645
,158,8: すると アキ子 が 喜び ハリキッ て 、
^
のさばり で て 、
ちらつき出す
(ちらつく.出す)
延べ語数:
2
0554
,1053,17: そして 柿沼 の あの 陰鬱 な 不吉 な 影 が 、 また 私 の 眼 先 に
^
ちらつき だし まし た 。
0890
,1,3: 朝 がた から
^
ちらつき だし た 粉雪 は 、 いつの間にか 水気 の 多い 牡丹雪 に 変っ て 、 午 を まわる 頃 に は 奈良 の 町 を 、 ふかぶかと うずめ つくし た 。
ほっぽり出す
(ほっぽる.出す)
延べ語数:
2
0114
,146,28: 千世子 は 今月 が 去年 も 頭 を 悪く し た 月 だ と 思っ て 深い 呼 息 を 一度 する と 何 も 彼 も
^
ほっぽり 出し た 様 な 顔 を し て 眼 を ふさい だ 。
0141
,15621,6: 伸子 の 荷物 が 往来 に
^
ほっぽり 出さ れる こと も なく 、 七 階 の 屋根裏 部屋 を 伸子 の カギ で あけ た とき 、 先ず 目 を やる 枕 の 上 の 白い 猿 の おもちゃ に も 異状 は なかっ た 。
上せ上がる
(上せる.上がる)
延べ語数:
2
1014
,165,27: 明眸皓歯 、 風姿 楚々たる 、 二 十 三 、 四 の 独身 の 秘書 で あっ た が 、 私 は 、 この お嬢さん に 、 ゾッコン
^
上せ あがっ て しまっ た 。
1014
,177,2: なるほど 、
^
上せ あがっ た 時 は 、 心臓 は 恐怖 を 忘れ て 、 アレ の 方 へ ばかり ドキツク という こと を 、 私 は 身 を もっ て 体験 し た わけ で あっ た が 、 この お嬢さん が 亜米利加 へ 行っ ちまっ たら 、 また 駄目 だ !
投げ下ろす
(投げる.下ろす)
延べ語数:
2
0782
,765,60: また 、 花房 が くる の を 知る と 炭 小屋 で 待ち ぶせ て い て 、 二 人 で 一夜 を あかし 、 翌朝 花房 を ねじふせ て 、 ナワ か 何 か で 後手 に いましめ て コモ で 包み 、 谷 へ 運ん で 牛 の 角 を めがけ て 花房 を 上 へ ふりかぶっ て
^
投げ おろし た 。
0988
,5541,29: しかし 、 それにしても 、 現在 は 、 なんだか 、 ブカブカ と 流れ ただよう て い た 舟 の 上 から 、 ドブン と 水 の 中 に イカリ を
^
投げ おろし た —— そんな 氣持 な ん です 。
迎え入れる
(迎える.入れる)
延べ語数:
2
0772
,208,7: 新 十 郎 は 彼 を
^
むかえ 入れ て 、
1134
,18,109: 「 —— その 喜 田川 三郎 氏 が 、 奥さん の 志津子 さん を 、 どんなに 溺愛 し た こと か 、 —— これ は 二 人 の 結婚 の 成立 から 話し て 行か なけれ ば よく わかり ませ ん が 、 あまり 話 が 長く なり ます から 、 兎 も 角 奥さん の 両親 が 、 昭和 初年 の 財界 の 変動 で 破産 に 瀕 し た 時 、 巨万 の 金 を 投げ出し て 、 恐ろしい 不名誉 と 陥 ちかかっ た 貧苦 の 淵 から 救い 、 その 代償 として 、 —— 誠に 怪しから ぬ こと です が 、 お嬢さん の 志津子 さん を
^
迎え 容れ 、 喜田 川 夫人 として 披露 し た の だ と 申 上げ た だけ で 充分 だろ う と 思い ます 。
口説き落とす
(口説く.落とす)
延べ語数:
2
0642
,1136,3: この 先生 を
^
口説き 落す に は 、 私 も ずいぶん 骨 を 折り まし た よ 」
1036
,377,8: 母 は 何とか し て 兄 を
^
口説き 落し 、 江 州 へ 帰る つもり だっ た よう に 思わ れる 。
生け上げる
(生ける.上げる)
延べ語数:
2
0617
,261,10: 言いつけ られ た 小品 の 花 は 、 もう とっくに
^
活け 上げ て いる の で ある 。
0617
,274,3: 「 花 を
^
活け 上げ た 時 の 心持 だ ね 。
転がし落とす
(転がす.落とす)
延べ語数:
2
0570
,389,9: 地袋 棚 の 上 の 人形 を 一つ 、
^
転がし 落し て しまっ た 。
1076
,1706,39: 最も 普通 の 形 は 畠 の 片端 に 、 または 家 の 土間 の 隅 に 、 小さな 鼠 の 穴 が あっ て 、 爺 が 誤っ て 一 粒 の 団子 を 、 その 穴 へ
^
転がし 落し て しまう の で ある 。
撫で下ろす
(撫でる.下ろす)
延べ語数:
2
0141
,18105,24: シーツ ご し に 蜂谷 の 全身 が ふるえ 、 て の ひ ら いっぱい の 力 が 、 伸子 の 背中 を
^
撫で おろし た 。
0141
,21647,18: 同時に 、 片手 を うし ろ に まわし て 、 何 か を 払う よう に スカート を
^
撫で おろし た 。
背負い上げる
(背負う.上げる)
延べ語数:
2
0141
,10700,44: ベートーヴェン の 音楽 の 人類 的 な 本質 、 それ は 文学 へ も つきぬけ て 来 て いる ほど の 本質 を 、 川辺 みさ子 が 個人 的 な 、 天才 の 光輝 と 思いちがい し 、 自分 の 光背 ともし て
^
背負い あげ た こと は 、 愚かしい 単純 さ で あり 、 思い あがり として 、 彼女 の 一 人 の 女 として の 真実 な 悲劇 まで 嘲笑 の うち に 忘 られ た 。
1177
,653,22: 「 たいした こと は ない です 、 授業 は めったに 休ん で ない から 」 答え ながら 信二 は 一反 風呂敷 を
^
背負い あげ た 。
しごき上げる
(しごく.上げる)
延べ語数:
2
0140
,3787,17: 素子 は 、 タバコ を もっ て いる 手 で 自分 の 顎 を 下 から
^
しごき あげる よう に し ながら 、 あおむい て 笑っ た 。
1173
,995,6: 略 刀 帯 を 上 に
^
しごき 上げ ながら 高城 に 言っ た 。
垂れ込める
(垂れる.込める)
延べ語数:
2
0060
,7517,3: ところが 厚く
^
たれ 込め た 雲 の よう な ブラックボックス の もどかし さ を 、 μ COM — 4 の 一 本 の ピン が 払っ て くれ た 。
1013
,1292,12: ただ 、 ひたひた と 濃い 黄昏 ばかり が あたり 一 面 に
^
垂れ 込め て くる ばかり でし た 。
決め込む
(決める.込む)
延べ語数:
2
1160
,5,26: ところが 何 ヵ月 経っ て も 、 詩集 は 出る 様子 も なく 、 話 に も 出 ない ので 、 もう 駄目 だ と
^
きめ 込ん で しまい 、 詩 稿 を 返し て もらっ た 。
1164
,16,19: ぼく は 優等生 だっ た ので 、 担任 の 先生 も 家族 も 一 中 へ の 入学 を
^
きめ 込ん で い た らしい の だ が 、 その 期待 を 見事 に 裏切っ て 落第 し 、 家 の 中 を 憂 欝 な もの に し て しまっ た 。
切れ込む
(切れる.込む)
延べ語数:
2
1101
,329,12: 恐ろしい 形 の 山 で 、 稜線 が 鋸歯 状 に 深く
^
切れ こん で い て 、 いかにも 峨々 という 言葉 が 文字どおり に あてはまる よう な 山 の 形 で ある 。
1173
,343,16: 昨日 高城 が 花田 と 会っ た の は 、 両側 から 草山 の 斜面 が
^
切れ こん だ 渓 あい の 小さな 部落 で 、 その 小屋 に は もはや 同盟 の 記者 は い ない 。
駆け入る
(駆ける.入る)
延べ語数:
2
1073
,5181,4: —— 敵 地 へ
^
駈け 入っ た とき 、 将門 が 敵 へ 与え た 通り な 惨害 が 、 今日 は 、 彼 の 領 下 に 、 加え られ て い た 。
1073
,5990,16: と 、 自身 、 真っ先 に 、 しぶき を あげ て 、 浅瀬 へ 、
^
駈け 入っ た 。
咎め出す
(咎める.出す)
延べ語数:
2
1073
,1788,14: 小次郎 ——」 と 、 ある 折 、 忠平 は 、 彼 に むかっ て
^
咎め 出し た 。
1153
,346,19: 借金 で 首 が 回ら ず 、 ついに 顔 を 上げ て 町 を 歩く の さえ 気 が
^
とがめ 出し た 。
建て込む
(建てる.込む)
延べ語数:
2
1040
,2522,8: 曲がりくねる 細い 道 の 両側 に 商店 が
^
建て こむ 様子 と 雰囲気 が 、 彼 に は 楽しかっ た 。
1073
,5252,19: ここ は 郡 の 中心 地 で あり 、 将門 館 の 門前 町 な ので 、 人家 も
^
建て 混ん で いる 。
埋め込む
(埋める.込む)
延べ語数:
2
1040
,2176,12: プール の すぐ 背後 に せまる 丘 の 斜面 に 、 なかば
^
埋め こん だ よう に なっ て い た 。
1102
,246,8: 氷 の 大蛇 が 凍土 の 中 に
^
埋め こま れ た よう な 恰好 で ある 。
付け上る
(付ける.上る)
延べ語数:
2
0956
,1760,16: 女 2 まあ 、 そう 云う こと を 云っ てる から 、 男 達 が
^
つけ 上る ん だ わ 。
1000
,156,12: 此方 が 少し 情 を 示す と 、 直ぐ そんな 風 に
^
附け 上る の で は 、 まだ く 懲らしめ て やら ね ば なら ない 。
貯め込む
(貯める.込む)
延べ語数:
2
0947
,2606,160: 「 ウィルソン が 、 一 枚 一 ドル で 、 香港 の 宝 彩 の よう な もの を つくっ て き て 、 水上 サト子 の 何 億 か の 財産 を 安定 さ せる に は 、 先立っ て 、 坂田 とかいう ひと から 、 鉱業 権 を 買戻す こと に なる の だ が 、 ひと 口 、 乗っ て おけ ば 、 一 枚 について 、 本国 ドル で 、 一 ドル 五 十 セント に なっ て 返っ て くる という ん です … … 水上 さん の 話 は 、 シスコ あたり の 新聞 に も 、 大きく 出 た そう です し 、 たかが 一 ドル の こと だ し 、 それ に 、 軍票 弗 で 買う と 、 五 割 の 利子 が つい て 、 本国 弗 に なっ て 返っ て くる という ところ が 魅力 な んで 、 大勢 の なか に は 、 五 年 がかり で
^
貯め こん だ 更生 資金 を 、 そっくり つぎこん だ 、 なんて の も いる ん です 」
1177
,764,10: ただ 、 彼 は 茅ヶ崎 に くる たび 、 いつも
^
貯め こん だ 一 万 円 近い 札束 を 内 ポケット に 入れ て くる こと だけ は 忘れ なかっ た 。
売れ出す
(売れる.出す)
延べ語数:
2
0925
,30,11: 取りかえ さ れ た 頃 に 、 ベスト ・ セラーズ が
^
売れ だす といった こと が 、 未だ くりかえさ れ て いる の で ある 。
1175
,176,13: もちろん 不破 家 に 引越し た と て 、 すぐ に 画 が
^
売れ 出す という わけ は ない 。
焼け上る
(焼ける.上る)
延べ語数:
2
0890
,213,90: その 十 三 日 に は 浄 華 院 の 戦 さ 、 守る 京極 勢 は 一 たまり も なく 責め 落さ れ 、 この 日 の 兵火 に 三宝 院 の 西 は 近衛 殿 より 鷹司 殿 、 浄 華 院 、 日野 殿 、 東 は 花山院 殿 、 広橋殿 、 西園寺 殿 、 転 法輪 、 三条 殿 を はじめ 、 公家 の お 屋敷 三 十 七 、 武家 に は 奉行 衆 の お 舎 八 十 ヶ所 が 一片 の 烟 と
^
焼け のぼり まし た 。
0890
,284,79: 翌日 に なっ て 人 から 聞かさ れ まし た 事 ゆえ 、 くわしい お話 は 致し 兼ね ます が 、 兼ね て 下京 を 追出さ れ て おり まし た 細川 方 の 郎党 衆 、 一条 小川 より 東 は 今出川 まで 一 条 の 大路 に 小屋 を 掛け て 住居 し て おり まし た の が 、 この 桃 花 坊 の 火 、 また 小笠原 殿 の 余炎 に 懸っ て 片端 より
^
焼け 上り 、 妻子 の 手 を 引き 財物 を 背 に 負う て 、 行方 も 知ら ず 右往左往 いたし た 有様 、 哀れ と 言う も 愚か で あっ た と 人 の 語っ た こと で ござい まし た 。
のめり出る
(のめる.出る)
延べ語数:
2
0866
,3707,13: なん の 抵抗 も なく 、 彼女 の 上体 が 前 に
^
のめり 出 た 。
1000
,1384,41: 身近 に 人 のけ はい が する の に 驚い た 尼 の 、 はっと 此方 を 振り返っ た 時 に 、 滋 幹 は 何 か の 力 で 背後 から 突か れ た よう に 尼 の 方 へ
^
のめり 出 て い た 。
洒落込む
(洒落る.込む)
延べ語数:
2
0825
,260,23: 昨日 の 三 人 に 写真 の 高岩 震 君 を 加え 、 四 人 の 大男 が 獅子 舞い 見物 ピクニック と
^
シャレ こん だ から だ 。
1014
,96,27: 雷 の 鳴り そう な 日 は 、 社長 は 御 欠勤 に なっ て 、 その 安全 地帯 の 自宅 で 、 悠然と 読書 に
^
シャレ 込も う という 寸法 で あっ た 。
弾け出る
(弾ける.出る)
延べ語数:
2
0778
,446,9: 今にも 胸 が はりさけ て 破裂 し て
^
はじけ 出る か と 思わ れる その 切ない 言葉 が 、 たった 一 ツ 言う こと が でき ない の だ ッ た 。
0977
,12,18: やがて 時計 台の下 で 電気 ベル が 鳴りだす と 、 とたんに どの 建物 から も 職工 たち が
^
はじけ で て くる 。
彷徨い出す
(彷徨う.出す)
延べ語数:
2
0765
,46,31: こういう 状態 の 時 に は 、 別に さしたる ショック や 、 見る べき 動機 が なく とも 、 綱 の きれ た 風船 の よう に 、 フラフラ と
^
さまよい だす こと が ある 。
0765
,63,9: 下山 氏 の 綱 が きれ て フラフラ
^
さまよい だし た 時 、 この 娘 の ところ へ 一目 会い に 行こ う と 思う の は 、 彼 の 精神 状態 の 場合 に は 、 甚 しく 自然 で ある 。
逃げ出る
(逃げる.出る)
延べ語数:
2
0732
,977,9: その とき 白衣 の 人々 を かきわけ て
^
逃げ でよ う と し た の が 、 正宗 菊松 で あっ た 。
0744
,496,51: しかし カリコミ を 察知 さ れ た の が 早かっ た ので 、 便所 の 入口 へ 駈け つけ た 巡査 が 、 懐中 電 燈 で 中 を 照 しだし た 時 に は 、 七 人 の 男 が クモ の 子 を 散 す よう に 、
^
逃げ でる 時 で あっ た 。
転がし込む
(転がす.込む)
延べ語数:
2
0695
,376,21: 三 、 四 名 ずつ それぞれ の 芝生 を とりまい て 、 近距離 打 と 芝生 の 穴 へ タマ を
^
ころがし こむ 練習 を はじめる 。
0842
,2417,9: ただ 目的 の 穴 ボコ へ ボール を
^
ころがし こむ ため なら 、 フォーム なぞ いら ない 。
ぐれ出す
(ぐれる.出す)
延べ語数:
2
0676
,63,15: 別れ た 当座 大いに ホッ と し た こと も 忘れ て 、 実は 内心
^
ぐれ だし て ゐ た 。
0790
,285,10: 石松 は ぐれる に は オクテ だっ た が 、
^
ぐれ だす と 始末 の つか ない 奴 で 、 齢 を く ッ てる から いったん ぐれる と 加 十 の 比 で は ない 。
覚え出す
(覚える.出す)
延べ語数:
2
0617
,2536,21: そうした 空想 に 応ずる 自由 な 雰囲気 の なか で 、 かれ は 文芸 と 手 を 組む こと を
^
おぼえ だし た 。
1073
,2729,19: どこ か に 、 ふと 、 水 の せせらぎ も 聞え 、 将門 は 、 喉 の 渇き を
^
覚え 出し た 。
伸び出す
(伸びる.出す)
延べ語数:
2
0579
,96,38: ところが 、 今 、 あたり は 焼け野原 と なり 、 その 野原 に は 、 畠 が あちこち に 作ら れ 、 麦 の 葉 が そよぎ 、 蚕豆 の 花 が 咲き そめ 、 いろんな 菜っ葉 が
^
伸び だし て 、 つまり 、 大地 の 肌 が 薄汚い 人家 の 古 衣 を 脱ぎ すて て 真裸 と なり 、 春 の 息吹き を する こと が 出来る よう に なり ます と 、 池 も 水 も すっかり 新鮮 に なっ た よう でし た 。
0947
,2368,4: 坂田 の 足 が
^
のび だし て き て 、 重い ドタ 靴 で 芳夫 の きゃしゃ な 靴 を グイ と 踏みつけ た ので 、 芳夫 は 腰 を ひったてる こと すら 、 でき なく なっ て しまっ た 。
拵え出す
(拵える.出す)
延べ語数:
2
0547
,190,13: 何 の こと は ない 、 退職 希望 者 を 無理 に も
^
拵え 出し て 、 人員 整理 に 協力 しよ う という わけ だ 。
0570
,82,4: やっぱり 、 あたし が
^
拵え 出し た 話 じゃ ない の 。
転がり込む
(転がる.込む)
延べ語数:
2
0545
,119,17: それ が 進捗 する に 随 って 、 おれ の 懐 に は それだけ 原稿 料 が
^
ころがり 込む という わけ だ 。
1171
,435,25: うなずこ う と し た とたん 、 のれん を 分け て 丹尾 が あたふた と 出 て 来 て 、 五郎 の 傍 に
^
ころがり 込ん だ 。
蔓延り出す
(蔓延る.出す)
延べ語数:
2
0527
,35,8: 不安 が また 人 の 心 に
^
はびこり 出し た 。
0617
,2472,62: しかるに 昨年 の 秋 に なっ て 、 転出 先 から 疲れ 切っ た 翼 を 休め に もと の 古巣 に 戻っ て 来 て 、 さて 今年 の 夏 に なっ て 見る と 、 裏庭 を 畑 に おこし た その あと の 土 に 、 この 久しく 忘れ て い た とんぼ 草 が 一 面 に
^
はびこり 出し た の を 発見 し た 。
暴れ出す
(暴れる.出す)
延べ語数:
2
0313
,41,60: 第 一 次 大戦 の あと の ヨーロッパ 社会 が 急 テムポ で 社会 主義 的 に 進ん で ゆく こと に 危惧 を 感じ 、 その 防壁 として ドイツ の ナチス を 支援 し 、 成長 を 助ける こと が 得策 で ある と し た 国外 の 人々 は 、 間違え て ふた を あけ た 壺 から
^
あばれ 出し た 暴力 を 、 民主 的 な 理性 と 良心 と によって 粉砕 する まで に 、 七 年 の 歳月 と 、 一 五 〇 〇 万 人 の 軍人 と 、 その 幾 層 倍 か にあたる 一般 市民 の 生命 と 天文学 の 数字 の よう に 莫大 な 費用 を 費さ なけれ ば なら なかっ た 。
0988
,1926,9: カーッ と 虎 が 目 を さまし て 、
^
あばれ 出し た らしい ん です よ 。
背負い出す
(背負う.出す)
延べ語数:
2
0231
,678,12: 軍人 は 部隊 の 解散 に 伴っ て 沢山 の 資材 を
^
背負い 出し も し た し 、 金 も 貰っ た 。
0745
,295,26: 熱海 の 火事 で も 、 いろんな ウカツ 者 が い て 、 心気 顛動 、 ほか の 才覚 は うかば ず 、 下駄 箱 一つ
^
背負い だし た とか 、 月並 な 慌て 者 は タクサン い た が 、 一気に 多賀 まで 逃げ 落ち た という の は 他 に 一 人 も い なかっ た よう だ 。
揺るぎ出す
(揺るぐ.出す)
延べ語数:
2
0231
,222,7: 徳川 の 政権 は 次第 次第に
^
揺ぎ 出し た 。
1073
,7891,30: でも 、 ようやく 、 三軍 が 揃っ て 、 大宝 八幡 の 社前 から 、 蜿々 と 、 四 陣 の 兵 が 、 序 に 順 って 、
^
ゆるぎ だし た とき は 、 もう 春 らしい 朝 の 陽 が 、 大地 に こぼれ 出し て い た 。
えぐり出す
(えぐる.出す)
延べ語数:
2
0221
,300,41: 窪川 稲子 が 一 九 四 六 年 六月 に 発表 し た 「 女 作者 」 の なか で 、 その 頃 彼女 まで が 報道 員 として 戦争 協力 に まきこま れ て いっ た いきさつ を 、
^
えぐり 出し て 語っ て いる 。
0221
,338,46: 「 地底 の 歌 」 は やくざ の 世界 の 封建 性 を 批判 しよ う と し ながら 、 作者 は 彼等 の 世界 に ある 人情 に 妥協 し て 、 反 民主 勢力 として の 日本 の やくざ の 反 社会 性 を
^
えぐり 出し て い ない 。
綴じ込む
(綴じる.込む)
延べ語数:
2
0140
,3542,24: けれども 、 一 仕事 終っ た 素子 は はればれ と し た 顔つき で 、 赤く すきとおっ た パイプ を くわえ ながら 、 厚く
^
綴じ こま れ た 原稿 が いくつ も 重ね て のせ られ て いる 机 の まわり を まわっ て 歩い た 。
0368
,95,4: 重い 古 新聞 の
^
綴じ こみ を かかえ て 、 廊下 へ 出 て 来 て みる と 、 そっち へ 行く 大 扉 が 閉め られ て 、 つき 当り の 一室 が 開い て いる だけ で ある 。
老い込む
(老いる.込む)
延べ語数:
2
0126
,2,1: 早く
^
老い こむ 半 封建 的 な また 個人 主義 的 な これ まで の 文士 気質 を 一 しゅうする もの で あり ます 。
0793
,164,27: ちょ ッ と つくれ ば 相当 見 られる 女 で ある から 、 当人 の 身 に し て も 、 この 貧乏 ぐらし で この まま
^
老い こむ の は 残念 な 気持 は つよい 。
凍み出す
(凍みる.出す)
延べ語数:
2
0112
,225,72: 千世子 は 子供 らしい つみ の ない うきうき し た 気持 で 明日 自分 の する 事 、 H の する 事 、 母親 の する 事 等 を 考え て 、 H が 製図 台 の 上 の 白い 紙 に 快い 音 を たて て 線 を ひく 、 その 傍 に 大理石 の テーブル の 上 に バラ の 生け て ある わき で 自分 の 心 から
^
しみ 出し て 来る しまっ た 感情 を 字 に し て 行く 、 その 時 の かお つき から さしこむ 光線 の 色 まで を 空 に 描い た 。
0141
,12246,49: 「 赤い 地区 」 ウェディング 、 ノイ ケルン は メーデー 以来 大きく 浮びあがっ て いる けれども 、 伸子 や 素子 が ベルリン で の こまかい ありふれ た 日々 の 間 に ふれ て いる 場面 の なか へ まで は 、 新しく 創ら れ た 生活 の 道 が
^
しみ 出し て い なかっ た 。
駆け出る
(駆ける.出る)
延べ語数:
2
0098
,2767,18: そら 芝居 が 始まっ た 、 と 云っ て 、 子供 ら は 釈迦堂 の 方 へ
^
駈け 出 て いく 。
0956
,924,8: 二 、 三 の 者 は 戸外 に
^
駆け 出る 。
溜まり込む
(溜まる.込む)
延べ語数:
2
0098
,2280,6: 谷間 の 樹 の 根 に
^
溜り 込ん だ 栗 の 実 。
0141
,1109,26: モスクヷ で の すべて の 印象 は 、 日本 の 生活 で そう で あっ た よう に せまい 漏斗 で 伸子 の 内面 に ばかり
^
たまり こま なかっ た 。
刺さり込む
(刺さる.込む)
延べ語数:
2
0098
,1185,32: 稲 は 倒れ て しまっ た が 、 雨 が 風 に 吹き込ん で い た ため に 、 穂 に 重み が 加わり 、 頭 を ふかく 垂れ 下げ て 互いに
^
刺さり 込み あっ た その 結果 、 実 が 風 に 擦り 落さ れ ず に 済ん だ 。
0336
,6,11: そして 、 だんだん 深く この 黒い とげ が 全 心 に
^
ささり こん だ 。
並べ出す
(並べる.出す)
延べ語数:
2
0083
,104,22: そして 今度 は 攻撃 の 目標 を 変え 、 和歌 宮 先生 の 手術 に けち を つける よう な こと を
^
並べ 出し た 。
0865
,331,7: 二 人 は すぐ に 駒 を
^
並べ だし た 。
遅れ出す
(遅れる.出す)
延べ語数:
2
0081
,1547,16: すると こんど は 、 ツル ガ 博士 と 娘 と マルタン が 、 後 に
^
おくれ だし た 。
0081
,1548,2: いや 、
^
おくれ だし た どころ で は ない 、 ツル ガ 博士 は 沼 を 見る と 大 興奮 の てい で 、 岸 の ところ に しゃがみこん で しまっ た の だ 。
騒めき出す
(騒めく.出す)
延べ語数:
2
0081
,1432,26: 話 が 、 ラツール 記者 と 愛犬 ポチ の 行方 が 今 なお 分ら ない という ところ まで すすむ と 、 探検 団 の 連中 は
^
ざわめき だし た 。
0084
,2495,13: すると 火星 人 は 踊り を ぴたり と やめ 、 また ざわざわ と
^
ざわめき 出し 、 危険 な しるし が 見え た 。
膨れ出す
(膨れる.出す)
延べ語数:
2
0079
,1938,4: それ が 急 に
^
ふくれ だし た 。
0612
,3188,18: そんなに 面倒 なら 自分 で さすれ ば いい と 思う が 、 腹 が 木魚 の よう に
^
ふくれ 出し て いる ので 、 体 が 曲がら ず 、 手 が とどか ない の で ある 。
澄まし込む
(澄ます.込む)
延べ語数:
2
0040
,33,10: 何故 男 は 若い 女性 と 歩く 時 、 あんなに
^
澄まし こん だ 顔 を し なけれ ば なら ぬ の だろ う か 。
0591
,92,5: それ きり で 、
^
澄まし こん でる ので 、 話 に も なら ない 。
上がり込む
(上がる.込む)
延べ語数:
2
0026
,150,9: そうして 、 僕 たち は その 座敷 に
^
あがり 込ん で 乾杯 し た 。
1082
,15,13: しかし 反物 など を 買う 客 は 、 畳 敷 の 上 に
^
あがり 込む 。
説き落とす
(説く.落とす)
延べ語数:
2
1134
,156,10: その ため に は 、 腹心 の 女中 を
^
説き 落し て 、 よく 言い含める だけ で 充分 だっ た の です 。
1138
,144,34: 五 人 扶持 で も 侍 の 切れ っ 端 に は 相違 ない 金之助 、 最初 は さすが に 打ち明け 兼ね まし た が 、 大寿 院 の 巧み な 口 に
^
説き 落さ れ て 、 ツイ 自分 の 望み を 打ち明け まし た 。
葺き上げる
(葺く.上げる)
延べ語数:
2
1075
,816,8: もと は かん た ん に 四方 から
^
葺き あげ て 中央 に まとめ 、 上 へ 一 束 の 藁 を ひろげ て のせ て も よく 、 または し まい の 藁 を 折り曲げ て も 置い た か 知ら ぬ が 、 こんな 事 で は 長く は もっ て い ない 。
1075
,856,47: すなわち 彼ら も また 農民 の 片 商売 な の だ が 、 数 を かけ て いる ので かん た ん な 技術 を おぼえ 、 また 道具 を そろえ て い て 、 ふつう の 人 より は 仕事 が はやく 、 手ぎわ も よく
^
葺き あげ た の で ある 。
招き上げる
(招く.上げる)
延べ語数:
2
1073
,719,17: … … それ を ば なんぞ 、 爺 、 おろそか に も 、 彼方 で は 、
^
招き 上げよ う と し て いる で は ない か 」
1073
,757,7: 結果 は 、 いちど そこ まで 、
^
招き 上げ られ た 小次郎 の 身 へ 返っ て 来 た 。
売り上げる
(売る.上げる)
延べ語数:
2
1041
,134,55: 『 ハウンド・ドッグ 』 に ひっかけ た 犬 の ぬいぐるみ 、 『 テディ ・ ベア 』 の 熊 、 帽子 、 Tシャツ 、 ジーンズ 、 ハンカチ 、 口紅 ( ハウンド・ドッグ・オレンジ 、 ハートブレイク・レッド 、 など ) 、 手ぶくろ 、 セーター 、 スニーカー 、 ブラウス 、 ネックレス 、 ブレスレット 、 便箋 、 本立て 、 グリーティング・カード など の 年間
^
売り あげ が 、 五 六 年 に は 二 〇 〇 〇 万 ドル に まで なっ た 。
1041
,2975,2: キップ の
^
売り あげ 金 が 入り はじめ て から 準備 に とり かかっ た パウダーリッジ は 、 だから 失敗 し て 当然 な の だ 。
盛り上がる
(盛る.上がる)
延べ語数:
2
1001
,12,54: 大矢野 島 と 千束島 ( この 島 は 天草 の 乱 の 策源地 と いわ れ て いる ) の 間 を ぬけ 、 やがて 上島 近く に さしかかる と 、 雲 は いく分 切れ 、 風 も 弱 まつ た よう で あつ た が 、 波 は いよいよ 高く 、 時に
^
もり 上がる うねり に 乗上げる と 、 からだ の 中心 を 失い そう に さえ なる 。
1008
,46,2: 内 から
^
もり 上がっ て くる 青春 の 情熱 は 、 それ に も かかわら ず 、 ありのまま の おのれ を 露呈 する よう に 迫っ て くる が 、 しかし そういう 激発 が あっ て も 、 普通 の 場合 なら ば 傷痕 を 残さ ず に すむ よう な 出来事 が 、 ここ で は 冷厳 な 現実 の ため に 、 生涯 癒える こと の ない 大きい 傷あと を 残す こと に なる 。
挿し入れる
(挿す.入れる)
延べ語数:
2
1000
,549,35: そして 次 の 瞬間 に 、 座敷 の うし ろ を 囲っ て い た 屏風 の 方 へ 歩み寄っ て 、 それ を 手早く 押し 畳む と 、 御簾 の 隙間 へ 手 を
^
挿し 入れ て 、 中 に 隠れ て い た 人 の 袂 の 端 を ぐいと 捉え た 。
1000
,617,46: と 、 走り書き を し て 、 小さく 畳ん で 、 不意 に 何処 から か 左大臣 の 車 の 側 に 現れ 、 下 襲 の 尻 を 簾 の 中 へ 押し込む の と 一緒 に 、 人知れず それ を 北の方 の 袖の下 へ
^
挿し 入れ た の で あっ た 。
誘い入れる
(誘う.入れる)
延べ語数:
2
1000
,146,11: こんな 夜更け に わ ざく 人 を 自分 の 閨 まで
^
誘い 入れ て 置き ながら 、 いざ と 云う 時 に 姿 を 晦まし て しまう と は 。
1073
,4272,11: わざと 、 勝ち 誇らし て 、 彼奴 を 、 部落 に
^
さそい 入れ 、 四方 から 火 を 放っ て 、 焼き 殺し て しまえ ば いい 」
削り落とす
(削る.落とす)
延べ語数:
2
0995
,1576,15: エジプト の 女神 像 に ある よう な 、 肉 という 肉 を ゲッソリ と
^
けずり 落し て 、 三角形 に 、 全く 精神 的 に なっ て しまっ た 顔 と 、 まだ ムッ チリ と 豊か な 胸 や 腹部 や 腰 など の 、 ワイ セツ に 近い 曲線 を 露出 し て いる 首 から 下 と が 、 はげしい 対照 を なし て 、 それぞれ 別々 の 人間 の もの の よう に 見える 。
1175
,747,29: 「 そんな 言い分 が 通る ん だっ たら 、 僕 は 君 が 眠っ てる 時 に 、 安全 カミソリ の 刃 で 、 君 の 疣 を 全部
^
削り 落す ぞ !
蒸し上げる
(蒸す.上げる)
延べ語数:
2
0947
,293,5: 風 が 落ち 、
^
蒸し あげる よう な 夕凪 に なっ た 。
1074
,423,7: それ を 粉 に はたき 、 または
^
蒸し 上げ て 、 餅 や 強飯 を 調整 する の に は 、 男 が 参与 する よう に なっ て から でも 、 なお なかなか の 時間 の 費え が あっ た 。
舞い下りる
(舞う.下りる)
延べ語数:
2
0947
,1681,22: サト子 は 、 窓ぎわ の 椅子 に 掛け 、 灰色 の 霧 に 白い 筋 を ひき ながら 、 舞い たち
^
舞い おりる カモメ の 遊戯 を 、 所在 なく ながめ て い た が 、 その うち に 、 そう し て いる こと に も 耐え られ なく なり 、 椅子 から 立っ て 、 広く も ない アパート の 部屋 の なか を ウロウロ と 歩き まわっ た 。
0948
,876,31: 朽ち かけ た 貸 バンガロー が 落 々 と 立っ て いる ほか 、 人影 らしい もの も なかっ た 対岸 の 草地 に 、 大 白鳥 の 大群 でも
^
舞い おり た よう に いち めん に 三角 テント が 張ら れ 、 ボーイ ・ スカウト の 制服 を 着 た の や 、 ショート ・ パンツ ひとつ に なっ た 少年 が 元気 な 声 で 笑っ たり 叫ん だり し ながら 、 船着 場 に 沿っ た 細長い 渚 を 走り まわっ て い た 。
滑り込める
(滑る.込める)
延べ語数:
2
0817
,513,97: 私 が 彼女ら と 会っ た の は 、 大阪 を 立ち去る 三 時間 半 前 ぐらい で 、 ゆっくり 話 も きけ なかっ た が 、 ミス 大阪 はじめ 二 三 の お嬢さん 方 は 私 たち を 送っ て コンドル という 織田 作 に ゆかり の バー へ 立ち寄っ た が 、 東京 の 娘 だ と 肩 を 怒らし て 堅く なる よう な こういう ところ へ 来 て も 、 彼女ら は 実に 楽々 と 同じ こと で 、 家庭 に いる と 同じ よう に 、 どこ へ で も コダワリ なく
^
滑り こめる 感じ で あっ た 。
0817
,534,13: 家庭 人 で あり ながら 、 そのまま どこ へ で も 気楽 に
^
滑り こめる し 、 どんなに 専門 的 な 仕事 に 従事 し て い て も いつも 立派 に そして 平凡 に 家庭 人 だ という よう な 、 理窟 ぬき で そう なっ て いる 自然 さ が あっ た 。
育ち上がる
(育つ.上がる)
延べ語数:
2
0776
,43,37: 一般 に 深海 作業 に なる と 、 とても 非力 な 女 など で は 綱 持ち の 大役 は つとまら ない と 云わ れ て いる が 、 彼ら の 妻女 は いずれ も 海女 で
^
育ち あがっ た 海底 の 熟練 家 。
0786
,72,17: オカネ の 狙い たがわ ず 、 お 志乃 は 変 に 色 ッ ぽい 女 に
^
育ち あがっ た から 、 オカネ は 旨 を 含め て 、 お客 に 手 を 握ら れ た の を 報告 さ せ 、 その 中 から お 金持 の 爺さん を 選ん で 、 特に サービス を 差 許す 。
引き落とす
(引く.落とす)
延べ語数:
2
0678
,12,10: 鋸 で 、 手 と 足 を 一 本 ずつ
^
ひき 落し て 、 最後 に 首 を ひく という の も ある 。
0720
,70,6: 日本人 を 一様 の 貧乏人 に
^
ひき 落す 代り に 、 高度 の 文化 人 に 、 文化 的 生活 者 に 高める ため の 方策 が 大切 な の で ある 。
擦り上げる
(擦る.上げる)
延べ語数:
2
0667
,1024,48: ふらふら 、 やを ら 立ち 上 つて 正面 を きり 、 手 で モゾ く 前 の あたり を 何 か し て ゐ た と 思ふ と 、 裾 を ひらい て 尻 を まくり あげ 、 なほ も 腹 の 上 まで ゴシゴシ 着物 を
^
こすり あげる 。
1171
,790,7: それ が 突然 五郎 の 情感 を
^
こすり 上げる 。
剥ぎ落とす
(剥ぐ.落とす)
延べ語数:
2
0622
,111,15: 手 と 足 の 二 十 本 の 爪 を 血 に にじま せ 、
^
はぎ 落し て 、 じりじり と 天国 へ 近づく 以外 に 道 が あろ う か 。
0858
,110,15: 手 と 足 の 二 十 本 の 爪 を 血 に にじま せ 、
^
はぎ 落し て 、 じりじり と 天国 へ 近づく 以外 に 道 が あろ う か 。
飛び落ちる
(飛ぶ.落ちる)
延べ語数:
2
0589
,364,15: その 戸 を まとも に 受け て 、 山口 は よろけ 、 縁 外 に
^
飛び 落ち た 。
1036
,493,3: 物 の
^
飛び 落ちる 、 高い 音 が 聞こえる 。
滑り下りる
(滑る.下りる)
延べ語数:
2
0578
,151,3: 斜面 を
^
滑り おりる と 、 こんど は ソリ を 引き上げ なけれ ば なり ませ ん が 、 ただ 後 から つい て ゆく だけ で 、 あの 人 が 独り で 引き上げ て くれ まし た 。
0947
,3473,8: サト子 は グリル の 丸 椅子 から
^
辷り おりる と 、 なに 気 ない ふう で クローク の ほう へ 歩い て いっ た 。
切り下ろす
(切る.下ろす)
延べ語数:
2
0577
,408,6: 初め に 、 上枝 が
^
切り おろさ れ 、 次 で 、 下枝 まで すっかり 切り おろさ れ まし た 。
0577
,408,16: 初め に 、 上枝 が 切り おろさ れ 、 次 で 、 下枝 まで すっかり
^
切り おろさ れ まし た 。
積み下ろす
(積む.下ろす)
延べ語数:
2
0538
,534,5: 船 から 荷物 が どんどん
^
積み おろさ れる 所 や 、 引渡し の 立合 の 目 の 廻る よう な 忙 さ や 今 迄 み た こと も ない 税関 の 交渉 なんか 、 何もかも 生き生き し て い て 、 頭 の 中 へ 涼しい 風 が 吹き こん で くる よう でし た わ 。
0945
,84,40: いずれ も 濡れ 米 だ が 、 乾 立て たら 、 一 人 宛 に 三 石 ずつ も ある 勘定 で 、 これ こそ は 命 の 法楽 と 、 雀 躍り し て 喜び 、 とりあえず 浜 へ
^
積み おろし 、 そこ から 岩穴 の 口 に 運ん だ 。
拭き上げる
(拭く.上げる)
延べ語数:
2
0469
,122,11: 午後 三 時半 頃日 沈 、 溶鉱炉 から 火玉 を
^
ふき 上げ た よう な 赤い 太陽 ( 円く 、 大きく ) 光輪 の ない 北極 的 太陽 雪 の ある 家々 の 上 に あり 細い 煙筒 の 煙 が その 赤い 太陽 に 吹き上げ て 居 た 。
1172
,175,10: ところどころ こわれ た 水道 の 栓 が 白く 水 を
^
ふき 上げ て い た 。
取り上げる
(取る.上げる)
延べ語数:
2
0231
,359,9: 福沢 諭吉 が 女子 の 経済 的 自立 を
^
とり あげ ず 、 戸主 と の 分配 権 を とりあげ た の は 、 全く 、 資本 主義 国 日本 として の 、 ブルジョア 民主 化 の 先鞭 を つけ た もの で あっ た 。
0574
,62,10: その他 、 それら の すべて の こと も 、 別に
^
取り 挙げる ほど の もの で ない の は 、 勿論 で あり ましょ う 。
乗し上げる
(乗す.上げる)
延べ語数:
2
0171
,228,27: 日本 の ブルジョアジー という もの は 、 そういう 半 封建 者 たち の 庇護 の もと に 、 それ と の 妥協 で 、 自分 たち を
^
のし 上げ た の で あっ て 、 階級 として 擡頭 し た はじめ から 、 封建 性 にたいする 否定 者 で あり ませ ん でし た 。
0214
,25,21: そして 、 日本 民族 の 運命 を 破滅 さ せ た 戦争 によって 財 を 蓄え 、 社会 的 地位 を
^
のし あげ た 新興 階級 —— 漱石 は こういう 社会 層 を 成金 と よん だ —— の 子弟 達 が 、 人間 と なっ た 天皇 の 子息 と ひとつ 学校 に 入れる という 親 の 感激 によって 、 入学 し て 来 て いる という こと 。
畳み上げる
(畳む.上げる)
延べ語数:
2
0141
,1909,56: 広場 の つき 当り に 、 一 面 平ら な 雪 の 白 さ に 挑む よう に 、 紅白 に 塗り わけ られ た ビザンチン 教会 が ふくらん だ 尖塔 と 十字架 と で 立ち 、 その かたわら に 、 こっち の 方 は しぶい 黄 と 緑 で 菊 目 石 の よう に
^
たたみ あげ られ た 古い 教会 が 並ん で いる 。
0563
,10,19: 塚 全体 が 荒れ はて 、 茅 草 や 灌木 が 生え 、 と いっ て も 火山岩 を
^
畳み あげ た もの です から 、 気味 わるい 茂み を 作る ほど で は なく 、 あたり の 立木 の 蔭 に ひっそり と し て 、 つまり 、 人目 に つか ない 状態 の まま 、 うち捨て て あっ た の です 。
切り下げる
(切る.下げる)
延べ語数:
2
0140
,1757,25: お客 に なっ て 椅子 に 並ん で いる 女学生 たち は 、 みんな 黒い 髪 を 肩 まで の お かっぱ に し て
^
きり 下げ 、 支那 服 を 着 て 、 きわめて 行儀 よく 並ん で いる 。
0507
,604,7: 大抵 は 白い 様 な 髪 を
^
切り さげ て 体 から いつも 酸っぱい 様 な 臭い を 出し て 居る が 、 それ は 必 し て 胸 を 悪く さ せる もの で は なく 、 その お婆さん 特有 の 臭い として 小さい 子供 達 や 、 飼い もの が なつかし がる もの で ある 。
干し上げる
(干す.上げる)
延べ語数:
2
0139
,270,21: 町 かた の よう に 楽隊 を つけ たり 歌 を うたっ たり せ ず 、 泥 の はね を 白く
^
干し あげ ながら 、 それら の 人々 は 歩い て 行っ た 。
0945
,71,12: 国 の 木 は 勿体なく て 焚木 に さ れ ず 、
^
乾し あげ て 数珠玉 を 彫っ たり 箸 に し たり し た 。
擦り落とす
(擦る.落とす)
延べ語数:
2
0098
,1185,43: 稲 は 倒れ て しまっ た が 、 雨 が 風 に 吹き込ん で い た ため に 、 穂 に 重み が 加わり 、 頭 を ふかく 垂れ 下げ て 互いに 刺さり 込み あっ た その 結果 、 実 が 風 に
^
擦り 落さ れ ず に 済ん だ 。
0589
,368,31: 彼 は 何 と 思っ た か 、 それ きり で 、 額 と 腰 を さすり 、 縁 に はい 上っ て 、 足袋 底 の 泥 を 丁寧 に
^
こすり 落し た 。
吹き下ろす
(吹く.下ろす)
延べ語数:
2
0095
,1319,33: 海 の 色 も 空 の 模様 も 、 もう すっかり 様子 が 変わり 、 西北 の 季節風 が 氷 の よう な 冷た さ を 含ん で 船橋 の あたり から
^
吹き 下ろし て くる の だっ た 。
0944
,279,8: 雪 を 含ん だ 烈風 が 真向 に
^
吹き おろし 、 睫毛 に 雪 花 が つい て 眼 が ふさがっ て しまう 。
遣り上げる
(遣る.上げる)
延べ語数:
2
0081
,673,10: ラツール は 、 一刻 も 早く 枯草 積み を
^
やり あげ たい 考え で 玉太郎 を 激励 し 、 きびしい こと を いっ た 。
0087
,814,7: 「 雇人 の 取調べ を 一 通り
^
やり あげ たい ね 。
撃ち落とす
(撃つ.落とす)
延べ語数:
2
0071
,1484,14: 上 に のっ て いる 異人 たち を 、 銃 で もっ て
^
射ち おとし たい と 思っ た が 、 上 に のっ て いる の で は 射ち よう が ない 。
0797
,25,8: 否 、 その 大 部分 が 途中 に
^
射ち 落さ れ て しまっ た で あろ う けれども 、 敵艦 に 突入 し た その 何 機 か を 彼等 全部 の 栄誉 ある 姿 と 見 て やり たい 。
炊き上がる
(炊く.上がる)
延べ語数:
2
0062
,719,16: ここ に お かま を 乗せる と 、 約 二 十 五 分 で 米 が
^
炊き 上がっ た と いう 。
1097
,15,2: ご飯 が
^
たき 上がる と 、 女中 が 釜 を もち 上げ 、 板敷 の 広い 台所 へ もっ て くる 。
練り上げる
(練る.上げる)
延べ語数:
2
0062
,1490,35: この 二 十 四 時間 世話焼き マシン の 成否 を 決する の は 、 誰 に でも 使える という ほとんど 絶望 的 な 目標 に 向かっ て 、 ユーザー ・ インター フェイス を どこ まで
^
練り あげ られる か に かかる 。
0871
,35,13: そう なる と 、 それ を 芝居 として 、 一方 、 今日 まで
^
練り あげ て 来 た 旧い 舞台 の 型 が 、 歌舞伎 の 女形 の 型 として 最も それ を 誇張 し て 示し て いる わけ だ から 、 どこ か それ に 似 た もの に なつ て くる 。
絞り上げる
(絞る.上げる)
延べ語数:
2
0062
,1448,20: IC カード の 採用 で フロッピーディスク の 駆動 装置 を 外し 、 現状 の ノートブック 型 を もう 一つ
^
絞り 上げる の は 当然 考え られる ところ 。
0141
,16590,3: 彼ら が すっかり
^
搾り あげ られ て しまっ て いる こと は 周知 で ある から 。
沸き上がる
(沸く.上がる)
延べ語数:
2
0060
,126,4: そんな 感慨 が
^
わき 上がっ て き た の は 、 リンク を たどっ て 、 パーソナル コンピューター の 歴史 を めぐる ネット サーフィン を えんえん と 続け て い た 夜 だっ た 。
1040
,2784,46: あの 映画 館 で 二 日 にわたって 二 度 見 た あの 映画 に 登場 する 女優 に 、 彼 は 強く 惹か れ て 好き に なり 、 恋愛 の 感情 を 覚え 、 自分 だけ の 人 として 所有 し たい 気持ち が
^
わき 上がっ て い た 。
効き入れる
(効く.入れる)
延べ語数:
2
0054
,3059,21: それに ガマン の 針 助 を つかまえ た という 小沢 の 功労 に 報いる に は 、 小沢 の 願い を
^
きき 入れ て やる の が 何より だ と 思っ た 。
0787
,277,6: いかに 当家 が 詫び て も
^
きき 入れ ませ ぬ 。
咲き鋳出る
(咲く.鋳る.出る)
延べ語数:
2
0140
,423,3: 自分 が どんなに
^
咲き い で て いる か 、 それ を 知ら ず 、 また 、 かくす こと も 知ら ず 大輪 の 花 の よう に 咲き乱れ て いる 母 。
0164
,27,24: その 時分 出現 し た 新 感覚 派 と 称する 流派 と 並ん で ブルジョア 文学 の 伝統 と その 流転 の はて に
^
咲き い で た 新種 の はやり で は なかっ た 。
押し上る
(押す.上る)
延べ語数:
2
1105
,6,6: それと 南方 の メキシコ 湾 から
^
押し 上っ て くる 暖かい 気 塊 と が 、 交代 に やってくる ので 、 その 都度 気候 が 激変 する 。
1145
,127,112: その 頃 、 天 プラ は 橋 喜 、 天金 、 鰻 は 神田 川 、 竹 葉 、 大黒屋 、 蕎麦 は 団子 坂 の 藪 に 麻布 の 更科 に 池 の 端 の 蓮 玉 庵 、 といった 頃 で 、 親 がかり で 小遣 に 不自由 の 無い 私 は 、 毎日 毎日 うまい もの 屋 を 漁り 、 大学 へ 行く 頃 は もう 、 うまい 物 横町 の 中華 とか 、 山谷 の 八 百 善 とか 、 新橋 の 花月 とか 、 百 尺 、 一 直 、 湖 月 、 亀 清 、 柳 光 亭 といった 一流 二 流 の 割烹 屋 に
^
押し 上り 、 やがて 麻布 の 興津 庵 、 向島 の 雲 月 など という 、 ひねっ た ところ まで 探険 し て 歩い た もの です 」
奮い出す
(奮う.出す)
延べ語数:
2
1073
,5988,19: 「 怯ん だ ぞ 、 敵 は ——」 と 、 貞 盛 は 、 初め の 優勢 に 、
^
奮い 出し て 、 「 この 隙 に 、 千 曲 を 駈け 渡っ て しまえ 。
1073
,8007,26: 陰性 な 理智 と 、 舌 さき で 立ち 廻っ て 来 た 彼 も 、 今や 一生 を 賭け た 、 底力 を ここ に
^
ふるい 出し て いる 姿 が 見える 。
罵り出す
(罵る.出す)
延べ語数:
2
1072
,541,24: 日ごろ 憎悪 する 相手 に めぐりあっ て 、 いきなり その 面 の 皮 へ ツバ し て かかる よう に 、 彼 は
^
罵り 出し た 。
1073
,1133,35: という ふう に 、 時 も わすれ 、 舌禍 の 難 も 知ら ぬ げに 、 残暑 の 蠅 を 、 蠅 叩き で 、 叩き ながら 、 藤原 氏 の 華奢 我欲 を
^
ののしり 出す の で ある 。
寄り上る
(寄る.上る)
延べ語数:
2
1050
,307,21: 昔 大きな 鹿 が この 滝つぼ に 落ち た まま 上ら ず 、 土 の 下 を くぐっ て 浜 に
^
寄り 上っ た こと も あっ た 。
1062
,154,119: 例えば 、 日 高 と 十勝 の 国境 に 聳え て いる ポロシリ 岳 が それ で 、 沙流 アイヌ の 信仰 に よれ ば 、 この 山 の 頂 に は 神 々 の 降り て 舞い 遊ぶ 庭 が あり 、 また その 庭 の 傍 に は 、 “ カイカイ・ウン・ト ” ( kaykay - un - to 白波 の 立つ 沼 ) という 神秘 な 沼 が あっ て 、 そこ に は 海 の 鳥 や 魚 や 貝 が 住み 、 コンブ や ワカメ など も どっさり 生え て い て 、 殊に コンブ など は 、 水 の 中 に ある とき は コンブ な の で あり ます が 、 岸 に
^
寄り 上る と たちまち 蛇 に なっ て のたうちまわる と 言わ れ て い ます 。
走り下る
(走る.下る)
延べ語数:
2
0993
,273,11: ( 急 な 崖道 を 勢い を つけ て トット と
^
走り くだる )
0993
,274,21: 金吾 だけん ど 、 足元 から 鳥 が 立つ み て え に … … ( これ も トットットッ と
^
走り くだる )
繰り上る
(繰る.上る)
延べ語数:
2
0956
,2609,9: 音 も なく 緑色 の 薄紗 が 次々 に
^
繰り 上っ て 行く 。
0956
,3074,7: 薄紗 の 幕 が 再び 次々 に
^
繰り 上っ て 行く 。
啜り込む
(啜る.込む)
延べ語数:
2
0948
,1367,19: 大池 は 小鳥 が 水 を 飲む よう に 、 時間 を かけ て チビチビ と 赤 酒 を
^
すすり こむ と 、 眠る つもり に なっ た らしく 、 クッション に 頭 を つけ て 眼 を とじ た 。
1072
,3126,15: と 、 庄七 は 、 喰 べ のこし の うどん を あわて て 、
^
啜り こん だ が 、 ふと 、 初午 祭り の 地口 行 燈 に 、
煮出す
(煮る.出す)
延べ語数:
2
0944
,99,37: 法皇 の 頭 を 剃っ て ユーカリ の 油 に 芥子 と アラビヤゴム を 混ぜ た 発泡 膏 を 貼り 、 馬 銭 子 ( マチン ) の 種 と 曼陀羅 ( チョウセンアサガオ ) の 葉 を
^
煮 だし た 熱湯 で 足 を 罨法 する 。
1000
,838,22: で 、 よく く 舌 で 味わい ながら 考える と 、 尿 の よう に 見え た 液体 は 、 丁子 を
^
煮 出し た 汁 で ある らしく 、 糞 の よう に 見え た 固形 物 は 、 野老 や 合 薫物 を 甘 葛 の 汁 で 煉り 固め て 、 大きな 筆 の つ か に 入れ て 押し出し た もの らしい の で あっ た が 、 しかし そう と 分っ て み て も 、 いみじくも 此方 の 心 を 見抜い て お 虎 子 に これ だけ の 趣向 を 凝らし 、 男 を 悩殺 する よう な こと を 工 むと は 、 何と 云う 機智 に 長け た 女 か 、 矢 張 彼女 は 尋常 の 人 で は あり 得 ない 、 と 云う 風 に 思え て 、 い よく 諦め が つき にく ゝ 、 恋し さ は まさる のみ で あっ た 。
斬り下す
(斬る.下す)
延べ語数:
2
0842
,584,18: 常に ただ 一 手 、 身 切り と 称し て 真向 から 竹 割り に 頭上 へ
^
斬り 下す だけ で ある 。
0842
,585,18: また 、 それ を 受ける に は 、 体 を ひらい て 同時に 敵 の ミケン へ
^
斬り 下し て いる か 「 まき 落し 」 と 称し て 敵 の ツバ 元 へ とびこみ 、 こっち の ツバ 元 を ひっかけ 、 小手 に 小手 を まい て ひき 落す 、 あるいは 一瞬 とびのい て 空 を きら せ て ひき 落す 。
祈り出す
(祈る.出す)
延べ語数:
2
0819
,44,10: 役 の 行者 以来 、 法 術 によって 何 でも
^
祈り だす の が 山伏 という もの さ 。
0944
,88,1: せっかく
^
祈り だし て も 、 厄 鬼 が 逃げ て 行く 道 を つくっ て おか なけれ ば なん に も なら ない の で ある 。
振り下す
(振る.下す)
延べ語数:
2
0809
,388,27: 一瞬 も その 気配 を 察知 し 得 なかっ た 米 屋 の アンニャ 、 すでに 相手 が 間 に は いっ て いる から 、 いきなり
^
振り 下す 。
1172
,1200,6: 軍刀 を 壁 に 沿っ て
^
振り 下す と 、 体 を 開い て こぶし を 目 の 所 まで 上げ た 。
忍び出る
(忍ぶ.出る)
延べ語数:
2
0786
,749,66: 「 火事 見舞い に でむい て 、 はからずも オカネ の ヘソクリ の 在り か を 見 て とっ た 仁助 は 、 弁 内 を おびきだし て 肩 を もま せ つつ オカネ が 酔っ て 熟睡 の こと 、 他 の 五 名 が 出払っ て 無人 の こと を 確かめ 、 弁 内 に 後口 の かかっ た を 幸い に 、 ひそか に
^
忍び で て オカネ を 殺し 、 金 を 奪っ た の さ 。
1000
,1167,56: その 頃 父 は 幾 日間 も 、 晝夜 の 別 なく 静坐 と 沈思 を つ ゞ け て い て 、 い つ 食事 を し 、 いつ 眠る の で あろ う か と 、 滋 幹 は 不審 に 堪え かね 、 夜中 乳人 に 気付か れ ぬ よう に 寝間 を
^
忍び 出 て 、 佛 間 の ところ へ 行っ て 見る と 、 障子 の 中 に は かすか に 燈火 が ともっ て い 、 父 は 晝間 と 同じ 姿勢 で 坐っ て い た 。
運び下す
(運ぶ.下す)
延べ語数:
2
0782
,441,47: 山腹 の 畑 の 方 に も 小屋 を つくっ て 、 忙しく なる と オタツ は 山小屋 に こもっ た が 、 留守番 の カモ 七 は 朝 と 夕方 山 へ 食べ物 を 運ぶ ついで に 、 トリイ レ の ムギ や イモ を いくらか
^
運び 下す 程度 で 、 日 中 と 夜間 は 何 も し ない 留守番 だっ た 。
0782
,764,22: それ を コモ 包み に し て 山小屋 へ 運び 、 畑 の 物 と 一 しょ に 下 の 家 へ
^
運び 下し て 、 いったん 自宅 へ おき 、 夜行 列車 の 通る 直前 に 線路 へ すて て き まし た 。
湧き出る
(湧く.出る)
延べ語数:
2
0754
,420,7: 畑 の 中 に 温泉 が
^
湧き で て い た 。
0784
,601,0:
^
湧き で て くる 明る さ だけ で 心 が いっぱい だっ た 。
狙い出す
(狙う.出す)
延べ語数:
2
0742
,114,67: 私 の 出かけ た 競輪 場 で も 、 大穴 は 午前 中 に でる 、 と 云わ れ 、 事実 、 その 通り で あっ た が 、 これ も 売り上げ の 数字 表 を 見る と 化けの皮 が あらわれ 、 大 番狂わせ の レース は 午後 も 行わ れ て いる の だ が 、 一度 大穴 が でる と 、 みんな 穴 を
^
狙い だし 、 又 、 午後 に なる と 自然 焦っ て 、 多く の 人 が 穴 を 狙い だす ので 、 どんな ボロ 券 に も 相当 数 の 買い手 が つい て 、 大 番狂わせ の 配当 率 が グッ と 下っ て いる だけ の こと だ 。
0742
,114,86: 私 の 出かけ た 競輪 場 で も 、 大穴 は 午前 中 に でる 、 と 云わ れ 、 事実 、 その 通り で あっ た が 、 これ も 売り上げ の 数字 表 を 見る と 化けの皮 が あらわれ 、 大 番狂わせ の レース は 午後 も 行わ れ て いる の だ が 、 一度 大穴 が でる と 、 みんな 穴 を 狙い だし 、 又 、 午後 に なる と 自然 焦っ て 、 多く の 人 が 穴 を
^
狙い だす ので 、 どんな ボロ 券 に も 相当 数 の 買い手 が つい て 、 大 番狂わせ の 配当 率 が グッ と 下っ て いる だけ の こと だ 。
積み出す
(積む.出す)
延べ語数:
2
0732
,1711,32: 調査 し て 分り やし た が 、 戦時 中 、 富士 山麓 に アヘン 密造 工場 が あっ て 、 新 兵器 第 何 号 と やら 称し て 中国 へ
^
積み だし て い た の です な 」
1102
,358,2: もう そろそろ
^
積み だし た 頃 で あろ う 。
疑り出す
(疑る.出す)
延べ語数:
2
0726
,17,54: 僕ら は 酒 を のん で 話 を 交し て い た ので 、 こまかい こと は 忘れ て しまっ た が 、 この ルリヂヤス 何とか という 表現 が 、 二 人 の 手記 に 同じ 言葉 が 用い られ て いる ので 、 小林 は ゴッホ も テン カン じゃ ない か と
^
疑り だし て いる の で ある 。
0853
,293,34: せっかく 燃え ひらめい た 心 の 励み も 何 の 役 に も 立た なく なり 、 いったん 心 が 閃い た だけ 、 遅々 として 進ま なく なり 、 わが 才能 を
^
疑り だす と 、 始め に 気負っ た 高 さ だけ 、 落胆 を 深め 、 自信 喪失 の 深度 を 深 かめる 。
駆り出す
(駆る.出す)
延べ語数:
2
0684
,485,9: 村民 の 大半 も イヤイヤ ながら バケツ リレー に
^
駆り ださ れ て い た の です から 、 学校 の 先生 の 云い 分 が 尤も だ と 云っ て 、 根 作 の 評判 の 方 が 悪かっ た の です 。
0946
,122,13: 翌 八 年 の 春 、 金 十郎 は 用人 部屋 から
^
駆り ださ れ て 大阪 に 下り 、 川口 の 囲倉 から 廻米 を 受領 し て 京都 へ 差 送る 、 廻米 下役 を つとめ て い た が 、 その ころ 湊 入り し た 津軽 船 の 上乗り から 、 知 嘉 姫 の 消息 らしい もの を 聞い た 。
繰り出す
(繰る.出す)
延べ語数:
2
0676
,368,2: 威勢 よく
^
繰り ださ う と いふ ので 、 後始末 を オカミサン に まかせ て 、 これ より 一 軒 づゝ 、 軒並み に 蒲鉾 小屋 の 巡礼 が 始まる 。
0958
,231,52: 好き な 道楽 に は 、 医者 の 戒め を 利用 か 悪用 か し て 、 理屈 を つけ 、 自分 の 田 に 水 を 引き 、 老婆 が 引き止める の も 顧み ない で 、 娘 を 供 に 痛む 足 を 引き ながら 、 またまた 富士川 へ
^
繰り だし た の で あっ た 。
召し出す
(召す.出す)
延べ語数:
2
0625
,65,44: 天武天皇 も 持 統 天皇 も ヒダ 王朝 出身 の 皇統 に 相違 ない の です が 、 嫡流 を 亡 し て 、 故郷 の ヒダ を 敵 に し た から 、 しばらく の 期間 は ヒダ の タクミ たち を
^
召し だし て ミヤコ づくり の 手伝い を やら せる のに 差支え が あっ た よう に 思わ れ ます 。
0625
,70,19: それ は 必ずしも 過去 の 感情 の 行きがかり の せい ばかり で なく て 、 他 の 国 から
^
召し ださ れ た 税 代り の 奴隷 や 使丁 も よく 逃げ た し 、 土地 に 定着 し て いる 農民 まで 税 が 重い ので 公 領 から 逃亡 し て 、 私 領 へ 隠れ た もの です 。
弱り込む
(弱る.込む)
延べ語数:
2
0613
,1385,7: 一 キロ 行っ たら 豆 ちゃん が
^
弱り こん で しまっ た 。
0993
,2708,30: やっぱし 、 私 あ 、 これ まで 焼餅 やい て い た ん だ ね 、 だけん ど 、 ああ し て 乞食 み て え に なっ て 、
^
弱り 込ん で 、 泣い て お礼 を 言っ て いる 人 を 見る と 、 まるで へえ 、 あどけない と 言う か なあ 、 なん か 、 子供 み て え に 良い 人 だ もん 、 憎らし がっ て なぞ おれ は せ ん 。
縮み込む
(縮む.込む)
延べ語数:
2
0560
,170,10: 真暗 な 中 で 、 清 さん は ただ 固く
^
縮み こん だ まま 、 どう する こと も 出来 なかっ た そう です 。
0597
,59,26: 父 の 前 に 出る と 、 裁判官 の 前 に でも 出 た よう に 、 わたし は 自然 に 、 身 も 心 も
^
縮み こま せ て しまう 。
迷い入る
(迷う.入る)
延べ語数:
2
0510
,11,5: 森 の 中 に 深く
^
迷い 入っ て 困っ て 居 ながら も 白銀 の よう な 粉雪 を 讚美 する の を 忘れ ませ ん でし た 。
1013
,193,21: ですから 、 どこ まで いっ て も 平坦 な 道 へ 出 ず に 、 めった 深い 山 の 中 へ
^
迷い 入っ て い た の です 。
刷り出す
(刷る.出す)
延べ語数:
2
0484
,34,12: ◎ 雪輪 の 中 に 梅 と 菊 と の 花 を
^
すり 出し た 、 あと は くもり の 小さい 硝子 の 入っ た 障子 。
1072
,7393,5: —— さあ 、 たった いま
^
刷り 出し た 大 椿事 の 瓦版 じゃ 。
茂り出す
(茂る.出す)
延べ語数:
2
0430
,146,11: ○ 岩 の 間 に 菫 の 小さい 葉 が
^
しげり 出し て 居る 。
0430
,147,15: ○ 桑 の 尺 とり 虫 が 出 始め 、 道ばた に 青草 が
^
しげり 出し 、 くも が 這い まわる 。
焼き出す
(焼く.出す)
延べ語数:
2
0170
,101,39: 彼女 が 、 はっきり 自分 の 女 として の 感情 の 実体 を つかん だ とき 、 あの よう な 微笑 は 、 苦痛 の 表情 に 飛躍 する か 、 さもなければ 大 歓喜 の 輝 やき に 輝
^
やき 出す か し ず に い ない もの で ある 。
0947
,583,40: サト子 が 、 先 に 行っ て 待っ て いる と 、 叔母 は 、 初 袷 の ボッテリ し た かっこう で 茶の間 へ 出 て き て 、 食卓 に つく なり 、 トースター で パン を
^
焼き だし た 。
導き込む
(導く.込む)
延べ語数:
2
0150
,6,8: われわれ 人民 が 、 理不尽 な 暴力 で
^
導き こま れ た 肉体 と 精神 と の 殺戮 が 、 旧 支配 力 の 敗退 によって 終り を 告げ 、 ようやく 自分 たち 人間 として の 意識 を とりもどし 、 やっと わが 声 で もの を いう こと が できる 世の中 に なっ た こと を よろこば ない 者 が どこ に あろ う 。
0184
,44,50: 常識 的 な 大人 を 恐怖 さ せる ほど 率直 な 真実 探求 の 欲望 に もえる 十 五 六 歳 より 以後 の 年代 を 、 これら の 有能 な 精神 は 、 そのまま の 真率 さ で 戦争 の ため の 生命 否定 、 自我 の 放棄 へ
^
導き こま れ た 。
付き入る
(付く.入る)
延べ語数:
2
0144
,1540,23: 美しい 、 貧しい ヴォルガ の 漁夫 イゾート の これら の 言葉 は 、 鋭く 当時 の ロシア の 農村 の 現実 に
^
つき 入っ て いる 。
0205
,130,53: 十 九 世紀 の イギリス の ロマンティシズム が レルモントフ に 影響 し 、 サッカレー や ディケンズ の リアリスム が トルストイ など に 作用 し た に し て も 、 その 結果 あらわれ た ロシア の 六 〇 年代 の 小説 と 評論 は 、 それ が 本来 の 人生 の 問題 に
^
つき 入っ て い た から こそ 世界 精神 に つよい 響 を つたえ た 。
除き出る
(除く.出る)
延べ語数:
2
0141
,2459,18: 自分 が いま 保 に かい た ばかり の 手紙 を 思い 、 その 文面 に も
^
のぞき 出 て いる よう な 動 坂 の 家 の 生活 と ここ の 自分 の 生活 と の 間 に ある 裂けめ の 深 さ を 伸子 は 、 計る よう な まなざし に なっ た 。
0592
,10,12: —— 海岸 の 深い 淵 の なか 、 水面 から 僅か に
^
のぞき 出 てる 、 苔むし た 滑らか な 巌 の 上 に 、 誰か が じっと しがみつい て いる 。
縫い出す
(縫う.出す)
延べ語数:
2
0141
,12393,22: その 辺 に 出 迎 人 らしい もの と 云え ば 、 ひさし の 人 に 金モール で ホテル の 名 を
^
ぬい だし た 丸 形 帽 を かぶっ た ホテル の 案内 人 が 二 三 人 いる ぐらい の もの だっ た 。
0142
,510,17: 袋 を とっ て 、 ひっくりかえし て 、 内側 から つぎ きれ を 当て て 、
^
縫い 出し た 。
彫り出す
(彫る.出す)
延べ語数:
2
0141
,10189,10: 大理石 の 塊 から 誰 か の 記念 像 が
^
彫り 出さ れ て いる 。
0237
,5,23: この 事情 は 、 クラブ の 社会 的 な 存在 意義 という もの を 、 い つ と は なし くっきり と
^
彫り 出し て 来 た 。
詰み出す
(詰む.出す)
延べ語数:
2
0140
,6229,15: 手伝い の 男 たち も それ に 同乗 し て ゆき 、 ふとん 類 も
^
つみ 出し た 伸子 たち は 、 すっかり 建具 の とりはらわ れ て がらんと し た 縁側 で 番茶 を のん だ 。
0315
,127,12: 昔 アフリカ に 奴隷 の 市場 と 買わ れ た 奴隷 を
^
つみ 出す 港 が あっ た 。
掬い出す
(掬う.出す)
延べ語数:
2
0140
,4653,3: 顎 を
^
掬い 出す よう に し て また うなずい た 。
0141
,21662,20: 素子 は 、 おこっ た 表情 で 、 けんか で も しかけ た よう に 下 顎 を ぐいと
^
掬い 出し て 、 また 男 たち の 方 を 見 かえっ た 。
洗い出す
(洗う.出す)
延べ語数:
2
0140
,2096,16: 伸子 は 、 椅子 から 立ち 、 水道 の 栓 を ひねっ て 、 手 を
^
洗い だし た 。
0953
,318,41: 卯 ノ 花 の 汗 袴 を 着 て 式台 に 這いつくばっ て とぼけ て いる が 、 首筋 に 深く 斬れ こん だ 太刀 傷 が あり 、 手足 も 並々 なら ず 筋張っ て い て 、 素性 を
^
洗い だせ ば 、 思いがけない 経歴 が とびだし そう な 曰く あり げ な 漢 だっ た 。
編み込む
(編む.込む)
延べ語数:
2
0140
,1673,17: 伸子 は 、 編 むひとめひとめに 、 まぎらし よう の ない 心 の 憂さ と 屈託 と を
^
編み こん で いる の で あっ た 。
0144
,1274,19: それら の 云わ れ て いる こと は 「 容易 に 簡単 に 、 説得 的 な 思想 に
^
編み こま れ て 行く 。
汲み込む
(汲む.込む)
延べ語数:
2
0139
,347,17: トラック に のっ て 働き に 出かける 前 に 、 風呂 の 水 を 忘れ ず
^
汲み こん で 薪 まで 出し て おき 、 別に それ を 云い も し ない で 行っ て しまう よう な 広治 の やさし さ で ある 。
0904
,13,32: 文部省 で は 、 すでに 社会 教育 法 が 二 十 四 年度 の 提出 法案 として 重要 法案 と なっ て い た ので 、 この 中 に 図書館 法案 を
^
くみ 込ん で 公民館 と 図書館 と を 一連 の 組織 体 と し たら と 、 課長 会議 は 傾い て いっ た の で ある 。
招き出す
(招く.出す)
延べ語数:
2
0138
,41,5: 鍵 の 先 で
^
招き 出す よう な 風 に し た 。
1041
,1170,20: カントリー ・ ソング の 音 は 、 人 を 外 に 出 て いか せる 音 、 外 へ
^
まねき 出す 音 だっ た 。
映し出す
(映す.出す)
延べ語数:
2
0120
,2,35: 落 付き を もっ た 筆 で 、 いきいき と 今日 の 学童 の 生活 雰囲気 、 その間 に おこる 小 事件 が 描か れ 、 歪ん だ 苦しい 社会 相 も その かげ に
^
映し ださ れ て いる 。
0140
,1947,24: —— 足もと も そぞろ に 、 せわしく この 家 を 出入り し て い た 自分 の 生活 の 姿 が 、 まざまざ と
^
映し ださ れ て 、 伸子 は 悲しく 、 すま なかっ た と 思っ た 。
流し出す
(流す.出す)
延べ語数:
2
0116
,113,19: これ 迄 は 、 黙っ て 、 そっと 、 心 に うけ 入れ ず 、 其 を 外 へ
^
流し 出し て しまう しか しかた が なかっ た でしょ う 。
0141
,16799,81: クラマール 洗濯 工場 主 ベルネ が 、 十月 三 十 日 の 夜 、 彼 の 商売 の なり ゆき について 心配 し た よう に 、 この レストラン の 帽子 かけ に 、 ずらりと 山高 帽 を かけ 並べ て いる 男 たち と その つれ の 女 たち は 、 平凡 な 昼食 を とり ながら 、 フランス の 経済 と 政治 と を 支配 し て いる 十 二 人 の 大 資本 家 たち の 大釜 から
^
流し 出さ れる 不安定 な 利潤 について 、 議論 し て いる の だっ た 。
踏み込む
(踏む.込む)
延べ語数:
2
0113
,277,15: けれ 共 千 世子 の 読む 物 、 書く もの に対して 一 歩 も
^
ふみ 込ま ない 事 が いかにも 快い 事 の 一つ で あっ た 。
1035
,284,35: 書記 長 の 仕事 は 中央 執行 委員 会 の 取りまとめ の 主 任務 の ほか に 、 演説 の 要請 が あれ ば 出 て いく 、 国会 対策 に も 足 も
^
ふみ 込む など 非常 に 忙しい 。
使み出る
(使む.出る)
延べ語数:
2
0112
,720,15: その 眼 から さける 様 に そっぽ を 向き ながら 、 頭 の 髄 から
^
しみ 出る 様 な 涙 の こぼれる ひやっこ さ を 感じ て 居 た 。
0825
,569,52: こう 考え て 改めて 笛 の 音 に きき 入る と 、 モウイイカイ 、 マアダダヨオ 、 という 子供 たち の 隠れん ぼ の 声 が 、 この 笛 の 音律 と 舞い の 内容 に 深い ツナ ガリ が あっ て 民族 の ハラ ワタ を しぼる よう に し て
^
沁み で て き た もの で は ない か と 思わ れ 、 そう 信じ て も 不当 で は ない と 言いきり たい よう な 大きな 感動 に 私 は ひきこま れ て い た の で あっ た 。
躄り出る
(躄る.出る)
延べ語数:
2
0112
,438,12: 叔母 に し た より も 一寸 ほど 低く 二 ひざ ほど
^
いざり で て 笑い ながら こんな 時 に つりあっ た おじぎ のし 様 を し た 。
0773
,449,42: 声 に つれ て 信徒 の 列 から 一 人 の 大男 か 亡者 の よう に 蒼 ざめ 、 死刑 の 絶望 の ため に 半ば 気 を 失い ながら 、 脂汗 を したたら せ て 、 よろめい て 、
^
いざり で て き た 。
射し出す
(射す.出す)
延べ語数:
2
0103
,79,7: ところが 、 お 台所 口 から
^
射し 出し て いる 燈 の 光 で 、 その 男 の 地 に 倒れ て いる 姿 が 、 女中 衆 や 下 男衆 に 見え た と みえ て 、 飛び出し て 来 て 、
0612
,2625,13: 原子 爆弾 の 吹き飛ばし た 穴 を通して 、 新しい 世界 の 光 が
^
射し 出す の を 人類 は 見 た 。
踏み入る
(踏む.入る)
延べ語数:
2
0091
,7,19: そして その 時 こそ 、 諸君 は これ まで に 聞い た こと の ない 不思議 な 世界 に
^
ふみ 入っ て いる 御 自分 を 発見 する こと で あろ う 。
0216
,106,17: 民主 的 な 立場 に 立つ 文学 者 は 、 裾 を かかげ て 水中 に
^
ふみ 入っ た 者 で ある から 、 中流 に 佇ん で 雲 の うつり を 見上げ て い て も 意味 が ない 。
塗り込む
(塗る.込む)
延べ語数:
2
0091
,1191,5: か べ の 中 へ
^
ぬり こま れ ちまっ た 。
0593
,48,17: 彼 が 彼女 の 肩 に 頭 を もたせかけ て い ます と 、 香油 を
^
ぬり こん だ 彼 の 長髪 を 、 彼女 は 静か に 撫で て くれ 、 いつ まで も 撫で て くれ まし た 。
得出す
(得る.出す)
延べ語数:
2
0087
,71,13: 僕 は それ を 聞く と 、 全身 が 急 に がたがた 慄
^
え だし た 。
0087
,851,31: なぜ って 旦那 様 が 首 の うし ろ を 真赤 に し て 死ん で いらっしゃる ん です から なあ 、 いや 、 その とき わし は 身体 が 慄
^
え だし て 、 脚立 の 上 から 地面 へ とび 下り た もの で ござい ます よ 」
躍り上る
(躍る.上る)
延べ語数:
2
0087
,1330,9: 長谷 戸 検事 が 突然 椅子 から ぴょんと
^
躍り 上る よう に し て 立っ て 、 そう いっ た 。
1037
,1524,11: その 上 に 、 真白い 積乱雲 が 紺碧 の 空 に
^
躍り 上っ て いる の が 見える 。
痛み出す
(痛む.出す)
延べ語数:
2
0084
,319,23: と 張 は 怒っ て 、 ネッド を 睨みつけ た が 、 とたんに 力 が 身体 に は いっ て 傷 が
^
痛み だし た 。
0767
,6,7: 机 に 向う と 胃 が
^
痛み だし た 。
剥き出す
(剥く.出す)
延べ語数:
2
0083
,365,8: そして 教授 の 長い 脛 を ズボン下 から
^
剥き 出す と 、 商売 もの の 懐中 電灯 を さっと 照らし つけ て 、 教授 の 毛脛 を まざまざ と 検視 し た 。
1036
,217,33: 少年 の 頃 、 郷里 の 医院 の 、 黒い リノリューム を 張っ た 診察 台 の 上 で 、 柿 の 花 の よう な 臍 の ある 、 白い 腹 を
^
剥き だし に さ れ て 、 ころころ と 恥し がっ て い た 自分 を 思い出す 。
載り込む
(載る.込む)
延べ語数:
2
0081
,3842,5: それから 一行 が 船 に
^
のり 込ん で 、 その 船 が 外海 に すすみ 出 て 行こ う と する まで 、 モレロ 達 三 人 は 恐竜 の ね て いる 洞窟 の すみ で 、 小さく なっ て 朝 の くる の を 待ち つづけ た の だっ た 。
0144
,877,8: ヤコヴ が 、 偶然 ペル ミ 号 に
^
のり 込ん で 来 た シベリア の 去勢 宗教 の ところ で 働く こと に きめ 下船 する 時 、 ゴーリキイ を 誘っ た 。
騒ぎ出す
(騒ぐ.出す)
延べ語数:
2
0081
,1912,8: このごろ 、 時に よる と 、 急 に
^
さわぎ 出す ん です 」
0454
,33,55: 軽井沢 近く まで は どうか 斯 う が 無事 に 来 た が 、 沓 かけ 駅 から 一つ 手前 で 、 窓 から 小用 を し た 人 が 、 客車 の 下 に 足 を 見つけ 、 多分 バク 弾 を 持っ た 朝鮮 人 が かくれ て 居る の だろ う と
^
さわぎ 出す 。
見上る
(見る.上る)
延べ語数:
2
0081
,1651,15: 映画 監督 の ケン は 、 残念 そう に 、 崖 の 上 を
^
見 上る 。
0508
,1351,55: 大切 に 育て て 居 た 子 を 急病 で 一息 の 間 に 奪わ れ て 仕舞っ た 時 の 様 な 諦め 様 に も 諦め の つか ない 歎 きが 心 の 奥深く 染み込ん で 、 重 三 を 見る 度 に その 堪え られ ない 苦痛 が 鮮やか に 浮
^
み 上っ て 、 お 久美 さん を 苦しめる ので 有っ た 。
移り出す
(移る.出す)
延べ語数:
2
0079
,759,25: 間もなく 急 に 画面 が はっきり し 、 くさっ た かぼちゃ の 上 に 五 六 ぴき の 蠅 が たかっ て いる ところ が
^
うつり だし た 。
0085
,82,20: 「 いや 、 この 器械 で は 、 あと 十 五 分 ぐらい で 百 年 後 の 光景 が
^
うつり 出す こと に なっ て いる 。
喘ぎ出す
(喘ぐ.出す)
延べ語数:
2
0071
,712,18: と 正吉 が きく と 、 キン ちゃん は また 顔 を しかめ て 苦し そう に
^
あえぎ だし た 。
0081
,1536,26: セキストン 団長 は 、 はじめ の うち は 元気 に 語っ て い た が 、 その うち に はげしい 暑 さ と 強い 湿気 に
^
あえぎ だし 、 もう 苦しく て しゃべれ ない から 、 別 の とき に 語ろ う と いっ て 、 物語 を やめ て しまっ た 。
舞い下る
(舞う.下る)
延べ語数:
2
0071
,2096,21: そして 火星 の 表面 に 着陸 地帯 として 、 もってこい の 平ら な 砂漠 を 探しあてる と 、 一気に それ へ
^
まい 下っ た の で あっ た 。
0079
,1412,27: ゴング の 声 に 、 二つ の 火の玉 に 、 ラッパ に 、 蘭 に 小 卓子 など が 、 みんな ゆらゆら ひらひら 飛び 上り 、
^
まい 下っ た 。
踊り出る
(踊る.出る)
延べ語数:
2
0062
,1327,11: 事 に際して 自ら の 主張 を 掲げ て 表 舞台 に
^
踊り 出る こと は 、 むしろ 政治 家 の 務め 。
0811
,94,6: 死人 が 墓石 を 倒し て
^
踊り 出 た よう な もの だ 。
歩み出る
(歩む.出る)
延べ語数:
2
0060
,9474,9: スポットライト を 浴び て 闇 の 中 から
^
歩み 出 た 西 和彦 は 、 聴衆 の 中 の ただ 一 人 を 求め 、 目 を 細め て 視線 を 遊ば せ た 。
0199
,19,39: 丹羽 氏 は 現実 に対して 作家 の 人間 的 自主 的 な 評価 の 責任 を 放棄 し た 過去 の 受動 的 リアリズム を すて て 、 「 生き かた の 問題 」 として の 文学 創作 に
^
歩み 出 て いる の で ある から 、 文学 作品 と 、 こん に ち 日本 の 人民 にとって 最も 悲劇 的 な 軍国 主義 の 復活 、 戦争 挑発 の 影響 の 関係 について 、 真剣 な 考慮 を 払う べき で ある 。
紡ぎ出す
(紡ぐ.出す)
延べ語数:
2
0060
,6596,12: ウォズニアック の メッセージ は すべて 、 彼 自身 の 頭脳 が
^
紡ぎ 出し た 技術 の 中 に 込め られ て い た 。
0312
,67,51: 一つ の 戦争 ごと に 日本 の 社会 全体 が 国際 的 接触 を まし 、 日本 の 民草 も 、 自分 たち が 資本 主義 を こやす かい ば として の 蒼生 で は なく て 、 人民 で あり 、 生産 者 で あり 、 その 勤労 から
^
つむぎ 出さ れる 生産 の 利潤 で 支配 権力 を 養っ て いる 勤労 階級 の 男女 で ある という 事実 を 知っ て き た こと は 、 やむを得ない こと で あっ た 。
眠り出す
(眠る.出す)
延べ語数:
2
0060
,5205,55: その 古川 の 緊張 は 、 アメリカ 出張 から 帰っ た ばかり の 西 が 時差 に 耐え られ なかっ た の か 、 「 こいつ が いろいろ と よう 知っ とり ます から 、 こいつ に 聞い て やっ て ください 」 と 言う なり 床 に ごろりと 寝転がり 、 いびき を たて て
^
眠り だし た とき に 頂点 に 達し た 。
0079
,661,11: 仔猫 が 満腹 し て 、 椅子 の 上 で
^
睡り だし た とき 、 ぼく は モルフィネ を 注射 し て 、 完全 に 睡ら せ て しまっ た 。
這い入る
(這う.入る)
延べ語数:
2
0060
,4762,44: それでも 、 巨大 な 幼児 の 脳 に すり込ま れ た 「 ここ に 生きよ 」 と の 神 の 声 は 、 再び 眠り に 落ちる こと も 、 ぬくもり を 求め て 仲間 たち が 肌 を 寄せ 合う 溜まり に
^
這い 入る こと も 彼 に 許さ なかっ た 。
1000
,859,13: 満廷 の 朝臣 たち が 戦き 恐れ 、 或は 板敷 の 下 に
^
這い 入り 、 或は 唐櫃 の 底 に 隠れ 、 或は 畳 を 担い で 泣き 、 或は 普 門 品 を 誦し など する 中 で 、 時 平が ひとり 毅然 として 剣 を 抜き放ち 、 空 に 向っ て 雷霆 を 叱咤 し た の は 此 の 時 の 話 で ある が 、 その後 風雨 が なお 止ま ず 、 遂に 鴨川 の 洪水 を 見る に 至っ た 。
推し出す
(推す.出す)
延べ語数:
2
0060
,1449,24: この こと は 政治 行動 の 手段 として は 、 うた の 持つ 連帯 促進 の 働き や 、 その アピール する もの を
^
推し 出す こと によって 目的 を 達する かも しれ ない が 、 うた の 側 から 言っ た 場合 それ は 非常 に 危険 な こと な の で ある 。
0060
,5869,42: ただし 三菱電機 は 、 CP / M — 86 に 対応 さ せ た さまざま な 言語 や 各 業種 業務 用 の アプリケーション 、 大型 の 端末 として 使う ため エミュレーション ソフト など を マルチ 16 の 売り物 として 前面 に
^
推し 出し て い た 。
舞い上がり舞い落ちる
(舞い上がる.舞う.落ちる)
延べ語数:
1
0640
,8,34: 私 の 部屋 の 片隅 に は 一昨年 の 夏 の カヤ が その ま ゝ 壁 の 一角 に ブラ 下っ て いる が 、 この カヤ を つる と 埃 が
^
舞いあがり 舞い 落ち て 汚い から 、 吊る わけ に 行か ぬ 。
捕らわれ出す
(捕らわれる.出す)
延べ語数:
1
1073
,7267,12: それ を 眺める と 、 彼 も “ 将門 恐怖 ” に
^
囚われ 出し た 。
仰せ付け下す
(仰せ付ける.下す)
延べ語数:
1
1072
,8264,33: しかし 、 越前 ごとき 、 前身 も 自堕落 なら 、 なお まだ 欠点 や 短所 だらけ な 人間 を 挙げ て 、 片田舎 の 小吏 より 、 江戸 町 奉行 の 任 に
^
仰せつけ 下さ れ まし た 初め に 於い て 、 不肖 ながら 、 越前 は 、 今日 の 覚悟 を きめ て おり まし た 。
引きずり入れる
(引きずる.入れる)
延べ語数:
1
1171
,1596,11: 相手 を も どろどろ し た もの の 中 に
^
引きずり 入れ たい 。
仕立て上がる
(仕立てる.上がる)
延べ語数:
1
0140
,5682,8: そう 云っ て 、 本当に それ が
^
仕立て あがっ た 冬 は 着 なかっ た 。
突っ突き落とす
(突っ突く.落とす)
延べ語数:
1
0112
,993,17: 千世子 は 斯 う 云い ながら H のせ なか について 居 た 葉 を 小指 で
^
つっつき おとし た 。
取り巻き出出来上る
(取り巻く.出る.出来る.上る)
延べ語数:
1
0630
,17,15: 今 の 文壇 は 出来 損 い の 名人 カタギ の 専門 家 と その
^
取りまき で 出来 上っ て いる 遊園 地 みたい な ところ で ある 。
知り合い出る
(知り合う.出る)
延べ語数:
1
1174
,956,10: 橋上 の 女 たち と その 学生 たち と
^
知合い で ない こと は 、 見 て い た 経緯 から し て 、 ほぼ 見当 が つい て い た 。
ぶらつき出す
(ぶらつく.出す)
延べ語数:
1
1162
,146,18: 仕方 なし に 、 ぼく は 彼 を 連れ て あて も なく 、 神楽坂 の 夜店 を
^
ぶらつき 出し た 。
枝垂れ込む
(枝垂れる.込む)
延べ語数:
1
1115
,75,16: さすが の 花 桐 も 、 また も 持 彦 の 言葉 の なか に
^
しだれ 込ま れ なけれ ば なら ない 、 是非 も ない もの が 感じ られ た 。
巫山戯出る
(巫山戯る.出る)
延べ語数:
1
1072
,6495,3: 畜生 、 お
^
ふざけ で ない !
仕立て上る
(仕立てる.上る)
延べ語数:
1
1070
,47,26: 私 は まだ 見 て い ない が 、 どっちみち 三 日 の 朝 に は 、 高島屋 に 頼ん で ある という その 紋付 が
^
仕立て 上っ て き て 、 私 は 四 十 年 ぶり で 呉服 たと う を 開け て 丸 に 鷹 の 羽 を 見る で あろ う 。
くすね込む
(くすねる.込む)
延べ語数:
1
0986
,474,37: たとえば です 、 たとえば 、 この 、 かりに 戦争 中 の 古い こと は 問わ ない として も だ 、 終戦 当時 だけ を 見 て も 、 軍 や 財閥 や 一部 の 官僚 が 、
^
くすね こん だり 、 横 へ 流し たり 、 イントク し たり し た 物資 だけ でも 、 いかに バクダイ な もの で ある か 、 それ を あん た がた に 聞か せ たら 、 およそ キモ を つぶす だろ う !
まさぐり出す
(まさぐる.出す)
延べ語数:
1
0981
,2102,4: べつ の 所 を
^
まさぐり だし て いる
かっ込み出す
(かっ込む.出す)
延べ語数:
1
0947
,2416,13: そう いう と 、 ひどく あわて て 、 ソソクサ と 飯 を
^
かっこみ だし た 。
咳き込み出す
(咳き込む.出す)
延べ語数:
1
0944
,286,30: 鉛 の よう に 重い 足 を ひきずり ながら 一 時間 ばかり のぼる と 、 凍っ た 薄い 空気 に やら れ 、 山 に 馴れ た テンバ まで が
^
咳きこみ だし た 。
懐かしみ出す
(懐かしむ.出す)
延べ語数:
1
0736
,202,9: まもなく 、 私 は 、 急速 に 外界 を
^
なつかしみ だし た 。
蹌踉めき出す
(蹌踉めく.出す)
延べ語数:
1
0624
,312,27: この 一瞬 の 遅延 の 為 に 焼け て 死ぬ 、 彼 は 殆ど 恐怖 の ため に 放心 し た が 、 再び ともかく 自然 に
^
よろめき だす よう な 身体 の 滑り を こらえ て い た 。
投げ出し入る
(投げ出す.入る)
延べ語数:
1
0538
,899,27: けい 、 帯 の 間 から 先刻 の 櫛 を 出し 、 ちょっと の 間 み て いる が 思いきっ て ぽっきり 二つ に 折り 庭 へ
^
投げ出し 入っ て ゆく 。
気がつき出す
(気がつく.出す)
延べ語数:
1
0506
,94,79: 植木 屋 を 呼ん で 、 朝 早くから 指図 を し て 、 上 から 烏 の 入ら ない 様 に 張る と 云っ て せっせと 、 自分 で 、 植木 屋 が 地 を ならし て 居る 傍 で 金網 を 編ん で 居 た 弟 は 、 物 臭い 風 付 を し て 庭 を 歩い て 居 た 隣 の 主人 が 、 しきりに 自分 達 の 方 を のぞい て 居る の に
^
気がつき 出し た 。
繰り返し出る
(繰り返す.出る)
延べ語数:
1
0256
,61,7: まして 、 歴史 は 決して そのまま の
^
くりかえし で ない 、 という 事実 を はっきり 知り 、 あなた がた の 愛人 たち の 頭 の 上 に チョン 髷 は ない の だ という 事実 を しっかり つかん だ とき 、 若い 世代 が 歴史 そのもの を 発展 さ せ て ゆく 能力 は 非常 に 大きく 発揮 さ れ ます 。
持たせ込む
(持たせる.込む)
延べ語数:
1
0141
,11074,7: ホテル の カウンター に ぐっと 上半身 を
^
もたせ こん で 部屋 の かけ合い を し て いる 男 連中 の 態度 は 、 いかにも 自分 たち が 工業 博覧 会 の ため に 来 て いる 客 たち な の だ という こと を 押し出し た とり なし だっ た 。
ざわつき出す
(ざわつく.出す)
延べ語数:
1
0138
,254,28: 第 二 房 で も 眼 を さまし 、 鈍い 光 に 照らさ れ 半 裸体 の 男 で つまっ て いる 狭い 檻 の 内部 が
^
ざわつき 出し た 。
揺らめき上る
(揺らめく.上る)
延べ語数:
1
0098
,1952,29: 顔 や 姿 が まったく 見え ず に 、 伸び たり 縮ん だり する 足 だけ 見える 湯 の 妖艶 さ は 、 遠い 記憶 の 底 から 、
^
揺らめき のぼっ て 来る 貴重 な 断片 の 翻 える 羽毛 の よう な 官能 的 な 柔軟 さ に 溢れ て いる 。
じゃれ出す
(じゃれる.出す)
延べ語数:
1
0081
,603,22: ポチ も 、 二 人 の ところ へ とん で くる と 、 うれし そう に 尾 を ふっ て 、
^
じゃれ だし た 。
揺すぶり出す
(揺すぶる.出す)
延べ語数:
1
0080
,1033,20: 下 に おか れ た 釜 は 、 しばらく する と 、 また かた こと と 、 からだ を
^
ゆすぶり 出し た 。
引っ張り出る
(引っ張る.出る)
延べ語数:
1
0015
,754,21: 田島 は 、 その 兄 と 顔 を 合せる の が イヤ な ので 、 ケイ子 を どこ か へ
^
引っぱり 出 そう として 、 その アパート に 電話 を かけ たら 、 いけ ない 、
のめり落ちる
(のめる.落ちる)
延べ語数:
1
1177
,237,18: トラック は 急 ブレーキ を かけ て 停り 、 人びと は 突きとばさ れ た よう に 床 に
^
のめり 落ち た 。
燃え上げる
(燃える.上げる)
延べ語数:
1
1135
,163,24: 激情 に 駆ら れ た 一 人 の 処女 が 、 凄惨 な 面 を 振り 仰ぎ 、 躍動 する 振袖 と 裾 に
^
燃え 上げ られ て 、 其儘 天井 に 焼け 抜ける か と 思う ばかり 。
跳ね上がる
(跳ねる.上がる)
延べ語数:
1
1075
,26,20: 近い ころ の 手毬 は つく と いっ て 、 板の間 とか 土 の 上 とか に 打ちつけ て 、
^
はね 揚っ て くる の を また 打つ という 、 いくらか 間 の 早い 遊戯 に なっ て 、 それ を 上手 に つづけ て つく おもしろ さ が また 一段と 加わっ て き た の で ある 。
つつみ入れる
(つつむ.入れる)
延べ語数:
1
1075
,14,64: 女 の 児 たち が 自分 で 作っ た 手毬 は 、 できる かぎり 巻き つける 木綿 糸 を 多く し 、 その 芯 に は ごく 少し の 綿 を まるく し て 入れ 、 また よく はずむ よう に と いっ て 、 竜 の 髭 の みどり 色 の 実 を つつん だり 、 蜆 貝 に 小さな 石 など を
^
つつみ 入れ て 、 かすか な 音 の する の を 喜ん だり し て い た 。
絡め上げる
(絡める.上げる)
延べ語数:
1
1072
,6917,17: 答え ず 、 あと も いわ せ ず 、 二 人 は 、 お 袖 を
^
からめ 上げ て 、 すぐ 自身番 の 方 へ 、 引 ッ たて た 。
迎え上げる
(迎える.上げる)
延べ語数:
1
1072
,3586,31: 吉原 帰り の 朝 の 客 が よく 立ち寄る 堀 の 茶漬 屋 で は 、 そこ の 内儀 さん が 、 すぐ 桟橋 へ 姿 を 見せ て 、
^
迎え あげ た 。
解け落ちる
(解ける.落ちる)
延べ語数:
1
1072
,2318,6: 時々 、 廂 の 雪 が
^
解け 落ちる 地ひびき の 中 に 、 後 から 後 から 絶え ない の で ある 。
寄せ上がる
(寄せる.上がる)
延べ語数:
1
1050
,118,55: ある 日 、 どこ と も 知ら ない 海岸 の けわしい 崖山 の 前 に 、 小さい 砂浜 が あっ て 、 ここ なら 舟 を 引きあげ て 泊れ そう に 見え た ので 、 その 夜 は ここ で 泊る こと に 決め 、 砂浜 に 舟 を 引きあげ て 、 なぎさ に
^
よせ あがっ た 木 を 拾い 集め て き て 、 火 を もやし 、 飯 を たき ながら 、 ふと 沖 の 方 を 見る と 、 大変 だ 。
並べ上げる
(並べる.上げる)
延べ語数:
1
1047
,188,5: それ を 今 ここ で
^
列べ あげる つもり は ない が 、 例えば 上代 史 を 考える について も 、 記紀 の 記載 を そのまま に 、 あるいは それ に 恣 な 解釈 を 加え て 、 上代 の 普通 に いう 、 歴史 的 事実 を 記録 し た もの と 見なし 、 それ によって 何らかの 見解 を 立てる こと が 行わ れ て い た よう で ある 。
絶え入れる
(絶える.入れる)
延べ語数:
1
1013
,1306,2: ゴホゴホ と
^
絶え 入れる よう に 咳 入っ て 、 片手 が まさぐる よう に 、 枕許 の ハンカチ へ 行く 。
浸かり落ちる
(浸かる.落ちる)
延べ語数:
1
1001
,161,3: 風 の す
^
つかり 落ち た 朝 の 大 矢崎 の 港 は 、 ほんとに 背伸び し たく なる ほど の 心 よ さ で ある 。
めくり下ろす
(めくる.下ろす)
延べ語数:
1
0995
,304,46: … … やがて われ に 返っ て 、 膝 の わき の ハンド ・ バッグ を 開き 、 なか を かき さ が し て 、 なにか 小さい もの を 取り出し 、 スカート の スソ を めくり 、 深く 穿い た ストッキング を 、 スーッ と
^
めくり おろす 。
吊るし入れる
(吊るす.入れる)
延べ語数:
1
0958
,294,26: そして 、 静か に 竿 を 立て 、 徐に あしらい つつ 、 手許 へ 引き寄せ て 、 掛かっ た 鮎 を 手 網 の なか へ
^
吊るし 入れ た 。
離れ落ちる
(離れる.落ちる)
延べ語数:
1
0946
,60,71: 中納言 の 掛 言 は 、 米 を 運ん で き て 、 舅 の 口 を 養え と いう こと な の だ と 察し た ので 、 一 年 先 の 切米 を 社 倉 から 借り だし 、 上 の 方 が 面目 を 失わ ぬ よう 、 夜 闇 に まぎれ て 二 升 ほど ずつ 運ん で いる うち に 、 木の実 が 枝 から
^
離れ 落ちる よう に 、 自然 に 知 嘉 姫 と の 縁 が まとまっ た 。
食べ上げる
(食べる.上げる)
延べ語数:
1
0842
,315,0:
^
食べ あげる と 雑炊 に する 。
よじり上げる
(よじる.上げる)
延べ語数:
1
0670
,6,5: この 死体 を 縄 で
^
よじり あげ て 五 階 の 窓 の 外 に つるし 、 縄 の よじれ が もどっ て 死体 が 外れ て 墜落 する まで の 時間 に 、 階下 へ 下り て 人々 の たまり に 顔 を だし て アリバイ を つくる 。
助け上げる
(助ける.上げる)
延べ語数:
1
0620
,664,40: 私 は 茫然 として 為す 術 を 失い 、 ただ 先生 の 姿 を 待っ て 海上 に 漂う のみ で あっ た が 、 やがて 、 夕 頃 、 警報 も 解除 と なり 、 救助 艇 に
^
助け あげ られ た 。
撥ね上げる
(撥ねる.上げる)
延べ語数:
1
0617
,767,34: その 上 に 密生 し て 簇 って いる 細かい 枝 まで が この 木 特有 の 癖 を 見せ て 、 屈曲 し て 垂れ さがり 、 その 尖 を 一 せい に
^
撥ね あげる 。
枯れ落ちる
(枯れる.落ちる)
延べ語数:
1
0603
,2,19: 根 かぶ が 張り ひろがり 、 幹 が まっすぐ につき 立ち 、 頂 の 方 は 、 古枝 が
^
枯れ 落ち て 、 新た な 小 枝 が こんもり と 茂っ て い まし た 。
縮め上げる
(縮める.上げる)
延べ語数:
1
0558
,244,15: それら が 山田 の 精神 を 囚 え て 、 狭い 窮屈 な 世界 に
^
縮め あげ て ゆく 。
小突き上げる
(小突く.上げる)
延べ語数:
1
0505
,4,39: 切りつめ た 暮し を 目 の 前 に 見 て 、 自分 の ため に 起る 種々 な 、 内輪 の ご たく さ の 渦 の 中 に 逃げ られ ない 体 を なげ 出し て 、
^
小突き あげ られ たり 、 つき 落さ れ たり する 様 な 眼 に 会っ て 居 なけれ ば 、 なら ない 事 は 、 しみじみ 辛い 事 で あっ た 。
撫で下げる
(撫でる.下げる)
延べ語数:
1
0504
,120,10: まぶた は 優しい 母親 の 指 で 静か に
^
なで 下げ られ 口 は 長年 仕え た 女 の 手 で 差 えら れ て 居る 。
晴れ上がる
(晴れる.上がる)
延べ語数:
1
0483
,0,17: 三 四 日 梅雨 の よう に 降り つづい た 雨 が ひどい 地震 の あと
^
晴れ あがっ た 。
投げ入れる
(投げる.入れる)
延べ語数:
1
0213
,126,45: 男女 の ぬかるみ に つっこま れ て 生き て 来 た マリア が 、 人間 と 人間 と の 間 に あり 得る 愛 という もの を 知っ て 、 その 信頼 から 湧く 歓喜 の 深み へ 、 わが 心 と 身 と を
^
なげ 入れ て 生きる よう に なっ た 、 その 純一 さ が 、 彼女 について の 物語 に 、 いつも 新鮮 な 感動 を 、 おぼえ させる の で ある 。
設け入れる
(設ける.入れる)
延べ語数:
1
0141
,5750,34: その とき 案内 者 が アベード の ため につれ 込ん だ 下宿 は 、 ずっと とまっ て いる 下宿 人 の ほか に 、 日曜 など に は そう やっ て 不意 の 客
^
もうけ 入れる 派手 な 落 付き の ない 家 だっ た 。
とよみ上げる
(とよむ.上げる)
延べ語数:
1
0141
,2446,17: 伸子 は 、 いま でも 、 小さな 娘 を 前 において 、 ひな鳥 の むし 焼 、
^
とよみ 上げ た とき の 多 計 代 の 激昂 と 涙 に ふるえる 声 を 思い出す こと が 出来 た 。
溢れ落ちる
(溢れる.落ちる)
延べ語数:
1
0139
,447,15: と 笑いかけ た が 、 眼 から は 自分 で も 思いがけない 熱い 涙 が
^
溢れ 落ち た 。
壊れ落ちる
(壊れる.落ちる)
延べ語数:
1
0115
,116,15: 戈 を 振 い ながら 、 彼等 の 右手 は 、 恐ろしい 執念 を以て 、
^
壊れ 落ちる 障壁 の 破片 を 、 しっかり と 、 命 に 掛け て 掴ん で 居る 。
絞め上げる
(絞める.上げる)
延べ語数:
1
0098
,2090,23: 一見 、 供出 する もの に 同情 ある 様子 ながら も 、 悪 狡く 逃げる もの は 逃がし て 置き 、 その後 で
^
絞め 上げ て 見せよ う という 肚 も 見え 、 なかなか 油断 の なら ぬ 方法 で ある 。
溶け落ちる
(溶ける.落ちる)
延べ語数:
1
0082
,2369,24: その 火 に あたる と 、 がん じ ょうな 鉄 の 錠 も 、 みるみる あめ の よう に なっ て 、 どろどろ に
^
熔け おち て しまっ た の だっ た 。
加え上げる
(加える.上げる)
延べ語数:
1
0081
,3945,16: 他 の 恐竜 が 、 海 から やっと 姿 を 見せ た フランソア の 身体 を
^
くわえ あげる 。
照らし上げる
(照らす.上げる)
延べ語数:
1
0073
,228,6: そして あやしい 人物 を 下 から
^
照らし あげ た の で ある 。
落とし入れる
(落とす.入れる)
延べ語数:
1
0060
,889,15: そろそろ コンピュータ として 、 働い て もらい たい の だ が メーカー の 謀略 に
^
落とし 入れ られ 、 まったく 拡張 性 が ない の だ !
抱え入れる
(抱える.入れる)
延べ語数:
1
0036
,185,16: 運転 手 は 驚い て 、 彼 の 重い からだ を 車 の 中 へ
^
かかえ 入れ た 。
閉め下ろす
(閉める.下ろす)
延べ語数:
1
0034
,174,95: 古参 の 丁稚 で も それ と 大差 が ない らしく 、 朋輩 は その 小遣い を 後生大事 に 握っ て 、 一 六 の 夜 ごと に 出る 平野 町 の 夜店 で 、 一 串 二 厘 の ドテ 焼 という 豚 の アブラ 身 の 味噌 煮 き や 、 一つ 五 厘 の 野菜 天 婦 羅 を 食べ たり し て 、 体 に 油 を つけ て い まし た が 、 私 は 新参 だ から 夜店 へ も 行かし て もらえ ず 、 夜 は 大戸 を
^
閉め おろし た 中 で 、 手習い でし た 。
封じ去り締め出す
(封じる.去る.締める.出す)
延べ語数:
1
0853
,106,21: 気の毒 な 彼 は その 作品 の 根柢 が 現実 の 根 から 遊離 し 冷厳 なる 鬼 の 目 を
^
封じ 去り 締め だす こと に 馴れる につれて 、 彼 は 然し あべこべ に 彼 の 現実 の 表面 だけ を 彼 の 夢幻 の 作品 に 似せ て 行き 、 夢 と 現実 が 分かち 難く なっ て き た 。
跳ね回り落ちる
(跳ねる.回る.落ちる)
延べ語数:
1
0508
,198,22: 地面 に は 葉 の 隙間 を 洩れ て 来る 夏 の 日光 が キラキラ と きらら か な 色 に
^
跳ね 廻り 落ち た 実 が 土 の 子 の 様 に 丸まっ ちく ころっと し て あっち こっち に ある 上 を 風 の 吹く 毎 に すがすがしい 植物 性 の 薫り が 渡っ て 行っ た 。
生え鋳出る
(生える.鋳る.出る)
延べ語数:
1
0918
,786,19: スペイン の 帝王 の 艦隊 を うち 破っ た オランダ の 商人 たち の 海賊 船隊 の 中 から
^
生え い で た レンブラント の 絵画 以後 、 絵画 は 人間 と 太陽 の 中 に 、 その 体系 空間 の 確立 を 光 の 洪水 を もっ て 高らか に うたっ た の で ある 。
抜け鋳出る
(抜ける.鋳る.出る)
延べ語数:
1
0890
,226,6: これ は 修羅 の 世 を
^
抜け い で て 寂光 の 土 に いたる という 何もの か の 秘 や かな 啓 しな の で も あろ う か 。
集め描き出す
(集める.描く.出す)
延べ語数:
1
0141
,4047,43: ゴーリキイ は 、 ツァー の 専制 の 下 で 無 智 と 野蛮 の 中 に 生 を 浪費 し て い た 人民 の 中 から 、 「 非凡 、 善 、 不屈 、 美 と 名づけ られる 細 片 」 を
^
あつめ 描き だし た 、 と 解説 は 感動 を こめ て 云っ て いる の だっ た 。
紛れ入る
(紛れる.入る)
延べ語数:
1
1174
,2594,4: やはり 雑然たる 日常 に
^
紛れ 入る と 、 過去 に 冷淡 に なる の だろ う 。
裂け下る
(裂ける.下る)
延べ語数:
1
1173
,601,2: 屋根 から
^
裂け 下っ た ニッパ の 古 葉 の 隙間 から 、 その 小屋 の 床 に 、 何 か 黒い 形 の もの が 横たわっ て いる らしい 。
手繰り出る
(手繰る.出る)
延べ語数:
1
1152
,148,22: 千種 十 次 郎 は 新聞 記者 らしく 、 巧み に 相手 の 口 占 から 、 何 ん か を
^
手繰り 出 そう として 居り ます 。
燃え下る
(燃える.下る)
延べ語数:
1
1144
,26,75: 明 暦 三 年 正月 十 八 日 の 真昼 、 本郷 丸山 本妙寺 の 庭 で 焼い た 呪 の 振袖 が 、 一 陣 の 狂風 に あおら れ て 寺 の 本堂 の 屋根 に 絡み 、 それ が 魔 の 火 と なっ て 、 見る 見る 本妙寺 の 七堂伽藍 を 焼き払い 、 火 先 は 疾風 に 乗っ て 、 アッ という ま に 本郷台 から 神田 へ と
^
燃え 下っ た の です 。
脅かし出る
(脅かす.出る)
延べ語数:
1
1142
,129,3: 「 いえ 、
^
脅かし で ない 証拠 は 、 あの 通り 」
縮まり込む
(縮まる.込む)
延べ語数:
1
1093
,5,31: 何 度 も やっ て 見 て とうとう 諦め た らしく 、 外套 の 襟 を 立て 襟巻 を ぐるぐる 首 に 巻い て 、 身体 を 丸く し て
^
縮まり 込ん で しまっ た 。
称え出す
(称える.出す)
延べ語数:
1
1076
,769,13: 沖縄 の 史学 において 、 初期 の 王 統 を 天孫 氏 と
^
称え 出し た の は 、 『 中山 世 鑑 』 または 同じ 著者 の 述作 が 始め で あっ て 、 それ は 島津 氏 の 沖縄 入り より は 、 また 四 十 何 年 か 後 の こと で あっ た 。
背負い下す
(背負う.下す)
延べ語数:
1
1076
,558,38: それ より も 注意 を 引く こと は 、 海 に 投げ入れ た 植物 は 売れ残り で 、 なかには 大晦日 の 門 飾り も すん だ 頃 に なっ て 、 松 や 裏白 など を 山 から
^
背負い 下し て 、 何処 でも 買っ て くれる 家 が 無かっ た という 類 の 滑稽 談 も あり 、 わざわざ 海 の 神 に 捧げよ う として 、 運ん で き た という 例 は 一つ も 無い に かかわら ず 、 きまって 迎え の 使者 の 口上 の 中 に は 、 ニルヤ で は 今 ちょうど 正月 の 松 が 無く て 、 もしくは 花 なり 薪 なり が 手 に 入ら ぬ ので 、 頻りに 求め て ござる ところ だっ た 。
設け出す
(設ける.出す)
延べ語数:
1
1074
,512,14: 正月 元日 という たった 一つ の 例 を 除け ば 、 都会 で
^
設け 出し た 年中 行事 など は 日本 に は ない 。
攀じ上る
(攀じる.上る)
延べ語数:
1
1074
,1332,2: それ を
^
攀じ 昇っ て 天竺 まで 行く と 、 ある 家 の 裏 の 垣根 に やっと 蔓 の 端 が 引 掛かり 、 今にも はずれ そう に なっ て い た けれども 、 折 よく 水 汲み に 出 た 女 が 前 の 女房 で あぶない 所 を 手 を 執っ て 引上げ て くれ た 。
逃げ入る
(逃げる.入る)
延べ語数:
1
1073
,8153,7: 将 平 は 、 陸奥 へ
^
逃げ 入っ た と も いわ れ 、 将 武 は 、 甲斐 の 山中 まで 落ち ながら 、 やはり まもなく 命 を 終っ て いる 。
気負い込む
(気負う.込む)
延べ語数:
1
1073
,8086,3: と 、
^
気負い 込ん で 、 敵 地 へ ふかく 這入り こみ 、 将門 の 本陣 と の 連絡 も 欠い て しまっ た ので 、 やがて 、 孤軍 の す がた と なっ た 。
奏で出す
(奏でる.出す)
延べ語数:
1
1073
,7800,41: 笙 だの 、 ひ ちり き だの 、 笛 だの 、 胡弓 だの 、 竪琴 だの 、 竪 笛 だの 、 大 鼓 だの あらゆる 高級 な 楽器 が 、 田舎 伶人 の あやし げ な 感覚 によって 、 交響楽 を
^
奏で 出し た もの で ある 。
落ち入る
(落ちる.入る)
延べ語数:
1
1073
,6942,12: —— すべて の 場合 、 人間 が 他 の 陥 ※ に
^
落ち 入る 一 歩 前 という もの は 、 たいがい 得意 に 満ち て いる もの で ある 。
迎え出る
(迎える.出る)
延べ語数:
1
1073
,6392,6: 彼 は 、 深大寺 まで
^
迎え 出 て 来 た 武蔵 権守 の 興 世 王 と 介 ノ 経 基 へ 、 そう いっ た 。
触れ出す
(触れる.出す)
延べ語数:
1
1073
,5824,8: と 、 俄 に 、 戦備 を
^
触れ 出し た が 、 庁 の 地方 吏 たち は 、 日頃 から 彼 の 暴慢 を 憎ん で い た し 、 領民 も また 、 多年 、 武 芝 に 反感 を いだい て い た ので 、 進ん で 、 彼 と共に 、 難 に 当ろ う という 者 も ない 。
躊躇い出す
(躊躇う.出す)
延べ語数:
1
1073
,5158,38: そして 、 ザッザ 、 ザッザ と 、 草 の 波 を 分け て 、 押し 進ん で 来る の を 見 て 、 将門 は 、 急 に 馬 を 退 げ て 、 意気地 なく 、
^
ためらい 出し た 。
極め込む
(極める.込む)
延べ語数:
1
1073
,481,108: —— その 結果 は 、 自暴 と 不平 の 仲間 や 、 土地 を 失い 、 故郷 を 追わ れ て 、 うろつき 廻る 百姓 や 、 ばかばかしい から 、 やり たい 事 を し て 送れ と 、 ごろつき 歩く 遊民 だの 、 淫売 だの 、 苛税 の 網 の 目 を くぐり そこね て つかまる 百姓 の 群 だの 、 そして 、 おれ たち 八 坂 組 の 仲間 の よう に 、 悪い と 知り つつ 、 世の中 に 楯 つい て 、 強盗 で も 切り 盗り で も 、 太く 短く 、 やっ て 生きろ と 、 悪性 を 肚 の 本尊 に
^
極め こん で しまう 人間 も 、 うじゃうじゃ 出 て 来 た という こと に なっ ちまっ た の だ 」
参じ出る
(参じる.出る)
延べ語数:
1
1073
,4629,60: 「 そういう わけ で 、 都 へ 急ぐ 途中 で は あり ます が 、 先 に 、 御 弔 使 を 賜っ た まま 、 つい 今日 まで も 、 騒乱 に 暮れ て 、 御 音信 を 欠い て おり まし た ので 、 途 の ついで と 申し て は 、 失礼 です が 、 お礼 に
^
参じ 出 た 次第 で ござい ます 。
改め出す
(改める.出す)
延べ語数:
1
1073
,2726,36: 初め は 、 つまみ出し そう な 権 まく だっ た が 、 彼 が 、 毅然 として 、 小次郎 将門 だ と 告げる と 、 さすが に 気 押さ れ た 気味 で 、 ことば も
^
改め だし た 。
擡げ出す
(擡げる.出す)
延べ語数:
1
1073
,1854,15: 自然 、 小次郎 の 意中 に も 、 栄達 の 欲望 が 、 頭 を
^
擡げ 出し た 。
揺らぎ出す
(揺らぐ.出す)
延べ語数:
1
1073
,1396,5: その 辺り の 白雲 が
^
ゆらぎ 出す と 、 いつも 峰 の 肩 に 、 夜明け の 光 が ほ の 白む の が 近い 兆し で ある 。
掛かり出す
(掛かる.出す)
延べ語数:
1
1072
,94,3: 目的 に
^
かかり 出し た 。
教え出す
(教える.出す)
延べ語数:
1
1072
,8448,17: —— もう 、 こんな ふう に 、 いろは の い の 字 から 手 を 取っ て
^
教え 出し て から 、 一 年 近く に なる 。
増え出す
(増える.出す)
延べ語数:
1
1072
,8230,28: 北町 奉行 中山 出雲 守 の 報告 に よれ ば 、 いちど 減っ た 市中 の 犯罪 者 も 、 昨年 あたり から 、 急激 に また
^
殖え 出し て いる と いう 。
色めき出す
(色めく.出す)
延べ語数:
1
1072
,7124,25: ( す わ 、 最後 の 時 が 来 た ——) という 空気 が 、 人々 の 跫音 や 、 深夜 の 灯 に も
^
色めき 出し て 、 江戸 市 中 は 何 も 知ら ず に 眠り 落ち て い た 頃 だ が 、 この 南 町奉行 所 の 内 だけ は 、 空前 な 緊張 を 呈し て い た 。
蓄え出す
(蓄える.出す)
延べ語数:
1
1072
,4652,53: 元禄 の 半 頃 から 、 西国 方面 の 密 貿易 仲間 は 、 急激 に 、 数 と 力 を 加え 、 莫大 な 利 を しめ て 、 巨財 を もつ と共に 、 外国 製 の 武器 、 火薬 など も 、 ひそか に 、 諸 所 の 島 へ
^
貯え 出し た 。
藻掻き出す
(藻掻く.出す)
延べ語数:
1
1072
,4553,10: 「 なあに 、 野郎 が 、 正気 づい て 、
^
もがき 出し た のに ちげ え ねえ 」
映え出す
(映える.出す)
延べ語数:
1
1072
,4192,22: 左右 太 が 、 さき に 入り 、 次に 源吉 が 上がっ て 来 た 頃 、 空 が 、 美しく
^
映え 出し た 。
ぞめき出る
(ぞめく.出る)
延べ語数:
1
1072
,4137,16: 釣 舟 も 、 猪牙 舟 も 、 屋形 舟 も 、 これから 川 へ
^
ぞめき 出る 季節 で ある 。
浴び入る
(浴びる.入る)
延べ語数:
1
1072
,343,3: ざっと 、 ひと
^
浴び はいら ない ?
煮え出す
(煮える.出す)
延べ語数:
1
1072
,2729,5: 大釜 の 粥 が 、
^
煮え 出し て 来 た 音 だに よ 。
屈まり込む
(屈まる.込む)
延べ語数:
1
1072
,1998,23: お 袖 は 、 のけ反る よう に 面 を そむけ 、 全身 は 一瞬 に 白い 戦慄 だけ を 見せ て 、 丸く
^
屈まり こん だ 。
枯れ入る
(枯れる.入る)
延べ語数:
1
1072
,1671,10: と 、 ここ へ 来る 途 々 から 、
^
かれ はいっ た こと な の で ある 。
屈め込む
(屈める.込む)
延べ語数:
1
1071
,128,4: 煙り の 中 に
^
屈め こん だ 友 の 肩 から 横顔 に 、 蕭照 は 、 人間 という もの が 、 極めて 短い 年月 の うち に 何 千 年 も 前 の 非 文明 時代 の 野性 に 忽ち 立ち回る もの だ という 事実 の 影 を 見 た よう な 気 が し た 。
燻べ込む
(燻べる.込む)
延べ語数:
1
1071
,127,28: 気 に さわっ た か 、 夏 駿 は 、 獰猛 な 顔 を し て 見せ ながら 、 仏像 の 頭 を 炉 の 中 へ
^
燻べ こん だ 。
広げ出す
(広げる.出す)
延べ語数:
1
1013
,727,16: それで 湖 を 買っ たり 、 断崖 に 階段 を つけ させ たり 、 手 を
^
拡げ 出し た ん です わ 。
入れ出す
(入れる.出す)
延べ語数:
1
1013
,670,53: が 、 案外 成績 が いい ので 教師 たち から 惜し がら れ て 、 今度 は イドリア の 中学校 へ … … そこ を 終る と さらに 高等 学校 へ と 、 いずれ も 思いのほか に 成績 が いい の に 驚い て 、 鉱山 主 も 本式 に 身 を
^
入れ 出し まし た 。
こごみ込む
(こごむ.込む)
延べ語数:
1
0993
,3873,8: … … あの 、 あなた は ——(
^
こごみ こん で 、 金吾 の 肩 に 手 を かけ て ) ああ !
建て上る
(建てる.上る)
延べ語数:
1
0993
,3067,3: その 家 が
^
建て 上っ て 、 炉 びらき の 日 に 、 俺 と 喜助 夫婦 と それ から 金太郎 と 金吾 、 そこ へ 喜助 ん 家の子 たち が 他 に 二 人 ばかり よば れ て 行っ て ね 、 ちょうど 天気 も いい し 、 刈り上げ た ばっかり の 角 の 田圃 の ド 真ン中 に 莚 を 敷い て ね 。
鍛え込む
(鍛える.込む)
延べ語数:
1
0989
,322,0:
^
きたえ 込ん だ 、 あんた 、 これ で 舌 だ もん 。
逃れ出す
(逃れる.出す)
延べ語数:
1
0988
,3478,7: それで 、 昨夜 おそく 横 濱 を
^
のがれ 出し て ここ に 來 た 。
更け込む
(更ける.込む)
延べ語数:
1
0987
,2084,24: 以前 は 少女 らしく フッ クリ し て い た 線 は 彼女 の 顔 から ソギ 落ち て しまっ て 、 鋭 どく
^
フケ こん で 、 無口 に 無表情 に なっ て いる 。
割れ込む
(割れる.込む)
延べ語数:
1
0957
,120,15: 手の甲 が 真っ 紅 に 膨れ て 、 幾 筋 も の ヒビ が 深く
^
割れ 込ん で い た 。
掛け下す
(掛ける.下す)
延べ語数:
1
0956
,1487,14: むさ 苦しい 所 で は ござい ます が 、 … … どうか ひとつ お
^
掛け 下さ れ まし て 。
馳せ下る
(馳せる.下る)
延べ語数:
1
0953
,24,14: 忠文 は そのかみ 将門 追討 の 命 を 受け て 武蔵 国 へ
^
馳せ 下っ た が 、 途中 で 道草 を 食っ て いる うち に 、 と いっ て も 余儀ない 事情 による こと だ が 、 将門 は 討ち しずめ られ 、 なん の こと も なく 京 へ 帰還 し た 。
構え込む
(構える.込む)
延べ語数:
1
0946
,233,2: 「 ひどく
^
構え こん で いる が 、 むずかしい 話 でも 持っ て き た の か 」
明るみ出す
(明るむ.出す)
延べ語数:
1
0944
,138,5: 異邦 伝道 報告 書 で
^
明るみ だし た と は いえ 、 それら は 人情 風俗 の ほのか な 瞥見 で しか ない から 、 地理 学 上 の 知識 を 得よ う と 思う なら 、 西蔵 へ 入っ て 自分 の 手 で ヴェール を 剥ぐ しか ない 。
乱れ出す
(乱れる.出す)
延べ語数:
1
0943
,74,8: たびたび の 前例 によって 、 いちど お家 が
^
乱れ だし たら 、 どう 手 を つくし て も 、 一家 離散 に まで 行きつく こと を 知っ て いる から で ある 。
上げ出す
(上げる.出す)
延べ語数:
1
0918
,494,12: ツェッペリン は 一 メートル 、 一 メートル と その 高度 を
^
上げ だし た の で ある 。
解け込む
(解ける.込む)
延べ語数:
1
0918
,1398,45: 力学 的 な 連続 に 解体 さ れる か 、 もっと 具体 的 に 環境 へ の 有機 的 な 適応 として 、 流動的 に 解体 さ れる か の 別 は あっ て も 、 もう 意識 の ない 関係 構造 の 中 に
^
解け 込ん で いく の で ある 。
閉じ込む
(閉じる.込む)
延べ語数:
1
0911
,12,10: 国 の 文化 を 、 冷蔵庫 の 中 に
^
閉じ 込ん で 、 じいっと 、 そのまま に 三 百 年 も 、 凍ら せ て みる という 大 実験 を し た の で ある 。
老け込む
(老ける.込む)
延べ語数:
1
0866
,2920,31: そこ へ 出 て 来 た 老 婦人 は 、 小萩 の 母 で 、 うつ かり する と 、 こ つ ち も 間 誤 つく くらい に 、
^
老け こん で い た 。
流行り出す
(流行る.出す)
延べ語数:
1
0865
,24,71: わずか 五 百 戸 に 足ら ぬ 辺鄙 な 山村 で ある が 、 なまじ 鉱泉 が 少し ばかり 湧く おかげ で 、 温泉 宿 と 名 の つく 旅館 が 二 軒 あり 、 それ につれて 、 旅 の もの が 入り込む 機会 も 多く 、 青年 男女 の 風儀 も とかく 乱れ がち で 、 終戦 後 、 他 村 に さきがけ て 社交 ダンス の 真似事 が
^
流行り だし た が 、 その 熱 が や ゝ さめ た と 思う と 、 それら の 青年 は 三里 の 道 を バス に 乗 つて 町 の ダンス ・ ホール へ 通 つ て い た の で ある 。
立て出す
(立てる.出す)
延べ語数:
1
0862
,256,16: 頭 の 中 の 歯車 が 一つ も 残ら ず ギギー と 不気味 な 音 を
^
立て 出し た 。
くぐり出る
(くぐる.出る)
延べ語数:
1
0852
,377,20: けれども 女 を 押えよ う と する うち に 、 女 は もう すりぬけ て 、 あべこべ に 外側 へ
^
くぐり 出 て い た 。
寝入り出る
(寝入る.出る)
延べ語数:
1
0802
,217,50: 大川 は 女 アンマ に 肩 を も ませる に も 鬼女 の 能面 を かぶら せる ぐらい 小心 で 用心深い 男 だ から 、 オツネ が 夫人 の 部屋 に いる こと を 知り ながら 起き だし て ゆすり に 行く の は おかしい し 、 彼 が タヌキ
^
寝入り で なかっ た こと は オツネ が アンマ の 感覚 と 経験 によって まちがい ない と 証言 し て いる 。
春めき出す
(春めく.出す)
延べ語数:
1
0786
,256,8: 長い 冬 が 終ろ う として 、 どうやら
^
春めき だし た ころ 有り がち な 陽気 。
投げ下す
(投げる.下す)
延べ語数:
1
0768
,6,21: ところが 作中 の 女 主人公 は セム シ の 娘 が 家出 しよ う と 屋根 から 大きな 荷物 を
^
投げ 下し て いる のに 、 自分 は 生れ て この かた 両手 に 大きな 荷物 を 二 ツ も ぶらさげ た こと は ない 、 と いう ので 、 クルリ と 屋上 の セム シ の 娘 に 背 を むけ て スタスタ 去っ て しまう の で ある 。
倒れ込む
(倒れる.込む)
延べ語数:
1
0759
,6901,10: 便所 から 戻る と 、 のめる よう に 部屋 へ
^
倒れ こん で しまっ た 。
グレ出す
(グレる.出す)
延べ語数:
1
0715
,105,29: 初め の うち 、 ザヴィエル が そば に おり まし た 間 は 、 真面目 な 顔 を し て おり まし た けれども 、 間もなく 彼 は
^
グレ 出し た の で あり ます 。
燃え出る
(燃える.出る)
延べ語数:
1
0708
,81,50: 人 音 に 首 を あげ た の を 見る と 、 鹿 の 顔 みたい な もの に 目玉 が 星 の よう に 光り 、 紅 の 舌 が これ も 光り か ゞ やい て 、 ちょうど 人間 の 掌 を ひらい た 片腕 みたい に チョロチョロ
^
燃え で て いる 。
連なり出る
(連なる.出る)
延べ語数:
1
0704
,7,36: ところが この 読経 という もの は 極楽 と の 通話 で ある から 魂 が 天界 を 漂う せい か オナラ の 滑り が よく なっ て どこ に 当る という こと も なく スラスラ と
^
つらなり でる オモムキ が ある 。
攻め上る
(攻める.上る)
延べ語数:
1
0697
,204,11: 引間 村 の 浦 八方 に 全員 集合 し 伊香保 へ
^
攻め 登る 用意 に かかる 。
眩めき入る
(眩めく.入る)
延べ語数:
1
0616
,101,34: そんな 山 の なか で 、 鷲 の 巣 らしい もの が かかっ て いる 、 大きな 楠 の 枯れ 枯れ に なっ た 枝 を 透い て 日 が 真赤 に なっ て
^
くるめき 入る 光景 だろ う 。
剥れ上る
(剥れる.上る)
延べ語数:
1
0593
,5,0:
^
むくれ 上っ た 瞼 の 裏側 が いや に 赤く 、 むき出し の 大きな 目玉 が いや に 白く 、 両方 相 俟 って ぎょろりと し て 、 物 の 底 まで 見通す か と 思わ れる よう な 眼差し でし た 。
生け込む
(生ける.込む)
延べ語数:
1
0590
,469,10: 陶器 の 花瓶 に 三 輪 、 無造作 に
^
活け こん だ 、 黄色い 杜若 の 花 だっ た 。
据え込む
(据える.込む)
延べ語数:
1
0589
,203,6: それ へ 梅 の 木 を
^
据え こむ 段 に なっ て 、 竹中 さん も 立ち上っ て 来 て 、 加勢 を し た 。
折れ込む
(折れる.込む)
延べ語数:
1
0575
,89,10: 町筋 を 通り ぬけ 、 街道 から 細道 へ
^
折れ こみ まし た 。
滅入り込む
(滅入る.込む)
延べ語数:
1
0574
,316,12: 壁 の 表面 と すれすれ に 、 殆 ん ど 壁 に
^
めいり こん でる か と 思わ れる ほど でし た 。
生き上る
(生きる.上る)
延べ語数:
1
0554
,1573,8: 然し 、 その うち の どれ か は
^
生き 上る こと が ある かも 知れ ない 。
見回り出す
(見回る.出す)
延べ語数:
1
0535
,147,34: 暫く の 間 、 カーテン の 隙間 ばかり を 気 に し て 居 た 私 は 、 じいっと し て 居る より は 、 まだ まし だ と 家中 の し まり を
^
見廻り 出し た 。
生き出す
(生きる.出す)
延べ語数:
1
0534
,157,6: 目覚め 、 力づけ られ て
^
活き 出そ う と する 天地 の 中 に 、 雄 鴨 は 、 昨日 の 夜中 と 同様 に 、 音 なし く 仰向き 卵色 の 水掻き を しぼま せ 、 目 を 瞑っ て 、 繩 に 喰い つかれ て 居る の で ある 。
掛け入る
(掛ける.入る)
延べ語数:
1
0510
,279,12: 詩 「 お母さん 、 会い たかっ た のに 」 と 云っ て
^
かけ 入り まし た 。
絶え入る
(絶える.入る)
延べ語数:
1
0510
,211,11: 桃色 の ランプ の 影 で 細い 頭 を かかえ て
^
たえ 入る よう な 声 で 云い まし た 。
せがみ出す
(せがむ.出す)
延べ語数:
1
0509
,237,1: と
^
せがみ 出し た 。
すかし込む
(すかす.込む)
延べ語数:
1
0508
,18,4: と 黒い 中 を
^
すかし 込む ので 出場 を 失っ た 気味 で 居 た 蕙子 は 漸う 次 穂 を 得 た 様 に 出 て 行っ て 、
漏れ入る
(漏れる.入る)
延べ語数:
1
0508
,1657,23: 暫く の 間 その 意味 あり 気 な 運動 は 繰返さ れる と 小さい 灯 は 吹き けさ れ 、 外界 から
^
洩れ 入る 薄 明り の 中 に 鋭く 青白い 鏡 の 反射 が 一 条 流れ た 時 小 虫 さえ 憚 かる 囁き が 繰返さ れ た 。
恐れ出す
(恐れる.出す)
延べ語数:
1
0508
,1496,20: 自分 の 気持 が 自分 で 分ら なく なる につれて 、 お 久美 さん は すべて の 周囲 を
^
恐れ 出し た 。
占め出す
(占める.出す)
延べ語数:
1
0508
,1491,23: 重 三 は 醜い と 思う 裏面 に 恭吉 の まとまっ た 様子 が 一 日 一 日 と 広い 領域 を
^
占め 出し て 、 彼 の 云う 事 も 笑う 事 も 皆 自分 に 何処 か で 関係 が あり そう だ と 云う 事 まで も 、 心 の 底 に は 感じ られ て 居 た 。
呉れ出る
(呉れる.出る)
延べ語数:
1
0508
,1229,6: そんなに つけつけ 云っ て お
^
呉れ で ない よ 。
為さい上る
(為さる.上る)
延べ語数:
1
0507
,530,3: お上 ん
^
なさい お 上ん なさい と 進め られ て も いそがし そう だ から と 云っ て かえり かけ てる 処 へ 大きな 包 を しょっ て お 繁 婆 が 来 た 。
せびり出す
(せびる.出す)
延べ語数:
1
0457
,92,1: と
^
せびり 出し た 。
下り入る
(下りる.入る)
延べ語数:
1
0221
,16,56: ふりがな を つけ て も 意味 の よく のみこめ ない よう な 漢文 調 で 書か れ た 感想 の 間 に 、 英 詩 が 原文 の まま 引用 さ れ て いる という 風 で 、 一種 の 婦人 政客 で あっ た 彼女 に は 、 婦人 大衆 の 日々 の 現実 に
^
おり 入っ て その 自覚 に 訴え かけ て ゆく よう な 真実 の 社会 性 は めざめ て い なかっ た 。
勧め出す
(勧める.出す)
延べ語数:
1
0203
,12,29: ) 「 アレグロ・マ・ノン・トロッポ 」 に は 、 心 と 耳 と を かたむけ て それ を きき 、 いつしか 自分 も その 行進 に まきこま れ て 足 を
^
すすめ 出す よう な 音楽 が みち て い ます 。
溶かし出す
(溶かす.出す)
延べ語数:
1
0141
,9552,7: 伸子 は 安心 を 笑い に
^
とかし 出し て 素子 と ふざけ た 。
生え出す
(生える.出す)
延べ語数:
1
0141
,4296,13: ゴーリキイ きのこ という 大きな 似顔 きのこ の まわり から 、 小さく かたまっ て
^
生え だし て いる いくつ も の 作家 の 顔 。
群れ出る
(群れる.出る)
延べ語数:
1
0141
,13189,21: 七月 十 四 日 の パリ 祭 に 、 パリ の 男女 は 午前 二 時 すぎ まで 戸外 に
^
群れ 出 て 踊っ た 。
閉め込む
(閉める.込む)
延べ語数:
1
0141
,11449,4: 重く カーテン を
^
しめ こん だ 室内 で は 、 夜更け の よう だっ た 午後 九 時 すぎ も 、 戸外 へ で て みる と まだ ほのか に 明るい 初夏 の 宵 だっ た 。
抱え出す
(抱える.出す)
延べ語数:
1
0138
,1171,12: と いやらし そう に こっそり 云っ て 、 せっせと 臭い 布団 を
^
抱え 出し た 。
動かし出す
(動かす.出す)
延べ語数:
1
0137
,110,6: みんな 静まりかえっ て 手 ばかり
^
動かし 出し た 。
揺すり出す
(揺する.出す)
延べ語数:
1
0112
,568,13: Slumber Slumber ゆるい なだらか な 諧調 の 声 を 胸 の そこ から
^
ゆすり 出す 様 に 張っ て 歌っ た 。
急かし出す
(急かす.出す)
延べ語数:
1
0109
,54,24: 「 あ 、 煙 が 出 だし た 、 逃げよ う 、 連れ て 逃げ て くれ 」 と K は 頻りに 私 を
^
急かし 出す 。
降り下る
(降りる.下る)
延べ語数:
1
0098
,3575,28: その 下 で 二 人 は 火鉢 に 対 き 合っ て 夕飯 を 待っ た が 、 私 の 行く 家 家 に 戦争 の 災厄 の
^
降り 下っ て いる 点点 と し た 傷痕 が 眼 について 、 この 平野 も 収穫 を すませ た と いえ 、 今 は 痕 だらけ の 刈田 と なっ て 横たわっ て いる のみ だ と 思っ た 。
染み込む
(染みる.込む)
延べ語数:
1
0098
,2988,7: 二股 大根 の 岐 れ 目 に
^
沁み こむ 夕暮 どき の 裾 寒 さ 。
弾け出す
(弾ける.出す)
延べ語数:
1
0098
,2552,3: 太股 を
^
はじけ 出し た 参 右 衛門 は 、 糖 黍 の 青 茎 を 噛 って み て は ふ ッ ふ 、 ふ ッ ふと 笑っ て いる 。
伸び出る
(伸びる.出る)
延べ語数:
1
0098
,2491,27: 初め は どうして これ だけ の 餅 と 飯 と 汁 と を 食べる だろ う と 思っ て いる と 、 見る 間 に 八方 から
^
延び 出る 手 で 減っ て いく その 迅 さ 、 私 の 食慾 など という もの は 生存 の 価値 なき が ごとき もの だ 。
揺れ上る
(揺れる.上る)
延べ語数:
1
0098
,2463,37: この よう な 人 の 交流 が 旺 ん に なる と 、 より 合う 話 は また 自然 に 物 の 値段 の 噂 話 と なり 、 それだけ 値 の 低い 村 の 物価 が
^
揺れ のぼっ て いく 結果 と なる のみ だ 。
伸び下る
(伸びる.下る)
延べ語数:
1
0098
,2356,19: しかし 、 惜しい 傾斜 の 中ごろ の ところ で 、 その 一 本 の 赤松 だけ 不相応 に
^
延び 下っ た 枝 で 体 を 傾け 、 滑 か な 肌 に 日 を よく 浴び て 美しかっ た 。
替え出す
(替える.出す)
延べ語数:
1
0094
,298,6: 「 おや おや 、 針路 を
^
かえ だし た ぞ 。
剥がし出す
(剥がす.出す)
延べ語数:
1
0092
,9,61: 「 覆面 算 」 という の は 、 数字 が 虫 に 喰わ れ て 穴 が あい て いる の で は なく 、 文字 または 符号 の 覆面 を つけ て いる 計算 な の で あっ て 、 みなさん たち 学徒 の 名 探偵 は 、 その 覆面 を 推理 の 力 で 叩き 落し て 数字 を
^
剥がし 出す の だ 。
くねり出す
(くねる.出す)
延べ語数:
1
0084
,2740,25: 彼 の 勝ち誇っ て いきり立っ た 触角 が だらり と 下がり 、 そして やがて それ は 曲 の 旋律 に あわせ て 、 すこし ずつ
^
くねり 出し た 。
避け出す
(避ける.出す)
延べ語数:
1
0082
,674,14: 混乱 の うち に 、 めりめり 音 が し て 、 庁舎 が
^
さけ だし た 。
いぶり出す
(いぶる.出す)
延べ語数:
1
0081
,1095,9: すると 枯草 は すぐ 煙 を あげ て
^
いぶり だし た 。
掛け下る
(掛ける.下る)
延べ語数:
1
0072
,530,7: 二 少年 は 生 命からがら 山 を
^
かけ 下っ て 、 ふもと の 村 へ かえり つい た 。
落ち出す
(落ちる.出す)
延べ語数:
1
0072
,188,15: 折 悪しく 急 に 風 が かわっ て 、 粉雪 が 渦 を まい て
^
落ち だし た 。
集め出す
(集める.出す)
延べ語数:
1
0071
,2164,32: キン ちゃん は 、 小刀 を だし て 巨木 の 幹 を 切り取っ たり 、 枝 や 葉 を 切り落し たり し て 、 料理 に 使う だけ の もの を
^
集め だし た 。
勤め出す
(勤める.出す)
延べ語数:
1
0068
,89,17: また 私 と 別れ て ヤケ に なっ て いる という 桂子 が 、 社交 喫茶 に
^
勤め だし た という の も 気 に かかる 。
慣れ出す
(慣れる.出す)
延べ語数:
1
0068
,343,6: 彼女 が 折角 、 勤め に
^
慣れ だし た ところ に とびこん で き た 私 は 重々 、 悪い が 、 なん に し て も 仕事 が でき なけれ ば 仕方 が ない から 、 その 妻子 の 問題 と 、 薬 の 中毒 が 解決 する まで 、 また 桂子 と 別れ 、 姉 の もと に 行っ て いよ う と 思う 。
化け出す
(化ける.出す)
延べ語数:
1
0061
,218,7: すべて の 文章 が 、 読み やすく
^
化け だし た 。
廃れ出す
(廃れる.出す)
延べ語数:
1
0061
,137,34: それ まで は 一 冊 ずつ 書き写す しか なかっ た もの が 、 活版 印刷 の 技術 が 生まれ 、 本 の 大量 生産 が 可能 に なっ た ところ で 、 羊皮紙 は
^
廃れ だす 。
透かし込む
(透かす.込む)
延べ語数:
1
0060
,4663,5: 骨 の 奥 まで
^
透かし 込ん で くる よう な 浜田 俊三 の 視線 に 、 西 は もう一度 絞り出す よう に 喉 を 鳴らし た 。
混ざり込む
(混ざる.込む)
延べ語数:
1
0060
,1850,28: 自分 の 精神 が 少し ずつ 溶け 出し て ゆき 、 特 講 に 参加 し て いる 人 全体 の 集合 的 な 意識 の 中 に
^
混ざり 込ん で しまう 。
彷徨き出す
(彷徨く.出す)
延べ語数:
1
0053
,2525,24: 木屋 町 の 方 へ 姿 を 消し て い た 男 は 、 いつの間にか また 現われ て 、 キャバレー の 前 を
^
うろつき 出し た 。
訴え出す
(訴える.出す)
延べ語数:
1
0035
,51,16: ところが 、 一代 は 退院 後 二月 ばかり たつ と こんど は 下腹 の 激痛 を
^
訴え 出し た 。
怠け出す
(怠ける.出す)
延べ語数:
1
0034
,201,15: が 、 とにかく 、 その こと が あっ て から 、 私 は 奉公 を
^
怠け だし た 。
打ち掛かり打ち下ろす
(打つ.掛かる.打つ.下ろす)
延べ語数:
1
0697
,156,9: この 流儀 は 間 を はかっ て 突如
^
打ち かかり 打ち おろす 一手 に つきる よう で ある が 、 その 訓 錬 は ゴルフ の 訓 錬 に よく 似 て いる 。
見付け出す
(見る.付ける.出す)
延べ語数:
1
0890
,355,4: 何 か 事 を
^
見 附け だそ う と し て だ 。
返り掛け出す
(返る.掛ける.出す)
延べ語数:
1
0457
,11,38: 裏 は 、 人力車 一 台 やっと 通る 細道 が 曲りくねっ て 、 真田 男爵 の こわい 竹 藪 、 藤堂 伯爵 の 樫 の 木 森 が 、 昼間 でも 私 に 後 を 振 返り 振
^
返り かけ 出さ せ た 。
続き溶け込む
(続く.溶ける.込む)
延べ語数:
1
0141
,10411,30: 公使館 の 庭 を かこむ 五月 の 新緑 の 色 が 寂び た 石 の 塀 を こし て 一層 こまやか に 深く 隣り の 植物 園 の 緑 に
^
つづき 溶け こん で いる 。
剃り下げる
(剃る.下げる)
延べ語数:
1
1148
,24,15: わけても その コール マン 髭 は 特色 的 で 、 髭 の 上 半分 を
^
剃り 下げ た 青々 と し た 笹縁 が 、 或 人 は 気 障 だ と 言い まし た が 、 浮気 な 若い 女 達 に は 、 たまらない 魅力 で あっ た らしい の です 。
解き下げる
(解く.下げる)
延べ語数:
1
1147
,146,31: 奥 座敷 の 床の間 に 、 大 座布団 を 三 枚 重ね て 座っ た お 竹 は 、 お 杉 の 遺し た 白無垢 に 輪袈裟 を 掛け 、
^
解き 下げ た 髪 、 水晶 の 念珠 を 掛け て 、 両手 を 高々 と 合わせ た 姿 は 、 全く 生身 の 大日如来 とも 、 弁天 様 と も 言い たい 姿 でし た 。
鋳上げる
(鋳る.上げる)
延べ語数:
1
1145
,97,6: 四 十 前後 の 鋼鉄 で
^
鋳 上げ た よう な 精悍 な 感じ の する 男 で 、 むぜんの 唇 を 拭き ながら 、 張り切っ た 調子 で 始め ます 。
捩り上げる
(捩る.上げる)
延べ語数:
1
1116
,238,64: 愛くるしい 眼 を じい ッ と 見詰め て いる と 、 いつか それ が 赤ン坊 で なく ほん もの の 妾 の 顔 に 見え たり し て 、 この 眼 で 夫 を 惑わ せ た か 、 蕾 の よう な 赤い 唇 を 見る と 、 夫 の 心 を 吸い寄せ た 憎い 唇 —— と 、 思わず 口 尻 を
^
捻り 上げ て 泣かせ たり し まし た 」 と 云っ て 、 彼女 は 虚 の よう な 声 で 笑っ た 。
押し上がる
(押す.上がる)
延べ語数:
1
1115
,248,11: 持 彦 は 一瞬 の うち に 倉 の 階上 に
^
おし あがっ た 。
惹き入れる
(惹く.入れる)
延べ語数:
1
1113
,98,6: 彼女 は 益々 驚き に
^
惹き 入れ られ 、 手 に つめたい 汗 を 感じ た 。
引き込める
(引く.込める)
延べ語数:
1
1112
,195,5: 貝 は おとなしく 手 を
^
引き こめる と 、 こんど は 肩 を いだこ う と し 、 それ も 、 すて によって はずみ が 食わせ られ た 。
吊り下がる
(吊る.下がる)
延べ語数:
1
1107
,21,22: しかし 寅彦 を 愛する 人 たち に は 、 この 蠅 除け 玉 が 一つ 、 昔 の まま に 天井 から
^
吊り 下がっ て 居れ ば 、 それで すべて が 残存 し て いる の で ある 。
移し入れる
(移す.入れる)
延べ語数:
1
1076
,538,22: 是 など も おそらくは 島 の 外 で 、 すでに 出来 上っ て い た 一つ の 説話 を 、 新た に
^
移し 入れ た 証拠 で あっ た 。
ない上げる
(なう.上げる)
延べ語数:
1
1075
,473,22: どう し たら よかろ う か と 思案 投首 を し て いる の を 見 て 、 繩 を 千 束
^
ない あげ て から 、 それ を そっくり 焼い て 灰 に し て 、 献上 すれ ば よい じゃ ない か と 、 注意 し て くれ た の が その 父 で あっ た 。
彫り入れる
(彫る.入れる)
延べ語数:
1
1074
,1789,29: それから まだ ある の は 、 この 日月 の お 形 の 下 に 、 一方 に は 鶺鴒 という 小鳥 、 他 の 一方 に は 鶏 が
^
彫り 入れ て ある こと で 、 説明 が ない と これ だけ は よく 解ら ない 。
刻み入れる
(刻む.入れる)
延べ語数:
1
1074
,1727,4: 年号 と 月日 を
^
刻み 入れ た の も この 頃 は 少なく ない 。
頼み入れる
(頼む.入れる)
延べ語数:
1
1073
,7259,4: かねて お 味方 を
^
頼み 入れ て ある 田原 藤太 秀 郷 どの に 、 急 を お告げ し て 、 援軍 を 仰が ね ば なら ぬ 」
送り入れる
(送る.入れる)
延べ語数:
1
1073
,5872,19: ちょうど 、 年 暮 の 三 十 日 に は 、 炭 倉 へ 千 俵 の 炭 を
^
送り 入れ ます から 、 その 時 、 馬子 や 百姓 の 中 に 交じっ て 、 柵 の 内 へ 筑波 の 兵 を お 入れ に なれ ば 、 内 と 外 と の 両 攻め に 会わ せ て 、 難なく 、 ぶち 破る こと が でき ましょ う 」
隠し入れる
(隠す.入れる)
延べ語数:
1
1073
,4241,43: その 第一線 から 戻っ て 来 た 物見 の 騎馬 たち は 、 あちこち の 味方 へ こう 呶 鳴り ながら 、 部落 の 中 の 一番 大きな 家 の 前 へ 来 て 、 土塀 の 中 へ 、 馬 を
^
かくし 入れ た 。
貪り入れる
(貪る.入れる)
延べ語数:
1
1073
,3420,14: 薄く 巻き 上がっ て いる 腹の中 へ 、 い つ 鶏 や 兎 を
^
貪り 入れよ う と する か 知れ た もの で は ない 。
詠み入れる
(詠む.入れる)
延べ語数:
1
1073
,1699,5: 「 鳥飼 の 地名 を
^
詠み 入れ て 、 一 首 詠め 」
射落とす
(射る.落とす)
延べ語数:
1
1073
,1381,26: 忠平 は 、 かねてから 、 藍子 の 容姿 に 、 食指 を うごかし て い た ので 、 さまざま な 手だて を つくし て 、
^
射 落そ う と 試み た が 、 藍子 は 、 うるさく 思っ た か 、 かえって 、 紀貫之 の 甥 で 、 紀 史 岑 という 、 いとも 貧しい 一 朝臣 の 家 へ 、 再嫁 を 約し て しまっ た 。
眠り落ちる
(眠る.落ちる)
延べ語数:
1
1072
,7124,38: ( す わ 、 最後 の 時 が 来 た ——) という 空気 が 、 人々 の 跫音 や 、 深夜 の 灯 に も 色めき 出し て 、 江戸 市 中 は 何 も 知ら ず に
^
眠り 落ち て い た 頃 だ が 、 この 南 町奉行 所 の 内 だけ は 、 空前 な 緊張 を 呈し て い た 。
除き下ろす
(除く.下ろす)
延べ語数:
1
1072
,6145,26: 藪 八 は 、 言外 の 意味 を 、 笑顔 に 見せ て 、 二 階 の 窓 から 、 庭 の 離 室 を
^
のぞき 下ろし た 。
奮い落ちる
(奮う.落ちる)
延べ語数:
1
1072
,577,11: 秋 も 末 頃 と なり 、 木々 の 落葉 が
^
ふるい 落ちる と 、 小さな 祠 が 、 小高い 雑木 の 丘 に 、 透い て 見える 。
咽び上げる
(咽ぶ.上げる)
延べ語数:
1
1072
,5684,15: 左右 太 が 、 背 を たたく と 、 義平 太 は なお 、
^
咽び あげ て 、 子ども みたい に 泣き 出し た 。
狩り上げる
(狩る.上げる)
延べ語数:
1
1072
,5118,19: それ に は どうしても 、 現実 の 罪悪 の 府 から 大罪 小 罪 の 人間 ども を
^
狩り あげる より も 、 まず 、 罪悪 の 苗床 から その 素因 を のぞい て ゆか なけれ ば —— と 考え られ 、 その ため に は 、 市政 、 わけて 社会 政策 に 、 心 を くだか ず に い られ ない 。
縮み上がる
(縮む.上がる)
延べ語数:
1
1072
,3198,24: 「 それ に ひきかえ 、 北町 奉行 の 中山 出雲 守 様 は 、 いよいよ 凄腕 を 揮っ て 、 江戸 の 悪党 を
^
ちぢみ 上がら せ て いる 」
焚き込める
(焚く.込める)
延べ語数:
1
1072
,163,21: 吉保 は 、 一門 一族 を あげ て これ を 迎え 、 歓楽 つき て 、 秘 室 、 伽羅 を
^
焚き こめ た 屏 裡 に は 、 自分 の 妻妾 で も 、 家中 の みめよき 処女 で も 、 綱吉 の 伽 に 供する の を 否ま なかっ た と さえ いわ れる 。
祈り上げる
(祈る.上げる)
延べ語数:
1
1044
,42,2: 御 自愛
^
いのり 上げ ます 。
推し上げる
(推す.上げる)
延べ語数:
1
1041
,582,112: 五 一 年 、 ナット ・ キング ・ コール の 『 トゥー・ヤング 』 は 、 恋 を する ため に 年齢 が まだ 充分 で は ない という こと など ある もの か 、 大人 たち よ 、 いま に み て いろ 、 という 内容 の 歌詞 が はっきり 意味 を もっ て い て 、 これ を 支持 し て ヒット ・ パレード の 第 一 位 に し た 人 たち も い た し 、 チャック ・ ベリー の 『 メイベリーン 』 を 、 リズム ・ アンド ・ ブルース 、 カントリー ・ アンド ・ ウエスタン 、 ポップ 、 の 三つ の チャート で すべて 第 一 位 に
^
推し あげ た 人 たち も い た 。
巻き入れる
(巻く.入れる)
延べ語数:
1
1037
,1299,6: 更に 学生 風 な 雰囲気 に
^
巻き 入れ られ て は なら ない から で ある 。
伝い落ちる
(伝う.落ちる)
延べ語数:
1
1036
,430,12: 見る と 、 素子 の 顔 に 一筋 の 涙 が
^
伝い 落ち て いる 。
括り上げる
(括る.上げる)
延べ語数:
1
1035
,85,14: おまけ に 監房 に 帰さ れ た 時 は 革 手錠 で 後手 に
^
くくり あげ られ て い た 。
塞き入れる
(塞く.入れる)
延べ語数:
1
1000
,1358,110: 崖 の 高 さ は 七 八 尺 も ある で あろ う か 、 急 な 断崖 で は なく て 、 なだらか な 勾配 の ところ ぐに 形 の 面白い 石 を 配置 し 、 落ち て 来る 水 が それら の 間 を 屈曲 し つ ゝ 白 泡立っ て 流れる よう に 作ら れ て い 、 崖 の 上 から は 楓 と 松 が 参差 と 枝 を さし かわし ながら 滝 の 面 へ 蔽い かぶさっ て いる の で ある が 、 蓋し 此 の 滝 は 、 さっき の 音羽川 の 水 を 導い て 来 て 、 こ ゝ へ
^
堰き 入れ た の で あろ う 。
探り上げる
(探る.上げる)
延べ語数:
1
0993
,455,1: (
^
さぐり 上げ て 来る よう な 妙 な のど 声 を 出す )
建ち上がる
(建つ.上がる)
延べ語数:
1
0993
,3060,38: それ や これ や 、 金吾 の 家 に も 嬉しい こと の 一つ や 二つ は その間 も あり やし て ね … … これ は その 一つ で 、 現在 の 金吾 の あの 家 が
^
建ち あがっ た 年 の こと を 、 俺 あ はっきり 覚え て い やす 。
走り下りる
(走る.下りる)
延べ語数:
1
0993
,1249,27: —— ゴー と 言う よう な 鈍い 響 に 、 クリッ 、 クリッ と 何 か の 滑車 の 音 、 タタタ と デッキ の タラップ を
^
走り おりる 船員 の 靴音 、 それ に 舷側 に 並ん で ハトバ の 見送り 人 と 別れ を 告げ て いる 十 人 あまり の 船客 の 気配 と 、 その そば を 通り過ぎ て 行く 船客 や ボーイ の 足音 、 港内 を 走る ハシケ の ホイッスル の 響き など 。
滑り落とす
(滑る.落とす)
延べ語数:
1
0988
,1341,40: 今 ごろ から 寄り道 を し て い たり する と 、 全 體 が 無 際限 に 長く な つ て しまう 上 に 、 自分 が 最初 語 ろうと 思 つた 事 がら を 指 の 間 から
^
すべり 落し て しまう か も わから ない 。
拾い入れる
(拾う.入れる)
延べ語数:
1
0983
,639,11: ( と これ も ゴム 長 を ひっかけ て カゴ に
^
拾い 入れ て 、 又 歩き だす )
込み上がる
(込む.上がる)
延べ語数:
1
0960
,58,43: 日程 に のぼ さ れ つつ ある 敗戦 日本 の 農業 革命 の 形態 と 本質 を 彼ら は 凝視 し て いる の で あり 、 それ をめぐって あらゆる 「 問題 」 が おどろく ばかり 旺盛 な 知識欲 を 刺激 し つつ
^
こみ あがっ て くる の が 聞こえる 。
弾き落とす
(弾く.落とす)
延べ語数:
1
0959
,137,6: 親指 の 爪先 から 、
^
弾き 落す よう に し て 、 き ー ん と 畳 の 上 へ 投げ出し た 二分 金 が 一 枚 、 擦れ た 縁 の 間 へ 、 将棋 の 駒 の よう に 突 立っ た 。
描き込める
(描く.込める)
延べ語数:
1
0953
,11,66: 刑 台 に 据え られ た 花世 が 着 て いる 浮線 織 の 赤色 唐衣 は 、 最後 の 日 の ため に わざわざ 織ら せ た もの だ と いわ れる が 、 舞い たつ よう な 色目 の なか に も 、 十 六 歳 の 気の毒 な 少女 の 心 の 乱れ が 、 迫る よう な 実感 で まざまざ と
^
描き こめ られ て いる 。
叫び上げる
(叫ぶ.上げる)
延べ語数:
1
0948
,627,14: 甲走っ た 声 で 大池 の 細君 が 広間 から 二 階 へ
^
叫び あげ た 。
絡み上がる
(絡む.上がる)
延べ語数:
1
0947
,3615,18: 芝生 の 中 の 小径 に 沿っ て 、 唐草 模様 の 鉄骨 の アーチ が 立ち 、
^
からみ あがっ た 薔薇 の 蔓 が 枯れ 残っ て い た 。
吹き落とす
(吹く.落とす)
延べ語数:
1
0947
,2873,15: 越中島 の 白い 煙突 、 黒い 煙突 から たちのぼる 煙 が 、 空 から
^
吹き 落さ れ 、 黒い 靄 の よう に 掘割 の 水 の うえ を 這っ て いる 。
笑い上げる
(笑う.上げる)
延べ語数:
1
0947
,2544,8: と 遠慮 の ない 高調子 で 、
^
笑い あげ た 。
入り込める
(入る.込める)
延べ語数:
1
0947
,1945,16: もっとも 、 そう でも し なけれ ば 、 他人 の 家 へ 、 そう 、 しげしげと
^
入り こめる もの で は ない から 」
打ち上がる
(打つ.上がる)
延べ語数:
1
0945
,68,17: 東側 の 入江 の 岸 に 、 潮 の 流れ が 運ん で き た 浮木 が
^
打ち あがっ て くる 。
放り落とす
(放る.落とす)
延べ語数:
1
0918
,507,80: 万葉 の 「 さやけ さ 」 という 美 の す がた で も 、 藤原 朝 の 「 わび 」 という 美 の す がた で も 、 中世 の 「 すき 」 という 美 の す がた で も 、 町人 文化 の 「 いき 」 という 美 の す がた で も 、 その すべて が 、 無理 な もの 、 無駄 な 力ん だ もの 、 醜い 重い もの を 、 ほんとう の もの から さらさら と
^
ほうり 落し て 、 自然 さながら なる もの 、 鍛錬 を 貫い て の 裸 の もの に なっ て いく こと の 美し さ において みな 一つ な の で ある 。
踏み上げる
(踏む.上げる)
延べ語数:
1
0825
,207,21: グッ と そ ッ くり かえっ たり 、 前かがみ に なっ て タテガミ を ふっ たり し ながら 、 片足 を
^
踏み あげ て 、 太鼓 を うつ 。
吐き上げる
(吐く.上げる)
延べ語数:
1
0814
,30,53: 私 の は 、 歯 ミ ガキ 粉 の シゲキ じゃ なく て 、 大口 を あけ て 歯 を みがく と 、 その 顔面 の 運動 が 、 鼻汁 が 胃 へ 自然 に 落ち て 行く 道 を ひらく 、 そして 鼻汁 が 落ちよ う と する と 、 猛然 として
^
吐き あげ て しまう の で ある 。
斬り下げる
(斬る.下げる)
延べ語数:
1
0808
,385,7: 木 を 斬る 斧 に も 、
^
斬り 下げる 要領 は ある し 、 斧 の 先 に こもる 力 と 、 それ を 按配 し て ふり 下す 握り に かかる 力 と の 釣合い 。
沈み落ちる
(沈む.落ちる)
延べ語数:
1
0806
,152,10: 胸 の 息 を ぬい て 自然 に 水底 へ
^
沈み 落ちる 時 に は 、 先ず 足 の 方 から 下 へ 落ち て 行く もの だ 。
閃き上がる
(閃く.上がる)
延べ語数:
1
0785
,242,24: 各々 が 一つ ずつ の かた た まり と なっ て 、 互に 敵 音 を 打ち消そ う と 、 もみあい 、 くみあい 、
^
ひらめき あがる 。
打ち込める
(打つ.込める)
延べ語数:
1
0771
,828,8: その 隙 が なく ッ ちゃ 小柄 を
^
ぶち こめる もの です か 」
突き上がる
(突く.上がる)
延べ語数:
1
0756
,1,28: すべて 、 すぐれ た 文学 は 人間 を トコトン まで 突きつめ て いく もの だ から 、 犯罪 、 それから 、 戦争 、 という 大きな 崖 に
^
突き あがっ て しまう 。
降り下げる
(降る.下げる)
延べ語数:
1
0682
,536,25: 河 を 渡っ て 斬り かかっ た が 、 敵 方 に 斬り 負け 、 道三 は 道 塵 を 斬り すて て 、 血刀
^
ふり さげ て 床几 に 腰かけ 、 ホロ を ゆすっ て 笑っ た 。
巻き落とす
(巻く.落とす)
延べ語数:
1
0681
,25,28: 受け手 の 方 は 体 を ひらい て 斬り 返す か 、 退い て かわし て 斬る か 、 もしくは 進ん で ツバ 元 で 受け て
^
巻き 落し て 斬り 返す か 、 いずれ か で 、 攻め て も 受け て も 、 どっち に し て も 一撃 で きめよ う という 剣法 だ 。
毟り上げる
(毟る.上げる)
延べ語数:
1
0651
,349,28: ソプラノ 嬢 は ハヤテ の 如く 襲い か ゝ って 、 千鳥 波 の 鼻 、 口 、 ホッペタ の あたり を つかん で 、 肉 を
^
むしり あげる 。
運び下ろす
(運ぶ.下ろす)
延べ語数:
1
0618
,685,11: バケモノ は 山上 の 長者 の 邸 の 門前 から
^
運び 降ろさ れ て 、 山の下 の 池 の フチ の 三ツ又 の にわか 造り の ホコラ の 中 に 鎮座 し た 。
歌い上げる
(歌う.上げる)
延べ語数:
1
0617
,3344,26: 感傷 的 な 気分 は あっ て も 、 読ん で み て 、 それ が すこしも 瑕 に は なら ない 、 好い 歌 として
^
歌い あげ られる 。
釣り落とす
(釣る.落とす)
延べ語数:
1
0617
,2453,14: とんぼ 釣 と いっ て も 、 これ は 計略 で 、 あながち に
^
釣り 落す の で ある 。
雇い上げる
(雇う.上げる)
延べ語数:
1
0617
,2306,28: 姉 は 相当 な 官吏 の 女 で ある と いう ので 、 勧め られ て 編物 も 少し は 出品 し た が 、 要するに 売子 に
^
雇い 上げ られ た の で ある 。
伐り下ろす
(伐る.下ろす)
延べ語数:
1
0617
,1045,0:
^
伐り おろし た 樫 の 枝 を 鉈 で こなし て 薪 に 束ねる 。
祓い落とす
(祓う.落とす)
延べ語数:
1
0586
,210,23: そして 祈祷 を し て 貰っ た ところが 、 美春 は 蛭 の 本体 を 現 わし た そう で 、 それ を
^
祓い 落し て もらっ て から 、 彼女 の 夜 の 悩み は 遠のい た らしい 。
買い上げる
(買う.上げる)
延べ語数:
1
0541
,259,15: 私 の 僅か な 田 が 、 不在 地主 とか で 、 こんど 政府 に
^
買い あげ られ て 、 小作 人 の 手 に 渡っ て しまい ます 。
折り上げる
(折る.上げる)
延べ語数:
1
0540
,431,6: 私 は ズボン の 裾 を
^
折り 上げ て 、 靴下 の 上 に 古 足袋 を はき 、 秋子 は スカート の 裾 を 気 に し ながら 、 ストッキング の 上 に 古 足袋 を はき 、 どちら も 草履 を 紐 で ゆわえ て いる 。
降り落ちる
(降る.落ちる)
延べ語数:
1
0466
,96,36: 大抵 一昼夜 経て ば 天候 は 変る のに 、 その 雨 は 三 十 日 に なっ て も やま ず 、 一 日 同じ ひど さ 、 同じ 沛然 さ で 、 天 から
^
降り 落ち た 。
繰り入れる
(繰る.入れる)
延べ語数:
1
0365
,1,23: 女学校 という ところ は 、 中学校 と さえ もち が って 、 いかにも 只 少女 時代 という 大ざっぱ な 思い出 の 中 に
^
くり 入れ られ て しまう よう な 気 が する 。
繰り下げる
(繰る.下げる)
延べ語数:
1
0323
,16,40: その 上 学童 の 知能 は 低下 し た から と 、 文部省 は この 新 学期 に 、 四 学年 用 の もの を のぞい て 数学 の 教科書 『 さん すう 』 の 内容 を 一 学年 ずつ
^
くり 下げ た もの に し て 与え た 。
織り込める
(織る.込める)
延べ語数:
1
0246
,59,18: 世界 を つなぐ 花 の 輪 に 、 私 たち 婦人 の あつい 思い と 実行 と を
^
織り こめ て こそ 、 それ は 真実 に 命 ある 花 の 輪 と なる の だ と 信じ ます 。
拭き入れる
(拭く.入れる)
延べ語数:
1
0160
,83,12: なに か 新しい もの を 啓示 し て 、 新しい 情熱 を
^
ふき 入れ て くれ 。
使み込める
(使む.込める)
延べ語数:
1
0142
,1086,11: その 味 は 、 雨 の 滴 も ころがり 落ち て
^
しみ こめ ない 漆 ぬり の 風貌 全体 と 、 一致 し て い た 。
折り落とす
(折る.落とす)
延べ語数:
1
0141
,6585,18: その 衝撃 が 深く 大きく て 、 その ため に これ まで の 自分 の 半生 が ぽっきり
^
折り 落さ れ た と 感じ て いる の は 、 伸子 で あっ て 素子 で は なかっ た 。
包み上げる
(包む.上げる)
延べ語数:
1
0141
,19128,10: カール し た 髪 を 俄 に 赤い プラトーク で
^
包み あげ て 、 カルタ だの コニャック の 瓶 だ の を いそい で とりかたづけ て いる その 妻 など が 、 新しい 哄笑 の テーマ と なっ て いる ほか に 、 鰐 の 頁 に 、 テカテカ 光る 長靴 を はい た 富農 が 登場 し て 来 た 。
去り下げる
(去る.下げる)
延べ語数:
1
0141
,17923,7: なか に 、 黒い ボヘミヤン・ネクタイ を ふっ
^
さり 下げ た 長髪 の 男 さえ 混 っ た 。
載り入れる
(載る.入れる)
延べ語数:
1
0141
,10157,36: なるほど 暫く する と 、 伸子 たち の 馬車 は 、 その 馬車 の いかにも 駅前 の 客 待ち らしい うすぎたな さ が 周囲 から 目立つ よう に 堂々 と し た 住宅 街 に
^
のり 入れ た 。
追い下ろす
(追う.下ろす)
延べ語数:
1
0138
,222,17: 三 時間 ばかり し て ケイ 紙 は 白い まんま 、 自分 は 留置 場 へ
^
追い 下ろさ れ た 。
解き上げる
(解く.上げる)
延べ語数:
1
0112
,194,0:
^
とき あげ た 髪 を うし ろ に さげ て ふりかえっ た 時 H は いつも する ね しな の お祈り を し て 居 た 。
斬り下ろす
(斬る.下ろす)
延べ語数:
1
0103
,129,11: と 西条 様 は わたし の 背 を 目がけ 、
^
斬り おろし まし た 。
啜り上げる
(啜る.上げる)
延べ語数:
1
0083
,346,2: 水洟 を
^
啜り あげ ながら 、 なおも 来る 夜 来る 夜 を 頑張り 続け た 。
抱き下ろす
(抱く.下ろす)
延べ語数:
1
0082
,1478,28: X 号 は 、 大 よろこび で 、 スイッチ を ひらく と 、 電撃 台 に とびつい て 、 生 を 得 た 女体 人造 人間 を
^
抱き おろし た 。
降り落とす
(降る.落とす)
延べ語数:
1
0082
,1420,4: 博士 は それ を
^
ふり 落とそ う と 、 しきりに 頭 を 振っ た が 、 それ は 空しい 努力 で あっ た 。
弾き上げる
(弾く.上げる)
延べ語数:
1
0081
,573,10: それ を 彼 は 指先 で ち ー ん と
^
はじき あげ た 。
巻き下ろす
(巻く.下ろす)
延べ語数:
1
0081
,3018,2: 帆 は
^
まき おろさ れ て いる が 、 すでに ぼろぼろ に なっ て 、 使いもの に は なら ない だろ う 」
吹き入れる
(吹く.入れる)
延べ語数:
1
0078
,306,20: そして 小さな 笈 を 使っ て 隙間 から 部屋 の 中 へ 何 か 霧 の よう な もの を
^
吹き 入れ た 。
釣り下げる
(釣る.下げる)
延べ語数:
1
0075
,197,8: 「 とにかく こうして 代理 心臓 を 首 から
^
釣り 下げ て い た ん で は 、 恰好 が 悪く て あの 娘 の 前 に も 出 られ ませ ん し ねえ 」
書き上がる
(書く.上がる)
延べ語数:
1
0062
,646,2: しかし いったん
^
書き 上がっ た 文章 を 見直し 、 前後 を 入れ替え たり 字句 を 訂正 し たり といった 推考 の 段階 で は 、 手書き が 生きる 。
打ち上げる
(打つ.上げる)
延べ語数:
1
0062
,1344,17: 一方 、 ワークステーション の 世界 を 拡大 し て コンピューター の 全 領域 を 制圧 する と
^
ぶち 上げる サン ・ マイクロ システムズ は 、 これ は もう 格闘技 の ジャンル を 越え て 「 誰 と で も やっ て やる 」 と 吼える アントニオ 猪木 以外 の 何 物 で も ない 。
張り込める
(張る.込める)
延べ語数:
1
0060
,9455,15: さらに マック ペイント で 描い た 絵 を マック ライト の 文章 に 簡単 に
^
貼り 込める といった データ の 切り貼り の 機能 も 、 操作 環境 を 基本 ソフト に 持た せ た こと によって 提供 さ れ て い た 。
差し込める
(差す.込める)
延べ語数:
1
0060
,6187,18: 確か に アップル Ⅱ を はじめ PC — 8 8 0 1 も 簡単 に ボード を
^
差し 込める よう スロット を 本体 に 内蔵 し て おり 、 IBM の PC も この 流儀 を 踏襲 し て は い た 。
刻み上げる
(刻む.上げる)
延べ語数:
1
0060
,6052,16: 指先 で 一つ 一つ 確かめ ながら 、 小さい けれど 複雑 な 彫り物 を 、 手早く 一気に
^
刻み 上げる よう な 仕事 だっ た 。
思い入れる
(思う.入れる)
延べ語数:
1
0060
,199,44: この 国 は これ で いい の か と 焦れる 気持ち ばかり が 強かっ た 中 で 、 一 九 六 〇 年代 に 出合っ た 歌 と 一 九 七 〇 年代 に 生まれ た パーソナル コンピューター に は 、 素直 に
^
思い 入れる こと が でき た 。
奪い上げる
(奪う.上げる)
延べ語数:
1
0043
,233,9: どんな 悲哀 も 倦怠 も 私 から 煙草 を
^
奪い 上げる こと は 出来 なかっ た の だ 。
選び上げる
(選ぶ.上げる)
延べ語数:
1
0025
,46,41: つまり 私 は その ひと が 、 生れ が いい とか 、 美人 だ とか 、 しだいに 落ちぶれ て 可哀そう だ とか 、 そんな 謂わ ば ロオマンチック な 条件 に 依っ て 、 れい の 「 唯一 の ひと 」 として
^
択び 挙げ て い た わけ で は 無かっ た 。
剃り落とす
(剃る.落とす)
延べ語数:
1
0016
,155,32: 僕 はね 、 軍隊 で 、 あんまり 殴ら れる ので 、 こっち も 狂人 の 真似 を してやれ と 思っ て 、 工夫 し て 、 両方 の 眉 を 綺麗 に
^
剃り 落し て 上官 の 前 に 立っ て み た 事 さえ あり まし た 。
聞き取り下す
(聞く.取る.下す)
延べ語数:
1
1073
,5715,9: ま 、 仔細 は 、 経 基 から お
^
聞き とり 下さ れ い 」
成り隠し込む
(成る.隠す.込む)
延べ語数:
1
0794
,362,23: むろん これ に は 紐 が つけ て あっ て 、 あと で たぐり よせ て ポケット へ なり ボックス の 中 へ
^
なり 隠し こむ の です 。
取り見出す
(取る.見る.出す)
延べ語数:
1
0780
,527,10: 自分 の 一 個 の 大事 に 逆上 し て
^
取り み だし て い た の だ 。
取り鋳出す
(取る.鋳る.出す)
延べ語数:
1
0759
,4861,8: 「 さて 、 鉛筆 の 代り に 、
^
とり い だし ます 品物 は 、 ハッハ 」
喘ぎ喘ぎ上る
(喘ぐ.喘ぐ.上る)
延べ語数:
1
0613
,641,7: 年寄り 夫婦 が 手 を つない で
^
喘ぎ 喘ぎ 登っ て ゆく 。
湧き鋳出る
(湧く.鋳る.出る)
延べ語数:
1
0170
,99,10: そして 同時に 、 モナ・リザ は 、 自分 の なか に
^
湧き い で た 新しい 人生 の 感覚 について 、 それ が 、 どういう 種類 の もの で ある か という こと は 、 自分 に対して 明瞭 に し て い なかっ た と 思わ れる 。
拾い拾い上る
(拾う.拾う.上る)
延べ語数:
1
0098
,2186,2: 焚木 を
^
拾い 拾い 登る と 一 歩 ごと に 、 平野 は 眼 の 下 に 稀 に 見る 美しい 全貌 を 顕し て 来る 。
立ち鋳出る
(立つ.鋳る.出る)
延べ語数:
1
0080
,1307,28: 助手 たち は 、 左右 へ ぱっと 、 花 が 飛ぶ よう に わかれる と 、 三角 軒 狐 馬 師 が しずしず と 舞台 の 中央 に
^
立ち い で て 、 口上 を のべる 。
忍び出す
(忍ぶ.出す)
延べ語数:
1
1183
,135,19: それから 女 の 下着 は 窓 の 外 へ 投げ 、 女 の ド テラ を 着こ ん で
^
忍び 出す 。
ばり出る
(ばる.出る)
延べ語数:
1
1177
,1372,17: 「 ありゃ よう 、 大きい 声 で いえ ねっ けど 、 ああ みえ て ひで え 慾
^
ばり でよ う 、 儲け が いいっ せ ば どこ へ だって 飛ん で 行く よ 。
付き上る
(付く.上る)
延べ語数:
1
1174
,647,2: やがて
^
つき 上っ た 餅 が 縁側 に 運ば れ て 来る 。
打ち上る
(打つ.上る)
延べ語数:
1
1152
,228,9: 失踪 し た 令嬢 奈々子 の 、 少し
^
打ち 上っ た 、 貴族 的 な 上品 さ に 比べ て 、 美保子 の 美し さ は 庶民 的 で 、 そして 清潔 で さえ あり まし た 。
吸い入る
(吸う.入る)
延べ語数:
1
1150
,138,6: 幸子 と 馬 吉 は
^
吸い 入る よう に 聴い て おり ます 。
刈り出す
(刈る.出す)
延べ語数:
1
1142
,47,14: 早速 三 文字 紋 弥 を 呼ん で 、 もう一度 領内 の 美人 を
^
刈り 出す よう に 申し付け まし た 。
炊き上る
(炊く.上る)
延べ語数:
1
1132
,20,5: 盧 生 が 飯 の
^
炊き 上る まで に 五 十 年 の 夢 を 見 た という の も 、 決して 作り事 と ばかり は 申さ れ ませ ん 。
有り出す
(有る.出す)
延べ語数:
1
1121
,26,20: しかし 、 彼 の 言葉 を ほんと と すれ ば 、 先生 に は いろいろ な 面 が お
^
あり だそ う です から 、 お 書斎 で の 御 生活 は あるいは あの 円満 な 社交 と は きり 離さ れ て おら れる の かも 知れ ませ ん 。
置き下す
(置く.下す)
延べ語数:
1
1115
,272,8: 持 彦 さま 、 しかと 手 を おにぎり
^
置き くださ れ ませ 。
渡り出る
(渡る.出る)
延べ語数:
1
1114
,48,6: 「 こ たび 初めて の 庭
^
わたり で ない こと を 今 から 考える と 、 覚え が あり ます 。
消し出す
(消す.出す)
延べ語数:
1
1114
,442,10: 村人 ら は 自分 の 放け た 火 を
^
消し 出し た が 、 生憎 の 追風 に は もう 手 の 尽し よう も なく 拡がっ た 火の手 は 、 四方 から 暗い 煙 と 、 粉 を 吹く 火の手 に かわり 、 墨汁 の よう な 一 面 の 煙 は もう 行く ところ まで 燃え 拡がら なけれ ば 、 おさまら ない ふう だっ た 。
潜り入る
(潜る.入る)
延べ語数:
1
1076
,581,42: 替り の 品 を 作っ て 返し て も 、 相手 は 怒っ て 受け取ら ず 、 是非 とも 元 の 物 を と 責め は たる ので 、 已 むなく 舟 に 乗っ て 同じ 場所 に 来 て 水中 に
^
潜り 入る と 、 いつの間にか 根 の 島 に 来 て しまっ た 。
葺き出る
(葺く.出る)
延べ語数:
1
1075
,882,5: 屋根 の 形 も 四方
^
葺き で なく 、 切妻 と 称し て 前後 は 壁 に なっ た もの が 多い 。
葺き込む
(葺く.込む)
延べ語数:
1
1075
,878,16: 石川 県 の 東部 を 汽車 で 通る と 、 笹 の 葉 を たくさん
^
葺き こん だ くず 屋 が 大分 ある 。
計り出す
(計る.出す)
延べ語数:
1
1074
,1945,12: この 女 が 布 を 機 から 卸し て 物 差 で
^
測り 出す と 、 何 尺 取っ て も その 跡 が まだ 残っ て いる 。
追い下す
(追う.下す)
延べ語数:
1
1074
,1288,9: あるいは 兄妹 の 二 人 が 天 から
^
追い 下さ れ て 、 島の内 を さまよう 内 に 、 妹 は ある 農民 に 嫁 し て 三子 を 設け た 。
引き出る
(引く.出る)
延べ語数:
1
1073
,4649,19: 貞 盛 は 、 意識 的 に 、 彼 が 、 将門 を どう 考え て いる か 、
^
ひき 出 そう と 試み た 。
煙り出す
(煙る.出す)
延べ語数:
1
1073
,4281,22: やがて 土 旋風 の 運ん で 来 た 人声 やら 馬蹄 の 音 が 、 欅 林 の 中 に も
^
けむり 出し た 。
訪い下す
(訪う.下す)
延べ語数:
1
1073
,2612,10: せっかく 、 かかる 野末 の あばら屋 へ 、 わざわざ お
^
訪い 下さ れ た もの を 」
漂い出す
(漂う.出す)
延べ語数:
1
1073
,2489,22: 馬 を 乗せ 、 自分 たち も 乗り 、 渡 舟 は 、 岸 を 離れ て 、 河 心 へ
^
漂い 出し た 。
呟き出す
(呟く.出す)
延べ語数:
1
1073
,2192,11: しきりに 、 彼 は 、 自分 へ むかっ て 、
^
呟き 出し た 。
白み出す
(白む.出す)
延べ語数:
1
1072
,7196,9: とこう する 間 に 、 東 の 空 が
^
白み 出す の で は ある まい か 。
漕ぎ出る
(漕ぐ.出る)
延べ語数:
1
1072
,3425,26: 小舟 は 程なく 彼女 たち を 苫 の 下 に かくし て 、 矢 の よう に 、 三叉 の 洲 から 、 大川 へ
^
漕ぎ 出 て 行っ た 。
転び出す
(転ぶ.出す)
延べ語数:
1
1072
,2683,25: 彼 の 本心 は 幼い 者 の 叫喚 に 、 鞭打た れ 、 叩き 出さ れ 、 動 顛 し て 、 その 部屋 から
^
転び 出し た 。
映し込む
(映す.込む)
延べ語数:
1
1072
,2314,15: 朝 の 陽 と 雪 と の 反射 が 、 部屋 い ッ ぱい
^
映し こん だ 。
被り出す
(被る.出す)
延べ語数:
1
1072
,1865,14: 茶めし や の おやじ に 、 銭 を 払い 、 早く も 笠 を
^
かぶり 出し て いる 。
沈み入る
(沈む.入る)
延べ語数:
1
1072
,1781,17: 雨 を 連想 する と 、 主 殿 も 兵 九 郎 も 、 同じ 思い に
^
沈み 入っ た 。
働き出る
(働く.出る)
延べ語数:
1
1072
,1235,6: かれ の 悪 智 も 、
^
働き 出る すき が ない 。
描き込む
(描く.込む)
延べ語数:
1
1040
,2432,15: 一 メートル 四方 ほど の 大き さ の 、 きわめて 詳細 に ディテール の
^
描き こま れ た 地図 だっ た 。
歩き入る
(歩く.入る)
延べ語数:
1
1039
,146,9: 男 の 患者 は 明るい 光線 の 中 に
^
歩き 入っ た が 、 直ぐ 左折 し て 、 階段 を 下り て 行く 。
抱き下す
(抱く.下す)
延べ語数:
1
1038
,98,45: 妻 が 用 を 足し て いる 間 に 、 私 は 私 の 蒲団 を 敷き かえ たり 、 押入 から 破れ 蒲団 を 引きずり出し たり し て 、 妻 の 床 を 敷き 、 ようやく その 上 に 妻 の 体 を
^
抱き 下し た 。
噛み下す
(噛む.下す)
延べ語数:
1
1037
,386,4: 親 鳩 は 一度
^
噛み 下し た 餌 を 吐き出し 、 口移し に 与える 。
炙り出す
(炙る.出す)
延べ語数:
1
1037
,2941,10: 白紙 に 明礬 水 で 書い た 文字 が
^
炙り 出さ れ て 来る よう に 、 昨夜 、 妻 の 言っ た 言葉 が 、 私 の 頭 に 次第に はっきり 蘇っ て 来る 。
言い込む
(言う.込む)
延べ語数:
1
1035
,98,4: 先 の 島流し と
^
いい こん どの 監視 つき と いい 、 父 も よほど 困っ た らしい 。
握り出す
(握る.出す)
延べ語数:
1
1024
,63,48: その 当時 、 新橋 駅 付近 に 、 千成 と 名乗る 嵯峨野 の 料理 職人 が 、 度胸 よく 寿司 屋 稼業 を 始め 、 大衆 を 相手 に し て 、 いつの間にか 職人 十 数 人 を 威勢 よく 顎 で 使っ て 、 三流 寿司 を
^
握り 出し た 。
折り入る
(折る.入る)
延べ語数:
1
1013
,3,43: 一 週間 ばかり 私 が 、 伊香保 の 温泉 へ いっ て いる 間 に 、 六 十 くらい の 下男 風 の 老爺 が 来 て 、 麹 町 の お 邸 から 来 た もの だ が 、 若旦那 様 が
^
折り 入っ て お 眼 に かかり たい と いっ て い られる 。
伝い上る
(伝う.上る)
延べ語数:
1
1013
,2120,3: この 山腹 を
^
伝い 登る こと 約 三 十 町 、 志方 野 を 越え て 、 さらに 次 の 山路 に 入る 。
込み込む
(込む.込む)
延べ語数:
1
1013
,1207,5: あすこ は 狭い 通り に
^
混み 混み と いつも 人 が 雑踏 し て いる ところ です が 、 今 店 へ 入ろう と し た 途端 、 呀 っ !
響き込む
(響く.込む)
延べ語数:
1
1007
,243,34: 人 静か に し て 月 同じく 照らす という ところ に 、 当時 の 漱石 の 人間 に対する 態度 や 、 自ら 到達 しよ う と 努め て い た 理想 など が 、
^
響き 込ん で いる よう に 思わ れる 。
抜き出る
(抜く.出る)
延べ語数:
1
1003
,67,8: 地上 に は 、 葉 の 上 へ
^
ぬき 出 た 蓮 の 花 の ほか に 、 何 も 見え なかっ た 。
漕ぎ下る
(漕ぐ.下る)
延べ語数:
1
1003
,22,3: それ を 少し
^
漕ぎ 下っ て から 、 舟 は 家 と 家 と の 間 の 狭い 運河 へ はいっ て 行っ た 。
畝り出す
(畝る.出す)
延べ語数:
1
1000
,561,49: それ は 北の方 の 着 て いる 衣裳 の 一部 だっ た の で ある が 、 そんな 工合 に 隙間 から わずか に 洩れ て いる 有様 は 、 萬 華 鏡 の よう に きらく し た 眼 ま ぐる しい 色彩 を 持っ た 波 が
^
うねり 出し た よう で も あり 、 非常 に 嵩 の ある 罌粟 か 牡丹 の 花 が 揺ぎ 出 た よう でも あっ た 。
退り出る
(退る.出る)
延べ語数:
1
1000
,183,13: 帰り 途 に 目あて の ある 平中 は 、 自分 も 好い加減 に
^
退り 出 たい の で あっ た が 、 時 平 は 彼 と 差向い に なる と 女 の 噂 を 持ち出す の が お きまり で 、 何 か 最近 に 収穫 は なかっ た か 、 己 の 前 で 隠す に は 及ば ぬ ぞ 、 と 云う よう な 風 に 切り出す ので 、 彼 も 心 で は そわ くし ながら 、 ちょっと 座 を 立つ しお を 失っ て 、 それから 又 ひとしきり 、 親しい 友達 同士 で なけれ ば 交せ ない よう な 秘話 が はずん だ 。
似出る
(似る.出る)
延べ語数:
1
1000
,1301,56: そして 、 自分 の 容貌 が 不幸 に し て 母 に 似 ず 、 父 に 似 て いる こと を 歎 き 、 母 が 逃げ 去っ て から の 父 が 、 母 を 恋し がる ばかり で 自分 を 可愛がっ て くれ なかっ た の は 、 自分 の 顔 が 母親
^
似 で なかっ た から で あろ う 、 と 云い 、 敦 忠 が 時 平 の 死後 も 母 と 一緒 に 暮らし て いる の を 羨み 、 母 は あの めでたい 男 ぶり の 敦 忠 を さぞ いつくしん で いる で あろ う が 、 自分 の よう な 醜い 顔 を し た 子息 は 、 たとい 一緒 に 暮らす こと が 出来 た ところ で 可愛 がっ て は 貰え ない で あろ う 、 母 は 父 を 嫌っ た よう に 、 必ず 自分 を も 嫌っ た で あろ う 、 など ゝ も 云っ て いる の で ある 。
憎み出す
(憎む.出す)
延べ語数:
1
1000
,1058,25: そして 、 滋 幹 まで が その 媒介 に 利用 さ れ て いる こと に 気がつい て から は 、 い よく 讃岐 を
^
憎み 出し た よう で あっ た が 、 滋 幹 が 母 の 館 へ 行け ない よう に なっ た の は 、 或は そんな 関係 から 乳人 が 左様 に 取計らっ た の で も あろ う か 。
回り込む
(回る.込む)
延べ語数:
1
0993
,741,18: 金吾 いやあ 、 あんなふうに 見え ちゃ い ます が 、 登る の は グルグル と 右手 へ
^
廻り こん で やし て 、 第 一 、 ちゃんと 仕度 し て おい でん なら ね えと 、 あぶ のう がす 。
使み入る
(使む.入る)
延べ語数:
1
0993
,4326,2: まるで
^
沁み 入る よう だ わ 。
建ち上る
(建つ.上る)
延べ語数:
1
0993
,3171,27: 壮 六 あ は は 、 今日 は な 、 喜助 頭 梁 が 金吾 の 家 を 建て て くれ て な 、 それ が
^
建ち 上っ た だから その お祝い に こう やっ て みんな で 一杯 飲ん でる ん だ 。
迷い出す
(迷う.出す)
延べ語数:
1
0988
,5537,18: いやいや 、 僕 みたい な 者 は 、 又 、 い つ 、 どんな キッカケ で ウロウロ と
^
迷い 出す か わから ない 。
疼き出す
(疼く.出す)
延べ語数:
1
0988
,3726,43: 腿 の キズ も 大した 事 は ない の です が 、 筋肉 が 切れ て い た そう で 、 手 當 を し て から も 、 しばらく の 間 は 歩く こと が 出 來 ず 、 現在 でも 時々
^
うずき 出す こと が あり ます 。
聞き下す
(聞く.下す)
延べ語数:
1
0988
,2107,18: 僕 が あの 晩 東京 へ 歸 れ なく なつ た わけ は 、 佐々 から お
^
聞き くださ つ た と 思い ます 。
押し下る
(押す.下る)
延べ語数:
1
0987
,796,12: よさ なけれ ば なら ん と 、 いくら 思っ て も 、
^
押し くだっ て 来 た 水 の 勢い を 、 今 ここ で せきとめる わけ に は 、 いかん 。
疑い出す
(疑う.出す)
延べ語数:
1
0987
,2159,7: … … 戦争 中 、 兄さん は
^
疑い だし た 。
読み込む
(読む.込む)
延べ語数:
1
0984
,222,10: 私 は たいへん よろこび 、 勇気づけ られ 、 なるべく 深く
^
読み こも う と 努力 し まし た 。
有り出る
(有る.出る)
延べ語数:
1
0982
,318,26: 無事 で チャン と 働 ら い て い ます から 、 なん で やす 、 いろいろ 、 そちら さ まで も 御 都合 が お
^
有り で やし ょうけんど 、 どうぞ この 、 お願い で やす 、 早く 帰し て やっ て つか あ さ れる よう に … … いえ 、 ただ 身体 一つ で 帰し て さえ くだされ ば 、 それ だけ で 結構 で やす から 、 お願い 申し ます 。
突き出す
(突く.出す)
延べ語数:
1
0977
,275,14: わかる の は 小野 の 性格 の 厭 な ところが 、 まるで そこ だけ
^
つつき ださ れる よう に 、 きわだっ て 現われ て き た こと で あっ た 。
吊り込む
(吊る.込む)
延べ語数:
1
0956
,1919,9: 男 3 ( 男 10 の 話 に
^
つり 込ま れ て 、 質問 する ) あの 、 神隠し の 子供 達 は 、 その後 どこぞ で 見付かり まし た の です か ?
庇い出す
(庇う.出す)
延べ語数:
1
0954
,176,20: とぼけ たり する ところ を 見る と 、 たしかに なにか あっ た の らしい が 、 伊 作 を
^
かばい だし たら 挺 に も おえ なく なる の が むかし から の 例 な ので 、 きい て も 無駄 だ と 思っ て やめ に し た 。
拝み出す
(拝む.出す)
延べ語数:
1
0954
,168,16: 「 四 階 の 展望 台 で ポンポン と 拍手 を 打っ て お 日 さま
^
拝み だし た の は えらかっ た わ ねえ 」
陥り込む
(陥る.込む)
延べ語数:
1
0948
,542,9: それにしても 、 なにか 、 たいへん な ところ へ
^
陥り こん で しまっ た らしい 。
剃り込む
(剃る.込む)
延べ語数:
1
0947
,2004,14: 芳夫 は 、 見 たら わかる だろ う といった ふう に 、 細く
^
剃り こん だ 口髭 を 撫で ながら 笑っ て いる 。
弾み出す
(弾む.出す)
延べ語数:
1
0946
,76,30: なにもかも 整い すぎ 、 それ が 障り で 、 人形 の よう な 無表情 な 顔 に なっ て いる が 、 見 て いる と 、 心 が
^
はずみ だす ほど 美しい 。
挟み出す
(挟む.出す)
延べ語数:
1
0944
,75,37: 自分 の 子供 が 法皇 に なる と 、 一族 の うるおい は たいへん な もの だ から 、 政務 使 や 大 参事 に 莫大 な 袖の下 を つかい 、 自分 の 子供 の 名 を
^
挾み だし て もらえる よう に 奔走 する 。
窄み込む
(窄む.込む)
延べ語数:
1
0944
,288,23: 顔 も 唇 も おなじ よう な 土気色 に なり 、 唇 が 朝顔 の 蕾 の よう に 口 の なか へ
^
すぼみ こん で いる 。
振り込む
(振る.込む)
延べ語数:
1
0944
,245,33: 火 に かけ た 鉄 鉢 の 磚茶 が 煮える と 、 その 黒 汁 を 椀 に 盛り 、 山羊 の 臭い バタ の 厚 切れ を 入れ て 炒 麦 を
^
振り こむ 。
除き出す
(除く.出す)
延べ語数:
1
0943
,80,29: 薄 小袖 の 紋服 に 茶宇 の 袴 は 毎日 の 出仕 の 身 装 だ が 、 袖口 から 薄 紅梅 色 の 下着 の 端 が
^
のぞき だし て いる の が 異様 で ある 。
移し込む
(移す.込む)
延べ語数:
1
0925
,20,26: また マイクロ ・ カード と いっ て 、 普通 の カード に 百 頁 から 三 百 頁 の 本 が 、 縮め て 写真 に
^
うつし 込ま れる の で ある 。
舞い入る
(舞う.入る)
延べ語数:
1
0890
,26,15: 風 さえ 加わっ て 、 庫裡 の 杉戸 の 隙間 から 時折 り 雪 を
^
舞い 入ら せる 。
申し下す
(申す.下す)
延べ語数:
1
0890
,107,6: また 、 五山 の 衆徒 に
^
申し 下さ れ て 、 四条 五条 の 橋 の 上 にて 大 施餓鬼 を 執行 せしめ られ まし た ところ 、 公儀 より は 一紙半銭 の 御 喜捨 も なく 、 費え は 悉く 僧徒 衆 の 肩 に かかり 、 相国寺 のみ にて も 二 百 貫 文 を 背負い込ん だ と やら 。
貰い出す
(貰う.出す)
延べ語数:
1
0866
,1885,7: 「 それ やい ゝ です が 、
^
もらい 出し て 、 さて 、 どう し ます か 」
力み出す
(力む.出す)
延べ語数:
1
0855
,54,26: 荒 君 は 元来 何事 に よら ず 力み かえって しか 物 の 言え ない たち な の だ が 、 空襲 の 頃 から 特別
^
力み だし た の は 面白い 。
痛み入る
(痛む.入る)
延べ語数:
1
0843
,24,6: 「 これ は 御 隠居 、
^
いたみ 入り ます な 」
寄り出す
(寄る.出す)
延べ語数:
1
0842
,234,7: 彼 は 相手 を 土俵 から
^
寄り 出す こと しか 考え て い ない 。
縫い出る
(縫う.出る)
延べ語数:
1
0826
,32,18: マダム も 相当 の 負け ギライ で ある が 、 姉 サン の 実力 に は シャッポ を
^
ぬい でる 趣き が ある 。
滑り下す
(滑る.下す)
延べ語数:
1
0820
,115,9: いまや 往昔 私 の よう な バカ モノ を
^
滑り 降し た 代り に 、 この 不毛 の 砂丘 へ 熔岩 を 落下 さ せよ う という 計略 だ そう だ 。
減り下る
(減る.下る)
延べ語数:
1
0817
,314,20: その 敬語 の 言い 廻し は 実に 相手 の 人格 を 最大限 に 認め て 同時に 自分 は 最大限 に
^
へり 下っ た 言い方 で ある から 、 エゲツ ない こと を ポンポン 言っ て も 、 その 角 が たた ない 。
習い出す
(習う.出す)
延べ語数:
1
0813
,123,11: 漁師 や 魚屋 の 娘 が ピアノ や バレー を
^
習い だし た よう に 、 共産党 の テキ ハツ 隊 や ヤミ 屋 諸氏 も 、 娘 に ピアノ や バレー を 習わ せ たまえ 。
突き出る
(突く.出る)
延べ語数:
1
0794
,321,5: その 背中 から 真上 へ
^
突き で て いる もの が ある 。
弄り出す
(弄る.出す)
延べ語数:
1
0792
,214,5: なん の ツモリ で ピストル
^
いじり だし た の かしら 」
弱り出す
(弱る.出す)
延べ語数:
1
0792
,115,40: しかし 、 もともと 小夜子 サン と セラダ が 死に 損 っ た こと について 日野 と 八千代 サン まで が 熱海 へ 駈け つける 必要 は ない の です から 、 トオサン も 熱海 へ 近づい た じ ぶん から
^
弱り だし て 、
担い出る
(担う.出る)
延べ語数:
1
0790
,800,4: 或いは 京子 も 片棒
^
担い でる かも 知れ ませ ん よ 。
睨み下す
(睨む.下す)
延べ語数:
1
0789
,235,6: すると 政子 が 、 久五郎 を
^
睨み 下し て 、
驚き入る
(驚く.入る)
延べ語数:
1
0784
,1124,40: 外 から 見れ ば 棺桶 を 何 倍 も 大きく し た よう な 薄汚い もの だ が 、 美人 に なり たい 一心 の ため に 、 あの 棺桶 に 寝る という 御 婦人 方 の 気持 ばかり は
^
おどろき 入っ た もの だ て な ア 」
指し込む
(指す.込む)
延べ語数:
1
0780
,466,21: 背後 から 左近 の 背 の ほ ゞ 中央 を 突い た 小太刀 が 、 ほとんど ツバ の 附け 根 まで
^
指し こま れ 、 肝臓 の 下部 の あたり を 突き ぬい て 一 尺 ほど も 刀 の 尖 が とびだし て い た 。
来上る
(来る.上る)
延べ語数:
1
0769
,248,28: 幸い 彼 の 住む 山中 は 、 まことに 山 も 深く 、 雲 も 雪 も 深い 山中 で は ある が 、 附近 に 都人士 が
^
来り 登る よう な 名山 が ない 。
組み上る
(組む.上る)
延べ語数:
1
0759
,6565,12: 無けれ ば 無い で 、 まにあう よう な 生活 環境 が ちゃんと
^
組み 上っ て いる もの だ 。
呷り出す
(呷る.出す)
延べ語数:
1
0759
,1333,13: 青木 は 安心 し た らしく 、 酒 を たて つづけ に
^
呷り だし た 。
放り出す
(放る.出す)
延べ語数:
1
0754
,202,25: 克子 は 膝 の 上 で お 弁当 を ひらい て 、 オカズ の 一 匹 の イワシ を つまみあげ て 、 流し へ
^
抛り だす 。
絡み込む
(絡む.込む)
延べ語数:
1
0734
,50,4: 頭 の シン に
^
からみ こん で 、 寝 た 間 も 忘れ られ た もん じゃ 、 ない ん です 。
太り出す
(太る.出す)
延べ語数:
1
0676
,178,8: 中学 の 頃 から 急 に ムク く
^
ふとり だし て スポーツ が 巧 く なつ たり 、 力持ち に なつ たり 、 い つ 頃 から か 人前 へ 出し や ばつ て 生きる こと に も 馴れ た もの だ が 、 かう し て ぎりくのところへくると 、 オド くし た 物 蔭 の 小学生 が 偽ら ぬ 自分 の 姿 だ と 思ひ ださ れ て しまふ の で ある 。
退き下る
(退く.下る)
延べ語数:
1
0642
,608,12: ここ まで 踏みつけ られ て は 、 私 も た ゞ は
^
退き 下れ ぬ 。
刻み出す
(刻む.出す)
延べ語数:
1
0618
,667,18: ヒメ の 顔 を つつん で いる 目 に 見え ぬ 匂い を 、 オレ の ノミ が
^
刻み ださ なけれ ば なら ない の だ な 」
匂い出す
(匂う.出す)
延べ語数:
1
0617
,49,9: 殊に 今日 は 梅 の 老木 に 花 が
^
匂い 出し た の を 見 て 、 心 の 中 で その 風趣 を いたわり ながら 、 いつ まで も その 余香 を 嗅い で いる の で ある 。
食み出す
(食む.出す)
延べ語数:
1
0617
,1980,15: 薄 の 穂 は 乱れ た まま に 、 蓋 から 胴 の 方 へ
^
食み だし て 来る 。
撃ち込む
(撃つ.込む)
延べ語数:
1
0612
,81,16: 一 日 〇 ・ 二 レントゲン 単位 を ずいぶん 上回る 放射線 が 私 の 肉体 に
^
射ち こま れ て い た 。
ずり込む
(ずる.込む)
延べ語数:
1
0612
,1212,43: 真夜中 に 目 を あけ て みる と 、 熱 の ため に 軽い 目まい が し て 、 被い を かけ た 電灯 が なんだか 化け物 みたい に ゆらり ゆらり し たり 、 身体 が 寝台 もろ とも 地 の 底 へ
^
ずり こむ よう に 感じ たり 、 頭 が 割れ そう に 痛ん で い て も 、 そこ に まんじりと も せ ず 座っ て いる 母 の 姿 —— それ も はっきり は 見え ず 、 白い 古風 な えり 当て だけ 目 に うつっ て も 、 それ だけ で 安心 を し て 再び 目 を つむる 。
庇い込む
(庇う.込む)
延べ語数:
1
0591
,104,30: こんな 所 の 女 に し て は いや に 手 の 太い 、 すべて が 大柄 な ぱっと し た 桃代 は 、 その 存在 で 、 喜美子 を
^
かばい こん で しまう よう だ 。
漕ぎ上る
(漕ぐ.上る)
延べ語数:
1
0576
,331,1: 少し
^
漕ぎ 上っ て おけ ば 、 あと は 流れ の まま です 。
制し込む
(制す.込む)
延べ語数:
1
0563
,522,16: かがみ の ごとく あきらか に 、 つる ぎのごとくいさぎよく 、 たま の ごとく うる は しく 、
^
せいし こん げん は つよう なさ しめ たま へ … …
漂い込む
(漂う.込む)
延べ語数:
1
0561
,24,10: はっと 、 眼 を さます と 、 室内 に まで
^
漂い 込ん でる 薄 明るみ に 、 蚊帳 が 白 々 と 垂れ て い た 。
拾い込む
(拾う.込む)
延べ語数:
1
0551
,91,14: その ぴちぴち し た やつ を 、 私 と 宗太郎 が 魚 籠 に
^
拾い 込む の で ある 。
持ち出る
(持つ.出る)
延べ語数:
1
0538
,284,17: ふみ が ばたばた と 引き返し て き て 壁際 の 戸棚 を かき 廻し て 楽譜 を
^
持ち 出 て 行く 。
粧し込む
(粧す.込む)
延べ語数:
1
0534
,95,5: 二 羽 は 充分
^
めかし 込ん だ 。
取り入る
(取る.入る)
延べ語数:
1
0512
,22,22: 「 自分 の 過去 の 歴史 なんか は 一寸 も しら ない もの の 中 で 根 かぎり 働く 人 に うまく
^
とり 入る 。
転び出る
(転ぶ.出る)
延べ語数:
1
0510
,443,21: 白い 紙 は ひるがえさ れ て 白い 歯 の 間 から は 美 くし いそ し て 娘 らしい 声 が
^
ころび 出 まし た 。
刈り出る
(刈る.出る)
延べ語数:
1
0510
,384,29: 朝 まで 白い ベッド の 中 で 、 頬 を 赤く し て 唇 を かるく 開い た まま で 、 朝 起た 時 は もう 日 が スッ
^
かり 出 て 居 まし た 。
突き上る
(突く.上る)
延べ語数:
1
0509
,355,17: 其の 人 の 事 を 思う と 一 種 異様 な 感じ が 私 の 胸 に
^
突き 上っ て 来る の で ある 。
犇き上る
(犇く.上る)
延べ語数:
1
0508
,844,18: 主人 夫婦 に対する 憎しみ は 喉 の 張り裂け そう な 声 と なっ て 二 階 に
^
犇めき 上っ て 行っ た 。
弾き込む
(弾く.込む)
延べ語数:
1
0508
,217,68: 蔓 から もい だ 許 り の 実 を 各々 が 一 粒 ずつ 拇指 と 人 指 指 の 間 に 挾ん で 蕙子 の は お 久美 さん に 、 お 久美 さん は 蕙子 の 口元 へ と 腕 を 入れ 違い に し て 置い て 「 一 二 三 」 で 一時 に 相手 の 口 の 中 に 透き通る 実 を
^
弾き 込ん だり 、 番小屋 の 汚れ た 板の間 に 投げ 座り を し て お 互に 寄っ 掛り ながら 得意 で 其の 頃 し て 居 た 口 から 出 まかせ の お 噺 を 蕙子 は 息 も 吐か ない 様 に 話し て 聞か せ たり し た 。
祭り込む
(祭る.込む)
延べ語数:
1
0505
,738,14: 息子 の 大 けう なる も ええ が 、 すぐ 隠居 はん に
^
祭り こま れ て 仕舞う さかい 、 前方 から 思う とっ た ほど 善い 事 ばかり で は あら へん なあ 、 ハハハハ 。
摘み下す
(摘む.下す)
延べ語数:
1
0505
,270,18: 栄蔵 は 一寸 まごつい た 様 に 、 古ぼけ た 茶 の 中 折れ を 頭 から
^
つまみ 下し た 。
捩り込む
(捩る.込む)
延べ語数:
1
0505
,19,61: 始め 、 妙 に 悪寒 が し て 、 腰 が 延び ない ほど 疼い たけれ 共 、 お金 の 思わ く を 察し て 、 堪え て 水仕事 まで 仕 て 居 たけれ 共 、 しまいに は 、 眼 の 裏 が 燃える 様 に 熱く て 、 手足 は すくみ 、 頭 の 頂上 から 、 鉄棒 を
^
ねじり 込ま れる 様 に 痛く て 、 とうとう 床 に つい て しまっ た 。
軋り出す
(軋る.出す)
延べ語数:
1
0504
,231,6: 静 々 と 車 は
^
きしり 出す 。
書き上る
(書く.上る)
延べ語数:
1
0418
,1,25: この 、 ペルシャ の 伝説 から 取材 し た 小説 は 一 九 二 三 年 の 夏 じゅう かかっ て 執筆 さ れ 、
^
書き 上っ て から 北海道 の 新聞 に のせ られ た 。
揉み込む
(揉む.込む)
延べ語数:
1
0374
,28,12: 次に 、 又 京浜 が 来 て 、 私 ども は 、
^
揉み 込ま れ た 。
繰り下る
(繰る.下る)
延べ語数:
1
0336
,261,5: 執拗 に 裁判 長 に
^
くり 下る 勝田 検事 に 裁判 長 「 発言 にたいする 異議 は いい けれども 、 発言 し て いる もの に対して 妨害 し て は いけ ない 。
吊り出す
(吊る.出す)
延べ語数:
1
0287
,70,51: 日本 の 重大 な 運命 に かかわる とき 、 上流 婦人 が 、 反動 的 で ある こと さえ 人民 の 発展 の 阻害 で ある のに 、 なお その 上 、 彼ら が 自分 ら の 無 智 を 知ら ず 、 厚顔 に なり きっ た 社交 性 に
^
つり 出さ れ て 、 男 で さえ 、 まとも な 暮し を する 者 は 、 行か ない ところ で ある 待合 で 、 待合 政治 の 真似 ごと を くりかえす と は 、 云う に 言葉 が ない 。
繰り込む
(繰る.込む)
延べ語数:
1
0286
,6,11: 残額 は いくら あろ う と も 全部 封鎖 預金 に
^
くり 込ま れる 。
注ぎ出る
(注ぐ.出る)
延べ語数:
1
0242
,1,10: ドイツ の 南 の 小さい 一つ の 湖 から
^
注ぎ 出 て 、 深い 峡谷 の 間 を 流れ 、 やがて 葡萄 の 美しく 実る 地方 を 通っ て 、 遠く オランダ の 海 に 河口 を 開い て いる 大きい 河 が ある 。
偽り出る
(偽る.出る)
延べ語数:
1
0205
,319,15: 「 絵 志野 」 と あの 文章 と の 間 に は 、 それぞれ に
^
偽り で ない この 作家 の 一つ の 情感 が 貫き 流れ て いる 。
突き入る
(突く.入る)
延べ語数:
1
0172
,20,53: スペイン の 頽廃 し た 近代 の 歴史 と 、 そこで 生れ た ピカソ が パリ に 暮し て 絵画 の 世界 市場 で 自分 の 存在 を あらそっ て 来 た 過程 で かれ の 芸術 が どの よう な 変転 を し て き た か という 、 その 現実 に
^
突き 入っ て 理解 し なけれ ば ピカソ は 分ら ない 。
扱き出す
(扱く.出す)
延べ語数:
1
0171
,349,7: イデオロギー とか 社会 史 観 とか 、
^
こき 出さ れ た そういう もの が いっ た 。
辿り出す
(辿る.出す)
延べ語数:
1
0171
,203,35: 今日 の 歴史 に 生きる に は 、 それ に 先行 する 時代 から 受け た 苦しみ そのもの の 中 に 沈潜 し て 、 そこ から 自分 たち の これから の 新しい 発展 を
^
辿り ださ ね ば なら ない という 気持 が 、 広汎 に あり ます 。
囁き込む
(囁く.込む)
延べ語数:
1
0144
,1412,39: 禁酒 会員 で ある シャポワロフ は 、 この 教義 と 一 日 一 ルーブル の 稼ぎ で 、 母 、 妹 、 二 人 の 弟 を 養わ ね ば なら ない 現実 生活 が 彼 の 全身 に
^
囁き 込む 生き た 抗議 と の 間 に 生じる 矛盾 で 苦しん だ 。
刻み出る
(刻む.出る)
延べ語数:
1
0142
,1028,19: その 母 たち 一つ 一つ の 顔 に は 生き て 来 た 経歴 が 表情 と なっ て
^
刻み 出 て おり 、 しかも 、 この ひととき の 共通 な 信頼 に くつろぎ 、 秋 の 日向 に かたまっ て いる 。
降り出る
(降る.出る)
延べ語数:
1
0141
,904,8: その 時間 の 並木道 は 、 ひどい 雪
^
降り で ない かぎり 、 戸外 につれ 出さ れ て いる 赤坊 と 子供 たち で いっぱい だっ た 。
射出す
(射る.出す)
延べ語数:
1
0141
,8597,31: 多 計 代 の 指 に いつも はめ られ て い た 指 環 の ダイアモンド が 放っ た よう な 高貴 な つよい 冷たい 焔 の よう な きらめき は
^
射 ださ ない 。
おい出す
(おう.出す)
延べ語数:
1
0141
,7484,6: 「 ソコーリスキー が わたし たち を
^
おい 出す 理由 が ますます 貧弱 に なっ た だけ だ わ 」
噛み出す
(噛む.出す)
延べ語数:
1
0141
,6464,31: 伸子 が 夜 と なく 昼 と なく 自分 の 悲しみ を かみくだき 、 水気 の 多い 歎 き の 底 から 次第に 渋い 永続 的 な 苦し さ を
^
かみ だし て いる 間 に 、 パンシオン・ソモロフ の 朝夕 は エレーナ・ニコライエヴナ が 来 て から 変り はじめ た 奇妙 な 調子 で 進行 し て い た 。
晒し出す
(晒す.出す)
延べ語数:
1
0141
,4117,21: ゴーリキイ が 人生 に さらさ れ た の と 、 反対 の 角度 から 、 伸子 は 、 早く 世間 に
^
さらし 出さ れ た 。
浚い出す
(浚う.出す)
延べ語数:
1
0141
,3473,23: 伸子 は 、 何と なし はずみ の つい た 気持 で 、 棚 に 入れ られ て いる 郵便 物 を すっかり
^
さらい 出し た 。
照り出す
(照る.出す)
延べ語数:
1
0141
,2471,13: 雪 に 覆わ れ た モスクヷ の 軒 々 に 、 朝日 が
^
てり 出す と 、 馬 の 多い 町 に ふさわしく ふとっ た モスクヷ の 寒 雀 が そこ へ 並ん で とまっ て 、 囀り ながら 、 雪 の つもっ た 道 の 上 に 湯気 の 立つ 馬糞 が おちる の を 待っ て いる 。
浮き出る
(浮く.出る)
延べ語数:
1
0141
,2276,55: 中村屋 の 、 「 か りん とう 」 とか い た 卵色 の たて かん 、 濃い 緑 と 朱 の 縞 の ビスケット の 角 罐 、 少し さび の 来 た 古い ブリキ 罐 、 そんな もの が 傍若無人 に 、 どっしり し た 英国 風 の 深紅 色 に 唐草 模様 の
^
うき 出 た 壁紙 の 下 に つま れ て いる 。
緩み出す
(緩む.出す)
延べ語数:
1
0141
,19329,18: そりゃ 、 御 勝手 です が ね —— 伸子 の 防寒 靴 の 下 に 昼間 は
^
ゆるみ 出し た 早春 の モスクヷ の 雪 が きしみ 、 素子 の その 言葉 も きしむ 。
放ち出す
(放つ.出す)
延べ語数:
1
0141
,17205,24: 或は 、 いくつ か の 連続 し た スローガン が 順次 に かたまっ て 、 その 一 点 へ 来 て 強い 光り を
^
放ち 出し た 、 という 風 に も うけとれ て い た の だっ た 。
震い上る
(震う.上る)
延べ語数:
1
0141
,16556,4: それで 世界中 を
^
震い 上ら せる ん です 」
渇き上る
(渇く.上る)
延べ語数:
1
0140
,4660,17: あらゆる 草木 や 地面 から しめり け という しめり け を 蒸発 さ せ て 暑く
^
かわき 上っ て い た 空 の 模様 が 変っ て 、 八月 に 入っ た ある 夜 、 雷鳴 に つれ て 豪雨 が あっ た 。
飛び入る
(飛ぶ.入る)
延べ語数:
1
0140
,4440,24: 新聞 に 発表 さ れ た 「 ある 旧友 へ の 手紙 」 の 中 に 、 相川 良之 介 が 死 に
^
とび 入る ため に 一つ の スプリング ・ ボード として 女人 を 必要 と 感じ た こと が 書か れ て い た 。
乾き上る
(乾く.上る)
延べ語数:
1
0140
,4348,14: 鴨居 に はら れ て いる メディテーション という 貼紙 の はし が 暑気 に
^
乾き 上っ て 少し めくれ かかっ て いる 。
死に入る
(死ぬ.入る)
延べ語数:
1
0140
,4219,17: よ だれ を ながし ながら も 、 正気 を 失わ ず 、 一 歩 一 歩 と
^
死に 入っ て 行っ て いる 人間 の 文章 が 、 どうして もっ とき の まま の 恐怖 で よむ もの を うた なかっ たろ う 。
立ち入る
(立つ.入る)
延べ語数:
1
0140
,1008,50: 言葉づかい ばかり で なく 、 つき合う 男 友達 の 表芸 の 範囲 で つき合わ ず 、 その 人 の くだけ た 面 と いう か 、 普通 女 の 友達 に は 男 の 側 から 公表 し ない 習慣 に ある 生活 面 の 方 へ 、 自分 から
^
たち 入っ た 。
し出る
(為る.出る)
延べ語数:
1
0138
,509,10: 「 イマズ を まい たら 一どきに 八 十 匹 ば
^
し 出 た 」
見入る
(見る.入る)
延べ語数:
1
0109
,8,47: 炎天 に 曝さ れ て いる 墓石 に 水 を 打ち 、 その 花 を 二つ に 分け て 左右 の 花 たて に 差す と 、 墓 の お もて が 何となく 清々しく なっ た よう で 、 私 は しばらく 花 と 石 に
^
視 入っ た 。
出し出す
(出す.出す)
延べ語数:
1
0109
,319,17: 頭髪 が 抜け て から 十 二 三 日 目 に 、 甥 は とうとう 鼻血 を
^
出し だし た 。
潜み入る
(潜む.入る)
延べ語数:
1
0099
,73,34: 自己 を 懺悔 する 言葉 の うち に いかに 容易 に 他 に対して かえって 自己 を 誇示 する 心 が 忍び込み 、 また いかに 容易 に 罪 に対して かえって 自己 を 甘やかす 心 が
^
潜み 入る こと で ある か 。
乗り出る
(乗る.出る)
延べ語数:
1
0098
,3339,40: 今日 の 午後 から 農 会 の 人 たち と 釈迦堂 で あう こと に なっ て い た の が 、 それ が 先日 から 気 が すすま ず いや だっ た の も 、 よし 会お う と
^
乗り 出る 気 に も なっ たり し た 。
降り込む
(降る.込む)
延べ語数:
1
0098
,2621,14: 鮮やか な その 紅葉 の 中 に 日 が 射し たり 、 驟雨 が
^
降り こん だり する 間 も 、 葉 を 払い 落し た 柿 の 枝 に 実 が あかあか と 照り映え 、 稲 が その 下 で 米 に 変っ て いく 晩秋 。
刈り上る
(刈る.上る)
延べ語数:
1
0098
,2504,6: 「 あなた の 田 は まだ
^
刈り 上ら ない ん です か 。
吹き上る
(吹く.上る)
延べ語数:
1
0098
,1254,9: 無限 の 労働 力 は 、 遠く 死者 から
^
吹き のぼっ て 来 て いる 力 で 、 これ を 断ち切る と 、 みな 彼ら は 新しい 先祖 と なり 、 都会 工場 の 労働 者 に なる こと だろ う 。
握り込む
(握る.込む)
延べ語数:
1
0095
,2127,16: 早く も 彼女 の 手 に は 、 ピンク色 の 絹 の ハンカチーフ が 丸まっ て
^
握り こま れ て い た 。
眠り込む
(眠る.込む)
延べ語数:
1
0089
,735,36: 恐ろし さ に 気がつか れ 、 その 上 に 、 ここ へ はいっ て から の 活動 の つかれ も 一時 に 出 て 来 て 、 八木 君 は い つ と も 知ら ず
^
睡り こん で しまっ た 。
進み入る
(進む.入る)
延べ語数:
1
0088
,573,16: 帆 村 は 、 再び 春部 を 抱える よう に し て 、 その 廊下 へ
^
進み 入っ た 。
急ぎ出す
(急ぐ.出す)
延べ語数:
1
0088
,382,8: 帆 村 は 急 に 先 を
^
急ぎ 出し た 。
渡り出す
(渡る.出す)
延べ語数:
1
0080
,1349,10: と 、 釜 は また そろそろ と 綱 を
^
わたり だし た 。
並び出す
(並ぶ.出す)
延べ語数:
1
0071
,2390,27: そう いっ て いる うち に 、 あと から 落ち て くる 「 光る 円筒 」 は 垣 みたい な もの の 一段 上 に 規則正しく
^
並び だし た 。
向き出す
(向く.出す)
延べ語数:
1
0070
,483,15: 帆 村 の 姿 も 蜂 葉 の 姿 も 、 光 の 中 に
^
むき だし で あっ た 。
鳴り込む
(鳴る.込む)
延べ語数:
1
0068
,469,20: そこ に 七 十 三 に なる 私 の 老母 が 泣き崩れ 、 半 狂乱 に なり 、 呶
^
鳴り こん で くる 。
漁り出す
(漁る.出す)
延べ語数:
1
0066
,37,19: セトナ 皇子 は 今 迄 の 勉強 に 輪 を かけ て 、 古文書 や 墓碑銘 を 熱心 に
^
漁り 出し た 。
耽り出す
(耽る.出す)
延べ語数:
1
0065
,96,30: 夫 の 死 を 忘れ 、 父 の 死 を 忘れ 、 喪服 を 着け た 夏 姫 と 黒 要 と は 何時 か 、 妖しい 愉し み に
^
耽り 出し た 。
指し出す
(指す.出す)
延べ語数:
1
0064
,48,60: ある 日 の 夕暮 、 京 の 町 を 歩い て いる と 、 ある 家 の 半 じ と み ( 小 窓 ) から 鼠鳴き を し て ( 浅草 の 六 区 や 玉の井 の 女 が 鼠鳴き し て 客 を よん だ が 、 これ は 古代 から の ならわし で ある ) 手 を
^
指し 出し て その 男 を よん だ 。
迷い出る
(迷う.出る)
延べ語数:
1
0062
,987,17: ズボン を 膝 まで ずり 下ろし た まま トイレ の 床 に 倒れ込ん だ その 場 に
^
迷い 出 た の が 、 折り 悪しく も ツツガムシ を 寄生 さ せ た ネズミ だ 。
触り出す
(触る.出す)
延べ語数:
1
0062
,2134,7: 8 ビット の ベーシック ・ マシン から
^
触り だし て 、 この 野外 本 が で た ころ に は パーソナル コンピューター が 飯 の 種 に なら ない か と 、 オレ 自身 うろちょろ し て い た 時期 だ 。
捩り出す
(捩る.出す)
延べ語数:
1
0062
,2111,17: 出版 社 は 制作 費 を 抑えよ う として 外注 に 出し 、 そこ から 利益 を
^
捻り だそ う と 下請け の 親父 が コスト を 絞り上げる の だ から 当然 だ 。
結び出す
(結ぶ.出す)
延べ語数:
1
0061
,149,26: 条件 を 整えれ ば 、 ダイヤル 式 の 黒 電話 を 繋い で い た 回線 が ファックス に 転用 さ れ 、 じきに コンピューター を
^
結び 出す 。
捧ぎ出す
(捧ぐ.出す)
延べ語数:
1
0060
,9058,12: アルト の 肉体 は 、 竹松 の 目 の 前 に
^
捧げ 出さ れ て い た 。
歌い込む
(歌う.込む)
延べ語数:
1
0060
,2309,31: この 運動 の 中 で 生まれ た 替え歌 の 中 に は 、 大型 コンピューター の 代名詞 的 存在 で ある IBM が 、 まさに 管理 ・ 支配 の シンボル として
^
歌い 込ま れ て いる 。
詰み上る
(詰む.上る)
延べ語数:
1
0041
,38,8: 考える と いう より も 、 最後 の
^
詰み 上っ た 時 の 図 型 が まず 直感 的 に 泛 び 、 そこ から 元 へ 戻っ て 行く の で ある 。
燥ぎ出す
(燥ぐ.出す)
延べ語数:
1
0014
,39,47: 他 の 生徒 たち は 皆 、 雨 の 中 を 家 へ 帰っ て 行き まし て 、 教室 に は 、 私 と 奥さん と 二 人 きり に なり 、 そう する と 、 奥さん は 急 に 人 が 変っ た みたい に
^
はしゃぎ 出し て 、 きょう は 主人 は 隣村 へ 用 たし に 行っ て まだ 帰ら ず 、 雨 も 降る し 淋しい から 、 あなた と 遊ぼ う と 思っ て 、 それ だ から 居 残り を 言いつけ た の です 、 悪く 思わ ない で 下さい 、 坊ちゃん 、 かくれんぼ う でも し ましょ う か 、 と 言う の です 。
整理番号
作家名
作品名
初出
URL (青空文庫)
0001
太宰 治
朝
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1562.html
0002
太宰 治
斜陽
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1565.html
0003
太宰 治
パンドラの匣
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1566.html
0004
太宰 治
十五年間
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1570.html
0005
太宰 治
わが半生を語る
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1601.html
0006
太宰 治
小志
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1602.html
0007
太宰 治
かくめい
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1603.html
0008
太宰 治
小説の面白さ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1604.html
0009
太宰 治
徒党について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card1605.html
0010
太宰 治
美男子と煙草
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card241.html
0011
太宰 治
眉山
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card243.html
0012
太宰 治
チャンス
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card244.html
0013
太宰 治
父
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card245.html
0014
太宰 治
男女同権
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card250.html
0015
太宰 治
グッド・バイ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card258.html
0016
太宰 治
母
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card261.html
0017
太宰 治
薄明
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card263.html
0018
太宰 治
犯人
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card265.html
0019
太宰 治
女類
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card274.html
0020
太宰 治
貨幣
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card276.html
0021
太宰 治
家庭の幸福
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card282.html
0022
太宰 治
苦悩の年鑑
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card288.html
0023
太宰 治
饗応夫人
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card291.html
0024
太宰 治
女神
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card293.html
0025
太宰 治
メリイクリスマス
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card295.html
0026
太宰 治
未帰還の友に
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card297.html
0027
太宰 治
人間失格
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card301.html
0028
太宰 治
庭
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card302.html
0029
太宰 治
おさん
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card305.html
0030
太宰 治
桜桃
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card308.html
0031
太宰 治
親という二字
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card309.html
0032
太宰 治
フォスフォレッスセンス
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card310.html
0033
太宰 治
酒の追憶
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card318.html
0034
織田 作之助
アド・バルーン
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card42688.html
0035
織田 作之助
競馬
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card452.html
0036
織田 作之助
四月馬鹿
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46168.html
0037
織田 作之助
可能性の文学
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46170.html
0038
織田 作之助
昨日・今日・明日
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46299.html
0039
織田 作之助
鬼
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46300.html
0040
織田 作之助
髪
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46301.html
0041
織田 作之助
郷愁
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46302.html
0042
織田 作之助
神経
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46304.html
0043
織田 作之助
中毒
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46305.html
0044
織田 作之助
妖婦
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46307.html
0045
織田 作之助
大阪の可能性
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46351.html
0046
織田 作之助
終戦前後
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46352.html
0047
織田 作之助
起ち上る大阪 : ――戦災余話
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46353.html
0048
織田 作之助
武田麟太郎追悼
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46354.html
0049
織田 作之助
土足のままの文学
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46356.html
0050
織田 作之助
文学的饒舌
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46357.html
0051
織田 作之助
猫と杓子について
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46358.html
0052
織田 作之助
私の文学
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card46362.html
0053
織田 作之助
それでも私は行く
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47287.html
0054
織田 作之助
夜光虫
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47288.html
0055
織田 作之助
夜の構図
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47289.html
0056
織田 作之助
好奇心
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47833.html
0057
織田 作之助
実感
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47835.html
0058
織田 作之助
薬局
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card47842.html
0059
織田 作之助
世相
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000040/card737.html
0060
富田 倫生
パソコン創世記
1985
http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card365.html
0061
富田 倫生
短く語る『本の未来』
1997
http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card550.html
0062
富田 倫生
青空のリスタート
1990
http://www.aozora.gr.jp/cards/000055/card698.html
0063
菊池 寛
大力物語
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/card50447.html
0064
菊池 寛
女強盗
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/card50449.html
0065
中島 敦
妖氛録
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card56243.html
0066
中島 敦
セトナ皇子(仮題)
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card56244.html
0067
新美 南吉
嘘
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000121/card639.html
0068
田中 英光
野狐
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000126/card1663.html
0069
海野 十三
三十年後の東京
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card1227.html
0070
海野 十三
断層顔
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2616.html
0071
海野 十三
三十年後の世界
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2617.html
0072
海野 十三 丘 丘十郎
雪魔
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2685.html
0073
海野 十三
骸骨館
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2686.html
0074
海野 十三
奇賊は支払う : 烏啼天駆シリーズ・1
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2711.html
0075
海野 十三
心臓盗難 : 烏啼天駆シリーズ・2
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2712.html
0076
海野 十三
奇賊悲願 : 烏啼天駆シリーズ・3
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2713.html
0077
海野 十三
暗号の役割 : 烏啼天駆シリーズ・4
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2714.html
0078
海野 十三
すり替え怪画 : 烏啼天駆シリーズ・5
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2715.html
0079
海野 十三
ふしぎ国探検
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2716.html
0080
海野 十三
金属人間
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2717.html
0081
海野 十三
恐竜島
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2718.html
0082
海野 十三
超人間X号
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card2719.html
0083
海野 十三
大脳手術
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3048.html
0084
海野 十三
火星探険
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3049.html
0085
海野 十三
洪水大陸を呑む
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3050.html
0086
海野 十三
密林荘事件
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3051.html
0087
海野 十三
地獄の使者
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3052.html
0088
海野 十三
千早館の迷路
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3053.html
0089
海野 十三
時計屋敷の秘密
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3054.html
0090
海野 十三
宇宙の迷子
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3354.html
0091
海野 十三
四次元漂流
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card3358.html
0092
海野 十三 佐野 昌一
虫喰い算大会
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card43533.html
0093
海野 十三
最小人間の怪 : ――人類のあとを継ぐもの――
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card43632.html
0094
海野 十三
恐竜艇の冒険
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card874.html
0095
海野 十三 丘 丘十郎
地球発狂事件
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card875.html
0096
海野 十三
透明猫
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card879.html
0097
海野 十三
予報省告示
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card881.html
0098
横光 利一
夜の靴 : ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/card3511.html
0099
三木 清
親鸞
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000218/card46946.html
0100
伊丹 万作
わが妻の記
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/card43638.html
0101
伊丹 万作
政治に関する随想
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/card43872.html
0102
伊丹 万作
戦争責任者の問題
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/card43873.html
0103
国枝 史郎
怪しの者
1970
http://www.aozora.gr.jp/cards/000255/card43566.html
0104
戸坂 潤
獄中通信
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000281/card55292.html
0105
林 芙美子
河沙魚
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000291/card1817.html
0106
林 芙美子
ふしぎな岩
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000291/card56871.html
0107
原 民喜
うぐいす
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000293/card43538.html
0108
原 民喜
二つの頭
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000293/card43539.html
0109
原 民喜
夏の花
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000293/card4680.html
0110
松濤 明
一つのエチケット
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000307/card43681.html
0111
松濤 明
槍ガ岳 : (北鎌尾根)
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000307/card56896.html
0112
宮本 百合子
千世子
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15945.html
0113
宮本 百合子
千世子(二)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15946.html
0114
宮本 百合子
千世子(三)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15947.html
0115
宮本 百合子
無題
1986
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15952.html
0116
宮本 百合子
美しく豊な生活へ
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15980.html
0117
宮本 百合子
「播州平野」創作メモ
1986
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15981.html
0118
宮本 百合子
「風知草」創作メモ
1986
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15982.html
0119
宮本 百合子
生きるための恋愛
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15983.html
0120
宮本 百合子
選評
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15984.html
0121
宮本 百合子
“生れた権利”をうばうな : ――寿産院事件について――
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15985.html
0122
宮本 百合子
私は何を読むか
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15986.html
0123
宮本 百合子
これでは囚人扱い
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15987.html
0124
宮本 百合子
平和を保つため
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15988.html
0125
宮本 百合子
東宝争議について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15989.html
0126
宮本 百合子
心から送る拍手
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15990.html
0127
宮本 百合子
山崎富栄の日記をめぐって
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15991.html
0128
宮本 百合子
批評は解放の組織者である
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15992.html
0129
宮本 百合子
泉山問題について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15993.html
0130
宮本 百合子
三つのばあい・未亡人はどう生きたらいいか
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15994.html
0131
宮本 百合子
「道標」創作メモ
1986
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15995.html
0132
宮本 百合子
「広場」について
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15996.html
0133
宮本 百合子
はしがき(『十二年の手紙』その一)
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15997.html
0134
宮本 百合子
気になったこと
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15998.html
0135
宮本 百合子
戦争・平和・曲学阿世
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card15999.html
0136
宮本 百合子
東大での話の原稿 : 一九五〇・十二月八日
1986
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card16000.html
0137
宮本 百合子
だるまや百貨店
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card1985.html
0138
宮本 百合子
刻々
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card1986.html
0139
宮本 百合子
その年
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2000.html
0140
宮本 百合子
二つの庭
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2011.html
0141
宮本 百合子
道標
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2012.html
0142
宮本 百合子
風知草
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2014.html
0143
宮本 百合子
「揚子江」
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2786.html
0144
宮本 百合子
マクシム・ゴーリキイの伝記 : 幼年時代・少年時代・青年時代
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2879.html
0145
宮本 百合子
バルザックについてのノート
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2924.html
0146
宮本 百合子
ベリンスキーの眼力
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2925.html
0147
宮本 百合子
あられ笹
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2926.html
0148
宮本 百合子
新日本文学の端緒
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2954.html
0149
宮本 百合子
よもの眺め
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2955.html
0150
宮本 百合子
歌声よ、おこれ : 新日本文学会の由来
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2956.html
0151
宮本 百合子
生活においての統一
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2957.html
0152
宮本 百合子
「どう考えるか」に就て
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2958.html
0153
宮本 百合子
婦人の創造力
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2959.html
0154
宮本 百合子
今日の生命
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2960.html
0155
宮本 百合子
春桃
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2961.html
0156
宮本 百合子
民主戦線と文学者
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2962.html
0157
宮本 百合子
新世界の富
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2963.html
0158
宮本 百合子
ある回想から
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2964.html
0159
宮本 百合子
ゴルバートフ「降伏なき民」
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2965.html
0160
宮本 百合子
現代の主題
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2966.html
0161
宮本 百合子
俳優生活について
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2967.html
0162
宮本 百合子
明日咲く花
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2968.html
0163
宮本 百合子
誰のために : インテリゲンツィアと民主主義の課題
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2969.html
0164
宮本 百合子
作家の経験
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2970.html
0165
宮本 百合子
商売は道によってかしこし
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2971.html
0166
宮本 百合子
明日の知性
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2972.html
0167
宮本 百合子
婦人の生活と文学
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2973.html
0168
宮本 百合子
政治と作家の現実
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2974.html
0169
宮本 百合子
小説と現実 : 小沢清の「軍服」について
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2975.html
0170
宮本 百合子
女性の歴史 : 文学にそって
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2976.html
0171
宮本 百合子
一九四六年の文壇 : 新日本文学会における一般報告
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2977.html
0172
宮本 百合子
ディフォーメイションへの疑問
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2978.html
0173
宮本 百合子
作品と生活のこと
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2979.html
0174
宮本 百合子
プロレタリア文学の存在
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2980.html
0175
宮本 百合子
第一回日本アンデパンダン展批評
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2981.html
0176
宮本 百合子
一九四七・八年の文壇 : 文学における昨年と今年
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2982.html
0177
宮本 百合子
真夏の夜の夢
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2983.html
0178
宮本 百合子
復活
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2984.html
0179
宮本 百合子
デスデモーナのハンカチーフ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2985.html
0180
宮本 百合子
新しい文学の誕生 : 若い人に贈る
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2986.html
0181
宮本 百合子
両輪 : 創造と評論活動の問題
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2987.html
0182
宮本 百合子
“慰みの文学”
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2988.html
0183
宮本 百合子
自我の足かせ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2989.html
0184
宮本 百合子
生きつつある自意識
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2990.html
0185
宮本 百合子
世紀の「分別」
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2991.html
0186
宮本 百合子
巌の花 : 宮本顕治の文芸評論について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2992.html
0187
宮本 百合子
戦争と婦人作家
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2993.html
0188
宮本 百合子
ワンダ・ワシレーフスカヤ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2994.html
0189
宮本 百合子
三年たった今日 : 日本の文化のまもり
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2995.html
0190
宮本 百合子
『労働戦線』小説選後評
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2996.html
0191
宮本 百合子
なぜ、それはそうであったか : 歴史・伝記について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2997.html
0192
宮本 百合子
平和運動と文学者 : 一九四八年十二月二十五日、新日本文学会主催「文芸講演会」における講演
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2998.html
0193
宮本 百合子
小林多喜二の今日における意義
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card2999.html
0194
宮本 百合子
討論に即しての感想 : 新日本文学会第四回大会最終日に
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3000.html
0195
宮本 百合子
事実にたって : 一月六日アカハタ「火ばな」の投書について
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3001.html
0196
宮本 百合子
河上氏に答える
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3002.html
0197
宮本 百合子
その柵は必要か
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3004.html
0198
宮本 百合子
文学について
1967
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3005.html
0199
宮本 百合子
作家は戦争挑発とたたかう
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3006.html
0200
宮本 百合子
脈々として
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3007.html
0201
宮本 百合子
「ヒロシマ」と「アダノの鐘」について
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3008.html
0202
宮本 百合子
壺井栄作品集『暦』解説
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3009.html
0203
宮本 百合子
鉛筆の詩人へ
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3010.html
0204
宮本 百合子
孫悟空の雲 : 『近代文学』十月号平野謙氏の評論について
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3011.html
0205
宮本 百合子
五〇年代の文学とそこにある問題
1979
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3012.html
0206
宮本 百合子
文学と生活
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3013.html
0207
宮本 百合子
彼女たち・そしてわたしたち : ロマン・ロランの女性
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3014.html
0208
宮本 百合子
病菌とたたかう人々
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3015.html
0209
宮本 百合子
五月のことば
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3016.html
0210
宮本 百合子
現代文学の広場 : 創作方法のこと・そのほか
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3017.html
0211
宮本 百合子
心に疼く欲求がある
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3018.html
0212
宮本 百合子
しかし昔にはかえらない
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3019.html
0213
宮本 百合子
傷だらけの足 : ふたたび純潔について
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3020.html
0214
宮本 百合子
日本の青春
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3021.html
0215
宮本 百合子
「下じき」の問題 : こんにちの文学への疑い
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3022.html
0216
宮本 百合子
人間性・政治・文学(1) : いかに生きるかの問題
1951
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0217
宮本 百合子
『健康会議』創作選評
1951
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0218
宮本 百合子
歌集『仰日』の著者に
1951
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0219
宮本 百合子
ことの真実
1951
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0220
宮本 百合子
「道標」を書き終えて
1951
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0221
宮本 百合子
婦人作家
1951
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0222
宮本 百合子
一九三七年十二月二十七日の警保局図書課のジャーナリストとの懇談会の結果
1952
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0223
宮本 百合子
女の手帖
1946
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0224
宮本 百合子
婦人民主クラブ趣意書
1945
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0225
宮本 百合子
幸福について
1946
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0226
宮本 百合子
人間の道義
1946
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0227
宮本 百合子
合図の旗
1946
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0228
宮本 百合子
幸福のために
1946
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0229
宮本 百合子
婦人の一票
1946
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0230
宮本 百合子
幸福の建設
1946
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0231
宮本 百合子
私たちの建設
1946
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0232
宮本 百合子
再刊の言葉
1946
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0233
宮本 百合子
春遠し
1946
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0234
宮本 百合子
新しい躾
1946
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0235
宮本 百合子
メーデーに歌う
1946
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0236
宮本 百合子
われらの小さな“婦人民主”
1946
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0237
宮本 百合子
三つの民主主義 : 婦人民主クラブの立場に就て
1946
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0238
宮本 百合子
自然に学べ
1946
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0239
宮本 百合子
貞操について
1946
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0240
宮本 百合子
「女らしさ」とは
1946
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0241
宮本 百合子
世界の寡婦
1946
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0242
宮本 百合子
カール・マルクスとその夫人
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3265.html
0243
宮本 百合子
国際民婦連へのメッセージ : 「女性を守る会」から
1947
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0244
宮本 百合子
今度の選挙と婦人
1947
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0245
宮本 百合子
自覚について
1947
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0246
宮本 百合子
メーデーと婦人の生活
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3269.html
0247
宮本 百合子
人生を愛しましょう
1947
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0248
宮本 百合子
明日をつくる力
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3271.html
0249
宮本 百合子
衣服と婦人の生活 : 誰がために
1947
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0250
宮本 百合子
人間の結婚 : 結婚のモラル
1947
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0251
宮本 百合子
婦人大会にお集りの皆様へ
1947
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0252
宮本 百合子
ほうき一本
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3275.html
0253
宮本 百合子
今年こそは
1948
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0254
宮本 百合子
砂糖・健忘症
1948
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0255
宮本 百合子
離婚について
1948
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0256
宮本 百合子
新しい卒業生の皆さんへ
1948
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0257
宮本 百合子
正義の花の環 : 一九四八年のメーデー
1948
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0258
宮本 百合子
わたしたちは平和を手離さない
1948
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0259
宮本 百合子
主婦と新聞
1948
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0260
宮本 百合子
妻の道義
1948
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0261
宮本 百合子
民法と道義上の責任
1948
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0262
宮本 百合子
今年のことば
1949
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0263
宮本 百合子
未亡人への返事 : 未亡人はどう生きればよいか
1949
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0264
宮本 百合子
求め得られる幸福 : 今こそ婦人の統一を
1949
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0265
宮本 百合子
その願いを現実に : 燁子さんへの返事として
1949
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0266
宮本 百合子
私の書きたい女性
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3289.html
0267
宮本 百合子
わたしたちには選ぶ権利がある
1949
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0268
宮本 百合子
権力の悲劇
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3291.html
0269
宮本 百合子
人間イヴの誕生
1949
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0270
宮本 百合子
新しいアジアのために : アジア婦人大会によせて
1949
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0271
宮本 百合子
宋慶齢への手紙
1950
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0272
宮本 百合子
この三つのことば : わたしたちは・平和を・欲している
1950
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0273
宮本 百合子
国際婦人デーへのメッセージ
1950
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0274
宮本 百合子
親子いっしょに
1950
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0275
宮本 百合子
願いは一つにまとめて : 平和のために、原子兵器の禁止を
1950
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0276
宮本 百合子
戦争はわたしたちからすべてを奪う
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3299.html
0277
宮本 百合子
若い人たちの意志
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3300.html
0278
宮本 百合子
生きるための協力者 : その人々の人生にあるもの
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3301.html
0279
宮本 百合子
婦人デーとひな祭
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3303.html
0280
宮本 百合子
明日を創る : 婦人民主クラブ発起人のことば
1946
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0281
宮本 百合子
明日への新聞
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3429.html
0282
宮本 百合子
その源
1980
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3430.html
0283
宮本 百合子
みのりを豊かに
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3431.html
0284
宮本 百合子
現実に立って : 婦人が政治をどう見るか
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3432.html
0285
宮本 百合子
人民戦線への一歩
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3433.html
0286
宮本 百合子
モラトリアム質疑
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3434.html
0287
宮本 百合子
逆立ちの公・私
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3435.html
0288
宮本 百合子
石を投ぐるもの
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3436.html
0289
宮本 百合子
現実の必要 : 総選挙に際して
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3437.html
0290
宮本 百合子
青年の生きる道
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3438.html
0291
宮本 百合子
矛盾とその害毒 : 憲法改正草案について
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3439.html
0292
宮本 百合子
木の芽だち : 地方文化発展の意義
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3440.html
0293
宮本 百合子
一票の教訓
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3441.html
0294
宮本 百合子
公のことと私のこと
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3442.html
0295
宮本 百合子
作家への新風 : 著作家組合にふれて
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3443.html
0296
宮本 百合子
信義について
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3444.html
0297
宮本 百合子
行為の価値
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3445.html
0298
宮本 百合子
若人の要求
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3446.html
0299
宮本 百合子
メーデーぎらい
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3447.html
0300
宮本 百合子
『くにのあゆみ』について
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3448.html
0301
宮本 百合子
郵便切手
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3449.html
0302
宮本 百合子
文化生産者としての自覚
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3450.html
0303
宮本 百合子
豪華版
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3451.html
0304
宮本 百合子
社会生活の純潔性
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3452.html
0305
宮本 百合子
戦争でこわされた人間性
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3453.html
0306
宮本 百合子
その檻をひらけ
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3454.html
0307
宮本 百合子
社会と人間の成長
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3455.html
0308
宮本 百合子
本当の愛嬌ということ
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3456.html
0309
宮本 百合子
明瞭で誠実な情熱
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3457.html
0310
宮本 百合子
共産党とモラル : 三・一五によせて
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3458.html
0311
宮本 百合子
悔なき青春を : 現場録音No.4 No.5をよんで
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3459.html
0312
宮本 百合子
平和への荷役
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3460.html
0313
宮本 百合子
それらの国々でも : 新しい国際性を求めて
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3461.html
0314
宮本 百合子
前進的な勢力の結集
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3462.html
0315
宮本 百合子
便乗の図絵
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3463.html
0316
宮本 百合子
偽りのない文化を
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3464.html
0317
宮本 百合子
新しい潮
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3465.html
0318
宮本 百合子
今日の日本の文化問題
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3466.html
0319
宮本 百合子
現代史の蝶つがい : 大統領選挙の感想
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3467.html
0320
宮本 百合子
ファシズムは生きている
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3468.html
0321
宮本 百合子
浦和充子の事件に関して : 参議院法務委員会での証人としての発言
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3469.html
0322
宮本 百合子
国宝
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3470.html
0323
宮本 百合子
平和をわれらに
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3471.html
0324
宮本 百合子
鬼畜の言葉
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3472.html
0325
宮本 百合子
「委員会」のうつりかわり
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3473.html
0326
宮本 百合子
質問へのお答え
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3474.html
0327
宮本 百合子
肉親
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3475.html
0328
宮本 百合子
「推理小説」
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3476.html
0329
宮本 百合子
犯人
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3477.html
0330
宮本 百合子
ボン・ボヤージ! : 渡米水泳選手におくる
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3478.html
0331
宮本 百合子
日本は誰のものか
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3479.html
0332
宮本 百合子
新しい抵抗について
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3480.html
0333
宮本 百合子
ジャーナリズムの航路
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3481.html
0334
宮本 百合子
アメリカ文化の問題 : パール・バックの答に寄せて
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3482.html
0335
宮本 百合子
しようがない、だろうか?
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3483.html
0336
宮本 百合子
それに偽りがないならば : 憲法の規定により国民の名において裁判する――鈴木裁判長
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3484.html
0337
宮本 百合子
講和問題について
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3485.html
0338
宮本 百合子
地方文化・文学運動にのぞむもの
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3486.html
0339
宮本 百合子
動物愛護デー
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3487.html
0340
宮本 百合子
長寿恥あり
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3488.html
0341
宮本 百合子
いまわれわれのしなければならないこと
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3489.html
0342
宮本 百合子
平和の願いは厳粛である
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3490.html
0343
宮本 百合子
地球はまわる
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3491.html
0344
宮本 百合子
私の信条
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3492.html
0345
宮本 百合子
「チャタレー夫人の恋人」の起訴につよく抗議する
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3493.html
0346
宮本 百合子
ふたつの教訓
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3494.html
0347
宮本 百合子
新しいアカデミアを : 旧き大学の功罪
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3495.html
0348
宮本 百合子
再武装するのはなにか : MRAについて
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3496.html
0349
宮本 百合子
指紋
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3497.html
0350
宮本 百合子
世界は求めている、平和を!
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3498.html
0351
宮本 百合子
修身
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3499.html
0352
宮本 百合子
若き僚友に
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3500.html
0353
宮本 百合子
「人間関係方面の成果」
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3501.html
0354
宮本 百合子
ナチスの暴虐への抗議に関して
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card3902.html
0355
宮本 百合子
熱き茶色
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4002.html
0356
宮本 百合子
家庭裁判
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4003.html
0357
宮本 百合子
結集
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4004.html
0358
宮本 百合子
婦人の皆さん
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4005.html
0359
宮本 百合子
大町米子さんのこと
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4006.html
0360
宮本 百合子
私の愛読書
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4007.html
0361
宮本 百合子
よろこびの挨拶
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4008.html
0362
宮本 百合子
青田は果なし
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4009.html
0363
宮本 百合子
人民のために捧げられた生涯
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4010.html
0364
宮本 百合子
朝の話
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4011.html
0365
宮本 百合子
女の学校
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4013.html
0366
宮本 百合子
いのちのある智慧
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4014.html
0367
宮本 百合子
双葉山を手玉にとった“じこう様”について
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4015.html
0368
宮本 百合子
図書館
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4016.html
0369
宮本 百合子
いのちの使われかた
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4017.html
0370
宮本 百合子
私の青春時代
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4018.html
0371
宮本 百合子
田端の汽車そのほか
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4019.html
0372
宮本 百合子
未来を築く力
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4020.html
0373
宮本 百合子
相当読み応えのあったものは?
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4021.html
0374
宮本 百合子
一刻
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4022.html
0375
宮本 百合子
でんきアンケート
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4025.html
0376
宮本 百合子
今年の計画
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4026.html
0377
宮本 百合子
愛
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4027.html
0378
宮本 百合子
道灌山
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4028.html
0379
宮本 百合子
世界は平和を欲す
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4029.html
0380
宮本 百合子
さしえ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4030.html
0381
宮本 百合子
目をあいて見る
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4031.html
0382
宮本 百合子
菊人形
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4032.html
0383
宮本 百合子
光線のように
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4033.html
0384
宮本 百合子
稚いが地味でよい : 「芽生える力」立岩敏夫作
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4034.html
0385
宮本 百合子
予選通過作品選評
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4035.html
0386
宮本 百合子
人生のテーマ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4036.html
0387
宮本 百合子
一つの灯 : 私の書いた頃
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4037.html
0388
宮本 百合子
歳月
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4038.html
0389
宮本 百合子
譲原昌子さんについて
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4039.html
0390
宮本 百合子
本郷の名物
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4040.html
0391
宮本 百合子
生きている古典
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4041.html
0392
宮本 百合子
小さい婦人たちの発言について : 『わたしたちも歌える』まえがき
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4042.html
0393
宮本 百合子
『美術運動』への答え
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4043.html
0394
宮本 百合子
今年こそは
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4044.html
0395
宮本 百合子
三つの愛のしるし : 自由・平等・独立の火をともす
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4045.html
0396
宮本 百合子
手づくりながら
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4046.html
0397
宮本 百合子
「未亡人の手記」選後評
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4047.html
0398
宮本 百合子
その人の四年間 : 婦人民主クラブの生い立ちと櫛田ふきさん
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4048.html
0399
宮本 百合子
『この果てに君ある如く』の選後に : ここに語られている意味
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4049.html
0400
宮本 百合子
「あたりまえ」の一人の主婦
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4050.html
0401
宮本 百合子
結論をいそがないで
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4051.html
0402
宮本 百合子
小倉西高校新聞への回答
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4052.html
0403
宮本 百合子
「修身は復興すべきでしょうか」に答えて
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4053.html
0404
宮本 百合子
まえがき(『真実に生きた女性たち』)
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4118.html
0405
宮本 百合子
あとがき(『伸子』第一部)
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4119.html
0406
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4120.html
0407
宮本 百合子
作者の言葉(『貧しき人々の群』)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4121.html
0408
宮本 百合子
序(『歌声よ、おこれ』)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4122.html
0409
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4123.html
0410
宮本 百合子
あとがき(『幸福について』)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4124.html
0411
宮本 百合子
あとがき(『作家と作品』)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4125.html
0412
宮本 百合子
再版について(『私たちの建設』)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4126.html
0413
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第四巻)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4127.html
0414
宮本 百合子
はしがき(『女靴の跡』)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4128.html
0415
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4129.html
0416
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第七巻)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4130.html
0417
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第六巻)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4131.html
0418
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4132.html
0419
宮本 百合子
あとがき(『伸子』)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4133.html
0420
宮本 百合子
はしがき(『文芸評論集』)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4134.html
0421
宮本 百合子
解説(『風知草』)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4135.html
0422
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4136.html
0423
宮本 百合子
あとがき(『モスクワ印象記』)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4137.html
0424
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4138.html
0425
宮本 百合子
あとがき(『二つの庭』)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4139.html
0426
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4140.html
0427
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4141.html
0428
宮本 百合子
作者のことば(『現代日本文学選集』第八巻)
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4142.html
0429
宮本 百合子
序(『日本の青春』)
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4143.html
0430
宮本 百合子
「禰宜様宮田」創作メモ
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4157.html
0431
宮本 百合子
無題(一)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4158.html
0432
宮本 百合子
樹蔭雑記
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4159.html
0433
宮本 百合子
C先生への手紙
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4160.html
0434
宮本 百合子
無題(二)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4161.html
0435
宮本 百合子
無題(三)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4162.html
0436
宮本 百合子
「黄銅時代」創作メモ
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4163.html
0437
宮本 百合子
黄銅時代の為
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4164.html
0438
宮本 百合子
結婚問題に就て考慮する迄
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4165.html
0439
宮本 百合子
結婚に関し、レークジョージ、雑
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4166.html
0440
宮本 百合子
麦畑
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4167.html
0441
宮本 百合子
われらの家
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4168.html
0442
宮本 百合子
斯ういう気持
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4169.html
0443
宮本 百合子
傾く日
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4170.html
0444
宮本 百合子
小さき家の生活
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4171.html
0445
宮本 百合子
餌
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4172.html
0446
宮本 百合子
或日
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4173.html
0447
宮本 百合子
又、家
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4174.html
0448
宮本 百合子
二つの家を繋ぐ回想
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4176.html
0449
宮本 百合子
五月の空
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4177.html
0450
宮本 百合子
初夏(一九二二年)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4179.html
0451
宮本 百合子
声
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4180.html
0452
宮本 百合子
海辺小曲(一九二三年二月――)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4183.html
0453
宮本 百合子
有島武郎の死によせて
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4185.html
0454
宮本 百合子
大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4186.html
0455
宮本 百合子
一九二三年夏
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4189.html
0456
宮本 百合子
一九二三年冬
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4191.html
0457
宮本 百合子
犬のはじまり
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4193.html
0458
宮本 百合子
無題(四)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4195.html
0459
宮本 百合子
余録(一九二四年より)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4197.html
0460
宮本 百合子
「伸子」創作メモ(一)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4198.html
0461
宮本 百合子
「伸子」創作メモ(二)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4199.html
0462
宮本 百合子
無題(五)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4200.html
0463
宮本 百合子
無題(六)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4201.html
0464
宮本 百合子
長崎の一瞥
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4202.html
0465
宮本 百合子
木蔭の椽
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4203.html
0466
宮本 百合子
一九二五年より一九二七年一月まで
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4204.html
0467
宮本 百合子
町の展望
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4205.html
0468
宮本 百合子
一九二七年春より
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4206.html
0469
宮本 百合子
一九二七年八月より
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4207.html
0470
宮本 百合子
一九二九年一月――二月
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4208.html
0471
宮本 百合子
無題(七)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4209.html
0472
宮本 百合子
無題(八)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4210.html
0473
宮本 百合子
大衆闘争についてのノート
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4211.html
0474
宮本 百合子
工場労働者の生活について
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4212.html
0475
宮本 百合子
「乳房」創作メモ
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4213.html
0476
宮本 百合子
「若い息子」について
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4214.html
0477
宮本 百合子
婦人作家は何故道徳家か? そして何故男の美が描けぬか?
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4215.html
0478
宮本 百合子
無題(九)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4216.html
0479
宮本 百合子
窓からの風景(六月――)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4217.html
0480
宮本 百合子
心持について
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4218.html
0481
宮本 百合子
生活の様式
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4219.html
0482
宮本 百合子
情景(秋)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4220.html
0483
宮本 百合子
無題(十)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4221.html
0484
宮本 百合子
Sketches for details Shima
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4222.html
0485
宮本 百合子
SISIDO
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4223.html
0486
宮本 百合子
マクシム・ゴーリキイについて
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4224.html
0487
宮本 百合子
国際観光局の映画試写会
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4225.html
0488
宮本 百合子
無題(十一)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4226.html
0489
宮本 百合子
彼等は絶望しなかった
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4227.html
0490
宮本 百合子
ツワイク「三人の巨匠」 : ドストイェフスキーの部(偉大な統一の破壊者、永遠の分裂者としての)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4228.html
0491
宮本 百合子
「青眉抄」について
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4229.html
0492
宮本 百合子
或る画家の祝宴
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4230.html
0493
宮本 百合子
折たく柴
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4231.html
0494
宮本 百合子
バルザック
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4232.html
0495
宮本 百合子
無題(十二)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4233.html
0496
宮本 百合子
観光について
1981
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0497
宮本 百合子
往復帖
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4235.html
0498
宮本 百合子
よろこびはその道から
1981
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0499
宮本 百合子
無題(十三)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4237.html
0500
宮本 百合子
「緑の騎士」ノート
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4238.html
0501
宮本 百合子
あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4239.html
0502
宮本 百合子
「敗北の文学」について
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4240.html
0503
宮本 百合子
きょうの写真
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card4242.html
0504
宮本 百合子
悲しめる心
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7907.html
0505
宮本 百合子
栄蔵の死
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7908.html
0506
宮本 百合子
二十三番地
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7909.html
0507
宮本 百合子
農村
1954
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0508
宮本 百合子
お久美さんと其の周囲
1951
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0509
宮本 百合子
追憶
1981
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0510
宮本 百合子
無題(一)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7913.html
0511
宮本 百合子
妙な子
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7914.html
0512
宮本 百合子
どんづまり
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7915.html
0513
宮本 百合子
小鳥の如き我は
1981
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0514
宮本 百合子
無題(二)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7917.html
0515
宮本 百合子
三年前
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7918.html
0516
宮本 百合子
夜
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7919.html
0517
宮本 百合子
片すみにかがむ死の影
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7920.html
0518
宮本 百合子
秋風
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7921.html
0519
宮本 百合子
秋毛
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7922.html
0520
宮本 百合子
通り雨
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7923.html
0521
宮本 百合子
冬の海
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7924.html
0522
宮本 百合子
短歌
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7925.html
0523
宮本 百合子
熱
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7926.html
0524
宮本 百合子
大いなるもの
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7927.html
0525
宮本 百合子
旅人
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7928.html
0526
宮本 百合子
無題(三)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7929.html
0527
宮本 百合子
黒馬車
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7930.html
0528
宮本 百合子
秋の夜
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7931.html
0529
宮本 百合子
小さい子供
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7932.html
0530
宮本 百合子
二月七日
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7933.html
0531
宮本 百合子
雨が降って居る
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7934.html
0532
宮本 百合子
動かされないと云う事
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7935.html
0533
宮本 百合子
無題(四)
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7936.html
0534
宮本 百合子
一条の縄
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7937.html
0535
宮本 百合子
盗難
1981
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/card7938.html
0536
上村 松園
わが母を語る
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000355/card49723.html
0537
上村 松園
大田垣蓮月尼のこと
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000355/card49742.html
0538
森本 薫
女の一生
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000827/card4332.html
0539
豊島 与志雄
狸石
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42588.html
0540
豊島 与志雄
憑きもの
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42649.html
0541
豊島 与志雄
一つの愛情
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42650.html
0542
豊島 与志雄
程よい人
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42651.html
0543
豊島 与志雄
男ぎらい
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42652.html
0544
豊島 与志雄
失われた半身
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42653.html
0545
豊島 与志雄
或る作家の厄日
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42654.html
0546
豊島 与志雄
牛乳と馬
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42655.html
0547
豊島 与志雄
悲しい誤解
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42656.html
0548
豊島 与志雄
新妻の手記
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42657.html
0549
豊島 与志雄
復讐
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42658.html
0550
豊島 与志雄
孤独者の愛
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42659.html
0551
豊島 与志雄
田園の幻
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42660.html
0552
豊島 与志雄
好人物
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42661.html
0553
豊島 与志雄
蛸の如きもの
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42662.html
0554
豊島 与志雄
女心の強ければ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42663.html
0555
豊島 与志雄
化生のもの
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42664.html
0556
豊島 与志雄
母親
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42665.html
0557
豊島 与志雄
無法者
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42666.html
0558
豊島 与志雄
春盲
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42667.html
0559
豊島 与志雄
怒りの虫
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42668.html
0560
豊島 与志雄
死因の疑問
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42669.html
0561
豊島 与志雄
広場のベンチ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42670.html
0562
豊島 与志雄
ものの影
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42671.html
0563
豊島 与志雄
霊感
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42672.html
0564
豊島 与志雄
どぶろく幻想
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42673.html
0565
豊島 与志雄
花子の陳述
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42674.html
0566
豊島 与志雄
絶縁体
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42675.html
0567
豊島 与志雄
庶民生活
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42676.html
0568
豊島 与志雄
擬体
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42677.html
0569
豊島 与志雄
囚われ人
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42678.html
0570
豊島 与志雄
窓にさす影
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42679.html
0571
豊島 与志雄
山吹の花
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42680.html
0572
豊島 与志雄
秦の出発
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42719.html
0573
豊島 与志雄
塩花
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42720.html
0574
豊島 与志雄
乾杯 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42721.html
0575
豊島 与志雄
沼のほとり : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42722.html
0576
豊島 与志雄
渡舟場 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42723.html
0577
豊島 与志雄
古木 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42724.html
0578
豊島 与志雄
旅だち : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42725.html
0579
豊島 与志雄
崖下の池 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42726.html
0580
豊島 与志雄
波多野邸
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42727.html
0581
豊島 与志雄
高尾ざんげ : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42728.html
0582
豊島 与志雄
白藤 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42729.html
0583
豊島 与志雄
白蛾 : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42730.html
0584
豊島 与志雄
落雷のあと : ――近代説話――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42731.html
0585
豊島 与志雄
水甕 : ――近代説話――
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42732.html
0586
豊島 与志雄
非情の愛
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42733.html
0587
豊島 与志雄
道標 : ――近代説話――
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42734.html
0588
豊島 与志雄
未亡人
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42735.html
0589
豊島 与志雄
早春
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42736.html
0590
豊島 与志雄
朝やけ
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42737.html
0591
豊島 与志雄
白木蓮
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42738.html
0592
豊島 与志雄
聖女人像
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42739.html
0593
豊島 与志雄
土地に還る : ――近代説話――
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42740.html
0594
豊島 与志雄
紫の壜
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42741.html
0595
豊島 与志雄
祭りの夜
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42742.html
0596
豊島 与志雄
花ふぶき
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42743.html
0597
豊島 与志雄
自由人
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42744.html
0598
豊島 与志雄
ヘヤーピン一本
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42745.html
0599
豊島 与志雄
小さき花にも
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42746.html
0600
豊島 与志雄
猫捨坂
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42747.html
0601
豊島 与志雄
山上湖
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42748.html
0602
豊島 与志雄
蔵の二階
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card42749.html
0603
豊島 与志雄
椎の木
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45066.html
0604
豊島 与志雄
小説集「秦の憂愁」後記
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45947.html
0605
豊島 与志雄
小説集「聖女人像」後記
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45948.html
0606
豊島 与志雄
小説集「白蛾」後記
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45949.html
0607
豊島 与志雄
小説集「山吹の花」後記
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45951.html
0608
豊島 与志雄
随筆評論集「情意の干満」後記
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45953.html
0609
豊島 与志雄
随筆評論集「文学以前」後記
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/card45954.html
0610
金子 薫園
松園女史の思い出
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/000920/card49721.html
0611
末弘 厳太郎
法学とは何か : ――特に入門者のために
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/000922/card47100.html
0612
永井 隆
この子を残して
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/000924/card49192.html
0613
永井 隆
長崎の鐘
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/000924/card50659.html
0614
山本 禾太郎
探偵小説思い出話
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/000930/card49702.html
0615
折口 信夫
民族の感歎
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/000933/card55960.html
0616
堀 辰雄
雪の上の足跡
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card4807.html
0617
蒲原 有明
夢は呼び交す : ――黙子覚書――
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001055/card43739.html
0618
坂口 安吾
夜長姫と耳男
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42614.html
0619
坂口 安吾
風と光と二十の私と
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42615.html
0620
坂口 安吾
肝臓先生
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42617.html
0621
坂口 安吾
桜の森の満開の下
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42618.html
0622
坂口 安吾
続堕落論
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42619.html
0623
坂口 安吾
堕落論
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42620.html
0624
坂口 安吾
白痴
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42621.html
0625
坂口 安吾
飛騨の顔
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42622.html
0626
坂口 安吾
現代の詐術
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42811.html
0627
坂口 安吾
淪落の青春
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42812.html
0628
坂口 安吾
出家物語
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42813.html
0629
坂口 安吾
現代とは?
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42814.html
0630
坂口 安吾
新人へ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42815.html
0631
坂口 安吾
阿部定という女 : (浅田一博士へ)
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42816.html
0632
坂口 安吾
感想家の生れでるために
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42817.html
0633
坂口 安吾
天皇陛下にさゝぐる言葉
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42818.html
0634
坂口 安吾
モンアサクサ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42819.html
0635
坂口 安吾
机と布団と女
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42820.html
0636
坂口 安吾
探偵小説とは
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42821.html
0637
坂口 安吾
ヤミ論語
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42822.html
0638
坂口 安吾
わが思想の息吹
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42823.html
0639
坂口 安吾
帝銀事件を論ず
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42824.html
0640
坂口 安吾
D・D・Tと万年床
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42825.html
0641
坂口 安吾
白井明先生に捧ぐる言葉
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42826.html
0642
坂口 安吾
ジロリの女
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42827.html
0643
坂口 安吾
将棋の鬼
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42828.html
0644
坂口 安吾
後記にかえて〔『教祖の文学』〕
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42832.html
0645
坂口 安吾
遺恨
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42833.html
0646
坂口 安吾
無毛談 : ――横山泰三にさゝぐ――
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42834.html
0647
坂口 安吾
三十歳
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42835.html
0648
坂口 安吾
不思議な機構
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42836.html
0649
坂口 安吾
アンゴウ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42837.html
0650
坂口 安吾
私の葬式
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42838.html
0651
坂口 安吾
ニューフェイス
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42839.html
0652
坂口 安吾
不良少年とキリスト
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42840.html
0653
坂口 安吾
敬語論
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42841.html
0654
坂口 安吾
探偵小説を截る
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42842.html
0655
坂口 安吾
集団見合
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42843.html
0656
坂口 安吾
本困坊・呉清源十番碁観戦記
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42844.html
0657
坂口 安吾
「花妖」作者の言葉
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42845.html
0658
坂口 安吾
私は誰?
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42848.html
0659
坂口 安吾
世評と自分
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42850.html
0660
坂口 安吾
恋愛論
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42851.html
0661
坂口 安吾
わが戦争に対処せる工夫の数々
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42854.html
0662
坂口 安吾
てのひら自伝
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42857.html
0663
坂口 安吾
貞操の幅と限界
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42858.html
0664
坂口 安吾
私の小説
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42860.html
0665
坂口 安吾
俗物性と作家
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42861.html
0666
坂口 安吾
ちかごろの酒の話
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42865.html
0667
坂口 安吾
金銭無情
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42866.html
0668
坂口 安吾
大望をいだく河童
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42870.html
0669
坂口 安吾
邪教問答
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42871.html
0670
坂口 安吾
推理小説について
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42874.html
0671
坂口 安吾
理想の女
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42875.html
0672
坂口 安吾
青鬼の褌を洗う女
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42877.html
0673
坂口 安吾
思想と文学
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42884.html
0674
坂口 安吾
わが血を追ふ人々
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42887.html
0675
坂口 安吾
足のない男と首のない男
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42902.html
0676
坂口 安吾
母の上京
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42912.html
0677
坂口 安吾
未来のために
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42918.html
0678
坂口 安吾
二合五勺に関する愛国的考察
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42920.html
0679
坂口 安吾
反スタイルの記
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42921.html
0680
坂口 安吾
日映の思い出
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42922.html
0681
坂口 安吾
馬庭念流のこと
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42946.html
0682
坂口 安吾
梟雄
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42947.html
0683
坂口 安吾
選挙殺人事件
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42948.html
0684
坂口 安吾
中庸
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42949.html
0685
坂口 安吾
山の神殺人
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42950.html
0686
坂口 安吾
正午の殺人
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42951.html
0687
坂口 安吾
決戦川中島 上杉謙信の巻 : ――越後守安吾将軍の奮戦記――
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42952.html
0688
坂口 安吾
吝嗇神の宿 : 人生オペラ 第二回
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42953.html
0689
坂口 安吾
神サマを生んだ人々
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42954.html
0690
坂口 安吾
影のない犯人
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42955.html
0691
坂口 安吾
発掘した美女
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42958.html
0692
坂口 安吾
町内の二天才
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42959.html
0693
坂口 安吾
餅のタタリ
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42960.html
0694
坂口 安吾
ヒノエウマの話
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42961.html
0695
坂口 安吾
桐生通信
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42963.html
0696
坂口 安吾
人の子の親となりて
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42964.html
0697
坂口 安吾
安吾武者修業 : 馬庭念流訪問記
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42965.html
0698
坂口 安吾
握った手
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42966.html
0699
坂口 安吾
曽我の暴れん坊
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42967.html
0700
坂口 安吾
安吾下田外史
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42969.html
0701
坂口 安吾
文化祭
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42970.html
0702
坂口 安吾
保久呂天皇
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42971.html
0703
坂口 安吾
近況報告
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42973.html
0704
坂口 安吾
お奈良さま
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42974.html
0705
坂口 安吾
ゴルフと「悪い仲間」
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42975.html
0706
坂口 安吾
お魚女史
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43136.html
0707
坂口 安吾
太宰治情死考
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43137.html
0708
坂口 安吾
織田信長
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43138.html
0709
坂口 安吾
死と影
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43139.html
0710
坂口 安吾
カストリ社事件
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43140.html
0711
坂口 安吾
志賀直哉に文学の問題はない
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43141.html
0712
坂口 安吾
切捨御免 : ――貞操なきジャーナリズム――
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43142.html
0713
坂口 安吾
戦争論
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43143.html
0714
坂口 安吾
呉清源
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43144.html
0715
坂口 安吾
ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43145.html
0716
坂口 安吾
真相かくの如し
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43146.html
0717
坂口 安吾
哀れなトンマ先生
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43147.html
0718
坂口 安吾
私の碁
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43148.html
0719
坂口 安吾
「刺青殺人事件」を評す
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43149.html
0720
坂口 安吾
インテリの感傷
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43150.html
0721
坂口 安吾
西荻随筆
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43151.html
0722
坂口 安吾
作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43152.html
0723
坂口 安吾
作者の言葉〔『火 第一部』〕
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43153.html
0724
坂口 安吾
僕はもう治っている
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43154.html
0725
坂口 安吾
碁にも名人戦つくれ
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43155.html
0726
坂口 安吾
精神病覚え書
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43156.html
0727
坂口 安吾
神経衰弱的野球美学論
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43157.html
0728
坂口 安吾
日月様
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43158.html
0729
坂口 安吾
深夜は睡るに限ること
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43159.html
0730
坂口 安吾
単独犯行に非ず
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43160.html
0731
坂口 安吾
退歩主義者
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43161.html
0732
坂口 安吾
現代忍術伝
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43162.html
0733
坂口 安吾
釣り師の心境
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43165.html
0734
坂口 安吾
行雲流水
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43167.html
0735
坂口 安吾
わが精神の周囲
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43168.html
0736
坂口 安吾
小さな山羊の記録
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43169.html
0737
坂口 安吾
戦後新人論
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43170.html
0738
坂口 安吾
スポーツ・文学・政治
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43171.html
0739
坂口 安吾
安吾巷談 : 01 麻薬・自殺・宗教
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43172.html
0740
坂口 安吾
安吾巷談 : 02 天光光女史の場合
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43173.html
0741
坂口 安吾
安吾巷談 : 03 野坂中尉と中西伍長
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43174.html
0742
坂口 安吾
安吾巷談 : 04 今日われ競輪す
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43175.html
0743
坂口 安吾
安吾巷談 : 05 湯の町エレジー
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43176.html
0744
坂口 安吾
安吾巷談 : 06 東京ジャングル探検
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43177.html
0745
坂口 安吾
安吾巷談 : 07 熱海復興
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43178.html
0746
坂口 安吾
安吾巷談 : 08 ストリップ罵倒
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43179.html
0747
坂口 安吾
安吾巷談 : 09 田園ハレム
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43180.html
0748
坂口 安吾
安吾巷談 : 10 世界新記録病
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43181.html
0749
坂口 安吾
安吾巷談 : 11 教祖展覧会
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43182.html
0750
坂口 安吾
安吾巷談 : 12 巷談師退場
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43183.html
0751
坂口 安吾
便乗型の暴力 : ――競輪その他――
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43184.html
0752
坂口 安吾
百万人の文学
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43185.html
0753
坂口 安吾
由起しげ子よエゴイストになれ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43186.html
0754
坂口 安吾
水鳥亭
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43187.html
0755
坂口 安吾
温浴
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43188.html
0756
坂口 安吾
推理小説論
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43189.html
0757
坂口 安吾
投手殺人事件
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43190.html
0758
坂口 安吾
「街はふるさと」作者の言葉
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43191.html
0759
坂口 安吾
街はふるさと
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43192.html
0760
坂口 安吾
“歌笑”文化
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43193.html
0761
坂口 安吾
巷談師
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43194.html
0762
坂口 安吾
我が人生観 : 01 (一)生れなかった子供
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43195.html
0763
坂口 安吾
我が人生観 : 02 (二)俗悪の発見
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43196.html
0764
坂口 安吾
我が人生観 : 03 (三)私の役割
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43197.html
0765
坂口 安吾
我が人生観 : 04 (四)孤独と好色
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43198.html
0766
坂口 安吾
我が人生観 : 05 (五)国宝焼亡結構論
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43199.html
0767
坂口 安吾
我が人生観 : 06 (六)日大ギャング
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43200.html
0768
坂口 安吾
我が人生観 : 07 (七)芥川賞殺人犯人
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43201.html
0769
坂口 安吾
我が人生観 : 08 (八)安吾風流譚
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43202.html
0770
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 01 読者への口上
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43203.html
0771
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 02 その一 舞踏会殺人事件
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43204.html
0772
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 03 その二 密室大犯罪
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43205.html
0773
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 04 その三 魔教の怪
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43206.html
0774
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 05 その四 ああ無情
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43207.html
0775
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 06 その五 万引家族
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43208.html
0776
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 07 その六 血を見る真珠
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43209.html
0777
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 08 その七 石の下
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43210.html
0778
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 09 その八 時計館の秘密
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43211.html
0779
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 10 その九 覆面屋敷
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43212.html
0780
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 11 その十 冷笑鬼
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43213.html
0781
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 12 その十一 稲妻は見たり
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43214.html
0782
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 13 その十二 愚妖
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43215.html
0783
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 14 その十三 幻の塔
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43216.html
0784
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 15 その十四 ロッテナム美人術
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43217.html
0785
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 16 その十五 赤罠
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43218.html
0786
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 17 その十六 家族は六人・目一ツ半
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43219.html
0787
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 18 その十七 狼大明神
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43220.html
0788
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 19 その十八 踊る時計
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43221.html
0789
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 20 その十九 乞食男爵
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43222.html
0790
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物 : 21 その二十 トンビ男
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43223.html
0791
坂口 安吾
花咲ける石
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43244.html
0792
坂口 安吾
裏切り
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43245.html
0793
坂口 安吾
人生案内
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43246.html
0794
坂口 安吾
心霊殺人事件
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43247.html
0795
坂口 安吾
桂馬の幻想
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43248.html
0796
坂口 安吾
明治開化 安吾捕物帖 : 読者への口上
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card43572.html
0797
坂口 安吾
特攻隊に捧ぐ
2000
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45201.html
0798
坂口 安吾
『異邦人』に就いて
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45697.html
0799
坂口 安吾
露の答 : ぬばたまのなにかと人の問ひしとき露とこたへて消なましものを
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45708.html
0800
坂口 安吾
諦めている子供たち
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45733.html
0801
坂口 安吾
砂をかむ
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45739.html
0802
坂口 安吾
能面の秘密
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45743.html
0803
坂口 安吾
もう軍備はいらない
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45748.html
0804
坂口 安吾
予告殺人事件
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45749.html
0805
坂口 安吾
私の探偵小説
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45752.html
0806
坂口 安吾
落語・教祖列伝 : 01 神伝魚心流開祖
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45891.html
0807
坂口 安吾
落語・教祖列伝 : 02 兆青流開祖
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45892.html
0808
坂口 安吾
落語・教祖列伝 : 03 花天狗流開祖
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45893.html
0809
坂口 安吾
落語・教祖列伝 : 04 飛燕流開祖
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45894.html
0810
坂口 安吾
月日の話
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45895.html
0811
坂口 安吾
新春・日本の空を飛ぶ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45896.html
0812
坂口 安吾
わが工夫せるオジヤ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45897.html
0813
坂口 安吾
戦後合格者
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45898.html
0814
坂口 安吾
人生三つの愉しみ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45899.html
0815
坂口 安吾
“能筆ジム”
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45900.html
0816
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 01 安吾・伊勢神宮にゆく
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45901.html
0817
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 02 道頓堀罷り通る
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45902.html
0818
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 03 伊達政宗の城へ乗込む――仙台の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45903.html
0819
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 04 飛鳥の幻――吉野・大和の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45904.html
0820
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 05 消え失せた沙漠―大島の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45905.html
0821
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 06 長崎チャンポン――九州の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45906.html
0822
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 07 飛騨・高山の抹殺――中部の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45907.html
0823
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 08 宝塚女子占領軍――阪神の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45908.html
0824
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 09 秋田犬訪問記――秋田の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45909.html
0825
坂口 安吾
安吾の新日本地理 : 10 高麗神社の祭の笛――武蔵野の巻――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45910.html
0826
坂口 安吾
九段
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45911.html
0827
坂口 安吾
悲しい新風
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45912.html
0828
坂口 安吾
日本の水を濁らすな
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45913.html
0829
坂口 安吾
小林さんと私のツキアイ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45914.html
0830
坂口 安吾
フシギな女
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45915.html
0831
坂口 安吾
安吾人生案内 : 01 その一 〔判官巷を往く〕
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45916.html
0832
坂口 安吾
安吾人生案内 : 02 その二 大岡越前守
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45917.html
0833
坂口 安吾
安吾人生案内 : 03 その三 精神病診断書
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45918.html
0834
坂口 安吾
安吾人生案内 : 04 その四 人形の家
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45919.html
0835
坂口 安吾
安吾人生案内 : 05 その五 衆生開眼
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45920.html
0836
坂口 安吾
安吾人生案内 : 06 その六 暗い哉 東洋よ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45921.html
0837
坂口 安吾
安吾人生案内 : 07 その七 宮様は一級紳士
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45922.html
0838
坂口 安吾
安吾人生案内 : 08 その八 安吾愛妻物語
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45923.html
0839
坂口 安吾
牛
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45931.html
0840
坂口 安吾
「信長」作者のことば
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45932.html
0841
坂口 安吾
犯人
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45934.html
0842
坂口 安吾
明日は天気になれ
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45935.html
0843
坂口 安吾
屋根裏の犯人 : ――『鼠の文づかい』より――
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45936.html
0844
坂口 安吾
都会の中の孤島
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45937.html
0845
坂口 安吾
南京虫殺人事件
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card45938.html
0846
坂口 安吾
育児
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card48345.html
0847
坂口 安吾
安吾新日本風土記 : 01 「安吾・新日本風土記」(仮題)について
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card49949.html
0848
坂口 安吾
安吾新日本風土記 : 02 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card49950.html
0849
坂口 安吾
安吾新日本風土記 : 03 第二回 富山の薬と越後の毒消し≪富山県・新潟県の巻≫
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card49951.html
0850
坂口 安吾
青い絨毯
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56797.html
0851
坂口 安吾
石の思い
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56798.html
0852
坂口 安吾
いずこへ
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56799.html
0853
坂口 安吾
オモチャ箱
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56800.html
0854
坂口 安吾
二十七歳
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56803.html
0855
坂口 安吾
魔の退屈
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56805.html
0856
坂口 安吾
私は海をだきしめていたい
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56806.html
0857
坂口 安吾
教祖の文学 : ――小林秀雄論――
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56812.html
0858
坂口 安吾
堕落論〔続堕落論〕
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56814.html
0859
坂口 安吾
デカダン文学論
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56815.html
0860
坂口 安吾
余はベンメイす
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56819.html
0861
坂口 安吾
安吾史譚 : 05 勝夢酔
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card56831.html
0862
酒井 嘉七
ある完全犯罪人の手記
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001142/card53054.html
0863
西尾 正
墓場
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001143/card55163.html
0864
岸田 国士
時 処 人 : ――年頭雑感――
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card43594.html
0865
岸田 国士
この握りめし
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card43849.html
0866
岸田 国士
光は影を
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card43859.html
0867
岸田 国士
文学座『夢を喰ふ女』を演出して
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44747.html
0868
岸田 国士
S夫人への手紙
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44750.html
0869
岸田 国士
いわゆる「反省」は我々を救うか
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44754.html
0870
岸田 国士
辻久一著「夜の芸術」
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44758.html
0871
岸田 国士
俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44811.html
0872
岸田 国士
劇の好きな子供たちへ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44814.html
0873
岸田 国士
秘伝の名訳 : ――ボーマルシエ、辰野隆訳『フィガロの結婚』
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44818.html
0874
岸田 国士
岩田夫人の死を悼む
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44819.html
0875
岸田 国士
生活から学ぶ : ――目立たない習慣
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44825.html
0876
岸田 国士
戯曲復興の兆
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44831.html
0877
岸田 国士
あるニュウ・フェイスへの手紙
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44833.html
0878
岸田 国士
演劇の様式――総論
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44840.html
0879
岸田 国士
十五年
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44841.html
0880
岸田 国士
演劇への入口
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44844.html
0881
岸田 国士
『演劇』あとがき
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44845.html
0882
岸田 国士
ラジオ・ドラマ私見
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44846.html
0883
岸田 国士
女優の親
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44850.html
0884
岸田 国士
岩田豊雄と私
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44854.html
0885
岸田 国士
笑について
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44855.html
0886
岸田 国士
近況
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44856.html
0887
岸田 国士
純粋戯曲への道
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44859.html
0888
岸田 国士
演出者として
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44861.html
0889
岸田 国士
稽古場にて
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44862.html
0890
神西 清
雪の宿り
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001157/card43646.html
0891
神西 清
チェーホフ試論 : ――チェーホフ序説の一部として――
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001157/card47511.html
0892
神西 清
翻訳のむずかしさ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001157/card47888.html
0893
神西 清
チェーホフ序説 : ――一つの反措定として――
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001157/card51402.html
0894
仁科 芳雄
原子力の管理
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001163/card54330.html
0895
中井 正一
調査機関
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43711.html
0896
中井 正一
図書館に生きる道
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43712.html
0897
中井 正一
図書館の未来像
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43713.html
0898
中井 正一
二十世紀の頂における図書館の意味
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43714.html
0899
中井 正一
「焚書時代」の出現
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43723.html
0900
中井 正一
生まれ変った赤坂離宮
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43724.html
0901
中井 正一
国立国会図書館について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43725.html
0902
中井 正一
知識と政治との遊離
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43726.html
0903
中井 正一
地方文化運動報告 : ――尾道市図書館より――
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43727.html
0904
中井 正一
図書館法楽屋話
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43728.html
0905
中井 正一
図書館法の成立 : ――燃えひろがる火は点ぜられた――
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43729.html
0906
中井 正一
野に山にかかる虹の橋
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43730.html
0907
中井 正一
民族の血管 : ――出版機構は常に新鮮に――
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43731.html
0908
中井 正一
生きている空間 : ――映画空間論への序曲
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43816.html
0909
中井 正一
レンズとフィルム : ――それも一つの性格である――
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43820.html
0910
中井 正一
脱出と回帰
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43825.html
0911
中井 正一
大衆の知恵
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43827.html
0912
中井 正一
映画と季感
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43828.html
0913
中井 正一
過剰の意識
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43829.html
0914
中井 正一
カットの文法
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43831.html
0915
中井 正一
言語は生きている
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43833.html
0916
中井 正一
現代美学の危機と映画理論
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43834.html
0917
中井 正一
色彩映画のシナリオ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43835.html
0918
中井 正一
美学入門
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card43877.html
0919
中井 正一
「良書普及運動」に寄せて
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46270.html
0920
中井 正一
映画のもつ文法
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46272.html
0921
中井 正一
機構への挑戦 : ――「場所」から「働き」へ――
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46274.html
0922
中井 正一
巨像を彫るもの
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46275.html
0923
中井 正一
国立国会図書館
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46276.html
0924
中井 正一
色彩映画の思い出
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46277.html
0925
中井 正一
集団文化と読書
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46278.html
0926
中井 正一
実践について : ――馬になった話――
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46279.html
0927
中井 正一
組織としての図書館へ : ――マックリーシュの業績――
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46280.html
0928
中井 正一
地方の青年についての報告
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46281.html
0929
中井 正一
聴衆0の講演会
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46282.html
0930
中井 正一
図書館法ついに通過せり
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46283.html
0931
中井 正一
図書館法と出版界
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46284.html
0932
中井 正一
歴史の流れの中の図書館 : ――個人的なものから集団的なものへ――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card46286.html
0933
中井 正一
「焚書時代」を脱却 : ――図書館法成立にあたって
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49707.html
0934
中井 正一
国会図書館のこのごろ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49708.html
0935
中井 正一
国会図書館の窓から
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49709.html
0936
中井 正一
支部図書館三周年に寄せて
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49710.html
0937
中井 正一
真理を求めて : ――平和祭に寄す
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49711.html
0938
中井 正一
大会を終りて
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49712.html
0939
中井 正一
図書館協会六十周年に寄せて : ――大衆に奉仕する一大組織体へ
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49714.html
0940
中井 正一
図書館法を地方の万人の手に
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49715.html
0941
中井 正一
新しい神話を追い求めつつ
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49716.html
0942
中井 正一
霧の中のヨードル
1962
http://www.aozora.gr.jp/cards/001166/card49717.html
0943
久生 十蘭
鈴木主水
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46074.html
0944
久生 十蘭
新西遊記
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46087.html
0945
久生 十蘭
藤九郎の島
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46102.html
0946
久生 十蘭
奥の海
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46103.html
0947
久生 十蘭
あなたも私も
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46146.html
0948
久生 十蘭
肌色の月
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46147.html
0949
久生 十蘭
骨仏
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46626.html
0950
久生 十蘭
水草
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card46631.html
0951
久生 十蘭
母子像
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card52183.html
0952
久生 十蘭
猪鹿蝶
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card52223.html
0953
久生 十蘭
無月物語
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card52224.html
0954
久生 十蘭
ユモレスク
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/card54332.html
0955
村山 俊太郎
石をしょわずに : ――わかい女教師の自殺
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001225/card46824.html
0956
加藤 道夫
なよたけ
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001240/card46361.html
0957
佐藤 垢石
利根川の鮎
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/card46751.html
0958
佐藤 垢石
瀞
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/card46799.html
0959
邦枝 完二
歌麿懺悔 : 江戸名人伝
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001261/card47513.html
0960
服部 之総
加波山
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50357.html
0961
服部 之総
黒田清隆の方針
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50360.html
0962
服部 之総
黒船来航
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50362.html
0963
服部 之総
せいばい
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50365.html
0964
服部 之総
武鑑譜
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50369.html
0965
服部 之総
望郷 : ――北海道初行脚――
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50370.html
0966
服部 之総
明治の五十銭銀貨
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50371.html
0967
服部 之総
Moods cashey
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001263/card50373.html
0968
宮城 道雄
雨夜の駅
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47106.html
0969
宮城 道雄
心の調べ
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47112.html
0970
宮城 道雄
五十年をかえりみて
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47113.html
0971
宮城 道雄
春雨
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47115.html
0972
宮城 道雄
耳の日記
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47116.html
0973
宮城 道雄
山の声
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47118.html
0974
宮城 道雄
私のすきな人
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47119.html
0975
宮城 道雄
私の若い頃
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47120.html
0976
宮城 道雄
レコード夜話
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001288/card47121.html
0977
徳永 直
白い道
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001308/card49290.html
0978
三好 十郎
捨吉
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card47942.html
0979
三好 十郎
詩劇「水仙と木魚」 : ――一少女の歌える――
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card47943.html
0980
三好 十郎
歩くこと
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card47944.html
0981
三好 十郎
殺意(ストリップショウ)
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card47945.html
0982
三好 十郎
鈴が通る
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card48123.html
0983
三好 十郎
破れわらじ
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49690.html
0984
三好 十郎
清水幾太郎さんへの手紙
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49706.html
0985
三好 十郎
廃墟(一幕)
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49718.html
0986
三好 十郎
猿の図
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49745.html
0987
三好 十郎
その人を知らず
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49746.html
0988
三好 十郎
肌の匂い
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49747.html
0989
三好 十郎
冒した者
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49763.html
0990
三好 十郎
抵抗のよりどころ
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49764.html
0991
三好 十郎
アメリカ人に問う
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49839.html
0992
三好 十郎
「廃墟」について
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49854.html
0993
三好 十郎
樹氷
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card49855.html
0994
三好 十郎
夜の道づれ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50051.html
0995
三好 十郎
胎内
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50080.html
0996
三好 十郎
「その人を知らず」について
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50222.html
0997
三好 十郎
日記より
1966
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50223.html
0998
三好 十郎
「冒した者」について
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card50254.html
0999
三好 十郎
あとがき : 「夜の道づれ」
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/card52932.html
1000
谷崎 潤一郎
少将滋幹の母
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001383/card56847.html
1001
長谷 健
天草の春
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001392/card49801.html
1002
和辻 哲郎
埋もれた日本 : ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49881.html
1003
和辻 哲郎
巨椋池の蓮
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49883.html
1004
和辻 哲郎
歌集『涌井』を読む
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49884.html
1005
和辻 哲郎
京の四季
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49887.html
1006
和辻 哲郎
人物埴輪の眼
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49894.html
1007
和辻 哲郎
漱石の人物
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49898.html
1008
和辻 哲郎
藤村の個性
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49902.html
1009
和辻 哲郎
松風の音
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49909.html
1010
和辻 哲郎
麦積山塑像の示唆するもの
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49910.html
1011
和辻 哲郎
露伴先生の思い出
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49914.html
1012
橘 外男
棚田裁判長の怪死
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001397/card50070.html
1013
橘 外男
墓が呼んでいる
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001397/card50071.html
1014
橘 外男
雷嫌いの話
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001397/card50076.html
1015
北大路 魯山人
鮟鱇一夕話
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49957.html
1016
北大路 魯山人
梅にうぐいす
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49960.html
1017
北大路 魯山人
欧米料理と日本
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49962.html
1018
北大路 魯山人
お米の話
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49963.html
1019
北大路 魯山人
現代茶人批判
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49973.html
1020
北大路 魯山人
個性
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49975.html
1021
北大路 魯山人
材料か料理か
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49977.html
1022
北大路 魯山人
小生のあけくれ
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49981.html
1023
北大路 魯山人
尋常一様
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49983.html
1024
北大路 魯山人
握り寿司の名人
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49989.html
1025
北大路 魯山人
美食七十年の体験
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card49998.html
1026
北大路 魯山人
筆にも口にもつくす
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50002.html
1027
北大路 魯山人
料理芝居
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50007.html
1028
北大路 魯山人
料理の第一歩
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50009.html
1029
北大路 魯山人
アメリカの牛豚
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50014.html
1030
北大路 魯山人
カンナとオンナ
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50016.html
1031
北大路 魯山人
デンマークのビール
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50017.html
1032
北大路 魯山人
ハワイの食用蛙
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50018.html
1033
北大路 魯山人
フランス料理について
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card50019.html
1034
浅沼 稲次郎
まあまあ居士の弁 : 私の歩いてきた道
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001487/card51166.html
1035
浅沼 稲次郎 日本経済新聞社
私の履歴書
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001487/card51167.html
1036
外村 繁
日を愛しむ
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001499/card51276.html
1037
外村 繁
澪標
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001499/card51277.html
1038
外村 繁
夢幻泡影
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001499/card51278.html
1039
外村 繁
落日の光景
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001499/card51279.html
1040
片岡 義男
夏と少年の短篇
1992
http://www.aozora.gr.jp/cards/001506/card56182.html
1041
片岡 義男
エルヴィスから始まった
1971
http://www.aozora.gr.jp/cards/001506/card56823.html
1042
柳 宗悦
改めて民藝について
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001520/card56522.html
1043
柳 宗悦
四十年の回想 : 『民藝四十年』を読んで
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001520/card56523.html
1044
宇野 浩二
茂吉の一面
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001533/card55955.html
1045
津田 左右吉
学究生活五十年
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001535/card53725.html
1046
津田 左右吉
建国の事情と万世一系の思想
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001535/card53726.html
1047
津田 左右吉
日本歴史の研究に於ける科学的態度
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001535/card53738.html
1048
喜多村 緑郎
「明治のおもかげ」序にかえて
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001537/card52465.html
1049
知里 真志保
『愛国心』私はこう思う
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53885.html
1050
知里 真志保
あの世の入口 : ――いわゆる地獄穴について――
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53886.html
1051
知里 真志保
生きているコタンの銅像 : ――アイヌの慈父・高橋房次――
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53887.html
1052
知里 真志保
おば金成マツのこと
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53888.html
1053
知里 真志保
金成マツとユーカラ
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53889.html
1054
知里 真志保
学問ある蛙の話
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53890.html
1055
知里 真志保
言語と文化史 : ――アイヌ文化の探求にあたりて――
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53891.html
1056
知里 真志保 河野 広道
性に関するアイヌの習俗
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53892.html
1057
知里 真志保
洞爺湖の伝説
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53893.html
1058
知里 真志保
日本語とアイヌ語の関係 : ――マタギという言葉の存在について――
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53894.html
1059
知里 真志保
図書館通い : ――私の中学時代――
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53896.html
1060
知里 真志保
アイヌ語学
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53897.html
1061
知里 真志保
アイヌ語のおもしろさ
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53898.html
1062
知里 真志保
アイヌ宗教成立の史的背景
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53899.html
1063
知里 真志保
ホッキ巻
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001540/card53901.html
1064
吉川 英治
美しい日本の歴史
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55262.html
1065
吉川 英治
押入れ随筆
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55264.html
1066
吉川 英治
舌のすさび
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55265.html
1067
吉川 英治
小説のタネ
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55266.html
1068
吉川 英治
親鸞聖人について
1962
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55268.html
1069
吉川 英治
親鸞の水脈
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55269.html
1070
吉川 英治
紋付を着るの記
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card55273.html
1071
吉川 英治
人間山水図巻
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card56058.html
1072
吉川 英治
大岡越前
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card56072.html
1073
吉川 英治
平の将門
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/card56076.html
1074
柳田 国男
年中行事覚書
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card53812.html
1075
柳田 国男
母の手毬歌
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card53813.html
1076
柳田 国男
海上の道
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card54331.html
1077
中谷 宇吉郎
茶碗の曲線 : ――茶道精進の或る友人に――
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53200.html
1078
中谷 宇吉郎
イグアノドンの唄 : ――大人のための童話――
1952
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53201.html
1079
中谷 宇吉郎
テレビの科学番組
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53203.html
1080
中谷 宇吉郎
サラダの謎
1960
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53204.html
1081
中谷 宇吉郎
I駅の一夜
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53205.html
1082
中谷 宇吉郎
私の生まれた家
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53206.html
1083
中谷 宇吉郎
流言蜚語
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53207.html
1084
中谷 宇吉郎
立春の卵
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53208.html
1085
中谷 宇吉郎
一人の無名作家
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53213.html
1086
中谷 宇吉郎
比較科学論
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53214.html
1087
中谷 宇吉郎
天災は忘れた頃来る
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53217.html
1088
中谷 宇吉郎
寺田先生と銀座
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53218.html
1089
中谷 宇吉郎
淡窓先生の教育
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53220.html
1090
中谷 宇吉郎
線香の火
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53222.html
1091
中谷 宇吉郎
島津斉彬公
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53223.html
1092
中谷 宇吉郎
原子爆弾雑話
1945
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53227.html
1093
中谷 宇吉郎
硝子を破る者
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53229.html
1094
中谷 宇吉郎
簪を挿した蛇
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53230.html
1095
中谷 宇吉郎
貝鍋の歌
1961
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53234.html
1096
中谷 宇吉郎
面白味
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53235.html
1097
中谷 宇吉郎
おにぎりの味
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53236.html
1098
中谷 宇吉郎
『日本石器時代提要』のこと
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card53237.html
1099
中谷 宇吉郎
雪を消す話
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card55987.html
1100
中谷 宇吉郎
冬ごもり
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56012.html
1101
中谷 宇吉郎
黒い月の世界
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56726.html
1102
中谷 宇吉郎
白い月の世界
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56727.html
1103
中谷 宇吉郎
アラスカ通信
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56730.html
1104
中谷 宇吉郎
アラスカの氷河
1966
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56731.html
1105
中谷 宇吉郎
ウィネッカの秋
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56732.html
1106
中谷 宇吉郎
ウィネッカの冬
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card56733.html
1107
中谷 宇吉郎
寅彦の遺跡
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card57272.html
1108
中谷 宇吉郎
南極・北極・熱帯の雪
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card57273.html
1109
中谷 宇吉郎
雪の化石2
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001569/card57278.html
1110
小倉 金之助
黒板は何処から来たのか
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001570/card54866.html
1111
室生 犀星
芥川の原稿
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/card55957.html
1112
室生 犀星
舌を噛み切った女 : またはすて姫
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/card56454.html
1113
室生 犀星
玉章
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/card56455.html
1114
室生 犀星
野に臥す者
1951
http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/card56457.html
1115
室生 犀星
花桐
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/card56458.html
1116
大倉 燁子
あの顔
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54461.html
1117
大倉 燁子
魔性の女
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54464.html
1118
大倉 燁子
和製椿姫
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54467.html
1119
大倉 燁子
魂の喘ぎ
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54474.html
1120
大倉 燁子
鷺娘
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54479.html
1121
大倉 燁子
最初の印象
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54480.html
1122
大倉 燁子
今年の抱負
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54481.html
1123
大倉 燁子
恐怖の幻兵団員
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001669/card54483.html
1124
野村 胡堂
芸術としての探偵小説
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54834.html
1125
野村 胡堂
最近の犯罪の傾向に就て
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54835.html
1126
野村 胡堂 江戸川 乱歩
随筆銭形平次 : 19 探偵小説このごろ
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54836.html
1127
野村 胡堂
探偵小説と音楽
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54837.html
1128
野村 胡堂
随筆銭形平次 : 16 捕物小説について
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54838.html
1129
野村 胡堂
捕物小説のむずかしさ
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54839.html
1130
野村 胡堂
無題(故海野十三氏追悼諸家文集)
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54840.html
1131
野村 胡堂
涙香に還れ
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card54841.html
1132
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 04 枕の妖異
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56094.html
1133
野村 胡堂
猟色の果
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56103.html
1134
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 01 第四の場合
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56110.html
1135
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 02 左京の恋
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56111.html
1136
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 03 鍵
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56112.html
1137
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 05 代作恋文
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56113.html
1138
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 06 夢幻の恋
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56114.html
1139
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 07 観音様の頬
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56115.html
1140
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 08 音盤の詭計
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56116.html
1141
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 09 大名の倅
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56117.html
1142
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 10 暴君の死
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56118.html
1143
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 11 運命の釦
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56119.html
1144
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 12 乞食志願
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56120.html
1145
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 13 食魔
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56121.html
1146
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 14 第四次元の恋
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56122.html
1147
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 15 お竹大日如来
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56123.html
1148
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 16 結婚ラプソディ
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56124.html
1149
野村 胡堂
奇談クラブ〔戦後版〕 : 17 白髪の恋
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56125.html
1150
野村 胡堂
九つの鍵
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56705.html
1151
野村 胡堂
法悦クラブ
1949
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56716.html
1152
野村 胡堂
笑う悪魔
1948
http://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56721.html
1153
井上 貞治郎 日本経済新聞社
私の履歴書 : ――放浪の末、段ボールを思いつく
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001685/card54902.html
1154
久保田 万太郎
三の酉
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001692/card55043.html
1155
山之口 貘
池袋の店
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55171.html
1156
山之口 貘
沖縄帰郷始末記
1959
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55172.html
1157
山之口 貘
おきなわやまとぐち
1962
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55173.html
1158
山之口 貘
声をあげて泣く : ――私の処女出版
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55174.html
1159
山之口 貘
詩とはなにか
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55175.html
1160
山之口 貘
装幀の悩み
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55177.html
1161
山之口 貘
夏向きの一夜
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55179.html
1162
山之口 貘
野宿
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55180.html
1163
山之口 貘
暴風への郷愁
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55181.html
1164
山之口 貘
私の青年時代
1963
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55182.html
1165
山之口 貘
チャンプルー
1956
http://www.aozora.gr.jp/cards/001693/card55184.html
1166
小津 安二郎
ここが楢山 : 〈母を語る〉
1958
http://www.aozora.gr.jp/cards/001761/card55949.html
1167
内山 完造
魯迅さん
1955
http://www.aozora.gr.jp/cards/001762/card55961.html
1168
青空文庫
青空文庫の提案
1997
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1169
幣原 喜重郎
新憲法に関する演説草稿
1955
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1170
河本 大作
私が張作霖を殺した
1954
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1171
梅崎 春生
幻化
1965
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1172
梅崎 春生
桜島
1946
http://www.aozora.gr.jp/cards/001798/card56635.html
1173
梅崎 春生
日の果て
1947
http://www.aozora.gr.jp/cards/001798/card56636.html
1174
梅崎 春生
狂い凧
1963
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1175
梅崎 春生
ボロ家の春秋
1954
http://www.aozora.gr.jp/cards/001798/card56779.html
1176
梅崎 春生
魚の餌
1953
http://www.aozora.gr.jp/cards/001798/card57172.html
1177
山川 方夫
その一年
1958
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1178
蔵原 伸二郎
五月の雉
1955
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1179
蔵原 伸二郎
狐
1957
http://www.aozora.gr.jp/cards/001821/card56983.html
1180
蔵原 伸二郎
岸辺
1964
http://www.aozora.gr.jp/cards/001821/card56984.html
1181
蔵原 伸二郎
岩魚
1963
http://www.aozora.gr.jp/cards/001821/card56985.html
1182
高見 順
死の淵より
1963
http://www.aozora.gr.jp/cards/001823/card57024.html
1183
大坪 砂男
浴槽
1950
http://www.aozora.gr.jp/cards/001824/card57067.html
1184
森下 雨村
三十六年前
1954
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1185
安西 冬衛
大大阪のれいめい
1948
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